Portfolio_MoriyaKanaho

Page 1

2019-2021


Works

Plofile

1999.05.07 2003.12 2005.04

岐阜県美濃加茂市出身  逆さ向きで産まれる

Boutique

スキーを始める

6 15

将来の夢はオリンピックにでること ダンスを始める  7年間続けて多数賞歴。東京全国大会で優勝

2012.04

美濃加茂中学校

Learning media center

軟式野球部入部。3 年夏には背番号 1 エース

16 29

2015.04

美濃加茂高等学校

2018.04

愛知工業大学工学部建築学科住居デザイン専攻入学

守屋華那歩について

2021.04

安井秀夫研究室所属

AB 型の左利き。毎朝、目玉焼

ウォーム・フレーム。好奇心 旺盛で、思い立ったらすぐ行 動するけど、本当にいろんな ものに関心を持ってより道し がち。世渡りは瞬きをするく らいに得意だけど、思ったこ とが顔に出る。人が好きで鳥 はもっと好き。直感が鋭くて、 形で表現することが得意。

すきなこと

銭湯

読書

Complex

2019.08

住宅設計学内講評会

1位

2020.07

商業施設学内講評会

1位

2020.09

建築新人戦 2020

100 選

2020.12

愛知 16 大学選考講評会

3位

2021.03

中部商空間賞

銀賞

40 51

Housing complex 52 57

2D Drawing

Autocad / Vectorworks

3D Modeling

Town Plannning

Sketchup / Rhinoceros

Rendering

Archicad

58 69

Adobe

Photoshop / Illustrator

Other

Microsoft

Romote style house

水彩色鉛筆

30 39

telephone

080-5122-1999

E-mail

xxx199957xxx@gmail.com

LINE

xxx199957xxx

2

フィルム

瞑想

70 77

ຒ΋Εͨ֗ͷߋ৽ 岡山市は現在点で開発が行われている一方で、その開発により埋もれてしまっ た土地があることも事実である。ウォーカブルな街をつくるにはそのような埋 もれてしまった土地の利用を促進する必要があると考える。 本提案では、衰退した土地から 4 箇所をキープレイスとして選定し、土地の持 つポテンシャルを活かす機能を岡山の特産物でもあるヒノキを用いて挿入する。 また、インキュベーションを共通ワードに機能を加えることで街全体で新事業 への取り組みを支援し、街全体が常に更新され続ける街を提案する。

Ԭࢁࢢ࠶ੜ‫ܭ‬ը

ຒ΋Εͨ֗ͷߋ৽ Program : まちづくり

Kanaho Moriya Portfolio

Kanaho Moriya Portfolio

霊感鍛え中。私のカラーは

Nursery school

悪いこと、面白いこと、良いこと、哀しいこと

Works

Plofile

きを焼いてる時間が一番幸せ。

硬式野球部マネージャー。毎日 80 合炊飯

Site

: 岡山県岡山市

Period

: 2 ヶ月

Award

: 第 23 回 街づくり・都市デザイン競技

Grade

: 学部3年生・後期

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都市の主役である市民をターゲッ トにする。市民の生活の質をよく することで都市に良い影響が与え られるのではないか。

ΩʔϓϨΠε

開発されず都市の中に埋もれ衰退 している場所にフォーカスを当 て、その場所を中心に再編する。

ϙςϯγϟϧ

それぞれのキープレイスでのポテ ンシャルを発見しそれを最大限に 生かす機能を与え更新させる。

‫ػ‬ೳͷ෇༩

その場所のポテンシャルを生かしつ つ新しい機能を与えそれぞれが循環 することで都市全体が循環していく。

3


Boutique 2020.06

4

5


- P l ace of Ci t y-

01

01

Kanaho Moriya Portfolio

Kanaho Moriya Portfolio

街のよりどころ -Place of City -

多様な移ろいを街に創出するブティック

Program : 商業施設

6

Site

: 愛知県名古屋市中区錦

Period

: 2 ヶ月

Award

: 中部商空間賞 銀賞

Grade

: 学部 3 年生

b o ut iqu e

森の中に足を踏み入れる。都市にいると喧騒に紛れて忘れてしまう変化を刻々と感じ、その移ろいを受け止める。この商業施設は、森の中のような曖昧な 領域により、商品と人びとによって起こる多様な移ろいを街に創出する。都市においてヒトとヒト、モノとヒト、マチとヒトとの距離を刷新する提案。

7


01 SITE 敷地と街の関係

03 DIAGRAM 各層構成

site タープの重なり方により、採光、通風といっ た環境に対応するだけでなく、木の下のよ うな曖昧な領域をつくる。

不定形なスラブによって人の活動は多様化 する。通り過ぎるだけのサラリーマン、テ ントの前でお弁当を広げる子どもたち。

1 .1 名 古 屋 の 中心地

1.2 基準階による建築スケール

敷地は名古屋市中区錦の栄繁華街の一角。都市の中心地であり、栄

一般的なビルは基準階によって建築のスケールが決まり、地と階の

の街並みは百貨店やブティックビル、オフィスビルで形成され、約

連続性はない。効率的なために単調な形が生まれ、さらにそれを外

40m のボリュームが建ち並ぶ。

壁で囲うことで街のブラックボックスになる。

i ns i d e

Kanaho Moriya Portfolio

Kanaho Moriya Portfolio

ra i n

01

01

02 RESEARCH タープから都市のスケールへ sun l i g h t

o utsi d e

2 .1 基 準 階 による建築スケール

2.2 建築の都市化

今回は栄に新たなキャンプ用品専門店を設計する。キャンプでの体感

タープのスケールから建築のスケールを再検討する。タープは雨除け、

を都市に落とし込む。周囲の連続したビル群とは対称的に都市に開く

耐風などの環境的な機能に加え、テントの中から外の空間を緩やかに

建物を形成し、都市に多様な移ろいを誘発する。

繋ぐ空間的機能性がある。

広場から半地下の商空間へ地形は緩やかに 沈み、人が溜まる。隆起した場所とは対照 的に、物の見え方や人の活動が変わる。

建物概要 ◼敷地;名古屋市中区錦3丁目 25 ◼敷地面積;1,600 ㎡ ◼構造:鉄筋コンクリート造 ◼屋根:ETFE 膜材 :サスペンション膜構造 ◼ブランド;Coleman ◼規模;1,353 ㎡ カフェ;90 ㎡ 店 舗;334 ㎡ 事務所;87 ㎡ 機械室;64 ㎡ トイレ;67 ㎡ 体験展示;711 ㎡

8

9


04 DIAGRAM 店舗と人の関わり

06 MARKETING 売り方の提案 商業施設の基本形

ネット通販を利用した割合の推移

(%) 30.0

SHOPSTOCK

25.0 20.0

在庫を持たない

15.0

提案のブティック

敷地を有効化し地と階を繋げる

10.0 5.0 0.0

4.1 地 形 操 作による滞留空間

4.2 店舗の役割

を操作する。平面での人の視線から、下る、上るによって変化す

トは他者と関わりをもたない。本提案は、建物が街に開かれることで、

る視線の方向によって商品を体感する。

ヒトとモノの多様な距離間によって広場的な交流を誘発する。

沈降と隆起により空間の内と外を緩やかに繋ぎ、滞留性と流動性

箱物建築に収められたモノは、ヒトに対して均質的な距離感に在り、ヒ

STOCK

SHOP

2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 (年)

3.1 インターネットの普及

3.2 場所の有効化

消費者は店舗に足を運ばずとも商品を購入できるようになっ

本提案は、店舗では最小限の在庫のみを持つ。敷地の有効範囲が増える

た。ネット通販の割合が年々増加するなか、店舗に求められ

ことにより、これまでの基準階のスケールで積まれていく建物ではなく、

る必要性は物の保持ではなく、空間の豊かさではないか。

都市の中で地と階を繋ぐ構成が期待できる。

01

01

05 METHOD 設計手法

Kanaho Moriya Portfolio

Kanaho Moriya Portfolio

テント

タープ

森の中

目的があるもの

どちらでもない場所

目的がないもの 隆起した地は様々な場所に居場所を与え、人の目線が自由に行き交う。タープはその外と中の居場所を緩やかに繋ぐ。

13,950

11,600

▼RFL

提案のブティック

都市公園

街にあるビルは私を無条件にもてなしてはくれない。街にある公園はだだっ広くて一人でいるにはもの寂しい。目的があるとビルは私をもて なしてくれて、目的がなくても公園は私を拒んだりはしない。そんな街でモノを売るとはなんだろう。タープのようなものであるといいと思 う。内と外を繋ぐもの。目的がなくてもただなんとなくそこにいたいと思う場所。マチとヒト、モノとヒト、ヒトとヒトの距離が変わる。 10

2,100

ビル群

250

▼1FL

▼GL

▼B1F ▼基礎 15,400

7,240

54,400 77,040

S1:280 A-A 断面図

11


07 PLAN 模型

08 SKETCH 形の検討

±0 5m

10m Active space +2300

01

01

Kanaho Moriya Portfolio

Kanaho Moriya Portfolio

−2100

±0

−2300

Kitchen cafe

S1:200 1 階平面図

5m

Toilet

10m

Active space

A

Stock

±0

Shop -2,100

+2300 ▼

Machine Room

Office

−2100

±0

−2300

Kitchen cafe

-1,500

±0

B

S1:200 B1F 階平面図

S1:200 B1F 階平面図

12

Toilet

10m Stock

Shop

5m

タープ屋根によって見え隠れする街に、ただ街を歩く人にも店舗に関わりを持たせる動線を誘発する。

13


Learning media center 2020.08

14

15


ちのさんぽみち

知 の 散歩道

より道を誘発し、風景との偶発的な出会いが 学生の創造力を育むラーニングメディアセンター

02

02

Kanaho Moriya Portfolio

Kanaho Moriya Portfolio

ちのさんぽみち

知の散歩道

より道をするように知識を育む活動の足場

Program : ラーニングメディアセンター

16

Site

: 愛知工業大学豊田キャンパス

Period

: 2 ヶ月

Award

: 学年発表 /1 位 , 建築新人戦 2020/100 選

Grade

: 学部 3 年生

17


01 敷地:大学の変遷による動線の変化

1 9 6 4 年 : メイン通りをハブとした動線

03 提案:より道で知識を育む

2020 年:複雑化した動線

SITE

1学部5学科から開学。当初のマスタープランはひとつのメイン通

現在、3学部 6 学科14専攻へ拡大。各所に増築、新設される棟に

りに各棟が隣接する単純な構成で、人々の活動のハブはこのメイン

より人々の活動は分散された。人々の活動の交点である対象敷地は、

通りであった。

広場であるが、ただの通過点になっている。

02 現状:学科の隔たり 建築

化学

交流

土木

02

02

情報

機械

電気

Kanaho Moriya Portfolio

Kanaho Moriya Portfolio

研究

04 計画:学びのフローの空間化

作品

学科を越えて交流することで共同研究が行われ、新たな作品が生み出される。その学科間の交流を促進させるために、散歩という自発的な

刺激し合う

アイディアを表現する

まとめる

自分のものにする

行動から、より道を誘発させる。より道の中で出会う景色や人、物など日常的な風景の中に新たな発見がある。そのような自発的な行為を 発生させることがこれからの大学には必要なのではないだろうか。

知識

発見 興味

散歩

01. ふらふら歩く

04. 軽く話してみる

07. 分析する・蓄積する

10. 試す

02. 接する

05. 盛り上がる

08. 検討する

11. 実践する

03. 見る・見られる

06. 絵にする

09. 聞いてもらう

12. 理解を深める

Path 大学内の交点である敷地の特性を利用し、再び学科間の交流を大学の日常風景にすることを試みる。

18

Space L

様々な空間の間にできた通り道 ラウンジのように自由な空間

Space M 期間で貸出を行う空間

Space S 個別で作業をする空間

19


05 断面操作:積層するスラブと機能

山を切り開いて建てられた大学に、丘のように感じられる地形と連続した建築を設計する。積層された板により透過性を持つ建物は、奥の風 景を取り込むことで周囲と調和した、ひとつの風景のような場所になる。

空間 を 分 け る壁

活動がはみ出す「板」

家具スケールと空間

02

02

壁を面から板に変化させ、積層させる

基本の板の形状から、用途に応じて引き延ば

遮る。それにより、空間の中で研究や

ことで視線が抜け、空間を緩やかに繋

したり、変形させることで、各板がそれぞれ

活動が内にとどまっている。

ぎ、内部の活動を可視化させる。

の機能を持った空間が生まれる。

Kanaho Moriya Portfolio

Kanaho Moriya Portfolio

壁はそれぞれの空間を分断し、視線を

20

6,700

Works

4,700 23,700

5,000

Path 3,600

2,400

3,800

Space S

Path

3,200

2,000

Path

Path

2,400

Space S

2,800

Space M

3,500

A-A Section Scale 1/70

21


06 平面構成:壁をはがして繋げる

大学の中心にあるこの広場は、各棟を移動するときの 近道として通り抜けだけに利用されている。

Space S Space M Space L

Space S

Space M

Kanaho Moriya Portfolio

Kanaho Moriya Portfolio

異なる Space を配置する。

02

02

広場に人を滞留させるために、周囲の建物を考慮して

Space L

学生の交流を生むために各空間の壁を剥がし、緩やか に繋ぐことで内部の活動をはみ出させる。

通り抜ける機能は残しながら、周囲の道から人を引き 込むように壁を外に開き、内部に空間を作る。 22

23


07 平面図:動線と周囲との関係 静かな通り道

実験棟

研究空間の Space M と個室空間の Space S が隣接し、間の Path を歩くと活動が見 える。通りから離れることで静かで集中で きる空間になる。

Space M

+400

Space M ±0

交わる3 つの空間

Space S

Space B

研究活動がラウンジにはみ出し、通 り抜ける人の目に触れる空間になる。 個人の空間はレベルを上げ、空間同 士を緩やかに分ける。

A

Space L

+400

+800

Space M

Space S

A

+800

Space L ±0

食堂

+400

Kitchen

±0

±0

Space L ±0

Plint Station

メイン通りに開いたホール

ホールは講演会などに利用し、普段は ラウンジのような空間として利用され る。ホールを通りに開くことで外から 内部の活動を見ることができる。

-600

食堂に開いたカフェ

食堂の近くに配置し、軽食や飲み物のみの販売 とすることで用途を分け、関係を持たせる。食 堂の出口とカフェを連続させることで食後によ り道させ、建物内に誘導する。

Hall

-2000

-1600

人を引き込む大階段

人通りが多い道に対して大階段を配置 し、人を引き込む。踏面の幅に変化をつ けることで、座ったり寝転がったりなど、 様々な行為を誘発する。

建築棟 3m

学生課 24

Kanaho Moriya Portfolio

Kanaho Moriya Portfolio

Books

02

02

食堂

Space S

+800

Space S +800

Space M

+1600

±0

講義室

図書館

工房

5m

10m

N

1F Plan Scale 1/600

25


02

02

Kanaho Moriya Portfolio

Kanaho Moriya Portfolio

27 26


Nursery school 2019

28

29


ちま のち さじ んゅ ぽん みか ちん ほんいく

知 の 散歩道 本育街循環

よの り子 道ど をも 誘は 発、 し地 、域 風で 景育 とて のる 偶。 発時 的代 なの 出変 会化 いに がよ り 地域 学れ 生た の個 創々 造の 力繋 をが 育り むを ラ育 ーみ ニ、 ン保 グ育 メ園 デを ィ本 アを セ媒 ン体 タと ー 失わ した地域社会を営む拠点へと変えていく。

03

03

Kanaho Moriya Portfolio

Kanaho Moriya Portfolio

ほんいくまちじゅんかん

本育 街 循 環

街と子どもを繋ぐ本棚建築

Program : こども園

30

Site

: 架空

Period

: 1ヶ月

Award

: こども園 U20 コンペティション

Grade

: 学部2年生

31


01 社会問題/子どもに及ぼす影響 1 - a 女 性 就 業率の上昇

1- b 子 どもの本離れ

1-c 地域コミュニティの低下

04 ダイアグラム:構造躯体と空間

精神面 健康面

棚材

働く女性が増える一方、子どもへの負担が

子どもの本離れは年々増加し続けて

日常的な地域における交流の機会が減り、その結果地域

増える。帰宅時間が遅いことで、その後の

いる。 本を読む ということは、

への愛着が薄れ、 地域の子どもは地域が育てる とい

食事、入浴、睡眠の時間帯がずれ込み、健

子どもが言葉を学び、感性を磨き、

う意識が希薄化している。子ども時代の多世代との交流

康面に影響する。また、家族との時間が減

表現力を高め、想像力を豊かなもの

は、異なる価値観や自分と他人との比較、感情のコント

り密なコミュニケーションの低下になる。

にする力を身につける。

ロールなどの社会的なスキルの向上に繋がる。

02 提案:回廊が繋ぐ本育街循環 回廊 ×

地域

Kanaho Moriya Portfolio

Kanaho Moriya Portfolio

保育

03

03

05 パース:階段 × 本棚

03 ダイアグラム:平面操作 保育

園庭

園庭

中庭

公共施設

32

公園に面して園庭を配置し、0∼2歳、

二つの園庭を緩やかに繋ぐ中庭を配置し、

道路側を公共施設、住宅街側を保育とし

3∼5歳で運動能力が変わるのに合わせ

回廊で周囲を取り囲む。この回廊を地域

て、回廊に沿って配置する。回廊が保育

て分割する。

と子どもの交流動線とする。

と地域を緩やかに繋ぐ媒体になる。

33


06 平面図:回廊と動線 住宅

保育室

トイレ

収納

子どもたちの学習する場所には、絵本、小説、辞典

トイレ

中庭

調乳室

どんぐりの木や、イチョウの葉など多種多様な植

といった言語に関する本を配置し、本を通して言葉を 学ぶ環境を作る。

物がある中庭の回廊には、生物や植物の本を配置し、 自然と触れ合いながら学べる環境を作る。

トイレ

倉庫

0∼2歳保育室

3∼5歳保育室

トイレ

住宅

小園庭

遊戯室 遊戯室

大園庭

公園

小園庭、お遊戯室周りの回廊には、工作本など子 どもたちの遊び心を誘発する本を配置し、子どもの 感性を磨く。

職員室

健康や福祉、一般の本を置くことで、お年寄りや地域 の人が集まる環境を作る。園庭に面する回廊に置くこと

トイレ

交流館

子ども食堂 駐車場

N

料理、栄養、グルメなど食の本を配置する。地域

Kanaho Moriya Portfolio

Kanaho Moriya Portfolio

交流館

住宅

保育玄関

子ども食堂

一般玄関

03

03

厨房

の人が本をきっかけで子ども食堂の存在を知り、関 わることで、地域が子どもを育てる場が生まれる。

で、子どもとの交流が期待される。

1階平面図 S1:300 本棚を支える躯体が 本棚の機能を持つ

ハイサイドライトで効果的な採光 屋上まで続く躯体の本棚

屋根の上で寝転がる

風が抜ける

本棚の壁により、中の 様子が見え隠れする

34

35


03

03

Kanaho Moriya Portfolio

Kanaho Moriya Portfolio

37 36


Complex 2020

38

39


すいわまちきょうどうたい

水環街共同体

水を介して人と街を循環させ、 都市の衰退した商店街に新しい共同体を構築する

04

04

Kanaho Moriya Portfolio

Kanaho Moriya Portfolio

すいわまちきょうどうたい

水環街共同体

生活インフラ共有による商店街での暮らし

Program : 複合施設 Site

: 名古屋市中区那古野円頓寺商店街

Period

: 2 ヶ月

Award

: 学内 3 位

Grade

: 学部 3 年生 公として街に開き、地域と繋ぐ

40

41


01 敷地

01 - a 都 市 の “奥座敷”

01-b かつての中間領域

02 提案

0 2 -a 集 住 と 地 域 を 結 ぶ

居住者同士で生活インフラを共有する

対象敷地は、名古屋市西区那古野。周辺の都市の喧騒とは対照的に、

水があるところから集落が生まれてきた歴史があるように、かつて

風情ある街並みである。かつては堀川の普及により街が循環されてい

の日本では生活資源を共有することで暮らしやコミュニティを豊か

たが、物流インフラであった水は、時代の流れにより人との関係を断

にしてきた。水はその場においての中間領域であり、人と人を繋ぐ

ち、人と人との地縁コミュニティを希薄化した。

きっかけとなり得る。

公として街に開き、地域と繋ぐ 公として街に開き、地域と繋ぐ

私の居場所、街のよりどころができる

0 2 -b 生 活 イ ン フ ラ 共 有 に よ る 共 同 体

04

04

Kanaho Moriya Portfolio

Kanaho Moriya Portfolio

新居住者

場所の提供

施設利用の提供

生活インフラの共有

コミュニケーション

家賃

管理・運営

施設利用資金

支援・連携 市民

市民主体のまちづくりの進展

ナゴノダバンク

街の人が気軽に立ち寄れる足湯空間

42

43


03 形態ダイアグラム

03 - a 平 面 操 作

0 3 -b 屋 根 操 作

垂直水平の都市の区画に対し

動線の残余空間に対して、内向

内にできた空間を街の抜けとし

壁を切り、滞留と抜けを作る。

て、広場のポテンシャルを生か

きに敷地を囲うように空間を与

て囲い、屋外空間として機能さ

屋根のかかり方で、晴れの日と

す有機的な動線を与える。

える。

せる。

雨の日の動線が変わる。

包むように屋根を被せる。動線を残す

雨天において水の流れを分散させ、屋

平面操作より、屋根を切り抜く。上昇

ように屋根を垂らし、地と連続させる。

根を環境装置をとして機能させる。

気流により敷地の環境装置になる。

04

04

Kanaho Moriya Portfolio

Kanaho Moriya Portfolio

街のシンボル的な銭湯の煙突 アーケ=ドのボリュームから連続した大屋根 屋上緑化で雨水を保水・整水

生活インフラの機能を持つ造体 屋根裏部屋のような落ち着いた街のリビング 商店街の歩行空間に対して開かれた足湯

44

水や人を循環する中庭

45


04 平面図

慶栄寺

A

集 住 で生活する人々 高齢者 高密化した都市では孤独になりがち な高齢者も、ここでの暮らしでは会 話が増え、生き行きと生活している。 日中は中庭で菜園を楽しみ、採れた 野菜をお裾分けし、料理をふるまう。

浴場 銭湯

脱衣所

一人暮らしの学生 知らない街にきて初めてのひとり暮 らし。困ったことがあっても、毎晩

浴場

の銭湯で話を聞いてくれる人がい

足湯

て、毎朝いってらっしゃいと見送っ

ランドリー

てくれる人たちに囲まれている。

喫茶

に、仕事終わりの何でもない日常が、 他世代と関わりで、彩られる。日々

住戸2

農園

水路

マルシェ

住宅街

シェアキッチン

住戸3

こ の 場に訪れる人々

住戸4 オープンキッチン

地域の子ども 都市開発の進展により、子どもの遊

カフェ

犬走

び場は変容している。かつての遊び 場であった空き地のように、ここで

±0

シェアキッチン ±0

-800

は、子どもが屋根の上を走り回った り、身近で自然と触れ合う。

住戸8

旅行客 商店街のゲストハウスに泊

Kanaho Moriya Portfolio

Kanaho Moriya Portfolio

いる私の場所に帰る。

住戸1

04

04

の忙しない生活から逃れ、みんなが

円頓寺商店街

単身者 均質化した都市の暮らしとは対照

オープンキッチン

+1,400 コワーキングスペース

住戸7 +400

住戸6

住戸5

土間 -400

住戸9

まる旅行客も銭湯、ランド リー、キッチンの利用がで きる。街並みだけでなく街

住戸10

の人柄と触れ合う。

A

商店街の人 地域にも解放されたパブリックス ペースへ、足を運んでみる。これま で関わりのなかった近所の人と、場 を共有する新しい地域コミュニティ が形成される。

46

四間道通り

1M

5M

10M

N Plan 1F Scale 1/300

47


05 断面図

04

04

脱衣所

シェアキッチン

中庭・農園

軒下

住戸1F 浸透

集水 保水

8,700

5,200

18,500

土間

3,000

6,000

3,000

Kanaho Moriya Portfolio

Kanaho Moriya Portfolio

寝室

集水 配水

7,000

8,000

47,400 Section A-A Scale 1/200

48

49


Housing complex 2020

50

51


助動し合う暮らしのかたち −街の暮らしを更新する集合住宅の提案−

05

05

Kanaho Moriya Portfolio

Kanaho Moriya Portfolio

助 動し 合 う 暮 らしのかたち

街の用言、体言に意味を沿える

−街の暮らしを更新する集合住宅の提案− (i) 言が

Program : 集合住宅 Site

れ出す街の姿

: 東京 神社

Period

Grade

52

学校

: 2 週間

Conpetition: 第 14 回 長谷工住まいのデザインコンペティション : 学部 3 年生

(ii) 独立した街の余白

SITE 公園

会社

SITE 住宅街

商業

53


01 Consept

街を助動する一棟の集合住宅

学校

住宅地

神社

SITE SITE

住宅地

住宅地

05

05

オフィス

Kanaho Moriya Portfolio

Kanaho Moriya Portfolio

公園

商業

地下鉄駅 オフィス

商業

ここでは街の場所による変わらない日常生活を過ごすだけでなく、多様な「私」が自律したま ま集う新しい集合のかたちが少しずつ街に影響を与えていく。そしてそこに暮らす人々が手を 加えていき、住戸を集合住宅として計画するのではなく街の部屋としても扱うことで、多様な 「私」が街にも棲みついていくような集合住宅を計画する。また、時間の経過とともに住民が 何らかのかたちで風景や街並みに参加していくことで街にある余白を更新していく。

(i) 計画された均質的な暮らし

54

(ii) 暮らし概念を解体

(iii) 日常を彩る多様な暮らし

55


Town Planning 2021

56

57


埋もれた街の更新 岡山市は現在点で開発が行われている一方で、その開発により埋もれてしまっ た土地があることも事実である。ウォーカブルな街をつくるにはそのような埋 もれてしまった土地の利用を促進する必要があると考える。 本提案では、衰退した土地から 4 箇所をキープレイスとして選定し、土地の持 つポテンシャルを活かす機能を岡山の特産物でもあるヒノキを用いて挿入する。 また、インキュベーションを共通ワードに機能を加えることで街全体で新事業 への取り組みを支援し、街全体が常に更新され続ける街を提案する。

岡山市再生計画

埋も れ た 街 の更新 Program : まちづくり

58

Site

: 岡山県岡山市

Period

: 2 ヶ月

Award

: 第 23 回 街づくり・都市デザイン競技

Grade

: 学部3年生・後期

無用地を活用した循環型社会のまちづくり ターゲット

都市の主役である市民をターゲッ トにする。市民の生活の質をよく することで都市に良い影響が与え られるのではないか。

キープレイス

開発されず都市の中に埋もれ衰退 している場所にフォーカスを当 て、その場所を中心に再編する。

ポテンシャル

それぞれのキープレイスでのポテ ンシャルを発見しそれを最大限に 生かす機能を与え更新させる。

機能の付与

その場所のポテンシャルを生かしつ つ新しい機能を与えそれぞれが循環 することで都市全体が循環していく。

59


岡山市の現状 移動の変化による都市開発 従来

社会背景 道路空間

歩きたい道のあり方

現在

2 車線

感染症拡大による社会への影響

1車線化

歩道幅拡張

(倍) 2.0

完全失業者数と有効求人倍率

(%) 3.4

1.8

3.0

1.6

2.6

1.4

車優先から歩行者優先へと車線を減らし、歩きやすい道に変化した。 しかし、人を惹きつける魅力がないため歩きたくなる道にはなっていない。

移動手段による道幅の変化

walk & carriage

今まで開発されず都市の中で日の目 を浴びず、埋もれてしまっていた地 域にフォーカスを当てる。それぞれ の地域に潜在する資源、知識、文化、 産業、人、などの蓄積された知恵を 生かすことができずに開発地域に負 けてしまい衰退の一歩を っている。

car

後楽園

県庁通り

岡山城

17 年

18 年

19 年 20 年

1.8

失業

Next Stage

失業者

現状をみる限り、失業者は次のキャ リアを見つけることは容易ではな い。しかし、失業者は経験や知識 を持っている。その能力を活かし、 新たな道を切り開く手助けを社会 全体、街として取り組んでいく必 要性があると考える。

駐車場

コミュニティ 地域コミュニティ形成

市民

過 去

ネットによる収集

現 在

市民

親交

経営者

経営者

インターネットの普及により、人々の情報の収集方法は変化していった。 それと同時に買い物の手段も変化し、今までは、様々な行為で生まれてい た会話がなくなり、地域住民とのコミュニティは薄れてしまっている。こ れからの街には、誰もが気兼ねなく立ち寄り、人々が集う空間を提供し、 地域住民の外出を誘発するシステムを取り入れていく必要性を感じる。

提案

都市における駐車場の増加と単一的機能 岡山市には駐車場が多くあるが、駐車場は自動車を停める ストック機能しか持たないため、駐車されていない時は都 市の余白となってしまっている。機能に対して、人が関わ る仕組みは少なく、機能の多様化が必要ではないか。

o

岡山シンフォニーホール

未開発地域

16 年

売買方法の変化

情報収集手段 会話による収集

P

まちの余白

ターゲット

キープレイス

ポテンシャル

機能の付与

Kanaho Moriya Portfolio

Kanaho Moriya Portfoli

部分的開発による孤立した拠点

開発拠点周辺

1.0

近年はコロナウイルス感染拡大により、 会社の財政難が大きな問題として取り上 げられる。会社の財政難による失業者の 増加、求人倍率の著しい低下により、完 全に職を失ってしまう人が増加している ことは表からも明らかにわかる。

06

06

walk

過去の岡山市と現在の岡山市を比較すると昔堀であった場所が道路へと 整備されていることがわかる。時代と共に人々の移動は徒歩から車へと、 効率性を求めたものに変化し、過去に歩く道として整備された道ではな く大通りが現在の移動の道として利用されている。

2.2

1.2

インターネットの普及による関係性の変化

失業者を導く必要性

ポテンシャル 地域に存在する潜在的価値の衰退

ネット中心の社会

感染拡大による職業困難者増加

P

P

ヒノキ生産量

岡芸術創造劇場

岡山県立図書館

森林の放置された資源でまちづくり 下刈り

現在の岡山市は点での開発が行われており、その周辺のみが影響を受け発 展している。開発が行われている場所に人が流れ、周辺以外は賑わう理由 がなくなり衰退が著しく表われてしまっている。

60

植林

森林 循環 主伐

間伐

岡山県のヒノキの生産量は長年に渡り、 全国で上位を獲得している。森林の伐採 サイクルでは、現在、間伐が行われない ことが問題視されている。また、間伐材 が森林に放置されていることも問題であ る。そこで、本提案では、街全体で木材 の利用を促進させ間伐材の利用目的を作 り出し、循環の流れを取り戻す。

都市の主役である市民をターゲッ トにする。市民の生活の質をよく することで都市に良い影響が与え られるのではないか。

開発されず都市の中に埋もれ衰退 している場所にフォーカスを当 て、その場所を中心に再編する。

それぞれのキープレイスでのポテ ンシャルを発見しそれを最大限に 生かす機能を与え更新させる。

その場所のポテンシャルを生かしつ つ新しい機能を与えそれぞれが循環

することで都市全体が循環していく。

61


計画フロー

商店街 × 保育所

a-i 郊外モールによる商店街の衰退 Mall Mall 商店街

a. 問題 再開発されていく中で埋もれてしまって

商店街 郊外

商売者が集まり形成

Mall

人々の郊外化

a-i 歩道に対する圧迫感と魅力創出の必要性

商売をする人々が自然と 集まって出来上がった商 店街はショッピング街の 郊外化の影響をうけ、年々 衰退し、空き家問題が起 きている。

一車線化

今までは商品が店先に並 び、人々が道を彩ってい たが、現在は彩られない 場所が増え、賑わいに欠 けてしまっている。

減色

行い、問題を明白化する。

公的空間

a-i 活用しにくい小学校の現状

中心市街地の回遊性向上 に向け一車線化されたが 歩行空間が広がっただけ で魅力がないため賑わい の創出には至っていない。

b-i 路上駐車場活用の可能性

コインパーキング × マグネットスペース

a-i 持土地を定期的収入が得られる駐車場へ 住宅解体

NPO

行政

市町村

国 NPO

小学校は大人になってから入り にくい雰囲気になり市民に活用 されず残っている。

空き地

駐車場

NPO

廃校後 NPO などが借りてい るだけになり活用されずその まま放置されている。

観光動線

P

NPO

b-i 地域の思いの集積市民と観光客の結節点

にぎわいの延長

b-i 車からの隔離により生まれる安全と距離間

小学校 × 住居機能

車中心の開発により歩 行空間が狭く、歩きに くさがある。

a-ii 商店街の希薄化

いる場所の問題点について調査、分析を

県庁通り × 社会実験

コインパーキングには安価で始められ、ある程度の収益が見込め るメリットがある。そのため、土地所有者は相続を目的として駐 車場を設置することが増加傾向にある。 a-ii 駐車場の需要拡大による増加 P

歩いて買い物に行く時代から車で買い物へ行く時代へと変化し ていった。それに伴い、目的地となる店の周辺の駐車場需要は 高まり、多くの駐車場が設けられるようになった。 b-i 駐車場の表と裏

低未利用地

裏 : 中路道路沿い

表:  メインストリート沿い  P

P

インキュベーション

b. ポテンシャル 衰退した場所がもつ特徴、個性を検討す る。その場所の特徴や個性を活かし変化 を生むことのできる可能性を検討する。

歩行者のみ

危険度

車と共生

商店街は車の交通を制限、禁止していることで、安心安全な 歩行空間を提供することができる。また地域住民間の距離が 近いことも商店街の良さである。 b-ii 長年培われた文化・歴史の集積の場 文化 歴史

伝統

商店街は商売をする人々の集まる場 としてだけでなく、長年に渡って培 われた地域の文化や歴史、伝統の集 積場として他の場所にはない良さ、 魅力があり、ポテンシャルである。

市民動線

歩行空間の活用

c-i 路上駐車場を用いたインキュベーション 賑わいの場の創出

c-i 運動場を活用したインキュベーションと市民への開放

起業者

c-i 駐車場機能の2面性

インキュベーションを

域住民への還元」、「他のキープレイスと の関わり」から決定し、計画する。

文化

車が通らず安心な空間を活か し、保育所を誘致する。外に 開けた建物が並ぶ商店街では 自然監視がうまれ、子供を見 守ることができる。

学びの場

62

サイエンスパーク

保育所

伝統

歴史

文化や伝統、歴史が残る商店 街にサイエンスパークを誘致 する。起業家は地域の文化を 身近に感じながらビジネスを 学ぶことができる。

賑わいの薄れている場所に保育所、サイエンス パークを誘致することで商店街全体が学びの場 となり起業家、子供が岡山の文化に触れながら 成長する。また利用する年齢層が広がることで、 商店街を再び彩らせることが見込める

道路沿い住宅

歩道

路上駐車場

車道

県庁通りの利用されていない路上駐車場を起業者がインキュベー ションの場として仮設的に利用する。それにより起業者側は人通り の多い好立地の場所を社会実験の場として利用し新事業の確率をは かることができる。市民にとっては新しいモノとの出会いが生まれ る場所、地域コミュニティを形成する場所となり賑わいの場として の空間がうまれ、県庁通りの新たな魅力の創出へとつながる。

広い運動場を活かして、木造グリッ 工房や集会場を設け、市民に トを増築し、そこに起業者が出店 開放することで地域住民の集 をして様々な行為が売られる空間 いの空間になる。 c-ii 学校に住機能を付与する

起業家

岡山 らしさ

市民

県庁通りで市民と起業 者がつながることで県 庁通りを軸として地域 の文化の発見と発展を 促進する。

駐車場 停

2. マグネットスペース

P

企業

コミュニティ形成

店 駐車場 市民

c-ii インキュベーションで築く岡山らしさ

P

市民

市民

提案

ポテンシャルを活かすための機能を「地

文化

現在

c. 提案

歴史

1. 駐車

P

行い社会実験の場とする

c-i 商店街に保育と学びの機能を挿入 伝統

駐車場の多い場所は主要道路から少し中に 入った位置にあり、移動手段のメインスト リートを表と捉えると、裏の位置に存在す る。裏の空間は、表に比べ、移動が遅く、 時の流れも穏やかである。落ち着いた雰囲 気は裏の特徴でありポテンシャルである。

岡山駅から後楽園までの観光 小学校の広大なグラウンドと既 動線と市民の日常移動の動線、 存の校舎が残るため建築的なポ 2つの動線が交わる結節点に テンシャルは高く、長い間地域 あるため、市民と観光客の新 コミュニティーの場となり住民 の思いの集積が存在する。 しい関わりの場となる。

■一車線化により、活動に十分な歩行空間が生まれた ■利用されていない路上駐車場が存在している ■メインストリートであるため人通りが多い ■開発されていない西側に賑わいの延長が見込める

市民

時の流れ

市民

企業

裏特有の落ち着いた雰囲気を活 かし、マグネットスペースを設 置する。地域の人が集い安らぐ 場所として提供し、地域コミュ ニティを形成する。

c-ii マグネットスペースにより駐車場の利用率 UP 空室

店舗

住居

ホテル

ラウンジ

部屋の機能を固定せず一時は住居となり出店者が住み、あるとき は観光客が滞在するホテルとなる。2種類の滞在者がいることに より、観光地にはない新たなコミュニティの構築活動が起こる。

駐車場利用率 UP

駐車場管理者と連携し、日 にち単位で場所を借りてマ グネットスペースとする。 分散していた利用者が集結 し効率よく集客できる。

63


各施設が担う地域での役割 商店街 × 保育所

県庁通り × 社会実験

小学校 × 住居

駐車場 × マグネットスペース

P

文化・学び

発見・出会い

賑わい・繋がり

表町商店街に学びの機能を挿入することで 文化に触れながら学ぶ商店街として彩り直す

県庁通りで社会実験を行うことで、日常生活に 刺激を与え、日常生活のアップグレードを目指す

小学校に住機能を挿入することで市民と起業家の コミュニティ拠点として繋がりを創出する

保育所 店

サイエンスパーク

起業家の規模拡大の場として提供し、新たな文 化として商店街に店を構える。文化を更新させ、 商店街の賑わいを再構築する。 6

9

12 仕事

支度

15

親子

夕食

保育所

子供

連携

預かり

親子

子供

住居 出店スペース オフィス 実験スペース 休憩スペース

給 料

オフィス

規模拡大

実験

ニーズに応じて更新される市民にとっての居場所

住まい

天井 ( トタン )

オープンスペース

休憩 休憩

magnet space

岡山での持続可能なまちづくり

小学校の構成と地域への開き方

×

梁(ヒノキ:45×90mm)

×

×

P

梁(ヒノキ:90×90mm)

サイエンスパーク

商店街の更新

柱(ヒノキ:90×90mm)

既存の小学校を残し、新たな機能を加えていく。小学校に残る広々としたグラウンドの利用を図るため ヒノキを用いて木造グリットを組んでいく。小学校の 1 階部分をオープンスペースとして、起業家の学 びの場としながら、地域住民とのコミュニティの場として提供する。2.3 階部分を住まいとして提供し、 グラウンド部分はサイエンスパーク街で賑わいの場所として地域に対して提供していく。 災害時の小学校を防災拠点として 公園・空き地

災害発生

旧小学校 移動

避難

住居活用

出店 住居

k

保育所の設置と規模拡大した店の出店 により、起業家にとって必要なスタッ フの確保と、子育てをする親にとって 働きやすい場の提供を実現する。起業 し規模拡大した店の売り上げの一部を 徴収し保育園の整備に当てることで維 持管理を行う。

school

et

起業家は周回するよう にして岡山独自の文化 やニーズにあったキャ リアを形成していく。 それに対し、地域住民 が多くの場面で関わり をもっていくことで、 その活動が都市構築の 核となっていく。

小学校の活用

被害区域

インキュベーションするに当たって 必要な機能を街に分配する。起業家 は街を歩くようにして成長し、街に 必要な需要を肌に感じながら学ぶ。 また、起業家が街を歩くことで、歩 く行為のハードルを下げ、歩きやす い空間として地域を再生する。

インキュベーション

re

子供とランチ

売上一部

st

夕食

仕事

規模拡大

商店街 × 保育所

ho

仕事

預かり

21

片付け 移動・帰宅

支度

連携

拠点

乱雑に存在する駐車場を休憩するスペースとして 提供することで、人々の歩く行為の一助となる。

en c

移動・通勤

売上一部

18

仕事

休憩

規模拡大

インキュベーション機能の分配と市民の介入

shopping street

商店街に規模拡大し、文化の更新と働きやすい場の提供

安らぎ・ふれあい

一時避難場所

移動

防災拠点

災害発生時に公園や空き 地に一時避難しその後小 学校に移動をし、避難生 活を送る。旧小学校が住 空間や商業空間があるた め、防災拠点として必要 以上の設備がある。

県庁通りの更新

小学校の更新

駐車場の更新

インキュベーションで行われる活動は様々である。その活動に必要な機能が地域に分配されることで、 各機能をもった場所は時代やニーズの変化によって更新され続ける。加えて、それらの機能に市民の 日常生活が介入することでその場所が市民にとっての「外の居場所」となり市民の生活も更新され、 街全体が更新されていく。 岡山における SDGs への取組み 本提案は、インキュベーションを用いて時代やニーズに街が適応する計画であり、SDGs の取り組み に対して、 「質の高い教育をみんなに」 「働きがいも経済成長も」 「産業と技術革新の基盤を作ろう」 「住 み続けられるまちづくりを」の 4 つの項目において目標達成が見込める。また、岡山市は持続可能 な社会を築くことへとつながる。

質の高い教育 みんなに

働きがいも 経済成長も

コインパーキング × マグネットスペース

産業と技術革新の 基盤を作ろう

避難活用

教室活用備蓄 可変式多目的室

住居

ホテル

ラウンジ

仮設住宅

旧小学校にホテルや住居機能を挿入することに よって、災害発生時にその部屋を使い避難生活を 送る仮設住宅へと活用される。今までの仮設住宅 とは違い、住宅として使われていたため、災害時 でも通常時の豊かな生活を送ることができる。

64

炊き出し

今までも避難所として利用されていた小学校で あるが、普段から使われていない場所が災害時 に迅速に対応できる機能が整っているかは定か ではない。本提案では住居、買い物エリアとし て日常的に市民が利用する場とする。それによ り、災害時でも最低限の生活を送ることのでき る避難所として役割を果たしていく。

商店街に保育所と起業家向けオ フィスを誘致することで、年齢 に関係なく全ての人々が質の高 い教育を確保し、生涯学習の機 会を促進する。

コロナで増加した失業者、子育 街にインキュベーションの機能 てする親に対して、起業の支援、 を分配することで、街全体で起 そして働きやすい仕事現場を提 業までのフローを支援していく 供し、働きがいのある仕事の機 ことができ、活動が更新するこ 会をつくりだす。 とで持続可能な産業を実現する。

65



Remote style house 2021

68

69


07

07

Kanaho Moriya Portfolio

Kanaho Moriya Portfoli o

「 カ ー テ ン は語る。」 Program : 集合住宅 Site

: 架空

Period

: 2ヶ月

Conpetition : 第 8 回 -POLUS-「リモートスタイルハウス」 Grade

70

: 学部4年

語られていく空間 身体性の延長の道具によって 空間と感情が相互に関係を持つ。 『語る』行為によって曖昧に 捉えられていた感情が空間を形成し 共有の価値として認識される。

71


01 取り巻く環境の書き出し

気候、ヒト、モノなどの環境に囲

環境を感情に変換し、道具により書

まれ、多様な感情が生まれている。 き出されることで認識可能となる。

身体の延長にある道具で、固有の感情を 書き出すことで、多様性を生み出す。

02「壁は無言だが、扉は語る。」 - 語る範囲の限定 -

04 カーテンの単語的特徴 07

07 o

具と呼べる。

道具を通して感情を表現する行為を

『語る』と定義する。

扉は、壁に付属することよって『語る』 領域が、限定されている。

03「カーテンは語る。」 - 語る範囲の拡大 -

開閉性

カーテンの開閉により、空間が切り替わ る。

透過性

日光の反射やカーテンの重なりによって 透過率が変わる。

05 カーテンの文法的特徴

ゆらゆら性

Kanaho Moriya Portfolio

Kanaho Moriya Portfoli

扉は身体を延長し、感情を映し出す道

風や活動によりカーテンが揺れ、人の存 在が伝わる。

領域の横断

カーテンも同様、壁に付属し、 『語る』 カーテンを壁から独立させ、自由な配 ことを可能としている。 72

置を行う。

従来、『語る』ことが出来なかった領 域まで『語る』ことを可能とする。

中間

領域の横断

公私・内外の領域を横断するように挿入 することで、新たな関係性を生み出す。

淡い境界線

単語的特徴から淡い境界が生まれ、見え 方に変化が生まれる。

組み換え可能性

開閉やレールの組み替えなどの柔軟な可 変性により感情に適した空間に書き換え られる。

73


06 コミュニティの変遷

08 カーテンの都市への転用

-無用地の点在-

かつては駄菓子屋のように、人間の存在が

当時は、感情を書き出すことのできる

色濃く語られる空間があった。

場によって、個人と都市が繋がれていた。

都市には、庭やピロティ・空き家のように、利用者不在・個人では扱いきれない土地が存在し、 感情が反映されない語られない空間が点在する。

07

07 o

職住分離

職住分離によって、それぞれの場 の管理体系は分離された。

Kanaho Moriya Portfolio

Kanaho Moriya Portfoli

07 Re: 職住一体

同時的に維持管理していた。

身体スケールとの乖離

偶発的なコミュニティが衰退した。

閉じ込められてしまった。

職住一体型の生活では、商空間を

利用者の不在

価値を共有する場が失われ、

近代化に伴い、私たちを取り巻く環境は

職住一体

壁で仕切られた空間

Re: 職住一体

管理体系を分離したまま、職住一

体型の生活スタイルを成立させる。

「無用地に身体拡張のカーテンを通すことで、都市において自らの感情が形となり、

従来交わることのなかった関係性が語られていく。」

74

75


Archive

76

77


Place of City 多様な移ろいを街に創出するブティック

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Kanaho Moriya Portfolio

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ɹɹɹɿαεϖϯγϣϯບߏ଄ ⿎‫ن‬໛ʀ ᶷ

250

⿎ϒϥϯυʀ$PMFNBO ▼GL

ɹɹΧϑΣʀ ᶷ ɹɹࣄ຿ॴʀ ᶷ

▼B1F

ɹɹ‫ػ‬ցࣨʀ ᶷ

▼基礎

ɹɹτΠϨʀ ᶷ ɹମ‫ݧ‬లࣔʀ ᶷ

15,400

4 ੢ଆཱ໘ਤ

78

2,100

ɹɹళɹฮʀ ᶷ

7,240

54,400 77,040

4 " "` அ໘ਤ

S1:200 断面パース

79


知の散歩道 より道を誘発し知識を育むラーニングメディアセンター

気になって

たくさん調べた

知ろうとして

Kanaho Moriya Portfolio

いつもと違う

近くに行ってみた

Presentation Sheet

休み時間に

風景をみつけた

Kanaho Moriya Portfolio

ふらっと散歩した

急 がば回 らず

より道 を

Presentation Sheet 散歩をする つくしが顔を出して春に気づく。セミの抜け殻を見つけて夏に気づく。 落ち葉が増えて秋に気づく。はいた息が白くにごって冬に気づく。 散歩中に私たちは周囲の出来事に気づく。いつもと違う風景に刺激を受け、知ろうとする。 出会うものすべてが知識となり、「創造力を育む」をコンセプトに、大学にラーニングメディアセンターを計画する。

敷 地 : 大 学 の 変 遷 に よ る 動 線 の 変 化

問 題 点 : 学 科 の 隔 た り 提 案 : よ り 道 で 知 識 を 育 む

1964 年の大学:メイン通りをハブとした動線

建築

2020 年の大学:複雑化した動線

化学

土木

新たな交流

散歩

発見

興味

知識

新たな研究

4*5&

機械

情報

電気 新たな作品

1学部5学科から開学。当初のマスタープランはひとつ のメイン通りに各棟が隣接する単純な構成で、人々の活 動のハブはこのメイン通りであった。

80

現在、3学部 6 学科14専攻へ拡大。各所に増築、新設 される棟により人々の活動は分散された。人々の活動の 交点である対象敷地は、ただの通過点になっている。

各学科がそれぞれの棟で活動し、他学科との交流がない。 大学内の交点である敷地の特性を利用し、再び学科間の交 流を大学の日常風景にすることを試みる。

学科を越えて交流することで共同研究が行われ、新たな作品が生み出される。その学科間の交流を促進させるた めに、散歩という自発的な行動から、より道を誘発させる。より道の中で出会う景色や人、物など日常的な風景 の中に新たな発見がある。そのような自発的な行為を発生させることがこれからの大学には必要なのではないか。

81


知の散歩道 より道を誘発し知識を育むラーニングメディアセンター

計 画 : 学 び の フ ロ ー の 空 間 化 刺激し合う

アイディアを表現する

まとめる

平 面 構 成 : 壁 を は が し て つ な げ る

自分のものにする

Space S

Space M

Space S

Space M Space L

01. ふらふら歩く 02. 接する 03. 見る・見られる

04. 軽く話してみる 05. 盛り上がる 06. 絵にする

Path

07. 調べる・分析する・蓄積する 08. 検討する 09. 聞いてもらう

Space L

様々な空間の間にできた通り道

大学の中心にあるこの広場は、各棟を移動 するときの近道として通り抜けだけに利用 されている。

10. 試す 11. 実践する 12. 理解を深める

Space M

学生の交流を生むために各空間の壁を剥が し、緩やかに繋ぐことで内部の活動をはみ 出させる。

通り抜ける機能は残しながら、周囲の道か ら人を引き込むように壁を外に開き、内部 に空間を作る。

静かな通り道

研究空間の Space M と個室空間の Space S

が隣接し、間の Path を歩くと活動が見える。

Space S

ラウンジのように自由な広い空間 研究やグループ活動を対象とし た、期間で貸出を行う空間

活動がはみ出す「板」

広場に人を滞留させるために、周囲の建物 を考慮して異なる Space を配置する。

実験棟

間になる。

Space M

+400

Space M ±0

交わる3つの空間

家具スケールと空間

Space S

Space B

研究活動がラウンジにはみ出し、通り

抜ける人の目に触れる空間になる。個

A

緩やかに分ける。

Space L

講義室

+400

食堂

Space S

+800

Space M

Space S +800

Space M

+1600

±0

人の空間はレベルを上げ、空間同士を

+800

Space S

A

+800

Space L ±0

食堂

+400

壁を面から板に変化させ、積層させる ことで視線が抜け、空間を緩やかに繋 ぎ、内部の活動を可視化させる。

基本の板の形状から、用途に応じて引き延ば したり、変形させることで、各板がそれぞれ の機能を持った空間が生まれる。

食堂の近くに配置し、軽食や飲み物のみの販売 とすることで用途を分け、関係を持たせる。食 堂の出口とカフェを連続させることで食後によ

Plint Station

り道させ、建物内に誘導する。

-600

2,800

Space S

Works

Path

ウンジのような空間として利用される。 ホールを通りに開くことで外から内部の 活動を見ることができる。

Hall

-2000

-1600

3,600

2,400

Path

人を引き込む大階段

人通りが多い道に対して大階段を配置し、 人を引き込む。踏面の幅に変化をつける

ことで、座ったり寝転がったりなど、様々 な行為を誘発する。

3,800

食堂に開いたカフェ

ホールは講演会などに利用し、普段はラ

3,200

2,000

2,400

±0

±0

6,700

23,700

4,700

5,000

3,500

A-A Section Scale 1/65

学生課

図書館

建築棟

工房

1/600

N

Kanaho Moriya Portfolio

Kanaho Moriya Portfolio

Path

Path

Kitchen

±0

Space L

メイン通りに開いたホール

Space M Space S

Books

山を切り開いて建てられた大学に、丘のように感じられる地形と連続し た建築を設計する。積層された板により透過性を持つ建物は、奥の風景 を取り込むことで周囲と調和した、ひとつの風景のような場所になる。

Presentation Sheet

Presentation Sheet

壁はそれぞれの空間を分断し、視線 を遮る。それにより、空間の中で研 究や活動が内にとどまっている。

講義室

通りから離れることで静かで集中できる空

個別で作業をする天井の低い空間

断 面 操 作 と 建 築 構 成 : 各 板 が 機 能 を 持 つ 空 間 と 周 囲 と の 調 和

空間を分ける壁

Space L

より道をした 思えば私の知識は、幼い頃からいろいろな出来事に心と体がより道して、 新しい発見や感動と出会ったことで育まれてきた。

より道を誘発し、創造力を育む「知の散歩道」となるラーニングメディアセンターを提案する。

82

83


感性を磨き、表現力を高め、想像力を豊かなも

間帯がずれ込み、健康面に影響する。また、家族との

周囲を取り囲む。

媒体になる。

育と地域を緩やかに繋ぐ

施設を配置し、回廊が保

回廊にそって保育、公共

公共施設

保育

本棚 × 階段

基本的な柱

棚材

多様な家具として活用する

本棚を支える躯体が 本棚の機能を持つ

保育室

交流館

葉を学ぶ環境を作る。

公園

典といった言語に関する本を配置し、本を通して言

子どもたちの学習する場所には、絵本、小説、辞

地域

2-b 本を媒体に保育と地域を繋げる

2-c 本を共有する回廊

一般玄関

トイレ

収納

子どもの動線 一般の動線

トイレ

大園庭

3∼5歳保育室

トイレ

交流館

中庭 小園庭

0∼2歳保育室

トイレ

本棚 × 回廊

子ども食堂

厨房

職員室

住宅

駐車場

調乳室

保育玄関

遊戯室

トイレ

倉庫

遊戯室

住宅

N

屋根の上で寝転がる

様子が見え隠れする

本棚の壁により、中の

風が抜ける

多世代の居場所となり、交流を育む。

1階平面図 1:2000

わることで、地域が子どもを育てる場が生まれる。

の人が本をきっかけで子ども食堂の存在を知り、関

料理、栄養、グルメなど食の本を配置する。地域

子ども食堂

感性を磨く。

どもたちの遊び心を誘発する本を配置し、子どもの

小園庭、お遊戯室周りの回廊には、工作本など子

住宅

自然と触れ合いながら学べる環境を作る。

物 が あ る 中 庭 の 回 廊 に は 、生 物 や 植 物 の 本 を 配 置 し 、

どんぐりの木や、イチョウの葉など多種多様な植

中庭

て、助け合う環境が生まれる。こうして、横の繋がりだけでなく縦の繋がりを通して、子どもたちは社会性を育み、豊かに成長していくのではないか。

保育と地域を繋げる媒体として本を活用し、動線となる回廊に本を配置することで多世代の交流を図る。子どもたちと地域の関わりが増えることで、子どもを見守り、育

保育

2-a 保育と地域の分割

建築躯体を活用し、本棚としての機能を持たせる。

ハイサイドライトで効果的な採光

本棚 × 園庭

置くことで、子どもとの交流が期待される。

地域の人が集まる環境を作る。園庭に面する回廊に

健康や福祉、一般の本を置くことで、お年寄りや

屋上まで続く躯体の本棚

段差を活かしたアクティビティが誘発される。

棚材を挿入して強度を持たせる

4 建築空間/構造躯体がもたらす空間の多様性

合わせて分割する。

し、0∼2歳、3∼5歳 で運動能力が変わるのに

ぐ中庭を配置し、回廊で

中庭

二つの園庭を緩やかに繋

園庭

公園に面して園庭を配置

園庭

薄化している。子ども時代の多世代との交流は、異なる価値

なスキルの向上に繋がる。

のにし、人生をより深く生きる力を身につける。 観や自分と他人との比較、感情のコントロールなどの社会的

3 ダイアグラム /建築構成

面の影響がある。

時間が減り密なコミュニケーションの低下による精神

日常的な地域における交流の機会が減り、その結果地域への

1-c 地域コミュニティの低下

本を読む ということは、子どもが言葉を学び、 愛着が薄れ、 地域の子どもは地域が育てる という意識が希

子どもの本離れは年々増加し続けている。

宅時間が遅いことで、その後の食事、入浴、睡眠の時

働く女性が増える一方、子どもへの負担が増える。帰

健康面

精神面

1-b 子どもの本離れ

2 提案/回廊が生み出す保育=公共

保育園を本を媒体とした地域社会を営む拠点へと変えていく。

回廊 ×

Kanaho Moriya Portfolio

1-a 女性就業率の上昇

社会問題/子供に及ぼす影響

地域の子どもは、地域で育てる。時代の変化により失われた 個々の繋がりを育み、地域の中で孤立した存在となりつつある

Presentation Sheet

1

Kanaho Moriya Portfolio

本育街循環

Presentation Sheet

84

∼街と子どもを繋ぐ本棚建築∼

本育街循環

街と子どもを繋ぐ本棚建築

85


水環街共同体 生活インフラ共有による商店街での暮らし

ྲྀ Ε ʹ ᑫ ͞ ͢ ‫ ڞ‬ಉମ 水������街��環���������共同体�����

住戸から抜ける中庭と土間空間

雨上がりは水路で子どもたちが遊びまわる

ɹ ूॅͰੜ‫͢׆‬Δਓʑ

街の人が気軽に立ち寄れる足湯空間

ॅ୐֗

高齢者 高密化した都市では孤独になりがち な高齢者も、ここでの暮らしでは会 話が増え、生き行きと生活している。 日中は中庭で菜園を楽しみ、採れた 野菜をお裾分けし、料理をふるまう。

住戸1

住戸4

一人暮らしの学生 知らない街にきて初めてのひとり暮

住戸2

らし。困ったことがあっても、毎晩

ɹࣾձഎ‫ܠ‬

B ౎ࢢͷߴີԽʵք‫۾‬ͷ૕ࣦ

ɹఏҊ

Cɹ֎༡ͼۭؒͱ஍Ҭͷॅ‫ڥ؀‬

Bɹूॅͱ஍ҬΛ݁Ϳ

住戸3

の銭湯で話を聞いてくれる人がい

ɹ֓೦ ‫ݱ‬୅ʹ͓͚Δਫ৔ͷ‫ڞ‬༗

住戸5

て、毎朝いってらっしゃいと見送っ

Bɹੜ‫׆‬Πϯϑϥ‫ڞ‬༗ʹΑΔ‫ڞ‬ಉମ

てくれる人たちに囲まれている。

単身者

80%

水回り

60% 40%

80.4

53.6

39.3

20%

生活の利便性

ɹෑ஍

子育てのしやすさ

৔ॴͷఏ‫ڙ‬

治安のよさ

大都市の「クローズ型」地域は、 「生活の利便性」以外の住環境評価が低い。 「クローズ型」地域では子どもが外で遊ぶ頻度が少ない傾向がみられるだ けでなく、子どもが自然と接する機会も少ない傾向にある。都市における 住環境は、子どもの外遊び空間を付加価値として与える必要がある。

ࢪઃར༻ͷఏ‫ڙ‬

ੜ‫׆‬Πϯϑϥͷ‫ڞ‬༗

ίϛϡχέʔγϣϯ

オープンキッチン

他世代と関わりで、彩られる。日々 の忙しない生活から逃れ、みんなが

Ո௞

いる私の場所に帰る。

居住者同士で生活インフラを共有する

ࢪઃར༻ࢿۚ

؅ཧɾӡӦ

オープンキッチン

市民

໊‫ݹ‬԰৓

ࢢຽओମͷ·ͪͮ͘Γͷਐల

ナゴノダバンク

配水

໊‫ݹ‬԰Ӻ

都市開発の進展により、子どもの遊 銭湯

場であった空き地のように、ここで

水があるところから集落が生まれてきた歴史があるように、かつての日本

れていたが、物流インフラであった水は、時代の流れにより人との関係を

では生活資源を共有することで暮らしやコミュニティを豊かにしてきた。

断ち、人と人との地縁コミュニティを希薄化した。

水はその場においての中間領域であり、人と人を繋ぐきっかけとなり得る。

ɹ‫ܗ‬ଶμΠΞάϥϜ

蒸散

利用

私の居場所、街のよりどころができる 緑化

犬走

水路

住戸10

生活インフラの共有による新しい共同体として

り、身近で自然と触れ合う。 ランドリー

旅行客

開かれる。この集合住宅では、雨水利用による

保水

A 住戸9

び場は変容している。かつての遊び

ラは、集合住宅内だけではなく、公として街に

犬走

࢛ؒಓ௨Γ

住戸8 +1,400

の集合住宅を提案する。共有された生活インフ 緑化

土間 -400

は、子どもが屋根の上を走り回った

持続可能な生活を手助けする雨水利用 整水

ಹ‫ݹ‬໺

脱衣所

A

地域の子ども

Cɹ࣋ଓՄೳͳੜ‫ʹ׆‬ΑΔ਌ਫੑ 公として街に開き、地域と繋ぐ

‫ܚ‬ӫࣉ

ɹ ͜ͷ৔ʹ๚ΕΔਓʑ

ࢧԉɾ࿈‫ܞ‬

対象敷地は、名古屋市西区那古野。かつては堀川の普及により街が循環さ

住戸7 +400 農園

浴場

シェアキッチン ±0

Cɹ͔ͭͯͷதؒྖҬ

B ౎ࢢͷ lԞ࠲ෑz

に、仕事終わりの何でもない日常が、

Kanaho Moriya Portfolio

Kanaho Moriya Portfolio

た都市の暮らしに染まっていくことが懸念される。

自然や緑の豊かさ

均質化した都市の暮らしとは対照

新居住者

49.1

0%

地域とを遮断し、地縁に根付いたライフスタイルが継承されず、均質化し

Presentation Sheet

Presentation Sheet

浴場

100%

利便性や効率により都市に増えつつある高密化された集合住宅は、住民と

住戸6

シェアキッチン

「クローズ型」地域における住環境への満足度 大都市 (n=206)   中都市 (n=285)   小都市 (n=243)

カフェ

商店街のゲストハウスに泊

水の循環だけでなく、地域を循環させ、住民は

まる旅行客も銭湯、ランド

水 を介してコミュニティを形成する。

リー、キッチンの利用がで

コワーキングスペース

-800

きる。街並みだけでなく街

生活排水

±0

喫茶

足湯

の人柄と触れ合う。

マルシェ

Bɹฏ໘ૢ࡞

Cɹ԰ࠜૢ࡞ 商店街の人 地域にも解放されたパブリックス

1M

ペースへ、足を運んでみる。これま

5M

10M

で関わりのなかった近所の人と、場 を共有する新しい地域コミュニティ

垂直水平の都市の区画に対し

動線の残余空間に対して、内向

内にできた空間を街の抜けとし

壁を切り、滞留と抜けを作る。

平面に対し、全てを包むように屋根を被せる。動

雨天において水の流れを分散させ、屋根を環境装置

平面操作より、屋根を切り抜く。上昇気流により

て、広場のポテンシャルを生か

きに敷地を囲うように空間を与

て囲い、屋外空間として機能さ

屋根のかかり方で、晴れの日と

線を残すように屋根を垂らし、地と連続させる。

をとして機能させる。

敷地の環境装置になる。

す有機的な動線を与える。

える。

せる。

雨の日の動線が変わる。

N

ԁ಴ࣉ঎ళ֗

が形成される。

Plan 1F Scale 1/300

街のシンボル的な銭湯の煙突 アーケ=ドのボリュームから連続した大屋根

水や人を循環する中庭

3,000

商店街の歩行空間に対して開かれた足湯

6,000

屋根裏部屋のような落ち着いた街のリビング

3,000

屋上緑化で雨水を保水・整水

生活インフラの機能を持つ造体

寝室 脱衣所

シェアキッチン

中庭・農園

軒下

土間

住戸1 F

集水

浸透 保水

8,700

5,200

18,500 47,400

集水 配水 7,000

8,000 Section A-A Scale 1/200

86

87


助動し合う暮らしのかたち 街の暮らしを更新する集合住宅

ॿಈ͠߹͏฻Β͠ͷ͔ͨͪ ʵ֗ͷ฻Β͠Λߋ৽͢Δू߹ॅ୐ͷఏҊʵ

Presentation Sheet

Presentation Sheet

ू·ͬͯੜ͖Δ͔ͨͪ

(i) 動作が

れ出す街の姿

֗Λॿಈ͢ΔҰ౩ͷू߹ॅ୐ (ii) 独立した街の余白

ない日常生活を過ごすだけでな

学校

ฏ໘ਤ

֗ͷ฻Β͠Λղମ ここでは街の場所による変わら

(i) 計画された均質的な暮らし

(ii) 暮らし概念を解体

(iii) 日常を彩る多様な暮らし

可変的なオープンスペースは、 ワークショップやキッチンカー が入る事で日常に彩りを与える

庭のような場所に人々の動作がにじみ出る ことで、 街との接点を増やし、助動する関係 を強くしていく。

人の通りだけでなく、 住宅地に開いていく事で 集合住宅や街の人々の憩いの場となっていく。

く、多様な「私」が自律したま ま集う新しい集合のかたちが少

現在、個々の人の動きが集まって生きることで街の姿を

����

描いている。その街にとって場所の規模や用途を限って

しずつ街に影響を与えていく。

住宅地

����

そしてそこに暮らす人々が手を

神社

しまうことが用途の混在を防ぎ、街の環境を守っている。

SITE SITE

しかし、このような制限が独立した余白を生み出し、街

住宅地

加えていき、住戸を集合住宅と して計画するのではなく街の部

住宅地

に変わりない日常を与えている。そこで規制に囚われず、 子どもは学校へ行き、お父さんは会社へ向かう。お母さんは家事をし、おじいちゃんとおばあ

情をつくり出していくことが理想の街の姿ではないだろ

ちゃんはまちの集会所へ出向く。これらは街にとっての価値であり、集まって生きるかたちを

うか。これは、今までの街に対して、 ヒトの暮らし

つくりだす。しかし、現在この日常が標準化された家族像ならばここの価値は独立しながら生

を解体し、個々の日常が自然と重なり交じり合うことで

きている。そこで一つ一つの価値を改めて集約することが街としての姿を映し出し、また独立

集まって生きるかたちとなる。そして、少しずつ街を更

した余白は街の付加価値として機能を持ち、空間に固執されない日常をいろどるかたちが求め

新する一棟の集合住宅の提案である。

られていると考えた。

「私」が街にも棲みついていくよ うな集合住宅を計画する。また、 公園

オフィス

時間の経過とともに住民が何ら

商業

かのかたちで風景や街並みに参 加していくことで街にある余白

地下鉄駅 オフィス

商業

を更新していく。

街のように計画された均質的な 集合住宅は用途を制限した空間 でできている。固有の環境はそ こに住む住人にとって変わりの ない日常を送り、均質的な暮ら

そこで街の用途を制限し、束縛し 「私」の自律的な日常が空間交差 ている暮らしの概念を解体するこ することで個々の日常に新たな価 とで個々の生活空間が拡張されて

値が生まれ、日々の日常によって いき、 「私」が自律した住人の日常 空間が彩られる。また、階による が集いはじめる。そしてスラブや 分け方ではなくどことなく繋がる

しとなってしまう。これからは

壁が機能として共用される生活空

暮らしの中で関りのある日常を

間ができていく。

考えることが求められている。

ことで多様な暮らしを価値付けて いくとともに街を少しずつ更新し ていく。

寝室の隣にはラウンジがあったり、 オフィスがあったり、 子供たちが遊ぶ、 日常がある。

N

様々な顔をもつ住人の日常が滲みだし、建物に多彩な表

屋としても扱うことで、多様な

Kanaho Moriya Portfolio

Kanaho Moriya Portfolio

੍‫ʹݶ‬Αͬͯಠཱͨ֗͠ͷ༨ന

街の広場は人々と街の接点となり、 建物が生活の一部となる。

個人のキッチンだったものが 街の日常へ開く事が可能となる。

S=1:400

88

89


埋もれた街の更新 岡山市再生計画 95 ー①95 ー①

95 ー②

各施設が担う地域での役割 商店街 × 保育所

県庁通り × 社会実験

小学校 × 住居

駐車場 × マグネットスペース

P

文化・学び

発見・出会い

賑わい・繋がり

表町商店街に学びの機能を挿入することで

県庁通りで社会実験を行うことで、日常生活に

小学校に住機能を挿入することで市民と起業家の

刺激を与え、日常生活のアップグレードを目指す

商店街に規模拡大し、文化の更新と働きやすい場の提供 店

保育所 店

サイエンスパーク

12 仕事

15

親子

18

1車線化

歩道幅拡張

(倍) 2.0

完全失業者数と有効求人倍率

(%) 3.4 3.0

1.6

2.6

1.4 1.0

17 年

18 年

19 年 20 年

1.8

近年はコロナウイルス感染拡大により、 会社の財政難が大きな問題として取り上 げられる。会社の財政難による失業者の 増加、求人倍率の著しい低下により、完 全に職を失ってしまう人が増加している ことは表からも明らかにわかる。

失業

売買方法の変化

Next Stage

失業者

観光客と市民の動線が重なる 場所にホテルと住居を設ける ことにより、観光客と市民との 結節点となる。

駐車場

コミュニティ

会話による収集

地域コミュニティ形成

市民

過 去

ネットによる収集

現状をみる限り、失業者は次のキャ リアを見つけることは容易ではな い。しかし、失業者は経験や知識 を持っている。その能力を活かし、 新たな道を切り開く手助けを社会 全体、街として取り組んでいく必 要性があると考える。

親交

市民

現 在

経営者

岡山市には駐車場が多くあるが、駐車場は自動車を停める ストック機能しか持たないため、駐車されていない時は都 市の余白となってしまっている。機能に対して、人が関わ る仕組みは少なく、機能の多様化が必要ではないか。 P

まちの余白

ターゲット

旭川 日にち単位で仮設的にマグネッ トスペースを設けることにより、 市民と起業者の憩いの場、 日々 アップデートされる空間となる。

市 民 動 線

インターネットの普及により、人々の情報の収集方法は変化していった。 それと同時に買い物の手段も変化し、今までは、様々な行為で生まれてい た会話がなくなり、地域住民とのコミュニティは薄れてしまっている。こ れからの街には、誰もが気兼ねなく立ち寄り、人々が集う空間を提供し、 地域住民の外出を誘発するシステムを取り入れていく必要性を感じる。

岡山県立図書館

キープレイス

ポテンシャル

機能の付与

岡山県庁

P

P

森林の放置された資源でまちづくり 下刈り

計画フロー

森林 循環

植林

現在の岡山市は点での開発が行われており、その周辺のみが影響を受け発 展している。開発が行われている場所に人が流れ、周辺以外は賑わう理由 がなくなり衰退が著しく表われてしまっている。

間伐

主伐

Mall Mall 商店街

a. 問題 再開発されていく中で埋もれてしまって

商店街 郊外

商売者が集まり形成

Mall

人々の郊外化

県庁通り × 社会実験

商売をする人々が自然と 集まって出来上がった商 店街はショッピング街の 郊外化の影響をうけ、年々 衰退し、空き家問題が起 きている。

今までは商品が店先に並 び、人々が道を彩ってい たが、現在は彩られない 場所が増え、賑わいに欠 けてしまっている。

減色

行い、問題を明白化する。

都市の主役である市民をターゲッ トにする。市民の生活の質をよく することで都市に良い影響が与え られるのではないか。

a-i 歩道に対する圧迫感と魅力創出の必要性

公的空間

一車線化

それぞれのキープレイスでのポテ ンシャルを発見しそれを最大限に 生かす機能を与え更新させる。

小学校 × 住居機能

a-i 活用しにくい小学校の現状

中心市街地の回遊性向上 に向け一車線化されたが 歩行空間が広がっただけ で魅力がないため賑わい の創出には至っていない。

b-i 路上駐車場活用の可能性

行政

市町村

国 NPO

小学校は大人になってから入り にくい雰囲気になり市民に活用 されず残っている。

空き地

NPO

観光動線

駐車場 ¥

コインパーキングには安価で始められ、ある程度の収益が見込め るメリットがある。そのため、土地所有者は相続を目的として駐 車場を設置することが増加傾向にある。 P

歩いて買い物に行く時代から車で買い物へ行く時代へと変化し ていった。それに伴い、目的地となる店の周辺の駐車場需要は 高まり、多くの駐車場が設けられるようになった。

P

衰退した場所がもつ特徴、個性を検討す る。その場所の特徴や個性を活かし変化 を生むことのできる可能性を検討する。

歩行者のみ

危険度

車と共生

b-ii 長年培われた文化・歴史の集積の場 文化 歴史

伝統

商店街は商売をする人々の集まる場 としてだけでなく、長年に渡って培 われた地域の文化や歴史、伝統の集 積場として他の場所にはない良さ、 魅力があり、ポテンシャルである。

市民動線

歩行空間の活用

c-i 路上駐車場を用いたインキュベーション 市民

c-i 運動場を活用したインキュベーションと市民への開放

起業者

c-i 駐車場機能の2面性

インキュベーションを

域住民への還元」 、 「他のキープレイスと の関わり」から決定し、計画する。

車が通らず安心な空間を活か し、保育所を誘致する。外に 開けた建物が並ぶ商店街では 自然監視がうまれ、子供を見 守ることができる。

学びの場

90

伝統

文化

歴史

文化や伝統、歴史が残る商店 街にサイエンスパークを誘致 する。起業家は地域の文化を 身近に感じながらビジネスを 学ぶことができる。

賑わいの薄れている場所に保育所、サイエンス パークを誘致することで商店街全体が学びの場 となり起業家、子供が岡山の文化に触れながら 成長する。また利用する年齢層が広がることで、 商店街を再び彩らせることが見込める

道路沿い住宅

歩道

路上駐車場

車道

県庁通りの利用されていない路上駐車場を起業者がインキュベー ションの場として仮設的に利用する。それにより起業者側は人通り の多い好立地の場所を社会実験の場として利用し新事業の確率をは かることができる。市民にとっては新しいモノとの出会いが生まれ る場所、地域コミュニティを形成する場所となり賑わいの場として の空間がうまれ、県庁通りの新たな魅力の創出へとつながる。

広い運動場を活かして、木造グリッ 工房や集会場を設け、市民に トを増築し、そこに起業者が出店 開放することで地域住民の集 をして様々な行為が売られる空間 いの空間になる。 c-ii 学校に住機能を付与する

起業家

岡山 らしさ

市民

県庁通りで市民と起業 者がつながることで県 庁通りを軸として地域 の文化の発見と発展を 促進する。

駐車場 停

2. マグネットスペース

店 駐車場

市民

企業

既存の小学校を残し、新たな機能を加えていく。小学校に残る広々としたグラウンドの利用を図るため ヒノキを用いて木造グリットを組んでいく。小学校の 1 階部分をオープンスペースとして、起業家の学 びの場としながら、地域住民とのコミュニティの場として提供する。2.3 階部分を住まいとして提供し、 グラウンド部分はサイエンスパーク街で賑わいの場所として地域に対して提供していく。 災害時の小学校を防災拠点として 公園・空き地

災害発生

被害区域 住居活用

空室

店舗

住居

ホテル

ラウンジ

駐車場利用率 UP

旧小学校 移動

駐車場管理者と連携し、日 にち単位で場所を借りてマ グネットスペースとする。 分散していた利用者が集結 し効率よく集客できる。

×

×

P

移動

一時避難場所

防災拠点

災害発生時に公園や空き 地に一時避難しその後小 学校に移動をし、避難生 活を送る。旧小学校が住 空間や商業空間があるた め、防災拠点として必要 以上の設備がある。

県庁通りの更新

小学校の更新

駐車場の更新

インキュベーションで行われる活動は様々である。その活動に必要な機能が地域に分配されることで、 各機能をもった場所は時代やニーズの変化によって更新され続ける。加えて、それらの機能に市民の 日常生活が介入することでその場所が市民にとっての「外の居場所」となり市民の生活も更新され、 街全体が更新されていく。 岡山における SDGs への取組み 本提案は、インキュベーションを用いて時代やニーズに街が適応する計画であり、SDGs の取り組み に対して、 「質の高い教育をみんなに」 「働きがいも経済成長も」 「産業と技術革新の基盤を作ろう」 「住 み続けられるまちづくりを」の 4 つの項目において目標達成が見込める。また、岡山市は持続可能 な社会を築くことへとつながる。

質の高い教育 みんなに

働きがいも 経済成長も

コインパーキング × マグネットスペース

産業と技術革新の 基盤を作ろう

避難活用

裏特有の落ち着いた雰囲気を活 かし、マグネットスペースを設 置する。地域の人が集い安らぐ 場所として提供し、地域コミュ ニティを形成する。

c-ii マグネットスペースにより駐車場の利用率 UP

部屋の機能を固定せず一時は住居となり出店者が住み、あるとき は観光客が滞在するホテルとなる。2種類の滞在者がいることに より、観光地にはない新たなコミュニティの構築活動が起こる。

商店街の更新

柱(ヒノキ:90×90mm)

P

企業

コミュニティ形成

市民

c-ii インキュベーションで築く岡山らしさ

市民

市民

提案

c. 提案 ポテンシャルを活かすための機能を「地

歴史 サイエンスパーク

現在

伝統

文化

P

×

梁(ヒノキ:90×90mm)

避難

c-i 商店街に保育と学びの機能を挿入

保育所

1. 駐車

P

行い社会実験の場とする

天井 ( トタン ) 梁(ヒノキ:45×90mm)

駐車場の多い場所は主要道路から少し中に 入った位置にあり、移動手段のメインスト リートを表と捉えると、裏の位置に存在す る。裏の空間は、表に比べ、移動が遅く、 時の流れも穏やかである。落ち着いた雰囲 気は裏の特徴でありポテンシャルである。

岡山駅から後楽園までの観光 小学校の広大なグラウンドと既 動線と市民の日常移動の動線、 存の校舎が残るため建築的なポ 2つの動線が交わる結節点に テンシャルは高く、長い間地域 あるため、市民と観光客の新 コミュニティーの場となり住民 の思いの集積が存在する。 しい関わりの場となる。

■一車線化により、活動に十分な歩行空間が生まれた ■利用されていない路上駐車場が存在している ■メインストリートであるため人通りが多い ■開発されていない西側に賑わいの延長が見込める

賑わいの場の創出

時の流れ

岡山での持続可能なまちづくり ニーズに応じて更新される市民にとっての居場所

住まい

サイエンスパーク

インキュベーション 低

小学校の活用 小学校の構成と地域への開き方

オープンスペース

裏 : 中路道路沿い  P

商店街は車の交通を制限、禁止していることで、安心安全な 歩行空間を提供することができる。また地域住民間の距離が 近いことも商店街の良さである。

路面電車

a-ii 駐車場の需要拡大による増加

表:  メインストリート沿い

b. ポテンシャル

拠点 県庁通り 主な歩行者動線 商店街 マグネットスペース

b-i 駐車場の表と裏

低未利用地

OKAYAMA CIRCLE

凡例

P

NPO

廃校後 NPO などが借りてい るだけになり活用されずその まま放置されている。

小学校 × サイエンスパーク

コインパーキング × マグネットスペース

住宅解体

NPO

市民の腫瘍動線に起業の社会 実験の場を設ける事でインキュ ベーションの成功と市民の生 活の新たな発見の場となる。

起業のためのサイエンスパークと 保育所を新たに挿入することによ り住宅街との動線を生み出す。

その場所のポテンシャルを生かしつ つ新しい機能を与えそれぞれが循環 することで都市全体が循環していく。

a-i 持土地を定期的収入が得られる駐車場へ

b-i 地域の思いの集積市民と観光客の結節点

にぎわいの延長

b-i 車からの隔離により生まれる安全と距離間

開発されず都市の中に埋もれ衰退 している場所にフォーカスを当 て、その場所を中心に再編する。

車中心の開発により歩 行空間が狭く、歩きに くさがある。

a-ii 商店街の希薄化

いる場所の問題点について調査、分析を

表町商店街

岡山県のヒノキの生産量は長年に渡り、 全国で上位を獲得している。森林の伐採 サイクルでは、現在、間伐が行われない ことが問題視されている。また、間伐材 が森林に放置されていることも問題であ る。そこで、本提案では、街全体で木材 の利用を促進させ間伐材の利用目的を作 り出し、循環の流れを取り戻す。

商店街 × 保育所

a-i 郊外モールによる商店街の衰退

県庁通り

P

岡山県立図書館

県庁通り × 社会実験

コインパーキング

ヒノキ生産量

岡芸術創造劇場

岡山城

林原美術館

経営者

提案

都市における駐車場の増加と単一的機能

岡山城

県庁通り

実験

Kanaho Moriya Portfolio

未開発地域

後楽園

岡山シンフォニーホール

休憩 休憩

magnet space

小学校拠点

ネット中心の社会

情報収集手段

市民動線

Kanaho Moriya Portfolio

開発拠点周辺

16 年

今まで開発されず都市の中で日の目 を浴びず、埋もれてしまっていた地 域にフォーカスを当てる。それぞれ の地域に潜在する資源、知識、文化、 産業、人、などの蓄積された知恵を 生かすことができずに開発地域に負 けてしまい衰退の一歩を っている。

car

部分的開発による孤立した拠点

オフィス

規模拡大

路面電車

インターネットの普及による関係性の変化

失業者を導く必要性

ポテンシャル 地域に存在する潜在的価値の衰退

2.2

1.2

車優先から歩行者優先へと車線を減らし、歩きやすい道に変化した。 しかし、人を惹きつける魅力がないため歩きたくなる道にはなっていない。

過去の岡山市と現在の岡山市を比較すると昔堀であった場所が道路へと 整備されていることがわかる。時代と共に人々の移動は徒歩から車へと、 効率性を求めたものに変化し、過去に歩く道として整備された道ではな く大通りが現在の移動の道として利用されている。

出店 住居

Presentation Sheet

Presentation Sheet

感染症拡大による社会への影響

感染拡大による職業困難者増加

1.8

walk & carriage

school

起業家は周回するよう にして岡山独自の文化 やニーズにあったキャ リアを形成していく。 それに対し、地域住民 が多くの場面で関わり をもっていくことで、 その活動が都市構築の 核となっていく。

社会背景

2 車線

walk

親子

子供

鳥白公園

路面電車

道路空間

歩きたい道のあり方

移動手段による道幅の変化

預かり

住居 出店スペース オフィス 実験スペース 休憩スペース

後楽園

岡山市の現状 現在

re et

夕食

子供とランチ

機能を岡山の特産物でもあるヒノキを用いて挿入する。 機能を岡山の特産物でもあるヒノキを用いて挿入する。 また、インキュベーションを共通ワードに機能を加えることで街全体で新事業への取り組みを支援し、 また、インキュベーションを共通ワードに機能を加えることで街全体で新事業への取り組みを支援し、 街全体が常に更新され続ける街を提案する。 街全体が常に更新され続ける街を提案する。

移動の変化による都市開発

連携

保育所の設置と規模拡大した店の出店 により、起業家にとって必要なスタッ フの確保と、子育てをする親にとって 働きやすい場の提供を実現する。起業 し規模拡大した店の売り上げの一部を 徴収し保育園の整備に当てることで維 持管理を行う。

夕食

仕事

st

仕事

売上一部

商店街 × 保育所

インキュベーションするに当たって 必要な機能を街に分配する。起業家 は街を歩くようにして成長し、街に 必要な需要を肌に感じながら学ぶ。 また、起業家が街を歩くことで、歩 く行為のハードルを下げ、歩きやす い空間として地域を再生する。

インキュベーション

ho

支度

拠点

保育所

子供

片付け 移動・帰宅

岡山市は現在点での開発は行われている。 岡山市は現在点での開発は行われている。 一方、その開発により埋もれてしまった土地があることも事実である。 一方、その開発により埋もれてしまった土地があることも事実である。 ウォーカブルな街をつくるにはそのような埋もれてしまった土地の利用を促進する必要があると考える。 ウォーカブルな街をつくるにはそのような埋もれてしまった土地の利用を促進する必要があると考える。 本提案では、衰退した土地から 本提案では、衰退した土地から44箇所をキープレイスとして選定し、土地の持つポテンシャルを活かす 箇所をキープレイスとして選定し、土地の持つポテンシャルを活かす

従来

預かり

21

仕事

休憩

移動・通勤

連携

規模拡大

提供することで、人々の歩く行為の一助となる。

ke nc

埋もれた街の更新

9 支度

売上一部

起業家の規模拡大の場として提供し、新たな文 化として商店街に店を構える。文化を更新させ、 商店街の賑わいを再構築する。 6

規模拡大

コミュニティ拠点として繋がりを創出する

インキュベーション機能の分配と市民の介入

shopping street

文化に触れながら学ぶ商店街として彩り直す

安らぎ・ふれあい 乱雑に存在する駐車場を休憩するスペースとして

教室活用備蓄 可変式多目的室

住居

ホテル

ラウンジ

仮設住宅

旧小学校にホテルや住居機能を挿入することに よって、災害発生時にその部屋を使い避難生活を 送る仮設住宅へと活用される。今までの仮設住宅 とは違い、住宅として使われていたため、災害時 でも通常時の豊かな生活を送ることができる。

炊き出し

今までも避難所として利用されていた小学校で あるが、普段から使われていない場所が災害時 に迅速に対応できる機能が整っているかは定か ではない。本提案では住居、買い物エリアとし て日常的に市民が利用する場とする。それによ り、災害時でも最低限の生活を送ることのでき る避難所として役割を果たしていく。

商店街に保育所と起業家向けオ フィスを誘致することで、年齢 に関係なく全ての人々が質の高 い教育を確保し、生涯学習の機 会を促進する。

コロナで増加した失業者、子育 街にインキュベーションの機能 てする親に対して、起業の支援、 を分配することで、街全体で起 そして働きやすい仕事現場を提 業までのフローを支援していく 供し、働きがいのある仕事の機 ことができ、活動が更新するこ 会をつくりだす。 とで持続可能な産業を実現する。

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「カーテンは語る。」 第8回 -POLUS-「リモートスタイルハウス」

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92

93


Auxiliary

Kanaho Moriya Portfolio

Kanaho Moriya Portfolio

95 94

Producation

Producation

卒業制作 補助


End

KANAHO MORIYA 2019-2021 守屋華那歩|Kanaho Moriya 連絡先 tellphone

080-5122-1999

E-mail

xxx199957xxx@gmail.com

所属 愛知工業大学 安井研究室

96

97


2019-2021


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