Engineering Japan | 21 - March 2019

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゚ンゞニアリング 日本 ENGINEERING JAPAN

PEPPERL+FUCHSから、次 䞖代の内圧防爆システムが 登堎

4 KENNAMETAL ケナメタルの振動のないボ ヌリングシステムでは、

10 RAYTEK 2タむプの枬定噚が連携しお、情報をもっ ず豊かに

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セコ・ツヌルズの DOUBLE QUATTROMILL® 14 が䜎銬 力の加工性胜を最倧化

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ENGINEERING JAPAN

PEPPERL +FUCHS PROCESS AUTOMATION

PEPPERL +FUCHS FACTORY AUTOMATION

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FLUKE PROCESS INSTRUMENTS

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SECO TOOLS

SOURIAU

KENNAMETAL

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SECO TOOLS

SECO TOOLS

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蚘事掲茉のお申し蟌み editor@pdf-engineering-japan.com 本 誌 無 料デ ゞタル 版 をご 芧 いた だ けた す。登 録 はこちらから www.pdf-engineering-japan.com ENGINEERING JAPANは、INDUPORTALS MEDIA PUBLISHINGがお届けする゚ンゞニア向けの専門誌です。産業垂堎 の最新補品および䌁業ニュヌスを玹介しおいたす。 本誌では、蚘事の線集に最倧限の泚意を払っおいたすが、掲茉情報の正確性を保蚌するものではありたせん 匊瀟は蚘 事の内容や利甚方法に぀いお、䞀切の責任を負わないものずしたす。

INDUPORTALS

MEDIA PUBLISHING


CUBIConcept 軞駆動・回転駆動の最適化された゜リュヌ ション―― 機械駆動のマヌケットリヌダヌであるREDEXは、剛性・高粟床・モゞュラヌ蚭蚈、そしお工䜜機械にずっお最 先端でダむナミックな軞を保蚌するために必須ずなる特城を十分に備えた補品を開発した。 REDEXの補品は先進技術を修緎させ、むノベヌションずリスクフリヌな新たな蚭蚈ずなっおいる。その結 果、Industry 4.0に沿った機械蚭蚈ぞ適合した。 あらゆる方向からマりントもセッティングも容易くできるキュヌビックデザむンによっお、蚭蚈も組立も非垞に 容易ずなった。

Hall 3 Stand E3017

䞖界芏暡のセヌルスネットワヌクを駆䜿しお、REDEXは補品の遞定・組立調敎・詊運転な最初から最埌たで フルサポヌトで察応する。

w w w. m a c h i n e - d r i v e s . c o m T. 34 944 404 295 E. info@redex-group.com


新補品

PEPPERL+FUCHSから、次䞖代の 内圧防爆システムが登堎 新 型「B e b c o E P S ® 7 5 0 0シリヌズ E x p z c / Ty p e Z」は、内 圧 防 爆゜リュヌションの 新 た な グロヌバル暙準だず䜍眮付けおいたす。

Bebco EPS 7500シリヌズType Ex pzc/Type Z

プ

ロセスオヌトメヌションで䞖界をリヌドする P e p p e r l + F u c h s ペッパヌル・アンド・フッ クスは、C l a s s Iあるい は C l a s s I I / D i v. 2、 Zone 2/22゚リア甚に蚭蚈した最新のBebco EPS®内 圧防爆制埡システムを発売したした。この革新的で小 型の手動/自動システムは、コンパクトでスリムな゜リ ュヌションずしお、防 爆 危 険 å Ž 所 に必 芁 な ä¿¡ é Œ 性 の 高 い保護機胜を提䟛したす。 内圧防爆制埡システムBebco EPS 7500シリヌズ Type E x pzc / Ty p e Zは、完党自動 運 転モヌド、手動 運 転モ ヌドを有し 、キャビネットの内 圧を高く維 持し可燃 性 ガスやダストをパヌゞしたす。それにより、キャビネッ ト内の 等 玚を非 危 険゚リアぞず効 果 的 に䜎 æž› で きた す。75 0 0 シリヌズ は 、AT E X および I E C E x の 認 蚌を取 埗しおおり、ULリストにも登録されおいたす。さらに、 わずか150×10 0×50 mmずいう非垞に狭い蚭 眮スペ ヌスで 運 甚可 胜です。

詳 现

「コンパクトタむプの 新 補 品 、7 5 0 0 シリヌズ は ç°¡ 単 に䜿 えるうえ、確 かな信 é Œ 性ず効 率を 発 揮したす。完 党自動モヌドに蚭 定すれば、モヌタや駆 動 機 噚、制埡 盀、キャビネット、ガス怜 知 噚など様々な電 気 機 噚 に 察しお、優れた筐䜓保 è­· を実 珟したす。可燃 性 ガスや 粉じん に察 する防 爆 保 è­· が 芁求される 石油・倩 然 ガ ス産 業や 化孊産 業 、海 事・海 侊 産 業はもずより、埓 来 は 倧 芏 æš¡ で高コストな防 爆 保 è­· が 必 芁だった䞖界 äž­ のプロセス産 業アプリケヌションでB eb co EPS 750 0 をご䜿 甚いただけたす」ず、マヌケティング・マネヌゞ ャヌの K r i s t e n B a r b o u r は 説 明しおいたす。 75 0 0 シリヌズには、連 続 垌 釈モヌドや 排 気 機 胜ずず もに 、キャビネット内 圧 力の自動 モニタリングず制 埡 機 胜 を有し 、自 埋 的 に 調 敎し な がら 、内 圧 が 萜 ちた å Ž 合 のアラヌム出力も行 いたす。クロメヌト凊 理した 船 舶グレヌドのアルミを採 甚し、様々なプロセス産 業 での過 酷な環 境にも十 分 耐える蚭 蚈ずしおいたす。た た、75 0 0 シリヌズには 汎 甚のAC / D C 電 源 が 䜿 え、パ ネル取付けず倖郚付けのいずれも可胜です。倧 型のタ ッチスクリヌンで 玠 早く簡単に蚭 定で きるほか、状 態 è¡š 瀺 L ED、圧 力のバヌグラフ衚 瀺 、耇 数のプログラム 遞 択 機 胜 にも察 応しおいたす。 w w w. p e p p e r l - f u c h s . c o m

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新補品

光電センサ「R200」および「R201」 怜出距離が拡倧した新しい光電センサ

R100・R101・R103ず、新しいR200・R201センサ

光

電 セ ン サ「 R 2 0 0 」ず「 R 2 0 1 」 は、P e p p e r l + F u c h s ペッパヌル・アンド・ フックスによる革 新 的 な 補 品 èš­ 蚈 によっ お、より長い怜出距離での応甚が可胜になりたした。小 型の「R100」 「R101」 「R103」シリヌズず同様に、この新 しい補品はいずれも、特殊な取付け条件に察応できる ようハりゞングデザむンを少し倧きくしお、各皮の光電 枬定法匏を盛り蟌みたした。操䜜性もすべおのシリヌズ ず共通で、盎感的に䜿甚できたす。さらに最新のSmart Sensor Profileを経由した暙準IO-Link接続により、手 軜で信頌性の高いセンサの統合が可胜です。 R 1 0 0・R 1 0 1・R 1 0 3 シリヌズ に 加 え 、新 た に R 2 0 0 ・R 2 01シリヌズ が 登 堎したこずで、適 切 なセン サ の 遞 択 がさらに 容 易 に なり、そ れぞ れ のアプリケヌ シ ョンや取 付 け 条 件 に察 する柔 軟 性 が 向 䞊したこずか ら 、ナヌザヌ にずっおのメリットも 拡 倧したした 。た た技 術 的な 特 長ずしお、新 シリヌズのセン サで も、堅 牢なD ur aB eamレヌザヌ技 術ず高粟床なMulti Pi xe l Te chno l o g yMP Tを採 甚しお確 かな長 距 離 枬定を 実 珟しおいたす。すべおのシリヌズに共 通の 操 䜜 性ず 枬定 原 理に加え、IO - Linkむンタヌフェむスによっお、 コミッショニングや枬定 方 匏の倉 曎、他のモデルぞの 倉 曎 があった堎 合にも、センサのパラメヌタ確 認や蚭 定 倉 曎を簡 単 に 行えたす。

共通の枬定方匏 新しいR 20 0ずR 201シリヌズには、光電センサのさた ざたなセンシング 方法がすべお揃っおいたす。透 過 型 センサから、偏光フィルタ搭茉あるいは透明物 䜓の怜 出が 可 胜 な回 垰反 射 型 セン サ、拡 散 反 射 型 セン サ、 背 景 および 前 景 抑 制 機 胜 付きセン サ、距 離 セン サた で ラむンナップされおいたす。 優れた操䜜性 すべおのシリヌズ は 、統 䞀された倖 芳デザむンで、パ ラメヌタ蚭 定の盎 感 的 な 操 䜜 性 を実 珟しおいたす。 èš­ 定 やステ ヌ タス 、蚺 断 情 å ± を è¡š 瀺 する 3 ぀ の L E D を 組 み合 わ せ、操 䜜 郚 ずしお 機 胜 する回 転 ポテンシ ョメヌタずプッシュボタンにより、玠 早く簡 単 なセン サ の 調 æ•Ž を 行 えた す。すべ おの シリヌズ で 操 䜜 性 が çµ± 䞀さ れお い るた め 、ナヌ ザ ヌ にずっおも 実 甹 的 で す。R10 0・R101・R103シリヌズ を 透 過 型セン サや回 垰反射 型センサ、拡 散 反射 型センサずしお蚭 定する際 の 操 䜜 感 は、R 2 0 0・R 2 01シリヌズの蚭 蚈でも同じに なっおいたす。さらに 、耇 数の 枬 定 点によるセン サや 距 離 セン サで も倉わりたせん 。

詳 现

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新補品

2タむプの枬定噚が連携しお、情報をもっず豊かに

フルヌク・プロセス・むンスツルメンツは、攟射率の䜎いガラスを含む高付加䟡倀ガラスに向けお、包括的な枩床プロファむリン グず熱画像゜リュヌションを提䟛しおいたす。

フル ヌク・プロセス・むンスツルメンツは、異 なる枩 床 枬 定 技 術を利 甚した 2 台 の 枬 定 噚を組み合わせお、フロヌトガラスの補造やガラス匷化凊理、自動車フロントガラスの 成圢ずラミネヌト加工など、ガラス産業の高付加䟡倀な甚途に、いっそう倚くの情報を ご提䟛したす。

デ

ヌタロガヌを甚いお枩床プロファむリングを 行うず、オペレヌタは新しい補品に察しおも 炉の蚭定を玠早く最適化しお、バヌナヌや送 颚に関する問題を発芋できたす。これに加え、炉の出口 に赀倖線ラむンスキャナを蚭眮しおおけば、党補品のモ ニタリングずトレヌサビリティも実珟したす。 たず D a t a p a q Fu r n a ce Tr a c ke r プロファむリング・ システムを、熱 凊 理や埐 冷プロセスの䞭を通したす。 同 システムで は 、ガラス板 に 接 着した 最 倧 2 0 本 の 熱 電 察 が 補 品 の æž© 床 倉 化を 蚘 録したす。このガラス 産 業 に特 化したプロファむリング・システム は 、デ ヌタ ロガヌず耐 熱 ケヌスのほか、高床な分析 やレポヌト䜜 成 、デヌタ保 存 機胜を備えた゜フトりェアから構成さ れおいたす。特にフル ヌクは業 界でもっずも広 範な耐 熱 ケヌスを揃え、お客 様 の甚途でどのシステム構成を 利 甚す れ ばよいか もご 提 案しおいたす。

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もう䞀぀ の 枬 定噚 が R a y t e k M P15 0 èµ€ 倖 線ラむンス キャナです。炉 の出口で 各ガラス板をスキャンしお熱 画 像を 生 成し 、即座に高枩な箇 所 や 䜎 枩な箇 所を瀺 したす。R a y t e k M P15 0 シリヌズには、様々な æ³¢ 長に 察応したモデルがありたすので、攟 射率の 䜎いガラス であっおもモニタリング 可 胜です。赀 倖 線 カメラずは 違 い 、ラむンスキャナ は 狭 い 芖 野しか 必 芁 ずしたせ ん 。そ の た め 、すぐ 近くで 加 熱 炉 や 埐 冷 炉 が 隣り合 っお èš­ 眮されおいるような生 産ラむンに 最 適 です。 w w w. f l u k e . c o m / j a - j p


新補品

セコ・ツヌルズの゚ンドミル新材皮、難削材でも工具寿呜を 倧幅に向䞊 セコ・ツヌルズ の 新しい J a b r o ® - S o l i d 2 J S 7 5 0 ゚ンドミル は、埓 来 の å·¥ 具 技術比で工具寿呜を 25  40 たで倧幅に延長したす。業界をリヌドする JS500 シリヌズず同様、新しい JS754 および JS755 工具は、ISO M(ステン レス鋌)、ISO S(耐熱超合金、チタン)など、航空宇宙分野で広く利甚される難 削材の加工に察応するよう特別蚭蚈されおおり、高いコスト効果で優れた性 胜を発揮したす。

新

シ リ ヌ ズ で は 、倚 甹 途 に 察 応 す る よ う、JS754 および JS755 に倚様なカッタ圢 状を取り揃えおおり、埓来のショルダ加工、 粗加工、溝加工のほか、高床な粗加工、およびダむナミ ックフラむス加工を最適化したす。カッタの滑らかな倖 呚すくい面ず匷力な R 蚭蚈により、効率よく切り屑を排 出し、実円圢を維持したす。前面のバックテヌパを増や したこずにより、ポケット加工の補間ずランピング時に、 速床ず信頌性が向䞊したす。 JS754 および JS755 には幅 広い仕様ず機胜が甚意さ れおおり、最高の 切 削 性 胜を 発 揮したす。゚ンドミル 新シリヌズは、幅広い長さ、倖埄ネック瞮小サむズ、コ ヌナ R の甚途に察応 するずずもに、切り屑スプリッタ ずクヌラントスルヌのオプションもご甚意しおいたす。 補品察応 範囲

• J S 75 4 : 4 枚 刃ショルダ 粗 加 å·¥ 、ショルダ仕 䞊げ 加 å·¥ 、溝 加 å·¥ 、A P M X S = 2 * D C + O D - Þ 3  2 5 の面 取り、R ( R E 0. 2、0. 5、1. 0 、1. 5、2 . 0 、 3 . 0 、4 . 0 、6 . 0 ) 、暙 準 長 - Þ 6  2 0 の面 取り、I CC クヌラントス ル ヌ、暙 準 長 - Þ10  Ø12 の面取り、切り屑スプリッタ装備、暙準長

• J S 7 5 4 : 4 枚 刃 シ ョ ル ダ 粗 加 å·¥ 、シ ョ ル ダ 仕 侊 げ、A P M X S =3 . 5  4* D C + O D - Þ 6  2 5 の面 取り、R(R E 0. 2、0. 5、1. 0 、2. 0 、3. 0 、 4 . 0 、6 . 0 ) 、ロング長 - Þ 10  2 0 の 面 取り、切り屑スプリッタ装 備 、ロン グ長 ( 高 床 な 粗 加 å·¥ )

• J S 75 5 : 5 フル ヌトの 倧 量 ショルダ 粗 加 å·¥ 、ショル ダ仕 䞊げ 加 å·¥ 、A P M X S = 2 * D C + O D - Þ 6  25 の面 取り、R(RE0. 5、1.0、2.0、3.0、6.0)、 暙準長

• J S755: 5フル ヌトの倧 量ショルダ 粗 加工、ショルダ 仕 䞊げ 加 å·¥ 、A P M X S =3 . 5  4* D C + O D - Þ 6  2 5 の面 取り、R(R E 0. 2、0. 5、1. 0 、2. 0 、3. 0 、 4 . 0 、6 . 0 ) 、ロング長 - Þ 10  2 0 の面 取り、切り屑スプリッタ装 備 、ロン グ長 ( 高 床 な 粗 加 å·¥ ) w w w. s e c o t o o l s . c o m

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新補品

゚スタヌラむン・コネクション・テクノロゞヌズ― スリオは、新しい補造プロセスの立䞊げに向け お、研究開発に倧きく投資しおいたす

欧州REACH芏則は、人の健康ず環境の保護を高い氎準に保぀こずを目的ずしお、化孊物 質の䜿甚に察し厳栌なルヌルを課すものです。ネヌゞャを務めるTHOMAS PICHOTぞ のむンタビュヌを玹介したす。

ス

リオの倚数の補品では衚面凊理に六䟡クロ ムを䜿甚しおいたすが、この六䟡クロムは䜿 甚が犁止される物質の䞀぀ずなっおいたす。 そこで、スリオの研究開発郚門は、過酷な環境に向けた コネクタで の 技 術 的リヌダシップを保ち぀ ぀、お 客 様 ずずもにさらなる技術革新に取り組み続けられるよう、 数幎にわたっお新しい補造プロセスの研究に投資しお きたした。新しい補造プロセスが完成すれば、スリオは REACH芏則に準拠できるず同時に、この先もフランス での人材雇甚を守るこずが可胜になりたす。ここでは、 航 空 機 関 連 の 研 究 開 発 ナ ニットで マ ネ ヌゞャを務 め るTHOMAS PICHOTぞのむンタビュヌを玹介したす。 コネクタ補 造 分 野 で の 六 䟡クロムの 䜿 甚に぀いお説 明しおもらえたすか T P 圓 瀟 は 、航 空・宇 宙・防 衛・工 業 の 各アプリケ ヌションに向 けお、過 酷 な 環 境 で も䜿 甹 可 胜 な 電 気 コネクタず光 コネクタを èš­ 蚈・補 造しおいたす。そう したコネクタのハりゞ ングやアクセ サリは 耇 合 材 料

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やアルミ、スチヌル 補ですので、その めっき工 繋 に長 らく六䟡クロムを 䜿 甚しおきたした 。六䟡クロムを 䜿 うず、補品の防食性や導電性に加え、お客様が望む装 食 性も実 珟で きるからです。しかし 、六䟡クロムは䜿 甹 犁 止の 化 å­Š 物 質に挙 げられおいるため 、圓 瀟 はこ れを眮き換 えるよう取り組 んで いたす。 あ る 化 å­Š 物 質 を 他 の 物 質 で 眮 き 換 えるこずは 可 胜 ですか T P もちろん可胜です。しかし、時間はかかりたす。 実際、圓瀟は様々な材質の衚面凊理における六䟡クロ ムの 䜿 甚に極 めお粟 通しおいたす。たずえば アルミや 銅合 金はもずより、䞀 郚の熱可塑性暹脂にさえも適 甹 しおきたした 。それだけで はなく、六䟡クロムを 䜿 甹 した補 品 の 特 性は、他 の 物 質 で 達 成 で きる特 性より もはるか に優 れおいたす。そ のため 、代 替 するの は 2 ぀ の 意 味 で 難しいず蚀えたす。眮 き 換 えを工 業 生 産 レ ベ ルで 実 行 で きるようにしたうえで、必 芁 な 性 胜 を確 実に実 珟しなけ れ ば ならいからです。


っお衚 面 性 状 を 改 質し 、圓 瀟 の 新しい 前 凊 理 六 䟡 クロム・フリヌによっお 埌 å·¥ 繋 で の 金 属コヌ ティン グの 接 着 性を高めおいたす。たたアルミ補コネクタに ぀いおは、亜 鉛ニッケルめっき工皋での六䟡クロムに よる䞍 動 態 化クロメヌト凊 理 を取りやめ、R E ACH 芏 則で 危 険 有害性 が 無 いず蚌 明・認 可された物 質を 甚いる新しい方法を開 発したした 。こうした取り組み から、六䟡クロムの幎間 䜿 甚量を8トンから4トンぞず 半 æž› で きたした 。 それ は 簡単 な 移 行でした か T P 明らかに困 難なものでした。この“ 技 術的にたっ たく基 本ずなる芁 玠 ”を入替え、怜 蚌するのに数幎も かかりたした。研 究 宀でコンセプトを怜 蚌するだけで はなく、長 期にわたる倧 芏暡な生 産レベルで再 珟しな ければ ならなかったからです。そのため 、ある面 で は 経 鹓 を積むこずも求 められたす。䞀 䟋ずしお、容 積 が 最 倧 数 癟リットル にも なる電 解 めっき 槜 を取り䞊 げ おみたしょう。その 配 合 に加え、補 造プロセスずしお 完 å…š に 成 熟したず蚀えるの は 、倚 数の芋 地 から経 鹓 を重 ね たうえで の 話 で す。様 々な 郚 品 に 察 する浞 挬 時 間 や 濃 床 を怜 蚌し な け れ ば なりたせん 。たた、郚 品 の 圢 状 に 圱 響 を䞎えるこずが あっおは なりたせん ので、めっき 槜 の 長 期 的 な 倉 化 を モニタリングしお 凊 理 品 質 なども保 蚌 する 必 芁 が ありた す。そ れ には 数 十 çš® も のパラメヌ タを 考 慮しお分 析し な が ら 、習 熟しおいくほかありたせん 。

たずえば、あるケヌスで は 六 䟡クロムを 䜿っお、母 材 ず他のコヌティング材の 接 着 性を 促 進しおいたす。そ のため、補品ずしお機胜 䞊の特 性が等しいこずを実蚌 するずずもに、制埡可胜な方法で生 産工皋に導入でき なければ なりたせん。䞀方、他のケヌスで は 工皋 の 最 終段階で六䟡クロムを䜿 甚しおおり、その衚面に六䟡 クロム が 残 留する可胜 性にも十 分 泚 意を払わなけれ ば なりたせん 。さらに、眮き換 えた堎 合で も、すで に フィヌルドで 䜿 甚されおいるコネクタず互いに接 続す るわけですから、互換性を確保する必 芁もありたす。 本 圓に 耇 雑 な 問 題 に なりか ね な いようで す が、どの ように考えたすか TP 実際のずころ、今の段階では1぀の代替案で察応 できるずは考えおいたせん。必ずしもクロム が同じ目 的で䜿 甚されおいるずは限らず、母材や最 終的な凊理 によっお異なるからです。そこで圓瀟のアプロヌチずし おは、コネクタ郚 品をその 材 質によっお分 類し 、電 気 化 孊的メカニズムの 䜜甚を明らかにしたうえで、実 鹓 甹 の めっき 槜 から詊 鹓 補 造 ラむンたで、そ の 各 段 階 で 膚 倧 な 数 の テストを実 行しお いた す。そ の 結 果 か ら、耇 数の 解 決 策に向 けた研 究 の方 針を定めたす。 研 究 の 進 捗 状 況 はどうなっおいたすか T P 耇 合 材 料 の è¡š 面 凊 理で は、すで に六䟡クロム の 䜿 甚を廃 止したした。たずトラむボ仕 䞊げ凊 理を行

カドミりムめっき凊 理のコネクタに察する六 䟡クロム クロメヌト凊 理 の 状 況 はいか がですか T P 珟 圚 のずころ、腐 食 に 察 する高 い 耐 性ず優 れ た導 電 性を 保 蚌し぀぀、防 衛 関 連 補 品で 特 に重 芁な 光を反 射し ないダヌクな 装 食 性 を 保おるの は 、六 䟡 クロムによる䞍 動 態 化クロメヌト凊 理 だけです。 ただし 、カドミりムめっき向 け代 替゜リュヌションの 侀 ぀を、六 䟡 クロムを甚 いない 䞍 動 態 化 による亜 鉛 ニッケル め っき 凊 理 を ベヌス に 開 発したした 。この 方 法 なら、す で に èš­ 眮 さ れおい る 装 眮ずの 完 党な 互 換 性を 維 持したたた、優 れ た 六 䟡クロム䜿 甚に 察 する段 階 的廃 止プロセスは順 調 に 進 んで いるように 思 えたすが 
 T P 欧 州 R E AC H 芏 則が制 定されるずすぐに、スリ オ・゚スタヌラむンの 経営陣 の みならず党 郚 眲が、衚 面 凊 理 技 術 を 刷 新しおフランスで のコネクタ生 産を 継 続 で きるように倧きな蚈 画を立ち䞊げ なけ れ ば な らな いず考えたした 。そ の ため 、投 資 面 で も 本 æ Œ 的 な 取り組 み を 行 い 、瀟 内 の 郚 眲 間 はもずより、お 客 様ずの 協 力も匷 化しおきたした 。特に、六䟡クロムに 代 わる゜リュヌションを芋出しお、技 術 革 新 の胜 力を 実蚌したいずいう思いから、圓瀟は経 隓の蓄積に力を 泚ぎ ながら、ノりハりを 最 倧 限に掻 甚しおいたす。䞀 方、お客 様 からも、この取り組み を支 揎いただいおい たす。お客 様は、圓瀟 が未 来に向かっお正しい道を歩 んで いるのを認 めおいるからです。䜕よりも、人の 健 康ず環 境 を 守るこずが第䞀なのです。

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新補品

取り付けるだけですぐに䜿甚可胜 ケナメタルなら容易に深穎ボヌリング加工が可胜です。

ケナメタルの新たな振動のないボヌリングシステムは、取り付けるだけ ですぐに䜿甚が可胜ずなるさたざたな技術的改善を特長ずしおいたす。 ケナメタルの振 動のないボヌリングシステムでは、ポゞおよびネガすく い角の構成で、スクリュヌオンやレバヌ匏のクランピング機構を揃えた 幅広い亀換匏ヘッドをご甚意しおいたす。

機

械工堎を蚪問するず、倚くの堎合、深穎ボヌ リング加工の高い加工音や、耳栓が必芁な ほどの倧きな振動による音が聞こえたす。こ れは、旋盀の発明者であるHenry Maudslayが最初に 鋌のワヌクを固定しお穎あけ加工するこずを詊みた頃 から、工䜜機械オペレヌタヌを悩たせ続けおきた問題 ですが、金属の靱性はさらに向䞊し、加工がより困難ず なり、問題はさらに悪化しおきたした。 しかし 、珟 圚 で は 違 いた す。振 動ずの 戊 い に 察 応 す るケ ナメタル の 最 新兵 噚 は 、すべ おの工䜜 機 械 オペ レ ヌタヌに「これ が 必 芁だ」ず蚀 わ せる補 品です。 新 た な ボヌリング システム は 、ケ ナメタル が これ た で に開 発したなかで も最 も効 果 的 なビビリ防止 メカ ニズ ムを 特 長ずし 、幅 広 いスロヌアりェむヘッドずシ ャンクサむズ をご甚 意しおいたす。

振 動 を 排 陀 する領 域 ぞ の 参入 この 補 品 を 熟 知しおい るの は 、旋 盀システム 技 術 の 補 品 ゚ンゞニア であり、内 郚 æž› è¡° 機 構 を 開 発したチ ヌム メンバヌであるS a m E i c h e l b e r g e rです。「この 新たなバヌを理 解するうえで 最も重 芁なこずは、おそ らく「 取り付けるだけですぐに䜿 甚可胜 」であるずい うこずです。」ず圌は蚀いたす。「チュヌニングや調 æ•Ž の 必 芁 はありたせん 。パッケヌゞから取り出しおタレ ットに 取り付 けるだけで ç©Ž 加 å·¥ が 可 胜です。」 しかし 、工 å Ž を 䜜 業に 適した 静 かな å Ž 所 に倉 えたず いう点 だ け にずど たりたせん 。振 動 やビ ビリを 解 決 するこずにより工具寿 å‘œ が劇的に延長され 、さらに郚 品の 衚面 仕 䞊げにも優れた 圱 響 を 発 揮するこずも忘 れおはなりたせん。工具 寿 å‘œ が 長くなるず、業 界 の倚 くの専門家がか぀お達成䞍可胜ず考えおいた送り量、 切 削 速 床、切り蟌 み量を実 珟するため 、チヌムメンバ ヌはさらに 取り組み を 進 めおいたす。 E i c h e l b e r g e r はその1人です。圌は、振 動 のないボヌ リングシステムを穎あけ加工に適 甚可胜な、䜿 甚が容 易で 最高の 生 産 性を実 珟するバヌに仕 䞊げるため の さたざ たな 特 長 を 挙 げ お いた す。このような 特 長 に は、さたざたなスタむルずサむズのスロヌアりェむヘッ

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アングルファむンダヌの衚瀺をれロにしおバヌを定䜍眮にロックするこず で、ヘッドをセンタヌラむンに正確にか぀容易に取付けるこずが可胜です。

ドをしっかりクランプ する、バヌ先 端 郚 のセレヌショ ン状 のボルトオンヘッドコネクションが含たれたす。 さらに特筆すべきは、ヘッドのスリム化により長さが短 く、軜 量 化され 、これにより安 定性 が向 䞊し 、バヌの 性 胜 がさらに匷 化されたした 。たた、クヌラント䟛 絊 匏が採甚され、最も必芁な箇所に高圧のクヌラントを 正確に䟛 絊するこずが 可胜です。この 結 果、手間をか けずに切り屑を排出しながら切 削 域 を 最 倧 限に 冷 华 するこずが 可 胜です。 ずりわけ重芁なのは内郚ダンパヌです。Eichelberger は蚀いたす。「このバヌは振 動がなく、メンテナンスフ リヌです。バヌ内 郚には1察の 匟 性のある支 柱で支え られた郚分があり、その内郚に枛 è¡° 液が入れられおい たす。この 郚分 が加工䞭に䞀定 呚期で振 動し、その呚 蟺のバヌの固有呚波 æ•°ã‚’æž› 衰しお振 動を抑えたす。郚 品の摩耗や調敎を気にかける必芁はありたせん。Sam が蚀うように 、取 付 け以 倖 の 手 間 は ありたせん 。」 振 動のないシステムは最 倧10 x Dの加工深さのボヌリ ングアプリケヌションで 優れた性胜を発揮し、超硬゜ リッドバヌや重 金 属ボヌリングバヌより深い穎を加工 で きるずE i c h e l b e r g e r は 説 明したす。瀟 内テストず 顧 客テストの結果では、過酷な切削パラメヌタヌを䜿 甚しおも党䜓的に、衚面仕䞊げは他瀟の「隒 音察 策バ ヌ」ず同 等か、ほずんどの å Ž 合 はこれらより優れおい るこずが 蚌 明されたした 。 もちろん 、ボヌリングバヌが 機 械 にクランプされるだ けで 同じメリットが 埗られる蚳で はありたせん 。ケナ メタルは機械に特化したタレットアダプタヌず、最倧限 の剛 性を実 珟する特 別なスプリットスリヌブブッシュ を提 䟛するこずで、この重 芁な怜 蚎事 項に察応しおき

たした。「これはこの補品のゎヌルです。」ず述べるの は、ケナメタルグロヌバ ル補 品シニアマネヌゞャヌの J o h n G a b l eです。「 珟 圚、最 高の 安 定 性 が 可 胜で、 最も効 果 的な枛 衰゜リュヌションが入手可胜です。」 ボヌリングバヌを 確 実 に䞭 心 に 配 眮 するこずに è‹Š 劎 しお いたオペレ ヌ タヌ は 、取り付 け が 非 åžž に 容 易で ある点を 評 䟡 するこずでしょう。「ヘッドの頂 郚 に平 坊な基 準面があり、これに芖 角ファむンダヌが 装 備さ れおいたす。」ずE i c h e l b e r g e r は 説 明したす。「むン ゞケヌタヌがれロを瀺すたでバヌを回し、定䜍眮にク ランプ するだけです。」 ボヌリング システムの 高コストを 考 えるず、砎 損 の å Ž 合 にヘッドが 亀 換 可 胜 で、バヌ ぞ の 損 傷 を 防 止で きるこずは高く評 䟡されるこずでしょう。ケ ナメタル の 埓 来 のボヌリングシステムを 䜿 甚するお 客 様 は 、 アダ プタヌを 䜿 甹 するこずで 新 たなヘッド を 取り付 け可 胜です。 「圓瀟の 優れたバヌのラむンナップは1むンチ埄 から 4 むンチ埄、メトリック版で は 2 5 m mから10 0 m mに 察応しおいたす。」ずG a b l e は蚀いたす。「たた、豊富 な亀 換 匏ヘッドスタむルもご甚意し、粟密 仕 䞊げに察 応 するスクリュヌオンのポゞ すくい角むン サヌトから ネガ すくい角むンサヌト、重切 削 粗 加工を目的ずした クランプスタむル 圢 状たで、あらゆる補 品を取り揃え おいたす。バヌは困 難なアプリケヌションで 優れた機 胜 を 発 揮 で きるよう蚭 蚈されおおり、これこそが、こ の 補 品 が 実 珟 するこずなのです。」

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グルヌプテクノロゞ: むンダストリ 4.0 時代におけるオペレヌシ ョンの卓越性

産業革呜の前から珟圚に至るたで、補造業者が掲げおきた共通の目暙がありたす。それ は、ある䞀定のコストず䞀定の時間で、䞀定数の郚品を生産するこずです。補造工皋は 手 䜜 業で 侀 ぀ ひず぀ 䜜る方 法 から、倧 量 生 産ラむンぞず進 化し、同 侀 郚 品 の 生 産 量 は 増加し続けおきたした。これは少品皮倧量生産(HVLM: High-Volume/Low product Mix)シナリオず呌ばれたす。しかし最近では、プログラミング、工䜜機械制埡、被削材取 り扱いシステムなどにデゞタル技術が導入され 、むンダストリ 4.0 ず呌ばれる補造環境 の倉革が進んでいたす。むンダストリ 4.0 は、きわめお倚様な少量の郚品を優れたコス ト効率で補造する、倚品皮少量生産(HMLV : High-Mix/Low-Volume)を実珟したす。

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ンダストリ 4.0 の時代になり、最新の補造技 術やデゞタル技術に関心が集たっおいたす。 しかし、業務改善を基瀎ずしお最倧限の生産 性ずコスト効率がもたらされるこずに今も倉わりはあり たせん。珟圚の経枈環境では、補造業者がスピヌドを業 務改善の重芁な指暙ず芋なすのが䞀般的です。補造業 者は、図面が仕䞊がっおから完成した被削材を工堎か ら出荷するたでの時間を可胜な限り短くしたいず考えお いたす。スピヌドを高める取り組みにおいおは、リヌン 生産やシックスシグマなどの戊略が泚目されおいたす。

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ただし䞀 般 的には、このような 戊 略 は H V L M 生 産に 関 連したものであっお、H M LV シナリオに適 甚しおも 効 果 があるずは 限りたせん 。H M LV 生 産 方 匏 による 生 産 を 合 理 化 する䞊で 重 芁 な の は 、グル ヌプ テクノ ロゞ アプロヌ チで す。グル ヌプテクノロゞ は 、各 郚 品 を 同じ 機 械 加 å·¥ が 可 胜 なファミリに分 類 およびコヌ ド化 するこずで、最 高レ ベ ル の 業 務 改 善 を実 珟 で き るようにするものです。 グル ヌプテクノロゞ グルヌプテクノロゞは補 造 業者の戊略の 1 ぀であり、 圢 状、被削材、補 造 工皋、品質基 準などが 類 䌌した郚


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品をグル ヌプたたはファミリに分 類し 、共 通した生 産 方法で補 造したす。䜜業蚈画は、個々の被削材ではな く郚 品ファミリを察 象ずしお策 定したす。 倚くの å Ž 合、郚 品ファミリごずに生 産する工 皋はセル 生 産 方 匏ず呌 ばれたす。セル 生 産 方 匏 は 、H M LV 生 産 時 代 が 始たった 19 8 0 幎 代 頃 に泚目されたした 。 圓時 の 補 造 業 者は、ロットサむズが小さくなる䞀方で 被 削 材の 倚様 性 が 高たり、新しい 被 削 材 çš® が増えお きお い るこずを 認 識しお いたした 。工 å Ž で は 倚 様 な 被 削 材 を 扱う必 芁 が あり、比 范 的 小さ なロットで 生 産しおいたした が 、補 造 準 備 に費 やす 時 間 が急 増し たこずから、それを抑 制する方法を求めおいたした 。 グル ヌプテクノロゞにおける郚 品ファミリの 䜜成 は、 郚 品 のコヌド化 ず分 類 に 基づ いお 行 わ れ た す。各 郚 品 に は 、文 字 、数 字 、たた はそ の 組 み 合 わ せ で 構 成 さ れ た コ ヌドが 割り圓 おら れ た す。個 々の 文 字 た た は 数 字 は 、被 削 材 の 特 定の 特 城 や、被 削 材 の 生 産 に 必 芁な 補 造 技 術を 衚したす。図 1 で は 、郚 品コヌド の 6 桁目が 被 削 材の 寞 法、7 桁目が原材 料 、8 桁目 が 被 削 材 皮の 元 の 圢 状、9 桁目が 品 質 芁 件 のレベ ル を 衚しおいたす。たた、3  5 桁目の 数 字 は、郚 品を 加 工する䞊で必 芁な䜜 業 を 衚しおいたす。 郚品コヌドは、生産蚈画の立案ず䟡栌の芋積りに䜿 甹 されたす。この 際、図 2 の 2 列目に 瀺すような、耇 合 被削材ず呌ばれる架空の、぀たり存 圚しない郚品を参 照したす。この堎 合の「耇合」ずは、難しいこずを意味

しおいるわけで はありたせん 。穎の 粟 床、ポケットの æ·± 浅 、フラむス加工の特 城など、その䌁 業 が加工でき るすべおの特城を瀺す汎甚の被削材を瀺しおいたす。 図 の 1 列目の 郚 品は、2 列目の 耇 合被 削 材 で 瀺され たものから遞 択した 䜜 業によっお補 造 可 胜 な被 削 材 を衚しおいたす。求める特 城を加工するコストを合 蚈 するこずで 代 衚的な総コストが算出されるため、䟡 æ Œ の芋 積もり䜜 業 が簡玠化されたす。郚品ごずにコスト を 分 析する 必 芁 は ありたせん 。 生 産 蚈 画 担圓者および芋 積 担圓者は、被 削 材の 図 面 を取り扱いたすが、被削材の特城ず耇合被削材の特城 を照合しお芋積もりを䜜成し、必 芁な工䜜 機械やクヌ ラントが必 芁かどうかなど、他の生 産 芁 玠に぀いおも 特定したす。たた、グルヌプテクノロゞで高床な C A M システムを 掻 甹 す れ ば 、前 加 å·¥ に 必 芁 な 時 間 をさら に 短 çž® で きたす。斜 èš­ 内 のすべ おの 郚 門 が 同じ 耇 合 被 削 材モデルを 元 に䜜 業 するため 、郚 門 間 のコミュ ニケヌションが 改 善されるこずも 利 点の 1 ぀です。 初 期 の グル ヌプ テ クノロゞ ア プ ロ ヌ チ は 、そ のア プ ロヌチを開 発した 個 人の 経 鹓 に 基づ いおいたした 。 開 発 者 は 、プロセス゚ンゞニア、プログラマ、蚈 画 䜜 成 担 圓者などから話 を聞 いお補 造 䜜 業 のコストに関 する 情 å ± を 集 め た の で す。グル ヌプ テ クノロ ã‚ž が 開 発され たのは 19 8 0 幎 代 ですが、個 人の 経 鹓 やデヌ タを 集 めおそれを 1 ぀ のシステムにたずめ るずいう 方 法 は 、今日に お ける人 å·¥ 知 胜 の 取り組 み に 類 䌌し たプロセスでした 。

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å Ž 合によっおは、グルヌプテクノロゞによっお、工堎内 の配眮の再線成が求められるこずもありたす。図 3 の å·Š 偎 は 、旋 削 、フラむス 加 工、研 削 加 工など、機 械 の 機胜に基づいた䌝 統的な工堎のレむアりトを瀺したも のです。工堎内の郚品の経路がさたざたな方向に向か っおいるのが 分 かりたす。しかし 、被 削 材 を各 皮ファ ミリにグル ヌプ化し 、図 の 右 偎 に 瀺すようなセルレむ アりトで 凊 理 するこずで、補 造フロヌを 合 理 化し 、工 å Ž 内で の 郚 品の 移 動 を 最小 限に抑えるように工䜜 機 械を配 眮できたす。各 被 削 材ファミリは、工堎 内で䞍 必 芁 に 移 動 されるこずなく最 も効 率 的 な圢で 機 械 加 工されたす。その結果、郚品の補 造に必 芁な時間が倧 幅 に短 çž® されたす。 新しいコンセプトの採 甚には、垞に利点ず課 題の䞡方 が䌎いたす。グルヌプテクノロゞアプロヌチには、゚ン ゞニアリング、工皋蚈 画、補 造にかかる時間の 短 瞮ず いう利点がある䞀方で、課題が発 生する可胜性もあり た す。たず 挙 げら れる の は 、柔 軟 性 が あ る 繋 床 䜎 例 する点です。補 造 のボトルネックずなるような 圢 態 の 被 削 材の 需 芁 が倧 幅 に 増 加 するような å Ž 合 は 、埓 来 の工 å Ž 内 の 配 眮 の 方 が 柔 軟 性 は 高くなりた す。埓 来 のレむアりトで は 、郚 門 内 の 他 の工䜜 機 械 を そ の 郚 品 の 補 造 に䜿 甹 するこずが で きるからで す。次 に 挙 げら れる課 題 は 、工䜜 機 械 の ダりンタむムの 管 理 も 課 題 に なる可 胜 性 が あ る点 で す。たずえ ば 、あ る 郚 品ファミリの 需 芁 が 侀 時 的 に æž› 少した å Ž 合、察 応 す るセルレむアりト内の工䜜 機械が非 皌 働になりたす。

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グル ヌプテクノロゞのコンセプトの 導入によっお発 生 する課 題ずしおは、あるコヌド䜓系ず別の 䜓系ずの比 21 | ゚ンゞニアリング 日本 | 2019幎 03月

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范 に時 間 がか かりすぎる傟 向 が あるずいう点も挙 げ られたす。しかし䌁 業 にずっおより重 芁 なこずは 、特 定 のコヌド 䜓 ç³» 自 䜓 よりも 、自 瀟 の èš­ 備ず 人 的リ゜ ヌス、そしお 求 める結 果 をしっかりず把 握 するこずで す。このような 状 況 でこそ、瀟 内で 䜜 成した カスタム コヌド䜓系がシンプルで 効率的なアプロヌチずなる可 胜 性 がありたす。より効 率的な郚 品ファミリの機 械 加 工を目的ずした工堎フロアの再配眮は、工堎独自の刀 断ずしお行われる可胜 性もありたす。䞭小䌁 業には 経 枈 的 制 箄 などの 芁 玠 に盎 面 する å Ž 合 があるため 、機 械の 再 ç·š 成 は倧 䌁 業のほうが容 易かもし れたせん。 より迅 速 で高 粟 床 な芋 積 もり 郚 品 の芋 積 もりの 䜜 成 にグル ヌプ テクノロゞ アプ ロ ヌチを採 甚す れ ば、収 益ず収 益 性 の䞡 方 を向 䞊させ るこず が で きた す。たず え ば H M LV 生 産 の 䟋 ずし お、あ る 航 空 宇 宙 関 連 の䞋 請 䌚 瀟 に぀ いお考えおみ たしょう。この 䌚 瀟で は 、被 削 材 のロットサむズ が 1  5 個 で、幎 間 箄 4 , 0 0 0 件 の 䟡 æ Œ èš­ 定リク゚スト を 受 け お いた す。同 瀟 の工 å Ž で は 、各 郚 品 を 個 別 に 分 析し 、芋 積 もりを 䜜 成 する 時 間 が足りず、䟡 æ Œ èš­ 定プロセス が 遅 れ たため 、4 , 0 0 0 件 の 仕事 のうち芋 積もりを 䜜 成 で きたのはたった 1, 5 0 0 件 でした 。た た、泚 文を受けるこずがで きたのは 箄 2 , 6 0 0 件 に留 たりたす。その 埌、同 瀟は、グル ヌプテクノロゞによる 分析ず耇 合被 削 材の 情 報を利 甚した郚 品 の芋 積もり の 䜜成を利 甚すれば、幎 間 3, 0 0 0 件 の芋 積もりを 䜜 成できるこずに気づきたした。䜜成可胜な芋 積もりの 数 が増えた 結 果ずしお泚 文も 増 加し 、幎 間 3 , 2 0 0 件 に達しおいたす。最も重 芁な点は、費 甚ず利 益に基づ いお決 める入札 額を、グル ヌプテクノロゞの 導入前の


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入札 額ず比 范しお、平均しお 3 0 パヌセント以 䞊も䞋 げるこずが で きたこずです。 芋積もりプロセスがより迅 速で高粟床になったこずに は、2 ぀の利点 がありたした 。それは 利 益 率を䞋げる ような䜎すぎる䟡 栌での入札が枛少したこずず、顧 客 が 受 け入れられ な いような高 すぎる芋 積りの 数 が枛 少したこずで す。グル ヌプ テクノロゞコンセプトを 導 入したこずによっお、予 定される 䜜 業 内 容ず、それ に か かるコストをより正 確 に 管 理 で きるように なり、 結 果ずしお䞍 æ­£ 確 な芋 積りの 数 が枛 少したのです。 グルヌプテクノロゞでは、個々の 被 削 材ずその生 産 加 工条 件を考えるのではなく、類䌌した特城を持぀郚品 をグル ヌプ化し 、䞀 緒 に機 械 加 工したす。このアプロ ヌ チ の わかりやす い 䟋ずしお、ベ ルト匏トランスミッ ション甚プヌリを 補 造しお い るあ る工 å Ž が 挙 げら れ たす。さたざたなベ ルトサむズ で 䜿 甚するため 、ベ ル トの 溝 の盎 埄 、幅 、およびプロファむル がプヌリごず に 異 なりた す。別 の 構 成 の 機 械 加 å·¥ に切り替えるた めには 、玄 1 時 間 半かかっおいたした 。 工皋を 分析した 結果、プヌリの 切り替えごずに加工機 械を完 党に 取り倖し 、すべおの工具を取り出し 、掗 浄 し、保管しおいるこずがわかりたした。たた、次のプヌ リを機械 加工する際には、同じ工具のほずんどを加工 機械に戻しおいたした。グルヌプテクノロゞアプロヌチ では、同 䞀ではないものの類 䌌しおいるホむヌルはフ ァミリずしおグルヌプ化したす。切り替え時には、NC プ ログラムの 倉 曎、機 械 加 å·¥ パラメヌタの 倉 曎、そしお å Ž 合によっおは、溝のプロファむルを機 械 加工する工

具も倉 曎したす。被 削 材にもよりたすが、取り替え時 間は 30 分 から 10 分に短 瞮されたした。䞻な課 題ず いえば、自分たちが 䜜っおいる各郚 品が同じファミリ に属しおいお、はるかに迅 速に機械 加工できるずいう こずを工 å Ž 担 圓者 に 玍 埗させるこずでした 。 結論 補 造 業 者の 組 織 的 戊 略であるグル ヌプテクノロゞ(オ ヌストラリアのセコ・ツヌルズの Dave Mor r が幅 広く 開発 䜜業を行っおいたす)は、補 造 業者が HMLV 生 産 の課 題に効率良く察凊する䞊で圹 立ちたす。埓 来の生 産性向䞊戊 略 (リヌン生 産やシックスシグマなど)には 実 蚌 枈み の 利点 がありたす。特に H V L M 生 産で は、 同 侀 の 郚 品に぀いお長 期 的にわたり䜜 業を埮 調 æ•Ž す るこずができたす。しかし、倚様性が高く小ロットの補 造 は 、機 械 加 å·¥ 技 術 やデゞタル 補 品 の èš­ 蚈および 管 理技法の進歩を受けお、急 速に増加し続けおいたす。 グル ヌプテクノロゞ アプロヌチは 、郚 品 をファミリに 分 類し 、䟡 æ Œ èš­ 定䜜 業ず機 械 加 工䜜 業 を çµ± 合するこ ずで、むンダ ストリ 4 . 0 時 代 の 課 題 に 察 凊するため の 効 率 的 な方 法を提 䟛したす。

セコ・ツヌルズ 党瀟 技 術 教 育 マネヌゞャ、P a t r i c k d e Vo s w w w. s e c o t o o l s . c o m

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グル ヌプテクノロゞず S C S (S e c o C o n s u l t a n c y S e r v i c e s) 補造業者の戊略であるグルヌプテクノロゞは、業務改善を実珟するうえで重芁な芁玠 であり、補造業者の業務党般に䟡倀をもたらすものです。 しかし、競争にさらされおいる 倚くの補造業者は、䞀定のコストで特定の数の郚品を決められた時間内に補造するこ ずのみに集䞭せざるをえず、自瀟のビゞネスや機械加工䜜業を深く分析したり最適化し たりするための時間や専門知識を持぀こずができないのが珟状です。 セコ・ツヌルズでは、補造の改善に割り圓おる人的リ゜ヌスはあるものの、プロセス 改善のための゚ンゞニアを雇甚したり、倧手のビゞネスコンサルティング䌚瀟ず提携 したりするために必芁な高額のコストを賄える資金が䞍足しおいる䞭小䌁業を察象 ずした新しい支店業務を開始しおいたす。SCS(Seco Consultancy Services)は、補造 ずビゞネスの党䜓的な問題ず、機械加工の効率性および経枈性ずのバランスを取る お手䌝いをいたしたす。SCS はブランドに䞭立です。ナヌザヌが珟圚䜿甚しおいるブ ランドに関係なく察応いたしたす。 SCS をご利甚いただく際の最初のステップは、補造効率性評䟡(MEE)です。MEE では、 機械加工、生産システム、および䜜業管理のパフォヌマンスを分析したす。 SCS は、䌚瀟の機胜を分析し、準備、機械加工、および工具の取り扱い方における問題 を調査したす。胜力/資産に関する問題の根本原因ず、埓業員に欠けおいる知識を明ら かにしたす。準備分析では、プログラミングのサポヌトず、手法ず郚品の暙準化を行い たす。機械加工の問題は、手法の最適化ずトラブルシュヌティングを通じお認識し、察 凊したす。たた、圚庫ず消費の芖芚化および工具管理プログラムにより、蚭備の取り扱 いに関する問題を解決したす。 セコ・ツヌルズの技術教育サヌビス(STEP セミナヌやコヌス)は、補造䌚瀟のスタッフ に察する教育を支揎したす。 このサヌビスの重芁な点ずしおは、工堎担圓者に新しい戊

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略の採甚を玍埗しおもらうプロセスが挙げられたす。新しいアプロヌチを説明するポス タヌを壁に貌っおも、効果はほずんど期埅できたせん。倚くの堎合、問題の原因は知識 にあるのではなく、埓来の゜リュヌションが最善であるず確信しおいる工堎担圓者にあ るからです。成功の鍵は、工堎担圓者を説埗し、新しい戊略の利点を認識し、その戊略 を実装するための原理原則を知っおもらうこずです。 21 | ゚ンゞニアリング 日本 | 2019幎 03月

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セコ・ツヌルズの DOUBLE QUATTROMILL® 14 が䜎銬力の 加工性胜を最倧化

セコ・ツヌルズの新補品 Double Quattromill® 14 カッタは、䜎銬力の工䜜機械による フェヌスミル加工䜜業を最倧限に効率化したす。このフェヌスミルカッタでは、8 枚の切 れ刃を備えた䞡面チップを採甚しおいるため、コスト効率に優れた䜜業を可胜にし、粗 加工、䞭仕䞊げ加工、仕䞊げ加工の切り蟌み深さが向䞊したす。Double Quattromill® 14 は、銬力ずトルク胜力の高い倧型機械に最適な Double Quattromill® 22 の小型 版ずしお開発されたした。

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o u b l e Q u a t t r o m i l l ® 1 4 のリヌド角 仕 様 は 4 5°ず 6 8°があり、切り蟌 み 深さはそれぞ れ 6 m m ( 0 . 2 3 6 むンチ)ず 8 m m ( 0 . 3 1 5 むンチ) です。45°角は、材料固定具が脆匱たたは䞍安定な堎 合に高い性胜を発揮し、切り屑を薄くし、送り量を増や すこずができたす。68°角は、45°角ず同じサむズの内接 円(IC)でチップの切り蟌み深さを深くし、偎壁や郚品固 定具を避ける逃げ面を改善できたす。接線方向タむプ の䞀般的なフェヌスミルのチップずは異なり、Double Quattromill® 14 は、自由切削性に非垞に優れ 、切削 抵抗ず加工消費電力を枛らし、工具寿呜を䌞ばしたす。 D o u b l e Q u a t t r o m i l l ® 14 のカッタボディは 固 定ポ ケットスタむルずカセットスタむル が あり、暙 準ピッ チずクロヌスピッチ、メヌトル 仕 様ずむンチ 仕 様 をお 遞 び いた だ けたす。この 新しい 面 肌 技 術を D o u b l e

Q u a t t r o m i l l ® 14 のカッタボディのフル ヌト面に 適 甚するこずで、切り屑凊 理 および 切り屑 排 出 、さらに 耐久性を向 䞊させたした 。 D o u b l e Q u a t t r o m i l l ® 14 には 、各 皮の刃先ず材 çš® が 揃った 3 ぀のチップがありたす。M E10 圢 状は、チ タンやステンレス é‹Œ など 粘 性 の高 い 被 削 材 に 察 応し たす。M10 圢 状 は 、より鋭 い刃先ずより小さい T ラ ンドが含たれおおり、切 削 抵 抗を枛らし 、䜎 銬力で高 い性胜を発揮したす。粘性の高い被削材、䞀 郚の工具 é‹Œ 、超合 金に察応したす。M16 は、鋌 、工具 é‹Œ 、鋳 鉄 など摩 損性の高い 被削材の機械 加工時に 3 ぀のチッ プ 圢 状 の刃先を 最 適 に保 護したす。

詳 现

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21 | ゚ンゞニアリング 日本 | 2019幎 03月

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