2019年度卒業設計『歩の群渦』

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Reconsider OSAKA

Ho-No-Gunka

群渦 歩の

EXPO 1970

-「人」に生きる都市、浪速再考 -

EXPO 2025

AIR RAID 1945

SITE

N

南海難波駅

なんばパークス 日本橋

学ぶこと、それは人類の原初。人によって感化され、知恵を分かち合うことでもある。 しかし都市の喧騒の中で、集まり、学び、考える「葦」の存在は失われつつあり、モノだけが先行する。 そして今も、都市では技術と利潤を追求する開発が進むが、未来でも「人」との関係性は不可欠だ。

↓天王寺

浪速界隈から道が広がっていく。戦争や開発の波を受け、新旧の万博が開催 されるこの大阪で、「人」のための道を設計する。これは単なる技術発展の

この計画は、歩いて出会い、人から何かを学ぶ喜びを取り戻す、 浪速の追憶と未来の大阪の物語である。

産物ではなく、元々人間の原初にある、他者との出会いや、自由な活動の土 壌になる。

Urban&Inspiration

Diversity Possibility 多様性

可能性

Culture 文化

に、学び、考えることは人が生きることの根底にある。しかし SNS の発展、 交通の高速化で、多様性や文化に触れる機会に恵まれていたはずの都市は、 そのボリュームや人口集中に見合った、感じ、学ぶ機会を与えられている ンドが増加の一途をたどる中、都市は本来の魅力を発揮できておらず、形 骸化する一方で、人間という実体すら無意味になってしまう。

弱くも 考える葦

ルイス・カーン

ブレーズ・パスカル

EXPO 2025

「学びは原初」「人は考える葦」といった、偉人たちが残した言葉のよう

のだろうか?デジタルな世界での関係性に囚われている日本で、インバウ

学び = 原初

Walking&People For Technology

「人類の進歩と調和」を掲げた 1970 年万博から、「調和」は実現されたの だろうか?これからの「人」のための万博が未来も体現できるだろうか?

Site Plan 1/5000

For People

ドローンなどの発展で、決まった路線や道路は廃れるかもしれない。そのス

ブリッジが波打ち、奥の景色を予感させる。都市で移り変わる景色を楽し

ペースを再度、都市の活動風景を彩る場所として提案する。

むと同時に、「歩く」という人間に最も合ったスピードに即して設計する。

浪速を中心に、道が賑わいを広げていく。 EATING TALKING

MUSIC RELAX

ドローンなどによって交通がボーダーレス になり、自動車や鉄道のための道路は終焉 を迎えるかもしれない。道は本来の人が出 二手に道が分かれ、自由に歩き過ごす。道の基点としてボリュームが見える。 会う場、活動する場へと回帰していく。

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ブリッジで見える活動と風景。

パブリックアートなどの受け皿にもなる。

橋の構造的連続性を生かす、「人間単位のインフラ」としてのブリッジの設計。歩行 +

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ブリッジ平面図 1:200

活動どちらも味わいつつ都市の風景を楽しむための空間を、浪速から広げる。

南西ボリューム

南東のボリュームと道の間の広場。 浪速を歩くための交差点、ジャンクションの設計。合同キャンパスやカプセ

壁で囲わずカーテンウォールによって空間を覆っていることから、構造の連続性を維持しつつ 空間内の活動が奥へと続くようにも見える。

ルホテルなど、集散のための機能を持った場所かつ歩行空間のランドマーク 西側断面パース

にもなる。

中央の吹き抜けを中心に人が行き来する。


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