H I -MA T I C ハ イマチック電 動 ドライバ ー 取扱説明書 SD-500F SD-1500F SD-5000F SD-10000F SD-18000F この度は、ハイマチック電動ドライバーをお買い求めいただき、誠に有難うございます。ご使用い ただく前に、この説明書をよくお読みいただき、機能および、使用方法等について、十分ご理解 の上、正しくお使い下さるようお願い致します。
△安全上の注意 !
回転注意 (1)
電動ドライバーが回転しているときに、直接、ビットに手で触れるようなことは、大変危険ですので、おや め下さい。
(2)
動作中、無理な力が加わったり、経時変化や、金属疲労などにより、ビット先端の欠けや、折れが起こっ たりすることがありますので、回転動作中に、直接のぞき込むような行為は、大変危険ですので、おやめ 下さい。 (怪我の原因になります。)
感電注意 (1)
接続ケーブルの取り付け、取り外しは、必ず、電源プラグを抜いてから行って下さい。 (感電の原因になります。)
怪我注意 (1)
本製品は、自動機搭載用に設計された製品ですので、手動でのご使用は行わないで下さい。 (手首・肘・肩などを痛める原因となります。)
△ご使用上の注意 !
(1)
本製品のご使用に際しては、専用コントローラと、接続ケーブルを、しっかりと接続したことを確認の上、 電源スイッチを入れて下さい。
(2)
電動ドライバーを落としたり、ぶつけるような、強いショックを与えないで下さい。間違えて強いショックを 与えた場合、異常と思われる現象などが現れたら、直ちに当社までご連絡下さい。
(3)
本製品の分解・改造などは、当社の許可なく決して行わないで下さい。
△ご注意 !
(1)
本書の内容の一部、又は全部を、無断転載することを禁止します。
(2)
本書の内容について、将来、予告なく変更することがあります。
(3)
本書において、疑問な点や、誤り、記載もれなど、お気づきの点がありましたら、当社までご連絡下さい。
1
1 .仕
様
電動ドライバー型式
SD-500F
SD-1500F
適用コントローラ
SD-5000F
SD-10000F
SD-18000F
CT-F
出力範囲(kg . cm )
0.10 ~ 0.55
0.23 ~ 1.40
0.65 ~ 5.13
1.9 ~ 10.0
3.5 ~ 17.9
無負荷回転数 .(rpm )
450 ~ 1380
410 ~ 1780
175 ~ 1280
125 ~ 655
120 ~ 570
ビットストローク(mm )
2.5
5.3
4.7
1.9
1.9
510
510
ビスのキャッチング方式 重量(約 g )
真空吸着方式 300
330
400
動作周囲温度範囲(℃)
0 ~ 40
動作周囲湿度範囲(%)
30 ~ 75
2 .外 観 図 SD-500F
SD-1500F
SD-5000F
SD-10000F
SD-18000F
2
3 .各 部 の 名 称 及 び 、 ビ ッ ト 交 換 要 領 [S D - 5 0 0 F の 場 合 ]
●ビット交換要領
注意
* 作業中に電動ドライバーが作動しないように、コントローラの電源をOFFにしてから作業し て下さい。 * 先端カバー予圧バネの反力で、先端キャップが飛び出す恐れがありますので、注意して下 さい。
(A)ビットの取り外し 1.
六角穴付止ネジ(M3)を緩め、先端キャップを取り外します。
2.
ビット固定ネジ(M2)を緩め、ビットを引き抜きます。
(B)ビットの取り付け 1.
ビットをチャック軸に挿入し、ストッパーに押し付けながら、ビット固定ネジ(M2)で、ビットフラット面 を固定します。
2.
先端キャップに、先端カバーと、先端カバー予圧バネを挿入し、ベアリングケース外周のフラット面 に、六角穴付止ネジ(M3)で固定して完了です。
3
[S D - 1 5 0 0 F ・ S D - 5 0 0 0 F の 場 合 ]
●ビット交換要領
注意
* 作業中に電動ドライバーが作動しないように、コントローラの電源をOFFにしてから作業し て下さい。 * 先端カバー予圧バネの反力で、先端キャップが飛び出す恐れがありますので、注意して下 さい。
(A)ビットの取り外し 1.
六角穴付止ネジ(M3)を緩め、先端キャップを取り外します。
2.
ホルダーを、ドライバー本体側に押し付け、ビットを引き抜きます。
(B)ビットの取り付け 1.
ホルダーを、ドライバー本体側に押し付け、ビットをチャック軸穴に挿入し、回しながら、ビットの段付 部を相手側に合わせて押し込みます。
2.
ホルダーの押し込みを開放します。
3.
ビットの「クビレ」が、抜け止め用のボールの位置まで入ったかを、ビットを引っ張って、確認します。
4.
先端キャップに、先端カバーと、先端カバー予圧バネを挿入し、ベアリングケース外周のフラット面 に、六角穴付止ネジ(M3)で固定して完了です。
4
[S D - 1 0 0 0 0 F ・ S D - 1 8 0 0 0 F の 場 合 ]
●ビット交換要領
注意
* 作業中に電動ドライバーが作動しないように、コントローラの電源をOFFにしてから作業し て下さい。 * 先端カバー予圧バネの反力で、先端キャップが飛び出す恐れがありますので、注意して下 さい。
(A)ビットの取り外し 1.
六角穴付止ネジ(M3)を緩め、先端キャップを取り外します。
2.
ホルダーを、ドライバー本体側に押し付け、ビットを引き抜きます。
(B)ビットの取り付け 1.
ホルダーをドライバー本体側に押し付け、ビットをチャック軸穴に挿入し、ビットの「クビレ」が抜け止 め用のボールに引っかかるようにします。
2.
ホルダーの押し込みを開放します。
3.
抜け止めに入ったかを、ビットを引っ張って確認します。
4.
先端キャップに、先端カバーと先端カバー予圧バネを挿入し、ダブルナットの要領で先端部基枠に取 り付けます。
5.
先端部基枠をベアリングケースに被せて、フラット面に六角穴付止ネジ(M3)で固定して完了です。
※
S D - 1 0 0 0 0 F に つ き ま し て は 、 8[kg・ cm]以 下 で の 使 用 に 限 り 、 D カ ッ ト シ ャ ン ク の ビ ッ ト に 対 応 可 能です。必要の際はご連絡下さい。
5
4 .操
作
(1)
本ドライバーは、専用コントローラと組み合わせてご使用下さい。
(2)
取扱いについては、専用コントローラの取扱説明書をよく読んで、ご理解の上ご使用下さい。
(3)
ビス吸引深さの調整 六角穴付止ネジ(M3×3)を緩め、先端キャップの取り付け位置をずらし、ビットの先端カバーの位 置関係を微調整することができます。
6
5 .保 守 ・ 点 検 (1)
電動ドライバー内部の清掃 先端キャップを取り外し、定期的に内部を清掃して下さい。 ゴミ発生の度合いにより、清掃間隔が異なりますので、実情に合わせて、定期的に清掃して下さい。
(2)
ホルダー部の清掃 ビット交換等で手で触れた部分に関しては、防錆対策の為、イソプロピルアルコールで拭くなどして、 定期的に清掃して下さい。
(3)
交換部品(消耗部品)
ビット
: 先端部の磨耗の程度により、実績をみて、早めに交換するのがよいと思い ます。
先端カバー
: 先端部やビット先端案内部の磨耗などにより、不具合が生じた場合は交換し て下さい。
ボールベアリング
: ビス吸引時の油抜けや、ゴミによるベアリング転動部の磨耗により、動きが 悪くなることがあります。使用状況をみて交換する必要がありますが、ドライ バー内部の分解が必要となりますので、ドライバー本体ごとご返却いただ き、当社にて交換することを推奨致します。
7
6 .定 期 整 備 (1)
内部部品の汚れ、磨耗、劣化、モーターの劣化などによる性能低下により、定期整備が必要になります。 使用状況(トルク、回転数、環境、ネジの種類、タクトタイム等)の違いにより、整備間隔が左右されます ので、状況をみて決めて下さい。
(2)
下記のような状態が発生する場合、整備が必要となりますので、これらが発生する前に、定期整備を実 施することが必要です。 ※異音がしたり、回転が円滑でない。 ※トルクが出なくなる。 ※コントローラーに、エラーメッセージE-4、又は、E-5、或いはE-8が頻繁に表示される。
(3)
定期整備は、当社に返却していただき、実施することになりますので、その際はご連絡下さい。
7 .保
証
下記事項については、当社製品の性能・機能を保証できませんので、ご了承下さい。
(1)
使用上の誤り、または改造や不当な修理による故障、又は損傷。
(2)
火災・地震・水害・落雷・その他天災地変、ならびに公害や異常電圧、その他の外部要因による故障、又 は損傷。
(3)
当社に相談なくネジ締め以外の用途で使用した場合。
(4)
当社に相談なく海外において使用した場合。
(5)
消耗部品(ビット、先端カバー。ボールベアリング等)
2009.3 8
Rev.1