シャローで“遅い釣り” を展開するには? 現在でもシャローではフローティングミノーによるトゥイッチやジャーク メソッド、小型のバイブレーションによる速巻き等で実績が上がってはいる。 しかしいずれも展開の “速い釣り” で、ゲーム性の高いゆっくりとルアーを見せ ながら釣る “遅い釣り” を展開できない。 そこで登場するのがブレードである。 しかし通常のテールスピン系では 重過ぎ、 かなり速くリトリーブしなければ沈んでしまう。 これではなんら今ま での釣りと変わらない。 さらに、 ブレード系のルアーの使用方 法として、 リフト&フォールがある。シャローエリアでリ フト&フォールで誘うならば、 ゆっくりとしたスピー ドでフォールさせる必要がある。一瞬で沈 んでしまっては食わせの間ができな からだ。そこで、 シャローで“遅い 釣り”を展 開 するため 、ボ ディ素材と形状を模索し たのである。
! !
! ?
シンペン
今やすっかり定番ルアーとなったテールスピン系のルアー群。デイゲーム 攻略ルアーとして最早ポピュラーな存在となった。 そもそもテールスピン系の ルアーは夏場のデイゲーム攻略用として特化したアイテムである。夏場は昼 に大きく潮が動く潮回りのため、デイゲームにおいては冬季よりも夏場の方 が有利とされている。いずれも夏場のパターンである高水温期のシーバス シーンに合わせ、30g近いウエイトで深場を攻略するのが一般的である。 しかし、夏場を過ぎるとシーバスはベイトを追いシャローへと侵入を始め る。多くのシーバスマンはシャローのナイトゲームへと通うことになるのだが、 実はデイゲームでもシャローのシーバスを釣ることは可能なのだ。
大回転
デイゲームのシャローでシーバスが釣れる! ?
シャロー攻略のニューコンセプト シンペンブレード誕生
®
フレシェット100
[全長]150mm(ボディ100mm) [重量]24g[レンジ]10∼80cm[タイプ] シンキング [アクション] 微振動ローリング+ローリングフォール[フック] ST-46 #6
[基本的な使い方] 基本的にはデイゲームのシャローゲームでの使用が最も適 したフィールドであると言える。使用法としてはストップ&ゴー、 グリグリメソッド、 トゥイッチ&ストップがメインで、必ずポーズを 入れてフォールによる食わせのタイミングを入れるのがコツ。 干潟、 サーフ、大河川の河口域が主なフィールドである。
シンペンブレード “flechette(フレシェット)”誕生! !
シンペンブレードの可能性
ボディ素材はメタルから脱却しABSを使用、 ボディ形状は浮力が強めで、 かつリトリーブした時に浮き上がりやすいシンキングペンシルをベースとした。 様々なシンペン形状とブレードの取り付けを試行錯誤し、完成したのが シンペンブレード “flechette” である。 シンペンはリップ付のルアーと違い、水を受け流し浮き上がりやすいルアー である。浮き上がりやすいのは欠点である半面、水面直下でのレンジキープ 能力に優れている。 また、 フォール時にはローリングアクションを起こすので、 ポーズを入れるとフォールでのローリングアクションがブレードの回転を誘発 し、食わせの間をつくることができる。
“flechette” はシャロー以外でも大きな可能性を秘めている。特に期待し ているのが磯でのヒラスズキゲームである。磯のヒラスズキに有効なテール スピンだが、 サラシを撃つには沈下スピードが速過ぎる上、 ヒット後のファイト でバレやすく、非常に使い勝手が悪かった。 “flechette” ならサラシ内での レンジキープも楽な上に、沈下スピードも他のテールスピン系に比べゆっくり フォールするので、磯での使い勝手は格段に向上する。 ミノーでの攻略が一般的だったヒラスズキゲームも、昨今のシンキング ペンシルを使った攻略が浸透し、非常に面白いものになりつつある。 これに ブレード系の攻略法が加わってくれば、 よりゲーム性が高くテクニカルな釣り に発展していくに違いない。
®
株式会社アムズデザイン 〒289-2516 千葉県旭市ロ404番1 tel 0479-62-8505 fax 0479-62-7880 info@ima-ams.co.jp