Portfolio
HARUKA YAGI'S PortfoliO 2017-2020
八木 悠
Contact
やぎ はるか Haruka Yagi
0309yagi@gmail.com @ya03091995 @eat_0309
Skill
1995 年 3 月 9 日 北海道札幌市に生まれる。 2013 年に北海道札幌月
Sketchup/Vectowworks/Photoshop/ClipStudio
寒高等学校を卒業し、同
Word/Excel/PowerPoint
年北海学園大学工学部
(Illustrator/Indesign)
建築学科に入学。米田浩 志研究室に所属し意匠設
Award
計 を 学 ぶ。2017 年 卒 業 後、北海道の設計事務所 である(株)遠藤建築アトリ エに入社。入社後、社内 の環境が合わず、もう一度 設計デザインの基礎をやり直し たいと感じ 2019 年 2 月に 退社。同年 4 月から古巣 である北海学園大学工学 部建築学科に研究生として 1 年所属。趣味はイラスト。 2
卒業設計 - そして「 」は彼らを想う 2016 年度北海学園大学工学部建築学科 優秀賞 2016 年度日本建築学会北海道支部卒業設計優秀作品 銅賞 2017 年度日本建築学会全国大学高専卒業設計展示会
出展
日本建築家協会北海道支部学生卒業設計コンクール 2017
金賞
北海道卒業設計合同講評会 2017 最優秀賞
せんだいデザインリーグ 100 選 JIA 全国学生卒業設計コンクール 2017 最終 13 選 感境建築コンペ 2019- 階段と家と - 審査員特別賞
Contents
4-24
26-35
46-50
52-53
卒業設計
AYDA コンペ
光と邂逅
日新コンペ
37-44 北の住まい 住宅コンペ
55-65
感境建築 コンペ 2019
3
2017 卒業設計 そ - して「 」は彼らを想う -
私は幼いころから「死」について触れてきた。祖父母、曾祖父母、伯父、縁戚、ペット。身 近な死、遠い死。不幸自慢ではないが数えたらキリが無い。そしてそれは私にとって日常的に「死」 を考えさせるものとなった。「死」とは。「死の瞬間」とは。死んだ後、人はどうなるのか。な ぜ人は死ぬのか。日常的にこのようなことを何気なく考える私が、いざ卒業設計に取り組むに 当たって「死」について考える空間を提案しても不思議ではないだろう。「死」に色々ある。私 は人の「死ぬ瞬間」よりかは人の「終」を見てきた。私の考える人の「終」とは肉体を失うとき、 と考えている。肉体を失う空間とは。私の思う肉体を失う空間、人の「終の空間」は、 「火葬場」 である。 火葬場というのはとても不思議な、死と向き合う聖なる場だ。遺体が火葬炉に入る瞬間を見 届 け る あ の 空 気 感 は と て つ も な く 奇 妙 で、 火 葬 炉 に 遺 体 が 入 る 瞬 間 に 泣 き 出 す 見 送 り 人 が 居 た か と 思 え ば そ の 後、 そ の 人 達 は 故 人 の 思 い 出 話 に 花 を さ か せ て い る こ と が 多 い。 あ の 温 度 差 に は 中 々 慣 れ る こ と は 出 来 な い。 た だ、 そ の 空 気 感 に よ り、 そ こ は「 故 人 に 敬 意 を 表 す 空 間 」 と な る。 私 は そ れ を 建 築 で 表 現 し た い と 考 え た。 昨 今 の 火 葬 場 は 一 日 に 何 組 も 利 用 す る こ と を 前 提 と し た 火 葬 場 が 多 く 存 在 し、 特 に 札 幌 の 火 葬 場 は 火 葬 炉 の 基 数 も 多 く、 人 口 も 多 い た め か 常 に 稼 動 し て い る。 そ れ は ま る で 何 か の 生 産 工 場 の よ う で、 火 葬 自 体 が 義 務 的 な も の の よ う に 思 え た。 私 の 設 計 す る 火 葬 場 は 対 象 者 の あ る 限 定 的 な 火 葬 場 に す る こ と と し た。 < ょうりょうしゃ こ > の言葉は孤独死した者を指す言葉である。孤独死、と言って 寥寥者 り も世間一般で扱われているような孤独死では無く、生きているときから亡くなったその後まで ずっと独りで、遺体、お骨の引き取り手の現れないような人の事を指す。近年孤独死が増加し ていく中で、彼らも比例して増加しており、札幌市では年間約40人が亡くなる。彼らに呼称 が無いため、私は「ひっそりとして物寂しいさま。空虚なさま」の意味を持つ「寥寥」という 言葉から、彼らを「寥寥者」と呼ぶこととした。彼らの中には自ら独りを選んだ者もいれば、 意図せずに気がつくと独りになってしまっていた者もいるであろう。 ウベルト・パゾリーニ監督による「おみおくりの作法」という映画がある。この映画の主人公 は独りきりで亡くなった方の葬儀を執り行うイギリスはロンドン、ケニントン地区の公務員で ある。几帳面で、何事にもきちんとしている主人公、ジョン・メイは、孤独死した人の家族を 見つける努力を怠らず、見つからずとも彼らのためにしかるべき葬礼の音楽を選び、その人ご とに弔辞を書く。亡くなった人々の魂が、品位ある方法で眠りにつくのをきちんと見届けるの が彼の作法だった。実際に、ロンドンの地区にはこういった民政係が各地区に一人ずつ存在し、 映画の主人公のように死者に敬意を払い仕事をする人もいれば、事務的に仕事をこなす方もい るとのことだ。私は、てっきり日本は残者だと思い込んでいた。各自治体により異なるとのこ とだが、札幌は後者だった。札幌市ではこのような寥寥者の数と住所を把握しているだけで、 葬儀は業者に委託され、所謂「助葬」を執り行うそうだ。遺体がお骨となった後、引き取り手 が数年間現れない場合に札幌市が管理する共同墓地へ埋葬され、所謂「無縁仏」となる。 果たして、それで良いのだろうか。彼らの中には模範的な人生を送った者もいれば勿論中に は誉められた生き方をしていない者だっているだろう。裕福に一人を満喫した者もいれば、孤 独に耐え忍び自殺した者、惨たらしく亡くなった者だっているだろう。寥寥者の全員が全員、 満足のいくように、ホッとして亡くなったとは到底思えない。孤独で亡くなったとはいえ、彼 らを何の想いも無く義務的に見送ってよいのだろうか。彼らに敬意を表する空間があっても良 いのではないだろうか。 以上のことから私は、彼ら、寥寥者のための終の空間、火葬場を提案する。 4
2017 年卒業設計 - そして「 」は彼らを想う -
Site
敷地の場所は石狩市の嶺泊に存在する日本海沿いの傾斜地である。この嶺泊という土地は、この地に着くと哀愁を感じさせつつ、時折魅せて くれるその夕日で私たちに生を感じさせるとともにどこかに引き込もうとする魅力がある。目の前には日本海が荒々しく波立てている。彼らの、 寥寥者の環境も似たようなものだったのではないだろうか。
6
2017 年卒業設計 - そして「 」は彼らを想う -
Diagram 傾斜地に位置するこの建築は、あらゆる場所で寥寥者の気持ちを表現している。
この敷地にはあらゆる場所に花が咲いて
地中の中の感覚を表現するために場所に
この建築は寥寥者の心情を表現するために場所によって壁厚が
いる。その花々は全て寥寥者への哀悼の意
よって建築が地面の下に埋もれていたり、 大きく変化する。壁の中を空洞や他の素材ではなく、コンクリー
を示す花言葉を持つ花である。寥寥者へ思
同じ空間の中でも、トップライトからの
トで埋めることで目で見ることは出来ないが、寥寥者の心情の重
いをはせるために場所によって花の柱頭の
光の演出のために床の位置が異なってい
みを体感してもらうようになっている。
位置に目線が来るように床を操作している。
たりしている。
7
2017 年卒業設計 - そして「 」は彼らを想う -
Flower
都忘れ
紫苑
勿忘草
ミソハギ
銀杏
開花時期 4 ~ 6 月
開花時期 9 ~ 10 月
開花時期 4 ~ 7 月
開花時期 7 ~ 9 月
20000 mm~ 300000 mm
200 mm~ 500 mm
1800 mm
200 mm~ 500 mm
1000 mm~ 2000 mm
花言葉
花言葉
花言葉
花言葉
花言葉
「鎮魂」
「また会う日まで」
「追憶」
「私を忘れないで」
「悲哀」
「しばしの憩い」
「君を忘れない」 「遠方にある人を想う」
8
Plan
寥寥者 彼らは孤独だった。 「私」も孤独だった。 生きているときも、死んだその瞬間も。 ここは彼らのための火葬場。 そして、彼らのお墓でもある。 傾斜地に佇むとても、とても大きなその コンクリートの塊は まるで、彼らの墓のようだった。 春は緑香が漂い 夏は花が咲き 秋は銀杏が色づき 冬は冷たい風が吹き、 まるで彼らの気持ちを表しているかのよ うだった。 黒いコンクリートが雪で埋まるその姿は ひとつの生と死の分かれ目のようだった。 風と荒波を感じながら 「私」は その中へと歩み始めた。
2017 年卒業設計 - そして「 」は彼らを想う -
West Elevation
Construction 屋根
壁
床 0 1
2017 年卒業設計 - そして「 」は彼らを想う -
Section-1
11
2017 年卒業設計 - そして「 」は彼らを想う -
長い、 とても長い一本道。 暗い。 とても暗い一本道。 重たい。気分も、棺桶も。 ただ長く暗い、トンネルのような 場所だけではなくて、 道中にはいろんな場所があった。 光が差す場所。 頭上からの光 というのは どうしてこんなにも神々しいものなのか。 歩みを進めると休憩が出来そうな場所があった。 中に入ると一筋の光が壁を横切っている。 ああ、光とはなぜこうも安らぎを与えるのだろうか。 そして、暗闇はなぜ、私たちに絶望を齎すのか。
12
2017 年卒業設計 - そして「 」は彼らを想う -
長い長い上り坂。 中は上がり下がりの激しいスロープが多い。 途中で分かれ道があった。 どっちにしろ、またひとつの道となるようだが、 「私」は階段をあがることが出来なかった。 「私」には、空をより近くで拝むことも 思いをはせることも許されないのだろうか。 一筋、壁を屈折して走る細かな光が 「私」にとっての救いだった。 13
2017 年卒業設計 - そして「 」は彼らを想う -
美しい光。光が乱反射し、輝く水面。いくつか、ガラスの箱があった。 その中には、わずかな光の中で育ったたくさんの花があった。 強い生命力を感じさせる「それ」は、「私」と間逆のものだった。 「私」には「それ」にすら触れることが出来なかった。 熱い箱の中に入ったときに、想ってしまった。 「私を忘れないで。」
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2017 年卒業設計 - そして「 」は彼らを想う -
「私」は先ほどよりも小さい箱の中に入った。 それは、初めて体感することだった。 あの人たちは、こういう気持ちだったのだ。 一人の人が、「私」を運んで色々なものを魅せてくれた。 生きることの象徴。 水 花 海 光 星 夕日 月 それらはなんと美しいのだろう。 生とは、生きることとはなぜこんなにも美しいのだろうか。 なぜ「私」はそんな簡単なことに死んでから気づいたのだろうか。
Section-2
16
2017 年卒業設計 - そして「 」は彼らを想う -
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2017 年卒業設計 - そして「 」は彼らを想う -
Section-3
18
2017 年卒業設計 - そして「 」は彼らを想う -
暗く長い道をたどり、何を想ったか 彼は長い階段を上り始めた。 そこには生が広がっていた。 暗いシオンの空に散らばる星。 星とはこんなにきれいなものであっ ただろうか。 木や建物のシルエットが星の美しさ を助長していた。 「私」はこんなにも光を感じたことが あっただろうか。 思わず涙がこぼれそうになった。 内部へ戻り大きな開口からは たくさんの花が広がっていた。
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2017 年卒業設計 - そして「 」は彼らを想う -
Section-4 Section-5
21
2017 年卒業設計 - そして「 」は彼らを想う -
その反対側にひとつの部屋があった。
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2017 年卒業設計 - そして「 」は彼らを想う -
先ほどまでとは違い、壁に穴があいている不思議な、部屋だった。 だがこれまでとは違うひとつの淡い光が不思議と「私」を落ち着かせた。 「しばしの憩い」「また会う日まで」 さようなら
23
ここは孤独に死を遂げた人々のための火葬場だ。 今日もまた、ひとりの寥寥者を見送った。 この寥寥者は街中で死んでいった、身元不明の方だった。 故人の好きだったもの、 故人の愛していたもの、 故人の嫌いだったもの、 総てがわからなかった、 棺桶の中の遺体を見てただ、ひとつだけ、わかったことがある。 故人は確かに独りだったのかもしれない。 だがその顔はとてもとても穏やかだった。 生きることとは、死ぬことの始まり。 死ぬこととは、生きることの始まり。 故人はこの火葬場で生きることをまた、始めるのだ。 そして彼らは彼らを想うのだ。 さようなら 「私は君を忘れない」
休題 -Illustration-
休題 -Illustration-
2016-2017 卒業設計イメージ図 中間発表時のまだ具体的な建築形態が決まっていな かったのでとりあえず雰囲気とイメージだけでも、とプレゼン用に 描いた絵です。 使用ソフト アナログ(ミリペン / 透明水彩) ClipStudio
25
2019 年前期 課題 光と邂逅 高天原の主宰神の御座す場所
2019 年前期 課題 光と邂逅
高天原の主宰神の御座す場所
〈課題文〉 築 に と っ て、 建 光は必要不可欠で す。 人 体 に 例 え る と血液のようなも の で す。 建 築 形 態 に表情を作り出す た め に、 内 部 空 間 を生かすために光 は極めて重要な存 在 で す。 光 は、 建 築に豊かさを生み 出 し、 生 活 に 潤 い を与えます。 今 回 の 課 題 は、 公 園 の 中 に「 光 と 邂 逅する建築」を設 計します。 こ に は、 休 息 こ の空間祈りの空 間、 遊 び の 空 間、 出会いの空間など 人々の生活に安ら ぎを与えるための 空間を用意しま す。 空 気 の よ う な 存在である光を改 めて見つめなおす こ と に よ っ て、 建 築う空間の存在意 義を再確認しま す。 ま た、 光 は 自 然 の 一 現 象 で す。 建 築 は 自 然( 緑、 風、 水 ……) と の 関わりを考えるこ と が 重 要 で す。 こ のような観点か ら、 自 然 の 一 部 の よ う な、 生 き た 建 築を提案してくだ さい。
26
2019 年前期 課題 光と邂逅 高天原の主宰神の御座す場所
Site
札幌市中央区大通西 8 丁目
▲ 敷地は北海道札幌市中央区大通西 8 丁目大通公園内である。春夏秋冬1年中イベントが執り行われているこの場所 にはイサム・ノグチ制作のブラックスライドマントラがあり、子供から大人まで札幌市民の憩いの場となっている。
27
2019 年前期 課題 光と邂逅 高天原の主宰神の御座す場所
Concept
日本では、古くから光のことは太陽を指すことが多 く、古代には農業の施政方針として太陽の運行を把握 することが権力には不可欠であり、日本民族の皇祖神 である天照大御神を崇拝し、また作物や漁で食料がた くさん得られるよう祭事を行ってきました。今現在で も、多くの太陽信仰・祭事が執り行われているのもこ の頃の名残であり、北海道ではそれが顕著に表れてい ることでしょう。実際、北海道では宮司の専職率・兼 職率は高く一般家庭に神棚を飾り、天照大御神の神札 を祀っているのは全国一とされています。札幌市内で も、天照大御神を祭神とする神社は多いです。しかし、 現代日本人である私たちはリアリストが多く光という ものを現象として科学的・物理的に理解しており、天 照大御神はあくまで神話上の存在であり、実在してい るわけがないと、共通認識を持っています。また、神 社へ参拝をしても御神体を見ることが適わないといっ たことから、天照大御神の存在は知りつつも感じると いう人は多くないと思います。ですが、私はこの神話 にのっとり、神宮以外にも天照大御神という光を感じ る建築があり、その中で人々によりこの光=天照大御 神という事象を体感してもらう必要があるのではない かと思います。以上のことから、私は光・・・すなわち、 天照大御神と邂逅する空間を提案します。
28
2019 年前期 課題 光と邂逅 高天原の主宰神の御座す場所
R がかっているコンクリート外壁 29
2019 年前期 課題 光と邂逅 高天原の主宰神の御座す場所
Diagram
①天照大御神の有名な日本画が ある。これをモチーフに入口平 面を形作る。
②平面上、立面上ともに光の抜 ける構成となった。
③西八丁目は芝によって四隅が抜け ているような形をしている。この道 の延長を考え、四隅を抜く。
150 100
150
100 150 100
④光を受けながら地下に潜り、 再び光に会う構成とするために 階段を設ける。 30
⑤人は螺旋階段を降りると東西 南北の方向感覚が鈍くなる。こ れを利用し、地下へ降りる階段 を長めに設ける。
⑥方向感覚のわからなくなった人 は、大通公園のインターロッキング と同じ程の大きさの穴から通される 光を道標に歩みを進める。
開口部からの光は地下まで続く
2019 年前期 課題 光と邂逅高天原の主宰神の御座す場所
Plan
N
3000
7700
3000
7700
1
10
N m
1F-PLAN
5
1
10
m
B1F-PLAN
5 15600
20000
7700
7100
20000
15600
32
天照大御神を模した外壁
EAST ELEVATION
WEST ELEVATION
2019 年前期 課題 光と邂逅高天原の主宰神の御座す場所
1
10
N m
5
10
1
B2F-PLAN
5
m
B3F-PLAN
8300
20000
8300
7700
7100
20000
N
SOUTH ELEVATION
NORTH ELEVATION
光を頼りに私たちは進む。
33
2019 年前期 課題 光と邂逅高天原の主宰神の御座す場所
8700
▽ GL+20000
300
Section
上部開口部から 天照大御神へ光が落ちる。 7700
天照大御神の御
20000
3900
▽ GL+11000
座す場所へ到着
▽ GL+7100 1850
する。臨場感の
5250
▽ GL+5250
光の筒
演出の為、立面
地上部から道へわず
を斜めとし一部
かな光をもたらす。
の壁を湾曲させ る。
5200
300
▽ GL ± 0
9000
▽ GL-9900
600
3000
500
▽ GL-5800
方向感覚のわからなくなった人は、大通公園のインター ロッキングと同じ程の大きさの穴から通される光を道 標に歩みを進める。 34
地下は続く。ぐるぐる続く。
そうして私たちは天照大御神に出会う。
休題 -Illustration-
休題 -Illustration-
2017 年賀状 卒業設計真っ只中に描いていました。鳥を描く機会が ないので画像を見ながら、気分転換も兼ねて描いていた 記憶があります。 使用ソフト ClipStudio
36
2019 第44回「北の住まい」住宅設計コンペ 空白の中の余白
課題 映える【ばえる】
2019 第44回「北の住まい」住宅設計コンペ 空白の中の余白
わたしたちの日々の生活は、 さまざまなモノやコトに溢れて いる。そのありようを工夫する ことで、これまで気にかけてこ なかったモノやコトが、際立ち “映える”ことがある。どのよ うなモノやコトが、どのような 背景に対して、どのように“映 える”ことで、わたしたちの生 活が豊かになるのだろうか。さ らに、その豊かさを、他人と共 有することによって、何がもた らされるのだろうか。また、そ れは一過性なのか、継続するの か。“映える【ばえる】”をテー マに、北の地を舞台にした現代 のすまいを考えてほしい。北海 道内の地域と敷地、住戸形式、 家族構成等は自由に設定するこ と。
37
2019 第44回「北の住まい」住宅設計コンペ 空白の中の余白
札幌にはいくつもの空白が存在するが、ほとん どはコンビニやお店の駐車場などである。上記 青部分にも記してはいるが、意外にも住宅を建 てられそうな敷地は少ない。今回の敷地は札幌 市南 5 条西 8 丁目(上記赤部分)の空地に位置 する。この近くは昔、食品工場があり繁栄して いたが、今は住宅街やすすきのから帰ってくる 人たちが佇む。 私の住む札幌 碁 - 盤 の 目 に 区 画 さ れ た 市 街 地 は、 と こ ろ ど こ ろ「 空 白 」 が 見 ら れ る。 空 白 と は、 本 来 あ ると期待されているものがそこにはない場合を指し 示す場合が多く、建物が建つことを期待されてはい る が、 何 か し ら の 事 情 に よ り、 建 つ こ と は ま ま な ら な い。 私 は、 そ の 曖 昧 な 意 思 の 生 じ る 空 白 土 - 地に 魅力を感じる。空白と似た言葉に、「余白」という言 葉 が あ る。 こ の 言 葉 は、 レ イ ア ウ ト に お い て 何 も 書 かれていない空間、何も配置されていない空白部分 を 指 す。 こ の 余 白 に よ っ て、 小 説 や 漫 画、 そ し て 写 真 や 芸 術 作 品 は 映 え て お り、 ま た、 建 築 も 例 外 で は ない。昨今の住宅建築では無理矢理余白を作ろうと し て い る 建 築 家 が 多 く、 決 ま っ て「 ヨ ハ ク の 家 」 だ の タ イ ト ル を つ け て い る。 本 来、 余 白 は あ ら か じ め 与条件によって決められた位置に存在するか、もし くは自然と周りの条件によって、偶発的に発生する。 決して意図して設計されることのない余白によって、 空 間 は だ ん だ ん と 映 え て い く。 以 上 の こ と か ら、 私 は都市の空白の中に余白が生じる住宅 夫 - 婦の住ま う 終 の 棲 家 を 設 計 し 提 案 す る。 こ れ は、 曖 昧 な 意 思 の生じる空白の中に、偶発的に発生する余白をもた らされたらどう映えていくか、という余白を無理矢 理設計する者たちへの意思表示でもある。 38
Site Concept
2019 第44回「北の住まい」住宅設計コンペ 空白の中の余白
Diagram アパート
アパート アパート アパート
道路
→
道路
マンション
マンション
敷地は前面道路以外の 3 面に集合住宅が 聳え立つ。赤い矢印は人通りが予想され、 青い矢印は窓や庭があるため、地域住民 からの視線が予想される。これらから抜 けるように建築を設計すると、自然と余 白が出てくる。
南東から北東へ向けて風が抜ける。建物に 囲まれている敷地には、通風は必要不可 欠な存在である。右下から左上へ向けて 風が抜けるように余白<吹抜空間>を設 計する。また、採光が取りづらいため一 面をポリカーボネートの乳白色を用いる。
アパート
アパート アパート
道路
アパート
→ マンション
間口が 6000 × 15000 程の狭小地であるた め、雪の捨場が取りづらい。敷地の紺色 に記した部分へ雪を落とす。また、より 効率的に雪を落とすためにパッと見、切 妻のようなばらばらな片流れ屋根を部位 ごとに設ける。
道路
マンション
以上から、建築が成り立つ。 鳥瞰で見るとまるで集合住宅のような形 をしているので、周りになじむ。また、 狙い通り都市空間の空白のなかに自然と 余白が成り立っている。 39
2019 第44回「北の住まい」住宅設計コンペ 空白の中の余白
Plan-1F 11830
1820
Dining
Doma
1820
Doma Toilet PS
N 910
1820
910
6370 10010
1/100
40
4550
UP
910
910
2730
UP
910
5460
3640
1820
910
1820
4550
2019 第44回「北の住まい」住宅設計コンペ 空白の中の余白
Plan-2F 11830 910
3640
2730
Living
910
4550
Atrium
1820
910
Balcony
2730
5460
1820
1820
4550
Bed room
PS
N 2730
910
6370 10010
1/100
41
2019 第44回「北の住まい」住宅設計コンペ 空白の中の余白
Section-1
外壁 1
674
AEP 塗装 PB t=9.5 柱 □ 105
シナベニヤ t=5.5 オスモカラー 土 草 花 コスモス 木 白樺 玄関。乳白色のポリカからの光がやさしく包み込む。 42
748 500
500
Bath Room
2500
Doma
▽ 1F+500
500
Dry room
▽ GL ± 0
900
2500 450 50 300 600
床2
2485
1944
▽ 2F+3500
床1 土間コンクリート 金鏝仕上げ
Bed room
Balcony
4944
主寝室。建具を設けず、リビングと一体感を生み出す。
6907
外壁 2 柱 □ 105 ポリカーボネート板 小波 乳白色 t=10
▽ RF+6907
256 285 248
OSB t=9 FP 板 3b t=30 透湿防水シート 横胴縁 18*45@455 耐水石膏ボード t=12.5 透湿防水シート 木羽目板 t=15
2019 第44回「北の住まい」住宅設計コンペ 空白の中の余白
2600 300 600 400 50 400
Doma
Atrium
3000
▽ 2F+3500
270 230
Living
Bed room
6907 900
2617
815
▽ RF+6907
Study Space
▽ 1F+500 ▽ GL ± 0
500
1971
514 649 144 129
Section-2
43
2019 第44回「北の住まい」住宅設計コンペ 空白の中の余白
44
休題 -Illustration-
休題 -Illustration-
2018 年賀状 柴犬と椿の花の組み合わせが好きで描いた記憶がありま す。謹賀新年の感じは全くありませんが…。今でもお気 に入りの1枚です。 使用ソフト ClipStudio
45
Asia Young Design Award 2019 卵とアメーバ
卵 と アメーバ
Asia Young Design Award 2019 テーマ ペインティング / 塗ること 絵画はペインティングといいます。でも単にペンキを塗ることもペインティング。形式でもあり、行為でもある。お化粧する、表面を 守る、塗り潰す、塗り残る、塗り替える、塗り続ける、塗りたくる、重ね塗り、塗って削る。もしかしたら、行為が形式の確かさを揺 るがしているのかもしれません。ペインティング、塗ること、を深く考えることで、身体と空間の関係、身体と環境の関係を本質的に 捉えなおしてみて下さい。従来の建築やランドスケープや空間創造のアプローチとは異なる新たな創造の種がこのコンペから生み出さ れることを期待しています。 46
Asia Young Design Award 2019 卵とアメーバ
Concept
淡水に住んでいるアメーバ、生命の始まりである卵。本提案は 2 つを参考に設計する。
塗ること そ - れは道具を手にした人間が最も衝動的に行うことができる行為ではない だろうか。そして、衝動的に行動する人間は幼い子供が多い。しかし、子供たちが大 いに衝動的に塗る行為ができる場所は世の中には少なく、この作品のプレゼンボード のように決められた枠やキャンパスの中にクレヨンを書き殴るほかない。枠は不定形 であり、まっすぐではないほうが好ましいのではないだろうか。よって私は、子供た ちが(或いは衝動にかられた大人たちが)塗る行為をすることができるキャンバス建 築を提案する。
卵 卵は形態が転がっても必ず地面の上で止 まる性質を持つ。その内部に水を入れる とどうなるか。SECTION の左側が卵のキャ ンバスである。
アメーバ アメーバは形を変幻自在に変えていく。 これは枠に囚われないキャンバスの形と して最適たるものである。また、私たち はアメーバではないが一つ一つの細胞か ら成り立っている。細胞から成り立ち脳 が命令し、衝動的に細胞のキャンバスへ と彩る。
Site
敷地は北海道札幌市大通西 11 丁目の 札幌資料館の裏庭にあたる部分であ る。この辺りは札幌の街中の中でも とくに木々が多くあり、札幌市民の 憩いの場となっている。また、この 周辺には小学校やビル内に保育園、 そして市内に住む親子が散歩に来た りと子供が集まる場所でもある。本 提案におけるふさわしい敷地だと思 い、ここからキャンバス建築を提案 する。
上部にはたくさんの 100mm の穴が開いて いる。キャンバスに石灰岩や水彩絵の具、 絵具のもととなる石などで子供たちが自 由に彩る。そしてそこに雨水や水が溜ま り色が溶け出す。子供たちは衝動的な行 動と自然的現象で色を塗る。 47
Asia Young Design Award 2019 卵とアメーバ
300 649
520 460
1818
2232
4663
5624
300
30
Section
1
5 2
Plan
N
1
20
5 2
m
10 4
48
Asia Young Design Award 2019 卵とアメーバ
49
休題 -Illustration-
休題 -Illustration-
2019 年賀状 少し建築の要素と年女なことも相まって猪突猛進さを出 したいなと考えた結果イノシシが家を突き破っていってしまうと いうデザインに…。 使用ソフト ClipStudio(iPad)
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第 46 回日新工業建築設計競技 Caldeer
LIVING upon the NATURE 自然のうえに暮らす 課題文 「自然」をどのように捉えるかが、現在のわれわ れに問われています。たとえば「人新世」という 言葉。二酸化炭素の大量排出、大規模な開拓など、 人類の活動が地球環境に多大な影響を及ぼすこと で生まれる新しい地層のことで、完新世の後の地 層年代として提唱されています。地球は人類の影 響を受けやすく、このような不安定な地球で、わ れわれはどのように暮らせばよいのでしょうか。 ランドルフ・T・へスター氏の書籍『エコロジカル・ デモクラシー ―参加型社会と生態的多様性をつ なぐデザイン』(鹿島出版会、2018 年)では、エ コロジーとデモクラシーを同時に捉えることで、 自然と人間の営みの関係を考えさせます。地球温 暖化、ゲリラ豪雨、爆弾台風など、気象の変化と 共に暮らすことも考慮しなければなりません。そ こで、今回のテーマを「自然のうえに暮らす」と しました。身の回りの問題でも差し支えありませ ん。もう一度、自然とは何であるか、暮らしとは 何であるかを考えてください。みなさんの提案を お待ちしています。
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Caldeer
第 46 回日新工業建築設計競技 Caldeer
北の大地を舞台とした我々の暮らしは、 余りにも予定調和であった 移りゆく世の中で「自然」は地球の固定資産として揺るがない 我々は長い歳月を費やして「自然」と良好な関係を維持してきた 「自然」は「産業」へ、我々の暮らしそのものになった
そして、いつしか独占するようになった
近年、北海道は鹿の食害や衝突事故が多発している 原因は森林伐採による生息域の縮小 今後は北海道新幹線の大規模な建設工事が行われる 人里に降りた鹿と相補的な関係を築きたい これは人間社会の余剰を「自然」に返還するための狼煙である
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休題 -Illustration-
休題 -Illustration-
2020 パース ペレット・薪ストーブのある住宅・店舗デザインコンクールに 提出したイメージパースです。暗い中でポリカ越しに薪ストーブ で暖められたカフェーが灯篭のように見えるというイメージで描き ました。 使用ソフト ClipStudio(iPad)
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感境建築コンペ 2019 階段と家と
感境建築コンペ 2019 階段と家と テーマ 町と家の「あいだ」を考える 現在、快適性の指標においては、おもに定 量的指標としてさまざまなものがありま す。また、五感や心理 ( 感情 ) などの定性 的な面も含めて、人が心地よいと「感」じ る「境」があると考えられます。そして居 心地の良さを考えるとき、良いと感じるそ の「境」は、家の内だけではなく、広くい えば町と家の「あいだ ( 間 )」までいろいろ な場面にあると考えられます。 そこで神 奈川県内の既成市街地において、心地よく 感じられる住宅の内と外の関係を考えた住 宅作品やアイディアを募集します。
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感境建築コンペ 2019 階段と家と
Concept 階段は、そのアクティビティ性から様々な行為が生まれる。 「のぼる」 「おりる」 「立ち止まる」 「駆け上がる」 「座る」 「話す」 階段が外にあることで、階段を上りきるまでは住人と町の人の空間、つまりはバッファーとなり階段を上がり切った先は住人の 空間、と分けることができるのではないだろうか。また、単なる住宅ではなくゲストハウスのような様々な人たちが訪れること でそこで対話が生まれ新たな空間性ができるのではないだろうか。以上のことから、私はゲストハウス併用戸建住宅を提案する。
のぼる
おりる
立ち止まる
駆け上がる
座る
話す
Site 敷地は神奈川県鎌倉市梶原1丁目 12(赤が梶原 1 丁目。緑が敷地に 該当する部分) ここは小学校と中学校、そして鎌倉 らしくお寺に囲まれている敷地であ る。近年お寺を訪れる外国人や旅行 者が増えており、市内中心部のホテ ルの数が足りないことも予想される。 住宅地の中心地ではあるが、5 分も歩 けばバス通りであり、またアパート やマンション等が建っており、比較 的人の出入りの多い建物を考えても 問題ないと思われる。 56
感境建築コンペ 2019 階段と家と
Diagram
内部に存在する階 段。これは内部を利 用する人だけのも のだ。
内部にあるものを 外に出す。いわゆる 外部階段となる。
外部階段を外壁に 沿うように設置す る。
アクティビティが 内部だけでなく、外 部にも広がってい く。
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感境建築コンペ 2019 階段と家と
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中心の空き地が敷地にあたる。
二又の狭い道の先に敷地はある。
まちと家の「間」の空間 敷地状況から周辺住民に使われている場所 と考える。
まちと家の「間」の空間
矢印のように、周辺住民からの アプローチがあると考える。
青をバッファー黄を住空間とする。 第三者が介入し易いよう、複数階段 を設けて入口を不明快にする。
感境建築コンペ 2019 階段と家と
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感境建築コンペ 2019 階段と家と
Plan-1F UP UP
540
3000
5000 UP
1000
4000
4000
1000
1000
590
UP
2000
吹抜
駐輪スペース 水勾配 0 → 50 PS
1000
7000
図書スペース
UP
6000
宿泊者用
宿泊者用お風呂
1000
3000
PS
3000
2000
2000
5000
1000
4000
1000
18000
1
5
2
60
N
感境建築コンペ 2019 階段と家と
Plan-2F
UP
2000
書斎
4000
キッチン
724.5
5010
リビング
ダイニング・書斎 ベッドルーム
1830.5
5010
2455
1500
9000
洗面室
UP
PS
4200
3800
1790
5210
15000
5
1
N
2
61
感境建築コンペ 2019 階段と家と
Plan-3F
DOWN 2470
4530
4530
2470
PS
2945
2945
DOWN
宿泊場
4164.5
4164.5
宿泊場
6000 2730
887.5
7000
2
62
912.5
887.5
2730
2470 7000
5
1
912.5
2245
810 2470
1835.5
1835.5
2245
810
6000
吹抜
N
感境建築コンペ 2019 階段と家と
220
▽ RFL+9000
220
Section
2250
外壁: コンクリート打放 撥水材
サッシ: 住宅用アルミサッシ
スラブ床: コンクリート金鏝仕上 撥水材 230
スラブ床: コンクリート金鏝仕上 撥水材
内壁: コンクリート打放 AEP 塗装白色
50
180
2600
床: シナ合板 t=12mm 防腐塗装 下地合板 t=12mm 断熱材 t=25mm 根太 45 × 26mm @ 220 土間コンクリート
宿泊場
スラブ床: コンクリート金鏝仕上 撥水材
2250
書斎
スラブ床: コンクリート金鏝仕上 撥水材 530
リビング
3170
SRC 階段: コンクリート 撥水材
床: コンクリート金鏝仕上 撥水材
▽ GL ± 0
床: コンクリート金鏝仕上 撥水材
外壁: コンクリート打放 撥水材
天井: コンクリート打放 AEP 塗装白色 内壁: コンクリート打放 AEP 塗装白色
2970
180 3192
手摺: 角柱□ 10 × 10mm 溶融亜鉛メッキ
図書スペース
2970
2350
スラブ床: 土間コンクリート 防塵処理 床暖房
530
▽ 2FL+3400
2550
2350
2600
キッチン
2250
天井: コンクリート打放 AEP 塗装白色
内壁: コンクリート打放 AEP 塗装白色
3220
▽ 3FL+6180
天井: コンクリート打放 AEP 塗装白色 床: 宿泊場 シナ合板 t=12mm 防腐塗装 下地合板 t=12mm 断熱材 t=25mm 根太 45 × 26mm @ 220 土間コンクリート
天井: コンクリート打放 AEP 塗装白色
床: コンクリート金鏝仕上 撥水材 250 600 250
内壁: コンクリート打放 AEP 塗装白色 2550
屋根: FRP 防水 珪酸カルシウム板 t=10mm 下地合板 t=12mm 断熱材 t=50mm モルタル金鏝仕上
5
1
2
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休題 -Illustration-
休題 -Illustration-
2019 日新コンペ メインパース 同じゼミの 4 年生との共同設計で各パースの下絵、メイ ンパースの担当でした。最後までなかなか案が固まらず、四 苦八苦しつつも描き上げた一枚でした。鹿の毛並みがお 気に入りポイントです。 使用ソフト ClipStudio(iPad)
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Comment 2017 卒業設計
2019 年前期 課題 光と邂逅
自分自身の実体験に基づき、孤独死を迎えた 寥寥者のために、そして生きている人は寥寥者の追 体験をどのようにするかでとても悩んだ設計です。幸い、 たくさんの賞をいただくことができて報われた作品です。
本来は 4 年生前期の課題なのですが、特別 に制作させていた作品です。久々の手描きパースと 3D ソフトにあくせくしつつも 2 週間ほどで設計し終え ました。テーマは難解ですが楽しく設計ができました。
2019 北の住まい住宅設計コンペ
AYDA
ほかにもいくつかコンペには出していたのですが、中でも この作品は難産でした。SNS をはじめとした「映え る」ことに疎い私にとってはあまり好ましくないテーマであり ぎりぎりまでコンセプトを考えた作品でした。
こちらは建築の形はともかく、コンセプトがとてもお気 に入りです。もう少し時間があれば卵とアメーバの変 容過程を想像できただろうにな…と、コンペが終わった 後でもついつい考え込んでしまいます。
第 46 回日新工業建築設計競技
感境建築コンペ 2019
ゼミの 4 年生全員と組んで行ったコンペです。12 人もいたので案がなかなかまとまらずあまり良くない形で 設計をしてしまいできた副産物みたいなものです…。 ですが、パースはなかなかのお気に入りです。
神奈川県建築事務所協会主催の第一回コ ンペでした。伊礼智さんが審査委員長とのことで提 出し、運よく 1 次通過。プレゼンの際に審査員の 方々にパースを褒めていただき、自分の得意分野を 活かすことができました。
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THANK YOU FOR YOUR TIME!
2017-2020
Illustã&#x20AC;&#x20AC;By Haruka Yagi