1
学部4年
卒業設計
個人設計
都市の浸透圧
- 廃線跡が占拠されるのを防ぐ楔としての社会包摂機能 -
近畿大学
集合住宅
一階平面図兼配置図
卒業審査会
一位
路地デッキ
半透明なエレメント
集合住宅
西成にある空白の廃線跡に日雇い労働者を対象とした分散型宿泊施設の計画。
集合住宅
集合住宅
集合住宅同士を繋ぐデッキ
動線
既存居酒屋
N
フェンスによって分断されている現状に対して物理的な境界ではなく、生活や活動によって 増築ベランダ
庇増築 廃材置き場
増築テラス
庇増築
場を包摂し、西成の多様な人々が本当に共存できる場を計画した 1 集合住宅の人たちが溢れ出してくる場 06.1 50
工房
ズレによるシークエンス
コミュニティスペース 既存居酒屋と連携して 庭空間が食事の場へ
宿泊室
路地空間に緑が入り込む
45
庭が入り込む雁行する路地空間
.9
5
居場所になる突き出した屋根
キッチン
工房
8 .7 05 70
通り抜けるピロティ庭空間
農具小屋
宿泊室
63
キッチン
宿泊室
50
52
.73 23 52
ランドリー
50
西成に溢れている廃棄物を 再利用する場
58
宿泊室
50
半透明なエレメントによって 視界は遮られたピロティ
ダイニング
67
キッチン 庭と繋がるデッキ
緑の表出が多く見られた周辺 庭空間で農業が営まれる
減築テラス
地域住民たちが集まる庭
減築土間
増築ベランダ
コミュニティスペース
増築テラス 屋上テラス
庇増築 71 50
大明神 スーパー玉出
地域住民が集まる庭
庭と繋がるフェンスによって閉じられていた大明神
木密の路地を抜けると広がる庭空間
増築テラス ヘタ地を日雇い労働者のための農園へ
02 占拠されてきた街
01 大阪府西成区天王寺支線廃線跡
00 都市の浸透圧
05 模型写真
03 リサーチ 生活の活動をほぼ外で過ごしている日雇い労働者。リサーチしていると フェンスや対しての振る舞いやモノの配置など多くの種類が見受けられた。 振る舞い
現在、西成では 廃線跡、公園、農地、住宅、道路 至る所にフェンスが敷かれ場が分断されている。 分断だけが共存を可能にするのか? フェンスによって堰き止められていた場に 半透膜となる環境を設計する。
商業として
廃線跡の北東部
住宅、宿泊施設からの浸透によって 西成の多様な人々を物理的に分断せず 生活や活動によって場を包摂し 西成の多様な人々が本当に共存できる環境を作る
公園
Phase2
住宅からの浸透 / 市民の能動的な改築
一つの建物を作るのではなく建物を分散させることで廃線跡を街路として機能させる。
01 裏が表に
01
分散型宿泊施設
両側からの浸透を調停する環境装置としての庭
Phase4
居住として
飲食の席
駐輪
01
交流の場 建物の溢れ出しを受け止める 対面するフェンス
フェンスと堀の囲い込み フェンスのオーバーラップ
廃線跡が周辺に影響を及ぼすことによる街の再編
廃線跡と空きストックを活かした防災居場所再編街づくり
両側の浸透を緩衝するように、住宅と宿泊施設の間に半透明なエレメントと庭が入る
02 エリマネ
狭い廃線跡に対して機能が集約した宿泊施設を作るのではなく敷地 を割り機能を分散させる。廃線跡全体が宿泊施設の機能になる
フェンスが開放されることにより裏の顔が表になると考える。 表になることで廃線跡に対して生活などが浸透する。
Phase3
宿泊施設からの浸透 / 労働者の受動的な分散型宿泊施設
フェンスによって閉ざされた廃線跡が開放されることによる街の裏側が表になる。
フェンスに添えられる家具
都市構造のズレと人物関係のズレが重なり合う敷地 敷地周辺の現状として、日雇い労働者による不当な占拠が行われている。 また、それを防ぐようにか西成には至る所がフェンスが敷かれている。
南海天王寺支線は、天王寺区にある天王寺駅までを結んでいたの鉄道路線。 1993 年に廃止された。現在も有効な使われ方をすることなく現在もフェンス によって閉ざされ空地のままである。
領域として
Phase1
生活として
場
道路
01 空きストックを利用した街再編
半透明なエレメント
緩やかに境界を作るためにリサーチで発見した、半透明なエレメントが宿泊施設のエレメントとなる。
周辺にある空き家・空地を吸収し、庭に繋げるように新陳代謝させる
事業者
南海電鉄
建築の設計・監理
相互サポート
マスターリース
増築
ココルーム (釜ヶ崎芸術大学)
吸収
減築
Site1
Site2
Site3
Site5
サブリース
半透明トタン
屋根
改変を促す
宿泊施設
周辺建物
周辺建物
改築によって街に奥行きを与える
廃線跡によってできたシームレスな街並み
改築後の周辺建物 植栽
フェンス
運営、自治、連携
入居者
02
私
運営の視点を設計に反映
Site4
02
生活
活動
家具
設計手法:都市のズレを読む
グリッドの都市が斜めに分断されたことによって生まれたズレを読み取りながら建築に落とし込んでいく。
Case1
半透明なエレメントを 通して宿泊施設の中に緑が入り込む
住宅
住宅
ベランダの増築
ベランダの改築
空き家 吸収
住宅
空き家
中庭に繋がるよう減築
吸収
山田
紘一
Yamada
Kouichi
大阪公立大学 工学研究科 都市系専攻 建築デザイン研究室
視線は遮りつつ、繋がる空気感 同じ場所を共有している感覚
【Profile】
大阪府河南町出身
中学、高校共に硬式テニス部でキャプテンを務める 近畿大学建築学部建築環境研究室 3・4 年ゼミ長
松本研
卒業
建築理論と意匠設計を学ぶ
大阪公立大学大学院
建築デザイン研究室
倉方山口研所属
建築の歴史を参照し、理論と共に設計を行う
『境界を彩り、環境を作る』 建築や場所にある境界というものを捉え、設計の 手掛かりにすると同時に建築だけでなく場所も含めた 環境自体を設計することを目指しています
既存のゲストハウスと庭 繋げ交流を生む場へ