naoki igawa"Polyrhythm Deco"architecture portfolio[2019-2022]

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Polyrhythm Deco

2019- 2022

ARCHITECTURE

PORTFOLIO

1998-

NAOKI

IGAWA


Polyrhythm Deco [ 井川盎暹 ] 建築䜜品集

[ NAOKI IGAWA ] ARCHITECTURE PORTFOLIO

2005-2014

1998.10.25 京郜

1999神奈川 Piano

2007-

2005-2014 秊野垂立北小 / äž­å­Šæ ¡

Basketball_ 小䞭ずも䞻将 Violin

2014-

2014-2017 神奈川県立秊野高等孊校 Percussion

2017-2021 東京郜垂倧孊工孊郚建築孊科 犏島研究宀 T.Sax

2021-

2017-

東京郜垂倧孊総合理工孊研究科建築・郜垂専攻 犏島研究宀

・・・・・Vectorworks ・・・・・Rhinoceros

・・・・・Adobe Photoshop ・・・・・Adobe Illustrator ・・・・・Adobe InDesign

・・・・・Adobe Lightroom ・・・・・iPad Drawing

柵の孊校 矜鳥達也賞 : 日建蚭蚈

氎の森の葬祭堎 せんだいデザむンリヌグ

卒業蚭蚈日本䞀決定戊 100 遞 東京郜垂倧孊卒業蚭蚈優秀賞

小栗幹雄賞 : ラりンドテヌブル 近代建築卒業制䜜 掲茉

蚘号 L 青朚匘叞賞 :AAOAA 篠原勲賞 :miCo.

プルアヌチ 日本建築孊䌚第 16 回

孊生サマヌセミナヌ優秀賞

東京郜垂倧孊孊術掻動奚励賞 鉄構技術 掲茉

内ず前宀ず倖 青朚匘叞賞 :AAOAA

02

20??-


Polyrhythm Deco 「ポリリズム・デコ」。僕は建築するずき、どうしおも基準を

必芁ずする。基準なく造圢をする倩才もいるが、僕はそれに該 Fig[1] 順序



圓しない。線を「どこから」「どの向きに」「どこたで」描くこ 3

ずを蚱しおくれるような基準が必芁なのである。僕の建築は基 準の䜜成からはじたる。ただただ䞁寧にその基準を぀くっおは 蚭蚈しおみおを繰り返す。建築ずは映画のような䞀瞬の連続か ぀䞀方通行ではなく、連続した䜓隓である。それ故に垞に䞀芋

的評䟡のその先を芋なくおはならない。暡型の " あるカタチ " 2

4

ず " あるカタチ " を巚人の目線から比べお良し悪しを決めるよ

うな䜜業は䞭心にはない。あらゆる事象のも぀「普通の基準」 を䞁寧に拟い䞊げ、その「組み合わせ」によっお面癜さを぀く るこずを䞻ずしおいる。

音楜に「ポリリズム」ずいうものがある。ポリリズムずは異

なるリズムをも぀声郚が同時に奏でられるこずであるが、その

面癜さは各々のリズムに特異性はないが、その組み合わせに

よっお " 党䜓ずしお豊かなリズム " がうたれおいる点にある。 Fig[2] 意味



そしおその豊かさを生んでいるのは、本来削ぎ萜ずされるよう 2

な無駄なリズムなのである。僕は建築においお、この無駄なリ ズムによっお生たれる装食のようなものに興味がある。そこで

「ポリリズム・デコ」ず名付けた。

このポヌトフォリオには、青線の基準がある。この基準は挫

3

4

画における「コマ割り」を応甚しおいる。いく぀か詊しおもら いたい。巊䞊から぀の図を芋る。 Fig[1] 順序

Fig[2] 意味

Fig[3] 時間



Fig[3] 時間

2

間癜 (= コマずコマの間 ) の幅は順序を䞎える。 きっず数字に違和感を感じるはずだ。1_3_2_4 ず読むだろう。

コマ枠ずいう連続する情報を䞎えられたずき、 その枠の圢態に倉化に意味を感じるだろう。 コマの倧きさは読む時間ず比䟋する。぀たり コマを倧きくするずそのコマのも぀時間を長 く、スケヌルを倧きく捉えるだろう。

このような基準を蚭定するこずで、「普通の情報媒䜓」が䞊ん であるだけであるのに、党䜓ずしおリズムがうたれる。それら 3

の情報を着食らなくずも出力できる媒䜓ずなれるのである。そ れが基準の匷さである。巊のペヌゞにもそろそろ基準が芋えお きただろうか。

僕は、あらゆる事象のも぀「普通の基準」を䞁寧に拟い䞊げ、

4

その「組み合わせ」によっお面癜いリズムを远求し、そこに生 たれる無駄に思える装食を぀くっおみたい。だっお、匕き算の 時代が終わり、䜕を足すかの時代においお、僕には新しいメロ ディやハヌモニヌを生み出すこずはできないのだから。

03


Polyrhythm Deco

07-22

B4

卒業蚭蚈

氎の森の葬祭堎

東京人工島自然散骚による新しい匔い 879,000㎡

せんだいデザむンリヌグ

卒業蚭蚈日本䞀決定戊 100 遞

23-32

M1

仮蚭的建築

蚘号 L

Scale ≠ Mode 1,507㎡

青朚匘叞賞 :AAOAA 篠原勲賞 :miCo.

東京郜垂倧孊卒業蚭蚈優秀賞

小栗幹雄賞 : ラりンドテヌブル 近代建築卒業制䜜 掲茉

33-44

M1

䞍気味な家

内ず前宀ず倖

53-60

M1

小孊校

内に護、倖を食、䞊に招 青朚匘叞賞 :AAOAA

9,747㎡

構造アヌト

61-68

プルアヌチ

矜鳥達也賞 : 日建蚭蚈

B3

サヌドプレむス

螊る堎

匓の積局 -㎡

B3

柵の孊校

氞く匱く緊匵する家 83㎡

45-52

方向する本棚ず段差するスロヌプ 日本建築孊䌚第 16 回

孊生サマヌセミナヌ優秀賞

2,938㎡

東京郜垂倧孊孊術掻動奚励賞 鉄構技術 掲茉

69-74

B3

キャンパス

75-82

B2

単玔なカオス

4'33"Apartment

869㎡

269㎡

歪曲グリッド単玔積局教育空間

83-88

M1

BUN° KI

隒音ず共生する家《4'33"/John Cage》より

家具

小さな郚屋では斜めが䞀番良いのだ 20㎡

集合䜏宅

89-94

M1

ブックデザむン

折挟袋綎

「折」ず「挟」による未完の䌝達媒䜓 -㎡

95-101

1998-2022

他

04


Polyrhythm Deco

05


Polyrhythm Deco

W210×D297

06


氎の森の葬祭堎

07


氎の森の葬祭堎

東京人工島自然散骚による新しい匔い

[Date]

[Project]

B4

卒業蚭蚈 葬祭堎

[Location] 海の森公園

[Area]

879,000㎡

[Master]

犏島加接也

[Awards]

せんだいデザむンリヌグ卒業蚭蚈 日本䞀決定戊 100 遞 / 東京郜垂倧 孊卒業蚭蚈優秀賞 / 小栗幹雄賞 :

ラりンドテヌブル / 近代建築卒業 制䜜掲茉

第䞀氎路軞人工軞

死ず郜垂の再隣接

第二

æ°Žè·¯

敷地は海の森公園。地盀は 1230

䞇トン高さ 30m のゎミ。ヒトは

軞人

そこに森を぀くった。人工物の墓

堎を衚局的な自然で芆い尜くした

のだ。その真の目的は五茪であり、

五茪

その埌の利甚法は公園ずしか決め られおいない。アクセスの悪い海

生森

ものではないか。か぀お死は家の

埋立

䞭にあるほどの日垞の芁玠であっ た。だが珟代瀟䌚においお死は芋 えないべきずされおいる。この時

人工物

死遺䜓

自然の摂理

h=30m

倧な森」は歊噚ずなる。人工島を

1,230,000t

芆う自然ず自然の摂理である死を 察比させるずずもに、死を郜垂ず 隣接させられるのである。

死生芳は倉化しおおり、匔いの圢匏も応じお倉化する。その䞭でも「自然散骚」に焊点を絞る。それはここが日本であるから。 島囜であり、故に土地が限られおいる。さらに、少子高霢化により「墓の墓堎」が急増しおいる。そのため墓碑が䞍芁な

海掋散骚の需芁の高たりは道理である。しかし、海掋散骚は党くず蚀っおいいほどにデザむンされおいないのが珟状であ

る。海掋散骚を行っおいるず呚囲に瀺すこずすらタブヌずされおおり、平服で行い、遺圱などは隠さなければならないし、

珟圚の儀匏 葬儀

察比

死ゎミ埋立

「アクセスが悪く、海に面した広

界軞

自然䜓

自然の象城

築ずは䜕か。それは死にた぀わる

然境

生葬列者

人工島にある

に面した広倧な森。そこにある建

工自

火葬

葬儀

収骚

デザむンされ おいない時間

粉骚

デザむンされ おいない時間

散骚

デザむンされ おいない時間

呚蟺颚評被害防止のために沖の散骚゚リアたで船を進めお散骚しなければならない。たた、海掋散骚は䞀連の儀匏葬儀 ▷火葬▷収骚に加えお骚を「粉骚」2mm 以䞋の粉にしなければならない。儀匏埌の「粉骚たで」ず「散骚たで」の ぀の時間が䞀連の流れずしおデザむンされおいないこずにより遺族には倧きなストレスがかかる。人よっおは数幎か かっおしたう。

08


海掋散骚

珟圚地のない海

墓制床が䞀連の流れずしお達成されおいるのは墓碑のも぀「ここにいる」ずいう粟神

墓制床

によるものであるず考える。海掋散骚の堎合、手の平にのる故人があっずいう間に広 倧なスケヌルの海に解き攟たれる。その次の瞬間にはもう「ここにいる」感芚などあ りはしないのである。

「散骚たでを䞀連の流れで䞀日をかけお匔う」圢匏ずし、

空

トリミング建築

「祈りの察象を埐々に広げる」こずを詊みた。

建築はトリミン グずしお䜜甚す る。祈りの察象

Trimming

芁玠を䞁寧に切 り取る。トリミ

æµ·

ングされた芁玠

森

Trimming

ず故人が察比さ れながら儀匏が

Trimming

土

草朚

Trimming

祈りの珟圚地の倉化

æ± 

Trimming

Trimming

進む。建築ず第

䞀氎路は人工島 の氎平線を軞ず する。第二氎路

はゲヌトブリッ ゞの構造䜓の

䞭点を通る軞ず し、人工ず自然

の境界を衚珟し おいる。

提案の儀匏 : 匕甚野蟺送り =1.8km Ⅰ葬儀

Ⅱ火葬

Ⅳ収骚 / 粉骚

Ⅲ埅合

⅀粟霊棚

Ⅵ散骚

⅊氎路展望

Ⅷ盆

「散骚たでを䞀連の流れで䞀日をかけお匔う」ため、か぀おの最重芁儀匏であった「野蟺送り」を匕甚する。野蟺送りずは家での葬儀の埌、葬列を組んで埋

葬地たで歩く行為珟圚の霊柩車であり、来た道は決しお戻らず家に垰る。この歩く時間をもう䞀床取り入れるのだ。儀匏を森に分散配眮し、蚈 1.8km の道で結んだ。森の䞭では車も人も動線を䞀筆ずし、他の参列者ずの芖線も凊理しおいる。

è·¯: 䞀氎

第

â…€

Ⅳ

Ⅵ

Ⅰ

䞘か

流す

骚を

に ら池

Ⅹ

第二氎路 : 池の氎が海に流れる

Ⅷ

Ⅱ Ⅲ

「祈りの察象を埐々に広げる」ため、぀の氎路を蚭蚈した。぀はこの島で䞀番高い䞘から既存の池に向かっお骚を流 す短い氎路。次にその池の氎が海に流れる長い氎路。この段階を䞎えるこずで祈りの察象は池、土、草朚、森、海、空ず各々

぀に分散される儀匏

の心理によっおスケヌルを倉えおいく。そのため儀匏動線は氎を䞻軞ずし、既存の池に沿っお儀匏を行う。儀匏から離れ る埅合は氎を枡るこずで衚珟され、その隙間を瞫うようにサヌビス動線が配眮されおいる。

これは郜垂ず死の境界線を消さない。境界を逆手に森を護り、境界を少しがかすのである。 09


氎の森の葬祭堎

敷地図

2020 五茪䌚堎

五茪のために苗朚

銬術競技 / 氎䞊競技

24 䞇本が怍暹され 森が぀くられた。銬 術競技のために道や 池が敎備される。

提案

銬術競技によっお぀

葬祭堎 / 慰霊公園

くられた地圢を最倧 限に利甚する。人工 島の氎平軞に沿っお 建築がある。人工ず 自然の境界である第 二氎路のみ氎平軞か ら逞脱し、異なる軞 を瀺す。

10


氎の森の葬祭堎

ランドスケヌプ

ゎミが埋め立おられ

氎路を車で初めず終

おいない぀の䞘の

わりに朜る。初めは

切り通しによっお掘

無意識に、終わりは

られた土は慰霊公園

深く意識しお通過す

に蚪れる人ずの芖線

るように。

を遮る盛土ずしお機 胜される。

[ⅰ]

蚭蚈箇所

[ⅱ]

ゎミの埋立のない぀の䞘の切り通しその土による盛土

S

M

[ⅲ]

䞀筆曞きの動線

L

盛土 車、歩行共に動線は 䞀筆ずしお駐車堎に 戻るように蚈画され る。たた広倧な土地 の䞭で、垂れ壁や擁 壁により芖線も亀わ らないよう䞁寧に蚈 画されおいる。

11


氎の森の葬祭堎

Ⅰ葬儀

郚分図

葬儀は氎ず故人が察

郚分図面に蚘茉され る癜い数は䞋の郚屋 名を瀺し、赀線は䞀 筆の動線を、赀䞞の

Ⅱ火葬

火葬は土ず故人が察

Ⅲ埅合

埅合は氎を枡り、故

比される。倖郚の池

比される。人工島故

人から䞀床離れる。

の氎䜍ず内郚の氎盀

の敎った地圢を版築

ここでは粟進萜ずし

の氎䜍を揃えるこず

するこずで敎圢の斜

を行う。動線の劚げ

で、棺が氎に浮かぶ

め開口が生たれ、火

にならない䜍眮関係

ように感じられる。

葬炉の隙間から光に

に裏動線が蚈画され

棺は方角を意識する

照らされる。歩く方

おいる。森の䞀望。

こずも考慮し円圢の

向に埓いその開口は

台に眮かれる。前宀

倧きくなり、明るく

を蚭けるこずで扉の

なる。土に觊れる。

開閉を可胜にする。

数字はパヌスのシヌ ンを瀺す。

01 駐車堎

06 曎衣宀

11 電気宀

16 事務駐車堎

21 葬儀堎

26 䌑憩宀

31 業務駐車堎

36 散骚堎

02 芪族埅合

07 面䌚宀

12 ポンプ宀

17 僧䟶控宀

22 埅合

27 冷蔵宀

32 埅合ホヌル

37 氎路展望

03 䌚議宀

08 安眮所

13 残灰宀

18 機械宀

23 埅合ホヌル

28 貯蔵宀

33 収骚 / 粉骚堎

38 盆舞台

04 䌑憩宀

09 火葬堎

14 制埡宀

19 告別宀

24 機械宀

29 搬入宀

34 粟霊棚

05 受付

10 機械宀

15 䜜業宀

20 埅合ホヌル

25 厚房

30 曎衣宀

35 ポンプ宀

12


氎の森の葬祭堎

郚分図

氎路展望。散骚埌に 蚪れる。池の氎が 海にたで流れるこず をここで深く認識す る。その方角はゲヌ トブリッゞの構造䜓 の䞭点を瞫うように 向けられおいる。

Ⅳ収骚 / 粉骚

⅀粟霊棚

収骚 / 粉骚はカタチ 粟霊棚。これは盆の

Ⅵ散骚

⅊氎路展望

ある故人が 2mm 以 際に故人が再来する 䞋の粉ずなる堎面で 倧切な目印である。 ある。その隠喩ずし 長い筒の先に棚があ おスリットの光から り、これは盆螊りの 粒状の光が飛び散る 舞台に立぀぀の柱 葬列動線、遺䜓動線、 スタッフ動線の぀ の動線が混ざるこず なく䞁寧に぀くられ おいる。儀匏は東京

ような開口が぀くら を切り取る。 れおいる。その粒状 の開口からは森をみ るこずができ、それ は意味をも぀。

郜の葬儀の参列者の 人数倉遷から読み取 り、15/30/60 名の 異なる぀の芏暡で 同時に行えるように 蚈画されおいる。そ れに応じお郚屋の倧 小があるため、平面

散骚。粉ずなった故 人を氎路に流す。こ れたで制限されおき た建築から解攟され 島を䞀望しながら儀 匏を行う。

圢態にリズムが生た れおいる。

13


氎の森の葬祭堎

25 のシヌンず盆

14


氎の森の葬祭堎

25 のトリミングず盆

01 æµ·

02 始

03 土

04 草花

05 æ°Ž

機質な地盀ず広倧な

暗い入口。壁が土に

る。900mm ス ロ ヌ

ル。目線に草花。虫

揺れる。棺は氎に浮

車で氎路を朜る。無 海を意識する。

゚ントランスぞ。薄 埋もれおいる。

足元に庭の土が芋え プで䞋がっおいく。

葬儀。池の反射光が

゚ントランスホヌ

かぶように感じる。

の芖界のようだ。

06 肉䜓

07 森

08 土

09 æ°Ž

10 森

を照らす。最期の肉

沿い、埐々に土に埋

工島の地圢の緩急は

䞀床故人ず離れるこ

し。ただ森が芋える。

告別。正午に匷く棺 䜓以倖を制限する。

火葬ぞ。氎の流れに もれお暗くなる。

火葬。版築の壁。人 䞀定。光も準ずる。

埅合にお粟進萜ず

æ°Ž を æž¡ り、 埅 合 ぞ。 ずを暗瀺する。

11 空

12 æ°Ž

13 光

14 森

15 舞台

の空を芋䞊げる。

がある。故人ず再開

骚が粉ずなる。その

から、しっかりず森

棚をみる。棚ず぀

収骚 / 粉骚ぞ。今日

途䞭、氎をみる開口 するこずの暗瀺。

収骚 / 粉骚。䞀぀の メタファヌの開口。

散骚ぞの途䞭、粟霊

その䞀぀ず぀の開口

の柱。盆の舞台だ。

が芋える。

16 土

17 氎音

18 空

19 光

20 森

のような開口。倕方

にスリット。氎が匕

遠い空がある。

光に染たっおいる。

た建築から解攟され

足元に朝に芋た [03] の色に染たる。

21 æµ·

åž° è·¯ の 途 䞭、 展 望。 池の氎が次の氎路で 海たで流れおいる。

䞘に入るず暗い。右 かれおいる。

22 森

最埌の道ぞ。

垂れ壁を朜るず高く

散骚。制限されおき

階段を登るず倕方の

る。氎路で池に流す。

23 空

24 終

25 森

は違っお少し掎めそ

で巊に芋えおいた開

きずは違っお氎路を

最埌の道。さっきず うな空。近く感じる。

車で氎路を朜る。行

駐車堎に戻る。[02]

深く意識しながら。

口が垰路だった。

盆祭

池の氎を抜き池の広 堎で盆螊りをしお故 人を祀る。

15


16


17


氎の森の葬祭堎

葬儀氎ず察比暡型写真

18


氎の森の葬祭堎

火葬土ず察比暡型写真

19


氎の森の葬祭堎

収骚 / 粉骚故人の隠喩暡型写真

20


氎の森の葬祭堎

散骚制限の解攟暡型写真

21


22


蚘号 L

23


蚘号 L

Scale ≠ Mode

[Date] M1

[Project]

仮蚭的建築

[Location] 尟山台

サヌドプレむス 䜏宅街

[Area] 1,507㎡

[Master] 䞭川玔

[Awards]

青朚匘叞賞 :AAOAA 篠原勲賞 :miCo.

建築圢態

: 䞍倉

[Scale ≠ Mode]

仮蚭的建築

蚘号 L の仮蚭性。これはモヌドがスケヌルによらない建築である。課題の芁求は぀。   

通垞時 : 公共建築▶灜害時 : 仮蚭䜏宅 非空調領域を倚く蚭ける 仮蚭的建築である

よっお平断面に加えおあらゆる領域も匷く意識しお蚭蚈する必芁がある。そこである実隓をした。そ

れはそれら芁玠に蚘号 L を䞎えるずいうものだ。さらにそれらに倧䞭小の぀のスケヌルを䞎える。 その結果぀の L が生たれた。L である理由は L のも぀圢態、その䜙癜、それ同士の組合せぞの期埅 ず空間を぀くる䞊での最小幟䜕孊であるず捉えたからだ。これは圢態の先行する手法ずなる。

通垞時に公共建築ずしお機胜しおいる空間が仮蚭の䜏宅に転換するずき、様々な問題が生じるはずで

ある。きっずその転換には倚くの家具の移動や補絊、もしくは倧きな空間の操䜜が行われるだろう。 しかし、その転換においお建築の圢態が䞍倉であったずき、぀たり建築のも぀スケヌルによらずにモヌ ドが倉化するこずができたなら、この建築は仮蚭性を獲埗したず蚀えるのである。

24


[9L:3x3]

ex)Mode: 通垞▶ Mode: 灜害

平面的 L

窪み / 平面

断面的 L

高さ / 䞋郚の空掞

領域的 L

空調 / 機胜 / ボリュヌム

小

äž­

倧

構造

怅子机

怅子机床

平面的 L/ 小 ▶プラむバシヌを圢成

平面的 L/ äž­ ▶棚

平面的 L/ 倧 ▶ベット

断面的 L / 小FL+300

断面的 L/ 䞭FL+700

断面的 L/ 倧FL+850

▶䜏民の共甚郚

▶共甚郚をう぀す換気口

▶コワヌキングの収玍

コワヌキングの䌑憩小䞊がり

公共の堎をう぀す換気口

仮蚭䜏宅の収玍

領域的 L / 小

領域的 L/ äž­

領域的 L/ 倧

▶䜏宅個宀

▶滞圚時間による空調の有無

▶䜏宅ナニット

個宀コワヌキング

空調・非空調

機胜ナニット

25


蚘号 L

平面図

F 個宀コワヌキング / シェアキッチン / レ ンタルスペヌス

F コむンランドリヌ / 銭湯 / レンタルス ペヌス / 飲食

26


蚘号 L

暡型写真颚解析図

オヌプン : 空調領域

公私 : 空調

コむンランドリヌ

通垞▶灜害

▶掗濯 銭湯 ▶颚呂 共甚 : 非空調領域 シェアキッチン

個宀 : 空調領域

▶台所

コワヌキング スペヌス ▶個宀

27


蚘号 L

颚解析断面図断面的 L/ äž­

断面的 L/ 䞭は䜏宅 ナニットの非空調 領域に颚の流れを 䜜り出す。

平面 / 断面 / 領域に L を぀くるように蚈

颚流 min

颚流 max

画し、そこにある芏栌の建具を差し蟌む こずによっお異様なファサヌドが圢成さ れる。建具がある芏栌をも぀こずにより 人は高さ 700mm を床ず認識できる。

28


蚘号 L

䜏宅ナニット領域的 L/ 倧

非空調領域

空調領域

䜏宅ナニット。滞圚 時間の長短に応じお 空調領域が定められ る。机以䞊床以䞋の ような高さ 700mm の L 平面では人は 各々の心理的領域に 基づいおある行為を する。L を぀くるこ ずが手法ずなるこず で機胜的ではない䞍 思議で豊かな䜙癜が 圢成されおいる。

29


蚘号 L

個宀 / 断面的 L/ äž­

䜏宅個宀やテラスな どが断面的 L によっ おある床レベルから 立ち䞊がるこずによ り、ボリュヌムに浮 遊感を䞎える。

30


31


32


内ず前宀ず倖

33


内ず前宀ず倖 氞く匱く緊匵する家

青朚匘叞賞 :AAOAA

犏島加接也 83㎡

麻垃十番

䞍気味な家 䜏宅

M1

内ず前宀ず倖。䞍気味な家を蚭蚈せよずいう課題。䞍気味のリサヌチで、䞍気味は圢態にはなく文脈に

あるずいう結論に至った。䟋えば、ある普通の家があるずする。その家が䜏宅街にあったずき、きっず䜕

も感じるこずはないだろう。だが、その家が広倧で䜕もない土地にあらわれたずき、それは䞍気味ずなる。

぀たり圢態に䞍気味さはなく、その文脈にあるずいうこずになり、䞍気味ずは各々の心理䜓隓により異な

るず考えられる。䞀郚圢態のも぀䞍気味さは肯定するが、それは匷く持続しないず考える。次に䞍気味な

家がなぜ珟代に必芁かを考える。か぀お家には䞍気味さずいう独特の緊匵感があった。しかし近代化に䌎

34

いその䞍気味さは排陀されおいき、党おの空間がモノに溢れ、秩序が倱われ、均䞀になっおしたった。䞍

けるのだ。

るこずによりこの家は氞く䞍気味であり続

る。この䜓隓が匱く家に散りばめられおい

トはこの空間䜓隓に゚クスタシヌを感じ

じた空間も時間経過ずずもに内ずなる。ヒ

぀たり家の䞭に内ず倖が誕生する。倖に感

り 次 宀 を 心 理 的 に 倖 に 感 じ る よ う に な る。

めに戞を二床開けるこずになる。これによ

ある。内郚においおは、次の宀に向かうた

だ。そのため、前宀は内郚ず倖郚の二぀が

でありながら存圚する空間が前宀であるの

もないトランス状態にある。トランス状態

お家に入るたでの間にヒトはそのどちらで

おいお、家の敷地境界から玄関の戞を開け

れる。党空間が玍戞化しおいる珟代の家に

きない「物」である状態ずの二皮に分けら

である状態ず玍戞にいる自分自身を制埡で

れる状態が存圚する。ヒトは瀟䌚的な「者」

ぜ前宀が必芁か。ヒトにはトランスず呌ば

る。加えお宀ず宀の間に前宀を蚭けた。な

に緊匵感をもたらしおいた。それを匕甚す

い戞ずしお暗瀺させるこずにより、䜏空間

には玍戞ずいう空間があり、その境界を黒

の境界を匷調するこずにした。日本の民家

か。それは宀ず宀の境界である。そこでそ

建築においお文脈は䜕に圓たるだろう

気味な家は珟代の䜏空間の圚り方は吊定せずに、その倱われた緊匵感を取り戻す家なのである。

近代化によっお倱われた䜏空間の緊匵感を取り戻す

家 [ 玍戞 ] 前宀 [ トランス ] 䞍気味な家 [ 内ず前宀ず倖 ]

[Awards] [Master] [Area] [Location] [Project] [Date]


空間のピラルキヌ

玍戞が最重芁

なし等䟡

→どこにでもモノを眮くように →戞による衚珟 各玍戞が等䟡

なるホヌディング

玍戞ず倖郚ずの関係

間接・閉鎖的

盎接・閉鎖的

盎接・間接・閉鎖的

玍戞の機胜

・寝宀、収玍

日垞生掻空間

日垞生掻空間

婚瀌、出産、葬儀

空間の緊匵感

ある

に近い

ある→取り戻す

玍戞ぞの移動空間

䞍安定な空間→玍戞

玍戞→玍戞

玍戞→間→玍戞

移動の時間

t ≒

t ≒もしくは t 

 t

35

【日本の民家 黒 | い戞】 玍戞空間の暗瀺ずしおオモテの䜏空間に珟れる

䞍安定な空間

光沢があり黒い戞が緊匵感をもたらしおいた

なし防犯境界線

【珟代の家家玍戞】

蚭蚈する間

どこにでもなんでもモノを眮けるようになる

倖界

これにより䜏空間の緊匵感が倱われる

防犯境界線

【䞍気味な家぀の箱ず前宀、黒い戞】

玍戞

玍戞化した䜏空間を物理的に぀のボリュヌムに離す

粟神的配眮図

その間を前宀ずいう空間で぀なぐ

玍戞

その䞡端に黒い戞を蚭ける

粟神的䞭心

【か぀おの玍戞倖】

独立し接続される

玍戞には「生」「死」「性」「睡」があった

家そのもの

それが「倖」物理的ぞず出お行った

家の䞭心

前宀はそれぞれの玍戞の独立性を高めるずずもに次の

玍戞の状態

玍戞を「倖」心理的に感じる 【ヒトのトランス状態者ず物】 「者」 ヒト は郜垂では瀟䌚的状況においお存圚する

→珟状の生掻は維持する ・家族の非日垞の儀匏

「物」 ヒト は玍戞に入るず自らの意識においおは自らを制埡

玍戞境界線

しえない状態ぞず倉化する 「トランス」 その間にヒトはトランス状態になっおいる

Ί 䞍安定な空間

䞍気味な家 珟代の家 日本民家

その状態である空間を前宀ず定矩する 【䞍気味は匱く氞く】 䞍気味ず聞いおすぐに脳裏に思い浮かぶようなものた ちは家に挿入するには匷すぎる その匷さは持続しない すぐ慣れおしたう 䞍気味な家であり続けたいのなら 匱く倚くしなければならない

■ 粟神的な玍戞の配眮


内ず前宀ず倖

前宀配眮平面

(GL+5250)

玍戞(寝宀) (GL+4550)

前宀 (GL+4750)

玍戞(济宀) (GL+4750)

(GL+4550)

前宀 (GL+3875)

玍戞(曞斎) (GL+3700) (GL+2950)

前宀 (GL+3500)

(GL+0)

前宀 (GL+2950)

前宀 (GL+2950)

前宀 (GL+2680)

前宀 (GL+1350)

前宀 (GL+2680)

前宀 (GL+1750)

前宀 (GL+2950)

前宀

(GL+430)

(GL+2950)

前宀

前宀 (GL+1500)

前宀 (GL+1350)

(GL+780)

(GL+780)

(GL+1500)

(GL+0)

(GL+150)

玍戞(居間) (GL+300) (GL+150) (GL+150)

前宀 (GL+300)

玍戞(玄関) (GL+300)

前宀 前宀 (GL+300)

前宀 (GL+150)

(GL+430)

玍戞(䟿所) (GL+300)

(GL+430)

玍戞(台所) (GL+0)

(GL+780)

(GL+1500)

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アルミ笠朚

▜隣地境界線

前宀配眮断面

▜敷地境界線

内ず前宀ず倖

氎募配 3/100

910

▜最高高さ

抌えコンクリヌト金鏝抌え

â–œGL+7315

倩井コンクリヌト金鏝仕䞊げ

スチレンフォヌム t=25mm

氎募配 3/100

アスファルト防氎

2565

りレタンフォヌム

t25mm 910

構造甚合板 t=12mm PB t=12.5mm

玍戞(济宀)

2940

壁倩井

1220

2408

200

2601

倖壁:打攟しコンクリヌト

EP塗装

910

811

630

りレタンフォヌム

t25mm

前宀

2100

倩井

2100

前宀

750

1820

455

1050

4430

1370

â–œGL+3700

構造甚合板 t=12mm PB t=12.5mm

倩井コンクリヌト金鏝仕䞊げ

650

750

EP塗装

4101

1600

前宀

2150

2075

â–œGL+2950

鋌板12mm

挆仕䞊げ

床コンクリヌト金鏝仕䞊げ

砕石 t=50mm

â–œGL

37

1550

床コンクリヌト金鏝仕䞊げ

玍戞(台所) 10

捚おコンクリヌト t=50mm

1820

2400

スタむロフォヌム t=30mm

1101

基瀎

コンクリヌトスラブ t=300mm

前宀

2400

玍戞(居間)

▜ GL+1350

1350

8225

氎募配 1/50

1110

2081

â–œGL+4750

500

690

玍戞(曞斎)

3030

氎募配 3/100


4 ぀の䜏箱 16 の顔 内ず前宀ず倖

䜏箱寝宀▲玄関

䞍気味な家

䜏箱前宀▲䟿所

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内ず前宀ず倖

4 ぀の䜏箱 16 の顔

䜏箱济宀▲居間

前宀 䜏箱曞斎▲台所

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内ず前宀ず倖

前宀䜓隓

40


41


内ず前宀ず倖

癜ず黒

家には癜ず黒が存圚する。癜ずは綺麗に敎頓された空間。黒ずはモノで溢れた雑倚な空間である。珟圚の家では客が来る時に癜を぀くるために黒が生たれる。そしおその黒い空 間は「散らかっおいるから」ずいう理由で立ち入りを犁じられる。この䞍気味な家には収玍はない。そのため、家ず前宀の䞡者が癜ず黒のポテンシャルを内包し、その組み合わ せは䜕通りも生たれる、しかしこの家ではその前宀に立ち入らないず次の空間に向かうこずができない。぀たり、癜も黒も客に芋せるこずになる。䞻客共に癜ず黒を䜓隓するの だ。客はその䜓隓にある緊匵を感じる。䜏人のモノの保有量や過ごし方によっお倧きく䜿われ方が倉わる家なのである。

ここではその組み合わせの䞭から通りを提瀺する。

家

前宀

家

前宀

家

前宀

=癜

黒

黒

黒

黒

=癜

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内ず前宀ず倖

癜ず黒

家 =癜

前宀 黒

家 黒

前宀 黒

家 黒

前宀 =癜

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柵の孊校

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柵の孊校

内に護、倖を食、䞊に招

[Date] B3

[Project]

小孊校

[Location] 千駄ヶ谷

[Area] 9,747㎡

[Master] 堀堎匘

[Awards]

矜鳥達也賞 : 日建蚭蚈

柵の孊校。これは郜垂における小孊校である。日本の小孊校は池田小孊校の事件以来、郜垂に察し閉じ るように蚈画されおきた。たた、教宀もオヌプンに蚈画されおも数幎埌に閉じられるケヌスが倚く、埓 来の圢匏からは簡単に逞脱するこずはできないず思われる。そのため、郜垂に察し柵のように建築で囲

い、建築で応答するこずを考えた。しかしそれだけでは吊定的な柵ずなっおしたう。そこで小孊校の建 ち方に着目した。小孊校は機胜故に地方でも郜垂でも䌌た圢態で築かれる。そこに違和感があった。郜 垂における建築は床面積の獲埗ず建蚭費の抑制のため、必然的に幟䜕孊的なファサヌドデザむンを必芁 ずする。しかし小孊校は安䟡なフェンスず怍栜により郜垂ず応答しおいる。この小孊校の圚り方は肯定

するが、郜垂ずしおの小孊校の圚り方があっおも良いのではないか。そこで建築を柵のように囲い、郜

垂に察し内に子䟛を護り、子䟛たちがベランダの緑を育お、それが郜垂のファサヌドずしお倖を食り、 特別教宀を最䞊階に配眮するこずで攟課埌にそれを開攟し、郜垂においお䞀番開攟的な䞊に招くような 柵の孊校を考えた。

46


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柵の孊校

平面図

48


柵の孊校

平面図

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日䞭。子䟛たちは内に護られ遊ぶ。

攟課埌。地域䜏民は䞊に招かれる。

この孊校はクラスでナニットずしお蚈画されおいる。この ナニットは珟圚の教宀黒板方匏の授業圢匏から埐々に柔軟な 授業圢匏に移行しおいくこずが期埅できる。枚のホワむト ボヌドで授業が行われる。そのホワむトボヌドは埓来の黒板ず しおも、パヌテヌションずしおも機胜し、教宀の窪みに収玍さ れる。教宀の扉を開攟するずクラスず共甚郚を加えた倧きな 平面を獲埗し、より授業圢匏を柔軟に思考するこずが可胜にな る。この孊校では教宀を出るず共甚郚、そこから内に出れば、 走り回るテラスがあり、倖に出れば、廊䞋型の図曞空間がある。 ぀たり、動線が機胜をも぀空間ずなり、郜垂においお有効な手 法ず考えるこずができる。たた、敷地の特城である 4m ず 2m の高䜎差を利甚しおいる。GL-4m では䜓育通を配眮するこずで 党䜓のボリュヌムを抑え぀぀、廊䞋空間ず繋げるこずで連続し た䜓隓ずし、GL-2m ではその高䜎差をきっかけにスキップフロ アを぀くり、そこ職員宀を䜍眮するこずで各階ずの距離が等し くなる。運動䌚では校庭を囲むテラスが競技堎のように機胜し、 小孊校が立䜓的に機胜する。

50


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プルアヌチ

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プルアヌチ 匓の積局

[Date] M1

[Project]

構造アヌト

[Location] -

[Area] -㎡

[Master]

犏島加接也

[Awards]

日本建築孊䌚第 16 回孊生サマヌ セミナヌ優秀賞 / 東京郜垂倧孊孊 術掻動奚励賞 / 鉄構技術 掲茉

甚いた材料は぀。【01】クリップ【02】朚材 (2 × 5 × 90mm)【03】糞である。盎線の朚材の䞡端をクリップで挟み、クリップ間に糞の 匕匵力をかけるこずで【04】匓アヌチを構成する。通垞のアヌチは圧瞮力により構成される。プルアヌチは匕匵力によりアヌチを構

成する。たた、クリップによりゞョむントするこずでアヌチを積局させる。䜜成手順を説明する。プルアヌチは六角圢をナニットずしお、 䞭点を結ぶようにしお積局させおいる。たず、クリップず糞により【05】テンション匕匵ナニットを぀くる。次に【06】基瀎ナニッ

トを぀くる。テンションナニットに朚材をクリップする。だが、【07】基瀎ナニットだけでは自立しない。次に【08】積局ナニットを積局 させる。【09】基瀎ナニットず積局ナニットにより自立する。【10】【11】それを繰り返す。【クリップ・朚材・糞は六角圢の䞭点を結ぶ。糞

の長さは埐々に短くなる。短くなるこずにより、ドヌムを構成する。プルアヌチは局の積局である。それぞれの糞の長さは、550mm、 476mm、412mm、357mm、309mm、267mm である。最䞊郚は䞉角圢を圢成するように朚材をクリップゞョむントするこずにより、ドヌ ムにおける倩井を構成する。たた、クリップゞョむントは基瀎ナニットず積局ナニットで異なる。【12】基瀎ナニットでは、朚材の短手方 向を挟むように朚材のクリップ䜍眮を【13】右から【14】巊ぞゞョむントするこずで、党おのクリップに均等に力がかかり、安定した基瀎

ずなる。【15】【16】【17】積局ナニットのクリップゞョむントでは、クリップの断面圢状を掻かす。朚材の長手方向 5mm をクリップ䞋郚で 挟みこみ、アヌチの頂点ずゞョむントする。その朚材を底面ずしお、朚材の短手方向 2mm をクリップ䞊郚で挟み蟌むこずによっお、次のアヌ チを圢成しおいく。人が入れるストラクチュラル・アヌトずなった。䞭から芋䞊げるず、匓が積局されおいるように。非垞に軜い力により ドヌムが圢成されおいるように感じる。

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01

02

03

04

甚いた材料は぀。【01】クリップ【02】朚材 (2×5×90mm)【03】糞である。盎線の朚材の䞡端をクリップで挟み、クリップ間に糞の匕匵力をかけるこずで【04】匓アヌチを構成する。通垞のアヌチは圧瞮力に より構成される。プルアヌチは匕匵力によりアヌチを構成する。たた、クリップによりゞョむントするこずでアヌチを積局させる。

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䜜成手順を説明する。プルアヌチは六角圢をナニットずしお、䞭点を結ぶようにしお積局させおいる。たず、クリップず糞により【05】テンション匕匵ナニットを぀くる。次に【06】基瀎ナニットを぀くる。テンショ ンナニットに朚材をクリップする。だが、 【07】基瀎ナニットだけでは自立しない。次に【08】積局ナニットを積局させる。【09】基瀎ナニットず積局ナニットにより自立する。【10】 【11】それを繰り返す。【クリップ・朚材・ 糞は六角圢の䞭点を結ぶ。糞の長さは埐々に短くなる。短くなるこずにより、ドヌムを構成する。プルアヌチは局の積局である。それぞれの糞の長さは、550mm、476mm、412mm、357mm、309mm、267mm である。最䞊郚は䞉角圢を圢成するように朚材をクリップゞョむントするこずにより、ドヌムにおける倩井を構成する。

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プルアヌチ

クリップゞョむント

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プルアヌチ

クリップゞョむントディテヌル

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14

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たた、クリップゞョむントは基瀎ナニッ トず積局ナニットで異なる。【12】基瀎ナ ニットでは、朚材の短手方向を挟むよう に朚材のクリップ䜍眮を【13】右から【14】 巊ぞゞョむントするこずで、党おのクリッ プに均等に力がかかり、安定した基瀎ず なる。

【15】【16】【17】積局ナニットのクリッ プゞョむントでは、クリップの断面圢状

15

16

を掻かす。朚材の長手方向 5mm をクリッ プ䞋郚で挟みこみ、アヌチの頂点ずゞョ むントする。その朚材を底面ずしお、朚 材の短手方向 2mm をクリップ䞊郚で挟み 蟌むこずによっお、次のアヌチを圢成し おいく。

17

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プルアヌチ

党䜓図

人が入れるストラクチュラル・アヌトずなった。䞭から芋䞊げ るず、匓が積局されおいるように。非垞に軜い力によりドヌム が圢成されおいるように感じる。

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60


螊る堎

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螊る堎

方向する本棚ず段差するスロヌプ

[Date] B3

[Project]

[Location]

サヌドプレむス 等々力

[Area] 2,938㎡

[Master] 堀堎匘

[Awards] -

螊る堎。これは等々力枓谷に隣接

する土地にサヌドプレむスを蚭蚈 せよずいう課題である。この土地

には 4m の傟斜がある。この土地 では枓谷の景芳が優先される。そ

のため 4m の傟斜ずその傟斜に盎

亀する方向に察し景芳があるずい う条件をどう掻かすかが求められ る。そこでたず西掋に芋られる街

の機胜の芁玠が溢れおいる路地を 孊んだ。本棚を枓谷に方向づける ように配眮し、ある寞法をも぀道 を぀くった。この道を敷地内に ぀通し、その道を盎亀するように

1m ず぀䞊がるスロヌプで繋げた。 しかし、1m 䞊がるためには途䞭で

螊り堎が求められる。そこでその 螊り堎から新たに床を぀くり、枓 谷に察しお段差を぀くった。これ

により各空間から枓谷を眺めるこ ずができる。たた、このスロヌプ

は平面的に互い違いに配眮されお いる。それにより人が歩き觊れる

衚面積を倚く獲埗するこずができ る。たた、防犯䞊階に子䟛の空 間を蚭け、避難しやすい䞀本の動 線ずしおいる。この建築は枓谷に

方向する本棚ず景芳を獲埗するた

めの段差するスロヌプからなり、 それを繋ぐ道には西掋の路地の壁 のように本棚から様々な芁玠が溢 れ出る空間ずなっおいる。

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63


螊る堎

本棚ずスロヌプ

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螊る堎

動線

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螊る堎

ギャラリヌよりラりンゞ - シェアキッチン - æž“è°·

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単玔なカオス

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単玔なカオス

歪曲グリッド単玔積局教育空間

[Date] B3

[Project]

キャンパス

[Location] æž‹è°·

[Area] 869㎡

[Master]

犏島加接也

[Awards] -

HOTEL

BUNKAMURA DOUGENZAKA

単玔なカオス。これは枋谷の建築系倧孊院キャンパスを蚭蚈する課題である。敷地は道玄坂に面し、BUNKAMURA ずホテル街に挟たれ

た堎所である。枋谷は床面積を可胜な限り皌いだ結果生たれた䜙癜に面癜さがある。道を歩くず垞に無意識に膚倧な情報を受信しおしたう。 ぀たりカオスだ。そんな枋谷のカオスを教育空間に応甚しようず考えた。だが、枋谷のように情報量の倚さでカオスを぀くるのはしっくり こない。そこで単玔なルヌルでカオスを぀くろうず考えた。そのルヌルが歪曲グリッドである。䞍敎圢な敷地で床面積を最倧限に獲埗する

ようにセットバックに察しお歪んだグリッドを匕いた。片コアずし広い床を獲埗する。それを道玄坂の高䜎差に習い階局を 4m 間隔で単 玔積局する。そこから、グリッドに埓っおノォむドを開けおいく。そこに階段を通すこずで興味を持った空間に飛び蟌むこずができる。歪 曲したグリッドのため同じ圢をした床はない。どこか䌌たような質を持ち぀぀も各空間で個性をも぀様がずおも枋谷なのである。

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単玔なカオス

カオスな孊びの颚景

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4'33"Apartment

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4'33"Apartment

隒音ず共生する家《4'33"/John Cage》より

[Date] B2

[Project]

集合䜏宅

[Location] 代官山

[Area] 269㎡

[Master] 手塚貎晎

[Awards] -

これは䞀冊の本から集合䜏宅を蚭蚈せよずいう課題である。僕は《4'33"》ずいう楜譜を遞んだ。この楜 曲はゞョン・ケヌゞにより䜜曲された曲であり、4'33" の間挔奏しないずいう音楜である。぀たり、その

間に奏でられる日垞の音が音楜であるず定矩しおいるのである。珟圚、音は害ずされ、党おの音を拒絶 した防音こそが䞀番良しずされおいる。この集合䜏宅は䞭心に音楜ホヌルをも぀。このホヌルを囲うよ

うに䜏宅があり、そこでの生掻音もホヌルに挏れおいき、決しお静寂の蚪れない空間ずなっおいる。そ こで奏でられる音はすべお音楜なのである。そう捉えお生きようずしおみるず意倖にどんな音ずも共生 しおいけるような気がするのだ。

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4'33"Apartment

静寂のないホヌル

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4'33"Apartment

シェアキッチンより屋内ホヌルず屋䞊ホヌル

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4'33"Apartment

倖より / 䜏宅 / 屋䞊ホヌル

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BUN° KI

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BUN° KI

小さな郚屋では斜めが䞀番良いのだ

[Date] M1

[Project]

家具補䜜

[Location] 自邞

[Area] 20㎡

[Master] -

[Awards] -

これは僕の䞀人暮らしの家に぀くった家具である。 材料はアクリル、クリップ、砂利の぀。この実に

「圹に立たなそうな䜕か」自䜓のも぀機胜はティッ

シュケヌスずコヌド敎理である。実にいらなそうで ある。これを぀くるのにかかった費甚は¥3300 で ある。誰も買わないだろう。しかし、この䜕かは 信じられないくらいこの郚屋を魅力的にしおくれ た。ずおも胡散臭いが、本圓なのである。僕は建

築で生きおいくず決めた人間だ。ありふれたアパヌ トに䜏むこずなんお退屈に決たっおいる。だから ず蚀っおアパヌトを傷぀けないように突っ匵りを

しお DIY したり、壁や床にシヌトを貌ったりしお も満足できないめんどくさい人間なのである。僕

は元々 700 × 1400 の倧きなテヌブルを持っおいた。 買っおから気づいた。デカすぎる。これを眮くずた ちたち䜕もできなくなるのだ。そこで斜めに机を

眮いおみた。するず芖線の先は郚屋の角。広い

ず玔粋に感じた。今たでは壁か窓を向いおいたが、 斜めにするだけで収集した愛しい雑貚たちずずも に窓から差し蟌む光を济び、幞。でも、斜めに眮 くだけだず䜕かしっくりこない。そう、僕はどう しおも基準が必芁な人間なので、机がこの堎所で

この傟きである理由を欲しおしたうのだ。そこで、 䜕かでこの机の斜めを定矩しようず考えた。それ は䜕だろうか。僕は友人を家に招くのが奜きなの だが、友人たちはい぀も、ティッシュどこコン セントどこず僕に蚪ねる。このどこに眮くか悩

む二倧巚頭を斜めにする「䜕か」にしおしたおう。 それしかない。そう決めた。そしお出来たのがこ の「実に圹に立たなそうな䜕か」である。棚に特 倧クリップで固定しお砂利の重さでティッシュを キャンチし、延長コヌドはクリップで留めお机の 䞊に珟れる。こうである必芁は党くない。しかし

䜕かいいのだ。この「実に圹に立たなそうな䜕か」 に名前を぀けよう。BUN° KIブンドキず。

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BUN° KI

平面図

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折挟袋綎

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折挟袋綎

「折」ず「挟」による未完の䌝達媒䜓

[Date] M1

[Project]

[Location]

ブックデザむン -

[Area] -㎡

[Master] -

[Awards] -

僕はある日突然「明日ポヌトフォリオをもっお来おほしい」ず蚀われた。ペヌゞも぀くっおいなかっ た。加えお、倜だったから倧孊にもいない。家にあるポンコツプリンタヌず普通玙しかなかった。補本 しおる時間もない。そこで普通玙を折るこずで玙に厚みを持たせ玙の質を獲埗し、それをクリップで挟

むだけで十分補本のレベルに達するのではないかず考えた。そこで誕生したのが、前ペヌゞの本である。 これはそれをブラッシュアップした本である。この本は " プルアヌチ " ず "BUN° KI" をたずめた「匱

い構造 写真集」である。玙を切らずに糊も䜿わずに玙を折っおクリップで挟むずいうルヌルを定め、橙 のクロマティコ玙を折り、衚玙を食った。

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折挟袋綎

装食するクロマティコ

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他

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他

ポスタヌ

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他

なっくんのちゃい店

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他

ZINE

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他

ZINE

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他

僕の暮らし

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他

僕の暮らし

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Polyrhythm Deco [ 井川盎暹 ] 建築䜜品集

[ NAOKI IGAWA ] ARCHITECTURE PORTFOLIO




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