PORTFOLIO 2021

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Portfolio Yokotani Naoko





1. 親密なスケールでの構想 / 人と共に生きる建築 建築は人々の人生を支える器だと考える。 親密な空間は人々に安らぎと喜びをもたらす。 どんなに大きな空間を設計するときも,必ず,小さな人間一人のためのスケールを忘 れることなく,それらの積み重ねによって丁寧に全体を構築する。

2. 物事の根本に着目し、新たな造形を提案する 建築を考える時、敷地や利用者の生態の見えない根本から考え,理解し,定義し直す ことで今まで見過ごしていた大切な現象に気づく。 そのような気づきを建築の造形に落とし込むことによって,持続的な価値を伴った新 しい建築的空間体験を提案する。 Yokotani Naoko

横谷 奈緒子 1998 年 福岡県福岡市生まれ 2017 年 福岡大学付属大濠高等学校卒業 2017 年 東京都市大学工学部建築学科入学

1. 学部 3 年「翠の生命線」

04

6. 学部 3 年「アーチを纏う stool」

40

2. 学部 3 年「立体的に立ち上がる、街路× corridor」

14

7. 学部 3 年「光の棲 /sumi 家」

42

3. 学部2年「旅ゴコロ」

24

8. 学部 4 年「通り道を紡ぎ出す」

46

4. 学部 2 年「円の集積、集いの場」

32

9. 学部 4 年「Boundary 境目に位置するもの / 0 と 100 間の %」

60

5. 学部2年「交錯するプロムナード」

36

10. 学部 4 年「博多魚市場を旅する装置」

64


旅ゴコロ

とまり木のアパートメントハウス

旅に出たいと思う時、人は自分の心の声に耳を傾け、その素直な欲求に従おうとしているのである。 しかし、現代社会の慌ただしい日常の中では自分の心の声を聞くこともできなくなってきているのではないか。 また、家庭内でもそれぞれの家の価値観やルールに気づかないうちに縛られ、息苦しさを感じる時もある。 この集合住宅ではそんな社会や家庭どちらとも一定の距離感を保てる空間で、読書を通して自分の心の声に向き合えるような集合住宅を提案する。 また、並べる本は旅を基本的なテーマとして様々な国のガイドブックのほか、旅先で読みたい人生と旅にまつわる本とする。

松井 亮 賞

p


private

public

personal PROJECT TYPE 一万冊の本がある集合住宅 PROGRAM 集合住宅 SITE 東京都渋谷区代官山 A QUESTION MASTER 手塚 貴晴


Personal な居場所

筒の中ので人と人の距離感を保つ

日常は日々様々な人と関わ り合いながら生きている

一方で自分自身の内面に 目を向ける事でより良い 人生を生きる

本に囲まれるほど個人の空間になる

出窓に登る子供

本に囲まれた 1 人の空間

本棚の重なりによる見え隠れ

本棚の背後に隠れる

ボイドによって中の人の行動が外の風景と


の風景となる


2FL±0

住戸D

住戸D

住戸E

住戸E 3FL±0

2FL+1850

2FL+1850

2FL+1250

2FL±0

3F Plan

S=1:200

2F Plan

S=1:200


1FL+600

住戸A

住戸C

住居A

ドライエリア

住居B 1FL±0

1FL+600

ドライエリア

1F Plan

S=1:200

B1F Plan

S=1:200


立体的に立ち現れる、 街路× corridor

立体的に立ち現れる、 街路× corridor

渋谷は街路の連続で作られた街である。 人々は街路の中で出会い、議論する。

PROJECT TYPE 東京都市大学デザインキャンパス PROGRAM 大学院 SITE 東京都渋谷区渋谷

渋谷は街路の連続で作られた街である。

A QUESTION MASTER 福島 加津也

人々は街路の中で出会い、議論する。

PROJECT TYPE 東京都市大学デザインキャンパス PROGRAM 大学院 SITE 東京都渋谷区渋谷 A QUESTION MASTER 福島 加津也

福島 加津也 賞 6F 南  各エリアが S 字平面上で固有の居場所を保ちながら同居している。

6F 南 手前はスタジオ5、1m 下がった奥のエリアはレクチャー2、足元が覗くス キマ teracce からは緑が眺められ、日光も取り入れる。

レクチャー1からは4F と2F の様子が同時に伺える。

レクチャー1から見下ろし。2F と3F の連続性と S 字平面形端部の空

階段状の座席は公演以外の時は自由に座って会話したり食事したりする交流の

間は独立度の高い使われ方をする。

拠点となる。


4F 南 レクチャー1の吹き抜けが平面的な S 字街路を立体的な体験にしている。 3F のギャラリー2と 4F のスタジオ2が見える。

図書スペース

学長室

図書スペース

スタジオ5 職員スペース

スタジオ4 レクチャー2

職員スペース スタジオ3

階段状のレクチャー1は街路の途中に位置し、通りすがりの人も興味があればいつでも スタジオ1

レクチャー1

スタジオ1

議論に参加する。ワークショップや講演会などで一般客と生徒両者が立ち入るエリア。 ギャラリー

事務室

ギャラリー

工作室

ギャラリー

カフェ 工作室

エントランス

A-A 断面図 S=1:200 B-B 断面図 S=1:200

網目状のステンレスファサードは南側にあるホテル街などからの視線を

ファサード同士の隙間は人々の外部空間の居場所にも

適度に和らげ、渋谷的な再開発の要素を受け継ぐ役割がある。

なる。


「街路はエリアではなくヴォリュームである」

「居室内外の関係性を反転させる」

「キャンパスの内

街路→都市の内

corridor→キャ

都市において建築の外部は街路の内部空間であり、建築の内部は街

教室と corridor(廊下)の関係性を反転させて corridor をキャン

路の外部空間となる。

パスの内部空間とすることで都市の内部空間である渋谷の街路と

都市の中で高密度に建築が建てられて初めて道路は街路となる。

接続する空間となる。

建築の壁に囲まれた街路は立体的なモノとして現れ、集まる人々の

(corridor)は外

外部である廊下を学習の場における

閉鎖的だった学びの場は渋谷の街路

大きな公共空間としての役割をもつ。

「平面的な街路」

学習の場においてそれぞれの教室

したものに

「立体的な街路」

「ずれながら重なる

core

recture1

d stu

io2

studio1

S 字の平面形に要素を配置してそれぞれが互いに影響しあうような 一体感のある空間を提案する。

「吹き抜け」 「内部の階段」 「外部の階段」の要素で各階を縦方向に 連続させる。 また、不規則的に配置した階段によって建物全体は街路のように 回遊・探索できる。

S 字をずらしながら重ねることで余白

するような、より街路


性を反転させる」

「キャンパスの内と外の反転」

「ランブリングストリート」

ライブ会場 音楽スタジオ

カフェバー ナイトクラブ

ラーメン屋

街路→都市の内部 corridor→キャンパスの内部

性を反転させて corridor をキャン

学習の場においてそれぞれの教室が内部であるとき、廊下

異なる種類のアクティビティが少しずつ道にはみ出し、道を間借

市の内部空間である渋谷の街路と

(corridor)は外部である。

りすることで全体が熱気をもつムーブメントとなる。

空間となる。

的な街路」

の階段」の要素で各階を縦方向に

させる。

によって建物全体は街路のように

索できる。

外部である廊下を学習の場における内部空間に反転させたとき、 閉鎖的だった学びの場は渋谷の街路の内部空間の一部として連続 したものになる。

「ずれながら重なる S 字スラブ」

「研究室間の隔たりを緩和する」

A Lab

C Lab

B Lab

A Lab

B Lab

C Lab

New idea

S 字をずらしながら重ねることで余白の空間が生まれ、人々が滞在

日本の大学院の現状は異なる研究空間の対話が不十分である。

するような、より街路的な空間ができる

異質なものとの交流から新しい研究のヒントが生まれる。


A

平面図

ギャラリー

工作室 GL-1000 カフェ GL±0

B

工作室 2FL-1000

B

倉庫

倉庫

カフェ

エントランス GL±0

PS

PS

2 階平面図

A

1階平面図 S=1:400

スタジオ4

スタジオ3

レクチャー2

工作スペース 6FL-1000 5FL-1000

倉庫 倉庫 スタジオ5

教員室

PS PS

6階平面図 5階平面図


スタジオ2 ギャラリー

工作スペース スタジオ1

レクチャー1

4FL-1000

レクチャー1吹き抜け

倉庫 倉庫

事務室

PS PS

3階平面図

4階平面図

図書スペース

図書スペース

倉庫

倉庫

学長室

PS

7階平面図

PS

8 階平面図


断面図 図書スペース

学長室

図書スペース

スタジオ5 職員スペース

スタジオ4

職員スペース

スタジオ1

レクチャー1

ギャラリー

事務室

ギャラリー

エントランス

A-A 断面図 S=1:200


図書スペース

図書スペース

レクチャー2

工作スペース スタジオ3

工作スペース スタジオ1

ギャラリー

工作室

ギャラリー

カフェ 工作室

B-B 断面図 S=1:200


南側立面図  S=1:400

東側立面図  S=1:400


study

面積表 エントランス カフェ ギャラリー

東側から見る。 各層を張り巡らせるような階段配置。3階∼4階にかけての大階段はレクチャーホール

103 ㎡ 156 ㎡ 253 ㎡

レクチャーホール

293㎡

ライブラリー

306 ㎡

スタジオ

503 ㎡

工作室

243 ㎡

学長室

47 ㎡

教員室

82 ㎡

倉庫

40 ㎡

事務室

46 ㎡

機械室 合計

53 ㎡ 3297 ㎡


みどり

翠の生命線 多摩川が 10 万年以上かけて武蔵野台地を 削り取ってできた段丘、それが国分寺崖 線である。 国分寺崖線は樹林や湧水等の豊かな自然 環境が残り『緑の生命線』とも言われて いる。 しかしこの崖線は大半が民有地であるた めに、近年の無秩序な開発などにより豊 かだった自然が失われている現実がある。 特に東京都市大学周辺では民家も密集し ており、緑の生命線とは呼べない状態で ある。 そんな絶たれてしまった『生命線』をも う一度つなぎ直すような提案である。

優秀作品賞選出

PROJECT TYPE 都市大カフェ PROGRAM カフェ SITE 東京都市大学世田谷キャンパス A QUESTION MASTER 福島 加津也



フロア差を設けて外からは足を運びやすく、中からは外の人通りから距離を置いて過ごせる。 屋根高は高く、2階のボイド下の空間はピロティのような人々か集える空間である。


2階のボイド内の空間は外の景色を眺めつつ作業等ができる。また、屋根から突き出しているスペースは森林の中にいるよ うな開放的な空間となる。


1階平面図 S=1:400

2 階平面図 S=1:400

Ko


e

n i l f if l c ji n bu u k Ko 尾山台からの人の流れ

尾山台からの人の流れ

e

in l e f

i L n e e Gr

College Area 大学内の人の流れ

(昼休み後・下校時)

大学内の人の流れ (昼休み後・下校時)


地面と連続した流れの屋根と緑の生命線のための生い茂る木々 夏の暑さを和らげる

室内の奥まで光を取り入れる

通行人が自然に中の様子を伺うことができる

北側立面図 S=1:200


木々

住民と学生のガーデニングの場所 自らの手で緑を増やす取り組み


外を歩く人と視線が交わらず過ごせる (滞在時間長め)

屋根から突き出し

いたテラスのよう

外部に大きく開いた入り口で人々が気軽に入りやすく、 出入りがしやすい(滞在時間短め・テイクアウト)

奥に入

よって


き出した宙に浮

のような空間

奥に入るほど狭くなり、段差に

よって安心感をもたらす

東側立面図 S=1:200


円の集積、集いの場 麻生晴真賞 サクラガーデン周辺の施設は日常的に学生以外の人々に利用されて いる。この場所をさらに発展させることで、学生と地域住民の人々、 さらには他学科間の交流までも共に活発になり得る可能性があると 考えた。 キッチンスペースを中心に、左右に広がりのある 10 個の円はそれ ぞれが特有の機能を持つ。 様々な要素を持つ円が重なって連なる様に集積することで、円同士 を自由に行き来することができ、さらにレベル差を設けることで 様々な活動の様子がよりはっきりと伺える。 現在の使用方法を参考に、西のサクラガーデン側は、子供が自由に 動き回れるエリア、東側は椅子に座ってゆったりとできるエリアに した。 柱構成は疎と密の部分を設けることで、閉じた印象や開けた印象が 生まれ、場所によって変化のある使われ方が出来る。

PROJECT TYPE 都市大キッチンコンペ PROGRAM 共用キッチン SITE 東京都市大学世田谷キャンパス A QUESTION MASTER 構造デザイン研究会

くつろぎサイド


アクティブサイド


3 1

4 2

1 プレゼンの場 屋根の無い開放的な空間で子供や学生が進んで学

Diagra

びを得る場。 学生らのプレゼントしても使える。

4 キッチンスペース 2 ワークショップ

施設のメインとなる施設。

作品展示を通して学部間の活動の様子を知

調理活動を通して様々な学生同士の交流が生まれる

ることができる


8

6

4 5

7

9 10

8 火の場 火のあるところに人は集う。

gram1

円形の空間はより活発な交流と人々の団欒 を促す。

7 水の場

9 畑の場 とれたての野菜を調理して食べる。

周囲に清涼感をもたらす水場。

シンメトリの畑による農作業を通して人々の交

子供にも安全に利用してもらうために水たまりほどの

流のきっかけとなる。

浅瀬


交錯するプロムナード 【最優秀賞】受賞

二種の動線

*歩行者の道

*駐輪場・ギャラリー・地元住民の直売所などの機能を集約した 道

これら二種の異なる機能をもつ動線が、あるときは距離を近くし て存在し、またある時は離れたり、交わったりすることで元々の

線路だった一本の道の中で住民同士の活動が互いに影響し合いな がら連なっていく尾山台の新たな道となる。

PROJECT TYPE 尾山台の駐輪場・歩行者通路 PROGRAM 駐輪場・歩行者通路 SITE 尾山台

A QUESTION MASTER 構造デザイン研究会



まと

アーチを纏う Stool

557g ( 欠けた部分も合わせて ) まと

【最優秀賞】受賞

まと

アーチを纏う アーチを纏う Stool Stool

( 欠けた部分も合わせて ) ( 欠けた部分も合わせて ) 557g  557g  『stool が出来るまでの手順』

①建築や橋などに用いられる弧状の構造体(アーチ)を軸としたス 『stool が出来るまでの手順』 『stool が出来るまでの手順』 ツールを提案する。

①建築や橋などに用いられる弧状の構造体(アーチ)を軸としたス ①建築や橋などに用いられる弧状の構造体(アー ②単純なアーチだけでは荷重を十分に支えきれないため、アーチが ツールを提案する。 ツールを提案する。

円筒に纏わりつくような構造体を作り、それを6つ円弧状に配列す

②単純なアーチだけでは荷重を十分に支えきれないため、アーチが ②単純なアーチだけでは荷重を十分に支えきれな

る。 円筒に纏わりつくような構造体を作り、それを6つ円弧状に配列す 円筒に纏わりつくような構造体を作り、それを6 ③円弧状に配列した6つのアーチをもう一つ作り、それを上下方向 る。

る。

に 180 度回転させることで縦の圧縮力がより強化される。 ③円弧状に配列した6つのアーチをもう一つ作り、それを上下方向 ③円弧状に配列した6つのアーチをもう一つ作り

に 180 度回転させることで縦の圧縮力がより強化される。 に 180 度回転させることで縦の圧縮力がより強化

上凸・下凸の二種類のアーチ ( 厚さ 6mm) を用い、 スツー アーチ 上凸・下凸の二種類のアーチ ( 厚さ 6mm) を用い、 スツー 上凸 ・下凸の二種類のアーチ ( 厚さ 6mm)

ルとして重要な上下の圧縮力を強化する役割がある。 合って ルとして重要な上下の圧縮力を強化する役割がある。 ルとして重要な上下の圧縮力を強化する役

井川直樹・竹澤ありさ・横谷奈緒子・米本祐希 井川直樹・竹澤ありさ・横谷奈緒子・米本祐希 井川直樹・竹澤ありさ・横谷奈緒子・米本祐希 上凸のアーチは、裏面 上凸のアーチは、裏面 2mm 2mm 上凸のアーチは、裏面 2mm

まで面を貫通している 340

340

まで面を貫通している まで面を貫通している

『面を付加する』

『面を付加する』 『面を

円筒状の 4m

340

④1

プリ

くい

壊れ

400

400

400

2回

リン

また

(557

な子

rhin

ター 上面図 S=1:5

上面図 S=1:5

上面図 S=1:5

断面図 S=1:5

断面図 S=1:5

断面図 S=1:5

えな

グを

こと


( 欠けた部分も合わせて ) 557g  部分も合わせて )

図 S=1:5

『stool が出来るまでの手順』 『stool が出来るまでの手順』

『円弧状に配列』『円弧状に配列』

①建築や橋などに用いられる弧状の構造体(アーチ)を軸としたス ①建築や橋などに用いられる弧状の構造体(アーチ)を軸としたス ツールを提案する。 ツールを提案する。 ②単純なアーチだけでは荷重を十分に支えきれないため、アーチが ②単純なアーチだけでは荷重を十分に支えきれないため、アーチが 円筒に纏わりつくような構造体を作り、それを6つ円弧状に配列す 円筒に纏わりつくような構造体を作り、それを6つ円弧状に配列す

上凸のアーチ

上凸のアーチ

る。 る。 ③円弧状に配列した6つのアーチをもう一つ作り、それを上下方向 ③円弧状に配列した6つのアーチをもう一つ作り、それを上下方向 に 180 度回転させることで縦の圧縮力がより強化される。 に 180 度回転させることで縦の圧縮力がより強化される。

下凸のアーチ

下凸のアーチ

上凸・下凸の二種類のアーチ ( 厚さ 6mm) を用い、スツー アーチどうしは噛み 上凸・下凸の二種類のアーチ ( 厚さ 6mm) を用い、 スツー アーチどうしは噛み ルとして重要な上下の圧縮力を強化する役割がある。 合っている ルとして重要な上下の圧縮力を強化する役割がある。 合っている

上凸のアーチは、裏面 2mm 上凸のアーチは、裏面 2mm まで面を貫通している まで面を貫通している

円筒状の 4mm の面 円筒状の 4mm の面 『面を付加する』『面を付加する』 ④1回目の失敗を経て、グループでの話し合いの結果、3D ④1回目の失敗を経て、グループでの話し合いの結果、3D プリンターの特性として面の割合が多ければ多いほど壊れに プリンターの特性として面の割合が多ければ多いほど壊れに くいということが考察できた。 (去年の作品は面が多いほど くいということが考察できた。 (去年の作品は面が多いほど 壊れていなかった) 壊れていなかった)

400

400

2回目は円筒状に4mm の面を作り、アーチ同士を繋ぎ、プ 2回目は円筒状に4mm の面を作り、アーチ同士を繋ぎ、プ リンターから掘り起こす時にも壊れ難いモデルに変更した。 リンターから掘り起こす時にも壊れ難いモデルに変更した。 2mm という薄さで出力したため非常に軽く また、面を 2mm また、面を という薄さで出力したため非常に軽く (557g)また表面のアーチによってできたくぼみで手の小さ (557g)また表面のアーチによってできたくぼみで手の小さ な子供でも持ち運びやすいデザインになった。 な子供でも持ち運びやすいデザインになった。 rhino の 3D モデリングだけではわからなかった、3D プリン rhino の 3D モデリングだけではわからなかった、3D プリン ターの特性(途中で一時停止してしまうことも含めて)を考 ターの特性(途中で一時停止してしまうことも含めて)を考 えなければならないことの大変さがあったが、3D モデリン えなければならないことの大変さがあったが、3D モデリン グを使用して自力では生み出せない造形を現実に作り出せる グを使用して自力では生み出せない造形を現実に作り出せる 断面図 S=1:5

ことの面白さがあった。 ことの面白さがあった。


光の棲 /sumi 家 明るい角っこに子供たちが集まる小学校のかたち 羽鳥達也 推薦


Rooftop garden of DAGAYA SANDO (Proposal Space)

Science Room

Classroom

Media Center(PC) Classroom Classroom

Classroom

Classroom Media Center

Media Center

Classroom Classroom

Classroom

Music Room

Students' Entrance

Students' Entrance

Gymnasium Students' Entrance

Nurse s Office Classroom School Kitchen

Broadcast Studio Students' Entrance

Classroom

LES Room Classroom

Consultation Room Conference Room

Parking

Home Economics Room Principal's Room

Regional Lounge Classroom Teachers' Entrance

Classroom

地域玄関

Classroom

トップライト(光)

Drawing & Crafts Room

光庭(光+雨+風) Low-E ガラス⇨断熱・遮熱 煙突効果⇨重力換気以上の換気効果 Students' Entrance

光の 隅 / 棲家 小さな公園は地元住民の拠り所となり、大きなコミュニティを育むきっかけとなる。

明るい「すみっこ」が子どもの居場所

Study 1 隅

Study 3 ユニット 8m

光の 隅 / 棲家

小さな公園は地元住民の拠り所となり、大きなコミュニティを育むきっかけとなる。

明るい「すみっこ」が子どもの居場所

S=1:5000  敷地の周囲には3つの大規模な公園がある

Study 1 隅

Moore (1979) 時々、子どもは 1 人になりたいと強く感じることがある。 それは活発な遊びや争い、あるいは難しかったり面白くないと感じる新しい遊 び行動から退きたいからである。

Study 3 ユニット

8m8m

Moore (1979)

8m

時々、子どもは 1 人になりたいと強く感じることがある。 それは活発な遊びや争い、あるいは難しかったり面白くないと感じる新しい遊 び行動から退きたいからである。

子どもはある行動をやろうとする前に熟考したり、行動を達成する前に、失敗

子どもはある行動をやろうとする前に熟考したり、行動を達成する前に、失敗 したと感じずにやめることのできる機会を、デザインによって与えられるべき である。このようにして肯定的な自己概念が維持されるのである。

したと感じずにやめることのできる機会を、デザインによって与えられるべき

ユニットを作り、真ん中を光庭とす

隅っこで子供達が落ち着ける居場所

隅っこで子供達が落ち着ける居場所

る。ユニットが同士が繋がり、全体

を作る

を構成する。

ユニットを作り、真ん中を光庭とす る。ユニットが同士が繋がり、全体

を作る

である。このようにして肯定的な自己概念が維持されるのである。

を構成する。

S=1:5000  敷地の周辺は静かだがマクロに見ると都内の主要な街に囲まれている

プロクセミックス(proxemics;近接学)

Study 4 光庭

Study 2 採光

S=1:5000  敷地から徒歩圏内の位置にキャットストリートや新国立競技場もある。

新宿御苑

密接距離(intimate distance;45cm 以内) ⇨教室 個人距離 (personal distance;45 ∼ 120cm) 社会距離(social distance;120 ∼ 360cm)

代々木公園

⇨廊下 公共距離(public distance;360cm 以上)

プロクセミックス(proxemics;近接学)

8m×8m のブロックを積み重ね

Study 2 採光 学校空間は集団生活の場であると同時に、

密接距離(intimate distance;45cm 以内)

子供達が一日の大半を過ごす「暮らし」の空間でもある。

⇨教室

日々を暮らすように子供達のストーリが生まれるような空間を提案する。

密接距離=教室 社会距離=廊下・オープンスペース の行き来だけではなく、

個人距離 (personal distance;45 ∼ 120cm)

を開けて光を取り入れる

明治神宮外苑

S=1:5000  敷地の周辺は静かだ

光庭+すみっこ

Study 4 光庭

暗いすみっこ⇨孤独・疎外

⇨子どもの居場所 (1 人 or 少人数)

敷地周辺はオフィスビルが立ち並び、明治神宮などの大規模な公園はあるが、地域のネットワークを作るよう な小さな公園がない。今回小学校を計画するにあたって屋上を地域住民のための居場所とし、地域住民と千駄ヶ

明るいすみっこ⇨安心・居場所 1 日の大半をここで過ごす子供達にとって安心して 1 人になれる空間を作る。

谷小学校の生徒たちの出会いの場を作る。

社会距離(social distance;120 ∼ 360cm) 公共距離(public distance;360cm 以上)

8m×8m のブロックを積み重ね

を開けて光を取り入れる

子供達が一日の大半を過ごす「暮らし」の空間でもある。 密接距離=教室 社会距離=廊下・オープンスペース の行き来だけではなく、 日々を暮らすように子供達のストーリが生まれるような空間を提案する。

S=1:300

代々木公園

⇨廊下

学校空間は集団生活の場であると同時に、

Section A-A

端っこにいても孤独を感じない空間。

暗いすみっこ⇨孤独・疎外 明るいすみっこ⇨安心・居場所 1 日の大半をここで過ごす子供達にとって安心して 1 人になれる空間を作る。 端っこにいても孤独を感じない空間。

光庭+すみっこ ⇨子どもの居場所 (1 人 or 少人数)

敷地周辺はオフィスビルが

な小さな公園がない。今回

谷小学校の生徒たちの出会



光の 隅 / 棲家 小さな公園は地元住民の拠り所となり、大きなコミュニティを育むきっかけとなる。

小さな公園は地元住民の拠り所となり、大きなコミュニティを育むきっかけとなる。

明るい「すみっこ」が子どもの居場所

Study 1 隅

S=1:5000  敷地の周囲には3つの大規模な公園がある

Study 1 隅

Study 3 ユニット

Study 3 ユニット

8m

8m

Moore (1979)

8m 時々、子どもは 1 人になりたいと強く感じることがある。

8m

それは活発な遊びや争い、あるいは難しかったり面白くないと感じる新しい遊 び行動から退きたいからである。 子どもはある行動をやろうとする前に熟考したり、行動を達成する前に、失敗

隅っこで子供達が落ち着ける居場所

ユニットを作り、真ん中を光庭とす

隅っこで子供達が落ち着ける居場所

ユニットを作り、真ん中を光庭とす

を作る

る。ユニットが同士が繋がり、全体

を作る

る。ユニットが同士が繋がり、全体

したと感じずにやめることのできる機会を、デザインによって与えられるべき である。このようにして肯定的な自己概念が維持されるのである。

を構成する。

を構成する。

S=1:5000  敷地の周辺は静かだがマクロに見ると都内の主要な街に囲まれている

Study 4 光庭 プロクセミックス(proxemics;近接学)

Study 2 採光

Study 2 採光

S=1:5000  敷地から徒歩圏内の位置にキャットストリートや新国立競技場もある。

Study 4 光庭

新宿御苑

密接距離(intimate distance;45cm 以内) ⇨教室 個人距離 (personal distance;45 ∼ 120cm) 社会距離(social distance;120 ∼ 360cm) 公共距離(public distance;360cm 以上)

8m×8m のブロックを積み重ね

を開けて光を取り入れる

暗いすみっこ⇨孤独・疎外 明るいすみっこ⇨安心・居場所

学校空間は集団生活の場であると同時に、 子供達が一日の大半を過ごす「暮らし」の空間でもある。

密接距離=教室 社会距離=廊下・オープンスペース の行き来だけではなく、 1 日の大半をここで過ごす子供達にとって安心して 1 人になれる空間を作る。 日々を暮らすように子供達のストーリが生まれるような空間を提案する。 端っこにいても孤独を感じない空間。

明治神宮外苑

代々木公園

⇨廊下

光庭+すみっこ

8m×8m のブロックを積み重ね

⇨子どもの居場所

光庭+すみっこ

⇨子どもの居場所

を開けて光を取り入れる

(1 人 or 少人数)

(1 人 or 少人数)

敷地周辺はオフィスビルが立ち並び、明治神宮などの大規模な公園はあるが、地域のネットワークを作るよう 暗いすみっこ⇨孤独・疎外

な小さな公園がない。今回小学校を計画するにあたって屋上を地域住民のための居場所とし、地域住民と千駄ヶ

明るいすみっこ⇨安心・居場所 谷小学校の生徒たちの出会いの場を作る。

1 日の大半をここで過ごす子供達にとって安心して 1 人になれる空間を作る。 端っこにいても孤独を感じない空間。

Section A-A

S=1:300


「とおりみち」を紡ぎ出す 2020.08.08 設計(5)最終提出 1717121  横谷奈緒子 設計要素

優秀賞 選出

Consept

自由が丘の新たな「経路」を設計する。

(日常の体験としての街歩きが,楽しくなるような経路)

自由が丘に存在する様々な都市的な要素から導き出せる経路を構築した。

プラットフォームから

高架・建築・緑道

街に入り込める高架

をスロープで繋ぎ

デッキ。

合わせる。

自由が丘の都市的な要素

改善すべき要素

線路

交差点

狭い道幅

既存の道の上に新たな道を作る

開かずの踏切

途切れた緑道

建物に囲まれた

New 緑道に光が ちる。


敷地のリサーチ

自由が丘 一時的に人溜まりが 発生

人の流れを分断する

ここを行き来する人が多いが現状ではただ踏切を渡るの

線路

み。もったいない気がする。

ここの上も鉄道が走っている。 下はトンネル。

自由が丘駅前西及び北地区

鉄道と車と人が交錯する場所 車と人の距離が近すぎる スレスレ

都市の骨格として街を作ってきた線路によって, 街が窮屈になっているという矛盾が生じている。 住宅でいえば,柱にトゲがあって近づけない ....... つまり,人間の居場所が窮屈になっているような。

自由が丘駅周辺の建

この先にも店が立ち並び,客足が絶えないが, 踏切,車道を克服するような建築と広場が作 れないか ... 人が危険を感じるほどの絶え間ない自動車と 開かずの踏切がネック。

コインランドリー

ここの上も鉄道が走る

自転車・バイク置き場(モビリティ×建築のポ テンシャルを備えている ... ?)


「とおりみち」を紡ぎ出す 2020.08.08 設計(5)最終提出 1717121  横谷奈緒子 設計要素 Consept

自由が丘の新たな「経路」を設計する。

(日常の体験としての街歩きが,楽しくなるような経路)

自由が丘に存在する様々な都市的な要素から導き出せる経路を構築した。

プラットフォームから

高架・建築・緑道

建物に囲まれた

新旧の緑道のコラボ

交通網の再編で自由

街に入り込める高架

をスロープで繋ぎ

New 緑道に光が落

レーションで人の流

が丘の町全体が変わ

デッキ。

合わせる。

ちる。

れが変わる。

る。

自由が丘の都市的な要素

改善すべき要素

線路

交差点

狭い道幅

既存の道の上に新たな道を作る

引き継ぐべき要素

開かずの踏切

途切れた緑道

緑道沿いの憩い空間

小粒で集積した店舗群

建築群を取り巻く緑のオアシスを作る


敷地のリサーチ

自由が丘の使われ方のリサーチ 一時的に人溜まりが

自由が丘駅前西及び北地区 街並み再生方針図 (公共・公益的施設)

発生

自由が丘の通り名と色分け

サンセットアレー

ここの上も鉄道が走っている。 下はトンネル。

通り 学園

駅前広場

つばき通り(

わかくさ通り

(現メープルストリート)

しらかば通り

レールウェイ

駅前広場

マルクレール通り(旧いちょう通り)

現ヒロストリ

ヒロ通り

からたち通り

駅前広場

ガーベラ通り︵学園通り︶

メイプル通り

メープルストリート

カトレア通り

すずかけ通り

すずかけ通り

ひの き通 り( 現女 神通 り)

線路

み。もったいない気がする。

カトレア通り

ここを行き来する人が多いが現状ではただ踏切を渡るの

女神 通り

人の流れを分断する

ート)

栗の木通り グリーンストリート(九品仏川緑道)

<凡例>

<凡例> 都市計画道路

『自由ヶ丘』自由が丘商店街振興組合創立 20 周年記念誌

通りの名称

自由が丘商店街振興組合,1984 年(昭和 59 年)2.10, 82p

街並み再生地区の区域

自由が丘区域図 S=1:2000

自由が丘区域図 S=1:2000

自由が丘駅周辺 バス停

自由が丘駅前西及び北地区 街並み再生方針図  (建築物の壁面の位置の制限)

自由が丘区域図 S=1:2000

自由が丘駅周辺のバス情報

鉄道と車と人が交錯する場所 車と人の距離が近すぎる スレスレ

都市の骨格として街を作ってきた線路によって, 街が窮屈になっているという矛盾が生じている。 住宅でいえば,柱にトゲがあって近づけない ....... つまり,人間の居場所が窮屈になっているような。

駅前広場 駅前広場

駅前広場

<凡例>

1 号壁面 2 号壁面 3 号壁面 4 号壁面 5 号壁面

<凡例>

<凡例>

自 01

都市計画道路

自 02

街並み再生地区の区域

自 11 自 12

自由が丘区域図 S=1:1000

自由が丘区域図 S=1:2000

渋 11 自由が丘区域図 S=1:2000

自由が丘駅周辺の建築用途

自由が丘駅周辺の建築用途

自由が丘駅前西及び北地区 街並み再生方針図 (公共・公益的施設)

この先にも店が立ち並び,客足が絶えないが, 踏切,車道を克服するような建築と広場が作 人が危険を感じるほどの絶え間ない自動車と れないか ... 開かずの踏切がネック。

ここの上も鉄道が走る

<凡例> <道路ネットワーク>

地区間道路

カフェ 学習塾

生活道路 歩行者用道路

病院 学校 スーパー 自由が丘区域図 S=1:2000

コインランドリー

自転車・バイク置き場(モビリティ×建築のポ テンシャルを備えている ... ?)

カフェ 学習塾 病院

自由が丘区域図 S=1:2000

学校 スーパー 自由が丘区域図 S=1:2000


C棟

A棟

B棟 バスターミナル

立体駐車場

300 配置図



A 棟 1F plan


A 棟 2F plan


A 棟 3F plan


C 棟 1F plan

店舗1

倉庫

倉庫 店舗2

バスターミナル

立体駐車場

B棟 1階平面図


C 棟 2F plan

店舗2

バスターミナル

立体駐車場

B棟 2階平面図


C 棟 3F plan

店舗3

バスターミナル

立体駐車場

B棟 3階平面図


Section 1

店舗12

店舗11

店舗8

店舗5

A棟断面図_2


Section 2

住戸

住戸

住戸

住戸

住戸

店舗9

店舗4

店舗2

A棟断面図_1


Boundary

境目に位置するもの / 0 と 100 間の %

敷地は等々力と中町の境に位置する。 また等々力渓谷沿いの自然と居住地の境でもある。 境目がはっきりしすぎているゆえに、渓谷に訪れる人々が渓谷と対峙する距離感が極端である。 等々力渓谷との距離感が0%から100%に切り替わるその間の X%の居場所が欲しい。

堀場弘 推薦



子育て

児童書

ギャ

図書館


童書

ギャラリー

ワークショップ

カフェ

エントランス


博多魚市場を旅する装置



提案

選定敷地について

街と工業をつなぐ場づくり

設計コンセプト 街

選定敷地について

提案

都市 魚市場

工場

街と工業をつなぐ場づくり

設計コンセプト

201028_ 中間提出 1717121 横谷奈緒子

かつて「那の津」や「袖の湊」として活躍してきた場所に、昭和 30 年に開場した鮮魚市場は、全国的にもめずらしい産地機能と消費地機能を併せ持つ市場として、 日本海や東シナ海の新鮮な魚介類をはじめとした様々な水産物を、福岡都市圏をはじめ全国各地へ供給している。

魚市場

コンセプト

工場博多湾

<計画>

都市

日本海や東シナ海の新鮮な魚介類をはじめとした様々な水産物を、福岡都市圏をはじめ全国各地へ供給している。 唯一対岸の高速道路(荒津大橋)を車で渡る時にだけ出会えていた工場と船の風景は幼い私をいつもワクワクさせた。

コンセプト ・「その土地の私はこのように都市に生まれた二面性という個性を保ちながら,両者を行き来してその不思議な魅力を体験できるような場所を作りたい。 場所性 を体感するための 舞台装置 として <計画> 都市には法規や行政計画によって人為的に作られた境界(裏と表)がある。 ・ 「都市と工場の狭間の空間」を読み解き,魚市場という要素

の建築」

・動的な要素(造船所のクレーン / 博多湾の波 / 高速道路を走 片をすくい上げ,ネガティブな風景をその場所ならではのポジ 工業

界を再発見する。

・動的な要素(造船所のクレーン / 博多湾の波 / 高速道路を走 法整備によって区分けされて生まれた 近すぎるが故により一層境界を強め, る車 / 発着するフェリー)に取り囲まれながら , その面白い世 都市の裏と表。 壁を作り反発し合う。 ・博多という街の湾岸部, 「都市と工場の狭間」で様々に巻き 界を再発見する。

起こっている 動的な世界 " を体験できるような建築。 法整備によって区分けされて生まれた

近すぎるが故により一層境界を強め,

都市の裏と表。 ・博多という街の湾岸部, 「都市と工場の狭間」で様々に巻き

壁を作り反発し合う。

起こっている 動的な世界 " を体験できるような建築。

魚市場(敷地)周辺の工業風景

魚市場(敷地)周辺の工業風景

街でもない,工場でもない,その間で揺らめく魚市場の不思議な魅力。

る車 / 発着するフェリー)に取り囲まれながら , その面白い世 ティブな風景へと変える。

世界の風景・要素

・都市 / 工場 / 海 / 造船 / 倉庫 / 旅客船 などの特殊な風景の断

入り口・抜け道・出口

世界の風景・要素

<流れ>

街でもない,工場でもない,その間で揺らめく魚市場の不思議な魅力。

ティブな風景へと変える。

入り口・抜け道・出口

片をすくい上げ,ネガティブな風景をその場所ならではのポジ ・ 「その土地の私はこのように都市に生まれた二面性という個性を保ちながら,両者を行き来してその不思議な魅力を体験できるような場所を作りたい。 場所性 を体感するための 舞台装置 として 工業

工場

都市

・都市 / 工場 / 海 / 造船 / 倉庫 / 旅客船唯一対岸の高速道路(荒津大橋)を車で渡る時にだけ出会えていた工場と船の風景は幼い私をいつもワクワクさせた。 などの特殊な風景の断

世界の風景・要素

魚市場

博多湾の工業地域は街に近すぎるが故に,境界(壁)が作られ,街からはその顔が隠されている。 を取り込みながら建築化する。

世界の風景・要素

<流れ>

工場

つなぐ

かつて「那の津」や「袖の湊」として活躍してきた場所に、昭和 30 年に開場した鮮魚市場は、全国的にもめずらしい産地機能と消費地機能を併せ持つ市場として、

つなぐ

福岡は海に向かって開かれた街であり,古くから海外交流の接点として「博多の新鮮でおいしい魚」を届けてきた。

201119_ 第 7 回 1717121 横谷奈緒子

<魚市場を新たな機能と複合させる>

魚市場 博多湾の工業地域は街に近すぎるが故に,境界(壁)が作られ,街からはその顔が隠されている。 を取り込みながら建築化する。

都市には法規や行政計画によって人為的に作られた境界(裏と表)がある。 ・ 「都市と工場の狭間の空間」を読み解き,魚市場という要素

閉ざされた魚市場を街の一部にする方法

手法

つなぐ

福岡は海に向かって開かれた街であり,古くから海外交流の接点として「博多の新鮮でおいしい魚」を届けてきた。

つなぐ

街 都市

の建築」

閉ざされた魚市場を街の一部にする方法

201028_ 中間提出 1717121 横谷奈緒子

既にある場所の要素を取り込む 手法

・既存建築 ・屋台街

「マーケット+○○」 博多湾

201119_ 第 7 回 1717121 横谷奈緒子

・<新規>⇨飲食,ギャラリー,展望台

既にある場所の要素を取り込む

・<既存と複合>⇨北・東・西卸売場 <魚市場を新たな機能と複合させる>

・既存建築

従来の魚市場という機能にプラスして,他の要素を取り入れる。 「マーケット+○○」

・屋台街

魚を買う人だけでなく,もっと気軽に多くの人が立ち寄れる居場所にしたい。

・<新規>⇨飲食,ギャラリー,展望台 博多湾の風を感じたり,磯の匂いを感じたり,ただボーッと絶え間なく発着す るフェリーを眺めたり,巨大なクレーンで日々組み立てられる船を観察してみ ・<既存と複合>⇨北・東・西卸売場

・港湾風景

・港湾風景

たり .....。

従来の魚市場という機能にプラスして,他の要素を取り入れる。

この「場所性」をより鮮やかに体感させる「海の劇場」のような建築の提案。

魚を買う人だけでなく,もっと気軽に多くの人が立ち寄れる居場所にしたい。

博多の街と連続した探索路を魚市場の中に作る

博多湾の風を感じたり,磯の匂いを感じたり,ただボーッと絶え間なく発着す るフェリーを眺めたり,巨大なクレーンで日々組み立てられる船を観察してみ たり .....。 この「場所性」をより鮮やかに体感させる「海の劇場」のような建築の提案。

境界を完全になくすことはお互いの個

境界の壁を生かしつつ両者が交わりな

性を打ち消し合うこと。

がらも共存していく方法を提案する。

境界を完全になくすことはお互いの個

境界の壁を生かしつつ両者が交わりな

性を打ち消し合うこと。

がらも共存していく方法を提案する。

博多の街と連続した探索路を魚市場の中に作る

+a の機能を与える

+a の機能を与える

都市と工場エリアが同時に存在する場所 都市と工場エリアが同時に存在する場所

間エントランス 灯りタワー

魚市場の壁に穴を開けて街と魚市場を行き来できるようにす

魚市場周辺には今にも消滅しそうな屋台街がある。

壁の内部にある魚市場はこの街のもう1つの顔(生産・工場エリ

製氷施設+ホテル

る。

道路開発によって妨げられた長浜屋台通りの賑わいをもう一度取

ア)を体験できる小さな街として機能する。付加した機能(飲食・

突堤の景観の良さを利用する。

り戻すために周囲の飲食店街から屋台を通り,魚市場の内部まで

商業・ホテル・体験)を現状の魚市場に噛み合うようにすること

魚市場の壁に穴を開けて街と魚市場を行き来できるようにす る。

壁の内部にある魚市場はこの街のもう1つの顔(生産・工場エリ

製氷施設+ホテル

道路開発によって妨げられた長浜屋台通りの賑わいをもう一度取 う。異なるものが共生していくための壁はある程度必要であ のシークエンスを作る。

魚市場周辺には今にも消滅しそうな屋台街がある。

ア)を体験できる小さな街として機能する。付加した機能(飲食 ・ で今までなかった流れを市場内外に生み出す。

突堤の景観の良さを利用する。

ことなく連続させる。

で今までなかった流れを市場内外に生み出す。

都市に対して全面的に開放することは街の個性を消してしま

る。壁を利用することで異質なエリア同士を街の個性を消す 屋台街の隣に立ちはだかる魚市場の高い塀(壁)によって生まれ 都市に対して全面的に開放することは街の個性を消してしま り戻すために周囲の飲食店街から屋台を通り,魚市場の内部まで 商業・ホテル・体験)を現状の魚市場に噛み合うようにすること たちぐはぐな違和感を利用して新たな魚市場の玄関口を作る。

う。異なるものが共生していくための壁はある程度必要であ

のシークエンスを作る。

る。壁を利用することで異質なエリア同士を街の個性を消す

屋台街の隣に立ちはだかる魚市場の高い塀(壁)によって生まれ

ことなく連続させる。

たちぐはぐな違和感を利用して新たな魚市場の玄関口を作る。

探索路

回廊ギャラリー

探索路

工業

お魚レクチャー

回廊ギャラ

海辺の屋台街

お魚レクチ

造船ホール

海辺の屋台

造船ホール

工業 街

間エント

灯りタワー

新しい街と魚市場の関係性を作る

新しい街と魚市場の関係性を作る

1/10000


・既存建築

・屋台街

・港湾風景






本書は東京都市大学 福島研究室 令和3年度Mゼミのために書き下ろされたものです。


PORTFOLIO 2021

著者 横谷奈緒子 発行者 横谷奈緒子 発行所 東京都市大学福島研究室 製本 横谷奈緒子 発行日 令和 3 年 10 月 20 日


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