NAOHIRO YAMAMOTO / Portfolio 2021

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NAOHIRO YAMAMOTO

Portfolio 2020



NAOHIRO YAMAMOTO


01

05

intoroduction

修士蚭蚈 2020 拡匵自己の建築 - 身䜓性の再考による䜏宅の思考実隓

卒業蚭蚈 2018 Interstelar Lab

45

63

修士蚭蚈課題前期 2019 包む、芆う、纏う

コンペ ポラス 2020 氎回りの廻りから

71

85

掻動 2015-2020 修士蚭蚈課題前期 / 家具プロゞェクト / 自䞻制䜜家具 /BAC



01

intoroduction


僕自身を䜕かに䟋えるなら「回転扉」だず思う。フットサル倧䌚や街歩きなどを䌁画したりするこずで 人を巻き蟌みながらも自身も楜しむ “巻き蟌み力” 目の前の出来事に捉われず呚りに気を配る “芳察力” が僕の個性である。これらは建物の䞀郚ずしお機胜しながら、人を巻き蟌み぀぀流れを操䜜する「回転 扉」に䌌おいるず考えた。その時間、その堎所に垞に存圚し、人に利甚される。その実は「回転扉」によっ お人は動かされ建物に入っおいく。そしお倖ず内の境界を䜜り、繋いでいく。 䌁画し、知り合い同士を繋げおいく。たた、その知り合いから知り合いが生たれ、小さい䌁画が倧きくなっ おいく。そうするこずで呚りから幹事などのたずめ圹を任されるこずが倚くなり、人間関係を築くこず の面癜さを孊びたした。僕ずいう個性は些现なものかもしれない。けれど、僕ずいう軞は倚様な関係性 を築き䞊げおいく。


山本 尚匘 YAMAMOTO NAOHIRO


略歎

1996.09.30 倧阪府堺垂生たれ 2015-2019

東京理科倧孊工孊郚建築孊科 郷田研究宀 卒業

2019-2021

東京理科倧孊倧孊院工孊研究科建築孊専攻 栢朚研究宀 卒業

掻動

2015-2019

フットサルサヌクル あむヌる副代衚

2016.03

BACバルセロナ短期建築留孊 5 期生

2019.8

藀棚ワヌクショップ

2019.5-10

Kayafarni研究宀家具プロゞェクト

2019.6-01

りがん理科倧 䜜品集 曞蚘担圓

Skill

Hand Drawing

● ● ● ● 〇

Rhinoceros

● ● ● ● ●

V-ray

● ● ● ● ●

Vectorworks

● ● ● 〇 〇

Illustrator

● ● ● ● 〇

Photoshop

● ● ● ● ●

InDesign

● ● ● 〇 〇

Premiere Pro

● ● ● ● ●

Flowdesigner

● ● ● ● 〇

Diva

● ● ● 〇 〇

Word

● ● ● ● 〇

Excel

● ● ● 〇 〇

Powerpoint

● ● ● ● ●


05

修士蚭蚈 2020 拡匵自己の建築 - 身䜓性の再考による䜏宅の思考実隓



拡匵自己の建築 - 身䜓性の再考による䜏宅の思考実隓 -

7


私たちは垞に他者ず隣り合わせに暮らしおいる。他者ずの 暮らしには、それを定矩づける境界が存圚する。他者を象 る境界は人の掻動によっお曖昧になる。そこから身䜓性を 考え盎した。 ここでは、暮らしを解䜓し最小化するこずで珟代における 原始的な暮らしを぀提案する。 䞍定圢な暮らしのデザむンによっお、次なる暮らしの未来 を想像する。これは広倧な倧地に広がっおいく暮らしによっ お無限の想像を生み出す詊みである。

8


SITE敷地

鳳駅方面

N



鳳商店街

原っぱ

山道

無限に広がる緑野に人々の

鳥の囀り、朚々のざわめき、

掻動が無限に広がっおいく。

光のカヌテン。それらは積

そこに明快な境界はなく、

局し、個々の䜓隓ぞず昇華

自然に境界が生たれおいく。

される。この他者による䜓

そんな暮らしを考えたい。

隓の連続を暮らしに取り入 れたい。







森

掞窟

人を迷い蟌たせる魅力。そ

様々なスケヌルが存圚する。

れは時に優雅で、時に䞍気

人ひずりも入れない堎所、

味なものである。芋た者を

これでもかずいうくらいの

匕き蟌たせおしたうような

高さのある倩井。自分の小

森のような暮らしを考える。

ささを実感し、掻甚する方 法を探る、そんな暮らしを 考えた。



9


アヌケヌド

察象敷地

倧阪の堺にある鳳商店街から 4 か所を敷地に想定する。商

倩気

店街は党長玄 300m あり、アヌケヌドが駅たで南北方向に架 かっおいる。小孊生の頃、通孊で利甚しおいた鳳商店街。 毎幎 10 月には 400 幎続くだんじり祭りで賑わいをみせる。

ここには様々な生掻の芁玠が点圚しおいる。家から駅に向 かう䜕気ない颚景。私たちは垞に他者ず隣り合わせに暮ら しおいる。他者ずの暮らしにはそれを定矩づける境界が存

シャッタヌ

ガレヌゞ

圚する。シャッタヌ、アヌケヌド、テクスチャヌなど様々 自転車

である。それらの認識が他者を圢䜜る。

他者を象る境界は人々の掻動によっお曖昧になる。そこか 歩道

ら身䜓性を考え盎した。 テクスチャヌ

10


SURVEY調査 Overlap House 抂芁

スケッチ 䞻芁甚途長屋 家族構成倫婊子䟛 1 人 敷地面積117.08m2 建築面積87.90m2 延べ床面積190.62m2

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18

䜜品名 二重螺旋の家 Coil House in Yokohama Row House in Ageo Tree-ness House Overlap House 倪田垂矎術・図曞通 HOUSE OM HOUSE BFORE HOUSE ケヌブルカヌ 泉の家 sabo House 森のピロティ マむナス K ハりス 仲條邞 匊巻の䜏宅 家具の家 HouseT

発衚幎 2011 2012 2016 2014 2017 2018 2017 2010 2019 2020 2020 2020 2010 2010 2008 2008 2020 2020

蚭蚈者 oh 平田晃久 長谷川豪 長谷川豪 平田晃久 平田晃久 平田晃久 藀本壮介 藀本壮介 生物建築舎 ma-style 倉朚貎圊 長谷川豪 K.M.TAN/KUU ゞャムズ 高橋堅建築蚭蚈事務所 手塚建築研究所 SUPPOSE DESIGN OFFICE

街の履歎を消すのではなく、創造的にそれを重局させるこず。それが街の生 呜の床合いを高めるのではないか。ここではこの街を圢成しおいる぀の局 に泚目した。街の地圢庭付き䞀戞建おマテリアリティヌず色圩。坂道に 連続する建築を考える事で、぀の庭付き戞建おを積局する。呚蟺の街の 䞭にある様々な芁玠の䜕気ない色合いを、擬態のように反映したスレヌトの ただらなパタヌンで屋根ず壁を芆う。

身䜓性の抂念

寞法

10 3

350

C

150

4110 4110

2090

B

350

350

A 9

ボリュヌムの積局

350 5

9 1

350 3700

2100 1800

面性の屋根

11

350

350

察象事䟋

調査シヌト

調査察象ずしおは、2000 幎代の新建築、䜏宅特集に掲茉されおいる䜏宅の䞭から蚭蚈に共感した 18 䜜品を察

事䟋調査では察象事䟋から身䜓性を感じた芁玠をスケッチ・蚀葉で曞き蚘し、そこから身䜓性

象ずする。事䟋から「身䜓性」に関わる抂念を抜出し、建築における「身䜓性」を定矩し盎す。

の抂念を抜出する。抜出された芁玠を事䟋ず共に調査シヌトずしおたずめる。


景色を切り取る

芋䞊げさせる

倩気を取り蟌む

街の気配を感じる

景色が移り倉わる

窓

街ぞの眺望 倩窓

倖郚ず぀ながる装眮

高さの共有

扉

孔

募配ず段差

積局雁行配眮

吹き抜け

宀を段に取り蟌む

抂念抜出

分類 面性の屋根

壁

窓

扉

倩窓

氎平面・垂盎面

吹き抜け

配眮

匷調

床

空間を぀なげる 床

壁

導線

ボリュヌム

積局螺旋

積局回転

導線

積局重ねる

身䜓性の抂念抜出・分類 積局ノォむド ボリュヌム

積局角床

18 䜜品の分析により身䜓性を生み出す構成芁玠は以䞋の぀に分 類される。窓、扉、倩窓、吹き抜けずいった空間に抜けを䜜る孔。 床、壁ずいった空間の境界ずなる氎平・垂盎面。宀や昚

ピロティ

日のゟヌニングを決める際に甚いる動線やボリュヌムの配眮。

矩圢

方向性

12


CONCEPT

動きの付加

動きの誘発

身䜓性の再定矩

拡匵自己の建築

事䟋調査を通しお埗た、身䜓性の抂念から身䜓性を再定矩する。身䜓性を「動きの付加」「動きの誘発」の 2 芁玠に再定矩した。

身䜓性を獲埗した建築は曖昧な境界を築くこずで、自己の領域が他者の領域ぞず拡匵される。この建築

「動きの付加」は宀同士を連続させるずきに動䜜を亀えお連続させおいくこずを指す。そうするこずで宀で完結しない動䜜が建 築に珟れる。「動きの誘発」は自分ず因果関係のない環境珟象を知芚するこずで動䜜を生み出すこずを指し。宀同士の関係性、 内ず倖の関係性などを倖的芁因によっお構成された建築ずなる。

を「拡匵自己の建築」ず定矩する。建築をひず぀のデバむスずしお、人の生掻領域を拡匵できるものが 「拡匵自己の建築」を構成する原理である。居䜏者は街・自然・他人ずいった他者を感じられる堎所を 手掛かりに、身䜓の拠り所を探し出す。芋぀けた身䜓の拠り所を぀なげるこずで自分だけの䜏居を䜜り 䞊げおいく。本蚭蚈では、この「拡匵自己の建築」を䜏宅においお実珟するこずを目指す。

13


b家

a家

c家

道

曲面壁を重ねる

曲面壁をさらに重ねる

装眮を蚭ける



曲面壁の利甚

b家

b家



a家



a家

c家

道

b家

a家

c家

道

c家

道

生掻領域の曎新

身䜓の拠り所

事䟋調査を通しお、珟代の暮らしは敷地境界線を基準に倖郚ず内郚の関係性を考え、そこに身䜓性が生たれおいくこずが分かった。ここでは「拡匵自己

生掻領域が可倉し続けるために、䜏宅の最小単䜍ずは別に身䜓の拠り所を考える。居䜏者

の建築」を実珟するために䜏宅を再考する。たずトむレ、颚呂、キッチン、寝宀を䜏宅の最小単䜍ずしお蚭ける。最小単䜍での生掻が敷地境界線の喪倱

が自身の生掻領域だず感じる認識を曖昧にするため、建築の構成を提案する。

を促す。居䜏者の生掻が敷地に広がっおいき、各居䜏の生掻領域が圢成されおいく。そうするこずで、埓来の建築では芋られなかった建築のアりトラむ ンが生たれる。

14


原っぱ

15


16


+1200

+1100

+1000

+ 900

b’

+800

+700

+600

+500

+400

+300

+200

+100

0

c

b

c’ d’

a

d

a’

鳳駅

商店街 0

17

1

5

10(m)


b’

b’

c

c

b

b 䜏居 b c’

a

d’

c’ 䜏居 a

a

d’ 䜏居 c

d

d

a’

2F

a’

3F

Roof

0 1

5

10(m)

18


䜏居c

䜏居c

䜏居b 䜏居b

aa 断面図

bb 断面図

cc 断面図

dd 断面図

0

19

1

5

10(m)


20


山道

21


22


鳳駅

a

a’

b

b’

c

c’

N

0

23

1

5

10(m)


居宀

共有される壁

キッチン

連続する道

シャワヌ

山道

24


トむレ

トむレ

キッチン

a

a’ キッチン

b’

b シャワヌ

c

トむレ

キッチン

c’

2F

0

25

1

5

10(m)


a

a’

b

b’

c

c’

3F

a

a’

b

b’

c

c’

4F

a

a’

b

b’

c

c’

5F

0 1

5

10(m)

26


aa’断面図

0

27

1

5

10(m)


bb’断面図

cc’断面図

0 1

5

10(m)

28


29


30


森

31


32


鳳駅

b

a’

商店街

c c’

N

a b’

0

33

1

5

10(m)


b

b

a’

a’

c

c c’

c’

a

2F

b’

a

3F

b’

b

b

a’

a’

c

c

c’

c’

a

4F b’

a b’

F

0 1

5

10(m)

34


aa’断面図

bb’断面図

cc’断面図

0

35

1

5

10(m)


36


掞窟

37


38


a

b

b’

a’ 0

39

1

5

10(m)


b

b

b

a

a

a

a’

a’

b’

b’

2F

a’

3F

b’

4F

0 1

5

10(m)

40


aa’断面図

0

41

1

5

10(m)


bb’断面図

0

1

5

10(m)

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卒業蚭蚈 2018 Interstelar Lab



Interstellar - 月面居䜏に向けお -

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2050 幎宇宙゚レベヌタヌの完成により月面ぞ䜎コストで行 けるようになった。未知なる月の解明に向けお、人類は月 面に居䜏し、研究を行おうずしおいる。 そこで月面居䜏に぀いお考える。 ここでは第 1 研究所→第 2 研究所→第 3 研究所ず段階を螏 んで研究斜蚭が拡匵されおいく。それずずもに蚈画、空間、 行為が倉化する。 平面的なプランニングから 3 次元的なプランニング、狭小 空間の連続からモデュヌルによる倧空間の内包、䞊䞋前埌 巊右の行動範囲から䞊䞋前埌巊右斜めずいった行動範囲の 拡匵。 地産地消による建蚭が可胜な第 3 研究所では、人は重力か ら解攟されおいく。人の生掻に䞊䞋の動きが倚くなるこず で新たな発芋が生たれるだろう。

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月面

宇宙攟射線 宇宙攟射線

箄 3m

倧気 箄 0.46m

ゞャンプ力の比范

49

同じ面を向ける月

宇宙ず月

1. 抂芁

2. 月面環境

月の倧きさは地球の 4 分の 1、重さが玄 100 分の 1 のため、月の

月面は倧気がないため過酷な環境ずなっおいる。昌は玄 100℃、

重力は地球の玄 6 分の 1 ずなっおいる。たた、公転呚期ず自転呚

倜は -170℃ず昌倜の枩床差は 200℃以䞊ずなっおいる。たた、倧気・

期が玄 27.32 日ず同じため、地球には垞に同じ面を向けおいる。

磁気圏がないため宇宙攟射線が垞に降り泚いでいる。

宇宙ず地球


50m

50km

月面

130m 地䞋空掞

400m

圢成過皋

地䞋空掞断面

月面の氞久圱ず氷のプロット

3. 地䞋空掞

4. 資源

か぀お溶岩が流れお、できた地䞋空掞が月面䞋に存圚する。盎埄、

アルミニりム・酞玠・氎玠・チタン・鉄・ヘリりム 3・氎・レゎ

深さずもに玄 50m の深い瞊孔から地䞋空掞に぀ながる。断面はか

リス等が存圚する。これらの資源は隕石の残骞・月面の鉱物に付

たがこ状で、チュヌブのように玄 50Km に枡っお延びおいる。

着、含有されおいる。たた、生掻に欠かせない氎は月の北極・南 極の氞久圱郚分の地䞋に氷の状態で存圚する。

50


宇宙゚レベヌタヌ、斜工

1. 仕組み 静止衛星

カりンタヌりェむト

高床 36,000Km 

ケヌブル

静止軌道

赀道䞊の高床 36,000Km を呚る人工衛星は、重力ず遠心力が釣り合った状態にあり、呚期 が地球の自転ず同じため、静止衛星ず呌ばれおいる。この静止衛星からケヌブルを地球偎 静止衛星

に䌞ばすず重みで萜䞋するため、宇宙偎にも䌞ばし、釣り合いをずる。そうしお出来たケヌ

クラむマヌ

ブルの宇宙偎にカりンタヌりェむト、地球偎にアンカヌを蚭眮するこずで、地䞊ず宇宙を 結ぶ䞀本のケヌブルが完成したす。そのケヌブルにクラむマヌ昇降機を付けるこずで、 人や物資を宇宙空間に茞送できるようになる。

静止衛星ず地球の䜍眮関係

宇宙゚レベヌタヌの構成芁玠

2. メリット

宇宙゚レベヌタによるメリットは䞻に以䞋の 2 ぀が考えられる。 ①宇宙空間からロケットを飛ばすこずで、初速が速く、少ない燃料で長距離の航行が可胜 になる。 215 䞇円

2 侇 1000 円

②ロケットの打ち䞊げコストは 1Kg あたり玄 215 䞇円なのに察し、宇宙゚レベヌタヌの蚭 眮費甚は玄 2 兆 1000 億円、1Kg あたり玄 2 侇 1000 円ずなり、100 侇 t の貚物茞送で元が 取れる蚈算。

ロケット打ち䞊げ堎所

1Kg あたりの茞送費甚

3. 建蚭堎所地䞊

赀道䞊空を呚回する静止衛星からケヌブルを䞋ろすずいう構造のため、地䞊のアンカヌが N35°

蚭眮される堎所は赀道付近になる。たた、静止衛星の軌道がズレた際に地䞊偎からでもズ レの修正が行えるよう、アンカヌは海䞊基地に建蚭される。

0°

S35°

地䞊基地候補青円郚分

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1. むンフレヌタブル

地䞊から宇宙に物資を茞送し建蚭を行う堎合、最も考慮すべき点はいかに倧きいものを小 さく軜くできるかである。むンフレヌタブル構造物ずは、膜内を内圧ガスで膚らたせた空 気構造物のこずで、展開・膚匵・硬化の 3 過皋からなり、宇宙で展開・膚匵する颚船のよ うな構造物である。この構造物は倧きく展開できるものを小さく収玍するこずができる。

膚匵過皋 2. 展開構造物

むンフレヌタブルず発想の発端は同じで、小さく収玍し、いかに倧きく展開できるかを考 えたものである。展開構造物は倧きく分けお 1 次元・2 次元・3 次元展開ず分類で きる。それぞれ、線状の材、たたは面䞊の材で構成されおおり、代衚的なものずしお「ペ シムラパタヌン」や「ミりラ折り」などがある。

3. ルナ・コンクリヌト

月面での氞䜏を考えた際に、地産地消で建蚭できるこずは重芁な芁玠の䞀぀である。ルナ・ コンクリヌトは、月の砂= レゎリスから生成されたコンクリヌトであり、宇宙攟射線 や 200℃の枩床差ずいった月面の過酷な環境から守っおくれる。 月面に存圚する鉱物組成から補造可胜なセメントは、氎硬性のアルミナ・セメントず熱 可塑性のサルファヌセメントの二皮類である。補造するために必芁なプラントの倧きさ や゚ネルギヌは氎硬性セメントの方が小さいが、氎が必芁䞍可欠ずなる。

4. 掘削機

月衚面䞋 10cm~20cm たでは地球で再珟できないほどに緩く堆積しおいるが、それ以䞋で は盞察密床が䞊昇する。自重を利甚した掘削では地球の倍以䞊の機材が必芁ずなるため

月面に存圚する鉱物組成

掘削が行えない。ゞャむロ回転を利甚するこずで自重に関係なく掘削が可胜ずなる。

52


第、研究所 コンセプト

第 1 研究所 - 地球ず月面䞋ずの間 -

コンセプト

居宀 居宀

第 1 研究所は月面探査を目的ずする䞀方で、地䞋空掞ぞ進出するための拠点ずしおの圹割が求められる。

食堂

地球ず地䞋空掞を぀なぐ研究斜蚭。昌の間だけ滞圚する短期滞圚者ず半幎ほど滞圚する長期滞圚の蚈玄

居宀

30 人ほどの研究員が掻動しおいる。ここではむンフレヌタブルずいう構造の特城から空間は数珠のよう

居宀

生物

に぀ながっおいき、斜蚭は平面的に拡匵される。

食堂

栜培 培逊

芳枬宀 怍物 管理棟 発電

医務宀

地質 無線宀

月面環境

人䜓 運動宀

地質

食堂 居宀

空間の連続

食堂

月面は昌ず倜が玄 2 週間の呚期でやっおくる。昌は玄 100℃、倜は玄 -200℃にもなり枩床差は 300℃に もなる。垞に宇宙攟射線が降り泚ぎ、隕石も萜䞋する危険がある。

物理

居宀

箄 27.32 日

食堂 居宀

居宀

昌

箄 2 週間

箄 2 週間

倜

居宀 箄 100℃

配眮蚈画図 1/300

0

5

10

15

20

25

箄 -200℃

30(m)

斜工方法・配眮蚈画

むンフレヌタブル構造物によっお平面的に拡匵、展開されおいく。月面環境以倖に危険である火灜を考 慮しお、線䞊に぀ながれおいく。宀を倧きく取りたいため、動線は寄せられ匧を描くような配眮ずなる。

火灜

封鎖

防灜蚈画

53

動線蚈画


第 2 研究所 - 地䞋空掞ぞの氞䜏 -

コンセプト 第 2 研究所では、倩然の地䞋空掞の調査・地䞋空掞での氞䜏を目的ずし、 箄 10 人ほどで研究が行わ れおいく。第 1 研究所ではむンフレヌタブル構造物によっお生掻可胜空間が確保されおいたが、ここ

埮生物

では 1 ぀の物でより倧きい空間が生み出されるこずが考えられた。

怍物

物理

ボヌリング 食堂

空間の連続

人䜓

運動

空間の拡匵

地質 地䞋空掞の抂芁 地䞋空掞はマリりス䞘にある盎埄、深さずもに玄 50m の瞊穎の先にある。地䞋空掞は溶岩が流れた 埌に圢成される溶岩チュヌブであり高さ : 箄 80m、幅 : 箄 400m のかたがこ状の倧空間ずなっおいる。 空掞内は -20℃皋床で安定しおおり、倩井があるため宇宙攟射線、隕石衝突などの危険から逃れるこ ずができるが、光が届かない。

居宀

50m

攟射線、 玫倖線

50km 枩床差 300℃

月面

130m 地䞋空掞 æ°—æž© -20℃

配眮蚈画図 1/150 0

1

2

3

4 5

10

15

20

25(m) 400m

地䞋空掞断面

空掞内環境

斜工方法・配眮蚈画 1/6 重力であるため月では自重による掘削が行えない。ゞャむロ回転を利甚するこずで掘削が可胜ず なる。掘削機を展開構造物の屋根に沿っお可動させるこずで空間を生み出し、屋根は屋根ずしお䜿 われ、掘削機はボヌリング堎ぞず収玍される。屋根はレゎリスが積もらないように寄棟ずする。宀 は䞻動線に察しお付随するように配眮され行く。



展開構造物による屋根



掘削機

斜工方法

配眮方法

54


第 3 研究所 コンセプト

コンセプト

2 億 3000 侇 km

月面の北極・南極には氞久圱ず蚀われる倪陜の光が圓たらず、気枩が垞に摂氏 火星

38 侇 km

マむナス 156.6 床以䞋の堎所がある。その堎所の地衚から数 10cm 䞋に氷の存 圚が確認された。氷の量は 100 億 t にも及ぶず掚定される。第 3 研究所では、 この氷を利甚した地産地消による居䜏実隓を行う。氷により氎・氎玠・酞玠が

数 10cm

月

獲埗でき、月面での生掻氎準の向䞊ぞず繋がる。さらには遥か先にある惑星ぞ の経由地点ずしお、燃料補充・宿泊等が行える斜蚭ずなる可胜性を秘めおいる。

æ°· 箄 100 億 t

地球

蚭蚈手法

自身の研究より月面では以䞋のこずが想定される。

①床・壁・倩井等の空間を構成する芁玠は倉わらないが、構成芁玠の厚み、間 隔が地球ずは違ったものになる。 ②机・怅子・食噚ずいった固定されないものは、比重の重いガラス等の材に倉 わるこずで地䞊ず倉わらない感芚での掻動が可胜ずなる。 ③1/6G は 1G ず埮小重力0.1G 以䞋の間であるため、倩ず地を認識できる䞀 方で、䞊䞋前埌巊右だけでない斜めぞの動きを取り入れた行為が可胜ずなる。

よっお、月面では箱を積み重ねた圢ではなく、斜めぞの動きが可胜な切頂八面 䜓を積み重ねるこずで空間を構築し、その内郚は高さごずの行為によっお蚭蚈 されおいく。400m の高さは腰を掛ける高さでありながら足で䞊がる階段の䞀 段の高さになっおいき、750mm は物を眮いたり料理をする䞀方で、手で䞊がる 階段の䞀段の高さになる。5500mm はダンクシュヌトを行える高さずなり、 3100mm はスキップフロアずなり、6200mm は倩井高さずなる。䞀人䞀人の個宀 の床面積は玄 7m² ず狭いが、䞊䞋の動きを取り入れ容積を倧きく取るこずで狭 く感じなくさせ、党おの空間で芋䞊げず芋䞋げのシヌク゚ンスが䜓隓できるこ 400mm

55

750mm

5500mm

3100mm、 6200mm

ずで新たな発芋を生み出す空間ずなる。


6F

5.5F

斜工方法

5F

①レゎリスを利甚した氎硬性セメントによるルナ・コンクリヌト を補造出来る工堎を建蚭する。

①

②

②プレキャスト・プレストレスコンクリヌトによる空間充填立䜓 である切頂八面䜓を補造する。

4.5F

③切頂八面䜓はフレヌムず壁パネルから構成され、これを 1 ぀の モデュヌルずしお組み䞊げおいく。 ④モデュヌル内は 1 気圧にされた状態で組み䞊げられ、内郚から 壁パネルを倖すこずで空間を぀な

いでいく。

4F

⑀モデュヌルを耇数組み合わせるこずで䞀枚の壁を圢成でき、倧 空間を内郚に蚭けるこずができる。 ④ 3.5F

3F

â‘€

③

2.5F

配眮蚈画 2F

モデュヌルの組み合わせで倧空間を内包し぀぀、月面環境に居宀

芳枬宀

貯氎タンク

廊䞋

構造䜓

通信宀

居宀

栜培宀

運動宀

゚アロック

をさらさないように倖殻を廊䞋、シェルタヌずなるように配眮す る。シェルタヌは緊急時の避難堎所ずしお䜿われ、普段は食料の

颚呂

倉庫ずしお掻甚される。貯氎タンクを建物に接続するように積み 䞊げるこずで颚呂、厚房、栜培宀、逊殖所ぞ氎を䟛絊する。倩䜓 芳枬が行いやすいように芳枬宀は䞀番䞊に蚭けた。

厚房

1.5F

シェルタヌ 倉庫

逊殖所 1F

ゟヌニング

56


第 3 研究所 呚蟺配眮図、断面図

氷は氎 ・ 氎玠 ・ 酞玠の状態で保存され利甚される。 氎は生掻甚氎、 ルナ ・ コンクリヌトの䜜成に、 氎玠はロケットの燃料ずしお、 酞玠は人のため に利甚される。

゚ネルギヌ貯蔵

月の極地に点圚する氷の呚蟺に工堎を建おる。 ここでナニットの補造を行い運び 出しおいく。

工堎

居䜏実隓所 掘削堎

地䞭数 10cm のずころに存圚する氷塊。 100 億 t 皋の氷がここには

0

57

5

10

15

20

25

30(m)


ࡔɊ

ᝪൊ጑ᜅጁ

ఎؔ܎

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ጢጋጃጕጚጆᜊጜ

0

2

4

6

á£ŒàŸ¶

8

10

15

20

25

30(m)

58


居䜏ナニット

6200

6200

6200

800 1850 1800

700

1400

1400

500

6200 1900

1900 850

1400

2450

3300

250

900

1350 2000 2500

750

900

2000

2500

居宀 1

59

6200 300

1050 900

750

1050

6200

1850

2000 750

700 1400

居宀 2

居宀 2


60


居䜏ナニット

12400

1500 1400

1240 800

1200

1080 6200

2600

4050

3500

530

530 1700 1580 750 1550

1550 750

厚房・食堂

61


62


63

修士蚭蚈課題前期 2019 包む、芆う、纏う



包む、芆う、纏う

65


「朚挏れ日」は朚の枝や葉っぱの隙間の空間から日の光がこ がれる様子を衚す。生い茂る朚々は颚が吹いおも倒れるこ ずはなく悠々ず立っおいる。道を芆うように䌞びおいる枝 葉の隙間からは柄んだ空が芋え、たぶしいほどの朚挏れ日 が降り泚ぐ。 薄い板材を甚いるこずで䌞瞮するばねのようなナニットを 生成する。2 枚 1 組、 3 組 1 セットの 6 枚から成る”぀らなる” 構造ナニットを提案する。 これは簡単に空間を拡匵しおいく構造システムである。

66


CONCEPT

67

朚の板 1 枚では耐えられない。

2 枚から構成されるナニットは、

2 枚を合わせるこずで蚱容させおいく。

バネのような構造を保有する。

ナニット 3 ぀を組み合わせる。


膚らみを利甚した繋ぎ方を考えた。

地面ずの接着も同じ圢で留め、 構造ナニットを浮かせるこずで

しっかりず繋がれるため柔よく剛をなす構造ぞず昇華する。

氎たたりや地面ずの摩擊からナニットを守る。

68


OUTLINE&DETAIL

410 6

25 13.5 13 13.5

bolt 40

WOOD [mm] BOLT[mm]

wood

brace

bolt

nut

wood

junction

69


ナニット同士の接合の蚭蚈。 カチッず音がなるハマり具合を远求した。

構造ずしお持たせるためのブレヌスの介入。

぀のナニット組み合わせた党䜓。

1/1 スケヌルでモックアップ暡型を補䜜した。制䜜を通しお、ナニットのスケヌル・ナニット同士の接合方 法などを怜蚎した。 接合郚の怜蚎。

スケヌルの怜蚎。

最終的なナニットの提案。

結果的に斜工、メンテナンスが容易で、自由床が高いものずなった。

70


71

コンペ ポラス 2020 氎回りの廻りから



氎回りの廻りから

73


珟代の暮らしは地球ずの繋がりが「穎」ずなっおいる。 「穎」 を認知するこずから地球に぀ながる颚景を考えたい。 「穎」の 1 ぀ずしお氎を捉えおいく。 䜏戞同士、䜏戞内の隙間を蚭けるこずでむンフラを顕圚化 する。建物同士のずれが氎の流れを生み出す。 氎が䜏居に䟛絊され排泄しおいく、その暪を氎は滎り、小 さな溜たりが生たれる。そこから緑の芜が生えおいく。 そうしお生たれた空間は、鳥、猫、人などの隙間ずなり倧 小の生掻が芋え隠れする颚景が広がっおいく。 人は氎の人生を知芚、䜓隓するこずで、穎を無意識に意識 する。ここに地球に぀ながる新しい颚景があるのではない だろうか。

74


CONCEPT

00. 宣蚀文 「穎は、捚おたいものは、なんでも匕き受けおくれた。穎は、郜䌚の汚れを掗い流しおくれ、海や空が以前にくらべお、いくらか柄んできたように芋えた。」 星新䞀 . おヌいでおこヌい

私たちは、蛇口をひねるだけで、簡単に綺麗な氎を手に入れるこずができる。ボタン䞀぀で汚氎ずおさらばするこずができる。 いったい、その氎はどこからきお、どこぞ流れおいくのだろう。

高床に発達した郜垂システムは、䟿利な生掻を䞎えた䞀方で、私たちが地球ず぀ながっおいる実感ず想像力を倱わせた。 それは、たさに星新䞀がいう「穎」ずなっおしたっおいるのではないだろうか。

「地球に぀ながる颚景」ずは、自分たちがどのようなシステムの䞊で生掻を成り立たせおるか、それを感じ、想像するこずができる颚景のこずだず私たちは考える。

私たちは「氎の埪環」をテヌマに、郜垂における新しい地球に぀ながる颚景を提案する。

75


02. 背景 ( 根拠 )人ず地球資源の埪環の関係の倉遷

01. 蚈画察象氎の埪環

原始時代

è¿‘äž–

①自然ずの埪環 human

nature

自然環境ず密接な距離で生掻しおいた。

human

nature

自然の䞀郚がむンフラ化されおいく。

氎道むンフラ

近代以降

提案

②郜垂むンフラによる埪環

nature

human

nature

環境蚭備の導入。利䟿性の向䞊。

human

nature

利䟿性は維持し぀぀、埪環を可芖化する。

03. 手法・圢匏隙間空間による埪環の可芖化・䜓隓

猫 A. 屋根ず配氎管 B. 窓ず配氎管 C. 雚暋ず犬走り D. スラブ

é³¥ 怍物 æ± 

E. 床䞋ず配氎管

①ボリュヌムの分散配眮䜏戞間の隙間

②高床GL ずの隙間

③絊排氎菅蚭備の錯綜ず雚暋

F.GL ず床䞋の間

遊び堎

76


SECTION

隙間で生呜が生たれる

貯氎された雚氎

緑が䜏宅に絡たる

77


配管は小さな動物の動線

隙間から隙間ぞず氎が流れ萜ちる

0m

1

5

10

78


GL

菜園をはじめる 雚氎が溜たる

犬走りを歩く

掗濯の堎を芋぀ける

晎れた日はピクニック

79

0m

1

5

10


80


1F 42000mm A

D

GL4200

GL5200

GL4800

GL3800

GL4800

GL3800 GL3200

GL3800

GL3200 GL3800

GL3200

GL4600

GL3800 GL3200

34000mm

GL5200

34000mm

GL5200

GL4200 GL4200

GL4200

GL3400

GL4200 GL4000 GL6400

GL3200

GL7200

GL2700

GL4200

排氎管

39000mm

81

絊氎管

C

B

0m

1

5

10


82


2F 42000mm A

D

GL8200

GL7800

34000mm

GL8200

34000mm

GL8200

GL7200 GL5200

GL8200

GL5200

排氎管可芖 絊氎管可芖 排氎管䞍可芖 絊氎管䞍可芖 雚氎 C

B

39000mm

83

0m

1

5

10


84


A

A-1 : “犬走” が぀くる緩やかな境界 家族ごずの生掻領域を、

GL4200

GL5200

カりンタヌず犬走りが緩やかに区切る。 GL4800

GL4800

GL3200

A-2

GL3800

GL3200 GL3800 GL3800

A-1

A-3

A- : 隙間の連続①盎線

A- : レベル差①スラブ⇄デスク スラブず建物ボリュヌムのレベル差に

B 偎からみる。

よっお、

A 偎ず B 偎を隙間が盎線的に連続しお

スラブがベンチ、たたはベンチがスラ

いく。

ブになるなど、異なる動䜜を蚱容する

遠くの人の生掻気配を、现い隙間を通

堎所になり、

しお感じられる。

宀内ず宀倖が連続しおいく。

85


B-1 : レベル差②スラブ⇄怅子 / 芖線の抜け

B-2 : スラブず屋根の隙間①

ここでもレベル差によっお、

建物ボリュヌムのスラブず屋根の間に、

スラブがベンチ、ベンチがスラブ、

絊氎管が通る小さな隙間が発生する。

になるような空間が生たれおいる。

このように、猫が絊氎管を぀たっお歩き、

スラブに座るず、

この隙間で昌寝をする等、

床䞋の隙間ず目線が合わさり、

隙間空間は異なる生物が生掻するような

配管が颚景ずしお珟れおくる。

スケヌルでも存圚する。

GL5200

GL5200

B- : 回廊ず隙間 B-2 GL4200

この回廊空間は、スラブのレベル差、 建物ボリュヌムのずれなど、

GL4200

様々なスケヌルの隙間が混圚しおいる。 蚭備、柱、池などの芁玠が、

B-1

時に足元に、時にアむレベルや芋䞊げた先

GL3400

に珟れるなど、隙間の颚景が、 少し歩くだけで目たぐるしく倉化しおいく 堎所である。

GL4200

B B-2

86


C- : レベル差③テラスず犬走

C-1 : 壁ず壁 / 屋根ず屋根の隙間で 倖壁ず倖壁、たたは屋根ず屋根の隙間

スラブのレベル差によっお、

にある屋根裏のような堎所。

目線をずらすこずで、

壁ず壁の现長く小さな隙間や、

隣人の気配を感じ぀぀も

屋根のかかり方の違いで、

緩やかに囲たれたプラむベヌトテラ

様々な方向、様々な目線に察し、

ス。

倚様な颚景の切り取られ方が存圚する

犬走にもレベル差があり、

堎所。

雚の氎は、少しず぀䞋に降りおいく。 たた、犬走を階段で枡っおいくような、 お颚呂堎ぞのアプロヌチずなっおい る。

C- : 屋根䞊テラス テラス空間が屋根の䞊に䌞びおいく。 配管が䌞びおいくのが屋根目線で感じ られる。

GL4200

鳥や配管を぀たいやっおきた猫ずの コミュニケヌションが生たれ埗る堎 所。 GL4200 GL4000

GL6400

GL3200

GL7200

GL2700

C 87


D-1 : 隙間の連続②芖線の亀錯

D

壁、スラブ、柱、人、配管など 様々な芁玠が亀錯しながら、 隙間の颚景が奥ぞず連続しおしおいく。 街䞭のバックダヌドにあるような 独特の居心地の良さを持぀空間。

GL3800

GL3800

GL3200

GL4600

GL3200

D-3 : 隙間の連続③配管による

D- : スラブず屋根の隙間② B-2 : スラブず屋根の隙間① ず同様。

现く高い、特城的な隙間空間。 この现長い空間は、スラブずスラブ、 スラブず屋根等の隙間も内包し、 呚蟺の気配が感じられる。 萜ち着いた、いい意味での裏空間ず なっおいる。 配管は、屋根䞊の先ぞず連続しおいく。

88


G-1 : 絊氎塔

G-1 : 倚柱空間 この集合䜏宅のシンボル的な存圚。

可芖化された床䞋の䞖界。

浄氎の貯氎槜だけでなく、

倚柱の特城的な空間ずなる。

雚氎を貯めるタンクもあり

柱が緩やかに、芖線をカットしたり、

その氎で怍物に氎をあげたり、

領域を生み出す。

子䟛達が氎遊びする事ができる。

子䟛たちが、自由に回遊し、遊ぶ堎所 にもなる。 柱によっお、歩くたびに、 池や犬走り、隙間、配管など様々な芁 玠が芋えおは消え、を繰り返す。

G-3 : 空を切り取るスラブ

89

G-4 : 犬走ず池 GL では、様々な高さにスラブがかかっ

建物やスラブの隙間を通っお、

おいるが、

GL の犬走や池ぞず、

空ぞず抜ける颚景も発生する。

雚の氎がながれおくる。

ここは、ずおも明るい堎所ずなる。

晎れおる日は池の氎はなく歩くこずが

高さによる開攟感の倉化だけでなく、

できるが、

光による明るさの緩急も

雚のあずはこのように池ができ、

この GL では感じル事ができる。

晎れた日には芋えない道が顕圚化する。


90


85

掻動 2015-2020 修士蚭蚈課題埌期 / 家具プロゞェクト / 自䞻制䜜家具 /BAC



修士蚭蚈課題埌期

颚呂

リビング・ダむニング

掗面所 トむレ

玄関 テラス

N

1F 平面図1:200

寝宀 1

寝宀 3

寝宀 2

ホヌル

2F 平面図1:200

93


< 平面的 >

< 断面的 >

倖壁の陀去

デッキの拡匵

土間の導入

スキップフロアの導入

屋根の拡匵

< 平面的 > study2

△を意識した配眮

斜めのラむンを䜜る

雁行配眮を生かす

study3

颚のたたり堎

study4

立面1:200

study5

長手断面1:200

短手断面1:200

94


家具プロゞェクト at 喫茶ランドリヌ

賑わいず空間の䞭心になる、倧きなテヌブル。

WORKING TABLE

元々小さかった机を䞀぀の倧テヌブルにし、さらに建具を座 面ずするこずでより倚くのお客さんが䌞び䌞びず座れる堎所 ぞず倉化させた。 ディテヌルは角床を぀けたデザむンで統䞀するこずでスタむ リッシュさだけでなく、利甚時に脚が邪魔にならないずいっ た機胜面にも貢献しおいる。

᧲੩ℂ⑌ᄢቇ Ꮏቇㇱᑪ▜ቇ⑌ ᩟ᧁ⎇ⓥቶ

・公開デヌタの䜿甚は個人利甚の範囲でご利甚ください。(別目的の堎合は芁盞談)

ⵟ૞⠪㧊五十嵐 あすか柀田 悠生山本 尚匘毛利 䞀茝

・家具補䜜および䜿甚においお発生した事故や怪我などの責任を負いかねたすこずをご了承ください。

95

kaya-furni 2019


ビス䜍眮裏面から打぀ 140

140

140

140

140

140

140

140

140

140

140

140

140

2800 38 38 38

38 38 38

140

38 38 38 140

140

1200

140

140

340

賑わいず空間の䞭心になる、倧きなテヌブル。 元々小さかった机を䞀぀の倧テヌブルにし、さらに建具を 座面ずするこずでより倚くのお客さんが䌞び䌞びず座れる 堎所ぞず倉化させた。 ディテヌルは角床を぀けたデザむンで統䞀するこずでスタ むリッシュさだけでなく、利甚時に脚が邪魔にならないず いった機胜面にも貢献しおいる。 喫茶ランドリヌに、店の倖たで溢れ出す、賑わいの䞭心を 蚭蚈するこずができた。

51 38 51

140 1100

140 1100

51 38 51

340

1200

340

140

140

WORKING TABLE

140

340

140

2800 140 140

䞊面

裏面 W 立面図

2800 38 38 38

995

38 38 38

995

38 38 38

19 19

38 38 38

780

780 140 51 38 51

140

・Wを組む際はたず38×89×995(mm)を倖偎の38×38×736(mm) で挟み蟌む。その埌に、38×89×780(mm)をビス打ちし、前 埌から38×38×736(mm)を打぀。 ・右䞋の制䜜工皋通り、倩板の䞭倮の裏板のみ先に脚に接 続する。そうするこずで倩板のビスをほが党お裏打ちだけ ですたせるこずができ、芋栄えよく完成する。

ビス䜍眮正面から打぀

720

140 51 38 51

720

140

1200

1200

〈斜工の泚意点〉

ビス䜍眮偎面から打぀ 正面

偎面

〈材料衚:芏栌朚材〉 140

19mm×140mm×2800mm

.... 3 枚

140

2800

制䜜工皋

19mm×140mm×1100mm .... 20 枚

89

1100 22.5°

22.5°

38mm×89mm×995mm

.... 3 枚

22.5°

22.5°

38mm×89mm×780mm

.... 3 枚

780 736

22.5°

140

38

89

995 22.5°

38mm×38mm×736mm

.... 12 枚

19mm×140mm×1200mm

.... 4 枚

1200 69

38mm×69mm×1200mm 1200

.... 4 枚 1.

W3 セットず T4 セットを接続する

2.

倩板の䞭倮の裏板を貌る

3.

ひっくり返しお倩板ず接続

東京理科倧孊 工孊郚建築孊科 栢朚研究宀

・公開デヌタの䜿甚は個人利甚の範囲でご利甚ください。(別目的の堎合は芁盞談)

補䜜者 : 五十嵐 あすか柀田 悠生山本 尚匘毛利 䞀茝

・家具補䜜および䜿甚においお発生した事故や怪我などの責任を負いかねたすこずをご了承ください。

kaya-furni 2019

96


自䞻制䜜家具

BACKSTAND DESK

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An extra black pipe chair at home. Design this pipe chair as a standing desk. 0

50

100cm

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97


BAC

BAC バルセロナ短期留孊孊郚 2 98 幎


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