すべての女神像の中で最も大きく、最も重要なのは、高さ19.5フィートの巨大な ブロンズ像である「武力自由の女神像」である。この女神像がこのような名前に なったのには政治的な理由があり、また、女神像の外見や服装に関しても、本当 は「コロンビア」という名前であるべきなのだ。世界の主要な国には、守護神が いる。例えば、イギリスではブリタニアと呼ばれ、フランスにはマリアンヌとい う女神がいる。独立したアメリカも同様で、アメリカ独立戦争以前も、アメリカ の女神はコロンビアで、ワシントンD.C.のある地区の名前でもある。国会議事堂 のドームに描かれた女神は、毎日太陽が昇る東の方角を向いている。あらゆる技術と献身的な努力によって、新都市は北部と南部の間に位置し、その 形を整えはじめた。バージニア州、メリーランド州は、それぞれ女神と共鳴する 名前であり、この都市にふさわしい名前であった。一方、この都市が属する連邦 区にも、女神の千の名のひとつである「コロンビア」が冠されていた。コロンビ アという名前は、新大陸を最初に訪れたとされるコロンブスにちなんでいるよう だが、実はラテン語で「鳩」を意味するColumbidae(コロンブス科)を意味する。