GRANDS VINS DE BORDEAUX ベルナール・マグレは、ボルドーの中でも最大のワイナリー所有者のトップである。 ボルドーのグラン・クリュのワイナリーのオーナーであり、下記がそのワイナリーである。 ・シャトー・パップ・クレマン グラン・クリュ・クラッセ グラーヴ ・シャトー・フォンブラージ グラン・クリュ・クラッセ サンテミリオン ・シャトー・ラ・トゥール・カルネ グラン・クリュ・クラッセ メドック ・シャトー・クロ・オー・ペイラゲ プルミエ・グラン・クリュ・クラッセ ソーテルヌ •その他ボルドーの著名な18のシャトー
オリーブの樹、平和、そして情熱 マグレ家が所有するシャトーの庭には多くのオ リーブの樹が茂っている。最も古い樹は樹齢 2000年にもなる。美しいオリーブの木「マーク・ オーレル」 もその一つであり、162年に植えられ た。 古くからオリーブの木は平和と富の象徴であ る。また二つのワイナリーでは世紀にわたって 続く情熱を持ってワイン造りをしており、完璧で 快いものを目指している。 込められた情熱。 ワインを語る上で、情熱より 美しい要因はあるだろうか?
40ものワイナリーを所有し、1,000ヘクタールの葡萄畑を世界中に持つ。息子のフィリペ・マグレはファミリ ービジネスに積極的である。ベルナール・マグレはフランス人醸造家ミシェル・ローランドと密接に働いてい る。 2009年のシャトー・パップ・クレマンのグラン・クリュ・クラッセは、著名なワインスペシャリスト達に評価され、 多くの賞を受賞した。
至高の中の至高のワイン。 ベルナール、 フィリップ・マグレは、 ピーロートのお客様だけの ために特別な誇りを持って二つのワインを造った。 各ボトルは、 シルクのような滑らかな紙で巻かれており、 6本セットは専用の木箱に入っている。
Château Pape Clément シャトー・パップ・クレマンはボルド ーの中でも最も古いエステートの一 つであり、著名なオーナーポープ・ク レマン5世の名を取って名付けられ た。 1305年べルトラン・ドゥ・ゴスが大 司教となり、 クレメン5世となった。彼 はペサックの畑に大司教の名を着 け、当時の「ドゥ・ラ・モット」の名前は 今日にも引き継がれている。 シャトーパップ・クレマンは、現在で はグラン・クリュ・クラッセの格付け を持つ。 1305年から1309年まで、ポープ自 身が畑を手入れし、一生懸命に管理 した。 1309年、 クレマン大司教は、アヴィ ニョンに新たな法王庁を移すべきだ と主張した。 場所が変わっても、大司教のパップ・ クレマンでのワイン造りへの情熱は 続いた。大司教の新天地であるシャ トーヌフ=デュ=パップは彼の新たな ワインの象徴である。1309年から 1377年の間の代々の大司教の存在 を証している。 シャトー・パップ・クレマンはオーナ ーが何度か変わった。 しかし、 どのオ ーナーも発展と近代化に努め継続し てワインの改善をした。近代化と技 術により、今日のパイオニアワークと 呼ばれる仕事は、時の経過と共に認 知されていった。 例えば、 シャトー・パップ・クレマンは フランスの中で初めて、土壌への負 担を軽減するため、樹列を設けて栽 培する方法を採用したワイナリーで ある。
Château Fombrauge
パックス・ドゥ・パップ・クレマン 2009 2009-世紀のヴィンテージ
葡萄、 テロワール、醸造
2009年のボルドーワインは新世紀 のトップワインとしての地位を確立 した。専門家はこれらのワインは50 年間寝かせることができるという。 これらのワインの中に価値を見る のであれば、実に偉大な贈り物また は遺産と言える。スペシャリスト達 は2009年のヴィンテージを伝説の 1945年、1961年と比べる
秀逸のキュヴェはメルロー(46%)、 カベルネ・ソーヴィニヨン (44%)、 プティ・ヴェルドー (7%)、 カベルネ・ フラン (3%)から成る。 カベルネ・ソーヴィニヨンは、主に砂 の土壌で育ち、きれいなタンニンの 組成と素晴らしい瓶熟成のポテンシ ャルの要因となる。 メルローはロー ム層で育つ。 この土壌はまろやかで 豊か、絹のようになめらかで素晴ら しい果実のアロマを伴うワインを産 む。 60%以上の赤ワイン用の葡萄の樹 齢は25年を超えている。中には樹齢 40年のものもある。古い樹から成る 葡萄はフィネスとエレガンスを供え たワインを造り出す。 葡萄が収穫される前に、畑は各ロッ トごと入念にチェックされる。そのた め、ロットによって収穫のタイミング が異なる。 葡萄は手摘みで収穫され、注意深く 小箱に入れられ移動される。葡萄が 潰れるのを防ぎ、果実の潰れから発 生する果汁のロスを避ける。葡萄は 手作業で選果され、小さな桶に入れ られる。 ワインはフレンチオークの新 樽の中で18ヶ月熟成される。 ブレン ディングをすることにより、ワインの 成分が融和し、更に高め合う。
シャトー・フォンブラージの歴史は 17世紀まで遡る。当時は市の所有 物であった。今日はサンテミリオン の最高アペラシオン、 グラン・クリュ の格付けを所有している。 フォンブラージは、 「フォン」 と 「ブラ ージュ」 の2語を合わせた言葉であ り、 「へザー」 と 「低木」 を意味する。 これらが実際にこの土地に植えら れていたことからシャトーの名前と なった。今日では、葡萄畑の中心に 当時の洗濯場が保護され残されて いる。 文書記録においては百年戦争の 前1453年に初めてシャトーの記 述がある。 この戦争はカスティヨン・ラ・バス ティーユから数キロ離れた場所で 終戦を迎えた。 過去のオーナーの一人である議員 デュマスは著名な農業学校に在籍 し、シャトー所有の葡萄畑に貢献 した。初めての正式なワインの完 成はデュマスの力添えがあって造 られた。 この成功は当時としては目 を見張るものであった。 この素晴らしい情熱が現在まで継 続されている。
パッション・ドゥ・フォンブラージ 2011 ヴィンテージ2011
葡萄、 テロワール、醸造
2011のボルドーワインを2010、 2009のヴィンテージと比較すると、 2011の方が優っていると評価され ることがある。 酸度のバランスが良く、洗練され調 和がとれている。また素晴らしい熟 成ポテンシャルを持っている。
シャトー・フォンブラージはサンテミ リオンの石灰岩質の土壌に近い。 こ の地域は多様で石灰質、白砂、粘土 質の異なった地質を持つ。 平均樹齢は35年である。 葡萄品種はメルロー (77%)、 カベル ネ・フラン (14%)、 カベルネ・ソーヴ ィニヨン (9%)で、上質のフレンチオ ークの樽で18ヶ月熟成させる。ワイ ンは、 まろやかでフルボディとなる。