archtecture portfolio

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Ryohei Takada Archtecture Portfolio 2019-2021

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⾼⽥ 涼平 Ryohei Takada

〇モスクワで過ごした幼少期

両親の仕事の都合で⼩学校1〜3年ま でロシアのモスクワで過ごし、⽇本とは 異なる⽂化・環境の中で育ちました。

幼少期中⾼⽣

〇サッカーに励む

帰国後、⼩・中・⾼と9年間サッカー

Timeline
に励み、体⼒やチームワークを⾝に着 けました。

1996.8.27 埼⽟県越⾕市⽣まれ

2009-2012 越⾕市⽴越⾕東中学校 (サッカー部)

2012-2015 埼⽟県⽴春⽇部⾼等学校 (サッカー部)

2016-2020 東京理科⼤学理⼯学部建築学科

2020- 東京理科⼤学⼤学院理⼯学研究科

建築学専攻 ⻄⽥司研究室

◇Award◇Skills

2016-2020 学内設計課題講評会(優秀作品選出5回) (最優秀賞2回)

2018.10  オープンハウスディヴェロップメント

5daysインターン企画 最優秀賞 (実施プロジェクト)

2019.11  関東学⽣景観デザインコンペ 佳作

2020.2

〇利根運河シアターナイト

地域イベントのサークルの運営に携わり、 キャンパス沿いを流れる運河に屋台やイ ンスタレーションを作成しました。

〇卒業論⽂

●●●●● ●●●●● ●●〇〇〇 ●●●〇〇 ●●●〇〇 ●●●●〇 ●●●〇〇 ●●〇〇〇

「都市を遊び場へと変換する現代的アプローチに 関する研究」と題して、「遊び」を介した新たな 都市の⾒⽅や使われ⽅について研究しました。

学部時代現在

〇バルセロナ短期留学

バルセロナに約1ヶ⽉の短期留学に⾏き、 英語でのエスキスやプレゼン、海外での 建築の考え⽅などを学びました。

〇⻄⽥司研究室

◇Profile
⾼柳賞 2020.2   卒、20      1次作品選出
Photoshop
学内卒業設計講評会 学内8位
AutoCAD Rhinoceros  Revit V-Ray Twinmotion Illustrator
Indesign
東京理科⼤学⼤学院の⻄⽥司研究室の ⼀期⽣として、週に⼀度ゼミを⾏い、 設計を学んでいます。

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【設計理念】

場所の時間的/環境的なコンテクストを読み解き、新たな「場」を介して今まで関われて いなかった環境と⼈々の活動を繋ぐこと。そうしてできた建築は次の時代の⾵景として、 社会に新たな価値をもたらすと考え、設計に取り組んでいます。

『場所の環境に接続し、⼈々の活動と⾵景を更新する建築をつくる』

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CONTENTS

01 Diploma

『KYOBASHIGAWA Highway-complex』

■学内卒業設計審査会 優秀作品選出(学内8位) ■高柳誠也賞■学生一般投票 2位

■卒、20 一次選考選出

02 M1 Spring Semester

『際の構築 ―塀から考える建築―』

■修士一年前期 高橋 堅スタジオ 最優秀賞

03 Competition

『⽼成する散歩道』

■関東景観デザインコンペティション 佳作

きわ

敷地:東京都京橋   ⽤途:⾼架+複合施設

KYOBASHIGAWA highway-complex

・学内卒業設計審査会 優秀作品選出(学内8位)

・⾼柳誠也賞・学⽣⼀般投票 2位・卒、20 ⼀次選考選出

開発や整備といった⼟地の上書きの繰り返しによって絶えず変化し、集積する現在の都市⾵景。

場所のかつての環境を現在の環境に重ね合わせることで、その場所ならではな⾵景の更新の仕⽅が出来ないだろうか? 現在の都市インフラとしての機能を残しつつ、暗渠となった河川を再⽣し、⾼架を街に開いていく。

これは、現代の不可逆的な開発によってつくられるであろう都市⾵景に対するオルタナティブとしての提案である。

01

東京⾼速道路、通称kk線は、⾸都⾼の交通量緩和のための迂回路として 建設された約2㎞の無料の⾃動⾞専⽤道路である。この場所には嘗て京 橋川が流れており、河岸には⼈々の活動や賑わいの⾵景が溢れていた。

現在の京橋川は埋め⽴てられ暗渠となっており上には⾼速道路が⾛って いる。かつて⼈々が賑わいを⾒せていた河岸には駐⾞場や雑居ビルが⽴ ち並び、街に対して閉じた空間となっている。

現在、このkk線を⽇本橋の⾸都⾼地下化に併せ廃⽌し、⾼架上を歩⾏ 者遊歩道とする計画が検討されている。しかし、⼈のためだけの建造物 にするのではなく、歩⾞共存による新たな⾵景の創出は可能だろうか?

首都高都心環状線 東京高速道路 首都高八重洲線 SITE 京橋JC 汐留JC ② ①③④⑤ ② ① ③ ④ ⑤ ⽇本橋の⾸都⾼地下化プロジェクト ? 中央区によるkk線遊歩道化構想 01 背景―KK線と京橋川跡地 02 現状―閉じられた⾼架下
03 廃線計画―区によるkk線のハイライン化構想
昭和初期の京橋川 ⼤根河岸 杭上家屋
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埋め⽴てられた京橋川を開渠し⾼架下を街に開くとともに、既存 ランプを残しながら⾼架上を⼀部遊歩道化することで、都市イン フラの再編を試みる。また遊歩道となった⾼架にボイドを開け、 上下の環境を混ぜ合わせながら、下の親⽔空間との間に都市活動

提案―橋川再⽣に伴う都市インフラの再編 04 ⽴体構成―異なるスケールが同居する

都市インフラがつくる形態に⼈々の活動の場を横断するよう に配置することで、異なるスケールを内包した複合的な空間 を形成する。

公園+道路 親⽔空間 カフェ カフェ ショップ ショップ シェアオフィス
インフラがつくる スケール 都市の活動に応じた スケール GL+9000 GL+4300 GL+0 GL-4000 GL-6800 10400 4700 4300 4000 2800 3900660048003200 29000 0 2.5m 5m 10m AAʼ断⾯図 カフェ 公園 ショップ 合流口 自動車道路 自動車道路 レンタルオフィス アトリエ 京橋川 04
の場を埋め込み、⽴体的に繋ぐ。
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様々に異なるレベルが展開されることで、居場所が⽴体的に連なり、隙間から⾵や光、街の⾵景が⼊り込む

profile    ┃ works①―scene    ┃    works②    ┃    works③    ┃

京橋川を再⽣するにあたって、周囲から得られる⽔源を利⽤する。⽇⽐⾕濠 と⻲島川とを地下⽔路を通して接続し、計画敷地部分を半地下化することに よって蓋を取り除き、川を再⽣する。

EV カフェ レンタルオフィス カフェ コワーキングスペース コワーキングスペース カフェ ショップ WC レンタルオフィス ショップ レストラン カフェ バー ショップ 高架道路入口 A B Bʼ Aʼ 視線が裏まで抜ける 銀座桜通り ⼤根河岸通り 視線が裏まで抜ける 桜を⾒ながら⾷事が できるレストラン 通路空間が⽔辺のリラッ クススペースとなる ⾞をのぞき⾒えるドライ エリアのテラス かつての河岸のように段上に レベル差が切り替わっていく 分断されていた通りを繋ぐ ブリッジ 裏のビルで働く⼈々が 利⽤できるオフィス ⼤通りから⾼架下の 親⽔空間が⾒通せる 5m 0m10m 25m 50m Plan GL=+0 ⻲島川 ⽇⽐⾕濠 SITE 06 平⾯構成―都市の中で通りに賑わいを連鎖させる 05
広域―河川の接続と開渠
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ボリュームを間引いたことによって、閉じられていた通りに抜けが⽣まれ、⼈々の活動が街に対して現れる

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07 全体構成 08 模型写真

高架下に光や風を落とすボイド

遊歩道化された空中公園

再⽣された京橋川による親⽔空間、遊歩道化された⾼架道路、 都市の活動の場が複層的に重なる。

通りと半地下の河岸を繋ぎ、 抜けをつくる大階段

銀座並⽊通りからの全景

再生された京橋川

テラスが街に対して表情を表出させる ⾞が上る様⼦が眺められる

上下を繋ぐ溜まり場となる 吊りスラブ

緑を纏い街に風景をつ くるパーゴラ

裏の通りへと視界が広がる⾞⾼架上に上がれる吊りスラブ

ボリュームを間引き既存の 柱を構造体として残す

高架への合流ランプ

A’

地下の諸室に光と街の風景を差し 込むドライエリア

A

B B’

京橋側と銀座川の 通りを繋ぐ桟橋

銀座並木通り 大根河岸通り 八重洲通り

⾼架の上の公園は、⾞と街を眺めながら休憩したり、街の中空層を歩くといった新たな都市体験をもたらす

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works①―scene    ┃    works②    ┃    works③    ┃

⾼架から都市を眺めるための展望テラス

カフェ シェアオフィス EV バーラウンジ カ テラス ショップ コワーキングスペース
テラス 吊りスラブから⾼架の上下を⾏き来し、 ⾼架下に光を落とす ⻄銀座JC BBʼ断⾯図 5m 0m10m 25m 50m
都市インフラとしての⾼架に⼈の活動が現れるこ

⼤根河岸通りと並⽊通りを結ぶブリッジ

カフェ ショップ ショップ バー ショップ アトリエ レストラン コワーキングスペース
河岸地形のように繋ぐ 京橋JC ことで、都市機能がつくる⾵景が更新される
レベル差のズレによって地上−地下を
再⽣された京橋川は⾼架下にかつての河岸のような地形を築き、都市要請
によって⽣まれたインフラはこの街の新たなオープンスペースとして再び 上書きされる。

敷地:埼⽟県越⾕市   ⽤途:共同住宅

・東京理科⼤学学内合同講評会⾼橋 堅スタジオ 最優秀賞

屋上のテラスの⼿摺が階段の⼿摺ま で繋がり、階をまたぐ境界となる

テラスのブレースが空き地に対して 開放的な視界と空気の抜けをつくる

⼤階段のルーバーは透明性のある境 界をつくり、上⽅では視線が抜ける

下屋に接する境界に作られる格⼦状 のフェンスはシークエンスに合わせ て密度を変える

病院の空き地に対してはベンチによ る低い境界が領域を緩やかに分節す

隣接する建物から距離をとりつつ動 線による境界をつくるスロープと チェーン

建築の輪郭を構成する架構が線状の 連なり環境を横断する

隣家との距離が近く周囲から死⾓と なっている場所には⾜湯をつくり⾼ い柵を設ける

地上の居室の塀が2階の集会所のレ ベルまで延⻑され、柵のような役割 を果たす

る きわ
02
際の構築 ―塀から考える建築―

01背景/提案―境界の再構築

コンセプトダイアグラム

02リサーチ―境界を作る構築物たち

建築の周りに存在する環境や社会は多様である。現代の都市や住宅に⾒られる塀は、こうした周辺環境に対して⼀様に建てられ、敷地内の環境は外の世界とは無関係に出来上がる。そこで、 外部環境に応答しながら、他律的に境界を再構築することで、建築⾃体の新たな建ち⽅を提案する。 家と道、家と家の間に存在する、境界を構成している構築物の⾵景を収集・観察する。観察を重ねるにつれ、塀以外の構築物でもそこに確かに境界を⽣み出しているものがあることに気が付く。 それらを収集し、分析することで、設計の⼿がかりとする。

……モデル化による分析へ

4.⽞関へのアプローチ5.低い塀とアプローチ6.低い⼿すりの境界7.植栽による境界

10.チェーンと前庭11.塀とチェーン

17.低い地盤⾯からの塀

23.⾼い地盤⾯からの塀

25.巻きつくスロープと塀 24.塀とフェンスに挟まれた斜⾯

30.植栽と塀の重なり31.顔は隠れるフェンス33.塀とフェンスの隙間34.開閉するガレージの境界35.ガレージとアプローチ

分解 再構築 d.チェーンとセットバック a.庭に対して開く h.屋根による領域 l.法⾯の基壇とフェンス b.⽞関までのアプローチ e.堀による境界 i.半屋外の領域 m.網による境界 c.⾼さの対⽐ f.擁壁と凹み j.塀とフェンスに挟まれた斜⾯ n.顔は隠れる塀 d.階段による境界 g.階段と⾼低差 k.段差とガードレール 8.境界になる階段9.⼆階へのアプローチ 21.塀をまたぐ植栽
32.気配は隠さない下屋 29.網とすだれによる境界
28.法⾯の基壇とフェンス
19.薄い境界とはみ出る庭 14.擁壁の中に駐⾞
18.薄い屋根と砂利の庭20.庭と駐輪場の混ざり合い
27.上階の塀になるガードレール 26.ガードレールと段差 12.⼊れない境界13.堀による境界 15.階段と⾼低差16.隣地との間の階段 22.⾼低差と半屋外
1.私道に対して開く2.幅の広い庭3.塀を寄せる
profile ┃    works①    ┃ works②―introductiom    ┃    works③    ┃

┃    works①    ┃

03敷地―複数の環境を横断する線状敷地

選定した敷地は東⻄両⽅向が私道につながっており、駐輪場や空き

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⑤ ⑥ ⑦ ⑨ ⑧

04分析―周辺環境を書き起こす

リサーチで得たエレメントを対象地において再構築するにあたっ

て、敷地境界が接する様々な環境の構成要因を書き起こし、そこ

庭と駐⾞場の広い⼤きめの住宅 ⼟地に⾼低差がややある

各境界の状態 ① ② ③

広い駐⾞場スペース 下屋が道にかかる a.

街道に接続する私道 幅は余裕がある

庭に⾯する b. 私道へのアクセス c. 開けた視界 d.

視線が抜ける e.

下屋がかかる f.

暗く狭い g.

開けたスペース h.

狭いが⽇は当たる i.

細い裏路地 駅の⽅⾓へと続く

開けた視界 j. ⾼低差 k. ⼩さな余⽩ l.

SITE 旧⽇光街道 東武スカイツリーライン ①② ③ ④⑤ ⑥ ⑦⑧ ⑨ 旧⽇光街道
コンビニ 病院 院内敷地 計画敷地 倉庫 住宅敷地 住宅敷地 住宅敷地 ⻭科病院 院内敷地 駄菓⼦屋 ベーカリー コンビニ駐輪場 視線の抜け 視線の抜け 視線の抜け 視線の抜け 視線の抜け ⽇光街道 私道 私道 j l i k g h e d b f a c
SITE
壁⾯がセットバック 平屋建て 計画敷地側に対して寄っている 平屋で低い
細い奥⾏き ④
地、住宅の庭など、複数の異なる環境を貫く幅約5m、奥⾏約60m の⾮常に細⻑い敷地である。このような敷地環境の中では、接する 環境それぞれに対して異なる境界の作られ⽅が⽣まれる。
から考えられる塀の建ち⽅から、スケールやプログラム配置を決 定していくという設計⼿法を取る。
profile

多様な周辺環境に呼応するように機能や動線を配置し、視線や光の取り⼊れ⽅/遮り⽅を計画する。

住宅の隙間への抜けと 縦動線を内包するウチニワ

裏路地からのアプローチ

空き地へと拡がる動線

私道から上階へのアプローチ

奥へ延びる視線の抜け 視界の拡がり

周囲から視線が遮られた場所には 浴場と⾜湯による境界がつくられる

配置図兼1階平⾯図

隣接する住宅が周囲からの視線を遮断し、柵との隙間に⾜湯で憩う空間が⽣まれる。

スロープとチェーンによる動線としての境界が密接する建物との間に余⽩を⽣む。

⾷堂 900 62100 6300 36001800900 6300 3600 720018003600 4500 2700 7200900 5400180054003600 18001800 540027005400 奥へ延びる視線の抜け 様々な⽅向の境界に対して ⾵景を切り取り、⾷事を楽しむ
上階へと延びるスロープによる境界
隣接する建物から幅を取りつつ
2.5m 0m5m 10m 25m

05各階平⾯図―住居の独⽴性を確保し共⽤部と半外部空間が連続する⻑屋形式

06⽴⾯構成―様々な境界の重なりによって街の隙間に特異なファサードが現れる

2.5m 0m5m 10m 25m …半外部 テラス 集会所 テラス 図書室 900900900 900 9001800 1800900 1800 720036003600 3600 7200 3600 8100900 3600 7200 2700 2700900 1800 5400 ワークスペース 900900900 1800 9001800 900900 1800 720018005100 2100 7200 3600 8100900 3600 7200 6300 180018005400 屋上ガーデン 屋上ガーデン 900 18002700900 3600 720039005100 10800 81003600 8100 810018005400
2階平⾯図  3階平⾯図  屋上階平⾯図 南側⾯図 S=1/150

街道側からの全景。様々な境界のレイヤーが空間として建ち現れる。

北側⾯図 S=1/150

病院の下屋との境界に作られた塀が2階テラ 隣家との隙間に⾯した場所には、天井いっぱいまで視線が抜けるウチニワがつくられる。

07断⾯構成―境界の状況に応じて作られた空間が⽴体的/⽔平的に展開していく

GL+0 GL+2800 GL+5300 GL+6850 GL+7850 GL+10150 common living inner garden bathroom bathroom landry private private room private room private room private room private room roof top garden terrace

スまで延⻑され、ブレースによる境界と重なり空間が連鎖する。視線が奥の住宅の隙間へと抜けていき、⾷堂での活動と外部の⾵景が交差する。

aaʼ断⾯図 S=1/90bbʼ断⾯図 S=1/90ccʼ断⾯図 S=1/90 kitchen&dining library room m private room study room roof top garden c a cʼ aʼ b bʼ kitchen common living bathroom library private room private room study room roof top garden roof top garden
ベンチによる低い境界、階段による動線としての境界などの開放性
のある境界がつくられ、架構による建築全体の領域の輪郭とともに、 新たな⾵景が再構築される。

敷地:群⾺県前橋市   ⽤途:道、塀

03 ⽼成する散歩道 ・関東景観デザインコンペティション 佳作(6選)

01背景―煉⽡と⾃動⾞の街

前橋市には明治期の産業遺産として煉⽡倉庫が点在する ⼀⽅で、⾃動⾞依存率が⾼く、道に⼈々の活動が景観と して現れがたいという側⾯もある。

緑あふれる広瀬川

02提案―径になる道

現在の⾞中⼼の道ではなく⽇常の⽣活や活動の場となる ような道を提案する。道を歩⾏者主体の径にするために レンガ舗装の道とし、⽊の成⻑とともに⾃動⾞の交通量 を下げ、⼈の居場所とする。

道路をレンガ舗装し 苗⽊を植える

成⻑ともにレンガを剥がし ⾞の速度を制限する

⼈を主体性を獲得した 並⽊道が⽣まれる

03ランドスケープ―塀の再編

道の再編に伴い、住宅の塀を煉⽡舗装にしていくことで、 住宅と道路との境界を溶かし、暮らしと道が連続した景 観をつくる。

phase1

バラバラだった塀を レンガ塀に統⼀

かつて駐車場だった場所は緑あふれる公園となる

phase2 phase3 ⼈の居場所となるように スケールが変化する プライバシーを保ちながらも 道との関わりを持たせる

⾃動⾞交通量

徒歩通⾏量

車のための道は人のための径になる

住宅の塀に屋根がかかり街の小さな居場所となる

バス路線
散歩道
多い 多い 少ない 少ない
┃ profile ┃    works① ┃    works②―introductiom    ┃ works③―introduction    ┃
煉⽡のデザインコード前橋の⾃動⾞依存

レンガ敷きになった道は車の速度を制限し、人が歩きやすい場になりだす。木が成長した道は人々の居場所となり、塀はスケールを落

―幼年期――青年
―老年
自動車が通らなくなった道は子供から大人、様々な人々の活動が現れる。連続した植栽と時代とともに変化するレンガのコントラストは新たな前橋の景

とし休むことができる。庭や住宅は開口部や家具の設えにより道路空間と連続し暮らしに奥行きを与える。

年期―
年期――壮年期―
景観となる。
of Science Osamu Nishida lab.
Tokyo University

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