Art Portfolio
Saito Takahiro
2006-2012
Contents
Silk Screen
シルクスクリーン
Graffiti
落書き
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Sticker
ステッカー
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Silk Screen シルクスクリーン / 版画 大学時代に印刷技法を学び、原画、版制作、刷りの全ての行程を行 い制作した。 テーマは主にパロディ、 ゴシップ、風刺など。 概 要 版画 / 個人制作 制作時期 2006 年 4 月∼2010 年 3 月 制作期間 4 年間
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Concept
Imitation
アンディ・ウォーホルやロイ・リキテンスタインといったポップアートと グラフィティアーティスト「Banksy」の社会を皮肉した作風に影響を受けた。 主にパロディ、ゴシップ、風刺をテーマにし、A2∼A1 サイズを中心に大判 のものを刷ることによりそのメッセージ性とインパクトを求めた。
人を猿に例え、社会問題である「引きこもり」をテーマにした作品。 「Imitation 2」 1500×3000 8 色刷り 2008 年度 和光大学表現学部芸術学科卒業制作展 出展
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「Imitation」 1500×1000 8 色刷り 200 年度 全国大学版画展 出展
「Selfdefense」 600×420 6 色刷り
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Parody 名作映画のワンシーンに別のキャッチコピーをいれ、「可笑 しくて、くだらない」をテーマにした作品。 1,「Platoon」 歌が世界を平和にする。 2,「JEDI」 フォースを信じてスイカ割り。 3,「Chucky」 誰よりもかまってちゃん。 4,「AVM」 エイリアン対ムツゴロウ動物王国の国王。 5,「It」 マクドナルドではなく It が好き。
1,「Platoon」 600×420 5 色刷り
6
2,「JEDI」 600×420 5 色刷り
3,「Chucky」 500×500 4 色刷り
4,「AVM」 420×600 4 色刷り
5,「It」 840×600 6 色刷り
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Gossip/Scandal 有名人のゴシップやス キャンダルをテーマに した作品。 6,「Dream Adventure」 2009 年大麻所持で逮 捕されたのりぴー。芸 能界の裏に存在する怪 しいクラブ。 7,「DOPE」 2000 年「ミニにタコ ができる」という意味 不明な発言から始まっ たマーシーの奇妙な言 動。まさに DOPE(や ばい)。 8,「Tiger Woods」 2009 年 10 人以上の 愛人が存在したタイ ガーウッズ。ゴルフ界 で輝かしい成績を持つ 彼は女性の穴も好き だった。 9,「Michael jackson」 スターの悲劇。2005 年のマイケルジャクソ ン裁判以降の騒動。メ ディアに殺されたス ター。
6,「Dream Adventure」 600×420 7 色刷り+ミクストメディア
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7,「DOPE」 600×420 4 色刷り
8,「Tiger Woods」 600×420 11 色刷り
9,「Michael Jackson」 600×420 10 色刷り
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Japanese Culture 日本の文化や風習をテーマにした作品。 10,「JAP」 Japanese の短縮形 11,「Minority」 日本での少数派の運命。多数派が日本の常識を創る。 12,「Made In Japan」 2005 年以降秋葉原がサブカルチャーとして注目される。ゲーム、アニメ、忍者といった 海外から見た日本のイメージ。 13,「Terry」 とりあえず「みんなといっしょ」スタンス。わけもわからず流行に流されやすい日本人。
10,「JAP」 500×500 2 色刷り
10
11,「Minority」 600×420 3 色刷り
12,「Made in Japan」 600×420 5 色刷り
13,「Terry」 600×420 5 色刷り
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Sound the Alarm 身の回りにある危険をテーマにした作品。 14,「Colonel」 フライドチキン創業者兼名誉大佐からのメッセージ。 15,「Keep Fat Children」 ファストフードの襲来。チキンの食べ過ぎ注 意。 16,「Runner」 2008 年中国北京オリンピックにて、汚染された空気で は常時マスクを着用。 17,「No Litter」 歩きたばこ、たばこのポイ捨て禁止。 18,「Factory」 化学調味料、添加物、合成着色料の過剰な摂取は危険。
16,「Runner」 500×500 6 色刷り
14,「Colonel」 500×500 5 色刷り
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15,「Keep Fat Children」 840×600 13 色刷り
17,「No Litter」 600×420 14 色刷り
18,「Factory」 840×600 9 色刷り
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Sneaker スニーカーをテーマに した作品。 19,「Air Jordan 1」 20,「Air Jordan 4」 21,「Air Jordan 5」 22,「Air Jordan 6」
19,「Air Jordan 1」 600×420 7 色刷り
14
20,「Air Jordan 4」 600×420 6 色刷り
21,「Air Jordan 5」 600×420 7 色刷り
22,「Air Jordan 6」 600×420 5 色刷り
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Graffiti 落書き
f f a r
概 要 落書き / 個人制作 制作時期 2012 年 7 月∼2012 年 9 月 制作期間 3 ヶ月
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G
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STENCIL
シルクスクリーンと違い、型を簡易的に制作することが可能である。 さらに、型紙を当てスプレーするだけの作業なので速攻性に長けて いる。 その時その場所で思ったことをステンシルで落書きする。
Concept
「Banksy」の絵は、その場所の問題や背景を写し出し、社会に対して強いメッ セージを与える。メッセージがあることで人は興味を示し、足を止める。 何故ここに落書きが?それは誰もが持つサイレントマジョリティの叫びで あったり、誰かが気付いたマイノリティの叫びがそこに記されている。 毎日通っていた渋谷や学校で思ったこと、感じたことをテーマに制作した。
監視カメラの真下に少女が泣いてる姿を描き、 「Hey watchman. What are yor looking at ?」というコピーを添えた。 監視社会において監視する側は、いつも的外れな場所を監視している。死角 にこそ問題があり、人びとが困っている。
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Outside
都会に住む少年は空一面に光り輝く星を見たことがあるだ
平和っぽい日本(日の丸)に平和の象徴(鳩)が糞をする。
ろうか。都心の夜は明るく、排気ガスにより空気は濁って いる。そして、ヒカリエは「未来を照らす光」としてそび え立つ。 そのヒカリエのふもとで少年が双眼鏡を覗いている。 彼は「I'm looking for the Star.」とつぶやき、汚れた夜空 に光り輝くヒカリエを眺める。
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渋谷と原宿を繫ぐキャットストリート。人で溢れ公園にはゴミが散乱し汚れ、 人以外の動物をみない、いるとすると夜中から早朝に掛けて、カラスとネズ ミがゴミを荒らす姿である。キャットストリートなのにここに猫の姿はない。
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Inside 学校(桑沢デザイン研究所)の屋上には芝が
桑沢デザイン研究所の校舎はとても狭い。
ある。開放的な空間ではあるが誰も中に入れ
教室も階段も作業するスペースも狭い、ロッカーは顔 3 つ
ない。なぜなら、ここの芝は姉妹校の造形大
分しかない。窓も少ない閉鎖的な空間にいると映画「シャ
学のものだからである。
イニング」のジャックのように気が狂ってしまいそうにな
しかし、桑沢と造形は姉妹校となっているが
る。
何も交流がない。形だけの関係と場所に疑問 を感じた。 卓球好きの所長に「桑沢生に開放的な空間と 造形との交流」を求める思いを込めて制作し た。
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Sticker ステッカー 今まで制作したシルクスクリーンやグラフィティのモチーフをコンパ クトなステッカーやTシャツにする。 概 要 ステッカー / 個人制作 制作時期 2012 年 8 月∼2013 年 8 月 制作期間 1 年
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JAP Sticker
「Pin Dot」
「GAP」の G を J に変えて「JAP」にする。 JAP は日本を蔑称する言葉として捉えられてきたが、 JAP は元来は単なる「Japanese」の短縮形である。 そして、その言葉の由来はあまり知られていない。 「JAP」は侮蔑語ではない。名前をニックネームで呼 ぶように、マイナスなイメージではないものである と捉えていきたい。 もっと身近な存在にするため、背景の違う JAP ステッ カーを制作した。
「Halloween」
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「Plain」
「Rising Sun」
「Tie Dye」
「Native」
「Camo」
「Digital camo」
「Leopard」
「Jelly Beans」
「花火」
「Tiger camo」
「Vacances」
「Cosmos」
「Magma」
「金魚」
「Real camo」
「Elephant」
「Moon」
「Smoke」
「お面」
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Other Sticker それぞれにメッセージを込めた小さなステッカー。
「Girl」
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「Boy」
「平和ぼけ Twitter ver.」
「平和ぼけ Real Pigeon ver.」
「Poop」
「Fat Carrier Pigeon」
「Unfair」
「White Ghost」
T-shirts シルクスクリーン技法を活かし、T シャツも制作した。
「Basic JAP」
Fragment vol.6 出展
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Profile
Saito Takahiro/ 齋藤 孝広 1986 年 10 月 21 日生まれ 2005 年 4 月 和光大学 表現学部芸術学科 2009 年 3 月 和光大学 表現学部芸術学科 2009 年 4 月 和光大学 科目等履修生 2011 年 4 月 桑沢デザイン研究所 総合デザイン科 2014 年 3 月 桑沢デザイン研究所 総合デザイン科
入学 卒業 入学 卒業
大学でシルクスクリーンを専攻。アンディ・ウォーホルやロイ・リキ テンスタインやグラフィティに影響を受け、主に紙媒体へ作品制作を した。卒業後も和光大学の聴講生として作品制作をした。 大学時代にグラフィティアーティスト「Banksy」に影響を受ける。 主にパロディ、ゴシップ、風刺をテーマに作品制作をする。