第
ボーイスカウト日本連盟創立90周年記念事業
回日本アグーナリー報告書
11
第11回
日本アグーナリー報告書 会 期 平成24年 場 所
木 ∼6日● 月 8月2日●
滋賀県・希望が丘文化公園
「We can! あなたといれば…」
テーマ 平成 年 滋賀県・希望が丘文化公園
24
11th NIPPON AGOONOREE
11th NIPPON AGOONOREE
11th NIPPON AGOONOREE
公益財団法人 ボーイスカウト日本連盟
ボーイスカウト日本連盟創立90周年記念事業
第11回
11th NIPPON AGOONOREE
日本アグーナリー 報告書
C o n t e n t s
目次 秋篠宮殿下のおことば
3
来賓挨拶
5
日本連盟挨拶
9
代表スカウトのことば
10
フォーラムアピール
11
11NAアルバム
12
I
25
大会の実施概要
II 大会のプログラム
44
III 大会運営本部報告
50
インフォメーションセンター
50
総合サービスセンサー
52
生活サービスセンター
58
活動サービスセンター
68
チャレンジクルー
75
実行委員会の編成
87
IV 参加者の声
95
参加隊長アンケート集計
95
チャレンジクルー(未成年スカウト)アンケート集計
103
参加者から届いた手紙
107
会場でのインタビュー
109
We Can!
85
平成24年 月 日 (日) 希望ヶ丘文化公園
「近江の夕べ」開会式
秋篠宮殿下の おことば
本日、豊かな自然に恵まれた滋賀県の「希望が丘文化公園」において、第11回 日本アグーナリー「近江の夕べ」が開催され、皆様にお会いできましたことを、 大変うれしく思います。 このたびのアグーナリーは、ボーイスカウト日本連盟創立90周年の記念事業の 一環として、前回に引き続き、 「We can! あなたといれば…」をテーマに開催さ れ、会場の内外で、多くの催しが行われております。そのような中、参加された スカウトの方々には、普段の生活では体験できないキャンプ生活を通じて、新し い友人を作るとともに、様々な経験をされたことと思います。皆様が今回得た経 験を生かし、お互いを尊重し、支えあう新しい社会の実現を目指して、さらなる 発展をしていかれますことを期待いたします。 終わりに、この大会がすべての参加者にとって、実り多きものとなり、今後も 共に生き得る社会の実現に向けて、一層の活躍をされることを祈念いたします。 そして、これまでボーイスカウト日本連盟が、我が国における健全な青少年の育成 に先導的に取り組まれてきたことに心からの敬意を表し、私の挨拶といたします。
3
11th NIPPON AGOONOREE
4 /11th NIPPON AGOONOREE
We Can!
8月2日(木)開会式 来賓挨拶
文部科学副大臣
奥村 展三
ボーイスカウト振興国会議員連盟 理事
皆さん、こんばんは! 「We can !あなたといれば…」このテーマのもと第11回日本アグーナリーは盛大に開 催されました。心からお喜び申し上げます。 皆さん後ろを見てください。満月ですよ。宇宙からも、このアグーナリーの開催を祝福 してくれていると思います。 私は、20時間前にはロンドンにおりました。ロンドンオリンピックの柔道で、松本薫選 手が金メダルを獲るところを応援しておりました。しかし、今日は私の地元でもある滋賀 県の湖南市、野洲市、竜王町にまたがる、ここ希望が丘文化公園で第11回日本アグーナリー が行われるということで、何をおいてでも帰ってこなければならないと思い、この会場に 今着いたところです。 皆さんとこうして出会えたことに喜びを感じております。この4日間、暑い最中だとは 思いますが、十分体に気を付けて、そして、リーダーの皆さんの指導のもとで、より友情 を深めて頂きたいと思います。 また、3年後には山口県で世界ジャンボリーが開かれます。今、奥島理事長をはじめ、関係 の皆様が一生懸命その準備をしていただいています。私の先輩である、ボーイスカウト振 興国会議員連盟副会長の土肥隆一先生もこうして、ここに駆けつけていただきました。皆 が力を合わせて世界ジャンボリーを成功させようと国を挙げて取り組んでいるところです。 そうした中で、皆さんと今日ここで出会えたことを重ねてうれしく思います。また海外 から参加頂いた、オーストラリア、シンガポールのスカウトの皆さん、ようこそ母なる湖 「琵琶湖」のある滋賀県に来て頂きました。心から歓迎します。 グローバル化が進む中、このように世界に友達の輪を広げるとともに、皆さんが将来、 国際社会で活躍されることを期待しています。 厳しい社会状況ではありますが、自らに厳しく、チャレンジ精神をもって頑張っていた だきたいと思います。先人の力によって、このボーイスカウト日本連盟も創立90年を迎え たと伺っております。先輩達が汗して頑張ってきました。皆さんも負けないように頑張っ てください。 最後になりますが、本大会の開催に御尽力されたボーイスカウト日本連盟をはじめ、関 係の皆様に敬意を表しますとともに、ますますの御発展を心から御祈念申し上げて、お祝 いの言葉とさせていただきます。 ※8月5日の近江の夕べ開会式においても御挨拶をいただきました。
5
We Can!
8月2日(木)開会式 来賓挨拶
衆議院議員
土肥 隆一
ボーイスカウト振興国会議員連盟 副会長
皆さん、こんばんは! 土肥隆一です。 国会議員でボーイスカウトを大いに盛んにしようということで、ボーイスカウト振興の ための議員連盟ができております。何と161名の国会議員がそこに参加をしております。 今日はこの大会のネッカチーフをつけておりますけれども、国会議員も自分のネッカ チーフを持っていて、国会で議員連盟の総会をやるときに、それを付けて総会に来ます。 国会で活動する1日中そのネッカチーフを付けて1日を過ごして下さいということも皆で約 束をしております。 ボーイスカウトというのが、この日本の国にとっても非常に大事、特にアグーナリーは、 私は最も大事な大会だと思っております。今年の標語が「We can!」誰もが何か出来る のです。それぞれの能力があります。その能力に応じて「私はこれが出来る」 、 「あれも出 来る」と、こう考えようじゃないかと、そしてその自分が何かできるのは仲間がいて一緒 に行動し、一緒に働くときに何かが出来るのです。どうかこの4日間皆さんが自分が何が 出来るだろうか、一生を通じて自分はどういうことをしなければならないか、そういこと を考えて、 「We can!」 、 「We can!」と考えながら4日間を過ごしていただきたいと思い ます。 世界ジャンボリーがありますから、私達も非常に緊張しています。山口県のきらら浜で やりますが、皆さんも参加してください。しかし、それも全世界からボーイスカウトが集 まりますから、これを成功させるため、私達も一生懸命努力します。皆さんも一緒に参加 していただきたいと思います。 本日は11回のアグーナリーの大会を心からお祝い申しあげまして、ご挨拶といたします。
6 /11th NIPPON AGOONOREE
We Can!
8月2日(木)開会式 来賓挨拶
滋賀県知事
嘉田 由紀子
ボーイスカウト滋賀連盟連盟長
北海道から九州まで全国各地からお越しの皆さん、ようこそ滋賀県にお越しくださいま した。また、オーストラリア、シンガポールからもお越しいただきました。Welcome to Lake Biwa and Shiga Prefecture from Australia , Singapore. We very much welcome you thank you coming. この希望が丘は、自然がいっぱいです。先ほどまでセミがたくさん、ヒグラシが鳴いて おりました。そして今ほどは、カエルの声が聞こえます。皆さん聞こえますか。そして、 先ほど奥村副大臣が紹介してくれました満月も、皆さんを歓迎しております。こうして屋 外で、緑いっぱいのところで、この第11回の日本アグーナリーが開かれること、心からう れしく思っております。 この近江(滋賀)は、自然が豊富なだけではなく、おいしい食べ物もたくさんあります。 この地域は、近江米、お米もおいしい。そして、近江牛、牛肉もおいしいですよ。キャン プの時に、ごちそうが出るでしょうか。そして、お野菜もおいしい。食べ物に恵まれてい るだけではなく、この地域は、福祉の大先輩糸賀一雄さんが、昭和20年代、日本の福祉の 先撻として、障がい者あるいは戦後の親のない子どもたちに手をさしのべてくれました。 そういう歴史のある地域でございます。 そして、この大会のテーマ「We can! あなたといれば・・・」 。そうなんですね。こ うやって人と人、人と自然が共に生きていけば、いろんなことができる。その希望をつな いでくれるアグーナリーであることを大いに期待をしております。仲間とふれ合い、力を 合わせて、そして、「We can! あなたといれば、あなたがいれば」 。この5日間、大いに 楽しんでください。 何よりも暑い夏でございますけれども、ぜひとも体を鍛えて、そして、お友だちをたく さん作って、国籍も、性別も、老いも若きも、いろんな、様々な方がおられる、多様な方 がいるから、私たちは補い合って助け合える、そういう社会を新たに作っていきたいと思 います。 最後になりましたけれども、第11回のアグーナリーを開催するにあたりまして、ご尽力 をいただきました関係者の皆様に心から感謝を申し上げます。そして、皆さん、5日間、 勇気を出して、 「Yes, we can! 仲間がいれば」 、大いに張り切って活躍をしてください。 終わります。ありがとうございます。 ※この他、8月5日近江の夕べ開会式、8月6日閉会式においても御挨拶をいただきました。
7
We Can!
8月6日(月)閉会式 来賓挨拶
文部科学省スポーツ・ 青少年局長
久保 公人 皆さん、こんにちは! 文部科学省スポーツ・青少年局長の久保です。 第11回日本アグーナリーが盛会のうちに閉会を迎えられましたことを心からお喜び申し 上げます。 スカウトの皆さん、5日間のキャンプ生活はいかがだったでしょうか。天気もよく、あ る意味大変だったかもしれませんが、皆さん晴れ晴れとした顔をされておられます。 大変貴重な体験をされたかと思います。 大会テーマ「We can !あなたといれば…」そのような気持ちで、この閉会式を迎えて いる方も沢山おられると思います。これからそれぞれの地域に戻られる訳ですけども、こ の大会に参加して得たものを地域で行われる日常の活動に生かしていただき、スカウト活 動の更なる発展に、貢献されることを願っております。 来年は日本ジャンボリー、3年後は世界ジャンボリーが山口県きらら浜で開催されます。 世界の仲間が日本へやって来られます。そこでまた皆さんがご活躍されることを願ってお ります。 また大会運営にあたられたボーイスカウト日本連盟をはじめ、関係機関、関係団体の皆 様お疲れ様でございました。ご苦労もおありだったかと思いますが、滞りなく閉幕を迎え られ、ご安心をされていることと思います。参加したスカウトの皆さんにとっても本当に 貴重な体験が出来た5日間だった思います。 最後になりますが、 スカウトの皆様、 関係者の皆様のご健勝とボーイスカウト運動の益々 のご発展を祈念しまして、ご挨拶とさせていただきます。 皆様お疲れ様でございました。
8 /11th NIPPON AGOONOREE
We Can!
8月2日(木)開会式 日本連盟挨拶
大会長
奥島 孝康
公益財団法人 ボーイスカウト日本連盟理事長
皆さん、こんばんは。この希望が丘文化公園におきまして第11回日本アグーナリーが開 かれることたいへん喜んでおります。 本当にいろんなところからよくいらっしゃいました。とりわけ、オーストラリア、シン ガポールの方々、ありがとうございました。歓迎しています。Welcome! この大会を開くにあたりましては、ここに参加しております多くの方々のご援助によっ て、この大会が開かれることになりました。とりわけ、本日は奥村副大臣、県知事をはじ め、この周辺の首長さんたち、大勢の方々のご賛助により、この大会が開けたこと誠にあ りがたく思っております。また、文部科学省の関係の方々にもたくさんご出席いただきま した。心からお礼申し上げます。ありがとうございます。 今日は、たいへん天気も良くて、このような大会を開かれることをみなさんも喜んでお られると思いますけども、そこで今晩はこの堅苦しい挨拶なぞということではなく、これ からゲームに移りたいと思います。 私が「スカウト諸君!」と、 こういうふうに手を挙げます。君たちは「なんだ!」と言っ てください。 「スカウト諸君!」
(参加者「なんだ!」 )
「スカウト諸君!」
(参加者「なんだ!」 )
「もっと元気に!」
(参加者「なんだ!」 )
これから、例えば、 「今日は天気がいいね!」と言ったら、 「そうだ!」と言ってくださ い。いいですか?それでは始めます。 「スカウト諸君!」
(参加者「そうだ!」 )
「今日は天気が良かった!」
(参加者「そうだ!」 )
「素晴らしい夜だ!」
(参加者「そうだ!」 )
「これからの4日間がんばるぞ!」
(参加者「そうだ!」 )
「この希望ヶ丘文化公園においてたくさんの友情を作るぞ!」 (参加者「そうだ!」 ) 「元気にやるぞ!」
(参加者「そうだ!」 )
「4日間全部がんばるぞ!」
(参加者「そうだ!」 )
「このアグーナリーを楽しむぞ!」
(参加者「そうだ!」 )
「楽しむぞ!」
(参加者「そうだ!」 )
「楽しむぞ!」
(参加者「そうだ!」 )
ありがとう元気でやりましょう。
9
We Can!
代表スカウトのことば
8月2日 開会式
平成24年
アグーナリー開会宣言
滋賀連盟大津第15団 ボーイスカウト隊
カブスカウト隊
北宅 慎太郎
柴田 智生
このアグーナリーで、いろいろなプログラムに 参加し、たくさんのスカウトと交流の輪を広げま しょう。ここに第11回日本アグーナリーを開会 します。アグーナリーを楽しみます。
8月5日 近江の夕べ開会式
平成24年
代表スカウトのことば
滋賀連盟湖南第1団 ボーイスカウト隊
カブスカウト隊
櫻井 澪央
川口 大綸
皆さん、滋賀県に来てくれてありがとうござい ます。 ぼくは、アグーナリーに参加して、友達がたく さんできました。 ぼくは、比叡山で座禅して心が強くなりました。 まだまだアグーナリーは続きます。皆さん一緒に 楽しみましょう。
8月6日 閉会式
平成24年
別れのことば
山口県連盟光第3団 ローバースカウト隊
ローバースカウト隊
武居 輝樹
岡崎 正浩
また琵琶湖博物館に行きたいです。滋賀県のあ ちこちに行きたいです。 ありがとうございました。 来年きららジャンボリーで、また会いましょう。 バイバイ。
10 /11th NIPPON AGOONOREE
We Can!
8月6日(月)閉会式に先立ち、特設ステージで、8月4日に開
フォーラムアピール テーマ
催されたフォーラムについて、代表スカウトによる発表が行 われた。
アグーナリーに参加して楽しかったこと
山梨連盟甲府第10団 カブスカウト隊
兵庫連盟尼崎第25団 ベンチャースカウト隊
シンガポール隊
一番楽しかったことは、近江 の夕べでゲームをしたことで
ドラム隊の指揮をがんばりま した。最初上手にできなかっ
私の名前はアルビナでシンガ ポールから来ました。
す。
たけど、だんだんできるよう になりました。楽しくなって きました。閉会式もがんばり ます。
すべてのアクティビティを オーストラリア、シンガポー ル、日本の仲間達と一緒にで きたこと、そして、名刺作り、 釣り、チーフリング作りが、 非常に楽しかったす。日本に 来たのは初めてです。どうも ありがとうございました。
川合 涼太
テーマ
鈴木 千遙
Alvina Lim Yu Hui
これからどんなスカウト活動をしていきたいか
美濃加茂第1団隊 カブスカウト
オーストラリア隊
Peter Adams
千葉県連盟船橋1団 ボーイスカウト隊
もっと外国のスカウトと交流 することです。
私の名前はピーターです。 どこへ行っても自分ができる
このアグーナリーのような大 き い イ ベ ン ト に 参 加 し て、
ことで、たくさんの人を助け
もっと外国や他の地域との交
てあげたいです。
流を深めて、友達をいっぱい つくりたいです。
原田 一
鈴木 将馬
11
8月1日● 水
Wednesday, August 1
本部スタッフ集合
1 8月2日●
第 日
木
Thursday, August 2
第
2日 8月3日● 金
Fryday, August 3
第
3日 8月4日● 土
各運営本部準備
Saturday, August 4
第
4日 8月5日● 日
Sunday, August 5
第
5日 8月6日●
Monday, August 6
12 /11th NIPPON AGOONOREE
月
We Can!
We Can!
We Can!
We Can!
We Can! チャレンジクルー研修
We Can!
13
1 8月2日●
第 日
木
Thursday, August 2
参加隊到着
第
2日 8月3日● 金
Fryday, August 3
第
3日 8月4日● 土
Saturday, August 4
第
4日 8月5日● 日
Sunday, August 5
第
5日 8月6日●
Monday, August 6
14 /11th NIPPON AGOONOREE
月
We Can!
We Can!
We Can!
We Can!
We Can!
15
第
2日 8月3日● 金
Fryday, August 3
場内プログラム
第
3日 8月4日● 土
Saturday, August 4
第
4日 8月5日● 日
Sunday, August 5
第
5日 8月6日●
Monday, August 6
16 /11th NIPPON AGOONOREE
月
We Can!
We Can!
We Can!
国際交流の夕べ
We Can!
17
第
3日 8月4日● 土
Saturday, August 4
場外プログラム
第
4日 8月5日● 日
Sunday, August 5
第
5日 8月6日●
Monday, August 6
18 /11th NIPPON AGOONOREE
月
We Can!
We Can!
We Can!
フォーラム
19
第
4日 8月5日● 日
Sunday, August 5
近江の夕べ
第
5日 8月6日●
Monday, August 6
20 /11th NIPPON AGOONOREE
月
We Can!
We Can!
21
第
5日 8月6日●
Monday, August 6
撤営
閉会式
22 /11th NIPPON AGOONOREE
月
We Can!
23
24 /11th NIPPON AGOONOREE
I
大会の実施概要 大会の実施概要
I 1. 開催の趣旨 日本アグーナリーは、4年を周期に、障がいのあるスカウト(特別な配慮を必要とするスカウト) が相集い、海外を含めた多くのスカウトたちとのキャンプ生活を通じて、スカウト仲間としての心 大会のプログラム
II
の触れ合いと共通体験の中から、明るい希望を持って積極的に社会生活に参加することを目的に開 催されてきた。第8回大会までは、障がいのあるスカウトの大会としていたが、第9回大会では、単 に障がいのあるスカウトのためだけの大会ではなく、参加するすべてのスカウト・指導者が、期間 大会運営本部報告
中の諸活動を通じて共に生きることを学ぶ「学習の場」とし、第10回大会以降は、障がいの有無や III 老若男女にかかわらず、相互に人格と個性を尊重し支え合う「共生する社会」を実現するという社 会のニーズに応えることを目指す。 2. 大会の目的
第11回日本アグーナリーは、キャンプを通じて、自信と勇気に満ちた生活態度を身につけ、発達 障がいを含めた障がいについての理解を深め、人格と個性を尊重し支え合えあう社会の実現を目指 すことを目的に、 「チャレンジ・交流・希望」のコンセプトに基づき開催する。 3. 大会のテーマ 「We can! あなたといれば…」
参加者の声
IV
「We can(ウィ キャン) 」 (私たちは、できるのだ)は世界スカウト機構が、各国スカウト組織 の指導者を対象として“健康や障がいについての意識”を高めていくために発行したプログラム資 料の名称であり、世界的なボーイスカウト運動の中でも「障がい(者) 」に対する意識を考える標 語ともなった。この言葉は、第8回、第9回ではサブテーマとし、第10回では、参加者それぞれが仲 間と一緒に何ができるか、何をすべきかを考えるようこの言葉をテーマに設定した。第11回も第10 回に引き続き、この言葉をテーマとした。 4. 主 催 公益財団法人ボーイスカウト日本連盟 5. 後 援 文部科学省、厚生労働省、滋賀県、滋賀県教育委員会、野洲市、 野洲市教育委員会、湖南市、湖南市教育委員会、竜王町、竜王町教育委員会 6. 協 力 公益財団法人滋賀県文化振興事業団 7. 開催期間 平成24年(2012年)8月2日(木)~8月6日(月) (本部スタッフは8月1日(水)に入場し、6日(月)に退場) 8. 会 場 滋賀県・希望が丘文化公園 希望が丘文化公園は豊かな自然に恵まれた、東西約4km、南北約1km、野洲市、湖南市、竜王町 の2市1町にまたがり、面積416ヘクタールに及ぶ総合文化公園で、公園内は、大きく文化ゾーン、 野外活動ゾーン、スポーツゾーンの3ゾーンに区分され、今大会は公園の中核的な施設である青年 の城を拠点にして開催した。 25
9. 日程および基本日課 前日 8月1日 (水) 研修・準備
第1日 8月2日 (木) 集合・開会式
第2日 8月3日(金) プログラム
第3日 8月4日(土) プログラム
第4日 8月5日(日) 交流日
第5日 8月6日(月) 閉会式・解散
テーマ
さあ! はじめよう!
こんにちは!
チャレンジ!
フレンドシップ
さようなら、 また会おう!
6:00
起 床
起 床
起 床
起 床
起 床
朝 食
朝 食
朝 食
朝 食
朝 食
6:30 8:00
朝礼 朝礼 朝礼 朝礼 スカウツオウン スカウツオウン スカウツオウン スカウツオウン
9:00
本部スタッフ
10:00
(未成年) 事前研修開始 (成人) 業務開始
11:00 12:00
本部スタッフ 集合
13:00 14:00
環境整備 プログラム
プログラム
場外プログラム
昼 食 参加隊 集合・受付
プログラム中に 昼食・休憩を 含む
休 憩
閉会式 昼食 休憩
本部スタッフ
プログラム
(未成年) 事前研修開始 (成人) 16:00 設営・ 業務準備
プログラム
設 営 隊の活動
隊の活動
夕 食
夕 食
夕 食
夕 食
休 憩
休 憩
休 憩
(未成年) 事前研修 (成人) 20:00 業務準備
開会式
国際交流の夕べ
フォーラム
参加隊長会議
参加隊長会議
参加隊長会議
参加隊長会議
就 寝
就 寝
就 寝
就 寝
就 寝
消 灯
消 灯
消 灯
消 灯
消 灯
17:00
19:00
21:00 22:00
昼 食 解 散
15:00
18:00
撤 営
16:15 開場 16:45 開会 近江の夕べ
基本日課 起床 朝食 国旗掲揚 午前の活動 昼食 休憩
26 /11th NIPPON AGOONOREE
6:00 6:30 8:30 9:00 〜 11:30 12:00 13:00 〜 13:30
午後の活動 夕食 国旗降納 夜の活動 連絡会議 就寝 消灯
13:30 〜 16:00 17:30 18:00 19:00 〜 20:00 20:00 〜 21:00 21:00 22:00
10. 人数規模 ⑴参加人員 717人 ①参 加 隊 391人 346人 30人(オーストラリア18人、シンガポール12人) 11人 4人
I
②本部スタッフ 326人(※日本連盟役職員、ガールスカウト5人含む)
大会運営本部報告
19人 45人 48人 89人 125人(うち、未成年スカウト 94人) III
(参考:所属別参加者一覧) 所属
参加隊(391人) スカウト
本部スタッフ(326人)
指導者
成人
国内ボーイスカウト
211
135
海外ボーイスカウト
19
11
ガールスカウト
7
4
2
2
239
152
計
IV
参加者の声
一般参加
II
大会のプログラム
内訳
大会本部 総合サービスセンター 生活サービスセンター 活動サービスセンター チャレンジクルー
228
大会の実施概要
内訳
国内スカウト 外国スカウト ガールスカウト 一般参加
計
未成年 93
667 30
4
1
16 4
232
94
717
⑵見学者 574人(8月3日 59人 4日 94人 5日 421人) ⑶大会運営協力者 316人 場外プログラム、近江の夕べ、医療支援等でご協力をいただいた。 < 「近江の夕べ」 参加団体> ボーイスカウト滋賀連盟・大津第12団、湖東地区、湖南地区、湖西地区、女性指導者のつどい/ ボーイスカウト京都連盟/ボーイスカウト兵庫連盟/ボーイスカウト奈良県連盟/ボーイスカウ ト和歌山連盟/ボーイスカウト大阪連盟/一般社団法人ガールスカウト滋賀県連盟/ガールスカ ウト滋賀県第7団、第20団/滋賀県警察本部少年課/滋賀県庁職員有志/滋賀県こども会連合会 /滋賀県青年国際交流機構/滋賀県青年団体連合会/希望が丘キャンプリーダー/社団法人草津 青年会議所/栗東バルーン/龍谷大学村井ゼミ
27
⑷来賓 期間中、多くの来賓、招待者および来訪者があった。 <主な来賓の方々 > 国会議員
奥 村 展 三 土 肥 隆 一 三日月 大 造
文部科学副大臣・BS振興国会議員連盟理事 衆議院議員・BS振興国会議員連盟副会長 衆議院議員・BS振興国会議員連盟議員
文部科学省
久 保 公 人 勝 山 浩 司 人 見 達 也 蔀 賛 也 宇 野 和 彦
スポーツ・青少年局長 スポーツ・青少年局青少年課長 スポーツ・青少年局青少年課長補佐 スポーツ・青少年局青少年課庶務係長 スポーツ・青少年局青少年課庶務係
滋賀県
嘉 田 由紀子 佐 野 高 典 河 原 恵 渡 邉 光 春 小 林 治一良 角 野 文 彦 大 谷 雅 代 杉 山 隆 充 八 里 哲 也 吉 田 亮 市 田 泰 寛 関 宜 幸 北 野 允 早 川 和 彦 西 川 直 治 高 田 俊 裕
滋賀県知事(BS滋賀連盟連盟長) 滋賀県議会議長 滋賀県教育長(BS滋賀連盟副連盟長) 滋賀県健康福祉部長 滋賀県健康福祉部次長 滋賀県健康福祉部次長 滋賀県健康福祉部子ども・青少年局長 滋賀県健康福祉部子ども・青少年局副局長 滋賀県健康福祉部子ども・青少年局参事 滋賀県健康福祉部子ども・青少年局主幹 滋賀県健康福祉部子ども・青少年局主査 滋賀県健康福祉部子ども・青少年局主任主事 滋賀県教育委員会事務局生涯学習課長 滋賀県教育委員会事務局生涯学習課社会教育主事 滋賀県総合政策部文化振興課長 滋賀県総合政策部文化振興課主査
野洲市
山 仲 善 彰 田 中 良 隆 南 出 儀一郎
野洲市長 野洲市議会議長 野洲市教育長
湖南市
谷 畑 英 吾 森 淳 浅 原 寛 子 奥 村 良 道
湖南市長 湖南市議会議長 湖南市教育長 湖南市生涯学習課主幹
竜王町
竹 山 秀 雄 蔵 口 嘉寿男 岡 谷 ふさ子
竜王町長 竜王町議会議長 竜王町教育長
関連団体
安 部 侃 船 川 泰 裕 白波瀬 和 子 中 川 貞 夫 山 本 常 秋 森 田 喜久雄 松 村 賢 一 矢 田 充 宏 菅 谷 正 規
滋賀県子ども会連合会長 滋賀県青少年団体協議会長 ガールスカウト滋賀県連盟長 滋賀県青少年育成県民会議事務局長 滋賀県文化振興事業団常務理事 希望が丘文化公園公園長 滋賀県社会福祉協議会地域福祉部長 元滋賀県健康福祉部子ども・青少年局主査 元滋賀県健康福祉部子ども・青少年局主査
28 /11th NIPPON AGOONOREE
⑸県連盟別参加人数内訳 参加隊
参加人数 計
1
1
2
4
福島
8
8
茨城
7
群馬
2
II2
スカウト
指導者
北海道 宮城
1
1
7
大会のプログラム
2
1
5
8
千葉
19
15
15
49
神奈川
30
8
9
47
山梨
1
1
III
東京
5
7
35
47
新潟
1
1
富山
1 3
5
福井
17
10
大会運営本部報告
埼玉
石川
2
1 8
3
30
2
2
4
3
10
3
6
13
8
30
41
長野 岐阜
3
静岡
4
愛知
3
三重
1
滋賀
56
19
38
113
京都
1
1
21
23
兵庫
10
14
43
67
奈良
3
2
22
27
和歌山
1
1
大阪
30
30
参加者の声
IV
1
鳥取
1
3
島根
6
2
2
4 3
11
2
2
2
16
徳島
3
3
香川
1
1
岡山 山口
7
7
愛媛
4
5
3
12
福岡
31
16
3
50
1
1
2
7
沖縄
2
2
日本連盟
14
14
長崎 大分
3
2
I
大会の実施概要
本部スタッフ
所属
小計
211
135
321
667
ガールスカウト
7
4
5
16
外国
19
11
30
一般
2
2
4
合計
239
152
326
717
29
⑹参加隊人数内訳 指導者 (介添者含む)
スカウト 所属
CS 男
BS 女
男
VS 女
男
宮城
仙台第28団
1
埼玉
草加第3団
1
千葉
県派遣隊
3
横浜第30団
11
神奈川 山梨 東京 石川 福井 岐阜 静岡 愛知 三重
5
京都 兵庫
2
1
1
1
2
1
3
1
10
11
4
19
15
34
5
2
29
7
36
1
1
1
2
1
1
2
1
2
1
1 1 2
3
美濃加茂第1団
1
1
1
2
2
3
4
7
2
2
1
2
3
5
3
3
2
3
5
8
1
1
5 2
10
2
17
3
6
17
9
26
1
1
3
3
4
7
1
1
2
2
4
1
2
1
3
3
2
5
7
3
1
3
4
1
1
1
2
4
1
4
1
5
9
6
1
21
7
28
1
3
7
4
11
4
1
5
1
菊川第1団
1
1
2
相良第1団
1
1
2
名古屋第100団
1
1
1
名古屋第127団
1
鈴鹿第11団 10
大津第15団
5
2
1
1
大津第20団
1
2
甲賀第1団
5
1
6
湖南第1団
5
1
1
1 1
1
1
1
京都第24団
1
尼崎第25団
2
1
神戸第77団
2
1
2
1
1 3 1 1
5
1
2
2
13
4
17
3
1
1
7
2
9
1
1
1
1
2
9
5
9
11
20
1
3
1
3
4
1
2
3
2
5
1
3
1
3
4
1
1
6
1
7
1
1
松江第5団 1
四国中央第2団
1
1
5
7
3
福岡
北九州第50団
4
2
6
大分
大分第5団
1
1
1
ガールスカウト
5
オーストラリア
1
シンガポール 一般 19
2
6
3
4
4
1
6
3
4
1
1
69
19
36
2
7
7
7
14
1
1
1
2
3
4
7
31
16
47
1
28
10
6
2
1
1
3
2
5
4
7
4
11
3
11
7
18
4
8
4
12
2
2
4
239
152
391
4
8 31
7
3
6
1
3
3
2 2
51
4
1
松山第36団
30 /11th NIPPON AGOONOREE
6
1
光第3団
合計
2
1
1
大津第12団
宍道第1団
1
1
福井第81団
米子第8団
外国
1
鯖江第2団
鳥取
愛媛
1
1
金沢第26団
女
合計
1
11
2
男
うち スカウト 指導者 配慮
1
2
八王子第12団
奈良第6団
山口
女
1
八王子第1団
奈良
島根
男
1
近江八幡第4団
滋賀
女
うち 配慮
12
横浜第79団 山梨第10団
RS
小 計
2
1
1
123
84
68
1
3
⑺本部スタッフ(県連盟別) 県連盟
大会本部
総合 SC
生活 SC
活動 SC
チャレンジクルー 合計 成人
未成年
宮城 福島
3 3
1
1
1
2
3
2
2
群馬
1
2 2
1
千葉
3
5
神奈川
1 1
5
2
新潟
1
1
1
18
1
1
富山 福井
1
長野
静岡
1
愛知
2
参加者の声
IV
岐阜
1
III
4
1
1
8 7 2
大会運営本部報告
埼玉
東京
1
II
大会のプログラム
茨城
1
3
5
15
6
9
8
35 1
1
1
1
3
2
2
2
3
3
2
3
6
3
16
30
12
1
9
4
4
38
京都
6
7
2
3
3
21
兵庫
1
5
12
2
23
43
奈良
4
4
6
3
5
22
和歌山
1
大阪
1
滋賀
8
島根
6
1 7
10
2
1
岡山
4
1
8
1 1
徳島 1
愛媛
1
福岡
3 2
3
長崎
1
大分
2
沖縄 1
1 2
2
ガールスカウト
3 1
2 1
2 2
3
香川
30 3
1
山口
大会の実施概要
北海道
I
2 2
1
日本連盟
10
1
1
1
1
合計
19
45
48
89
31
1
5 14
94
326
31
⑻障がい・必要とする配慮の種類 配慮が必要なスカウトおよび指導者 135人 ※参加確定申込書での申告に基づきまとめた。 (重複申告あり) 障がいの種類
人数
割合
知的障がい
72人
44.5%
自閉症
32人
19.8%
発達障がい
12人
7.4%
ダウン症
9人
5.6%
両下肢麻痺
7人
4.3%
聴覚障がい
6人
3.7%
脳性マヒ
5人
3.1%
大幹機能障がい
4人
2.5%
学習障がい
3人
1.9%
広汎性発達障がい
2人
1.2%
言語優位
2人
1.2%
精神発達遅滞
2人
1.2%
運動遅延
1人
0.6%
アスペルガー症候群
1人
0.6%
筋ジストロフィー
1人
0.6%
高次能機能障がい
1人
0.6%
その他身体障がい
2人
1.2%
162人
100%
合計
⑼障がいのある(配慮を必要とする)参加者数と割合 参加区分
A 障がい者・配慮を 必要とする人数 (人)
B 全参加者数 (人)
C 割合(%) A/B
参 加 隊
カブスカウト年代
17
70
24.3
ボーイスカウト年代
36
88
40.9
ベンチャースカウト年代
34
43
79.1
ローバースカウト年代
36
38
94.7
3
152
2.0
本部スタッフ (成人)
6
232
2.6
本部スタッフ (未成年)
3
94
3.2
135
717
18.8
指導者 (介添含)
合計
※ガールスカウト参加者、外国参加者、一般参加者もそれぞれの区分で計上
32 /11th NIPPON AGOONOREE
11. 大会役員 ⑴名誉役員 大会役務
氏名
役職
顧問
塩 谷 立
BS振興国会議員連盟副会長・事務総長
顧問
髙 木 義 明
BS振興国会議員連盟副会長
顧問
松 本 剛 明
BS振興国会議員連盟副会長
顧問
中曽根 弘 文
BS振興国会議員連盟副会長
顧問
河 村 建 夫
BS振興国会議員連盟副会長 III
顧問
井 上 義 久
BS振興国会議員連盟副会長
顧問
土 肥 隆 一
BS振興国会議員連盟副会長
顧問
奥 村 展 三
BS振興国会議員連盟理事(滋賀)
顧問
三日月 大 造
BS振興国会議員連盟(滋賀)
大会役務
IV
参加者の声
⑵大会本部役員
II
大会のプログラム
BS振興国会議員連盟会長
大会運営本部報告
逢 沢 一 郎
大会の実施概要
I
顧問
氏名
役職
大会長
奥 島 孝 康
日本連盟理事長
副大会長
山 本 一 郎
日本連盟副理事長
副大会長 (統轄安全管理者)
山 本 健 二
滋賀連盟副連盟長
運営本部長
西 村 稔
日本連盟専務理事
副運営部長
膳 師 功
日本連盟理事・日本連盟コミッショナー
副運営部長
峙 信 治
滋賀連盟理事長
⑶サービスセンター長 大会役務
氏名
役職
インフォメーションセンター長
櫻 井 康 博
11NA実行委員(東京連盟)
総合サービスセンター長
森 賢
11NA実行委員(滋賀連盟)
生活サービスセンター長
南 秀 生
11NA実行委員(兵庫連盟)
活動サービスセンター長
村 山 大 介
11NA実行委員(東京連盟)
チャレンジクルーセンター長
津 田 繁
11NA実行委員(京都連盟)
33
12. 大会のプログラム
区 分
項 目 名
8月2日 (木)
8月3日 (金)
8月4日 (土)
8月5日 (日)
8月6日 (月)
場 所
AM PM AM PM AM PM AM PM AM PM みんなで参加
○
─
─
─
─
─
─
─
多目的広場
国際交流の夕べ
─
─
○
─
─
─
─
─
多目的広場
近江の夕べ
─
─
─
─
─
○
─
多目的広場
閉会式
─
─
─
─
─
─
─
○
多目的広場
自由交歓プログラム デイリー プログラム スカウツオウン (隊長認証) 奉仕プログラム
○
○
○
○
○
○
○
○
会場内各所
○
○
○
○
○
○
○
○
各隊サイト
○
○
○
○
○
○
○
○
代表スカウトフォーラム
─
─
─
─
○
─
─
─
多目的広場・ 体育館
スキルオラマ
─
─
○
─
─
─
─
体育館
クラフト教室
─
○
○
○
○
○
○
─
青年の城
パソコン教室&デジカメコンテスト
─
○
○
○
○
○
○
─
青年の城
シルクプリント
─
○
○
○
○
○
○
─
多目的広場
日本の伝統・文化
─
○
○
○
○
○
○
─
多目的広場
アマチュア無線
─
○
○
○
○
○
○
─
青年の城
たこ焼き
─
○
○
○
○
─
─
─
多目的広場
フライングディスク (ディスクゴルフ)
─
○
○
○
○
○
○
─
多目的広場
レスキュー &救急法
─
─
○
○
─
○
─
─
ロータリー
展示コーナー &落書きコーナー
─
○
○
○
○
○
○
─
多目的広場
キャップハンディ
─
○
○
○
○
○
○
─
多目的広場
ビジターチャレンジ
─
○
○
○
○
○
○
─
多目的広場
※ハイキング
─
○
○
○
○
○
○
─
会場内
A 世界に一つだけの陶器作り
─
─
○
─
─
(バス移動)
B びわ湖学習と外来魚釣り
─
─
○
─
─
(バス移動)
C 歴史探訪① 〜彦根城〜
─
─
○
─
─
(バス移動)
D 歴史探訪② 〜比叡山延暦寺〜
─
─
○
─
─
(バス移動)
─
─
○
─
─
(バス移動)
G びわ湖レガッタにアタック
─
─
○
─
─
(バス移動)
H びわ湖クルージング
─
─
○
─
─
(バス移動)
全体行事
開会式
フォーラム
場内プログラム 場外プログラム
F
扇子の絵付け体験と 日本連盟初野営地探訪
○
会場内各所
※「E:古代まがたま作りと幻の安土城探訪」は、事前希望調査結果に基づき開催中止とした。 ※ 「びわ湖レガッタにアタック」でのドラゴンボート乗船は、強風のため中止とし、ブルーギル釣りに変更した。 34 /11th NIPPON AGOONOREE
13. 大会会場図 ⑴全体図 野洲市辻町
500m
国道8号
公園境界
1,000m
水 面 建 築 物 W
C
・南線 園北線 文化公 望が丘 県道希
第1キャンプ場 第5・6キャンプ場
野外活動センター 西雨天 活動場 ロッジ
児童遊園
ピクニックランド
草野球場 芝生ランド
スポーツ 会館
緑 陰 屋内テニスコート
自転車道
野球場
中
グラウンド・ゴルフ場
球技場
西駐車場
西ゲート
道
東駐車場
かえでの森
東ゲート
東入口
多目的 ひろば
桜の森
日本庭園
竜王I.C
ファイヤー場 自転車道
希望の橋
普通車、 自動二輪車のみ 駐車できます。
南入口
文化ゾーン
III
友情の橋
南ゲート
テニス センターコート
陸上競技場
央 自転車道
テニスコート 南駐車場
東雨天 活動場
第3・4キャンプ場
大会運営本部報告
フィールドアスレチック
名神高速 道路
キャンプ道
ム
第2 ソフト 駐車場 ボール場
竜王町
第2キャンプ場
バードセンター
号 大 会のプログラム
辻ダム
野洲市
総合教育 センター
桜池
森林センター
II
477
子供ひろば
ユ ー ス ホステル
国 道
川 家棟
野外活動ゾーン
ダ 山上
西入口
I
至近江八幡
N
銅鐸博物館
0m
大会の実施概要
国道8号
市町境界線
2.8km 7.2km 4.0km 1.9km 7.6km 2.0km 4.7km 1.4km
竜王町西横関
竜王I.C∼青年の城 国道8号線(西横関)∼青年の城 東ゲート∼西ゲート(歩行用) 青年の城∼野外活動センター・かえでの森 栗東I.C∼西ゲート 国道8号線(辻)∼西ゲート 野洲駅∼西ゲート(バス経路) 西ゲート∼南ゲート
至栗東
至湖南
青年の城
部線 ・石 竜王
竜王ゴルフ
県道
湖南市
湖南市菩提寺
スポーツゾーン
荒川
近江富士 花緑公園
〈野外活動ゾーン・文化ゾーン〉
参加者の声
IV
第 1 キャンプ場 第3 キャンプ場 至西ゲート
野外活動センター
野外活動ゾーン
第 2 キャンプ場
東雨天活動場
かえでの森
N
第 4 キャンプ場
友情の橋
日本庭園
文化ゾーン サ イ ク リ ン グ 道
休憩所 桜の森
希望の橋
第2 ファイヤー場
ゴミ集積場
自転車 置 場 乗用車 120 台収容
サ イ クリ ング 道
つどいの 広場
バス停
食道棟
サイクリング道 一方通行
第 1 ファイヤー場
駐車 場
広場(起伏地)
乗用車 344 台収容
多目的 広場
青年の 城
小 道
道 グ ン リ ク イ サ
荒川
東駐車場 東ゲート
線 圧 高
第 3 ファイヤー場
水面 至国道 8 号
建物
至竜王 I.C.
トイレ 名神高速道路 県道竜王・石部線
35
見学者立入禁止地域
⑵参加隊および本部スタッフ生活サイト図
36 /11th NIPPON AGOONOREE
⑶大会本部およびプログラムサイト図
大会のプログラム
大会運営本部報告
ナー コー 書き &落 ナー コー ト 展示 リン クプ ル シ ジ レン チャ ター ジ ビ 化 文 統・
II 伝 の 本 日
III
大会の実施概要
I
参加者の声
IV
レスキュー& 救急法
パソコン教室&デジカメコンテスト アマチュア無線
青年の城
37
⑷生活サイト図 (青年の城) 階段
1階
多目的 ホール (1)
自動販売機 コーナー
つどいの広場
多目的 ホール (3)
非常口
事務室 ダビデ像
機械室 電気室
和室(45)
洗面所
宿泊室(15)
スキル・オ・ラマ 荒天時の全体行事会場
エレベーター
中央管理室
和室(75)
202
宿泊室(25)
宿直室
プログラム(パソコン教室・アマチュア無線)
準備室
便所
給湯室
食道棟への地下道
隊長会議等各種会議室
2階 中研修室
小会議室
エレベーター
小研修室
会議室
特別会議室
階段 非常口
小研修室
倉庫
談話室
階段
小研修室
204 倉庫
205
便所
給湯室
階段
(20)
302
階段 (3 階へ)
給湯室
倉庫
エレベーター
倉庫
(20)
倉庫
階段
洗面所
303
研修室
便所
301
(20)
212
ピロティー
交歓室
病室
非常口
101
(6)
公園長室
中ホール 電話
201
102
(6)
階段 (2, 3 階へ)
ボイラー室
エレベーター
救護室
小会議室
多目的 ホール (2)
小会議室
青年の城 見取り図
非常口
総合 SC 広報班
304
便所
(20)
3 階(宿泊室)
305
洗面所
(20)
非常口
306
(20) (6)
階段 (1, 2 階へ)
談話室
洗面所
便所
1階
321
313
314
315
316
317
318 319
(20) (20) (20) (20) (20) (20)
洗面所
洗面所 便所 洗面所
320
(2)
階段 (2 階へ)
倉庫 機械室
出入口 階段 (食道へ)
コインランドリー 便所
参加隊・本部スタッフ宿泊室
本館への地下道
ホール
310
323
︹食堂棟︺
309
(20) (20)
322 (12)
311 312
308
階段
エレベーター
非常口
307
脱衣室 便所
大浴場 (70)
小浴場 (40)
脱衣室
救護関係
2階
研修・プログラム
玄関
売店
食器 洗場 出口
厨房
女子便所
ホール
食道 事務室
使用不可
男子便所 階段 (浴室へ)
手洗場 厨房 研修食道 (240)
喫茶・談話室 (50)
テラス
38 /11th NIPPON AGOONOREE
⑸会場までの交通案内
(5)会場までの交通案内
大会の実施概要
I
大会運営本部報告
III
大会のプログラム
II
参加者の声
IV
●電車バス利用 (1)路線バス ●電車バス利用 JR琵琶湖線「近江八幡駅」より近江鉄道バス「希望が丘青年の城(東ゲート)行」 ⑴路線バス 約 30JR琵琶湖線「近江八幡駅」より近江鉄道バス「希望が丘青年の城(東ゲート)行」 分(運賃:640 円) 約30分(運賃:640円) JR 近江八幡駅発 希望が丘青年の城(東ゲート)行 (平日) 7:51、11:45 (土曜) 7:51、11:45、16:50 (日曜) 11:45 JR近江八幡駅発 希望が丘青年の城(東ゲート)行 〈平日〉7:51、11:45 〈土曜〉7:51、11:45、16:50 希望が丘青年の城(東ゲート)発 JR 近江八幡駅行 〈日曜〉11:45 希望が丘青年の城(東ゲート)発 JR近江八幡駅行 (平日) 8:39、12:24 (土曜) 8:31、12:26、17:24 (日曜) 12:26、17:24 〈平日〉8:39、12:24 〈土曜〉8:31、12:26、17:24 〈日曜〉12:26、17:24
(2)シャトルバス ⑵シャトルバス JR琵琶湖線「野洲駅北口」と「希望が丘青年の城(東ゲート) 」で大会参加者専用の JR琵琶湖線「野洲駅北口」と「希望が丘青年の城(東ゲート) 」で大会参加者専用の シャトルバス便を運行いたします。 シャトルバス便を運行いたします。 約 30約分 (片道会費:750 円を現地受付で徴収) 30分 (片道会費:750円を現地受付で徴収) JR 野洲駅北口発 希望が丘青年の城(東ゲート)行 JR野洲駅北口発 希望が丘青年の城(東ゲート)行 8月 2 日 10:00、11:00、11:30、12:30、13:00、13:30 〈 8月2日〉 10:00、11:00、11:30、12:30、13:00、13:30 希望が丘青年の城(東ゲート)発 JR 野洲駅北口駅 希望が丘青年の城(東ゲート)発 JR野洲駅北口駅 〈 8月6日〉 13:00、13:30、14:00、14:30、15:00、15:30、16:00、16:30、17:00 8月 6 日 13:00、13:30、14:00、14:30、15:00、15:30、16:00、16:30、17:00 ●車利用 ●車利用 名神高速道路 竜王インターチェンジより約 5 分。東ゲートより入園 名神高速道路 竜王インターチェンジより約5分。東ゲートより入園 39
15. 生活 ⑴宿泊 ①舎営 舎営を希望する参加隊には、青年の城の宿泊部屋を割り当て、また本部スタッフにおいても業 務上および身体的事由等により一部のスタッフに宿泊部屋を割り当てた。 ②野営 野営を希望する参加隊は、 青年の城周辺の第1キャンプ場およびフライングディスク場地域 ( 「青 年の森」と呼称)を割り当て、また、大部分の本部スタッフは、野営とし、チャレンジークルー には「さくらの森」 、 活動サービスセンターは「第2営火場」 、 生活サービスセンターおよび総合サー ビスセンターは「第3営火場」を割り当てた。 ⑵食事 参加隊および本部スタッフとも、期間中を通じて朝食および夕食を食堂での給食とした。但し、 8月5日の「近江の夕べ」の夕食のみ弁当食を配給、昼食は弁当食の配給とした。 献立 8/2 (木)
8/3 (金)
8/4(土)
8/5(日)
8/6(月)
集合・設営 開会式
場内プログラム 国際交流の夕べ
場外プログラム
場内プログラム 近江の夕べ
閉会式 撤営・解散
給 食
給 食
給 食
給 食
朝 食
ごはん ふりかけ ミニオムレツ 焼き魚 (鮭) 野菜サラダ 味噌汁
ロールパン 明太オムレツ ミートボール 野菜サラダ オレンジ ジャム・マーガリン 牛乳
ごはん 味付け海苔 玉子ロール 焼き魚(鯖) 野菜サラダ 味噌汁
エビフライ弁当・ お茶
おにぎり弁当・ お茶
と ん か つ & ハ ン 幕の内弁当・ バーグ弁当・お茶 お茶
レーズンロールパン ウインナー ゆで卵 野菜サラダ バナナ ジャム・マーガリン 牛乳
昼 食
白 飯、 バ ラ 寿 司、 おにぎり三種類(ゆ 海苔玉ふりかけ飯、 白 飯、 山 菜 飯、 茄 エ ビ フ ラ イ、 焼 き か り、 海 苔 玉、 若 トンカツ、ハンバー 子 天、 甘 芋 天、 出 そ ば、 か ら あ げ、 菜)、からあげ、チ グ、 エ ビ チ リ、 レ し巻、蒲鉾、焼鮭、 野 菜 煮、 梅 春 雨、 キ ン カ ツ、 ウ ィ ン タ ス、 キ ャ ベ ツ、 金平牛蒡、野菜豆、 パイン、キャベツ ナー、さくら漬け、 胡 瓜、 人 参、 高 菜 春雨、糸蒟蒻、筍、 ひ じ き 煮、 菜 の 花 漬け 人参、松茸型里芋、 胡麻和え さくら漬け 給 食
夕 食
ごはん マイタケハンバーグ 付け合わせ 野菜サラダ スープ プリン
給 食 ごはん とんかつ ウインナー ポテトサラダ 味噌汁 ゼリー
給 食
弁 当
ビーフカレーライス し じ み ご 飯&唐 揚 福神漬け げ弁当 野菜サラダ お茶(200ml) スープ
⑶シャワー 参加隊および本部スタッフごとに利用時間を定め、青年の城の既設のシャワーを利用した。 ⑷トイレ 青年の城および公園内の既設のトイレを利用し、その他に、仮設水洗トイレ(身障者用含む、全 て洋式)を「青年の森」に6棟、 「さくらの森」に5棟設置した。 ⑸水道 野営地での洗面等のために流し台を「青年の森」に8棟、 「さくらの森」に7棟設置した。 40 /11th NIPPON AGOONOREE
16. 大会のシンボルマーク ホームページ等を通じて広く一般に募集し、全国から9人11 作品の応募があり、11NA実行委員会で選考を行った結果、入 選1点、佳作1点を選定した。
I
大会の実施概要
入選:中嶋広志 岐阜県連盟美濃加茂第1団VS隊長 佳作:今北紘一 滋賀連盟大津第1団団委員長 日本一の湖である琵琶湖と、その湖に住む日本固有種で国 内最大級のビワコオオナマズが表現された作品が、大会の
大会のプログラム
II
シンボルにふさわしいとのことから入選とした。
入選作品については、これまで同様、大会シンボルマークとして、大会参加章(ワッペン)や大 会記念品等のデザインとして採用した他、大会の印刷物等にも使用した。 大会運営本部報告
III
17. 大会の準備
事前の準備は、平成22年度に実行委員会(西村 稔委員長)を1回、平成23年度に5回、平成24年 度に2回開催し、同委員会のもとに4つの専門部会を編制して各部会とも5回開催し、具体的な諸準 備が進められた。また、平成24年2月に「現地説明会」を開催し、参加予定の隊長等への説明と意 見収集を行い準備にあたった。 18. 会期前後・会期中の動き
IV
参加者の声
7月30日(月) 晴れ
早朝から業者によるステージ、トイレ、流し台の生活設備、業務用天幕の設置作業が始まった。 また、那須野営場、スカウト会館(本郷) 、山中野営場から備品や資機材等が10㌧トラック1台で 搬出された。 7月31日(火) 晴れ 前日搬出された備品・資機材の搬入作業を行った。また、前日に引き続き会場設営工事が行わ れ、ゲートや案内看板、国旗ポール等を設置した。また、机、椅子等のレンタル品、備品等の各 サービスセンターへの配分を一部行った。総合サービスセンターとチャレンジクルーの先発要員 が集結し、準備を行った。 8月1日(水) 晴れ 本部スタッフが全国から集結した。明日から始まる大会の準備が進められた。近江の夕べ関係 の業者がテント設営を行い、音響関係のセッティングを行った。またチャレンジクルーでは、未 成年スカウトへの研修が行われた。 8月2日(木) 晴れ 参加隊が集結し、総合受付を済ませたのち、舎営・野営のそれぞれの生活エリアで設営作業を 行った。14時から第1回の運営本部会議が開催され、各センターの準備状況について報告された。 14時30分から統轄安全会議を開催。19時から多目的広場にて開会式が挙行された。本日から5日 まで20時30分から参加隊長会議を行った。 8月3日(金) 晴れ 本日から6日まで、毎日9時に運営本部会議を行った。 場内プログラムの各種プログラムが展開され、参加者、見学者が大いに楽しんだ。 41
19時から「国際交流の夕べ」が行われ、各種出し物があり、途中、 「ひこにゃん」も登場した。 そして、創始者B-Pの孫のマイケルB-Pがステージに登場し、メッセージを贈った。 8月4日(土) 晴れ 場外プログラムが展開された。 19時からは、参加スカウト、指導者・保護者、チャレンジクルーを対象としたフォーラムを開 催した。 8月5日(日) 晴れ 場内プログラムが展開された。 秋篠宮同妃両殿下ならびに眞子内親王殿下がプログラムの御視察と代表スカウトとの御懇談を された。 近江の夕べの開会式では、秋篠宮殿下からお言葉をいただいた。開会式後、夜店を御視察され た。 大津第12団音楽隊による演奏、ステージでは、よし笛、近江うし丸くん、車椅子レクダンス、 「詩 音」の2人が歌で会場を盛り上げた。夜半から雨が降り出した。 8月6日(月) 晴れ 未明に雨もあがり、朝から撤営と環境整備が行われた。11時から各種プログラムの表彰式、そ の後閉会式が行われた。尼崎第25団と大津第12団の演奏とチャレンジクルーたちの手話で、「か がやけアグーナリー」を合唱し、みんなで手を繋ぎ「友情の輪」を歌った。最後に、膳師日本連 盟コミッショナーの弥栄三唱で幕を閉じた。午後から業者による撤収が始まった。 8月7日(火) 晴れ 山中野営場・那須野営場行の備品・資機材を10㌧トラックで搬出した。スカウト会館行の備品 は整理し、夕刻には、宅配便で送付した。業者による撤収も夕刻には完了した。 8月8日(水) 晴れ 借用地のチェックと清掃作業を夕刻まで行い、施設側との借用についての最終確認を行った。 19. 関係機関の協力 ⑴滋賀県 事業実施にあたっては、 「健康福祉部子ども・青少年局」職員に11NA実行委員会委員に就任し ていただき、準備から実施にいたるまでご支援・ご協力をいただくとともに、大会期間中も会場に 常駐いただき緊急時の対応にも備えることができた。会場利用にあたっては、 「総合政策部文化振 興課」に指導・助言をいただき効果的な利用が可能となった。また、秋篠宮同妃両殿下ならびに眞 子内親王殿下のお成りにあたっても、健康福祉部子ども・青少年局を中心に調整を進められ、滋賀 県警による円滑な警備体制が講じられた。 ⑵公益財団法人滋賀県文化振興事業団 会場である希望が丘文化公園を管理運営している滋賀県文化振興事業団においては、施設の利用 調整や予約等について便宜を図っていただき、十二分な会場利用計画を検討することができた。実 際には、予定参加人員の縮小もあり、当初計画よりコンパクトな利用となったが、機能的かつ効率 の良い会場設計ができ、各施設を有効的に利用することができた。
42 /11th NIPPON AGOONOREE
20. 総括( 西村 稔 11NA実行委員会委員長 ) 日本アグーナリーは、今回も秋篠宮殿下、紀子妃殿下、眞子内親王殿下をお迎えし、滋賀県希望 が丘文化公園で無事に終えることができました。開催地、滋賀連盟をはじめ前回の兵庫につづき近 畿ブロックの皆さんの積極的なご協力のお陰と感謝しています。
I
大会の実施概要
肢体不自由のスカウトが参加者の8割以上を占めた第1回大会から40年、知的障がい・発達障がい のスカウトが8割以上にと様変わりしました。 私は、第9回から3度つづけて実行委員長をつとめさせていただきました。 「We can…」 という 大会テーマの継続性、独自性を痛感、参加者が「できることを、さらに、できた」という大会を目 プログラムひとつにしてもマンネリ化しない継続の必要性を感じました。
大会のプログラム
II
指したかったからです。
これまでの参加者が1,000人を超える大会と異なり、約750人という若干コンパクトな大会は効率 大会運営本部報告
よく運営できました。ひたすら大きいことを目指すことから、発想を変えることの大切さを学んだ III 大会でもありました。滋賀連盟、奉仕いただいた多くのスタッフ、実行委員の皆さんのご理解とご 協力に感謝いたします。本大会開催までの4年間、ありがとうございました。
参加者の声
IV
43
II
大会のプログラム
8月2日(木)さあ! はじめよう! 開会式 19:00 - 20:00 多目的広場特設ステージ <開会式 式次第> 1. オープニング
10. 来賓紹介
会場紹介・これまでのNA紹介
11. 来賓挨拶 文部科学副大臣 奥村 展三 (ボーイスカウト振興国会議員連盟理事)
2. 開会の言葉 (司会) 3. 国旗掲揚・国歌斉唱 4. 外国旗、ガールスカウト旗掲揚 5. 連盟旗、90周年旗、大会旗掲揚
滋賀県知事 嘉田 由紀子 (ボーイスカウト滋賀県連盟連盟長)
6. 連盟歌斉唱
衆議院議員 土肥 隆一 (ボーイスカウト振興国会議員連盟副会長)
7. 隊旗の入場
12. 合唱 (かがやけアグーナリー)
8. アグーナリー開会宣言 (代表スカウト)
13. 閉会の言葉
9. 大会長挨拶 奥島孝康 日本連盟理事長
アグーナリー開会までのカウントダウンが0になり、スカウトたちの興奮が最高潮に達した瞬間、 トランペットのファンファーレが鳴り響き、司会のローバースカウトから、 「テーマは、We Can! あなたといれば…です。みなさんにとって、できることとは何でしょうか? その答えを、全国から参 加しているスカウトの仲間とともに、ここ希望が丘で見つけましょう!この大会の主人公であるみな さん一人一人のチャレンジが、この大会を成功に導き ます!皆さんの手で、友情の輪を広げる大会に、皆さ んの夢が叶う大会に、 そんな最高の大会にしましょう」 と開会の言葉があり、国旗、外国旗、ガールスカウト 日本連盟旗、日本連盟旗、創立90周年旗、大会旗が掲 揚され、続いて参加隊の隊旗が入場した。その後、滋 賀連盟大津第15団北宅慎太郎君と柴田智生君の2名の 代表スカウトによる開会宣言が行われ、奥島大会長の 挨拶、来賓の方々からお祝いの言葉をいただいた。 その後、兵庫連盟尼崎第25団のスカウトたちのドラ ム演奏をバックに、 「かがやけアグーナリー」をみん なで歌い、心をひとつにした。 また、開会に先立ち、嘉田由紀子滋賀県知事(滋賀 連盟連盟長)に日本連盟功労章の「たか章」が贈呈さ れた。
44 /11th NIPPON AGOONOREE
8月3日(金)こんにちは! 1. 場内プログラム 9:00 - 11:30、13:30 - 16:00 場内での本格的なプログラムが開始され、スカウトたちはドリームアワードの獲得に向けて様々 なプログラムへの挑戦が始まった。場内プログラムは、4日(土)〜 5日(日)も展開した。 〈場内プログラム一覧と実施状況〉
スキル オ ラマ (Skill-O-Rama)
1
2
レザークラフト (ネームタッグ)
4
4
クルー テント 支援 数 (人)
0
2
室内
5
参加者 (一般参加も含む)
備品 机 1
5
イス
その他
3日
2
6
チーフが すべての 備品を準備
パソコン教室 3
写真コンテスト
4
4
室内
5
13
3
4
6
5
日本の 伝統・文化
4
2
3
5
13
扇子、 習字セット
6
アマチュア無線
2
2
室内
1
3
無線一式、 糸電話
16
食材一式を 近隣店舗で 購入
たこ焼き
3
2
4
3
*
220
73
177
参加隊スカウトも喜んでレザークラフ 470 トに夢中になれた。記念のネッカリン グが完成。
93
42
151
286
一般参加の方が対象としてネームタッ グを作った。これも思い出の品。
112
44
89
245
数種類のデザインを準備し、お好みの 名刺の作製に多数のスカウトが参加。
19
8
56
83
ダビデの像の横に83枚の写真が展示さ れた。いづれも力作揃いで金賞・銀賞・ 銅賞の選定は困難を極めた。閉会式前 に表彰式を実施。
137
174
10NAに引き続き実施したプログラム 578 でもっとも多くの参加を得た。やはり オリジナル作品は11NA記念の品。
130
21
174
扇子への絵付け、習字などを楽しむ 325 コーナー。リーダーによる綺麗な作品 を見本としてチャレンジした。
81
14
180
124
*
食材として生ものを扱うコーナーであ りもっとも衛生・安全という観点から 340 気を遣った。初日午前は焦げつきも多 かったが、次第に慣れておいしいたこ 焼きが完成した。
参加者の声
4
7
*
IV
5
計
158
シルクプリント 267 一式
シルクプリント
5日
参加は5隊4題。雨天時を考慮し室内で 実施した。本来ならば多くの参加者に 158 見ていただくためにアリーナでの開催 が好ましい。それでも想定以上の参加 者を得た。音響効果の確保が必要。
パソコン& プリンター
4
4日
II
実施状況
216
III
大会運営本部報告
レザークラフト (チーフリング)
部員 (人)
糸電話も準備し、通信の基本を学習。 リーダーによる交信風景は参加スカウ トを刺激した。韓国のジャンボリー会 場と交信ができたことが素晴らしい。
8
フライング ディスクゴルフ
1
4
2
1
6
会場保管の 備品一式
121
9
85
このディスクゴルフがこんなに楽しい ものとは知らなかった、と思った参加 者も多いのでは。最もスコアの良かっ 215 たスカウトに閉会式で表彰。リーダー 作製の素敵なメダルが3名に授与され た。
9
レスキュー & 救急法
2
0
1
1
10
起震車と AEDセット
133
29
76
近隣の消防署のご協力で達成できたプ 238 ログラム。震度7の体験は記憶に新し い。常日頃から災害対策が肝心。
10
展示コーナー & らくがきコーナー
3
2
7
11
3
模造紙
168
51
77
296
11
キャップハンディ コーナー
3
4
1
1
3
大型備品 一式
4
4
1
1
3
ビジターチャレンジ 12 (BVS・CSスカウト デー) コーナー 13
ハイキング
大会のプログラム
プログラム
なんでもOKというコーナー。豆芸術 家たちが大いに腕をふるった。
254
34
101
10NAに続き実施。車イスのコントロー ルの難しさや暗夜行路の体験などは、 389 その大変さが参加スカウトにどう伝 わっただろうか。
段ボールなど 326
58
135
コイン落としの難しさ、段ボール人間 519 キャタピラなどは見ているスカウトも つい笑みがこぼれる。
少なくとも2隊実施
参加隊リーダーによる下見実施を条件 として場内プログラムの枠外で実施し たが、参加隊はハイキングに大いに満 足した模様。実施して良かった。
スキル・オ・ラマは体育館、パソコン教室&写真コンテストおよびアマチュア無線は青年の城、ハ イキングは場内、レスキュー &救急法は大型車両転回場(ロータリー)付近で実施し、その他は多 目的広場で展開した。 45
それぞれが自分のペースで取り組んだ場内プログラム。キャップハンディでは、思うように動か せない車椅子や、目隠しをしてロープだけを頼りに歩く体験をした。スキル・オ・ラマでは、みん なで大きな声で歌って踊って、最後には白いハッピの兵庫連盟尼崎第25団の演奏で、みんなで手を つないで元気いっぱいに踊った。 2. 国際交流の夕べ 19:00 - 20 : 00 多目的広場特設会場 シンガポール派遣団は、いろいろな人たちがいることの喜びを表現したダンス、オーストラリア 派遣団は、アボリジニ神話を劇で披露した。途中には「ひこにゃん」も登場し、マルモリダンスで はステージにスカウトたちが押し寄せ、座っている人より踊っている人の方が多い状況となった。 そして、創始者B-Pの孫のマイケルB-P氏がステージに登場し、スカウトたちにメッセージを贈った。 最後は、尼崎第25団の演奏にあわせて、みんなで大会ソングを歌った。
3. デイリープログラム(隊長認証) 期間中を通じて、自由交歓プログラム、スカウツオウン、奉仕プログラムが行われた。
46 /11th NIPPON AGOONOREE
8月4日(土)チャレンジ! 大会中日のこの日は、場外プログラムの日として、多くの参加者は、バスに乗って表外へ出かけて 行った。 残った参加者や一般参加者や見学者に対応して場内プログラムも実施された。 1. 場外プログラム 9:00 - 16:00 バス台数
世界に一つだけの陶器作り
27名
大型1台
琵琶湖学習と外来魚釣り
72名
大型2台
歴史探訪① 〜彦根城と多賀大社〜
29名
大型1台
歴史探訪② 〜比叡山延暦寺〜
47名
大型1台
扇子の絵付け体験と 日本連盟初野営地探訪
83名
大型2台
びわ湖レガッタにアタック
83名
大型2台
びわ湖クルージング
42名
大型1台
III
IV
参加者の声
2. フォーラム 19 : 00 - 20:00
II
大会運営本部報告
参加者数
大会のプログラム
プログラム名
下記の3つのグループに分けて、それぞれの立場による意見交換を行った。 ⑴代表スカウトフォーラム(外国スカウト含む) テーマ:11NA参加と今後のアグーナリーへの期待 ⑵参加隊指導者・保護者フォーラム テーマ:11NA参加と今後のアグーナリーへの期待 ⑶チャレンジクルーフォーラム 今回のアグーナリーに参加して
47
8月5日(日)フレンドシップ! 日曜日ということでもあり、見学者も大勢訪れ、多目的広場いっぱいに参加者・見学者があふれ、 賑やかにプログラムが展開された。 1. 場内プログラム 9:00 - 11:30、13:30 - 16:00 前々日と同様に場内各所で場内プログラムが展開された。 昼前からドリームアワード認証者が続々とあらわれ、多目的広場入り口に設置した表彰台で、大 会役員からアワードが授与され、皆から祝福された。 午後には、秋篠宮殿下、同妃殿下、眞子内親王殿下のお成りを賜り、村山大介活動サービスセン ター長のご先導のもと、多目的広場で展開されている各コーナーのプログラムを御視察いただいた のち、青年の城研修室で、代表スカウト等と親しく御懇談を賜った。 2. 近江の夕べ 16 : 15 - 19 : 45 多目的広場特設ステージ <近江の夕べ開会式 式次第> 1. 開式の言葉
5. 代表スカウトの言葉
2. 開会の挨拶
6. 近江の夕べ開会宣言
滋賀県知事 嘉田 由紀子
副大会長 山本一郎
(ボーイスカウト滋賀連盟連盟長)
(日本連盟副理事長)
3. 秋篠宮殿下のおことば
7. 閉式の言葉
4. 来賓祝辞 文部科学大臣 奥村展三
強い日差しの中、16時15分、滋賀連盟大津第12団音楽隊の演奏とともに、 「近江の夕べ」が開場 となり参加者が参集した。 開会式に先立ち、ご来賓の方々の紹介を行った。 秋篠宮殿下、同妃殿下、眞子内親王殿下をお迎えして開会式がスタートした。嘉田滋賀県知事の 開会挨拶に続き、秋篠宮殿下からお言葉を賜った。 代表スカウトの滋賀連盟湖南第1団桜井澪央君、川口大綸君から「まだまだアグーナリーは続き ます!いっしょに楽しみましょう!!」と言葉があり、近江の夕べが始まった。 秋篠宮殿下、同妃殿下、眞子内親王殿下は会場内をご視察、夜店でゲームも楽しまれた。 参加者たちも綿菓子やツイストパンを食べつつ、射的やヨーヨー釣り、輪投げに挑戦。 ステージでは前回に引き続いての参加となった車椅子レクダンス、そして「詩音」のお二人が歌 で会場を盛りあげた。楽しい時間がまだまだ続く中、だんだんと陽が暮れた。
48 /11th NIPPON AGOONOREE
8月6日(月)さようなら また会おう! テント泊・宿舎泊のそれぞれの生活サイトでは身の回りの整理と撤営作業に入り、5日間を過ごし お世話になった各施設の環境整備を行った。チャレンジクルーのスカウトの協力を得て荷物の運搬・ 積み込みまで終えた参加隊は多目的広場に移動し、閉会式に臨んだ。 閉会式 11:00 - 12:00 多目的広場特設ステージ 大会のプログラム
II
<閉会式 式次第> 7. 大会長挨拶
2. 別れの言葉
副大会長 山本健二 (滋賀連盟 副連盟長)
3. 来賓紹介 4. 来賓挨拶
8. 合唱 (かがやけアグーナリー)
滋賀県知事 嘉田 由紀子 (ボーイスカウト滋賀連盟連盟長)
9. 連盟旗、90周年旗、大会旗降旗 10. 外国旗、GS旗降納
文部科学省 スポーツ・青少年局長 久保 公人
11. 国旗降納
5. 記念品贈呈 シンガポール隊・オーストラリア隊
13. 友情の輪
12. 閉会の言葉 14. 弥栄三唱 IV副運営本部長 膳師 功 参加者の声
6. マイケルB-P挨拶
III
大会運営本部報告
1. 開会の言葉
閉会式に先立ち、期間中に実施したフォーラムの発表を部門毎に行い、続いて行ったプログラム表 彰式では、フライングディスクとデジカメコンテストの金・銀・銅を受賞したスカウトを表彰した。 そして、いよいよ、真夏の太陽が照りつける中、閉会式がスタートした。代表スカウトの山口県連 盟光第3団武居輝樹君、 岡崎正浩君の別れの言葉「きらら浜ジャンボリーで会いましょう!」にアグー ナリーが終わることを実感。シンガポール、オーストラリアの派遣団には記念品が贈呈され、それぞ れが大きなかけ声で会場を盛りあげた。尼崎第25団、大津第12団の演奏とチャレンジクルーたちの手 話で、かがやけアグーナリーを大合唱。最後には会場にいたみんなで手をつなぎ、大きな大きな「友 情の輪」を作った。そして、みんなで弥栄を三唱!!いや〜さかっ、いや〜さかっ、いや〜さかっ !!
49
III
大会運営本部報告
インフォメーションセンター 1. 準備状況 平成24年2月に行われた現地説明会の折に、参加者より、大会期間中、何でも相談にのってもら えるインフォメーションセンターの設置を要望する声があがった。 インフォメーションセンターは10NAでも開設したが、十分機能できず11NA実行委員会では設 置について協議がなされていなかった。NAに初めて引率し参加する指導者も多いと予想されるこ ともあり、第5回実行委員会で、櫻井実行委員と総合サービスセンターとで企画にあたることを決め、 また第6回実行委員会で運営要項案が出され、櫻井実行委員がインフォメーションセンター長に承 認され運営を一任することに決まった。 2. 運営要領 ⑴目的 ①11NAに関する質問・不安・不満の解消を図りNAを楽しめるよう支援する ② 特別な配慮を要するスカウトを導く指導者に情報提供を行い、 障がい児スカウティングを推進する ③参加者の交流を支援する ④その他 ⑵開設時間 8:00 〜 20:00 ①8:00 〜 11:00 ②11:00 〜 14:00 ③14:00 〜 17:00 ④17:00 〜 20:00 ⑶業務担当者 ①インフォメーションセンター長として櫻井実行委員があたり統括する。 ②総合SC総務班が運営に当たる。 ③各SC副センター長が情報提供などにあたる。 総合SC副センター長 生活SC副センター長 活動SC副センター長 チャレンジクルー副センター長 ④ 必要に応じ滋賀県連盟本部や各SC本部に応援を求め、運営スタッフが少ないがサービスの質 を維持する。 ⑷業務方法 ①交代しながら2名以上の運営スタッフで対応する。 ②インフォメーションセンター長不在の折は、必要に応じ携帯で呼び出す。 ③各副センター長が不在の折は、必要に応じ各SC本部へ応援を求める。 ④インフォメーションボードを活用する。 ⑤サロンの活用。
50 /11th NIPPON AGOONOREE
⑸その他 ・インフォメーションセンターの呼称「コンシェルジュおうみ」 ・モットー :Say Yes! 出来る事は何でもします。 『即時性と機動力』 『最新の情報と適切な判断』 ・スローガン:全ての来場者に笑顔で!! 『笑顔と温かさ』 3. 利用状況 会場内の案内に関する問い合わせは多かったが利用件数には加えなかった。 ①月日別 8月2日 (木)
3日(金)
4日(土)
5日(日)
6日(月)
利用件数 (件)
10
5
1
9
1
III
大会運営本部報告
月日
②内容別 総合SCに関すること
3件(情報の入手方法、シャトルバス)
生活SCに関すること
6件(アロー便荷物紛失、電源の場所、落し物、おむつ交換の場所)
活動SCに関すること
4件(アワード、奉仕プログラム、音楽隊の練習場所)
チャレンジクルーに
IV
0件
その他
13件 ( 交流相手先の斡旋依頼多数、障がい者の本部における業務内容、
参加者の声
関すること
場内の食事や買い物、近江の夕べ、代表スカウトへの指導、ス カウト行方不明) 4. 評価と課題 ① 障がいのある本部スタッフが取り組む業務内容の変更に関する相談や、障がいのあるスカウトが ピンをなくし情緒不安が強く指導が難しいとの訴え、医療との連携が必要な状況のスカウトへの 配慮、舎営内でのおむつ交換の場所など、利用件数は少なかったが、障がいのあるスカウトへの 対応に関する内容は目立った。 ② GS同士の交流、外国スカウトとの交流、近県や同じ規模の団との交流、音楽隊同士の交流など の交流に関する斡旋希望は多かった。 ③ SC本部に近い場所にインフォメーションセンターを設けたことにより、多忙な各SC副センター 長の協力をいただきやすい環境であった。特に総合SC副センター長はほぼ常時業務にあたって いただけた。総合SC部員の運営もスムースであった。また滋賀県本部の応援もいただいた。 ④ 受付記録と業務記録をつけることにより、インフォメーションセンターの実態を明らかにするこ とができた。 ⑤ 呼称、モットー、スローガンを周知できず定着しなかった。 ⑥ サロンを併設したが周知が不足し、利用者が少なかった。 以上を踏まえ、今後のNAにおいてもインフォメーションセンターの設置は必要であると考える。 参加者のニーズに応じ、会場の状況や規模などをもとに工夫しながら運営を行うことが設置の目的 を果たし、NAを支えるセンターとしての責務を果たすことになる。
51
総合サービスセンター 1. 準備状況 次のとおり専門部会を開催して、事前の打ち合わせを行った。 第 1回: 平成23年11月19日(土)〜 20日(日) 希望が丘文化公園 青年の城
森部会長他委員6人
今回、総合サービスセンター・生活サービスセンター・チャレンジクルーの
3つの専門部会が合同で全体会を行った後、各専門部会に分かれた。
主な協議事項 専門部会の編成と役割/業務/準備内容・取り組み事項 他
第 2 回:平成24年1月28日(土) 草津市立市民交流プラザ音楽室
森部会長他委員7人
主な協議事項 各班の任務 他
第 3 回: 平成24年3月24日(土) 草津市まちづくりセンター
森部会長他委員7人、参席1人
主な協議事項 各班の任務 他
第 4 回: 平成24年6月9日(土) 草津市立まちづくりセンター
森部会長他6人、参席2人
主な協議事項 シャトルバスの運行/会場利用計画/見学案内/各班からの調整事項
/資料の作成/実行委員会への提案事項
第 5 回: 平成24年7月7日(土) 草津市まちづくりセンター
森部会長他委員6人参席9人
主な協議事項 配員の編成と配属/奉仕プログラムの件/各班からの調整事項 他
2. 組織 (44) (27)
国際班 総務班
副センター (ロジ系)
総合サービスセンター
副センター (アドミ系)
(10)
広報班
新聞係/安全係(9) (6) オーストラリア係/安全係(3) (10) 庶務係(3)
接待・案内(3)
登録係/安全係(3)
(16) (6) 施設・資材班
施設係(1)
資材係/安全係(1) 施設・資材係員(3)
輸送班
(9) 車両係(4)
※実際の組織構成は現場状況に合わせたため、準備段階と異なっている。 国際班:連絡・調整係/交渉係 ⇒ 外国隊担当係 広報班:新聞係/記録係/報道係 ⇒ 新聞係/記録係・報道係 ⇒ 新聞係 ▷報道受付 ⇒ 総務班 (庶務) ▷特別来賓報道 ⇒ 開催県連担当
52 /11th NIPPON AGOONOREE
シンガポール係(2)
輸送係/安全係(4)
3. 各班の報告 〈副センター長(アドミ系) 〉 総合サービスセンタースタッフの目的である「参加スカウトの目標達成への支援」の観点からの 評価では、大会は成功裏に終了したと考えます。総合サービスセンターを支えて頂いた関係各位に 感謝します。 ⃝ 障がいを持たれたスタッフの方々と一緒に奉仕させて頂けた事で、協業について考えることが 出来ました。 ⃝ 総合サービスセンター各班に安全係を配置し、朝礼ごとの健康確認により、総合的な管理が出 来ました。 ⃝ 各センターから、インフォーメーション・センターに、副センター長が詰めたことによって、 更なる改善も必要ですが、各センター間での多少複雑な問題もスピーディーに解決出来たと考 えます。
大会運営本部報告
III
⃝ 全体を通して、現場合わせでの対応が多く、配布資料等を含め事前準備不足と感じました。 ⃝ 参加隊や参加方法を含め、基本情報データについては、事前の開示と共有化が必要です。 ⃝ 準備段階での日本連盟・実行委員会・専門部会のタイムリーな情報共有と問題解決対応のスピー ド改善によって、更に良い大会へと発展できると思います。 〈総 務 班〉 ⃝ 総合サービスセンター内各班の現場での柔軟な対応と協力で支えられました。 われてしまった。
参加者の声
IV ⃝ 全体として、各センター・各係の情報処理関連業務の関連に重複・抜けがあり、現場対応に追 ⃝ インフォメーション・センター、および接遇・案内係の所属組織は、開催県連と日本連盟が対 応する等、組織の改善を必要とします。 ⃝ 各部門間での指示の流れが統一できていないため、責任者が知らない業務を直接担当者に依頼 することは避けなければなりません。 ⃝ 事前の業務打ち合わせの時間・資金不足のため、メールや電話での対応をしましたが、参加者 等の情報不足が多く、支障が出ました。 ⃝ 登録係は事前登録ソフトデータが無かったため、ハードコピーを検索しながらの、人力対応で しのぎました。 ⃝ 参加者の移動情報通信手段の構築が必要と考えます。 ⃝ 庶務係用に、各センターへの情報伝達のため、各センターの組織図(担当名・連絡先入り)を 準備する必要がありました。 ⃝ 移動報告書、参加手引きの諸帳票書類の事前印刷配布があれば良かった。 〈広 報 班〉 ⃝ 準備段階での日本連盟・実行委員会・専門部会のタイムリーな情報共有と問題解決対応のスピー ドを改善する必要がありました。 ⃝ 各部門からの要求備品については、標準備品を定め、特殊要求には、必要・不要・減量等の事 前精査プロセスの設定と情報の共有を改善する必要を感じました。 ⃝ 記録ビデオ業者決定は、日本連盟方針に則り、事前に詳細業務まで詰めておいた方が効果的と 思います。 ⃝ 新聞作成は、作業施設・取材活動・記事内容・構成・印刷・配布方法等も含め、詳細な業務内 容を決定し、効果的な広報活動への改善が必要と思います。 ⃝ 準備段階では、記録ビデオ作製が必要のため、新聞係/記録係/報道係としましたが、記録ビ 53
デオの外注化により、新聞係/記録・報道係に変更、さらに、特別来賓時報道は、開催県連担 当となったため、報道受付を総務班(庶務係)に依頼しました。 ⃝ 新聞係は、取材・記事原稿作成・印刷・配達等で、業務時間が長く健康面での配慮、紙の発行 による環境問題等からも、大幅な業務改革が必要です。 ⃝ 取材活動の分担等では、日本連盟広報との連携を充実させ、大会ではチャレンジクルーや未経 験スタッフでも出来るような、的を絞った活動を検討すべきではと思います。 〈国際班〉 ⃝ 外国参加隊への最大限の支援と隊数・宿泊場所等を考慮し、連絡調整係を置かず、派遣国毎に 担当を置き全員で対応しました。 参加国 オーストラリア(18名)/シンガポール(12名) オーストラリア隊: 往路…空港から2名(国際1名/総務1名)が同行 復路…ホームステイ先(京都連盟事務局)までバス同行し、引継ぎ シンガポール隊 : 往路…国際班2名が11NA会場から関西空港へ出迎えて同行 復路… 国際班/総務班2名が同行、 大阪市内見学後、 大阪連盟のSTIA(国 際サービスチーム員)員と同行の上、関西空港まで見送る ⃝ 外国参加隊情報として、オーストラリア派遣隊の日程や要調整内容は把握できていました。 ⃝ シンガポール派遣隊の日程や要調整内容確認が遅すぎ、急な早朝の関西空港到着情報には、総 務班の協力でこなせました。 ⃝ 海外の派遣隊への案内ガイド(General Guide)の原稿発送および宿泊部屋割り決定が遅く、 外国隊によっては指導者が内容を理解する時間的余裕がなく、混乱が生じていました。 ⃝ 隊長会議には、代表して国際班長が出席し、その後国際班スタッフおよび派遣隊指導者を交え て伝達事項・明日の予定・リクエストなど1時間の会議により相互理解と確認を実施しました。 ⃝ 担当スタッフが派遣隊へ密接に随行する事により、通訳・ニーズの把握ができました。 ⃝ 日本連盟と国際班に、外国派遣隊出迎・送迎業務窓口を決め、日程情報・英語版の案内ガイド (General Guide)等の事前共有と参加隊との確認・調整の必要があります。 ⃝ 案内ガイド内の表現も事前に日本連盟・国際班間で共通理解が必要です。 ⃝ 国際班は外国派遣隊との信頼関係が最重要であるため、派遣隊ごとの担当者を設けたのは良 かったです。 ⃝ 場外プログラムへの国際班担当スタッフの同行によって、通訳サービス等が更に向上させる ニーズがあるかの検討が必要と思います。 〈副センター長(ロジ系) 〉 この度、2回目の日本アグナリー奉仕に、総合サービスセンターの輸送班と施設・資材班担当の 副センター長として参加させていただきました。 副センター長の役務は、 「センター長を補佐し・・・」とありますが、センター長が精力的にき め細かく対応いただいたことや、私の担当する両班の班長及び班員の皆さんがチームワークよく業 務を遂行していただき、ほとんど何もすることなく過させて頂きました。 期間中は新たに設置することとなったインフォメーションセンターでの対応となりましたが、多 くの参加スカウトや指導者、奉仕者、見学者の皆さんと触れ合うことができ、良い思い出となりま した。 担当させていただいた輸送班と施設・資材班の報告については、両班長よりお願いすることとし 54 /11th NIPPON AGOONOREE
て、反省というか気になった点を後述しておきます。 何れにしましても、大会期間中に発生した諸問題は、皆さんの適切な対応で切り抜けていただき、 大きな問題も無く、大会が成功裏に終了したことは、総合サービスセンター全員の力の賜物だと思 います。 連日の猛暑の中、業務に励んでいただきありがとうございました。皆さんとご一緒に参加できた ことをうれしく思います。またお会いするのを楽しみにしております。 感謝。 ⃝ インフォメーションに併設のサロンについて、指導者の情報交換や交流・相談など本来の目的 が充分に浸透していなかったように思う。事前の周知が必要と感じた。 ⃝ 施設資材では、貸し出し資材とレンタル品との区別が、リストが無いなどではっきりせず混乱 する場面もあった。リストの整理と担当部署の明確化が必要と思う。 ⃝ 輸送に関しては、特に問題は無かったが、車両の場内留め置きでルールを無視した状況が見受 けられた。業務上必要であれば、事前の申請など調整が必要と感じた。
大会運営本部報告
III
⃝ 16NJでも感じているが、以前に比べ準備スケジュールが遅いように思う。情報も少なく事前 準備が遅れがちで、今後の課題と思う。 ⃝ 各センター間の調整不足を感じた。事前の調整ができる環境整備が必要か。 〈施設・資材班〉 ⃝ 発電照明機等の設備について、各センターからの要望もあるが全体のバランスを考慮した配置 が必要と感じた。又、適正な使用方法を指導する必要性を感じた。 各サービスセンター間の連携が不十分であったと思う。
参加者の声
IV ⃝ 施設の配置において、当初計画していた場所が他SCの施設とバッティングし、急遽変更した。 ⃝ 資器材集計表の情報に相違があり、資材の受け渡し等で混乱が生じた。最新情報の伝達と事前 の確認・調整を充分にする必要性を感じた。 ⃝ 外灯照明の点灯確認が出来ていなかった。公園側の担当者に点灯を依頼していたが、節電で消 灯していた。双方の理解不足が招いた結果だった。 ⃝ 徹営での資器材の返却について、資材担当の確認を受けないままゴミも一緒に置いて行く場面 があった。無線機など大事な物も入っており確実な返却を願いたい。 ⃝ 初めてアグーナリーに参加奉仕した方が、ボーイスカウトのジャンボリー等大きな大会で参加 者から『ありがとうございます・ご苦労さま』の声を何度も掛けられたのが大変うれしかった。 アグーナリーに何度も行かれる方の気持ちがやっと理解できましたとの声を聞きました。 ⃝ 滋賀連盟が近江の夕べ用にレンタルした、椅子・机が青年の城奥の駐車場に無断で運ばれてい た。会場設備を無断で移動すると、施設・資材班で管理している資材と混じってしまうなどト ラブルのもとになる。関係者への確認や報告など、独断行動と成らないように留意することが 望まれる。 ⃝ 来年山口県で16NJが開催されるが、日本ジャンボリーと日本アグーナリーが合せた大会が開 かれる事を望む。障がい者・健常者が混ざった大会こそスカウト活動に相応しいと思う。 〈輸 送 班〉 ⃝ 駐車場利用状況について、大会期間中は収容台数内であったが、近江の夕べ・お成り時には満 車となった。 ⃝ 大会を通しての留め置き駐車において、再入場の場合の認識が曖昧であったため、トラブルに なった時もありました。青年の城側との交渉でどうなっていたのか、情報伝達の不足を感じた。 ⃝ 班スタッフの業務に対する理解度・実行力は大変良かったと思います。特に急な予定変更の対 応やその場における機転の利く対処は素晴らしかった。 55
⃝ 今回、9名の人員ではかなり無理が生じた。チャレンジクルーに助けられたことも多かったと 思います。特に集中する時においては、休憩する間もなく業務に追われ、安全確保が充分出来 ていたのかが不安であった。 ⃝ ゲート詰め所は24時間体勢をとりましたが、0時以降は必要ないと思う。 ⃝ プログラムバス配車における場外プログラム班との連絡・調整や撤営での生活SCとの連携が 事前に出来ていなかったため大変苦労をし、輸送班スタッフにも迷惑をかけた。担当部署の曖 昧なところがあり、その場での計画・準備ではスタッフにも充分理解を求めれないであろうし、 満足いく業務ができない。特に安全面。今後、事前に解っている事項については、SCの枠を 超えて連携・調整をして行かねばならない。 ⃝ 輸送班業務内容の把握が不十分であったことも事実です。 ⃝ 本部スタッフ・参加隊への輸送調査をもっと早い時期に行うべきだと思いました。回答・集計 の遅れが業務計画の延滞につながり、全てに影響を与える。回答無しは、どうしたものか?? ⃝ もう少し早く、スタッフの配属をしてほしい。 4. 総括 2006年(平成18年) 、当時の県連盟コミッショナーとしてアグーナリーの招致に参画して以来、6 年の年月が過ぎた。総合サービスセンター長の役割をいただいたのも、開催地県連盟の縁による。 そこで、招致の経緯にも触れながら、総務、輸送、施設資材など地元に根ざした業務を中心に担当 した当サービスセンターの業務を総括する。 ⑴大会招致の経緯 2006年(平成18年)、県連盟理事会において11NA招致検討委員会の設置が承認された。委員 会では、候補地の選定や視察などを行うとともに、第10回アグーナリー開催地に出向くなど、情 報の収集に努めた。 2007年(平成19年) 、行政当局などに開催の打診を行うとともに、アグーナリー開催に伴う県 連盟の人的・物的・財的負担と、開催による県連盟活性化への期待について検討を重ねた。その 結果、本県で大会を開催することで、①障がいのあるスカウトの活動をより深く理解することに より、スカウト運動への理解を深めることができる。②全国規模の大会の運営に参画することに より、団、地区を含めた県連盟各組の団結を促し大会後のさらなる活性化が期待できる。③地元 のスカウト・指導者に地域社会や外国スカウトとの交流の場を提供することができることが確認 された。 そして、県連盟地域内のすべての団、地区の協力と加盟員の理解を前提として、アグーナリー を招致することが決定され、2009年(平成21年)に滋賀県希望が丘文化公園での開催が日本連盟 より通知された。 大会を終えた今、開催地県連盟として日ごろのスカウト活動に大会の成果を活かしていくこと が県連盟の大きな目標である。 ⑵総合サービスセンターの業務について 当サービスセンターでは、大会開催の約2ヶ月後に「振り返りの会」を実施しました。約半数 のスタッフが再会し、業務と大会を評価した。担当の業務は、総務、広報、国際、施設・資材、 輸送と多岐にわたっているので、それぞれの評価は、各班の記述に委ねる。サービスセンター全 体として、特筆しておきたいことは、以下の通り。 ⃝ アグーナリーに限らず、大会の成果を次回の大会に効果的に引き継ぐ仕組みをつくることは、 大切なことである。記録等の計画的な保存、引き継ぎが次回大会にも期待される。 56 /11th NIPPON AGOONOREE
⃝ 配属いただいたスタッフの皆さんは、全員献身的に奉仕いただいた。さらに、業務の厳しい 部署ほど、スタッフがまとまって課題に取り組む状況がみられた。スタッフは「参加スカウ トの活動に貢献することを目指して」参加していることを深く認識して、 「遠慮無く」業務 をお願いすることの大切さを知った。 ⃝ 一方、全ての大会に言えることだと思うが、日本連盟事務局、実行委員会、各部会、地元県 連盟の業務の分担・連携の難しさも感じた。次回大会でも、課題として認識する必要がある。 ⃝ 最後に、この大会が「教育的イベントである」ことの意味を深く理解することの重要性を強 調したいと思う。大会中、障がいのあるスカウトが困って、立ち止まっている姿に何度か出 会った。見回すと必ず参加隊の指導者が遠くから見守っている様子が見られた。私たち指導 者の役割は、参加スカウトを「お世話する」ことではなく、その「育ちを支える」ことであ るという当たり前のことに気づかされた。 この大会が、障がいのある子どもたちに対する理解の深まりとともに、着実に進化すること
大会運営本部報告
III
を期待する。
参加者の声
IV
57
生活サービスセンター 1. 事前準備状況 ⑴専門部会 ⃝ 第1回専門部会 平成23年11月19日 (土)〜 20日 (日) 希望が丘文化公園 青年の城 ・ 専門部会の編成と業務の役割、生活場所と会場利用計画、部会の準備内容について協議をし た。 ・ 参加者:5名、事務局:1名 ⃝ 第2回専門部会 平成24年1月14日 (土) 神戸市青少年会館6Fサークル室 ・第一回に引き続き、会場利用計画、部会の準備内容について協議をした。 ・参加者;6名、事務局:1名 ⃝ 第3回専門部会 平成24年2月18日 (土)〜 19日 (日) 希望が丘文化公園野外活動センター ・各班の準備状況・調整事項の確認、今後の予程と準備内容について協議した。 ・参加者;4名、事務局;2名 ⃝ 第4回専門部会 平成24年5月19日 (土) 京都連盟事務局会議室 ・大会の準備状況、各班の準備状況・調整事項、献立や配給等について協議した。 ・参加者;7名、事務局;1名 ⃝ 第5回専門部会 平成24年7月8日 (日) 兵庫連盟事務局会議室 ・各班の準備状況、生活SC業務運営要項(案)の最終確認と調整を協議した。 ・参加者;7名、事務局;1名 ⑵各班会議の実施 ⃝ 医療サービス班および食料サービス班については、事前の準備会議を専門部会とは別に実施し、 詳細の運営方法について協議した。 ⃝ 庶務・舎営サービス班より奉仕者の皆さんへの事前の連絡事項についてメールおよび郵送にて 連絡を実施したが、追加・変更等により連絡がギリギリになった方もいた。また、現地の状況 および詳細の業務が分かるように兵庫連盟のコミッショナーホームページを活用して情報提供 を実施した。 ⑶生活サービスセンター業務運営要項の作成 生活サービスセンター要員の皆さんへの業務内容の詳細をお伝えできるように組織図及び担当 業務の具体的な内容と係別人数と氏名を記載して要項を作成した。 [目 的] 第11回日本アグーナリー生活サービスセンターは、 「11NA大会本部の組織と業務」に定め られた業務を実施するため、大会本部各センターおよびチャレンジクルーと連携して、本大会 の円滑なる運営を行うことを目的とする。また、参加者にとって有意義な大会となるよう、参 加者への必要な援助を行う。 [業 務] ①大会の野営に関すること。 ②大会の舎営に関すること。 ③大会の救護衛生に関すること。 ④大会会場の生活施設、設備の運営に関すること。 ⑤本部食堂の運営と配給に関すること。 ⑥その他 58 /11th NIPPON AGOONOREE
[組 織]
生活サービスセンター長 副生活サービスセンター長
野営サービス班 野営管理係 野営資材係
副生活サービスセンター長
庶務・舎営サービス班 庶務係
舎営管理係
食料サービス班 本部食堂係
庶務・医療サービス班
配給係
医療係
医事係
生活サービスセンター長
全般総括
1名
〃 副センター長
安全担当
1名
〃 副センター長
庶務担当
1名
野営サービス班
野営管理係
11名
野営資材係
4名
庶務・舎営サービス班
舎営管理係
4名
庶務係
5名
食料サービス班
本部食堂係
13名
配給係
1名
医事係
6名
医療係
※1
9名
大会運営本部報告
医療サービス班
III
参加者の声
※1 支援頂いた医師を含む延べ人員総数。 上記奉仕者以外にチャレンジクルーが前半・後半毎に日当り約20名の応援を得て業務を遂行した。 IV このチャレンジクルーの支援は、救いとなった。
2. 期間中の実施状況 〈野営サービス班〉 ⃝ 野営生活における規律と安全の指導の実施 ⃝ 野営地域の管理・警備および火災・盗難防止の実施 ⃝ 会場全域の遺失物処理・迷子処理の実施 ⃝ 野営地各施設の管理・衛生指導の実施 ⃝ テント等野営用具の利用計画と管理・割り当ての実施 ⃝ 野営地の利用計画ならびに管理棟との連絡調整の実施 ⃝ 会場全域の野外トイレ消耗品の管理・調達の実施 〈庶務・舎営サービス班〉 ⃝ センター事務管理全般の実施 ⃝ 配布物、資料の管理の実施 ⃝ センター業務の案内の実施 ⃝ センター業務の変更、決定事項の伝達の実施 ⃝ 舎営生活の指導の実施 ⃝ 宿泊施設の利用計画と割り当ての実施 ⃝ 舎営入所者受付業務の実施 ⃝ 宿泊施設を含む周辺の警備及び火災・盗難防止の実施 ⃝ 宿泊棟内各施設の衛生管理・指導の実施 ⃝ 入浴設備利用計画の立案・運用の実施
59
〈食料サービス班〉 ⃝ 本部食堂の献立及び利用方法の企画立案・運用・調整の実施 ⃝ 本部食堂利用者への食券の発行、給食の実施 ⃝ 本部食堂での衛生・管理の実施 ⃝ 食材業者との連絡調整の実施 ⃝ 臨時食・非常食の手配と配給の実施 ⃝ プログラム時における弁当食の手配の実施 〈医療サービス班〉 ⃝ 救護所の設置・管理・運用の実施 ⃝ 参加者の健康管理の指導の実施 ⃝ 患者の受入れ、連絡等の実施 ⃝ 参加者の健康調査書の管理の実施 ⃝ 患者統計作成の実施 ⃝ 参加隊指導者への熱中症などの予防の説明と資料配付を実施 ⃝ 部外病院、衛生支援機関との連絡、調整の実施 ⃝ 救急医療業務を実施 3. 各班の活動報告 〈野営サービス班〉 ⃝ 資材レンタル品管理の実施 事前申し込みをされた内容に従って授受管理を徹底して実施した。 ⃝ 野営管理業務の実施 野営地域における入退場の制限や夜間パトロール等を通じて野営地域の秩序や安全に配慮し た管理を実施した。 ⃝ 夜間警備の実施 夜22時の消灯を厳守するように指導助言を行った。夜間における野営地域の入退場の制限を 実施した。 ⃝ 紛失物管理の実施 今回の大会では特に落し物等が多く発生している。野営サービス班マーキーテントにおいて 展示することで、早期に返却できるように工夫を実施した。 〈庶務・舎営サービス班〉 ⃝ 受け入れ 生活サービスセンター奉仕スタッフの受け入れを行った。参加者の受け入れを行い舎営、野 営への案内を行った。また入浴希望時間受け付けも行った。 参加者及び舎営希望の奉仕要員について、 「青年の城」宿泊の受け入れを行った。また参加 者の舎営の注意事項について「舎営生活について」の文書を配布し管理を行った。 ⃝ 安全管理 安全管理について、生活サービスセンター各部署との連絡調整を行った。 「青年の城」内の定期的な巡回を行い安全管理に努めた。特にトイレ、浴室について重点的 に巡回を行った。
60 /11th NIPPON AGOONOREE
⃝ 生活支援 アリーナにある各部署のゴミ回収を行なった。 参加者の入浴時間の受け付け、 割り振りを行っ た。生活サービスセンターのインフォメーションセンターとしての業務を行った。特に、忘れ 物対応について、舎営管理係と野営管理係との連絡、調整を行った。 事務局と調整し、宿泊部屋割りの調整を行った。特に、外国参加隊の宿泊調整、バリアフリー のある部屋の調整を行った。 「青年の城」主要設備である食堂、浴室、トイレ、エレベーター などの案内表示を行った。また、部屋毎に、宿泊する団号の表示を行った。宿泊フロアーのゴ ミの管理を行った。忘れ物対応など、 「青年の城」内のインフォメーションセンターとしての 業務を行った。 〈食料サービス班〉 ⃝ 本部食堂運営
大会運営本部報告
III
班長以下14名で対応した。食堂職員のご理解とご協力があり、大変スムーズな運営ができた。 なお、事前に献立の協議が充分に行えたので、満足のいく食事が配膳でき大変に喜んでいる。 ⃝ 配給 氷の配給について『1貫目』と言う話であったが、来たのは『半貫目』であったので1貫目に 変更を依頼し費用交渉を実施した。弁当については、問題なく配給ができた。なお、弁当食の 内容について充分な協議が行えたので、 『量』 『おかず』については、大変満足をしている。
IV
参加者の声
〈医療サービス班〉
10NAに引き続き、 生活サービスセンター勤務の主要メンバーが運営するという特異なケースでの 出発であったため、 前回の評価反省を踏まえた計画当初からのスタートは、 実に恵まれた環境であっ た。 救護所の場所としては、 「青年の城」内の保健室(ベッド数3床)を使用できる事となり収容室に2 階のリーダー室を確保できた。プログラムエリアへの救護所の設置を要望され、生活サービスセン ターテント内に出張救護所を設置、医師は中央に常駐して診療及び治療を行い、プログラム現場か らは緊急車にて搬送する事を基本とした。 ⃝ 中央救護所における診療 舎営参加者及び本部要員、プログラム参加者を中心に診療を実施した。リーダー室を休養室 として準備し経過観察等の為患者を入室させた。 ⃝ プログラム救護所の診療 マーキーテントにカーテン・すだれ等を利用して診断及び収容スペースを確保し初期治療及 び患者受付を主任務にして開設した。 「近江の夕べ」開催時はプログラム救護所と周辺会場を 巡回して、患者の早期発見に努めた。 会場視察をされた秋篠宮紀子妃殿下より今回も医療スタッフに対し労いのお言葉を賜り、妃 殿下の参加者への心配りが伝わり感激した一時であった。
61
⃝受診記録(再診含む) 〈日別発生状況〉 25
日程
人数
20
8月2日
9
15
8月3日
13
8月4日
17
8月5日
20
8月6日
12
10 5 0
8月2日
8月3日
8月4日
8月5日
8月6日
合計
71
所属
人数
〈所属別状況〉 25 20
参加スカウト
14
15
チャレンジクルー
23
10
参加隊指導者
3
外国スカウト
4
本部奉仕要員
22
見学者
3
その他
2
5 0 ス
加
参
ー 員 者 ト ル 要 導 ウ ク 仕 指 カ ジ 奉 隊 ス ン 部 加 国 レ 本 参 外 ャ チ
ト
ウ
カ
者
他
の
学
見
そ
合計
71
受診
人数
〈受診科別〉 30 25
内科系
28
20
外科系
21
皮膚科
19
耳鼻科
2
歯科
1
15 10 5
合計
0
内科系
外科系
皮膚科
耳鼻科
歯科
〈疾患別発生状況〉 16 14 12 10 8 6 4 2 0
患
疾
冒
感
患
疾
腸
胃
症
中
熱
傷
創
傷
火
挫
捻
撲
打
湿
れ
ぶ
か
疹
傷
刺
虫
け
焼
日
71
科
鼻
耳
科
歯
他
の
そ
疾患 感冒疾患 胃腸疾患 熱中症 創傷 火傷 打撲捻挫 湿疹かぶれ 虫刺傷 日焼け 耳鼻科 歯科 その他 合計
人数 2 4 14 12 4 3 5 13 1 2 1 10 71
受診患者は71名に及びその内、休養室に収容した者は11名であったが、比較的軽症で退室している。 上記のような状態であるが、アグーナリー奉仕のチャレンジクルーや本部要員の受診が多かった。 62 /11th NIPPON AGOONOREE
表 中央救護所来診者日報集計(8月2日〜 8月6日) 区分
疾患種
スカウト 参加隊
感冒疾患
参加隊 外国 チャレンジ 指導者 参加者 クルー
1
胃腸疾患 熱中症 内科系
1 2
7
2
本部 要員
見学者 その他
合計
診療後
うち 再診
隊復帰
1
2
3
4
2
4
2
3
1
1
1
14
経過 観察
中央 救護所
場外 病院
2 11
高血圧症 糖尿病 その他
4
2
1
計
7
10
3
創傷
4
1
1
外科系
1
1
28
4
17
2
3
1
1
12
2
12
2
4
4
4
1
2
3
3
9
11
3
骨折 その他
1
計
5
1 3
2
5
2
5
1
7
5
13
3
13
虫刺傷 日焼け
1 0
2
2 1
21
1
2 4
III
21
1
大会運営本部報告
湿疹かぶれ 皮膚科
8
6
火傷 打撲捻挫
8
0
1
その他 計
1
11
0
0
7
0
0
19
5
19
眼 科 耳鼻科
1
歯 科
1 1
2
2
1
1
泌尿器科 合 計
14
23
3
4
22
3
2
71
〈庶務担当〉
IV 13
参加者の声
婦人科
60
11
⃝奉仕者受入 生活SC奉仕要員の受入れ状況(単位:人数) 8/1
8/2
8/3
8/4
8/5
8/6
正副センター長
3
3
3
3
3
3
野営サービス班
15
15
15
15
15
15
9
9
9
9
9
9
食料サービス班
14
14
14
14
14
14
医療サービス班
6
6
7
7
7
7
47
47
48
48
48
48
庶務・舎営サービス班
合計
受付業務としては、各班に対応頂き、毎日の班長会議において確認を実施した。班の業務日誌 に毎日の奉仕者の人数を報告頂くことで確認を行った。途中支援頂いた医療関係者についてはカ ウントしていない。 ⃝インフォメーションセンター支援 今回は、大会本部の各センターが近くに配備されたことからセンター長および副センター長 が分担して支援を実施した。今回は、アリーナー入口付近にインフォメーションセンターを設 置したことから、気軽に立ち寄られ話し合いのできるコミュニティーセンター風の運営ができ たのではと思っている。今後も全体を把握した方が常駐して、問いかけに答える体制が出来れ ばインフォメーションセンターとしては最適と考える。
63
⃝奉仕プログラムの集計 奉仕プログラムについては、それぞれの部署で簡単に奉仕できる業務を整理してプログラム として提供した。10NAの時には生活サービスセンターで窓口業務を実施したが、本来のプロ グラム業務であることから今回は活動支援センターへ引き継ぎを実施し、業務移管を行った。 実際に受けた奉仕プログラムに参加した人数は大まかに下表のとおりであった。 8月3日 午前
8月4日
午後
午前
8月5日
午後
午前
合計
午後
食堂
食券回収
5
10
5
2
2
4
28
舎営
青年の城清掃
2
2
2
2
2
2
12
野営
ゴミステーション整備
2
8
トイレ清掃
7
7
54
庶務
アリーナ各部のゴミの回収
2
合計
3
16
3
14
7
12
2 29
16
7 2
19
13
6 15
108
〈安全担当〉 ⃝安全管理 安全管理に対する基本的な考え方として①安全はすべてに優先する。②絶えず基本を確認す る。③中途半端な意思表示はしないをスタッフに示し、各班に安全係を配置し、野営参加隊・ 舎営参加隊には安全管理者及び安全係の選任をお願いした。 4. 評価・反省 ⑴事前準備の状況 〈医療サービス班〉 今回は、期間中の医療スタッフの確保に苦労した。 日本連盟医療チームに募集を依頼し、数名の医師に無理を言って奉仕していただいた。先生方 は自分の診療時間や患者を抱えている分、長期間や平日の奉仕は非常に難しい状況であった。ま た、各県連盟とも合同野営大会を控えている現状も奉仕しにくい状況だったと推察する。そのよ うな状況の中で、半日でも、夜間だけでもと奉仕をしていただけた方々に感謝の思いで一杯であ る。 〈野営サービス班〉 野営サイトの割り振りを実施するにあたり、直前まで場所が確定できなかったこと、サイト割 りについてはかなり難しいものであった。 〈庶務・舎営サービス班〉 初めての奉仕スタッフが多かったので、事前に集会をもち、大会の簡単な説明と業務内容を伝 えた。これにより心構えなど確立できて良かったと思う。 参加者、奉仕スタッフ全員の入浴について事前に割り振りをし、それをもとに参加者の入浴希 望時間についての申し込み用紙などを作成し持ち込んだ。前回と比べて舎営宿泊希望者が多く、 また、部屋の定員や形態(和室、ベッドなど)バリアフリー対応などにより部屋割りには苦労し た。事務局と参加人数や参加者の状況などを調整考慮しながら部屋割りを決定した。事務局から の細かい情報がとても参考になり大変助かった。事前準備が良かったのでスムーズな運営ができ た。 舎営管理については、部屋割りから各部屋に貼る団号の表示を事前に作成した。また、 「青年 64 /11th NIPPON AGOONOREE
の城」内での主要設備(食堂、浴室、エレベーター、トイレなど)の案内表示も事前に作成した。 これは期間中役立った。また入室時に、 「舎営生活について」 、退出時に「注意事項」の文書を事 前に作成した。これも大変役立った。 〈食料サービス班〉 日本連盟事務局担当者の協力を得て、食堂業者とも数回にわたりメニューの調整を実施するこ とでメニューを確定した。また事前に数回食堂サービス班スタッフとの協議を行い意思疎通がで きた。このことで期間中大きな問題もなく進めることができた。このことは今回特に評価したい。 ⑵設営時の状況 〈野営サービス班〉 サイト割り、野営サイトのゲートや野営管理場所の設営などの作業であったが、メンバー全員
大会運営本部報告
III
の努力により、予定通り達成できたことは評価したい。 〈庶務・舎営サービス班〉 参加者、奉仕スタッフとも大きな問題はなく受け入れ対応できたと思う。参加者の受け付け時 間にもばらつきがあったので、混雑もなく対応できた。受け付け時に、代表者1名で対応したので、 これも混雑を招かなかった。 生活サービスセンターとしての備品の受け入れについては、リストとのチェックがスムーズに
IV
参加者の声
いかなかったので、撤営時にも影響した。
舎営管理面では、参加者には事前に部屋割りの調整、提示を事務局でして頂いていたので、大 きな問題はなく入室できた。またエレベーターは1基しかない状況であったが参加者の臨機応変 の対応により問題はなかった。部屋毎に、団号の表示を明確に行ったことは良かったと思う。 〈食料サービス班〉 1日( 水 )の外国隊の『昼食』について、国際班と外国隊の意思の疎通が十分ではなく、問題が 発生したが、臨機応変な対応にてその場は収束することができた。担当者間での確認事項を明確 にして意思疎通を図っていくことが必要であった。 ⑶期間中の対応 〈医療サービス班〉 今年は猛暑が続き、異常気象も各地に見られたが、大会期間中は幸いにも大きな天候の崩れも なく、夜間には涼しい時間もあり、心配したスカウトの熱中症の発生も軽度であり、収容施設で 一晩経過を見る必要もなく短時間で原隊に復帰できたのは幸いであった。アグーナリーは通常の ジャンボリーと異なり時間に余裕のある活動やプログラムが準備されており、スカウトの事故が 少ない分指導者や奉仕者に負担が生じていると考えられる。特にチャレンジクルーは事前研修に 始まり、慣れない中での運営支援等のため体調を崩すものが期間の前半に集中したが、チャレン ジクルー指導者の適切な情報収集と、対策により後半は元気に奉仕されていたのが印象的であっ た。 〈野営サービス班〉 野営管理業務においては、野営サイトの管理業務として、出入り口の道路横断などの安全管理、 サイト内の施設の点検、夜警などを担当したが、仮設ゴミステーションにて動物によるゴミの散乱な ど発生しご迷惑を掛けてしまったが、概ね安全に快適な生活ができていたものと評価したい。 65
〈庶務・舎営サービス班〉 期間中のインフォメーションセンターについては特に大きな問題はなかった。ほとんどが忘れ 物の対応であり、野営サービス班と連携をとり対応した。 舎営生活においては、あらゆる巡回を重ねたので大きな問題はなかった。参加者からのクレー ムなども特になかった。但しエレベーターのいたずらがあり施設にはご迷惑をおかけした。 舎営生活でのインフォメーションセンターの業務においては、アグーナリー全体的な問い合わ せがあり、「青年の城」内に他の部署の窓口があればよかったと思う。特にプログラムについて の窓口、インフォメーションがあれば良かった。 入浴については、湯船を使わずシャワー対応のみにしたので、多人数が一度に対応でき混乱は 招かなかった。特に混雑時には、 浴室状況の確認のため巡回を重ね状況を把握した。バリアフリー の入浴では、時間帯で申し込みを受け付け対応したので問題はなかった。施設には、浴室の使用 時間について事前調整し、午前中からの使用ができたことが混乱を招かない大きな要因となった。 ゴミの回収は施設の業者が対応したが、宿泊者には分別対応をお願いし、その通りの対応をし てもらった。既設のごみ箱を使用した。チャレンジクルーの奉仕活動では、舎営管理係の幅広い 業務のお手伝いとゴミ回収のお手伝いをして頂きとても助かった。 〈食料サービス班〉 『お箸』の携行について『忘れている者』が多く見られた。食堂班員に『お箸』と平然と要求 する方もおられた。規範の欠落は『大人』に多くあり問題と感じた。 食堂の閉店後の来場について、 『一定のルール』を示したが守られていなかった。ルールの厳 守は必要と感じた。 ⑷撤営時の対応 〈医療サービス班〉 奉仕スタッフは、それぞれ得意な技能等をお持ちで、医療関係免許だけでなく、手話や特別支 援学校の職員でカウンセリングに秀でた方や、車椅子搬送車は任せてといった方、10NAの経験 をもう一度生かせたいと参加していただいた方々で運営したが、奉仕の皆様の熱意と明るさを 持って無事期間中の業務をこなせたと感謝の気持ちで一杯である。 〈野営サービス班〉 予定時間内での撤営が概ね完了となり、何とか無事に対応することができた。閉会式完了後、 参加隊において行方不明者が発生したが、奉仕スタッフや参加隊指導者全員の対処にて、特に問 題もなく解決できたことは良かった。 それぞれのサイトにおいては、感謝のみを残し、元の形でお返しできたものと評価したい。担 当者全員に感謝。 〈庶務・舎営サービス班〉 レンタル備品の回収、チェックに少し時間を要した。奉仕スタッフの撤営、生活サービスセン ター全体の撤営についても、予定時間通りに終わり解散できた。 参加者のチェックアウトについては、隊長集会で文書を配布し、退室手順や完了時間を正確に 伝えることができ、また予定通り対応して頂いた。舎営係でのチェックの後、施設のチェックを 受けたが、問題はなかった。バリアフリーの1室のみ、国際部からの依頼により午後までの対応を、 国際部でお願いした。 最終日の浴室の使用は無しとした。 66 /11th NIPPON AGOONOREE
〈食料サービス班〉 問題なく進められた。弁当の支給も参加隊の要望にあわせて配給を行った。 事前に『エプロン』 『スカーフ』の準備に、ご理解があり衛生については充分な配慮ができた。 しかし、『マスク』の準備を忘れたので個人の所有物で対応した。今後は、三点セットは必要と 強く感じた。 最後に、食堂サービス班スタッフの大変なご協力により、6時30分開始が『6時から開始』がで きた。スタッフ一同に大変感謝申し上げたい。 5. 総評 10NAに続き、今回も奉仕して良かったといえる大会でした。暑い中での奉仕であるが生活サー ビスセンターにご奉仕頂いた皆さん一人一人が自分の持っている技量を生かして、不満が出ること
大会運営本部報告
III
もなく、参加隊へのご支援を楽しく・快く実施して頂きました。個々の班の活動は評価・反省に記 載の通りで、事前の準備から開催期間中を含めて、 「美味しい食事」や「活動エリアと生活エリア が近接した環境の素晴らしさ」も後押ししてくれました。本来であれば、センター奉仕者やチャレ ンジクルーの皆さん、そして全ての参加者にじかにお伺いして感謝申し上げたいところですが、福 島から沖縄までの遠地のため紙面を借りて感謝申し上げる次第です。本当に頭の下がる思いです。 そんな中、日本連盟の事務局にもお礼を申し上げたい。慣れない業務を初めてではあっても夜遅く まで対処して頂き、体調を崩された時期もありましたが一生懸命に準備をし、私らの仕事合間のご 参加者の声
IV 奉仕をカバーするように側面支援を頂いたことに心より御礼を申し上げたいと思います。
また、今大会で若い方々に生活サービスセンターの業務を引き継ぎましたので、楽しい、そして 心温まる支援を今後は若い方々にお願いし、次回の12NAでは、裏方で継続した奉仕に努めたいと 思っています。ご奉仕頂きました皆様に本当に感謝申し上げます。弥栄
67
活動サービスセンター 1. 準備状況 次のとおり専門部会を開催して、事前の打ち合わせを行った。 第 1 回:日 時:平成23年12月3日 (土)〜 4日 (日) 希望が丘文化公園 青年の城 村山部会長他委員8人、参 席2人 主な協議事項
専門部会の編成と役割/業務 他
第 2 回:平成24年1月15日 (日) ボーイスカウト京都連盟会議室 村山部会長他委員8人 主な協議事項
活動サービスセンターの組織と業務/
実施プログラムと会場利用計画他
第 3 回:平成24年3月17日 (土) 京都・西本願寺 聞法会館 村山部会長他委員13人 主な協議事項
活動サービスセンターの組織と業務/
実施プログラム/今後の準備と製作物 他
第 4 回:平成24年6月9日 (土) ボーイスカウト京都連盟会議室 村山部会長他委員13人 主な協議事項
活動サービスセンターの組織と業務/実施プログラム/
今後の準備と製作物/次回実行委員会への提案事項 第 5 回:平成24年7月7日 (土) (班会議後実施)ボーイスカウト京都連盟会議室 村山部会長他委員12人、参席3人 主な協議事項
活動サービスセンターの組織/各班の準備状況・調整事項/
今後の準備と製作物 他
2. 活動サービスセンター組織図 センター長
副センター長
場外 プログラム班
場内 プログラム班
副センター長
総務班
全体行事班
信仰奨励班
理解推進班 フォーラム班
3. 各班の実施状況について ⑴全体行事班 ①全体行事の概要 ローバースカウトを中心とした班員16名体制で、主に各行事において共通の役割を分担し、 業務を行った。
68 /11th NIPPON AGOONOREE
ア開・閉会式について 式次第の内容の通り進めることができ、時間配分も適当であった。 閉会式は暑い日中だったため、できる限り短時間で終えるように調整した。 イ国際交流の夕べについて 音響・映像機材の業者の手配をしていなかったため、班員が業務用の機材の操作方法を教 わるなど、予定外の業務に追われてしまったが、演出がよかったため盛り上げることができ てよかった。 ウ「近江の夕べ」実施協力について 結果的に予定通りに進行することができたのが、とてもよかったが、早い時点で事務局や 滋賀県連が把握している情報を共有することができていれば、直前に混乱する場面を減らす ことができたと考える。 エ国旗儀礼について
大会運営本部報告
III
国旗、連盟旗、WOSM旗、オーストラリア国旗、シンガポール国旗、ガールスカウト旗、 大会旗をそれぞれ2名の参加スカウトを募集し、掲揚と降納を行った。 ②取り組み状況と今後の課題 各式次第の作成・調整に費やす時間が多かった。過去の実績などを参考に、よかった点を残 しつつ改善するといいと感じた。 特に日本連盟、開催県連盟、大会運営スタッフの意思決定と決定に至るルートを明確にして おく必要がある。
①場内プログラムの概要
参加者の声
⑵場内プログラム班
IV
ア各プログラムの実施状況について (45ページ参照) ②取り組み状況と今後の課題 • 大型備品、資材の確保をしっかりと行っておくべきだった。しかしスタッフ・リーダー各位 の工夫で設営を完了させることができた。 • チャレンジクルーとの連携が初日にうまくいかず、場内プログラムスタートの段階で混乱し た感がある。 • 各コーナーの活動時間は実施要項に記載されるも、徹底を図るために特に「たこ焼き」コー ナーは活動時間案内ポスターを掲示した。 • ハイキングの実施は、企画準備段階から安全性確保という観点から賛否議論の対象となった が、参加隊の希望を重視した。 • 各コーナーのチーフの決定と運営内容の情報提供は、早めに行いイメージ造りと連携の強化 が必要である。 • 今回10NAで実施したプログラムの再採用は13個の内7個。参加スカウト同士で競い合うプロ グラム(表彰対象)が2個。またその場限りではなく自宅に戻って家庭内で話し合えるよう な工夫を凝らしたプログラムもあり。こうした広がりのあるプログラムも大事だと感じる。 • 真夏の炎天下、安全面、衛生面で特に問題なく全期間実施することができ、参加スカウト・リー ダーに楽しんでいただけたことが、場内プログラム担当者35名にとっては大いに喜ばしい限 りであり、思い出に残る第11回日本アグーナリーであった。
69
⑶場外プログラム班 ①場外プログラムの概要 (47ページを参照) ②取り組み状況と今後の課題 • 地元県連盟のスタッフを中心に準備を進めた。 • 参加隊から希望を取り、参加プログラムを決定した。ほぼ全ての参加隊が第1希望のプログ ラムに参加することができた。 • 当初、8プログラムを計画したが、参加希望者が少ないプログラムがあり、最終的に7プログ ラムを実施展開した。 • 水に関するプログラムについては、安全を優先させるため、乗船名簿やバディシステムを工 夫して、プログラムを展開した。 • 場外プログラムの展開にあたっては、開催地の県連盟、地区、指導者に多大な協力をお願い することになる。今後、場外プログラムに関わる地元指導者の参加形態、また、プログラム 展開にかかるコストなど、必要な調整を行う必要がある。 • 場外プログラムは、大会開催地域の資源を活用し、参加スカウトが楽しみながら文化や自然、 地元の人たちとのコミュニケーションをとおして、体験の幅を広げるというねらいがある。 今後も、大会開催地の特色を活かしたプログラムの企画、展開をする必要がある。 ⑷理解推進班 ①理解推進の概要 事前研修、及び代表スカウトフォーラムの企画・運営を実施 • 事前研修の実施状況 8月1日 チャレンジクルー 81名・スタッフ5名 場所:青年の城 大研修室 • 代表スカウトフォーラムの実施状況 8月4日 スカウト数 A班20名・B班13名 保護者・指導者16名 スタッフ数 7名 場所:アリーナ、常設テント内 ②その他 • 事前研修 事前課題に取り組み、大会参加スカウトの障がいに特化した事前研修に参加することによ り理解を深めることとなった。 • 代表スカウトフォーラム 各フォーラムには、アドバイザーとして大会本部役員が進行しSCスタッフが、運営にあ たった。 ③今後の課題 • 事前研修 事前研修の大幅な時間短縮のため講義中心の研修となった 今後は、実習等を含めた研修の展開や、チャレンジクルーだけでなく、希望する成人指導 者に対する研修の場を検討する必要がある。 • フォーラム フォーラムテーマが十分に話し合える時間の確保が必要である。 今後、 大会期間中のフォー ラムの位置付けや時間の確保について検討する必要がある。
70 /11th NIPPON AGOONOREE
⑸総務班 ①総務班業務の概要 • 総務班全体人数→総数15名 • 役割別チーム編成 ・・・メンバーを業務内容別に3チームに分けた ☆総務班長(植村 美代子) 総務班長補佐(森田 裕之) ☆備品・資材担当チーム5名
グループリーダー(原田 勝次)
☆活動インフォメーションチーム4名
グループリーダー(西岡 一也)
☆総務庶務チーム4名
グループリーダー(浜嶋 鉱一郎)
②総務班の業務について 11NAで初めて総務班が設置された。今まで場内プログラムで対応していた、資材備品管理、 庶務・総務業務、活動インフォメーション及びアワード認証を総務班として別部門とし、役割
大会運営本部報告
III
の位置づけが明確になった事で、現地でスムーズな対応をすることができたと思う。 また、活動サービスセンター全般に関わる部分も多く、総務班を設けることで、活動サービ スセンター全体へ影響が及ぶ業務や、資材・備品の手配、プログラム案内など、各班で重複し ていた共通部分について、業務内容が明確になり、よりコンパクトで充実した対応ができた。 活動サービスセンター員の給水については、会場内は十分配慮できたと思うが、場外やプロ グラムの設置場所が場内から離れたところへは、十分な対応ができなかった。
〈業務内容〉 • 活動サービスセンター全体の資材・備品の手配と調整。
IV
参加者の声
③資材・備品管理業務
• ドリームアワード認証場所の施設設置。 • 掲示板の設置。 • 車椅子での移動を考えた道路整備。 〈反省点〉 • 活動サービスセンター内の道路整備で必要なコンパネ等の手配が出来ていなかった。 (車椅子で移動できるよう、道路の段差解消等) • 各班(場内プログラムや場外プログラム)と資材打合せをしたが、重複や不要備品も有り、 もっと入念な打ち合わせが必要と感じた。 ④活動インフォメーション業務 〈業務内容〉 • プログラム案内所の運営 • 奉仕プログラムの案内 • ドリームアワード認証 〈反省〉 • 奉仕プログラムの案内方法等(別途詳細記入有) ⑤総務庶務業務 〈業務内容〉 • 活動サービスセンターの受付窓口 • 活動サービスセンター全体の消耗品手配と管理 • 活動サービスセンター員の生活支援(健康管理・テント貸出・給水確保等) 71
⑥準備について 活動サービスセンター専門部会以外に、総務班会議や場内プログラム班との合同会議を実施 した。 資材・備品の準備や掲示板の設置場所、プログラム案内の方法、ドリームアワード認証場所 等、詳細事項について検討した。 【総務班会議】 H24年5月21日 → 総務業務の確認と本番までの準備スケジュール確認 H24年6月9日 → 資材・備品・消耗品等、準備検討他 H24年7月2日 → 場内プログラム班との合同会議
必要資材の確定と手配について打ち合わせを実施
H24年7月22日 → 総務班メンバーの振り分けと役務確認(メンバーへの案内) ⑦大会期間中の業務について • H24年8月1日 活動サービスセンター員集合及びセンター員の受入れ 活動サービスセンター員の生活品配布(Tシャツ・帽子配布、テント貸出他) 資材・備品を生活サービスセンターから受入れ、各班へ配布 プログラム案内所及びアワード認証場所の設置 • H24年8月2日 事務用品・消耗品の引渡し チャレンジクルーの受入れ対応 活動サービスセンター員の給水手配(熱中症対策含む) 案内板の設置及び活動サービスセンター内の施設・道路整備 • H24年8月3日 有料プログラムの案内 チャレンジクルーの受入れ対応 活動サービスセンター員の給水手配(熱中症対策含む) プログラム案内板及び活動サービスセンター関係の施設整備 奉仕プログラムの案内 • H24年8月4日 奉仕プログラムの案内 活動サービスセンター員の給水手配(熱中症対策含む) 有料プログラムの案内 ドリームアワード認証 • H24年8月5日 奉仕プログラムの案内 活動サービスセンター員の給水手配(熱中症対策含む) ドリームアワード認証 各活動サービス班より資材・備品・消耗品の返却受入れ 72 /11th NIPPON AGOONOREE
• H24年8月6日 ドリームアワード認証 活動サービスセンター員の生活備品返却(テント等) 各活動サービス班より資材・備品・消耗品の返却受入れ 資材・備品を生活サービスセンターへ返却 ⑧プログラム案内所の概要 活動サービスセンターの組織に総務班を設けたことで プログラム案内所の位置づけが明確 にできたと思う。 総務班設置が初めての試みである中、参加者が直接参加するプログラム部分と切り分け、プ ログラム案内に関する専門部署としてのスタイルは大変良かったと思う。
大会運営本部報告
III
プログラム案内所は、日本連盟から発刊されていた大会要項、参加隊の手引き、プログラム 案内しかない中での案内となり、書類を確認しながら参加隊に対応したが、プログラム案内所 としては、10NAの参加人数より少ないため、4名で十分対応できた。 また、プログラム全般の案内については、隊長説明会、書面で説明がされており、特段のト ラブルはなかった。 〈準備について〉
〈アワードの認証、授与に関して〉
参加者の声
IV ドリームアワード認証をシールからスタンプに変更(経費削減)
アワード認証場所設置は、当初予定場所と違ったが、マーキーテントやスノコの手配が十分 出来た為、大変よい認証場所を設置することができた。また「ドリームアワード認証」の横断 幕も大変よかった。 ドリームアワード認証については、場外プログラム帰着後から発生するために、事前にスタ ンプ類の確認を行った。今回の用紙には、表面に耐水性のコートが施されており、通常の油性 スタンプではスタンプが乾燥しないことが現場で判明した。急遽、現場で油性の速乾性スタン プを購入し、対応することになった。スタンプに切り替えたのは成功だったが、押される用紙 のことまで考える事が出来ず、今後の検討課題としたい。 ドリームアワード認証はスカウト達にとって努力した結果を認証していただける最高の場所 で有る為、より多くの参加者が「弥栄」をスカウトに贈っていただけた事は大変よかったと思 う。 デイアワードのピンバッチも参加隊指導者が隊員に対してしっかりと価値を教えてあげるこ とで、重みを感じることができたのではと思った。ただピン止めが取れやすいものがかなり有 り、またバッジ本体の脱落品も確認した。 〈奉仕プログラムに関して〉 奉仕プログラムについては、本部から提供される奉仕プログラムを実施しなければと思って いた隊指導者が多く、その結果、参加人数に制限が有る事など、プログラムとしての情報が不 足していた上、参加隊指導者にプログラムの意図が正しく伝わっていないことが原因と思われ るトラブルが発生した。 今後の課題として工夫が必要と思うが、例えば各参加隊が自分たちで実施できる奉仕プログ ラムを事前に考案し、実施前にプログラム案内所に届出を行い、実施後にプログラム案内所で 73
認証できるよう案内をすればと思う。 認定が本部側にあるところを考慮すると、プログラム案内所に実施前後に届け出ることで、 認定ができる。 今回、本部側から提供した奉仕プログラムでしか展開できないと考えていた隊には、アリー ナやアリーナ通路の清掃奉仕をプログラムセンターで提供したが、参加隊からは好評であった。 ⑨取り組み状況と今後の課題 活動サービスセンターに総務班を設置した事は、業務を明確にする上で大変良かったと思う。 業務としては、雑務が大変多く、華やかな仕事が少ない中で、多くの奉仕者が裏方に徹してい ただき、参加者に喜んでいただけ、良かったと思う。 ただ、発行された全ての書類に目を通してみると、プログラムだけでも、 「案内」と「紹介」 と「斡旋」の記載があり、発刊する冊子類の記載内容については、文言に統一性が必要と感じ た。 また、大学生の奉仕者は、空き時間を他の部署の奉仕者とおしゃべりすることに夢中になり、 業務への支障も出るなど、高校生年代だけでなく、奉仕をしっかりと理解すべき点としておさ えておく必要を感じた。
74 /11th NIPPON AGOONOREE
チャレンジクルー 1. 準備状況 次のとおり専門部会を開催して、事前の打ち合わせを行った。 第 1 回 平成23年11月19日 (土)〜 20日 (日) 希望が丘文化公園 青年の城 津田部会長 他委員4人 第1回は、総合サービスセンター、生活サービスセンター、チャレンジクルーの3部会 が合同で全体会を行い、その後、各専門部会に分かれた。 主な協議事項 チャレンジクルーについて/会場利用計画/班編成 他 第 2 回 平成24年1月29日 (日) ボーイスカウト京都連盟事務局会議室 津田部会長 他委員6人
大会運営本部報告
III
主な協議事項 チャレンジクルーの組織と業務内容/アワードまたは憲章の設定/ 今後の準備と現地説明会 第 3 回 平成24年4月15日 (日) ボーイスカウト京都連盟事務局会議室 津田部会長 他委員7人 主な協議事項 各班の業務内容の確認/当日の運営/確認事項 他
津田部会長 他委員6人
参加者の声
IV 第 4 回 平成24年6月17日 (日) ボーイスカウト京都連盟事務局会議室 主な協議事項 チャレンジクルー業務要領の確認/業務内容の確認/大会アワード/ 当日の運営 他 第 5 回 平成24年7月15日 (日) ボーイスカウト京都連盟事務局会議室 津田部会長 他委員5人 主な協議事項 チャレンジクルーの編成、人員調整/野営の管理/理解推進/ 大会期間中の運営 他 2. 組織 これまでの奉仕隊サービスセンターをリニューアルして「チャレンジクルー」とした。 チャレンジクルーは、スカウトの生活と奉仕活動を円滑に行なうために次のとおり組織を編成し た。チャレンジクルーは、 [成人の本部スタッフ]と[ベンチャースカウト、20歳未満のローバー スカウト及び指導者(クルー) ]の2つで構成した。 センターは、センター長1人、副センター長1人、5つの班で編成し、クルー達は2バディ(4人) のチームを最小単位として活動した。 ⃝ 成人本部スタッフ(成人指導者・成人ローバースカウト) 20歳未満のベンチャースカウト・ローバースカウト・指導者たちが互いに協力して、有意義な 活動ができるよう支援することが主な業務とした。 ⃝ クルー(20歳未満のベンチャースカウト・ローバースカウト及び指導者) 参加隊への支援や各サービスセンター業務の支援が主な業務とした。
75
⑴本部組織図
センター長 副センター長
野営管理班
参加隊チャレンジ班
⑵クルー組織図
サービスセンター 支援班
理解推進支援班
総務班
チーム (2バディ)
ユニット 本部
キャプテン
3. 各班の業務
SC支援班 【SC支援班構成】 班長、副班、班員6名(総合SC係2名、生活SC係2名、活動SC係2名) 班長:千田 副班長:風間
総合SC係
76 /11th NIPPON AGOONOREE
生活SC係
活動SC係
⑴SC支援説明 事前に説明用ハンドブックを作成していた事で、仕事内容の理解も早かったと思われる。 ハンドブックの項目は、「SC支援班とは?」 「SC支援班の使命」 「共通認識事項」 「SC支援班の 仕事」「ワンポイント」 。 ⑵SC支援班の使命 ・善きコーディネーターとなる 各派遣クルーと各派遣先SCが良い関係で業務が遂行できるよう尽力する。 ・11NAを楽しむ! そして障がいについての理解推進に努める。 上記2点については、 各SCに「係長」 「係」の2名体制で派遣チャレンジクルー(以下、CCという)に対応していた
大会運営本部報告
III
だき、係長と係がCCに対し、大変良く親身になりコミュニケーションを図っていただいていた。 また、派遣先のCCへの巡回も行い支援の様子を見ながら励ましてもらった。その結果、CCが 派遣先で上記使命を果たすことが出来たと考える。 ⑶CCとのコミュニケーション作りについて SC支援班副班長としては、班長に本部及び各SCの対応をある程度お任せし、CC本部とCCキャ ンプサイトを頻繁に行き来しながら、つなぎ役としての動きをもっとするべきであったと反省が
IV
参加者の声
残った。 【事前準備(2011/11 〜 2012/7) 】
専門部会では、班員として年長(40代以上)3名と若手(20代)3名の合計6名を配属してもらえ るよう要望し、配属担当の総務班長より希望通り配慮をいただいた。これにより、年長と若手のバ ディで各SCに担当(係)として配置した。なお、年長の班員には係長を務めてもらうよう依頼し た(総務班長の助言あり) 。 SC支援班の業務を共通認識するためのハンドブックを事前に作成し、8月1日の事前準備時に副 班長および班員に提供後、副班長の協力を得て当班の担う業務およびクルー(スカウト)との関係 (関わり方)、班員の担当業務などを話し合い、準備を進めた。 【大会期間(8月2日〜 6日) 】 クルーの業務時間(9:00 〜 17:00) 、クルーへの激励やヒアリングおよびクルーの配属先SC(係) 担当者との情報交換等を行うため、班員はバディで担当SCの巡回を実施した。 班長と副班長は、各班員からの情報やチャレンジクルー内の調整事項をもとに、各センター長ま たは副センター長のもとへ出向き、業務への配慮やお願い、途中参加・退場(中抜け含む)するク ルーの情報・調整を実施した。 派遣初日は各SCへまとめて派遣し、翌日はバディごとに派遣先SCへ向うこととした(出発報告 および帰着報告は総務班にて対応) 。 配属人数 前半 (2 / 3日)
4日(講習会)
後半(5 / 6日)
総合SC
8/8
0
8/0
生活SC
18 / 19
6
18 / 8
活動SC
19 / 19
3
23 / 23
77
4日:VSは講習会のため、RSのみ業務を行った。 6日:最終日・撤収のため配属調整を行った(活動SCは閉会式・旗手) 。 ⃝ 総合SC支援 クルーは主に輸送(誘導)と広報(取材)の支援を担当した。 班員の巡回先は会場内。 ⃝ 生活SC支援 クルーは、野営サービス班、舎営サービス班、食料サービス班、医療サービス班の支援を 担当した。 (生活SC内のすべての班に派遣) 班員の巡回先は食堂、青年の城、野営エリア。 ⃝ 活動SC支援 クルーは主に場内プログラムの支援と閉会式旗手を務めた。 班員の巡回先はプログラムエリア。 【ふりかえって】 ≪総合サービスセンター支援≫ 総合SC係の班員がクルーのところへ巡回中に、東ゲート入り口(料金所)で某連盟参加隊の スカウト1名(特別なこだわりを持つ)とたびたび遭遇した。参加隊の指導者の姿が見えないため、 隊から逃亡したと思われたため、スカウトの所属する参加隊に連絡を取り、隊に返すということ を数回繰り返した。 輸送(誘導)を担当したクルーは、業務の都合上、空き時間が多く持ち場の日陰で待機するこ とも多かったため、当初は戸惑っていたクルーも見かけた。しかしながら、 「待つ」ことも仕事 であることを学んだようである。 取材を担当したクルーは、会場を行き来する参加者や大会スタッフになかなか声をかけられな かったようであった。業務に慣れるまでは「どうしよう」と言っていたクルーもいた。 総合SCのスタッフからは、クレームなどもなく『クルーたちがよく頑張ってくれた』とのお 褒めの言葉をいただいた。 ≪生活サービスセンター支援≫ 生活SCでは、医療サービス班の支援を担当するクルーに「救急章(細目3:大会等の救護係) 」 に挑戦中のスカウトを優先して配属すると提案があり、 「救急章」に挑戦中のクルー(VS)が配 属を希望した。生活SC長から大会終了日には、医療班に配属され、 「救急章」細目に取り組んだ クルーの奉仕実習記録を預かり、クルー本人へ返却した。 医療サービス班のスタッフから、勤務するクルー以外に、生活SC係の班員の巡回訪問や成人 スタッフによる受診・入院状況の確認訪問に対し、 「高校生や大学生の年代がそんなに心配か」 と指摘が出た。このため、事情を説明し、班員の巡回は実施するが、基本声をかけずに顔を見る だけとした。また、班長会議にてこの指摘について報告し、総務班が日に3回の定時訪問をする こととなった。 生活SCでは、医療サービス班のスタッフより、チャレンジクルーの受診が多いことが報告され、 心配された以外は、『よく働いてくれた』とお褒めの言葉をいただいた。また、このSCに配属さ れたクルーについては、生活SCのスタッフと一緒に働く仲間として、生活SCオリジナルTシャ ツがプレゼントされた(後半の配属クルーは着用して業務についた) 。
78 /11th NIPPON AGOONOREE
≪活動サービスセンター支援≫ 2日の配属希望が開会式要員を含む40名のため、SC支援班のクルーだけでは対応できず、開会 式の入場プラカードと旗手は参加隊チャレンジ班のクルーに協力をしてもらった(7月31日の専 門部会議で調整) 。結果として、クルーの配属が前後半で入れ替わることもあり、開会式と閉会 式の旗手が同じユニットから選ばれることとなった。 ローバースクラブから参加した3名は活動SC長と津田SC長との調整で、 活動SC支援(全体行事) に固定とした。彼らは、大学のローバースクラブに入るまでスカウト経験がなく、何も分からな い状態で参加したため、前半は問題行動が多かったが、班員のフォローもあり彼らとの関係が良 い方向に流れだした。 次回、大学ローバースクラブよりアグーナリー等の大会への参加があった場合、スカウト経験 のない学生に対して、スカウト関係者にはとっては当たり前であるが、一般では当たり前でない ルールなどを伝え、フォローをとれるようにする必要がある(知っていて当然と思って、叱りつ
大会運営本部報告
III
けると未経験の学生はなぜ怒られているのかわからないため、信頼関係が構築しづらい) 。 最終日において、23名のクルーを派遣し、その中から閉会式(11時開始)の旗手が選抜された。 この日の業務は10時までの勤務だったが、旗手に関しては降納の練習のため10時30分までの勤務 とした。9時に活動SCに23名を一括で派遣したが、活動SC内の担当者間で情報伝達がされていな かったためか、何度か「クルーはいつ派遣されますか?」 「旗手を担当してもらうクルーが来て いません。 」と当班へ活動SCの担当者から問い合わせがあり、その都度「9時に活動SCへ23名を 一括で引き渡しているため、そちらで対応してください。 」と説明を繰り返した。 参加者の声
IV 旗手の降納練習については、10時30分を過ぎても終わらず、活動SCの担当者(RS)に時間を
超過しているから、今すぐクルーを帰還させてくれるよう要求したが、終わろうとしないため、 国旗降納の時間が不足した理由は活動SC内部の問題である旨指摘し、結果として半強制的に10 時30分過ぎにクルーを帰還させたあと、活動SC長へ状況を報告(クレームの申し入れ)した。 開会式の国旗掲揚・プラカード入場の練習(参加隊チャレンジ班対応)でも練習時間の超過が あり、大古参加隊チャレンジ班長が午後からのクルーの業務に支障が出ると、練習時間の超過に 対してクレームを入れたが、これの改善対応が閉会式練習でも見られなかったと思われる。 ≪支援班として≫ 班の構成として、各SCに2名ずつ配置できたため、各SCの支援業務を比較的問題なく遂行でき た。それぞれの業務の状況などの情報を班内で共有することで、互いに案を出し合い、対応を試 行錯誤することで、班としてまとまっていけた。 遅延してくるクルーには到着後に勤務地へ向かうまでの手続きや派遣先SCの説明等を班内の スタッフで行ったが、翌日、単身で派遣先について勤務していることがあった。バディやチーム およびユニット間での情報交換が不足したためか、出発報告後に単身で派遣先に向かったクルー については注意を行った。 次回も可能であれば、チャレンジクルーで奉仕したいとの意見を聞いた時には嬉しく思った。
79
参加隊チャレンジ班 ⑴事前準備 11NAにおける参加隊チャレンジ班については、クルーが「支援・奉仕・交流」を目的に、様々 な参加隊の活動に寄り添い、支援させていただくというセンター長の方針を受け、前任の奉仕隊 長に意見を聞くと共に、チャレンジクルーとしての活動内容を考え以下のように準備をした。 ① 11NAにおけるチャレンジクルーの役割について、各参加隊隊長の理解を得るため、事前に 「チャレンジクルーからのお願い」文を作成し、送付した。 ② 参加隊チャレンジ班の班員と役務の内容等について共通認識を図るため、SC支援班班長の 助言により「クルーの手引(ハンドブック) 」を作成し、開催前日の集合日に配布、説明した。 ③ 参加隊の状況に合わせて、第1日目のクルーの配置を決めた。 ⑵開催期間中 ①班員の業務について ・ 空き時間には常に班員間で参加隊チャレンジ班の役務内容・注意事項等を確認しあった。 ・ 第1日目には各班員が3チームずつ担当し、クルーと共に参加隊へ出向いてクルーの活動を理 解してもらうよう努めた。 ・ 2日目からは参加隊へ巡回に行き、隊のニーズなどの情報を収集し翌日の配属などの確認を した。 ②チャレンジクルーへの指導 参加隊チャレンジ班のクルーの活動について以下のように伝えた。 ・ 配属先(参加隊)では、基本は寄り添って行動する。 その中で、自分に何ができるかを考え、わからない時は聞いて活動すること。 ・ お手伝いをしてあげるのではなく、一緒に生きる仲間として自分にできることを考える。 ・ 時間外の業務は基本的にできない。 ・ 8/4の場外プログラムには付いていかない→クルーの研修日 ⑶評価・反省 ・ 事前に各参加隊に対してチャレンジクルーについての理解を求める案内文を送付したことで、 クルーの配属に気持ち良く対応していただいたことはよかった。 ・ 各班員との事前の打ち合わせの必要性を感じた。 ・ 期間中のクルーの配属については、第1日目の様子を見てから班員間で話し合って決めたが、 班員の各隊へのヒヤリングやクルーからの意見を取り入れたことでうまくいった。 ・ 期間中、体調不良や帽子をかぶらないクルーがいたことは、自己管理も含めて班員からの指導 を徹底する必要があった。 ・ 参加隊スカウトから、クルーのお兄さんやお姉さんのようなスカウトになりたいという声が あったということは、よかった。彼らの頑張りに対して、参加隊指導者からもほめていただい た。 ・ 業務に対して、班員はもう少し多くてもよかった。 ・ 今回はクルーをはじめとして班員・全スタッフにも恵まれ、参加して良かったと思える大会で あった。
80 /11th NIPPON AGOONOREE
野営管理班 チャレンジクルー野営管理班の基本業務は、 『クルーの野営生活の指導(規律と安全の保持)に 関することを主な業務とし、各班からの指示伝達を行う』と業務要項に明記されているが、実際は 野営地(さくらの森)での設営から撤営、日々の生活面、奉仕活動や全体行動の支持をサポートす る班であった。 日課業務はさくらの森からクルーを見送る事、昼食の携行食の段取り等であった。 私自身、専門部会員として、事前より会議をして、全体の事と野営管理の事を考え、大会期間に 困らぬ様に頑張ってきたつもりでしたが、やはり穴が多く、班員とクルーからの指摘に、反省ばか りの毎日であった。 しかし、前回の大会と大きく違う点は、良きクルーと班員に恵まれていた事で、大きな事故も無 く、最終的に皆が笑顔で、終われた事が、本当に良かった。
大会運営本部報告
III
チャレンジクルーと言うネーミングには少々戸惑いはあったが、皆の協力無くして、成功には繋 がらないと言う事は大きく実感出来た。 最後に皆様に感謝の心と、今後もこの繋がりを大切に、以降の色々な行事でお会いする事を楽し みにしている。
クルーへの研修として、大きく3つのプログラムを提供した。
IV
参加者の声
理解推進支援班
1. 事前研修(8月1日) 参加者が入場する前日に事前研修を行った。ここでは、チャレンジクルーとして大会に参加す るための心構えや野営について等を説明するとともに、障がいの種類や障がい者の特徴的行動や 接し方などに関する研修を行い、障がいに対する理解を深めた。 2. 技能章講習会(8月4日) 技能章細目の履修を目指すため、講習会を開催した。それぞれ主任講師にご担当していただき、 サポートとして、チャレンジクルーに所属する成人スタッフをそれぞれに数名ずつ振り分けた。 本大会では、大会期間中に限り、以下の者を技能章講習会主任講師として選任し、講習会を実 施した。認証された細目については、県連盟においても認証していただけるよう日本連盟から各 県連盟に依頼した。 クルーは、受講を希望する講習を2つ選択し、午前と午後に分かれて参加した。 ①手話章 主任講師:新川 智康(愛知連盟) 細目の「1、3、5」を認証した。 聴覚障がいについて学ぶとともに、大会ソ ング「かがやけアグーナリー」の手話も練習 した。 ②看護章・介護章 主任講師:嶌田 理佳(日本連盟安全委員会/京都連盟) 81
看護章については、細目の「2」を、介護章については、細目の「1、2、3」を認証した。 実際に車いすや白杖を使用し、車いす利用者が困る場面や適切な援助方法について体験を通し て学んだ。 ③救急章 主任講師:前田 健世(日本赤十字社滋賀県支部/京都連盟) 午前の部に参加したスカウトに関しては、細目の「1、2、3、5」を、 午後の部に参加したスカウトに関しては細目の「4、10、13、14」 を認証した。 人形を使い、心肺蘇生法の練習などを行った。 3. チャレンジクルーフォーラム(8月4日) 技能章講習会を実施した日の夜にはチャレンジクルーのみを対象としたフォーラムを開催した。 大会に参加して感じたことや障がいスカウトとともに活動していて気が付いたことなどを話し合 い、大会に参加した目的の共有、明日からの活動について意見を交わした。 また、理解推進班の班員である崎山スカウトに「障がい者との共生」について発表をお願いし た。彼女は、障がい者との共生を学ぶためにオーストラリアの障がい児団を訪問し、学んだこと を日本のスカウティングにも活かすことを目的に 「スカウト特別海外派遣」 に参加した経験があっ たので発表をお願いした。富士章を目指すベンチャースカウトにとっても良い刺激になり、明日 からの活動のモチベーションアップに繋がったと考える。
総 務 班 1. 編成業務 ⑴本部要員編成 以下の通り編成作業を行った。 大会の趣旨である、チャイルドプロテクションに従い、大会当日に20歳であるかどうかによっ て、未成年クルーと本部要員に選別し、編成を行ったが、応募者の年齢構成が50歳以上と20代に 極端に偏るという2極化が生じ、編成が難しかった 結果的には、すべての成人スタッフのみなさんが不平不満なく、配属先での業務を粛々とこな していただけたおかげで、無事に大会を終えることができたと感じている。 ⑵クルー編成 専門部会において、今大会では隊というくくりのない100人のスカウトを一括して扱うことに なっていたため、できるだけクルーの自治により野営生活ができるようにクルーの組織を作るこ とが要求された。このためスカウト2名で1バディ・2バディで1チーム・6チームで1ユニットとい う組織を作り、チームにはチーフ、ユニットにはキャプテンという代表者を置き、チーム・ユニッ トで協議したことを本部との調整会議に諮るという仕組みを作って「C」 「R」 「E」 「W」の4つ のユニットで運営した。また、チーム編成についてはクルーの成長と交流が図れるよう、所属団・ 年齢に注意して編成した。 また、支援が必要なスカウトについても事前に調査を行い、RS年代とバディを組ませるなど、 大会運営スタッフとしてよりよい経験ができるよう配慮した。
82 /11th NIPPON AGOONOREE
(例)
UNIT 「C」 TEAM C-1
TEAM C-2
TEAM C-3
TEAM C-4
TEAM C-5
TEAM C-6
バディA (スカウト2名)
バディB
III
大会運営本部報告
(スカウト2名)
2. 調度業務について ⑴運営経費について 他のSCと違い、成人スタッフ30名の部費で、クルー約90名を加えた120名の運営費用を賄わなけ
IV
参加者の声
ればならなかったため、大変苦労した。
お茶、弁当、氷の段取りについては、野営管理班との連携が不十分だった。お茶、ポカリの補給 をしたが、野営管理班として準備していただいたものがあったようで、さくらの森との連携がうま く取れなかったことを反省している。 また、当初はポカリスエットなどが、日本連盟から支給される(予算がある)はずであったが、 削減され大変困ったが、最終的に日本連盟から精算いただいたことはありがたかった。 結果としては、成人スタッフから一人当たり2000円の部費と篤志の方の寄付金によって、何とか 運営することができたが、チャレンジクルー本部の特殊性、重要性をもっと大会本部にはご理解い ただきたかった。次回の大会本部の配慮を求める。 ⑵備品管理 調度係は備品管理の役務があったが、チャレンジクルーとしての備品がどれだけあったのか、わ からなかった。調度係として反省している。 ⑶帰りのバスの段取り 8月5日になって総合SCからチャレンジクルーのバス代の請求を受けたが、総合SCで入場時に実 際にバスに乗車したかどうかの把握が十分できておらず、また退場時の乗車状況も把握ができてい ないまま、丸投げされたため、高橋係長以下調度係のみなさんには大変なご苦労をおかけして対応 していただいた。 ⑷本部設備について アチャレンジクルー本部テント チャレンジクルー本部のテントが、一張りしかなく会議、事務、受付等同じテントで行った。 会議を行うテントがほしかった。
83
イ電源の件 事務的には、パソコンを使用すれば効率的であったが、昼間に電源が使用できず、書類の作成 等がすべて夜間の限られた時間にすることとなり苦慮した。 3. 庶務業務について ⑴集合受付 成人の受け入れは、比較的スムーズに行えた。 ベンチャースカウトの受け入れは、途中入退場で人員管理が難しかったと思う。ただ、庶務係が しっかりつかんでいたので、うまく動いていたと思う。 人員管理名簿の大切さを痛感した。 ⑵クルーミーティング 今回参加したクルーは目的意識を持った者が非常に多く、チームビルドも大変早く良好であった。 大会前はユニット制がうまく働くか多少不安もあったが、キャプテン以下のスカウトらがこのシ ステムをうまく利用してくれた。クルーミーティングでは、バディー・チームからの意見として、 大会運営の改善につながる事項も提案があり、センター長のご尽力によってその改善事項が採用さ れるといったこともあった。 ⑶クルー(スカウト)の管理 毎日、クルーの業務が終了後、受付で報告することとしたが、早すぎる帰着があったり、イレギュ ラーに対する共通理解と班長としての指示が周知できず、班員には大変な苦労をおかけしてしまっ た。 ⑷救護所利用について 今回、クルーの疾病やけがについては中央救護所へすべて対応をお願いする(チャレンジクルー 本部として救護体制は持たない)ということで事前に生活SCと協議できていたにもかかわらず、 途中救護所から、多くのクルーが来られるとクレームがありとまどった。チャレンジクルーは参加 隊スカウトよりも多いメンバーがいるので当然といえば当然である。しかし、このクレームは救護 所から直接スカウトに伝えられた例もあり、その点については改善を求めたい。スカウトには何も 責任はない。 一方、配慮を必要とするクルーの中には仮病と疑われても仕方がないような症状で何度も救護所 を利用していた者もいたため、総務班として1日3回の救護所の利用状況調査と巡回を行った。 ⑸遅参・早退の連絡 特に早退の連絡が参加者(クルー)からは発しているにもかかわらず、大会本部に届いていない ケースがあった。情報のやり取り方法に問題があった。 4. 総括 いいわけではないが、総務班の下に各班があるかのような間違った組織をイメージしていた本部 スタッフが多かったように思う。会場に入ってからも、総務班が何をすべき部署なのか班長の私が 戸惑うことが少なくなかった。特にさくらの森との連携については、多くの問題があったと思うし、 迷惑と心配をかけ、この点については猛省している。 総務班のスタッフの皆さんについては、イレギュラーな仕事も多く、拘束時間も長時間であった にもかかわらず、終始笑顔で高橋・中野両係長の下、大変よくやってくださったと感謝している。 84 /11th NIPPON AGOONOREE
メンバーには恵まれたと思う。 また分掌業務外ではあるが、クルーのアワードについては、早退のクルーに対しても、最終日ま でおったクルーに対してもバタバタとした対応しかできなかった。がんばってアワードを達成した クルーに対して、こうした何でも有りの授与は不信感をいだかせたのではと感じた。全員にという のであれば、まずクルー自体にそのことを周知徹底させて、期間中にレポートを書く時間を作るべ きであったし、あくまで自主的なチャレンジというのであれば、無理して全員に授与しなくてもよ かったのかもしれない(結果的に授与率は95%程度であった) 。いずれの場合でも、成人指導者も クルーも統一した見解のもと、計画的に全員で取り組むべきであった。 5. 入退場の記録 ⑴本部要員 8月1日
8月2日
8月3日
8月4日
8月5日
センター長
1
1
1
1
1
1
1
副センター長
1
1
1
1
1
1
1
総務班
2
8
8
8
8
8
8
参加隊チャレンジ班
2
4
4
4
4
4
4
SC支援班
2
8
8
8
8
8
8
理解推進支援班
1
3
3
3
3
3
3
野営管理班
5
5
5
5
5
5
5
計
14
30
30
30
30
30
30
8月1日
8月2日
8月3日
参加者の声
UNIT
IV
8月4日
8月5日
III
8月6日
大会運営本部報告
7月31日
8月6日
C
23
24
25
25
25
24
R
20
22
24
23
23
23
E
20
21
24
24
24
24
W
19
19
20
21
21
20
計
0
82
86
93
93
93
91
クルー総計
14
112
116
123
123
123
121
4. 総評(センター長 津田 繁) 初めに、チャレンジクルーに参加してくれたスカウト達が大きな怪我もなく任務を終えることが 出来ましたことは、一重に参加隊指導者、大会運営奉仕者の皆様のお陰だと感謝しております。 11NAチャレンジクルーにおいては「共生」をテーマに取り組みました。今回は、名称を10NA の「奉仕隊サービスセンター」から「チャレンジクルー」と改めました。 「チャレンジャー 」とは 英語で「障がい者・チャレンジをする人」を表すと聞き、まさに私たちは「共生」に向けて挑戦す る1隻の船の乗組員という意味で命名いたしました。 「共生」に向けて出航する出港式での挨拶では私たちスカウトには「3つのつとめ」 、 「神へのつと め」「他へのつとめ」 「自分へのつとめ」が有り、それを果たし後に「共生」という港に到達できる と話したのですが、スカウト達は本当に積極的に挑戦してくれたと嬉しく思っています。 「自分へのつとめ」としては理解推進支援班に於いてアグーナリー奉仕に必要な技能を学びまし た。8月1日に行われた「事前研修」 、8月4日に行われた 技能章講習会「救急章」 「介護章」 「看護章」 85
「手話章」はスカウトにとっては大きな備えとなったと思います。 「他へのつとめ」としては参加隊チャレンジ班、サービスセンター支援班に於いて全てのクルー が参加隊への支援、サービスセンターへの支援に取り組みました。 参加隊への支援では不慣れな点もあり参加隊指導者にはご迷惑をおかけしたかとは思いますが、 クルーに対してあたたかいご指導をいただき感謝しております。 また、 クルー達は大会運営にもチャ レンジしました。今回は全員に参加隊支援、サービスセンター支援を経験させるために総務班が毎 晩遅くまでクルーの配置等の打合せをしていただきました。 「神へのつとめ」としては野営管理班、理解推進支援班に於いて「フォーラム」と「スカウツオ ウン」が行われました。フォーラムでは「今何をしなければならないか」についてクルー一人一人 が真剣に考え話し合いました。 スカウツオウンにも挑戦し、不慣れのようでしたが、皆で1つのテーマについて考えることの大 切さを理解してくれたと思っています。 最後に、あの猛暑の中、チャレンジクルーはなんの不満も言わずよく頑張りました。 帰港式ではクルー一人一人にアワードと感謝状を贈呈いたしました。 今回、一つの航海を終え帰港したクルー達はスカウト活動に於いて「備え」 、新たな目標を見つ けて出航することを期待して評価としたいと思います。
86 /11th NIPPON AGOONOREE
実行委員会の編成 1. 名称:第11回日本アグーナリー実行委員会 2. 任務: 1. 11NAの準備ならびに運営に必要な事項の審議と議決および具体的諸計画の推進に関す ること。
2. 部門別専門事項の準備ならびに実行・運営に関すること。
3. 関係官庁・機関、諸団体および地元県・市・町との連絡調整に関すること。
4. 11NA特別予算の編成ならびに執行に関すること。
5. その他11NAの準備・実施に関する一切の事項。
3. 任期:事業を終了し、所定の報告を終わるまで(平成25年3月末)
大会運営本部報告
III
4. 会議の開催 第 1 回 平成23年3月5日 (土) 滋賀県大津市・明日都浜大津4F小会議室 委員長他委員7人 主な協議事項 基本構想/予算/今後の準備日程 第 2 回 平成23年6月25日 (土)〜 26日 (日) 希望が丘文化公園 青年の城 委員長他委員7人、参席4人
IV
参加者の声
主な協議事項 テーマおよび目的/役割分担/会場利用計画/申し込み手続き/ 予算について/実施要領について/大会マークデザイン募集 他 第 3 回 平成23年10月2日 (日) 京都府民総合交流プラザ 会議室 委員長他委員9人、参席2人 主な協議事項 シンボルマークの決定/基本実施要領の策定/申込み手続き/ 現地説明会の開催/大会予算と参加費/会場利用計画/専門部会の編成 第 4 回 平成23年12月10日 (土) 京都・本願寺聞法会館 委員長他委員5人、参席1人 主な協議事項 予算(第二次)/現地説明会/一般参加および外国隊等の参加/ 会場利用計画/大会本部の組織と業務および安全管理ハンドブック/ 参加隊指導者の手引/各専門部会からの提案・調整事項 他 第 5 回 平成24年2月18日 (土)〜 19日 (日) 希望が丘文化公園 野外活動センター 委員長他委員9人(内、1人代理) 、参席3人 (※現地説明会前後に実施) 主な協議事項 現地説明会進行確認/予定申込状況/現地説明会を受けての評価と各専門 部会での取り組み事項の確認/各専門部会からの調整・提案他 第 6 回 平成24年4月22日(日)京都・府民総合交流プラザ 会議室 委員長他委員8人、参席4人 主な協議事項 大会規模・会場利用計画/大会役員・来賓/一般ボランティア参加/ 見学者・見学隊/バスの増便・増発/新たな参加形態(県連盟派遣隊)/ 製作物/参加隊指導者の手引き/大会本部の組織と業務と安全管理ハンド ブック/各専門部会からの提案・調整事項 87
第 7 回 平成24年6月30日(土)京都・府民総合交流プラザ会議室 委員長他委員9人、参席3人 主な協議事項 会場利用計画/大会予算/会場外ボランティアの取り扱い/ 参加者への配慮/参加者アンケート/報告書の作成/ 各専門部会からの提案・調整事項 他 第 8 回 平成24年12月8日(土) 〜 9日(日)比叡山延暦寺 延暦寺会館 会議室 委員長他委員9人、参席3人 主な協議事項 収支決算/報告書・記録映像の作成/各センターの評価/ 今後の日本アグーナリー 他 5. 実行委員委員 №
役務
氏名
県連盟
役務等
1
委員長
西 村 稔
日本連盟
日本連盟専務理事
2
委 員
膳 師 功
日本連盟
日本連盟コミッショナー
3
委 員
櫻 井 康 博
東 京
副団委員長、10NA実行委員
4
委 員
村 山 大 介
東 京
県連盟副コミッショナー、10NA本部スタッフ(活動SC) 前プログラム委員(障がい児スカウティング担当)
5
委 員
峙 信 治
滋 賀
滋賀連盟理事長、10NA副運営本部長
6
委 員
森 賢
滋 賀
滋賀連盟副理事長(11NA準備室長)、10NA本部スタッフ
7
委 員
津 田 繁
京 都
京都連盟指導者養成委員長、10NA参加隊長
8
委 員
南 秀 生
兵 庫
兵庫連盟事務局長、10NA実行委員(生活SC長)
9
委 員
中 西 佳津子
奈 良
奈良連盟名誉会議議員・BVS隊長、10NA本部スタッフ
10
委 員
市 田 泰 寛
滋賀県庁
健康福祉部子ども・青少年局主査(平成24年4月1日から)
菅 谷 正 規
滋賀県庁
同上。異動により交代 (平成24年3月31日まで)
6. 大会本部組織図 所掌業務
インフォメーション センター
参加者への情報提供な らびに各種調整に関す ること
総合サービス センター
総務、広報、国際、輸 送、施設・資材に関す ること
生活サービス センター
参加者の野営・舎営生 活、 配 給・ 本 部 食 堂、 応急手当に関すること
活動サービス センター
活動サービス センター
全体行事、場内外プロ グラム、信仰奨励、参 加 者 の 交 流、 本 部 ス タッフの事前研修に関 すること
チャレンジクルー
チャレンジクルー
大会本部各部の支援と 参加隊の支援に関する こと
副大会長
インフォメーション センター 総合サービス センター 生活サービス センター
参加隊
運営本部長
大会長
副運営本部長
大会事務局 88 /11th NIPPON AGOONOREE
部署
7. 現地説明会の実施 第11回日本アグーナリーへの参加を希望する指導者が集い、会場施設の視察と生活やプログラム 等の計画について説明を行うとともに、障がい児スカウティングに関する情報交換ならびに相互理 解を深め、11NAへの参加や活動の取り組みについて意見交換を行うために、下記の通り現地説明 会を実施した。 日 時:平成24年2月18日(土)〜 19日(日) 会 場:滋賀県・希望が丘文化公園「野外活動センター」多目的室 参加者:参加指導者15県連盟19こ団 29人、11NA実行委員会9人、 専門部会委員10人、滋賀連盟3人、日本連盟事務局3人の計54人 内 容:
III
時間 13:45 〜 14:30 (45)
16:45 〜 18:00 (75)
18:00 〜 19:30 19:30 〜 21:00 (90)
21:00 〜
内 容 概要説明1 (1) 実行委員長挨拶 (2) 実行委員自己紹介(および参席者) (3) 概要説明 (資料確認、日程、会場利用計画) 会場視察 (降雪の中、雨具を使用し視察を実施した) 野外活動センター → かえでの森 → 第4キャンプ場 IV→ さくらの森 → 多目的広場 → ファイヤー場周辺 → 青年の城 → 野外活動センター 参加者の声
14:30 〜 16:45 (135)
大会運営本部報告
〈2月18日 (土) 〉
概要説明2 (1) 副実行委員長挨拶 (2) 参加者自己紹介 (3) 活動サービスセンター説明 (4) 生活サービスセンター説明 (5) 質疑応答 夕食 概要説明3 (1) 総合サービスセンター説明 (2) チャレンジクルー説明 (3) 質疑応答 就寝準備・懇親会・シャワー・就寝
〈2月19日 (日) 〉 時間 6:30 7:15 〜 8:00 8:00 〜 10:00 (120)
内 容 起床・洗面・寝具片付け 朝食 (弁当) 概要説明4 (1) 予定申込状況 (2) 参加確定申込から資料等の事前送付について (3) 質疑応答 解散
89
8. 第11回日本アグーナリー専門部会編成( ◎:部会長、○:副部会長 ) 専門部会
役 職
所属県連盟
総合サービスセンター 生活サービスセンター
センター長
◎ 森 賢
滋 賀
副センター長 (総務系)
○ 嶋 田 寛
滋 賀
副センター長 (ロジ系)
○ 西 田 章 夫
京 都
総務班長
岡 宗 夫
滋 賀
輸送班長
伴 忠 信
滋 賀
広報班長
大 里 葉 子
京 都
国際班長
荒 西 完 治
兵 庫
施設資材班長
中 谷 新 治
和歌山
センター長
◎ 南 秀 生
兵 庫
副センター長 (安全・食料)
○ 山 本 哲
滋 賀
副センター長 (庶務・舎営)
○ 黒 田 茂
兵 庫
食料サービス班長
奥 村 光 伸
京 都
野営サービス班長
吉 川 敬 一
京 都
医療サービス班長
松 下 晃
兵 庫
庶務・舎営サービス班長
西 田 俊 幸
大 阪
センター長
◎ 村 山 大 介
東 京
○ 中 西 佳津子
奈 良
○ 徐 一 雄
滋 賀
信仰奨励・事前研修・フォーラム担当
近 藤 直 美
東 京
全体プログラム担当
山 本 慎太郎
東 京
全体プログラム担当
新 川 智 康
愛 知
場内プログラム担当
鈴 木 武
兵 庫
場外プログラム・総務担当
光 造 雅 起
兵 庫
場外プログラム担当
徳 永 賢 次
滋 賀
場内プログラム担当
相 良 三千夫
兵 庫
場内プログラム担当
光 造 久 雄
兵 庫
総務担当
森 田 裕 之
奈 良
総務担当
植 村 美代子
大 阪
場内プログラム担当
風 間 要
大 阪
センター長
◎ 津 田 繁
京 都
副センター長
○ 荒 堀 淳 嗣
京 都
サービスセンター支援班長
千 田 泉
滋 賀
サービスセンター支援班副班長
風 間 博 行
神奈川
理解推進支援班長
中 村 之 一
愛 知
野営管理班長
深 田 徹
滋 賀
参加隊チャレンジ班長
大 古 和 子
兵 庫
総務班長
河 村 賀 久
山 口
副センター長
(全体プログラム・フォーラム・信仰奨励担当)
副センター長
(場内・場外プログラム・総務担当)
活動サービスセンター チャレンジクルー 90 /11th NIPPON AGOONOREE
氏 名
主要業務日誌 年月日
記事
備考
H20. 2.17 教育本部会議にて、11NAを平成24年夏季に開催することを承認
5.13 評議員会にて、11NAを平成24年夏季に開催することを追認
5.19 理事会にて、11NAを平成24年夏季に開催することを追認
5.20 全県連盟宛に、開催誘致照会文書発信
8.24 教育本部会議にて、11NA会場選定委員会の設置を承認
11.21 会場選定委員会による会場視察 教育本部会議にて、11NAを滋賀県希望ヶ丘文化公園での開催を 承認
III
大会運営本部報告
H21. 2.15
平成20年8月20日回答締切
3.3 滋賀連盟へ会場決定通知送付
3.17 評議員会にて、11NAを滋賀県希望ヶ丘文化公園での開催を追認
3.27 理事会にて、11NAを滋賀県希望ヶ丘文化公園での開催を追認
H22. 10.19 理事会にて、実行委員会の設置および実行委員長の選任を承認
実行委員長:西村稔常務理事
H23. 2.12 滋賀連盟および日本連盟事務局担当者による会場下見
滋賀連盟理事長、大浦職員他
2.15 APR事務局へ第11回日本アグーナリーの情報提供
3. 5 第1回実行委員会開催 (大会会期を決定)
IV 西村委員長他委員7名
3. 8 理事会・評議員会へ大会会期を報告・承認
会期:平成24年8月2日 (木) ~6日 (月)
6.25~26 第2回実行委員会開催 (目的・テーマ・コンセプト決定)
7.
スカウティング誌7月号に記事掲載 (大会期間・準備状況)
7.8
11NA開催およびシンボルマークの募集文書県連盟宛通知 シンボルマーク募集開始 (9/15締め切り)
参加者の声
西村委員長他委員7名、参席4名
HPでも公開
7.21 宮内庁訪問 (御臨席依頼)
茂木次長・大浦課長
8.26 滋賀県 (知事・教育長・県議会議長)へ開催協力通知
峙副委員長文書持参
9.
スカウティング誌9月号に記事掲載 (西村実行委員長挨拶)
10. 2 第3回実行委員会開催 (基本実施要領・参加費等決定)
西村委員長他委員9名、参席2名
10.18 理事会にて、参加費および基本実施要領の承認
参加費29,800円
11.
スカウティング誌11月号に記事掲載 (シンボルマーク入選作発表、申込手順他)
11.11
全県連盟宛大会参加募集文書発信 (基本実施要領・参加予定申込要領他)
11.14 日本連盟ホームページ11NA各種資料ダウンロード開始
9NA・10NA参加団宛送付
11.19~20 第1回総合サービスセンター専門部会開催
森部会長他部会委員6名
11.19~20 第1回生活サービスセンター専門部会開催
南部会長他部会委員4名
11.19~20 第1回チャレンジクルー専門部会開催
津田部会長他部会委員4名
村山部会長他部会委員8名
12.3~4 第1回活動サービスセンター専門部会開催
12.10 第4回実行委員会開催 (第二次予算、会場利用計画、各種資料検討) 西村委員長他委員5名、参席1名
12. 8 JASRACへの申請 (大会ソングをホームページ掲載)
H24. 1.
H23.年12月~H24年.11月の1年間掲載
スカウティング誌1月号に記事掲載 (参加者募集)
1.10 WOSM・各地域事務局・APRの各国連盟に参加案内発信
91
年月日
記事
備考
1.14 第2回生活サービスセンター専門部会開催
南部会長他部会委員5名
1.15 第2回活動サービスセンター専門部会開催
村山部会長他部会委員8名
1.21 滋賀県連盟との打ち合わせ (4者会議事前調整)
峙副委員長、大浦課長
1.25 4者会議 (滋賀県・希望が丘文化公園・滋賀連盟・日本連盟)
峙副委員長、大浦課長
1.28 第2回総合サービスセンター専門部会開催
森部会長他部会委員7名
1.29 第2回チャレンジクルー専門部会開催
津田部会長他部会委員6名
2.3 食堂・施設との打ち合わせ
峙副委員長、南・山本生活SC部会 員、大浦・東條職員
2.15 予定申込締切 (県連営から日本連盟)
2.18~19 現地説明会 (希望が丘文化公園野外活動センタ)ー
参加者:5県連盟19こ団29名
2.18~19 第3回生活サービスセンター専門部会開催
南部会長他部会委員3名
2.18~19
第5回実行委員会開催 (現地説明会進行確認、説明会評価、取り組み事項)
3.
3.2 ガールスカウト日本連盟へ協力および参加依頼
西村委員長他委員9名(内1人代理)、 参席1名
スカウティング誌3月号に記事掲載 (確定申込、プログラム概要他)
3.17 第3回活動サービスセンター専門部会開催
村山部会長他部会委員13名
3.24 第3回総合サービスセンター専門部会開催
森部会長他部会委員7名,参席1名
4.6 一般参加者募集要項の配付・ホームページ掲載
4.6 参加確定申込書の発信・ホームページ掲載
4.15 第3回チャレンジクルー専門部会開催
4.22
4.24 ガールスカウト宛参加募集案内発信
第6回実行委員会開催 (製作物、各種資料、各専門部会からの報告・調整)
4~ 後援依頼 (後援名義使用申請)
全県連盟宛 津田部会長他部会委員7名 西村委員長他委員8名、参席4名
文部科学省、滋賀県、滋賀県教育 委員会他
5 スカウティング誌5月号に記事掲載 (確定申込、一般参加車募集) 5.8 文部科学大臣・副大臣御臨席依頼
5.11 滋賀県警・県庁との打ち合わせ
5.15 確定申込締切 (県連盟から日本連盟)
5.19 第4回生活サービスセンター専門部会開催
南部会長他部会委員6名
5.31 秋篠宮家訪問 (お成りについて調整)
茂木次長・大浦課長
5.31 事業費補助金計画書提出
滋賀県知事宛
6.8~9 現地視察および滋賀県警との打ち合わせ、滋賀連盟との打ち合わせ
峙副委員長、大浦課長
峙副委員長、大浦課長他
6.9 第4回総合サービスセンター専門部会開催
森部会長他部会委員6名,参席2名
6.9 第4回活動サービスセンター専門部会開催
村山部会長他部会委員13名
6.10 試食および食堂との調整、生活エリア区割り下見他
山本・奥村・吉川生活SC部会員、 大浦・東條職員
6.15 事業費補助金交付申請書提出
滋賀県知事宛
6.17 第4回チャレンジクルー専門部会開催
津田部会長他部会委員6名
6.22 名誉役員への就任依頼
ボーイスカウト振興国会議員連盟
6.25 3者会議 (滋賀県・滋賀連盟・日本連盟)
峙副委員長、大浦課長
92 /11th NIPPON AGOONOREE
年月日
記事
備考
6.28 文部科学省現地視察
大浦課長同行
6.28 会場設営業者、施設担当者との調整
大浦課長
6.28 11NJ会場使用に関する公有財産使用許可申請提出
滋賀県知事宛
6.29 参加者への参加承認・参加章および関係資料送付
参加隊、本部スタッフ、県連盟宛
6.30
7.
7.2 見学案内発信・募集開始
7.7 第5回総合サービスセンター専門部会開催
森部会長他部会委員6名,参席9名
7.7 第5回活動サービスセンター専門部会開催
村山部会長他部会委員12名、参席2 名
7.8 第5回生活サービスセンター専門部会開催
南部会長他部会委員6名
第7回実行委員会開催 (予算、会場利用計画、各専門部会からの報告・調整) 滋賀県関係来賓への案内状送付
西村委員長他委員9名、参席3名 滋賀県連盟を通じて送付
7.10 特別来賓の御台臨に伴う代表スカウトの推薦依頼発信
7.24締切
7.11 来賓招待状・案内状送付
理事・評議員・役員、県連盟理事 長
7.11~12 大会野営資材整備 (那須野営場)
大浦・寺澤・上中職員
7.15 第5回チャレンジクルー専門部会開催
津田部会長他部会委員5名
7.19 宮内庁へ御臨席のお執り成し書の提出
第2回参加隊宛資料発送(場外プログラム決定通知、野営サイト、 7.20 舎営部屋割り一覧、各SCからのお知らせ他)
7.25 第3回参加隊宛資料発送 (ドリームパスポート、ハイキングマップ)
7.25 秋篠宮家訪問 大会について御進講
7.30
7.30 業者による会場設営開始
7.31 大会会場へ野営場・スカウト会館資材の搬入
参加者の声
IV
西村実行委員長・木村事務局長
那須野営場・スカウト会館・山中野営場より10㌧トラック1台で 資材搬出
8.1 滋賀県とのお成り打ち合わせおよびリハーサル
8.1 本部スタッフ入場・業務開始・チャレンジクルー研修実施
8.2~8.6 第11回日本アグーナリー開催 参加隊入場 14:00~ 第1回運営本部会議 (8.2) 14:30~ 統轄安全会議 20:30~ 隊長会議 (8.3)
大会運営本部報告
III
09:00~ 第2回運営本部会議 20:30~ 隊長会議
希望が丘文化公園
希望が丘文化公園 青年の城 青年の城 青年の城 多目的広場 (大会本部会議用テント) 青年の城
09:00~ 第3回運営本部会議 多目的広場 (大会本部会議用テント) 20:30~ 隊長会議 青年の城 (8.4) 21:00~ 代表スカウトとの御懇談説明(代表スカウト参加隊指導 青年の城 者) 09:00~ 第4回運営本部会議 10:00~ 滋賀連盟奉仕者により警備リハーサル (8.5) お成り: プログラム御視察、代表スカウトとの御懇談、 近江の夕べ御臨席 20:30~ 隊長会議
多目的広場 (大会本部会議用テント) 秋篠宮同妃両殿下ならびに眞子内 親王
(8.6) 09:00~ 第5回運営本部会議
多目的広場 (大会本部会議用テント)
青年の城
93
年月日
記事
備考
会場から10㌧トラックで資材搬出 (那須野営場・スカウト会館・山中野営場資材)
8.7
8.7 業者により仮設構築物撤収完了
8.8 借用地の点検・清掃作業完了
8.15 大会野営資材等整備 (那須野営場)
8.22 チャレンジクルーアンケート発信 (8/31締切)
8.24 参加隊長アンケート発信 (9/5締切)
大浦課長 大浦・上中職員
9 スカウティング誌9月号 概要報告掲載
9.4 事業費補助金実績報告書提出
滋賀県知事宛
9.1 11NJ会場使用に関する公有財産返還届提出
滋賀県知事宛
10.5 技能章等細目認証と考査員の特別措置の実施
12.8~9 第8回実行委員会開催 (報告書、記録DVD、収支決算案、評価)
94 /11th NIPPON AGOONOREE
全県連盟へ案内 西村実行委員長他9人参席3人
参加者の声 〈編成人数〉
IV
30人以上 10% 20人∼29人 7%
野営 45% 野営 45%
10人∼19人 4%
参加隊長アンケート集計
舎営 55% 舎営 55%
1人∼9人 対 象 者:大会に参加した参加隊隊長 41人
提出人数 :29人 (71%)
79%
(回収率) 1. 参加団(隊)について
〈混成隊〉
〈編成人数〉 30人以上 10% 20人∼29人 7% 野営 10人∼19人 45% 4%
〈混成隊〉
舎営 55%
いいえ 55% いいえ 55%
はい 45% はい 45%
1人∼9人 79%
野営 45% いいえ 55%
舎営 55% はい 45%
2. 団(隊)のアグーナリーへの参加回数 5回以上 11%
〈混成隊〉
3回目 17% いいえ 55% 2回目 24%
はい 1回目 45% 48%
参加者の声
〈混成隊〉
IV
5回以上 11% 5回以上 11% 3回目 17% 3回目 17% 2回目 24% 2回目 24%
1回目 48% 1回目 48%
3. 「参加隊長」としての参加回数 5回以上 7% 3回目 5回以上 7% 7% 3回目 7% 2回目 10% 2回目 10%
1回目 76% 1回目 76%
95
4. アグーナリーとは別に夏期キャンプを実施しましたか 夏期キャンプを 実施していない 10% アグーナリーを 夏期キャンプとして実施 11%
夏期キャンプを別に実施 79%
(1) 17%
5. 第11回日本アグーナリーの開催を何で知りましたか (複数回答有) ⑴日本連盟からの基本実施要領送付によって
5団(隊)
⑵隔月誌「スカウティング」の記事を見て
1団(隊)
⑶日本連盟のホームページ
5団(隊)
⑷都道府県連盟からの連絡・情報によって
10団(隊)
⑸他の団の指導者から聞いて
1団(隊)
⑹その他
8団(隊)
6. 事前情報の提供時期について ・ 時期的には適当と思われる。
(3) 17%
(5) 3%
(4) 33%
大変遅かった 4%
・ スカウトへの情報が遅いので参加を呼びかけてもすでに予 定が入っているスカウトが多かった。 ・ 情報量が少なく、事前下見などに参加したので理解できた が、下見していないと不安ではないでしょうか。
(2) 3%
(6) 27%
大変早かった 24% 遅かった 44% 早かった 28%
7. 事前情報の量について ・ ホームページ等で一部でも良いのでプログラム内容など具 体的に詳しく公表されていると良い。
大変少なかった 4%
・ 事前の情報が少なくプログラムをなかなか決められなかっ
大変多かった 12%
た。 ・ たくさんの資料を読むのは大変であった。 ・ ガールスカウトであった為、ボーイスカウトのキャンプに 不慣れだった事もあり、不明な点が多数あったが、電話で 問合せをして、親切に対応して頂いた。 ・ パソコンにて情報の問合せなども行ったが、親切に対応し て頂きよかった。 96 /11th NIPPON AGOONOREE
少なかった 46%
多かった 38%
8. 事前情報の内容について ・ 充実していたが、荷物の関係で情報の伝達が徹底されず、
充実して いなかった 11%
大変充実 していた 8%
大会1週間前になっても正式な連絡もないため、戸惑った。 ・ 初めての参加で戸惑いも多く、何をどうするかわかりませ んでしたが、流れや、奉仕隊の役割など細かく、具体的に 書いてあったので分かりやすかった。 ・ 事前に説明会に参加したため、ある程度の事は分かった。
あまり充実 していない 33%
9. 開会式・閉会式について ・ 連日猛暑の中、夕方より始まり良かった。閉会式は、もう 少し短時間にして欲しかった。
参加していない 3%
良くなかった 3%
・ 閉会式は炎天下で疲れたスカウト達には時間が長すぎて大 変苦痛であった。前夜にしたほうが良い。 ・ あまり華美でなく挨拶も簡潔でよかった。 ・ 内容と時間配分が障がい児にとってはやや辛かったのでは
充実していた 48%
あまり良く なかった 21%
ないか(閉会式) 。
大変良かった 21%
良かった 52%
参加者の声
IV 10. 国際交流の夕べについて ・ ダンスの時の舞台の上下の混雑が、危ないと思った。 ・ 国際交流の外国スカウト達が少数にも関わらず、スタンス などで盛り上げていた。
あまり良く なかった 3%
参加していない 7%
・ スカウト達が楽しい時間を過ごせ、健常者と障がい者、国 大変良かった 38%
籍を問わず同じ時間を共有できた。 ・ 交流という面では少し物足りないと思った。少し工夫をし てキャンプファイヤーなども良いのではないか。
良かった 52%
11. 近江の夕べについて ・ 夜店の雰囲気が外国スカウトにも理解されて良かった。 ・ 夕食が確実に用意されていたことも安心だった。前回はチ ケット制で適当に食べる形だったし、飲料も不足していた。 ・ お祭りのような感じで、キャンプであることを思わず忘れ
良くなかった 10%
参加していない 3%
てしまうほどでしたが、各ブース工夫されていたし、スカ ウトが皆で仲良く、交流できていたので、この様な機会が あって良かった。 ・ バリエーションが豊富でいつも楽しく過ごせていますが、 集中する所に人が並んで通れなかったり、車イスの方々は
あまり良く なかった 20%
大変良かった 23%
良かった 44%
動き難かったのではないか。
97
12. 場外プログラムについて ・ 琵琶湖のプログラムがいくつもあり、選びやすかった。
参加していない 7%
・ なかなか出来ない体験が出来た。 ・ 滋賀県南東部在住なので、琵琶湖などのプログラムより、 比叡山が普段の生活で馴染みがないので、法話などが非常 に良かった。
大変良かった 33% 良かった 55%
・ 地域性を重視した点が良いと思う。
13. 場内プログラムについて ・ 無理なく大体チャレンジできて良かった。
あまり良くなかった 13%
・ 特に会場が一ヶ所に集中していたので回り易かった。 ・ 自閉症に対しての支援(プログラムのやり方を視覚的に示
大変良かった 37%
すなど)が余りなされていないように感じた。 ・ アマチュア無線クラブなど普段体験できないものに、保護 者・スカウトの興味を引いていた。
14. フォーラムについて ・ うちの団は障がい者はいないが、対話の中で、自分の意見
良かった 50%
参加していない 38%
をしっかり言えたと、スカウトが喜んでいたので、この様
大変良かった 21%
な機会があってよかった。 ・ 障がい児の意見を上手く引き出して頂いた様で、スカウト 自身が喜んでいた。
良かった 38%
・ いろいろな問題を話合うことの出来る隊員がいると良いの だが、なかなか適任者がいない。 ・ 自分の意見をしっかり言えましたとスカウトが胸を張って いました。
15. 奉仕プログラムについて ・ それぞれの能力に応じた奉仕が出来てよかった。
あまり良くなかった 3%
良くなかった 17%
・ もう少しスカウトが「人の役に立てた」と実感できるもの
大変良かった 24%
があると良い。 ・ 参加可能なプログラムの伝達が遅かった。 ・ 車イスのスカウトに出来る奉仕プログラムは少なかったが、 新聞掲示をするのを暖かく支えてもらった。
98 /11th NIPPON AGOONOREE
あまり良く なかった 31%
良かった 28%
16. スカウツオウンについて ・ それぞれの指導者が実施しました。
参加していない 27%
大変良かった 11%
・ 今回は各隊個別実施が主だったが、折角の日曜日も、広島 原爆の日も会期中にあったのだから、宗派毎の大きな企画 をした方がよかった。大きな大会ならではの体験をさせる ことが重要。
良かった 54%
・ 宗教儀礼では団委員長(僧侶)に講和してもらい、仏前で お参りが出来た。 もっと他の隊にも参加してもらうと良 かった。
あまり良く なかった 8%
17. ディアワード・ドリームアワードの取り組みについて ・ スカウトのペースに合せ、とることが出来、アワード授与 されたことで、スカウトが自信をを持ったように感じた。 ・ 毎朝朝礼の時にスカウトに渡せて、スカウトの目標にもな り、最終目標をドリームアワードで締めくることが出来て、
良かった 59%
大変良かった 41%
スカウトの向上心に繋がった。 ・ ピンが簡単に取れてしまう。スカウトに危険でない安全の
IV
参加者の声
ものを。 ・ 各ドリームアワードについては、チャレンジクルー達の協 力で、障がい児スカウトが各アワードの達成が出来た。
18. プログラムの申込み・参加方法について
あまり良く なかった 14%
良くなかった 4%
大変良かった 18%
・ 特に煩雑な手続きもなく申込できた。参加も比較的ゆった りとできた。 ・ 奉仕プログラムの事前申し込みは必要なのか。 ・ 行く前に良く分かっていない部分が多かったが、キャンプ スタート後は問題なく参加などできた。
良かった 64%
・ 奉仕プログラムの申込方法が分からず困った。
19. 次回大会に望むプログラム ・ 場外プログラムに「お土産の買い物」ができるような場所を設定して欲しい。 ・ 全国の障がい児団のリーダーにお集まりいただき、事前会議を開催して意見を聞いて欲しい。 ・ 科学実験的なものが、室内プログラムであっても楽しいのではないか。 ・ もう少し手の込んだ工作物があっても良い。プログラムの最終日にはもうすべて回ってしまった 隊が多かった。
99
20. 会場の「希望が丘文化公園」について ・ 移動距離も短く、段差が少なかったので、会場選定は良かっ
あまり良くなかった 4%
た。 ・ 会場内の移動距離が少なく、良かったが、舎営施設として は不適である。
大変良かった 46%
良かった 50%
・ 虫刺されの被害もなく、自然の中にしては過ごし易かった。 ・ 特に危険なところもなく、また朝は気温が下がりよかった。
21. 会場の利用計画、浴場・トイレなどの既設設備について
良くなかった 3%
・ 障がいスカウトのほとんどは洋式トイレでないと不便なた め、洋式を増やして欲しい。 ・ 障がい者トイレが1階にしかなく、その都度1階へ降りた。
大変良かった 26%
あまり良く なかった 26%
(舎営) ・ 浴室入口のスノコは濡れて危険(滑る)を感じた。
良かった 45%
・ 段差があり過ぎる。 (トイレ・洗面所等)
22. 食事について
大変良かった 38%
・ 弁当で地元の有名な物が食べられて良かったが、揚げ物が あまり良く なかった 3%
多かったのは残念。 ・ 調理しなくて良かったので、大変助かった。味・量ともよ かった。 ・ 小さいスカウトには多すぎたが、指導者や中高生にはギリ
良かった 52%
ギリという量。 ・ 食堂では栄養バランス、食材に工夫があり良かった。
23. インフォメーションセンターの対応について ・ 初日にスカウトの異変があった場合、早めに野営管理への 連絡をというアナウンスをしてもらって良かった。 ・ インンフォメーションセンターへ行けば何でも解決する訳
あまり良く なかった 14%
良くなかった 3%
大変良かった 17%
でないが、とにかく分からないことがあれば聞ける窓口が あるのは良い。 ・ 各センターとの連携が出来ていなかった。 ・ トラブルはなく、あまり利用しなかったが、体制はしっか り取ってもらえていたと思う。 100 /11th NIPPON AGOONOREE
良かった 60%
24. 大会本部各センターの対応について ・ 毎晩の隊長会議の際に連絡や報告がなされており、隊長と しての情報収集や対応がしっかり出来た。
あまり良く なかった 14%
・ 曖昧な情報が錯綜している部分もあり、間違った情報を伝 えられ困惑したこともあった。
良くなかった 3% 大変 良かった 21%
・ 各 センターとも親切には対応していたが、いわゆる“たら い回し”にされる事が何度もあり、広い会場内で時間ロス
良かった 62%
も大きかった。各センターの横の連携がもう少し取れてい たらありがたい。 ・ 親切に対応してくれた。
25. チャレンジクルーのスカウト支援について ・ 今までのアグーナリーの時のようなボランティアでなく、
あまり良く なかった 12%
きちんと研修を受けて大変まじめなボランティアばかり だった。大変助かりました。 ・ チャレンジクルーの個々のレベルに差があった。 ・ チャレンジクルーの真の気持ちに触れられたことが、今後 の活動の励みになった。
良かった 28%
大変良かった 60%
IV
参加者の声
・ 親切に対応してくれた。今回ボランティアで参加したスカ ウトは、将来は素晴らしいリーダー、社会人になると思う。 うれしかった。
101
自 由 意 見 ・ 今回のアグーナリーでは野営である以上、野外活動である自分達で食事を作って、健常スカウトと 同じように活動したい。チャレンジクルーと一緒に生活が出来たら、障がい児スカウト達の喜びが 一段と想い出に残る。 ・ 閉会式の時に次回開催場所を告知してほしい。 ・ チャレンジクルーや本部役員の人員確保のため、開催期間を検討する上でも、大学生のテスト期間 などを参考にして欲しい。 ・ 我が団を担当してくれたチャレンジクルーの皆さんは大変よきスカウトでした。特に、休憩時間に まで、我が団のスカウトが気になると言って、来てくれたのには感動した。スカウト達も「おにい ちゃん、おねえちゃん」とすぐに打ち解けていた。 ・ 素晴らしい大会だったと感動したが、苛酷な閉会式で一工夫欲しい。 ・ 私達の団(ガールスカウト)では、障がいを持つスカウトのいない参加団だった為、本当に参加し ても良いのかとの不安を抱えての参加となった。リーダー、スカウトともここでしか出来ない貴重 な体験を沢山することが出来、また参加前よりも障がいに対する理解を深め、 「次回はチャレンジ クルーで参加したい」 、 「またアグーナリーに参加したい」というスカウト達の声に、参加でき本当 に良かったと感謝している。 ・ 福祉先進県と滋賀県はお聞きしていたので、それらしきプログラムがあると期待していた。 ・ 滋賀の大会は派手ではないが、きちんと地に着いた活動だったような気がする。特にボランティア や役員の方々の熱心さや奉仕的精神には感謝します。 ・ 前回(10NA)の反省でいろいろ述べていたことが、全てクリアされていて、大変良かった。外国 参加の国旗も2カ国であれば、別々に国歌を用意して掲揚してはどうだったでしょう。 ・ わが子(17歳 知的障害)は今回で3回目の参加となり、1回目の石川ではCS、2回目の神戸ではBS、 今回3回目でVSと子供の歴史がボーイスカウト活動の歴史です。子供の成長も毎回の大会で見るこ とが出来た。この大会では子供のペースでゆっくりと小さな目標から最終目標へと努力し、達成で きるので活動の中での自分の居場所を作る事ができるのだと思う。健常者の隊の中で活動している わが子の違った面を見ることができた。次回の大会は高校卒業後となるため、休暇を取れるか分か らず参加も少し不安ですが、是非次回の大会に向けての目標の中、日々スカウト活動に努力して行 きたい。
102 /11th NIPPON AGOONOREE
チャレンジクルー(未成年スカウト) アンケート集計 対 象 者: チャレンジクルーとして大会に参加したベンチャースカウト及び20歳未満のローバース カウト・同年代指導者 94人 提出人数 :31人 (33%) (回収率)
クルーでの生活と活動について 野営生活について
あまり良くなかった 3%
・ シャワー、トイレ、洗面所がきれいで使いやすく、快適なキャ ンプ生活が送れました。 ・ 夜について、同じ歳の人話すのは楽しかったが、夜中まで話す
良かった 29%
ことはないと思う。あと、男女でテントの中で話していて、疑
大変良かった 68%
われても仕方ない。年頃ですから。そのあたりのルールをしっ かりして欲しかった。 ・ 虫も少なく、テントの中に5人で寝たけれど、寝苦しくなかった。 ・ 久々にテントをはったり、キャンプらしいことができたので良
IV
参加者の声
かった。 ・ 夜は涼しく、過ごしやすい環境だったので、いい野営地でした。 ユニットやチームについて ・ チームで行動をすることが多いのは良い事でもあるが、チーム
あまり良くなかった 13%
以外のスカウトと交流することができなくて残念だった。 ・ ユニットやチーム間では、情報伝達が良かったが、ユニット自 体に次の指示が出されないことが多かった。 ・ 生活はテント単位でするのに、チームを男女混合にすると夜の 会議も大変だし、情報の伝達も困難。
良かった 26%
大変良かった 61%
・ 障がいを持った子がチームにいたのですが、接するのが大変で した。しかし、良い勉強になりました。 ・ チーフやキャプテンがしっかりとしていたので、とてもやりや すかった。 ・ ユニットのチーフがしっかりしていたので、活動の時間や場所 の指示が適切であった。
良くなかった 6%
食事について ・ 美味しい料理を提供していただき、大変感謝している。 ・ 全体的に少し多く感じた。 ・ 自 分で作らなくてよいのはとても楽で奉仕に時間をかけられ たのは良かった。 ・ 美味しかったけど、量が多くて食べきれなかった。 ・ タッパーなどの物が多く、ゴミが多く出るので、自分達で作る
あまり良く なかった 26%
大変良かった 32%
良かった 36%
のは大変だが、食器の利用を考えてもよかったと思う。 103
クルーハンドブックについて ・ とても便利だった。ミッションクリアアワードが取れると達成 感がある。
あまり役に 立たなかった 13% 大変役に 立った 29%
・ スケジュールの部分をもっと詳しく記載して欲しかった。 ・ 手話などを勉強する際、参考になりました。 ・ 毎日の活動の記録など振り返りができた。
役に立った 58%
チャレンジクルーでの体験で、今後プロジェクトとして挑戦して みたいニーズは見つかりましたか? ・ 障がい者との交流をする場面を増やして、奉仕についてもっと 知識を身に付けていきたいと思います。 ・ 奉 仕活動を行うときにアグーナリーでの行動を思い返すこと があると思う。 ・ 障がいスカウトや地域の施設の支援など。
まだ 見つかって いない 65%
見つかった 35%
すでに企画したプロジェクトの一環として大会に参加したスカウ トは、目標が達成できましたか? ・ 考 えはあったが、交流する時間が短かったので、達成できな かった。 ・ もっと外国人と触れ合いたかった。 ・ 企画すれば良かった。 ・ 実践して、直接体験しないと知れないことを知ることができま
できなかった 50%
できた 50%
した。
センター支援業務について どのサービスセンターを支援しましたか? 活動SC:50% 総合SC:15% 生活SC:35% センター支援業務は充実していましたか? ・ たくさんの経験ができて、とても充実しました。
あまり 充実して いなかった 11%
充実していなかった 4%
大変充実 していた 39%
・ 比較的簡単でトイレ清掃やゴミ捨てなどだったので、もう少し 障がい者との触れ合う時間があればよかったと思います。 ・ 救護所への奉仕をしていたが、スカウティング中の安全につい て再度考え直すことができた。 ・ 初めての受付け業務であったが、周りの人がフォローしてくれ て良かった。 ・ 割 と暇な時間が多かったので、もっとたくさんの経験をした かった。 104 /11th NIPPON AGOONOREE
充実していた 46%
参加隊チャレンジについて 参加隊チャレンジは充実していましたか?
充実していなかった 3%
あまり充実 していなかった 10%
・ 色々なプログラムをまわって参加スカウトも笑顔になってくれ て嬉しかった。
充実していた 33%
・ 触れ合う時間が少ないので、もっと長い時間触れ合いたかった。
大変充実 していた 54%
・ 色々な障がいをもった子ども達が何人かいて、どう接すればい いかわからなかった。しかし、時間が経つにつれて、慣れてき た。 ・ 障がいスカウトと仲良く接することができた。何を注意するか、 どういった支援がいるか良く分かった。 あまり 充実していなかった ・ 障がいのある方に自分は壁をもうけていたが、それがなく、個性としてとることができるように あまり充実
なった。非常に大きなものになった。
良くなかった していなかった 3% 10%
3%
・ 1人の子に対して、4人で付き添いだったので、みんなで話したり会話ははずみましたが、もっとた くさんの子と触れ合いたかった。 良かった 充実していた 43% 33%
大変充実 大変良かった していた 54%
参加者の声
IV
大会プログラムについて 全体行事(開会式・国際交流の夕べ・近江の夕べ・閉会式)について ・ 前回と比べ、少し規模が小さかった気がします。でも、行事は とても楽しかったし、出店も多かったので、良かった。 ・ 近 江の夕べは別として、写真が撮れそうな時は撮らせてほし かった。リーダーによっては、動いても良いと言う人とダメと いう人がいた。 ・ 開会式のリハーサルをもっとやった方がいいと思った。近江の
あまり 良くなかった 3% あまり良く なかった 3%
参加していない 10%
良かった 43%
夕べや国際交流の夕べは楽しめてよかった。 ・ 全ての行事で参加隊やチャレンジクルーなど全体で楽しめたの
良かった 50%
で良かったです。
事前研修について ・ 大会中だけではなく、今後も使えるくらい参考になった。
大変良かった 54% 大変良かった 37%
あまり良く なかった 3%
参加していない 10%
・ 短時間だったけど、色々なことを知れた。 ・ 事前に障がいについて学べて、大会中にも研修の時に教えても
大変良かった 37%
らった手話などが役に立ったので良かったです。 ・ よく分からなかった ・ 基礎知識を頭にたたきこめた。
良かった 50%
105
フォーラムについて ・ 各々の考え方や、意見の違いなどを知ることが出来たから。 ・ 自分の意見を発信できるとともに、みんなの意見を聞き、どう いったことを皆が思っているかを知った上で、1つの意見が出
あまり良く なかった 4%
参加していない 7%
たのでとてもよかった。 ・ 今後の目標を考えるいい機会になった。 ・ 共感できる意見が非常に少なかった。奇麗ごとに聞こえる意見 がいくつもあった。それでは何も解決しない。他の人がどう感
良かった 39%
大変良かった 50%
じているかを知ることが出来てよかった。 ・ チ ャレンジクルーのみんなが、アグーナリーをどう思ってい て、今後どのように活動していくのかを知ることが出来て自分 も頑張らなければと思いました。
自 由 記 述 ・ 事前研修で障がい者との接し方などの話し方があったのは良いが、チャレンジクルーに問題が生じ た時の対処の仕方も、ご指導いただきたかった。落し物などの対処方法をお考えいただきたい。 ・ 様々な人と会うことが出来た。日本ジャンボリーでは、すれ違い様で話すことしかできなかったの で、今回みたいにずっと一緒にいることで、その地域の文化を知ることが出来た。ボーイスカウト をやっている人は絶対にやった方がいいと思う。 ・ ベンチャーがベンチャーとしての自覚に欠けていた。 (挨拶ができない、活動中の携帯電話乱用、 自分の仕事に責任をもてない) ・ 認知度が少ないところもあるので、PRをもっと行ってほしい。 ・ ガールスカウトではこのような経験ができないので、参加して良かった。初めてボーイのキャンプ に参加したので、戸惑うこともいくつかあった。キャンプ中は、辛くて泣いたが、いつも親切な人 がたくさんいてくれた。色々なことを考えるきっかけとなった。もし機会があれば、また参加した い、そしてお礼を言いたい。 ・ アグーナリーでの活動は何もかもが本当に充実していて、とても活動に専念することができまし た。これからも今回の11NAみたいに変わらず、充実した内容で開催していただきたいです。あり がとうございました! ・ はじめて大きな大会に参加して、初めはすごく不安だったけれど、友達もたくさんできて楽しかっ たです。4年に1度ではなく、もっと参加する機会がたくさんあれば良いと思いました。
106 /11th NIPPON AGOONOREE
参加者から届いた手紙
~大会前に参加者から届いた手紙~
アグーナリー大会へ参加にあたって
八王子第1団ボーイ隊 清水望杏
こんにちは。八王子第1団の清水望杏です。 アグーナリー大会に携わる全ての皆さまに心より感謝申し上げます。 望杏は7ヶ月の早産で1,016gの極小未熟児として生まれ、 1歳になる頃に退院し、ようやく家族一緒に暮らせるようになりました。 重度の脳性マヒと知的障がいを持つ、いわゆる重度重複障がいの中学2年生です。 気管切開もしており、医療とは切り離せない生活です。
IV
参加者の声
小さい頃はとても弱く、 その日その日を無事に過ごすことで精いっぱいだったけれど、 段々 と丈夫になって少しずつ体験を増やし世界を広げることを楽しめるようになりました。 八王子1団ボーイ隊では可能な範囲で参加させて頂いており、特にキャンプファイアーや オーバーナイトハイクでは、いつも大はしゃぎです♪ 今回のお話を頂き、勇気を出し参加させて頂くことに決めました。 八王子~滋賀への長距離の移動も、4泊5日の外泊も、計画されているプログラムも、初め てのことだらけでドキドキですが、 目に見えない「宝物」を見付けたい、そんなワクワク期待感で胸がいっぱいです。 望杏にとっても、関わって下さるかたにとっても、多くの「気付き」や「感動」が生まれ、 この先の望杏の人生においてかけがえのない5日間となることを心から楽しみにしていま す。 どうぞよろしくお願いします。
スカウト名 清水 望杏
保護者氏名 清水 裕子
107
~大会後に参加者から届いた手紙~
アグーナリー大会参加感想
八王子第1団ボーイ隊 清水望杏(母)
第11回日本アグーナリー大会において、支援・応援してくださった方々、お会いできた 方々、感動的ですばらしい5日間を本当にありがとうございました。開催にあたり、どれ だけ多くの積み重ねが背景にあったか計り知れず、何度思い返しても言葉に表しきれない ほど、今もなお感謝の思いが込み上げてきます。 お陰様で望杏は自宅に戻ってからも元気に過ごしており、本人なりにですが、さらにひ と回り逞しくなったと感じています。アグーナリーの話題や写真、思い出の品々を出すと 顔をクシャクシャにして笑い、望杏のなかで大きな自信と心の成長に繋がったことが、母 にはとてもよく伝わってくるのです。 今から1年程前の段階では、望杏のアグーナリー大会参加が実現するとは、正直思って いなかったことでした。体調管理への配慮と、一方で本人が持ち合わせている、人が好き で好奇心旺盛な性格を満たしてあげたいという願いとのバランスを考えたなかで、この大 きなイベントへの参加に迷いがあったことも事実です。 でも、周囲の後押しや理解協力を頂いて、そして本人の意思を汲み取り参加を決め、最 初で最後かも知れないこの5日間を「無事に」 「楽しく取り組み」 「感謝する」と目標を立 てました。そして、望杏のような存在を知って頂くことも、役割だと考えました。 起きるかもしれないケースを想定して極力準備をし、大量の荷物で参加。嬉しさの余り、 興奮が続いてしまい睡眠リズムに多少の影響は出たものの、望杏は本当によく笑い、あり のままの自分を出し、母の心配を吹き飛ばしてくれました。 それはひとえに皆さまの理解があってこそ…。人を思う「力」って本当に凄いですね。 皆さまと一緒なら「だいじょうぶ」と勇気が湧いてきます。あちこちの場面で 声をかけ て頂き、そして助けて頂きながらですが、 『We can!』のテーマ通り、たくさんの「出会 い」と「パワー」と「一生涯の宝物」を頂戴したのです。人の温かさを誰よりも知ってい る望杏は本当に幸せ者です。この先のチャレンジにぶつかったときに乗り越えられるよう、 このアグーナリーで得たこと、感じたことを生かして行きたいです。 11NAで望杏のようなタイプのスカウトが参加できた、そんな「一事例」として、次に 参加される方に繋げて頂くことができたなら…それが望杏と母の希望です。 そしてボーイスカウト活動の未来が益々輝かしいものであるようお祈りしています。 本当に、本当に心から…「ありがとうございました」
108 /11th NIPPON AGOONOREE
会場でのインタビュー <本部スタッフの声> ⃝チャレンジクルー 宮城・泉第2団 田端 花々子さん アグーナリーに参加するのは初めてです。最初は障がいのあるスカウトたちとどう接していいの かわからず、戸惑うことも多くて、スカウトたちの反応もビミョーでした。でも、少しずつスカウ トたちに笑顔が増えていって、参加して楽しかったとか、嬉しかったとか言ってもらえて嬉しかっ たです。 ⃝チャレンジクルー 福井・武生第5団 村田 裕子さん 救護の仕事をしていました。スロープで転んでしまった車椅子のスカウトを救護所まで運ぶのが とても大変で、会場内でさえもこんなに苦労するのかと思い、車椅子で生活する大変さを実感しま した。 ⃝チャレンジクルー 千葉・千葉第9団 渡邊 祐亮さん 県連盟コミッショナーに声をかけてもらい参加しました。会場内で多種多様なお手伝いをしてい ます。
IV
参加者の声
今回チャレンジクルーとしてアグーナリー参加して、障がいのあるスカウトたちと接してみて、 自分の意識は変わりました。障がいがあっても、ほんの少しの補助があれば、みんな同じ生活がで きることがわかりました。自分のいるチームのみんなも意識が変わったと言っています。ジャンボ リーとはまた違ったすばらしい体験でした。 ⃝活動サービスセンター 島根・松江第4団 河角 隆治さん アグーナリーは障がいのあるスカウトのいる団だけが参加すると思われているかもしれませんが、 そんなことはありません。もっと広く PR して、今よりも多くの人たちが参加してみんなで楽しく 盛りあがれるといいと思います。障がいがあってもなくても同じスカウトの仲間ですから、ふれあ いが広がるのはいいですね。
109
⃝活動サービスセンター 大阪・豊中第2団 白崎 貴志さん アグーナリーには初めて参加しました。場内プログラムの「クラフト教室」を担当しています。 障がいのあるスカウトと接してみて、難しいと感じることはありませんでした。全国から集まった スカウトたちと話せたことが良かったです。 次回はもっとたくさんの人に参加してもらいたいで す。 ⃝生活サービスセンター 新潟・新潟第9団 大沼 元明さん 新潟から1人で参加しました。アグーナリーは初めてでしたが野営とか楽しかったです。私は車 椅子に乗るようになってからアグーナリーの存在を知りました。私は多少足が動きますので、立ち 上がって作業もできますが、車椅子だとキャンプ場では移動が大変です。まわりの人にも迷惑をか けてしまうかと、どうしても気をつかってしまいますが、今回はいい仲間に恵まれ楽しかったです。 4年後のアグーナリーでも生活サービスセンターで奉仕できたら楽しいだろうなぁと思います。
<見学者の声> ⃝見学者 谷口さん 息子と娘が甲賀第1団ボーイ隊、ビーバー隊に所属していますので、見学に来ました。 ビーバー隊の娘は、車椅子のスカウトとも一緒に活動しています。このような大きなイベントで は、障がいのあるスカウトたちと接する機会を多く持てるので、子どもたちの認識も変わってくる かもしれません。大人も障がいのある子どもたちとの接し方が変わってくるかと思います。
110 /11th NIPPON AGOONOREE
〒113-8517 東京都文京区本郷1丁目34番3号 電 話 03-5805-2561(代表) ファクシミリ 03-5805-2901 ホームページ URL:http://www.scout.or.jp
第
ボーイスカウト日本連盟創立90周年記念事業
回日本アグーナリー報告書
11
第11回
日本アグーナリー報告書 会 期 平成24年 場 所
木 ∼6日● 月 8月2日●
滋賀県・希望が丘文化公園
「We can! あなたといれば…」
テーマ 平成 年 滋賀県・希望が丘文化公園
24
11th NIPPON AGOONOREE
11th NIPPON AGOONOREE
11th NIPPON AGOONOREE
公益財団法人 ボーイスカウト日本連盟