RePoRt 2013-
2014
ボーイスカウト
年次報告書
Report 2013-2014
17
Hello! 13 この数字は一年間に新しく日本のボーイスカウト運動に 参加していただいた一人ひとりを積み重ねた人数です。 幸せな人生を歩む、よりよい社会人を作り出している、 この運動に期待して、飛び込んできていただいた皆さん、ありがとうございます。 ご期待以上のボーイスカウトの活動体験が やがて明日を担う大人へと育みます!
ボーイスカウトは毎日、ストーリーを 生み出している 団で、隊で、野外で、 ろうかで、街かどで、自宅で そして、災害支援で、 ハイキングで、キャンプで、イベントで
「十二万人がスカウトする」 2
Report 2013-2014
3,092äşş
Report 2013-2014
3
[特別対談]
日本連盟理事長 おくしま
たかやす
× 日本連盟コミッショナー ぜん
し
いさお
奥島 孝康 膳師 功
膳師功(以下、コミ) :私、思うんですよ。少子高齢化が極端に進
例えば、隊集会にはしばしば、導入に物語やルールを秘めたプロ
み、格差や子育て家庭の貧困など社会的な課題がどんどん顕在化
グラム展開の設定として「想定」が提示されます。各々のスカウ
しているこの時代の日本だからこそ、今まさにボーイスカウトの
トが想定の世界に入り込み、ゲームの中で主役であり、またグル
活動が必要であると。また特に日本列島は、いくつかのプレート
ープのリーダーである同年代の「班長」の指示に従って、想定に
がぶつかりあって世界中で発生する M 6以上の地震の2割は日本
ある獲物や宝物を狩るように作戦を立てて行動します。仲間と狩
で発生するといわれ、1923年関東大震災、1995年阪神・淡路大震
りのために磨いた知識や技能の蓄積、そしてそのための努力がス
災、2011年東日本大震災、と歴史的な大地震をこの100年の間に3
カウトを見守る大人の指導者である「隊長」に評価されて進歩に
回も体験しています。 「防災」災害を防ぐことはなかなか難しいけ
繋がっていきます。同時にゲームの中では、班の誇り、充実感、
れども、災害が起こったときに、経験から得た知恵から様々な準
メンバーとの助け合い、思いやりが育まれていきます。ボーイス
備と心構えがあることで「減災」につながるように、 「そなえよつ
カウトはこのようにして、生きる力を身につけていくんですね。
ねに」の精神がとても必要とされていると実感しているんです。 理事長:3・11の地震で自信を失った日本にとっての希望は若者 奥島孝康(以下、理事長) :東日本大震災のあと、電気や電話とい
たちです。元気な、前向きな若者たちを育てていくことがこれか
った今まで当たり前に思われていたサービスが危うくなり、帰宅
らの日本の希望となります。そしてまた、先ほどコミッショナー
困難者が多数発生し、特に都市生活の基盤が脆弱であることに気
が言われたように、様々な社会的課題は、先進国にとってはこれ
づかされました。しかし、一方ではライフラインが不便な中でも
から迎えることになる共通の課題であり、よくいえば日本はその
日頃の野外生活で培ったたくましさを発揮して、自分たちができ
面で「課題先進国」の先頭を走っています。ですから、この惨事
ることは何かを考えて募金活動や災害支援にあたった数多くのス
を活かして社会的課題への処方箋をつくれば、世界のロールモデ
カウトやリーダーがいました。私は常々、 「知性は学校で、野性は
ルとなることができるのです。しかし、教育には時間がかかりま
スカウトで」と言っています。サバイバルのスキルだけでなく、
す。どんなに時間がかかろうと、苦労をしようとも、正面からし
天変地異に対処し、国際化の時代に生き残ることができるタフさ。
っかり情熱をもって取り組んでいくしかないのです。
何もない不便なところでも最善を尽くしてたくましく生きていく 力が必要だと、一般の人々も実感してきていると思います。その
体験は大きく人を育てる
ためには、知育偏重の学校教育だけでなく、知性に加えて行動力
コミ:私たちはこの夏、高校生年代のベンチャースカウトを対象
があり、肉体的にも頑健さを磨く体験を積み重ねることが大切な
とした「富士特別野営2014」を実施します。スカウトの基本であ
んです。ボーイスカウトはまさにそうした場を提供して、学校教
る野外生活を通じて試練を乗り越える体験を重ねていきますが、
育の補完的な役割を果たしています。
活動は、冒険や危険を伴うと思われるものほどスカウトの冒険心 をそそります。そしてチャレンジして苦しさを乗り越えてこそ身
4
コミ: 「スカウティングはゲームである」というボーイスカウト運
につくものは大きいのです。体験は人を大きく育てます。絆や友
動の創始者、ベーデン - パウエル卿の言葉がありますが、毎月開
情を育み、スカウトスピリットを実践していくのです。この富士
催されるスカウトたちの隊集会では、スカウトたちの接点はゲー
特別野営では、ロープで丸太を組み上げて橋をかけたり、いかだ
ムであり、生涯を通じて楽しめるパートナーでもあると思います。
を作ったりする「パイオニアリング」を始め、救急法、読図、野
Report 2013-2014
外調理法、水泳、長距離ハイキングなどをプログラムとして取り
コミュニケーション能力も伸びません。だからこそ、 「知性は学校
上げて、真のチームワークとリーダーシップが身をもって理解で
で、野性はスカウトで」と互いに補完し合うことが大切ではない
きる機会となります。困難なことに堂々とチャレンジしていく。
でしょうか。
まさにその実践の場です。 理事長:野外ではいろいろと痛い目にあいますね。バラのとげが
コミ:ボーイスカウトの活動に参加しているスカウトたちは、活
刺さったり、転んでひざをすりむいたりすることも度々です。し
動を楽しみながら、知らぬ間にコミュニケーション力やリーダー
かし、自分で痛い目にあえば、次はそうならないように用心する
シップ、フォロワーシップを身につけて、自分で考えて行動し、
し、他人の痛みも分かるようになってきます。バーチャルリアリ
意見をしっかりと述べられるようになってきます。また野外活動
ティというか、室内にこもってパソコンやスマホゲームばかりし
を通じて身体も鍛えられていきます。多くのスカウト経験を持つ
ていては、実体験から学ぶ場合と違い、物事を金銭価値の面から
社会人がビジネスの現場でも大いに役立ったと語っています。先
ばかり見てしまうようになってしまいます。つまり行動の基準が
ほどご紹介した「スカウティングはゲームである」は、後が続い
ソロバン勘定となってしまいます。それでは困る。社会に出てい
て「スカウトにとっては楽しいゲームだが、大人にとってはゲー
くことを「給料をもらうために会社に入った」と考える人が多い
ムを通じた教育である」 、つまり身につけてもらいたいものを提供
ようですが、そんな意識では会社の方も迷惑です。「これぐらいや
するということなんです。支えていく大人たちはそのことを理解
っておけば食うに困らない」と生活のことしか考えられない人ば
して、ゲームの主人公であるスカウトたちに「行うことによって
かりでは会社の未来はありません。与えられた機会をチャンスと
学ぶ」ことが、より進む示唆を与えたりします。素晴らしい自然
とらえ、その職業を楽しむ。自分のできることを総動員して自ら
環境の中でじっくりとした自然の息吹、エネルギーというものを
の能力を最大限発揮しようと努力していく。努力の結晶が企業成
いただていると、隊長からのちょっとした「一言」がスカウトの
長を支えていきます。また、一所懸命やるからこそ、そこには喜
人生を左右することもあります。
怒哀楽が生まれていきます。必死にやるから、達成できた時には うれしいし、失敗すれば悲しむわけです。それが人生、生きたと
理事長:そうそう、肝心なものは目に見えないんですね。目に見
いうこと。「生きている」という確かな想いを職業の中で感じられ
えない、本当に大切なもの。大事な人間としての生き方を基本か
る生き方をしてほしいと思うのです。「生活している」だけと「生
ら教えられる場。それがボーイスカウトなんです。自主自律の精
きている」とではまったくその意味が違います。
神というか、子どもたちは野外生活を通じて自主性が鍛えられて いきます。街にいれば、家族や社会に支えられて「待ち」の姿勢
コミ:野外活動を楽しみにされる方は本当にまた多くなってきて、
でも「生かして」もらえますが、自然の中では仲間と知恵を出し
レジャーとしてのアウトドアは活発です。100年以上前にボーイス
合って、あるいは自分一人で「生きて」いかねばなりません。こ
カウトが行って世間にも普及した「キャンプ」や「ハイキング」
の野外生活で培われた経験がスカウトたちを自主的、自発的に考
という言葉は、いまではボーイスカウトだけのものではありませ
えて行動するようにしていくんです。 「こうなることが世のため、
ん。しかし、レジャーのキャンプと呼び名は同じでも、ボーイス
人のためになる」と考えて、心地よく汗をかける生き方が自然と
カウトのキャンプは、目的をしっかりと持った教育活動です。方
身につきます。
法として「キャンプ」を行い、実施展開の場所として効果が大き い「野外」を教場としているのです。野外は「山道を登り、深い
社会を変えるボーイスカウト
森に分け入ると馥郁たる香りに包まれる。その香りを胸いっぱい
コミ:ある調査では、子どもの頃の体験が豊富な大人ほど、やる
に吸うと、それだけでもう生き返ったような幸せな気分になる」
気や生きがいがあり、丁寧な言葉づかいができるだけでなく、学
そんな心地よい素晴らしい環境こそが、私たちのホームグラウン
歴が高く収入が多いといいます※1。そして「経験のないことには
ドです。
何でもチャレンジしてみたい」 「電車やバスに乗ったときにお年寄
ふくいく
目標は「より良い社会を創る」人づくり
りや身体の不自由な人に席をゆずろうと思う」 「友だちから相談さ れることがよくある」と回答しています。「ちかいとおきて」とい
理事長:ボーイスカウト運動の目標はグッドシチズンの育成、立
うスカウト運動の原理原則に沿って日常を律しているスカウトを
派な社会人を輩出させ社会のあらゆる分野のリーダーをつくるこ
表しているように思うのです。
とです。利己的といわれる世の中で利他的な行動ができ、いわゆ
また、内閣府が毎年実施している調査※2を見ると「社会のために
る公共心を育み、世のため、人のためにどう役立つかをいつも考
役立ちたい」と考えている人の割合は7割にも及びますが、実際
えている人を育てることが大切です。その大半を知性と野性をバ
に NPO 法人に参加している人は2-3割にとどまっています。ま
ランスをとって養い、大局観と行動力を身につけなければなりま
た社会的課題の解決に参加する方法のひとつである寄付も3・11
せん。そこで「知性を養う」は、学校に任せておいて、 「野性」ま
以降、国内での個人からの寄付額が増大しています※3。日本人の
たは「生きる力」を育む場としてボーイスカウトが必要です。野
中に元々あった共助や相互扶助という考え方が明治以降、行政サ
性とは行動力とか、ネットワークといってもいい、人間が本来も
ービスとして提供されるようになりましたが、自治自律というか、
っている資質です。その活性化は知性にも大いに影響をもたらし
社会の中にはたくさんの課題があり、その解決のためには自分た
ますが、学校だけではこれは身につきません。通常の学校では、
ちで負担してもよいと考えている人が多くなってきたんですね。
野性に磨きをかける機会は少ないばかりか、仲間が少ないので、
スカウト経験がますます必要とされていきますね。
日本で、世界で、スカウトの活動が
☞
今こそ必要だ! Report 2013-2014
5
理事長:高度経済成長期、日本人というか、日本の企業のよさは
ていく協調性がスカウトの活動で養われていると評価されたから
団結力とか組織力といわれました。しかしそれだけでは、今の社
でした。
会情勢の中では、さらなる成長をとげることができません。上か らの指示を待っているだけでなく、単に給料をもらうためだけで
世界の青少年が日本に
なく、自ら課題を設定し、考え、氾濫している情報の中て大切な
理事長:核家族化が進み兄弟姉妹が少ない家庭が多い昨今、以前
ものを見極め、自分が進むべき方向をしっかりと見据えて、野人
ならば家の中で体験できたことができないので、ボーイスカウト
の行動力をもって大胆に押し進めていく。そういう人材が必要と
の中で子どもの頃から異年齢でのコミュニケーションをとってい
されているのです。
くことは、また大事なことの一つです。そして、リーダーシップ とか、企画力というだけでなく、世界的な規模で展開しているボ
コミ:昨年夏の第16回日本ジャンボリーを契機として、認定 NPO
ーイスカウトには国際的な視野も養ってもらいたいのです。来年
法人ピースウィンズ・ジャパンと災害支援協定を結びました。こ
夏、日本の山口県で開催される「第23回世界スカウトジャンボリ
れは3・11の支援活動を踏まえて、再びそうしたことが起こった
ー」は、3万人のスカウトが一堂に会するだけでなく、その前後
ときに初動から継続的な支援に至るまで自分たちの団体だけで完
にホームステイや国内移動を通じて日本中に元気な世界のスカウ
結するのではなく、それぞれの団体の特徴を活かして連携してい
トの姿が見られる機会となります。スカウトたちだけでなく日本
こうというものです。ジャンボリー会場に協定調印のためにお越
中のあちらこちらで様々な人たちの対話や交流が生まれていきま
しいただいたピースウィンズ・ジャパンの大西健丞代表とお話し
す。世界の中には様々な国や地域があって、生活や文化、信条や
ていて「紛争地帯など国際救援のなかではうまく行かないことが
習慣は異なりますが、その違いを互いに認め合えばおのずと相互
当たり前で、それを突破するためにあらゆる手立てを考える」と
理解も深まり、スカウトとして、むしろ人間としての一体感が生
おっしゃって、社会起業家といわれる皆さんも徒手空拳で戦って
じ「地球を小さく」することでしょう。
おおにしけんすけ
いる様子がよくわかると同時に、そういう指導力のある人材を輩 出していくことを通じて、 「社会を変えていくボーイスカウト」が
コミ:世界スカウトジャンボリーはまさに世界の縮図。多様性の
果たしていく役割というものは大変意義深いと感じ入ったのです。
中で約2週間のキャンプ生活が行われるわけですが、それぞれの 国と地域を代表している彼らはやがて成長して社会のリーダーと
理事長:2006年のノーベル平和賞を受賞したバングラデシュ・グ
なっていきます。そうした仲間を世界中にもっているというのも
ラミン銀行総裁のムハマド・ユヌスさんは、ボーイスカウト出身
素晴らしいし、何よりそんな中で意見を表明し、リードしていく
です。彼は1959年の第10回世界ジャンボリー(フィリピン)や1966
経験は日本のスカウトたちは必ず大きな財産になると思います。
年第4回日本ジャンボリー(岡山県日本原)にも参加しています。
また、3・11のあと、世界中から日本に温かい支援が寄せられま
日本人の親切な思いやりにとても感動したといっています。誰か
した。中には、いままで聞いたことのないような国もあり、自分
の役に立つことをスカウト活動で知り、どうしたら祖国の貧困問
たちの毎日の暮らしを支えるのがやっとという国からでさえも日
題が解決でき、この国が発展できるかを考えたことがマイクロフ
本のことを心配していただきました。このことを私たちは決して
ァイナンスにつながっていったというのです。世界を救うソーシ
忘れません。そして世界中からスカウトが日本にやってくるこの
ャルビジネスの出発点はボーイスカウトだったんですね。
ジャンボリーはそうした国々の人々と実際に触れ合う機会です。 直接、感謝の言葉を伝えるとともに、あのときの支援を得て、復
6
コミ:人類を代表して月面に降り立った宇宙飛行士は全部で12
興を遂げつつある日本の姿を正しく見てもらう絶好の機会となり
人。そのうちの11人はスカウト出身でした。NASA(アメリカ航
ます。また、旅行で訪れるだけでなく野外生活やホームステイを
空宇宙局)のサイトには「スカウト運動と NASA」というページ
通じて親しんだ地域というのはいつまでも忘れられない、いわば
があって、そこには「スカウト運動を通じて学ぶリーダーシップ
「第二の故郷」になったりするものです。そういう意味において、
やチームワーク、ライフスキルなどが意欲的で優秀な大人を形成
世界スカウトジャンボリーはボーイスカウトの大会ではあるけれ
する助けとなる」と記載されているのです。日本人宇宙飛行士の
ども、日本にとっても、大変意義深い大会であります。これから
野口聡一さんもそのひとりですね。彼が宇宙飛行士に選抜された
日本で続く国際的な行事、2019年のラクビーW杯、2020年の東京
ポイントは小学校から続けているボーイスカウト経験でした。活
五輪の先陣を切って、ボーイスカウトの2015年世界スカウトジャ
躍の舞台となる宇宙ステーションでは、各国の飛行士と助け合っ
ンボリーを行っていきたいと思います。
Report 2013-2014
もっと対談を理解するために ※1 子どもの頃の体験が豊富なほうが年収が
子どもの頃の体験が豊富なほうが年収が高くなる傾向にある 出典:国立青少年教育振興機構「子どもの体験活動の実態に関する調査研究」平成22年
子どもの頃の体験
高くなる傾向
子どもの頃の体験が豊富な大人ほど、やる気や いきがいがあり、丁寧な言葉遣いができるだけ でなく、学歴が高く収入が多い。(「体験」とは、 自然体験、動植物との関わり、友達との遊び、 地域活動、家族行事、家事手伝いなどのこと )
少ない 3.8
7.2
3.7
9.0
5.9 多い
12.1
37.1
16.8
10.5
0%
35.3
35.2
17.4
10%
20%
32.5
36.1 30%
40%
4.4
2.9
26.9
50%
60%
70%
3.2
80%
90%
100%
■1000万以上 ■750∼1000万未満 ■500∼750未満 ■250∼500万未満 ■250万未満 ■わからない
※2 社会のために役に立ちたいと約7割が
回答
世の中の人々の社会貢献への意識は年々、高ま りをみせ、内閣府「社会意識に関する世論調査」 では約7割が「社会のために役に立ちたい」と 回答、これは調査を行った昭和49年 (1974年 ) からほぼ倍増。
日頃、 社会の一員として、 何か社会のために役立ちたいと思っているか、 それとも、 あまりそのようなことは考えていないか聞いたところ、 「思っている」 と答えた者の割合が65.3%
H26 65%
内閣府「社会意識に関する世論調査」平成26年1月
80 70
S49 35%
60
思っている
50 40 30
年
年
年
年
年
年
年
年
年
年
年
年
年
年
年
年
年
年
年
年
2 3 4 5 7 8 9 10 12 14 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 年
年
年
年
年
年
年
年
年
年
年
年
年
年
※3 日本の寄付市場は拡大傾向 日本における2012年度の個人寄付額は6,931 億円。2009年からずっと5,000億円前後で推 移していたなか、2011年の東日本大震災を機 に一気に拡大しました。
年
年
49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63
平成元年
昭和
20
あまり考えていない
日本における個人寄付額の推移 (単位:千億円)
「寄付白書2013 Giving Japan 2013」 日本ファンドレイジング協会、2014を参考に作成
6.9
5.5
2009
4.9
2010
5.2
2011
2012
機関誌「スカウティング」は、必要でタイムリーな情報を全国の加盟員指導者に向けて発信しています。また、ス カウト用品はボーイスカウト活動に必要な資材を提供するとともに、販売代金の一部は、日本のボーイスカウトの ための資金として活用されています。
Report 2013-2014
7
それはいつか「最高の ■世界スカウトジャンボリー 世界最大級の教育イベント「世界スカウトジャンボリー」。住んでいる国も、肌の色も、習慣も違う3万人が約2週間 にわたって共に過ごし、キャンプを通じて、互いを理解し、新しい自分を創りだしていきます。この「世界スカウト
ジャンボリー」が44年ぶりに日本で開催されます。そのプレ大会にあたる「第16日本ジャンボリー」が2013年に、 53の国と地域から約1万4千人が参加して行われました。 ※世界スカウトジャンボリーとは 4年に1度開かれる世界スカウト機構主催のスカウトの大会です。世界スカウト機構は、世界で3,600万人以上が参加する世界最大の青少年運動組 織です。2015年、第23回世界スカウトジャンボリーが山口市阿知須・きらら浜で世界162の国と地域から約3万人の青少年が集まります。
第16回日本ジャンボリー/ 第30回アジア太平洋地域スカウトジャンボリー 場
所 山口市阿知須・きらら浜
会
期 平成25年7月31日(水)∼8月8日(木)
テ ー マ 14,340人(国内12,949人、海外1,391人) その他、ホスト参加者176人、デイビジター(日帰り見学)6,902 参加者数 人、見学者6,119人、オープン参加者267人、ゲスト・来賓864 人、協力者等1,448人 総計 : 約30,200名 参 加 国 数 53の国と地域(日本を含む)
100以上の企業・団体、行政がプログラム協力 株式会社ヤクルト本社、ホンダ技研工業株式会社、パナソニック株式会社、中 国電力株式会社、国連世界食糧計画 WFP 協会、日本ユネスコ協会連盟、日本 ユニセフ協会、日本赤十字社、ピースウィンズ・ジャパンを始め、数多くの企 業・団体がプログラム提供などを行っていただきました。 また、山口県全市でのプログラム展開や広島平和記念式典への参加など、県や 国を始め、多くの自治体等にご協力いただきました。
企業協力プログラム(16NJ の事例) 株式会社ヤクルト本社
「健腸(けんちょう)ラボ」 ~健康な腸の働きを学びます。 場内プログラムのひとつ「サイエンス」は、最 先端の科学技術を学ぶプログラムとして、日本 の工業立国としての側面を理解し、科学技術の 進歩や、その恩恵・問題点などに理解を深めま した。 株式会社ヤクルト本社が提供するプログラムブ ース「健腸ラボ」では、腸内でビフィズス菌が 果たす大切な役割について、楽しく学び、腸内 細菌と健康との関わり、免疫や身体との関係に ついて知識を深めました。 プログラムの最後には、知識を身に着けた証と して、修了認定グッズが手渡され、スカウトた ちからは歓声が上がりました。
8
Report 2013-2014
思い出」になる夏 助け合い、認め合う 参加者は世界中から集まる仲間たちと約2週間、キャンプを通じて生活 を共にします。 キャンプ生活という助け合いが必要な環境で違いを越えてお互いを認め 合う、貴重な経験です。
違いを越えて、向き合う 世界スカウトジャンボリーが他のイベントと大きく違うこと。それは会 場が世界の縮図となること。食事や休み時間、買い物やトイレまで、そ のすべてが教育プログラムであること。そして子どもたちが主体である こと。 様々な違いを越えて、自ら世界と向き合うことができます。
そして世界を学ぶ 行うことを通じて学ぶ。スカウト教育の一つの柱です。 キャンプでの共同生活を通じて様々な文化を体験し、国連機関や NGO、 青少年団体などの協力も得て、環境や開発、平和や人権といった問題を も、体験活動を通じて感じ、そして考え行動する、これが世界スカウト ジャンボリーです。
16NJ から23WSJ へ 第23回世界スカウトジャンボリーは 日本の青少年教育発展に貢献します。 いじめ、不登校、学級崩壊、少年非行など、青少年の問題行動が顕在化・社会問題 化し、国を挙げて青少年教育に取り組まなければなりません。ボーイスカウト日本 連盟は、学校外での教育活動として、その特色を活かし、青少年の健全育成に向け て活動を90年以上にもわたって、その一翼を担い、多くの人材を社会に送り出して います。 私たちは、第23回世界スカウトジャンボリーを日本における青少年教育の場として
も位置づけ、この青少年の世界的なイベントをきっかけとして、学校や家庭、地域、 及び他の青少年団体や機関との連携や協力をさらに深めることが重要と考えていま す。日本における青少年教育の先導的な役割を果たし、この世界スカウトジャンボ リーを成功させていきたいと考えています。
Report 2013-2014
9
世界中に拡がったスカウティングは、 様々な挑戦を行っています。 それぞれの地域で抱えている社会的な課題に対して、 自分たちは何ができるかを考え、行動しています。
フランス:みんなのためのスカウティング 若者が厳しい社会環境や経済、 家庭の問題に直面してい るフランスでは、 スカウトたちが、都市部においてスカウ ティングを広めるプログラムを行っています。現在、約 2000人の子どもと若者がプログラムに参加しています。 約40のローカルプロジェクトを展開し、 20のスカウト団が 都市部にできました。
エジプト:児童労働を撲滅する エジプトのスカウトたちは、 児童労働をなくし、 働く子ども達を助けるための活動を行っていま す。働く子ども達が、 同年代の子どもと同じよう に遊んだり学んだりできる環境を整え、 子どもた ちの希望を育てています。
ケニア:平和の木
ブラジル:子ども達から武器を取り上げよう ブラジルのスカウトたちは、 若い人を武器から引き離す (例 えおもちゃの銃であっても)教育プログラムを行っていま す。銃の使用がどのくらい破壊的かということや、 対話と 和解を通じて、 争いを解決することを教えています。ブラ ジルの若者はこうした教育を受けることで、 銃を所持し使 用する、 というサイクルを壊そうとしています。
10
Report 2013-2014
ケニアのスカウトたちは、 1000万本 っています。苗木畑を作ることから 大きくなったら、 様々な地域や施設 られます。この植樹によって、 水の 消費に備え、 人と人との対立や人 の対立を減らしたり、 貧困を減らす ています。
中国(台湾) :デジタルディバイドの架け橋
モルドバ:環境と奉仕活動 モルドバ・カグル地区のスカウトたちは、 全長3 キロの飲料水系を復興し、 きれいな水が136の 家庭に届くよう支援しました。モルドバのスカウ トは152ヘクタールの土地に木を植え、 6つの水 源と27個の井戸をきれいにしました。また、 より 多くの地域の子ども達に楽しく教育的な活動を 提供できるよう、 400人の若者を集めて7つのキ ャンプを実施しました。
中国(台湾)のスカウトたちは、 教育省等と共同し、 遠 い地方の学童にコンピューター・リテラシー(コンピュ ーターの使い方) を教えることで、 デジタルディバイド を克服するための活動を行っています。 コンピュー ターの使い方を学び様々な情報資源に接することで、 生徒達はより良い教育を受け、 将来に備えることがで きるようになりました。
パキスタン、 インド:合同キャンプ パキスタンとインドのスカウトたちは、 お互いを 知り、 より平和な世界や調和を目指し、 合同キャ ンプを、 第1回はインドで、 第2回はパキスタン で開催。そこには300人を超える若者が参加し、 双方の国のや人々をより知ることができました。
インドネシア:海の生態系を守る インドネシアのスカウトたちは、国内の約94% のサンゴ礁の損傷によって起こっている深刻な 海中の生態系の変化を守るため、 海中掃除を行 った他、 サンゴの代わりに魚たちの巣や集まる 場所になる、 人工漁礁を海底に設置しました。
本の植樹を行 ら始め、 十分に 設、 家庭に植え の量を増やして 人と野生動物と すことを目指し
出典:世界スカウト機構「メッセンジャー・オブ・ピース」HPより Report 2013-2014
11
∼必ず来るその時に・・ そなえよつねに∼ 国際協力 NGO「ピースウィンズ・ジャパン」 と災害支援協定 ボーイスカウト日本連盟は、特定非営利活動法人ピー スウィンズ・ジャパン(以下 PWJ:本部 = 広島県、代 表理事 = 大西健丞)と、南海トラフ大地震など国内に おける大規模災害時の被災者支援活動を想定し、相互 に連携を図ることを目的として、16NJ 会場で災害支 援協定を締結しました。 この協定は、東日本大震災発生の翌日から被災地入り し、最初の1か月間で160トンの支援物資を届けるな ど、緊急支援での実績を持つ PWJ と、今後、震災発生 の折に相互の組織の強みを活かした連携を図りながら、 被災者を支援していくためのものです。今後は、 「そな えよつねに」の精神を発揮して日常からの防災教育な どを協力して行っていく予定です。
∼僕はポイ捨てする 大人にならない∼ 約40年間継続している環境美化活動 「スカウトの日」 毎年9月の第3月曜日を「スカウトの日」として約40 年間継続しているこの事業は、地域のゴミ拾いなどの 環境美化活動や植林などの環境保全活動を中心に、全 国のスカウトと指導者が一斉に社会貢献活動を行って います。参加スカウトからは「将来大人になってもポ イ捨ては絶対にしない」と声が寄せられています。実 践的なこの活動を通じて、未来の地球を担う子ども達 に環境のことを身近な課題から考える機会を提供して います。 集計を始めた昭和50年から平成25年までの参加者は 合計で名古屋市民の数と同数の約250万人に及び、縦 につなげると日本列島半分の距離約1500km にも及ぶ 約1300万個の空き缶を回収してきました。しかしそ の規模よりも、単発的なイベントで終わることなく地 域と密着して継続的に活動することが大切だと考え、 今後も継続してまいります。 ( 協力:一般財団法人セブン - イレブン記念財団 )
テレビ朝日系のバラエティ番組「アメトーク!」でボーイスカウト芸人が放送されました。 「ボーイスカウトの素晴らしさを世に伝えよう!」と銘打って放送されたその回には、お笑い 芸人や、俳優、ミュージシャンの方々が参戦し、実際の手旗信号の送り方やロープの結び方な どを披露し、小さな頃から学んできたボーイスカウト精神が語られました。
12
Report 2013-2014
∼発展途上国が抱える 問題を解決するために∼ 中国 ( 台湾 )・日本・韓国の3か国による 国際協力プロジェクト 「CJK プロジェクト」 これは中国 ( 台湾 )・日本・韓国のローバースカウト (大学生年代のスカウト)により、平成25年から6か年 にわたって展開される継続的な国際協力プロジェクト です。 第1回目となる平成25年度は、発展途上国であるバン グラデシュで実施。近年めまぐるしく発展の裏には、 公害・ゴミ問題、栄養や薬物問題が深刻な状況となっ てきています。今回のプロジェクトでは、韓国は「プ ライマリー・ヘルス・ケア(保健衛生)」、台湾は「栄 養(母子栄養摂取) 」 、日本は「環境(環境保全) 」とい うキーワードからそれぞれの問題の解決方法を模索し ました。現地では JACA の職員の方々にも見学いただ
∼けっして君は ひとりではない∼ ひとり親家庭応援プロジェクト 「ともに進もう基金」 を創設 母子あるいは父子家庭は全国であわせて約146万世帯 ( 平成23年度厚労省調べ ) に及びます。孤立しがちな家 庭に対して子どもと親も連携できるボーイスカウト運 動が果たせることはたくさんあります。ボーイスカウ ト日本連盟では、ひとり親家庭等を応援するために、 「ともに進もう(ひとり親家庭等応援)助成プログラ ム」を展開しています。ご寄付を始め、各ご家庭にあ る書き損じハガキなどをご提供いただくことによって、 これらを仕分け・整理して金融機関等を通じて換金し、 助成プログラムの資金としています。平成25年は、約 110万円を応援資金とすることができました。
き、プロジェクトの今後の可能性にアドバイスをいた だきました。
「ボーイスカウト 皆子山捜索について」
2013年12月に京都連盟のボーイスカウトが冬山登山に出かけたところ、予定時刻になっても下山せず、捜索隊を編成するなどの事態とな りましたが、結果として自力で下山を果たしました。これは下見で想定した所要時間より多くかかってしまい、そのままでは予定の下山 時刻に間に合わないことから、計画とは異なるルートを選択したところ、雪も多く、倒木や悪路で行く手を阻まれ、結局、もと来たルー トを引き返して、入山から15時間半後に全員無事に下山しました。 この件に対し、ボーイスカウト京都連盟では早期に対策本部を設置し、現状の把握とホームページを利用した即時報告に努め、全員が下 山した翌日には記者会見を開き社会に対する説明責任を果たしました。 日本連盟としましても、改めて安全管理の大切さを胸に刻み、二度とこのようなことが起こらないよう連盟全体で努めていくこととし、 日本連盟コミッショナーから各都道府県連盟に向けて「登山・ハイキングの実施に関しての呼び掛け」を発信し、実施計画書の提出・万 全な服装と装備などの徹底を呼びかけました。 関係者はじめ多くの方にご心配とご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます。 Report 2013-2014
13
青少年育成のプロとして [ 福井 ]
世界の
鹿ノ内 秀夫さん(しかのうち ひでお) ①会社員・システムエンジニア ②団員 ③福井連盟トレーニングチームディレクター
プログラム
企業と の協働
カブからシニアーまで活動、28歳で指導者にと声をかけていただき、ビーバー 隊長として活動を再開しました。ビーバーだったスカウトがベンチャーやローバー となり、自分たちで企画して活動ができるようになったのを見ると、指導者をや っていてよかったと感じます。 会社で仕事をやり終えたときとは違った充実感を 感じます。
日本を 元気に
[ 京都 ]
北川 裕さん(きたがわ ゆたか) ①動物ワクチンメーカー情報システム担当・システムエンジニア ②副団委員長 ③京都連盟トレーニングチーム副ディレクター、webチーム企画担当 洛桜地区コミッショナー
ボーイスカウトで経験したチームシステムであるリーダーシップ やフォロワーシップ、協調性は社会で大変役に立っています。普 段何気なく歩いている路でも、想定を持って歩けば、全く違った 路を歩いている気がします。先輩から教えてもらった平凡な路を 非凡に歩く。ボーイスカウトの楽しみ方だと思います。
世界スカウト ジャンボリー
開催場所 ( 山口県きらら浜 )
[ 鹿児島 ]
竹之下 翔吾さん(たけのした しょうご) ①水供給の部品メーカー・技術者 ②ボーイ隊副長 ③大隅地区副コミッショナー
自分にとってのボーイスカウトの楽しみは、 やっぱりスカウトの成長です。 会うたびに たくましくなっていく姿をみると、とても誇 らしく思います。
[ 愛媛 ]
仲村 康子さん(なかむら やすこ) ①新居浜市生涯学習センター生涯学習指導員 ②ベンチャー隊長 ③新居浜地区指導者養成委員長
夏季キャンプで「不便さが心地よい」と言ったスカウト。自然 と向き合い、成長していくスカウトと共に活動できることに感 謝。自団にスカウトがいるから、指導者ができることに感謝。 今、私の中で流行語「スカウトの笑顔がパワースポットです」
VISION 2014 14
第23回世界スカウトジャンボリー(23WSJ)の 開催をみんなで力を合わせ、成功させよう! ! 《最重点施策》 いよいよ明年に迫った23WSJ、この大会開催とその成功は、日本のスカウト運動にと って大変意義あるものであり、各地域での活動を活性化していく大きな原動力になりま す。みんなで大会の成功に向けて23WSJの盛り上げ、この機会を活かしての各隊・ 団の充実・発展に向けて、地区・県連盟・日本連盟など密接な連携のもとに努力し ていきましょう。 〈日本連盟全組織を挙げての23WSJ 開催準備への取り組み〉 ◦国内のすべての団からスカウトが参加するよう隊・団の充実を図る。 ◦23WSJ日本開催をあらゆる機会を捉えて周囲に広報する(スカウト関係者、団・地 区・県連盟・一般社会)とともに各国、APR、地域委員会、WOSMとの連携を 深めプレゼンテーションや広報活動を展開し参加を要請する。 ◦ 「みんなで23WSJを成功させよう !」協賛金の募金依頼口数の達成に向け努力す る。 ◦23WSJ日本委員会の活動展開と政府・開催地・企業等への協賛・支援を促進す る。 ◦23WSJ 実行委員会の活動を展開する。
Report 2013-2014
《平成26年度の重点施策》 1.隊・団活動への支援策のさらなる推進 スカウト教育の素晴らしさとその効果的な運営手法を正しく認識し、着実に実践するこ とによって、スカウトおよび保護者に対して、スカウト活動の満足度を高め、中途退団 を抑止する。そのため、隊・団指導者への個別支援の推進や実践に役立つツール の提供など前年度までに成案となった具体策の執行に努める。また、全国各隊のプ ログラム調査を進め、本来のスカウティングの特徴を活かしたプログラム展開ができるよ う支援を継続する。 特に、本年度は ◦県連盟コミッショナー推進のアクションプランにより隊・団活動の支援を行う。 ◦礼儀(挨拶)と規律(基本動作とスマートネス)」を基準に基づいて確実に指導 する。合わせて公共のマナーの大切さについて理解を喚起する。 ◦ BVS・CSの上進時期の変更を26年4月公布し、27年度実施の準備をする。 ◦ベンチャースカウト富士特別野営2014を開催する。 ◦指導者養成体制の充実を図ると共に、隊長の当該隊指導者上級訓練課程への 参加を促進する。
[ 福井 ]
鹿ノ内 美智子さん(しかのうち みちこ)
の ボーイスカウト の? も な ん てど っ み し 楽
①特別支援学校 教諭 ②団委員 ③福井連盟トレーニングチーム、日本連盟スカウトソング委員
子どもの頃ボーイスカウトに憧れていましたが、当時女子はボーイスカウトに入 れなかったので、小3~高3までガールスカウトで活動。楽しかったスカウト時代 を次の世代の子供たちにも経験してほしくて指導者に。ソングとゲームが得意 で、ボーイ副長の頃は、 「歌って踊れるボーイ隊」 (笑)を作り上げました。日本 中のスカウト活動の様々な場面で、指導者やスカウトが楽しく歌を歌ってくれるよ うになるのが私の夢。たくさんの指導者やスカウトに歌を伝えていきたいです。
[ 宮城 ]
大丸 英則さん(だいまる ひでのり)
2015年度 全国大会
①不動産賃貸業・代表取締役 ②ベンチャー隊長 ③宮城県連盟事務局次長
( 石川県小松市 )
スカウトたちへの指導をとおして、成長を見守れ、 自分自身が成長できること。スカウトが目標を達成 し、指導者とスカウトが互いに感謝しあえる関係を 築き上げる活動をこれからも続けていきたい。
那須野営場 ( 栃木県 )
高荻スカウト フィールド
[ 群馬 ]
( 茨城県 )
山中野営場 ( 山梨県 )
「ボーイスカウトの楽しみ」 ①普段のご職業・肩書 ②原隊・団での役割 ③そのほかでの役割
神保 美樹さん(じんぼ みき) ①ガスボンベ検査所・事務職 ②カブ隊副長補 ③ RCJ 運営委員
ボーイスカウト会館 ( 東京都・水道橋 )
日本中・世界中の、趣味も考え方も違うたくさんの人 たちと関わることが、私にとって1番の楽しみです。 活動のおかげで友情の輪が広がったのはもちろん、 様々な観点から物事を考えることができるようになり、 働く上でとても役に立っています。
2014年度 全国大会 ( 和歌山県 )
[ 東京 ]
瀬沼 未来さん(せぬま みらい) ①大学生 ②ボーイ隊副長 ③地区ローバー会議長
小さいころから活動に参加しており、たくさんの感動があり、成長すること ができました。そんな体験を多くの子どもにしてもらいたく指導に当たって います。
2.会員の確保 新規会員募集、特に1号会員に重点を置き、友情バッジの活用、説明会や体験会等の 開催回数の増加など募集活動の徹底、更にプログラムの改善・充実を図り上進率(特に ビーバー、カブスカウトの上進率)を向上させ、中途退団者を減らして、会員の確保に努 める。日本連盟・県連盟(地区)は募集ツールの提供など支援を図るとともに、対外広 報活動を展開し、スカウト運動の認知度を高める。
平成25年度収支決算
平成26年度収支予算
平成25年度収入 基本財産運用益 191万円 雑収入 1,158万円
平成26年度収入
平成25年度支出 特定資産運用益 143万円
基本財産運用益 300万円 雑収入 1,050万円
その他事業 1億2,428万円 法人合計 605万円
受取寄附金 1億7,016万円
3.スカウトおよび指導者の訓練施設の充実 スカウト訓練のさらなる充実のため、「大和の森」高萩スカウトフィールドの整備を推進する とともに指導者訓練の新しい訓練場を構築・確保する。 4.新しいユニフォームの決定 23WSJを目指して新しいユニフォームを検討してきたが、5月の理事会でモニターに付す案 を決定のうえ微調整後10月理事会で最終決定し、生産を開始する。
受取会費 5億5,315万円
公1教育関係 8億6,471万円
収益事業 540万円
平成26年度支出
受取寄附金 1億1,800万円
受取会費 5億2,750万円
受取負担金 4,592万円
受取負担金 7億5,689万円
受取補助金等 1,064万円
公益共通 3億3,404万円
収益合計 16億3,819万円
費用合計 15億7, 215万円
受取 補助金等 1,310万円
法人合計 843万円
特定資産運用益 80万円 その他事業 1億5,275万円
公1教育関係 1億8,227万円
収益事業 1,329万円
収益合計 8億4,292万円
費用合計 8億4,292万円
公2普及広報 9,116万円
公4国際関連 1億267万円 事業収益 1億3,240万円
公3指導者養成 4,894万円 公2普及広報 8,602万円
事業収益 1億2,410万円
公益共通 2億6,374万円
公3指導者養成 5,894万円 公4国際関連 7,232万円
Report 2013-2014
15
200万人の先輩へ 2022年に創立100周年を迎える日本のボーイスカウト。これまでにこの 運動に参加いただいた皆さんは少なく見積もってもおよそ200万人。まさに 近代から現在に至るまでの日本の社会を支えてこられました。それは、スカ ウト運動が社会に対して人材を還元してきた証でもあります。 皆さんの活動を見て、後に続くメンバーが、きょうも新しくネッカチーフ を首に活動を始めています。楽しみながら、時には迷い、失敗をし、そして キズをつくることも。しかし、そのたびに様々なことを身をもって体験し て、身につけていっています。そして、その集大成ともいえるのが、2015 年世界スカウトジャンボリー。オリンピックをも上回る規模の162の国と地 域から3万人の青少年が日本にやってきます。 ぜひ、周りの方々へ「若い時にはボーイスカウトだった!」と声高らかに 伝えていただきたいと思います。その働きかけが、この機会を盛り上げてい くことにつながります。 また、後輩である今のスカウトたちと一緒に、日本に世界が集まるこの機 会に様々な形でのお力添え、ご支援をお願いできればと思います。これまで のスカウト運動に対するご厚情に対して感謝申し上げますとともに、ひとた びスカウトの道を志し、同じちかいをたてた仲間として、熱い想いで、世界 最大級の青少年の祭典を迎えたいと思います。
世界スカウトジャンボリーへのご支援をお願いします http://www.scout.or.jp/kifu/
第23回世界スカウトジャンボリー
【場 所】山口市阿知須・きらら浜
【会 期】平成27年7月28日(火)∼8月8日(土) 【テーマ】
【参加者】約3万人、162の国と地域(予定)
スカウトOBOG の方々へ 「同窓会サイト:スカウト・アラムナイ」 http://www.scout.or.jp/alumni/
〒113-0033 東京都文京区本郷1-34-3 TEL 03-5805-2561 FAX 03-5805-2901 E-Mail info@scout.or.jp http://www.scout.or.jp Report 2013-2014