平成 26 年度スカウト・オーストラリア 短期留学派遣
報告書 愛知連盟尾張東地区 春日井第 10 団ベンチャー隊 古澤絵美亜
▶ 派遣期間
平成 26 年 7 月 23 日(水)~8 月 29 日(金)38 日間
▶ 派遣先
オーストラリア
南オーストラリア州 アデレード
【派遣での目的】プロジェクトより
異文化を体験する
外国人とのコミュニケーション能力を高める。
日本文化を紹介する。
【理由】
観光だけでは見ることのできない家庭文化をホームステイで体験してみたい。
英語力なら日本でも身に付けられるが、現地に行きネイティブの中でコミュニケーションし たい。
多くの外国人に日本の良さを知ってもらいたい。
【派遣に至るまで】 幼稚園の頃 初めて家にホームビジットの外国人を受け入れる 外国人との初めての交流 ↓ カブ隊に入隊 WSJの紹介を聞き“絶対に行きたい!”と思う ↓ 小 4 の頃 タイにボランティアで行く 初めての海外経験 ↓ 自宅でホームステイを多数受け入れる “自分も行きたい”と思い始める 外国の文化に興味を持ち始める ↓ 今回の派遣に応募
【派遣前の準備】 ① 英語
→ 英語部に入る。 英会話スクールに通い始める。
② 日本文化→ 茶道部に入る。 着物の着付けを覚える。 折り紙、あやとりなどを覚える。
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<カレンダー>
Mon Tue Wed Thu
28
29 学校
Fry
Sat
学校 スカウト
26 トイファクトリー チョコレート工場
27 モナート動物園
2
3 アデレード動物園
7/23 出国
24 到着 ★1
25
30 ★2
31
8/1
誕生日!
Mika の お婆ちゃんに会う
スカウト 4
11 ★4 18
5 学校 ★3
6 ★2
7
12
13
14
学校
★2
19 学校
20 ★2
8
9
Sun
10 スカウト
15
16
17 スカウト
21
22
23
24 買い物
スカウト
フットボール 25
★1 ★2 ★3 ★4 ★5
26 学校
27 ★2
28 出発 ★5
29 帰国
今回の派遣スカウト3人だけでシドニーで入国手続きをし、国内線に乗り換えた。 毎週水曜日、Mika は学校に行かず、VET コースと呼ばれる課外学習を行っていた。 その間私は Denise の職場へ行き、そこで日本の宿題などをしていた。 スマホのメールの送受信の機能が使えなくなった。日連の方に報告ができず、心配を かけてしまった。ごめんなさい。 Mika が体調を崩し,私も一緒に学校を休んだ。 シドニーの空港で乗り換えの際、搭乗時間に間に合わず、放送で名前を呼ばれてしま い、たくさんの方に迷惑をかけた。原因の一つとして、シドニーとアデレード間では 30分の時差があることを忘れていたことだ。
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I. ホストファミリー・ペット達 ◆ Matthews 一家 ホストファザー Steven よくジョークを言って笑わせてくれた。夕食を作ることは、彼の担当。バイクが趣味 で、仕事でもある。金曜日はボランティアとしてバーで働いている。 面白いお父さん。
ホストマザー
Denise
彼女の素敵な笑顔を見て、いつも安心して、そして励まされた。毎日弁当を作ってく れた。大学のジムで働いており、ベンチャーのリーダーでもあった。 元気で明るいお母さん。
ホストスカウト Mika ほとんどの時間を一緒に過ごした。とても優しくて、いつも私の事を気にかけてく れた。私にとって、家族であり、お姉さんのようで、親友でもあるような存在だっ た。
Tom
Mika のお兄さん。Mika とは年が7歳ほど離れており、今はキャンベラに住んでいる。 テレビ電話で一回だけ会話した。 犬
Alex
元気いっぱい!
猫
Hudini
甘えん坊!
4
鶏 4匹
卵を産む働き者!
II. 学校 Our Lady of the sacred Heart College
◆ 通った学校
<愛称:OLSH
女子校
宗教系(キリスト教)>
毎朝 7:30 頃家を出て、徒歩・バスで 30 分かけて登下校した。 学校は Mika と同じ Year11 に入り、授業を受けたけど、私は英語の力があまりなく授業の内容はそこ まで理解できなかったので、いつも Mika の隣で日本から持って来た宿題をしていた。 しかし、
オーストラリアと日本との学校の違い
をたくさん見つけた!!!
① クラスメート オーストラリアでは、日本でいう中学 1 年生から教科の選択制が始まるので、人それぞれ受け る教科が違う。そのために、授業が終わると、生徒たちが次の授業がある教室に移動する。それ ぞれの教科で一緒に勉強する人が変わるということは、新鮮な体験だった。私がクラスメートと 呼ぶのは、朝と帰りにある HR が一緒の教室の人。お昼などを一緒に食べ、とても仲良くなれた。
② 休み時間 授業ごとに移動するのにも関わらず、授業ごとに休み時 間はない。なので、チャイムと同時に授業が始まることは まず無い。また、号令もないので、初めの頃はいつ授業が 始まったのかわからず困った。 ランチ休みの前に1つだけ休み時間があり、recess と呼 ばれる“おやつ”を食べる時間だった。 ある日の弁当箱→ お昼のサンドイッチのほかに、ドーナツやチョコが入って いる。
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③ 教科 日本と同じ内容の教科はあまり多くなかった。私は、将来の為に役立つ内容の教科が多いと思 った。例えば… ◆ Career (進路について) ◆ Workplace practices (仕事・職場について) ◆ Food and hospitality (食べ物について) そんな中で 1 番印象に残っている教科は Drama だ。芸術の1つで、演劇の勉強をする。また、 キリスト系の学校なので、旧約聖書から話を選んでいた。私は一回サルの役で劇に出た。
Drama の授業。 真ん中の子は神様の 役。
④ 授業風景・校風 1人1台ノートパソコンを持っていて、ほとんどの授業で使われていた。また、授業中にイヤ ホンで音楽を聴いている人もいて、驚いた。そういったところが日本と比べ、規則が緩く「自由」 感じがした。例えば、ピアス、化粧、染髪などは向こうの高校生にとっては普通ことだったし、 授業中も先生とおしゃべりを始めるようなときもあった。
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III. スカウト活動 基本的、毎週金曜日に活動を行っているらしい。 私は派遣中に5回のスカウト活動に参加した。 制服を着て活動することはなく、お揃いの T シャツを着ていた。
① 7/24 Cooking Diner
at Central Market and Scout Hall
アデレード到着から2日目での活動だった。まだ、慣れない環境での生活で、疲れがたまって いて、とても眠かった。でも、スカウト達はとても元気で、フレンドリーで、たくさん話しかけ てくれた。 みんなで、セントラルマーケットで買い物をして、スカウトホールで夕食を料理した。
この日の夕食は、stir fry(パスタと野菜の炒めもの)
② 8/1 Birthday Party
at Scout Hall
この日はちょうど私の誕生日で盛大なパーティーを開いてくれた。私の学校の友だち、他の2 人の日本人スカウトやそのホストファミリー、スカウト達とたくさんの人に来てくれて嬉しかっ た。 今までの誕生日の中で、一番多くのプレゼントをもらい、一番たくさんの人にハッピーバース デーと言ってもらい、一番大きなバースデーケーキを食べ、一番大人数のハッピーバースデーの 歌の合唱を聞いた、一生の思い出に残る誕生日だった。
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ケーキを切るときに、 願い事をすると いいらしい。 ティアラとたすきは一日 中つけていた。
たくさんのプレゼント!
パーティーでは、ゲームをして遊んだ。 Karaoke(カラオケ)も人気があり、皆歌っていた。
③ 8/9~10 Camp with Joeys and Cubs
at Scout Hall
ベンチャーのスカウトが、ジョーイ(ビーバーの事)とカブのスカウトに“キャンプ技能”を 教えていた。私は日本のボーイの制服を着て、日本でのスカウト活動、今までのオーストラリア での生活について、英語でプレゼンテーションをした。
テントの立て方を教えている
(ミニ)キャンプファイアー
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④ 8/15~17 Caving
Camp
at Mt. Gambier
アデレードから車で5時間程のマウントガンビアで洞窟探検をした。私たちの団だけでなく、 様々な団がこのキャンプに参加していた。金曜日は、学校の後に家を出てほとんど移動し、土日 で3カ所の洞窟に行った。 オーストラリアでの好きな活動トップ3に入る程、楽しい活動だった。 ヘルメットとヘッドライトを装備。 真っ白だった服が、泥だらけになって2人とも 帰って来た。
3日目の朝に、blue lake に連れて行ってくれた。 火山ときれいな湖で有名なところ。 虹が見られて、ラッキーだった。
⑤ Mystery Tour
at ???
行き先やする事を聞いてみても“秘密”だと言われ、何をするのかとドキドキした。お昼ご飯 を食べた the Gorge Wildlife Park に行くまでは、ドライブをして、スカウトたちは指令(クイズ) をその場所ごとでやっていた。
その動物公園では、たくさんの動物に会えて 嬉しかったし、実はそこは南オーストラリアで 唯一コアラを抱っこできる場所で、私にとって 本当にサプライズでとても楽しい体験ができた。
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IV. 家族旅行 ホストファミリーにはたくさんの場所に連れて行ってもらった。 <動物園> オーストラリア特 有の動物にたくさん 会った!カンガルー などに触ってきた。 また、私が初めてパン ダを生で見たのは、オ ーストラリアだった。 <スポーツ>
ネットボール Mika がプレイして
フットボール観戦 オーストラリアで一番人気のスポーツ
いる。
歓声が大きくて、ものすごく盛り上がった
<お店・街> チョコレート工場
ハーンドルフ… ドイツ人が作った 街
Mika のお婆ちゃんの誕生日 パーティー… 多くの親戚たちが集まり、 イタリアンを食べた 日本のお店…プリクラ、 マンガ、アニメなど
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V. オーストラリアの文化 1. 【多文化社会について】 オーストラリアの食文化について知りたいと伝えたところ、 「オーストラリア特有の食べ物が無い!ど うしよう!!」とホストファミリーたちは言っていた。なぜなら、オーストラリアは外国の文化を取り 入れてきたからだ。 しかし私は異文化が共存していること (Multi Culture)がオーストラリアの文化の1つだと思った。
① 人種について オーストラリアは多民族国家だ。そのことについては、派遣前から知識として知っていたが、 ただ聞くのと、実際に行って体験するのでは全然感じたことが違った。 オーストラリアでは、学校でも街でも様々な人種の人が共に生活していた。私は、初めの頃「自 分は“外国人”だから目立つのかな」と思っていたが、全くそんなことはなかった。なぜなら、 自分とは違う容姿の人々が一緒に暮らしていることは、オーストラリアでは普通の事だからだ。 皆は“外国人”にではなく“私自身”に興味を持ってくれたように思えた。 また、オーストラリア人は異文化を理解しているから、その文化をそのまま受け入れることが できるのではないかと思った。 私がホストファミリーたちに何かのきっかけでテーブルマナーを教えてもらった時に、私が「今 まで知らなかった!」と言ったところ、彼らは「気にすることはないよ。文化の違いだね。」と言 っていた。
② 食べ物について お店に行くと、様々な国の食べ物を買えた。例えば、ファーストフードに行くと、それがよく 分かった。ハンバーガーやホットドッグはもちろん、中華・和食(寿司)などはどこに行っても 見つけたし、それ以外にも東南アジア・中南米の民族料理などもあった。
セントラルマーケット 中華街にて
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③ オーストラリアで発見した日本 オーストラリアでは、たくさんの日本を発見することができた!! ▶
日本車(特にトヨタ)がたくさん走っていた …ホームファミリーの車は、三菱とホンダ
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寿司屋さんがたくさんある …ただ私は生魚が嫌いなので、 「寿司は好きではない」と伝えたところ、「日本人なのに!?」 とホストファミリーたちに驚かれた。
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たまに日本の食品が売ってあるのを見つけた
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日本のアニメ・マンガが人気 …“ポケモン”はオーストラリアの子供たちにも人気があった Mika は“君に届け”が好きで、一緒にアニメを見た!
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日本語を勉強しているオーストラリア人たち …スカウトの中に学校で日本語を学んでいる人が3人もいた!
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英語になっている日本語 …カラオケ、アニメ、マンガ、豆腐など kawaii (かわいい)という名前の日本の商品が売っている店もあった。
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2. 【水について】 オーストラリアは、乾燥し、降水量が少ないため、水がとても大切に使われている。 私はこの派遣中にそれを実感した。例えば.. . ▶
シャワーは10分間のみ。バスタブは無かった。
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皿洗いをする時は、水をためて食器を洗ったり、すすいだりしていた。
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トイレは日本のものと同じように水の量が多いのと少ないのと選べて、節水していた。
また、ある雨の日の会話で印象に残っているものがある。 Mika 「絵美亜は雨が好き?」 私
「ううん、あんまり」
Mika 「そうなの!?私は好きだよ。 」 私
「どうして?」
Mika 「オーストラリアでは、水が少なくて、貴重だから。雨が降ってくれると嬉しい。 」 この会話で、水に対する意識の違いがあることに驚いた記憶がある。 日本に住んでいると、なかなか水の大切さに気が付かないが、オーストラリアで生活すると、それ をすごく実感することができた。
3. 【食事について】 ▶
朝食 シリアルと牛乳
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昼食 Denise が作ってくれたサンドイッチ
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夕食 普段は Steven が家で作ってくれた 肉と茹で野菜が多かった。たまにお米やパスタなども食べたけれど、基本的に主食が無いこと に驚いた。ナイフとフォークの食事は慣れないもので、大変だった。
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オーストラリア名物
ミートパイ 私のお気に入りの1つ。美味しい。
ベジマイト トーストに塗った。しょっぱい。 自分の口(縦)より 大きいハンバーガー
顔の大きさ程の ドーナツ カンガルーの肉(真ん中) 草の風味。
食べ物がやたらと大きい。
4. 【挨拶について】 日本語にはある挨拶が英語には無かったりして不思議な感じがした。 ▶
行ってきます。行ってらっしゃい。 ⇒ Good bye. Have a nice day.
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ただいま。おかえり。
⇒ Hello. I am home.
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いただきます。ごちそうさま。
⇒ Thank you. It was delicious.
また、“How are you?”は、毎日いつでもどこでも使っていた。 例えば、学校で友達とすれ違う時に、“Hi, how are you?”と聞いてくれたり、お店でレジの店員さ んもこのフレーズを使っていたりした。 ハグや握手もよく使って挨拶していた。学校の友達と別れる時はハグをしたし、初対面の人ともする ことがあった。
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VI. 日本文化紹介 1. 【楽しい遊びの日本文化】 <けん玉、だるま落とし、竹とんぼ、あやとり、折り紙> こういった楽しい遊びは皆楽しんでくれたし、英語で詳しい説明ができなくても理解してくれた ので良かった。
けん玉、だるま落とし、竹とんぼなんかは初めて見たそうで、ちょっと苦戦していたけれど、 楽しんでやっていた。特にけん玉で Mika と Steven が“何回落とさずにできるか”にはまって いた。
驚いたことに、向こうにもあやとりがあった。私はあまり作れるものが無くて、逆に Denise か らティーカップを教えてもらい、2人で2人あやとりもした。
折り紙は、学校で鶴の折り方を教えてあげた。ミカはずっと教えてもらうのを楽しみにしてい てくれたし、クラスメート達も喜んでくれた。 また、折り紙で立体の箱(四面体、六面体、十二面体)を作ったら、皆にすごい!と言っても らえた。これを Mika と一緒に作ったところ、一つ一つのパートはすごく簡単に作れることに驚 いていた。
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2. 【伝統的日本文化】 <茶道、書道、浴衣、和食>
茶道
持って行ったもの:お茶、茶せん、和菓子、和風のお皿 借りたもの
:グラス、お湯
茶道を始めたのが最近で、お手前はあまりできなかったので、簡単な作法だけ教えた。でも、そ れだけでも英語で説明するのはとても難しかった。また、グラスの幅が狭く、泡立てることができ なかったなどと、上手くいかないこともあった。 行く前に茶道を披露したいと伝えたところ、ずっと楽しみにしてくれたようだった。なので、お 手前が上手くできなかったこと、作法や歴史、種類など茶道についても全然説明ができなかったこ とが残念だった。行く前に一回英語で説明をする練習をすれば良かったと思った。 ただ、ホストファミリーたちはとても楽しんでくれたみたいで良かった。
書道 持って行ったもの:紙、筆、墨汁、筆ペン 書道は学校で披露した。実は、学校の行事で外国の文化を体験する Language Week があり、その
催しの一つに書道があったので、クラスメートと一緒に参加した。 日本語を書いてと言われたので、日本語には漢字、ひらがな、カタカナがあることを教えた。ク ラスメートの名前を書いた紙を Denise がコピーしてくれ、みんなにプレゼントした。 一番左がホスト ファミリー、一番 右がクラスメー トの名前。 “みか”だけは Mika の作品。
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浴衣 日本から2つ持って行き、自分も着て、Mika にも着せてあげた。1つはプレゼントすると言った
ら、とても喜んでいた。 ホストファミリーの前で茶道を披露した時に浴衣を着たのだが、皆お茶を飲むのに夢中で浴衣で お手前している写真が無い。
和食
メニュー:ご飯、味噌汁、筑前煮、白玉(きな粉と小豆)
日本から白玉粉を持って行っており、作らせてほしいとお願いしたところ、その日の夕食全部を 作ることになった。白玉粉以外の材料は現地で全て手に入った。Steven と一緒に作った。 Mika がアニメの中で味噌汁の事を見たことがあるらしく、一度も食べたことが無かったようで、 とても食べられるのを楽しみにしていた。だが、魚が苦手らしく、味噌汁に“だしの素”を使った のだが、魚の風味がするらしく、ダメだと言っていた。ただ、Steven はとても気に入ったようで、 自分で作れるようにしたいと、後日味噌汁を一緒に作り、作り方を教えてあげた。 筑前煮は結構気に入ってくれたが、白玉は食感が苦手だと皆言っていた。 皆で箸を使った。箸はたまに使うことがあるらしい。 “いただきます”と“ごちそうさま”を皆に 教えてあげた。私は何も言わずに食べ始めるのに違和感があったので、毎日やっていたのだが、そ れを見ていた Mika がまねしていた。お椀を持ち上げて食べる習慣が向こうには無く、お味噌汁を直 接お皿に口を付けて飲むことが新鮮な事のようだった。
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○ また、日本のスナック菓子を持って行った。 <せんべい(醤油味、サラダ味) 、金平糖、かっぱえびせん、コアラのマーチ、きのこの山、おに ぎりせんべい> チョコレート、砂糖などの甘いものは基本的誰で も好きだった。だけど、のりやエビなどは苦手な 人もいた。金平糖が結構人気があった。 私の誕生日の時にクラスメートがお菓子パーティ ーをしてくれた。 その時にスナック菓子を持って行った。皆、日本 のお菓子を気に入ってくれた。
3. 【その他】日本で計画・準備していなかったが、紹介できた(と思う)日本文化
歌 私が向こうでたくさんのポピュラーな歌を覚えたように、日本で人気のある歌を教えてあげた。 特に Mika が気に入ったのは AKB48 の「恋する フォーチュンクッキー」。私がこの曲踊れるよと 伝えたところ、踊って!とお願いされ、Mika も 覚えて、2人でいつも踊っていた。学校でも休み 時間の時クラスメートの前で踊った。 この写真は、私のお気に入りの一枚。 Caving Camp の時、道路の上で「恋チュン」を 踊っている時のもの。
日本語 ホストファミリーたちは日本語が全く喋れなかったが、私のホームステイ受け入れをきっかけ に Mika が少しだけ日本語を覚えた。初めの頃には、日本語を教えることが仲良くなれたきっかけ の1つだと思う。 また、ミカという名前は日本では人気の名前だと教えたら、驚いていて、一緒に漢字を考えた。 Mika のミドルネームは Rose なので、私の名前にもある“美”と“花”で“美花”にしたら、と ても喜んでくれた。
Mika はひらがなで“みか”と書けるようになった!
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制服 学校には、日本の高校の制服を着て通った。本当は、皆と同じ のがいいなと思っていたのだが、セーラー服は向こうにはないよ うで、とても珍しいようだった。たくさんの人に「その制服いい ね!かわいい!」と言ってもらえたし、ある一人の女の子には「そ れってセーラームーンみたいだね!!」と言われた。
左
私の日本の高校の制服
右
Mika の OLSH の制服
カード お別れの時にスカウト、クラスメート、ホストファミリーにありがとうのカードをあげた。 向こうで買ったカードで、表紙・裏表紙はおもいっきりオーストラリアンだったので、せめて 中は日本風にしようと頑張った。筆ペンを使い“ありがとう”などの感謝の言葉を日本語で書き、 和紙の折り紙でハートを作った。実は、ハートの折り方はすっかり忘れていたのだが、Mika が折 り方を知っていて教えてもらった。 また、スカウト達には日本風のチーフリングとワッペン、クラスメート達には手作りの巾着袋を プレゼントした。皆とっても気に入ってくれ、巾着はすぐに使ってくれていた。
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VII. 帰国後の活動 ① 帰国報告会 春日井第10団の上進式で発表。9/28(日) 尾張東地区行事国際委員会で発表。10/19(日) ビーバー、カブのスカウトも興味を持ってくれたようだった。 「一番楽しかったことは?(ビーバー)」「派遣に行くためにはどのくらいの英語力が必要?(ボー イ) 」など質問もあった。
中日新聞に取り上げてもらった。 上:7/29 壮行会の記事 左:9/29 報告会の記事
② 英語スピーチコンテスト 学校の英語部の活動。オーストラリアの経験を話した。9/27(土)
③ プロジェクト完成 隼スカウトになるために頑張りたい。
④ 23WSJ参加予定 長年のボーイ活動においての目標がもうすぐ実現するので、とても楽しみだ。
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VIII.
感想
この派遣は、私にとって初めてのホームステイ・留学でした。家族なしで自分の英語力を頼りに5週 間強も外国で生活することに初めの頃は少し緊張していました。しかし、帰る頃にはオーストラリアを 離れたくないと思うほど、現地の全てが大好きになっていました。そのように思えたのは、ホストファ ミリーをはじめ、たくさんの人が優しく私に接して下さったからだと思います。オーストラリアで貴重 な体験ができたことに感謝しています。 私は、今まで英語は公立の中学校での授業でしか勉強していなく、英語が特別にできるわけではあり ませんでした。そのため、初めての英語だけの生活は苦労することもたくさんありましたし、英語が思 うように話せないことに落ち込んだこともありました。しかし、私の家でホームステイをした外国人と の交流を通して、小学生の頃から私は英語が話せなくても外国人とコミュニケーションを取れることを 体験していたので、一人だけで留学をすることはあまり怖くありませんでした。そして実際に、現地で とても楽しい体験をすることができたし、友達も作ることができました。 英語が上手に話せたら、会話をさらに楽しむことができたのではないか、オーストラリアについてよ り知ることができたのではないか、と思います。今の私の目標はもっと英語を上手く話せるようになる ことで、いつかオーストラリアに戻ってホストファミリーたちに英語が上達した所を見てもらいたいで す。ホストファミリーたちには「いつでも帰っておいで。ずっとここで待っているからね。」と言っても らい、とても嬉しかったです。 私がオーストラリアで体験してきたことは、この報告書に書ききれないくらいで、まとめるのが本当 に大変でした!ただ、私が向こうでとても有意義な時間を過ごし、ものすごく楽しんできたことが少し でも伝わっていたら嬉しいです。 この派遣に参加し、私はまた留学がしたいと強く思うようになりました。今はそれに向けて頑張って いきたいです。また来年のWSJでは、外国人スカウトの友達をたくさん作ることが目標です。 最後に、この派遣をより良いものになるようにサポートをして下さった皆さんにこの場を借りて感謝 したいです。ありがとうございました。
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