平成26 年度スカウト・オーストラリア 短期留学派遣 東福寺賢哉

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平成 26 年度スカウト・オーストラリア 短期留学派遣報告書

東京連盟山手地区目黒 9 団ベンチャー隊

東福寺賢哉


概要 派遣先:南オーストラリア州・アデレード 派遣日程:平成 26 年7月 23 日から8月29日までの36日間 受け入れ学校:Sent Johns Grammar School 

出発前の目的 1. 英語力の向上 自分は小3、小4とオーストラリアの学校に通っていたこともあり、英 語には自信があったが、この留学を期に英語への理解をさらに深めよう と思った。 2.

自分に自信を持つこと 今まで自分にいつも甘く、なにをやるにしても諦めてしまうような性格 だったので、一ヶ月自分を海外に置くことで自分に自信を持てるように なりたいと思っていた。

3.

日本文化の紹介 キャンプ料理で定番のカレーライスをホストファミリーにつくること で日本文化の紹介の一つとすることを考えていた。

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ホストファミリーについて 

ホストファザー スティーブ 今回僕が派遣で来ている間は、南米に単身赴任中で一度も会えなかったが、 FACETIME で一度 Hello と挨拶した。

ホストマザー マーレーン ボーイスカウトのリーダーをやっているお母さん。南アフリカ出 身で、毎日おいしい料理を作ってくれた。普段はフルタイムで仕 事をしていて、忙しいと時々言葉が荒くなるが、大変お世話にな った。

ホストブラザー マイケル 高校2年生で、ベンチャースカウト。すごく頭のいい奴で数学が抜群。ゲー ム好きでいつも部屋にこもって複雑なゲームをしていた。でも成績はいつも A らしい。

ホストシスター サマンサ 彼女は19歳の大学生ローバースカウト。 サマンサはとてもアクティブな人で、ロッククライミングが好きで毎日通っ てた。彼女は最高峰のスカウト賞クイーンズスカウト保持者である。

ズラ マーリーンが飼っている大型犬。10歳のとても年寄りなメス犬である。か わいそうなことに、ガンにかかってしまい脚に手術を受けた。とてもいい子 で絶対に人に吠えない犬である。

クロウイー こちらはサマンサが飼っているメス猫である。彼女はズラととても仲がよく よく一緒に昼寝をしていた。夜はよく外に出て一人で散歩している。

みんな其々の仕事や学業にとても忙しいなか、特にホストマザーのマーレーン は色々と気遣いをしてくれ、休日には色々な場所に連れて行ってくれるなど、 とてもお世話になりました。

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スカウト活動  

スカウト活動はマイケルと一緒に参加した。スカウト活動は基本的に金曜の 夜で、6 時半ぐらいから始まり 10 時位に終わる。 大きくて立派なスカウトハウス(スカウトが活動する施設)があって、ベン チャーとローバーには個室もある。ハウスの中は写真の通り、まるで秘密基 地のようだった。普段は色々な打ち合わせや Discussion をしているようだった。

一番楽しかったアクティビティーはスロットカーをやりに行ったことであ る。スロットカーの専門店をベンチャースカウト貸切にして、そこでレース をした。コースは5つほどあって、一度に 13 人でレースができ、リーダー も一緒に参加してとても盛り上がった。

一ヶ月間の感想としては、日本とだいぶ異なり遊びが中心の活動であり、と ても楽しそうに思えた。また、制服も上着だけで、普段はラフな格好が多い。 とにかく楽しくやる、という事がオーストラリア流のスカウト活動のようだ った。

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学校の様子、印象 

僕が通わせてもらった学校は Sent Johns Grammar という幼稚園から高校まであ る私立学校であった。 自分は高1のクラスに 4 週間ほど通った。現地の学生とほとんど同じカリ キュラムを受けた。これは歴史の時間にできた友達アレックス。

学校にはちょうど広島からの留学生が 20 人ほど来ていて、全校生徒の集ま りの際には、広島原爆についてのスピーチをしていた。

学校の一日の流れは例えば下の表のようになる Lesson1

English

8:50 から

Lesson2

It elements

9:30 から

Lesson3

Art design

10:15 から

Recess

11:00 から 11:20 まで

Lesson4

Science

11:25 から

Lesson5

Asian cuisines

12:10 から

Lunch

12:55 から 1:40 まで

Lesson6

History

1:45 から

Lesson7

Maths sutudies

2:35 から

下校 

3:25

まず初めに一番驚いたことは、下校時にホームルームがないことだ。最後の 授業が終わったらすぐにみんな自分のロッカーに行きそのまま帰れる。これ は日本とは違うなと思った。

また 3 時間目と 4 時間目の間にあるリセスの時間も印象的で、そこでは 20 分のお菓子とかを食べる休憩時間がある。これは自分の学校でも欲しいと思 った。

授業は1時限 40 分なので時間がとても早く感じた。ちなみに上記表の Asian cuisines はアジアの料理研究の授業でチャーハンや春巻きなどを作った。 It elements は情報の時間でプログラミングについて習った。 5


辛かった、失敗した、気をつけたほうがいいなと思ったこと 

現地は日本とは逆の真冬なので思った以上に寒かった。最初はオーストラリ アだから寒くはないだろう、と思ったが実際に行ってとても寒かった。行く 前にちゃんと調べて防寒具など必要な装備を揃えるべきだった。

日本とシドニーの時差は1時間であるが、アデレードと日本との時差は30 分だけである。つまりオーストラリア国内でも時差があるのだが、帰国の際、 シドニーとアデレードとの時差に気づかずに、時計の時刻合わせを忘れてし まった。シドニー空港でまだ時間に余裕があると思っていたら、出発のアナ ウンスで呼び出されてしまった。下手をすると飛行機に乗り遅れてしまうと ころだった。時差があることに注意が必要。

オーストラリアは日本ほど水が豊富ではないので水を大切に使っている。例 えば食器などシンクに水を溜めて漬け洗いするのが常識。出しっぱなしにし て使わない配慮が必要。

食べ物に関して、オーストラリアの食べ物はどれも美味しいが、脂っこいも の(特にポテトフライ)も多いので太りたくない人は食べ過ぎに気をつけよ う。

オーストラリアは空気が乾燥しているので乾燥に弱い人はちゃんと対策を しておいたほうがいい。僕なんかは乾燥で毎週鼻血が出てしまった。

僕が通った学校では授業でパソコンを使ったが、僕が持っていったのは大き いノートパソコンだったので授業間の持ち運びが重くて大変だった。できれ ば薄くて軽いノートパソコンを持っていけばよかったと思った。

学校では、みんな留学生慣れしているのか、あまり自分に関心を持ってもら えなかったので、友達を作るのが大変だった。自分からどんどん話しかけて いくことが大切だと思った。

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日本から持っていった宿題を夏休み中に完了できなかったこと。計画をしっ かり立てて実行しようとしたが、現地に行ったら楽しくて忘れてしまった。

意外だ、面白い、すごいと思ったこと 

オーストラリアの人たちは甘いものがとても好き。特に驚いた甘いものは、 フェアリーブレッドといって、パンにバターを塗り、その上にカラフルな チョコチップをたくさん載せたものである。これは流石に甘すぎだろと思 ったが、意外と行けて驚いた。

寒いのに、オーストラリアの人は半袖の人とかが普通にいて単純にすごい なと思った。

アデレードは大自然がすぐそばにありながら、南オーストラリアの首都と いう大都市でもあり、街を中心にして海まで20分、山地まで20分と、 とてもバランスの取れた街だと思った。気持ち良い風がふくとてもいい街 だった。

一番すごいと思ったことは、オーストラリアの人は初めて会った自分に対 しても以前から知っていたようにとても親しみを込めて話してくれたこ とだ。こういったことは日本では経験したことがなかった。店員さんなど も、とても親切に接してくれ、道端ですれ違う人たちも笑顔で声をかけて くれ、皆とても暖かい人たちだなと思った。僕もこういう温かい心を持ち たい。

カンガルーの姿勢がおっさんみたいだったこと。

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目標に対する総括 1. 英語力の向上 行った当初は会話が早くて聞き取れず、コミュニケーションに苦労した が、1週間ほど経つとだいぶ会話のスピードにも慣れて理解できるよう になった。ただし、Science の授業などの専門用語には苦労した。 2.

自分に自信を持つこと 一ヶ月間のホームステイを通じて自分なりにある程度今後やっていく 自信が持てたと思う。しかし、オーストラリアの同年代の人たちが、い ろいろな場面で自分の考えを堂々と語る姿を見て、自分も自信を持って いろいろなことに対して発言していけるようになりたいと思った。

3.

日本文化の紹介 キャンプ料理で定番のカレーライスをホストファミリーにつくること で日本文化の紹介の一つとすることを考えていたが、ホストファミリー もとても忙しく、なかなか全員が揃って食事をする機会がなく、結局料 理はできなかった。但し、日本の色々な事についてホストファミリーと 話し合う機会はたくさん持てたので、多少は日本文化の紹介が出来たと 思う。

最後に、 この派遣で学んだことはたくさんあったし、いろいろ辛いこと、楽しいこ とも経験できたこれで最初の一番大きな目標であった、「自分を変える」、と いう目標が本当に達成できたかどうかは分からないが、一歩は踏み出せたの ではないかと思う。この派遣の経験をいかして自分を変える努力を続け、周 りからもそれが認められるようになる、これを今後の目標としたい。 今回のこの短期留学の機会を与えてくれた、両親、団、地区、連盟のリー ダーの方々、携わってくれたすべての方に感謝します。ありがとうございま した。

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