平成26年度
CJKベンチャープロジェクト報告書 平成26年8月1日(金)~8日(金)
目次 派遣団長の挨拶...................................................................................................................... 1 経緯 .................................................................................................................................... 2 活動内容・目的 .................................................................................................................. 2 派遣団概要 ............................................................................................................................. 2 参加者名簿 ............................................................................................................................. 3 日本派遣団 ......................................................................................................................... 3 台湾派遣団・韓国派遣団 ................................................................................................... 3 派遣日程................................................................................................................................. 4 行程とプログラム .................................................................................................................. 7 8月1日(金) .................................................................................................................. 7 8月2日(土) .................................................................................................................. 9 8月3日(日) ................................................................................................................ 13 8月4日(月) ................................................................................................................ 16 8月5日(火) ................................................................................................................ 20 8月6日(水) ................................................................................................................ 21 8月7日(木) ................................................................................................................ 21 8月8日(金) ................................................................................................................ 22 派遣団報告 ........................................................................................................................... 23 派遣団長所感 ................................................................................................................... 23 派遣団の心構え ................................................................................................................ 24 朝 礼 .............................................................................................................................. 24 台湾でのスカウティング ................................................................................................. 24 気 候 .............................................................................................................................. 24 ジャパンナイト ................................................................................................................ 25 評価 .................................................................................................................................. 25 最後に .............................................................................................................................. 27 謝辞 .................................................................................................................................. 27 派遣団員報告 ....................................................................................................................... 28
平成26年CJKベンチャープロジェクト
派遣団長の挨拶 はじめに、第3回CJKベンチャープロジェクトの円滑な運営の ために入念な準備をして頂いた台湾スカウト連盟及び現地ローバー スタッフに心より感謝を申し上げると同時に、台湾・韓国の両派遣 団長には開催期間を通して、スカウトのコミュニケーションの手助 けを頂き、深く感謝申し上げます。 CJKプロジェクトは、平成12年から10年間、China(台湾)・ Japan(日本) ・Korea(韓国)のローバースカウトが参画する共同事 業として、フィリピン共和国で保健衛生啓蒙活動を継続してきまし
日本派遣団長 椎野 博文
た。この活動に基づき、平成24年よりCJKベンチャープロジェ クトが開始されました。CJKベンチャープロジェクトでは、語学力の向上を目指すだけでなく、異文 化交流を通して国際的に活躍することのできる次世代のスカウトの育成を目的として、プログラムが展 開されています。そのため、参加スカウトのコミュニケーションはすべて英語で行われ、起床・食事・ セッション・入浴・睡眠までの全ての生活を共有します。この共同生活を通して、スカウトは台湾・韓 国と日本の違いを肌で感じ、CJKベンチャープロジェクトの掲げる目的の達成と、かけがえのない友 人を得ることができるでしょう。スカウトの人生に大きな影響と成長を与えるCJKベンチャープロジ ェクトに7人のスカウトと共に参加する機会に恵まれたことは、大変な名誉なことと感じております。 CJKプロジェクトに参加する3ヶ国の共通点として、漢字を使い、箸を用いて食事をする国という 点が挙げられます。また、各国は非英語圏のそれぞれ異なる言語を使う国であり、英語を使うことが海 外進出の最初の壁となる国でもあります。さらに、台湾・日本・韓国は物理的にも非常に近く、メディ アでは各国の名前を聞かない日はないほど密接な関係にあります。しかし、ニュースで聞く各国の情報 は良いものだけでなく、時には反日本的な出来事を聴くこともあります。様々な面で非常に近い3国で すが、政治・領土・文化といった複雑な問題が各国の間にあり、日本にいてニュースを聞くだけでは本 当の国の姿を見ることはできません。やはり、文化に肌で触れ共に生活することでこそ、彼らの本当の 姿を知ることができ、本当の国際理解を得ることができるのではないかと考えます。また、世界を知る ためには、まず日本について知らなければなりません。海を渡り異文化に触れると必ず「日本ではどう だったか?」と考える瞬間があります。多くの人がその瞬間になって初めて「自身が生まれ育った日本 の事を知らない」と気づくはずです。つまり、海外の文化に接している時間だけが国際交流なのではな く、滞在中に自分が知らないことに気づき、帰国してからが本当の異文化理解となるのだと思います。 最後に、国際交流はスカウティングにおいて特別なポジションに位置していると考えています。それ は、国際交流が活動目的の1つである世界平和の実現に最も近い場所に位置し、実際にそれを実現する 方法を手にしているからです。私たち日本派遣団には、このプロジェクトを通して培われた人間関係と 経験を基に、派遣で得たものを、所属する県連・地区・隊での活動に十分に発揮した活動をすることが 求められます。帰国してからもスカウト運動の第一線で活躍し、世界に一歩踏み出したスカウト達の今 後の成長とCJKプロジェクトの今後の発展を願ってやみません。
1
平成26年CJKベンチャープロジェクト
平成26年CJKベンチャープロジェクト概要 平成26年度CJKベンチャープロジェクト派遣概要 経緯 平成12年度にアジア太平洋地域内の複数の国による共同事業の取り組みとして、ローバースカウト による国際協力プロジェクトが検討され、平成14年度よりフィリピン共和国において、10年間、保 健衛生啓蒙活動が実施された。その実績に基づき、平成24年度よりベンチャースカウトによる協力事 業が開始され、第1・2回がそれぞれ韓国・日本で開催された。そして、第3回となる今回のCJKベ ンチャープロジェクトは台湾にて開催されることになった。 活動内容・目的 派遣スカウトは、台湾南投県で行われるプロジェクトに参加し、台湾土着の先住民族文化を学ぶ。ま た、地域の清掃活動や現地の小中学生に日本文化を紹介する奉仕活動を行う。南投県でのプロジェクト 終了後には台湾北部でのホームステイを行う。これにより、奉仕の心を養い台湾文化を知るだけでなく、 自らの母国である日本について知る機会を作る。同時に、国際理解を深めるとともに、各国で展開され るスカウティング活動を経験することで、スカウト運動への理解を深める。そして、プログラムを含む すべてのコミュニケーションを英語で行うため、語学力の向上を計る。
派遣団概要 派遣日程:平成26年8月1日(水) ~ 8月8日(金) 8日間 派遣場所:台湾 南投県水里郷 Min Ho Junior High School (プロジェクト) 台湾 台北市・桃園市・宜蘭市周辺 (ホームステイ) 派遣員
:8人
− 成人指導者 1人 派遣団長 椎野 博文 (神奈川連盟南足柄第1団) − ベンチャースカウト 7人 (群馬2、東京1、神奈川1、滋賀1、京都1、兵庫1) 日程と主なプログラム: 7 月 30 日(水)
ボーイスカウト会館集合、直前事前訓練
7 月 31 日(木)
準備訓練、渡航手続き、結団式、壮行会
8 月 1 日(金)
羽田より出国(JL097 便)、南投へ移動、歓迎会
8 月 2 日(土)
開会式、布農族の紹介と民族伝統工芸の作成 コリアナイト
8 月 3 日(日)
山岳地帯の清掃、バーベキュー、渓流清掃と水遊び ジャパンナイト
8 月 4 日(月)
小中学生への文化紹介、珈琲づくり、食事交換会 台湾ナイト
8 月 5 日(火)
ラップアップミーティング、閉会式、台北へ移動、ホームステイ
8 月 6 日(水)
ホームステイ家族と過ごす
8 月 7 日(木)
台湾スカウト会館へ集合、ユースホステルに移動
8 月 8 日(金)
松山空港より帰国(JL096 便)
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平成26年CJKベンチャープロジェクト
参加者名簿 日本派遣団 No.
参加区分
氏名
所属
所属
性別
学年
1
派遣団長
椎野 博文
神奈川
南足柄第1団
M
―
2
ベンチャースカウト
加藤 勇汰
群馬
高崎第18団
M
高校 3 年
3
ベンチャースカウト
立花 佳久
兵庫
西宮第27団
M
高校 3 年
4
ベンチャースカウト
山本 清悟
滋賀
草津第17団
M
高校 3 年
5
ベンチャースカウト
塚本 尚千
京都
京都第79団
F
高校 2 年
6
ベンチャースカウト
戸塚 瞬翼
群馬
松井田第1団
M
高校 1 年
7
ベンチャースカウト
久保 樹生
神奈川
鎌倉第2団
M
高校 1 年
8
ベンチャースカウト
枝迫 雄大
東京
世田谷第10団
M
高校 1 年
台湾派遣団・韓国派遣団 Contingent
参加区分
姓
名
性別
Taiwan
Leader
Kuo
Hsien-Tien
M
台湾
Venture
Chen
Chih-Yu
M
Venture
Tsai
Yu-Chen
Venture
Lu
Venture
年齢
英語名
備考
Fred
郭先添
18
Kevin
陳志宇
F
18
Daddy
蔡宜真
Hsiang-Hao
M
17
Lulu
路翔皓
Hsu
Hui-Ting
F
17
Hattie
許惠婷
Venture
Huang
Ren-Hong
M
17
Harry
黃仁鴻
Venture
Tsai
Tzu-Ying
F
16
Jessica
蔡子熒
Venture
Liu
Zih-Chen
F
15
Betty
劉姿岑
Venture
Lin
Yu-Hsiang
M
15
Rachel
林裕翔
Venture
Chen
Chueh-Yu
F
15
Ivan
陳玨伃
Venture
Chen
Lu-Chieh
F
15
Iris
陳律捷
Korea
Leader
Lee
Ju Hyeon
F
韓国
Venture
Lim
Jenny Jae Yeon
F
17
Jenny
임재연
Venture
Woo
In Hee
F
17
Inni
우인희
Venture
Kim
Min Jeong
F
17
Mina
김민정
Venture
Yoon
Ji Hwan
M
17
Hwan
윤지환
Venture
Kang
Yeon Joo
F
17
Yeon
강연주
Venture
Kim
Bo Eun
F
17
Bella
김보은
Venture
Choi
Jae Yeon
M
16
Justin
최재연
Venture
Lee
Ha Seung
F
16
Ginna
이하승
Venture
Kim
Hee Sun
F
15
Sunny
김희선
3
平成26年CJKベンチャープロジェクト
派遣日程 日
時
7月30日
7月31日
8月1日
8月2日
時間
内
容
場
14:00
集合 準備訓練開会式・オリエンテーション
東京
15:00
派遣員心構え・世界のスカウト運動
ボーイスカウト会館
19:00
班分け・課題について
8:00
朝礼・点検
東京
9:00
ジャパンナイト(Japan Night)の準備・出し物準備
ボーイスカウト会館
13:00
装備品の点検・渡航手続き
14:00
派遣員任命式・派遣団結団式・派遣団壮行会
17:00
出し物準備
19:00
ダンス準備
4:30
朝礼・点検
東京
8:50
出国手続き・東京国際空港 JL097
ボーイスカウト会館
11:30
入国手続き・台湾・松山空港
15:00
民和中学到着・歓迎集会
南投県水里郷
19:30
歓迎会(Welcome Night)
民和中学校
21:00
日本派遣団ミーティング
8:00
朝礼・点検・国旗儀礼(韓国)
南投県水里郷
8:30
文化交流(Integration Session/自己紹介・アイスブレ
民和中学校
イキング)
8月3日
8月4日
所
10:00
開会式典
11:00
布農文化紹介(歴史・文化・衣食住)
14:00
布農伝統工芸品製作
仁和松園
17:00
周辺散策
民和中学校
19:30
コリアナイト(Korea Night)
21:00
日本派遣団ミーティング
8:00
朝礼・点検・国旗儀礼(日本)
民和中学校
8:30
ハイキング・山岳地域清掃活動(珈琲工場見学)
雙龍林道
12:00
バーベキュー(昼食)
益則坑
15:00
水遊び・渓流地域清掃活動
19:30
ジャパンナイト(Japan Night)
21:00
派遣団ミーティング
8:00
朝礼・点検・国旗儀礼(韓国)
9:00
地元児童への文化紹介(服装・言語・遊び)
14:00
濁岸珈琲教室(コーヒーパック作成)
16:30
食文化交流(Food Exchange/鶏肉を使って夕食作り)
19:30
台湾ナイト(Taiwan Night)
21:00
派遣団ミーティング
4
民和中学校 民和中学校
平成26年CJKベンチャープロジェクト
日
時
時間
内
容
8月5日
8:00
朝礼・点検・国旗儀礼(台湾)
9:00
レビューミーティング
場
所
民和中学校
10:30
閉会式典
11:30
民和中学校出発
12:00
日月潭観光・昼食(弁当)
日月潭
15:00
台湾童軍会館(スカウト会館)到着・ホームステイへ
台北・童軍会館
8月6日
終日
ホームステイ
台湾北部
8月7日
15:00
台湾童軍会館集合・ユースホステルへ移動
台湾・童軍会館
16:00
周辺散策・買い物
台北駅周辺
17:00
夕食・火鍋バイキング
8月8日
5:30
朝礼・点検
ユースホステル
6:30
別れの挨拶・ユースホステル出発
8:45
出国手続き・台湾・松山空港JL096
12:45
入国手続き・東京国際空港
13:30
解団式・解散 ※現地での行程は台湾国家標準時(UTC+8)で表記
5
平成26年CJKベンチャープロジェクト
事前集会 日
時
平成26年6月29日(日) 11:00~16:00
会
場
ボーイスカウト日本連盟 スカウト会館会議室
趣
旨
CJKベンチャープロジェクトの趣旨を理解し、日本派遣団としての自覚を養う。 ジャパンナイトの計画と、展開に必要となる準備品の議論
内
容
11:00
オリエンテーション・自己紹介
11:15
派遣団員としての心構え 世界のスカウト運動について
世界のスカウティング形態
韓国・台湾の文化・歴史ついて
CJKベンチャープロジェクトについて
決定事項
派遣の経緯・概要・目的
派遣の日程
準備品・持ち物の確認
12:00
昼
食
12:40
プログラムについて
全体プログラムについて
各国派遣団の出し物 「ジャパンナイト」の出し物(ディスカッション)
15:40
まとめ
16:00
解散
個人装備
個人装備は各自のザックを使用
半天は青色を使用
洗濯用洗剤を準備
日焼け止めはジェルタイプを準備(スプレータイプは NG)
ポケットナイフはザックにしまう
ジャパンナイトの出し物
シッポ取りゲームをアクティビティとする
割り箸鉄砲を使った射的
日本の食べ物を紹介するため、うどん・お菓子を用意する
6
平成26年CJKベンチャープロジェクト
行程とプログラム 8月1日(金) <出発> 5:30
ボーイスカウト会館を出発。バスにて羽田空港へ向かう。
6:30
羽田空港へ到着。搭乗手続き及び、受託手荷物の預け入れを行う。
7:00
保安ゲート・出国審査ゲートの通過。
8:50
羽田空港 JL097 便(日本航空)に搭乗し出発。
11:30
台北 松山空港着 入国審査・受託手荷物の受領。
12:00
到着ロビーにて台湾派遣団と合流し韓国派遣団歓迎のため、台北桃園空港へバスで移動。
13:45
韓国派遣団と合流し、会場である南投県民和中学校へ向かう。
<到着・学校見学> 民和中学校構内
16:00~
プロジェクトのメイン会場である南投県民和中学校へ到着する。宿泊場所となる寮の確認と、荷物の 整理を行った後、学校内の施設を見学した。各セッションの会場となる教室・校庭・中庭などの説明を 受ける。途中、校門前にてライチに似た謎の木の実を食べ、正門の前で集合写真を撮るなど、プロジェ クトの開始を感じさせる内容であった。また、学校の図書館を見学し、2013年に起きた南投地震か らの復興策の一環として再建された学校史の説明を受けた。
7
平成26年CJKベンチャープロジェクト
<歓迎集会>
大ホール19:30~
明日から始まるプロジェクトに向けて、自己紹介とアイスブレイキング、プロジェクトの活動単位と なるインターナショナルパトロールの班分けを行った。また、今回のプロジェクトのテーマの一つであ る布農民族伝統の掛け声を使い、各班の結束を高めた。
<スカウトの感想>
台湾・韓国のスカウトは英語が非常に上手く、とても勢いがある。
体力の求められる一日であった。英語でのコミュニケーションは非常に疲れるが、それ以上の魅力 を感じた。
バスの中で台湾・韓国と上手く交流できなかったので、プロジェクトでしっかりコミュニケーショ ンがとりたい。
昨晩は興奮してしっかり睡眠をとることができなかったが、今夜はよく寝れそうだ。
海外スカウトと英語だけで話すのは頭を使って疲れるが、単語を言うだけでも伝わったりするので、 英会話が全てではないと感じた。
8
平成26年CJKベンチャープロジェクト
8月2日(土) <文化紹介 / Integration session>
中庭 8:30~
文化紹介では、開会式を直前に控えたスカウトたちのコミュニケーションを促すために、いくつかの アクティビティを行った。内容は、身振り手振りでスカウトが誕生日順に並び変わる体を動かすものや、 インターナショナルパトロール単位で配られた新聞紙を使い、高くタワーを作れるか競うものであった。 このセッションでは、はじめのうちは言葉を使わずにコミュニケーションをとり、次第に言葉を使って 高度なコミュニケーションが求められる内容へ移ったため、スカウトの言葉の壁を取り除く非常に良い プログラムであった。
<開会式>
大ホール 10:00~
第3回CJKベンチャープロジェクトの開会式。開会式では、参加スカウト・ユーススタッフ・民和 中学校の先生の紹介を聞き、CJKベンチャープロジェクトの説明や、施設を使わせていただくにあた り必要な説明を受けた。そのほか、プロジェクトが行われる南投県の紹介など、プロジェクトに必要な 情報の説明を受けた。 <布農文化紹介> 食堂 11:00~ 布農文化紹介のセッションでは、民和中学校の校長先生より布農文化の成り立ちや歴史・文化などの 紹介を受けた。特に、服装と祭りごと・家族制度・経済制度について重点的に紹介され、今回のプロジ ェクトに関する基礎知識を蓄えた。
9
平成26年CJKベンチャープロジェクト
<布農伝統工芸品作成> 大ホール14:00~ 布農文化紹介のセッションで紹介を受けた布農民族伝統的な衣装づくりの学習の一環として、実際に 布農民族の衣装作りを体験した。スカウトは8本で一組の紐を使い、独特な模様を持つ生地の製作を行 った。体験では、実際に布農民族の方を講師としてお呼びし、生地の特徴や編み方のレクチャーを受け た。
<布農部落の散策> 布農部落 17:00~ 民和中学校周辺に点在する布農民族の村落の散策を行う。途中、世界中の松を集めた仁和松園を訪れ、 台湾の庭園の観賞を行った。散策中には、布農民族で血と精神を表す赤を基調とする装飾を施されたお 墓があり、日本とは異なる文化の一端に触れた。
10
平成26年CJKベンチャープロジェクト
<コリアナイト / Korea Night>
大ホール 19:30~
韓国の文化・伝統・流行りの文化交流をするセッション。初めに韓国で流行している K-POP 音楽に合 わせたダンスを鑑賞した。次に、韓国のゲームを体験した。ここでは、牛乳パックを折り作った駒を投 げつけ、ひっくり返すメンコに似たゲームや、かまぼこ型のサイコロを振り、進むマスを決める双六に 似たゲームを楽しんだ。最後に、衣食文化の紹介として実際に衣類を試着し、伝統食を食べるといった 交流が行われた。 「衣」では韓国の伝統的なチマチョゴリと韓服を使い、記念写真を撮るだけでなく実際 にそれぞれの服を着て文化交流を行った。また、「食」では、韓国風の味付けがされたスナック菓子やス ープを食し、実際に韓国の味を味わった。
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平成26年CJKベンチャープロジェクト
<スカウトの感想>
コリアンナイトではダンスがすごく盛り上がった。明日はジャパンナイトなので、日本の出し物も 盛り上げられるようにしっかり準備したい。
1つ1つのセッションや行動にたくさんの発見があって新鮮だった。特に散策では、台湾の自然や 面白い建物など日本と全く違う台湾の日常生活を見ることができ、文化に触れられた気がした。
食事は日本の味付けと違い、抵抗のあるものもあったが、受け入れてしっかり食べようと思う。
午後のハンドクラフトは台湾の伝統的な工芸品の一つで、完成するとおしゃれな模様をしたミサン ガができるそうだが、正直、構造が複雑すぎて完成させることができなくて残念だった。
布農民族の歴史や伝統について学んだが、布農民族の歴史に日本が少なからず関わっていたことに 驚いた。
日本庭園に似せた松園にいったが、日本の庭園がどんなものだか覚えておらず、帰国したら京都に 庭園を見に行こうと思う。
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平成26年CJKベンチャープロジェクト
8月3日(日) <雙龍林道清掃活動> 雙龍林道 8:30~ CJKベンチャープロジェクトの奉仕プログラムの一環として、山岳地域・渓流地域の清掃活動を行 った。山岳地域の清掃活動は、集落を出発し雙龍林道と呼ばれる山道を登りながら滝の展望できる場所 まで行き、再び集落へと戻るルートで行われた。集落や山道の壁には、布農民族と雙龍部落が描かれて いた。また、集落の中では日本による台湾統治時代に建設され現在でも使用されている警察署に立ち寄 り、歴史の一端に触れた。復路には南投県の特産品である珈琲の生産・加工を行っている工場を見学し、 収穫された豆を精製・選別・焙煎までの工程と加工機器の説明を受けた。実際にそれぞれの過程で機械 を動かして加工の過程を説明して頂いたため、スカウトも真剣に話を聞いていた。
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平成26年CJKベンチャープロジェクト
<昼食・益則坑清掃活動> 雙龍林道 8:30~ 昼食は、民和中学校付近の益則坑でバーベキューを行った。また、昼食後には川での水遊びを行った。 帰路には午前に引き続き清掃活動を行いながら民和中学校まで移動した。
<ジャパンナイト / Japan Night>
大ホール 19:30~
日本の文化・伝統・流行りを紹介するセッション。初めに、流行りの紹介として「女々しくて」に合 わせてダンスを披露した。次にゲームとして手ぬぐいを使用した「シッポ取り」を行い、場を盛り上げた。 また、衣食の紹介として、甚平・浴衣・半纏を着用して日本の伝統的な服装について紹介した。最後に、 食文化として、饂飩や、駄菓子を食し日本の文化の一部を紹介した。
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平成26年CJKベンチャープロジェクト
<スカウトの感想>
夜も暑く十分な睡眠をとることができないため、疲れがたまってきた。
初日・前日よりしっかりと会話ができ、少しずつ深い話ができるようになってきた。
日本の食事が恋しい。
前日のジャパンナイトの練習が遅くなってしまったので十分寝れていなかったが、本番では成功し てよかった。
日本のゆうべではダンスやシッポ取りで盛り上がり、すごく達成感があった。ダンスが成功したと きの日本派遣団の結束力の高まりを感じた。
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平成26年CJKベンチャープロジェクト
8月4日(月) <CJK文化交流プログラム / CJK Culture Program>
大ホール 9:00~
CJK文化交流プログラムのセッションでは、民和中学校の学生に日本・韓国の文化を紹介した。こ のセッションは現地の学生が参加しながらセッションが展開されるもので、各国を3つのグループに分 けて日本・韓国で計6個のブースで交流を行った。日本・韓国の紹介は台湾隊のスカウトが通訳として、 学生とスカウトの間のコミュニケーションの手助けを受ける形で進められた。日本派遣団では、伝統衣 装の紹介・ゲーム・日本語の紹介の3つのブースを開いた。伝統衣装のブースでは、浴衣・甚平を実際 に着て記念写真を撮り、ゲームブースでは輪ゴム鉄砲を使った射的ゲームを行い、日本語ブースでは簡 単な挨拶から日本語の曲などの紹介を行った。
<濁岸珈琲作製> 珈琲教室
14:00~
濁岸珈琲作製のセッションでは、地域の特産品である珈琲の加工について学び、自分で珈琲パックの製 造を経験してそれを味わうことで、地域の特産品への理解を深めた。珈琲が地域の特産品ということで、 学校の敷地内に珈琲教室があり、様々な機材を使って珈琲を味わった。パッキングだけでなく、焙煎も 学校で行われているそうで、炒りたての珈琲を飲んだ貴重な経験となった。
16
平成26年CJKベンチャープロジェクト
<各国食文化交流 / CJK Food Exchange>
家政教室
16:30~
各国食文化交流セッションは食文化の交流のため、各国派遣隊に配給される鶏肉を使用して各国のメ ジャーな料理を提供した。使用する肉は鶏を解体した一羽がそのまま配られ、日本派遣団では、日本で は見慣れない形の鶏肉に悪戦苦闘したものの、親子丼と手羽先の素揚げを作った。また、調理した料理 は直後の夕食でそれぞれの国の食事と交換して食した。調理では、みりんやミツバなど、台湾での入手 が困難な食材があったほか、食材名や調理器具など日常的に使用したことのない英単語名が多くスカウ トは意思疎通に苦労していた。
17
平成26年CJKベンチャープロジェクト
<台湾ナイト / Taiwan Night>
大ホール 18:00~
台湾の夕べでは、台湾派遣団のほかCJK文化紹介プログラムで日本文化の紹介を聞いた現地の学生 も参加して行われた。現地の学生は民族衣装を着て台湾・日本・韓国の民謡を合唱するなど、日本・韓 国を意識した出し物を鑑賞した。その後、室内で営火を行い、台湾風組み体操や一緒に踊りを踊った。 また、台湾のお菓子を食べ、ダーツ・ストラックアウトなどのゲームを楽しみ親交を深めた。台湾の臭 豆腐を代表とする台湾のお菓子の多くは、未体験の味のものがほとんどで、恐る恐る手を伸ばすスカウ トも多かったが、よい経験になったと思う。
18
平成26年CJKベンチャープロジェクト
<スカウトの感想>
文化交流プログラムは対象が小学生から中学生で、日本語の知っている子から全く知らない子まで いたので、その場に合わせて話す内容を考えなければいけなかったのでハードだった。
各国食文化交流では台湾・韓国とも見た目が印象的だったが、味も記憶に残るものだった。
各国食文化交流では、台湾が激ウマ料理を作ってきてテンションが上がった!!
コーラ飲みたい。(刺激物がほしい!!)
19
平成26年CJKベンチャープロジェクト
8月5日(火) <振り返り / Review Meeting>
食堂 9:00~
第3回CJKベンチャープログラムの振り返りを行う。プロジェクトの間に撮られた写真を見ながら、 期間中にどのようなセッションが展開されたか、プログラムを振り返りアンケート形式でプロジェクト の反省と自己評価を行った。また、プロジェクトとして全員で顔を合わせる時間も残り少なくなり、そ れぞれ写真を撮り、連絡先を交換するなど残りの時間を過ごした。 <閉会式>
大ホール 10:30~
第3回CJKベンチャープロジェクトの閉会式。閉会式は、簡単に体を動かしながらコミュニケーシ ョンをとるゲーム形式で始まり、参加国代表スカウトの挨拶・参加記念品の授与・指導者の挨拶が行わ れ、5日間を取りまとめる形で盛大に行われた。閉会式の終了後には、スカウトごとにメッセージを渡 し別れの挨拶をし、会場の至る所で別れを惜しむ姿が見られた。 <日月潭観光>
日月潭 12:00~
会場となった民和中学校から台北へ向かう途中に日月潭と呼ばれる湖に寄り湖畔で昼食をとった。昼 食後には、短い時間ではあるが湖の周辺を散策しながら写真撮影やお土産を買うなど、食後のひと時を 過ごした。 <童軍会館到着> 台北童軍会館
15:00~
南投県から台北に戻り、スカウト会館内のスカウトショップでワッペン・書籍など、日本では手に入 れることができないグッズを買うスカウトもいた。到着後、次第にホームステイ先となるホストファミ リーがスカウト会館へ集まり、それぞれお世話になる家庭へ向かった。
<スカウトの感想>
5日の短いプロジェクトだったが、別れの時に泣いて挨拶ができるような深い関係が築けた気がす る。
台湾スカウトとの別れはさびしいが、残りのホームステイも全力で楽しみたい。
台湾スカウトの友達まで、自分のホームステイを歓迎してくれスカウティングのすごさを感じた。
コンビニや看板など、台北市内が日本の街中と変わらず驚いた。
20
平成26年CJKベンチャープロジェクト
8月6日(水) <自由行動>
終日
スカウトはお世話になっているホストファミリーと、台北市を中心に国立故宮博物院や淡水・台北 101などを観光し、夜には夜市に行き活気ある台湾の食文化に触れた。 <スカウトの感想>
スカウト友達10人ほどで、九份に行った際に電車に乗ったが、台湾では電車の中でもワイワイ・ ガヤガヤしていて、街全体が活気のある雰囲気だった。
ホームステイファミリーの方が中国語しか話せなかったが、身振り手振りをつかってなんとか会話 ができた時は非常に感動した。
お土産を渡したら喜んでもらえてうれしかった。
8月7日(木) <集合・ユースホステルへ移動> 台北童軍会館 15:00~ ホームステイを楽しんだスカウトは台北スカウト会館に集合し、ホストファミリーと別れた後に、宿 泊するユースホステルへ移動した。ユースホステル到着後には、周辺のデパートの散策と日本へのお土 産を買うなど、残された台湾での時間を満喫した。
<夕食>
台北北駅付近レストラン 16:30~
台湾派遣の最後の食事として、バイキング式の鍋料理のレストランで食事を摂った。具材の多くは日 本で見慣れないものが多く、スカウトは様々な具材に挑戦しながらお腹を満たした。
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平成26年CJKベンチャープロジェクト
<スカウトの感想>
ホストファミリーとお別れするのはとても寂しかったが、家族のように扱ってもらい、帰国してか らも関係を続けたい。
周りのスカウトがホームステイから帰ってきたら少し変わったような気がして成長を感じた。
最後の夜なので、話をしていたら朝になってしまった。最後の夜を十分に楽しむことができた。
8月8日(金) <帰国>
台北松山空港
5:00
起床
6:30
ホステル出発 台北 松山空港に到着。
7:20
保安ゲート・出国審査ゲートの通過。
9:45
台北 松山空港 JL096 便(日本航空)に搭乗し出発。
13:30
羽田空港到着 入国審査・受託手荷物の受領。
14:00
羽田空港国際線ターミナル内にて解団式。
14:30
解散
<スカウトの感想>
長いようで短いCJKベンチャープロジェクトも終わり、これからの課題をたくさん見つけた。次 の機会までにこれを克服した。
一週間の派遣も終わり、こんなに濃い時間を過ごし、思い出を作れた経験は今後の人生の大きなス テップになると思う。出会いに感謝
日本の地面に足が着いた時、懐かしいにおいを感じた。
お寿司が食べたい。コーラが飲みたい。
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平成26年CJKベンチャープロジェクト
派遣団報告 派遣団長所感 椎野 博文 日本派遣団長 CJKベンチャープロジェクトに参加するべく 結団された7人の日本派遣団のスカウトは、それぞ れ特徴のある非常に優秀なスカウトでした。英語が 得意なスカウト・海外派遣への意識が高いスカウ ト・ムードメーカーとなるスカウト・日本文化に詳 しいスカウト・リーダーシップのあるスカウト・ア クティブなスカウト・スカウト技能に優れたスカウ トが、それぞれのカラーを生かして台湾でのプロジ ェクトを経験したことで、様々なことを学び・経験 し、大きく成長して帰国したと確信しています。 海外でのプロジェクトとホームステイを経験し たことで、外国の文化や物事の考え方に触れ、相互のスカウトが相手の国について理解を深めるきっか けになったと思います。それと同時に、外国の文化に触れることで逆に日本の文化や考え方を再認識し、 自分の生まれ育った国の知識と誇りを持つことができるよい機会になったのではないでしょうか。プロ ジェクトで交流し、海外のスカウトと仲良くなったスカウトは帰国後もフェイスブックやラインなどの コミュニケーションツールを使用して交流が続いています。現地でのプロジェクトのほか、奉仕活動・ 帰国後の交流を鑑みると、プロジェクトの目的を達成し十分な成果があげられたのではないかと思いま す。 参加したスカウトは、日中に参加したセッションだけでなく、日本での生活とは異なる事に敏感に反 応し、吸収していました。中でも、プロジェクトが始まって2日の夜に日本のスカウトと台湾のリーダ ーが食堂で熱心に議論している姿は非常に印象的なものでした。話を聞くと、約70年前の大戦中の話 をしている最中で、社会の教科書や地図を使って歴史の話をしていました。話を聞くスカウトの表情は 真剣で、出発前に「勉強なんか大嫌いだ」と言っていたスカウトとは全く違うものでした。議論の最後 には、 「過去は過去。大切なのはお互いがこれからどうやって成長するかだ」といって話を締めくくって いました。スカウトが自ら学ぶ姿勢を見たときに、早くも自分の役割は十分に達成できたと感じました。 台湾での滞在中には、昨年日本で開かれた第2回CJKベンチャープロジェクトに参加したスカウト 数人が、今年のプロジェクトの参加者に会いに来ることもありました。自分を含め、台湾・韓国派遣団 やスタッフの中には、過去のCJKベンチャープロジェクトに関わったスカウトが数人おり、会いに来 たとのことでした。プロジェクト参加から1年経っても会いに来て友情を確認する。そのような光景を 見た瞬間、私は、CJKベンチャープロジェクトの積み上げてきている歴史とプロジェクトの素晴らし さに感動を覚えました。この先も、日本派遣団員だったスカウトが継続的に交流を続け、今後のCJK プロジェクトに関り、より成長したスカウトとしてスカウティングを継続することを願います。
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平成26年CJKベンチャープロジェクト
派遣団の心構え CJKベンチャープロジェクト派遣に際して、スカウトが次の事を意識してプロジェクトに参加で きるように心がけた。 1. 外への発信 海外派遣へ参加することで異文化に触れて多くのことを学ぶが、常に受け身になることのないよ うにすること。また、触れている文化だけを考えるのではなく、祖国である日本の文化を意識し、 日本の文化を発信していくこと。 2. 課題の発見 プロジェクトに参加したそれぞれのスカウトは、参加前から派遣で達成したい目的・目標を持っ て参加しているが、派遣中にその目標を達成して満足するのではなく、目標を達成した後に次の課 題となる点を考え、次に挑戦する目標を見つけること。 3. 継
続
異文化に触れる経験は派遣期間中にしかできないが、派遣がゴールになることのないようにする こと。帰国後には、派遣で得た経験をもとに次の目標に挑戦し、国際理解・語学力・異文化交流・ 各々のプロジェクトにつなげられるように努力を継続すること。 朝
礼
毎朝行われた朝礼では、日本で行われる朝礼と同様に国旗儀礼・国歌斉唱・体を動かすアクティビ ティが行われた。CJKベンチャープロジェクトの朝礼では、当番国を韓国・日本・台湾の順に任命 し、当番国の方式に合わせて国旗掲揚・国歌斉唱・アクティビティが行われた。国歌斉唱については、 自然発生ではなく、音楽を用意し掲揚に合わせて斉唱した。ただし、掲揚柱の方式は日本のものと異 なるため、事前に確認する必要がある。また、アクティビティについてはラジオ体操を行った。これ は、前に鏡役のスカウトが立つため、分かりやすく日本を代表する運動であったため適役と考えたた めである。 台湾でのスカウティング 台湾でのプロジェクトは日本のものと大きく異なるものであった。特に、スケジュールが非常に柔 軟であり、全てのセッションの間に30分ほどの休憩時間が確保されていた。また、プロジェクトの テーマ曲が設定されており、体を動かす創作ダンスもつくられていた。この曲は、非常にポップな曲 で、みんなで体を動かすことから一体感を感じることができ、非常によいものであった。 気
候
台湾の気候は日本に比べ非常に高温多湿であり、プロジェクトが展開された南投も標高が高いとは いえ、日中の気温が40℃を超えることもしばしば確認された。気候帯も亜熱帯気候であるため、晴 れている日中でも高い湿度となり熱中症の対策が不可欠である。これに伴い、台湾では水道水が飲め ないため給水機が設置されているが、場合によっては夏でも熱水しか出ないものもあり、対策が必要 である。上記より、台湾での活動の際は、十二分に熱中症の対策を講じることを提案する。また、夕 方はスコールに襲われることもあり、晴れの予報の日でも雨対策を十分にとる必要がある。
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平成26年CJKベンチャープロジェクト
ジャパンナイト ジャパンナイトでは、ダンス・アクティビティ・食事を披露した。 1. ダンス ジャパンナイトでは、ダンスとして、ゴールデンボンバーの「女々しくて」を選曲した。これは、 近年の有名な J-POP 曲であり、ダンスも単純で分かりやすいため、短い訓練期間でも十分に準備が できると考えたためである。また、振付が簡単なため台湾・韓国のスカウトも一緒に混じって踊る ことができたため、ジャパンナイトを盛り上げる 1 つの要因となったと思う。 2. アクティビティ アクティビティではスカウト参加型で、手ぬぐいを利用した「しっぽとり」を行った。ゲームに は手ぬぐいを用意し、一般的なしっぽとりのルールでゲームを行った。一部、事前に用意した英語 でのルール説明が不十分で、同じルール説明でも日本では発想しないような解釈がされ、スカウト が戸惑う姿も見受けられた。しかし、説明では戸惑ったものの、ゲームはしっかりと展開すること ができた。また、配布した手ぬぐいも日本的な図柄のものを使ったため、多くのスカウトに喜ばれ た。 3. 食事 食事は軽食として、 「うどん」と「駄菓子」を用意した。うどんは冷たい「かけうどん」を調理し 提供した。これは、暑い台湾の気候にも合い、好評であった。駄菓子は、1枚10円の「ワサビ太 郎・蒲焼き太郎」のほか、 「ねるねるねるね」 ・ 「ブラックサンダー」を用意した。中でも「ブラック サンダー」は台湾・韓国でも大人気のお菓子であり、ほとんどのスカウトが喜んで食べていたが、 「ね るねるねるね」は好き嫌いが半々に分かれる様子であった。しかし、その「ねるねるねるね」も、 作る工程で色が変わり・味が変わるなど日本人らしいお菓子であり、日本文化を代表する一品であ ると感じた。以上の事から、次回のジャパンナイトで提供する軽食は、メインとなる食べ物の他、 スナック菓子を含むお菓子は好評なもの・好き嫌いが半々となるものを一品ずつ混ぜることを提案 する。 評価 1. 事前訓練と連絡 CJKベンチャープロジェクト日本派遣団は、台湾でのプロジェクトに参加するために結団され た臨時の組織である。そのため、顔合わせから出発まで非常に短い時間で準備を行わなければなら ない。出発前の事前訓練が非常に大切な役割を持つが、時間を多く確保することも難しいため、派 遣員内定の段階から派遣への目的意識と強い動機づけをする必要がある。そのため、出発前のスカ ウトとのコミュニケーションが非常に大切であり、所属隊の隊長・保護者を巻き込んだ目的・動機 づくりをする必要がある。 また、派遣に関しての事前連絡を数回行ったが、スカウトの中には内容を確認していないものや、 全く連絡の取れないスカウトもおり、確実に連絡がとれる体制とスカウトの意識を確立する必要が ある。逆に、スカウトからは、台湾でどんなプログラムがあるのか知りたいという要望が多くあっ た。これは派遣のモチベーションに関わるだけでなく、現地に着いてから発表してほしいと言われ る事があり、何度か困る場面もあった。
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平成26年CJKベンチャープロジェクト
2. 派遣の目的・意識・理解 事前訓練では、プロジェクトに参加し活動するための語学力や、現地での出し物の準備をする必 要があるが、それ以上にプロジェクトに参加するスカウトに派遣についての意識を持たせる必要が る。特に、プロジェクトが開かれる目的や、派遣の趣旨の理解は、派遣へのモチベーションに大き く関わるだけでなく、趣旨を理解しなければ参加した派遣が自己満足で終わってしまうこともある。 事前訓練では、何度かスカウトと面談を行い、派遣への意識・目的・目標・派遣後にどうなりた いかを話す機会を設けた。また、一日数行ではあるが、毎日の反省と翌日の目標を書く日誌を作成 した。しかし、派遣期間中の時間制約のため、全てのスカウトに十分な支援をすることができなか った事は、大いに反省したところである。 3. 隊運営 日本派遣団は、スカウト7人という少人数の派遣であったことから、スカウトと密接なコミュニ ケーションをとることができたが、班編成が非常に難しい点であった。特に1班編成にするか2班 編成にするか悩んだが、スカウトの能力から2班体制とし、各班での役割分担はスカウトの自薦に より決定した。 CJKベンチャープロジェクトでは、プロジェクト中はインターナショナルパトロールが編成さ れ、3カ国の混成班となったが、プロジェクトの一部では各国の文化を紹介するために派遣団で活 動する事もあった。そのため、2班編成であったことが役立った場面も多くみられた。 4. 派遣隊グッズ 台湾・韓国派遣隊ともにそれぞれが着るTシャツやワッペンを作り着用していた。また、台湾ス カウトは個人で、韓国スカウトは派遣団で統一された名刺を作っていた。特に名刺は、顔合わせ後 のバスの中で最初の交流をする際に非常に有用なツールであり、帰国後も記録に残るので、次の派 遣では、何らかの形で名刺を用意することを提案する。さらに、集団行動をする際にも共通のシャ ツを着用することは、迷子の防止や派遣団の結束を高める効果が期待できる。 5. 健康管理 健康管理は各班に安全・健康の担当を設定し、確認を行った。また、派遣団員が少人数のため、 細かく確認することができた。スカウトの中には台湾・韓国のスカウトと夜遅くまで話をしている 姿もあったが、特別大きなけがをすること無く全日程を終えることができた。しかしながら、夏季 の台湾の気候は日本のものとは大きく異なり、日中は40℃近くになるだけでなく、深夜でも汗が 止まらないほど蒸し暑く、殆ど寝ることができないスカウトもいた。 寝不足以外に健康管理上大きな問題となった点は食物アレルギーであった。台湾の食事は、日本 では見慣れないものや、非常に似た食品が多くあり、自分もスカウトも食べ物について注意を払っ ていたが、気づかぬうちに接種してしまい、体調を崩す場面があった。該当のスカウトは、スイカ・ メロンなどのウリ科の食物にアレルギーがあると事前に把握はしていたが、見た目は麦茶に似た冬 瓜茶を飲み摂取してしまったと考えられる。海外派遣では、日本で見ること無い形で食べ物が加工 されていることがあり、細心の注意を払う必要があることを再認識した。
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平成26年CJKベンチャープロジェクト
6. コミュニケーション 派遣がプロジェクト参加であることを踏まえ、事前訓練ではスカウティングに必要となる英語に 重点を置いて紹介した。これは、スカウティングに用いる単語は日常生活では使わないものが多く あり、現地で混乱を避けるためであった。日常英会話においては、最初は抵抗があるものの、一定 以上の語学力があれば、慣れれば会話には困らないようである。しかし、語学が苦手なスカウトに も派遣団のメンバーの力を借り、身振り手振りでなんとかコミュニケーションをとる姿がみられた。 今回の派遣で語学力に課題を感じたスカウトは次の機会に向けて語学力の向上を期待している。 しかしながら、多くのスカウトも言うようにコミュニケーションは純粋に語学力で決まるのでは なく、伝えようとする気持ちや心構えで全く変わってくることをスカウトが経験できたことは非常 に大切なことである。 7. ホームステイ 日本派遣団では、女子スカウトを含め4家庭にお世話になったが、それぞれのホストファミリー で手厚いおもてなしを受けた。ホストファミリーの多くはスカウト関係の家庭であり、スカウト仲 間が集まり、集団で観光に行き食事を楽しんだようである。また、各家庭では台湾の文化に触れる 機会が多くあり、台湾の衣食住の文化について理解を深める貴重な経験にとなった。2泊3日のホ ームステイであったが、有意義な機会を提供して頂いたホストファミリーの方々に心から感謝申し 上げます。 最後に 第3回CJKベンチャープロジェクトに参加したスカウトは台湾・日本・韓国の間で交流することで、 友情を深め相手を知ることができた。また、相手の国を理解すると同時に、生まれ育った日本について 考える機会となったと思う。そして、今回の派遣が、語学力・国際理解、そして世界平和の実現へとつ ながると考える。これらの結果より、 「異文化交流を通して国際的に活躍することのできる次世代のスカ ウトの育成」というCJKベンチャープロジェクトの目的が達成されたことを確認し、プロジェクトは 成功したと判断します。23歳という若輩者ではありますが、一つの派遣団を任され、成功に導けたこ とは、多くの方の支援とご理解によるものだと痛感しております。この支援とご理解を頂きました多く の方々に感謝するとともに、幅広い分野で活躍するCJKプロジェクトとスカウト運動の発展を心から 願っています。 謝辞 第3回CJKベンチャープロジェクトの遂行にあたり、派遣員の選考から帰国後までを支援して頂き ましたボーイスカウト日本連盟、派遣団を受け入れて頂いた台湾連盟、参加するスカウトの選考に関わ った各県連盟の方々、参加スカウトの所属隊の指導者の方など、多くの方々のご理解とご支援により無 事に帰国することができた事を感謝申し上げます。 派遣団長 椎野博文
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平成26年CJKベンチャープロジェクト
派遣団員報告 派遣団員報告 加藤 勇汰 群馬県連盟高崎第18団 今回CJKベンチャープロジェクトに参加する にあたって、自分は英語がとても苦手で台湾・韓 国スカウトとコミュニケーションがうまく取れる かとても不安でした。また、自分は2班ある生活 班の班長をすることになり、隊長からの指示や班 員の体調管理、初めて会う班員をまとめなくては ということもあり緊張と不安が入り混じり頭の中 はよくわからないことになっていました。 しかし、英語でのコミュニケーションの不安も
知れて、仲良くなることができました。その中で
台湾スカウトと会ったことで、すぐになくなりま
も、ジャパンナイトは達成感が大きかったです。
した。台湾スカウトはとても明るくユーモアにあ
プロジェクトの4日目に行った日本文化の紹介
ふれていて、すぐに打ち解けることができました。
で自分は、「日本の昔ながらの遊び」の紹介という
その後、合流した韓国スカウトも、とても明るく
ことで割り箸鉄砲の紹介を行いました。が、問題
いろいろ話しかけてくれたり、自分から話しかけ
が起きました。当初の計画では、割り箸鉄砲とは
たりと会話もはずみすぐに仲良くなることができ
何なのかということを説明し、実際に遊んでもら
ました。英会話も、分からない単語があったとき
うという計画で発表するつもりが、紹介相手が現
は相手に聞いたり、同じ日本派遣団のメンバーに
地の小学生年代に対してだったので、自分が英語
聞くことで、問題なく話すことができたので英語
で話し、それを台湾スカウトが台湾語に翻訳する
力も仲間や相手の協力で何とかなるのだなあと感
という形で行うというものでした。それでも、原
じました。
稿を用意していたので問題ないなと思っていたの ですが、当日まさかの原稿が紛失してしまい、そ
CJKベンチャープロジェクト派遣の活動場所 の拠点だった南投県は高温多湿でとても暑かった
の場で作った自分の英文で説明することになので、
ですが、とても多くの自然に囲まれていて台北と
台湾スカウトにはうまく伝わらず、また小学生は
は全く違った場所でした。また、プロジェクト中
その説明を聞くわけですから当然うまく伝わりま
で行ったプログラムは活動拠点の南投県の名産品
せんでした。ですが割り箸鉄砲自体はとても楽し
や豊かな自然を感じることのできるプログラム、
んでもらえたのでよかったと思います。これが
各国の Night プログラムは各国の文化交流ができ
CJKプロジェクト中に自分が起こした最大の失
て、大満足でした。中でも、南投県伝統のミサン
敗で、物の管理の大切さと言語の壁を改めて思い
ガの編み方の講習や南投県で有名なコーヒーを作
知らされました。 滞在期間中、最後の2日間で行ったホームステ
る工場の見学と、そのコーヒーのパック詰め体験 は日本ではできない体験ができたと思っています。
イは新台北に住んでいるスカウト関係者の家に受
コリアナイト、台湾ナイト、ジャパンナイトは
け入れてもらいました。自分は学校の修学旅行で
3カ国でダンスをしたり、各国の遊びをしたりと
1度台北に行ったことがあるのですが、そのとき
そのプログラムでお互いの国のことをさらによく
は有名な観光地だけを回ったのですが、今回は ホームステイということでホームステイ先のお母
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平成26年CJKベンチャープロジェクト
さんに案内してもらい朝市や夜市など現地の人の
立花 佳久
案内がないと行けないようなところまで連れて行
兵庫連盟西宮第27団
ってもらい、台湾の日常生活に触れ、教えてもら
私は、これまで様々な派遣へ参加した経験があ
い勉強になりました。また、ホームステイ先の家
りました。そして、多くの派遣で、 「もっと交流を
族はとても明るく、やさしかったのですぐに本当
していればよかったな」とか、 「あの時もっと喋っ
の家族のように親しみを持つことができました。
ていれば」など、後悔や思い残す事がたくさんあ
今回の派遣に参加して初めは不安でいっぱいで
りました。また、このCJKベンチャープロジェ
したが、海外スカウトと交流することはとても楽
クト派遣が自分のベンチャースカウトでの最後の
しくジャンボリーとは違い常に海外スカウトと生
派遣になることから、今回の派遣では絶対に後悔
活を共にすることで、友情の深い友達を多く作る
をしたくない、という強い思いを持ち毎日をすご
ことができ、とても良い経験をしたと思っていま
しました。その結果、今回の派遣は大満足の結果
す。また、派遣隊長や一緒に参加した派遣団のス
になりました。
カウト、この派遣をサポートしてくださった日本
また、参加当初は事前集会に出席出来なかった
連盟・所属県連盟の方々に感謝しています。今後
こともあり、日本派遣団のメンバーと仲良くでき
も機会を見つけて、海外派遣に参加していきたい
るか不安でしたが、派遣団員の少ない派遣だった
と思もいます。
ことから、出発前の事前訓練の初日からすぐに打 ち解けることができ、派遣期間中もしっかり自分 のカラーを出して活動ができたと思っています。 台湾到着後、1つ気づいた事があります。それ は、日本よりも日差しが強く湿度も気温も異常に 高いということです。平均気温は35度~37度 で、この問題は暑がりの私にとっては大きな問題 でありました。滞在日数が伸びるにつれ、徐々に ではありますが体が慣れてきたようで楽になりま したが、衣服をたくさん持って行っておらず、毎 日洗濯しても間に合わない想定外の出来事でした。 ほかにも、韓国派遣団を迎えに行き韓国スカウ トが到着ゲートから出てくるときに驚いたことが あります。それは以前に参加した韓日スカウトフ ォーラムで一緒だったスカウトがいたからです。 向こうも驚いていましたがこちらも驚きました。 このことから、世界は狭いということを再認識す ることができました。 プロジェクト初日は慣れない英語に緊張してう まくコミュニケーションをとることができなかっ たですが、2日目以降は、いつもの自分のペース 以上に台湾・韓国スカウトとコミュニケーション をとる事ができました。プログラム中はどんな話
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平成26年CJKベンチャープロジェクト
山元 清悟 滋賀連盟草津第17団 今回のCJKベンチャープロジェクト派遣は、 私にとって非常にインパクトのあるものでした。 海外派遣は2度目となりますが、前回参加した WSJとは全く異なるプログラムで非常に新鮮な ものでした。今回の派遣では、台湾と韓国のスカ ウトと合同で様々なプログラムを行いました。特 に、海外にまで来てゴミ拾いハイクをすることに なるとは思っていませんでしたが、その後にバー をしたら会話が弾むのかと考えていましたが、自
ベキューと水遊びがあり、とても楽しかったです。
分なりの答えを見つける前に韓国スカウトから日
そのほかにも、現地の名産品である珈琲パックの
本語を教えて欲しいと言われ、それを利用してコ
製造体験や、布農民族の伝統的な編み方を使った
ミュニケーションをとることができました。
ミサンガづくり体験をするなど、変わった体験を
私の中で最も記憶に残っているプログラムは台
しました。これらの説明は全て英語で行われ、理
湾ナイトです。今回のホスト国というだけあって、
解が追いつかない場面もありましたが、身振り手
現地の学生が歌を披露してくれたり、台湾の伝統
振りを使い説明していただいたため、見て理解す
的な踊りを見せてくれたり非常に興味深く面白い
ることができました。
プログラムでした。
特に印象に残った出来事は毎晩開かれた各国の
ホームステイプログラムではホストファミリー
ナイトです。ジャパンナイトで披露したダンスは
の通っている学校のスカウト友達とバーベキュー
記憶に強く残っています。事前訓練の時からみん
や観光することができ、非常に貴重な体験になり
なで頑張って練習していたダンスだったので、成
ました。
功したときはとても嬉しかったです。そのほかに
プロジェクトが終わってからも、自分から各国
も、日本の食べ物として「ねるねるねるね」と「う
スカウトにメッセージを送り、プレゼントを送っ
どん」を持って行きましたが、台湾・韓国のスカ
たり、送られてきたりしていて、短いプロジェク
ウトにもしっかりと食べて味わってもらえてよか
ト期間ではありましたが、深い友人関係が結べた
ったです。しかし、うどんを配っている最中に台
と思っています。
湾のスタッフの方に梅を入れられとても驚きまし
最後に、私の活動を支援してくださる日本連
た。これも思ったより美味しく食べることができ、
盟・県連盟の皆様には本当に感謝しております。
片付けまでしっかりできてよかったです。
まだ、私には挑戦したいことが沢山あります。
出発前の目標であったバッジの交換もすること
これからもご指導、ご協力のほどよろしくお願い
ができよかったです。
いたします。そしていつも私のスカウト活動を理
派遣で一番辛かったことは、日々の感想を書く
解して応援してくれる家族に感謝してこれからも
ことでした。プロジェクトでの疲れを溜めこみ、
スカウティングに励んでいきたいと思っておりま
疲れて眠い状態のまま報告書を書こうとしますが、
す。
いつも半分ほど書いて気付いたら朝になっている という生活でした。それが毎日続いた結果、課題 がたまり、帰路の飛行機の中でとても苦労してい
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平成26年CJKベンチャープロジェクト
ンを見ていました。私も知っているアニメ作品(台 湾語)が多くあったので、そこで盛り上がりました。 そんなこんなで、寝る時間が遅くなり、自由行動 の日は起きるのが遅くなってしまいましたが、バ スで駅まで行きそこからMRT(地下鉄)に乗っ て新北投に行きました。そこは、昔日本人が作っ た温泉街らしく、温泉施設などが残っていました。 昼ご飯を食べ、次に国立国父記念館に行きました。 そこには、巨大な孫文の像がありました。そこで の見張り兵の交代儀式はとても迫力があり素晴ら しかったです。その後、西門でMRTを降り、そ こを散策しました。西門周辺は若者の街らしくと ても賑わっていました。中でも、アニメイトがあ り、驚きました。そこを出て、夜市で買い物をし た後、晩御飯を食べ、家に帰りました。次の日は 台湾のスカウト会館が集合場所だったので、近く の台北101と松山文創園区に行きました。台北 101の下はショッピングモールになっており、 ました。ですが、日頃から自分のしたことを文字
高級店が並んでいました。松山文創園区では、様々
に書き表すこともあまりないので、一つの経験と
な芸術品が置いてあり、楽しめました。その後、
して必死に書き上げました。
ホームステイ先の家族にお礼をいい、集合場所に
今回の派遣の醍醐味の一つであったホームステ
急ぎました。結果、参加者より早くつくことがで
イでしたが、英語をほとんど話すことができな
き、徐々に参加者が集まり安心しました。
かったため、コミュニケーションに苦労しました。
それからまた、日本・韓国派遣団と台湾派遣団
しかし、一緒にホームステイをしていた久保君が
の一部と合流し、晩御飯を食べてから日本派遣団
英語を話すことができたので、意思の疎通には困
のスカウトと地下街の散策をしました。そこには
りませんでした。晩御飯を食べた後に台北の夜景
ゲームセンターがあり、音楽ゲームが置いてあり
を見に行きましたが、日本とは違う華やかさがあ
ました。格闘ゲームも置いてあるかと思い、探し
りました。自由行動の日程は自分たちで決めるこ
ましたが、見当たらず残念でした。それから少し
とができたので、ネットをお借りし調べて予定を
迷い宿泊地に到着しました。
立てました。そして行き先も決まり、部屋でくつ
最終日はCJKで一緒に活動したメンバー達に
ろいでいたところ、ステイ先の息子さんからバッ
お別れをいい、飛行機に乗り帰国しました。その
ジを交換しようと言われたため快く受けました。
後羽田空港で日本派遣団の解団式を行い、帰宅し
彼の持っていたバッジは台湾のバッジがほとんど
ました。
でしたが、中には変わったバッジもあり、とても
今回の派遣では、英語をつかって直接話すこと
ほしいものもありました。私は2つほど交換し、
ができなかったので、23WSJまでに直してお
続けて雑談をしていたところ、彼は日本のアニメ
かないといけないなと実感しました。
が好きだとわかり、意気投合して彼のコレクショ
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平成26年CJKベンチャープロジェクト
塚本 尚千 京都連盟京都第79団 今回のプロジェクト派遣は、私の中で初めての 海外派遣であると同時に、一番思い出に残り勉強 になったスカウト活動でした。まず、英語が共通 語ということで、言いたいことが上手く伝わらな かったりもしましたが、会話に慣れると、英語を 話すことがもっと好きになりました。また、言葉 だけでなく仲良くしたいと思う気持ちが大事だと 思いました。また1週間の派遣期間中に台湾・韓 国のスカウトと生活し交流することで、たくさん の文化の違いを見つけることができ、 「日本の当た り前は外国では当たり前ではない」ということを 実感しました。 食文化の違いでは、水は日本のように水道水を 飲むと危険なため買わなければならず、食事は日 本で見慣れたものでも見た目と味が全く違い、お 茶だと思い飲むと甘いなど、多くの違いを体感し ました。食事はもちろん美味しいものでしたが、
楽しい交流となりました。
初めはカルチャーショックを受けました。また、
それ以外にも、このCJKベンチャープロジェ
活動場所の南投県は「台湾のスイス」と呼ばれるだ
クトで台湾の歴史について勉強することができま
けあり、自然に囲まれた緑豊かな場所でしたが、
した。台湾へ出発する前に事前学習として、台湾・
気候は屋内外問わずとても蒸し暑く、ストレスに
日本の歴史について勉強しましたが、現地で実際
感じたこともありました。しかし、日を経るごと
に過去に起こった戦争や領土問題・日本との関
に自分の中で、 「これが台湾の素敵な文化で間違い
係・そして、親日家や日本語を話すことができる
ではなく、全てが正しいのだ」と気付き、受け入
人が多い理由など、たくさんのお話を聞くことが
れられたことが自分にとっての大きな発見だった
でき、より一層理解を深められた貴重な体験にな
のではないかと思います。また、日本の文化につ
りました。それぞれの国の歴史を理解し合うこと
いて、客観的に見て考えることができ、異文化を
で、過去の過ちを許す・許さないという2択では
知るための素晴らしい体験となりました!
なく、これから一緒に社会を考えなければならな
文化交流では、先住民族である布農民族の楽器
いと強く感じました。現在、政治の世界では日中
を使ったパフォーマンスや工芸品を作ることで、
韓の関係がよくないといわれていますが、個人同
先住民族の文化・生活を深く知ることができまし
士の付き合いでは、そのようなことは全くなく、
た。台湾・日本・韓国のスカウトによる文化紹介
国籍に関係なく、スカウト全員がフレンドリーで
でも各国のゲームやダンス・食事を通して、同じ
優しさに満ち溢れていて、日本派遣団の唯一の女
アジア圏に住んでいても、それぞれが異なる伝統
子スカウトでしたが、寂しいと思ったことはほと
文化を持っていると気づくだけでなく、それ故に
んどありませんでした。
共通点も多くあること知り、とても親近感が湧き
1泊2日のホームステイでお世話になったホー
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平成26年CJKベンチャープロジェクト
ムステイファミリーは非常に素敵な方で、台北の
戸塚 瞬翼
観光地をたくさん案内していただき、初めての観
群馬県連盟松井田第1団
覧車に乗ったり、シスターの友達とマンゴーアイ
僕は準備訓練期間を含めて、平成26年7月
スや台湾料理を食べに行ったり、ボーリング・カ
30日から8月8日までCJKベンチャープロジ
ラオケ・台北101・夜市に行き、とても充実し
ェクトに参加し、そのうち1日から5日までを台
たホームステイとなりました。
湾の南投県でのプロジェクト、プロジェクト終了
このようにして、みんなが仲良してくれたおか
後には桃園にある台湾スカウトの家でホームステ
げで価値のある、長いようで短かった濃密な1週
イをしました。南投県は、高温多湿で森や川など
間を過ごすことができました!今後の目標として、
の自然にあふれ、コーヒー作りや農業が盛んな長
このCJKで学んだことをスカウト活動や、将来
閑な土地でした。ここはなんと台湾のスイスと呼
に向けてのステップとして生かしていきたいです。
ばれているそうで、プロジェクトの期間では多く
最後に、参加させてくれた家族・相談に乗ってく
の「初めて」を経験し、たくさん学び、そして出
れたり、たくさんの笑いを届け、支えてくれた日
会いに満ちたとても充実した期間でした。ホーム
本派遣団・台湾・韓国のスカウトのみんな、そし
ステイでは、仲良くなった台湾スカウトと様々な
て全ての出会いに感謝です。本当にありがとうご
事をして頂きとても感謝しています。また、この
ざいました。また皆さんと会えることを楽しみに
派遣に参加させていただいた日本連盟・群馬県連
しています!
盟・リーダーの方々、そして両親にとても感謝し ています。 CJKベンチャープロジェクトを振り返って印 象に残ったこと、自分たちがしたこと、またこれ から展望などを書きます。 一つ目は英語についてです。そもそも、僕は英 語が好きで他のメンバーと同様に海外経験があっ たため、現地での英語によるコミュニケーション はそれほど苦労しませんでした。というのも、一 緒に参加した台湾・韓国のスカウトもまたネイ ティブスピーカーではないので、全体的な英語力 は自分たちとそれほど変わらないと感じたからで す。しかし、もちろん多少のレベルの違いはあり ました。特に、韓国のスカウトは英語を話すとい う行為に対して日本・台湾のスカウトよりも抵抗 が少なく、とても上手でした。しかしながら僕は このプロジェクトだけに関して言えば、それほど 高い英語力は必要なかったのではないかなと思い ます。もちろん英語ができることに越したこと事 はないですが、そこにいる全員はそれぞれ英語を ゼロから学んできていて、それぞれ英語ではない 母語を持っています。そのため、難しい構文や単
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平成26年CJKベンチャープロジェクト
お茶は甘茶で、甘い豆スープもたくさん飲ませて もらいましたが、慣れない味に悪戦苦闘しました (笑)。また、台湾の街では、文字通り「親日国」を 感じました。ホームステイ中に台湾スカウトの友 人に連れて行ってもらった台湾の北端にある九份 という場所は映画「千と千尋の神隠し」を思い出 させるような提灯の狭い商店街や、きれいな海が ありとても綺麗で活気満ちた場所でした。衝撃を 受けたのは、途中で寄ったゲームセンターで全て のゲーム機が日本式だったことです。分かりやす
語を使っても相手に伝わらないことがあり、時に は小さな誤解を招いてしまったこともありました。 むしろ、英語は少ししかわからなくても体を使っ
く表現すると日本で近所のゲームセンターに行っ たのと同じ感覚で、例えば、太鼓の達人などはル ールの説明から音楽まで全て日本語のものでした。
て物事を表現し、踊り歌うほうが心を通じ合える
全体的に少し古いものでしたが(笑)。同じくセブ
のではないかと思いました。つまり、言葉が通じ
ンイレブンでは商品の大部分が日本で売られてい
ない人との意思疎通の方法は言葉でなくてもいい
るものと同じで驚きました。とはいえ、歴史的に
ということです。その経験によって英語をもっと
は日本の統治下にあった台湾の現地の人は歴史と
勉強しようというやる気が出るし、実際に使える
日本についてどう思っているのか?ある夜に台湾
ようにもなるでしょう。
のリーダーが歴史の教科書を使って丁寧に話して
2つ目は文化です。僕は個人の目標として、韓
くれました。英語であったため、全てきちんと理
国・台湾の文化を知ることと、台湾の人々やスカ
解できたかは分かりませんが、 「過去は過去なんだ」
ウトが日本の文化・歴史をどうみているか知りた
と言って笑っていたことが強く印象に残っていま
いと思っていました。しかし、場所が台湾だった
す。
こともあり、韓国の文化・歴史については台湾ほ
3つ目は、奉仕活動についてです。CJKベン
ど、知ることはできませんでした。4日目の夕方
チャープロジェクトの目的の一つは地域への奉仕
に、CJK Food Exchange Program という一種の
にあります。奉仕活動では、周辺の森や川の清掃
異文化体験プログラムがあり、各隊に一羽ずつ解
活動と文化紹介を行いました。清掃活動では、見
体された鳥が配られ、各国を定番の鳥料理を作り、
たところ割と深そうな森へ進んでいき、さぞ美し
それを全体で味わうものでした。日本派遣団では
い景色があるに違いないと勇んで歩き始めたので
親子丼と手羽先を作りました。各国派遣隊でも自
すが、意外と多いゴミの量に驚きました。所謂「ポ
国の「お国柄」を生かした料理を作り、とてもお
イ捨て」されたようなゴミから、 「これはまずいだ
いしかったです。僕の意見ですが韓国隊は辛く、
ろ!!」というゴミまで様々あり、拾うのにとて
台湾隊は甘く味付けがされていた気がします。そ
も苦労しました。そして最後には北米のヨセミテ
してやはり韓国人は辛いものが好きだという印象
渓谷にあるような滝を一望できる絶景がありまし
を受けました。というより、辛いものに対する舌
た。また、次の日には現地の小学生たちに日本の
の耐久性が全体的に高いと感じました。日本から
文化をグループに分かれて紹介しました。方法的
持って行ったカラムーチョを何気なく食べていた
には、僕たちが英語で説明し、一緒にいる台湾の
のはとても絵になる光景でした。対する台湾人は どちらかというと甘いものが好きだと感じました。
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スカウトがそれを台湾語に通訳する形でした。日
平成26年CJKベンチャープロジェクト
本の伝統的な遊び・服装・日本語などを紹介しま
久保 樹生 神奈川連盟鎌倉第2団
した。
今回のCJKベンチャープロジェクトはとても
4つ目は、スカウティングに関して。僕はボー
良い経験となりました。
イスカウト日本連盟が実施する海外派遣に参加し たのは初めてだったのですが、結論から言うと今
このプロジェクトの美点は主に2つあります。
回の派遣で今まで以上にスカウティングが好きに
まずひとつは個人どうしの交流がとても盛んで
なった気がします。2013年の16NJでは、
あることです。その理由にはCJKベンチャープ
海外のスカウトの量に圧倒され「ボーイスカウト
ロジェクトの特徴でもある少人数での参加という
ってすげぇ!!」と思い帰ってきました。今回は
点が挙げられます。今は多くのSNSがサービス
それと比べるとかなり小規模でしたが、そのぶん
を提供している事もあり、皆が海外に友達を作っ
交流する機会が格段に増えました。それがCJK
ています。初めての経験でしたが、僕も海外の友
ベンチャープロジェクトのいいところの一つだと
達を作ることができました。23WSJで日本に
思います。台湾・韓国スカウトとの小人数ではあ
来たら家まで行くとまで伝えてくれて、短期間の
るが、密度の濃い交流から世界にはたくさんのス
間にこんな約束をしてくれるまでになるのだなと
カウト仲間がいるのだなという確かな実感と安堵
感心したものです。また、この個人どうしの交友
感、それと同時に自分がスカウトであることに誇
は当然派遣団内でも強くあり、日本派遣団も楽し
りを感じました。今回の派遣で得られた貴重な経
い雰囲気がながれていました 。 次に一方的なものにならないことです。多くの
験を余すことなく自分のものにし、次の段階へ成
派遣は、開催国から派遣して来た国へ文化体験な
長していきたいです。
ど一方通行となってしまうことが多いと推測しま
最後に、ありがとうございました!!!
すが、このCJKベンチャープロジェクトはその 一つではありません。C(台湾)・J(日本)・ K(韓国)から も分かるようにこのプロジェクト は三国間で行われますので一方通行になりづらい ようになっています。併せて2つの文化を体感で きるというメリットや広範囲 に交友範囲を広げ られるという点も当然有効です。彼らは現在の国 交問題などはあまり気にせずに親しく接してくれ ました。 反面、厳しいこともありました。初めての海外 だったこともあってか、食べ物や衛生面にはとて も驚かされ精神的に疲弊してしまいました。全て がそうということではないし途轍も無く美味しく ない訳でもないのですが、衝撃が走りました。そ して何故か深夜遅くまでずっと元気な海外スカウ トが多く、雰囲気に流されなかなか寝られません でした。事実、私の就寝時間は早くて1:00。 日本の普段の生活の中ですら8時間では睡眠が足
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平成26年CJKベンチャープロジェクト
枝迫 雄大 東京連盟世田谷第10団 海の向こうに友達がいることってなんて素晴ら しい事だろう。派遣を終え、日本に帰って来てか らずっと感じている。 ―スカウトとのつながり― 派遣参加前、僕が決めていた目標は、 「友達をた くさん作る」というものだった。そもそも、僕は 英語が得意ではなく、しっかり意思疎通ができる りない私が、台湾で疲れきっている中でそのよう
のか心配だったため、友達ができたらそれだけで
な状況に置かれてしまうと毎日の緊張感がなくな
いいなぁと考えていたのだ。
りアクティブに活動することができなくなってし
そして、台北松山空港に着いて台湾のスカウト
まいます。その上、冷房なんて当然無く、 雨も多
と合流しても、なかなかすぐには喋ることができ
く湿度も高い上に昼は暑く夜は寒い盆地気候は冷
なかった。そして伝わらないことにイライラを感
房慣れした私達に冷酷に、しかしうだるような暑
じた。しかし韓国のスカウトと合流し、南投に向
さで襲いかかりました。
かうバスの中で短時間であったが喋っていると、
しかし、欠点は欠点だけではありません。全て
ある程度は伝わるようになっていた。
において物事は多面的に見るべきであり例えば、
出発前に立てた目標は、一日目で達成できそう
食べ物の件でいえばこれによって台湾の衛生状況
だった。さすがボーイスカウト、スカウトは本当
の問題も確認できましたし、暑さはやはり冷房慣
に兄弟のように感じた。
れを解消してくれます。その上南投のそういった
今回の派遣期間の中で僕にとって最も大きかっ
状況は私達の話題の種にも当然なり、そのことに
た経験は、生活班であるインターナショナルパト
ついて色々と話をしたことだって覚えています。
ロールで班長を務めたことだ。英語が得意ではな
このように海外、日本のスカウトと個人的で深
いため、班長になってすぐは誰彼構わず、僕は英
い交流をしたい、そう考えている方にぴったりな
語が苦手だから助けてくれ!!と言ってまわって
派遣なのではないでしょうか。この文によって少
いた。しかし幸いにも、班員は皆快活でまとまっ
しでも当プロジェクトに興味を持っていただけれ
て団結することができたため、どうにかなったが、
ば幸いです。
迷惑もたくさんかけたと思う。また、班長の責任 がある分、英語に関しても、活動に関しても一度 も気を抜くことなく生活できた。台湾、韓国の リーダーともかなりたくさん話をしたし、班員含 む海外スカウト、南投の学生とのコミュニケー ションは全力で楽しんだ。みんなが自分の事を話 題にして話をしていた時や、僕をパトロールリー ダーと呼んでくれた時はじわじわと嬉しさがこみ あげてきて本当に嬉しかった。南投を離れる前日、 南投の中学生、校長先生が僕の英語を上手いと言
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ってくれた時は耳を疑い、聞き直してしまった…。 ―国の代表として― 行き先が台湾だったこともあり、歴史を振り返 るきっかけがあった。台湾の歴史の教科書を読ん だり、台湾のリーダーに直接お話しを聞いたりす ることで、台湾でも日本の学校で学んでいる歴史 とほぼ同じ内容のことを学んでいて、改めて平和 について考えることができた。中でも、一番心に 残ったのは、台湾のリーダーが言ってた”History is history”という言葉。歴史は歴史でありこれ から先僕らが平和の為どのように行動していくか だった。
それが大事だと強く感じた。 今回集まった三国はまだまだ、歴史に対しての
台湾で心配だったのは水。水道水を飲むとお腹
考え方や認識の違いから、問題点も多く、それら
を壊すというのは現地の人も同じようで、町のあ
を解決しなければいけない。その達成には感情や
ちこちに給水器がありそれを汲んでいたのが印象
偏見を抜きにした正しい検証が必要で、その歩み
に残っている。 異文化交流は国家間だけでなく、日本派遣団の
寄りのきっかけをこういう小さなところから作っ
中でも起こっていた。まず、事前集会で半天の色
ていく、その手伝いが僕らに可能だと思った。
を決めるときにも赤派と青派で分かれたり、全国 からスカウトが集まったためか、ジャパンナイト
―その他・感じたこと― 滞在中で一番感じた文化の差は食文化だった。
の饂飩のダシはカツオ昆布混合ダシであったり国
参加する前は、同じアジアだからと考えていたが、
内でも考えさせられる出来事であった。とにかく
考えが甘かった。一言でいうと、味が極端!!舌
県ごとの常識の違いに驚き、感心したのも日本連
が驚いてしまい、帰国前には舌がボロボロになっ
盟派遣の特徴かなと感じた。
てしまった。また、台湾の料理はどれも香りが強 ―これからの活動―
く味を楽しむためには、慣れが必要だと感じた。 味が強い料理が多い中、味は薄めのものも多く、
今回の派遣では、いままで頭の中で考えてきた
アンバランスなものだった。その他には、韓国の
平和についてのこと、スカウト精神についてのこ
食事は辛味が強く、ウマ辛ではないと感じた。だ
となどがハッキリ正しい、考え直す必要がある、
が、味についてぎゃあぎゃあ言っていたのは日本
と痛切に感じたため、非常に有意義な経験であっ
人だけだった点は印象的であった。ただ、お肉と
た。ボーイスカウトだからできること、ボーイス
夜市の屋台のおかずはおいしかった!!チキンを
カウトしかできないことがたくさんあると思う。
グリルしたもの、煮込んだもの、小龍包に、餃子
それらを見つけていくことが今後のベンチャー活
などなど、日本式のそれとは全く違うものだった
動の目標である。
が、衝撃的にウマかった! ホームステイ先のお母さんに連れてっていただ いた朝市で食べたパイナップルは最高だった。同 時に見たその場で解体されていく家畜も、衝撃的
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2015年1月