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イベントレポート
自然冷媒の「知」 を共有 「最新省エネ冷凍機器技術セミナーと相談会」開催 2019 年 11 月 27 日、一般社団法人 日本冷蔵倉庫協会 環境・安全委員会主催の「最新省エネ冷凍機器技 術セミナーと相談会」が開催された。同会には協会関係者をはじめ、国内のメーカー各社、エンドユーザー といった 100 名ほどが集まり、自然冷媒機器の開発事情や導入実例を発表。今後の自然冷媒市場の活性化 のため、それぞれの知を共有する場となった。 文 : 佐藤 智朗、岡部 玲奈
独自戦略で進む
一番手となった冷媒動向セッションでは、自然冷
国内メーカーの技術開発
加味した、それぞれの技術開発動向、および自社
日本冷蔵倉庫協会 環境・安全委員長の松田 浩氏
アプライアンス社、日本熱源システム株式会社、
は、開会の挨拶にて昨今の地球温暖化問題の現状
長谷川鉄工株式会社、三菱電機株式会社、三菱重
に触れ、社会インフラの一翼を担う業界の責任
工冷熱株式会社の計 5 社が登壇した。
媒技術を提供する各種メーカーが将来的な需要も 製品の特長について発表。パナソニック株式会社
について言及。2020 年をもって生産終了となる
R22 をはじめ、フロン類からの脱却、自然冷媒 への移行が最重要の課題であることを改めて訴え
パナソニック株式会社アプライアンス社は、コー
た。松田氏は続けて、「その志を同じくして、本
ルドチェーン事業部の島田 賀久氏が登壇。排熱
日お集まりいただきました皆様に、改めてお礼申
利用に伴う付加価値付与、そして食品工場にも対
し上げます」と、感謝の意を伝えた。
応できるような、大容量化システムの開発。それ に合わせた遠隔監視などの、効率的な機器運用に も力を入れている現状を説明した。日本熱源シス
Accelerate Japan // Winter 2020