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PortFolio 2020 / 09 / 01 Shinji Iwasaki 岩崎伸治
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For Infancy
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課題文 INFANCY
人間は最初から人間として生まれるわけではない。ヒトは人間たちによって育てられ、人間になっていく。 建築はおそらく、ヒトの歴史の最初から建築であったわけではない。
巣のようなものが建築になったとき。それは種としてのヒトが人間になったときと重なり合う。そしてそれは人間社会のはじまりでもあるだろう。
社会形態の変容に伴う建築を考える上で、しばしば子供たちの存在が鍵となるのも、これと無関係ではない。何故ならそこには人間や社会が固まった形態になる前夜の、うごめく過渡性があるからだ。
このような過渡性なことを、Infancy と呼ぼう。Infancy とは一般的に 幼少、未発達、初期段階 を意味する言葉である。社会のありようが過渡期的様相にある今日、Infancy は建築を根本から問い直す
きっかけを与えるのではないか。どのようなアプローチでも良い。建築に infancy を介在させることによって生まれる、新しい公共の場を提案してほしい。Infancy を手なずけるための建築ではなく、 Infancy と向き合うことによってしか生まれない、新しい建築を期待したい。
公共のふるまい 生態系が重なり合い 場を共有することでヒト的な原理に基づいて文化・社会といった人間的なものが更新されてい く。
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これこそが公共の秘める Infancy だと考える。
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本提案では 図書館と工房のふたつに注目した。 情報を管理し収集する場所である図書館、そしてそれを活用する場所としての工 房。 新たに生み出されるもののそばには蓄積された知識があるだろう。 本来限りなく近い存在であるが分たれてしまった、二つの場を細分化し再び共存 させる。 図書館 や工房 といった言葉よりも前にある、豊かなふるまいを誘うことが、私
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の ForInfancy である
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2020 Jun.
京都大学桂キャンパス デザインラボ 下宿
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2020 Apr.
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製作期間
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設計演習Ⅳ -2 Media Complex
SHINTOU 浸透
茶屋町メディアコンプレックス 建築とは極言すれば人々の集まる場所をつくることである。しかしながら現代にお いて人々の文化的志向性は多様化し、断片化しているように見える。またインター
ネット上のメディアの発達に伴って、人々のつながりはますます実空間上の場所を
介さないものになってきている。とはいえ、そのような時代だからこそ、異なる傾 向を持った人同士が偶発的に出会い、様々な形で同じ時を過ごせる場所をつくるこ
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との重要性は高まっているのではないだろうか。
大阪の茶屋町は、劇場、映画館などの文化施設や大小さまざまなスケールの店舗が
共存する魅力的な街である。本課題は、茶屋町の只中にあって、街路性を取り込み ながら立体的に展開する文化交流施設を設計するものである。人々の集まる場とし て、劇場、シネマ、アートブックを中心としたライブラリー、ギャラリー、スタジ オ、研修室などをもつメディアコンプレックスをデザインする。敷地は梅田芸術開 場、阪急電車の線路などに隣接する。
こうした条件を踏まえて、街の持つ魅力やにぎわいを建築の中に取り込む工夫を凝 らして設計する。
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Chaya-Machi / UMEDA 周囲に比べ低層の建物が多く、街区が細かい。
このスキマにおいて文化の混ざりや共存が起こ りうるが、現状スキマはグランドレベル付近に おいて二次元的にのみ広がっている。
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細かな隙間を共有し構成される梅田、茶屋町。
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様々な文化、スケールをもつ建物が
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SUKIMA ー機能のスキマー
機能が集わせる様々な人々が交わる。 舞台となるのは、スキマである。
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スキマは機能をつなぐ。
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複合施設の持つ大きな可能性は、スキマである。
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SHINTOU ー浸透ー
人がのぼっていく。
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細かなすきまに水が浸透していくように
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それぞれの機能の間にうまれるすきま。
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周囲の高層ビルに対し,豊かな街路をもった敷地である茶屋町。 一つの建物というよりも,すでにメディアコンプレックスの様相を呈している , 梅田という都市を垂直方向に展開するような感覚で設計した。 都市の立体性を考えたとき,浸透圧によって垂直方向にもめぐる液体と,建物を 地形のように登っていく人々の存在が重なり合う。 機能をポンプのようにして引き上げるのではなく細かな隙間を重ねてゆくことで 人々が地面から自然な形で鉛直方向に足を進める。
敷地 : 大阪府大阪市北区茶屋町
延面積 : 約 10000 平米
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機能 : ギャラリー,ライブラリ,実験劇場,シネマ,スタジオ,研修室,カフェ 他
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製作期間 2019 Dec.
-
2020 Jan.
京都大学吉田キャンパス製図室Ⅲ ---
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どこにいても世界中の音楽を聴くことができる現代にお いて、わざわざホールへ出向き音楽を聴くという行為に はことさら充実した空間体験が求められる。ホール内部 の空間に加え、ホワイエ、ロビーの空間の質、そこに行 き着くまでの街、それぞれの関係の取り方によって音楽 を聴く体験の充実度は何倍にでも膨らむだろう。 本課題の対象敷地のある地域は、京都の主要な文化遺産 の一つである元離宮二条城の南ということもあり、季節 を問わず世界中から多くの観光客が訪れる。しかし一方
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で、敷地以南は住宅や商店街からなる地域に住む人々の 街であり、本敷地はその境界上に在るとも言える . 今回 は、ある特定の時間に人々が集まり音楽に触れる音楽堂 と、この地域の日常機能として多くの人々によって親し まれるプログラムを同時に計画すること。この何らかの プログラムは、音楽を聴きに来る人、周辺住民、観光客等、 多様な人々が利用できること。
非日常空間と日常空間
の境目を建築化するということである。それぞれの空間 の体験によって生まれるこの敷地ならではの建築を目指 す。様々な属性の人々がここにどのような関係を結ぶか について、考えたい。
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三つの動きがからまりあって一つの建築が浮かび上がる。
近い距離まで近づき合うが、交わることはなく儚く解散していく。
建築に関わる人々びとを三者想定し、其々に三様のシークエンスを与える。
それぞれは 音という 共通の引力をもって引きよせられ、互いに限りなく
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Orbital = 軌跡
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動きを設計する
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Sequence 1 Gravitated
動線1 惹き寄せられた
家を出る時は音楽堂に来るつもりなどなかった、
然し道中 音楽堂の近くを通りかかると、漏れ出す音
楽とたたずむ建築、それらを引力として、Gravitated 惹き寄せられるひと がうまれる。
この音楽堂はそんな人々を歓迎する。 アプローチ / キャットウォークギャラリー / カフェ
Sequence 1 Gravitated 惹き寄せられた
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Sequence 2 Audience 動線2 聴衆
音楽堂で演奏を聴く。非日常的な体験として建築を訪
れる人々が居る。 大きく傾斜した二枚の壁面がつくる 隙間は、もぎりを兼ねたアプローチであり、動的に日 常と非日常の連続的な推移を演出する。
ホワイエは独立しては設けず、手洗い・休憩所は客席
裏に、柱の落ちる広場と 40m 弱のアプローチが集合・ 解散場所としての役割をはたす。
アプローチ / メインホール / 化粧室 など
Sequence 2 Audience 聴衆
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Sequence 3 Staff 動線 3 スタッフ
音楽堂を運営するスタッフたちにとって仕事場となる この建築は日常を形作るものという側面が大きい。
聴衆や立ち寄る観客との間には、行動やそれに伴う感 覚における違いが生じる。
建築は彼らのあいだに表裏をもって現れる。 搬入口 / 大階段 / オフィス / 控室
スタッフ
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North section s=1:150
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製作期間 2019 May.
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2019 Aug.
京都大学吉田キャンパス 小部屋 1 建築新人戦 2019 16選
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-
2019 Nov.
京都大学吉田キャンパス製図室Ⅲ 長谷工住まいのデザインコンペ応募作品
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2019 Oct.
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製作期間
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真北
3,185
真北距離 2 2699
真北
604 採光-2
1,820
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-480
6,370
隣地 ( 一戸建ての住宅 )
真北距離 3 2544 真北
隣地境界線 7. 459
1,027
910
455
±0
真北
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682
-470
真北距離 1 1039
749 ±0
母
道路斜線検討距離 1 444
道路境界線 12. 285
723
新設CB2段 GL+200 -360
-260
新設CB土留 設計 GL+200
813
±0
W.M
新設CB土留 設計GL+50
道路境界線 2.838
736
369
VOID
母屋下がり 6.5 寸 3.5 寸 3.5 寸
1,695
隣地 (1 号棟 ) 4,550
±0
2,957.5
±0
1 号棟合わせ 新設CB土留 設計GL+50
3,185
-90 -70
金属鋲
-90
ガス
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隣地境界線 14.033
400 910
( 平均GLより)
400
3.5 寸
下屋根 3.0 寸
申請建物 最高高さ H=7.209 最高軒高 H=5.959
道路境界線 5. 500
-190
2, 01
金属鋲 P20 -190
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3. 5寸
820
3.5 寸
-140
2, 0
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-
2019 Oct.
OPENHOUSE 学生デザインコンペ優勝作品 2020 年 05 月 竣工
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2019 Aug.
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製作 / 構想 期間
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