Architecture Portfolio -2018.07

中倉 俊

- Shun Nakakura -

1996.06 静岡県浜松市生 2015.03 静岡県立浜松北高等学校普通科卒業 2015.04 神戸大学工学部建築学科入学 現在

建築設計・環境デザイン 遠藤研究室所属

01

02

路の景色

繋ぐ / 隔つ

Terrase in the Forest

神戸ウォーターフロントランドスケープ

STATION × ARCHITECTUAL STUDIOS

都賀川沿いに立つ子育てスクエア

pp.04-13

pp.14-21

pp.22-27

Shedes

- Memorial for Paul Henningsen -

ただよう屋根の下で

にじみ出す高架下

面構造によるメモリアル空間

近畿圏の大学のためのセミナーハウス

RULE / SPACE / HERMONIZE

pp.28-33

p.p.34-39

pp.40-43

03

みち

路の景色

2018.05-07 神戸ウォーターフロント ランドスケープ課題 敷地：兵庫県神戸市中央区 用途：オープンスペース 04

05

Concept

Proposal

神戸市中央区を走る阪神高速道路の高架上に歩行者を中心とし たオープンスペースを計画する。神戸は港町として発展をしてき

Phase.1

た歴史がある。しかし海沿いに大規模な幹線・高架道が建設され 現在の神戸ウォーターフロントには阪神高速、浜

た影響で街と海の繋がりは消え、歩行者のための海沿いの東西導

手バイパスが走っており、景観と走行音の点で居

線も豊かとは言えないものになってしまった。加えて、構造体と

心地の良い空間を生み出せていない状況にある。

しての寿命や自動車社会の変容による、今後の高架道のあり方も 問われることなる。街と海、西と東、人と人とを繋ぐ「路」を作り、 神戸のウォーターフロントに新たな価値を与えることを目指した。

Phase.2

阪神高速道路

既存の機能を現在計画されている沖合のバイパスへ

国道２号線

移転。使われなくなった高架に浜名バイパスの機能 浜手バイパス

を一時移転させ、浜名バイパスの解体・地下化工事 を進める。

ポートアイランド

自動車道や埋立地が街と海を分断

海が感じられない「海岸通」

Phase.3

浜名バイパスの地下化完了後、残った高架を歩行者 空間へと整備する。市街地と連続する、新しくなっ 高架道のあり方が見直される

06

変わりゆく自動車社会

た高架を介して街と海が繋がる。

Planning

Advatage

地面レベルから 8000mm 近く上にある高架上からは様々な眺めを望むこと

解体費節約

歩車分離

眺望

拡張性

災害

ができる。平面計画には広域的な視線のコントロールとして、高架上から 望める山や海、ランドマークなどを頼りに軸線を抽出し、それに沿った、 あるいは直交する基準線をもとに平面計画を行った。 また、平坦で一方向に伸び続ける冗長な高架上を歩行者にとって豊かな 空間にするため、断面計画では狭域的な視線のコントロールとして緩やか な傾斜で視界の開きや閉じ、視線の誘導、風景のトリミングを図った。

Before:Flat

躯体のほとんどを

自動車道と異なるレベル

視界が開け、海方向、

建設済みの躯体を使用

津波被害時には海岸部に

残すことで解体費の

の、歩行者のための安全

山方向ともに遠くまで

するので将来的に拡張

いる観光客や住人の避難

節約に繋がる。

な空間。

見渡すことができる。

を計画できる。

場所として機能する。

Program 様々なニーズに応えるため、長く続く高架上の空間に小さな操作・機能を加えていき、空間を 性格づけていく。性格の異なるそれぞれの空間はシームレスに連続する「路」を形成し、人々の 活動で溢れた高架上となる。

Open

Closed

ペイブメント

ベンチ

パーゴラ

木陰

コベリン

芝生

プラザ

水盤

菜園

メモリアル

Induction

Trim

07

G rass

Forest

Water

Urban Garden

KAIGAN-STREET

Memorial

KYOBASHI-STREET

KYOBASHI STAIRS BENCH

KOBELIN PORT CAFE

KOBELIN PORT

PLAZA SEASHORE TERRACE MERIKEN PARK

08

BREAKWATER VIESPOT

WATERFALL MERIKEN TERRACE

HIGASHI YUENCHI

FLOWER ROAD KOBELIN PORT

POTAGER

KOBELIN PORT

VEGETALE GARDEN

EAST SIDE HILL POTAGER

SEE-THROUGH WATER FEATURE

VEGETALE GARDEN

KOBE CUSTOMS

09

10

11

京橋通り越しに 山を望むベンチ 海岸通の建物群を 一望できるベンチ

突堤方向へ突き出した展望台

段々になったテラスからは 海が近くに感じれれる

浪花町通の並木と 木々が連続する

イベントも開ける 高架上プラザ

海へと続く水盤

メリケンパークを望むテラス

12

東遊園地との 連絡橋

木漏れ日の道

高架上菜園 ルーバー屋根の 大きなベンチ 高架上菜園

木陰の下で 寝転がれる緑の丘

ポタジェ （実用と鑑賞を兼ね備えた菜園） 高架下へ光を通す ガラス張りの水盤 くりぬいた山の 形をした芝生広場

Plan S=1:1200

13

繋ぐ / 隔つ

2017.11-2018.01 STATION × ARCHITECTURAL STUDIOS 敷地：兵庫県神戸市灘区 用途：複合施設（駅・大学・地域コミュニティ施設） 14

15

Concept 阪急六甲駅を含む住宅地の一角に、既存の駅機能を満足させながら、建築学科のための大学

神戸大学六甲キャンパス

施設と地域に開かれた公共施設を内包した複合施設を設計する。敷地の緩やかな高低差から続 くようにスラブを螺旋状に積み上げ、下層のパブリック空間から上層のプライベート空間まで

阪急六甲駅

をグラデージョン状に連続させる。スラブの螺旋配置によって生まれる４層分のアトリウムは、 六甲八幡神社

多様な人々の移動と対流が立体的に重なるオープンスペースとなる。距離・レベル差・ルーバー

JR 神戸線

阪急神戸線

などの建築的操作によって大学・駅・地域・緑の４要素に繋がりと隔たりを両立させた関係性 をもたせ、それぞれが緩やかに混じり合う豊かなバッファーゾーンが生まれることを目指した。

JR 六甲道駅

Diagram ATRIUM

LAMINATION

敷地の傾斜をヒントにした螺旋に沿って機能を配置する。

SPILAL

螺旋は連続性がある。各機能が緩やかに繋がっていく。

螺旋は中心性がある。木々が並ぶアトリウムを中心とし、

螺旋は立体性がある。

駅利用者・大学関係者・地域住人が入り混じる

アトリウムを挟んだ位置にあるスラブは高さが異なる。

バッファー空間を生み出す。

室そのものはオープンでも室間のプライバシーは守られる。

INSIDE TOWN OUTSIDE

16

CONCOURSE

CAFE

CONCOURSE

OPEN SPACE

STATION

螺旋の内側にスラブが伸びることで内部空間の立体性が増す。

ファサードを彩るルーバーは内部と外部を適度にフィルタリングする。

線路上部は線路方向に対して抜けを最大限に計画。

敷地の東端と西端に広場を設ける。駅と町の緩衝空間になりながら、

内側に伸びたスラブ同士が階段で繋がり、

室内からはほとんどオープンであるが、室から離れた外部からは

動的なコンコース歩行者と静的なカフェ利用者が重なる。

駅利用者を引き込みやすいオープンスペースとして

線路に対して平行になりがちな空間構成に垂直な要素が加わる。

垂直方向にしか抜けが生まれず、オープン性とプライバシー性を両立する。

地域イベントなどの利用を可能とする。

屋根スラブ

+18750

屋根スラブ

+19950

ルーフデッキ +17700

ルーバー屋根 +17050

+15000

研究室 教員室 シャワー室 ランドリー WC

研究室 教員室

+16200 +13950

ルーフテラス

+13050

デジタルファクトリー 会議室（中） 講義室（中） +11250 +10050

講義室（小） ルーフテラス WC

+12000

オープン会議スペース

+9600

会議室（大） 会議室（小）

+9000

スタジオ ライブラリ（建築） ルーフデッキ 西改札

+7950

+6000 +4950

カフェ（ラチ内外） 画材店 東改札 WC

+5400

+7050

幼稚園前出入り口 コモンズ

ライブラリガレリア ホール

+4050

+900

+3000 +1950

エントランスギャラリー 受付 事務室 北改札 コンビニ WC ギャラリー兼 WS ルーム

±0

梅田行きプラットフォーム

三宮行きプラットフォーム N

17

Roof Plan S=1:2000

18

AA' Section S=1:400

19

+1500

A +2500

ライブラリ

±0

±0

屋上デッキ

+4950

+5400

東広場

エントランス ギャラリー

+1950

+3000

+3000

+6000

ギャラリー 兼 WSスペース

西改札

北改札

コンコース

梅田行き プラットフォーム

±0

三宮行き プラットフォーム

±0

駅務室

コモンズ スタジオ

駅務室

+4050

-3600

受付

+900

スタジオ

B

+4050

コモンズ

+4050

+3000 事務室

西広場

+3000

機械室 コンビニ

B’

A’

FL ± 0 - +6000 Plan S=1:800

研究室 講義室（中）

講義室（中） スタジオ

ホール

20

研究室 講義室（大） スタジオ

研究室 講義室（小）

講義室（小）

講義室（小）

±0

講義室（小）

カフェ

梅田行きプラットフォーム

BB' Section S=1:800

A

デジタルファクトリー オープン 会議 スペース

会議室（中） +10050

会議室（小）

+9000

+7950

会議室（大）

+9600

+7050 +10050

講義室（中）

+10500

講義室（中）

講義室（大）

B

+7050

画材店

カフェ （ラチ外） バス・タクシー乗り場→

カフェ （ラチ内）

B’

東改札

コンコース

A’

FL+7050 - +10500 Plan S=1:800

North Elevation S=1:800

21

Te r r a c e i n t h e F o r e s t

2017.04-06 都賀川沿いに建つ子育てスクエア 敷地：兵庫県神戸市灘区 用途：保育所 22

23

Concept

Site

Diagram forest zone

神戸市灘区を流れる都賀川と、山手幹線が交差する一画に地 域社会との関わりを持つことできる保育所を計画する。子供た

nursery zone

阪急神戸線

public zone

nursery zone

ちの外での活動の場を高い塀で囲うのではなく、段状に地上と 繋がったテラスを周囲に配置し、木々とともに柔らかく覆う。

public zone

都賀川 保育所内外の境界として森を築き、テラスで繋ぐ。

柵や塀で囲われた一般的な保育所

テラスと木々はパブリックとプライベートの境界線を曖昧なも のにし、互いの存在が日常の風景の中に溶け込むようになる。 普段プライベートな屋上テラスは、休日やイベント時には内部 からの操作によって容易に開放が可能で、地域住人の憩いと活

WEEKDAY

山手幹線 JR 神戸線

public

HOLIDAY

private

public

動の場に変化する。内部空間は壁柱のみによる緩やかなゾーニ ング、子供のスケールに合わせたロフト階などの工夫を施した。

24

屋上テラスは容易な操作で公共に開かれる

public private

West Elevation S=1:300 19

25

多目的室

相談室

園長室

屋上テラス

Roof Floor Plan S=1:500

26

East Elevation S=1:500

休養室

図書室兼倉庫

シャワー室 作業室

調乳・汚物処理・沐浴室

会議室

厨房

倉庫 ０歳児室

0・1歳児共有ロフト

機械室

医務室

１歳児室

プレイルーム

２歳児室 ５歳児室

職員室

2・3歳児共有ロフト

4・5歳児共有ロフト

Loft Floor Plan S=1:500

３歳児室

４歳児室 教材室

Ground Floor Plan S=1:500

Section S=1:300

27

Shades -Memorial for Paul Henningsen-

2017.06-07 面構造によるメモリアル空間 敷地：兵庫県神戸市中央区 用途：美術館 28

29

Site

Concept 世界で最も有名なランプとも言われる「PH5」をはじめ、数多

敷地は神戸市中区、北野

くのランプをデザインしたデンマーク生まれの照明プロダクト

異人館街の一画に設定し、

デザイナー、ポールヘニングセンのメモリアル空間を計画する。

デンマーク館との連携を

彼のプロダクトや理念を建築へと翻訳し、構成されたこのメ

図った。12m の敷地高低差

モリアル空間では、来場者は様々な光の空間を体験する。強す

があり、すぐ北には六甲山

ぎる人工照明で溢れた現代に生きる人々に、洗練された光の美

系の山々が連なっている。

新神戸駅

北野異人館街

JR 三ノ宮駅

しさを思い出させる。

Diagram 光源

自然的シェード

建築的シェード

太陽

木・水・空気・方角 etc...

壁・スリット・天窓 etc...

自然的シェード

建築的シェード

なし （太陽光）

大きく通す

大気（天空光）

小さく通す

木の透過光（木漏れ日）

上から通す

木の反射光

下から通す

水の反射光

変化させて通す

ヘニングセンの照明は複数枚のシェードを重ねることによって

建築にとって光源と言えるのは太陽である。太陽光に何らかの

実際に使うシェードを厳選していき、それぞれにあった組み合わせを考える。

光源から出る強い光を自然な陰影を生み出すものへと精製している。

操 作 が 加 わ る も の を こ の メ モ リ ア ル 空 間 の「 シ ェ ー ド 」 と 定 義 す る 。

こ の メ モ リ ア ル 空 間 に は 自 然 的・ 建 築 的 シ ェ ー ド そ れ ぞ れ で ５ 種 類 を 定 め 、

シェードの形や数によって精製された光の質は変化する。

さらにそれを外部環境で変化する自然的なものと

計１４種類の組み合わせを当てはめた。

この操作と、ヘニングセンの照明に対する理念を建築へと翻訳する。

開口部の形によって固定化される建築的なものへと分類する。

これらをスラブと壁の面的操作で組み込んでいく。

8500-10500

4500-8500 3000-4500 0-3000

異なる光の空間を緩やかに繋げる曲面壁とスロープで構成する。 壁同士の間隔や天井高にも変化を与えていく。

30

敷地条件や周辺環境から、ボリュームを傾斜に沿わせ、

以上で述べた要素から動線となるスラブを設定。

さらに半地下部を作ることで高さを抑える。

外部環境やスラブ同士の重なりによって適切な開口部を作り、

傾斜地に半分埋まったボリューム内では

自然光によってできる様々な空間を作り出す。

垂直方向と水平方向で光の入りやすさが異なる。

Plan S=1:800

Roof Plan S=1:500

31

B : 吹き抜 けを 最 下 層 部 から見 上 げる。 壁 に映る光 は 時 事 刻々と変 化し、 季 節・ 天 気 によっても違う表 情を 作り展 示 の 一 部となる。

A : 展 示 全 体 の ス タ ー ト 地 点 。 内 外 、 上 下 、 明 暗 の 世 界 の 間 に位 置し、 そ れ ぞ れ の 世 界を 行き交う人 の 様 子 が 伺うことができる。

Developed Section S=1:600

C

A B

32

内 部と外 部 、地 上と地 下 、 光と闇 の 中 間 領 域

展 示を 進 む につ れて闇 が 増していく。

スロープ の 先では 上 階との 間 に設 けられた スリットから光 が 漏 れ 、来 館 者を 誘 導 する。

厳 選された光だ けが 差し込 む 世 界

スロープを 上るにつ れて光 が 増していく。

北 面 のスリットからの 光 が 非日常 的 な 空 間を 生 み 出 す。

E :カーブした薄 暗 いスロープを 下ると、 明るい エントランスホ ー ル の 気 配 が 感じられてくる。

D : 水 盤 越しに外を 望 む 。 太 陽 光 は 水 盤を 反 射 することで 揺らぐ光となり、 天 井 面 に映る。

C :スリットと共 にスロープを 登るとスタート地 点を 下 階 に望 む 明るい 空 間 が 待っている。

D

水 の 反 射 光 が 庇 の 役 目を 担っている 上 階スラブ 下 に映る。

E

スロープ の 先 の 窓 から 空 が 見える。

太 陽 光 が 北 面 の 壁を 光らせる。 下 のスリットからは 水 盤 からの 反 射 光 が 差し込 む 。

中 庭 へと通 ずる踊り場 の 前 後で 採 光 が 変 化 する。 天 井 高も高くなっていく。

エントランスホ ー ル へ 戻る。

33

ただよう屋根の下で

2017.09-11 近畿圏の大学のためのセミナーハウス 敷地：兵庫県神戸市灘区 用途：セミナーハウス 34

35

Concept

Daiagram

大学施設において、一般に向けてオープン な場になる空間は少ない。加えて、施設内の 空間も内外が明確に分離されており、それぞ れに均質な空間が並んだものが多い。学内活 動だけでなく、他大学や地域・企業などとの 関わりの場になるセミナーハウスが社会的・ 空間的につながりを持ち、豊かな空間を体感

山側にプライベート、海側をパブリック機能を配置。

一内部空間は斜面に沿った１枚の平屋根で構成する。

傾斜に沿って敷地全体を巡る曲線構成の屋根は

平面的に分散させた機能を鉛直方向にも差異をつける。

四方をガラス張りとすることで

セミナーハウス利用者にとっての外廊下でありながら

水平距離差と鉛直レベル差で敷地全体に緩やかな起伏を生み出す。

外部へオープンな場にすることが可能としつつ、

公園利用者の散策路となっている。

屋根に沿った視線の抜けを誘発する。

屋根が膨らんだり合流する下では人々の溜まり場が生まれる。

できるように計画した。

Site 神戸市灘区、灘丸山公園 神戸大学六甲キャンパス

outside

inside

摩耶ケーブル駅 阪急六甲駅

平屋根と曲屋根が重なるところは

点在する平屋根と連続する曲屋根が混じり合うことで

屋根下を歩くという行為が優しく、

内部と外部が繋がる場所になる。

公園全体が建築となり、建築全体が公園となる。

そしてダイレクトに自然を感じる行為になる。

高さ、大きさの違う屋根が重なることで生まれる

屋根越し・ガラス越しに緩やかな起伏を描く屋根が見える。

場所だけでなく、天気・時間・季節などに対しても

スリットからは光が思がけない形で現れる。

36

屋根下空間は表情を変える。

N

1

ス タ ジ オ（ 大 ）

10

食堂

2

ス タ ジ オ（ 小 ）

11

実 習 室（ 工 作 ）

3

受付

12

実 習 室（ 実 験 ）

4

WC

13

講師宿泊棟

5

情報メディア室

14

事務室

6

講 義 室（ 小 ）

15

学生宿泊棟

7

講 義 室（ 大 ）

16

ラウンジ

8

ゼミ室

17

浴場

9

コモンズ

17

4 13

A’ 15

16

14

13

15

B

15 15

13

8

11

9

8

8

8

15

8

12

15 10 8 8

8 8

9

5

4 3

6 7

1

2

B’

A

Plan S=1:1000

AA' Section S=1:600

37

38

BB' Section S=1:250

South Elevation S=1:250

39

にじみ出す高架下

2017.08-09 ERI 学生デザインコンペ 2017 敷地：静岡県浜松市中区 用途：店舗・オフィス・コミュニティ施設等 40

41

Concept

Site

静岡県浜松市中区、遠州鉄道の高架下（約 アクトシティ浜松

140m）に、店舗やオフィス、コミュニティ施設 などを含む地域住人のための活動の場を計画す る。高架を支える柱が生み出す空間的性質に合

遠州鉄道新浜松駅

わせてユニットを挿入し、多様な人々の活動が

JR 浜松駅

高架下と周辺部へにじみ出ることを図った。

Diagram 門型 RC 柱の形状によって、 市民やクリエイターの活

下層と上層で移動のしやすさ

動の場を設けながら敷地

が異なる。この条件から、下

の南北を繋げる新たな歩

層をパブリック空間、上層を

行者動線を計画する。利

プライベート空間とする。

private area public area

用者が思うように活動で きるプライベート空間 と、その活動が歩行者動

車道と段差で緩やかに空間

線上と混じり合うパブ

を区切る。下層は内外が一

リック空間を作ることで

体となる明るい空間によう

高架下に新たな活気が生

に計画し、それぞれの空間

まれるようにする。

が混じり合うようにする。

大小様々なホワイトキューブ がばらけて並ぶ 2 階。キュー ブは仮説的なもので、大きさ や設備は可変。

private western deck

public

east deck

高架下と既存の車道で歩 車分離を目指す。 高架の柱によって区切ら れる６つのエリアのうち、 南北端を除いた４つにユ

1 階の庇にもなっているス

ニットを配置。交通量の多

ラブには 2 階でのプライ

い北側、駅前で人通りの多

ベートな活動がにじみ出る。

い南側にはそれぞれ広場が あり、地域行事やフリー

42

外部に対してオープンな 1

マーケット、屋外ライブな

階。全面ガラス張りで四方か

どに利用が可能な地域のイ

ら出入り可能。パブリックな

ベントスペースとなってい

活動の場となる。

る。

1F Plan S=1:750

2F Plan S=1:750

East Elevation S=1:400

Section S=1:400

43

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44