【連 載】
乗用車にトゥクトゥク、バイク、そして大
Everyday Life in
勢の人でにぎわう通り。プノンペン、オ ルセーマーケット前にて。平日夕方 18 時ころ撮影。
Cambodia 日常
カンボジアの
第1回
様々な色、におい、感情、そしてエネルギーが入り交じる街・プノンペン 「プノンペンには、観るべき場所なんてな
マンゴーを売っている。市場を歩けば、所
ギーが日々入り交じる街。少なくとも僕に
いよ」と言う人がいる。でも、その言葉に
狭しと並べられた色とりどりの野菜や魚介
とっては、まったく飽きのこない街である。
は違和感を感じる。仏教徒が大多数を占め
類、服飾品や日用品に出会う。
毎日同じ場所を歩いたとしても。
る国であるがゆえ、煌びやかなお寺や、鮮
一方、縦横に走る目抜き通りの真ん中で
やかなオレンジ色の袈裟を着た仏僧も街中
楽しそうに物乞いをする子供や、座ったま
でよく見かける。
ま動くことができない老人にもよく出くわ
Shunsuke Miyatake
緑色のリキシャが優雅に走り、木彫りの
す。凄まじい勢いで建設が進む近代的な高
兵庫県出身。プノンペン在住。写真を通じて
トゥクトゥクも威勢よく駆け回っている。ト
層マンションの隙間から、痩せた頬の若者
ンレサップ川とメコン川の合流地点に昇る
がバイクにまたがり、歩行者のバッグや携
朝日、燃えるような夕焼け。路上では露天
帯電話を狙って飛び出してくる。
商がみずみずしく青々としたココナッツや
様々な色、におい、感情、そしてエネル
人々の日々の暮らしや文化を探求中。ポート レートを撮影し「人生の生き甲斐」を尋ねて 歩くことをライフワークとしている。インスタ グラムアカウント @casadetake でも日々 写真を公開中