2023 Travel Oregon International Guide - Japanese

観光ガイド

explore valley our

自然美にあふれるWillamette Valley（ウィラメット・バレー）へようこそ。 ワールドクラスのワインやグルメから、有名な美しい森林や全米で国民的人気の ウォータートレイルまで、魅力でいっぱいの地域です。

willamettevalley.org

29 連邦認定9部族の 伝統文化を体験 35 オレゴンのツアー会社

27 人が知らないところへ 行く

表紙：エコラ州立公園 （DanRice撮影）

Three Sisters Wilderness

オレゴンの 基礎知識

州のモットー 「自らの力で

飛翔する」

州の動物 ビーバー

州の鳥 ニシ マキバドリ

州の花 ヒイラギメギ

州の甲殻類 アメリカ イチョウガ二

州の果物 梨

州のナッツ ヘーゼルナッツ

海沿いのハイウェイ、常緑樹の森、なだらかな草原、高地 の砂漠―どこへ行っても美しい自然の景観が広がるオレ ゴンで、思いきり羽を伸ばしませんか？オレゴンの圧倒的 な自然の神秘に触れると、人生を楽しむことの大切さを改 めて感じるでしょう。雄大な自然の中で自己を見つめ、感謝 の気持ちを取り戻し、心行くまでリフレッシュできます。

先住の部族の人たちが古来大切にしてきたこの土地を、同 じように慈しむこともどうか忘れないでくださいね。

このガイドブックでは、旅のヒントをお伝えします。

訪れる季節を変えてみる

例えば人気の滝やハイキングコースを訪れるのは、ひんや りとした霧が立ち込める真冬や紅葉が見ごろを迎える晩 秋にするなどです。有名観光スポットの多くは立ち入りに 許可が必要で、暖かいシーズンには混雑しがちですが、有 名でなくともそれに負けないくらいステキなのに旅行者は 少なめなデスティネーションがたくさんあります。

オレゴンの冬は零下になることは極めて稀なので、温かい 服装でなら冬でも旅行を楽しめます。

のんびり旅する秘訣は交通機関や現地ツアーの利用

ガイド付きツアーやシャトルバスその他便利な交通機関 のおかげで、自分で運転せずに旅することが可能です。観 光のための交通手段、立ち入り許可、安全装置、目的地ま でのアクセス方法などは専門のガイドに任せて旅の楽し みに集中しましょう。訪れた地域の歴史に触れるもよし、旅 先で出会う人々との有意義なふれあいや美しい景色を満 喫するもよし、お好み次第です。

先住民や小規模なコミュニティの支援 を小さな町や先住民の小規模なコミュニティは、オレゴン 文化の中核であり、また経済的な基盤でもあります。旅行 者が地元に泊まってショッピングするだけで、そのコミュニ ティの住民の健康・教育・きれいな水道水から地元の雇用 まで、直接貢献することができるのです。旅行者のみなさ まが現地で楽しんでくださることが、そのまま地元への貢 献にも繋がると知って頂けたら、嬉しく思います。

私たちの大好きなオレゴンは、きっと訪れるみなさまを魅 了することでしょう。ようこそオレゴンへ。ごゆっくりご滞在 ください。

Hells Canyon

オレゴンは

どんなところ？

ブルワリー

オレゴン州全体で311軒 ポートランドに70軒

ワイナリー 1,058軒

Wild and Scenic Rivers

（ワイルド＆シーニック・ リバー：手つかずの 美しい河川）68河川

最高峰

Mt. Hood（フッド山）

標高3,427メートル

海岸線

太平洋海岸線

全長584キロメートル

（海岸線全域が公共） 海岸線に沿った 国道101号線沿いに 115の州立公園 北米で最も深い渓谷 州東部のHells Canyon （ヘルズ・キャニオン） 深さ 2,408メートル

全米一深い湖

Crater Lake National Park （クレーター・レイク国立 公園）内の Crater Lake （クレーター湖）

深さ592メートル

（北米2番目の深さ） 注目！：オレゴン州内では 売上税（日本の消費税に相 当）が0％です。 お土産を購入するなら オレゴン旅行中が断然 お得です。

オレゴニアンのように旅をする

人生を豊かにする旅の楽しみ方は無限です。さらにほんのちょっと計画を練るだけで、訪 れた場所やそこに住む人々の生活まで豊かにすることもできます。訪れたデスティネーショ ンを、到着時よりさらに素敵な場所に変えて後にすることで、より有意義な旅にすることがで きるとしたら…それこそが旅行者と現地の人々が分かち合えるウィンウィンのサステナブル な再生旅行ではないでしょうか？

オレゴンの魅力は様々。誰が訪れても魅了されるものが見つかるでしょう。また、地元産の 食材を使った食事やサステナブルな宿泊形態、地元ガイド付きのツアー、エネルギー効率の よい移動手段などを選ぶことで、環境にやさしい観光を心がけてくださると、地元の人たち にとってもとても嬉しいことです。さらに一歩を踏み込んで、地元のプロジェクトに参加すれ ば、この美しい土地に還元することもできます。SOLVE and Surfrider（ソルブ＆サーフライダ ー）のビーチ清掃、Lower Columbia Estuary Partnership（ローワー・コロンビア・エスチュ アリー・パートナーシップ）の植樹、Friends of the Columbia Gorge（フレンズ・オブ・ザ・コ ロンビア・ゴージ）による踏み荒らされたトレイルの整備など、旅行者が地元の人と一緒に参 加できる活動を楽しみませんか？オレゴン中どこへ行っても、地元の人たちは旅行者を温か く迎え、それぞれの価値観に沿う休暇になるよう協力を惜しみません。

Riverfront Trail in The Dalles

環境にやさしい移動手段

環境への負荷がより少ない移動手段につ いてご紹介します。空路でオレゴンを目指す 人にはポートランド国際空港がお薦め。先ご ろ完了した総額20億ドルの改修により、最高 の利便性に加え、利用者の癒しやウェルビー イングにも着目したサステナブルな姿勢を 打ち出しています。造形的にも魅力的で、特 に3万6千平方メートルの波打つ木製屋根と 天窓は、オレゴンの森の木漏れ日を思わせる やさしい味わいです。

電気自動車（EV）も容易な移動手段です。

オレゴンには米国内で屈指のEV急速充電スタンド網が張り巡らされていることをご存じで しょうか？沿道や周囲に充電スタンドやエコフレンドリーな店舗が点在し、素晴らしい景観 も満喫できる風光明媚なエレクトリック・バイウェイ（EV用間道）の地図もあります。

ポートランド周辺の観光なら、ポートランド国際空港と市中心部および郊外を結んで いるMAX Light Rail（MAXライトレール）が便利です。また、オレゴン中で運行している Greyhound（グレイハウンド）、ポートランドとフッド山の間の町や観光地を走るColumbia Gorge Express（コロンビア・ゴージ・エクスプレス）、年間通して楽しめるレジャーがある 地元の火山とベンドを結ぶMt. Bachelor shuttle（マウント・バチェラー・シャトル）など、 バスも充実しています。レンタサイクルや自転車シェアリングを整備している地域も多く、町 なかのちょっとしたお出かけに便利です。

地場産の飲食を楽しむ 地元料理を試すのは旅の大きな楽しみ。環境に配慮し た生産者を選べばさらなる恩恵を得られるでしょう。た とえばニューポートのChelsea Rose Seafood （チェル シー・ローズ・シーフード）やポートランドのFlying Fish Company （フライング・フィッシュ・カンパニー）は、投げ 釣りなど持続可能な方法で収穫したシーフードだけを販売 しています。

世界で最初にサーモンセーフ認証を受けた Hopworks Urban Brewery （ホップワークス・アーバン・ブルワリー） は、天然のサケの流域を保護する方法で育てられた穀物 を利用しています。健康な土壌と豊かな風味のためにオレゴンの多くのワイナリーが採用し ているのがバイオダイナミック農法です。

地場産の旬の食材の方が、他所から運ばれてきたものよりおいしいだけでなく、再生可 能旅行にピッタリのごちそうではないでしょうか？春から秋にかけて、通常土曜の午前中 に、州内のあちこちでファーマーズ・マーケットが開催され、生産者から直接購入すること ができます。州内のファーマーズ・マーケットについての情報は、Oregon Farmers Markets Association（オレゴン・ファーマーズ・マーケット協会）の公式ホームページで検索できま す。地場産の食材や飲み物を見つけるのに便利なのがOregon’s Food Trails （オレゴン・フ ード・トレイル）。このトレイルをたどれば、果樹園や農場、ブルワリーやワイナリー、レスト ランその他の飲食関連施設に行くことができます。またポートランドのウォーキング・フード ツアーでは、地元の豊かな恵みを最大限活用している飲食店やシェフを紹介しています。

Perryhill Farm

MAX Light Rail

環境にやさしいレジャー

オレゴンは面積が25万5千平方キロを超える広大な州で、そのうちのかなりの部分を占め ているのが公有地と公有トレイルです。ガイド付きツアーなら、旅行者だけでは見つけにく い場所やたどり着くのが難しいスポットなども回ることができます。

オレゴンで定番のレジャーといえば、数日にわたって山あいの渓谷を下っていくラフティ ングの急流下りツアー 。キャンプ用具から手作りの食事まで、すべてが行き届いています。 ワローワ山地やブルーマウンテン山脈の大自然を満喫したいバックパッカーには、辺りを熟 知したガイド付きのGo Wild American Adventures（ゴー・ワイルド：アメリカン・アドベンチ ャーズ）によるツアーがお薦め。道具を運んでくれる荷運び用ラバのオプション付きです。

ガイドは単なる道案内ではなく、旅行者だけでは見落としてしまいそうな地元の文化、歴 史、自然について詳しく教えてくれます。古代の絵文字があれば教えてくれたり、地質につい て手短かに説明してくれたり、ヘラジカの鳴き声に気付かせてくれたりと、再生旅行に不可 欠な「訪れた場所の真の理解」にとても役立つでしょう。

自然環境への負荷が低い観光手段といえばハイキングやサイクリング。州立シーニック・ バイクウェイ（州立の風光明媚なサイクリングロード）をチェックしてから出発すれば、思い出 深いサイクリング旅行になること間違いなしです。州立シーニック・バイクウェイなら、沿道に 自転車関連の店舗がたくさんあります。バックパッカーならOregon Coast Trail（オレゴン・ コースト・トレイル）のような町から町へのルートを走ったり、カナダからメキシコまで伸び る名高いPacific Crest Trail（パシフィック・クレスト・トレイル）に挑戦するのもお薦めです。 またオレゴンには州立公園や11の国有林があるので、日帰りハイキングの選択肢は無限と いってもいいほど。どこを周る場合も環境保護のため、「持ち込んだものは持ち帰る」を徹底 してください。リーブノートレース（Leave No Trace：痕跡を残さない）を実践しましょう。

春か秋に訪れると、混雑を避けられます。その分、地元の人と触れ合う機会も増え、しかも 混雑するシーズンよりお財布にやさしい旅になります。

Painted Hills

Scenic Bikeway

ROCA

サステナブルな宿泊

サステナブルなショッピング

地元で製作された製品が容易に手に入る オレゴン。再生材料の利用や廃棄物ゼロの製 品生産に励んでいるメーカーもたくさんあり ます。たとえば使い捨て製品の代わりにカラ フルで楽しい再使用可能な家庭用品を販売 しているユージーンのMarley’s Monsters（ マーリーズ・モンスターズ） や、捨てるしかな い素材を生き生きとしたアート作品に仕上げ てしまうウィーラーのThe Heart of Cartm（ハ ート・オブ・カートム）などです。The Heart of Cartmは2022年に、海洋ゴミをアートに用 いたアーティストワークショップを開催しま した。ポートランドのArtifact（アーティファク ト）のように、厳選された古着、装飾品、アー ト作品などを使ってリサイクルを楽しくファ ンキーなものにしてしまうブティックもありま す。うれしいことに、ギフトやお土産品などは オレゴン州内のどこで購入しても、 売上税( 消費税)がかかりません。

星空の下でのキャンプでも、高級ホテルでも、地球にやさしい宿泊が可能です。たとえば Soul Community Planet (SCP) Hotels（ソウル・コミュニティ・プラネット・ホテル:SCPホテ ル）。地元で調達した資材でホテルを建築しているホテルブランドです。オレゴンにある同ブ ランドのホテルSCP Redmond（SCPホテル・レドモンド)、SCP Depoe Bay（SCPデポー・ベ イ）、グレネデンビーチにあるSalishan Coastal Lodge（サリシャン・コースタル・ロッジ）で は、お客様を迎えるごとに木を1本植え、支援が必要な地元の子供たちを積極的にサポート しています。アイスランド発祥のKEX Portland（KEXポートランド）は、再生木材を利用した ヘリングボーンの床、廃品回収されたヨーロッパ調の照明器具などを使用して築百年のアパ ートを改装し、そのルーツを伝えているのが特徴です。これらを含め、ポートランドの宿泊施 設の多くが公共交通機関から徒歩圏内にあります。

Westfir Lodge（ウェストファイア・ロッジ）もそん なひとつ。到着したら車はもう必要ありません。オ ークリッジのマウンテンバイク拠点にあるトレイル 沿いに位置しているので、ここのCascades Outdoor Center（カスケード・アウトドア・センター）からシャ トルバスやツアーをすぐに利用できます。この立地は 車なしで訪れる長距離バイクパッカーやハイカーに も理想的。また、自然の中で過ごしたい人にお薦め なのがCave Junction（ケイブ・ジャンクション）にあ るOut ’n’ About Treehouses（アウト＆アバウト・ツ リーハウス）です。15軒あるツリーハウスはいずれも 部屋にたどり着くのに階段を上ったりつり橋を渡っ たりする必要があり、地面からも離れての滞在を楽 しめます。

KEX

Portland

The Dalles

OREGON FOOD TRAILS

オレゴンのフード・トレイルの特徴は、地元の農業と本格的な地元料理。

地元の農家、漁師、シェフにスポットを当てるオレゴン・フード・トレイルをたどって 各地を散策し、旬の食材や最高級の味わいを堪能しませんか？

Rogue Valley Wine Country

Wild Rivers Coast Food Trail（ワイルド・リバー・コースト・フード・トレイル）

アメリカイチョウガニ、オレゴンのアマエビ、カキ、ムール貝など太平洋の豊かな恵みは、間違い なくオレゴン州の海岸南部を代表する食材でしょう。また、温暖な海洋性気候の中でよく育つ作物 も忘れるわけにはいきません。この沿岸部では、農産物直売所や地元シェフによる季節ごとの旬の 味を楽しめます。そして、もちろん、沿道を彩る素晴らしい景色も五感のごちそうです。

漁船団がその日の新鮮な魚を求めてチャールストンやウィンチェスター湾から出航する一方、ウ ィンチェスター湾ではUmpqua Aquaculture（アンプクア・アクアカルチャー）が海岸沿いに吊るし たカキを湾のきれいな冷たい水中で育てます。シンプルでとびきりおいしいフィッシュアンドチッ プスが食べたかったら新鮮なタラを使ったノースベンドのWildflour Public House（ワイルドフラ ワー・パブリック・ハウス） へ。地元のカキやフィッシュタコスがお目当てならクースベイの Shark Bites Café（シャーク・バイツ・カフェ）へ。また海岸を散策したい人には手つかずの砂丘と海食柱 の景観が見応えあるバンドンがお薦めです。ピクニック用はFarm & Sea（ファーム＆シー）で、ラン チは埠頭沿いのTony’s Crab Shack（トニーズ・クラブ・シャック）で調達するとよいでしょう。

バンドンからポート・オーフォードにかけての地域はベリー類の果樹園が集まったスイートスポ ット。夏になると、Twin Creek Ranch（ツイン・クリーク・ランチ）、Valentine Blueberries（バレン タイン・ブルーベリーズ）、Jensen Blueberries（ジェンセン・ブルーベリーズ）などでふっくらとし たみずみずしいブルーベリーが鈴なりになります。バケツいっぱい摘むのも直売所で数箱買うの もあなた次第。またオレゴンはクランベリーの名産地でもあります。北米原産のクランベリーは祝 日の伝統料理に欠かせません。Bowman Bogs（ボウマン・ボグス）とPeters’ Cranberries（ピータ ーズ・クランベリー）では、甘酸っぱいクランベリーとクランベリー製品を販売しています。

ポート・オーフォードはまた、活気あふれる波止場の様子を見るのに最高の場所でもあります。 夕方近くになると、漁船団がタラ、カニ、メバルなどを水揚げしているところを目撃できます。その 新鮮なシーフードは近接す るRedfish（レッドフィッシュ） やゴールドビーチにある Barnacle Bistro（バーナクル・ビストロ）でその日のうちにディナーのお皿にのっているかもしれません。

1日の締めくくりには、Samuel H. Boardman State Scenic Corridor（サミュエル・H・ボードマン 州立公園内の風景回廊） の息をのむほど素晴らしい景色を見ながら乾杯を。ブルッキングスの Chetco Brewing Company（チェットコ・ブリューイング・カンパニー）製季節限定クラフトビールが あれば最高ですね。

Redfish restaurant

Rogue Valley Food Trail（ローグ・バレー・フード・トレイル）

オレゴン南部のグランツ・パス近郊は、ローグ川とアップルゲート川が曲がった谷を形成 する複雑な地形で、曲がりくねった田舎道の周囲にハーブ農園、酪農場が点在しています。う ららかな風景とは裏腹に、ここでは食品メーカーが職人技を駆使してチーズやチョコレート などを作るために忙しく働いています。この辺りに出かけるときは、保冷バッグやピクニック バスケットの持参が絶対お勧め。道すがら買いたくなる地元産品が目白押しでしょう。

およそ100年前メドフォードで特産品ギフトの販売を始めたHarry & David（ハリー&デイ ビッド）はオンライン販売でも先駆者です。でもせっかくメドフォードを訪れたなら、ぜひ旗 艦店に立ち寄りたいもの。土曜の朝はGrants Pass Growers Market（グランツパス・グロ ーワーズ・マーケット）を逃してはなりません。とれたての野菜や果物、焼き立てのパンやペ ストリーなどがここに集まります。マーケットの後はFort Vannoy Farms（フォート・ヴァン ノイ・ファームズ）へ。秋にはトウモロコシ畑や、まるまると大きくなったカボチャが。近くの Daily Blessings Farm（デイリー・ブレッシングス・ファーム）では有機栽培の作物を育てる かたわら、採種栽培やミミズを利用した堆肥化についての体験学習プログラムも用意してい ます。

夏にアップルバレーを訪れるなら、ラベンダーなど香りのよいハーブ畑へ 。English Lavender Farm（イングリッシュ・ラベンダー・ファーム）やLavender Fields Forever（ラ ベンダー・フィールズ・フォーエバー）で花を摘んだり、エッセンシャルオイルを選んだりでき ます。

農夫とハーバリストの夫妻が始めた Oshala Farm（オシャラ・ファーム）は有機栽培の様々な薬 草や料理用ハーブを育て、卸売りするほか、様々な 製品を作り、ネットで販売しています。

谷間の険しい丘陵斜面に広がるのがブドウ畑。 局所気候のおかげで70種以上ものブドウ品種が 栽培されています。Wooldridge Creek Winery （ウルドリッジ・クリーク・ワイナリー）や Troon Vineyard（トルーン・ヴィンヤード）に行けば、き っとお気に入りが見つかるでしょう周囲の牧歌的な 風景も魅力です。

22年ワールドチーズアワードでスーパーゴールド を獲得したブルーホーン・ブルーチーズはセントラ ルポイントで生み出されました。バターのような風 味と酸味が特徴のこのチーズをはじめ、生産者の Rogue Creamery（ローグ・クリーマリー）で作ら れる最高級のチーズの秘密は、地元の氷河水と牧 草で育てた牛にあります。

それに負けないぐらい慎重・精密な工程で手作 りチョコレートを製造しているのが、お隣の Lillie Belle Farms（リリーベル・ファームズ）。希少種の カカオ豆を焙煎して作られる濃厚なチョコレート は、ディスプレーに並ぶとまるで小さな宝石のよう です。

タレントで立ち寄りたいのが蒸留所 Pioneer Whisky（パイオニア・ウイスキー）。「穀物からグ ラスまで」をモットーに、匠の技が光るウイスキー を手作りしています。

Rogue Creamery

Mid-Willamette Valley Food Trail（ミッド・ウィラメットバレー・フード・トレイル） ミネラルを豊富に含む土と温暖な気候、それに優れたワインメーカーのおかげでウィラメ ットバレーが有名になったのは1970年代後半のこと。今では世界トップクラスのワイン生産 地として、数百ものワイナリーが集まっています。ウィラメットバレー中部の豊かな土壌から 恩恵を受けているのはそのピノノワールだけではありません。他の優れた食品生産者もま た、それを素晴らしい食品を生み出すために活用しています。ピノが目的でこの地を訪れる 人もそれだけで終わらせず、ベリー、ヘーゼルナッツ、そして素晴らしい景観も楽しみつつ、 ゆっくり滞在するのがお勧め。このトレイルでの見どころは、コーバリスを中心に放射状に広 がっています。

コーバリスは活気ある学園都市。農業研究と教育を先導するオレゴン州立大学のベース タウンです。この土地の恵みを味わいたい人は朝一でダウンタウンのリバーフロントに立つ Corvallis Farmers Market （コーバリス・ファーマーズマーケット）へ。食いしん坊さんには もうひとつ、Hiatt Farm（ハイアット・ファーム）もお薦め。パティオでエスプレッソを飲みな がら、オーブンから取り出したばかりの熱々の焼き菓子ロールをどうぞ。夏なら次のお楽し みはベリー摘みでしょう。Kiger Island Blues（キガー・アイランド・ブルース）でブルーベリ ーを、Faifield Farm（フェアフィールド・ファーム）でイチゴを摘むことができます。

Tyee Wine Cellars and Buchanan Family Century Farm（タイー・ワインセラーズ＆プ キャナン・ファミリー・センチュリー・ファーム）では、まずヘーゼルナッツ果園で軽く足を伸 ばしてから、ワインのテイスティングをお楽しみください。他とは一味違った楽しみが待って いるのが近くのNo Regrets Farm（ノーリグレット・ファーム）。人懐こいセラピードッグなら ぬセラピーヤギと一緒にゴートヨガその他の体験ができます。フィロマスでは本格的な産地 直送体験を。自家栽培の有機食材と自家製パンが評判のGathering Together Farm（ギャ ザリング・トゥゲザー・ファーム）のレストランではヨーロッパの田舎料理にパシフィック・ノ ース・ウェストのテイストを加えたメニューを味わえます。

Thompson’s Mills（トンプソンズ・ミルズ）では、オレゴン最古の製粉所がカラプーア川沿 いに立っています。ここは州遺産として、初期の農法についての展示がされていますが、その 仕組みを説明してくれるガイド付きツアーも行っています。

伝統的な工法はIron Water Ranch（アイアン・ウォーター牧場）でも活かされていて、元 気な羊からとれる羊毛や美しい毛糸を販売しています。

Iron Water Ranch

ALL-AMERICAN ROADS

（オール・アメリカン・ロード）

全米で最もシーニック・バイウェイ（景勝間道）が多いオレゴン州。

州内を通る4つのシーニック・バイウェイは、その考古学的・文化的価値や 自然・レジャー・景観に優れていることから 「オール・アメリカン・ロード」に指定されています。

その沿道周辺に広がるコロンビア川渓谷、ヘルズ・キャニオン、 クレーター・レイク国立公園、オレゴン・コーストの美しさは必見です。

ALL-AMERICAN ROAD

PACIFIC COAST SCENIC BYWAY

（パシフィック・コースト・シーニック・バイウェイ）

オレゴン州の太平洋に沿った海岸線は584キロにもおよび、

州法によりそのすべてが公共に開放されています。

みんなのビーチへようこそ。

Astoria（アストリア）から Garibaldi（ガリバルディ）

ロッキー山脈の西にある最古の移民入植地 アストリアがこのシーニック・バイウェイの出発 点です。この町は1811年、毛皮交易所として開 かれました。雄大なコロンビア川が太平洋に 流れ込む、海と大河の合流地点であるアスト リアの歴史は、海との関わりなしには語れませ ん。Columbia River Maritime Museum（コ ロンビア川海事博物館）を中心に、海上を行き 交う船、ヴィクトリア調の家屋、シーフードレス トラン、古い缶詰工場が立ち並ぶ埠頭沿いの 通りなど、魅力的なダウンタウンの様子を見渡 すことができます。

Fort Stevens State Park（フォート・スティー ブンス州立公園） での見どころは、何といって

もColumbia Bar（コロンビア・バー）でしょう。

川と海が合流する地点なので、注ぎ込むコロン ビア川の流れと太平洋の波がぶつかり合い、そ の荒々しさはときに危険なレベルにまで達す るほどです。近隣のFort Clatsop（フォート・クラ ソップ）は、西部の州を横断した欧州最初の探 検隊であるルイス・クラーク探検隊の冬季キャ ンプを再現したものです。

家族連れにピッタリなのが、1920年代の遊 歩道やボードウオークゲームなどを楽しめるシ ーサイド 。アートの観点からその姉妹都市とい ってもいいキャノンビーチには、ギャラリーやブ ティックが立ち並び、また海岸にそびえる72メ ートルの海食柱Haystack Rock（ヘイスタック・ ロック） も見ものです。その2つの町の間にあ るのがEcola State Park（エコラ州立公園）。

Bandon

PACIFIC OCEAN

砂地の入り江、緑に覆われたトレイル、雄大な 岬ティラムックヘッドがその中にあります。バイ ウェイは崖や入り江を縫ってネハレム湾の豊か な入り江にたどり着きます。

Garibaldi（ガリバルディ）から Newport（ニューポート）

バイウェイは釣りやカヤックでにぎわうガリ バルディ からティラムック湾の辺りで弧を描く ように内陸部へ向かいます。ティラムックでは Tillamook Creamery（ティラムック・クリーマリ ー） の見学がお薦め。オレゴン州道131号線 を西へ向かい、Trees to Sea Scenic Scenic Byway（トゥリーズ・トゥ・シー・シーニック・バイ ウェイ）に沿ってCape Meares Lighthouse（ ケープ・ミアーズ灯台） まで迂回しましょう。 それからThree Capes Scenic Loop（スリー・ ケープス・シーニック・ループ） に沿って南下 すると、Cape Lookout State Park（ケープ・ ルックアウト州立公園） や巨大な砂丘で知ら れるCape Kiwanda（ケープ・キワンダ）がある パシフィック・コーストにたどり着きます。 リン カーン・シティ では、ビーチのさわやかな風が 凧揚げに向いているほか、Nelscott Reef（ネ ルスコット・リーフ）がサーファーに、Cascade Head Preserve（カスケード・ヘッド保護区）の 原生林がハイカーに人気です。

漁村 デポー・ベイ の自慢は世界最小の航行 可能な港といわれる同名の入り江。漁船もホ エールウオッチングツアーもここから岩がちな 海峡を抜けて太平洋に出ます。オッターロック 周辺の潮溜まりにできる「海の庭」はよく見る と小さな生物がたくさん。近くには、渦巻く海水 のしぶきとぶつかり合うDevils Punchbowl（デ ビルズ・パンチボウル）があります。もっと海の 庭を見たければYaquina Head Outstanding Natural Area（ヤーキーナ・ヘッド・アウトスタン ディング自然地区） へ。ここにはオレゴンで一 番高い灯台もあります。

Newport (ニューポート)から

Coos Bay（クース・ベイ）

ヤーキーナ湾に位置する ニューポート の目 印は、1871年建造のオレゴン最後の木造の灯 台、Yaquina Bay Lighthouse（ヤーキーナ湾 灯台） です。ショップやレストランが並ぶナイ ビーチを散策したら、活気あふれるベイフロン トへ。Oregon Coast Aquarium（オレゴン・コ ースト水族館）を訪ねれば、水面下の生物につ いて詳しくなれるでしょう。近くにあるHatfield Marine Science Center（ハットフィールド海 洋科学センター） はオレゴン州立大学の一部

で、海洋生態学と気候変動を専門に研究してい ます。

ヤハッツ の近くでは、標高244メートルにあ るCape Perpetua Scenic Area（ケープ・パー ペチュア景勝地区） の足元まで波が押し寄せ 渦を巻き、そこからトレイルを上っていくと原生 林に着きます。灯台ツアーを提供しているのが Heceta Head Lighthouse（ヘセタ・ヘッド・ライ トハウス） 。元灯台守の家がＢ&Bになってい て、宿泊も可能です。近くのSea Lion Caves（ア シカ洞窟）では、エレベーターで63メートル下 降し、トドなど海の生物が集まってくる巨大な 洞窟内の展望室まで行けます。夏にはアシカが 近くの岩の上で日光浴をしている姿を目撃で きるでしょう。

フローレンス ではサイユスロウ川に沿って 漁船や多くの店舗が入った歴史的建造物が並 びます。Oregon Dunes National Recreation Area（オレゴン砂丘国立保養所） 周辺では、 デューンバギーによるツアーやサンドボード 用具、四輪バギーなどのレンタルを行ってい ます。

Coos Bay (クース・ベイ)から

Brookings（ブルッキングス）

オレゴンコースト最大の都市 クース・ベイ は、商業漁業・レジャーとしてのフィッシングど ちらも盛んで、カニ漁や潮干狩りでも賑わっ

ています。近くを通るCharleston to Bandon Tour Route（チャールストンからバンドンへの ツアールート） が海岸沿いを走り、ワールドク ラスのゴルフ、アート、それにダイナミックな海 食柱で知られるバンドンで国道101号線と合流 します。

ポート・オーフォード はサイクリングロード Wild Rivers Coast Scenic Bikeway（ワイルド・ リバーズ・シーニック・バイクウェイ） の起点。 ゼニガタアザラシやアシカを見にPort Orford Heads State Park（ポート・オーフォード・ヘッ ズ州立公園） へ行きましょう。コースト山脈か ら流れてくるシックス川とエルク川はサーモン とスチールヘッドのとてもよい釣り場です。 ワイルドで風光明媚な ローグ川 はラフティン グやフィッシングの名所。その水が太平洋に流 れ込む地点が ゴールドビーチです。ここから風 光明媚なローワー・ローグまで川をさかのぼ るジェットボートツアーはぜひお薦め。ウイン ドサーフィンの名所ピストル川の先にSamuel H. Boardman State Scenic Corridor（サミュ エル・H・ボードマン州立景観回廊） があり、 ここにはたくさんの展望台、ハイキングコース があるほか、ビーチへのアクセスも容易です。 温暖な気候とオレゴン最大のセコイア林で知 られるブルッキングスの南部がこのバイウェイ の終点です。

Oregon Coast Aquarium

ALL-AMERICAN ROAD

HISTORIC COLUMBIA RIVER

HIGHWAY SCENIC BYWAY

（コロンビア川歴史旧街道シーニック・バイウェイ）

1400年ほど前の大洪水により形成されたコロンビア川渓谷。

そのそびえたつ絶壁沿いに建設されたのが、アメリカ最初の景勝間道である113キロの 「キング・オブ・ロード（道路の王様）」です。

Troutdale（トラウトデール）から Crown Point（クラウン・ポイント） アメリカ第2の景勝地区である Columbia River Gorge National Scenic Area（コロンビ ア川渓谷国立景勝地区）。ここがキング・オブ・ ロードの出発点です。道路はトラウトデール （州間高速道路84号線17番出口）から景勝 地区の西側境界線を形成するサンディー川 上流をたどり、コーベットを抜けて Portland Women’s Forum State Scenic Viewpoint（ポ ートランド・ウィメンズ・フォーラム・ステート・シ ーニック・ビューポイント） へ。見事なパノラマ が臨めます。

太平洋に至るまで1,931キロにも及ぶ雄大な コロンビア川は、全米4番目に大きな川です。渓 谷の絶壁は、1万8千年から1万3千年前の間に 起きた氷河期の洪水によって形成されました。 展望台からは、その壮大な景色を眺めることが できます。

この渓谷を活かして壮麗な景勝間道（シーニ ック・バイウェイ）を作れないかと考えたのが、 鉄道弁護士のサミュエル・ヒルと優れた技師で あったサミュエル・ランカスターの2人です。 それは一見不可能に近い構想にも思われまし た。険しい断崖絶壁の横を通り、流れの急な川 をいくつも渡って、硬い岩盤をくりぬいたトンネ ルを貫通する道路です。しかしこの難工事は成

Vista House

功し、1916年に最初の区分が開設されました。 新しい道路に沿って最初に建設された見どころ が1918年完成のVista House（ビスタ・ハウス） です。最初の展望台から1.6キロ先の Crown Point(クラウン・ポイント) のてっぺんに位置す るこのドーム建築で、道路建設についての展示 があるほか、ここから比類ない渓谷の眺めを堪 能できます。

滝の世界

バイウェイはCrown Point(クラウン・ポイン ト)から20世紀初頭のツーリングカーに適した 緩いカーブで山を下り、そこから間もなく現れ るのが日差しを遮られた安らぎの空間。シダが 覆う中、滝また滝に遭遇します。

12.8キロほどの区間にLatourell（ラトゥー レル）、Shepperd’s Dell（シェパーズ・デル）、 Bridal Veil（ブライダル・ベール）、Wahkeena (ワキーナ)、Multnomah (マルトノマ滝) の5つ の滝があります。マルトノマは189メートルとい う全米屈指の高さを誇る滝です。（ハイシーズ ン中は、立ち入り許可が必要なので、混雑を避 けるためにシャトルバス、電動自転車、または ガイド付きツアーの検討をお勧めします。）家 族連れにお薦めなのがクラウンポイントの東 にあるラトゥーレル滝。2つの滝をめぐる周回 コース（3.9キロ）があります。州間高速道路84 号線に沿ってさらに進むと、自転車と歩行者専

用のHistoric Columbia River Highway State Trail（ヒストリック・コロンビア・リバー・ハ イウェイ・ステート・トレイル）として復元され た、かつてのハイウェイがあります。この区間で は現在は車の乗り入れ禁止です。この歴史ある トレイルと滝へのハイキングはとても人気で、 特に週末は多くの人が訪れますので、早朝か平 日に行った方がよいかもしれません。2017年 の山火事で被害を受けたハイキングコースもあ りますので、必ず事前に最新情報をチェックし てください。

Multnomah Falls

Tom McCall Preserve

Bonneville Lock and Dam （ボンネビル・ロック&ダム）から Hood River（フッド・リバー）

Bonneville Lock and Dam（ボンネビル・ ロック＆ダム） は、コロンビアの水量を調節 するために建設された数多くのダムのうち、 最初のものです。ビジターセンターの水中ウィ ンドウから魚たちが水力発電タービンを避け てうまく魚梯を上っていく様子を観察できま す。Sturgeon Viewing Center（チョウザメ観 察センター） にも立ち寄りたいですね。ここに は体長3メートル、体重200キロで年齢ほぼ80 歳のチョウザメのハーマンがいます。

ダムができる前、コロンビア川の流れは近く の カスケード・ロック の11.2キロにも及ぶ区間 で一連の滝や急流が荒れ狂っていました。

この区間まとめて「The Great Chute（大きな 急流）」と呼ばれていたほどです。日差しが遮ら れた涼しい川岸に位置するカスケード・ロック は、キャンプ場、ブリューパブ、先住民による魚 市場など、立ち寄りたくなる誘惑がたくさんあ ります。

そこからさらに東へ28.9キロほどのところに あるのが、カイトボーダーやウインドサーファ ーに人気のフッド・リバーエリア。

Historic Columbia River Highway State Trail（ヒストリック・コロンビア・リバー・ハイウ ェイ・ステート・トレイル） の8キロにわたる美 しいTwin Tunnels Trail（ツイン・トンネル・トレ イル） 区間は、眺望スポットがたくさんありま す。車両禁止のこのトレイルには、多くのサイク

リング愛好家やハイカーが、美しい眺望や玄武 岩を掘って作られた長いトンネルを見にやって きます。

Mosier（モージャー）から

The Dalles（ザ・ダレス）

バイウェイはツイン・トンネル・トレイル東 端、 モージャー の出口69番でヒストリック・ハ イウェイに再合流します。Rowena Crest（ロウ ィーナ・クレスト）ではドラマティックな地形は 見応えあるでしょう。またTom McCall Preserve （トム・マコール自然保護区） の中を曲がりく ねって進むトレイル沿いには、春になると野草 が咲き乱れ、その中にはコロンビア川渓谷だけ でしか見られないこの土地特有の植物もあり ます。

Rowena Loops（ロウィーナ・ループ）のスリ リングに急降下するカーブを下って行くと、コ ロンビア渓谷の東の玄関口であるザ・ダレスに 到達します。この町は歴史的にネイティブアメ リカンの集会所でした。この町は19世紀、最初 はルイス・クラーク探検隊の野営地として、次に はオレゴン・トレイルの開拓者たちがコロンビ ア川の危険な急流を下る準備をするための集 結地としての役割を果たしました。その豊かな 歴史をダウンタウンの壁画が今に伝えてくれて います。

さらに詳しく知りたい人は、 Columbia Gorge Discovery Center（コロンビア・ゴージ・ ディスカバリー・センター）へ。当地の自然や文 化の歴史について学べます。特殊な地形によ り生み出された際立った美、多数の屋外レジャ ー、フレンドリーな人々が住む小さな町の数々 など、コロンビア渓谷周辺は何度でも訪れたく なる魅力がいっぱいです。

コロンビア渓谷でのシャトルバスやガイド付き ツアーについては、35ページ掲載のツアー会 社情報をご確認ください。

ALL-AMERICAN ROAD

VOLCANIC LEGACY SCENIC BYWAY

（ボルカニック・レガシー・シーニック・バイウェイ）

火山から火山への225キロに及ぶ道路は見どころがいっぱい。

太古の昔に続いた噴火と噴出した溶岩流が、噴石丘や軽石に覆われた大地を形成し、 さらにはクレーター湖（現在のクレーター・レイク国立公園）まで残してくれました。

Diamond Lake Junction

（ダイヤモンド・レイク・ジャンクション） から

Crater Lake National Park （クレーター・レイク国立公園）

このバイウェイの出発点は国道97号線上の

Diamond Lake Junction（ダイヤモンド・レイ ク・ジャンクション）。ここからオレゴン州道138 号線を西へ上り、Fremont-Winema National Forest（フリーモント・ウィンマ国立林） を抜け るとCrater Lake National Park（クレーター・ レイク国立公園） に出ます。（この入口は通常 雪のために冬季は閉鎖され、利用可能なのは 6月から10月までです。オレゴン州道62号線か

らアクセス可能な南側は通年利用可能です。） 北側入口からのルートが横切る軽石に覆わ れた砂漠はまるで月面のよう。これは古代マザ マ山の大規模噴火の痕跡です。マザマ山の噴 火口が陥没し、できたのが全米一の深さ（592 メートル）をもつカルデラ湖。この湖には支流 がなく、真っ青なその水はすべて雨水と雪解け 水です。

全米一の深さだけでなく、輝くようなエ レクトリックブルーの純粋な水がまた魅力で す。この美しい湖を最初に目にすることがで きる地点は、North Junction（ノース・ジャ ンクション）近くのMerriam Point（メリア ム・ポイント）でしょう。バイウェイはノー

Crater Lake National Park

ス・ジャンクションで湖を囲むように走る 53キロのRim Drive（リムドライブ）と合流 します。

リムドライブの周り方は、時計回りの方が多 くの展望台に行きやすいでしょう。水際まで行 けるこの公園内唯一のトレイルが Cleetwood Cove Trail（クリートウッド・コーブ・トレイル）。

森林監視員が案内するボートツアーの出発点 でもあります。一部のツアーは水面から高さ 213メートルのWizard Island（ウィザード・アイ ランド）に立ち寄ります。

Skell Head（スケル・ヘッド）とそこから少し のCloudcap Overlook(クラウドキャップ展望 台) へ立ち寄って、湖全体の素晴らしい眺望を 満喫しましょう。公園内で最高峰の Mt.Scott （スコット山）に登るハイキングトレイルがあ ります。リムドライブは途中何度か湖を離れ、 丸太と石材作りのCrater Lake Lodge（クレー ター・レイク・ロッジ：1915年建造）へ向かい ます。

Steel Visitor Center（スチール・ビジター・セ ンター） で映像や解説展示を見た後、最後に もう一度、Sinnott Memorial Overlook（シノ ット・メモリアル展望台） から壮大な景色を楽 しみましょう。

Fort Klamath（フォート・クラマス）と

Klamath Lake（クラマス湖）

1863年に米陸軍分営として設立された フォート・クラマスは、今では FortKlamath Museum（フォート・クラマス博物館）となって おり、アメリカ先住民の強制移住の一環だった

モードック戦争でこの要塞が果たした役割を 知ることができます。

バイウェイはここからUpper Klamath National Wildlife Refuge（アッパー・クラマス国 立野生生物保護区）とオレゴン最大の淡水湖 であるUpper Klamath Lake（アッパー・クラマ ス湖） に沿って西へ南へと曲がりながら続き ます。アッパークラマス湖や周辺湿地帯および 他の湖などから成るクラマス盆地は、五大湖の 西側で最大の淡水生態系のひとつを形成して います。

この辺りはボートで周るのが一番です（付 近の売店でボートの貸し出しをしています）。 Rocky Point（ロッキーポイント）近くのUpper Klamath Canoe Trail（アッパー・クラマス・カヌ ー・トレイル）のように、湿地帯の草やユリ咲き 乱れる中を縫う水上トレイルを周ってみましょ う。釣り人ならここら辺で在来魚の大物ニジマ スを探したいところですね。

水路に集まってくる渡り鳥は300種以上。 カオジロブロンズトキ、ダイサギ、カナダヅ ルなどの水鳥、アメリカチョウゲンボウやハ イイロチュウヒなどの猛禽類、何万羽ものガ ン、カモ、白鳥、それにハクトウワシの米本 土最大の群れなどが年に100万羽以上ここを 通ってパシフィック・フライウェイを北南に 移動します。バイウェイは標高2,894メート ルのMt. McLoughlin（マクラフリン山）の近 くでオレゴン州道14号線に合流した後、湖 のハワード湾に沿って斜めに走ります。

CHRISTIAN HEEB

Crater Lake Lodge

Klamath Falls (クラマス・フォールズ)

バイウェイはポンデローサ松の林、馬や牛の 牧場などを通って湖の南端のKlamath Falls（ク ラマス・フォールズ） 方面へ下っていきます。

Link River（リンク川）とLake Ewauna（エワウナ 湖）のすぐ下の水路沿いの遊歩道は、ドライブ で曲げっぱなしだった足を伸ばすのに格好の 場所。ちょっとしたバードウオッチングにも適し ています。ハクトウワシ、イヌワシ、ハヤブサ、カ ナダヅル、ユキコサギなどが見つかるかもしれ ません。

鉄道線路がクラマス・フォールズまで到達し たのは1909年のこと。おかげでサンフランシス コやポートランドの富裕層が観光に訪れるよ うになりました。木こりや牧場の使用人たちに 人気の「娯楽産業」がたちまち広がり、売春宿、 居酒屋、娯楽施設などが立ち並び始めたのも この頃です。

1905年建築のBaldwin Hotel（ボールドウィ ン・ホテル）や1939年のアールデコの Ross Ragland Theater（ロス・ラグランド劇場）など のような、当時の名建築物もいくつか残ってい ます。 Favell Museum（ファベル・ミュージア ム）には、10万点以上のアメリカ先住民の工芸 品や、300点以上の現代西洋芸術家の作品が 展示されています。

バイウェイはクラマス盆地のあと2つの保 護区、Bear Valley National Wildlife Refuge （ベア・バレー国立野生動物保護区）とLower Klamath National Wildlife Refuge（ローワ ー・クラマス国立野生動物保護区）を通って、 クラマスフォールズ南の国道97号線上をさ らに南下します。オレゴン州とカリフォルニア 州の州境にあるFrancis S. Landrum Historic Wayside（フランシス・S・ランドラム歴史公園） には、開拓者たちが古くて危険なオレゴン・ トレイルの代わりに利用するようになった Applegate Trail（アップルゲート・トレイル）を 記念する行事が1996年に開かれました。 バイウェイはさらにTulelake（トゥーリー湖）、 Lava Beds National Monument（ラバ・ベッズ 国定記念碑）、Mt. Shasta（シャスタ山）を過ぎ てLassen Volcanic National Park（ラッセン火 山国立公園）に向かいます。

Upper Klamath Canoe Trail

ALL-AMERICAN ROAD

HELLS CANYON SCENIC BYWAY

（ヘルズ・キャニオン・シーニック・バイウェイ）

北米で最も深い渓谷ヘルズ・キャニオンとワローワ山脈が、

この335キロのルートの最大の見どころ。 このルートが通るオレゴン州北東端部はネズ・パース族の故郷です。

La Grande (ラ・グランド)

1800年代半ば、30万人以上の開拓者が緑 豊かな牧草地のある住環境を求めてオレゴ ン・トレイルを西へ向かいました。多くの者 が選んだのは、現在3,218キロのルートが通 るラ・グランド。山地からの川が草深い広大 な谷間に流れ込み、作物の栽培や家畜の放牧 に理想的な環境でした。

ラ・グランドは現在もオレゴン州東部の 主要な商業中心地であり、またイースタン・ オレゴン大学がある学園都市としての顔も持 っています。活気あふれる同市はまた、ワロ ーワ山地への便利な出発点でもあります。

Elgin（エルジン）から

Enterprise（エンタープライズ） エルジンでは毎年7月に、プロが技を競う ロデオ大会Elgin Stampede（エルジン・スタ ンピード）を開催しています。

ダウンタウンにあるレンガ造りのオペラ ハウスは1912年建造。修復後、今も様々な 公演を主催するほか、建物内には歴史博物館 もあります。エルジンはまた、グランド・ロ ンド川とワローワ川の間の深い谷間を走る Eagle Cap Excursion Train（イーグル・キャ ップ遊覧列車）の発車地点でもあります。

Hells Canyon

バイウェイは ミナム から曲がりくねった

渓谷を通り、ときおり雪をかぶるワローワ山 脈の方向へ、雄大な景色の中ワローワ川に 沿って南下していきます。The Minam State Recreation Area（ミナム州立保養地）には川 沿いのキャンプ場があり、釣り人やラフティン グ愛好家に人気です。

次にバイウェイが到着するのがワローワ郡 ジョセフ酋長とネズ・パース族が「曲がりくねっ た川の美しい谷」と呼んだワローワ渓谷がこ こにあります。ネズ・パース族は馬術に優れ、 彼らの先祖代々の土地に移住してきた入植者 たちと何十年も平和に共存していました。しか し1877年、ジョゼフ酋長とネズ・パース族はア イダホ州の居留地への強制移住から逃れるた めにこの渓谷を後にしなければならなくなりま す。これがネズ・パース戦争の始まりで、これを 機に両者（先住民と入植者）の文化が対立す ることになりました。

Wallowa Band Nez Perce Trail Interpretive Center（ワローワ・バンド・ネズ・パー ス・トレイル利用案内センター）は国立公園 局との協力の下、ネズ・パース族に関する展 示を行ったり、毎年7月に Tamkaliks（タム カリクス）の祭典を開いて伝統的なダンス、 食べ物、歌、衣装で祝うなど、ネズ・パース 族の文化尊重に力を入れています。

郡庁所在地の エンタープライズ では、ダ ウンタウンの中心部に残る19世紀の建築と 現在の農業経済が一体となって、旧西部の雰 囲気を残しています。

Joseph（ジョセフ）と

the Wallowas（ワローワ山脈）

ジョセフ は活気あふれるアートコミュニ ティ。ダウンタウンではギャラリーやスタジ オ、それにパブリックアートのインスタレー ションを楽しめる歩道などが目に入るでしょ う。全米にその名を知られるブロンズ鋳造所 のValley Bronze (バリー・ブロンズ)が行って いるツアーに参加してみませんか？粘土模型 から完成品の鋳物までの制作工程を見学でき ます。

国有林のEagle Cap Wilderness（イーグル・ キャップ荒野）やHells Canyon National Recreation Area（ヘルズ・キャニオン国立保養所） の地図、立ち入り許可、最新情報などを入手 したい方はWallowa Mountains Visitor Center（ワローワ山脈ビジターセンター）へ。ここ では展示も行っています。

Wallowa Lake Tramway

近くの真っ青な ワローワ湖 は高山の間に 挟まれた美しい氷河湖です。Wallowa Lake State Park（ワローワ・レイク州立公園）に はキャンプ場や、ボート、カヤック、パドル ボードがレンタルできるマリーナがありま す。5月中旬から9月いっぱいまではロープ ウェイWallowa Lake Tramway（ワローワ・ レイク・トラムウェイ）で、ハワード山（標 高2,500メートル）の頂上まで簡単に行くこ とができます。

Hells Canyon（ヘルズ・キャニオン） バイウェイは ジョセフ から東の ヘルズ・ キャニオンの方へ向かい、それから南に折れ て荒々しい自然美のイムナハ川としばし平行 に進みます。この川はキングサーモンやスチ ールヘッドの大切な産卵場です。ヘルズ・キ ャニオンを見るなら、オロコット・キャンプ 場近くで農道3965号線を左折してヘルズ・ キャニオン展望台へ。渓谷の景観には息を呑 むでしょう。幾世紀にもわたってスネーク川 に侵食され、深さは1.6キロ以上にも及びま す。（注意：ここからスネーク川は見えませ ん。）ヘルズ・キャニオンの東縁では2,400 メートル以上も急降下する断崖絶壁になって いる個所もあり、あのグランド・キャニオン ですら敵いません。

バイウェイに戻ると、農道39号線は南に進 み、オレゴン州道86号線とのジャンクションに 到達します。コッパーフィールドとオックスボウ を過ぎてから北に迂回して、ヘルズ・キャニオ ン・ダムとHells Canyon National Recreation Area Visitor Center（ヘルズ・キャニオン国立 保養地ビジターセンター）に向かいましょう。 河川の高さからこの巨大な渓谷を見ることが できます。また、渓谷を通ってスネーク川の急 流に降りる爽快なラフティングツアーやジェッ トボートツアーもここから出ています。（でこぼ こ道なので、季節によっては閉鎖される可能性 があります。必ず事前に確認してください。）

ハーフウェイ や リッチランド などの町か らは、山々や山麓の丘を周る馬やラマでのガ イド付きツアーが出ています。ベイカーシ ティの近くにあるNational Historic Oregon Trail Interpretive Center（ヒストリック・オ レゴン・トレイル国立利用案内センター）で は、アメリカ西部を決定的に変えた大移住に 関する展示と生きた歴史体感プログラムを提 供しています。

ベイカーシティ は米国国家歴史登録材に 登録済みの建物が100軒以上もあり、散策に 最適なダウンタウン。馬車ツアーで、または 徒歩で、博物館、ギャラリー、クラフトビー ル醸造所、蒸留所、職人技が光るチョコレー トメーカーなどなど多彩な見学ができます。

Eagle Cap Wilderness

人が知らないところへ

オレゴンの有名観光地を周った後は、 さらなるアドベンチャーに出かけましょう。

1 Willamette Falls（ウィラメット滝）

ポートランドの南に位置するオレゴンシテ ィ。穏やかに流れるウィラメット川が、ここ で突如ウィラメット滝となって激しく落下し ます。巨大な三日月形のウィラメット滝は幅 457メートル。パシフィック・ノースウェスト（ 太平洋岸北西部）で最大の水量を誇る滝で す。その下で、サギが川岸に戯れミサゴが上 空を舞う中、水上に出てみませんか？

eNRG Kayaking（eNRGカヤッキング）で は、滝の下流の穏やかな水面でのカヤッ クツアーやパドルボードツアーを提供し ています。水遊びだけでなく、ツアー中 にガイドがこの地域の多層的な歴史につ いての解説もしてくれます。この辺りは グランド・ロンド部族連合の先祖代々の 土地であり、オレゴン・トレイル開拓の 最終地点でもあったのです。

2 Samuel H. Boardman State Scenic Corridor（サミュエル H. ボードマン州立景勝道）

ゴールドビーチとブルッキングスの間にの びる太平洋沿いの海岸線19キロは、オレゴ ン・コーストの中でも最高かもしれません。 そびえたつ海食柱の数々、観光地化されて いないビーチ、打ち寄せる波、海鳥たちの 鳴き声が道路沿いを彩ります。国道101号 線に沿う脇道はどれもスペクタクルな眺望 が開け、その多くが海岸線を辿る オレゴン・ コースト・トレイルに繋がっています。South Coast Tours（サウス・コースト・ツアーズ）の ツアーに参加して、海に出てみては？活気あ るポート・オーフォードの港や岩がちな入り 江をカヤックで周れます。

3 Salmon-Huckleberry Wilderness

（サーモン・ハックルベリー・ウィルダネス） 幹の太さが車ほどもある大木とガラスのよ うに澄んだ川―サーモン・ハックルベリー荒 野は太古の自然が手つかずのまま残ってい るような土地です。ポートランドからここま でSalmon River Trail（サーモン・リバー・ト レイル） を歩けばわずか1時間。ウェルチズ の近く、Salmon River Road（サーモン・リバ ー・ロード）上にある入口から川に沿って、 地面をシダが、頭上をスギやアメリカツガの 枝葉が覆うハイキングコースです。この自然 がいっぱいのコースを往復するのも楽しい ですし（往復で6.5キロほど）、他のコースを 組み合わせて楽しむのもいいでしょう。

Willamette Falls

4 McKenzie River National Recreation Trail（マッケンジー川 国立レクリエーション・トレイル）

太古の昔に何度も繰り返された火山噴火は オレゴン中部にドラマティックな痕跡を残 しました。溶岩に形成された荒々しい川床 の滝を流れ落ちる マッケンジー川 、輝くよう な青緑の池、地下の溶岩洞などです。この曲 がりくねった川を42キロ以上も辿る マッケ ンジー・リバー・トレイル は、バックパッカー やマウンテンバイカーに人気があり、 Cog Wild（コグ・ワイルド） がベンドからのマウ ンテンバイク用シャトル便を運行しているほ か、オーダーメードのガイドツアーも手配し ています。

5 Cove Palisades State Park （コーブ・パラセイズ州立公園） メトリアス川、クルックド川、デシューツ川の 3つが合流して形成しているのが、マドラス 近くの深い玄武岩峡谷に広がるLake Billy Chinook（ビリー・チノック湖）。コーブ・パリ セーズ州立公園で湖畔のトレイルを歩いた ら、Triple T Outfitters（トリプル・T・アウト フィッターズ）によるボートでの「ガイド付き フィッシングツアー」か「クルックド・リバー・ キャニオン・ツアー」に参加して、183メート ルの圧倒的な断崖絶壁を水上から堪能して ください。

6 Rogue River National Scenic Trail （ローグ川国立景勝トレイル）

カヤック、ラフティングでの急流下り好きや 急流での釣り愛好家の間で有名な、流れの 急なローグ川。陸からはなかなかアクセスで きませんが、北岸に沿ったローグ・リバー・ト レイル（64キロ）のおかげで、ハイカーでも 壮大なローグ川流域でのアドベンチャーを 楽しむことができます。さらに、 Morrisons

Rogue Wilderness Adventures（モリソン ズ・ローグ・ウィルダネス・アドベンチャーズ） が提供する4日間ツアーなら、歩く際の負担 をぐっと軽減。

観光客がハイキングを楽しんでいる間に、ガ イドがいかだでその晩宿泊するロッジまで 荷物を運んでくれるのです。片田舎の歴史あ るロッジに到着するころには、おいしい食事 と心地よいベッドが待っています。

7 Owyhee Canyonlands

（オワイヒー・キャニオンランズ） オレゴン東部の広大な砂漠に深い亀裂を刻 むオワイヒー川。ここを見て周るなら、春のラ フティングでしょう。驚くほど人が少なく、オ ワイヒー川キャニオンランズで圧倒的な自然 を満喫できます。Ouzel Outfitters（ウーゼ ル・アウトフィッターズ） による5日間ツアー なら、古代のペトログリフが刻まれた渓谷を いかだでのんびり通り、クラス2～3の急流下 りを楽しむほか、砂地でキャンプしたり峡谷 を登って春の日光浴まで楽しめます。

Lake Billy Chinook

連邦認定９部族の 伝統文化を体験

遥か昔から、現在のオレゴン州には先住民族が住んでいました。その文化は住んでいる土地 の風景と同じくらい、豊かで多様です。今日、オレゴン州には９つの連邦認定部族が住み、旅 行者を温かく迎えてくれます。博物館、ギャラリー、文化センターなどを訪ねたり、パウワウや 季節の行事を体験したり、部族所有のリゾートはじめ観光施設を満喫してください。

TRAVIS COOPER

Dr. Jason Younker, chief of the Coquille Indian Tribe

Burns Paiute Tribe

（バーンズ・パイユート族）

オレゴン州東部のハーニー盆地はバー ンズ・パイユート族の故郷の中心。この部族 の歴史はなんと750世代以上に及ぶことが 考古学的に証明されています。ビュート（砂 岩の小さな丘）、野生の馬、果てしなく続く景 観―バーンズ・パイユート族の故郷は、アメ リカ西部らしい景色が広がる地域です。

ハインズとバーンズの間にある部族の Old Camp RV Park（オールド・キャンプRVパ ーク）は、この広大な辺境の地を探索するの に最適な拠点です。しっかり準備をしてガソ リンを満タンにしてから、Steens Mountain Loop Tour Route（スティーンズ・マウンテン・ ループ・ツアー・ルート）やMalheur National Wildlife Refuge（マルヒュア国立野生動物 保護区）など、魅力あふれるスポットに向け て出発しましょう。

バーンズでは、Tukwahone’Culture & Heritage Center（トゥクワホーン文化遺産セ

ンター）が部族の職人のオリジナル作品を 販売するほか、展示や写真を通して部族の 歴史をたどることもできます。

ラクロスの起源がアメリカ先住民族の競 技にあるということをご存じですか？毎年8 月に開かれるBurns Paiute Powwow and Lacrosse Tournament（バーンズ・パイユー ト・パウワウ＆ラクロス・トーナメント）では、 ドラムやダンスのコンテストと共に、ラクロ スの様々なトーナメントが行われます。

Confederated Tribes of Coos, Lower Umpqua and Siuslaw Indians（クース、ローワー・アンプク ア、サイウスローのインディアン部族 連盟）

クース、サイユスロウ、ローワー・アンプク アの人々は、有史以前から、太平洋沿岸の河 川と入り江のそばで繫栄を謳歌してきまし た。レッドシダー（米杉）で風雨に強い木造 の家プランクハウスを建て、旅をするための

Traditional high-prow canoe

丸木舟を作り、樹皮や大きな枝から衣類や バスケット、ロープや薬品を作りあげました。

彼らは今も、フローレンスやクースベイと いった部族の中心部にある沿岸部の地域 周辺と強い結びつきを持っています。歴史 的な旧市街フローレンスからわずか3.2キ ロのThree Rivers Casino Resort（スリー・リ バーズ・カジノ・リゾート）や、これと隣接する 砂丘と海草に囲まれたOregon Dunes Golf Links（オレゴン・デューンズ・ゴルフリンクス） で、部族のおもてなしを体験してください。

さらに、80.5キロ南方にあるクースベイの Three Rivers Casino（スリー・リバーズ・カジ ノ）でスリリングな賭博体験を、またウォータ ーフロントにある人気抜群のCafe 1297で食 事をすれば、もう最高です。

Coquille Indian Tribe

（コキーユ・インディアン族）

オレゴン州南西部の豊かな森と海は、コ キーユ・インディアン部族の永遠の故郷で す。コキーユの文化では、サケが特に重要な 役割を果たします。9月のMill-Luck Salmon Celebration（ミル・ラック・サーモン・セレブ レーション）はサケの沿岸海域への帰還を称 える儀式ですが、観光客が先住民と共に部 族の遺産と歴史を分かち合える機会を提供 するという側面も。週末のハイライトは伝統 的な露天焼きのサケのディナー、カヌーレー スにドラムやダンス、それから伝統的な衣類 や食べ物を販売するマーケットも外せませ ん。

そのすべてを体験できるのが、サウスコ ーストのクースベイを見下ろすMill Casino Hotel & RV Park（ミル・カジノ・ホテル＆RV パーク）。ウォーターフロントでのダイニン グ、賭博（ゲーム）、コンサート、フードフェ スその他のイベントを満喫するのに最高の 場所です。のどかな環境は、サウスコースト の美しい景色を探索する拠点として最適で しょう。

Mill Casino Hotel & RV Park

Old Camp

RV Park

地元の人たちへの敬意を忘れずに 部族の人たちは自分たちの文化を観光 客が体験するのを温かく迎えてくれます が、敬意をもって訪れることを忘れず、 また次の点に留意してください。

• 一般公開されている部族イベントはそ の旨が明示されており、その他の集ま りはすべてプライベートなものです。

• 人やイベントを撮影する際は、必ず許 可をとってからにしてください。

• 遺物や工芸品を触ったり、埋葬地や聖 地を乱すようなことは控えてください。

• 部族の土地に武器、ドラッグ、アルコ ール類を持ち込までないでください。

Cow

Creek Band of Umpqua

Tribe of Indians（アンプクア族イン ディアンのカウ・クリーク・バンド）

トウヒの森を勢いよく流れるアンプクア川 は、サケやヤツメウナギなどの伝統食の重 要な供給源として、カウ・クリーク・アンプク アの人々にとって長い間生活の中心でした。 かつて彼らの先祖の土地にはこのような豊 かな川谷がたくさんありました。今も部族メ ンバーたちは親交を深め、泳ぎ、ハックルベ リーを摘むためここに集い、また7月の Cow Creek Tribal Pow Wow（カウ・クリーク族の パウワウ）など、行事をここで開催します。

州間高速道路5号線沿いのローズバー グとグランツ・パスの間に位置する Seven Feathers Casino Resort（セブン・フェザー ズ・カジノリゾート）は、カウ・クリーク族が 所有・運営するオレゴン南部で人気の統合 型リゾート。客室300のホテル、7軒の飲食 店、River Rock Spa（リバー・ロック・スパ）、そ れにエキサイティングな賭博とショーが楽し めるカジノを備えています。Seven Feathers Truck & Travel Center（セブン・フェザーズ・ トラック＆トラベルセンター）に行けば、RVパ ーク、デリ、燃料その他のサービスを含め、こ の美しい地域を周る旅行者の便を図ってく れます。

Confederated Tribes of Grand Ronde（グランド・ロンドの部族連盟）

現在オレゴン州西部、ワシントン州南西 部、カリフォルニア州北部となっている広大 な土地を故郷とする、複数の先住民部族か ら成る、強力な部族連合があります。彼らが 基盤としているのがポートランドの南西97 キロ付近にある森林に覆われた丘と緑豊か な川谷などです。

この部族連合が所有・運営する人気の 統合リゾートが Spirit Mountain Casino Resort（スピリット・マウンテン・カジノリゾー ト）。高級宿泊施設、多彩な飲食店、エキサイ ティングな賭博場などがそろい、またライブ ミュージック、スタンダップコメディ、フェステ ィバルなどが連日催されます。8月に訪れれ ば、部族が主催する毎年恒例のパウワウ・コ ンテストを見られるかもしれません。このコ ンテストには、北米全土からダンサーが民 族衣装で集まります。

近隣のChachalu Museum and Cultural Center（チャチャル博物館・文化センター） では、展示や写真また儀式用の工芸品など を通して、部族の過去や現在そして将来の ストーリーを共有します。来館者はスマート フォンのアプリを使えばゲームや歌に参加で きるほか、部族の言語であるChinuk Wawa

（チヌーク・ワワ）語の断片を聴くことも可 能です。

Chachalu Museum and Cultural Center

The Klamath Tribes（クラマス族）

オレゴン州最大の淡水湖であるアッパー・ クラマス湖。ここはクラマス盆地の中心であ り、クラマス族の魂でもあります。彼らの先 祖代々の土地には、今日のオレゴン州南部 にある森林、草原、山脈、それにＧiiwas（クラ マス語で「クレーターレイク」）を含む水路な どが織りなす、息を呑むほど美しく多様な風 景が広がっています。

チロキンに部族が所有する Kla-Mo-Ya Casino（クラモヤ・カジノ）、Sleep Inn & Suites（スリープ・イン&スイーツ）、 Crater Lake Junction Travel Center（ク レーターレイク・ジャンクション・トラ ベルセンター） には快適な宿泊施設やエ ンターテインメント施設がそろっていま す。この経営によって地元の経済が繫栄 し、部族が力を入れている環境保護活動 への資金援助にもなります。

8月下旬、チロキンでは Restoration Celebration（復興祭）が開催され、パレー ド、若者たちによるロデオなどが繰り広げら れ、食べ物や工芸品の屋台も出るほか、多く の部族から集まるダンサーたちの大規模な パウワウコンテストも行われます。

Confederated Tribes of Siletz Indians（シレッツ・インディアン部族 連合）

カスケード山脈から太平洋岸にかけての 多彩で広大な土地に30以上ものアメリカ先 住民が古来住んでいました。今日ではシレッ ツ・インディアンの連合部族としてまとまり、 先祖代々の故郷に根ざす様々な文化的慣習 と生活様式を今に伝えています。

Chinook Winds Casino Resort（チヌーク・ ウィンズ・カジノリゾート）があるのは沿岸部 の保養地として屈指の人気を誇るリンカー ン・シティの一等地。ここに賭博、飲食、ライ ブエンターテインメントの施設がそろい、18 ホールのゴルフコースもあります。太平洋沿 岸にのびるビーチも目の前です。

近くのLogan Road RV Park（ローガン・ロ ードRVパーク）では、カジノとリゾート内のプ ールやスパへ行くシャトル便が24時間運行 しています。

シレッツ族は毎年2つの公開パウワウを 主催しています。8月にシレッツの野外で開 催されるNesika Illahee Pow-Wow（ネシ カ・イラヒー・パウワウ）と、11月にチヌーク・ ウィンズ・カジノリゾートの館内で催される Restoration Pow-Wow（復興記念パウワウ） です。

Confederated Tribes of the Umatilla Indian Reservation （ウマティラ・インディアン居留地連合部族） ルイス・クラーク探検隊の西部探検を手 助けしたとして同探検隊の日誌に記載があ るカイユース族、ウマティラ族、ワラワラ族 は、とてもやさしい人々です。現在、ウマティ ラ・インディアン居留地の部族連合として 団結し、ペンドルトンの東に豊かなコミュニ ティを作り上げています。部族が所有・運営 している観光スポットとしては、Wildhorse Resort and Casino（ワイルドホース・リゾー ト＆カジノ）、Wildhorse Golf Course（ワイ ルドホース・ゴルフコース）、それに受賞歴の あるTamástslikt Cultural Institute（タマス トスリクト文化研究所）があります。同研究所 は部族の豊かで物語性に富んだ歴史を紹介 し、また西洋人による西部開拓がもたらした 影響を先住民の視点で年代順に記録してい ます。

７月最初の週末に開催されるWildhorse Powwow（ワイルドホース・パウワウ）は、オ レゴン州最大規模のパウワウのひとつ。北 米中のたくさんの部族からドラマーや歌唱 グループ、職人、ダンサーが集まります。9月

OF THE CONFEDERATED TRIBES OF SILETZ INDIANS

Chinook Winds Casino Resort

Nesika Illahee Pow-Wow

のKidz Pow Wow（キ ッズ・パウワウ）は、12 歳以下の子どもたちがダンスコンテストや 伝統的なゲームに興じます。

Confederated Tribes of Warm Springs （ウォーム・スプリングス部族連合） コロンビア川とオレゴン州南東部の砂漠 に祖先のルーツを持つワスコ族、ウォーム・ スプリングス族、そしてパイユート族。その３ つの部族で構成するウォーム・スプリングス 部族連合は、現在フッド山の南、ポンデロー サ松の林と岩がちな渓谷の間に居住してい ます。今日、この部族の土地はデシューツ川 を境とし、オレゴン州道26号線とウォーム・ スプリングスのコミュニティの近くに、部族 が携わる観光施設やビジネスがあります。

Museum of Warm Springs（ウォーム・ス プリングス博物館）では、実物大の伝統的な 住居やマルチメディアのプレゼンテーショ ン、交易品や先祖代々の家宝の豊富なコレ クションが、部族の文化をよみがえらせてい ます。一方、Indian Head Casino（インディア ン・ヘッド・カジノ）では、スロットマシンやテ ーブルゲーム、トーナメントやダイニングな ど、ナイトライフのお楽しみが盛りだくさん。 近くのKah-Nee-Ta Village（カニータ村）に は50年以上前から観光客に人気の温泉があ り、2023年に改装したばかりです。カニータ 村にはアメリカインディアンの伝統的なテン ト「ティピ」をはじめ、モーテルやRVパークな どの宿泊施設があります。とっておきのお楽 しみは、デシューツ川でのフライフィッシン グ。特に、プロのガイド夫婦によるLittleleaf Guide Service（リトルリーフ・ガイドサービ ス）のツアーなら最高でしょう。このツアーで は、先住民の土地にある河岸のトレイル（63 キロ）へのアクセスが可能です 。

Wildhorse Powwow

Deschutes River

オレゴンのツアー会社

せっかくのオレゴン観光。生涯心に残るような旅にしませんか？それなら現地ガイドを利 用することをお勧めします。現地を知り尽くしたオレゴンのツアー会社が練りに練った旅行プ ランを作成してくれます。現地のガイド会社に頼めば、最高のハイキング、水上ツアー、サイク リングロードなどを選んでくれるだけでなく、必要な用具や安全器具なども用意してくれる ので安心です。ガイドがいれば、秘境やあまり知られていないところへ行くこともできますし、 その一方で現地の人々への影響を最小限に抑えることもできます。ガイドなしではあまり行 けないような場所へ連れて行ってもらえると同時に、より環境に配慮した旅ができるなんて、 ステキではありませんか？

America’s Hub World Tours

（アメリカズ・ハブ・ワールドツアー） オレゴンの多様なワイン文化、バードウオ ッチング、風光明媚な沿岸部など、様々なテ ーマをメインにツアーをご用意。数日、1泊2 日、日帰りコースから選べます。（多彩な内容 を盛り込んだちょっと風変わりなツアーも）

AmericasHubWorldTours.com

Blue Sky Rafting

（ブルー・スカイ・ラフティング）

日帰りの水上ツアーなら、ポートランドに最 も近いBlue Sky Raftingにお任せ。風光明媚 な川谷の緑深い原生林を抜け、サンディー 川とクラカマス川で急流下りを楽しみます。 半日コースと全日コースがあります。

BlueSkyRafting.com

Cog Wild Bicycle Tours

Portland Spirit Cruises

Cascades Outdoor Center

（カスケード・アウトドア・センター）

最高のマウンテンサイクリング、いかだの急 流下り、景勝地のハイキング―ウィラメット・ バレーでのレジャーならCascades Outdoor Centerへ。ウェストファイアから出発する毎 日運行のシャトルバスやガイド付きツアー で、滝、野草の咲く草原、国有林などにご案 内します。

CascadesOutdoorCenter.com

Clackamas River Outfitters

（クラカマス・リバー・アウトフィッターズ）

フラットウォーター（静水域）でのパドルボ ード、カヤックでの急流下り、パックラフティ ングにリバーサーフィン。Clackamas River Outfittersならそのどれもが可能です。河川 にそった様々な場所でレンタルやレッスン をご用意します。

ClackamasRiverOutfitters.com

Cog Wild Bicycle Tours

（コグ・ワイルド・バイシクル・ツアーズ）

オレゴン中部やウィラメット・バレーで最高 のマウンテンサイクリング用シングルトラッ クへのアクセスをお任せください。ベンドや オークリッジ周辺へのシャトルバスやガイド 付きツアー、カスタムアドベンチャーツアー、 冬場のファットバイクツアーなど、ご予約を お待ちしております。

CogWild.com

E-Bike Multnomah Falls

（Eバイク・マルトノマ・フォールズ）

車運転に煩わされることなく、E-バイクでオ レゴンを象徴する「waterfall alley (滝通り)」

の壮大な美しさを心ゆくまで満喫しましょ う。ヒストリック・コロンビア・リバー・ハイウ ェイ沿いのサイクリングツアーなら、圧倒的 な滝の光景を心ゆくまで楽しめます。ハイキ ングトレイルへのアクセスも可能。（ガイドは 付きません）

EBikeMultnomahFalls.com

eNRG Kayaking

（eNRGカヤッキング）

ラフティングやカヤッキング、パドルボーデ ィングやチュービングが、ポートランド中心 部のすぐ近くで可能です。全米最大級の規 模を誇るウィラメット滝まで漕いでみません か？それともサンティアム川やクラカマス川 の急流下り？いずれもご予約を。

eNRGKayaking.com

Go Wild American Adventures （ゴー・ワイルド・アメリカン・アドベンチャーズ） オレゴン東部の山あいでワイルドなグルメツ アーを。経験豊富なガイドが家族向けツアー、 グループツアー、貸し切りツアーなどで、ブル ー山脈やワローワ山脈でのパックラフティン グやバックパッキング、豪華なワイルドキャン プにご案内します。

GoWildUSA.com

MountNbarreL Guided Tours

（マウント＆バレル・ガイドツアー） コロンビア川渓谷のワインとフッドリバー・ バレーの美しい景観。この2つをメインに、ワ インテイスティング、ランチを含むツアーを ご提供します。（テイスティングルームへのア クセス権付）日帰り、数日、サイクリングツア ー、シャトルバスでのご対応が可能です。

MountNbarreL.com

Oregon River Experiences

（オレゴン・リバー・エクスペリエンス） ジョン・デイ川、デシューツ川、ローグ川、 グランド・ロンド川などなど、Oregon River Experienceならオレゴン中の急流下りが可 能。日帰りツアーか数日ツアー、またはカス タムツアーで、オレゴンの美しい川をお楽し みください。

OregonRiver.com

Portland Spirit Cruises

（ポートランド・スピリット・クルーズ） ウィラメット川のクルーズで、ポートランドの スカイラインを水上から眺めてみませんか？ パシフィック・ノースウェストの料理を楽しみ ながらのブランチ/ランチまたはディナークル ーズ、もしくは観光だけのクルーズから選択 可能です。ホリデーシーズンには特別クルー ズも出航します。

PortlandSpirit.com

Slabtown Tours

（スラブタウン・ツアーズ）

ポートランド別名スラブタウン（ポートラン ドが製粉所の町として全盛期を迎えてい た19世紀の呼称）の歴史について学べる ウォーキングツアー。コースはノブ・ヒル、 セント・ジョーンズ、ノースウェスト23番街 があります。夜間のみの不気味な幽霊ツア ーも。（いずれも所要時間は約90分）

SlabtownTours.com

South Coast Tours

（サウスコースト・ツアーズ）

荒々しい自然美や風景に溶け込む野生生物 たち。そんなオレゴンコースト南部を堪能す る多種多様な方法があります。South Coast Tours ではパドルボード、カヤック、シュノー ケル、釣り、サーフィンなどのツアーをご提 供。

SouthCoastTours.net

Wildwood Adventures

（ワイルドウッド・アドベンチャーズ）

ポートランドから出発する便利なツアーを ご用意。コースはコロンビア川渓谷の滝めぐ り、フッド山、ウィラメット・バレーのワインカ ントリー、ポートランド市中心部、オレゴン・ コーストなどから選べます。一般参加型ツア ーと貸し切りツアーどちらも可能です。

WildwoodTours.com

Wine de Roads

ワイン・ド・ロード）

ウィラメットバレーのワインカントリーを 自転車で周って新たな発見を。Chehalem Valley（チェハレム・バレー）・サイクリングツ アーとChampoeg State Heritage Area（チ ャンポエグ州立遺産地域）サイクリングツア ーは、どちらも厳選したテイスティングルー ムへの立ち寄りが含まれます。（自転車レン タルとランチ付）

WineDeRoads.com

South Coast Tours

州立ウェルカムセンター

オレゴンで最高の体験をしたいなら、オレゴンの人に聞くのが一番です。

州内にはオレゴン州観光局（トラベルオレゴン）運営のウェルカムセンターが8か所あり、無料の 州の地図や旅行ガイド、Wi-Fi、化粧室はもちろんのこと、他にも様々なアメニティを備えています （5～9月の間無休で営業）。

ウェルカムセンターの旅行アドバイザーは、故郷オレゴンを愛している人たちばかり。州内の観 光について熟知しており、各地でのお薦めアクティビティや見どころなどについて教えてくれます。

自分らしい旅にするための情報がきっと得られるでしょう。ウェルカムセンターついての詳しい情 報、所在地、営業時間などについては、OregonWelcomeCenters.comをご覧ください。

1 ASHLAND

（アシュランド）

カスケードをテーマにした施設に火災監視 所のレプリカ、子どもの遊び場、デバイス用 充電スタンド、快適なソファなどが設えてあ ります。地元で焙煎された無料のコーヒー を飲みながら、休憩はいかがですか？カスケ ード山脈とシスキュー山脈の景観を満喫し てください。

所在地：ODOTSiskiyouRestArea（オレゴン運輸局シスキュー 休憩所）カリフォルニア/オレゴン州境の北21キロ(マイルポ スト12.7)。I-5N（州間高速道路5号線）から、北方面車線か らのみアクセス可能

電話：+15416250575

2 KLAMATH FALLS

（クラマス・フォールズ）

ボルカニック・レガシー・シーニック・バイウ ェイ沿いという、立ち寄るには絶好の場所 です。コーヒーで休憩しながら地図やエキス パートからの旅行ヒントが得られます。馬の ための囲いがあるので、馬で旅行中の人も 気軽に立ち寄れます。

所在地：ODOT Midland Rest Area（オレゴン運輸局ミッドラン ド休憩所）カリフォルニア/オレゴン州境の北14.5キロ、クラマ ス・フォールズの南2.8キロ。アクセスはHwy.97（国道97号線） から

電話：+15418827330

3 ONTARIO（オンタリオ）

時差に気を付けてください。美しい高地砂漠へ の玄関口にあるこのセンターは、オレゴン州と はいえ、山岳部時間帯に入ります。ここではオ レゴン・トレイルの歴史についても紹介してい ます。

所在地：ODOTOntarioRestArea（オレゴン運輸局オンタリオ 休憩所）オレゴン/アイダホ州境の西0.4キロ。I-84W.（集患高速 道路84西線）西方面車線からのみアクセス可能。

電話：+15418898569

4 BOARDMAN（ボードマン）

ここSAGEセンターは、サステナブルな農業 やエネルギーについて、マルチメディアを使 った楽しいインタラクティブな展示を通して 啓発しています。熱気球に乗るシミュレーシ ョンをはじめ色々あるので体験してみましょ う。アイスクリームを味わうのも忘れずに。

所在地：101OlsonRoad,SAGECenter(SAGEセンター）I-84（州 間高速道路84号線）の出口164から

電話：+15414817243　VisitSAGE.com

5 OREGON CITY （オレゴンシティ）

開拓時代のオレゴンについて詳しく知りたい 人にはEnd of the Oregon Trail Interpretive （エンド・オブ・オレゴン・トレイル資料館）が お薦め。キャンドル作り、盛装、ワゴンの積み 込みなどの実践的な展示を行っています。

所在地：1726WashingtonSt.,TheEndoftheOregonTrail InterpretiveCenter（エンド・オブ・オレゴン・トレイル資料館） I-205（州間高速道路205号線）の出口10から

電話：+15036579336　HistoricOregonCity.org

6 PORTLAND INTERNATIONAL AIRPORT（ポートランド国際空港）

『Travel+Leisure』誌で全米最高の空港に8 度選ばれたポートランド国際空港。飛行機か ら降り立ったら、サスカッチ像の近くにある このウェルカム・センターにぜひ立ち寄って ください。これから始めるオレゴンでのアド ベンチャーにきっと役立つでしょう。

所在地：7000NEAirportWay、到着フロア手荷物引取所のタ ーンテーブル5番の近く。車でのアクセスはI-205（州間高速道 路205号線）から

電話：+15032844620

7 SEASIDE（シーサイド）

1805年に有名なルイス・クラーク探検隊がオレ ゴン・コーストにたどり着きました。その歴史を 称える記念碑がシーサイドにあります。現代の 旅行者ならここにある特大のビーチチェアも欠 かせませんね。写真映え間違いなしです。

所在地：SeasideVisitorsBureau（シーサイド観光局）7N.Roosevelt Drive (Hwy.101)and Broadway St.（ルーズベルト・ドライブ（国道 101号線）またはブロードウェイ・ストリート沿いの７N） 電話：+15037383097、SeasideOR.com

8 BROOKINGS（ブルッキングス） パシフィック・コースト・シーニック・バイウ ェイ沿いにあるので、素晴らしいオーシャン フロントの眺めが広がります。ビーチへのア クセスにも便利で、ピクニックテーブルも。 館内には海洋生物についての情報があり、ま た子どもの遊び場があるので親子連れでも 安心です。

所在地：オレゴン州立公園のひとつ Crissey Field State Recreation Site（クリスジー原野州立レクリエーション地区） 14433オ レゴン/カリフォルニア州境の北 0.8キロ、ブルッキン グスの南8キロ。Hwy.101S.（国道101号線南方面側） 電話：+15414694117

*営業日および時間は変更されることがありますので、事 前に確認してください。

Ashland Welcome Center

オレゴン州観光局 公式刊行物

フリーダイヤル：+1 800 547 7842

TravelOregon.com

Eメール：info@traveloregon.com

理事長 Richard Boyles

副理事長 Lucinda DiNovo

理事 David Gremmels, David Penilton, Maria Ponzi, Mia Sheppard, Erin Stephenson, Greg Willitts, Scott Youngblood

CEO Todd Davidson

グローバルマーケティング担当副局長

Kevin Wright

グローバルセールス担当ディレクター

Greg Eckhart

グローバルセールス担当プログラム マネージャー Gabi Duarte

グローバルセールス担当セールス マネージャー　Lorna Davis

グローバルセールス担当コーディネーター

Gabriella Linquist

トラベル・オレゴン・ インターナショナル・ガイド

ガイドブック担当ディレクター

Megan Kirkpatrick

クリエイティブディレクター

Nickie Bournias

編集主任

Jennifer Burns Bright

プロジェクトエディター

Eileen Garvin

デスク Morgan Stone

シニアアカウントエグゼクティ

Fletcher Beck, Betsy Hand

広告営業コーディネーター

Max Cyphers

デジタル制作コーディネーター

Alison Kattleman

トトラベル・オレゴン・ インターナショナル・ガイド出版元

MEDIAMERICA INC.

社長兼CEO Andrew Insinga 業務担当者

Bill Lee

所在地

12570 SW 69th Ave., Suite 102

Portland, OR 97223

電話：+1 503 223 0304

www.mediamerica.net

Astoria

Newport

Portland

Salem Eugene Hood River Ontario Pendleton

Baker City

Brookings Klamath Falls Madras

Roseburg

Bend Ashland

オレゴン州の7地域

オレゴン東部

（EASTERN OREGON）

大きな空と広大な景観が広がるオ レゴン東部は先祖代々の歴史が 紡がれてきた土地でもあります。 色彩豊かな峡谷、曲がりくねった 川、自然そのままの高山、それに人 けのないゴーストタウンまであり、 アドベンチャーもいっぱい。

オレゴン中部

（CENTRAL OREGON）

日差しも雪もいっぱいの高地砂漠 が広がるオレゴン中部。山中のハ イキング、きらきら光る河川での釣 りやラフティングなどが楽しめる ほか、年間通してスキーやゴルフ ができるのも魅力です。

オレゴン南部

（SOUTHERN OREGON） 森林におおわれた丘陵や手つか ずの河川、謎めいた洞窟、それに 全米一深い湖まであるオレゴン南 部。自然に囲まれた中に散らばる 小さな町にはアートとカルチャー の魅力がいっぱい。

ウィラメット・バレー

（WILLAMETTE VALLEY） 歴史的な農地やブドウ畑が広がる 一方、大学都市も抱えるウィラメッ ト・バレー。車を止めてのちょっと

した飲食やワインのテイスティン グ、ベリー摘み、博物館めぐりなど が楽しめます。

フッド山＆コロンビア川渓谷

（MT. HOOD & THE COLUMBIA RIVER GORGE ） 風光明媚な川の渓谷沿いに続く 断崖絶壁、一気に流れ落ちる滝、 それに州の最高峰があるこの地域 はアウトドアレジャーのワンダーラ ンド。ハイキングのほか、強めの風 に乗ってのセーリングから果樹園 での果物狩りまで楽しめます。

ポートランド地域

（PORTLAND REGION）

グルメやカクテルのほか、有名メ ーカーや工芸品で知られる活気 あふれる都市中心部を、森林や農 場、河川やなだらかな丘陵などが 取り囲み、都市と自然のコントラス トが見事です。

オレゴン・コースト

（OREGON COAST）

584キロにおよぶ公共の海岸線沿 いに砂浜や自然の彫刻ともいう べき岩石群が並び、また灯台や漁 村が点在しています。ここをドライ ブすれば、そのドラマティックな 風景に畏敬の念を抱くかもしれま せん。

『トラベル・オレゴン公式観光ガイド』は、オレゴン観光局（所在地319SWWashingtonSt.,Suite700, Portland, OR 97204）の委託により、MEDIAmerica Inc.が発行しています。本出版物に記載される特 定の観光スポット、施設およびサービスは、いずれも例示に過ぎず、記載されていることで、オレゴン州 がその内容を保証するものではありません。Copyright ©2023 すべての著作権はオレゴン州に帰属 します。

印刷：JournalGraphics

パシフィック・ノースウエストへ出 かけてみませんか？大自然の中で のアドベンチャー、クラフトビール に地元料理、そしてアートを愛す る優しい人々が迎えてくれます。

スペクタクルなオレゴンで、自分 にとっての最高のスポットを見つ けてください。

オレゴン中部を訪れるなら、旅の プランの参考に VisitCentralOregon.comを ご覧ください。

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