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tuv.com munication 2015 年

第 11 号

今月のトピック REACH 規則:SVHC 候補リスト ‒ p. 2 最新国際規制情報‒ p. 3 テュフ ラインランドの製品認証 マークに個別の ID 番号が発行さ れます‒ p.4

NEWS from TÜV Rheinland Group テュフ ラインランド、医療機器分野で福島県 と覚書締結 ‒ p. 5 テュフ ラインランド ジャパン、エーオン ジャパンによる太陽光発電所向け新保険ス キームに参画‒ p.6 高圧ガス試験サービスを 2016 年 1 月より 開始‒ p. 7 ファナック株式会社の人との協働作業可能 な「緑のロボット」に安全認証を発行‒ p. 9

ビジネス機械・情報システム産業協会主催 EMC ワークショップをテュフ ラインランド テクノロ ジーセンターで実施‒ p.10 <連載> いまさら聞けない風力発電②‒ p.11 <連載> 異文化発見!ドイツ人学生のつぶやき No.4:ドイツのクリスマス ドイツ人インターン生が日本での発見やドイツの 文化を紹介します!‒ p.13 セミナー・展示会情報‒ p.15


REACH 規則:SVHC 候補リスト 7物質に関するパブリック・コンサルテーションについて 人体や環境に重大かつ回復不能な影響を及ぼすことが懸念される物質は、高懸念物質 (SVHC)と呼ばれます。欧州 REACH 規則において SVHC と特定された物質は、まず候補リ ストに記載され、最終的に SVHC リストに記載されます。 現在、第 13 次 SVHC にて 163 物質が SVHC リストに記載されており、今回の候補リストの 物質が全て SVHC として確定すれば、163+7=170 物質が SVHC リストに記載されることに なります。 2015 年 8 月 31 日、欧州化学物質庁(ECHA)は、7 物質を SVHC 候補として公表しました (下表参照) 。ECHA は、これらの物質に関する調査書類を作成し、関係者のコメントを募 集するパブリック・コンサルテーションを行いました (募集期間は 45 日間で 2015 年 10 月 15 日に終了しています)。 No.

Substance name

EC number

CAS

SVHC property

number

1

1,3-propanesultone

214-317-9

1120-71-4

Carcinogenic (Article 57 a)

2

2,4-di-tert-butyl-6-(5-

223-383-8

3864-99-1

vPvB (Article 57 e)

253-037-1

36437-37-3

vPvB (Article 57 e)

201-545-9

84-61-7

Toxic for reproduction (Article 57 c);

chlorobenzotriazol-2-yl)phenol (UV-327) 3

2-(2H-benzotriazol-2-yl)-4-(tertbutyl)6-(sec-butyl)phenol (UV-350)

4

Dicyclohexyl phthalate

Equivalent level of concern having probable serious effects to human health and the environment (Article 57 f) 5

Hexamethylene diacrylate (Hexane-

235-921-9

13048-33-4

1,6-diol diacrylate)

Equivalent level of concern having probable serious effects to human health (Article 57 f)

6

Nitrobenzene

202-716-0

98-95-3

Toxic for reproduction (Article 57 c)

7

Perfluorononan-1-oic acid

206-801-3

375-95-1

Toxic for reproduction (Article 57 c);

(2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,9-

21049-39-8

PBT (Article 57 d)

heptadecafluorononanoic acid and

4149-60-4

its sodium and ammonium salts

SVHC: Substances of Very High Concern,

ECHA: European Chemicals Agency

関連サービス:REACH ◆お問い合わせは、カスタマーサービス(TEL: 045-470-1850 E-mail: info@jpn.tuv.com )までお願いします。◆

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最新国際規制情報 テュフ ラインランドは、ウェブサイトで、世界の規制や国際規格に関する最新情報をお届 けしています。記事により日本語訳もご覧いただけますので、ぜひご活用ください。

最新国際規制情報のウェブサイトはこちら www.tuv.com/jp/latest-regulations

最近の最新国際規制情報から 米国 FDA/CDRH は、米国内および外国の定期的 QSR 査察の分析結果を公表 中国 CCC:携帯電子機器で使用される「バッテリー」の重要部品試験追加に関する決議 (TC03-2015-01) EN ISO 14119:2013:ガードと共同するインターロック装置 FDA/CDRH は、医療機器と体外診断用医療機器の市販許可申請(510(k)と PMA)において IMDRF 作成の Tables of Contents を使用するパイロットプログラムを 9 月から開始

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テュフ ラインランドの製品認証マークに 個別の ID 番号が発行されます 2016 年 1 月 1 日より、テュフ ラインランドが発行する製品認証マークには原則として*、 個別の ID 番号が付与されることになりました。これはドイツにおいて今後、法的要件に応 えるための変更となります。この法的要件とは消費者保護にかかわるもので、消費者向け の広告として使用される認証マークについては、参照できる情報を提供しなければならな い、というものです。このため、2016 年 1 月 1 日以降テュフ ラインランドより新規に発 行される認証のマークには、個別の ID 番号がつけられることになりました。個別の番号そ れぞれが、テュフ ラインランドの認証プラットフォーム Certipedia にリンクし、試験や試 験基準など、認証に関する説明が提供されます。 マネジメントシステムの認証マークは従来より個別の番号となっています。製品認証マークについて、一

部例外があります。ウェブサイトの表をご参照ください。

これまで、製品認証マークにはその種類を代表する番号を使用することが可能でした。例 として、GS マークが 100000000、TÜV Bauart マークが 200000000 などです。2016 年 1 月 1 日以降、このようなマークごとの代表番号は使われなくなります。 なお、2016 年 1 月 1 日以前に発行された認証書で、上記の代表番号が使われている場合、 その追加ページは代表番号のまま発行されます。 認証マークの例(TÜV Bauart マーク) 赤で囲んだ部分の ID 番号が、認証ごとに 個別の番号となります。

認証マークの基本デザインや QR コードの使用については、変更はありません。個別の番号 がつけられることにより、消費者や関連各所の皆様は、認証に関する情報が簡単に検証で きるようになります。 個別番号へは随時切り替えをお願いいたします。切り替えつきまして不明な点がございま したら、担当者までお知らせください。 テュフ ラインランドは、お客様の製品の安全性やシステムの信頼性のアピールにさらに貢 献できるよう務めてまいります。ご不明な点がございましたら日ごろの当社営業担当、ま たはカスタマーサービスセンターまでお問合せ下さい。また、ウェブサイトには今回の変 更に関わる情報を掲載しております。あわせてご覧ください。 ◆お問い合わせは、カスタマーサービス(TEL: 045-470-1850 E-mail: info@jpn.tuv.com )までお願いします。◆

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NEWS from TÜV Rheinland Group テュフ ラインランド、医療機器分野で福島県と覚書締結 テュフ ラインランドと福島県は、2015 年 10 月 14 日、医療機器分野で連携強化の覚書を 締結しました。 今後、テュフ ラインランドと福島県は、現在福島県で整備中の「ふくしま医療機器開発支 援センター」の発展および運営に協力します。また、相互の人材交流および人材育成、両 者が有する試験所間の協力、両者が有する試験所の利用者に対する相互支援など、連携を 強化してまいります。 テュフ ラインランド グループのグローバルネットワークを活用し、福島県の医療機器関 連企業の海外進出を強力にサポートいたします。

調印式の様子 左:福島県副知事 鈴木 正晃 様 右:テュフ ラインランド AG 製品部門担当副社長 ラルフ・ヴィルデ

福島県によるプレスリリース http://fuku-semi.jp/iryou-pj/system/archive.php?cd=20151022000159 ◆お問い合わせは、マーケティング部広報課 (TEL: 045-470-1860 E-mail:pr@jpn.tuv.com までお願いします。◆

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テュフ ラインランド ジャパン、エーオン ジャパンによる太陽光発電所向け新保険 スキームに参画 太陽電池モジュールの長期信頼性を明確化するテクニ カルデューディリジェンス テュフ ラインランド ジャパンは、世界最大の保険・再保険ブローカーであるエーオング ループの日本法人であるエーオンジャパン株式会社による、太陽光発電所向け新保険ス キームに参画しました。 この保険スキームは、太陽光発電事業に対するプロジェクトファイナンス向けに、モジュー ル製品・出力保証をバックアップする画期的なもので、2015 年 10 月 22 日より本格的なサー ビス提供が開始されました。 このスキームでは、テュフ ラインランド ジャパンのテクニカルデューディリジェンスが 導入されており、①使用される太陽電池モジュールの長期信頼性を明確化するテクニカル デューディリジェンス、②テクニカルデューディリジェンスによって最小化した欠陥リス クの保険による補填(モジュールメーカー倒産後)、の二段構えで太陽光発電事業における 長期信頼性の確保を支えるものです。 エーオンジャパンによるプレスリリース: http://www.aon.com/japan/product_services/by_specialty/risk_management/PR/ajl_pr_20151022.jsp

◆お問い合わせは、カスタマーサービス(TEL: 045-470-1850 E-mail: info@jpn.tuv.com )までお願いします。◆

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高圧ガス試験サービスを 2016 年 1 月より 開始 CNG および LPG 試験設備を関西テクノロジーセンターに 新設 テュフ ラインランド ジャパンは、関西テクノロジーセンター(KTAC、大阪市)に CNG(圧 縮天然ガス)と LPG(液化プロパンガス)試験設備(CNG/LPG テストラボ:仮称)を新設し、 2016 年 1 月より高圧ガス試験サービスを開始します。今回の新設により、国連欧州経済委 員会(UN ECE)の多国間協定である、高圧ガス自動車用部品の認可規制 UN ECE R110*1 お よび R67*2 の要求試験を行うことが可能になります。

関西テクノロジーセンター(KTAC)

天然ガスは世界各地に豊富に埋蔵されており、安定した供給が見込まれています。シェー ルガスなど非在来型を含めると、回収可能な埋蔵量は約 250 年分と言われ、新しいガス田 も次々と発見されています。天然ガスは、メタンを主成分としているため、CO2 排出量が石 油より 20%少ないなど環境改善が期待できます。そのため、環境負荷の低減に向けた取り 組みとして天然ガス自動車の普及が進んでいます。日本政府は「次世代自動車」の普及を 促進しており、2030 年までに次世代自動車の新車販売を 5 割∼7 割と目標を掲げています。 次世代自動車とは、電気自動車、燃料電池自動車、ハイブリッド自動車などですが、天然 ガス自動車もその一種です。特に重量車であるトラックやバスなどで実用化されており、 将来的に需要が増えるとされています。

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テュフ ラインランド ジャパンは、将来見込まれる需要増加に対応するため、高圧ガスに 使用されるインジェクター、フューエルレール、バルブ、レギュレーター、燃料パイプ、 フィルター、センサーなどの自動車用高圧ガス機器関連メーカーを対象に、新サービスを 開始することを決定しました。 UN ECE R110 および R67 の規制では、製品のクラスに応じて過圧強度、漏れ、耐久性、 CNG/LPG 適合性、耐食性、耐乾熱性、オゾン老化、温度サイクル、耐振動性など、さまざ まな試験が要求されています。テュフ ラインランド ジャパンは、既存の電磁両立性(EMC) 試験設備と併せて、E マーク*3 認可取得に必要な全ての試験をワンストップで行い、認可証 を発行できるようになりました。また、COP*4 の確認試験を実施し、試験結果を記録保管す ることで、認可当局によるメーカーへの監査に対してもサポートしますので、メーカーは、 今後は COP の負担なく、製造を継続できるという利点があります。 *1 UN ECE R110: CNG の要求事項 *2 UN ECE R67: LPG の要求事項 *3 E マーク: ECE regulation もしくは欧州自動車 EMC 指令の要求事項に適合した自動車 部品に対して表示する適合マーク。 *4 COP: E マークの認可を取得した企業は、取得後に定期的に「生産の適合性(COP)」確認 試験を行うことが要求されています。 ◆お問い合わせは、カスタマーサービス(TEL: 045-470-1850 E-mail: info@jpn.tuv.com )までお願いします。◆

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ファナック株式会社の人との協働作業可 能な「緑のロボット」に安全認証を発行 テュフ ラインランドは、このたびファナック株式会社が開発した、人との協働作業を可能 にした協働ロボット「緑のロボット」 (モデル名 CR-35iA)に対し、欧州機械指令および EMC 指令への適合性評価を行い、第三者認証 TÜV ライセンスを発行しました。本製品は、テュ フ ラインランドを通じて韓国 KCs認証も既に取得しており、複数の海外規制に適合した世 界初の協働ロボットです。 11 月 10 日、テュフ ラインランド ジャパン新 横浜本社で、認証書授与式を行いました。 ファナック株式会社 ロボット事業本部 ロボッ ト研究所 協働ロボット開発部長の森岡 昌宏氏 は、「日本では、2013 年の労働安全衛生規則の 一部改正に伴い、安全柵などの設置義務が緩和 され、作業者とロボットの協働作業が可能とな りました。あらゆる分野において協働ロボット 右:ファナック株式会社 ロボット事業本部 ロボット研究所 協働ロボット開発部長 森岡 昌宏 様 左:テュフ ラインランド ジャパン 製品部 部長 フランク・ピラー

の需要が見込まれています。ファナックの協働 ロボット CR-35iA は、世界初となる 35kg の高 可搬タイプの協働ロボットで、今年 4 月に正式

発売しました。安全柵を必要としないため、人とロボットが一緒に作業することで、重量 物の搬送や部品の組み付けなどさまざまな作業において、作業効率を上げることが可能で す。今回、審査の厳しい第三者認証機関の安全認証を取得し、日本および海外へスムーズ な事業展開が可能になり、うれしく思います」と話されています。 またテュフ ラインランド ジャパン 製品部 部長のフランク・ピラーは、次のようにコメ ントしています。「テュフ ラインランドは、サービスロボットを含む次世代ロボット分野 において、安全性評価や海外認証サービスを提供してきました。センサーや制御技術の発 展に伴い産業用ロボット国際規格(ISO 10218)の最新版では、人とロボットの共存・協働 作業が認められています。この度、ファナック様独自の安全機能を搭載した次世代産業用 ロボットの安全性評価に係れて光栄です。今後もさまざまな分野で御社の発展のお役に立 ち、ひいては協働ロボットを使用する企業の安全確保と作業効率化に寄与できることを 願っています」。 【参考】ファナック ウェブサイト http://www.fanuc.co.jp/ja/product/new_product/2015/201503_kyoudourobot.html ◆お問い合わせは、カスタマーサービス(TEL: 045-470-1850 E-mail: info@jpn.tuv.com )までお願いします。◆

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ビジネス機械・情報システム産業協会主催 EMC ワークショップをテュフ ラインランド テクノロジーセンターで実施 テュフ ラインランド ジャパンは、一般社団法人ビジネス機械・情報システム産業協会 (JBMIA)が主催した、ASEAN 諸国の EMC 試験機関技術者向け EMC ワークショップの開 催をサポートしました。 このワークショップは今回で 3 回目*となり、複合機を題材に、より高度なイミュニティー 試験の実演を中心として、テュフ ラインランド テクノロジーセンターで 4 日間にわたり 実施されました。参加者は、BPPT(インドネシア)、B4T(インドネシア) 、SIRIM(マレー シア)、EEI(タイ)、QUATEST 3(ベトナム)からと多岐にわたり、それぞれ理解を深めら れていました。 現在、ASEAN 諸国では、IT 機器に対する EMC・安全・環境・その他の規制導入の枠組みを 構築しており、このワークショップは、よりスムーズな規制制度導入を目的とした活動の 一環となります。 テュフ ラインランド ジャパンは、試験や認証に加え、多方面から日本のお客様の海外市 場展開をサポートしてまいります。 *1 回目、2 回目は参加機関の ASEAN 内試験設備で実施。

ワークショップの様子

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<連載>いまさら聞けない風力発電② 第 2 回 ギアボックス / 風車の検査 (第 1 回 ブレードおよびローターについて) <ギアボックス> 2MW 級の風車では、ナセル(本体)の先端にあるブレードとハブで構成されているローター は、風を受けると 1 分間に 10∼20 回転程度の比較的ゆっくりとした速度で回転します。こ の低速の回転をメインシャフト(主軸)によりギアボックス(増速機)へ伝え、そこで回 転を増やして発電機へエネルギーを伝えます。 一般的に、発電機は 1 分間に 1,000∼2,000 程度回転させる必要があるため、標準的なギア ボックスは、主軸から低速・高トルクの回転をまず遊星ギアを使って 10 倍程度に増速し、 そこから低速軸→中間軸→高速軸と平行ギアで段階的に増速していき、発電機へと回転エ ネルギーを伝達します。 なお、低速回転で発電が可能なタイプの発電機(多極同期発電機)を用いて、ローターの 回転を発電機に直接伝達させる、ダイレクトドライブシステムと呼ばれるタイプの風車も ありますが、この場合はギアボックスが不要となります。

ギアボックス内部 歯車のダメージ例

2MW 級で直径が 80m にもなる風車の回転力を 発電機に伝えるギアボックスは、過酷な条件下 で動作しており、点検・整備が欠かせません。 定期的なオイル分析、交換したオイルフィル ター内の異物確認、温度センサーや振動セン サーの異常感知など、目視検査することにより、 異常個所の特定と症状を具体的に把握すること ができます。なお、ギアボックス内部の状態を 確認するには内視鏡ビデオ/カメラを用いた検 査が効果的です。

なお各種センサーにより異常を感知しなくても、6 ヵ月または 12 ヵ月周期で内視鏡検査を 定期的に実施し、各種ベアリング類やギア類の状態を継続的にモニターすることは、風車 のコンディションを維持するためにも、とても重要です。ギアボックスの異常を早めに発 見し、大事に至る前にナセル内で修理することができれば、風車を停止している期間を最 小限に抑えることができ、地上にギアボックスを下ろす為のクレーンなどの費用をセーブ することも可能です。 <風車の検査> 検査の重要性 発電コストが経済的な風力発電は、将来性のあるクリーンエネルギーとして太陽光発電と 共に注目が高まっており、急速に成長しています。自然に吹く風はコストがかからないた め、風力発電の主なランニングコストはメンテナンス費用と補修費用になります。 風力発電機は一般的に耐年数が 20 年間程度と言われていますが、その 20 年間、メンテナ ンスフリーと言うわけではありません。定期的な点検と補修をすることによって、20 年間 の寿命をまっとうすることが可能になります。事業者にとっては、生産性(発電量)を最 大にし、想定外の故障による運転停止を最小限にすることが大切です。 通常の契約では、ウインドファーム建設後の数年間は、風車メーカーが保証期間内のメン テナンスを実施することが一般的ですが、保証期間が終了するとメンテナンスの責任は風 車の所有者に移転することになります。よって、保証期間が終了した直後に大掛かりな修

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理が発生することがないように、保証期間終了直前に風車メーカーと共に検査を行う事が 一般的です。この検査では、ギアボックスやブレードなどの主要コンポーネントをメイン に風車全体を詳細に検査し、発見された不具合などについて風車メーカーと対応について 協議します。 検査の種類 A. 定期検査 風車メーカーや機種によって違いがありますが、一般的には 1 年に 1 回か 2 回実施。 B. 保証期間終了時の検査 風車メーカーから事業者へメンテナンスの責任を移行するときに実施します。契約期間に もよりますが、通常は運転開始から2年後や3年後に実施。 C. ライフタイム検査(耐年数を迎える風車について診断) 風車が稼動耐年数を迎える際、運転継続が可能かの判断材料として実施する検査。 D. 既存ウインドファーム購入時の検査(風車の状態を診断) 稼働中のウインドファームを購入する計画がある場合、風車の状態を確認するために実施 すべき検査。 E. スポット検査(不具合発生時:原因を調査・対策を提案) 何か風車に不具合や故障が発生したとき、その故障の原因を調べると共に、修理の方法や 防止策を提案。 定期安全管理検査制度 2015 年 6 月に改正電気事業法が公布されました。その中で、2017 年度には、定期安全管理 検査制度の導入が予定されています。この背景には、風車の重大事故が近年多発しており、 ハブやナセルが落下したり、ブレードが飛散したり、ナセルの火災が発生したりと、公衆 の安全をも脅かす事態が続いていることがあります。これらの事故の調査の結果、その大 半は定期的にメンテナンスを行うことで惨事を防げたということが判明しています。 この制度では、稼働中のウインドファームにおいて、事業者が行った定期検査に関する書 類、記録、体制などについて定期的に審査を行うことになっています。公衆の安全に関わ る事故を防止することが制度の主な目的であり、そのような観点で審査を行うことが想定 されています。具体的には、タワーの倒壊、過回転によるブレードやローターの落下、ブ レードの損傷による飛散、ナセルの火災などの事故を防止するための検査を事業者が定期 的に実施しているかをチェックすることになると思われます。風力発電機における検査は、 法的に義務付けられることで、今後より重要視されることになります。

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<連載>異文化発見!ドイツ人学生の つぶやき No.4:ドイツのクリスマス ドイツ人インターン生が日本での発見や独文化を紹介します! 皆さんこんにちは、ご機嫌いかがですか?秋から冬へと季節も移り変わりつつあります。 ドイツ人にとって、冬の最大の関心事はなんと言ってもクリスマスで、さまざまな伝統が あります。今回は私のもっとも大好きな「クリスマスマーケット」と「クリスマスクッキー」 について、お話ししたいと思います。 ドイツでは、「クリスマスマーケット」は多く の都市、街、村で、それぞれの伝統に基づいた 形で展開されます。皆さんがドイツ観光を楽し みたいのでしたら、ぜひ、盛大で、有名なクリ スマスマーケットをエンジョイしてください。 例えば、ニュルンベルクの Christkindlesmarkt、 ドレスデン、フランクフルト、シュトットガル トのマーケットが私のお薦めです。独自の美し い飾り付けが楽しめます。ローストアーモンド、 クレープ、典型的なドイツのブラートヴルスト (焼きソーセージ)など、たくさんの食べ物が 楽しめるだけではなく、クリスマスデコレー ションに関心がある人なら、新しく、いろいろ な種類の可愛いアイテムを見つけることがで きる場となります。 実を言うと、12 月の毎週末にクリスマスマーケット巡りをするのが 私の趣味なのです。友達と会い、クリスマス菓子を食べたり、温か いポンチ*を飲んだり、きめ細やかに装飾されたヒュッテを歩き回 ることを毎年の楽しみとしていました。残念ながら、今年はその楽 しみが実現できません。 *

お子様版グリューワインとも言えるもので、ジュースやスパイスで作ります。甘くて、

アルコール無しなので、私は大好きです。

クリスマスクッキー作りも伝統的な行事です。クリスマスクッキーだけでなく、一般のクッ キーでもそうですが、作るのは手間がかかるものです。クリスマスクッキーは繊細さが要 求されるので大変です。11 月の終わりから 12 月初めの週末は準備に追われます。なぜクリ

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スマスクッキーを作るのが大変かというと、普通のクッキーより粉が少なく、挽いたアー モンドやヘーゼルナッツと、多量のバターを使うからです。 多くの種類のクッキーがありますが、特筆すべきはお ばあさんのレシピが存在することです。各家庭特有の 味、嗜好が反映されています。ですから、クリスマス 前にプレゼントとして、それぞれの家庭の味のクッ キーが交換されることがよくあります。私の好きなも のは、左の写真の中にありますが、Spitzbuben と呼ば れるもので、2枚のやわらかいクッキーの間に苺かラ ズベリーのジャムをはさんであります。実は、私は甘 党ではありません。食べることより、作ることが好き クリスマスクッキー(ミシェール作)

で、プレゼントとしてあげることが好きなのです。結 局、私の家族や友達は、たくさんのクッキーに囲まれ

ることになります。皆さんも本物のドイツのクリスマスクッキーを味わってください。美 味しいですよ(^_^)! *テュフ ラインランド ジャパンは、テクノロジーセンター(横浜市、GTAC)オープンを 記念して、クリスマスマーケットを開催し、近隣の方々にヒュッテ、グリューワインを楽 しんでいただきました。現在でも年末には、ドイツ人幹部が本格的なグリューワインを作 り、社員が味わっています。日本のクリスマスマーケットも各地で盛大に開催されていま す。ドイツビールやブラートヴルストを楽しんでみてください。(編集部コメント) (英語で執筆、編集部で翻訳)

ミシェール・クレメントさん

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セミナー・展示会情報

セミナー

ISO 9001:2015 および ISO 14001:2015、改訂対応のための解説 セミナー

ISO 9001:2015 年度版および ISO 14001:2015 年度版の改訂作業が終 了し、2015 年 9 月 15 日に、両 ISO 版規格が正式に発行されました。 日

時:2015 年 12 月 15 日(火)

今回の改訂では、事業プロセスと ISO 9001/14001 マネジメントシス

テムの、更なるシームレス化が課題となっています。

9:30∼13:00(14001)

ISO 9001/14001 規格改訂の主要なポイントと各箇条の詳細につい

14:00∼18:00(9001)

て、テュフ ラインランドは認証取得企業の皆様を対象に、改訂対応

複数回開催

参加費:3,000 円(1 規格)

のための解説セミナーを開催します。

6,000 円(2 規格)

東京/横浜、浜松、名古屋、大阪、福岡で、複数回開催します。

(消費税込み)

詳細は下記ウェブサイトをご確認ください。

所:横浜、浜松、名古屋、大坂 福岡

http://www.tuv.com/jp/japan/about_us_jp/fairs_events/event_info /eventdetails_jp_260612.html

セミナー

機能安全エンジニア(FSE)資格コース - IEC 61508

機能安全規格は初期からの安全設計を要求しており、当コースの受 講で設計・開発に関する要求事項を理解できます。機能安全の概念を

時:2015 年 12 月 1 日(火)∼

理解することで、IEC 61508 に適合する部品の選定をはじめ、機器ま

12 月 4 日(金)

たはシステムの設計を、より確実・専門的に行うことが可能になりま

参加費:350,000 円(講義と試験) (消費税別)

す。また、機能安全には機能安全管理に関する要求事項があり、人

320,000 円(講義のみ)

員の適性能力を立証する必要があります。当 FSE コース試験の合格 者は、機能安全エンジニアの資格を取得できます。

所:新横浜

※定員に達したため申込を締切りました

セミナー

日米欧のソフトウェア利用医療機器の規制概論

日米欧のソフトウェア利用医療機器に適用すべき法規制、規格、ガ イダンス、その法的根拠、設計開発への適用方法、および市販許可

10:00∼17:00

申請について、ソフトウェアの規制対応に重点をおいて包括的に解 説します。

時:2015 年 12 月 10 日(木)

参加費:29,000 円(消費税別) 場

所:東京

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☆無料セミナー☆ 労働安全衛生マネジメントシステム ISO 45001 導入セミナー

セミナー

ISO 9001 および ISO 14001 の 2015 年版が発行されました。労働安全 衛生マネジメントシステムも 2016 年 10 月頃 ISO 45001 として発行

時:2015 年 12 月 11 日(金) 13:30∼16:30

される予定です。ISO 45001 に関しても ISO 9001 や ISO 14001 と同 様に、 「ISO 専門業務用指針附属書 SL」が採用されます。労働安全衛

参加費:無料

生にご興味お持ちの方は、ぜひご参加ください。

所:浜松勤労会館 U ホール

☆無料セミナー☆ コーポレート・ガバナンスコード∼今、求められている非財務情報 開示とは∼

セミナー

CSR や環境への対応、コーポレートガバナンス(企業統治)の問題は、 経営層だけでなくビジネスにかかわるすべての人にとって大切なも

時:2015 年 12 月 11 日(金) 14:00∼16:30

のです。欧州においては、これらの取り組みを非財務情報として開 示することが強制になるなど、コーポレートガバナンスへの取り組

参加費:無料

みは日本においても重要度を増しています。このほど日本大学商学

所:東京都産業労働局秋葉原庁舎

部の村井教授をお迎えし、幅広い方に聴講いただけるセミナーを無 料で開催します。

☆無料セミナー☆ 世界が注目!売り上げを伸ばす最新手法、NPS 企業導入セミナー 【株式会社 wizpra と共催】

セミナー

ロイヤルカスタマーを増やし、長期的に安定して業績を伸ばす手法 として世界中で注目を集める NPS(ネットプロモータースコア)に

時:2015 年 12 月 16 日(水)

ついて解説します。

2016 年 1 月 29 日(金)

<内容>

2016 年 2 月 26 日(金)

1. NPS とは(NPS を導入するメリットと注意点)

※上記 3 回は全て同じ内容

2.

いずれも 14:00∼17:00

収益向上に繋げる NPS を活用した顧客体験マネジメント

3. NPS 導入を成功させるためのテュフ ラインランドの新たな取り 組みについて

参加費:無料 場

所:テュフ ラインランド ジャパン 新横浜本社

<お申し込みなど詳細はこちら> http://www.tuv.com/jp/japan/about_us_jp/fairs_events/event_info /eventdetails_jp_260864.html

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セミナー

安全評価・認証の実務者が語る『機械安全と第三者評価・認証』 【主催:一般財団法人 日本機械工業連合会】

リスクを受け入れ可能なレベルに低減させた機械を設計・製造する ことは機械メーカの責務です。このために機械安全の安全要求の標 準化が進められており、わが国でも日本工業規格(JIS)として発行 されています。規格の要求に沿って機械が設計・生産されているか

時:2016 年 2 月 5 日(金) 10:00∼17:00 参加費:会員及び協賛団体会員 5,000 円(学生員 2,000 円)

を客観的に確かめる方法として、第三者による評価制度があり、欧 米では長年の実績があります。しかしながら、わが国では製造者に よる評価(第一者評価)およびユーザによる評価(第二者評価)に

会員外 8,000 円 場

所:日本機械学会 会議室

比べ、第三者評価が浸透していないのが実情です。当講習会では、 機械安全と第三者評価・認証の必要性とその意義および第三者評 価・認証を行う際に問題となる点を第三者評価・認証実務者により 事例を交えて解説を行います。テュフ ラインランド ジャパンから、 杉田吉広とフエンテス・アドリヤンが講師として参加します。 <お申し込みなど詳細はこちら> http://www.jsme.or.jp/icm/seminar.html#seminar-next

セミナー

ハラスメント研修 ∼職場のハラスメントがもたらすリスクと対策・対処法∼

セクシャルハラスメントやパワーハラスメントをはじめとする職場 内での各種ハラスメントが、近年労務管理上見過ごせない問題と なっています。本研修では、セクハラ・パワハラが企業にもたらす

日時など詳しくは左記ウェブサイト をご覧ください。

リスクの大きさを理解し、未然に防ぐ方法や起きたときの対処法な どを学んでいただきます。ぜひ企業内でハラスメント対策に取り組 む機会としてください。 http://www.tuv.com/jp/japan/about_us_jp/fairs_events/event_info/eventd etails_jp_221954.html

セミナー

職場における倫理・コンプライアンスアドバイザー 【主催:The Japan HR Society (JHRS)】

JHRS 主催の職場における倫理・コンプライアンスアドバイザーの研 修です。研修を修了し、テュフ ラインランド ジャパンの試験に合 格した方には、習得した知識と技能に対する証明書がテュフ ライン

日時など詳しくは左記ウェブサイト をご覧ください。

ランド ジャパンより授与されます。認証取得者それぞれに個別の ID 番号が発行されます。 研修プログラム:

・職場のいじめ防止 ・職場のハラスメント防止 ・職場のセクシュアルハラスメント防止 ・職場倫理の向上推進

http://www.tuv.com/jp/japan/about_us_jp/fairs_events/personal_certificat ion/workplace_compliance_ethics_advisor/workplace_compliance_1.html

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展示会

セミコン・ジャパン 2015

テュフ ラインランドはセミコン・ジャパンに出展。サステナブルな モノづくりをサポートするサプライヤが集結する、持続可能なモノ

時:2015 年 12 月 16 日(水)

づくりパビリオンで、化学物質規制をはじめとする産業機器の規制

∼12 月 18 日(金)

適合全般について、サービス最新情報をご紹介します。

10:00∼17:00 場

所:東京ビッグサイト

<出展社セミナー>

東展示棟 ホール 1

「欧州の化学規制と適合および産業機械に関する韓国・ロシア・

当社ブース:1410

ブラジルの規制と安全要求全般について」 2015 年 12 月 18 日(金) 13:50-14:40 東展示場 東 1 ホール TechSPOT West

■機能安全エンジニア資格(FSE)コース 年間開催スケジュール http://www.tuv.com/jp/japan/about_us_jp/fairs_events/fse/schedule/fscourseschedule.html 詳しくはセミナー・イベントページ http://www.tuv.com/jp/seminar をご覧ください。 セミナー全般に関するお問い合わせ:マーケティング部 広報課 TEL: 045-470-1874 FAX: 045-470-8055 e-mail: academy@jpn.tuv.com

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お問い合わせ先・オフィスのご案内 カスタマーサービス

カスタマーボイス

東日本地域 TEL: 045-470-1850 西日本地域 TEL: 06-6355-5400 EMAIL: info@jpn.tuv.com

222-0033 横浜市港北区新横浜 3-19-5 新横浜第二センタービル TEL: 045-470-1850 FAX: 045-470-8055 EMAIL: hotline@jpn.tuv.com

オフィスのご案内 新横浜本社 222-0033 横浜市港北区新横浜 3-19-5 新横浜第二センタービル TEL: 045-470-1860 FAX: 045-473-5221 テクノロジーセンター(GTAC) 224-0021 横浜市都筑区北山田 4-25-2 TEL: 045-914-3888 FAX: 045-914-3377 太陽光発電評価センター(SEAC) 224-0033 横浜市都筑区茅ヶ崎東 4-5-24 TEL: 045-271-3508 FAX: 045-271-3525 西日本地域担当オフィス 530-0044 大阪市北区東天満 2-9-1 若杉センタービル本館 16F TEL: 06-6355-5777 FAX: 06-6354-8636 関西テクノロジーセンター(KTAC) 537-0002 大阪市東成区深江南 1-3-14 TEL: 06-7656-6888 FAX: 06-7668-5777 九州オフィス 812-0038 福岡県福岡市博多区祇園町1番 40 号 三井生命福岡祇園ビル 4F TEL: 092-261-8801 FAX: 092-261-8802 九州 EMC ラボラトリー 822-0031 直方市大字植木 1245-2 直鞍産業振興センター ADOX 福岡内 TEL: 0949-28-9345 FAX: 0949-28-9346

ニュース送付に関するお問合せは、新横浜本社 澤 (pr@jpn.tuv.com) までお寄せください。 皆様のご意見、ご要望をお知らせいただければ幸いです。 受信されるメールソフトによっては、まれですが、配信メールに文字化けが発生いたします。文字化け の際には、文字エンコードを Shift-JIS もしくは Unicode(UTF8)へ変更ください。恐れ入りますが、ご 理解・ご協力のほど宜しくお願い申し上げます。 編集責任者

澤 操、吉家 由貴子、井田 美穂

新横浜本社

テュフ ラインランドで認証を取得された企業の認証情報は、Certipedia(サーティペディア)でご覧頂けます。 http://www.certipedia.com 本誌掲載記事を転載希望の方はご連絡ください。

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