詩を書い たことは あるか
2020/10/02~ 2021/01/18 僕はこの 100 余日詩を毎日書 き続けた。周りにたまたま毎 日詩を書き続ける詩人がいた からである。私の詩は何を書 いても自由だ。これは学校の 授業なんかではない。誰に評 価されるわけでもなく、強制 されるわけでもなく、日々忘 れずに詩を書き続ける。時に は書くことがなくて困る日も ある。時には良作と自分で呼 べる作品を作り出すことが出 来る日もある。一見この行為 は可笑しな行為に見えること だろう。しかし、問いたい。 「あ なたは詩を書いたことがある か?」簡単だけど難しい。そ こには学校で習った方程式 は、無い。一度詩を書いてみ て欲しい。書き続けた先に何 もなくとも、そこには一人の 自由な詩人が生まれているの ではないだろうか。
「シーフードパエリアおじさん」
着席と同時に一言 シーフードパエリア。 食い気味にかます シーフードパエリア。 ノールックの注文 シーフードパエリア。 以上でいいかと聞かれたら ドリンクバーも欲しかった。
「意識高い系の赤ちゃん」
いないないばぁ、と言われると エビデンスは?と聞いてくる
「サマンサタバサバッサバッサ」
一つカバンが落ちていた サマンサタバサ 気付くと羽が生えてきた サマンサタバサバッサバッサ そして砂漠へ飛んでった パサパササマンサタバサバッサバッサ
「ふと、たまに来るアレ」
落ち着いた曲調の曲を聞きたくなる 急に忙しい生活を止めて昔を回顧したくなる どうしようもなく寂しくなる 人生の目的をすごく近くの手の届くものに置きたくなる 攻めるんじゃなくて守りたくなる 実家に帰りたくなる 地元の友達に会いたくなる 味噌汁を飲みたくなる 時計を見たくなくなる 外に出てただ空を見てたくなる いつからだろう その優先順位を下げてしまい始めたのは
「ぽいずん」 塩分はポイズン 糖分もポイズン 寝過ぎてもポイズン 起き過ぎてもポイズン 運動し過ぎてポイズン 座り過ぎてポイズン 悩み過ぎポイズン 楽観し過ぎポイズン 君はポイズン 私もポイズン ポイズンはポイズン 楽しくポイズンを取って生きていこう
「未来の部活」
囲碁サッカー部 ジャズ空手部 エア剣道部 陸上水泳部 エッセンシャルバスケ部 モダン盆踊り部 ビタミンC部 バーチャル三点倒立部
「湖上の太陽」
ギラギラ照りつける真夏の太陽 私の皮膚を突き刺す紫外線 遅れて突き刺すもう一刺し キラキラ光る湖面に座る
「TENGA」
TENGA TENGA TENGA 典雅 典雅 典雅 賢者は言った 「TENGAだね」 私は思う 「形容詞にもなるんや」 TENGA TENGA TENGA 典雅 典雅 典雅 典、それは大切な教え、原則を表す。 雅、それは日本の伝統的な美の理念。 TENGA TENGA TENGA 典雅 典雅 典雅 言い表せない無比たる良さよ。
「ルー大柴」
いい加減にホワイト! それじゃああいつに合わせるフェイスがない。 あいつは今も一人でアーロン軍奮ファイトしてるんだ… 一寸先はダークなこの世の中 溺れるものはストローをも掴む なりたい私は 縁の下のマッスルマンに
「エセ文明開化」 ざんぎり頭を叩いてみれば 普通に痛えと怒られる
「降車ボタン選手権」
バスに乗る 目的地が近くなる 私はすかさず降車ボタンを押す。 降車ボタンは一番に押さないと意味がない。 これはいわば競争だ。 誰よりも早く、正確に降車ボタンを押す その日乗ってるライバルの数、 バス停の場所、 電光掲示板が切り替わるタイミング。
繰り返す。 これは競争だ。 私はすかさず降車ボタンを押す。
「りが曲そへ」
人という文字は支え合って出来ています。入るという文字も支え合って出来ています。 納豆は豆を腐らせていて、豆腐は豆を箱に納めて作ります。 8割そばの残り2割に希望を持ちたくなります。 愛と勇気だけが友達だから、ジャムおじさんとは雇用関係です。 本初子午線で反復横飛びして東経と西経を文字通り股にかけたい。 よろしゅう。
「創生のチョモランマ」
1万年と2千年前からチョモランマ 8千年過ぎた頃からもっとチョモチョモランマ 1億と2千年後もランマチョモ チョモを知ったその日から僕のランマに音楽は絶えない
「そこにあるけどそこにないそこはかとない恐怖」 夢を見た 僕は海岸にいた 海から梯子が僕のところまで掛かっている 海からひょっこり白いつるつるした物体が見えた それはどんどん背を高くして海から出てくる スナメリだ。 正確にはスナメリじゃない 二足歩行のスナメリだった やつは梯子を渡って僕に近づいてくる 僕は恐怖した なぜか身体が固まって動かない スナメリとの距離が2メートルに近づいた時、僕は起きた …Social Distance
「Re:火山灰」
積もります 積もります 意味はないけど積もります それが私の役目です そして私は眠りにつきます 人間様も意味なく自然を壊してきたでしょう? 全くもって理不尽だ
「剣道」
はじめの挨拶をする。 正座をする 礼をして挨拶をする。 呼吸を整えて防具をつけ、並び、竹刀を構える。 挨拶をする。 稽古を開始する、何度も竹刀を振る。振る。振る。 挨拶をして整列し、座って防具を外す 先生に挨拶、お互いに挨拶、道場に挨拶 そして解散の挨拶 これが剣道
「次郎」 食券を買い、静かに席に座って待つ その間の静寂は嵐の前の静けさとでも言うのか Call (ニンニク入れますか?) それは試合直前の緊張が一気に高まる瞬間だ ついに丼が運ばれてくる 試合開始だ すくえどもすくえども麺は無限に奈落の底から湧いてくる 豚の脂は追い打ちをかけるように胃を圧迫する これは食事なのか?それとも闘いなのか? 部活の追い込みの様なしんどさと緊張を味わいながらなんとかたいらげ店を出る はち切れんばかりの胃袋 これが次郎
「冥土かふぇ」
お帰りなさいませ 私は何処かから帰還したらしい 暫しの休息と珈琲を嗜む 行ってらっしゃませ 私は何処かに向かうらしい 何処から来て何処へ向かうのか それはまた川の流れの様であり、人生そのものである
「酒」
飲むと気持ちが良くなる? それとも気持ちが悪くなる? 本性を暴くのか 二面性を誘うのか ぷかぷかするの気持ちええ 頭痛え気持ち悪い 誰かの毒は誰かの薬
「アキレス腱」 アキレス腱アキレス腱 アキレス健アキレスたける
「有限」
人生は有限 もしも自分に残された時間が 砂時計のように落ちていくのが見えたとしたら 僕はだらけることなどしないのだろうか そうはなっていないのは時間がお金のように見えるものじゃないからだろうか お金は何もしなければ減らないし増えない。でも時間は何をしても減っていく。 残り時間は少しずつ削られて、残りの寿命という名の口座残高は全く持って不透明。 それでも恐怖なく生きていられるのは、諦めているからだろうか。 時間が減る、ということを。
「半身」
突然だが君は自分の身体を全て把握できているか? 答えはNoだ 何故なら普段から前半分しか見れてないからだ どんなに頑張っても普段は後ろ半分は見えていないのだ 背中にある日縞模様が現れても中々気付くことはできない あなたはいつトラジロウになるかわからない恐怖と共に生きていくのだ
「ニューメキシコ州ペニャブランカ、ランチョ・デラ・カニャダ」 場所
「笑顔」
男のここぞというときの切り札 切り札なのです。
「痙攣」
痙攣が起こると観察するのが好きだ 自分の意識とは無関係のところで身体が動くのが面白い ただ、じっと見ていると止まってしまう これは何の為に起こっているのか ピクピクちゃうねんと思いながら見続けてしまう 身体にとっては意味があることなのかもしれないが、僕にとっては本当にどうでもいいことの一つ。 身体も僕であることに変わりはないのに、まるでハードとソフトが食い違うかの様。
「野良」 野良猫 野良犬 野良ペリカン 野良オランウータン 野良ワオキツネザル 野良シロナガスクジラ 野良北京原人
「ペットの名前」 ポチなりタマなりペットには面白い名前がついている 良く考えてみよう ポチのどこにポチ要素があるんだ?? ポチ模様ってなんだ? 押しボタンでも付いてるのか??? タマのどこにタマ要素があるんだ?? タマ模様はわかる。 タマも付いてる可能性がある。 良く考えてみよう そんな名前の付け方でいいのか? 差し詰め僕はホクロとかになるんだろうか
「パキスタン小次郎」
苗字の多くはそいつの出身地の特徴とか地名がつけられることが多い。 なら、千年後に新しく生まれる苗字があるとしたら パキスタン小次郎とかもありえるのだろうか パキスタン小次郎…パキスタン小次郎…
「本棚」
本を捨てよう、という気持ちになかなかなれない 自分の知識がそこに外付けHDDのようにある気がしてしまうからだ 自分が損した気分になってしまう ところで最近本が増えすぎてしまったので並びを整理した この本の並びというのは難しくてどうやってもこの狭い押し入れの中では 最適化というものはしづらいのである ごちゃごちゃと入れ替わり、整理されていく中で久しぶりの記憶と出会う
「11月」
11月はイイ月だ 8日はイイ歯の日 17日はイイイグアナの日 23日はイイ兄さんの日 27日はイイふなの日 29日はイイ肉の日で 30日はイイ竿の日である。 何がイイんだ?? よくわからんイイモノがあつまる11月
「猫」
私の実家には猫がいる かれこれ17年の付き合いだ これ程生きているとこの猫は人の言葉を理解しているんじゃないかと思う 名前を呼ばれれば返事をするし、エサのことについてもわかってる あの小さい頭蓋の小さい脳味噌の中には何が描かれているんだろう 実は全部わかっていて、わかった上で黙っているのかもしれない
「名作住宅」 パクリは何故嫌われるのか 良いものを真似するという行為は良いように見える だが、勝手にクレジットを変えてオリジナルであると言うのが良くないのだろう では、 最大限に敬意を払った上で 世界の名作住宅を世界の色んなところに建ててみよう コンテクストが…なんて声が聞こえそうだが、 そんなに良い空間なら何処に建とうと良い空間なんじゃないのか? 日本に建つジェネリック・サヴァ邸に格安で住む。 これは実現しない行為なのだろうか
「旧知の中」
古くの友達と飯を食う かれこれ10年以上の付き合いだ 小学校以降別々の環境に進んだから、 共有の記憶はそこで途切れている 普通なら話が合わないこともあるのに、 不思議と無理してる感じはしない だから旧知の仲なのだろう 彼は10年来の友達はほぼ私だけだと言う
「虚無」 考えども考えども 書くことがない。 そういう日もある。
「ベッドの上でうんこしろ」
君はベッドの上でうんこできるか? 答えは恐らくNoだ だが太古の私たちの祖先はきっと 何処であろうと構わずうんこできた筈だ 知らず知らずに培われた理性が 僕らの身体を規制する いつの間に自分達は時が流れれば勝手に進化していると思っていた? 失われた本能があるというのに
「可能性」
残酷なのは可能性がないことよりも 可能性があることなのかもしれない 可能性がなければ諦めて進むことができる 可能性があればどこまでも後ろ髪を引かれてしまう 可能性がないことも残酷なのかもしれない。可能性が全くない可能性などないのだけど
「白銀」 一面、白 高揚する。 そんな世界が私は好きだ 360°の白の上には青が広がり まだらにまた白が散らばる 所々白の中から茶色の地が見える これもまた自然を感じれていい 嗚呼、早く白銀の山々を滑りたい 雪板に乗りたい
「Re:皆様」 ご挨拶ありがとうございます ビフォーアフターを見て建築学科に入りましたが、 学校を卒業したアフターの僕は 建築業界があまり好きではありませんでした、 ありがとうございました 出小手に弱く、抜き胴に強いです 朝冷えた道場で静かに黙想をするのが好きです 等身大の慎ましい立ち回りと 天才的な人に頼る上手さで のらりくらりと生きています、 よろしくお願いします
「乳輪」 かつて乳輪のことを ちくわと呼ぶ奴がいた
「飲酒の最適解」 前々から考えている 僕にとって最適な酒の取り方を 3%のアルコールをスリー・ファイブ・オーだけ身体に入れる さすれば死ぬ ならどうすればいい? そうだ コンビニに売っているお酒入りチョコレートのことを晩酌と呼ぼう
「スマートスピーカーは僕らの会話を聞いている」 「OK Google」 そういうと奴は反応する すごい。 でも、その前後の会話も聞かれてたら?
「変な夢」
夢を見た。怖い夢を。 バッドエンドの映画をずっと見させられているような 自分は登場人物の一人 結末がわかっているからなんとかバッドエンドを回避しようとする でも、何度足掻いても現実が更新されて誰かが犠牲になってしまう うわ言 戯言 絵空事
「いつもと違う朝」 今日は少し早く起きた 二度寝せずに外を歩く 深く深呼吸をすると 鼻から肺へ冷たい空気が循環する キリッとする朝 ずっと続くと良い
「不能と不定」 不定とは、解が定まらないこと。 不能とは、解が存在しないこと。
「アナーキーとモナーキー」 無秩序がアナーキー 君主制がモナーキー あなたと私はアナーキー 私とあなたはモナーキー 碁盤の無秩序に嘘を吐き 薔薇の君主制に溺れましょう
「野糞シンギュラリティ」 歩いてる時にふと浮かんだ言葉 意味はわからん。本当にわからん。 僕の自我が僕の知らないうちに僕を越えたのかもしれない。
「行ったり来たり」
今を生きる僕と 3時間前を生きる僕と 3時間後を生きる僕がいる 3人の僕は実は互いに連絡が取れるのである だから未来や過去の全てのことを何でもコントロール可能なのである でも次第に未来の僕と過去の僕だけでやり取りすればいいんじゃね?となって今の僕が不要になる 今の僕が消された みんな消えた
「無い」 無いんよ。
「ほん怖」
夜、丑三つ時 一人部屋の中から私ではない声がした スマートスピーカーから音がおっさんの声がするのである 私の声ではない。誰かの唸り声 私は恐怖し身動きが取れない 人間は訳の分からない恐怖の前には固まってしまうのだと知った 私は気がついた。外に馬鹿でかい声のおっさんが歩いていたということに
「好日」 今日は天気が良い 大変良い こんなにもいいのだ 晴々としていて 清々しくて 淡々と過ぎていく こんなにも良い日はもったいないから蓋をして取っておきたい。 取っておいて、とっておきの日に蓋を開けて使いたい。
「日本人に備わりし語感で穴を掘れ」
穴を掘る掘る 埋める掘る 掘る掘る埋める 埋める掘る 埋める掘る掘る 埋めずに掘る
「ひぐらしなけよ」 病落少年少女 疑心暗鬼 誰次遭祟殺 時々我驚声量
「隣人」
最近隣人が五月蝿い 何人か集まって話しているようだ こちらが壁ドンする一歩手前くらいのイライラに達するとふと静かになる なんだこいつら 僕の気持ちを読んでみんなで静まってんのか
「マグマ」
僕の中のマグマのようなものが 世間体という大きな殻で囲われている 封じられている いつかその殻を破って出てきたマグマが 一体僕をどう変えるのだろう
「階段」 奈落の底から宇宙の果てまで無限に続く階段がある そのど真ん中が海に浸かっている 浅瀬でちゃぷちゃぷやってるところからなんとか陸に上がり みんなより少し高いところまで登る みんなは凄いと言う でも上を見るとまだ誰かいる だから複雑な気持ちになる だけど、他人の段数見てるやつが一番Realじゃないんだ。 きっと。だから自分は自分でいい。
「アル中」 昨日の話 先輩に連れられ屋台みたいな居酒屋へ 狭い店内、至る所に貼られるメニュー 少ない席、小さいカウンター 隣に座るはアル中ジジイ Yeah まじで何言ってるかわかんねえ 初めて見たぜアル中G‑men こいつの発想の奇想天外さ マジハンパねえ
「ジェットコースターの夢」 遊園地で1人ジェットコースターに乗る 誰かわからない女性の隣に案内された 始まる登り坂 長い長い登り坂 よく知ってる遊園地だったのでこれだけ登ったら落ちると分かっていた だが登り続けた ずっと登り続けていた すごい速さで落ちたのだが 落ちるのは一瞬 さあどんな師走になるのだろう
「衛星」 いつでも着いて回る くるくるくるくる ずーっとずっと着いてくる ぐるぐるぐるぐる これって実は優しさなんじゃない?
「濃い」 ケインケインケイン!! コスギコスギコスギ!! ゲインゲインゲイン!! マシマシマシマシ!!! パワーーーーーー!!!
「アダはん」 アーダコーダコーダアーダ アディコディコディアディ アダダダダダコダダダダダ コココダダダアアアダダダ アダドコダココダソコダ
「島流し」 しょーどしょーどしょーどしま てーしまてーしまてててしま
「光る玉」 僕の目の前にある光る玉 決して触ってはいけないらしい 小さく手のひらサイズの光る玉 乳白色に輝いている 果たしてこれは柔らかいのか硬いのか 中身は液体なのか固体なのか わからないまま僕は帰る
「オリーブ色」 オリーブ色と言われても 葉なのか実なのか枝なのか わからない 仮に実だとしよう 若い実か熟した実か将又地面に落ちた実か どれとして同じ色のないオリーブの木 でも色鉛筆に厳然と現れるオリーブ色
「ひぐらし鳴き終わり」 長く見ていた物語にピリオドが打たれる クライマックスへの昂まりは一瞬 (ホッホッ) 失われしは時間と明日の生きる糧 得らるるは時間と明日の話題 (ホッホッ) 長きに渡り時も共にし旅をした 友に最後にこの歌を送ろう ハンネハンネハーレーヒー
「Am4:00」
久しぶりにこんな時間まで遊んだ いわゆる大学生だ 確かに楽しいし貴重な時間なんだと思う でも、帰り道に少しの焦り これが少し大人になるってことだろうか 大人になり損ねたいと思う
「時間と嘘」 立てた誓いが明日を閉ざす きまぐれの束縛 自分に自分が嘘をつく 時間がだんだん蝕んでいく
「赤ピクミソ」 誰かが言った 『赤ピクミンは火に強い♪』 …本当に? 本当に火に強いの? 嫌だけど勝手にそういうことにされてない? 赤いからって決めつけられてない? どっちかっていうと家でだらだらしてたいんじゃない? きっとそうなんじゃない? さぁ、新しい自分へ マイナビネクスト
「寝れないのよ」 寝よう寝ようと思っても 寝れなくなる夜がある そんな時は決まって必ず早くに起きる予定がある 寝なきゃ寝なきゃ そういった思考が僕の頭の中で宇宙になる。宇宙は僕を蝕む。
「肉」 動きちぎれ壊れ 私の筋肉は痛みを纏う 食し紡がれ治り 私の筋肉は太くなる およそ1年で身体の中身は入れ替わるのに 心はまるで変わっていないかのような顔をしている ああこの戦犯よ 肉をもっと 肉をもっと
「ブラインド」 僕が部屋で奇声を上げる 誰にも聞こえない 僕は真顔で外へ出る 僕が部屋で全裸で過ごす 誰にも見えない 僕は平気で外へ出る 僕が○○○をする 誰にも臭いは伝わらない 僕は陽気に外へ出る 僕だけ?みんなしてます。
「寒ない?」 朝起きて顔面が冷えとる 暖房セットしたのに冷えとる なんなら窓から冷風が吹いとる なんやこれ死ぬんちゃうか? バイクに乗る 寒すぎてエンストする 六甲おろしが冷た過ぎる なんやこれ死ぬんちゃうか?
「ごま豆乳鍋のうた」 白菜水菜鶏肉えのき豆腐を入れる 煮込み煮込み煮込み煮込む 具材をたらふく平らげる 貪る貪る貪る貪れ 残った汁をチーズと合わせてうどんをドン! 混ぜる混ぜる混ぜる混ぜれば? カルボナーラの出来上がり
「1番線キッズ」 電車を待っていると 1番線♪1番線♪と言いながら全力疾走するキッズがいた 「そんなに一番を目指さなくてもいいよ」と言うと 「一番を目指さなきゃそれ以上にはなれない」と言う 嗚呼なんだか、大変だなぁと思った。 いつかの白昼夢
「サウナのうた」 めちゃめちゃ加熱した自分と めちゃめちゃ冷却した自分が 一定間隔おきに入れ替わる 暑いのはまだ耐えられるが、冷たいのは堪える。 特におっさんが乱暴に入ってきて頭まで潜ると波が立つ。やめてくれ
「自由の女神」 あの、右手あげてるところすみません。 ちょっとお尋ねしても良いですか? そろそろさすがに腕疲れないのですか? 誰に頼まれたわけでもないですよね? どこらへんが自由なんですか? 寧ろ不自由じゃないですか? LINEやってますか? 松明熱くないですか?
「小さい猫」 小さいネーコ小さいネーコ 小さいネーコ見いつけた ネコ「何見とるんじゃワレ。いてこますぞ」
「身体洗う時のうた」 身体を洗う ーー左肩から洗い始める 身体を擦る度に僕は少し小さくなる だから身体を擦り続けるといずれ僕はいなくなる 緩やかな自殺 泡にまみれた完全犯罪 毎日風呂に入るのにどうして僕はいなくならないのだろうか。 風呂の神様、ありがとう。
「ラッチョ」 チェケラッチョ ラッチョチェケチェケ チェケラッチョ チェケチェケラッチョ チェッチェラケラケ
「12/26から年明けまで」 12/25 聖夜である。 そして29.30.31あたりはみんなが年末で盛り上がる。 じゃあ26と27と28は一体どんな面してたらいいんだろう? 28はまだ年末感あるから27と26に対してはデカイ面してるけど29には頭が上がらないのだろう。 きっと26と27は同じくらいの力関係で仲良くやってるんだろうな。 でも、24.25には負けちゃうんだろうな。 そんなことを考えながら1人ポッキーを食べる。
「右手」 右手右手右手 動け動け動け 描け描け描け 触れ触れ触れ 握れ握れ握れ 回せ回せ回せ
「確実に安全」 家の中で大便を催した時、私は直ぐにはトイレには向かうような事 はしない。何故なら確実に安全だからである。駅や学校のトイレの ようにギリギリで到達した上で誰かが既に入っていて致命傷を食ら うことはない。家だからである。一人暮らしの家におけるトイレは 確実に安全な場所なのである。だから、私は直ぐに用を足さず、ど こまで自分を追い込めるかを試すのである。そして追い込みに追い 込んだ後、私はトイレに駆け込み、それはまるでランナーズハイの 様なドーパミンの分泌を得るのである。これを人に言うと気持ち悪 がられるかもしれない。だが、これを気持ち悪がるのにどうしてマ ラソンは、毎年駅伝は賛美されるのか。本質的には同じではないの だろうか。さぁ、これを見た貴方も既にスタートラインに立ってい る。On your mark…
「グーチョキパー」 グーチョキパーで何作ろう。 その問いの答えは? 何を作ってもいいし、ルールはシンプル グーとチョキとパーを使って左右の手で表現する。 「左がグーである理由は?右ではダメなの?」 「チョキの角度が良くない。チョキを全然わかっていない。」 「パーの歴史性がマッチしていないね」 おっと、どうやら誰か来たようだ。
「ノロ」 ノロです。 牡蠣に大当たり。 口からマーライオン。 ハイドロポンプ打てました。 人ってこんなに水出せるんですね。 ちょっと笑っちゃいました。
「年越し」
人間にとっては大盛り上がりする年越し年明け。 でも、猫にとってはただの1日でしかないんじゃないかと思う。 盛り上がってるのは人間だけ? 暦的に切り替わるだけ? でもそれが人間のいいところなのかなぁ。
「初め」 僕の人生を歩くのは僕しかいなくて、 その割には周りの人は僕の道のすぐ近くまで来て声を掛けることができる。 近くに来るだけで、代わりに歩いてはくれないクセに。
「詩を書くと言うこと」 詩人が詩を書き、師匠が続く 私は大体その後に続く だが偶に私が先に詩人の次に書くことがある。この時はなんだか、少し安堵がある 詩はスラスラ出てくるものではない 書くのは難くも易き 書かないのも易くも難き 詩はスラスラ出てくるものではない
「初競り」 早口で何やらブツブツ言い続ける男たち 指の仕草と独特の掛け声で魚の値段を決めていく 極めてアナログなこの方法が、デジタルよりも簡便に早く決まることもある 競り競り競り 昔友達に「競り」というあだ名を付けたことを思い出した。
「いつでしょ?」 中学受験? ここを頑張れば大学が楽。 大学受験? ここを頑張れば就職が楽。 就職試験? ここを頑張れば人生が楽。 あれ、この列車途中下車ってできましたっけ?
「拝啓10年前の自分へ①」 お久しぶりです。22歳の僕です。 12歳の僕は自分が10年後どうなってると思いますか?自分のことは好きですか? たぶん今の僕はそこそこちゃんとやってるから、心配せずやることやれよ。 僕より
「浜辺」 白く浅く優しく柔らかく明るい 黒く深く冷たく硬く暗い
「コピー用紙」 ペラペラで自分がない それでいて沢山いる そんな私はコピー用紙です ワンオブゼムからこんにちは 何にでもなれる私です 夢を描いてくださいな
「買うもの」 インク キャノンシアン 化粧水 A4コピー用紙 正方形の強力ポストイット ガリウムのクリーナー ハチミツ レモン
「寒い朝」 寒い。寒いんよ。 朝起きると顔面が冷えている。 暖房をつけているのにも関わらず無限に寒い。厚着をしても寒い。 なんだこの寒さ、一階だからか? これが底冷えか? 冷蔵庫かここは? なんなら冷蔵庫の方があったかいんじゃないか? ポメラニアンか? いや、ちがうか。
「標題」 ignition sprocket steering transmission differential gear radiator driveshaft turbine turbocharger brake system engine decadence
「シャケをほぐせ」 手持ちのシャケをほぐせ 今すぐ ほぐしたシャケを振りかけろ ご飯に そのご飯をかき混ぜろ 素早く そして口にかきこめ 満腹
「ルンバに吹き飛ばされたスリッパ」 どうもスリッパです 最近相方がどうにも見当たりません そういえばヤツが家に来てから見なくなったような 丸く轟音を上げて地面を這うヤツ ベッドの下からおーいって聞こえる 相方の声? あ、またヤツが来た え、こっち来るやん よっ、久しぶり、相方!
「弱かふか」 もしも僕が朝起きて ダンゴムシになっていたら 僕は絶対に丸まらない そしたら僕はワラジムシ そんな僕を 君は無理矢理丸めるのだろうか
「欲しいものリスト」 欲しいものリストを作ってみた 思いの外真っ白だった 昔はたくさんあったはずなのに 頑張って買えるようになったのに 買っちゃおうかなぁ、やめとこうかなぁ どうにもあの時の気持ちが帰ってこない
「夢現」 電車の灯りがパッと消えた 真っ暗になる車内 僕はこの感覚を夢で見た気がする こんなの普通あり得ないもの 誰も何も動揺しない様子 僕だけが気付いているのか、誰もが知ってる当たり前のことなのか 調べれば出てくる答え もう少しだけ謎のままでいて欲しい
「まっくさん概念説」 まっくさんは飽くまでもまっくさん 僕の中では姓名を持った、実在する社会人ではない 彼に会う時、彼は人の形を借りている 車を念力で運転するし、口角を上げて笑いもする しかし 飽くまでもまっくさんなのである 不思議に包まれた彼はどこまでもTENGAを愛する隣人であり、 一個人として実在するかは怪しいのである