06/ コウセイ×プログラム
01/ ギンザ×イマ 銀座6丁目は商業エリアとして栄え、雑多
銀座6丁目
で高貴な姿と下町のような懐古的で界
・商業空間
銀座6丁目付近を流れていた三十間堀による細長い敷地形状をもつ場所的特性とレンガ街の
構成軸 ・専有空間
・公共空間
歴史性を活かすことを目的として、RC造レンガ仕上げ外壁とCFT造・木質仕上げのグリットトラ
ス骨格によるフィーレンディール構造を採用し、建築内部の無柱化を可能にしました。 この構造
・滞留と界隈性の軸
銀座シネパトス (閉館)
近代都市の一つです。 また、 この銀座で
GINZA SIX
は古来より様々な文化が発展してきまし
歌舞伎座
敷地
た。その一方で、近年更新された空間は 過去の面影や影響が表層化しているも
のが少なく、身近に人の繋がりを認識で
三十間堀跡
築地川采女橋公園
きるパブリックな要素も極めて少ないこ
とがあげられます。
バー
メゾネット型住戸
インフォメーションセンター
レストラン
住戸
メディアセンター
ショップ
オフィス
観光案内所
ミュージアム
デザイン協議会 本部
トイレ
カフェ
多目的会議室
オープンスペース
アトリエ
多目的ホール
共有広場
地域ブランド
ギャラリー
展望台
シアター
により、躯体による圧迫感を軽減し、建築空間に多様性をもたらします。
・賑わいの軸
昇降機
02/ ギンザ×ケンチク×ニンゲン 現在の銀座は、 アンビバレントな多義性をもっています。多様に広がるレトロモダンな文化が
栄枯盛衰する銀座らしさを新しく発信し、全ての人が賑わいを共有できる建築を提案します。
Z
ギンザリテラシー
S
還元
維持・管理
IX
銀座カルチャーバンク 銀座まちづくり会議
11F〜RF ペンシルビル型 屋上庭園
銀座を一望できる屋上広場は、 GINZA SIXの景観を損なうことなく 360° を見通せます。住居者だけで なく、市民や観光客にイベント等 で一般開放を行います。
銀座人
参加
-
平 な 的 則 規
具体的現象 00 0 =+ 25 , GL
の フ ァ サ ー ド
看板広告・ネオン標識と建築の一体化
調
特徴的街区
配列
雰囲気
空間形態
19 =+ GL
置 配 間 空 面 平
00 ,5 12 =+
口にはエコレーターシステム(タービン)を
承 継 の 間 空 路 用 し た
レトロシアター
スカイラインを周辺環境と同調させ、 都市との関係性をつくる
敷地境界に細く直線状に伸びる路地的階段は、各階に繋がる動線と して様々な人に利用されます。
建 地 隣
00
都市風
3,
交詢社通りの生活観光動線 新橋駅からのアクセスが可能で、 オフィス企業や間口が狭いテナン トビルが立ち並ぶ地域が多い現状 があります。
-みゆき通り-
ギンザリテラシーと敷地周辺の流体変化
地階を利用した クール・ヒートピット
CFD流体解析を用いて既存の建築物と 『ギンザリテラシー』 の場合を比較検討し、建築に開口を一定数配置することで比 較的緩やかな流れが都市に発生します。 この開口配置により 建築だけでなく、都市の周辺環境の改善も促します。
三十間堀の歴史軸 かつて運搬用運河として機能した三十間堀 が埋められた道路軸。商業関係や木材商が 多く並ぶ地域であったとされています。
冷たい 空気
縦型ヴォイドと自然換気(重力換気)システム
■デザインと環境を担保するダブルスキン 常に変わり続ける煌びやかな街並みに建築が寄り添うために、 ガラス壁面を利用して建築の
10
0
B1F〜1F まちに開いた路地店
表情を意匠化します。内装ガラスによりコマーシャライズが可能になり、利用者や管理者、企
=+
みゆき通り側には路地の表情を作 り出すヒューマンスケールの商店 が軒を連ね、界隈性のある路地空 間によって滞留を発生させます。 交詢社通り側は大きなピロティか ら立体広場に滑らかに接続します。
通気層での 空気移動
=+
都市の風を感じれる緩やかな立 体的広場は、平日では小休憩場所 に、休日には映像イベント等の賑 わい空間として利用され、様々な 用途でフレキシブルに空間を創出 します。
GL
48,000
-交詢社通り-
0
2F〜3F 都市の休息場所「銀座の丘」
業、 まちづくり団体による管理によって内観からだけでなく外観から様々な銀座のイメージ
みゆき通りの生活観光動線
が共有できます。
商業店舗施設が多く建ち並ぶ通りであり、 近隣には路地空間が残る地域がある。 この通りでは、並木道とレンガ調の既存の 建物が調和しています。
消費電力の削減と環境装置としての機能をもつ外装ガラスを利用したダブルスキンを採用
することで、情報の意匠化による電力エネルギーを建築内で確保し、同時にダブルスキン内 の空気層を利用した空気循環と蓄熱効果を促します。
・ 内装ガラス : 有機ELディスプレイガラス 透過性と映像投影を使い分けることが可能とな り、広告と意匠を兼ねた多用途の利用方法が可 能となります。 映像によるブラインド効果も見込めます。 ・ 可動式ルーバー(外装ガラスあり)
可動式ルーバーは日光の射影効果と、空気層の 循環の通気口にもなり、建築内の自然循環を可 能にします。
・ 外装ガラス : 有機薄膜太陽光パネル型ガラス
薄膜内のスリットによって直射日光を適度に 調節が可能になり、効率よく発電が行えます。
・ 構法:DPG構法
ガラスの4コーナーに穴をあけ金具で支持し ます。強化ガラスを用いた4点支持による工 法で、 フレームレスのガラスカーテンウォール が可能になります。
建築内部から空気を循環する
断面パース 展示会による新たな芸術、創作技術の促進を促します。 建築全体がマーケティングの価値を高め、銀座文化の小さな活動を 活発化させます。
交詢社通
みゆき通
交詢社通
みゆき通
ペンシルビルディングの間口間隔
煙突効果を 促す断面
GL
新たな銀座の活動の発見
みゆき通
既存の建築と敷地周辺の流体変化
の
祭り
築
屋台
-みゆき通り-
間 を 利
パブリック ビューイング
都市景観の緩和
数少ないビル内包型公園や銀座のインフォメーションセンターに日 中から様々な利用者が訪れます。人々があつまることで新たな関係 性が生まれ、銀座の活動やイベントが芽吹き始めます。
GINZA SIX
地
カフェ
なビルディングタイプから銀座の景観と調和した新たなリズムを考えます。
現在も銀座フィルターによって近代化する景観と空間に対して、銀座らしさを残す取り組みを推進しています。 その反面、かつて賑わっていた銀座下町の生活景やストリートカルチャーは息を潜め、 著しく変化する都市文化に対応できなくなっています。 その小さな文化や現象の共有によって、新たな文化の創出を可能にし銀座における本質を発信する「ギンザリテラシー」 (銀座を各々の目的に適合するように活用できる機能をもつ建築) を提案します。 この建築によって更新される様々な活動の繋がりは、また新たなコミュニティを促し、この建築を拠点として銀座に還元することで 「銀座・建築・人」の共生関係を醸成していきます。
蓄熱
交詢社通
-交詢社通り-
連続的にたち並ぶ建築にも様々な現象のリズムがあります。建築的な観点ではファサードやカ
通りの特性を持ち合わせながら 下層階にはパブリック空間を挿入する
蓄熱
設置し効率よく発電が行われます。
タチ、ボリューム、建築が集合した景観等があげられます。 そこで、銀座のルールによる一般的
行政による都市計画基準に沿った 一般的なボリュームビルディングタイプ
空気の流れを発生させます。最上階の排出
案内所
周辺地域で数が限られている公共性のある空間を緩衝空間とし て挿入することで、 より多様な文化活動が発生し、老若男女、外国 人全ての人がそれぞれの利用価値を見出すことができます。
公園広場
太陽光による 温度上昇
ルスキンの通気層に沿って上層部へ自然な
GL
閉館した「銀座シネパトス」を継承 する多目的シアタールームと映像 作品の展示ギャラリーを計画しま す。下層階との連続したヴォイド空 間よって、賑わいが立体的に繋が ります。
エコレーター システム 暖かい 空気
外気は建築の開口から吹き抜け空間、 ダブ
ライブ
05/ ギンザ×リズム×カタチ
銀座6丁目周辺は商業エリアとして栄え、特徴的な高貴な一面と下町のような懐古な一面をもち、 様々なリズム <現象> を兼ね備える近代都市の一つです。
緑化システム
ルギー循環の構築を可能にする 「ソーラー
的
メディアセンター
プロジェクション マッピング
可動式 排気口
チムニーシステム」を導入します。
な まちづくり会議 古本市 地域交流会
防水被膜層
この風を建築に取り入れ、 自然換気とエネ
則
商品開発企業
デザイン協議会
保水層
銀座は都市風と呼ばれるペンシルビルの谷
ビアガーデン
銀座まちづくりヴィジョンによる銀座での文化生活の 理想型を模倣することで多様な文化を受け入れること ができます。
浸透浄化処理層
構造基礎
■ソーラーチムニーによる都市風の利用
規
会議室
階層の細分化と公共空間の挿入
浄化処理層を通った水は飲食用やトイレ等
で快適な生活が可能になります。
不
ダンス練習
文化サロン
立ち飲み
銀座ライフスタイル 理想型
地盤層
化を目指します。
夏期の温度上昇の軽減し、冬季の保温効果
,0
ファサード
景観・環境
SOHO アトリエ
ヨガ
雨水
の流水、防災用等多様に利用できます。
00
宣伝建築
商業用途
抽象的要素
配列
雰囲気
空間形態
ファサード
景観・環境
商業用途
異文化 シェアハウス
専門店
表面温度
間を抜ける風が頻繁に発生します。
5F 銀座シアター
今昔ミュージアム
集成材 (燃えしろ燃焼時間 約18分)
断熱層
を採用し、雨水の利用化と建築内の省エネ
¥
レ ン ガ
滞留空間 三十間堀跡 材質 看板 アーケード
芸術
飲食業
銀座スタイル
立面構成 平面構成
人口光源 太陽光
庇 緑化
ヴォイド
無秩序 奥への連続性 ヒューマンスケールの範囲 ストリートファニチャー 下町型コミュニティ クリエイティブ ストリートカルチャー 衰退による静寂 懐古的 暗い 建築間の圧迫感 直線的
街路 路地 資材運搬 木材の集積地 ペンシル型ビル群 鉄筋コンクリート 煉瓦造 ネオン 路地への進出 路面店舗 陶芸 絵画 音楽 デザイナー シネマ 伝統芸能 喫茶店 飲食店 小売店
具体的要素
規則的な配列 間口の狭い間隔 連続性
清潔感 新しさ 煌びやか レトロモダン 壁面
動線 アプローチ
ガラス
幾何学模様 円 四角形 スカイライン 銀座ヴィジョン シネマ 伝統芸能 芸術 デザイナー ハイブランド 有名飲食店
まちづくりか協議会の拠点をスキ ップフロアの階層に配置します。 情報発信を行う多目的ホールを7 、8階からアプローチできます。 徐々に縦型ヴォイドは縮小し、静 かな空間を作り出します。
築を計画します。
公園広場
充填コンクリート
外装レンガタイル
屋上には雨水浄化機能をもつ緑化システム
構想から、場所性や公共性などの「銀座らしさ」を付加させた独自の文化発信の拠点となる建
レストラン・バー
150
08/ ギンザ×サステナブル
銀座まちづくりヴィジョンによる新しい銀座カルチャーの発展を目指した銀座ライフスタイル
銀座シアター
100
断熱層 開口部のパターン化 <ある一定のリズムの繰り返し> <幾何学模様の複雑性>
鋼管
04/ ギンザ×ライフスタイル
オフィス・商業
火性能を発揮します。
■緑化システム
7F〜8F 銀座まちづくり拠点
変容性を加えて建築化することで、銀座独自のヒューマンコンシャスな建築を可能にします。
銀座通連合会
燃え代工法による防炎効果により優れた耐
また、住戸部分一面に緑化されているため、
相関関係によって抽出された様々な銀座の鱗片を建築に取り込み、 タイポロジカルな要素に
アトリエ・スタジオ
域であるため、火災時には鋼管柱内に充填
されるコンクリートの熱容量が大きいことと
同縁
9F メゾネット型住居 ・ 文化サロン
¥
住居
高い構造体となります。建築が密集する地
LLH支持金物
通気層
銀座の多様な文化活動を支える 文化サロンは、銀座を眺望を確保 しています。住宅兼オフィス(アトリ エ)に直結しているため個展等も 容易に開催できます。
充填した構造形式を採用します。
RC躯体
面 空 間 配 置
-
北西方向(GINZA SIX方向)は開口 部を少なくし、南方向とトップライ トから採光を計画します。SOHOと して銀座の工芸と文化継承を促す 生活を活発化させます。
深層認識要素
賑わい空間
グリッド状に壁面化させることで耐震性が
構造躯体と外装材との間の通気層と断熱層
10F メゾネット型住居 ・ 屋上庭園
深層的要素と捉えます。それぞれの銀座らしさを認識する空間的特徴を建築に反映させます。
文化 マネージメント空間
用します。
えることができます。
代の物理的現象や空間的様相を言語化した表層的要素と、過去や減少する空間現象や様相を
文化サロン・倶楽部
CFT造柱による鋼管柱の中にコンクリートを
により、建築内部の環境も改善できます。
銀座のカルチャーシーンから空間構成要素として2つの分類に細分化します。銀座における現
文化活動空間
コンクリート躯体にアンカーボルトを打設
メンテナンスも容易であるためコストを抑
03/ ギンザ×カルチャーシーン
住空間
■CFT構造 (木質仕上げ+燃え代工法)
して、機械的に断熱材を固定する工法を採
銀座まちづくり協議会を通して銀座の価値を再認識さ せる取り組みをつくります。 情報の発信と利益の還元のサイクルが形成されます。
表層的認識要素
■LLH外断熱通気層システム (RC造+レンガ仕上げ)
50 0
銀座における様々な文化活動の中心となり、銀座に関 わる全ての人と共有し、発信します。 この建築によって銀座スタイルを次世代に継承して行 きます。
参加
支援
=+ 29 ,
A
提供
支援
利用
デザイナー
利用
PM
50 0
G
クラウド ファンディング
連動
=+ 32 ,
デバイス (ICT)
IN
建築内でエネルギーサイクルが可能な パッシブシステム
■銀座・人・建築の繋がり
GL
■銀座らしさの拠点
GL
交-詢社通りの社交倶楽部の継承、社会環境と銀座の景観との調和
み-ゆき通りの高貴なイメージ、表層的な歴史性と現代との調和
ギンザリテラシー
主要な構成プログラム
路地空間
隈性のある様々なスケールが混在した
07/ ギンザ×コウゾウ
通りに対して違った表情を魅せ、上下のヴォイド空間の繋 がりは新たな文化の繋がりを促します。また、下層階の開 口は都市と繋がり建築が環境改善を図ります。
01
5
10
20m
hlc - 89 銀座のまちと調和を保ちながら、ヒューマンスケールでは ランドマーク性を持ち合わせ「銀座・建築・人間」を繋ぐ 役割を果たします。