2020-2021 ポートフォリオ

Page 1

PORTFOLIO Tatsuya Yokoyama


Profile

スケッチ ユーモア

ポジティブ

発想力

体力

集中力

行動力

コミュニケーション 略歴 福島県南相馬市生まれ

2002

初めてのおつかいのお駄賃で コロコロコミックを購入

2005

神奈川県横浜市青葉区に移転

2008

週刊少年ジャンプの立ち読みを始める

2013

単行本の保有数 1000 冊を突破

~

2011 2017

受賞歴・活動歴

1999

都市・まちづくりコンクール 2021 8選 総合資格賞

(8/290 人) (3 位)

卒業設計

M1 設計課題 「川越再編」

学部優秀作品

中学高校でバスケ部に所属

課題最優秀作品 納谷スタジオ代表選出

B3 ゼミ

2017

神奈川県立川和高等学校

2017

カフェ店員に憧れてアルバイト開始

2021

芝浦工業大学建築学部建築学科

卒業

2021

芝浦工業大学大学院建築学専攻

入学

2021

竹中工務店でアルバイト開始

2021

UDS 株式会社でアルバイト開始

2023

同大学院

卒業

「コンクリート琴の作成」

卒業見込み

サークル 国際ボランティア

材料分野優秀論文 B3 設計課題 B3 Global PBL 「キャンパス緑化」

課題優秀作品

グループ課題最優秀作品 B3

空き家改修プロジェクト

B2

Global PBL「伝統建築実測」in Laos

アルバイト カフェ / イタリアン

様々なテーマでディスカッション を行い、長期休暇期間に貧困地域

お客様の名前を呼び、

に赴いて住居支援動をしました

名前を呼んでもらえる サービスを心掛けています

1

「美術館」


Ph i l o s o p h y

主体的に行動を起こし、周囲を巻き込む事で実力以上の力を発揮する

さ き

未来を見据えたデザイン

Charac ter

台風の目

固定観念に囚われずに常に先の時代を想像して試行錯誤し、新しい提案をする

2


Contents

3


01 Diploma 「邂逅する生命体」

05-20

02 Master’s work 「舟運とまちやど」 Wood house Design Grand prix

03

31-38

04

21-30

「昼家族」

Space Design Competition 「牙を剥く硝子」

39-42

05

Central Glass Internatio Architectural Design nal

43-46 「壁を隔 てて、君を想

ふ」

06

Short-term Design 47-58「○○×●●」

07 Other works 59-64

4


01

Diploma

邂逅する生命体 ー特異な谷地形を模した渋谷文化の維持・発展を促すー

ITALIAN

CAFE

TRAVEL AGENCY

FOOD COURT

Project deta 「100 年に一度の再開発」によって失われつつあ る、かつての渋谷がよりもっていた雑多で偶然生 のある出会いが生む刺激し合う機会を取り戻す

5

Principle use

| complex

Site

| Shibuya

Number of stories | ? Structure

| S + RC

FURNITURE ST

HAMBURGER


TORE

APPAREL

POTTERY

BAG STORE APPAREL CANDYSTORE

GYM

DRUGSTORE MOBILEPHONE SHOP BAR

MUSIC CLUB

GROCER

GROCER

WATCH STORE

JEWELLERY STORE

RECORD STORE

GROCER

6


渋谷

・格差

・ボーダーレス・短所も存在

渋谷の街の最大の特徴は大企業だけでなく個人 での成功のチャンスがあるような懐の深さ、多 様性、である。一般的に街は統一性を持ち始め るが、渋谷はそれぞれが主張し合い混在する。

7


再開発

・均質

・カテゴリー化・全て高水準

しかし、現在渋谷では「100 年に 1 度の再開発」 と呼ばれる大規模の再開発に伴い大資本の力 が大きくなり、バランスが崩れてきている。

再開発は、万人が利用できるために必然と全体の均 質化が起こる。それに加えてデザインされた空間と いうものは、効率を重視したり経済的理由が絡み、 人々の行動は規定ないしは制限されてしまう。

8


対象敷地

渋谷には谷地形でかつて多くの川が流れていたため現在 もその名残のヒダ状で坂の多い空間となっている。先が 見通せないと期待感や回遊効果が高まり販促効果が期待 でき、ショッピングモールなどの設計で意図的にそうす る手法があるが、渋谷ではそれが自然発生しているため 規模の店舗に適した土地で商業的ポテンシャルが高い。

9


住宅街

渋谷川

キャットストリート

オフィス街

プラザ裏

のんべい横丁

アパレル

代々木公園

繁華街

飲食街

百軒店

奥渋谷

円山町

「繁華街」 「奥渋谷」 「松濤」 「円山町」 「百軒店」 「飲食街」 の 6 エリアに囲まれているため、多種多様な人種がこの 周辺で入り乱れ、様々な対立構造の見られる敷地。

10


プログラム

マイノリティな文化を発信する側の人たちの後ろ盾と

なるような出店の敷居の低いポップアップストアでそ

ポップアップストア

れらを表現する場を、文化を発掘する側の人たちに対 しては目的を持たなくても歩き回ってセンスの良いも のを自分で発見するという体験のできる場を提供する。

用途の指定のない一見無駄だったり、余裕のある空間

無用途空間

を偶発的に作り、使い方を利用者に委ねることでコミュ ニティの生成や自由なアクティビティを誘発する。

スペイン坂を代表とするような曲がりくねった坂道や

階段を複数再現し、組み合わせることで景観の変化、

渋谷的地形

店を探すワクワク感醸し出した擬似的な土地に見立て ることで発掘という過程の体験を目的としたコト消費 が行われる。

戦後の著しい発展や、競争の激しい商業店舗のような

店舗の入れ替わり

渋谷を象徴する変化の激しい店舗や景観の様変わりを 表現する。

11


三種の構造

「FIX」

建物の基盤となる部分で、全体を支えるエレベーターなどが入る ビル型の大型屋内空間。各所に散らばり耐力を担う不変の構造。

骨格だけは残り続け、壁や開口の位置によりファサードの向きが

「SKELETON」

変化したり、2面開けることで時には通路が現れたり行き止まり となる、。丈夫な骨格と簡易的な壁で長期的に変化を伴う構造。

出現も消失も容易で瞬間的に変化を起こす機能で、テナントと

「EPHEMERA」

なったり、時に空間を可視化する装置になったり、によって場所 の記憶を強く残す。骨組み ( 単管パイプ、角材等 ) でできた仮説 的で短期的な変化を伴う構造

12


断面生成

断面動線によって構成した後に 平面の整合性をとることでズレ

断面図による空間構成

エリア分け

高級住宅街

を内包した繋がりをもつ 三次元的に影響範囲を可視化 し、用途を指定する空間を

返戻

挿入後、6方面 ×4断面

ラブホテル街

抜き出す 奥渋谷 繁華街

色分けした各エリアを

空間の変わり目で勾配を変化と

敷地内までオフセット

いうルールのもと作成した断 面図を元の位置に戻す

ⅳ ⅷ

接続

寄生

道幅を与え繋ぎ合わす EPHEMERA による 外部への寄生

支柱

建物配置

投影

床面を真上から投影する ことで地表に近い面程

支えの必要な箇所を木の

濃い影を落とす

枝状の構造体で補う 構造的に重要な部分とな る濃い影の重なりに 建物を配置する

13

24 つの断面動線の結合以降は半自動的に形成され、デザインされた建築と逆の性質をもった偶然性をもつ空間となる。


ⅰ エリア分け

断面生成

周囲の道路区画

抽象化された床

を基にした 6 つ

のみの断面図を

の基準線を引く

作成

120000

基準線

返戻

投影

平面的な繋がり

構造と事前に定

を無視した 2.5

めた大まかな空

次元的な空間が

間に合わせて地

できる

上界の建物配置 が決まっていく

影 建物 地下入口 動線

14


複雑に絡み合う動線

15


半屋外空間のため外の環境の影響を大きく受け、昼と夜、晴れと雨のように時間帯や天候によって表情を変える

人によってはエレ ベーターを使用し、 上階から下るよう に歩く人もいる

この空間で寄り道を体験した人は、 渋谷に元々ある場所に同様の体験を見出す

渋谷らしい入り組んだ坂道が積層 した地形に多様な人や店が邂逅 (=巡り逢い)し、刺激を与え合う

能動的な探索 受動的な邂逅

常にどこかで行われている内部の改築のた めの工事が道の封鎖や変化が生んだ残余地 では利用者が自由な使い方ができる

目測最短距離では辿り着け ず、半強制的に回遊させるこ とで道中で邂逅を生む

16


17


センスの良い物を見つ けて、それ を身につける事が知的で 文化的な証だった

────90年代渋谷

多様な人が集まり賑わう大階段

最も多くの人が集まるこの入口に6つの分かれ道を設けることで人の流れを分散させると共に毎回の来訪時に選択肢を与える

18


1 2

3

1 開放感溢れる屋上

買い物を楽しむと段々空に近づく

2 ビルの間への寄生

隙間に不定期で突然現れる仮設テナント寄生に伴い邂逅を外部まで広げていく

4 5 6

19


3 溜まり場となる広場

4 不穏な裏側の壁

歩き疲れた人たちの休息の場

落書きを許容した大きく境界的な壁際は、行き場を追われた若者の溜まり場となる

5 正面入口横の抜け道

賑わいを避ける人たち

6 地下でも陽が入る飲食街

吹き抜けで生まれる見る/見られるの関係

20


21


02 Master’s work

舟運とまちやど ー「川」を魅せる川越ー

Project deta Principle use

| Hotel / Museum

Site

| Kawagoe

Number of stories | 1~3 Structure

| wood

観光の課題である滞在時間の短さの解決と観光 動線の集中緩和を目的とし、忘れられてしまっ た川越の舟運の歴史を伝える

22


1638

舟運の歴史

﹁重要伝統的建造物群保存地区﹂に指定

匹敵するという意味合いと、江戸時代的な景観や行事を随所に残しているという、異なる 2 つの意味合いが混在して使用されて

電線地中化を機に埼玉県の商店街通行量1位と2位の 川越サンロード商店街と川越新富町商店街が統合し︑クレアモールへ

「小江戸」という概念には、江戸・東京と経済的に強いつながりを持ち、ヒト・モノが集散することで創出される賑わいが江戸に

銀座通りから太正浪漫夢通りへと改称

を育む源ともなっている。

67項目からなる﹁川越1番街街づくり規範﹂発行

市を「小江戸」と称することがある。そして今日ではその名称が観光客の誘致と密接にかかわり、住人の地域アイデンティティー

高層マンション建設の反対運動をきっかけに蔵造りの 街並みを再評価する議論へ発展し︑ ﹁川越蔵の会﹂発足

「 小 江 戸 川 越 」

関東地方を中心として、歴史的に江戸と地域間関係を有し、、伝統的な町並みや風情をかつての中心商業地の一角に残している都

1983 1988 1995 1997 1998

﹃旅行と費用﹄﹁時の鐘﹂ ﹁菓子屋横丁﹂が登場

1931(昭和 6)、通船停止の県の命令が出されるこ とによって、新河岸川舟運は幕を閉じた。

1966

﹃日本観光大鑑﹄﹁川越城跡﹂ ﹁三芳野神社﹂ ﹁氷川神社﹂ ﹁日枝神社﹂が追加︒ 未だに﹁蔵造り﹂ ﹁子江戸﹂ ﹁芋菓子﹂についての言及は無い

ての水量が保てなくなった。

1958 ﹃日本案内記関東編﹄﹁上野軽井沢間﹂という認識︒ 川越といえば﹁喜多院﹂ ﹁東照宮﹂ ﹁養寿院銅鐘﹂くらい

なり、長さが1/3も短くなった。直線になると、かつ

1933 蓮馨寺境内を南北に通る道路︵立門前通り︶が開通

1920(大正 9)年に新河岸川河川改修工事が始まり、 かつて「九十九曲がり」と称されるほどの蛇行がなく

年﹈川越市駅誕生 ↓ ﹇ 1915 年﹈川越駅誕生 本川越駅誕生 ↓ ﹇ 1914 競合関係だったため︑3駅が接続する事はなく︑乗り換えの徒歩移動する 必要から人通りの多い商店街へと発展し︑川越の都市軸を南下させた

江戸時代初期から昭和初年までの約三百年間、川越 と江戸を結んだ舟運が発達した。

再度大火が起き︑被害を免れた防火建築である 蔵造りを見習い現在の蔵造りの街並みが出現

川越城主の松平信綱が大火後に﹁十ヵ町四門前﹂を定め︑ 南北方向の道路に沿って町人ちの行政区分を実施

調査・分析

1893 1895

いる。 基本となる蔵造りの商家群は普遍であり、 観光資源は景観変化によって出現したものでなく「人の価値観」が変化した

江戸時代には蔵造りと石置き板屋根が混在 現在の川越市街は、①舟運により江戸 ( 東京 ) との間で形成された地域間関係を知る手がかりとなる景観、②江戸時代のものが今 も存在する、歴史性、文化財的価値としての景観や遺構、③として②のうち江戸時代において、当時の川越藩が重要視した将軍家 や幕府とのつながりを象徴する「江戸」との関係 というように少なくとも元来、主体の異なる 3 つの「江戸」的要素が存在し、 それらが混在することで出来上がったイメージの上に成り立っていた。

歴史

現在川越市街のなかで最も「小江戸」らしい「一番街商店街」を中心とした蔵造りの町並み一帯は、これら 3 つの要素が混ざり 合い、しかも一部には川越市街よりも外に分散して存在する個別要素それぞれの歴史的背景を再構成し、1 ヵ所に「見立て」た 場として機能していることが特徴である。

川越のメイン通りに並ぶ蔵や看板建築は、「表」と「側面」をもつ。この「表」は、通りに対して意識された空間やデザイ ンによるファサードである。この意識は、通りに沿う面のみに向けられ、これによって無意識な「側面」が生まれている。道 幅がそれほどない通りに平行に接する「表」は、真正面から見たときに限り、異なる角度から見れば、側面がファサードとなっ て現れる。側面は、表に対して無情で、生活感や配管等がむき出しになっている。通りに対する「表」を意識したことにより 生まれる無意識な「側面」に着目し、分析をする。

側面が生まれる要因 大きな溜まり場

川越市役所

蔵の屋根

通りの特性と傾向

大イートインスペース

侵食性

小イートインスペース

とにより、側面が露出する。

沈黙性

0

80

160

大正浪漫夢通り

N

蔵づくりの街並み

直交する抜け道

裏通り

400 (m)

溜まり場の現状 現在、重要伝統的建築物群保存地区において、繁盛しているにもかかわらず、 ポイントが存在している。この問題は、人の動線にも影響を及ぼし、それは 地域にとっても損失につながるため、早急に解決すべきではないかと考える。

上の地図のように、現在川越にはいくつかの抜け道と裏 通りがある。特に一番街沿いの抜け道は多く、その上細く 入り組んでいる。一方で下の古地図を見てみると、区割り や通りの位置はほとんど変わっていない。しかし当時は長 屋が多かったこともあり、まだまだ住居や商店が密集して いる。つまり抜け道はこの 300 年で生まれたものであり、

一番街

抜け道は、わずか な隙間から切り開か れたがゆえに細く、 ほぼ歩行者しか通ら ない。店の表もあま り面さないため、活 気に乏しい場所が多 い。短い横丁や神社 の参道が主だが、目 立たない、行き止ま り、建物の軒先が短 い、など、裏通りへ の抜けとなるものは 少ない。

抜け道・裏通りの開拓歴

溜まれる場所がないために、店舗付近で立って食べている人が見受けられる

23

路地や空地により視界がひらかれ、側面が露出する。

一番街は、細い歩 道で人と人とがひし めき合っており、車 道にはみ出すことが 多々ある。ほとんど は観光客であり、景 観を楽しもうと歩く スピードがゆっくり になることで渋滞 し、周辺スペースを 侵食してしまう。

時の鐘

川越駅

空地

切妻平入りの蔵が連立する中に、陸屋根の建築が立つこ

住民たちの力によって開拓されたことがわかる。

壁 見る角度と方向により側面が通りに現 れる。切妻屋根の傾斜や広場、路地に より露出する。この側面により、川越 の歴史が可視化され、蔵の屋根勾配が 際立つ。

ご近所性 裏通りは、一番街 とは対照的に地元の 人が多く見受けられ る。放課後の小学生 や買い物中の主婦が 通るため自転車の往 来も多い。特に「大 正浪漫夢通り」は車 の往来も少なく、道 の真ん中で写真を 撮ってもらう観光客 も見られるほど広く 穏やかである。

側面の露出 生活 配管やケーブル、階段などの生活が露 出する。自転車や鉢などが通りにも現 れる。通りの商業表の商業空間とは対 象的なひとの生活空間が露出する。

居場所 人やものが行き交う大きな通りとは対 象に、路地や建物の狭い空間は人の居 場所となる。大きな通りを表とし路地 に接する面を側面とみなす。


公園

1. 用途

施設名

2. 距離

主な用途

100

寺院

公園

川越市には、「第四次川越市総合計画」というまちづくりの

300

学校

100m 以内

200m 以内

300m 以内

400

500

500〜

400m 以内

500m 以内

500m 以上

川越住民範囲

L3

100

川越」という将来都市像を定め、実現に必要な 8

屋内

その他

S

M

狭い

中くらい

4. 利用人数

5. 出入り口 6. 遊具

人の賑わい具合

少ない

出入り口が二つ以上 あって、通りぬけが 可能かどうか

1つ

多い

7. 水辺

遊具の有無

2 つ以上

新河岸川の豊かな 水源の付近に存在 するかどうか

川沿い

遊具有り

L

etc

指針がある。「人がつながり、魅力があふれ、誰もが住み続け たいまち

200

敷地の広さ

100

写真

「第四次川越市総合計画」

3. 規模

一番街から の距離

広い

ほぼ利用されていない

つの分野にフォーカスした 52 の施策に取り組むというもの である。分野は「1. 子ども・子育て」「2. 福祉・保健・医療」 「3. 教育・文化・スポーツ」「4. 都市基盤・生活基盤」「5. 産業・

石原町第 1 公園

濯紫公園

新河岸川遊歩道

東明寺公園

公園

埼玉りそな銀行

川越市民グラウンド

観光」「6. 環境」「7. 地域社会・市民生活」「8. 住民自治・行 財政運営」からなっている。しかし、この計画は 2016 年に 立てられ 2025 年を目標に進められているため、実行に移さ れていない施策や不十分な施策もある。そこで、特に教育分

世界測地系

野に属する施策をチェックしつつ、実際に川越の子どもを取 り巻く環境と比較し、問題点を分析した。

第 9 座標系

100

500〜

S

西 -33,406,198 公民館の現状 ◯現状

南 -10,066,248

東 -29,881,693

施策 No.2「児童福祉の推進」

子育て支援センターを中心に、つどいの広場等を展開し、地域におけ る子育て支援に取り組んでいる。

北 -7,304,771

◯課題

公園の現状 ◯現状

柊稲荷児童遊園

ての整備や、子どもが活動する場としての活用を検討していく必要があ

である。

る。また、既存の公園の活用を図り、市民のニーズに合った魅力ある取

◯取組施策

組が必要である。

育児の悩みを解消し、子育ての喜びを実感できるよう、親同士の交流 の機会の充実を図る。

500〜

S

100

L

S

鍛冶町広場

公園 教育施設

面積で 161 ヘクタールとなっている。

た支援体制の整備を図るとともに、利用者支援を充実させる取組が必要

500〜

S

屋内

2014 年時点で市と県が管理する川越市内の都市公園は 298 ヶ所、総

幅広い年代の公園利用者を想定し、健康増進にも利用できる公園とし

500

L

社寺

施策 No.26「公園・緑地の充実」

◯課題

子育て支援センターを中心として、各地域の特性や地域の力を生かし

300

M

その他 100

500〜

S

M

初雁幼稚園

本應寺

◯取組施策 市民の憩いの場として、また災害時の活用を見据え、街区公園等の身

◯指摘点

近な公園の整備を図り、自然環境と共生した公園の整備を推進する。

子育て支援の拠点となる「子育て支援センター」は現在 31 ヶ所であっ た。これは拠点数の目標である 25 箇所を越えており十分な成果である と言える。

◯指摘点 面積は確保されているが、現地に赴いた際は休日にも関わらずそこま で利用されている様子が見られなかった。また、あまりにも狭い公園や

一方で、老朽化で閉鎖されて 2 年が経つ公民館があるなど、公共空間 の維持には綻びがあると考える。

400

整備が行き届かない古い公園も見受けられ、量より質に注力すべきでは

400

L

M

ないかと感じた。 川越熊野神社

こどもの城

真北

北 500〜

体験学習の現状 施策 No.34「環境活動の推進」

環境教育・環境学習、普及・啓発活動の一環として、市民環境調査、 ◯課題

◯課題

◯取組施策

200

300

400

500

市民との協働による花壇の運営、緑の募金を活用した緑化事業、苗木 配布事業や緑のカーテン普及事業等、緑化に関する支援を実施している。

保全に取り組む力を身に着ける。

100m

施策 No.37「自然共生の推進」

◯現状

星空観察の集い、こどもエコクラブの活動支援等を実施している。 市民一人一人が日常生活や事業と環境の関わりに気付き、進んで環境

M

川越中央公民館

行伝寺

水辺環境の現状

◯現状

100

L

200

市街地において、市民が身近な場所で緑を楽しむ空間が必要である。

500 100

L

M

◯取組施策 市街地において、防災機能を有するオープンスペースとして身近な場

体験型環境学習の機会の充実を図り、幼児や児童への環境教育・環境

所で緑を楽しむ空間を確保する。また、水辺を活用した啓発事業を実施

学習を推進する。また、誰にでもわかりやすい、環境保全に関する情報

し、市民参加による保全活動等を支援・推進するとともに、市民の水辺

提供の充実を図る。

環境に対する理解を深め、水辺環境の保全に努める。

◯指摘点

◯指摘点

地域の子どもたちが自然に触れる機会を設けていることは非常に魅力

前述のように、一番街周辺は自然環境自体が少ない。また、船着場跡

的である。一方で、一番街周辺にはその舞台となる林や水辺が少なく、

や水路など、ポテンシャルを持ちながら活かされていない水辺環境が散

公園も寺社仏閣と同居していたり狭かったりする。環境活動もいいが、

見されている。川沿いに広場や親水公園を作るといった整備・検討が不

まず舞台となる環境そのものが必要なのではないか。

十分ではないか。

出世稲荷神社

妙昌寺

N

500〜

L

Scale=1/5000

六塚稲荷児童遊園

鴉山稲荷神社

川越大師喜多院

蓮馨寺

500

M

観光と遊び場の境界 一番街から半径 500 メートルの範囲に公園が少ないと考えられる。一番街に隣接する広場 や社寺は、普段、観光要素としての空間であり、そこに住む子供達の遊び場等の空間として 機能していないと考えられる。 子供目線より空間を分析した結果、観光地としての空間の表裏と公園としての空間の乏し

200

500

S

M

200

M

500 100

L

さの問題点双方が視覚化された。

24


プログラム

・「舟運の歴史を伝える」 博物館の一部でしか知ることができない、川越の街を形作った新河岸川 の歴史を知るとともに肌で体感する

舟運の歴史資料館

宿泊施設が及ぼすサイクル

宿泊客の増加

・「観光客の面的な動線」 クレアモール、大正夢浪漫通り、一番街と現在一本の線となっている観 光動線を川を利用することで広げ、人の集中緩和をする

河岸場を想起させる宿泊施設 ・「滞在時間や宿泊客の増加」

川越の魅力の発見

滞在時間の増加

多くの観光客が半日未満で帰ってしまう状況を打破し、宿泊客を増やす ことで観光産業をさらに潤す

川を整備した遊歩道と広場

宿泊に働きかけることで上記のサイクルが少 しずつ回りだし、年を重ねる毎にその効果が 増幅する事で川越観光全体の活性化を促す。

・「川越の魅力の再発見」 滞在時間の増加に伴い、目立たなかった魅力的な観光資源を知ってもら う(夜の川越、ものづくり体験、寺社、文化施設等)

25


運行区間

川に面して蛇行した細長い敷地に対する操作

田谷堰区間 博物館

河岸場区間

配置

一番街

桜並木区間

船着場

〈 等幅の敷地 〉 角度を持たせると開口が広く取れる

〈 川の向き 〉

宿泊施設

角度を持たせると景色の奥行きが変化する

二つを結ぶ区間に高瀬舟を運行する

細長い客室は視線を短手方向に誘導 し、その先の遠方の川を取り込む

歴史資料館

屋根 歴史資料館は近くに存在する既存の川越市立 博物館と連携をとりつつ、一番街、宿泊施設

先端のルーバー部分は丸瓦で構成

らを結ぶ回遊動線ができることで、人の流れ に面的な広がりが生まれる 軒が長いと境界が曖昧になり、通路幅が 狭いほどその広がる感覚は顕著になる

26


ネットワーク型宿泊施設

S=1/200

レセプション 店舗

ネットワーク型宿泊施設で、舟を降りるとレセプションでチェックインを済ませ、 直接客室へ入る。風呂や食事は観光客と同様に銭湯や食堂で済ませる。宿泊によっ て時間に余裕ができた観光客は蕎麦打ちや日本茶、川越唐桟などの体験型アクティ ビティで文化に触れることができる。 27


客室 広場

蕎麦打ち

WC

川越唐桟

日本茶

銭湯

主動線 宿泊動線 観光動線

28


歴史資料館

S=1/200

舟のチケット売り場とギャラ リーが併設しており、待ち時 間の間に舟運の歴史を学んで もらい、勉強後に実際に体験 してもらう

29


呼び起こされる昔の街並み

光の注ぐ広場空間

この敷地唯一の開けた空間に人が集まり、定期的に当時の格好をした人によ る寸劇や紙芝居などのイベントが行われる

船着場からの景色

対岸からの景色

建物のズレから二階の各客室の窓が覗かせる

散歩道として利用する向かいの人の様子が見える

30


03 Wood house Design Grand prix

テレワーク化が進んだ郊外における職住一体の 住まいに対して、職住分離によって獲得した個 の尊重を踏まえつつ、昼の時間に見出した象徴 的空間を用いた新たな生活ルーティンによる家 族形態の提案

31

昼家族 ー南中時に集う家族形態ー

Project deta Principle use

| House

Site

| Hino-shi,Tokyo

Number of stories | 2 Structure

| wood


32


新職住一体

昼家族

職業は社会的立場を表す肩書きとしての役割を持つ。

職住一体 家業

職業 = 社会的立場

家を朝に出て、夜帰ってくるとすると、多くの人々にとって「昼」という時間は住 宅と結びつかないものだろう。コロナ禍の生活によって見出されたのはそんな「昼」

受け継がれていく家系の生業 = 家業と

と住まいが近くなったことである。

いう形式によって大家族全員が同じく

そこで、「昼を家族が集う唯一の時間とした新たなライフスタイル」を提案する。

「〇〇家」という肩書きを共有していた

職住分離 会社勤務

核家族化が進行していくと、家業とい う形式は廃れ、各人は自身の望む職業 を新たに持ち、職住分離が主流となる

昼の 12〜15 時までを、家族全員で昼ごはんを作って食べたり、またその後に家族 の団欒を催すための「昼の時間」と定義する。職住分離で見出された個の空間をよ り尊重し、一日のほとんどを個室で過ごし全く異なる生活リズムを持つ家族構成員

家族が共同作業を行うきっかけとしての家業を失った家族関係は脆く、 それは少子高齢化、晩婚化、出生率低下、その他家庭問題として表出した

そんな中、COVID-19 蔓延による外出自粛に伴うテレワークの推進により、異なる 社会的立場を持つ家族構成員は再び、一つ屋根の下で一日を過ごすこととなった

が、限られた家族の時間 =「昼の時間」を共有することによって、個人生活の質と、 それまで軽んじられていた家族関係の両立を可能にする。

シエスタ(siesta)制度 日照時間の長いスペインで生まれた習慣で長いお昼休憩のこと

新職住一体 テレワーク

人間の体は 24 時間を一周期として体内リズムが変動しており、午後 1 時〜

昔とは違い、家族構成員が異なる職業

午後 4 時頃はこのリズムが低下し、判断力や集中力が鈍るとされている時間 帯である。この時間を休憩に当てることで以下の効果を得ることができる。

を持つ上での職住一体は新たな住まい

・睡眠不足の解消

・脳と体のリフレッシュ

方として意味が見出される必要がある

・午後の集中力向上

・病気の予防

社会的影響

Phase0. ビフォーコロナ

Phase1.ウィズコロナ 外出自粛や在宅勤務を強いられ、家族は意に反して一日を自

家族それぞれ違う職の元へ、バ

コロナが収束し、自由に外出する事が可能になった後もコロナ禍で 半強制的に推し進められたテレワークの制度は残り続ける

ラバラの時間で行って帰ってく

家族と長時間同じ空間にいるというストレスをを一人

ウィズコロナの期間に「昼の時間」の価値が見出されると、

るため、住宅の機能は寝るだけ

暮らしの集合体として構成し直すことで過干渉を防ぎ、

会社の働き方や学校の時間割にまで変革を起こし、さらに

の場所へと成り果てた

33

宅で過ごし、家族共存の時間が増える

Phase2. アフターコロナ

「昼の時間」に高密度に集約した家族の交流を生む

集まりやすくなった「昼の時間」の効果は純度を増す


○○家

0

1

2

会社員

3

4

5

6

7

8

朝 準備 食

就寝

9

10

11

12

13

14

15

16

午前仕事

17

18

19

20 夕 食

午後仕事

21

22

23

自由時間

24

就寝

父 (50)

母 (48)

大学生

姉 (20)

準備

自由時間

中学生

弟 (15)

朝 食

就寝

移 動

家事

就寝

準備

準 朝 備 食

就寝

移 動

買い物

昼の時間

専業主婦

授業

移 動

授業

夕 食

買い物

自由時間

移 動

午後授業

就寝

夕 食

バイト

移 夕食 動

部活

移 動

自由時間

太陽の特性

推移

南中

12 時頃の太陽が最大の高さにある時真南の方角に存在する。こ

① 一日の変化

れは①、②の変化の中で唯一変わらないルールである。

東から南に上り西に沈む

W S

南中高度は夏至の時に最大 78.4 、冬至の時に最低 31.6 となる。

温度

② 季節の変化

N

太陽の光の角度が光量に直結するため角度の大きい夏は光量が多

日の出ている時間の長さ

E

78.4

く暑くなり、角度の小さい冬は光量が少なく寒い。

と太陽高度が変化する

31.6

家族と形態

1.

家族が個人の集合であることを表 現するため、玄関を各居室に与え、 奥に「家族の空間」を配置する

2.

社会との接点である地表面に居室 を配置し、家族構成員が家族を支 えるのと同様な空間構成をとる

3. 時間変化によって東から西面へと採光 の移ろいが全ての居室で均質になるよ う、建物は南北の軸線上に配置する

PRIVATE

水回り 共有スペース

FAMILY FAMILY PRIVATE

ILY

N

個室

M FA

PRIVATE

34


対象敷地

光の環境変化

南北に長く、南側にスリットが開いたこの形は、季節によって大きく分けて3種類の空間変化を見せる

春・秋

SITE S

N

南側に強い日差しが当たり、北側の

中心に光の帯が生じ、全体が照らさ

北側に日差しが当たり、優しく温

日陰空間が涼しく豊かな環境となる

れることによって全体が均質な空間

まり北側の環境が豊かとなる

となり、居場所の選択性が生まれる

0(m) 5

10

20

S=1/500

東京都日野市三沢 3 丁目 この敷地は多摩丘陵地に属していて傾斜の激しい地域である。北側に徒歩 10 分の距離に高幡不動 駅が存在し、西側の階段からアクセスする。南側が高く、北側が低くなっているため、今設計の細 長い住宅の北側まで冬の低い角度の日差しが届くようになっている。南東向きの勾配に対して南北 に真っ直ぐ配置しているため地形に沿って建てると東西のレベル差がスキップフロアを生み出す。

35

一年を通して豊かな環境が維持される北側に「昼の空間」を、南側に廊下を配置した


12

最高高さ GL+9950

15 【正午】 垂直にスリッドを通り抜けた太陽光が廊下を照らす。 上階が明るくなったことが居室にいる家族たちにとって 「昼の時間」が始まる合図となる。 【昼過ぎ】 スリッドを介した反射光が物置を照らす。 個性の表出する物置は、「昼の時間」において家族間の 会話のきっかけとしての意味を持つ。

3 1

父の部屋 GL+2850 娘の部屋 GL+2350 息子の部屋 GL+1950 母の部屋 GL+1450 浴室 GL+550 GL

南側立面図

s=1/100

断面詳細図

s=1/30

36


敷地境界線

S=1/100

4550

平面図

浴室 ±0

居室を登っていくと南北に長い廊下に出る。そ

910

居間 +2900

こからさらに個人の物置にアクセスすることが 可能である。物置はその人の個性が詰まったも

娘の物置 +4400

個室2 +1400

階段室2 +2400

父の物置 +4800

個室3 +1800

階段室3 +2700

のであり、家族のキャラクターが異なるほどに、 この廊下の彩は増していく。廊下の先には、昼 の時間を過ごすための居間が存在している。

19110

階段室1 +2100

2730

個室1 +900

910

息子の物置 +4100

母の物置 +5300

階段室4 +3800

個室4 +2300

2730

910 6370

37

2730

2730

建築面積表 第一種低層住居地域 建築面積

建蔽率 40% 容積率 80%

101.028 ㎡ 一階床面積

81.153 ㎡

建蔽率

38.484% 二階床面積

97.716 ㎡

容積率

68.135% 床面積

178.869 ㎡


断面パース

玄関は各居室についていて、快適な個人の空間を作るた め、居室同士には人が通れるくらいの隙間を開けている また、居室をスキップフロア上に展開することで、同室 内で趣味と職業の空間を分けることが可能である。

象徴的な光が居間を照らす

家族の居室の上部で、光のスリットと なる廊下と交わる。 居室はそれぞれでレベル関係が異なる ため、階段にも個性が表れている。

38


04

39

Space Design Competition

牙を剥く硝子 ー野生のガラスー

野生化することで、通常のガラスの人工的で完

Project deta

璧な使用法から逸脱した、人のコントロール下

Principle use

| Installations

から離れた予測不能な空間を提案する。

Site

| In Nature

この空間では自然に近いリラクゼーションと緊

Number of stories | 1

張感が同居し、人間をも自然へと還す。

Structure

| Glass


40


〈通常時〉

〈野生化〉

〈常温接合〉

平らでツルツルして、物理的 なものだけ遮り、光だけを取 り入れ、劣化しないという完 全性的な美しさをもつ。

割れて、機能が保てず捨てられ ることで、人の手を離れ野生化 する。通常時と真逆の性質をも ち、鋭利な部分が顕となる。

熱を加えることなく接合すること で、形状に変化を与えることなく 野生化したそのままの状態であく まで集合させるだけの操作。

視 植

形状、厚み、間隔などがバラバラものを接合したため、性能もバラバラな空間となる

41

光、雨、空気を地面まで届けるため、隙間を縫って成長した植物が床面まで顔を出す


42


05

Central Glass International Architectural Design

壁を隔てて、君を想ふ ー可動壁による交感ー

Project deta 人と人とを分かつ「壁」に注目し、「動く壁」を提 案する。部屋を広くしたければ、壁を押す。 いま隣の部屋はどんな空間になっているだろうか。

43

Principle use

| Apartment

Site

| Unspecified

Number of stories | X Structure

| RC


新幹線の座席を倒すことに気を遣ったり、 映画館の肘掛けに手を置くか迷ったり、 言葉を交わすことはなくても、干渉し、思いやり、行動を決める。 そんな交感が、かつてはあった。 そこで、人と人とを分かつ「壁」に注目し、 「動く壁」を提案する。 部屋を広くしたければ、壁を押す。 いま隣の部屋はどんな空間になっているだろうか。 服を出したければ、壁を引く。 これから隣の人はお出かけかな。 壁を隔てながらも、隣人を想う。

44


座席を倒すという寛ぐための行為が

数の足りない肘掛けは使用権が明確に決ま

範囲が限られ、立地のヒエラルキーを持つ

相手の空間を奪う行為に繋がるため

っておらず、両肘使用、片肘使用、無使用

花見では範囲以上の場所を求め、譲り合い

思いやる気持ちが生まれる

のいずれかは両脇の人との交感で決まる

や奪い合いによって空間の重なりが起きる

05

Space Design Competition

パーソナルスペース

交感空間

ソーシャルディスタンス

新幹線の座席

映画館の肘掛け

花見の場所取り

他人との距離を取り、人混みを避けた疎の空間ではパーソナルスペースの衝突が起きず、交感する機会が大幅に失われた

45


フレーム

BOX

可動壁

格 BOX を支える構造体

重力で落ちてくる小さな滑り止めが

BOX の集合とフレームによって構成

足元に車輪が付いてるため前後に動く

細かい位置調整を可能とする

BOX は機能の交換に使われる

取手を持つことで滑り止めも持ち上がり

フレームごと移動させると壁全体が移動し、

引き出しとして使用可能となる

部屋の広さまでやりとり可能

隣の人は机を使っているから 勉強中かな 壁を引いて机を広くしてあげよう

お隣さんはベッドを出したから そろそろ寝るころかな 静かにしよう

可動の壁を押し引きすることで隣人との交 感を図る壁は収納BOXになっているほか机やイ ス、ベッドといった家具の機能を持ち合わせており暮 らしているなかで必然的に壁を動かす仕掛けになっている

46


Degital × Real

06

Short-term Design 「○○×●●」

CONNECT

ー空間ごと共有する次世代コミュニケーションツールー

Project deta テクノロジーの進歩によってコミュニケーション ツールの精度が段階的に「直接会って会話する」 に近づいていく

47

Principle use

| in House

Site

| Unspecified

Number of stories | ? Structure

| Digital


48


→「会う」に最も近い空間接続のレイヤーを提案する

AR(拡張現実)

ヘッドセットを装着し、360 度パノラ

スマホなどのディスプレイを通して

マ映像の仮想空間を体験できる

実在の風景の上に情報を補足する

空間接続

現実空間

仮想空間

世界中のどこにいても面さえあれば空間を隣接す ることができ、同じ空間にいるような感覚になる

MR(複合現実) AR と違い位置情報などが加わることで現実空間に対応する仮 想の3D データを映し出し、現実と仮想をクロスさせる技術 3D スキャナー & カメラ

点群 3D スキャンし、 位置情報を与える

ワイヤフレーム

点群をもとに3D

モデルを作成

プロジェクター 現実空間モデル

3D モデルにリアルタイム映像を マッピングする事で現実と同じ情 報を持った詳細な仮想空間を作成

→視線の位置に連動した立体映像が映し出される サテライトオフィスのような専用のレンタルスペースから、設備の簡易化が進むことで次第に各家庭へと普及していく

49

→ヘッドセットなどのデバイスを身に付けない事で自然体の会話が可能

手紙

電話

ポケベル

電子メール

SNS

テレビ電話

VR

空間接続

会う

VR(仮想現実)


背景や家具、服装など簡単に着せ替えをすることができる。

視界を遮る壁

無限に続く背景

家具のある家庭への投 影の仕方には、 ①家具 を除いた壁面のみ

家具の凹凸を含めた一 平面 ン全体

③専用スクリー の3通りある。

用途に合わせた専用の空間を作 成したり、普段相容れない空間 同士を接続することもできる

自分の見える世界と相手の見える 世界が異なる場合もある

50


リモートワークであっても会議室というフォーマルな場を設けることで緊張感を持った会議ができる。

TV

ム ー ゲ

今までは画面上だけで繋がっていたオンラインゲームも隣で相手の様子を見ながら一緒に盛り上がれる様になる。

51


自宅にいても太陽光や自然を感じてリラックスすることができる。

F S

現実に即していない宇宙や過去、アニメ、ゲームの世界などの仮想の空間で非日常体験をすることも可能。

52


Display × Mobility

06

Short-term Design 「○○×●●」

懐古する焼き芋バス ー昭和を彷彿させる移動販売ー

Project deta 当時と同じ「い〜しや〜〜きいも〜〜」という音 が焼き芋販売車の出現を告げ、非日常な昭和の時 代へと連れていく

53

Principle use

| Eat-in space

Site

| Unspecified

Number of stories | 1 Structure

| Bus


54


焼き芋販売車

[追加注文]

[移動]

[昔遊び]

現在ではあまり見かけなくなってしまったが、かつて

イートインスペースでの追加 注文を直接受け付ける

「買い物帰りに利用したら進路の先が自宅」だっ たり、 「長居をしていたら自分の街の知らない場 所へ到着していた」なんてことも

カルタやけん玉、ベーゴマなども体験することができ 、大人の世代には昔を懐かしんでもらい、昭和を知ら ない世代には古き良き時代を感じてもらう

は秋から冬にかけての風物詩でもあった昔懐かしい 焼き芋販売に、昭和の時代の内装を施したイートイ ンスペースを加える事でより懐古的で印象的な体験 ができるという付加価値を与える。

[昭和風]

[コタツ]

ブラウン管テレビやストーブ、 その他レトロな家具を用いた内 装で昭和のリビングを再現

一つのコタツを囲う事 で地域のコミュニティ の場となる

ディスプレイ 空間演出にモビリティの要素を加える提案。 マイクロバスに収まるサイズの空間で、空間が移動 可能になることによって生まれるメリットを経済的 合理性も考えて移動販売と組み合わせる。

[外装]

[店頭]

[玄関]

[黒板]

[匂いと音]

マイクロバスの外壁を木板材 で覆い、瓦屋根をつける事で 民家の様に仕上げる

芋の種類やメニューを増や し、テイクアウトのみの利用 も充実させる

イートインスペースの入り口に は外付けの折りたたみ式の階 段で上がり、引き戸の玄関か ら内部へ入る

お知らせが書いていたり、 自由に落書きをすることも できる

焼き芋販売車特有の煙の匂い や耳に残る音楽で位置を知ら せ、購買意欲を掻き立てる

おいも〜

3000

おいも〜

55

7000

おいも〜

2100

やきいも〜

S=1/100

い〜しや〜〜〜〜きいも〜〜

♪ ♫

バスの改装


イートインスペース

子供からお年寄りまで団欒して交流を深める。

テイクアウト

小腹が空いた仕事の休憩時間に見つけてテイクアウト。

焼き場

運転席から直結の焼き場でスムーズに受け渡し。

黒板

黒板のイラストを見て興味をもつ人。

56


57


58


07

59

Other works

学部作品 空間思考トレーニング


60


美術館課題

図書館課題

OPEN HOUSE Development 5days Internship

日建設計 都市のパブリックスペースデザインコンペ「20xx年のパブリックスペース」 日建設計

都市のパブリックスペースデザインコンペ

「20xx年のパブリックスペース」

屋上庭園

空き家改修プロジェクト

61

Global Project Based Learning 「都市の緑化」


空間思考トレーニング

想像力 × 創造力

100

手を動かしアイデアを形にする

模型のベースは 100mm×100mm

縮尺は自由とする 100

「空間構成から生まれる行為」

模型の素材は自由とする

人の行為は空間に紐づけられる。 ⅰ. 変形 ⅱ. オノマトペ ⅲ. 陰影 をテーマに 最小単位の空間で人の行為をスタディする。

最も美しい7つの構成を選びなさい

エンベロープ

× 壁と床と5本の柱をエンベロープオプション機能で変形させた立面と平面から空間を構成する

変形 エンベロープ

変形

スタイル

波形

旋回

上昇

魚眼レンズ

膨張

円弧

絞り込み

62


音喩

音喩(おんゆ)は漫画において書き文字として描かれたオノマ トペを指す、夏目房之介による造語。漫画を構成する要素の一 つで、効果音から人の心情まで幅広く表現する。 オノマトペを表す文字は音声記号であり画像記号でもある。

音の可視化

濁点=大きい / 重い / 鈍い / 汚い 静音=小さい、軽い、鋭い、 美しい 半濁音=静音と濁音の中間 / 弾む様子 促音=ス ピード感など、音のもつ大きさ、質感、速度、等の感覚を直 接その文字を形態として使用することで文字の認識ではなく 音の認識が行われ、感覚として理解することができる。

「flip flop (ヒラヒラ/パタパタ)」 布のような薄いものが 風によって優しく揺れ る擬態語。光、風、音 を適度に透過し、リラッ クスできる空間。閉塞 感がなく、外の空間の 気配を感じる。

「tic tak(チクタク)」

時計の針が動く擬音語。一定な一 音出なく二音で構成される。無数 の時計に囲われ、微妙な音の狂い により不安な気持ちになる。

「ズバ」

対象物を真っ二つに切り裂いた 時の擬態語。「スパ」より切り にくいため鈍く重たい音。切断 面とそのズレによる空間構成

オノマトペ

「ドン」 地面との衝突による強い衝撃の擬音語であ り、何か大きな存在や驚愕させる存在の登 場の際の擬態語。中心に居ると自分が大き な力を手にしたような気持ちになったり物 語の主役になったかのような感覚になる。

「ザーザー」

「ヒュー」

雨が地面にぶつかった際の擬音語であ り、雨が勢いよくたくさん降る時の擬

少し強めの風が鳴る擬音語。横

態語でもある。壁のような空間の間仕

「BOOM(ボン)」

切りの効果は無いが、障害物としては

爆発などの一回の大きな音の擬

作用し、視線の抜けなどで空間を立体 的に変化させる。

音語。爆発後の煙を表現してい て、不定形で自分で空間の形を 変化させる事もできる

63

縞の線で構成されており、一方 向に流動的な空間で動線を支配 したり歩行者の歩みを速める。


×

格子 玉 玉には歪んだ線の影が入り︑ 床には格子と玉の上下関係 が入り組んだ影が落ちる

純粋なまると直線で構成される 有機的で自然らしさを感じる空間と

×

円錐 穴 円錐の先の穴からは一点の光が 照らされ︑一部切り取られた円錐は 四角い影を落とし見た目との違和感 を覚える

幾何学的で人工的な美しさを感じる空間

陰影

枝 葉

×

大小様々な円は葉を表し︑

×

洞窟 鏡 円の影に対して割れた鏡が乱反射し︑ 角度によって強く光の集まる場所と

×

暗闇のコントラストが生まれる

球 棒

をもち︑光源の位置を強く意識する

や長さが変化し︑日時計のような効果

太陽の動きに合わせて棒や球の角度

枝分かれした直線は木の枝を表す まるで木漏れ日のような影

×

三原色 縞 色の三原色の重なり︑縞の重なりは 彩度・明度の変化︑縞の疎密加減に よって多様な空間を生み出す

ルーバー ×

パンチング メタル

ルーバーは通常完全に光を遮る事が できるがここでは光を柔らかくする 効果があり常にある程度の光が降り 注ぐ

64


Turn static files into dynamic content formats.

Create a flipbook
Issuu converts static files into: digital portfolios, online yearbooks, online catalogs, digital photo albums and more. Sign up and create your flipbook.