平成 22 年 1 月 20 日(水曜日) (第三種郵便物認可) < 8 >
いつでも、どこでも、だれでも 無農薬野菜を生産できる近未来農場
「みらい畑」
南極でも野菜を栽培する 安 心・安 全 な 野 菜 を 提 供 の商業施設「三井ショッ 菜 を 連 続 生 産 で き る 小 協フロンテア㈱、柏の葉 この植物工場、以前は
柏の葉キャンパス駅前 して環境に左右されず野 ットハウスメーカーの三 野菜を栽培してきた。 ピ ン グ パ ー ク ら ら ぽ ー 型植物工場。 「みらい畑」 地区で都市開発を進める “人工的に作られた野菜” 広さ約二坪ほどの小さな 工 場 が 今、 “ 近 未 来 の 農 携し、千葉大学の監修の 感 を 抱 く 消 費 者 も お り、
と柏の葉」に設置された と名づけられたこの植物 三井不動産グループが連 というイメージから抵抗
る。
コストが高かったことか
ユニットハウス。紫色の 業”として、注目を集め も と 設 置・運 用 さ れ て い また施設の建設費や運用 光に満ちたハウスの中に ている。 は、レタスやサンチュが 「 み ら い 畑 」 は、 植 物 閉鎖型の施設内で人工 ら、普及はなかなか進ま 工 場 の 開 発・販 売 を 手 が 光源と培養液のみで水耕 なかった。
収穫体験会
れた収穫体験会 べられない部分がほとん
は多くの買い物 どないレタスなど、商品
客で賑わい、一 価値の高い野菜が生産さ
口つまんで食べ れている。
た参加者からは 収穫体験会に参加した
い!」 と の 声。 さ ん は、 「ららぽーとに
「 甘 く て 美 味 し 柏の葉在住の小宮山紀伊
泥や虫がついて は よ く 買 い 物 に 来 る の
いないので、洗 で、みらい畑はいつも前
わずそのまま食 を通るたびに気になって
べられる安全性 いた。収穫してみたら野
と 手 軽 さ か ら、 菜が瑞々しく色が綺麗な
ないし、農薬を使わない
評判は上々だっ のでびっくり。虫がつか
た。
術を工夫するこ るといいです」と買い物
また、栽培技 のがいい。もっと普及す
とで新野菜も生 袋一杯の野菜を手に嬉し
み 出 し て お り、 そうに話していた。
ビタミンCが通 柏 の 葉 エ リ ア で は 今、
金王猿田彦の神が 現われる
7面に続く
いる」 (㈱みらい代表の
ら問い合わせが殺到して
お り、 「国内外の企業か
に対する期待は高まって
をクリアした 「みらい畑」
で改善が難しかった課題
境負荷の軽減などこれま
小規模、低コスト、環
きるからである。
価・定 質 ) で 安 定 供 給 で
つの定” ( 定 時・定 量・定
る。 植物工場が野菜を “四
熱い視線が集まってい
産業からも、植物工場に
に 頼 っ て い た 外 食・中 食
今まで多くを輸入野菜
生産する計画だ。
ある価格で野菜を潤沢に
験を行い、国際競争力の
規模な植物工場の実証試
でも改善するために、大
される日本の現状を少し
低く、安全保障上も危惧
ている。食料の自給率が
整備する計画が進められ
工場の最先端研究拠点を
の昭和基地でも、同様の の注目度は一気に高まっ ない手軽な水耕栽培なの の 品 質。 十 二 月 に 行 わ 高い栄養価、芯などの食 て、日本を代表する植物 で、肥料代は従来の半分
に」と願い祈りました。 (写真・文=伊藤光之)
▲
所狭しと並んでいる。 実はこれ、 光・温度・水・ ける㈱みらい、柏の葉地 栽培されるため、完全無 ところが近年、食の安 ず に 安 定 生 産 出 来 て い が世間で問題視されるよ
▲みらい畑の内部は、植物の光合成を促す赤色と細胞分裂を促す青色 を組み合わせたLED照明によって、紫色に光る。収穫体験会の参 加者も、珍しい光景に興味津々だ
る。極寒の地である南極 うになると、植物工場へ も関わらず、農薬がいら 気 に な る の は、 野 菜 常より2〜3倍含まれる 千 葉 大 学 が 中 心 と な っ シ ス テ ム が 稼 動 し て い た。 は、最新の技術やノウハ
湯切りのみそぎが が衰えるといわれる時季 行 わ れ る
弱まりあらゆる生命の力
に、新たな年の生命再生 を願う、厳しい風土の中 で遠山郷の人々に八百年 「 無 病 息 真下)が、悪鬼外道を追 要無形民族文化財。 遠山郷で行われる霜月祭 湯 を 浴 び る と、 り で は「 強 い 者 は 残 れ、 災」に恵まれるとのこと い払うために東西南北天 ここで皆様に「天下太 弱い者は滅びよ」という で、私は喜んでカメラも 地 に 向 か っ て 鏑 矢 を 放 平、 家 内 安 全、 五 穀 豊 められるという。
修験道の掟を示す「湯切 ろとも最前列で熱湯を浴 ち、これにより天地が鎮 穣の恵みがありますよう りのみそぎ」 が行われる。 びました。
最後の締めくくりに現 一年で最も太陽の光が 水 王、 土 王( 写 真 上 )
▲ ▲
て、その信頼性は保障済 さらに「みらい畑」で 程度に収まっている。 みだ。
隊が到着する時だけしか 減にも成功。小型のユニ
年に一回、新しく観測 ウを活用して、コスト削
で、今では毎日の食卓に 設 費 を 二 〜 三 〇 〇 万 円
食料搬入がなかった南極 ットハウスを利用して施
にはLED(発光ダイオ
新鮮な野菜が並ぶように 程度までに圧縮し、光源 なっている。
国も将来の農産物供給 ード)照明を導入して蛍 を 担 う シ ス テ ム と し て 光灯より消費電力を三〇 期待し、普及促進を図っ %、運用コストを八〇% て い る。 「 み ら い 畑 」 は に抑えた。 昨年十月から運用を開始 複数段に重ねた栽培棚 し、現在までにレタスや で、露地栽培の約二〇倍 ハーブなど約四〇種類の の生産量が収穫できるに
南信州・遠山郷の霜月祭り 湯切りのみそぎが行われる
小型植物工場「みらい畑」 美味しく栄養価も高い 日本の食と農に明るい未来
例 年 十 二 月、 南 信 州・ が素手で跳ね飛ばす煮え れる金王猿田彦の神(写 前から伝わる伝統的な重
1 月 20 日(水)
■発行所 飲食産業新聞社
二坪の小さなユニットの小型植物工場
養分をコンピュータ制御 区に本社を置く老舗ユニ 農薬の野菜が季節を問わ 全性や食料自給率の低下 ▲