Architecture Works

Page 1

P O R T F O L I O ARCHITECTURE PROJECTS Yuto Yanagisawa


Yuto Yanagisawa - Ar c hi te c t u r e S t u d e n t -

EDUCATION

PERSONAL NAME : 柳沢 勇斗

2021 年

千葉大学大学院融合理工学府創成工学専攻建築学コース 修了 千葉 , 日本 / 工学修士

2019 年

Ecole Nationale Supérieure d'Architecture de Paris-La Villette パリ , フランス / Erasmus Student ( 交換留学 )

2019 年

東京理科大学工学部第二部建築学科 卒業 東京 , 日本 / 工学学士

1993 年

長野県生まれ

NATIONALITY : 日本 DATE OF BIRTH : 1993. 9. 28 CONTACT www.yu0928@gmail.com

LANGUAGE Japanese - Native English - Conversational French - Basic

HOBBIES

Drinking

Reading

WORK EXPERIENCE

Running

2021 年

MOUNT FUJI ARCHITECTURE STUDIO インターンシップ / 図面・モデル補助 , 模型製作

2020 年

隈研吾建築都市設計事務所 オープンデスク / 模型製作

2018 年

UG 都市建築 アルバイト / 図面補助 , 模型製作

2018 年

山崎壮一建築設計事務所 アルバイト / 図面補助 , 模型製作

2015 年

リオコンサルティング建築事業部 アルバイト / 図面補助 , パース作成

SOFTWARE SKILLS OS

Adobe

Ai

Ps

Id

Microsoft Office

AWARDS & EXHIBITIONS 2D

2018 年 学部課題「都市の茶室」 学年1位 , 学内2位 2019 年 卒業設計「卒、」0 次審査通過 出展 2019 年 日本建築学会 全国大学・高専卒業設計展示会 出展

3D

2


PREFACE 私はこれまで " そこにあるもの " について、「地形 (Terrain)」、「都市の特性 (Characteristics)」、「既存建築 (Existing)」の 3つの観点に焦点を当てて設計活動を行ってきた。建築とはその場所における人間の生き方のあらわれであり、" そこにあるも の " に着目することは、そこに生きる人のアイデンティティを形成する上で重要だと考えるためである。アルド・ロッシは「建 築は、単なる建築でしかなく、つねに建築でしかない。社会的、心理学的な専門分野がそれに取って代わることはできない。」 と述べている。" そこにあるもの " に着目することは、場所に根差した建築の建築らしい価値を生み出し、都市に還元すること ができるのではないかと考える。

TERRAIN

01_ 穴 の図書館 University Library /Academic - Page 4 -

02_ARCHI - LABO Laboratory, Housings / Academic - Page 20 -

CHARACTERISTIC

03_ 都市の茶室 茶室 -Japanese Tea Room- / Academic - Page 40 -

04_ 池袋横丁 Complex / Competition - Page 50 -

EXISTING

05_INFRASTRUCTURAL HOUSINGS Housings, Commercial / Academic - Page 64 -

06_ カシムラ改修プロジェクト Bar / Academic - Page 78 -

07_HOUSE OF EARTH PLUS House / Workshop - Page 88 -

09_TWISTED CURVES Pavilion /Academic - Page 100-

10_ 冗長の家 House / Competition - Page 102 -

OTHERS

08_STAIRCASE AS SPACE Staircase / Academic - Page 98 -

3


穴隙の図書館 2017 Academic Location / Shinjuku, Tokyo Program / University Library

4


A-A' Section S=1/250

5


都市的体験の創出 東京理科大学神楽坂キャンパス

間の動線をリンク・統合するよう

の大学図書館は、ビル上階の数フ

なシステムとした。また、神楽坂

ロア分を使って運営されており、

は高低差があるため、敷地下部は

利用・アクセスがしづらいと同時

喧騒な大通りであるが、敷地上部

に、キャンパスからも地域からも

は静かで落ち着いた住宅街と、対

切り離されていた。

照的な都市空間を形成している。

これは、図書館を独立させると

敷地内に配された3つのボリュー

ともに、大学図書館と都市空間を

ムのうちの図書館を大きく欠くこ

接続する提案である。独立した図

とで、神楽坂の3次元的な軸線を

書館を新設するということは、学

強調し、都市空間と連関した眺望・

生のみならず、近隣住民との関係

空間体験を生み出した。

も想定しなければならない。

地形などの都市特性は、周辺の

敷地内には、周辺の都市空間と

建築需要が増加するにつれて埋も

対応するような軸線を設定し、図

れてしまう。こうした特性を建築

書館、学習棟、カフェの3つのボ

によって顕在化させることは、都

リュームを配置した。ボリューム

市ごとの多様な空間体験を生み出

下部には基壇となるような空間を

す上では、重要であると考える。

おくことで、すべてのボリューム

6


7


Diagram

Park

Library Learning

University Cafe

Boulvard

8


Wakamiya Park

Tokyo University of Science

SITE 1/10000 0

9

PLAN 100

200

500 (m)


B'

6 A

2 5 3

4

A'

1

7

8

1F 1 - ラウンジ 2 - サービスエントランス 3 - 警備室 4 - 機械室 5 - 閉架書庫 6 - 倉庫 7 - 警備室 8 - カフェ

B

外堀通り

1/500Level PLAN First 0

10

10

20

30 (m)


11


3

2

1

5

4

6

2F 1 - エントランスホール 2 - 受付 3 - 開架書庫 4 - 事務室 5 - パブリックスペース 6 - テラス

Second Level PLAN S=1/500 12


1 2

3

3F 1 - 開架書庫 2 - テラス 3 - 学習室

Third Level PLAN S=1/500 13


1

2

4F 1 - 開架書庫 2 - 学生室

Fourth Level PLAN S=1/500

1

5F 1 - 開架書庫

Fifth Level PLAN S=1/500 14


15


16


B-B' Section S=1/500 17


18


19


ARCHI-LABO 2019 Academic Location / 19th district, Paris Program / Laboratory, Housings

20


21


都市 - 郊外の境界を更新 フランスの首都であるパリは、環状

に新たな価値を加えつつ、周辺の環境

道路 - ペリフェリック - に囲われた大

と接続することで、都市と郊外の新し

都市である。このペリフェリックは都

い境界を形成できないかと考えた。

市と郊外を明確に境界づけており、物

これは、既存の建物を建築都市研究

理的な境界のみならず、都市と郊外の

所にリノベーションし、都市に対して

社会構造を規定していた。近年、パリ

開放することで、都市と郊外の境界を

はこうした境界を更新して、都市と郊

変態 - トランスフォーメーション - す

外のギャップをなくそうと試みてい

る提案である。

る。

対象敷地はブールバード ( 大通り )、

パリ 19 区のはずれ、ラヴィレット

トラム駅、パブリックガーデンや河川

公園の真横に位置する対象敷地はペリ

など様々な要素に囲まれていたが、地

フェリックが上空を覆っているととも

形による高低差のギャップが生じてい

に、かつて食肉処理場であったラヴィ

たため、各要素と敷地の関係が切断さ

レット公園で処理された食肉の皮を加

れていた。よって提案では、まず地形

工する革工場だった建物が残っている

のギャップを埋めるように敷地周縁部

のだが、人々が利用できるような公的

にボリュームを配置することで各要素

な空間とはなっておらず、閉鎖的な境

と敷地の関係を接続し、周辺に対して

界を形成していた。よって既存の建物

開放することを試みた。

22


23


Analysis - 植生の分析 また、プロジェクトメンバーで、既存建物の構造、素材、

た、敷地内には高さや種類の異なる樹木が配置されている

歴史をはじめ、敷地周辺の地形、植生、水域、ノイズ、日射、

ことや、敷地の南側にはパブリックガーデンや河川など、

周辺建物を含めた断面などのリサーチ・分析をした。私は

自然的に豊かな空間が広がっていることがわかった。

そのうち、植生 (Vegetation) を担当し、敷地周辺の植生

こうした豊かな植生空間が敷地内および周辺に存在して

の分布、敷地内の植生の高さ分布および建物を含めた見え

いるものの、既存の敷地は公共利用ができるようになって

方、植生の種類の4点についてリサーチ・分析した。

おらず、都市から孤立していたため、植生環境がうまく周

わかったことは、広域でみると、対象敷地は西側 ( 下図

辺地域と接続できていなかった。以上の分析を踏まえ、本

左下 ) にあるラヴィレット公園から連続するような植生の

提案では既存建物を建築都市研究所にリノベーションしつ

分布となっており、環状道路 ( ペリフェリック ) を超えた

つ、敷地および敷地周辺の植生空間を公共的な場所に転換

東側は、まとまりのある植生帯が減少することである。ま

させるかについて考えた。

La Villette Park 1/5000 0

Vegetation Zone

24

100

200 (m)


Marronnier

図面名、縮尺 Platane

Tilleul + 55.35 NVP

Erable

図面名、縮尺 Fréne Marronnier

Platane

Tilleul

Erable

Fréne

Peuplier Peuplier

1/2500

Vegetation Type

0

50

100

150 (m)

+ 55.10 NVP

図面名、縮尺

Section E-W mapped Vegetation

図面名、縮尺1/1000 図面名、縮尺1/1000

Section W-N mapped Vegetation

図面名、縮尺

+ 55.35 NVP

+ 55.35 NVP

図面名、縮尺1/1000

1/1000 0

Section S-N mapped Vegetation

25

10

20

50 (m)

図面名、縮尺1/1000


敷地北側にあるトラム駅

敷地南側にあるパブリックガーデン 26


敷地南側の河川から既存建物をみる 27


B

C

9 6 1 8

2

7

14

5

15

A

3

4

1 - 共有ワー 2 - コモンス 3 - デジタル 4 - 倉庫 5 - 都市広場 6 - 執務室 7 - サニタリ 8 - ロビー 9 - 警備室 10 - 受付

C’

28


9

11 10

18

A’

16

ークスペース スペース ル室

リー

13

12

19

Court

17

B’

11 - コモンスペース 12 - 執務室 13 - 教授室 14 - パティオ 15 - 講義室 (150 人 ) 16 - 講義室 (60 人 ) 17 - 講義室 18 - 研究室 19 - 講堂 (200 人 )

GL-PLAN 1/1000

広場と内部空間の関係 植生の分析結果を踏まえ、敷地中央の高架下は都市広場と して、植生空間を残しつつも周辺住民も集えるような都市広 場とした。既存建物および新棟は櫛状のフォルムとすること で、都市広場から連続した関係をつくりだした。また、巨大 なペリフェリックが上空を覆っているため、既存建物および 新しく追加した建物にどのように光・風を取り込むかが課題 であったが、櫛状となっている部分をガラスカーテンウォー ルとすることで、内部空間に均等に採光および換気ができる ようにした。既存建物については、櫛状の部分のみ既存の屋 根を取り除くことで、既存のアウトラインを保持しつつ、内 部空間に光を取り入れた。

29


3

1

4

2

Court

5

1 - 建築事務所 2 - ワークスペース 3 - 共有ワークスペース 4 - コモンスペース 5-庭

Court

エコール ( 大学 )

建築研究所

2F-PLAN 1/2000

7F(+24.5m) 6F(+21.5m)

5F(+15.5m)

4F(+10.8m) 3F(+7.8m)

2F(+4.5m) GL(+1.5m)

30

Patio


B

C

3

2 1

9

4 5 6 A’

7

A

B’

8

C’

1 - ホール 2 - カフェ 3 - レストラン 4 - 受付 5 - 会議室 6 - 地域交流所 7 - 出版所 8 - 展示室 9 - スタジオ

エコール ( 大学 )

建築研究所

3F-PLAN 1/2000

Patio

A-A'(N-S) Section 1/400

31


North Elevation 1/400 32


7F-PLAN

エコール ( 大学 )

6F-PLAN

建築研究所 住居

5

6

5F-PLAN

1

2

4

3

4F-PLAN 1/2000

1 - コモンスペース 2 - 住居 3 - ラーニングセンター 4 - スタジオ 5 - 講堂 (350 人 ) 6 - アトリエ

33


34


B-B' (E-W) Section 1/400 35


7F(+22.5m) 6F(+19.5m)

5F(+15.5m)

4F(+10.8m) 3F(+7.8m)

2F(+4.5m) GL(+1.5m)

36


C-C' (E-W) Section 1/400 37


38


39


都市の茶室 2018 Academic Location / Ginza, Tokyo

Program / 茶室 -Japanese Tea Room-

40


1/100 A-A' 0

41

Section 1

2

5 (m)


現代都市における非日常空間の創出 日本の伝統的な空間概念である

「露地」は、日常生活から離れ、非

「茶室」は、都市や人里から離れた

日常空間への転換を促す役割を持

異世界として現代まで受け継がれ

つ。銀座の大通りは小さな路地空

てきた。「茶室」は空間の用途を指

間で結ばれており、路地空間の奥

すとともに、「非日常的な空間」を

の、ビル群に囲まれた空間に茶室

意味する言葉である。

を配置することで、華やかな大通

現代の都市では中高層のビルが

り - 日常空間 - から茶室 - 非日常

立ち並び、人の賑わいだけでなく

空間 - に至るまでの空間を露地空

空間的にも高い密度 - 過密な空間

間として演出した。また、茶室を

- を形成している。東京都中央区の

囲うビル群の外壁を茶室の壁とみ

銀座では、こうした過密性を孕み

なし、薄いアルミ屋根を外壁から

ながら華やかな都市空間が広がっ

吊ることで、過密性を利用した茶

ている。

室空間を形成した。

これは、日本の伝統的な空間で

現代都市の過密性は、都市の風

ある「茶室」を、都市の過密性を

景をつくるとともに、人目に触れ

利用して、現代の都市空間に再構

ることのない、ネガティブな空間

築する提案である。

を同時に孕んでいる。「茶室」の空

「茶室」は、茶をもてなす空間以

間性を用いることで、こうしたネ

外に、「露地」「待合」「水屋」など

ガティブな空間の価値転換ができ

様々な空間で構成され、その中で

るのではないかと考えた。

42


43


Suzuran St

West 5th St

N

SITE PLAN

1/1000

10

20

50 (m)

0 1 30 1/ 0

10

) (m

0

44


C

3 4 B

1

B'

2

A

A'

C'

1 2 3 4

PLAN

1/100

1

2

5 (m)

10

) (m

0

- 露地 - 待合 - 水屋 - 茶室

45


オートデスク学生版により作成

オートデスク学生版により作成 1/30B-B' 0

46

Detail Section

1

2 (m)


47

1/100 C-C'

Section

0

1

2

5 (m)


48


YUTO YANAGISAWA www.yu0928@gmail.com 2017-2020 Works Academic Feb.2021

49


池袋横丁 2019 Competition Location / Ikebukuro, Tokyo Program / Complex

50


51


横丁空間の再構築 東京の副都心である池袋では、

しみのある都市を構想している。

再開発によって大きく都市空間が

こうした都市構想を踏まえ、上記

変化しつつあるとともに、かつて

のコンセプトを直接的に建物ボ

の池袋の文化を象徴してきた池袋

リュームとして立ち上げた。また、

西口公園や横丁空間が失われつつ

ボリュームを操作することで大小

ある。横丁などのヒューマンスケー

の空間スケールをつくり、それら

ルな空間を、次々に現れる巨大な

をスロープで接続することで3次

風景を共存させることはできない

元的な都市空間 - 横丁空間 - を構

かと考えた。

成した。

これは、かつての池袋の公的で

池袋だけではなく、大都市では

雑多な風景を立体的に展開させ、

再開発によって、かつて残ってい

都市の新たな結節点とするための

た小さな空間、親しみのあった空

提案である。

間が失われつつあるが、こうした

池袋のある豊島区は再開発のコ

小さな空間こそ、その都市の表情

ンセプトとして「国際」、 「アート」、

をみせてくれる空間であると考え

「子育て」を掲げ、多様で芸術と親

る。

52


53


0 St.

ine 6

h Suns

Ikebukuro Sta.

1/300 0

1

10 (m)

SITE PLAN 1/1000 0

54

10

20

50 (m)


PROCESS 1Child care Art International

Commercial facility

2-

3-

55


5

2

A'

4

1

3

A

e 60

hin Suns

St.

1/300 0

1

1F-PLAN

10 (m)

1 - 広場 2 - プレイルーム 3 - インフォメーション 4 - EV 5 - WC

1/300 0

56

1

10 (m)


57


2

5

1

オートデスク学生版により作成 WC

EV

4

EV

オートデスク学生版により作成

6

3

3F-PLAN

1 - カフェ 2 - 資料館 3 - 子ども図書館 4 - ミニシアター 5 - EV 6 - WC

5F-PLAN

1 - 屋外テラス 2 - EV 3 - WC

WC

3

オートデスク学生版により作成

2

1

オートデスク学生版により作成 1

WC

58 • • • • • • • •


59


オートデスク学生版により作成

オートデスク学生版により作成

オートデスク学生版により作成

ELEVATION 1/300 0

60

1

10 (m)


オートデスク学生版により作成

オートデスク学生版により作成

オートデスク学生版により作成

A-A' SECTION 1/300 0

61

1

10 (m)


62


63


INFRASTRUCTURAL HOUSINGS

- 都市風景の再構築 -

2019 Diploma Location / Nihonbashi, Tokyo Program / Housings, Commercial

64


日本建築学会﹁卒業設計展示会﹂出展

﹁卒、二〇一九﹂ 出展

65


66


近代遺産と都市の関係の再構築 東京都中央区日本橋上空を跨ぐ

架下には集合住宅、商業施設、ギャ

巨大な首都高高架は、景観向上の

ラリーなどを吊ることで、インフ

ために取り壊しが予定されている。

ラストラクチャーを建築的な価値

この巨大な近代遺産は、高度経済

に転換させた。また、日本橋下を

成長期の日本を象徴するシンボル

流れる日本橋川は、高架が覆いか

であるともいえる。こうしたシン

ぶさっていたために陽が当たって

ボル性を保持しつつも、新しい価

いなかった。こうした自然との関

値を都市空間に還元することはで

係性を考慮して、高架には所々穴

きないだろうかと考えた。

を開けることで、高架から住戸を

これは、日本橋上空の首都高高

通して日本橋川に光が差し込むよ

架取り壊し計画のオルタナティブ

うにした。

であり、巨大なインフラストラク

道路としての役割を終えた高架

チャーを建築空間に転換させ、都

は当初の目的や価値を失ってしま

市との新しい関係を構築するため

うものの、巨大なストラクチャー

の提案である。

としての象徴性は価値として残り、

既存の高架は、日本橋との関係

都市との新しい関係性を結び続け

性や周辺の小さな橋の位置を踏ま

られるのではないかと考えて設計

えながら分割して残すこととした。

を行った。

この巨大な構造体を利用して、高

67


hi nbas Niho SITE PLAN

1/5000 0

68

100

200 (m)


69


1/50 +600mm

+0.0m

Living

Room

Kitchen

UNIT PLAN

70


Highway (Public Space)

Passage

Terrace

Cable

Wood Panel Living

Room

Concrete

UNIT SECTION 1/100*1.5 0

71

1

2

5 (m)


6 1 4

2

4

5

PLAN 1 - 住居 ( 家族向け ) 2 - 住居 ( 独身向け ) 3 - 商業エリア 4 - コモンスペース 5 - ギャラリー 6 - ワークスペース

72


3

0

73

10

20

50 (m)


74


75


76


77


カシムラ改修プロジェクト (On going) 2020 Academic Location / Sakura City, Chiba Program / Bar

78


79


80


道路空間との一体化 千葉県佐倉市の駅前商店街の空き

で道路空間に対して開放的な空間と

店舗「カシムラ」は、地域イベント

した。内部は飲食店を想定し移動式

の拠点または倉庫として使われてい

家具とすることで、道路空間で行わ

る。この「カシムラ」を所有してい

れるイベント時に家具をレイアウト

る地域のイベント団体であるクライ

し、内外部の一体的な利用ができる

アントは、この小さな店舗と街を接

ようにした。また、店舗内の既存の

続し、人々が日常的に集まれる場所

高低差をそのまま利用して、内外部

をつくりたいと考えていた。

の視線を通しつつ、外部から除いた

これは、空き店舗と道路空間を一

時に空間の奥行きが強調されるよう

体化をテーマとしたリノベーション

な設えとした。ファサードは、既存

プロジェクトである。私たちは、様々

の街並みを壊さないようにしつつも

な地域イベントに対応できる空間を

新しい空間とのコントラストをつく

つくるとともに、地域住民の日常的

るような控えめな操作とした。

な居場所となるような空間を提案し

建築空間と都市空間をシームレス

た。

にすることで、地域住民の公的な空

延床面積は約 25 ㎡と小さいが、

間を形成すると同時に、小さい空間

既存天井を取り除くことで広く空

における体験をいかに増幅させるか

間を体験できるようにした。また、

という点に注力した。

ファサードは全面開口部とすること 81


B

960

4417

Y3 1078

Rest Room

Backyard

+300mm

+250mm

Y2

+150mm

4657

6364

+300mm ±0mm

+150mm

Kitchen

±0mm

A

A

630

Y1

0

1/100

Y0

Terrace

1 2

320

1450

3608 5377

X1

X2

5 (m)

X0

1/40PLAN 0

82

1

2 (m)


83


Kitchen

CH=3,445mm

1/40A-A' 0

84

SECTION 1

2 (m)


Kitchen

CH=3,145mm

1/40B-B' 0

85

Backyard

SECTION 1

2 (m)


2,100mm

1/40ELEVATION 0

1

2 (m)

86


87


HOUSE OF EARTH PLUS 2018 International Workshop NOV.19.2018 - NOV.21.2018 ENRIC MASSIP-BOSCH × TOKYO UNIVERSITY OF SCIENCE

88


89


90


孫娘のための空間 2018 年 11 月、東京理科大学坂牛研究室で行

よって、孫娘のための空間を確保しつつ既存

われた 3 日間のワークショップで、バルセロナ

の「地の家」との繋がりをつくるために、孫

の建築家エンリック・マシップ・ボッシュを招

娘の部屋とテラスを既存の家の離れとして、

いて行われたものである。

庭に配置することを考えた。

テーマは、故篠原一男設計の「地の家」に住

孫娘の部屋とテラスは孫娘の部屋と既存の

む老夫婦が、日本に孫娘と共に暮らすための部

家の中心軸は「地の家」に向けられ、テラス

屋を設計する、というものである。老夫婦と孫

を介して空間的に接続される。若い孫娘と老

娘はお互いに、残りの人生を共に暮らし、思い

夫婦の生活スタイルの差異を解消しつつも、

出を共有したいと考えている。また、元の家を

お互いの存在を感じることができるような暮

壊さずに、現代的な方法で彼女らの空間をつく

らしの提案である。

ることが求められた。

91


A

テラス

A’

PLAN +1,500 1/100

92


B

孫娘の部屋

B’

PLAN +3,540 1/100

93


ELEVATION 1/100

ELEVATION 1/100

94


SECTION A-A' 1/100

B-B’ SECTION 1/100 SECTION B-B' 1/100

95


96


97


L'ESCALIER COMME LIEU (STAIRCASE AS SPACE 2019 Academic Location / Virtual Space Program / Staircase

Rhinoceros を用いて建築マテリアルをひとつつくる、という授業で作 成したものである。階段を垂直に登るための道具というだけでなく、空間 をつくるための装置として利用できないかと考え、階段の中心に大きな半 径を設けることで、中央のスケールおよびそこで生まれる光と影で空間を 演出した。段の厚さを調節することで、中心部にかかるモーメントを軽減 し、中央の空間を開放的なものとした。

Lumière

Vue

Espace DIAGRAM 98


E)

段は桁から片持ちで支持している

1500mm

PLAN 1/100

Rampe, Tuyaux en acier, Φ=30mm Verre, t=10mm

1100

Béton

50

350

1520 ELEVATION 1/100

200

(mm) SECTION 1/50

99


TWISTED CURVES 2020 Academic Location / Virtual Space Program / Pavilion

Grasshopper の授業にて学んだ、曲面生成のアルゴリズムと、最適化ア ルゴリズムを用いてパビリオンをつくるという課題である。環境解析コ ンポーネント [LADYBUG] を用いて光の当たり方を解析し、真夏の 9 時か ら 17 時までの条件で日照時間が最大値をとる部分にガラスを貼ることで、 合理的に内部空間への採光を獲得した。

100

LADYBUG を用いた日照解析

日照


照解析によって最も陽が当たる部分をマーキング

( 解析前 ) 内部空間の見え方

( 解析前 ) ランダム関数を用いて開口部を開けていた

101

アルゴリズム


冗長の家 2020 Competition Location / Shiojiri City, Nagano Program / House

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遊びの倫理 「遊び」をテーマにして行われたコンペである。テクノロジーの発達により人間 の生活は合理化・効率化が求められ実現しつつあるが、実際に私たちの生活には、 ふと寄り道をしたり、立ち止まったりするなど、様々な「遊び = 無駄」が含まれて いる。無駄とは文字通り役にたたないことを意味するが、人間の生活の質は役に立 つことのみで規定されているわけでもなく、合理的な仕組みが生活の豊かさを与え てくれるのではない。私たちは、必要から解放された無駄な行為に豊かさを感じ、 それぞれの生活の倫理を形作ることで自らの生を成り立たせているはずである。 本提案では、過剰に伸びる壁、必ずしも部屋につながっていない動線など、形態 の冗長性は私たちに必要以上の空間を与えてくれ、そこで合理性・効率性を超えた 人間の生活の倫理形成が繰り広げられる。必要を満たす空間ではないけれども、生 活の中にあって欲しい、そんな空間を提案した。

PLAN 1/200

冗長に伸びる階段からの風景

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ELEVATION 1/100

外観アクソメ図



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