雑院バージョン 2.0
北京の伝統的な住宅に基づく住宅タイプ
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雑院バージョン 2.0
北京の伝統的な住宅に基づく住宅タイプ
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雑院バージョン2
青
塔
胡
同
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外から切り離し 内に開放する家
北京における伝統的な住宅街にある 住宅で、ある中年夫婦がここに住んで いる。夫は詩人で、妻は彫刻家だ。子 供たちは今、別の町にいる。妻は幼い 頃からここに住んでいて、敷地に思い 出を甦らせる新しい家がほしがる。
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750m 500m 250m 0
雑院バージョン2
敷地分析
0
250m
プロトタイプ
一 進 四 合 院
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二 進 四 合 院
三 進 四 合 院
500
0m
この住宅地は北京の伝統的な住宅地である胡同の一つ で、現在 1970 年代以降に建てられた高層ビルに囲まれて いる。元の住宅と敷地の周辺は、北京の伝統的な住宅と なる四合院だ。四合院は、通りにほとんど閉まっている 持っている特徴を持っている。その中の 4 つの部屋はあ まりつながっていないけど、中庭はとても開放だ。
N
W 750m
1000m
S
E
既存の四合院のほとんどは、17 世紀から 20 世紀の清 王朝と中華民国に建てられた。家族関係に合わせて計画 された住居だ。清後期以降、多くの四合院が国有化され、 貸し出された。入居者は様々なニーズに合わせて四合院 を改造し、多くの四合院は「雑院」と呼ばれる住居にな った。名前が示すように、「雑院」は非常に乱雑で、元 の中庭の空間的な味が失ってしまった。
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雑院バージョン2
ボリューム・スタディ
現代社会では、家 族の尊卑関係がな く な っ た た め、4 つの部屋を回転対 称の位置に移動す る。
4 つの部屋をつな ぐために、短い廊 下で 4 つの部屋を つなぎ合わせる。
動線をより曲がり くねらせるため に、廊下を面取り する。
屋根スタディ
四合院の屋根は切 妻造りだが、庭には 片方の斜面しか見 えないので、庭に面 した斜面だけを残 す。
屋根の形状をスム ーズ になるように 調整する。
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庭の形に合わせて、 屋根に開口部を作 る。
四合院のエントラ ンスからの手法を 使って、廊下をよ り曲がりくねらせ る。
間取り
屋根を取り出して 別々にスタディす る。
青は居間、台所、食堂、書斎、寝室などの広い部屋を表す。 黄色は廊下を表す。オレンジは入り口、階段、トイレ、 ウォークインクローゼットなどの小さな部屋を表す。
4 つの屋根を接続 して、1 つの屋根を 形成する。
隣の屋根との関係
本案の屋根は周囲の屋根とは異なり、内側に凹状の屋根 を使用しているけど、ファサードから見て周囲の屋根と調 和した関係にあることがわかりる。
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雑院バージョン2
ベッド
ファサード
ソファー
ソファー
ファサードの 高 い 窓で、四 合 院 が 通りに強い閉鎖感 を持っている。 この 特徴を受け継ぐ。
庭の壁
庭をより開放にするストラテジーの 1 つは、窓を介して庭を室内と接続す ることだ。このように、室内の生活シ ーンを窓の周りで発生することができ るようになる。まず、生活シーンの道具 としての家具を庭の壁の周りに配置す る。次に、家具の位置と人の視線に応
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洗面台
じて、窓の位置と寸法を決定する。さ らに、家具と窓を組み合わせて、張永 和が「窓具」と呼んだものを作り出す。 庭と室内を区別するために、庭の壁の 室内側を外壁と同じ灰色に塗って、庭の 側は元の木の色を保持している。
机
机
食卓
スツール
台所
ベンチ
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雑院バージョン2
視線スタディ
妻が集めったいくつかの彫刻作品は庭に置かれる。それら の彫刻を庭の視覚的中心として捉えられる。作品の位置と 家具の位置とのつながりが視線になる。それらの視線によ って、庭をより内部に開放するために、もっと広い窓が作 り出される。
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雑院バージョン2
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雑院バージョン2
地下一階平面図
N
W
S
E
一階平面図
0
1m
3m
6m
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雑院バージョン2 隣の屋根が見える庭
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雑院バージョン2
居間から庭と寝室の眺め
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雑院バージョン2 食堂から書斎の眺め
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書斎から食堂の眺め
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雑院バージョン2
寝室
地下の寝室
寝室から庭と書斎の眺め
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雑院バージョン2
食堂から書斎への廊下
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