Forn Woei, Koong Portfolio

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作 品 集

繁瑋 孔

P O R T F O L I O 2014 - 2018

Koong, Forn Woei





目次

Content

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Timescape

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Scape Cup

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Bertha

54

時計

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Asphalt

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Time Cheki


Timescape 「Timescape」は時間の風景という意味であ る。水の三つの形態で秒、分、時を表す。雫が 竹筧の中に垂れるのは「秒」、霧が山を徐々に 覆うのは「分」、霜がだんだん厚くなりつらら になるのは「時」を表す。この作品で、時間を 詩的に感じさせたい。

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カテゴリ

創作

パートナー

Lin, Shuo-De

エンジニア

Wang, Pin-Hsuan Yu, Bo-Yi

カメラマン サイズ 日付

Liu, Jun-Yo 250 x 250 x 400 mm 2015 . 9

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Drop

流れる水のように、「秒」は前へ不断に流れ ている。秒針もこつこつと動き、それはまるで 滴水のようだ。

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川の中で積み重ねている石と、庭園の竹筧を デザインに取り入れた。流れている水は秒とい う時の流れを表している。 毎秒水滴が竹筧の中に垂れる。一分が経つ と、竹筧が倒れ、時の流れを象徴する水が流れ る。そして、竹筧が元の場所に戻った時に鳴る 音が、一分経ったことを伝える。

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Mist

霧は実に緩やかに動いている。「分」も霧の ように静かにに移動し、その変化は小さいが、 時間が経つにつれて、徐々に変化がはっきりと 見えてくる。

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霧の移動は「分」という時の流れを表す。 一つ一つの山は十分間を表し、六つの山がある ため、全部で一時間。 最も低い山は一つ目の十分で、最も高い山は 最後の十分である。一時間の中で、霧は時間が 経 つ と 共 に、 低 い 山 か ら 高 い 山 ま で 全 て を 覆 う。そして一時間が経つと、山の中の霧が散っ ていくように、霧が吹き出るのが停止し、グラ スの山も元の透明に戻る。

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Frost

「時」は、静止しているように感じても、そ れでもやはりゆっくりと流れていく。そして氷 柱が形成される過程は緩慢で、時の流れに似て いる。下や左右に氷結し、ゆっくりと氷が厚く なっていく。

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氷柱を造形のコンセプトにした。時計のよう に十二時間で循環している。 例えば午後 12 時から見ると、霜は真鍮氷柱 の根の部分からゆっくりと厚くなって氷にな る。十二時間が経った、午前零時、氷結が停止 し 氷 は 融 け 始 め る。 こ れ は 一 日 の 終 わ り を 表 す。去ったことは融けて消え去り、新たな一日 が再び始まり、もう一度凍り始める。

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Scape Cup お茶を入れて、風景を楽しんでください。

カテゴリ カメラマン サイズ

食器 Liu, Jun-Yo 90 x 90 x 50 mm 60 x 60 x 80 mm

日付 22

2016 . 10


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台湾の「花蓮」という地域は大理石の主要な 産地で、大理石の工業区でもある。 「Scape Cup」 は 花 蓮 の「 研 石 造 物 」 と い う ワークショップで作った作品だ。そのワークシ ョップの目的は、デザイナーに花蓮にある様々 な大理石工場で、大理石の加工方法について理 解してもらい、大理石を用いて作品を作っても らうことだ。そして、それらの作品で、大理石 の美しさと、花蓮の産業をたくさんの人に知っ てもらいたい。

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ワークショップに参加した時、花蓮の大理石 を用いるため、花蓮に関するデザインしようと 思った。 花蓮と言えば、「太魯閣峡谷」という風景が 有名である。その地形と景色が溶け込んだデザ イ ン の カ ッ プ が「Scape Cup」 だ。 花 蓮 生 産 の グレーの大理石と滑石を用いて、カップの内側 を手で彫刻し、峡谷のようなデザインにした。 茶を注ぐとそれは河川となり、Scape Cup の中 に小さな風景をつくり出す。

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カップの内側は手回し錐を使い、ゆっくり彫 刻した。丁寧に表面処理を施したため、茶の汚 れがつきにくい。

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Bertha Bertha は英語の女性の名前で、知的で美しい 意味がある。小銭入れと女性向けの長財布を結 合し、小銭を分類でき、小銭を取りやすい長財 布。

カテゴリ サイズ 日付 32 02

アクセサリー 210 x 36 x 85 mm 2016 . 12


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バックグラウンド 会計の時、いつもたくさんの小銭があり、使 いきりたくても、全ての小銭が混ざっているた め取りにくい。また、時々 1 円足りず、お札で 支払うことも多い。会計にたくさんの時間がか ると、後ろに並んでいる人に少し申し訳ない気 持ちになる。

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現状 今市場で販売されている小銭を分類できる財 布は、自分で先に分類をするものが多いが、そ れはとても面倒だ。そのため、小銭を分ける機 能を持った財布をデザインした。ユーサーは小 銭を財布に入れるだけで分類できる。

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解決方法 小銭を分類する軌道をデザインした。小銭の 外径の違いを用いて、それぞれに合ったストッ パを設置し、小銭を分類できる。 軌 道 の 幅 は 14mm で、 一 度 に 5 つ か ら 7 つ ま での小銭が入れられる。幅は厚すぎず、お金を 払うのにちょうどいい数の小銭が入る。 そして、もし軌道が一つしかなければ、小銭が 転がっているときに斜めになるため、間違って 分類される可能性がある。たくさんの軌道を設 置すれば、入れられる小銭の数は少なくなり、 小銭を入れにくくなる。 様々な実験をした結果、軌道を二つに分けるの がもっとも効果的なことがわかった。小銭は転 がっている時に斜めになっても、正確なストッ パに塞がれる。二つの軌道の幅も十分で、小銭 を入れやすい。 最後、小銭が分類されて落ちた後、軌道に戻っ てくるのを防ぐため、バルブを設置した。

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Ta r g e t U se r 小銭を分類する構造があるため、少し厚みが ある。一般的に、女性の長財布は男性の財布よ り厚いため、女性のための長財布をデザインし た。

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デザインの特徴 分類機能の安定を確保するため、硬い材質で 分類の構造を作るべきだと考え、ABS プラスチ ックを使った。普通は軟質な財布の中で硬い材 質を使うことで、それがこのデザインの特徴に なっている。外側から見えるプラスチックの部 分の色と柄のデザインは多様なバリエーション が考えられる。

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使い方 1. まず、小銭を一束に捏ね、投入口に入れる。 2. 長財布を逆に持つ、小銭を分別の置く部分 に落ちらせる。 3. 小銭の分類が完成。

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時計 古い時計の造形の特徴であるシンプルな美し さを取り入れて、新しい時計を作った。

カテゴリ サイズ 日付 54

造形デザイン 85 x 70 x 25 mm 2015 . 5


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この作品は台湾科技大学の「質恆轉型」とい う五日間のワークショップで制作した作品だ。 指導してくださった先生は武蔵野美術大学で教 鞭を執る、デザイナーの角田陽太先生である。 角田陽太先生から古い物にある造形の特徴を生 かし、新しい物を創造するというデザイン方法 を教えていただいた。

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これは日本の昔の計算機だ。次の三つの主要 な特徴を用いて、新しい時計を作った。 直線的な造形と角アール ―数を示す小さな窓 ―上のボタン

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これらは昔の控えめで含蓄のあるデザインの 特徴だ。しかし私は昔のデザインの良さを取り 入れるだけでなく、明るい色を用いて、現代に 合った、若々しい印象のデザインにした。

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Asphalt 瀝青と言えば、アスファルトの道路を思い浮 かべる人も多いのではないだろうか。実は瀝青 はとてもきれいで神秘的な材質だ。

カテゴリ パートナー

アクセサリー Tai, Shang-Chun Zou, Kai-Yang

サイズ

50 x 50 x 8 mm 19 x 19 x 6 mm

日付 66

2017 . 1


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瀝青は真っ黒で、流動性が低くべたついた液 体で、熱をあげると流動性が上がり、そこに樹 脂を投入すれば瀝青と樹脂が接した部分は深い 青色になる。そして、樹脂が固まる過程には放 熱現象があり、瀝青の密度は樹脂の密度より低 いため、硬化している時に瀝青は隆起や、不規 則な変化を起こすことがある。

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瀝青は海洋の地下深くに貯蔵している物質 だ。ゆっくりとした流動性と、不規則な変化が ある物質で、それはまるで海洋のようだ。そこ から海洋の地形を用いた瀝青アクセサリーシリ ーズを提案する。

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海底 深海の、なにも見えないような真っ暗闇。光 が樹脂を通り、瀝青を照らす時、まるで海底の ような青く美しい色艶とわずかな起伏が見え る。

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沿岸 海のように透き通った清らかさと、沿岸のよ うな力強さを併せ持つ。そして光に照らされる ことで、透徹した美しさが現れる。

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海嶺 相互に押し出たプレートが破裂し、マグマが 湧き出し、冷えると海嶺になる。 不揃いに変化した瀝青は湧き出したマグマ のようで、周囲の泡は沸騰した海水を彷彿させ る。冷えて固まると、そこは美しい海底山脈に なった。

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Time Cheki 日常にあって当たり前の、ごく普通の物を容 器に入れて、一年、五年、十年後、容器を開け た時に、経過した年月、記憶、歴史が普通な物 に価値を与える。これは「タイムカプセル」だ。 もし、チェキもタイムカプセルのようだった ら、もし、今撮った写真を見られる時間を決め られたら、そのチェキに写ったものは、撮った 時とはまた違った特別な意味を持っているかも しれない。 90


カテゴリ サイズ

創作 120 x 120 x 38 mm 88 x 58 x 14 mm

日付

2017 . 10

註解

富士フィルムと 産学共同プロジェクト

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元々のチェキは、写真を撮ってから、すぐに プリントできて、その場で見えるのが楽しいけ ど、 そ の タ イ ミ ン グ は 体 験 の ピ ー ク だ と 思 っ て、その後写真の価値はだんだん下がる感じが する。 タイムチェキの方は、写真が見える時間を後 ろにさせて、見る前にずっと待ってたので、見 る時に体験のピークはもっと高くなると思う。

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デザインは二つの部分があって、チェキ本体 とタイムカプセルだ。 ​ チェキの機能は、写真を現像したい日付を設 定することと、 写真を撮ることです。 タイムカプセルの機能は、現像しない写真を 保存すること(最大五枚)と、写真を現像させ ることと、家の置物です。

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チェキ本体の造形は機械式時計のように、メ カニズムの感じな仕組みが見えて、一番外はガ ラスの透明な枠がある。黒いと真鍮で、高級感 を作る。 シャッタ、レンズとフラッシュは古いカメラ の造形を参考して作った。

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タイムカプセルはチェキ本体の造形と似る感 じで、真鍮と透明な四つのエッジがある。 古くて、保存する価値がある見た目があった ら、写真を待ってる期間、家の置物としての機 能もある。

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使用流れは、まず、タイムカプセルをチェキ に入れて、写真を現像したい日付に設定して、 写真を撮る。 最後、チェキからタイムカプセルを取り出し て、タイムカプセルを自分で保存するや、他の 人に贈るなどいろんな使い方がある。

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タイムカプセルは設定した日が来る前に、家 の置物とういう機能がある。 タイムカプセルでは二つのカウンターがあっ て、上のは次の写真が見える日付を表して、下 のはあと何枚があるのを表す。 設定した日に、お知らせライトが光る。ボタ ンを押すと、写真が出て来る。出てきてから、 現像が始まる。

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ありがとうございます。

-美しさ- 孔繁瑋 Koong, Forn-Woei






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