実践報告書ebook

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目 次 1.アミーぬまづ

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2.ウーマン・ラボ

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3.NPO i-OLIVE

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地域女性史づくり

知ろう!私のカラダ★セミナー

働き女子のほっとカフェ

4.NPO 法人世界女性会議ネットワーク静岡

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5.株式会社レ・サンク

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6.県東部文化交流会・和

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7.静岡エコセトラ

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8.特定非営利活動法人 Safety First 静岡

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9.誕生学アドバイザー静岡県講師会

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10. 共同参画ワーキンググループ True Colors Planning

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11. みしま女性史サークル

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12. もりうさ まちづくりカフェ

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シニア女性のための防災手帳

「ハーブ & ドロシー」上映会とミニ講演会

イクメンジーとバーの子育て奮闘記

「私の生まれた国 私の住んでいる静岡」

デートDV防止啓発連続講座「これってデートDV?」

小中学校における誕生学 ® プログラム協働事業

僕らの家庭科 ~職人(プロ)に習う暮らしのコツ~

「人生、いろどり」上映会&ミニ講演会

ママのイキイキ応援プログラム

<資料> ●実施団体一覧・実施案内ちらし ●実施要項・募集ちらし ●報告会ちらし

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アミーぬまづ 代表 根上茂美

地域女性史づくり 「富士のふもとで」 沼津・長泉・清水町女性史聞き書き

1. 事業理念(目的) <対象者> ●沼津市、清水町、長泉町の地域女性史づく りに関心がある人。

●冊子印刷製本 取材対象 11 名 聞き書き・製作参加者 23 名

●沼津市、清水町、長泉町に住む大正~昭和

3. 事業の効果

初期生まれの女性

●清水町

(取材対象)

「論文」という形で、生活改善運動が戦後の 人々の生活の指針となり、経済格差の不平等

<期待される効果>

をなくし、民主主義の拡がりに貢献していく

沼津市・清水町・長泉町の女性がそれぞれ

姿がいきいきと語られている。

の地域に暮らす女性の人生を聞き書きするこ

●長泉町

とで、その地域の歴史、風土に培われ、現在

あこがれの産婆となった芹沢さんの聞き書

の私たちに繋がる女性の歴史を再確認する。 また、商圏や通婚圏を一にしていることや、 近隣であっても街の成り立ちや風習の違いが あることなど、お互いの理解を深める。 地域女性史づくりを継続し、自立した事業を 目指す。

2. 事業内容

きでは、制約が多かった戦前の女性の暮らし の中でも、養母からの励ましと、ロールモデ ルとなる女性の存在が語られた。 戦争という時代を生きる人達の生き延びる知 恵(農業に従事すれば、徴用を免れるという ので、娘2人を農業の手伝いにした父親)ま た徴用先として「アミノ酸」という粉末醤油 や味噌を作る工場が沼津にあったという話が、 2人から語られ戦時史が新たになった。

●地域女性史・聞き書き取材の継続

その他、父母会会長を引き受けて、最初は

7月~10月

父親が原稿を書いた物を読むだけだったが、

●振り返りと継続のための講座・交流会

自分の言葉で話さなければと、力を付けていっ

日時:2013 年 11 月 20 日

た増島さんなど、個人史を語りながら、女性

13:30 ~ 15:30

全体の社会との関わりの変化が、重ね合わせ

会場:長泉町いずみの郷 講師:平井和子さん 2

て見られるなど、女性史ならではの特性を活 かした物もできた。


みしま女性史サークル

●沼津 沼津は女性センター、児童館、公民館がな い街である。幼稚園も昔からお寺や教会が経 営している園が多く、公立幼稚園は大平地区 と近年合併した旧戸田村のこども園だけであ る。農村だった大平地区で沼津唯一の公立幼 稚園設立に尽力した女性がいたことを知り、 改めて女性の力を、行政に活かしていくこと が大事と感じた。 文化活動においても、女性の力が大きいと 感じさせたのは、村松さんの聞き書きだった。 シングルマザーとして生きる道を選び、様々 な仕事を経て市民劇場の運営で、沼津の文化 活動に大いに貢献した女性だ。 <まとめ> それぞれの街の成り立ちが異なりながら、 通婚圏や商圏を一にしていることや、女性の 力が今の街の在り方に大いに関与しているこ とが、解った。また、聞き書き参加者も、身 近な人に先人として語ってもらい、その人柄 や功績を深く知ることができ、現代の自分達 に繋がる時の流れを再確認できた。 ●目次から 沼津市・長泉町・清水町の女性たちの歴史 に寄せて あこがれの産婆になって 長泉町農協婦人部の設立 ボランティアと私 災害を乗り越えて、今 父母会活動から始まった私の社会活動 論文「清水町の生活改善運動よ誇りあれ」 沼津に唯一の公立幼稚園 沼津市民劇場を育てあげた人

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ウーマン・ラボ 代表 有賀久美

知ろう!私のカラダ★ セミナー 講師:内田律子院長

1. 事業目的 現在、女性の社会進出や晩婚化によって、 妊娠適齢期を過ぎ、妊娠しづらい女性も増え ている。今回、 「女性のカラダと妊娠」につい てのお話を聞いてもらう事で、まず将来妊娠 するかもしれない女性が、いつか妊娠すると

ことも忘れてはいけない課題であり、妊娠し づらい現状はなぜ起きているのか?を、この セミナーをきっかけに、また違った視点から も考えてもらう事を目的とした。

2. 事業内容

『知ろう!私のカラダ☆セミナー』 きのために、今できる事を知ってもらったり、 実施内容: すでに妊娠を考えている女性やカップルが、 ~ 産婦人科医からいつか妊娠する女性へ “ 今 ” もう一度、自分の身体を見詰め直す機会を提

あなたに聞いて欲しい! ~

供するためのセミナーを開催。

① 講演 講師:内田律子(静岡レディースク

「なぜ、現在妊娠しづらい女性が増えている

リニック院長)

のか?」「その原因はなんなのか?」

内容:「女性のカラダと妊娠」をテーマに、女

「どうしたら安心して妊娠、出産する事が出来

性のカラダの仕組みや卵子の老化の事、不妊

るのか?」という問題は、単に個々のカラダ

治療の詳しい説明や不妊に関わる病気につい

の事だけではなく、女性の妊娠・出産、育児

と仕事の両立の難しい社会構造に問題がある

② 質疑応答 ③主催者より挨拶 実施日時:平成 25 年 11 月 10 日(日)14:00~15:30 実施場所:パルシェ(JR 静岡 駅ビル)7 階 D 会議室 対象者:将来妊娠を考える女性、 夫婦、カップル

3. 事業の実績 参 加 者:58 名( 女 性:53 名 質疑応答 会場は参加者でびっしり 4

男性:5 名~内カップル 4 組~)


ウーマン・ラボ

4. 事業の効果 今回、将来妊娠するかもしれな い女性やそのパートナーを対象 に、女性のカラダについて、不妊 専門の産婦人科医の先生より教え てもらうことで、参加者には、改 めて妊娠する前から自分の身体と 向き合う事の大切さを実感しても らう事が出来た。 また、学校で学ぶことが出来な い不妊治療の詳しい説明などを聞 いてもらうことで、婦人科に行き づらいと思っていた方に、婦人科

ウーマン・ラボ 代表 有賀久美 最後に、妊娠しづらい女性が増えている背景には身体のことだけではな く、女性を取り巻く社会全体に問題があることを呼びかけた。

に行く事が難しいことではないと 認識してもらうことが出来たり、 妊娠前の検査が受けられることを 知ってもらうことが出来た。 そして質疑応答では、約 10 名 ほどの参加者より、妊娠前のブラ イダルチェックや、卵巣年齢検査 についてや、普段の生活で気を付 ける事は?など具体的な様々な質 問があり、今回のセミナーテーマ の関心の高さをうかがえた。 総括:今回のセミナーはテーマが 幅広く、参加者も年齢やご自身の 置 か れ た 状 況 が 違 う た め、 セ ミ ナーに求める物もそれぞれである ことが分かった。それが、満足度 の評価に反映されていると思われ る。今後は、もっとニーズや対象 者を絞って、テーマを明確にし、 セミナーや講座などを開催するべ きだと感じた。しかしながら、多 くの方に不妊のこと、女性のカラ ダの仕組みや、妊娠出産のことな ど、貴重な話を聞けてよかったと

2013 年 11 月 13 日 静岡新聞朝刊

言ってもらえるよいセミナーと なった。 5


11/10 知ろう!私のカラダ☆セミナー アンケート結果 Q,今回セミナーに参加された動機、理由は? 普段教えて頂く機会があまりない内容なので、聴きたいと思って。

性別・年齢 20代女性

結婚して5年になりますが、子供ができず不妊治療に通っています。専門の先生から直接お話を聞くことが出来ると 30代女性 知り参加しました。 以前から妊娠・出産に興味があったため(不妊治療に通ってます。) 結婚前に、自身の身体について、女性特有の病気や注意点などを勉強できたらと思い参加しました。 周りでも同じ悩みの人がいて、今できる事を具体的に聞きたかった。

30代女性 30代女性 40代女性

Q,セミナーの感想、意見など

性別・年齢

ご自身が不妊治療経験のある先生のお話でしたのでお話が伺えて勉強になりました。もっと若い(学生のころなど) 20代女性 に学校などでも教えるべき内容だと改めて思いました。 体外受精へのステップアップを考えているので具体的な方法を聴くことが出来て参考になりました。 30代女性 参加出来て、勉強になりました。産婦人科には通ってるのですが、なかなか質問ができず困ってました。ありがとうご 30代女性 ざいました 今回だけでなく、このような機会を若い頃に少しでも早く、そして私たちの年代の者にもより詳しい知識として知る機 会を作って頂きたいと思います。 内田院長が医師を目指した理由などを聞きたかった 男性にも不妊の原因が多くあることを知り驚きました。

40代女性 50代 女性 20代男性

早めに婦人科に行き、いろいろ検診を受けに行きたいと思います。基礎の基礎の話をもっと聞きたいという思いもあ 20代女性 りました。 セミナー前は婦人科に行きたいと思っていたが、婦人科に通う事に迷いや行きづらさがあったが、今日のお話を聞 いて、行ってみようと思えるようになった。とても良いきっかけとなりそうです。

30代女性

男女で参加すると良いと思ったが、現状男性が積極的にこういったセミナーに参加しずらいことも社会全体の問題と 30代女性 してあるのかなと思った。男性に対し、社会全体に対しても、このような機会がると良いと思った。 今の時代背景など、どうしたら妊娠しやすくなるのかという話をもう少し聞きたかった。 先生のお話がとても分かりやすかったです。また機会があれば参加したいです。

50代女性 30代女性

妊娠のメカニズムや不妊症、その検査判定についての理解を深める事が出来ました。女性ホルモンのバランス維持 30代女性 やフィードバックを良好に保つために役立つもの(食生活や過ごし方など)も聞いてみたいと思いました。 高齢出産についての話をもう少し聞きたかったです。

40代女性

お話の資料などが欲しかった。不妊のことについて良く知らない事が多くあったので、大切なお話が聞けて良かった 30代女性 です。 体外受精についてもっと具体的に聞きたいと思ったので、静岡レディースクリニックの説明会に行ってみたいと思い ました。

30代女性

不妊の原因についての話が主だったので、なぜ現在妊娠しづらい女性が増えてるのかなどの話をもっと聞きたかっ 20代女性 た。 専門的な内容を順序立てて分かりやすく説明して頂きイメージしやすかった。可能な範囲で事例紹介などがあると良 30代女性 かったかもしれないです。 産婦人科は結婚していないとなかなか行きづらい所ってイメージがあるので、セミナーで先生の話を聞けて良かった 30代女性 です。 自分の身体について、よく知らなかったなぁと感じました。妊娠出産と知っているようで、どういうしくみで妊娠するの 30代女性 か初めて分かったことが多くありました。 Q,こんなセミナーがあったら参加したい、こんな企画があったら良いななど、意見を聞かせて下さい。 性別・年齢 妊娠しやすい身体づくりや気を付ける事など。 30代女性 女性の冷え対策講座 50代女性 妊娠初期や流産についての不安を減らすようなセミナー 30代女性 Q,本日のセミナーの内容はどうでしたか? とても満足した:11名 満足した:27名 あまり満足しなかった:2名 無回答:12名 Q,今回のセミナーはどこで知りましたか? チラシ:9名 FB:6名 あざれあナビ:3名 HP:2名 知り合いの紹介:21名 新聞:7名 その他:3名 無回答:1名 Q,今回、どなたと参加されましたか? 一人で:25名 カップルで:0名 夫婦で:8名 友人と:14名 その他:5名(親子、姉妹)

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ウーマン・ラボ

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NPO i ‐ OLIVE 代表 柴田弘美

働き女子のほっとカフェ

1.事業理念 社会人として日々仕事をこなす若い女性た ちは、意欲的に講座等を受けたくても受講で きる時間帯に行われている講座が少なく、ま た民間のビジネス講座等は高く、経済状態を 考えるとなかなか受けることもできない。 新しい出逢いも少なく、どうしても既存の 人間関係に埋まりがちで、行き詰まり感を持

いる自分を認めると共に、心と体の両面から リフレッシュすることができる。そして、女 性同士の思いを共有し共感しながら、コミュ ニケーション力をアップすることができる。 さらに、「また明日からがんばろう」という思 いでそれぞれの日常に戻り、前向きに仕事や 人生に向かうことが期待できる。

つ女性は少なくない。

2.事業内容

そんな働く女性たちの、新たな『出逢いの

■第 1 回 10 月 11 日(金)18:30~20:30

場を創造する』ことが昨年から続く「働き女

参加者:14 名

「Let‘s ベジフルコミュニケーション」 子のほっとカフェ」企画の一番の目的である。 内容: 大勢の若い女性たちが金曜夜にあざれあに集

講師:ジュニア野菜ソムリエ 有賀久美

まり、リラックスした雰囲気の中で、同席し

野菜を楽しむポイントや、美味しい野菜の

た参加者同士がコミュニケーションを楽しむ。 見分け方をレクチャー。グループに分かれ自 今年はさらに、3回とも、実践心理学(NLP) 己紹介をし、参加者同士のコミュニケーショ を学んだ講師による講座とし、 実際にコミュニケーション力を アップするコツなども、盛り込 んで行く。なかなか言葉に出来 ない女性の悩みも、ゆったり自 分と向き合うことで、自分も他 者も認め、自身の新たな魅力を 引き出すきっかけとなることを 目指す。 この企画講座を通して女性た ちは、自らを見つめ、頑張って

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NPOi-OLIVE

ンも楽しんでもらいながら、旬のかぼちゃを 各グループに分かれて観察、調理した。その後、 軽食を食べ、NLP の簡単なワークを実施した。 ■第2回 11 月 22 日(金)18:30~20:30 参加者 :21 名 内容 : 「マインドマップとカラーコーチング」 講師:カウンセラー 山﨑里美 マインドマップ(放射状に考える脳の思考 を、そのまま紙に描き出すもの。右脳左脳の

コミュニケーションを取るコツ等を紹介。1

両方を使い、創造力、記憶、ストレス解消、 回目と 2 回目に行ったNLPワークの復習し 脳トレなど様々な効果があるとされている) ながら、パーティーゲームとして楽しんだ。 の描き方をレクチャーした後、自己紹介のマ インドマップを作り、参加者同士シェアしな がら交流を楽しんで頂いた。 また、カラーコーチングで潜在意識を少し 覗いて、それもお互いにシェアし、NLP のワー クも行った。

3.事業の効果 ■第1回 第 1 回目は、簡単な調理やグループでのワー クを取り入れたことで、いろんな方とコミュ

ニケーションが図れ、「職場以外での刺激をも ■第3回 12 月 13 日(金)18:30~20:30 らえた」との声もあり、参加者には楽しくリ 参加者 :20 名 フレッシュしてもらう事が出来た。 内容 :「日本茶クリスマスパーティー」 【参加者構成】 20 代:1 名 30 代:8 名 40 代: 講師:日本茶感性トレーナー かなざわゆう 2 名 50 代:3 名 緑茶や国産紅茶を使って、アレンジティー 【本日のセミナーは楽しかったですか?】 やフレーバーティーを実際に作り味わった。 ・とても楽しかった:11 名 楽しかった:1 パーティーの場を盛り上げるコツや、他者と 名 無回答:2 名

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【参加者構成】 20 代:1 名 30 代:9 名 40 代: 7 名 50 代:1 名 未記入:1 名 【本日のセミナーは楽しかったですか?】 ・とても楽しかった:11 名 楽しかった:8 名 【本日のセミナーはどこでお知りになりました か?】 ・チラシ:5 名 あざれあナビ:2 名 知り合 い:7 名 FB:5 名 【本日のセミナーはどこでお知りになりました 【以前にもあざれあを利用されたことがありま か?】

すか?】

・チラシ:5 名 あざれあナビ:1 名 知り合 ・ある:16 名 無い:3 名 い:5 名 FB:3 名 【以前にもあざれあを利用されたことがありま

【アンケート感想】 ・ほかの方とお話できて楽しかったです。

すか?】

・自分で気が付いていなかったことに気が付

・ある:12 名 無い:2 名

いた!

【アンケート感想】

・さまざまな年代の方が楽しく参加していて、

・初めて出会う方とお話するだけでなく、一

とてもなごめる感じ。

緒に作業することがとても楽しかった。

・カラフルな生活いいな!と思えました。盛

・久しぶりにいろんな方とコミュニケーショ

りだくさんな内容でした。

ンが出来てよかったです。夜、テレビの番人 ・家に帰ってからもう一度マップをしっかり になってしまっていたこの頃でした。アンテ

作って、今後何がやりたいのか何が必要かを

ナを立てて、いろいろな場所に参加する必要

確認したいです。

性、刺激を受けた一日でした。

・自身を表現するのが苦手なんで、少し自分

・楽しかったです。人見知りの私がすぐに溶

のイメージがふくらんだことが嬉しかった。

け込ませて頂きました。

・セブンカラーが当たっていたのでびっくり

・女性のみという事で、とても気軽で良かっ

しました。

たです。 ・初めてあざれあに来て、このようなイベン トに参加しました。とても楽しかったです。 ■第2回 第 2 回目は、 「カラー」をテーマに学びの講 座とした。マインドマップでは、レクチャー と描くこと、話すことを通して、 「楽しかった。 日常に生かしたい」、カラーコーチングでは「新 しい自分に気づいた」などの声があり、心の メンテナンスをして頂けた。 10


NPOi-OLIVE

・明日から前向きにがんばれそう。 ・自分を知るということの一つのツールとし て取り入れたい。 ・新たな発見があり楽しかった。 ・心がすっきりした。 ■第3回 第3回目は、参加者も場になじみ、また会 場もパーティ設定で音楽を流すなど、和気あ いあいと和んだ空気が生まれた。また、ゲー ムを取り入れることで盛り上がり、笑いも多 くなった。1,2回で行ったNLPワークを復 習する形だったため、連続参加の方は振り返 りとなり、また初回の方にも理解して頂き、3 回連続の良い流れが出来た。 【参加者構成】

【アンケート感想】 ・お茶でリラックス、発見できました。和ん だ雰囲気がよかった。 ・一番苦手な人間関係、コミュニケーション。 少し何か改善できるかもしれないと思えた。 ・フルーツティーはいつも買って飲んでいた

20 代: 1 名 30 代: 6 名 40 代: 5 名 が、こんなに簡単に作れることが分かったの 50 代:2名 未記入:1 名

で、家でも作ってみます。

【本日のセミナーは楽しかったですか?】

・ディップが美味しかった。優しい気持ちに

・とても楽しかった:11 名 楽しかった:5

なれた。

・前から楽しみにしていたので、ワクワクし

【本日のセミナーはどこでお知りになりました か?】

ていたが、結果やっぱりすごく楽しかった。 お茶を探しに行こうと思います。

・チラシ:3名 あざれあナビ:1 名 知り合 ・チャンクアップゲームがおもしろかった。 い:8 名 FB:3 名 【以前にもあざれあを利用されたことがありま

落ち込んだ時に前向きになれる気がした。 ・お茶の話、アレンジティ、NLPの話をさ

すか?】

りげなく説明して頂いたので、分かりやすく

・ある:11 名 無い:3 名

心の中にすとんと落ちた感じ。 ・チャンクアップは、自分のステップアップに、 役に立ちそう。 ・楽しく学べてよかった。 ・日本茶や紅茶の淹れ方飲み方の工夫を知り、 大変勉強になった。オシャレディップ等料理 もいただけうれしかった。 ・3 回ともに出席した。3 回目の余裕かBGM ステキでした。料理もいつもおいしかった。 ・本日の日本茶パーティ、サプライズを頂き ました。

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4.総括 今回、働く女性達に向けて、日々の仕事か ら解放された場を提供し、新たな『出逢いの 場を創造する』ことを目的として、3 回に分 けて「働き女子のほっとカフェ」を開催した。 多くの若い女性達に、リラックスした雰囲 気の中、NLP を取り入れたコミュニケーショ ン力をアップするスキルを、参加者同士段階 を踏んで体感してもらいつつ、それぞれの講 師から野菜、マインドマップとカラーコーチ ング、日本茶について、楽しく学んでリフレッ シュしてもらうことができた。 3 回のリレー形式で行った今回の講座は、 各講師の専門分野にNLPのコミュニケー ションワークを加えた形で構成した。NLP とは、米国で開発された五感を活用したコミュ ニケーションの手法。これを活用することで、 職場の人間関係を円滑にすることもできる。 コミュニケーションの講義は一度では理解さ れにくく、回を重ね角度を変えながらお伝え することで受講生の理解が深まっていくため、 リレー形式でのセミナーにした。 ■第1回 Let’s ベジフルコミュニケーション 野菜料理と、コミュニケーションの基本と なる、観察力を磨くワーク ■第2回 マインドマップでカラーコーチング マインドマップと、抽象度をあげその人に も見えていない本当のニーズを導き出すワー ク ■第3回 日本茶クリスマスパーティー 日本茶のアレンジと、場作りのコツ(ゲー ム形式での、上記ワークの復習) 1 回目、2 回目のNLPワークを、3 回目で はパーティーゲームとして取り入れたことで、 遊びながら復習する機会となり、1・2 回の講 座に参加していない方々にも体験して頂くこ とができた。一度きりの講義ではないため、

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反復することでコミュニケーションに対する 理解が深まった。また、伝える講師が毎回変 わることで、同じ内容でも伝え方が変わるた め、受講生は、咀嚼することが出来たように 感じられた。 アンケートからも、この講座を受けること で、 「刺激をもらえた」 「自分のステップアッ プに役立ちそう」「苦手なコミュニケーション が改善しそう」 「自分を知るということの一つ のツールとして取り入れたい」など、改めて 自分や他者と向き合ってもらうことができ、 自身の新たな魅力を引き出すきっかけになっ たのが分かる。 講師陣も、引き継ぎながら講座を構成する ため、安心出来る環境でセミナーを開催する ことができた。また、スタッフとしての連携 も回を重ねる度にスムーズとなり、各講師一 人では到底出来ないような、完成度の高い時 間を共有できたと関係者一同が感じている。 最後に、今回参加してくれた働く女性達に、 食とお茶で満足度をあげた「ホッとしたひと とき」を提供し、リラックスした環境の中で コミュニケーションの問題を解決する方法を 体験して頂けたと考えている。本講座のコミュ ニケーション手法を実践されることで、職場 での一番の問題である「他人とのコミュニケー ション」を円滑にし、働く事への意欲にも繋 がったのではないか。それが、「女性の働きや すい社会作り」の一歩に繋がっていくことと 願う。


NPOi-OLIVE

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NPO 法人 世界女性会議ネットワーク静岡 代表 守屋秀子

「シニア女性のための 防災手帳」 1.事業の目的 南海トラフ巨大地震への不安が消えないな かで、地域・職場・家庭・個人など、あらゆ るところでの実際に役立つきめ細かな災害へ の備え・防災が、ますます必要になっています。 この事業では、人災害の際に、とりわけ困難 な状況におかれがちなシニア女性を対象に災 害時に想定される状況を具体的に予想し、知っ ておきたい情報や対応策を詳しく、そしてイ ラストなどを多く使って、具体的にわかりや すく掲載した冊子(シニア女性のための防災

手帳』の主な内容 ・ 「日ごろからの備え・防災グッズの準備」 ・ 「いざというときの対応・地震が起きた時」 ・「避難生活のノウハウ・自宅の場合と避難所 の場合」 ・ 「緊急時に必要な情報の入手方法」 ・ 「緊急時に必要な情報の持ち歩き」 ・ 「被災時の防犯」 ・「まわりの人たちと力を合わせて~あなたに もできること」等

手帳)を制作・発行・配布し、シニア女性が

2.事業の内容

災害時にあっても、安全、安心を最大限確保

『シニア女性のための防災手帳』の制作・発

していくための支援ツールとして活用します。 行・配布及びインターネットを活用した発信 を行います。 『ひと目でわかる !! シニア女性のための防災

⑴防災手帳発行に際し、シニアの方(70 代 4 名)に集まって頂き、防災に対する不安や、 常にどのようなことを心がけているかを話し 合う「シニア情報収集会議」を開催しました。 ⑵企画会議を次の6回開催しました。 平成 25 年9月 20 日、10 月 17 日、11 月 15 日、22 日、 12 月6日、12 月9日 ⑶制作の時期 平成 25 年9月制作開始し、 12 月初旬発行しました。 ⑷発行部数は 200 部です。 ⑸「あざれあナビ」に掲載していただき、多 くの人々に活用していただきます。

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NPO 法人世界女性会議ネットワーク静岡

3.事業の効果 シニア女性が多いグループや団体に配布し、 学習会のテキストとして活用していただいて います。世界女性会議は、会員一人ひとりが それぞれの地域でグループを有し、リーダー として活躍していますので、防災手帳の活用 を広範囲に進めることができます。 すでに学習会を終えたグループや今後予定 しているグループは次の通り。 掛川市葛が丘自治会 静岡市国吉田自治会いきいき教室 栗原老人会・谷田老人会

自分が一番関係する項目から読めて、大変良 いですね。 ②こと細かに、それぞれの場面に合わせて準 備することが書かれているのを見たのは初め てで、安心しました。心の準備が出来るよう に身近に置く事が出来ることは嬉しい。 ③来る、来る、と言われていて風化している みたいだけど、いざという時、役に立つかな。 すぐ見えるところに置いておくよ。 ④避難所などで、並んで何かを頂くのも、な かなかおっくうだ。老人は何をするにも遅い だよ。わかってもらいたいね~。

木久学院原川教室 静岡市するが女性の会 中島団地自治会・老人会

一般社団法人・母子寡婦福祉会 大学女性協会 浜松市萩の会 グループデコパ WE ネット など (その他) 県外の団体との連携として北京 JAC 地域コー 「木久学院原川教室」で手を休め、防災手帳に熱心に目 を通す生徒さんたちと 80 歳を超えた先生 カスなど。 先進事例として参考にさせていただいた川崎 市との連携。

4.実施した感想 ⑴編集者たちの感想 ①日本全国どこに住んでいても災害に備える 準備は皆同じ。先進事例を参考にさせていた だいたが、それほど違いがあるわけではない。 ②災害に関する不安をなくすために、このよ うに分かりやすい冊子が必要ですね。この冊

静岡市国吉田自治会で役員に説明する会員

子をぜひ、役立ててほしい。 ⑵冊子を手にした人たちの感想 ①各ページ、頭に項目が大きく書いてあり、 15


株式会社レ・サンク 代表 田嶋清子

「ハーブ&ドロシー」 上映会とミニ講演会 佐々木芽生監督

1. 事業目的 30 年以上にわたり、現代アートコレクショ ンをしてきた、おしどり夫婦の足跡をたどる 感動の映画と、その内容にあったミニ講演の 開催を通して、アーカイブすることの大切さ と、自らのやりがいや充実感をもたらす、ワー

に…そして最後は全てをアメリカの国立美術 館に寄贈していくという、おしどり夫婦の足 跡をたどる感動の映画と、その内容にあった ミニ講演の開催により、その人にとっての宝 物、資産(歴史、記録写真なども)アーカイ ブすることの大切さと、ワーク・ライフ・バ ランスや「共同作業(夫婦、家族、親子) 」に

ク・ライフ・バランスをとりいれることで人

ついて考えると供に、デジタル・アーカイブ

生に、輝きと地域社会への貢献に繋がること

についての関心をたかめてもらう。どんなも

について考える。また、アーカイブをする資

のでも歴史があるということ、目的をもって

格者「デジタル・アーキビスト」の仕事につ

記録する、蓄積することの意味を考える。

いても紹介。資格者を創出する養成校として 【方法】事前に入場整理券(資料代)を購入後、 の視点から、アーカイブやアーキビストへの

上映会とミニ講演会を実施。

関心の喚起につなげる。

映画を監督された佐々木芽生氏を招いての トークセッションを実施。

2. 事業内容 「ハーブ&ドロシー」上映及びミニ講演会

【実施時期】平成 25 年 10 月 14 日 13:00 〜 16:30 【実施場所】男女共同参画センター「あざれあ」

映画は、郵便局員と図書館勤めの夫婦が、 502 会議室 つつましい給料からアート作品を買い集め、 【対象】静岡県民一般、美術・芸術に興味があ やがて世界屈指の現代アートのコレクション る方、アーカイブに興味がある方等 【参加人数】27 名 【連携】女性起業家真価プログラム、0 〜 100 いきいきフォーラム

3. 当日のプログラム ● 13:00 主催者挨拶 静岡県男女共同参画センター あざれあ交流会議長野蝶子理事 16


株式会社レ・サンク

● 13:05 〜 13:35 第1部 講演 「アーカイブの大切さと記録することの意味」 株式会社レ・サンク 上級デジタル・アーキ ビスト 坂本洋代 ● 13:35 〜 13:45 休憩 上映準備 ● 13:45 〜 15:15 第2部 映画上映 「ハーブ&ドロシー」配給協力プラスディー

左から佐々木監督、田嶋清子さん、坂本洋代さん

・監督からは

● 15:15 〜 15:30 休憩

1)佐々木監督ご自身のワーク・ライフ・バラ

● 15:30 〜 16:30

ンスについて

第3部 監督講演並びにトークセッション

2)今回この映画をワーク・ライフ・バランス

出演:佐々木芽生監督

とデジタル・アーカイブについて取り上げた

株式会社レ・サンク社長 田嶋清子

ことについて

司会:株式会社レ・サンク 坂本洋代

監督ご自身はどのようにお考えになるかを

佐々木監督 基調講演 30 分~ 35 分

伺った。

1)作品をつくられた経緯 2)撮影中のエピソード 3)これからつくりたい作品についてトーク セッション 「自らの充実感と地域社会に貢献するワーク・ ライフ・バランス」 1)この作品をワーク・ライフ・バランスとし て取り上げた理由 ※夫婦2人で共通の愉しみ(アート コ レ ク ション)を続けながら、働き、生活に潤いを 与えるワーク・ライフ・バランスを実践して きたことが、地域社会への貢献につながって いるということ。

4. 事業実績 現代アートコレクションをしてきた、おし どり夫婦の足跡をたどる感動の映画上映と、 その内容にあったミニ講演の開催を実施。ミ ニ講演ではアーカイブすることの大切さと、 自らのやりがいや充実感をもたらす、ワーク・ ライフ・バランスをとりいれることで、参加 者に対して、人生に輝きをもらし、地域社会 への貢献に繋がることについて考えていただ くことを提案。また、講演の中で「デジタル・ アーキビスト」の仕事についても紹介。資格 者を創出する養成校としての立場から、アー カイブやデジタル・アーキビストにも関心を 高めてもらうことを目的として事業を実施。 参加対象は、学芸員、図書館司書並びに、アー カイブを知らない、一般の方にいたるまで、 参加されることを期待し、募集を実施。「ハー ブ&ドロシー」の映画は、クリエイターを始

あざれあ交流会議長野蝶子理事挨拶

めとする、文化、芸術に携わる方を中心とした、 17


コアなファンが多く見られるため、結果とし て、県職員、アーティストから一般層に渡る 参加となり、そういう意味での目標は達成で きました。 トークセッションは、監督の人柄もあり、 リラックスしたムードで開催できました。質 問も、映画制作にかかわる専門的な内容から、 佐々木監督の働く女性としての生き方にいた るまで、時間ぎりぎりまで活発な意見が交わ され、講演終了後も佐々木監督に意見を聞き 「今日の話を聞いて、元気をいただいた」と参 加者が講師である監督に気持ちを伝えている 姿を見かけた。

であるという参加者が多い中、映画そのものを 知らない、あるいは今回初めてという方にとっ て、どこまでこの講演の意味を伝えることがで きるのが不安だったが、終わってみれば、映画 に対しては、 「ますますファンになった」 「こう いう世界を知る事ができて嬉しかった」 「続編

5. 事業の効果

を見たい」という言葉を聞く事ができた。

期待される効果としては、アーカイブ、アー

そういった中で、 「ハーブとドロシー」をきっ

キビスト、ワーク・ライフ・バランスなどに、 かけに、アーカイブやワーク・ライフ・バラ 上映作品を通して、関心を高めることである

ンスについて、興味のない、知らなかった方

が、アンケート並びに講演後の話の中からアー

に対して、情報を伝えることができたので、

カイブという仕事が社会に確実に広がってい

本来の目的は達成できたと思う。

るという事は、理解していただけた。中には

映画上映と講演だけに終わらず、監督の基

機会が合えば、アーカイブについて学びたい

調講演をいただけたことが、最大のポイント

という意見もあり、そういう意見や興味をと

であった。多忙な中、 短期の帰国の間を縫って、

りこぼさない工夫が今後必要であることを強

講演を承知していただいたが故に、日程の調

く感じた。また、地域の歴史、記録について

整に手間取り、参加者の募集告知、誘引活動

記録を残すという意識の醸成も喚起できた。

がおろそかになってしまい、参加者を予定人

ワーク・ライフ・バランスにおいては、そ

数集客できなかったことについては、猛省す

れについて情報をもっていない層に対して(一

べき点であります。

般層)映画上映、監督とのトークセッション

講演後に参加者より、続編を希望するとい

における話の中で、それを実践することで、 う声を聞きました。そのことを監督に報告し 輝きのある人生の実現に貢献することに繋が

たところ、「呼んでいただければ、喜んで伺い

ることを、わかりやすい言葉でアピールでき

ます」と心強い言葉をいただきました。

たことを実感します。

アーカイブやワーク・ライフ・バランスの

基本的に、今回参加していただいた方々は、 フォローアップの意味も含め、ぜひ続編を計 「ハーブ&ドロシー」の映画のファン(佐々木 監督のファン)が中心であり、何度目かの視聴

18

画したい。


株式会社レ・サンク

19


アミーぬまづ なごみ

県東部文化交流会・和 代表 岡田一子

イクメンヂーとバーの 子育て奮戦記 久保田さんご一家

1. 事業の理念 イクメンパパ、イクヂーと、夫や祖父が自 発的に子育てを担う意識が高まった。一方男 女の固定的役割分担意識はまだ強い。 子育ては、男女共に喜びも責任も分かち合 い、愛情をもって互いの個性や能力、人格を 尊び支え合って成長する。経験知を生かして 地域につながる子育て応援が出来ることを期 待したい。

2.事業の内容 【講演と意見交換】 「愛」にささえられて 「イクメンヂーとバーの子育て奮闘記」

その後の夫婦の人生を 180 度転換させ、老夫 婦共働きで 15 年間子育てに奮戦。 (イクメンとは)男女共同参画事業の活動の 中で生まれた新しい言葉。 イクメン:子育ての主役を担う男性 カジダン:家事の主役を担う男性 ●講師:久保田 庄次さん 裾野市里親の会 代表世話人 ●日時:10 月 20 日(日) 13:30 ~ 15:30 ●参加者:49 名、久保田さんご一家 3名 ●実施場所:千本プラザ 大会議室 ●参加者:49 名(定員 50 名) 男性 8名 女性 41 名 講師一家:3名 高齢者になっても深い愛情と経験知で子育 て支援は可能であることを 15 年間の講師の 奮闘談から多くを学んだ。勇気づけとなった。

公務員退職後、妻の勤める病院に緊急搬送 されてきたひとりの赤ちゃんとの出会いが、

●実施にあたって、連携・協働した団体 沼津市 第五地区コミュニティ推進委員会 千本常盤町自治会防犯パトロール隊 沼津山楽会

3.事業の効果 10 月は里親月間であることから講師の久保 田氏ご一家総出で本当の家族のあり様を連携 あざれあ交流会議 大川須津子代表理事 挨拶

20

プレーで伝えてくれ、参加者は大変感激!!


県東部文化交流会・和

講師の用意して下 さったレジュメと静 岡県の「里親ってな あ に?」 の パ ン フ レットで里親制度に ついて多くを知り学 ぶことが出来、子育 て支援の視野が広く なった。 多くの試練や苦悩 を越えてきたイク ヂー・バーの奮闘か らは、今後の子育て 応援の勇気と知恵、 心をいただいた。

熱心に話を聞く参加者

参加者もこの日の感動を大切に社会参加へ

(1)ある(18 人) (2)ない(4人)

の動機づけとなったとアンケートより知るこ

(3)無回答(8人)

とが出来た。

⑤あなたのできる応援は? ( 抜粋 )

【アンケート集計結果】

・子育て中の里親さんの子育ての手伝いを

回答者 30 人(参加者 49 人)

したいと思っている。

①性別 女性:22 人 男性:8人

・里親になられた方の相談に乗ってあげた

②年代 50 代(3人)、60 代以上(27 人)

い。

③講演会はいかがでしたか

・2、3日お預り出来ることだと思う。

(1)興味深かった(17 人)

・市内小中学校への読み聞かせを月1、2

(2)良かった(13 人)

回させて頂いております。

④子育て支援をしたいと思ったことはありま

・自分の子供をしっかり育て見守ること。

すか。

他人の子に対しても何か関わる機会があ ればやってみたいと思います。 ・遊びの手伝い ・自分の孫を守るのに大変だった。 自分の家の子供は自分の家で守ることだと 思います。 ・ある家庭教育の会に入っていますので、 徳育や倫理を学びます。子育て真っ最中の お母さん達にふれていただきたいと呼びか 代表挨拶

けている。お勉強中は子守りをしたりして います。 21


⑥講演を聞いて学んだこ と、気付いたこと、新し く知ったこと、ご自由に 感想をお書きください。 ・本当の子供以上に愛 が注がれていることに 感激した。 ・これからは今までの 生活を見直したいと思 う。 ・人生感謝の心が育つ 家庭生活が大事と実感 しました。 ・ 「家族の合言葉」「夫

講師の久保田庄次さん

婦の生活信条」すばらしいです。 ・私達もイクメンヂー、バーの毎日ドタバ

・最後の奥様のお話、心にしみました。私

タの日々です。これからの毎日頑張ってい

も躾を多分、子供たちに押しつけていまし

こうと思います。

た。

・温かい心で見守ってあげることが大切だ

・久保田さんのお話、とても感動的ですば

と思いました。同じ目線にたって行動した

らしい親子のきずなを感じました。

いと思います。

・人間の「愛の大切さ」感謝します。

・出会いの意味を考えながら1日1日を大

・久保田さんの温厚な人柄が満ちあふれて

切に生きていきたいと思います。

いる講演でした。

・目を開き、感情をみがき、余命を有意義 に生きていこう。 ・子供の成長と親の心構え、親子さんを見 て感じさせられます。 ・裕子さんの明るい笑顔を見せて頂き、ご 両親の愛情がいっぱい注がれていることを 感じとることが出来ました。 ・ほのぼのとした家庭の様子が感じられ、常 に希望を失わないことの大切さを学びまし た ・人生すべて時間が解決することが分かり、 裕子さんのしっかりした笑顔が私達にも強 く人生に対して力になりました。

22


県東部文化交流会・和

23


静岡エコセトラ 代表 入江とし子

「私の生まれた国 私の住んでいる静岡」

1.事業の目的 静岡市内に 10 年近く在住するアジアの女 性にインタビューして、彼女たちのライフス トーリーを聞くことから、アジアの女性達の

たらインタビュー日時を決めていく。(写真撮 影についても) ●実施にあたって連携・協働した団体 SWOSの会

生きざま知る。

エコハウス

静岡に住むわたし達へのアジアを身近に感

国際交流協会内(個人協力者)

ずるインパクトとする。

FAS(アジアを考える静岡フォーラム)

各国の女性たちにも静岡の女性を知っても らうチャンスとしたい。

2.事業の内容 インタビューしたアジアライフストーリー を冊子にまとめる。静岡在住のアジア圏内の 女性、個々にインタビューする。 (どこの国の女性がどこに在住しているのかか ら始まった。まず思い浮かぶのは、エスニッ ク料理店だったのでリストをアップし 連携 する団体、個人への申し入れや聞き込みを行っ た。) どのような事を聞きたいか質問事項を列挙 し検討していった。(質問票は p.26) 個人面接方式なので、場所や日時はその都 度連絡し合いながら行うことになった。8月 9月の2カ月でインタビュー相手を決める事 にし、10 月からだいたい2人くらいで随時随 所でという計画をたてた。 おおよその質問内容を伝えて了解を得られ 24

アジアの女性にフォーカスして 入 江 と し 子 この日本の小都市 約 70 万人の静岡市に 外国人の方たちをよく見かけるようになって 久しくなりました。アメリカ人やヨーロッパ 人の方たちをはじめアジア系の男女、親子、 家族の方々が街を歩いています。しかし、隣 国の韓国や中国の人達とすら直接話をする機 会やきっかけがないまま渾然と暮らしに溶け 込み受容していました。(国や政府間の政治問 題や歴史問題も個人レベルでは何の問題もな く暮らせてきていますし) 。キムチを食べ、ナ ムルや小籠包のアジアの食を愛でています。 今回調べてみると、静岡市に住んでいる外 国人(7947 人)の中で、アジアの国々をアッ プすると中国 2143 人、韓国・朝鮮 1631 人、 フィリピン 1159 人、ミャンマー 353 人、ベ トナム 348 人、ネパール 212 人、インドネ


静岡エコセトラ

シア 208 人、タイ 112 人、スリランカ 109 人、台湾 97 人、バングラデシュ 59 人、イン

お茶マップからアジア女性への聞き書きへ

ド 41 人、パキスタン 33 人でした。しかも市

佐久間 美紀子

内には、アメリカ、イギリス、カナダ、ペルー、 ロシア以外に 660 人以上 66 カ国の方が住ん でいるということです。この数字の中にどの 位の女性がいるのかと考えると聞きたいこと は山ほどあります。日本語をかなりマスター している方達との出会いに助けられたとはい え、当然アジアの方々と友好を結ぶにも直接 的に話し合えた事は、とてもうれしいことで した。互いに身ぶり手ぶりでの談笑が楽しかっ たです。まず文化交流を盛んにし、互いに知 り合う中で、それぞれの国の歴史や育まれた 考え方を理解し合い、認め合うことを重ねた いと思いました。2ヶ国語3ヶ国語を断片な がら理解できている事も驚きでした。バイタ リティ溢れている女性たちです。 自分の住んでいる近くにはベトナムや韓国 の服、カバン、帽子等現地に出かけ購入し開 店している方(日本の男性)もいますし、ア

昨年「あざれあ地域協働事業」に選定され て「静岡お茶マップ」を作成したのだが、そ の過程でお茶の販売にかかわる多くの女性た ちにインタビューした。私たちのほとんどに とって初めての経験だったこともあり、自分 たちの足元にこんな貴重な仕事や人生があっ たのか、と驚いたり、人間はみなそれぞれ自 分だけの物語を持っている、と聞き惚れたり した。マップには使えないが、捨ててしまう のが惜しいような話もあった。 たとえば、ほんの数十年前、まだ機械化さ れていない頃のお茶摘みは大変人手のいる作 業だった。主要な労働力は出稼ぎの女性。新 茶の季節は他の農家も農作業に忙しいので、 出稼ぎに行くのは用宗とか焼津などの漁村の 女性たちが多かったそうだ。面白いのは、こ

のお茶摘み出稼ぎ、女性たちの年に一度の楽 ジアの中の日本なのだとつくづく思いました。 しみだった、ということ。何しろ正々堂々と エジプト料理のお店で女性オーナーは?とお 聞きした折、女性にこ だわるのはおかしいと 言われてショックでし た。来日して暮らして いる女性は、気概があ り積極的、大陸的気風、 明確、硬骨漢で気骨が あるなと強く思いまし た。 ※ 資 料 「SAME」 ( N O 1 0 7) 静 岡 市 外国人住民数

25


●アジアンレストランへの取材 この頃身近なアジアと言うと、たいていの 人が思い浮かべるのはアジアンレストランで はなかろうか。私たちもそうだった。だから、 レストラン探しから始め、そこを手掛かりに することにした。まず客として行って食事を する、機会をうかがって話しかける。たいて いみなさん、快く応じてくれた。そして空い ている時間を聞いて再度訪問しインタビュー する、という段取り。 なにしろ素人なので、どうやったら話を引き 出せるのか心もとない。なので、あらかじめ 質問票を作って行った。 家を空けられるし、行き先は毎年決まってい るので他の出稼ぎ女性たちとも顔なじみだし、 夜にはおしゃべりや情報交換で盛り上がって、 何というか女子運動部の合宿みたいな雰囲気 だったらしい。なので、出稼ぎは必要ないよ うな裕福な家の奥様まで率先して出かけて 行った、という。 こんな話を聞けば、私たちが思い浮かべる 出稼ぎの暗いイメージは一面的であったこと に気づかされるし、女性の働き方の新しい面 も見えてくる。そうしてそれ以上に、地域史 や個人史は面白い、話しを聞く作業も楽しい、 と思うようになったのだった。 それもあって、次回は聞き書きをやりたい と考えていた。いろいろ話し合った末、私た ちが知りたいと思っており、また比較的簡単 に興味を持てる話が聞けそうだ、ということ で在静外国人女性を対象にすることにした。 やるならやっぱり欧米ではなく同じアジア、 近頃は街で見かける機会もずいぶん増えてい るし。そんな風に決まっていった。知り合い もツテも、全然ない中でのスタートだった。

26

① あなたの出身はどこですか。 (国&地域) ② そこはどんな所ですか おくに自慢をし てください。 ③ 日本に来るまでの来歴・生活を、できる 範囲で教えてください。 ④ いつごろ、何のために日本に来ましたか。 ⑤ 静岡の印象は? 日本では静岡以外にも 住んだことがありますか。 ⑥ 静岡ではどんな暮らしをしていますか。 (困ったこと、よかったこと、工夫しているこ と。たとえば、家族・住居・食べ物・買い物・ 付き合い、など) ⑦ 故郷を懐かしく思うのはどんな時(もの・ こと)ですか。 ⑧ 日本人(静岡人)は、あなたに対してど んな対応をしますか。 ⑨ あなたの国の女性の状況はどんなですか 昔(住んでいた時)と今(最近帰った時)と の違いはありますか。 ⑩ 日本(静岡)の女性とあなたの国の女性 と比べてください。 ⑪ 日本(静岡)の男性とあなたの国の男性 と比べてください。


静岡エコセトラ

⑫ 女性の状況で、一番変わってほしいのは

なれば仕方がないと、日本の学校に入れるの

どんな点ですか。

は躊躇するのだろうか。日本の家族も、子ど

⑬ 男性の状況で、一番変わってほしいのは

もの教育のことを考えて夫が単身赴任を選ぶ

どんな点ですか。

ことが多いけれど、それに通じるのかもしれ

⑭ 静岡でのこれからの暮らしについて、ど

ない。子どもを連れてきたい、そのために静

んな希望を持っていますか。

岡にもインターナショナルスクールがほしい、

しかし、これは実際にはあまり役立たなかっ

という意見があって、これは本当に切実だと

たようだ。こちらがメモを見ながら質問する

思った。

のも待たずに、自分から熱心に話し出す方が

近頃、コンビニやスーパーのレジ係にアジ

いたり、あるいは、まだ日本語がおぼつかな

ア系の人を見かけることが多くなった。たぶ

いので部分的に通訳(男性)が必要なため、 ん、彼らに取材すれば、また違った話が聞け 聞きにくく、また答えにくかろうと幾つかの

ただろうと思う。ただ、レジやカウンターに

質問をスルーしたり。しかし話してくれた内

立っている彼らはいつも忙しそうで、気楽に

容はどれもみな興味深いものだったし、みな

声をかけにくい。あるいは、工場労働者とし

話すのを楽しんでくれたと思う。もちろんそ

て来ている人も多いだろうが、これは接点が

れらの話は社交辞令もあろうから、額面通り

みつからなかった。結局、レストラン関係者

に受け取ってはいけないのかもしれないが。

を中心にするという消極的な選択となって終

原稿ができてから掲載を拒否されたのが2件、 わった。 取材自体を拒絶されたのが1件あった。その

また、外国人女性への聞き書きというなら、

理由こそ、聞き出せればたぶん一番面白い話

いわゆるじゃぱゆきさん達への取材も外せな

になるに違いないのだが、どこまで踏み込む

いはずだ。そうした女性は静岡にも大勢いる

べきか、押すべきか、加減が全然わからない。 はずである。彼女たちに話を聞くことができ 結局、そのまま引き下がった。インタビュー

れば、女性問題が一番端的に表れてくるはず

という手法の難しいのはこの点だろう。

である。裏の静岡が見えてくるはずである。が、 これは情けないことながら初めからあきらめ

●気が付いたこと、やり残したこと

ていた。要するにびびったのである。反省と

調べているうちに気づいたこともいくつか

いえば、これが最大の反省だろう。

ある。まずマレーシア・インドネシア・フィ リピンの人に出会えなかったこと。レストラ

思い通りにいかなかった取材

ンもないし、あってもスタッフが日本人。タ

大石 美代子

イ料理は人気が出たが、他国料理はそんなで もないからか、それとも、仕事の選択にも国

私はタイと中国の女性を取材する担当だっ

別の気風のような何かがあるのだろうか。

た。タイの女性も中国の女性も、本当に明る

インドレストランを幾つか訪ねて男性ス

くって話が大好きで、取材の私たちにたくさ

タッフに聞くと、みな家族は本国にいるとい

ん、たくさん話をしてくださった。なんとい

う。インドの学校では英語での授業が主だと

うおおらかさ、明るさ。これはどこからくる

いうから、日本語を学べても英語ができなく

ものだろうか。「大地の力強さを思わせる素朴 27


な女性」それが第一印象だった。

行くことに。さて、 どうしよう。 「行きたくない」

とにかく膨大な量の話の中から原稿を作り

とごねてみたが、 仲間たちは「来なくてもいい」

上げた。それを持って、取材の本人に見てい

と言わない。なんて冷たい奴らだ。

ただき訂正の箇所を指摘してもらおうと、大

外観は強がりの軽やかさで、内心すごすご

雨の中、雨コートを着て自転車で伺った。と

と出かけたが、店内は、ほらやっぱり、ナン

ころがすべて暗転した。 『掲載してほしくない』 プラーの匂いがプンプンしているじゃないか。 と、ただそればかりを言われる。説得できな

ナンプラー・パクチ大好きの仲間たちは、楽

い “ 何か強い ” 意思を感じ取って、雨の中帰っ

しそうだ。 「何食べる? おいしそうだよねえ」

てきた。力が抜けた。

などと、大はしゃぎ。

個人的なことが活字となって公にされるこ

おずおずと、注文取りのタイ人のおじさん

とへの怖さを感じてしまったのだろうか。そ

に、ナンプラーもパクチも食べられないので、

れは、日本人として生まれ、日本という国で

はずして欲しいと頼む。

生きてきた私にはきっと理解できないことな 「な~んだ、心配いらない。そんな人、いっぱ のだろうと思った。この国の中にいれば、日

いいるよ」と、肩をポ~ンとたたかれた。と

本人というただそれだけで守られている何か

たん、“ すごすご気分 ” が痛さと共にどっかへ

があるのだ。

飛んでいってしまった。

防衛本能とでもいったらよいのか、外国と

おかげで、野菜たっぷりの麺を美味しくい

いう地で生きていくには自己を守らなければ、 ただくことが出来た。 少しの危機も回避して生きていく姿勢が不可

タイの食文化では欠かすことのできない、

欠なのだろう。あの明るさの後ろには、外国

パクチとナンプラー。それを食べることが出

で生きる、用心深くならざるを得ない繊細な

来もしないで、タイのことを取材して書く資

神経が隠れていたのだと知り、深く考えさせ

格があるのか?

られた。

同じ思いを抱きながら、ベトナム料理店へ。

だがしかし、彼女たちの明るさ、おおらか

取材は楽しく、彼女の持つエネルギーに圧倒

さ、強さには変わりない。改めてお店に出向き、 されながら、共感の鈴が心の中で響き渡った。 もっともっと話をしたいと思う。冊子が出来

とてもいい取材だった。と思っていたが、後

上がったらそれを持って、中国料理やタイ料

日 原 稿 を 読 ん だ 彼 女 か ら「 あ の ね、 パ パ が

理を食べに出かけよう。

ちょっと困ると言っているから、これ、やめ てもらいたい」と、 連絡が入った。う~ん、 こっ

その国の「食文化」でつまずく?

ちだって困るぞ。が、日本人社会の中で、気

大国 田鶴子

を遣いながら生活をしているだろう彼女たち 夫妻の姿が見えてくる。とてもいい話だった

私は食べ物の好き嫌いが多く、年を経るご

が、割愛することに。いまでも残念。心残り

とに1つずつクリアしてきたが、どうしても

の取材であった。

「だめ」な食べ物が、パクチとナンプラー。あ あ、考えるだけでも、ゾ~ッ。 というのに、取材の下調べでタイ料理店へ 28

これは、決して食文化を食べることが出来 なかったから、では「ない」 。


静岡エコセトラ

日本に暮らしていると、当たり前と思ってい

もっとアジアを知りたい

るこの良さは、何がそうさせたのでしょう?

鳥居千春

貧富の差が少なかった、四季があり気候がよ

私が出会って話を聞いたアジアからの女性 たちは皆元気で、遠慮なくストレートによく しゃべり、くよくよせず前向きでこちらが元 気をもらいました。異国の地に、一人である いは夫婦で暮らす人生を選ぶような人は、何 人であろうが適応力があり、たくましい人が 多いのは当然のことかもしれません。 日本に対してほとんどの人が、*街がきれ い *安全である *人がやさしい と言っ てくれました。このようなことは生活水準が

かった、勤勉だった、平和憲法があった、な どなど…分かりませんが、外国の方に評価さ れるよい面をこれからも保てたら、目に見え ないけれど大切な日本の財産だと思いました。 アジアの国の人たちを身近に知る事ができ、 おいしい料理を食べる機会を持てて感謝! 静岡にはまだまだ多くのアジアからの人た ちが住んでいます、国の政府同士おかしな争 いをしても、市民が具体的に個々の人たちを 知っていれば、冷静に考えることができます、 こんなことを考える事ができた活動でした。

上がればどこの国もなっていくのだろうか?

付録:静岡のアジアンレストラン&食材店リスト

発行日 2014 年 1 月 31 日 A5 版モノクロ 56 ページ 800 部印刷 ※冊子の欲しい方は静岡県男女共同参画センターあざれあ3F事務局窓口へどうぞ TEL 054-250-8147 メール seminar1 @ azarea-navi.jp

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Safety First 静岡 代表 横山由佳子

特定非営利活動法人

デートDV防止啓発連続講座

「これってデートDV?」

1. 事業目的 女性や子どもに対する暴力の根絶に向けて 様々な取り組みがなされているが、まだまだ 女性に対する暴力は年々増加の傾向にある。 また昨今、配偶者間以外の若いカップルの間 で起こるデートDVが増加し、学校現場でも 問題になっている。 今講座では、一般県民を対象に、相談や医 療の現場で実際に若年層に関わっている講師 の連続講座を開催し、デートDVとは何か、 またデートDV理解のため、思春期青年期の 発達心理について学ぶ。すべての人が安心し て安全に生活できる男女共同参画社会の実現 を目指すために、デートDV・DVについて 理解を深めた人を一人でも多く地域に作って いくことを目的にする。

2. 事業内容

■第2回「思春期・青年期の心とからだ」 実施日時:8月 31 日(土)10 時~ 12 時 実施会場:静岡県男女共同参画センターあざ れあ会議室 講 師:新谷真弓さん(特定非営利活動法 人SRRP研究会代表) ■第3回「デートDV 10 代の性」 実施日時:9月8日(日)13 時~ 16 時 実施会場:静岡県男女共同参画センターあざ れあ会議室 講 師:上村茂仁さん(ウィメンズクリニッ クかみむら院長) ■第4回「ピアカウンセリングについて」 実施日時:9月 21 日(土)10 時~ 12 時 実施会場:静岡県男女共同参画センターあざ れあ会議室 講 師:光本惠子さん(特定非営利活動法 人リプロダクティブヘルス研究会)

<全4回連続講座> ■第1回「デートDVとは」 実施日時:8月 17 日(土)10 時~ 12 時 実施会場:静岡県男女共同参画センターあ ざれあ会議室 講 師:萩山瑞穂(特定非営利活動法人 Safety First 静岡)

萩山瑞穂(特定非営利活動法人 Safety First 静岡) 30


特定非営利活動法人 Safety First 静岡

■まとめ「連続講座の振り返り・デートDV 防止プログラム作りに向けて」 実施日時:9月 29 日(日)10 時~ 16 時 実施会場:静岡市女性会館アイセル 21 アト リエ 講 師:Safety First 静岡デートDV防止 プロジェクト実行委員会

3. 事業の実績

新谷真弓さん(特定非営利活動法人SRRP研究会代表)

■第1回 参加人数:29 人(女性 26 人 男 性3人)アンケート 22 枚回収

性2人)アンケート 27 枚回収

1. 講座のテーマについて と て も 興 味 が 興味があった あった 18 人 4人

初めて聞いた 0人

2. 今回の内容は と て も 分 か り 分かった やすかった 19 人 3人

よく分からな かった

0人

・事例が多くて分かりやすかった。 ・IT機器にまつわる話にショックを受けた。 ・被害者心理について、よく分かった。 3. この話を聞いてもらいたいのは(複数回答) 子ども 17 人

保護者 17 人

■第2回 参加人数:35 人(女性 33 人 男

学校関係 行政関係 その他 者 者 16 人 11 人 1人

4. 意見・感想など ・デートDVはどんどん低年齢化している。 大学生、高校生になってからでは少し遅いの かもしれないという危機感をもって取り組ん でいく必要性を感じている。 ・子どもたちがすごい環境に生きているんだ なあということを改めて知ることができた。 親もその中でいきているので、子どもにも保 護者にも聞いて貰いたいと強く感じた。 ・予防していくことが必要と感じた。地域で 共有することが大事だと思った。

1. 講座のテーマについて と て も 興 味 が 興味があった あった 13 人 14 人

初めて聞いた 0人

2. 今回の内容は とても分かりや 分かった すかった

12 人

15 人

よく分からな かった

0人

・事例が具体的で分かりやすかった。 ・発達段階、家族の病理の視点が分かりやす かった。 3. この話を聞いてもらいたいのは(複数回答) 子ども 11 人

保護者 19 人

学校関係 行政関係 その他 者 者 12 人 6人 4人

4. 意見・感想など ・子どもを理解することから始まることがわ かった。 ・若い世代への心理教育は可能性に満ちてい るし、その可能性を信じたいと思った。 ■第3回 参加人数:42 人(女性 40 人 男 性2人)アンケート 35 枚回収 1. 講座のテーマについて と て も 興 味 が 興味があった あった 28 人 7人

初めて聞いた 0人

31


2. 今回の内容は とても分かりや 分かった すかった

33 人

2人

よく分からな かった

0人

・子どものリアルな心情が分かりやすかった。 ・子どもへの接し方のヒントがあった。 3. この話を聞いてもらいたいのは(複数回答) 子ども 30 人

保護者 26 人

学校関係 行政関係 その他 者 者 22 人 14 人 1人

光本惠子さん (特定非営利活動法人 リプロダクティブヘルス研究会)

・グループワークがよかった。ネゴシエイト

4. 意見・感想など ・DV加害者、被害者両方にさせないために 予兆の段階でひろいあげることができればと

は良い取り組みだと思った。

思う。

4. 事業の効果

・講義の中で「寂しい」という言葉をたくさ

毎回、多数の参加者が熱心に講師の話に耳

ん聞いた。家族間で寂しさを感じて、寂しさ を表現することがとても大切だと思った。

を傾けていて、暴力防止への関心の高さが窺

えた。参加者も、保護者・学校関係者・相談 ・「自己肯定感という言葉は人を追い詰める」 員など幅広く、遠方からの参加者も多かった。 という言葉にはっとした。 現代の若者の考え方や友人との付き合い方を ■第4回 参加人数:26 人(女性 25 人 男 性1人) アンケート 19 枚回収

防止につながっていくことを学んだ。デート

1. 講座のテーマについて と て も 興 味 が 興味があった あった 9人 10 人

理解し、若者の話しを聴くことがデートDV

初めて聞いた 0人

DVも、DV同様に生命を脅かすような酷い 事件に発展する可能性があることを知り、地 域や様々な関係機関との連携が必要であるこ とを参加者それぞれが学ぶことができた。

2. 今回の内容は とても分かりや 分かった すかった 16 人 3人

よく分からな かった 0人

・体験型セミナーの良さがわかった。 ・相手の気持ちを知ることができた。 3. この話を聞いてもらいたいのは(複数回答) 子ども 18 人

保護者 9人

学校関係 行政関係 その他 者 者 12 人 5人 0人

4. 意見・感想など ・人とのコミュニケーションをとることの大 切さ難しさと、心の変化など体験できた。

32

あざれあ交流会議 滝理事 挨拶


特定非営利活動法人 Safety First 静岡

平成 㻞㻡 年度あざれあ地域協働事業

静岡県助成事業

【デートDV防止啓発の連続講座】

㻌 㻌 最近、 代、 代の若いカップルの間で起こる「デートDV」が増加し、学校現場でも 問題になっています。将来、深刻な夫婦間のDV ドメスティック・バイオレンス につながる可 能性も高く、その対策が急がれます。 この講座では、デートDVとは何かについて学ぶとともに、思春期・青年期の心とからだや 性についての学びを通して、私たちができることを考えていきます。 意外と身近にあるかもしれないデート &8 の現状と防止について一緒に考えてみませんか。

お伝えします。㻌 㻌㻌㻌

場: 静岡県男女共同参画センターあざれあ

(静岡市駿河区馬渕1丁目17-1) 対

象: どなたでも

員: 40名(申し込み先着順)

参 加 費: 無 料 ※申し込み方法については、裏面をご覧下さい。

㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 開催日時㻌 第1回㻌

講座内容㻌 ・㻌 講師㻌

8月17日㻔土㻕㻌

㻌 「デートDVとは?」

10時〜12時㻌 第2回㻌

8月31日㻔土㻕㻌 10時〜12時㻌

第3回㻌

9月㻌 8日㻔日㻕㻌 13時〜16時㻌

第4回㻌

9月21日㻔土㻕㻌 10時〜12時㻌

㻌 特定非営利活動法人㻌 㻿㼍㼒㼑㼠㼥㻌 㻲㼕㼞㼟㼠㻌 静岡㻌 㻌 㻌 㻌 「思春期・青年期の心とからだ」 新谷真弓さん(特定非営利活動法人㻌 SRRP研究会㻌 代表)㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 「デートDV 10代の性」 㻌 㻌 㻌 上村茂仁さん(ウィメンズクリニックかみむら㻌 院長)㻌 「ピアカウンセリングについて」 光本惠子さん(特定非営利活動法人㻌 リプロダクティブヘルス研究会)㻌 㻌

㻌 主㻌 㻌 催㻌 㻌 :㻌 㻌 特定非営利活動法人㻌 㻿㼍㼒㼑㼠㼥㻌㻲㼕㼞㼟㼠㻌 静岡㻌

:㻌 特定非営利活動法人㻌 静岡県男女共同参画センター交流会議㻌 㻌 協㻌 働㻌 :㻌 アミーぬまづ㻌 ・㻌 まざーぷらす㻌 共㻌 催㻌

33


誕生学アドバイザー静岡県講師会 代表 山田とも子

小中学校における誕生学 ® プログラム協働事業

1.事業の目的 ・公立小中学校における人権、生命観を啓発 する学習機会の創出。昨今、いじめや自殺防 止の授業に取り組む小中学校において地域で 活動する講師と連携した「いのちの授業」を 行う機会とする。 ・誕生学 ® は、子どもから大人まで全世代に 妊娠出産の仕組みを通して、いのちの誕生と 生まれる力の素晴らしさを伝える生涯学習プ

り乳幼児親子を紹介いただき、赤ちゃんゲス トとの交流も実施。核家族で親戚や近所付き 合いの希薄な昨今の小中学生が乳幼児親子と 交流する場を設ける。毎日の育児に忙しい乳 幼児の母親にとっても、交流を経験して、い ずれ我が子が小中学生になるであろう姿をイ メージする機会となる。

2.事業の実績

ログラムである。生まれてくる力、産みゆく力、 県内6市(12 小学校 1 中学校)計 13 校に いのちをつなぐ力について各学齢にあわせた

て誕生学アドバイザーがいのちについての出

伝え方をし、自己肯定感を高める機会とする。 前授業を実施した。(実施校一覧参照)希望す ・各地区の子育て支援団体や育児サークルよ

34

る学校には、乳幼児とその母親が赤ちゃんゲ


誕生学アドバイザー静岡県講師会

NO. 学校名

対象 生徒人数

教員や 保護者 実施日

など参加人数 1 静岡市立服織西小学校

5・6 年生

38

6

12/3

2 静岡市立蒲原東小学校

6 年生

47

9

12/9

3 静岡市立大里東小学校

5・6 年生

89

11

10/10

4 富士市立原田小学校

3 年生

67

13

11/28

5 富士市立岩松北小学校

4 年生

119

14

12/2

6 富士市立富士川第二小学校

4年生

54

2

11/28

7 富士市立吉原第三中学校

中学1年生

80

34

12/20

8 富士宮市立富丘小学校

4 年生

129

7

11/29

9 富士宮市立富士根南小学校

4 年生

160

8

11/26

10

三島市立北上小学校

5 年生

65

7

10/28

11

三島市立中郷小学校

4 年生

72

4

12/4

12

島田市立神座小学校

4〜6年生

52

25

11/14

13

藤枝市立大洲小学校

2年生

78

8

12/10

1050

148

13校 14講座

ストとして来校し、交流する機会も設けた。

トし、担任教諭が生徒の家庭環境なども配慮

時期:平成 25 年 10 月 10 日〜 12 月 20 日

した声かけをするなどお互いの専門を活かし

参加人数:児童生徒 1,050 名、教職員・参観

合う機会となった。2〜3学期に各小学校高

保護者など 148 名

学年対象に行われている学校保健委員会への

赤ちゃんゲスト交流:実施5校

導入した事例が、学校側からも好評だったよ

参加した乳幼児親子:21 組

うだ。

連携・協働した団体名等:母力向上委員会、 誕生学授業と赤ちゃん交流は、新聞紙面へ バディプロジェクト、きっずねっと

も掲載された。赤ちゃんゲストとして参加し た乳幼児親子からは、交流授業後「楽しかっ

3.事業の効果 県内の学校現場では、まだ広く知られてい

たので、また来校したい」との声が多数聞か れた。学校現場と講師と地域の乳幼児親子が

ない誕生学 ® 出張授業を 13 校で実施できた ことは当会としても大きな一歩であった。講 師が出張し、いのちや人権について各学年に 分かりやすい言葉で伝える事ができた。いの ちやうまれるということを興味深く受け止め ることができたことが、感想文などからも伺 える。学校現場側としても、校外の講師が授 業、その後の赤ちゃん交流授業もコーディネー

35


りました。赤ちゃんとのふれあい交流も楽し みです。 (小6) ■中学1年生より ・聞く前は「いのちは大切」といわれても、 なにが大切なの? と思っていましたが、今日 の話を聞いて、 「いのちは私の一生を守るもの。 大切なものだな~」と思いました。 ・聞く前は、ちょっと恥ずかしい話をするの はいやだな~と思ったけど、すごくためにな 連携し、生徒たちが目を輝かせて授業に参加

る話だった。たしかに、いじめられるためや

してくれた事に、この事業を継続していくこ

いじめるために生まれてきたんじゃないよ

との重要性を感じた。小中学校で 7 〜 15 歳

ねってなっとくした。命は1つしかないから、

の児童生徒を対象にした人権、生命観、男女

これからの人生は自分の命、家族の命、友達

共同参画の啓発事業を行った意義は大きかっ

の命を 今よりももっともっと大切にしていこ

たと考える。

うと思いました。そして、この世界に必要の ない命なんてない!と思いました。

4.参加者の感想 ■小学生より ・いのちの道だけでなく、いのちのまどから うまれる人もいるときいてびっくりしました。 (小2) ・ 「いじめるためにうまれた命はない」 「いじ められるためにうまれた命はない」という言 葉が一番心に残りました。(小5) ・10 歳になると半分大人、9歳のぼくは 10 歳になるのが楽しみ。いのちはこれからもっ と大事にしなくてはいけない。大切にします。 (小4) ・大人になっても安心できそうです。早く大 人になって自分の子どもを見てみたいです。 (小4) ・今回の授業で、自分の命はもちろん家族と の関わりも大事にしたいと思った。(小6) 今までたんじょう日はプレゼントをもらった り、ケーキを食べるだけだと思っていたけれ ど命が誕生した大切な日だということがわか 36

■先生方より ・かなり具体的で驚きましたが、夢物語でな く科学的に話をされていてなおかつ語り口が 柔らかで良かったと思いました。 ・担任や養護教諭でないゲストティーチャー


誕生学アドバイザー静岡県講師会

の良さがあると思います。子 どもたちは真剣に話を聞いて いました。 ・家庭が複雑な子もたくさんい ますが、それぞれがとてもよ い感想を持っていました。自 分の命、他人の命を大切にで きる子が一人でも増えてくれ ると良いと思います。 ・いのちの道やいのちの窓とい う言葉が良かったです。一人 一人の違いについても配慮が あったことがとても良かった です。

ことがあるが、(お話をきいて)自分も誕生を

・子どもたちの後ろで保護者の方々の真剣な

喜び、愛情を持っていたんだと思いだすこと

表情、時折涙を流す姿がとても印象的だった。 ができた。子どもに対してもなかなか上手に いじめで命を絶つ子どもが増えている。そん

性教育(誕生について)ができなかったが、

なニュースが絶えない中、このような話を聞

今日の講演を聞いて、より詳しく理解してく

き、それを伝えていくことは教師としての大

れたのではないかと思う。

きな使命だと思う。命を大切にしてくれる子

・子どもが生まれた時のことを思い出し、胸

どもが一人でも増えてくれると嬉しい。

が熱くなりました。家庭でももっとオープン

■参観保護者より

に話をするべきテーマであっても良いと思い

・聞く耳をもって楽しく参加していた。人は

ました。

皆自分の原点を知りたいのだと思いました。 ・これこそ、あるべき「性」の教育だと思い いのちのお話はとても必要だと思うので毎年

ました。家庭での教育のよいきっかけになり

続けていただきたい。

そうです!

・自分が娘を出産した時のことを思い出しま

■赤ちゃんゲストとして来校したお母さんより

した。命の大切さを改めて感じ、いじめなど

・いつも家で母子二人なので、小学生のお兄

のつまらないことにより命を落とすことのな

さんお姉さんに遊んでもらってとても楽しそ

いよう育てていきたいと思いました。これま

うでした。普段体験できない事を体験させて

でも誰かの「死」があった時に、よく話をし

いただき、ありがとうございました。

ています。月に一度のペースでアルバムを開

・小学生から絵本を読んでもらったり、だっ

いて娘の関心のある話に応えたりもします。 こしてもらったり、子どもたちもとても嬉し この先、どのような質問が飛び出すのかわか

そうでした。4 年生であやしたり、だっこし

りませんが、一生懸命答えたいと思います。 たり、お兄さんお姉さんらしい事が上手にで ありがとうございました。

きていて驚きました。

・子どもがこの年になっても育児に行き詰る 37


38


誕生学アドバイザー静岡県講師会

静岡県助成事業

平成 25 年度あざれあ地域協働事業

誕生学®プログラムを 学校の授業へ取り入れてみませんか? 誕生学は、子どもからおとなまで全世代に妊娠出産の仕組みを通して、 いのちの誕生と生まれる力の素晴らしさを伝える生涯学習プログラムです。 誕生学アドバイザーと地域の乳幼児親子が、出前講座に参ります。

誕生学アドバイザーによる授業とは

1講座 約 60~90 分

自分が誕生したときに、自分が発揮した生命力を解説パネルや映像で説明し、部位名称の説明ではなく 「生まれてきてよかった」と自尊感情を持つ機会にします。 地域の乳幼児親子を同伴し、交流する 時間を設けます。保護者や地域の皆様も参観していただき、 誕生という視点から、各世代が自己 や友人、家族や自分の将来を見つめ直す機会とします。

誕生学プログラムの小中学校での授業事例 ・ ・ ・ ・

小学二年生の生活科と連携授業、低学年向け誕生学プログラム 小学四年または五年生、二分の一の成人式との連携授業 中学生、二次性徴期についても言及する誕生学授業 道徳や総合学習、いのちの授業の時間として

静岡県内でも、学校や PTA、家庭教育学級からのご依頼で実施しています。

事業の流れ 9月末まで

公益社団法人誕生学協会

www.tanjo.org 誕生学協会は、いのちの大切さに関する知識の教育及び普及を行う団体 です。ただ妊娠出産のしくみの学習をするのではなく自尊感情を育むこと も目的としています。生まれてきたことの肯定感覚が薄いと望まぬ妊娠や 性感染症になるなど、自分のからだを守る意識も薄くなります。子どもた ちの存在を受け止め、自己有能感を育て、いのちを大切にするセンスを育 みます。 2005 年より団体として講師育成や授業普及活動を始め 2011 年公益社団法 人として認可されました。

10 月初旬

県内で希望校を公募 実施校を決定し通知

10 月 地域の誕生学アドバイザーから 実施校へ連絡。日程や授業に ついての打ち合わせ 10〜12 月初旬

誕生学授業

誕生学アドバイザーとは、公益社団法人誕生学協会の認定資格で 助産師や産婦人科医による技能審査を修了しています。

39


共同参画ワーキンググループ

True Colors Planning

(トゥルー・カラーズ・プランニング)

代表 園部真由美

僕らの家庭科

~職人(プロ)に習う暮らしのコツ~

1.事業の目的 目的: 若手男性の職人(プロ)を講師に招いた家 庭科講座シリーズ。性別役割分業やジェンダー の壁を自然なカタチで崩しつつ、新しい「家 庭科」のあり方を体験。実生活に役立てても らう。 コンセプト(チラシ掲載): 今輝いている島田の若手男性職人が講師 陣!それぞれの確かな技や知識はさることな がら、人情や心意気にふれて気持ちも温かく なる家庭科の授業。結婚や子育てで新しく家 事を始める方、第二の人生や介護であらため て家事に挑戦したい方など、男女・年齢問わ ずどなたでも大歓迎!家事ってこんなに楽し いんだ! カッコいいんだ! を実感。参加者と の交流も楽しみながら一緒に学ぼう。

2.事業内容 実施内容: 【DAY1】 1時間目 「ダシ取ってるか〜い?」 いまさら聞けない、本格的ダシの取り方 講師 藤田嘉士さん(海産物処 ふじ田) 2時間目 ダシを使って絶品おろしそば! 講師 鈴木徹也さん(細島屋 花水木) 【DAY2】 3時間目 抱きしめたくなるMY座布団作り 40

講師 宮地伸芳さん(寝装寝具 みやち) 4時間目 美しいアイロンの掛け方 飾っておきたくなるYシャツ 講師 冨岡雅伸さん(TOBIYAN 登美屋) 実践方法: 講座&ワークショップスタイル 実践日時・場所: 【DAY1】平成 25 年 10 月 31 日(木)

9:30 ~ 12:00(試食含む)

プラザおおるり2階 栄養指導室(講座) 3階 和室(託児) 【DAY2】平成 25 年 11 月6日(水)

9:30 ~ 12:00

プラザおおるり1階 第1多目的室(講座) 2階 第2多目的室(託児) 対象者: 中高年男性、子育て中の男女等どなたでも 連携・協働する団体名等: 後援 島田市・島田市教育委員会 期待した効果: ・参加者はおそらく、子育て中の母親や退職 された男性等が多い。性別・年齢層の違いを 越えて、共に同じ場所・テーマで学び合える 機会にしたい。 ・講師は、地元島田の男性職人に限定。プロ の技を間近に見ることで、リアルに「技」へ の関心を深めてもらう。その技術(コツ)の 一部を実践してみることで家庭科(=生活実


True Colors Planning

践)への興味を深めてもらう。特に年配男性

全体で True Colors タウンを作る。

には、きっかけ作りとして参加しやすいと考

授業

える。

・藤田さんから鰹節でダシの取り方を教わり、

・また、地元の若手職人が頑張っている様子

そのダシを使い鈴木さんから「かえし」と「そ

を知ってもらい、参加者にも町の活性化への

ば汁」 作りを習う。ネギやしめじなど具を炒め、

意識を高めてもらいたい。

そばをゆで、温かい " 僕らの家庭科オリジナ

・講座中は、子育て中の母親、年配男性を混

ル "「みぞれそば」のできあがり。試食。

ぜて班を構成。講師(若手男性職人)が班を 【DAY2】 回り、指導・交流・会話してもらう。 「疑似家

アイスブレーキング

庭」的雰囲気を演出し、新しい家庭像のあり ・元の6班を、2グループに分け(=町内に 方を経験してもらう。

見立てる) 授業

3.事業実績

・綿をたたんで重ねて角を作り外袋に詰め、

参加人数:

縫いかがる小座布団作り。

【DAY1】 22 名(男性7名、女性 15 名) 託児3名 【DAY2】 21 名(男性5名、女性 16 名) 託児2名

4.事業詳細 【DAY1】 アイスブレーキング

・Yシャツを持参し、洗濯表示の読み方を学び、 コツを聞きながら、アイロン掛けを実践。 ・お茶コーナーを設置。花やおやつでテーブ ルセッティング。講座の合間のしばしの交流 の時間とし、ご近所付き合いを演出。

5.事業の効果 ・ 「ダシの取り方・味を知りたい」 「ためにな

・性別・年代バラバラに参加者を班分けし、 「疑

りそう」という理由で講座に参加した人が多

似家庭」を作る。

かったが、多世代との交流、職人の技、自分

・初顔合わせのためアイスブレーキングを工

で作ったことの達成感、地域の若い職人が頑

夫。名札に下の名前をひらがな書きで用意。 張っていることなど、たくさんの思いを感じ 各々のテーブルで自己紹介とハイタッチをし

てくれた。

た後、班(家族=疑似家庭)の苗字を決める。 ・「楽しい!」「面白い!」と笑顔が多かった。 ぜひ次回も開催して欲しいと要望があった。 ・DAY1 を終えた参加者から次の会でこの繋が りが終わるのがもったいない、何かネットワー クを作りたいと要望。DAY2 開催時に希望者 のみで「僕らの家庭科クラブ」というネット ワーク参加者を募集。希望者 16 名と事務局 2名の連絡網を作成し、後日配布した。

41


6. アンケート集計結果 Q1.あなたの性別、年代、お住まいを教えて下さい。 <性別>

<年代>

<お住まい> 島田市外

男性 32.1% 女性 67.9%

60 代 25.0% 50 代 17.9%

20 代 10.7%

(藤枝市、 静岡市、 牧之原市)

30 代 32.1%

14.3%

島田市内 85.7%

40 代 14.3%

Q2.グループ内の家族と、仲良くなれましたか。(〇はいくつでも) 項 目

DAY1

DAY2

1.アイスブレーキング(自己紹介など)が楽しかった。

52.2%

28.6%

2.仕事の分担・助け合いができた。

73.9%

14.3%

3.いろんな人と話をした。

60.9%

64.3%

4.他世代との交流ができた。

73.9%

64.3%

Q3. 「僕らの家庭科」を受講しての満足度 (%) 知りたい、勉強したい。 は? 平均 101.4%

・今後また機会があれば出席したい(4) 。

Q4.感想・意見など自由記述より ・楽しい企画をありがとうございました(9) 。 ・勉強になり、とても楽しかった。満足な時 間だった (3)。 ・座布団が、あんなに奥深いものだというこ とを知った。 ・難しさと手間を実感。昔ながらの作りの座 布団に愛着がわいた。 ・毎日忙しいので家事や料理を簡単に済ませて いるが、家族には体によいもの、本当においし

7.事業を終えて 「僕らの家庭科」は初日 DAY1 から参加者が いきいきとした表情でコミュニケーションし、 世代・性別に関わらず、楽しみながら取り組 んでいたのが印象的だった。 また職人技を間近で見て学べる機会に参加 者は大変真剣だった。明るく一所懸命な若手 職人、その生き様すら感じる一つひとつのプ

いものを食べさせたいという意識を再確認した。 ロセスや技。意味や思いが伝わるごとに参加 ・若い方々の熱意を身近に感じ、地産地消を 者たちは感心していた。特に DAY2 では、男 心掛けたいと思った。

性参加者が慣れない手つきでアイロンや針を

・いきなり知らない方と家族のように楽しめ

持ち、四苦八苦しながらも充実した表情を見

るのも新鮮だった。交流になった。

せた。講師と参加者ではなく、ある種男同士

・違う世代にふれ合えてよかった。

の真剣勝負な面持ちさえあった。

・自分で作るというのもだが、職人の手際をこ

2日間4時間の授業を通して感じたのは、

の目で見ることができ、とても心を打たれた。

教える側・学ぶ側の「伝えたい」 「学びたい」

・せっかくこの場で知り合いになれたので、 気持ちが相互作用し膨らんでいったことだ。 ネットワークを形成できるとよい。 人としてそれぞれの思いやハートが感じられ ・とても楽しかった。別の分野の職人の技も

42

たからこそ、予想を越えた充実の展開になっ


True Colors Planning

たのではないか。そこは も う「 男 女 」 と か「 性 別 役割分担」云々ではなく、 リアルな実感と懸命さが 満ちていた。主催者とし ても心が熱くなった。参 加者たちが「家事」を新 しい感覚で受け止め、子 育てや介護を含めた実生 活での ” 担いあい ” の実践 に繋がれば本当に嬉しい。 今回初の助成事業だっ たが、大変勉強になった。 これからも一人ひとりの

平成 25 年 11 月1日 静岡新聞朝刊

可能性や多様性を互いに 尊重し発揮しあえる社会、 "True Colors( = 本 来 の 自 分らしさ)" が輝く社会を 目指し、活動していきた い。

True Colors Planning facebook ページ

平成 25 年 11 月 1 日 中日新聞朝刊

43


DAY1

僕らの家庭科アルバム

鈴木さんのそばの湯切り指導 大好評! オリジナルレシピ「みぞれそば」

調理実習中 ほんとにいい笑顔!

藤田さんの本格的ダシの取り方

DAY2

みんな真剣・・・

アイロン掛け姿、カッコいい!

宮地さんの中綿折り指導 ほっと一息 交流タイム 冨岡さんのアイロン掛け指導 44


True Colors Planning

45


46


「あざれあ地域協働事業」事業実施説明会 2013 年 7 月 15 日(月・祝) あざれあ3F 生活関連実習室

事業が採択された 12 団体の代表が集まりました

ママのお仕事が終わるまでお絵描きして待ってます

会議のあとは名刺交換で、ネットワークを広げました

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みしま女性史サークル 代表:大村洋子

「人生、いろどり」 上映会&ミニ講演会 1. 事業目的 三島市内で七草の栽培をし、全国へ発送して

対象者 :一般県民、一般市民 連携・協働団体 :三島市企画政策課

いる農家の人にミニ講演をしてもらう。講演の 後、 「人生、いろどり」の映画を上映する。み かん産業の衰退した町で葉っぱビジネスを発 案した若い男性 ( 農協職員 ) に老婦人たちが賛 同し、行動を始める。紆余曲折しながら町に潤 いを取り戻すという映画は男性と女性が共同で 仕事する素晴らしさを実感してもらえる。

2.事業内容

3.事業の実績 三島市民生涯学習センター3階講義室にお いて、静岡県男女共同参画センター交流会議 代表大川須津子様、三島市政策企画課長谷川 博康課長のご挨拶の後、内藤秀一さんより七 草の栽培についてミニ講演をしてただき、 「人 生いろどり」の上映会を行いました。 入場者数:男性 25 人 女性 114 人 計 139

事業内容:映画「人生、いろどり」上映会お 人 よびミニ講演会 実施方法:事前に入場整理券を購入してもら い、ミニ講演会と上映会を行いました。 実 施 日 時: 平 成 25 年 11 月 10 日 ( 日 )13: 00 ~ 16:00 実施場所:三島市民生涯学習センター3階講 義室

4.事業の効果 30 年来、七草の栽培をしている内藤秀一さ んのお話は、当初 100 パックだった七草は現 在では 20 万パックとなり、12 月 28 日から 1月5日まで多くのアルバイトを雇って作業 している。七草の栽培は作物がうまく育たな いというリスクもあるという苦労、また全国 の同業者との交流についても話されました。 内藤秀一さんのミニ講演は、次の映画「人生、 いろどり」と相通ずるところがありました。 徳島県の山間にある過疎地でつまもの ( 葉っ ぱ ) ビジネスを立ち上げた女性たちが自分た ちを変え、町を甦らせ、生きる喜びを未来に つなげていく姿を描いた映画を上映しました。

48


みしま女性史サークル

今まで夫や子供のためだけに生きてきた 70

ので、とても勉強になりました。(60 代女 )

~ 80 代の女性が、挫折を味わいながらもあ

・男女共同参画はいまいち理解できません。

きらめずに、自分が主役となる新しい人生を

(60 代男 )

獲得し、生き生きと輝きだす姿は、私たちに

・参考になりました。(60 代男 )

女性の自立や個人の尊重の大切さなどを伝え

・自分の思い・やる気と、周囲の協力、理解

てくれました。

が大切である。(50 代男 ) ・性差・差別という言葉と区別という言葉を

<アンケート調査結果>

混同している人が大変多いと思います。差別 は絶対してはいけないですが、区別をしっか

日時:平成 25 年 11 月 10 日 ( 日 )

りすることは非常に重要と考えています。男

13:00 ~ 16:00

女の差別をなくそうと熱心に活動されてる

場所:三島市民生涯学習センター3階講義室

方々にも、是非差別でなく区別という言葉を

出席者数:139 人(内訳:女性 114 人、 理解して活動していただきたいと思います。 男性 25 人)

(60 代男 )

うちアンケート回収数 120 人(内訳: ・素晴らしい作品でした。ありがとうござい 女性 95 人、男性 25 人)

ました。春の七草の事業もすごいですね。(60

【自由意見】

代女 )

・とてもよかったです。(60 代女 )

・七草も葉っぱもあまり今まできちんと見た

・『いろどり』の勉強をしているところでした

り注目してきた訳ではありませんでした。い

質問項目(*主なもの

割合 (%)

女性

1 「男女共同参画」という言葉を初めて聞いた人の割合 12.50 13.68

男性 8.00

2 「女らしさ」「男らしさ」といった社会的・文化的・経済 的につくられる性差を感じる人の割合 95.70

73.68

76.00

52.63

32.00

10.53

0.00

3 「男は仕事、女は家庭」という性別役割分担意識にとら われない人の割合 48.33 4 男女が社会で平等になるために最も重要と思われるもの (1 つ選択 ) ① 法律や制度を見直し、性差別につながるものを改める ② 女性を取り巻く偏見、社会通念、慣習を改める

8.33 20.83

16.84

36.00

32.50

32.63

32.00

14.17

16.84

4.00

3.33

3.16

4.00

27.97

30.11

20.00

③ 女性自身が経済力や知識・技術を身につけ、力の向上 を図る ④ 女性の就業、社会参加を支援する施設やサービスを充 実する ⑤ 政府や企業などの重要な役職に一定の割合で女性を登 用する制度を採用する 5 「ワーク・ライフ・バランス」を知っている人の割合

49


・とてもよかった。勉強になりました。 老いの坂頑張ります。(60 代女 ) ・老後というものを考えてもリアルでは ないけれども、生きがいを見つけた老 後の人生っていいなと思いました。そ して、老後だけでなく、今を生きるの にも必要で私の周りの人に生きがいを 作るきっかけや助けをしたいです。(30 代女 ) ・映画を見て、人生が楽しくなってき ました。(40 代女 )

講演会「七草の栽培」内藤秀一さん(内藤農園)

つでもどこでも、行動一つで何かを変えるこ とができる、そう感じることが出来ました。 でも、身近にこんなにも魅力あふれるものが あるんだなと思いました。(20 代女 ) ・もっと多くの方に見せていただきたい。老 人会・女性の会、これからのPTAの会などで。 (60 代女 ) ・今日は、講演会・映画会ととても参考にな りました。農業もアイディアからいろいろご 苦労されて今の形となっていることを改めて 思いました。今日素晴らしい企画をありがと うございました。(50 代女 ) ・上勝町に行って、「いろどり」の皆さんの視 察をさせていただいたことがありますので懐 かしく思い出しました。関係者と今も交流し ており、今日のことも伝えたいと思います。(60 代女 ) ・この世に生を受けた意味がよくわかり、こ れからも生き生きと人生を送りたいと思いま す。(60 代女 ) ・よい映画を見せてもらいました。講座は聴 いていません。(60 代女 ) ・大変良かった。今回初めての参加でした。 新しい人の参加が出来るようならアピールを 工夫していただきたいです。(60 代女 ) 50

・七草農家のお話が聞けて参考になり ました。(40 代女 ) ・みかんが不作でくちはてた村におとずれた 新しいビジネス。携わった職員のつまものを 作るというひらめき、はじめは周りに理解さ れないが、仲間・家族とのかかわりの中で挫 折を味わいながら成長していくことが成功に つながる。とても、 いい成功例だと思いました。 (40 代女 ) ・とても良かったです。ありがとうございま した。(50 代女 ) ・いい映画をみせてもらい、感激しています。 ありがとうございました。(50 代女 ) ・大変良かったです。来年もお招きください ますように。(60 代女 ) ・映画を見るだけと思っていたので、あんま り興味のない話であんまりおもしろくなかっ た。それに遅れてくる人が多くてビックリ。

(60 代女 ) ・良かったです。(60 代女 ) ・とても良かったです ( 七草の講座 )。(60 代女 ) ・大変良かったです。ありがとう。 ・良かった。(60 代女 ) ・ 「人生いろどり」とても感激しました。(60 代女 ) ・ほのぼのとした気持ちになりました。感動


みしま女性史サークル

をありがとうございました。(60 代女 )

めて感激しました。映画の前のお話もとても

・七草栽培の内藤さんのお話も興味深かった

良かったです。(60 代女 )

です。七草を作るご苦労も身近に伺えてよかっ

・映画久しぶりでしたが真剣に見てしまいま

たです。いくつになっても夢を持つことの大

した。年をとったからと思わず元気でやりた

切さを知りました。(60 代女 )

いと思いました。(60 代女 )

・感動しました。(60 女 )

・たかが七草されど七草…興味深く講座をき

・とても良かったです。地域で生きることの

きました。ありがとうございました。(60 代女 )

大切さを改めて考えさせられました。(60 代女 )

・良かったです。また、出席したいと思います。

・この映画の内容については以前テレビで取

(60 代女 )

り上げられた時に見ましたが、映画を見て改 ・とても良い映画でした。(60 代女 )

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もりうさ まちづくりカフェ 代表:足立美和

ママのイキイキ 応援プログラム 実施日時:

国で年間 150 回、累計3万人が受講。連続講

平成 25 年 11 月 10 日・11 月 30 日・

座での開催により、受講者同士の交流が深ま

12 月 14 日 10:30 ~ 15:30

り、地域社会に貢献できる人材やグループの

実施場所:

育成も期待できる。

袋井市総合センター 4 階大会議室 参加者:42 名 連携・協働団体: NPO法人ふぁみりあねっと・オリーブ biz・ワールドカフェ with しずおか

1. 事業目的

2. 事業内容 ● 11 月 10 日(日)10:30 ~ 15:30 午前「聴く」見つめてみよう、 自分の気持ち。 聴いてみよう、子どもの心。 午後「承認 1」自分をもっと好きになろう。 自分の持つ基準に気づいていますか?

核家族化や地域のつながりの希薄化により

● 11 月 30 日(土)10:30 ~ 15:30

子育てが困難となった現代、母親に対する社

午前「承認 2」伝えてみよう、 自分の気持ち。

会的なサポートが非常に重要である。母親が、 午後「区別」悩んでいること、それは本当 にあなたの問題ですか? 子どもや夫とのコミュニケーションを深める ● 12 月 14 日(土)10:30 ~ 15:30 ためのスキルを学んだり、母でもない妻でも 午前「価値」自分の価値を掘り起こそう。 ない自分を見つめるきっかけを持つことによ そこから未来の私が見えてくる。 り、楽しく心ゆたかな子育て、円満な家庭の 午後「受講者交流会」これからの子育てや 形成ができると考える。 自分について話そう。 「ママのイキイキ応援プログラム」は、子育 受講料:1講座 3,000 円 (受講者交流会は無料) て中の母親向けのコーチングをベースにした 託児料自己負担:1講座 300 円 コミュニケーション講座。子どもを怒る回数 が減る、夫や姑にイライラすることが減ると いう効果があり、結果的に心に余裕をもって

3. 事業の実績

「承認1」34 名 「承認2」36 子育てを楽しめる、円満な家庭を形成できる 「聴く」33 名 ようになることが期待できる。母子関係だけ

「価値」36 名 「受講者交流会」 でなく、夫婦関係、職場の人間関係にも役立 「区別」37 名 つ内容で、女性の就労支援にもつながる。全 38 名 52


もりうさ まちづくりカフェ

4. 事業の効果 「とにかく実践的な内容で、学んだ成果をす ぐに感じられて嬉しかった」「視点を変えるヒ ントを得たことで、家庭や職場での人間関係 が楽になり悩みが減った」という声が多かっ た。受講者の心に余裕ができ、自信が高まった。 受 講 者 は、 袋 井 市、 磐 田 市、 浜 松 市、 菊 川 市、焼津市、静岡市、沼津市から集まった。 3日間の連続講座終了後、インターネット (Facebook、LINE)で盛んに交流が続いている。 講座で自分の強みに気づけたり目標を持つこ とができ、子育て中でも積極的に行動しよう! 子どもつながりではない「自分つながり」の ネットワークを作っていこう!という意欲に あふれている。今後の学びの場として、あざ れあの講座、協働先のオリーブ biz、ワールド カフェ with しずおかの講座を紹介していきた い。

<受講者交流会より> ・講師のエネルギッシュなトークに引き込ま れた。心の底から笑って泣いて気持ちがスッ キリした。学んだことが、言葉ではなく映像 でよみがえる。すぐに実践したくてたまらな い。 ・子育てのヒントを得たいと思って参加した けれど、まずは自分自身と向き合うことが大 切だと気づいた。ありのままの自分に自信を 持つためのヒントがいっぱいだった。自分に 自信を持つことができた。 ・夫の言っていることが素直に聞けるように なった。今後、夫婦のコミュニケーションが 良くなる! と希望が持てた。 ・3日間の連続講座だったので、その喜びや 発見したことを仲間と分かち合えるのが本当 に楽しかった。夫や子どもから「おかあさん、 いつもと違うね!」と言われて嬉しかった。 思い切って受講して本当に良かった。 ・ワーキングマザーとして念願の再就職を果

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たしたものの、自宅と職場と職場・保育園を

とを実践してしっかり身につけていきたいの

ぐるぐる回るだけで物足りなさを感じてい

で、一緒に受講した仲間との交流を大切にし

た。新たな目標を見つけて受講した仲間に宣

たい。

言したので、一歩を踏み出したいと思う。

・再受講で参加した。以前とほぼ同じ内容を

・自分の母親や苦手な人との関係を見つめな

聞いても、子どもの年齢やその時にかかえて

おし、感謝の気持ちを伝えることができた。

いる問題によって違う気づきがある。非常に

・3日間でとても視野が広がった。学んだこ

奥の深い講座だと思う。

聴く コーチングで最も大切とされ

承認 1・2 相手の気持ちをしっかり

てのゴールは何?なぜ怒ってしまうの

はどうしたら良いか?まずは、自分のもつ

か?不必要に子どもを怒らずに済むよ

基準に気づく、そして、相手の持つ基準と

うになるだけで、気持ちが楽になれるこ

の違いを認めることが大切。そして、すれ

とが分かった。たくさんのロールプレイ

違いを少なくするために出来ることがある

ングがあり、受講者同士打ち解けること

と学んだ。

ができた。

コミュニケーションは、どう伝わったか

る「心から聴くスキル」を学んだ。子育

受け止め、自分の気持ちを上手に伝えるに

が全て。せっかくの想いも伝わらなければ もったいない。忙しくても想いを伝えるこ とは大切。いま自分は誰に感謝の気持ちを 抱いているのか? に気づいて感謝の気持ち を伝えたいと強く感じた。受講者同士、上 手な気持ちの伝えあいを通して交流が深 まった。

区別 母親は、子どもを自分と一体化し

価値 最終回。周りに左右されず、自分

子どもの自立につながるより良い関わりが

だ。子育てをしながら自分らしくイキイキ

出来ることを学んだ。

と輝くために、子どもの頃に夢中だったこ

日常のいろいろな出来事を区別という観

とを振り返ったり、ワークを通して自分自

点から見ると見方が変わると知り目からウ

身の価値観を見つめたりした。

ロコだった。特に、サポートとヘルプ、気

いま出来ることを精一杯やろう!小さな

遣いと遠慮などは、図解や実例での説明で

一歩を踏み出していこう!今後、受講者同

分かりやすかった。

士で励まし合って成長していきたい。

がち。自分と子どもを区別することにより、

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らしい道を歩んでいくためのヒントを学ん


もりうさ まちづくりカフェ

受講者交流会 前半は、楽器演奏が得意な受 講者さんによるクリスマスコン サート。イキイキと演奏する姿 に影響されて「私も昔やってい た趣味を再開しようかな!」と いう声が聞かれた。後半は、こ の講座が全国で 200 期開催さ れたことを振り返ってのスライ ドショーと受講しての感想を全 員 で 発 表 し あ っ た。 今 後、 こ の講座を自分の地元で主催した い!という声も上がった。

●ママのイキイキ応援プログラム@袋井200期

●講師 Happy Mammy プロデューサー

コーチングをベースにした3日間講座。

山﨑洋実(やまさきひろみ)

母でも妻でもない「自分」を大切にして

ひろっしゅコーチ

毎日の子育てや仕事をもっともっと楽しんで いこう!という仲間ができました。

静岡県出身 小学生男児の母親

受講者同士の交流はもちろん、受講者がそ

ママたちの元気と輝きを引き出すコーチング

れぞれ「自分つながり」で幸せな輪を作り、

の第一人者

家族、職場、地域でイキイキと活躍していく

年間 150 回のセミナー講師として活躍 延べ

のが楽しみです♪

3万人が受講 企業研修、自治体主 催講演の実績あり 日経新聞、朝日新聞、 AERA with Kids など 取材多数

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平成 25 年度あざれあ地域協働事業 実施団体一覧 開催地 団体名 1 沼津市 アミーぬまづ

代表者名 タイトル・テーマ 根上茂美 地域女性史制作

実施内容 地域女性史制作・発行、 振り返りの講座、交流会

実施日時 11/20(水)

11/10( 日 ) 有賀久美 産婦人科医講演会「い 講師: つか妊娠する女性へ」 静岡レディースクリニッ 13:00 ~ 16:00 ク 内田医院長 NPOi-OLIVE 柴田弘美 セミナー「働き女子の 実践心理学(NLP)を 10/11、11/22、 ほっとカフェ」 学んだ講師によるコミュ 12/13 ニケーション講座 NPO法人世界 守屋秀子 『シニア女性のための 『シニア女性のための防災 7 月製作開始 女性会議ネット 防災手帳』制作 手帳』制作・発行・配布・ 12 月初旬発行 ワーク静岡 インターネットを活用し た発信 株式会社レ・サ 田嶋清子 映画上映と講演会: 映画「ハーブとドロシー」10/14(月・祝) ンク デジタルアーカイブ、 上映と佐々木監督ミニ講 13:00 ~ 16:30 ワークライフバランス 演会、トークイベント への関心を高める 県東部文化交流 岡田一子 講演会:父親、祖父に 講演会「イクメンヂーと 10/20(日) 会・和(なごみ) 育児参加を啓発 バーの 13:30 ~ 15:30 子育て奮戦記」講師:久 保田庄次さん(元裾野市 男女共同参画推進委員) ― 静岡エコセトラ 入江とし子『私の生まれた国、私 静岡市周辺に住むアジ の住んでいる静岡~ア ア各国の女性にインタ ジアの女性にフォーカ ビューし、アジア女性の ス~』制作 現状を冊子にまとめる 特定非営利活動 横山由佳子 デートDVセミナー全 " 公開セミナー(全4回) 8 月~ 9 月 講師 上村茂仁さん(ウィ 4回 法人 Safety First メンズクリニック)他 " 静岡 誕生学アドバイ 山田とも子 出前講座:小中学生に 小中学校に誕生学プログ 9 月~ 12 月 人権、生命観を啓発 ラム出前事業 ザー静岡県講師 会 共同参画ワーキ 園部真由美 セミナー 男性が教え 地元の男性職人(プロ) 10/31(木) ンググループ る家庭科 に家庭科を習うことで性 11/6(水) トゥルー・カラー 別役割分担やジェンダー 9:30 ~ 12:00 ズ・プランニン の壁を壊す グ みしま女性史 大村洋子 映画上映「人生いろど 映画「人生いろどり」上 11/10( 日 ) サークル り」+ミニ講演会 映会+ミニ講演会 13:00 ~ 16:00 (七草栽培農家のお話)

2 静岡市 ウーマン・ラボ

3 静岡市

4 静岡市

5 静岡市

6 沼津市

7 静岡市

8 静岡市

9 県内 各地 10 島田市

11 三島市

12 袋井市 もりうさ まち づくりカフェ

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足立美和 ママの笑顔で家族円満 子育て中の母親向けコー プロジェクト チング講座

11/10(日) 11/30(土) 12/14(土)


平成 25 年度あざれあ地域協働事業 実施団体一覧 団体名 1 アミーぬまづ

実施場所 参加者数 沼津市、清水 30 名 町、長泉町

対象 沼津市周辺に在 住在勤女性

2 ウーマン・ラボ 静岡市

50 名

3 NPOi-OLIVE

30 名× 3 回 働く女性 =90 名

あざれあ 生活関連実習 室 4 NPO法人世界 県内各地に配 女性会議ネット 布 ワーク静岡

これから妊娠す る女性

連携協働団体 長泉町ネットワークながいずみ 清水町地域女性史を学びたい女性の会 清水町・長泉町・沼津市 オリーブ biz

オリーブ biz ワールドカフェ with しずおか 茶話の 会 シニア女性が多いグループや団体・防災 関係の地域グループや団体・自治会など

発行部数 200 部

シニア女性

50 名

学芸員、図書館 司書、一般県民

静岡市地域産業課、日本デジタルアーキ ビスト資格認定機構

6 県東部文化交流 千本プラザ大 50 名 会・和(なごみ)会議室

沼津市民、一般 県民

沼津市他 3 団体

7 静岡エコセトラ 静岡市周辺

8名 発行部数 800 部

日本を含むアジ ア女性の現状に 興味を持つ人

FAS(アジアを考える静岡フォーラム) 市国際交流協会

40 名

一般県民

アミーぬまづ(沼津市) まざーぷらす(静岡市)

480 名

小中学生

富士宮市母力向上委員会 静岡市バディプロジェクト

5 株式会社レ・サ あざれあ 小ホール ンク

8 特定非営利活動 あざれあ 法人 Safety First 静岡 9 誕生学アドバイ 公募により県 ザー静岡県講師 内小中学校6 会 校 10 共同参画ワーキ プラザおおる ンググループ り トゥルー・カ ラーズ・プラン ニング 11 みしま女性史 三島市民生涯 サークル 学習センター 3 階講義室

20 名× 2 回 平日午前中に参 =40 名 加できる年輩男 性、子育てママ

染谷絹代

150 人

三島市民・近隣 市町民

三島市中央婦人学級 自然食グループ香芽会 三島市内老人会 共催:三島市(会場費と講師料)

子育て中の母親 を中心に一般県 民

NPO 法人ふぁみりあねっと オリーブ biz ワールドカフェ with しずおか

12 もりうさ まち 袋井市総合セ 35 人 づくりカフェ ンター4階大 会議室

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平成 25 年度 あざれあ地域協働事業 実施要項 1.趣旨 この事業は、県の委託を受けて、特定非営利活動法人静岡県男女共同参画センター交流会議 ( 以下「交流会議」 という ) が実施する。交流会議会員をはじめ地域の団体(5 の (1) ~ (4))が、地域の自治組織、民間団体、教育機関、 企業、市町等と連携、協働して、県民の「男女共同参画」の理解を促進するために事業実施する。 2.定義 この要項において「男女共同参画」とは、男女が性別にかかわりなくその個性と能力を十分に発揮する機会が確 保されることにより、社会の対等な構成員として自らの意思により職場、学校、地域、家庭その他の社会のあらゆ る分野における活動に参画し、ともに責任を担うことをいう。 3.実施主体 各事業は交流会議との共催となる。 4.事業内容 次の①~⑤のテーマで、⑴~⑶のいずれかの事業を実施すること。 ①政策や方針決定の場における女性の参画拡大 ②男女双方にとってのワーク・ライフ・バランスの実現 ③男女共同参画推進による地域力の強化 ④格差や貧困の視点を織り込んだ男女共同参画の推進 ⑤その他、地域の男女共同参画推進に寄与すると認められるもの (1)地域において男女共同参画を進める研修会、講演会、意見交換会等の開催 (ワークショップ、劇、ビデオ鑑賞と話し合い、パネル展示とトーク、絵本や紙芝居の制作と実演等) (1 会場 30 人以上・2 時間以上 程度) (2)男女共同参画啓発誌等の作成・発行 (3)地域の課題解決に男女共同参画の視点を入れた調査・研究の実施 5.募集対象団体 次の (1) ~ (4) に該当する団体 (1) 交流会議会員 (2) 県に登録している男女共同参画団体 (3) 交流会議会員と協働できる団体 (4)(2) の団体と協働できる団体 6.連携・協働先 地域の自治組織、民間団体、教育機関、企業、市町等 7.募集事業数・・・10 事業程度 8.事業費・・・・・上限 15 万円(内容に応じ負担する) 計上できる経費は、謝金、講師旅費、一般旅費、印刷製本費、消耗品費、 役務費 ( 通信費等 )、会場使用料等とする。 9.実施時期・・・・・平成 25 年 8 月~ 12 月 10.募集締切・・・・・平成 25 年 6 月 18 日 ( 火 ) 必着 11.応募方法 希望者は、申請書に事業計画書、収支予算書等を添えて交流会議へ申し込む。 (1) 提出書類各 1 部 ア「あざれあ地域協働事業」申請書 ( 様式第 1 号 ) イ 事業計画書 ( 様式第 2 号 ) ウ 収支予算書 ( 様式第 3 号 ) エ 実施団体の概要 ( 様式第 4 号 ) 12.選考基準 (1) 趣旨に基づくユニークな企画で、連携・協働先があり、各階層に広められるもの。 (2) 男女共同参画の推進が遅れている地域において優先的に実施することとする。

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(3) 地域、男女、年齢等がかたよらないよう考慮する。 (4) 団体間の調整にも考慮する。 (5) 政令市を活動区域とする団体については、政令市以外の団体・市町等と協働・連携する か、広域的な参加者が見込まれるような実施計画であること。 13.決定 事業実施団体は、下記により決定し、通知する。・・・・・7 月 1 日郵送予定 交流会議代表理事、副代表理事、事務局長、交流会議事業委員、及び外部の審査員により、書類審査し、総務委員 会において確定する。 14.事業実施説明会 事業実施の決定を受けた団体を対象に、事業実施説明会を開催する。 ※平成 25 年 7 月 15 日 ( 月・祝 ) 午後を予定 15.実践書の提出 事業実施日時が確定したら、下記書類を提出する。 「あざれあ地域協働事業」実践書 ( 様式第 5 号 ) (チラシ等がある場合は添付する) 16.変更の承認申請 事業内容の変更 ( 軽微な変更を除く )、事業を中止または廃止しようとする場合は、決まり次第下記書類 ( 各 1 部 ) を提出し、交流会議代表理事の承認を得なければならない。 ア「あざれあ地域協働事業」計画変更承認申請書 ( 様式第 6 号 ) イ変更事業計画書 ( 様式第 7 号 ) ウ変更収支予算書 ( 様式第 8 号 ) 17.実績報告書の提出 事業完了後、下記により実績報告書類等を提出する。 (1) 提出書類 ア実績報告書 ( 様式第 9 号及び報告書冊子印刷用原稿 ) イ事業実績書 ( 様式第 10 号 ) ( 事業実績のわかるチラシ、写真、資料を添付する ) ウ収支決算書 ( 様式第 11 号 ) (2) 提出部数 :各 1 部 (3) 提出期限 :事業完了の日から起算して 30 日以内 ( 厳守のこと ) 18.事業費確定通知 交流会議事務局において、収支決算書の内容を審査し、事業費確定通知書を交付する。 19.事業費請求の手続 事業費の収支に関する帳簿を備え、領収書等関係書類を整理し、事業終了後、交流会議 代表理事の指示に従い提出する。 (1) 提出書類 :請求書 ( 様式第 12 号 ) 1 部 ※必ず押印すること (2) 提出期限 :事業費確定通知書発行日から起算して 15 日を経過した日まで。 20.事業報告会 すべての団体の事業終了後、事業報告会を開催する。各団体は、事業報告会に 1 名以上 出席し、詳細を報告する。※平成 26 年 2 月 18 日 ( 火 ) 午後を予定 21.問合せ、書類提出先 〒 422-8063 静岡市駿河区馬渕 1-17-1 特定非営利活動法人静岡県男女共同参画センター交流会議事務局 TEL:054-250-8147 FAX:054-251-5085 E-mail:epoca@azarea-navi.jp

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