H28あざれあ地域協働事業報告書

静岡県委託事業

平成 28 年度

あざれあ地域協働事業

実績報告書

特定非営利活動法人

静岡県男女共同参画センター交流会議

1

2

目 次 １．在宅避難で生きぬこう！わたしたちの防災 中田一丁目女性防災グループ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ２

２．平成 28 年度 女性のための防災・減災リーダー養成講座 特定非営利活動法人 御前崎災害支援ネットワーク・・・・・・・・・・・・・

8

３．～自分力から地域力へ～

要配慮者の視点で再考する防災と地域力向上のための事業 NPO 法人 はままつ子育てネットワークぴっぴ ・・・・・・・・・・・・・・ 14

４．社会に声を届けよう！ ～未来をカタチに～ 男女共同参画ネット ミモザしずおか・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 18

５．男女共同参画 連続基礎講座 ウィミンズネットいわた・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 22

６．仕事と生活の調和を考える －人口減少社会と男女共同参画の課題－ みらいネット浜松・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 26

７．みんなで「家族」のことを考える！ Part ２ しずおか女性の会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 28

８．知っていますか？見えていますか？ 女性と貧困 NPO 法人 世界女性会議ネットワーク静岡 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 36

９．小児発達医による講演とパンフルートの演奏会

親のいう事を聞かない子、どうしてでしょうか？－子どもの発達と行動から子どもを理解する－ 特定非営利活動法人 子ども虐待防止センター・しずおか・・・・・・・・・・ 42

〈資料〉実施要綱

１

１．在宅避難で生きぬこう！ わたしたちの防災

中田一丁目女性防災グループ 代表 井上 美佐恵、鈴木恵美子 １．事業目的 あざれあ交流会議主催「防災女子力パワー

た。 【実施日時】平成 28 年 9 月 25 日（木） 午後 7 時から

【実施場所】静岡市駿河区稲川 1-10-15 アップ講座」で学んだことを地域に広げ伝えて 伊河麻神社集会所 1 階 いく。 【 対 象 者 】 町内男女 女性目線での防災のかかわり方や役割を知 【参加人数】33 人 り、地域の方々の防災、とくに女性ならではの 防災意識向上を図るとともに、女性が男性と一 緒に積極的に防災に参加するようにつなげてい く。

２．事業内容 ①中田一丁目女性防災講座Ⅱ 5 月に女性防災講座を第一回目として終了後、 あざれあ地域協働事業として第二回中田一丁目 女性防災講座を開催した。 地域の特性から自宅避難が中心となることを

防災講座Ⅱ（１）

ふまえて、『“ あ－っ電気・ガス・水道が使え ない！最小限の水で超簡単でおいしい震災食を 作ってみよう ”』をかかげ、スーパーの袋を使 い常備食材で、あたたかい災害食を作ることを 皆で挑戦、試食をした。 じゃがりこポテトサラダ、蒸しパン、ナポリ タン、大根切干しの和えもの、シーチキンじゃ が、ご飯の 6 品を卓上コンロとポリ袋を使って、 参加者に実際に調理をしてもらうことで、災害 時の食事の作り方、水の大切さを知ってもらっ ２

防災講座Ⅱ（２）

ナポリタン 17 じゃがりこサラダ 23 大根切干し和え物 23

参考になった災害レシピ（複数回答） 0

5

10

15

20

25 20

ご飯

22

蒸しパン シーチキンじゃが ナポリタン

防災講座Ⅱ（３）

参加人数

33

男

7

女

26

23

大根切干し和え物

23 単位：人

上記を選んだ理由（自由記述）

単位：人

全体

17

じゃがりこサラダ

図２

【アンケート集計結果】

16

・案外簡単に食事が作れることに感動。 ・あたたかいものが食べられるだけで、ホッ として安心できると思います。 ・思いがけない料理にビックリでした。

アンケート回収数 29

・ポリ袋で作れて、実際に試食できて良かっ

回収率 87.9％

たです。 ・テレビでしか作り方を見たことがなかった

1. 第２回防災講座について（図１）

ので、実際に作り方を教えてもらってよかっ

とても参考になった 27

た。

参考になった 2

・鍋を汚さずにポリ袋一つでできることがわ

参考にならなかった 0

かった。

第２回防災講座について

・子どもも喜んでやれると思いました。

参考になった, 2

・実際に聞かなければわからないことも多く、 参考にならな かった, 0

参考になった。 ・非常時に少量の水で、あたたかいものが作 れるのがよかった。

とても参考に なった, 27

図１

単位：人

・水の大切さがわかった。 ・災害時に鍋で作れると思ったが、洗うこと まで考えなかった。 ・身近な材料を使ったレシピがたいへん参考

2. 参考になった災害レシピはなんですか？ （複数回答可） （図２） ご飯 20 蒸しパン 22 シーチキンじゃが 16

になった。 ・ゴミも出ないし、何でも袋に入れてあたた かいものができるのが参考になった。 ・カップ麺を食べ続けると、ほんの数日で体 調がおかしくなるとわかったので、今回の内

３

容を活用したいと思った。

し合ってもらった。

・実際に作ったことで、見て感じてよかった。

子どもを守れるのはママ、そして普段から近

・スーパーの手提げ袋や新聞紙で作るスリッ

所の方々とのつながりをもつ重要性を、子育て

パもよかった。

中のママに知ってもらった。 【実施日時】平成 28 年 10 月 18 日（火）

10：00 ～ 11：30 【実施場所】静岡市駿河区稲川 1-10-15 伊河麻神社集会所 2 階 和室 【 対 象 者 】 0 歳児とその保護者（中田学区） 【参加人数】13 組 【連携・協働団体】スマイルママ

試食

スマイルママ

③ 中田一丁目女性防災講座Ⅲ 静岡市の防災担当職員が教える『災害時に備 えておくと便利な生活用品』をテーマに、東日 本大震災をはじめ 4 月の熊本地震にも、すぐに 駆けつけた際の現地の被災状況を、映像と話を まじえて説明してもらった。

ご飯の作り方 ② 子育てママのための防災 赤ちゃんと避難する時、どんな物が必要か、 最小限必要な物はなにかをテーマに実際に必要 品を入れた袋を背負って、赤ちゃんを抱っこ紐 で抱いて体感してもらった。 袋の中身を出しながら、必要な物について話

４

また被災地に向かう時に持っていくバッグの 中身を公開していただき、これだけは用意する と良いもの、役に立つものなど、一つ一つ見せ てどのように使うか教えていただいた。 自分たちの住んでいる町の古地図と現在の地 図を比較して、どのような対策が必要か参加者 に知ってもらった。

【事業目的】自助、共助のためには、どんな準備 が必要かを再確認してもらう。

・非常持ち出し備品。 ・見落としていたことに気づかされた。

【実施日時】平成 28 年 10 月 28 日（金）

午後 7 時から

・ひとつひとつビニール袋に入れておく。 ・まだ十分に準備していない物があった。

【実施場所】静岡市駿河区稲川 1-10-15 伊河麻神社集会所 1 階

・危機意識を高めてくれた。 ・地震に負けない家に住むこと。

【 対 象 者 】 町内男女

・家具の固定が初歩の防災として大切なこと。

【参加人数】35 人

・非常持ち出し袋の内容（きめ細かな用品）。

【連携・協働団体】 駿河区役所地域総務課地域防災係 【アンケート集計結果】 参加人数

2. 災害時に持ち出せる「避難バッグ、リュック」 は準備していますか？（図２）

単位：人

全体

35

男

8

女

27

準備している 24 準備していないが、 これから準備したい 7 準備しない

アンケート回収数 31

0

避難バッグは準備していますか

回収率 88.6％

準備しない, 0

1. 第３回防災講座について（図１）

準備していな いが、これか ら準備したい, 6

とても参考になった 24 参考になった 7 参考にならなかった 0

準備している, 25

第３回防災講座について 図２

参考にならな かった, 0

単位：人

3. 紹介された避難バッグの準備用品の 中でぜひ準備しておきたいと思ったものは

参考になった, 7

ありましたか？（図３） あった 24 とても参考に なった, 24

図１

・熊本地震や避難所の細かい説明と映像によ り、具体的な状況を感じ取ることができた。 ・実際に被災地に行く人の話なので、よく理 ・情報収集の仕方。

（すでに準備しているもので十分） ０

単位：人

上記を選んだ理由（自由記述）

解できた。

なかった

準備したいと思ったものは何ですか？

（自由記述） ・ドライシャンプー ・おしりを拭くもの（清拭料） ・芯を抜いたトイレットペーパー ・空のペットボトル（シャワーにする） ・ポンチョ ５

・ロープ ・ソーイングセット ・トイレ ・寝袋 ・スリッパ ・洗面用具

・使い捨て手袋 ・常備薬 ・液体歯磨き

準備したいものはありましたか なかった（すでに 準備しているもの で十分）, 0

防災講座Ⅲ（３）

あった, 29

図３

単位：人

携帯ビデ、ウェットタオル、水のいらないシャンプー 防災講座Ⅲ（１）

３．事業の成果 災害時後において男性中心の活動となってい く中、女性にしか分からないストレス、リスク を再確認し、男性が中心となっていた防災から 女性が防災にかかわることの大切さを知っても らうきっかけとなった。 20 代から 70 代の参加となり、普段交流でき なかった年代の中で、仲間意識も芽生えた。高

防災講座Ⅲ（２）

６

齢者の方からは、 「話を聞けただけで安心。ひと

りではない！と感じた」との感想をうけた。 私達は「その日は必ずやってくる！」をかか げ、自助・近所・共助・公助をモットーに地域 の連帯を少しでもつなげて行きたいと感じた。

４．協働団体 ・スマイルママ ・駿河区役所地域総務課地域防災係

また、災害時に女性はどうしたら良いのか、 何を用意したら？自宅避難での食事は？と具体 的に女性目線での意識を持ってもらうことがで きた。 今年度の防災訓練では私達女性防災グループ は災害食コーナーの依頼を受け、レシピ実演・ 試食を行い、女性の防災参加の大切さを発信す ることができた。また、3 回の講座には多数の 男性の参加があり、男性や町内会役員の意識も 大きく変化してきたことで、次年度からは町内 会役員、防災役員ともに女性を入れることも検 討されはじめている。さらに町内防災のマニュ アル作り、冊子作りもしていこうと町内全体の 防災意識が高まってきている。 ３回の講座を通して学んだこと伝えたいこと を中田一丁目防災として冊子にまとめ、地域の 皆様にお渡しできるようにしました。

チラシ（防災講座Ⅱ）

チラシ（子育てのための防災）

チラシ（防災講座Ⅲ）

７

２．平成 28 年度

女性のための防災・減災リーダー養成講座 特定非営利活動法人 御前崎災害支援ネットワーク 代表 落合 美恵子 １．事業目的 近年巨大災害が発生する中、静岡県内の自主 防災会組織や職場には女性役員の配置がなされ ているところは数％にすぎません。いざ災害が 発生した場合に避難所運営や物資調達配布など 決定の場に女性目線の視点が重要です。そのた めにこの養成講座を開催し女性が防災・減災の 知識を得て、先ずは自分や家族の防災・減災リー ダーとして命を守ること。そして自主防災会組 織や職場において防災・減災に女性役員として 積極的に関わり、防災計画など決定の様々な場 面で活躍していただくことを目的とします。

２．事業内容 【開催日時】平成 28 年９月 24 日（土） ８：４５～１６：３０ 平成 28 年９月 25 日（日） ９：００～１６：１５ 【実施場所】御前崎市佐倉公民館 及びさくらんぼホール 【 対 象 者 】 防災・減災に関心のある静岡県内

の一般（特に女性）

【参加人数】養成講座 ６９名 防災講演会 １３０名

８

（地区別） 沼津市１名 駿東郡長泉町１名 駿東郡清水町１名 富士市２名 静岡市葵区３名 静岡市駿河区６名 静岡市清水区１名 川根本町３名 藤枝市４名 島田市１名

牧之原市１名

御前崎市３０名 掛川市３名 袋井市１名 磐田市３名 森町１名 浜松市浜北区２名 浜松市中区１名 浜松市西区２名 浜松市北区１名 三重県松阪市１名 合計６９名（内男性２１名） （リーダー認定者地区別） 駿東郡長泉町１名 駿東郡清水町１名 富士市２名 静岡市葵区１名 静岡市駿河区４名 静岡市清水区１名 川根本町３名 藤枝市４名 御前崎市２２名 掛川市２名 袋井市１名 磐田市２名 森町１名 浜松市西区２名 浜松市北区１名 三重県松阪市１名 合計４９名 【協力】御前崎市役所防災課２名、福祉課２名 御前崎市社会福祉協議会２名

【講師・アドバイザー】 （行程順） ・落合美恵子（NPO 法人御前崎災害支援ネット ワーク代表理事）

・池田恵子氏 （静岡大学教育学部 教授） ・井ノ口宗成氏（静岡大学情報学部 講師） ・御前崎市消防署職員 ４名 ・油井里美氏 （静岡県危機情報課静岡県地震防 災センター班長） ・岡本 正氏 （銀座パートナーズ法律事務所 弁護士） ・木村佐枝子氏（常葉大学健康プロデュース学 部准教授） ・晝中一成氏 （建築物危険度応急判定士） ・小村隆史氏 （常葉大学社会環境学部准教授） ・永野 海氏 （中央法律事務所 弁護士） ・植松真樹氏 （静岡法律事務所 弁護士）

☆２時限目「災害時の女性とこどもへの 暴力とその対策」

池田恵子氏（静岡大学教育学部教授） ・避難生活の中で性暴力や子どもに対する暴力 があること。 「暴力は犯罪だから警察を呼びま す」と見えるところに貼り出すことなど防災対 策を学ぶ。 ・こういう事実がある事を伝えていく必要があ る。恐怖心をあおるのではなく、準備をする段 階から考えて対応しておくことが重要だ。 ・男性と女性の精神的な性差というのはなかな か埋まらない「夜道を歩いていて襲われるのは 女が悪い」というのが男性には根強く、男性自 身が考え方を変える必要がある。しかし、男性 ばかりではなく男女共同で避難所や地域の環境 を安全に人権を守る活動が必要であること。

◆１日目 ９月２４日（土） ☆１時限目「避難所本部運営の基礎知識」

落合美恵子氏（ネットワーク代表理事） ・午後の避難所本部運営訓練に備え基本的な役 割や分担について説明があった。 ・役割分担には避難者管理班、総務統括班、施 設管理班、情報班、保健衛生班、要配慮者班、 食料物資班、ボランティア受付班などの分担が ありそれぞれの内容を把握した。

☆３時限目「災害時の状況判断から対応 を考える」

井ノ口宗成氏（静岡大学情報学部講師） ・情報を意味のあるものにする。そのために必 要な事は何か？何ができるのか？考える事が大 切だ。 ・状況判断するにあたって今だけでなく未来に つながるような判断をすることも大切だ。 ・ 「情報分析の重要性」 「仕事は階層的に」 「撤収 を決定する者」の情報を判断する人材の確保が 重要。

９

・チェックシートの活用、避難者カードなど実

らかに実用化して災害に備えたい。

現活用ができたら感情的にならず冷静に活動で きる。誰でも動けるよう責任者、リーダーに仕 事が集中しないように状況を判断できるように なれば多くの協力が得られる。

≪総務班≫ ・QR コードを利用することにより被災者の全般 的な把握ができて便利である。受講者も「めん どくさい」ではなく「もっとこうしたら良い」

☆４時限目「避難者受入れ実践及び避難

と前向きな意見が出てとても良かった。

所本部運営訓練」実践 避難者管理班、総務班、施設管理班、情報班、 保健衛生班、要配慮者班、食料物資班、ボラン ティア受付班（各班長：ネットワーク理事・会員）

避難者協力（御前崎市身体障がい者福

祉会、御前崎市手をつなぐ育成会など） ≪避難者管理班≫ ・受付時の入力で避難者に登録カードを記入し てもらったが滞留してしまった。しかし、PC に一度登録され QR コード付きのカードで管理 すれば運営にあたり非常に便利だった。管理者 側も情報の整理がしやすく運営スタッフとして 管理状況がすぐに把握ができ災害対策本部と避 難所の情報が共有できることで迅速な支援対策 が取れる。 ・実際に地域の住民や障がい者（身体、知的） に参加していただいた訓練はとても重要で有意 義なものであった。 ・QR コードで被災者管理の実用を考えた時に 「QR コードが無いと物をもらえない」とか物資 を受け取った人が QR コードを読み込まないと 実数の管理ができないなど注意が必要だが、明

１０

≪施設管理班≫ ・段ボールを事前に集め準備してきた。段ボー ルのベッドや椅子はとても簡単に作ることがで きた。しかし、高さが低いことや手すりを付け て欲しい等、身体障がい者から提案があった。 ・知的障がい者には部屋にテントを張り中に 入ってもらい試してもらった。 「中に入ると落ち 着く」ことが分かった。 ・簡易トイレをブルーシートで囲むだけだと天 気の良い日には透けてしまうのでは？新聞紙や 黒ビニール、段ボールでの補強が必要。車いす が入れるように広さ、手すりを考える。

対応についても知る必要がある。

≪情報班≫ ・各セッションに自ら情報を収集に行き、情報 を内外へ伝達するには発信方法・手段を細かく 詰めていくことも大事。 ・情報公開の同意された人の２重チェック、パ ソコンと手書きの確認が必要だ。 ・色々な班があり、その連携がうまくいかない と中々動きが取れないことが分かった。欲しい 情報といらなくなった情報は素早く対処しない といけないと実感した。

≪要配慮者班≫

・安否確認用の名簿は二重チェックして住民票

・要配慮者（困りごとを抱える方）に対するケア、

閲覧制限をしている人の情報を十分気を付ける

目配りをどこまでやるか？訓練で実際に体験し

必要がある。

て「覚悟」を持たなければならない。 ・優先順位の配慮が必要。どこに何の案内、受 付などがあるのか全体像を把握する必要があ る。 ・普段接していない知的障がい者の皆さんが参 加してくれたので実感が湧いた。 ≪食料・物資班≫ ・ハイゼックスを使ったホットケーキ料理を避 難者に QR コードのチェックをしてもらい渡し た。障がい者の皆さんが自宅で試してみると 言っていたのが良かった。

≪保健・衛生班≫

・実際はどのくらい作るのか、食材はあるのか

・具合の悪い人やケガをした人が今日は少し

と頭を使う事になる。変化に対応できるように

だったが実際は横たわった人や叫ぶ声などでパ

する。

ニックになってしまうと思う。 「痛い、痛い」と

≪ボランティア受付班≫

声を上げる人より言葉が出ない人の方が危険。

・避難所内のボランティアをやりたい人と、やっ

注意したい。

てほしい人の受付の区別がつかなかったので

・トリアージの「黒」の方の居場所やその後の

「ボランティア申し込み受付班」としました。

１１

・被災者の支援サポートをするなら事前に

ていることが分かった。災害後を生き抜くため

チェックリストがなければ支援必要者のニーズ

の知恵が得られた。

の把握に苦慮する。

・企業として安全配慮義務をどう果たしていく

・各地域でニーズと供給ができないか？出し

か？また、社員の生活再建の知識をどう備えて

た要望がいつ実行してもらえるのか？情報の

いくか考えることが必要。

フィードバックやルートの方法の検討が必要。

◆２日目 ９月２５日（日） ☆１時限目「身近な知識で手軽に出来る 防災対策」

油井里美氏（静岡県危機情報課地震防災セン ター班長） ・女性の視点による防災。男性が中心になりが ちですが、女性の目線に立っての防災レシピや 日頃の整理整頓も必要な仕事、使っているバッ クの中に何を入れておくか考えおく。 ・「なでしこ BOUSAI パワーズ」は行政の人と民 間の人が同時に同じ立場で活動している画期的 な活動。「わがこと化」 「防災を日常化」するよ う活動していく。

☆２時限目 公開講座「防災を自分ごと にする生活再建の『知識の備え』」

岡本正氏（弁護士・銀座パートナーズ法律事 務所） ・災害時の住宅債務に関する特別債務整理がブ ラックリストに載らないでできる法律改正がな された。 ・判例では災害後の行動に注目していて災害後 の情報収集、情報取得後の判断能力を求められ １２

☆３時限目「災害時におけるこころとか らだの健康」

木村佐枝子氏（常葉大学健康プロデュース学 部准教授）学生２名 ・災害時の心の変化について誰もが「頑張ろ う！」と思ったとき悲しみや不安が押し寄せて くる。 ・健康とは病気ではないとか弱っていないとか ということではなく肉体的、精神的、社会的に も全てが満たされた状態のこと。 ・もともと精神障害がある人は２～４週間後の 落ち着いた頃に特に重くなる。PFA のことを知っ ているだけで専門家じゃなくても地元の人たち が困っている時に手助けができる。

☆４時限目「危険度応急判定（２次被害 の防止）と被害認定調査（罹災証明書）」

晝中一成氏（ネットワーク会員）建築物危険 応急判定士 ・判定の赤・黄・緑の意味は建物の中に入って も大丈夫かの緊急的判断にしか過ぎない。罹災 証明に係る被害調査ではないので意味をしっか り理解しておくことが重要である。 ・危険度応急判定は迅速に県外からの建築士や 判定士を派遣して判断できるが、被害調査は固 定資産税に関わるためその市町の行政職員によ る調査になり、そのため時間がかかる熊本でも 調査は未だ完了していない。

３．今後の展望 女性の防災・減災知識の向上や訓練の実施に より災害時の即応が可能となりつつある。今後 は自主防災組織や企業、家族の中で防災・減災 リーダーとして活躍していくことを期待してい る。

４．協働団体 ・御前崎市社会福祉協議会 ・御前崎市身体障害者福祉会 ・御前崎市手をつなぐ育成会他

１３

３．～自分力から地域力へ～ 要配慮者の視点で 再考する防災と地域力向上のための事業

NPO 法人 はままつ子育てネットワークぴっぴ 代表 原田 博子 １．事業目的 東日本大震災直後には、自助について見直し た子育て家庭も多かったが、5 年経った今、備 えていないという声も多く耳にするようになっ た。4 月の熊本地震で再びヒヤリとした人も多 いと思われるが、40 年近くも「東海大地震が 起きる」といわれ続けている静岡県民にとって、 いざという時についてどれほど真剣にとらえて いるか不安が感じられる。 当団体は、熊本地震で被災した赤ちゃんのい る家庭に向けて「つながる支援パック」という 支援物資をバッグにまとめたものを送った。そ の後、被災地支援のボランティアとして嘉島町 （熊本県）に入り、 「つながる支援パック」のそ の後を検証、被災者と話をしてきた。これらの 経緯や、子育て家庭の被災後の状況を多くの人 に知らしめ、自助・共助の大切さ、もしもの時 の備えについて多くの人が改めて考えるきっか けとする。また、 「つながる支援パック」につい ている「子どもがいます。マーク」 「アレルギー があります。マーク」とその意味を、いざとい う時に活用してもらうために紹介し、地域力向 上に役立てる。

２．事業内容 ひとりひとりが自助・共助できる体制を作り、 １４

地域力を向上させるための託児付き講演会を開 催（今年 5 月、嘉島町にボランティアとして入 り、見聞きしてきてわかった被災地の子育て家 庭を中心とした状況や、 「つながる支援パック」 を嘉島町等に届けた経緯など） 。 また、ファシリテーター鈴木まり子氏を招き、 これからの災害への備えなどについて、グルー プワークを行う。グループワークでは、 「えんた くん」という段ボールの円卓を使うことによっ て、全員が積極的に参加できる討議の新しい形 を試行する。 【実施日時】 平成 28 年 8 月～ 9 月 講演会は 9 月 12 日（月） 講演会：9 月 12 日 ( 月 ) 1 回目：10：00 ～ 12：00 2 回目：19：00 ～ 21：00 【実施場所】 浜松市子育て情報センター、浜松市福祉交流セ ンター他 【対象者】 子育て中の世代など、災害時に要配慮者となり 得る人、地域で活躍している人、今後活躍し得 る人など 【参加人数】 第 1 回 35 名、 託児者 6 名、 託児の子ども 4 名（当 日キャンセル 3 名）

第 2 回 21 名、託児なし 合計：参加者 56 名、託児者 6 名、託児の子ど も4名

20：10 ～ グループワーク （話を聞いて気づいたこと、印象に 残ったこと、これからやってみよ うと思うこと）

【当日の流れ】

20：40 ～ ポスターセッション（各グループ

＜午前の部＞

のえんたくんに書かれているもの

10：00 ～ 開会のあいさつ

を見る）

10：05 ～ あざれあ理事あいさつ

20：50 ～ アンケート記入

10：10 ～ オリエンテーション

20：55 ～ 閉会の挨拶

10：15 ～ 知り合いタイム（自己紹介と「災 害に備えて何を用意しているか？」 を話す） 10：30 ～ 熊本支援についての報告と、熊本 の現状・課題について 講師：原田博子 10：55 ～ 質疑応答 11：05 ～ インストラクション 11：10 ～ グループワーク （話を聞いて気づいたこと、印象に

あざれあ交流会議久島理事にご挨拶をいただきました

残ったこと、これからやってみよ うと思うこと） 11：40 ～ ポスターセッション（各グループ のえんたくんに書かれているもの を見る） 11：50 ～ アンケート記入 11：55 ～ 閉会の挨拶

＜夜の部＞ 19：00 ～ 開会のあいさつ

熊本支援報告：原田博子氏（NPO 法人はままつ子育てネットワークぴっぴ）

19：10 ～ オリエンテーション 19：15 ～ 知り合いタイム（自己紹介と「災 害に備えて何を用意しているか？」 を話す） 19：30 ～ 熊本支援についての報告と、熊本 の現状・課題について 講師：原田博子 20：55 ～ 質疑応答 20：05 ～ インストラクション

ファシリテーター：鈴木まり子氏（NPO 法人ファシリテーション協会フェロー）

１５

4 月に、ぴっぴが多くの人の協力や寄付を得

ひ、自分たちも使ってみたい」というものがあ

て行った熊本支援と、その後、熊本に行き経過

り、これは参加者に手ごたえがあったからこそ

を調査したことについての報告は、参加者から

の言葉として解釈すれば、今回の参加者の達成

も「つながる支援パックという支援の在り方を、

感を示すものと捉えています。

もっと広く知ってもらいたい」といってもらえ

また、ファシリテーターの意見の引き出し方

るなど、好評でした。

の手法は、私たちの今後の参考になりました。

参加者も、子育て中の当事者、地域の社会福 祉協議会などの地域の役割を担っている人、子 育て支援を行っている人、企業の方など、様々 な立場の方がおり、それぞれの立場でこれから のために何ができるかを考えることができまし た。

「えんたくん」を使用したワークショップの様 子。 「膝を付け合わせて」という距離感から、全 員が積極的に参加するワークショップとなりま した。ファシリテーターのちょっとしたアドバ イスや注意によって、全員で考え、意見を出し、

１６

人の意見を聞くことができました。このワーク

午後の部で使用したワークショップの意見

ショップについても、 参加者からの声として「ぜ

を、夜の部では掲示しました。

３．今後の展望 ①支援の形の課題解決と実践：熊本支援を行っ たということを通して、見えてきた課題もたく さんあるため、一つ一つ課題を解決して、 「つな がる支援パック」をよりリアリティの高いもの にしていく。 ②地域のネットワーク構築：熊本地震の衝撃が あるとはいえ、防災意識はまだ低い。地域で活 パネルを使って、防災に関する知識などを掲 示し、啓発しました。

躍する人たちとのネットワークを作ることがで きたので、それを活かして、防災意識を高める ための実践を行っていく。 ③地域力を高めるための実践：今回の参加者を はじめとして、地域のキーパーソンにすでに なっている人だけではなく、キーパーソンとな り得る人をキーパーソンになってもらえるよう な取り組みをすることによって、地域力をさら に高めたい。また、現在キーパーソンとなって いる人には、男女共同参画の視点の重要性をさ らに理解してもらい、いざという時に役立てて もらえるようにかかわりあっていく。

４．協働団体 ・災害時にも助け合えるネットワークはままつ

「つながる支援パック」を展示しました。 具体的に何を入れて支援したのかということ が、一番注目されていました。

託児の様子

１７

４．社会に声を届けよう！ ～未来をカタチに～

男女共同参画ネット ミモザしずおか 代表 向田 志保 １．事業目的 ①県議会・市町議会議員・審議会委員等への⼥ 性の政治参画を推進する。 ②参加者のエンパワーメントを図り、⼥性の政 治参画に向けて、ネットワークを構築する。 ③参加者が政策や意思決定の場で活躍できる 様、⾃分の考えを伝える⼒、コミュニケーショ ン能⼒を⾝につける。

２．事業内容 【対象者】政策決定の場への参画に意欲 が あ る 女 性 お よ び そ れ を 支 援 す る 活 動 を希望する市民 【参加人数】各講座３０人 9 月から 12 月にかけて計 3 回、政策決定の 場で活躍している女性講師を 招いてお話を伺 い、参加者とのディスカッションを通じて、女 性の政治参画について考える。テーマは「政策 決定の場で女性の割合を増やすに はどうすれば 良いか」とする。実際に声を上げることで、どの ような変化が起きたかを具体的に講演者に語っ ていただく。経験者の話を通じて、参加者自身 が主体となって活動していくことができるよう 働きかける。

１８

【第一回講座】 講 師 ：伊藤育子氏（前静岡県議会議員） テーマ：県議会議員の経験から コーディネーター：池谷廣氏（前静岡県くらし・ 環境部長） 【実施日時】９月 18 日（日） 【実施場所】ふしみや貸会議室 903 号室

【アンケート結果】 ・講師の伊藤先生から、たくさんの勇気と パワーをいただきました。 ・女性から女性へのエンパワメント、知恵 の継承がとても大切だと思います。 ・時間で区切られテキパキしていて良かっ たです。もう少し時間が欲しかった。 ・伊藤先生のお話がとてもおもしろかった です。力をもらった。 ・もう少し時間があれば、グループワーク が深いものになった。

【第二回講座】

【アンケート結果】 ・各市町村で女性の会をもつのもよいと思う。 ・先生の分かりやすい貴重なお話に感銘を受 けました。 ・地道な活動の積み重ねが大切。そこから意 見を発信し、アイディアを提言していく。 ・坂本先生が皆の意見に耳を傾けてくださり、 丁寧にお答えくださった。 ・女性自身がもっと勉強し、力をつけるため の講座を増やしたい。

【第三回講座】 講 師 ：花堂晴美氏（現清水町議会議員）

講 師 ：坂本由紀子氏（前静岡県副知事）

テーマ：子どもたちの未来のために

テーマ：静岡県副知事、国政の経験から

コーディネーター：石井真人氏（三島の 30 年

コーディネーター：佐久間恵氏（富士市「Power

後を語り合う若者の会代表） 、池谷廣氏

up Fuji」副代表） 【実施日時】10 月９日（日）

【実施日時】12 月４日（日） 【実施場所】ふしみや貸会議室 801 号室

【実施場所】あざれあ 第一会議室

１９

【アンケート結果】

たい！」という情熱が伝わる一般質問を受けて、

・花堂先生、池谷氏、石井氏のお話、短時間

市議会議員に立候補する意志を固めた方もい

ですが、有意義でした。

た。なお、懇親会も行い、参加者同士の情報交

・公民連携の必要性を痛感する。

換や、市町議会議員の出馬の意向などを伺った。

・思いを持った女性達のお話がたくさん聞け

結果として、計 5 名の方が次期の市町議会選挙

てよかったです。

に出馬することが判明した。今後は、この講座

・先生方のお話の内容が濃かった。ワーク

を通じて築いたネットワークを有効に活用し、

ショップも充実した話し合いができて満足し

先輩議員からのアドバイスを活用し、当会会員

た。人間力、コミュニケーション能力を高め

を中心に、こうした方々の夢が実現するよう全

る教育は本当に具体化しなければならないと

面的に活動の後押しをすることを確認した。今

思った。

回の参加者の方が、議員といった枠にとらわれ

・参加型ワークショップが楽しかった。

ず、様々な形で今後女性の政治参画を後押しす

・ワークショップの時間が短かった。

る実践者となることを期待している。今回の講

・色々な立場の人の色々な話が聞けてよかっ

座の参加者は、女性だけではなく、男性の参加

た。

者が 3 分の 1 くらいを占め、女性の活躍の必然

・自分自身の視野が狭いことがわかったので、

性に関する共通認識を持っていた。男女共同参

勉強のモチベーションになりました。

画の活動は女性中心になりがちだが、今後は男 性にも興味をもっていただくよう、積極的に働 きかけていきたい。今回の反省としては、参加 者の年齢層が高く、40 代以上の方が大半を占め ていた。学生向け、もしくは子供向けといった、 若年層をターゲットとした講座、勉強会も企画 していきたい。 まだまだ始まったばかりの当会の活動ではあ るが、徐々に賛同者も増えてきた。これからは

３．事業の成果 9 月から 12 月に渡り、静岡駅付近の施設に おいて、計 3 回、女性の政治参画に関する講座 を行った。いずれの回も女性議員としてご活躍 した経験のある方に講演していただいた。また、

ずは女性が「自分で動いてみる」そして「何か を変える」 「自分も変わる」といったように、ど んどん実践の場を踏んで、活躍の場を広げられ るような機会を皆さんに提供していきたい。

コーディネーターとして、当会顧問であり前静

４．今後の展望

岡県くらし・環境部長の池谷廣氏や三島の三十

・静岡県男女共同参画団体の登録を行う。

年後を語り合う若者の会代表の石井真人氏らに お越しいただき、男性の視点からの女性活用に 関するご意見も頂戴した。12 月の講座終了後 には、参加者の中から希望者を募り、清水町議 会の傍聴にも出向いた。当会会員でもある花堂 晴美氏の「清水町をより暮らしやすい町にした ２０

女性の政治参画に関するプロセスも重視し、ま

・定期的に政治カフェを行い、女性の政治参 画の拡大を促進する。 ・市町とタイアップを行い、男女共同参画活 動に関する勉強会、イベントを開催する。

５．協働団体 ・Power up Fuji ( 富士市 ) 男女共に生きやす いまちづくりを目指す団体 代表 : 小櫛和子氏 ・三島の 30 年後を語り合う若者の会 地域リー ダー養成団体 代表 : 石井真人氏 【後援】 ・WIN-WIN の会 ( 東京都 ) 議員になりた い女性を後押しする政治団体 代表 : 赤松良子氏 ( 元文部相大臣 )

２１

５．男女共同参画 連続基礎講座 ウィミンズネットいわた 代表 鷹野 ゆき子

１．事業目的 時代と共に、女性の置かれている状況や年代 の違いにより、人々の意識も変化してきている。 しかし女性の地位向上は根源のところではあま り進んでおらず、ともすれば逆行しかねない状 況にある。 磐田市では、今年度より、男女共同参画セン ターの職員がいなくなり、図書の貸し出しのみ が、市民活動センターに委託されて残された。 連続基礎講座を行うことで、地域に男女共同参 画の重要性をアピールする。 また、若い人たちに、今、社会で起こってい ることがどのように男女共同参画と関係してい るかを考える機会を提供し、気づきのきっかけ

【 テ ー マ 】 第１回 待機児童

第２回 女性と働き方

第３回 女性と防災

【実施日時】第１回 ８月 27 日（土） 午前１０：００～１２：００ 第２回 ９月３日（土） 午前１０：００～１２：００

第３回 ９月２３日（金） 午前１０：００～１２：００

【実施場所】磐田市豊田東交流センター 【対象者】静岡県西部地区の男女 【参加人数】延べ ９６人 （磐田市、浜松市、袋井市、静岡市 からの参加があった）

としてもらう。 一人でも多くの人に気づいてもらい、男女共 同参画社会の実現を進める。

２．事業内容 〈男女共同参画 基礎講座 連続３回〉 若い年代の女性が関心を持っていることや、 現在、社会の中で問題として関心を持ってもら いたいことをテーマに取り上げた。 【 講 師 】 笹原 恵 先生 （静岡大学情報学部 教授） ２２

第１回講座

ついてなのか・・・。わからなくなってしまう。 ・災害時は、ほとんどのことがうまくいかない。 人の精神状態も不安定になる。そんな中で誰 もがなるべく安心して生活できるようにするの は、難しいことだと感じました。リーダーシッ プをとれる人、それに協力できる人がたくさん いること、輪を広げていくことで、避難所での 生活が少しづつ向上するのかと思います。東日 本や熊本・大分の知恵を学ぶことで、いざ自分 第２回講座

たちがそうなった時に活かせると思います。 ・被災するという事から、長期的にどのような ことが起きて来るのか、日常の関係性、ジェン ダーの課題が根深く影響してくることが理解で きました。 ・期待の差異からくる自己評価の高低、達成の 差が評価の差異になるという話が新鮮で納得し ました。自分の子どもの選択肢を狭めないよう にしたいです。 ・先進的な自治体の取り組みや、自治体担当課 保育現場の苦労が分かり、目先の事だけでなく、

第３回講座

【アンケート】（抜粋） ・日々肌身で感じていることをデータの裏付け で確認し状況の深刻さを再確認しました。当事 者である私達女性一人一人が各自の立場で出来 ることをしなければならないと決意しました。 貴重なお話をありがとうございました。 ・古い考えの中で生まれ育ってきました。子育 て・育児の人も周りにいません。今回は見聞を 広めさせていただきました。ペイドワーク・ア ンペイドワーク・・・初めて知りました。 ・避難所の問題とジェンダーは直接的に結びつ くのか疑問に思った。避難所との問題と結びつ けるのではなく、性や DV について、また社会 的な女性の立場について話して欲しかった。結 局、何について言いたかったのかわからなく なってしまう。避難所の問題についてなのか、 ジェンダーについてなのか、DV とモラハラに

構造的な問題だ・深い問題だということに気づ き、参加して本当によかったです。最後の「何 ができるか」というのが心に刺さりました。ま ずは知り、文句を言うのではなく、互いに成長 し合える関係づくり。仲間と共有していきたい です。 ・ジェンダーにとらわれた働き方、女性のアン ペイドワークがいまでも認められていないこと に改めて気がついたが、自分は育児とフルタイ ムワークの最中で、ペイド / アンペイドワーク のバランスを（育児後のキャリア形成も含めて） どう考えたら納得して働けるかということに悩 んでいるので、そのヒントを得るために参加し た。結局は個々人の価値観の違いなのでしょう けど、周囲の専業主婦の気楽さをうらやましく 思いつつ、でも自分のキャリアを今捨てて後悔 ないか、毎日辞めようか悩みながら過ごしてい る。この悩みを共有できる人もいなくて、相談、 考える場を期待していた。

２３

２４

・アンペイド / ペイドワークの話で、単純に時

たが、復職してみて、実際はまだまだで働きに

間比較で考えると男女同じくらいといえます

くい世の中だと感じています。現状のルールだ

が、質という面でも考慮してないとペイドワー

と、辞めざるを得ない状況で、でもそれだと女

ク側は少し不利かと・・・。アンペイドは自分

性は働き続けられないし、それを理解してほし

のやり方で、好きな時間にでき、自分のペース、

いのですが、それはとても難しいことだと思い

成果を問わない気楽さがあるからです。

ました。

・お世話する性としての女性、ジェンダーのア

・①資本主義の残念な結果が、今、現代にあら

ンペイドワークが社会を支えているのは事実。

われていると思う。②アンペイドワークの大切

これからいかに生きるか、男性も女性も豊かに

さ、価値を納得できた。③「結婚しない、子ど

生きていく、誰もが生き生き生きる社会へ構造

もを持たない選択→子育ては社会全体で」＆「子

そのものを見直してゆく必要があると思いまし

育て世代のわがまま←周囲への感謝」 ・・・これ

た。ありがとうございました。

がうまくまわる社会に・・・

・女性は、結婚、妊娠を通して働き方が大きく

・女性は手に職を持ったり資格を持っていない

変わっていきますが、子育てしながらも自分ら

と、再就職や働く条件が厳しいことがよくわか

しくキラキラ輝ける人生を歩めるよう、周りの

る。自然災害とはいえ、いろいろなものを失っ

サポートが必要不可欠だと思いました。子育て

てからの立て直しには女性だけの力では厳しい

サポートの優良な企業の例のように、社会全体

ということがよくわかった。

が女性の働きやすい環境をつくっていけたら、

・ジェンダーの根深い課題とともに、被災を乗

もっと女性の社会進出の機会が増えると思いま

り越えてどのような社会を創っていくのか、先

す。男だから、女だから・・・という役割の差

生が過渡期と言われた言葉が、本当に私達が、

別をする時代はもはや世界からも遅れているの

全ての人が、皆それぞれに生き生きと人生を創

で、多様な生き方を選択できるような社会にな

造できるように、共にできることを考えてゆき

ればいいなと思いました。

たいと思いました。

・データ表が多く解かりやすかったです。若い

・被災地での DV、性被害の件数が多いことに驚

頃にこのようなサポート制度、講座があったら

いた。女性の再就職先の少なさ、実際に被災し

よかったと思いました。 （仕事を続けたかったけ

たときのことを考えると不安になる。

ど出産で退職するしかなかった。 ） 「女は家の事

・私も子供の頃から虐待、モラハラを受けて育

をやってあたりまえ」が変化していき、うれし

ち、何度も自殺未遂をしました。初めての彼に

いです。→若い人を理解し、育て、サポートす

は DV を受け続けてました。男性がどうやって

るのも私たちの仕事だと思います。

育ち、女性に甘えることで、はけ口にしている、

・今、専業主婦ですが、子育てをしている中で

男性の脳の考え方が女性と違うのがわかりまし

社会に取り残されていくような焦りをずっと感

た。そういう、DV・虐待・モラハラに会ったと

じていました。そして、今日のお話で自分自身

きの対処方法を教えてほしかった。

も男性的な視点から物事を見ている部分が強く

・ 「説明できる力」が必要という言葉が胸にひび

あり、今の専業主婦でいる状況にとても自信を

きました。避難所において女性や子どもに必要

なくしている事に気づくことができました。ア

な配慮を推進できる人間になりたいけど、 「ジェ

ンペイドワークの大切さについて今一度考えて

ンダーとは何か」 「なぜ女性にだけ配慮が必要な

みたいと思いました。

のか」 （女性専用車がなぜあるのかと言うような

・ニュースで ” 女性活躍推進法 ” についてみまし

人たち）に説明するのはとても難しいです。

・それを難しいと思うのは、私が幼いころから

講座の中では参加者が発言する時間があまり

「女らしく」 「一歩下がって」という価値観にどっ

とれなかったので、交流会を開催して、参加者

ぷりつかって育ってきているからです。自己評

同士の意見交換をする。

価が低く成功体験が少なく、一歩踏み出せない。

＜１２月１７日 憲法講演会＆上映会の開催＞

ジェンダーにとらわれて育ち、そのように生活

【 会 場 】豊田福祉センター

してきていることを自覚しつつ、自分の子ども

【 講 演 会 】１０：００～１２：００

たちにはそうなって欲しくないと思い、なるべ

【昼食＆交流会】１２：００～１３：００

く性別役割分業を意識させずに育てているつも

【上映会】 「日本の青空」

りです。男には男へのプレッシャーがあること

１３：００～１５：３０

もよくわかるので、 「男」 「女」の「こうあるべ

男女共同参画は法律や制度に大きく関与して

き」の押し付けがない社会になれば男性も暮ら

いることを講座の中で学んだが、そのもととな

しやすくなるのにな・・・と思います。セクシャ

る憲法について学び、広い視野で社会構造を考

リティへの配慮は、無関心な男性だけではなく、

えることができる機会とする。

無関心な女性もこわいなと思います。性犯罪を 抑止させるためには避難所のあちこちに啓発ポ スター（男子トイレの中にも） 、被害相談の窓口 の案内は、男子トイレの中や子どもが目にする 場所などにも貼った方がいいと思う。犯罪、暴 力、性犯罪に関しての警告は、被災地や被災地 以外でももっとラジオや TV で流した方がいい のでは。警告ポスター、映像などを目にするこ とで、軽い気持ちで悪いことをしようとしてい る人への抑止効果はあると思う。

４．協働団体 ・豊田みなみ保育園内 ファミリーリソースセンター「たいむ」 第１回目では、連携・協働団体の「豊田みな み保育園内 ファミリーリソースセンター「た いむ」の園長先生と元市役所子ども課課長にも 加わっていただき現場の具体的な情報も聞くこ とができた。

託児の様子

３．今後の展望 ＜１０月３０日 交流会の開催＞ 【 会 場 】豊田東交流センター 【 時 間 】１３：３０～

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６．仕事と生活の調和を考える

－人口減少社会と男女共同参画の課題－ みらいネット浜松 代表 河原 みち代 １．事業目的 少子化による人口減少は今後益々進むと考え られ、男女共同参画の課題は大きい。仕事と生 活がバランスよくとれれば、女性の働き方も変 わり、安心して出産できる環境になる。企業の 取り組みの変化や性別役割分担の意識改革など により、男女がお互いに協力し合う状況が構築 され、少子化の歯止めと男女共同参画の一助と なる。

２．事業内容 国の施策「一億総活躍時代」は、女性の活躍 に大きな期待をしているが、現状はどうである か。女性が働き続けるためにはどうしたらよい か、仕事と生活の調和について、有識者や企業 関係者、参加者と意見交換をし、少子化対策と しての男女共同参画の役割と課題を考えた。 【 講 師 】 進 行：佐藤克昭氏 （静岡県少子化対策協議会会長）

国施策：中島智史氏 （内閣府男女共同参画局 上席調査員）

企 業：五十川雅美氏 （ワーク・ライフ・バランス実践取組企 業 （株）ミダック管理部 総務グルー ２６

プ長） 子育て：榊原真理氏

（ふれあいサポートネット「ふわっと」 代表）

【実施日時】平成 28 年 8 月 27 日（土） 10：00 ～ 11：30 【実施場所】浜松市男女共同参画・文化芸術活動 推進センター（あいホール） 302 303 講座室 【 対 象 者 】一般市民、企業関係者、働く女性、 働きたい女性 【参加人数】51 名

・みんな環境が違い抱えている問題も異なるか ら、両立は女性の働き方をそれぞれの立場で考 えていかないといけない。 ・こういうセミナーを多くして、知識を得、悩 みを解決していく機会が必要だ。 ・ワーク・ライフ・バランスの理解が出来た。 男女の役割分担意識を考え直す切っ掛けとなっ た。 ・家族や地域で高齢者の助けが必要な時は、若 い人たち、どんどん正直に言ってね。出来るこ とは何でもするよ。

３．今後の展望 国の施策、企業の取り組み、子育て地域活動 などの話をしっかりとらえ、今後私たちが身近 なところで実践活動を進め、少子化対策の取り 組みをしていく。

４．協働団体 ・静岡県海外研修女性の会浜松 ・静岡県少子化対策協議会 ・ふれあいサポートネット「ふわっと」

【 感 想 】（抜粋） ・国の取り組みを内閣府の人から直接聞けて良 かった。こんな機会はめったにない。 ・従業員 200 名ほどの会社で、これほどワーク・ ライフ・バランスに取り組んでいるなんて驚き だった。 ・子育てをしながら仕事を持つのは大変で、ど うしても別に住む両親に頼むしかない。女性の 仕事と家事育児両立は、現状はなかなか難しい。 ・今日のセミナーは大変参考になった。もう少 し時間がほしかった。

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７．みんなで「家族」のことを考える！ Part ２

しずおか女性の会 代表 島田 充子 １．事業内容 【 日 時 】２０１６年８月３０日（火）

１０：００～１２：３０

【 会 場 】静岡市女性会館 アイセル２１

研修室（託児あり）

【 内 容 】 講義「現代家族の変化と家族の未来」 ワークショップ＆発表 まとめ 【参加者数】７０名

昨年、 「家族について」の講座を当事業で採択 していただき、犬塚先生から大変分かりやすい 講義を受けることができました。日本が男性優 位の社会として作られていく過程を、歴史的に、 客観的に知ることができました。 近代社会が、日本人の家意識を作り、個々では 意識することさえできないほどに、日本人のア イデンティティーを形成した経緯（いきさつ） 。 そこで学んだことは、社会の形態によって、人々 の営みや意識が大きく左右され、心ならずも 人々が適応していくことでした。 今回はその続編として、古い家族から解放さ れ、一億総活躍のキャッチフレーズのもと、女 性と男性が共同参画できる新しいワークライフ バランス社会の実現を期待しつつ、でも、現状

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は少子高齢、人口減少、ちょっとマイナーなイ メージを提起する暗い社会を、その現実を認識 した上で、よりよい未来像に描き変えること、 暗さを打ち破る方策を模索して、次世代に新し い希望をつなげることを講座の目標に掲げまし た。 先生の現代家族の講義は、私たちが今、身近 に意識している家族像よりずっと深刻で、家族 の価値観をぐっと転換しなければならないほど シビアでした。 おそらく参加された多くの方々も、戦後の家族 形態から大きくチェンジする現代の若者の生活 や意識に少々驚きを感じたのではないでしょう か。

〈近代家族像からの脱出〉 先生の提起された最初のテーマは、家族とは、 いかなるものか。家族の解釈を変えることでし た。たいてい家族といえば、モデルは近代家族。 でも、この家族に執着していては、新しい時代 には適応できないことがよくわかりました。 多くの若者たちは、安定した収入もなく、結 婚して子育てしたくても、共稼ぎの無理な生活。 すれちがい。離婚。格差の増大。こんな不安定 な社会の中で、未来を設計しているのです。 人に、必要とされ、愛され、安心を与えてく れるものが、人にとってなくてはならない家族

ならば、今の若者にとって、それは、家庭とか、

日本型終身雇用も崩れ、女性も働こうとパート

親とか、結婚とか、古い固定観念に縛られた家

主婦が増えた。しかし、家事、育児、には手を

族ではなく、個々人がそれぞれの価値観をしっ

抜けない。そういう家族のあり方には無理があ

かり持ち、充足すること。未来の家族は、多様

り、ついていけない。

な人間性や個性を受容する、たとえば同居人は、

結婚も無理。３０代前半では男２分の１、女

同性でも他人でもペットでもいい、また、寄り

３分の１が未婚。欧米では事実婚や同棲が多い

集まったシェアハウスのようなものでもいい。

が日本は２％で、結婚が人生の大きな分かれ目

そこには、柔軟な発想が求められていました。

になるので未婚が多いというと少子化になって

新しい家族の創出には、一人ひとりの自立は

しまう。４０代でもシングルが多くなり、中

もとより、従来の家族単位ではない、個人単位

年シングルが高齢化するとひとりになる事が多

の社会保障制度を充実させることが必須でし

く、孤立化、無縁化する。下流老人になり、経

た。

済的に破たんするという危うい予兆がある。

男女が共に働き、脱ジェンダーし、家事も育 児も共にする、みながシェアしあう優しい思い やりに満ちた社会の実現。 現代は、新時代への過渡期であり、重要なエ ポックなのだと思いました。 先生の講義のあらましを報告します。 以下、四つの視点で話されました。

演題「現代家族の変化と家族の未来」

２．シングル化と拡大する家族格差 かつての日本では、家族だけが福祉資源だっ た。福祉は家族でやるのが常識。 近代家族は男が働き、女が家を守る、社会保 障や福祉は全部家族でやれという話です。企業 福祉と家族福祉が一体となって、女性は家にい て、 ただ働きで低福祉。 『家族は福祉の含み資産』 という人がいました。

１．シングル化する日本社会

結婚はばくちのような側面があり、義父母の

２．シングル化と拡大する家族格差

介護が必要になれば妻の負担はとても大きい。

３．個人レベルでの対策

家族に福祉を依存するのは無理になり、介護

４．社会的レベルでの対策

保険ができた。しかし、介護保険が今、機能し

１．シングル化する日本社会 将来家族はどうなっていくのか、一言でいう と難しい。家族は人間が生きていく上でどうし ても必要だが、形はどんどん変わっていく。多 様化、個人化。激変していく。今までの家族で ないと家族でないと思っていると幻滅する。結 婚して２人くらい子どもを産んで、が当たり前 という考え方はやめて現実を冷静にとらえるべ き。 現代は、単身、独身でなくシングルという言 い方がぴったりする。１９７０年代は高度経済 成長で人口も増え、結婚相手もいっぱいいて妻 を養うことができたが、８０年代は低成長で、

ていない、要介護認定が厳しくなり、維持が大 変になりつつある。 家事、育児、介護の負担を考えれば、シング ル化は加速する。 ２０代女性の結婚相手を選ぶ条件は６８％が ４００万円以上の収入。しかし、３０代でもそ の収入以上は２５％しかいない。結婚なんて程 遠い。パートに出て、家事育児もやり、介護も 負担となると結婚なんてしたくない、やってら れない。行き詰まり。 低所得者の離婚も増えている。家族関係もば らばらで、孤立化しやすい。富裕層にはケアも 有利で、格差は拡大する一方。家族、経済、社 会保障は、連動しやすく、負のスパイラルに。

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今のままだと絶望しかない。日本の社会がど

してくれる存在 → だったら「家」や「近代家

んな選択をするのか、とにかく変えるしかない。

族」には全然限らない。 「同性」でもいい、「他

３．個人レベルでの対策 「婚活」プラス「一人で生きる準備」というダ ブル戦略が必須。男性も女性も自立する。若者 も高齢者も。 市の婚活、否定はしないが今のままの状態で は無理。脱性別役割分担、男も家事育児をやる。 キーワードは脱ジェンダー、ワークライフバラ

人」でもいい、 「人間でなくても」いい、 （庭の木、 浜辺で拾った石）柔軟な発想。 ・孤立社会、無縁社会から個人と家族をともに 救う方法 →「家族やパートナーを作りやすく する方法」と「家族やパートナーがいなくても 安心して生活できる環境を整備する方法」のふ たつが必要 （後半がより重要） 。

ンスの実現。

◆質問に答えて

とにかく、今の家族観に縛られているのでは、

①社会保障制度充実の財源は？

解決はできない。

今のままでも配分の仕方を変える

熟年再婚、脱孤立化のための共同生活、バー

②ジェンダー平等どうする？

チャル家族や、ペットとの暮らしも、オタク人

政治を変える。せめて自分の望む政策を掲げ

種も OK。柔軟な考えを持つこと。

る政党を選ぶ。

４．社会的レベルでの対策 暗い話ばかりでしたが、側面はこれから。方

③声をあげる。女性の政治家を増やす行動に参 加するなど ⑤結婚することを常識とは考えない、など。

向を個人単位に変える。 一生独身でも生きていける個人単位の社会保 障制度を土台にして家族形成支援をしていく。 婚活は今までの家族を前提にしない。嫁入り の発想から抜け出す。婿入り支援、ターン支援、 シングルマザー婚活、選択的夫婦別姓、国際結 婚支援。 現在の標準家族モデルを前提とした社会保障 制度の全面的見直しをする。 ①年金制度 ②健康保険 ③住宅政策 ④雇用対策 ⑤養子里親制度 ⑥社会参画支援

５．まとめにかえて ～あらためて 「現代における家族」とは ・家族とは～「自分を必要とし、自分を大切に

３０

グループ中、４人は結婚しない子どもを抱え、 講義の後のワークショップ

親の死後、子どもたちの生活に不安を抱いてい

７グループ

る。離婚した娘の将来もどうなるのか、家族の 悩みの多くを占めていると感じました。今日の

講義から、子どものことより、親が考えを変え

時間の都合で、三つのテーマに絞った

ていくしかないとの結論です。

１ 講義の感想

３．願い

２ 家族の現状

①一人の人間として、尊厳を持って生きて死に

３ 願い

たい。 ②個人単位の社会保障制度が早くできるといい

以下、ファシリテーターからの報告

１グループ

柴田まち子（しみず女性の会） １．感想 ①グループの殆どのみなさんは初めて家族の講 義を受けました。新鮮に感じたということは、 静岡に住んでいれば都会の方と違って、日常生 活の上で特別支障もなく家族について深刻に考 えていなかった。 ②家族の在り方が時代とともに変化してきまし たが、今までの日本の家族の在り方が日本を築 いてきたと思っていましたから、あまりにも早 い時代の変化に戸惑い、講義の内容は頭ではわ かっても、なかなか受け入れるのに時間がかか ります。 ２．現状

と思います。 ③家族の中での話し合いが大切。 ④家族は社会の縮図と思って生きてきたし、母 親も子どもの幸せだけを考えてきたので、今の 若い母親のあり方にも疑問を感じることが多々 あります。 ４．まとめ ・あらためて家族とはといっても、家族の問題 は、課題が大きすぎて、時間がかかると思いま す。 ・現在、結婚できない人が多いことに社会もか かわっていく必要がありますが、社会に頼らず、 老後も一人ひとりが自立していくこと、また、 考えを改めていくしかないとの結論でした。

２グループ

①自分の老後は経済のことも考えて生活レベル

大石潤子（しずおか女性の会）

も下げてきたので今は生活できている。 （生活設

１．感想・質問

計をしてきた）

・今までの家族のイメージを払いのける講義で、

③娘が１０年前離婚、親として娘の将来が心配。

考え方をかえなくてはいけないと思うようにな

④私たちの年代は、親を見てきましたが、子ど

りました。

もたちが親の面倒をどこまで見られるか心配。

・柔軟な発想が必要、大きく家族を捉える必要、

葬儀とか、年季法要のあり方など、どうなって

広い心を持って行きたい。

いくのでしょう。

・そうはいっても早く妥協して結婚してほしい。

④親と子どもの考え方の違いが大きすぎる。

・社会保障の個人化でかえって今までより悪く

⑤子どもに迷惑がかからないよう、自立できる

なりそうで、良くしていくには何が必要です

生活をしている。

か？

⑥結婚しない子どもらを抱え、親の死後どう

・草食男子 食事の影響は？

なっていくのか心配です。 ３１

２．現状

（質問）

・高齢者２人だが、こどもの家庭を支援してい

経済成長が活発化すれば婚活もうまくいくの

る。自分たちが支援される必要が出たら即大変

でしょうか？

心配。

２．現状

・未婚の娘は将来のために個人年金をかけてい

・老夫婦２人で暮らす…２人。

る。

・夫婦・息子夫婦・近くに娘夫婦と孫２人。

・娘は実家頼りの出産、子育て。

・共働きの息子夫婦と同居予定。

・子どもの家族と住んでいる。仲良くやってい

・年金生活になってからの医療費の負担が不安、

きたい。

病気で子供に迷惑を掛けないように工夫してい

・子どもが地元にいないためがんばるしかない。

る。

・健康でぴんぴんころりの生活をしたい。

・１人っ子で未婚の子。付き合っている人はい

・望んでもそうは中々いかないので・・・。

るが結婚まで考えているのか？

３．願い（これからの家族）

・年をとってしまった娘・息子に困っている。

・住宅を個人の力でなく社会の責任とした対策

少しずつ変わっていかなくてはと思う。

を、で政治に要望したい。

３．願い

・介護が必要になったとき子供たちに負担をか

・共に健康で、死ぬまで元気で（周りに迷惑か

けずに生活できるように。

けたくない） 。

・今日一日としてがんばりたい。

・子供たちにも個人単位の社会保障が充実して

・健康で毎日を過ごせるように。

いれば、私たちの死後も安心して生活できそう。

・ある程度目をつぶって早く結婚してほしい。

・孫は無理かな？

・充実した社会保障（消費税に頼らず）がどう

・経済的なことを考えずに過ごせたらみんなが

しても必要。

社会的承認を得られる実感を持てるように。

３グループ 佐藤エイ子（しずおか女性の会） １．感想・質問 ・「家族とは」を考えると深いです、絆・つなが りを改めて考えさせられた。 ・今後の家族のあり方、ジェンダーが鍵という ことについて良くわかった。 ・一人で生きていく工夫。 ・三世代で育ったので子どもにも「お墓を守る など」と育ててしまった。

・ 「家族」は生きるための「巣」 （とても大切）。 ・介護保険制度ができたが、最近は「介護は地 域で」という方向になっている。 つまりは家族で、ということではないか。 ・若者が一次産業で生き生き希望を持って生活 できるようにして欲しい。家族の形式にこだわ らずに定着した生活ができることが、村落・伝 統・環境が保たれ互いに助け合って、持続可能 な世になることと思い願っている。

４グループ

・「近代家族」を引きずっていることは、考え方

豊島智江（ゆい女性の会）

を変えなければと思う。

１．感想

・社会の対応➡自立すること

・社会保障制度の全面的見直しという意見に賛

「家族とは」一人ひとりが善い生き方、それぞ

成です。

れ尊敬できるような人の集まり。

・未来に希望を持てるような社会を作ってほし い。

３２

・家族が家族らしい家族になって、社会を作っ

進んでは困る。

ていくことも大切。

・格差社会の是正。富める者が税金を納め、消

・夫と妻、親と子がどういう存在になっていけ

費税をなくし、すべて所得に応じたものにして

るのか。

ほしい。

・富める者がさらに富めるような国のやり方は

・いちばん大切なことは、誰もが平和に心豊か

改めてほしい。どのような人も健康で文化的な

に暮らせる社会だと思います。そのための社会

生活ができるよう、基本的人権が守られる社会

レベルでの対策が実現できることも一つの方

の実現を望む。

法。

・今の政府のやり方（アベノミクス）は、格差

・若い人の働く条件が、厳しい。家族が一緒に

をさらに大きくする政策をとっている。

いられる働き方になってほしい。

若い方の意見です→

・日本は教育費が高いので、なおしてほしい。

・２０代３０代の独身女性は、最低限生きてい

例えば、オスプレイ１機なくせば、国立大学を

ける収入はある。興味があることに時間を費や

無料にできる。

し、そこで生まれた交流もあり、寂しさを感じ

・高齢者と若者の価値観・考え方の違いが大き

ない。とりわけ、男性の必要を感じない。未来

い。教育の内容や生命の尊さを考えるような政

像としては、老後は同じ境遇の人たちとシェア

治のあり方を望む。

ハウスで暮らしたい。シングルの不公平さはつ ねづね感じているが、そのうえで、近代家族像 から遠ざかりたいように思っている。 ２．現状 ・夫と二人暮らし。長男未婚、長女既婚２人の 子供あり（離婚を考えているが子が反対）親は 孫のことを考え悩んでいる。 ・一人息子（結婚しないで悩む） 。 ・友人と猫２匹、犬１匹（若い方） 。 ・５人の子どもは２人は結婚したが３人は独身、 安心して結婚できる社会になってほしい。 ・孫育てが忙しい。子育ては厳しい。 ・少子高齢化になるような政策がとられて来た ように思う。 ・二人の息子は結婚して、産休明けで仕事復帰 したいが保育園がない。県外で親も遠く困って いる。 ３．願い ・誰もが一人であっても、病気になっても安心 して生活できる社会になってほしい。 ・自己主張することによって、テロや戦争が起 きる現状を良く考える必要がある。日本は、ま だ秩序が保たれているので、今後、悪い方向に

５グループ 木村幸男（メンズサポート静岡） １．感想 昨年に続く講演会で、今年は家族問題に絞ら れたので参加者の関心も強く、講演はまるで SEALDS の奥田君が乗り移ったかのようにあの 温和な犬塚氏が、日本の社会政策のあり方をラ ジカルな警告を込めて、熱っぽく過激に論を展 開し、実に魅力的な講義になった。 これほど挑発的でシャープな講演は、めった に聞くことができないので、多くの政治家・代 議士・官僚・市民に聞いてほしい内容だった。 残念だったのは、午前中に終わるという制約 があったため、講義の後のワークショップにあ まり時間が取れなかったこと。 そのため、これからどうしたらいいか、もっ とも肝心な話題となるべき、未来志向の話し合 いができなかったのは、本当に残念だった。 ２．まとめ しかし、最後に犬塚氏は、 「各政党がこれか らの社会政策にどういう案を持っているかを、 しっかり確認した上で市民が投票するようにな ３３

れば、住みやすく、生きやすい社会を実現して

責められる事が多く、言い訳を探しながら生き

いくことは不可能ではないはずだ」という、ポ

ている状況です。

ジティブな助言をして、暗い話題が蔓延する社

・家族：主人死亡、私一人とペットネコ。

会でも、希望を持って生きるべきだと、受講者

・子ども５人３世代同居、まだ介護はしていな

を元気づけてくれた。

い。

もう、見事というほかない、じつに素晴らし

・私は友人とワンコ１匹、猫２匹で今住んでい

い講演会だった。

ます。より良い形になるように、楽しく生きら

６グループ 末吉嘉恵（NPO 法人よしよし） １．感想 ・従来の家族のあり方に漠然とした疑問を感じ ていたのですが、先生の講義を受け答えがあっ たような気がしています。 ・家族主体を基に個人のやるべき目標と役割を 見直す時に来ている。 ・「一人で生きる準備」これが大切だという話、 本当にそう思いました。 ・目からウロコのお話でした。（新聞などでいろ いろ見聞きしていましたが） ・自分個人で生きていける力をつけていこうと いつもしています。より、やって行こうと思い ました。個人単位での社会保障が良くなればと 常々思っております、もっと若い世代も希望 や生きやすさを感じられるようになると思いま す。 ・女性も働き、男性も家事をすることが大切と わかった。 ・家族に頼ることが当たり前だと思っていたの で、目からウロコでした。 ・未婚少子化、離婚がタダ、家族と連動して経 済社会保障の事。 〈まとめ〉 個人を尊重しながら周りを大切にする生き方

３４

れるようしたいし思っています。話し合いは大 切。お互い個人。やっぱり話をし、確認なども 必要。 ・我が家は家庭がうまくいっていない現状があ る。 ・２０代の子どもがいて、結婚に対する考えを 持つというよりも自立する事が最優先であるよ うな気がする。子供達が家に戻って来て一緒に 住むという将来は考えにくい。 ３．願い ・私も今の生活が幸せです。 （お一人様のかた） ・ 「こうあるべき」という押しつけを無くし、そ れぞれを尊重できる社会に。 ・ 考え方、また将来に対する準備をしていこう と思った。 ・家族仲良くやっていきたい。 ・個々の幸せの形。 ・幸せと感じる世の中。 ・これからの人生が重要と感じて活きる。 〈まとめ〉 一人一人考え方や環境が違うけど、相手を思 いやれるような社会に。 お金はなくても心に余裕を持っていたいし、 他の人も助けたい。 個々は違うけどそれぞれが幸せと感じられる 社会に！！！

７グループ

を学んだ。

谷直子（女性会館）

２．現状

１．感想・質問

・４歳〜７０歳の年齢のギャップを感じている。

・社会保障を個人単位に考えるのは必要だと

（考え方の違い） （いろいろなアイディアがでる）

思った。

・結婚しているのになぜ子どもがいないのかと

・自分の家族において疑問や不満を明確に表し

てくれた。 ・現代の家族の形態、現状が分かった。一人で 生きることができる社会が必要なことも分かっ た。 ・講義内容が現在の我が家そのもの、低所得、 性別分業など問題は多い。 ・自分の老後はピンピンコロリにならなければ いけないと痛感しまた。 ・これから社会制度を早急に変えていくことが 大切。 ２．現状 ・結婚していない息子、娘がいる。 ・夫婦と子ども一人、外に出た大学生の子ども 2 人。（経済的に苦しい） ・今は安定した年金生活。苦労の見返りだと思 う。 ・結婚できないのか、しないのか娘がいる。 ・家族が健康、今のところ不満はない。 ・夫の家族はジェンダーが根強い。 ・6 人家族。息子夫婦と同居。 ・13 年の主婦業から共働きに。

２．協働団体 ・しみず女性の会 ・ゆい女性の会 ・メンズサポートしずおか ・NPO 法人 よしよし

３．まとめ 私たちの今生活している家族の中に、講義内 容の「現在家族の変化」が現れていることが分 かる。家族をつくりたくても家族をつくれない 社会の現状があり、日本社会はシングル化によ り、標準家族（近代家族）モデル前提の社会保 障制度では現状に合わないことが理解できた。 これまでの家族のイメージが常識ではなく、 自分が生きたい社会に、多様化を認める社会に なっていくことが必要である。 家族単位の社会保障から、個人単位の社会保 障への変化を考えて行かなければならないこと が分かった。

３．願い（こうあってほしいこと） ・今の家族構成で健康で生活できると良い。 ・正規社員で安定した働き方ができるように。 最低賃金を上げてほしい。国の社会保障を大幅 に充実してほしい。 ・家族制度、社会制度を変えてほしい。年金支 援制度改革。貧困支援充実。 ・共働きで 3 人の子育てが大変。子どもを産ん だら支援をもっと多くしてもらえる社会に。 ・あらゆる形のカップルに法的制度が認められ るように。 ・子育て夫婦は苦しい。シングルから子育て支 援のための税金を徴収してほしい。 ・自分より子たち世代が心配。税制等でも将来 を考えほしい。 ・日本国内に働きやすい環境を。日本経済を考 えてほしい。

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８．知っていますか？見えていますか？ 女性と貧困

NPO 法人 世界女性会議ネットワーク静岡 代表 守屋 秀子 1．はじめに 世界女性会議ネットワーク静岡は、北京で開 催された第４回国連世界女性会議・北京会議の NGO フォーラムに参加した静岡県内の女性たち

意見等は、私共の今後の活動につなげていきた いと思っています。 NPO 法人世界女性会議ネットワーク静岡 代表 守屋 秀子

を中心に、真の男女共同参画社会を推進するた めの団体として 1998 年に発足しました。更に 2002 年に法人化して「NPO 法人世界女性会議 ネットワーク静岡」が誕生。第 4 回の北京会議 で採択された「12 の行動綱領」の一つでありま す「女性と貧困」を検証する上で、 『知っていま すか？ 見えていますか？ " 女性と貧困 "』と いうテーマでシンポジウムを開催致しました。 第１部のフラッシュスピーチでは、 「若年女性 の貧困」を取材された NHK 元報道記者・現さ いたま放送局の記者 “ 村石多佳子さん ” に、日 本の社会の現状を話していただきました。

2．事業内容 【 日 時 】平成 28 年 11 月 5 日（土）

第２部のパネルディスカッションでは、パネ ラーの皆様が社会の現状やご自身たちの取り組

13：30~15：30 【 会 場 】静岡県男女共同参画センター

みなどを話されました。社会の現状を理解した 上で、 「貧困のない社会を創るためには課題は何 か、私達に出来ることは何か」を皆で考える機 会といたしました。 「女性と貧困」という大きなテーマでありまし たが、大学生が男性も女性も多く参加されたこ とは、大変嬉しいことでした。また、参加して くださった多くの皆様から頂きました貴重なご

３６

（あざれあ）４階 第２会議室

第一部 フラッシュスピーチ 「あしたが見えない ～深刻化する〝若年女性の貧困〟～」 【 講 師 】元 NHK クローズアップ現代

記者 村石多佳子さん

村 石 記 者 は、 な ぜ こ の テーマの取材をすること になったのかの説明から入 り、12 枚 の パ ワ ー ポ イ ン ト を 使 っ て、 若 年 女 性 の 実態を説明して下さいまし た。風俗という仕事に関わ らざるを得ない生活を送っ ているシングルマザーの姿や、貧困にあえぐ若 い女性たちの実像を、一部ＶＴＲも入れて、取 材した内容を紹介していただきました。 住むところ、食事ができること、そして給料 が一般の仕事よりも高い、子どもがいても預け る場所が提供されているなど、需要と供給が合 致している状態の中で、なかなかこの環境から

司会者（小沼秀朗） ありがとうございまし た。取材に至る経緯や VTR を交えて、 「あしたが見え ない～深刻化する・若年女 性の貧困～」について、ご 講演頂きました。皆様、も う一度大きな拍手をお願い いたします。先程皆様にお分けしました、 “ 感想、 質問 ” シートにどんなことでも結構ですのでお 書きください。それでは、続きまして、パネル ディスカッションに入りたいと思います。コー ディネーター佐藤成子さんよろしくお願いいた します。

脱出できないでいるのが現実です。今回の取材 先は、風俗店と言っても良心的な仕事場のよう で、セーフティネットになっています。いささ か疑問を抱くところでした。 社会が階層化し、正規・非正規の働き方の差 が顕著になってきています。社会保障が風俗店 のサービスに負けている。社会保障の敗北では ないのかという言葉が印象的でした。

第二部 パネルディスカッション 「さあ～、みんなで考えよう」

コーディネーター 昨 年、 私 共 の NPO は、 北京の世界女性会議で採択 された北京行動綱領の中の 一つ「女性の政治参画」に ついてをテーマにしたシ ンポジュウムを開催しまし た。今年は、 その行動綱領の中から 「女性と貧困」 を取り上げました。さて、 皆さん、 貧困の言葉で、 どんなイメージを持たれるでしょうか？根本的

【パネリスト】

な原因はどこにあるのか？解決のためには、ど

飯沼 直樹

んな社会制度が必要なのか？私達にできること

（静岡市こども食堂ネットワーク代表）

は何なのか？これから皆さんで、考えていきた

赤堀 牧子

いと思っています。本日お越頂きましたのは、

（静岡市母子寡婦福祉会事務局・日常生活支援員）

静岡市こども食堂ネットワーク代表 飯沼直樹

【コメンテーター】

さんと静岡市母子寡婦福祉会事務局・日常生活

村石 多佳子

支援員の赤堀牧子さんです。先程の村石多佳子

（元 NHK クローズアップ現代記者）

さんにもコメンテーターとしてご参加いただき

【コーディネーター】

ます。それでは、飯沼直樹さんから、村石さん

佐藤 成子

のスピーチを聞いての感想と御自身の今やって

（NPO 法人世界女性会議ネットワーク静岡理事）

いらっしゃることも含めてお話しいただけます でしょうか。

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飯沼 直樹

赤堀 牧子

私たちは、静岡市にで

こんにちは。静岡市母

すね、こども食堂を広げ

子寡婦福祉会の赤堀です。

ていく活動をしている団

お話の中に出てくる女性

体です。やっぱり、貧困

たちが育ってきたんじゃ

は連鎖する部分ってすご

ないかなと思われる家庭

くあります。こども食堂

に 支 援 に 入 っ て い ま す。

は、 も と も と 東 京 で 始

そのお子さんたちにとっ

まった活動ですが、絶対

ては、その今生活してい

的な貧困、今日ご飯食べるものがないっていう

る中だけが、社会であって、それがもう、その

お子さんも、もちろんいらっしゃるんでしょう

子にとっての常識で、普通の私たちが暮らして

けれども、やっぱり多くの場合は、相対的な貧

いる社会とは、まったくやっぱり違うんですね。

困というものの問題が一番大きいです。また、

社会性を身につけられないで、成長していくん

食事の環境の貧困もあります。孤食、孤独な食

だと思います。生活保護とかを受けていれば、

事をする、孤食問題です。貧困にこだわらず、

最低限暮らせる収入、お金は入ってきます。何

問題を抱えている子どもだけを集めるのではな

が貧困かって、やっぱり、人とのコミュニティ

く、まず子ども食堂って楽しいよ、誰が行って

というか、ちゃんとした社会を教えてくれる大

もいいんだよという形でやっています。

人とかの関わりが少なくて、それがすごい問題

こども食堂は、その地元に根付くような形で定

かなあと、今改めて思っております。相談でき

期的にやっていくしかないのかなと思っており

る大人とか相手がいるということが、本当は大

ます。流行りとかブームとかっていう形ででは

事なんだと、今つくづく思っております。風俗

なく、こども食堂ほど、コツコツとそのエリア

とか、すぐに収入が得られる場所に行くわけで

になじむ形でやっていくものはないのかなとも

すけれども、何らかの行政につながれた方は、

思っております。

幸せだと思うんですね。つながったことによっ

コーディネーター はい、どうもありがとうございました。女性 の貧困が、子どもの貧困につながっていくとい う、俗に貧困の連鎖という言葉で表現されてい

受けられるようになったり、相談に乗ってくれ るので、そういう、社会とつながるっていうこ とが、非常に大事だと思いました。

ますけれども、それをどうやったら断ち切れる

コーディネーター

のか。実際、様々な子ども達を集めてケアして

様々子どもの姿や貧困について語られました

下さっている、貧困対策としての子ども食堂と

けど、村石さんコメントお願いします。

いう位置づけもあるかもしれないけれども、そ うばかりではないということです。 それでは、静岡市の母子寡婦福祉会事務局で 働いていらっしゃいまして、日常生活の支援を していらっしゃる、赤堀牧子さんにお話を伺い たいと思います。

３８

て、いろんな支援を受けられたり、生活保護も

村石 多佳子 貧困の女子高生の話、テレビご覧になりまし たか。あれは貧困じゃないっていうような形で、 非常にバッシングがあったのですが、日本人が 描く貧困のイメージっていうのが絶対的な貧困

なんです。しかし、食べることを知らない、き ちんとした生活習慣を知らないとか、遊ぶ機会 を奪われてるとか、学ぶ機会がないとか、そう いう、いろんな機会を奪われているというのが、 今の日本の貧困の現状だと思うんですね。だか ら、そういうところを、もう１回、見つめ直さ なきゃいけない。日本人の子どもってやっぱり 家庭っていうところが絶対的な存在。周りに人 があまりいない家庭で育っているから、親の存 在というのがすごく大きくなっていて、親が駄 目だったら子どもが駄目っていう構図が、非常 に昔よりも強くなっている。絶対的な親以外の 存在が、外にもあるよっていうふうに、いろん な場を与えていくのが、必要なことなんじゃな いかというふうに、取材を通して感じていると ころです。

飯沼 直樹 お子さんの問題って、子どもに問題があるん じゃなくて、その親御さん、あるいは家族、家 庭に問題があることが多い。こども食堂で子ど もへの対応を何とかしようっていうのは、あく までも対症療法でしかなくて、根本的な問題っ ていうのは、その親御さんの問題で何とかしな いと、子どもの様々な問題はクリアできないか なと思っています。

コーディネーター 社会全体として、そういう、頑張れば頑張っ て評価されていく、自分の望む方向に一歩でも 近づいていけるという社会が、今日本にあるだ ろうか。今の社会は、段階的というか階層的に なっていて、そこの横の線から上にもっと上っ ていきたいっていう時に、なかなか上り得ない ものがあるのではないか。村石記者、いかがで すか。

村石 多佳子 階層化社会っていう言葉も使ったりします が、正職員の人ほど結婚するし、非正規の人は 結婚してない率が高い。やっぱり、教育で、そ こで頑張らないと。 我々自身、あんまり、周りに貧困の人がいな いとか、気づかないとかっていうのではなくて、 視点を変えて、もしかしたら困ってる人かもし れないっていうふうに人と接していくっていう ことから、何か始まっていくんじゃないかな あっていうふうに、取材を通じながら感じてい ます。

コーディネーター

「女性と貧困」ということで、このセミナー呼 びかけをしましたところ、こんなにたくさんの 方においでいただいたということは、このテー マにきっと皆さんは、相当興味を持っている、 このテーマが本当に重要なものなんだという認 識を、改めていたしました。 本当にご参加ありがとうございました。たく さんのご意見をいただきましたことにも感謝申 し上げます。

参加者の感想と質問 ①自己責任論で片づけられてしまうとおっ しゃっていましたが、たしかにこの問題は、あ る意味、彼女自身の選択によって招かれた問題 であることは、 否定できません。しかし、 一方で、 そういった選択をせざるを得ない状況があるこ とも、理解しなければなりません。彼女たちに 対する支援は、経済的な支援はもちろんですが、 心のケアや、彼女たち自身の意識を変えていく サポートをしていく必要があると思いました。 ②この「クローズアップ現代」で取り上げてく ださった、この内容そのもの、性風俗に頼りが ちな実態ということについては、今までは、あ

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まり目にすることがなかった。だけれども、そ ういう実態があったんだ。しかも、それがセー フティネットになっているということでいいん だろうか。 ③もっともっと深堀りをしていただいて、今後 とも積極的に放送をお願いします。 ④自分の周りにはそういう人が見当たらない、 本当に女性と貧困と言っているけど、それは実 態なのか。 ⑤男女ともに、これはやっぱり教育、特に一生 を通しての生き方を、学校教育の中で取り上げ ることが大切だ。

4．おわりに 知っていますか？見えていますか？ “ 女性と 貧困 ” は、テーマとして、関心の高さが伺えま した。定員を大きく超えての参加を頂きました。 どのような切り口で議論を展開していくかが 大事なことだと思っていました。貧困と言って もさまざま。北京行動綱領で取り上げられてい たのは、まずは、開発途上国や紛争地域での女 性の貧困であり、次に、経済社会構造の中での 女性の置かれている立場が生み出す女性の貧困 です。この講演会を企画したきっかけは、若年 女性の貧困のテレビ放映でした。その後、子ど もの貧困が子供食堂の各地での開催で見えてき ました。 又、下流老人の本で語られています。この呼 び方に属する老人が増えてきている、つまり、 子どもから高齢者まで、貧困と向き合わなけれ ばならない人たちが確実に増えていると言う事 です。 私達は、どんな家庭に生まれるか、自分で選 択することはできません。人生お金では測れる ものではない！！とは重々わかっていますが、 テレビで語られたこの現実を目の当たりにする と、何とかできないものかと考えさせられます。 女性は最後は、風俗に行けるからいいよ、と男 性に言わせておくわけにはいきません。男女の 賃金格差や、非正規雇用が多い女性達など、経 済社会での構造的な変革が必要なのではないで しょうか。

3．協働団体 ・静岡市女性の会連絡会 ・一般社団法人静岡市母子寡婦福祉会 ・一般社団法人大学女性協会静岡支部

弱者に対する温かさが必要なのに、DV など で悩む女性にはかなり厳しい、冷たい状況です。 それらのために貧困と闘わなければならない女 性達も多くなってきています。シングルマザー にも同様です。社会のセーフティネットの構築 が必要です。まだまだ足りません。政治的ポジ ティブアクションが必要なのではないか。 決して、貧困の連鎖はさせてはいけない。若 い女性達が希望を持てる社会にするためには？

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子ども食堂の拡大は良い事？など、深堀出来ず、 今回はほんの入り口の議論しかできませんでし た。今後ターゲットを絞って、貧困について議 論を深めたいと思っています。 たくさんの質問とアンケートにご協力いただ きました事に感謝いたします。貴重なご意見、 今後の活動に活かしていきます。

（文責 佐藤成子） 紙面の関係でほんの一部しか紹介できていま せん。完成版をご希望の方はご連絡ください。 報 告 書 「 知 っ て い ま す か？ 見 え て い ま す か？ 女性と貧困」 【 発 行 】 ＮＰＯ法人 世界女性会議ネットワーク静岡 代表 守屋秀子 【事務局】 〒 422-8046 静岡市駿河区中島 430-9-305 守屋方 TEL：054-281-4078

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９．小児発達医による講演とパンフルートの演奏会

親のいう事を聞かない子、どうしてでしょうか？ －子どもの発達と行動から子どもを理解する－ 特定非営利活動法人 子ども虐待防止センター・しずおか

代表 井出 志津夫 １．事業目的 子どもの虐待は年々増加傾向にある中、当セ

〈地域における男女共同参画をすすめる講演会〉

ンターで受ける電話相談でも、もしかしたら虐

【実施日時】平成 28 年 10 月 29 日（土）

待のリスクに繋がってしまうのではないかと心 配するケースの相談も多い。 「子どもが言うこと を聞かない」 「子どもをどうしつけたらよいかわ からない」 「育児についていろいろ心配なことが ある」など、子育てに悩む母親の相談に、じっ くり傾聴する中から、今の乳幼児を持つ母親や

午前 10 時～ 12 時 【実施場所】静岡県男女共同参画センター 小ホール 【 対 象 者 】子育て中の家族と子育てを支援する 老若男女 【参加人数】70 名

父親の世代は、少子化時代に育ち、乳幼児との

子育て中の家族 22 名

関わり体験がないままに子育てをしなければな

地域で見守る人たち 4 ８人

らない現状にあり、特に母親の育児不安はスト

内男性 7 人

レスフルにさせているだけでなく、虐待のリス

女性 63 人

クに繋がっているのではないかと思われた。

幼児託児 6 名

この現状から、まず母親や父親が安心して子 育てができる支援、その支援を家族や地域の人・ 子どもを見守る様々な専門職が連携・協働して、 安心して子育てができる環境を提供する必要性 があることを知り、今回の講演会には２つの目 標を立て実施した。 ①子どもの発達と行動について理解を深めるこ とで、養育者が安心して子育てができる。 ②家族や地域で見守り支える老若男女が、自分 たちは地域で何ができるかをそれぞれの経験や 知識を生かした中で考え、地域と連携・協働し 子育て支援を一歩すすめる。

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２．事業内容

３．事業の成果 この講演会を実施する中では、母親や父親が 安心と自信を持って子育てができること。子ど もたちの育つ環境が安心・安全であり、こども が健やかに育つことを保障する環境づくりを参 加者全員が考え、子ども虐待のない地域社会を 築くための動きがここからスタートするという 効果を期待しての講演会であったが、下記のア ンケート結果（抜粋）から目標が達成できたと 考える。 子育て中の家族の感想 ①子どもとの接し方、関わり方がいろいろある ことの話が聞けて自分自身も成長しないといけ ないと感じた。 ②自分の子育てを振り返り反省する点ばかりで した。 ③言い方を少し変えるだけで、子どもの心に希 望の光が灯っていくのだと思いました。 ④肯定的な言葉を発することの重要さを改めて 感じました。今日から一つでも実行に移してい きたいと思います。 ⑤子どもが ADHD なので今後の声掛けの仕方に 気を付けながら育てていこうと思います。 ⑥子どもの行動に注目してよい行動を増やして いくことがよりよい親子関係を作るのだと改め て学びました。 ⑦否定語を使わずに子育てすることを実践して みます。 ⑧こどもの行動に対してこんなことできて当た り前と思い、褒めて育てなかったことを反省し ています。 ⑨肯定的な言い方で子どもと関わり、子どもの 意見を尊重していきたいと思いました。 現場で働く保育者や子育てを地域で見守る人た ちの感想 ①周りの人に肯定的な言い方で子どもと関わ り、子どもの意見を尊重していきたいと思いま ４３

した。

【アンケート結果】

②私は幼稚園に勤務していますが、まとめてお 話していただいたことを職員に、そして保護者 に伝え、信頼関係を大切に築き、大人が子ども の行動に振りまわされることなく、子どものた めに前向きに導くことができるよう努めていき たいと思いました。 ③保育（療育）の現場にいるものとして、必要 なものを考えさせられました。現場に照らし合 わせて今後、また子供たちと向い合いたいと思 いました。 ④中学生を対象に学校関係の仕事をしていま す。本日の講演は現場でも非常に役立つ知識を 教えていただいたと思います。 「そういえばあの 子は？・・」「あの子も・・・」というように今、 関わっている生徒の中にも思い当たる子、教員 の間で手を焼いている子がたくさんいます。そ ういう生徒に関わる身として、活かせる場面が ないか、模索して頑張りたいと感じました。 ⑤否定→肯定に声掛けを変えていくという事は ADHD の子だけでなく、全ての子どもとの関わ りにも繋がっていくことだと感じました。 ⑥保育（療育）の現場にいるものとして、必要 なものを考えさせられました。現場に照らし合 わせて、今後また子供たちと向い合いたいと思 いました。 以上のような多くの声がきかれた。

４．今後の展望 参加者から、今後も引き続き講演会開催の要 望が多くあった「子育てで誰もがぶつかるよう な悩み、イライラ、対処の仕方、子育ての心構え」 などについて、多角面から子育て支援ができる 内容をシリーズで企画・開催していきたいと考 えている。

【講演会プログラム】 9：30 受付 10：00 開会 特定非営利活動法人子ども虐待 防止センター・しずおか 理事長挨拶 静岡県男女共同参画センター 交流会議 理事挨拶

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10：08

講演 「親のいう事を聞かない子 どうしてでしょうか」

－子どもの発達と行動から子ど もを理解する－ 静岡県立こども病院 発達小児科医 小林 繁一 11：35 パンフルートの演奏会

パンフルート 田中 淳子 ピアノ 川崎 昌子

🎶

ロマーナの祈り 童謡メドレー 涙そうそう トロイメライ・・・ピアノソロメモリー コンドルは飛んで行く

５．協働団体 ・しずおか健やか・生きがい支援隊

12：00 閉会 【講演会資料】（抜粋）

託児の様子

４５

平成 28 年度あざれあ地域協働事業実施要綱 １ 趣旨 この事業は、県の委託を受けて、特定非営利活動法人静岡県男女共同参画センター交流会議（以下、「交流会議」という）が 実施する。静岡県内各地域の団体が、地域の自治組織、民間団体、教育機関、企業、市町等と連携、協働して、男女共同参画 の理解を促進するために行う事業を助成する。

２ 定義 この要綱において、男女共同参画とは、男女が性別にかかわりなくその個性と能力を十分に発揮する機会が確保されること により、社会の対等な構成員として自らの意思により、職場、学校、地域、家庭その他の社会のあらゆる分野における活動に 参画し、ともに責任を担うことをいう。

３ 実施主体 各事業は交流会議との共催となる。

４ 事業内容 ①主題 協働による地域の男女共同参画推進事業を行う。 ②実施内容 次の A ～ C の事業をア～エのテーマで実施すること。 【事業内容】 A 地域において男女共同参画を進める研修会、講演会、意見交換会等の開催 （開催規模は参加者数 30 人以上、開催時間は 2 時間程度を目安とする） B 男女共同参画啓発誌等の作成・発行 （製本をし、発行部数は 200 部以上とする） C 男女共同参画の視点を入れた地域の課題解決のための調査・研究 【テーマ】 ア 政策や方針の決定の場における女性の参画拡大 イ 男女双方にとってのワーク・ライフ・バランスの実現 ウ 男女共同参画推進による地域力の強化 エ 生活上の困難や男女の暴力に関する課題への対応 ③募集対象及び募集団体数 地域の自治組織、民間団体、教育機関、企業、市町等と連携協働して②の事業を実践する静岡県内の地域で活動している 団体、９団体程度。

５ 助成の対象及び助成額 ①助成の対象 あざれあ地域協働事業に要する経費 計上できる経費は事業費、運営費とする。 事業費・・・謝金、交通費、印刷製本費、使用料 運営費・・・事務費、役務費 ②助成額 １事業 上限 15 万円

６ 実施時期 平成 28 年８月～ 12 月

４６

７ 応募方法 ①の書類を②の締切日までに交流会議事務局まで送付のこと。 ①提出書類 A 応募申込書（様式第１号） B 収支予算書（様式第２号） C 実施団体の概要（様式第３号の１） D 協働団体の概要（様式第３号の２） ②募集締め切り 平成 28 年６月 23 日（木）

８ 決定 選考委員会による書類選考の上、応募団体のプレゼンテーションにより決定し、通知する。

９ 事業計画書の提出 事業実施日時等詳細が確定したら、下記書類を提出する。 ①事業計画書（様式第４号） ②ちらし等がある場合は添付のこと。

10 変更の承認申請 事業内容の変更（軽微な変更を除く）、事業を中止または廃止しようとする場合は、決まり次第下記書類を提出し、交流会議 代表理事の承認を得なければならない。 ①事業計画変更承認申請書（様式第６号の１） ②変更事業計画書（様式第６号の２） ③変更収支予算書（様式第２号）

11 事業報告書の提出 事業完了後、速やかに事業報告書類を提出する。 ①事業報告書（様式第５号） （事業実績のわかるチラシ、写真、資料を添付のこと） ②収支決算書（様式第２号） （収支に関する領収書等関係書類も添付のこと）

12 事業費請求の手続き 事業報告書類提出後、交流会議事務局において、収支決算書の内容を審査し、事業費確定通知書を送付する。 通知した日から起算して 10 日以内に下記の書類を提出する。 ①請求書（様式第７号の１）

13 事業報告会 すべての団体の事業終了後、事業報告会を開催する。各団体は、事業報告会に出席し、事業の報告をする。 ※事業報告会 平成 29 年２月 15 日（水） あざれあで開催予定

14 問合せ、書類提出先 特定非営利活動法人 静岡県男女共同参画センター交流会議事務局 〒 422-8063 静岡市駿河区馬渕 1-17-1（静岡県男女共同参画センターあざれあ３F） TEL：054-250-8147 FAX：054-251-5085 E-mail：azareachiiki@gmail.com URL：http://www.azarea-navi.jp/ （関係書類ダウンロード先）

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平成 28 年度

あざれあ地域協働事業 実績報告書 平成 29 年２月 15 日発行 【編集・発行】特定非営利活動法人 静岡県男女共同参画センター交流会議 〒 422-8063 静岡市駿河区馬渕 1-17-1 TEL：054-250-8147 FAX：054-251-5085 E-mail：azareachiiki@gmail.com URL：http://www.azarea-navi.jp/ 【 印 刷 】株式会社 竜南写植

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