Architecture Portfolio|Daisuke Kobayashi|小林大介|2018|20 Works

Page 1


DA I S U K E KO B AYA S H I 20WORKS 2018


00.Self Introduction Biography/ Foreign Activity/ Design Policy/ Awards

文 化 の 更 新

U p d a t e

C u l t u r e s

01. 都市の依代 /02.COMMUNICATION LANTERN HALL / 03. みちづくりの家々 /04.Dressed in the White Silk/ 05.Waste Land/ 06. 茶室パビリオンの実施 /07. 一枚の紙から作る茶室

都市リサーチから始まる設計 D es i g n

b a s ed

o n

r e s e a r c h

08. 神田警察通り賑わい社会実験 /09. リパイピング・シティー / 10.Residential Highrise Research/11.Rethink タワマン /12. フィリ ピンにおけるスクワーターエリア開発 /13.Exploring Waterfront

自然と建築の曖昧な境界 B o u n d a r y

w i t h

N a t u r e

14. 東京開墾 /15. 蠢く丘 / 16. 自然と学びのパッチワーク /17.microcosmos/ 18.Interactive cellular Apt./19. 明暗生死

Other Works 2 0 . K e i o A r c h i t e c t u r e Ye a r b o o k / A r c h i t e c t u r e P h o t o


F o r e i g n A c t i v i t y

B i o g r a p h y

小林 大介 Daisuke Kobayashi 1993

名古屋市生まれ

2013-2016

愛知県立旭丘高等学校

2013-2017

慶應義塾大学理工学部

2017-

慶應義塾大学大学院 ダルコ・ラドヴィッチ研究室

2013 年 [ フィリピン ] スラム開発 NG O 活動 2014 年 [ フィリピン ] スラム開発 NG O 活動 2014 年 [ フランス / スイス / ドイツ / ベルギー ] 慶應建築海外研修・ワークショップ 2015 年 [ シンガポール / マレーシア ] 建築旅行 2016 年 [ クロアチア ] ヴィス島ワークショップ・シンポジウム 2 0 1 6 年 [ オーストリア / イタリア / フランス / スイス ] 建築旅行・ヴェネツィアビエンナーレ 2017 年 [ シカゴ / ニューヨーク ] 建築旅行

A w a r d s

せんだいデザインリーグ 13 位 ( 予選 9 位 ) CLT アイデアデザインコンペ 優秀賞

「都市の依代」

「リパイピング・シティー」

「東京開墾」

日本デンマーク国交 150 周年記念 建築デザインコンペ 優秀賞

長谷工住まいのデザインコンペ 佳作

慶應建築展 最多得票 福岡デザインレビュー 75 選

o rk vic a D do Ra o tsu o Te nd Ko

o uy a z Kaejim S

o ok a Sh kuy Fu

bu a an a M hib C

g ka ua ru uda h a S an H k Y u Ts

o o ik ac de nh ata As ihi e S ak sh N Yo

T Vdai n Se ge hi as oe s a t M Mo


D e s i g n

文化

「まちを再解釈してできる建築」

を更新する

研究室の特徴でもある 都 市 ス ケ ー ル で の リ サ ー チ を 活 か し な が ら 、 そ の 場 所 に 根 付 い た 文 化 や 自 然 環境 を 新 し い 形 で 次 世 代 に 受 け 継 ぐ よ う な 建 築 の 設 計 を 目 指 す 。

09

学部 4 年

修士 1 年

死 生 計 ン 暗 場の設 マ 案 ワ ティ提 use計 . 明 葬儀 15 産院と nk タミュニ s Ho宅の設 i コ 助 r 住 be 集合 Silk eth 部の 上 m 設 u . R ョン ite ョン施 14マンシ n Sl Wh ッシ ー ワ lde タ o h e のファ n t 参道 .G 13 di 表 se r es .D 12 丘 く 課題 . 蠢 ジオ nd 11 スタ e Laル施設 t ク as リサイ .W の 10 ランダ 依代計 オ の の設 市 神社 型 ー . 都 都市 ィ 発 09 テ ア開 シ エリ 庵 ・ ー 折 設計 グ ワータ . 紙 室の 08 茶 ピン島スク イ ブ パ セ s .リ mo 築 t 07 os と建 oc 環境 rojec施工 icr 室 e P の茶 t .m n us アで 06 Ho ロアチ erfroの設計 t 設 ea ク Wa 大学施 Apt.題 .T 05 r 計課 ing ペ・ ula 宅設 lor コン xp 研究室 cell集合住 ーク題 課 .E 計 ワ ve 設 04 発 チ 校 cti 学 開 動 ッ er a ア O活 パ 小 nt リ NG の .I エ 協力 び ー 際 タ 生国 ー 学 03

02

04

.自

に基づく設計

15 11 03

02

調査

14

01

07

13 01

学部 3 年

. セ

P o l i c y

10 08 12 05

06

自然

との境界

「みちづくりの家々」

「microcosmos」

「Rethink タワマン」

ポラス学生建築デザインコンペ 佳作

キルコス国際設計コンペ 佐々木勝敏賞 金賞

シェルターインターナショナル 学生設計競技 2017 31 選

" 都市化の中の神社に関する研究 " 24th ISUF Internatinal Conference BOOK OF ABSTRACTS 掲載

i hi ak e s i u a sh n k Yo ama Ta nak Y Ta iraawa a T iz sh Ni

ki yu a k o Ta Su

u its m mi i sh a To Min

yo zu a a m K eji S ko e Yo aik k Ta o ac de As ihi sh Yo

rii o Ho ihir Ysh


Ⅰ Works

文 化 の 更 新 U p d a t e

C u l t u r e s

21 世紀の文化

概念の 転 換 こ れ ま での文化

最新の 技 術

私は建築の設計を通して文化をいかに更新していくか と い う こ と に 興 味 が あ り ま す。 そ れ は、 文 化 を 保 存 す る こ と と は 異 な り、 そ の エ ッ セ ン ス を 2 1 世 紀 的 に 再 解 釈 す る こ と で、 新 し い 形 態 を 与 え て 受 け 継 い で い く と い う こ と で す 。 文 化 の 更 新 に あ た っ て、 既 成 概 念 を 根 本 か ら 疑 う こ と、 更 新 に 相 応 の 技 術 を 用 い る 知 識 が 必 要 に な り ま す。 そ れ ぞ れ の 地 域 に 根 付 い た 文 化 を 更 新 し て い く こ と は、 ど の 都 市 も 見 分 け が つ か な い ほ ど に モ ダ ニ ズ ム の 影 響 を 受 け て し ま っ た 現 代 に お い て、 改 め て 都 市 が 地 域 性 を 取 り 戻 す た め の 大 切 な 1 つ 手 段 で す。 こ の 章 に 掲 載 さ れ て い る 7 作 品 は 国 内・ 国 外 の 文 化 の 更 新 を テ ー マ に し た 作 品 で あ り 、 特 に 卒 業 設 計 で あ る「 都 市 の 依 代 」 で は 神 社 と い う か な り 保 守 的 な プ ロ グ ラ ム で さ え、 都 市 化 の 中で新しいビルディングタイプの創出が必要である可能 性を示唆しています。


01

よ り し ろ

都市の依代 高密都市における神社建築の継承 卒業設計 / 都市型神社 / 銀座

02

Communication Lantern Hall

03

みち づ くり の家 々

04

Dressed in the White Silk

05

Waste Land

06

茶 室 パ ビ リ オン の実 施

07

一 枚 の 紙 から 作 る茶 室

カンファレンスホール / コペンハーゲン

みちのある集合住宅

ファッション施設 / 表参道

リサイクル施設としてのアゴラ / アムステルダム

実施作品 / クロアチア ビス島

2 畳の茶室 / 横浜


01 と

修士 1 年 /2017

よ り し ろ

都市の依代 高密都市における神社建築の継承

Ⅰ U p dat e C u l t u re s

敷地は銀座。都市化の波に耐え、残ってきた小さな神社を再建し、高密 都市での新しい神社建築の在り方を考える。狭小の敷地に神社を建てるた め、ペンシルビルのボリュームに境内のプログラムを立体化していく。素 材として CLT を用い、構造体が式年遷宮を行うことで部分的な更新を繰り 返しながら建築自体は半永久的に残り続ける。日本一の商業地に CLT によ る高層建築を建設することで新しい木材利用の文化を全国に発信するとと もに、銀座は神社本来の空間的特徴である奥性とコミュニティの中心とし ての機能を取り戻し、オフィスワーカーたちはせわしない日々の中で私事 を省みる時間を手に入れる。 仙台 デ ザ イ ン リ ー グ ファ イ ナ リ ス ト 補 欠 ( 13 位 / 352 作 品 ) 予選 投 票 9 位 エス キ ス 塾 選 出 作 品 ( 10 作 品 ) 福岡 デ ザ イ ン レ ビ ュ ー 75 選 本選 審 査 2 票 獲 得 ( 上 位 25 位 / 223 作 品 ) CLT ア イ デ ア デ ザ イ ン コ ンペ テ ィ シ ョ ン 優 秀 賞 慶應 建 築 展 全 学 年 中 最 多得 票 仙台 放 送 「 未 来 を 彩 る 僕 らの 建 築 」 出 演

計 画 / 縮小する神社を都市型神社に更新する

境内の立体化 C LT の利用

敷 地 / 銀座 8 丁目はちかん 3110 ビル

配置図 1:2500

本提案は銀座8丁目のはちかん 3110 ビルを敷地とした建て替え案であ る。敷地は間口 6m、奥行 21m ととても細長く、外堀通りに面した立地になっ ており、現在はビルの中にクラブやレストラン、オフィスなどがテナント を借りている。



銀座に残る 20 の神社

b ac k g r ou n d

銀座には 20 近くの神社があり、そのうち 13 の神社が一年を通じて参拝が可能です。今回 はそのうちのひとつ、八官稲荷神社を敷地とし設計活動を行います。八官稲荷神社は銀座で 2 番目にビル化した神社であり、現在はビルの屋上に鎮座し、1 階部分に参拝ができるよう賽 銭箱が設けられていますが、神主が亡くなってしまったこととビルの老朽化によって今後の 行く末が案じられています。

photo

04

05

no. name

01 あづま稲荷神社

02 朝日稲荷神社

03 演舞場稲荷神社

04 八官稲荷神社

05 宝童稲荷神社

06 宝珠稲荷神社

07 歌舞伎稲荷神社

08 三囲神社

09 三輪神社

10 龍光不動尊

11 幸稲荷神社

12 豊岩稲荷神社

13 安平神社

11

09 12 08

10

01 02

07 06

13

03

s ite a n a l y si s

周辺環境

八官神社は銀座 8 丁目に存在し、新橋や日比谷にも近く、飲食店が周囲に多いとともに、 オフィスやクラブにも囲まれ、昼夜を問わず人通りがあります。出勤前のクラブのお姉さん も仕事前に自身の仕事の成功を祈りにくるなど周辺地域に根付いた神社です。1 年に 1 回、 銀座の神社をめぐる銀座八丁めぐりというイベントもあり、その参拝神社の 1 つとして選ば れたこともあります。

新橋

商業の中心 オフィス・クラブ

下 ード

・レ

スト

ラン

卒業論文のリサーチフロー

resea r c h

はじめに、銀座にある既存の都市型神社の空間の質を定量的に把握するため、論文の中で 銀座にある神社を数量化三類をつかって分類し、それぞれの分類に対する考察を行いました。 1. Selection of research object

2. Data collection

3. SPSS analysis

4. Cluster analysis

5. Discussion Secularized

2

5-2. Cluster analysis

Sample score Ad

× 13

73m

01. Adsuma Inari Shrine

As

Hj

378m

06. Hoju Inari Shrine

Mm

48m

08. Mimeguri Shrine

Ry

40m

10. Ryuko Fudoson

437m

03. Enbujo Inari Shrine

Hd

115m

05. Hodo Inari Shrine

Ka

352m

En

140m

02. Asahi Inari Shrine

Ha

193m

04. Hachikan Shrine

07. Kabuki Inari Shrine

Mw

70m

09. Miwa Shrine

Sa

To

111m

11. Saiwai Inari Shrine

Ya

32m

Based on the sample score, cluster analysis

× 10

× 13 v e r. 2 3 . 1 3 s h r i n e s w e r e c l a s s i f i e d i n t o 4 t y p e s a s (group average method) was conducted by SPSS

12. Toyoiwa Inari Shrine

No.

Ry

Distance from Chuodori

Shrine name

scatter diagram in Fig.5-7 and this is a result of

Fig.4-8 Data: Distance from Chuodori 26

this analysis. As shown in Fig.5-7, shrines in Ginza

To

1.5

Mm Mw

shown in Fig.5-6. This data was overlapped with

Short name

Map

368m

13. Yasuhira Shrine

1

[ Shrunk / Seculatized ] Type

Ad

[ Retained / Seculatized ] Type

0.5

can be classified into four types after all. Four types are [ Shrunk / Isolated ] type, [ Shrunk /

-2

-1.5

-1

-0.5

0

As

0.5

1

-0.5

Ad

73m

01. Adsuma Inari Shrine

As

140m

02. Asahi Inari Shrine

Ha

193m

04. Hachikan Shrine

352m

07. Kabuki Inari Shrine

48m

08. Mimeguri Shrine

Ya

70m

09. Miwa Shrine

Sa

111m

11. Saiwai Inari Shrine

Ya

To

32m

12. Toyoiwa Inari Shrine

Short name

Map

368m

13. Yasuhira Shrine

Shrine name

Outer environment

Fig.4-8 Data: Distance from Chuodori 26

Ad

As

Middle 01. Adsuma Inari Shrine

Low 03. Enbujo Inari Shrine

Hd

Hj

High

Low 06. Hoju Inari Shrine

05. Hodo Inari Shrine

Ka

Mm

Low

Mw

High

2

-1.5

× Kenji Ishii

[ Shrunk / Isolated ] Type

Shrunk

-2

Isolated

Retained

Fig.5-7 Shrines in SRSI Axis

High 09. Miwa Shrine

08. Mimeguri Shrine

Ry

Sa

High 10. Ryuko Fudoson

En

Low 02. Asahi Inari Shrine

Ha

Low 04. Hachikan Shrine

07. Kabuki Inari Shrine

Ginza

Ka

[ Retained / Isolated ] Type

Distance from Chuodori

No.

Sample score

En

-1

Hj

Mw

1.5

To

Low

High 12. Toyoiwa Inari Shrine

11. Saiwai Inari Shrine

Ya

Short name

High land price Middle land price

Map

Low land price

Low 13. Yasuhira Shrine

No.

Land Price

Shrine name

Location of shrines Legend

Fig.4-11 Data: Land price 28

Ad

As

Indirect 01. Adsuma Inari Shrine

Hj

Direct 09. Miwa Shrine

Sa

Indirect 12. Toyoiwa Inari Shrine

Short name

Road

(Cars can’t enter)

Narrow Street

Connection Diagram

Connection type

No.

51

To

Indirect 11. Saiwai Inari Shrine

Ya

Direct

× Toru Funakoshi

Mw

Corner 08. Mimeguri Shrine

Ry

Corner

(Cars can enter)

Location of shrines

Shrine name

Legend

Fig.4-13 Data: Connection to the road 30

Ad

As

Between 01. Adsuma Inari Shrine

Hj

Between

Between 06. Hoju Inari Shrine

05. Hodo Inari Shrine

Ka

Mm

Attached

Mw

Rooftop

Rooftop 09. Miwa Shrine

08. Mimeguri Shrine

Ry

Sa

Rooftop 10. Ryuko Fudoson

Attached 03. Enbujo Inari Shrine

Hd

Between 04. Hachikan Shrine

07. Kabuki Inari Shrine

En

Rooftop 02. Asahi Inari Shrine

Ha

Ad

To

Between

Buried

Boundary space

12. Toyoiwa Inari Shrine

11. Saiwai Inari Shrine

Ya

Secularized

Isolated

En

Ka

Ha

Sa

As

Hd

To

Mm

Mw

Ry

Hj

× Mitsuru Yamaguchi

Fig.5-6 Categorization of shrines

Relation type

No.

Shrine name

Fig.4-16 Data: Relation with the building 32

Ad

As

No data

En

No data

01. Adsuma Inari Shrine

No data

02. Asahi Inari Shrine

4 types

03. Enbujo Inari Shrine

Ha

Hd

No data

Hj

No data

04. Hachikan Shrine

En

No data

06. Hoju Inari Shrine

05. Hodo Inari Shrine

Ka

Mm

Mw

No data

07. Kabuki Inari Shrine

09. Miwa Shrine

08. Mimeguri Shrine

Ry

10. Ryuko Fudoson

Sa

To

12. Toyoiwa Inari Shrine

11. Saiwai Inari Shrine

Ya

50

Short name

No data

Photo

No.

13. Yasuhira Shrine

Shrine name

Fig.4-18 Data: Signboard

× Nobuhiro Suzuki

34

Ha

Ad

As

3.4m 2 01. Adsuma Inari Shrine

1.5m 2 04. Hachikan Shrine

22m 2 06. Hoju Inari Shrine

Mm

Mw

67m 2

10 data

340m 2 09. Miwa Shrine

08. Mimeguri Shrine

Ry

Sa

83m 2 10. Ryuko Fudoson

To

4.3m 2

2.2m 2 12. Toyoiwa Inari Shrine

11. Saiwai Inari Shrine

Ya

Short name

Map

70m 2 13. Yasuhira Shrine

Area size(m 2) No.

Shrine name

Secularized

Fig.4-21 Data: Area size 36

Ad

As

Shrubbery 01. Adsuma Inari Shrine

No.

As

02. Asahi Inari Shrine

Double 03. Enbujo Inari Shrine

Hd

Hj

Close

Distance 06. Hoju Inari Shrine

05. Hodo Inari Shrine

Ka

Mm

Close

Mw

None

Close 09. Miwa Shrine

08. Mimeguri Shrine

Ry

Sa

To

Close

None

potential f or ur ban agr icultur e and cultural a n d t h e r e i s a p o t e n t i a l t o e x p a n d s a c r e d

None

Inner environment

1

[ Shrunk / Seculatized ] Type

Ad

[ Retained / Seculatized ] Type

0.5

12. Toyoiwa Inari Shrine

11. Saiwai Inari Shrine

Ya

Short name

Hd

Photo

Torii type

Distance 13. Yasuhira Shrine

No.

Shrine name

40

En

03. Enbujo Inari Shrine

Hj

Stone 06. Hoju Inari Shrine

Mm

Mw

Tile

Grass

07. Kabuki Inari Shrine

Shrunk

-2

-1.5

-1

Sa

To

Stone pavement

0

0

As

0.5

Sample score

2

4. [ Retained / Isolated ] Type (15% )

I f t h e c o n n e c t i o n f r o m g r o u n d r e v e l t o If festival can happen around these shrines, rooptop shrines are improved, there is a it can contribute to improving connection potential f or mor e activities.

× Fumihiko Maki

× Shigemori Kanazawa

of local community. Fig.6-9 Future scenario of urbanized shrines

Texture type No.

Shrine name

Fig.4-25 Data: Ground texture 42

Hj Ad

As

-1

En

En

none

none

none

none

01. Adsuma Inari Shrine

none

02. Asahi Inari Shrine

Hd

Ya

Hj

none

none

none

04. Hachikan Shrine

none

06. Hoju Inari Shrine

05. Hodo Inari Shrine

Ka

Mm

Mw none

none

none

none

07. Kabuki Inari Shrine

none

09. Miwa Shrine

08. Mimeguri Shrine

Ry

Sa

To

none

none 10. Ryuko Fudoson

12. Toyoiwa Inari Shrine Short name

Offertory box

Chozusya No.

-1.5

[ Shrunk / Isolated ] Type

[ Retained / Isolated ] Type

none

11. Saiwai Inari Shrine

Ya

13. Yasuhira Shrine

Ka

none

03. Enbujo Inari Shrine

Ha none

none

Lantern

57

Sculpture Shrine name

Fig.4-27 Data: Elements 44

YA

13 shrines were selected as the research object

1.5

Ha

Short name

Photo

Stone 13. Yasuhira Shrine

Sa

1 Sa

Tile 12. Toyoiwa Inari Shrine

11. Saiwai Inari Shrine

Ya

-0.5

-0.5

09. Miwa Shrine

08. Mimeguri Shrine

Ry

Stone 10. Ryuko Fudoson

Retained

Stone pavement

Hd

Asphalt 05. Hodo Inari Shrine

Ka

Tile

Shrunk

As

Coating 02. Asahi Inari Shrine

Ha

To

3. [ Retained / Secular ized ] Type ( 23% )

Fig.4-24 Data: Torii

Ad

Tile

Asphalt 04. Hachikan Shrine

Sequence

atmosphere to the cities.

f acilities.

To

1.5

Mm Mw

En

Double / Close

Ha

Close 04. Hachikan Shrine

07. Kabuki Inari Shrine

01. Adsuma Inari Shrine

Ry

2

Ry

Shrine name

38

Close 01. Adsuma Inari Shrine

2. [ Shrunk / Secularized ] Type (23% ) 1. [ Shr unk / I solated ] Type ( 38% ) If these shrines locate on rooftop, there is a S h r i n e s c a n b e l a c a t e d o n s m a l l s t r e e t s

Secularized Sample score

To

None 12. Toyoiwa Inari Shrine

Short name

Photo

Greenery type Fig.4-22 Data: Greenery

10. Ryuko Fudoson

Mw

2 qualities

Mw

Tree 09. Miwa Shrine

Sa

None 11. Saiwai Inari Shrine

Ya

Tree 13. Yasuhira Shrine

Ad

Mm

Hj

Tree 06. Hoju Inari Shrine

Mm

Tree 08. Mimeguri Shrine

Ry

Tree 10. Ryuko Fudoson

None 03. Enbujo Inari Shrine

Hd

Hedge 05. Hodo Inari Shrine

Ka

None 07. Kabuki Inari Shrine

En

Hedge 02. Asahi Inari Shrine

Ha

None 04. Hachikan Shrine

13 shrines

Retained

Ka

Hj

5.5m 2 05. Hodo Inari Shrine

5.7m 2 07. Kabuki Inari Shrine

7.3m 2 03. Enbujo Inari Shrine

Hd

Ka

Hj

En

64m 2 02. Asahi Inari Shrine

Ha

Hd

× Kaoru Matsumiya

Ya ④

Short name

Relation Diagram

Open 13. Yasuhira Shrine

As

Ad

Scientific analysis

× Shigenobu Nakayama

Direct 06. Hoju Inari Shrine

Mm

Corner

10. Ryuko Fudoson

13. Yasuhira Shrine

Corner 03. Enbujo Inari Shrine

Hd

Indirect 05. Hodo Inari Shrine

Ka

07. Kabuki Inari Shrine

En

Corner 02. Asahi Inari Shrine

Ha

Direct 04. Hachikan Shrine

× Yoshiharu Tsukamoto × This Research

Ha

437m

378m

06. Hoju Inari Shrine

Mm

Ry

40m

10. Ryuko Fudoson

Hj

En

Sa

03. Enbujo Inari Shrine

Hd

115m

05. Hodo Inari Shrine

Ka

Urbanization

Hd Retained

and [ Retained / Isolated ] type.

0

Shrunk

Secularized ] type, [ Retained / Secularized ] type

Data collection and analysis were conducted for each shrine

Isolated

Each elements were integreted into two axes

-2

Isolated

Fig.5-7 Shrines in SRSI Axis

Shrines are classified into four types from the collected data 51

Future scenario was discussed for shrines in Ginza and also in other area

× Atsushi Ueda


既存の神社の空間要素分析 Secularized

2

Sample score

Ry

To

1.5

Mm Mw

1

[ Shrunk / Seculatized ] Type

Ad

[ Retained / Seculatized ] Type

0.5

Hd -2

-1.5

-1

-0.5

0

0

As

0.5

1

-0.5

Hj Ya

-1

Sa

1.5

Sample score

2

Shrunk

銀座の 13 の神社に対して、文献調査をもとに神社を形成する 10 の要素 ( 中央通りからの 距離 / 地価 / 接道状況 / 周辺ビルとの関係性 / 看板の有無 / 面積 / 緑化 / 鳥居 / 地面の素材 / 設備状況 ) に関するフィールドワークを行いました。それぞれの項目に関して定量的にグラ フを用いて考察を行ったあと、いくつかのタイプに分類し、数量化三類を用いて、神社内の 要素を数量化し 2 軸にプロットしていきました。 その結果、神社は銀座中央通りを中心とした、賑わいのあるエリアへの近さを評価軸とす る Seculerized/Isolated 軸と都市化の流れの中で、どれだけ今までの神社の要素をたもってい るかを評価軸とする Retained/Surunk 軸の 2 軸上にプロットされ、その類似性から Shrunk/ Isolated タ イ プ、Shrunk/Secularized タ イ プ、Retained/Secularized タ イ プ、Retained/ Isolated タイプの 4 つのタイプに分類されることがわかりました。 対象敷地となっている八官稲荷神社 (Ha) は Shrunk/Isolated タイプに分類されており、中 央通りから比較的離れた地域にありながら、ビル化してしまったことでかなり一般の人が抱 く神社らしさというものを失ってしまっていることがわかります。 今回の設計では神社らしいエレメントをただ置きなおすだけでなく、神社のエッセンスに ついて再考し、それを基に立体化することで、都市の中に適応しながらも神社らしさを伴っ た空間設計を心掛けました。

Retained

resear c h

Ha

En Ka

-1.5

[ Shrunk / Isolated ] Type

[ Retained / Isolated ] Type

-2 En

Ka

Main photo

01

Ad 02

As 03

En 04

Ha 05

Hd 06

Hj 07

Ka 08

Mm 09

Mw 10

Ry 11

Sa 12

To 13

Ya

Ha

Photo 1

Sa

As

Photo 2

Ad

Photo 3

Hd

To

Photo 4

Mm

Photo 5

Mw

Ry

Hj

Ya

Distance from Relatin with Relatin with Land price the main road buildings Sign board Chuodori

Isolated

Area size

Greenery

Torii

Ground Texture


design flow

境内の解体と再構成

境内を立体化するにあたり、境内の機能の解体・再解釈・再構築を行います。まず初めに、 神社の境内を機能的な観点からから信仰の場、まちと繋がる場、余剰空間の 3 つに分解し、 これらを神社の構成要素であると解釈します。信仰の場は神社の中心でもある信仰のための 空間であり、参道と拝殿等から出来上がります。まちと繋がる場は神社の持つ地域性を象徴 する場です。信仰に加え、幼稚園など児童のための施設や式場などのイベントを行う場があ ることで地域と結びつきます。最後にそれらを繋ぐ余剰空間です。鎮守の森として、地域の 自然として意味があるとともに、こどもの遊び場としても機能します。都市の依代では、ま ちと繋がる場と余剰空間を再解釈し、周辺環境を考え、まちと繋がる場としてオフィスワー カーが仕事前に子供を預けることができる託児所やビジネスミーティングで利用可能な商業 寄合所、余剰空間に託児所に子供を預ける親の交流場と仕事の合間に休息をとれる休憩所を 設け、都市の中でコミュニティの中心としてこの神社が機能するよう配慮しながら境内を立 体化し、28 枚の CLT 壁によってまるで鎮守の森のようにそれらを繋ぎこむことで境内を立体 化しました。 信仰の場

展望所

( 参 道 + 拝殿 )

都市の中心から皇居方面を望む

解体

まちと繋がる場

余剰空間

( 幼稚園・宝物館・式場等 )

( 休 憩・子供の遊び場 )

水盤舎 水上を歩き都市の生活から身を清める

社務所 業務の管理、 御籤等の販売 再解釈

信仰の場

オフィスワーカーの託児所

親たちの交流の場

( 参 道 + 拝殿 )

会議のできる商業寄合所

まちの休憩所

お御籤所 昇進や昇級の先行きを占う

立体化

神楽殿 神と銀座の人を繋ぐ奉納舞楽の場

二の鳥居

積層する境内

神輿庫への道程にある

接続

まちの休憩所 勤労の合間にひとやすみ

C LT 壁 に よ っ て 包 み 込 む

森の境内 託児園に子供を預けた親たちの交流空間 spat ia l i t y

奥性の獲得

この神社は 28 枚の壁の連続によってできています。一つ一つの壁は人の歩幅間隔で配置さ れており、一歩一歩あゆみを進めるにつれて境内は次第に景色を変えていきます。これによっ て、一の鳥居から拝殿までの道のりに水平的な奥性が生まれ、単なるボリュームの積層とし てのペンシルビルでは味わうことのできない空間体験を狭小の敷地で実現させます。

昇進の階段 出世につながると由緒のある階段

一の鳥居

750mm

都心の生活から神域への結界

人 の 歩 幅 を 単 位として

ペンシル ビ ル の ボ リ ュ ー ム で は

この建築では

壁 を 配 置 し ていく

水平的 な 空 間 変 化 が な い

奥性のある空間が実現される


遙拝所 御神体化した空間を拝む拝殿

三の鳥居 遙拝殿への入り口

絵馬所 仕事の目標や祈りを奉納する

展望所 都市の中心から東京湾を望む

物見所 仕事後に奉納娯楽を楽しむ

まつり神輿庫 目標達成祈願祭の神輿を保管

商業寄合所 商業者の交流の場

お手洗 洞窟の境内 子供が遊ぶ洞窟

託児園 仕事前に子供を預ける

0

2

4

6

10 (m)

断面パース 1:120


f u n ction a n d a b str action

境 内 の 機 能 と 抽 象 化された空間

一の鳥居から遙拝殿まで、だんだんと階段を上るにつれて俗世からかけ離れていくように 機能が配置されています。地上部分にはオフィスワーカーが通勤前に子供を預けることので きる託児所が入っており、境内からは子供の遊び声が漏れ出します。上に進むにつれて神事 を奉納する神楽殿などの神社ならではの機能が顔を見せ、水盤舎で身の穢れを払った後に、 遙拝殿で祈りを捧げます。 それぞれの機能は連続して配置された CLT パネルの上に展開され、これが奥性を生んでい ます。頂上部は神社の拝殿でよくみられるカテナリー曲線を用いており、これが祈りを天へ と届けてゆきます。


託児園

商業寄合所 まつり神輿庫

お手洗

二の鳥居 まちの休憩所 森の境内 一の鳥居

GL+750

GL+12500

GL+8300

GL+16000

絵馬所 物見所 遙拝所

水盤舎 三の鳥居

社務所

神楽殿 展望所

平面図 1:300

お御籤所

GL+22000

GL+29000

GL+33000

GL+37800

0

2

4

6

10 (m)


2 8 枚 の C LT に よ る 建 築

material

1 . 銀 座 の 地 域 性 と C LT

2. 都市部での木材活 用

江戸時代から続く木材との関わり、新しい文化を 受容して発信する力、これからも続くであろう都市 化を考えると銀座の地域的特性と CLT 材がマッチす ることがわかる。

木材は光合成によって空気中の二酸化炭素を吸収 するため、空気中の炭素は木の中で固定される。こ うして育った木を長く使うことでサイクルを伸ばす ことで空気中の CO 2 低減に貢献する。

木材との関わり

受容力

江戸時代から銀座周辺の水 運を利用した製材文化があり、 木挽町という町名が残る

マクドナルドやスターバックス、 宝くじをはじめとして新しいものを 多く受け入れてきた経緯がある

都市化

CLT panel no

発信力

建設スパンの短い都市部に CLT を導入することで木材受 容をさらに加速できる

日本の商業の中心であり情報 発信力の強い銀座は新しい 文化を広める拠点となり得る

CLT 材

日本の木材自給率は減少を続けている

30%に留まる日本の木材自給率

3 . 間 伐 材 利 用 と サ ス テ ナ ビ リ ティ

4. 都市建築から地方 雇 用 を 拡 大 す る

都市における木材利用は喫緊の課題であり、木材 自給率を底上げし、山林の再生をすることが国の方 針でも定められつつある。本提案では文化の発信地 である銀座から、都市の中での新しい木材利用の在 り方を発信する。

都市の建築に CLT を積極的に持ち込むことで林業 と木材産業を活性化し、都市の建築が地方の雇用拡 大を刺激するという建築における新しい都市と地方 の関係性を創成する。

銀座の CLT を中心に回る環境サイクル 森林の炭素吸収

炭素固定

地方の森林 B 材 ( 中質材 )

炭素排出

CLT panel no.

A 材 ( 良質材 )

ラミナ (CLT の原材料 ) 工場

C ・ D 材 ( 低質材 )

製材工場

木質バイオマス発電所

木材供給

電力供給

森林から搬出 CLT パネル工場 銀座の CLT 建築

CLT パネルの供給

CLT panel no

5. ラジエーター式放熱

6. 軽量化と震災対応

CLT パネルが並ぶことによってできたこの建築は、 ラジエーターのような形状を持ち、一般の建築より 格段に表面積が大きい。この特徴を生かし建築表面 から多く排熱することで、ヒートアイランド現象の 中でも涼しい環境を作ることができる。

軽量な CLT を用いることで地震の際の崩壊リスク を低減し、有事の際に人々の心の支えとして神社が 機能することを目指す。また軽量な部材は施工時の 作業をより簡単なものにする。

サーモグラフィーイメージ

agi ng

CLT の重量は RC の 1/5 であり、 災害時も崩壊せず人々の拠り所となる

CLT panel no

式年遷宮と経年変化

1. 式年遷宮の仕組み

2. 部材の接合

建築を接道面に対して前後に分割し、交互に構造 壁を更新する。一方の材を抜いた際は、足場を組ん で構造を固定しながら新しい構造壁を挿入していく。

部材の接合は基本的に余分な材を用いず、スラブ、 壁そしてその隙間を埋める接合 CLT 材だけで構成さ れる。

①スラブを抜いた壁

②スラブの挿入

③スラブの押し上げ ④接合 CLT 材による固定

4. 時間変化

5. 経年変化

夜 に な る と 壁 の 隙 間 か ら 優 し く 光 が こ ぼ れ だ す。 夜の銀座で仕事終わりのサラリーマンたちを優しく 照らす。

時代の変化とともに壁には緑が付着し苔むしてい く。まるで鎮守の森のように緑が境内を包み込んで いく。

A M 7 :0 0

PM 7:00

20 年後

CLT panel no

CLT panel no

60 年後

CLT panel no


o.1

CLT panel no.8

CLT panel no.15

CLT panel no. 22

.2

CLT panel no.9

CLT panel no.16

CLT panel no. 23

o.3

CLT panel no.10

CLT panel no.17

CLT panel no. 24

o.4

CLT panel no.11

CLT panel no.18

CLT panel no. 25

o.5

CLT panel no.12

CLT panel no.19

CLT panel no. 26

o.6

CLT panel no.13

CLT panel no. 20

CLT panel no. 27

o.7

CLT panel no.14

CLT panel no. 21

CLT panel no. 28


model photo

6m × 20 m の 狭 小 地 で 奥 性 の あ る 空間を探究する 内外のつながり

街を見下ろす 参拝の前に 都市を眺める

長い

ヴォ

イド

鳥居モチーフ

によ

カテナ 想

奥性と抜けのある 開口

舞台は切妻屋根 奥性

鳥居越しに神輿を拝む

都市を借景する

大 自然の中でひと休み

鎮守の森 のような空間

と ス段 ン ラ 階 ト 大

鎮守の森のような空間 開口は周囲のスケール に合わせる

樹木のエントランス イメージ

木の下をくぐって入る イメージ


光が差し込む空間を 信仰する

太陽の光を取り込む 神聖な空間

よる

奥性

まちを見下ろす 開口

線の屋根 ナリー曲 ける 想いを届

都市生活を省みる

神楽殿は大空間 小さな開口から 覗く

レベル差による プライベート感 入ると長い階段 奥に深い洞窟 の

と 段

神社と共にある 洞窟のイメージ 信仰と共にある自然 洞窟イメージ

こどもが遊べる 長い洞窟

こどもしか通れない 洞窟の入口


02

修士 2 年 /2018

Communication Lantern Hall Ⅰ U p dat e

デンマークの首都、コペンハーゲンにカンファレンスホールを設計しま した。カンファレンスホールの設計にあたって、デンマークに根付く独特 の文化 Hygge に着目し、光を享受しながら友達や家族と豊かな時間を過ご す彼らの生活をカンファレンスホールを中心に展開するしていくことを設 計の指針としました。室内にいながらまるで外部にいるような空間の中で、 光を中心とする自然の変化と多様なコミュニケーションが展開されていき ます。

C u l t u re s

カン フ ァ レ ン ス ホ ー ル 国際 コ ン ペ

計画 /Hygge の文化をカンファレンスホールに取り込む

Hy gg e 文化の更新 街 区構成と軸線の尊重 光 を 取り入れるファサード

敷 地 / デンマーク・コペンハーゲン

配置図 1:4500

敷地はデンマーク、コペンハーゲンのダンテプラッツと呼ばれる台形の 広場です。敷地の周辺を様々な角度から横切る軸線と敷地の南東に広がる チボリ公園に向けた視界が特徴の敷地にカンファレンスセンターを設計し ます。




pr oc es s

設計プロセス Reinterpritation of plaza and courtyards The project site is originally a public space, called Dantes Plads. Our first approach to the site is not building the site up but keeping its character as an open space even after the transformation into the conference hall, avoiding adding volumes on the ground level. Dialog with context and insertion of functional boxes The supplementary functions such as the cafe, exhibition space and offices are located surrounding the hall. These are connected to the context in visual and physical terms. These boxes are intersecting each other to create visual interaction between functions.

Connection between boxes and integration with the skin Foyer and circulations such as ramps and staircase are gently attached to the boxes, connecting the rooftop spaces in various levels. Covered by the glazed skin, these rooftops are activated as semioutdoor public spaces with passively controlled thermal condition, light and ventilation.

s pat ial c onfiguration

空間構成

glass facade

20% opening

90% opening

5F view lounge : 60m2

transparent glass

translucent paint

4F office : 60m2 3F office : 60m2

2F dress room : 60m2 1F office : 60m2

GF library : 60m2

BF machine room : 200m2

roof terrace : 250m2

hall : 505 seats / 540m2

2F exhibition space : 240m2 1F office : 30m2

foyer : 150m2

GF ticket counter : 30m2

day lig ht and spaces

cafe : 140m2

光とコミュニケーションスペース

The unique pattern of transparent and translucent surfaces on the skin creates a spectacle light experience with transitional pattern of shadow following to the sun movement.

9:00

12:00

18:00

transitional shadow pattern creates various light conditions and places


7

3

4

4

8

2

5

4 1

4

1) cafe 2) ticket counter 3) library 4) toilet

6

5) atrium 6) cafe terrace 7) market

GL+2100

8) event space

13 12 9

12 12 11

10 9) auditorium 10) foyer 11) exhibition space 12) toilet 13) office

GL+13600


15 16 14

17 18 19

14) auditorium 15) office 16) toilet 17) balcony seats 18) exhibition space 19) green terrace / view point

GL+17300

20 21

22 23

20) observatory 21) toilet 22) rooftop terrace 23) green terrace

GL+20500 0 1

5

10

20m

S=1:400



Permeability from the atrium to the other side


1) ticket counter 2) office 3) exhibition space 4) auditorium

5

5) balcony seats

4

3 2

1

6) library 9 7 10

7 8 7

11

6

7) office 8) dressing room 9) observatory 10) auditorium 11) cafe


12) ticket counter 13) office 14) exhibition space 15) auditorium

15 14

13 12

0 1

5

10

20m

Sustainable strategies

shading

chimney effect

natural ventilation

heat recovery

wind screen

geothermal heat pomp

summer

geothermal heat pomp

winter

S=1:500


03

修士 2 年 /2018

みちづくりの家々 Ⅰ U p dat e

レールに沿って家を動かし、生活に合わせてみちの形を変化させながら 暮らす住宅を提案しました。ここに住む 6 世帯の家族はそれぞれで話し合 い、たとえば、バーベキューのときには大きなみちを、洗濯のときには小 さなみちを、生活に応じてその都度用意します。みちを動かすことで、個 性的な 6 つの家々をとおして彼らの生活がみちを彩っていきます。

C u l t u re s

集合 住 宅 ポラ ス 学 生 建 築 デ ザ イ ン コン ペ 佳 作

計 画 / 道と住宅のヒエラルキーを解体する

みちの分節 動 く 家 の余剰空間としてのみち

各住戸の前に置かれた植木鉢や路上での井戸端会議など、日本の都市空 間では道が重要なパブリックスペースとして用いられてきました。その一 方でプライバシーの問題や接道義務の遵守によって、人と人が交流する場 所としての道はだんだんとその数を減らしてきています。そこで、道の上 で繰り広げられてきた人々の交流の文化を守りつつ、新しい道の在り方を 求めるため、家を稼働させその余剰空間として道をつくることでプライバ シーを住人が必要に応じて自由に設定しながら道と接点を持つことのでき る集合住宅を提案します。



co n cep t

小さなものの集積としてのみち

1 つの家庭で自由に扱える単位に道を分節し、その連続体として道を現代に再定義する。 動く家と共に道幅を自由に調整しながら共同生活していく暮らしがみちを中心に生まれる。

坪庭点在 小さな坪庭を各世帯がプライベートに利用する

盆踊り大会 お祭りの際には見晴らしハウスを取り囲んで祝祭空間が生まれる

relation w i t h d a i ly lif e

みちづくりの日常化

6 世帯で話し合い、生活のシーンに合わせたみちづくりを行うことで敷地に大小さまざま な通り道が作られる。みちの形状を自由に変えられることが住民の日常生活とみちの関係を 親密にする。

BBQ 近 隣 住 人 と 話 し 合 っ て ス ペ ー ス を 作 り 週 末 に BBQ を す る

日曜朝市 家を寄せてできた広場で八百屋ハウスを中心とする朝市が開かれる


坪庭

坪庭 こどもを外で あそばせたい !!

坪庭 坪庭

坪庭

坪庭 坪庭

洗濯スペース がほしいな !!

坪庭

坪庭

塔を中心に 場所をあけよう

盆踊りスペース 露店 出店スペースも あるといいね !!

BBQ スペース 休日はお隣さん と BBQ!!

こどもの遊び場

大きく場所を あけよう !!

市場スペース

自転車置場 近所の人を 招き入れよう !!


p lan

平面図 (1F)

各住戸は短手 4500mm の細長い平面からなる。ウッドデッキや土間空間、縁側空間 を利用することによって各住戸はみちとかかわりを持つ一方で、住戸の中央部や上階に プライバシーを確保できる空間を配置することで住戸としての機能を成立させている。

トンネルハウス ( カフェ + 住居 )

SOHO

温室 温室

見晴らしの塔

1

5 8 7 2 3

6 4

八百屋

1. 店内飲食スペース /2. 屋外飲食スペース /3. 調理場 / 4. 土間ダイニング /5. 寝室 /6. 子供部屋 /7. 書斎 /8.WC

中庭空間

カフェ 0

relation w i t h r oa d

2

5

10

15m

接道関係 ( 立面 )

見晴らしハウス

家の場所を変え、接道部からの見えやプライバシーをふすまを動かすような要領で簡 単に操作することができる。

( 展望台 + 住居 )

視界を遮り、プライバシーを確保

4 3 2 1

6

7 5

1.WC/2. 子供部屋 /3. 子供部屋 /4. 見晴らし台 5. リビングダイニング /6. 寝室 /7. ルーフトップテラス 1 本のみちから視線が抜ける

接道部と一体化した広場を設ける 0

2

5

10

15m


八百屋ハウス ( 八百屋 + 住居 )

3 45 6 1 2

中庭ハウス ( 中庭付住居 )

1. リビングダイニング /2. 八百屋 /3. 風呂 /4.WC/ 5. 子供部屋 /6. 寝室

7

6 12 3

5 4

山ハウス (SOHO)

1. 風呂 /2.WC/3. リビング /4. ダイニングキッチン /5. 子供部屋 /6. 書斎 /7. 寝室

6 4 1 2

温室ハウス

1. ミニガレージ /2. ダイニングキッチン /3. オフィス / 4. 書斎 /5. 風呂 /6. 寝室

( 温室付住居 )

h ouses det a il

1

56 2 3

1. 温室 /2. 縁側 /3. リビングダイニング / 4. 温室 /5. 寝室 /6. 風呂

4

みちづくりを彩る 6 つの動く家

レールに沿って動く 6 つの家は、中庭やベランダといった建築要素や八百屋・SOHO といった機能の観点から周辺のみちと積極的な関係を持つように設計されている。レー ルを移動する家々の組み合わせ次第で道は多様なバリエーションをもつ。


04

修士 1 年 /2017

Dressed in the White Silk Ⅰ U p dat e

表参道は日本のファッションカルチャーの中心として世界に流行を発信 し続けてきました。この表参道に衣服の生産から消費へのサイクルを詰め 込んだファッションセンターを提案します。建築の表層で蚕が生糸を生産 し、ファッションアイテムの材料になるとともに、この生糸が建築環境を 制御するファサードとなって街に現れます。もはや生産者の顔も見えなく なってしまった消費社会の中で、新しい衣服の生産・消費カルチャーを世 界へと発信していきます。

C u l t u re s

アイ デ ア コ ン ペ 提 出 作 品 ファ ッ シ ョ ン 施 設

計 画 / 養蚕家屋をファッション施設に更新する

養 蚕 機能を持つファサード 生産と消費の近接

敷 地 / 表参道

配置図 1:2500

敷地は表参道と青山通りの交差点に面しています。ここは、表参道の大 きな通りから根津美術館に向かって道路幅員が狭くなる境界に位置してお り、表参道の緑道と根津美術館の緑を繋ぐ結節点になっています。表参道 の玄関口として、渋谷と原宿とのつながりも考えながら、生産と消費を一 体化した新しいファッションカルチャーを発信する施設を提案します。



si t e

表参道らしい建築

concept

養蚕家屋の再解釈

1 . フ ァ ッ シ ョ ン を 世 界 に 発 信 する軸線 = 表参道

1. 養蚕家屋の仕組みをファッションビルに転用する

世界の有名ブランドの路面店が立ち並ぶ表参道では、常に最新のファッション を発信しています。雑誌や SNS、インターネットを通してファッションスナッ プなどの形で日々新しい流行が表参道から世界に発信されています。このファッ ションにおける発信力を表参道らしさと定義し、新しいファッション施設の在り 方を世界に発信するファッションセンターを提案します。

かつて蚕は農村経済を支える柱であり様々な飼育方法で家屋と密接に関係して いました。この提案は、この生産と消費が一体化していた建築様式を表参道に持 ち込み、人々と衣服生産の新しい関係性を考えます。蚕の生活範囲をファサード として見せながらそこを空気層とすることで建築内の温度環境を良好に保つこと もできます。 喚気のために 設けられた高窓

空気循環

WORKING

自動開閉屋根

空気循環

自動開閉屋根

WORKING ファッション 施設への転用

LIVING

LIVING

2 . 衣 類 産 業 に お け る 生 産 と 消 費の乖離 低価格で流行の服を手に入れるファストファッションは便利ですが、様々な問 題を生み出しました。生産者が見えない消費構造が生んだ問題はグローバル化、 貧困問題、環境問題といま我々が抱えている様々な問題に根差しています。この 提案では衣服の生産を表参道に持ち込むことで新しい生産・消費カルチャーを発 社会に町に対して批評性のある建築であるか︖ クリティシズム︕︕ 信することを目的としています。

2. 生糸生産と建築サイクル 蚕がもたらす新たなサイクルでは自然を含んだ循環の 1 つの歯車として建築が 機能し、表参道の新たな建築の可能性を提示します。屋上でとれた桑の葉を建築 内の蚕が食べ、蚕が吐く糸がファサードとなり、その糸を用いて衣服の製造と販 売を行います。自然素材で作られた服は土に戻り、また新たな桑の木が育ち循環 サイクルが生まれます。 桑の葉

3. 養蚕と建築の新たな可能性

桑の木 蚕

日本では古くから養蚕家屋での繭の生産を行ってきました。ここでは建築と繭、 人々の暮らしが密接に関わりあい生活が営まれてきました。本提案では、表参道 という東京の中心地に繭を用いた衣服の生産過程を置くことで繭と建築の新しい 関係性を生み出します。

衣服

ファサード

生糸


p ro gr a m

生産と消費の一体化

1 . 生 産 か ら 消 費 ま で を 体 感 するゾーニング

2. 断面構成

グローバリズムが進むことで原料の生産から商品の販売までが世界の各地で行 われ、その生産過程は消費者には分かりません。この建築ではその生産と消費の 過程を 1 つの施設にまとめあげ、表参道という日本のファッションカルチャーの 中心地から全世界へ発信していきます。

建物の外皮には養蚕を行う衣服の生産の場を設け、内側に衣服の販売や発信、 デザインにまつわる機能を積層させていきます。真ん中には大きなボイドが通っ ており、ランウェイでのファッションショーの賑わいが建築全体に広がっていき ます。

桑の木広場 収穫作業メッシュ 桑の木広場 繊維研究所 生糸工場 / スタジオ

スタジオ

アパレルオフィス ミーティングスペース

研究所 工場

オフィス ミーティングスペース

ランウェイ

ランウェイ

カフェ / レストラン

カフェ / レストラン

浮遊するショップ

ブランドショップ

まちかどイベント広場

ブランドショップ

並木広場 / 桑の木公園

イベント広場 並木広場 新作商品

③商品発表

大量生産

原料

断面パース 1:400 ①生産

④消費

SNS

②商品開発

⑤宣伝


建築の構成要素

elem e n ts

1. 建築構成

2 . 三角ユニットによる生糸の生産

ガラス面と蚕飼育面でできたダブルスキンにより建築が構成されます。ガラス 面と蚕飼育面はスラブを貫通して伸びる柱によって支えられており、収穫作業メッ シュの上で繭の収穫を行います。蚕飼育面は着脱式の三角ユニットによって構成 されており、ガラス面に付着しています。

着脱式の三角フレーム構造によって全体が構成され、研究員たちは糸の採取・ 新しい蚕の投入を容易にすることを可能にしています。蚕たちは面上に張られた シルクの足場を頼りに三角フレームを埋めるように糸を吐き出し純白のファサー ドを作り出します。

ガラス面

収穫作業メッシュ

繭の作り出す自由なファサー ドを雨風から守ります。

繭の収穫のための構造であるとと

蚕の足場(シルク)

着脱式三角フレーム

06 . 繭を用いたパッシブデザイン 06 . 06 . 繭を用いたパッシブデザイン 繭を用いたパッシブデザイン

建築構成 構成 成

もに通気を確保しています。

ガラス面 ガラス面 ガラス面

業メッシュ

夏は蚕の活動が活発になるため生糸の量が増える。 夏は蚕の活動が活発になるため生糸の量が増える。 夏は蚕の活動が活発になるため生糸の量が増える。 純白のファサードは夏の強い日差しを反射しつつも風 純白のファサードは夏の強い日差しを反射しつつも風 純白のファサードは夏の強い日差しを反射しつつも風 を通すパッシブなルーバーのような役割をする。 を通すパッシブなルーバーのような役割をする。 を通すパッシブなルーバーのような役割をする。

蚕飼育面

繭の作り出す自由なファサー 繭の作り出す自由なファサー 繭の作り出す自由なファサー 着脱式の三角ユニットによりでき ドを雨風から守ります。 ドを雨風から守ります。 ドを雨風から守ります。

の構造であるとと とと しています。

600mm 開閉式のルーフトップが開く ことで吹き抜けに風が流 開閉式のルーフトップが開く ことで吹き抜けに風が流 開閉式のルーフトップが開く ことで吹き抜けに風が流 れ空気が循環する。 れ空気が循環する。 れ空気が循環する。

ており蚕が糸を吹き付けることに

ガラス面と蚕飼育面を支え、 上

より純白のファサードになります。

層に行くほど空間の広がりを作り 出す構造体です。

冬は蚕の活動が落ち 冬は蚕の活動が落ち着き生糸の量 冬は蚕の活動が落ち着き生糸の量が少なくなる 夏より薄い生糸のフ 夏より薄い生糸のファサードは冬の 夏より薄い生糸のファサードは冬の日差しを建物 取り入れ、生糸のフ 取り入れ、生糸のファサードとガラス 取り入れ、生糸のファサードとガラスファサード 空気の層を作り建物 空気の層を作り建物全体をじんわり 空気の層を作り建物全体をじんわり暖める。

蚕(体長:80mm)

600mm

蚕飼育面 蚕飼育面 蚕飼育面

春・夏 春・夏

着脱式の三角ユニットによりでき 着脱式の三角ユニットによりでき 着脱式の三角ユニットによりでき ており蚕が糸を吹き付けることに ており蚕が糸を吹き付けることに ており蚕が糸を吹き付けることに

育面を支え、 上 上 間の広がりを作り 作り

より純白のファサードになります。 より純白のファサードになります。 より純白のファサードになります。

す。

facade

ファサードの役割

春 ・) 夏 ( 生産活発期 ) ・ 夏 ( 生産活発期 ) 春 ・ 夏 (春 生産活発期

秋・冬 ) ・ 冬 ( 生産非活発期 ) 秋 ・ 冬 (秋 生産非活発期 ) ( 生産非活発期

秋・冬 秋・冬

と蚕飼育面でできたダブルスキンにより建築が構成されます。 ガラス面と蚕飼育面はス 蚕の吐く糸はパッシブなルーバーとしての役割をします。 春から夏にかけて蚕の動きは活発になり、 ファ 育面でできたダブルスキンにより建築が構成されます。 ガラス面と蚕飼育面はス 蚕の吐く糸はパッシブなルーバーとしての役割をします。 春から夏にかけて蚕の動きは活発になり、 ファサードの できたダブルスキンにより建築が構成されます。 ガラス面と蚕飼育面はス 蚕の吐く糸はパッシブなルーバーとしての役割をします。 春から夏にかけて蚕の動きは活発になり、 ファサードの糸の 通して伸びる柱によって支えられており、 収穫作業メッシュの上で繭の収穫を行います。 量が多くなり、 空気を循環させつつも強い日差しを反射します。 秋から冬にかけては蚕の働きが落ち着き びる柱によって支えられており、 量が多くなり、 空気を循環させつつも強い日差しを反射します。 秋から冬にかけては蚕の働きが落ち着きファサー によって支えられており、 量が多くなり、 空気を循環させつつも強い日差しを反射します。 秋から冬にかけては蚕の働きが落ち着きファサードの 1 . 繭 を 用 い収穫作業メッシュの上で繭の収穫を行います。 た パ収穫作業メッシュの上で繭の収穫を行います。 ッシブ デザイン 2 . 移り変わるファサード 糸の量が少なくなり、 は着脱式の三角ユニットによって構成されており、 ガラス面に付着しています。 糸の量が少なくなり、 日差しを取り込むことで建物内を温めます。 糸の量が少なくなり、 式の三角ユニットによって構成されており、 ガラス面に付着しています。 日差しを取り込むことで建物内を温めます。 角ユニットによって構成されており、 ガラス面に付着しています。 日差しを取り込むことで建物内を温めます。 蚕の吐く糸はパッシブなルーバーとしての役割をします。春から夏にかけて蚕 の動きは活発になり、ファサードの糸の量が多くなり、空気を循環させつつも強 い日差しを反射します。秋から冬にかけては蚕の働きが落ち着きファサードの糸 の量が少なくなり、日差しを取り込むことで建物内を温めます。

07 . 移り変わるファサード 07 . 07 . 移り変わるファサード 移り変わるファサード

三角ユニットによる生糸の生産 ユニットによる生糸の生産 ットによる生糸の生産

夏は蚕の活動が活発になるため生糸の量が増える。 純白のファサードは夏の強い日差しを反射しつつも風 を通すパッシブなルーバーのような役割をする。

(シルク) )

蚕の活動量によってファサードの濃度が変化し、建築内部と外部の関係性が移 り変わります。街を歩く人からも一目で建築の生産の状況を把握することができ ます。夜になると建築内部から提灯のようにじんわりと光がにじみだし、表参道 をやさしく照らします。移り変わるファサードが表参道のシンボルとなります。

冬は蚕の活動が落ち着き生糸の量が少なくなる。 夏より薄い生糸のファサードは冬の日差しを建物内に 取り入れ、生糸のファサードとガラスファサードの間に 空気の層を作り建物全体をじんわり暖める。

着脱式三角フレーム 着脱式三角フレーム 着脱式三角フレーム

開閉式のルーフトップが開くことで吹き抜けに風が流 れ空気が循環する。

春・夏

600mm 600mm 600mm

600mm 600mm 600mm :80mm) m)

秋・冬

春 ・ 夏 ( 生産活発期 )

秋 ・ 冬 ( 生産非活発期 )

秋 ・ 冬 ( 生産非活発期 )

秋・冬 ) 秋・冬 ( 生産非活発期 ) 秋・冬 ( 生産非活発期 ) ( 生産非活発期

春 ・ 夏 ( 生産活発期 )

春 ・) 夏 ( 生産活発期 ) ・ 夏 ( 生産活発期 ) 春 ・ 夏 (春 生産活発期

蚕の活動量によってファサードの濃度が変化し、 建築内部と外部の関係性が移り変わります。 街を歩 蚕の活動量によってファサードの濃度が変化し、 建築内部と外部の関係性が移り変わります。 街を歩く人から 蚕の活動量によってファサードの濃度が変化し、 建築内部と外部の関係性が移り変わります。 街を歩く人からも一 の三角フレーム構造によって全体が構成され、 研究員たちは糸の採取 ・ 新しい蚕の投 レーム構造によって全体が構成され、 研究員たちは糸の採取 ・ 新しい蚕の投 構造によって全体が構成され、 研究員たちは糸の採取 ・ 新しい蚕の投 目で建築の生産の状況を把握することができます。 夜になると建築内部から提灯のようにじんわりと光が 目で建築の生産の状況を把握することができます。 夜になると建築内部から提灯のようにじんわりと光がにじみだ 目で建築の生産の状況を把握することができます。 夜になると建築内部から提灯のようにじんわりと光がにじみだし、 にすることを可能にしています。 蚕たちは面上に張られたシルクの足場を頼りに三角フ とを可能にしています。 蚕たちは面上に張られたシルクの足場を頼りに三角フ 能にしています。 蚕たちは面上に張られたシルクの足場を頼りに三角フ 表参道をやさしく照らします。 移り変わるファサードが表参道のシンボルとなります。 表参道をやさしく照らします。 移り変わるファサードが表参道のシンボルとなります。 表参道をやさしく照らします。 移り変わるファサードが表参道のシンボルとなります。 埋めるように糸を吐き出し純白のファサードを作り出します。 に糸を吐き出し純白のファサードを作り出します。 吐き出し純白のファサードを作り出します。 connec ti o n

周辺・社会とのつながり

1. 経済・運営システム

2 . 表参道との接道関係

研究所・工場・蚕農家といった本来ならば表参道には位置しない機能を追加し、 職の多様性を促進する新しいビルディングタイプとなります。特に養蚕にあたっ ては、この建築から 1 週間当たりに着物 3700 着分の生糸が生産可能です。

表参道から人の流れを取り込む並木広場、青山通りからの人の流れ取り込むま ちかどイベント広場の 2 つのオープンスペースを設置しショッピングに来た人々 が滞留できる場を設けました。イベントで賑わうファッション広場での活動がファ サードを通して街へと滲み出します。

飼育可能面積

3000m2 ×

800 匹

Factory

1m2 当たりの蚕飼育数 ×

蚕 1 匹の 1 週間当たりの繭生産数 × 1 粒当たりの生糸生産量 ÷

Shop

0.35g

Farm

着物 1 着分に必要な生糸量 Research

4粒

900g

1 週間当たりに着物

桑の木公園

表参道からの人を迎え入れる純白のファサード

ファッション広場 街の賑わいを吸い上げる吹き抜け空間 浮遊するブランドショップ

街のシンボルとなる純白のファサード

表参道けやき並木

並木広場

ファッション広場

表参道駅

まちかどイベント広場

3700 着分の生糸が生産可能 青山通りからの人の流れを呼び込む

イベント広場での賑わいが純白の ファサードを通して人々を呼び込む

配置図 1:800



05

修士 1 年 /2017

Waste Land Ⅰ U p dat e C u l t u re s

オランダ・アムステルダムで、市街地と空港を結ぶスローテルダイク駅 の高架下にリサイクル施設を設計する提案です。コンペの審査基準とし て生産的な建築であるかということに焦点が当てられていたため、昔から ヨーロッパで人々が集い、意見を交換する場であったアゴラを参照しまし た。現代の都市において象徴的な円形広場をアゴラとして定義し、この広 場に街の人々が廃材を持ち寄って、どのように再利用・リサイクルするか という知恵を持ち寄る施設を設計しました。リサイクルされた廃材は、商 品としてアゴラから街の中にもどり、環境にやさしい循環を作り出します。

E UROPA N 1 4 審 査 中 リサ イ ク ル 施 設 高架 下 駐 車 場 の リ ノ ベ ー ショ ン

計画 / アゴラを再解釈し、リサイクルと結びつける

養 蚕 機能を持つファサード 生産と消費の近接

敷 地 / Ams te rda m Piar co plein

Amsterdam City Center

Schiphol Airport 計画敷地 1:8000

敷地はアムステルダムのスローテルダイク駅に隣接したピアコプレイン という地域にある駐車場です。スローテルダイク駅はアムステルダム中心 部とスキポール空港を結ぶ駅として重要な結節点となっており、敷地はこ のスローテルダイク駅を利用する人々のための駐車場が線路の高架下に設 置されています。敷地周辺には駅に隣接した公園が存在し、住宅地やオフィ ス街に囲まれています。


25

50

100 m

Site 1:1700


Produc�on

co n ce p t

廃材と知識が集積するアゴラ

高架下に設けられた象徴的な円形広場としてアゴラを設置し、その周縁に廃材集積所・廃 材加工所・畑・カフェ・ギャラリーといった施設を配置しています。各施設はアゴラにまた がるように設置されており、それぞれのボリュームでアゴラの内側は教育のための空間、外 側は生産のための施設として使われます。例えば、廃材加工所ではアゴラの内側でどのよう にリサイクルを行うかに関してのワークショップを行うスペースが設けられており、アゴラ の外側では実際にリサイクルされた廃材を販売する空間が設けられています。ほかにも畑で は人々がどのように作物を生産するかを教えながら実際に作物を育てるための農作地が設け られているなど、まちで生み出された廃材や廃棄物から新しいものを生み出す環境として使 われる広場の提案になっています。

Buy

Broken

1

2

PIARCOPLEIN (NL)

PIARCOPLEIN (NL)

Place of Re

Place of encounter: Agora

Today Piarcoplein is a place of transition and disaffection with only the function To change this perception, the parking space was moved first and the cars

Wa s t e L a n d i s b a s e d o n a s t o r y l i n e o f d i v e rs e n a r ra t i v e s t h a t

The agora was chosen as archetypal space for collectivity and to become a new Current situation

Densification of the parking area

Additional trees

Centralization of the space

300 cars parking

Open public space

Green connexion between the three squares

Creation of an Agora

Activation of the Agora

aims to show how it is possible to transform waste materials into ideas.

core for the Waste Land project. It is a flexible void that on one hand accommodates a

Waste Land Facilities

Re-pairing, re-using, re-claiming, re-covering, re-cycling, and re-imagining are radical

palimpsest of diverse temporal events and on the other it is the place where materials

Produc�on

were piled up in a vertical automatic parking system. Then Piarcoplein street was

acts that transforms the site from the non-lieux to a social platform where each

are transformed to share new knowledge among the communities.

transformed in a pedestrian path so that the car parking is accessible only from the

building and the agora's itself are designed with recyclable materials, the waste

It was then designed to make a powerful and concise sign that gives new identity

Hatostraat and the pedestrian connections of the 3 squares – Piarcoplein, Orlyplein

Buy

Broken to the anonymous Piarcoplein through the pure shape of the circle. The agora links

Fix

enhancing a better direct connection among the two and also providing new space for Storage the growing bicycle communities.

and Carroscoplein- was improved by adding greenery and new urban design facilities.

from the productive lands surrounding Piarcoplein, such as the airport and harbour. In a society shaped by the consumeristic modernization, Waste Land project

all the temporal and spatial activities that follows the waste life cycle management

Main core of the project is the Agora, the new public space which binds together

feels the echo from Zygmunt Bauman's words in Wasted Lives. The Culture of

with 8 elements: the factory/shop, the farm/seeds storage, the stage, the cafe/

different programs related to the recycling, transformation and reuse of waste

Waste, arisen from the waste of economic progress and globalization, exceeds the

cooking laboratory, the market, the parking/residence, the gallery and the garbage

materials following the zero waste philosophy, and it is placed in where presently is a

boundary of material waste that becomes inseparable to "the production of human

collection/workshop. The bike parking is designed as the ninth element, it works as an

leftover space in between the infrastructure.

waste or more correctly wasted human" as highlighted by the polish philosopher.

artificial topography that merge the gap between the Sloterdijk Station and the Agora

The agora differentiates the spaces inside and outside its boundary,

Educa�on

encouraging the educational activities internally and productive activities externally. The architectural elements placed across the boundary accommodates both

25

50

In this context, Waste Land holds the responsibility to create a possible scenario and legacy for the city of tomorrow. It aims to include the waste(s) of the current society and makes the sustainability realm that coincides with human imagination.

Each elements were designed accordingly to its relation with the agora (inside/

productive and education functions while the other elements are mono function with

outside, education/production) shaping a holistic system where each of them work in

either educational or productive. Due to the estimated gradual decrease of cars in

synergy with the others becoming meaningfulness when alone.

the future, the parking system is a skeleton structure which can be reused to make a

Encounter of Mr. and Mrs. Smit and Janssen

Like the polis in ancient Greek culture, the agora becomes the place for collectivity,

Produc�on

residential space in the future where the new inhabitants can fill the gap of the metal

encounters and public activities which gives the missing soul to the surrounding.

We learn from waste (Inside agora) We produce from waste (Outside agora)

structure with their intimate feelings of living in the post-industrial landscape.

Kamikatsu Public House

WASTE LAND

WASTE LAND

Educa�on

Place of transformation: WASTE LAND of a parking.

3

PIARCOPLEIN (NL)

WASTE LAND

100 m

Ka m i kat s u i n To ku s h i m a p refec t u re i s committed to zero waste, aiming to become

Mr. and Mrs. Smit came to WASTE LAND to

a sustainable recycling society. The town has

give their useless furniture to the furniture

already the 80% recycling rate and it diveded

upcycling space after deciding to move away

its waste into 34 categories. Used items are

from their current house to live out their life

recycled and transformed later are sold in

in retirement. Janssen, a young boy who loves

stores.

making artworks from second-hand objects, helped them with the moving.

Hiroshi Nakamura & NAP Kamikatsu Public House Janssen received the Smit couple’s unwanted

“As the word “pub” comes from “public

furniture. He brought them to the workshop

house,” we decided to bring the principles

space in the gallery to transform them into

o f t h e c o m m u n i t y, t h e w i s d o m a n d

artworks.

ways o f t h e p e o p l e towa rd s wa ste to form through architecture. Our aim was to create a public house so that the community could feel pride in their actions. To create continuity of production and consumption, we started by positioning functions in chronological order in the

Educa�on

linear building—from the raw material warehouse to the brewery and then to the pub where the beer will be served.” A few days later, Janssen went to the market to trade the artworks he made from Mr. and Mrs. Smit’s old furniture. By chance,

Fix

Smuggled solid waste returned to Rotterdam from www.chinadaily.com "More than 700 tons of smuggled solid waste has been sent back to the Netherlands, its country of origin, Chinese authorities said on Friday. The illegal shipment consisted of 30 containers holding 763 tons of household garbage, which had been smuggled into China from the Netherlands. They were loaded onto ships at Zhangjiagang, in Jiangsu province, on Friday morning and will reach the Port of Rotterdam at the beginning of July,

Mr. Smit was also at the market so Janssen approached him to have a nice chat. Mr. Smit exclaimed happily when he saw the wonderful transformation of his former furniture by the hands of Janssen. Janssen gave Mr. Smit one of his artworks to show his gratitude.

Storage

Mr. and Mrs. Smit went back to the parking space with the warm gift from Janssen. They felt the power of WASTE LAND which brought

according to a statement released by customs

happiness and beautiful encounters into

authorities in Nanjing, capital of the province."

their lives. Mr. and Mrs. Smit hoped for the continued success of WASTE LAND and the

Alejandro Aravena Art

enhancement of the upcycling culture deriving

at Venice’s Architecture Biennale 2016

from the Piarcoplein.

During the last Architectural Biennale the curator Alejandro Aravena designed

A Day of Vosi Family in WASTE LAND

for the entrance room of the Arsenale an installation made with 100 tons of metal waste generated by the previous Biennale.

Today is harvest time! The Vosi Family came to WASTE LAND to gather their fresh and healthy vegetables they planted half a year ago.

Waste Land of Vik Muniz Waste Land is two years documentary about the artistic works of Vic Muniz in one of the world’s biggest garbage dump, Jardim Gramacho in Brazil. Muniz searched not only the material for his artwork in the dumb, but also the inner human dimension of the people working there. The money earned from the art auction of Muniz artworks helped the workers’ associations and the families. The recycling process became a social act.

After harvesting their fresh and ripe vegetables, mom went to the cooking space in the restaurant to make dinner. Parking The 80 cars capacity parking lots changes into residences due to the decrease of its numbers in the future. The main structure remains, which reduce the waste produced from demolition and construction.

Patagonia According to the Circulars 2017 Finalists website Patagonia “has the principles of the circular economy embedded into its business strategy. A certified B-Corporation,

WASTE LAND PRO C ESS

family. In the meantime, the children played

5

with the playground equipment made from the recycled materials.

1

Waste collection

First transformation

Second transformation

Third transformation

Farming

Cooking

Selling

2

Amsterdam city

2040

2060

April

October

December

Tuesday

Thursday

Saturday

to the factory to fix the old bike for the

7

4 3

Amsterdam city

2020

While mom was preparing dinner, dad went

6

Patagonia’s mission is to build the best product, cause no unnecessary harm and use business to inspire and implement solutions to the environmental crisis. Patagonia feels a responsibility to make higher quality products to help customers reclaim the act of ownership, make parts accessible and repair easy, as well as to celebrate

Farm By cultivating the crops of the season, the passersby will be embraced by the gorgeous atmosphere of the site. Visitors can also learn about agriculture through harvest events. The

8

p ro d u c t s a re t h e n s e r ve d a s d i s h e s i n t h e café n ex td o o r.

the effort of trying to fix something. "

Dinner is ready! The Vosi Family gathered in the playground to have a picnic with the delicious food prepared from the freshly 1. Garbage Storage Collection of waste and aban-

5

Produc�on

10

20m

2. Factory Divided in two spaces, a “do it

3. Farm Place for purchasing the seeds

4.Cafe Combination of kitchen and

5. Gallery Show new ways to use and

6. Parking The structure of the automated

7. Market The 5x5 grids allow sever-

harvested vegetables. The whole family

8. Bicycle park

appreciated the preciousness of growing and

This building with the capac-

doned materials are done here

your self” bicycle shop and a

and learning how the compost

eating space. Freshly harvested

reuse wastes by doing several

system can later be changed

al space appropriations like

ity of 2000 bicycles make the

to be distributed across WASTE

wood process workshop in the

from the raw waste can become

vegetables can be cooked and

exhibitions and workshop in the

into residences in the future

caravan markets or siites for

vertical conection between the

LAND.

first floor.

productive.

served here.

Agora.

after the decrease of cars.

informal events.

Station and the Agora. 5 10

Market The frames, which are wide enough for cars to be parked h o s t s s e v e r a l e v e n t s t h a t b i n d s t h e s o c i e t y t o g e t h e r. T h e m a r ket b e co m e s a b a za a r w h e re t h e s e co n d h a n d materials and products from the agora are traded.

harvesting the vegetables by themselves. They felt this is the form of the simplest 20m

happiness… What a great weekend!

プレゼンテーションボード


6

7

4 5 3 1 2 8

1. 廃材 置 き 場

2. 廃材加工所

3. 農 地

4. カ フ ェ

5. ギャラリー

6. 立 体 駐 車 場

7. 市 場

8. 駐 輪 場 5

10

20m


06

Upda te

学部 4 年 /2016

茶室の実施とワークショップ 研究室ワークショップ / クロアチア

C u l t u re s

クロアチアのビス島において、慶應 SFC の小林博人研究室とミ ラノ工科大学の学生と共にベニヤを切り出して作られた茶室の実 施に参加しました。加えて、パリやクロアチアの学生たちと島の歴 史や遺跡に関するリサーチを行い、3 分程度の動画にまとめました。

+ Vis 島の敷地リサーチ 動画の作成


Upda t e

07

学部 4 年 /2016

一枚の紙から作る茶室

3600mm × 5040mm の 1 枚の大きな紙を 12 回折るという操 作で作られる茶室を設計しました。コンペボードのレイアウト 自体が設計案の折り目になっており、赤い線が山折り、青い線 が谷折りで折る箇所となっています。

I

O

R

I

A

り 折 山

M

A

紙折庵 K

実 施 コ ン ペ 提 出 作 品 / B r illia L oung e

C u l t u re s

N

▷ ▷ ▷ ▷ ▷ ▷

一枚の紙を折ることで作られる無垢の茶室 谷折り

山折り

C o n c e p t

に、 まるで日本人が折り鶴に想いを込めるように 、一枚の大きな紙を 6 00 mm 0mm 「 折 る 」 こ と に よ っ て 茶 室 を 作 る。3 3600m m × 504 5040m の 大 き な 紙 は、1122 折 折の の操 操作によって内部空間をもつ の大きな紙は、 ひとつの空間に変化してゆく。日本の伝統文化

折 谷

00

床を折り込み人々を中へ導く

18

した に 変空 化間 しは て、 ゆ光 くを 。緩 日や 本か のに 伝透統過文し化、

でに あよ るっ 茶て 道内 に部 お空 け間 る、 作 を枯 も淡 つな ひ趣 とを つ具 の象 空化 間

A'

周り もけ にる 一、 期枯 一淡 会 で あの る風 茶景 道とにとお の邂 な 趣逅 をを 具包 象み 化込 しむ た。 空間 1470

は、 光 を 緩 や か に 透 過 し、 周り 床を折り込み人々を中へ導く

A

1560

S e c t i o n 1 : 23 50

入口からはみ出した壁が動

P a p e r × L i g 線を操作し、狭い空間の中 h t

400 A

に秩序を作る 紙は外部の光をやわらかく取り込む

Plan 1:15 山折 り 山折り

谷折り

谷折り

P a p e r × S t r u c t u r e

P a p e r × F o l d i n g

折る操作を繰り返し、紙が重なることで強度を 増 す 。

躙り口を折り込み、来客をいざなう

3600 5040

線に合わせて谷折りし、折り目を付ける。

床を折り込み人々を中へ導く

入口からはみ出した壁が動

線を操作し、狭い空間の中 外からの光を優しく中に取り込む

に秩序を作る 床を折り込み人々を中へ導く 床を折り込み人々を中へ導く

に秩序を作る

折り目に従って折り進める。

床を折り込み人々を中へ導く 床を折り込み人々を中へ導く

入口からはみ出した壁が動 入口からはみ出した壁が動

完成

線を操作し、狭い空間の中 線を操作し、狭い空間の中 折 山

m

線を操作し、狭い空間の中

入口からはみ出した壁が動 に秩序を作る

線を操作し、狭い空間の中 外からの光を優しく中に取り込む

0m 床を折り込み人々を中へ導く

に秩序を作る に秩序を作る

入口からはみ出した壁が動

に秩序を作る 外からの光を優しく中に取り込む

36

折れ目にそって5つに折る。

床を折り込み人々を中へ導く 外からの光を優しく中に取り込む 床を折り込み人々を中へ導く

間に入れる。

入口からはみ出した壁が動 線を操作し、狭い空間の中 外からの光を優しく中に取り込む 外からの光を優しく中に取り込む に秩序を作る

外からの光を優しく中に取り込む 外からの光を優しく中に取り込む

280mm 室内から外を垣間見る

入口から

線を操作 入口からはみ出した壁 に秩序を 線を操作し、狭い空間

外からの光を優しく中に取

右端の先端を左端の紙と紙の

A'

外からの光を優しく中に取り込む

1/5 モックアップ模型


Ⅱ Works

都市リサーチから始まる設計 D es i g n

b a s ed

o n

r e s e a r c h

コミュニティ 老朽化 労働過多

作品に社会性を持たせるための 1 つのメソットとして リ サ ー チ を 利 用 し ま す。 私 が 所 属 す る ダ ル コ ラ ド ヴ ィ ッ チ 研 究 室 で は ( Mn'M) m eas ur ing non me s ur a ble ( 定 量 化ができそうにないものを数値に落としこんでいくこと で理工学的に分析する ) をキーワードにリサーチをおこ な っ て お り、 研 究 室 で 行 っ た 都 市 リ サ ー チ を 個 人 的 に 咀 嚼 し な お し て 建 築 の 提 案 と し て ま と め た も の (「 リ パ イ ピ ン グ・ シ テ ィ ー」 や「Re th i nk タ ワ マ ン 」) を 中 心 に 6 つ の プ ロ ジ ェ ク ト を 掲 載 し ま し た。 建 築 は 都 市 を 構 成 す る 一 部 に 過 ぎ ま せ ん が、 都 市 と の 関 係 を リ サ ー チ に よ っ て 丁寧に観察することで都市を針治療するように建築が周 囲 一 帯、 ひ い て は 社 会 全 体 を 変 え て し ま う よ う な 提 案 を めざしています。


Research

08

Design

09

Research

神田警察通り賑わい社会実験 ヤ ン ・ ゲ ー ル の手 法 を 用 い た 行 動 調 査 / 東 京 ・ 神 田

リパイピング ・ シティー 老 朽 化 地 域 の 再開 発 / 神 田

10

Residential Highrise Research

Design

11

Rethink タワマン

12

フィリピンにおけるスクワーターエリア開発

13

Exploring Waterfront

100 の 高 層 マ ン シ ョ ン に 関 す る 調 査 / 東 京 全 域

高 層 マ ン シ ョ ンコ ミ ュ ニ テ ィ の 設 計 / 東 京

地域開発 NGO 活動 / フィリピン / ピナハボン地域

研究室コンペ / ベネチア


08

Resear

神田警察通り賑わ

学部 4 年 /2016

神田警察通り賑わい社会実験

D e sign b as e d on

デンマークのヤン・ゲール氏の事務所でクリエイティブディレクターと して活躍するデイビット・シム氏を日本に迎え、UR 都市機構の協力のもと、 研究室で神田警察通りの調査を行いました。調査の手法としては、公共空 間を利用する人数のカウントやマッピングといった基本的なものでありま したが、デイビット・シム氏の講演に基づいて、そのデータをどのように 利用するかについて学びました。調査の結果から右に示すように主に 7 つ の結果が得られ、それに基づいて神田を対象とする老朽化建物の再編提案 を行いました。

re s e arch

研究 室 活 動 デイ ビ ッ ト ・ シ ム ( ヤ ン ゲ ー ル 事 務 所 CD) に よ る ワ ー ク シ ョ ッ プ

01

Th e n u mb er of ch ildr en in cr ease in we e k e n d 01 週末は子供の数が 増加する

調 査と設計のつながり Re se arc h

02 建物の老朽化

均質な ファサード

オープンスペース の必要性

Problem es tabli s hment

The place which most people walking in weekdays is Yasukuni St.

行動調査

神 田 の 歴 史 的 な 街 並みは魅力のひとつであるが、 同 時 に 老 朽 化が問題となっている。 老 朽 化 対 策 と 同 時 に パブリックスペースを作れないか。 Ac ti on maki ng

02 平日の歩行者数は靖国通りの 歩行者数が最も多い 1時間毎の歩行者数計測 (火曜日) Number o f t he wal ki ng peo pl e per ho ur 通り

D e s ig n motivation

483

752

572

480

大学跡地

704

582

405

1295

863

828 272

本郷通り

×

神田警察通り

191

1037

1607

200

1391*

530 116*

歴 史 的 な 街 並 み と 設 備配管のかけあわせによる風景 815*

2342* 322* 138*

Pe we th of we

03 平日に 行者 は

Average

靖国

2223

03

249*

2220*

※2015年11月5日 (火)


04

Pe op l e s t a y s in t e r r a c e sq uar e s a n d p a r k s in w e e k d a ys

rch

わい社会実験

05

行動調査

04 週末は子供が増加、特に 0~7 歳が多い

In active facade h ave n e g ative e ffe ct to th e e xp er ien ce of p edistr ian

行動調査

05 機能してないファサードは歩行者体験にネガティブ な印象を与える

1時間毎の滞在人数 (平日)

Number of staing people per hour i n week day

Research o f t he f acade

8

PEOPLE

通り

靖国

通り

靖国

31

大学跡地

22

PEOPLE

大学跡地

PEOPLE

神田警察通り

本郷通り

20 PEOPLE

3

06

本郷通り

神田警察通り

遊んでいる子供

カフェ/移動式席

CAT A

運動

交通を待つ

CAT B

立つ

カフェの席で寝そべる

CAT C

ベンチに座る

商業的活動

CAT D

2次的座席

文化的活動

CAT E

ファサードクオリティの調査

平日:1時間毎の滞在人数

e d e s tr i a n s i n e ekend are l e s s a n ha lf tha t i n e ekdays

行動調査

A ct i vi t y i n week day

21

I n a l l c o m m on s p a c e , m a le stays c om p a r e d with female 06 すべての公共空間で滞在しているのは女性よりも 男性が多い

に比べて週末の歩 は半 分以下

e n u m b e r o f w a l k i n g p e op l e p e r h ou r i n w e e kend

通り

1422

284 254

284

靖国

99

大学跡地 338

342

84

神田警察通り

305

363

275

本郷通り

30

36

359

371

29

101

07

Fa c a d e in Keisatsu St. has l e ss v a r ia t ion in f u n c t io n an d b or in g. 07 警 察 通 り の フ ァ サ ー ド は 機 能 の 変 化 が な く、 スケールが大きい

25


09

site

神田と周辺環境 Jinbocho Station

problem

T h e s i t e c o v e r s K a n d a , To k y o . T h i s a r e a i s s u r r o u n d e d b y t h e I m p e r i a l Pa l a c e , t h e office town, the sh o p p in g d is t rict a n d t he uni ver si t y f ac i l i t i es. Al t ho ugh i t i s c r eat i ng Ogawamachi Station

r etr o attracti ve to w n s ca p es , red evelo p m e nt i s abo ut t o t ak e pl ac e.

university culture

green

site office

takebashi Station

drink

office

De s ig n

b as e

学部 4 年 - 修士 1 年 /2016-2017

リパイピング ・ シティー 日本デンマーク国交 150 周年コンペ優秀賞 歴史的空間再編コンペティション 50 選

老朽化した建物

B u i l d i n g s i n K a n d a h a v e c r e a t e d t h e c h a r m o f t h e c i t y, b u t a g i n g i s b e c o m i n g a

p r o b l e m . Ho w to p r e s e r v e th e h i s to r i c al an d tas te fu l c i ty s c ap e , s u c h as Ro m an e s q u e style office buildings and Shohei bridge which retains the traditional atomosphere, h as b e c o m e a p r o b l e m .

を ク に 存


e d

on

r esea rch

神田でのリサーチから発想を得た、建物内の老朽化した配管 を、設備更新とともに外部へ露出することで、都市にパブリッ クスペースをつくり出す提案です。老朽化した設備を公共空間 に作り変えていくこと (= リパイピング ) で歴史的な街並みを保 存しつつ、人々と建築設備の間に新しい関係性を作り出します。

c on c e pt

空間再編アルゴリズム

agi n g

更新されていく設備

T h i s p r o p o s a l r e o r g a n i z e t h e w h o l e K a n d a w i t h a s i m p l e w a y, w h i c h i s t o u s e o l d

I n ge n e r al b u i l d i n gs , w e w i l l r e b u i l d th e m b e c au s e p i p i n g i s n o t r e p l ac e ab l e . On th e

piping as the elements for public space. By removing the piping to outside the

other hand, this proposal will increase the public space of the city with updating

building, the town is colorfully colored and the townscape changes brightly while

th e p i p i n g i n th e b u i l d i n gs . T h e n e w l y i n s tal l e d p i p i n g c an p r e s e r v e th e ap p e ar an c e

p r eservi ng the exis t in g f a ca d e o f th e b u i l di ng.

o f th e e x i s ti n g b u i l d i n g an d m ake m ai n te n an c e e as i e r b y e x p o s i n g th e p i p i n g to th e o u ts i d e .

1 year

5 year

10 year

15 year

plan scale 1:1000

1 year

5 year

10 year

15 year

section scale 1:1000


p ro gr a m

設備の種類とプログラム

detail

設備詳細図

Depending on the program and location of the building, various activities occur

By introducing thin vacuum insulation instead of glass wool insulation which is

aro un d t he pi pi ng. For exa m p le, gr een is on t he r ainw at er pipe on t he building w all,

co m m o n ly u s ed fo r o r d in a r y p ip in g , w e r ea liz e th in p ip in g lin es . Va cu u m in s u la tio n is

cloths are dried on the air conditioning pipe, and the water pipe provides the mist

sandwiched between the inside and the outside by 2mm steel pipe and waterproof

o n h o t d a y s . T he electr ic p ip e in fr on t of a c af e bec omes t he lig ht ing of t he c af e and

co a tin g is a p p lied to th e o u ter s kin .

u s e d a s o u t s i d e ter r ace. Town b oom s wit h t he r enew al of t he f ac ilit ies .

Water-resistant coating

Steel 2mm Vacuum insulation 5mm Steel 2mm

Rainwater pipe+Greening

Water pipe+Mist

Air conditioning pipe+Drying

Electric pipe+Cafe

detail model scale 1:1



ミスト調整ねじ ミスト放出口φ 1 ヒートアイランド現象が著しい夏場 にミストを提供し、パイプの下に自 然と人が集まる空間をつくりだす。

雨水浸透層 雨水管からジワリと水が染み出るこ とによって、配管まわりの植物に水 分が提供される。

空気放出口φ 2

上水管φ 10 scale 1:1


雨水管φ 25 scale 1:1

多孔質空気浄化ピット 多孔質浄化ピットによって浄化され た風が配管から流れ出し、ビルとビ ルの合間など、生育環境の悪い場所 でも気流の流れを作ることで雨水配 管まわりの植物の生育を助ける。

排気口 40×40 scale 1:1

熱伝導性アルミ配管 熱伝導性能の良い配管を用いること で、洗濯物を干したり、人々の生活 を建物の中から外へあふれ出させる 効果を生む。

小型電球 電球がまちを照らすことで、夜でも 人がたたずむオープンスペースを作 り出し、会社帰りのサラリーマンが 一息つく場を提供する。

電気管φ 3 scale 1:1

空調 ( 温 ) φ 50 scale 1:1


Ebihara Shoten Takamatsu Shozo House

Jinbocho Station Isseido Shoten

Kitahara Building Ogawamachi Station

kanda

takebashi Station

Imperial Palace

parspective site

Otemachi

海老原商店・高山松蔵宅 (Ebihara store and Takayama house) This building which is built in Kanda Suda Town (2-13 Kanda Suda-cho, Chiyoda-ku) is quite valuable signboard architecture in Tokyo. Ebihara store was built in 1928 and the signboard buildings at that time were generally made by carpenters, but this building is designed by the painter's hand. The 1st and 2nd floors are based on tiling. Various materials such as copper plate and color mortar are used. Besides this, Kanda Suda town is escaping burning in the war damage on the west side across Chuo Street, and other signboard architecture also remains. The whole town is a human scale, and familiar landscapes are formed along with the buildings that remain from old days.

Dry cloths using air conditioning piping. Life is overflowing in the town.


Rooftop greenery and side facade green facade are connected.

Mist is provided from the drain pipe in the summer, and people gather this place. Attention to secondhand books in front of bookstores also increases.

Purified air is blown from the exhaust pipe, wind is supplied to the plant even on a narrow road, and a good growth environment is maintained.

一誠堂書店 (Isseido book store) Isseido bookstore built in 1931 in Kanda Jimbocho (Chiba Ward, Kanda Jimbocho 1 - 7). Isseido bookstore is a long established store in Niigata and Nagaoka established in 1896, and management has been handed down for three generations. Fortunately, this bookstore was not damaged in the wartime disaster burn and deal with various books including foreign books This is a rare high-rise store in its days and white tiling from the 2nd floor to the top is a quiet simple but the decoration at the top is accented.

北原ビル (Kitahara building) Kitahara Building built in 1927 in Kanda Iwamoto cho (15-2 Kanda Iwamoto cho, Chiyoda-ku). Although it is a building of 3 floors (the 4th floor part seems to be a temporary extension), there is sense of dignity due to the wide width of the frontage and the old facade. A coffee shop and a ramen shop are on the first floor, and the Akashiya coffee shop is a long-established store founded in 1973, and the interior seems to remain at that time of opening. There is a sugar pot on the table at that time and we can enjoy morning service. Industrial material newspaper publishing company which puts out a sleeve signboard on the 3rd floor is a printing company which has been established since 1968. The office is covered with green, fresh air enters from the window.

Electric pipes installed in front of a coffee shop, and this space becomes an open space where workers take a rest in the evening .


iod

Per

10

ht

Hig

E

学部 4 年 /2016

Highrise Building Research

D e sign b as e d on re s e arch

東京に林立する 100 の高層マンションに関する調査を行いました。2020 年の東京オリンピックを控え都心部の人口が増え続けていく中で、タワー マンションという住居形態は不可欠でありながら様々な問題もはらんでい ます。この調査では、年代別にそれぞれ 20 の高層マンションをピックアッ プし、基本情報をカタログとしてマップとともにまとめ、さらに細かい分 析を行いました。分析は主に高さ、外観、緑化、周辺環境に対して行われ、 それぞれのデータを時代別に比較し、考察を行いました。調査結果は折り 畳み可能な A1 サイズのポスターにまとめられ、研究室に関わる多方面の 方々に配布されました。 研究 室 活 動

Fold Shrink

Front cover

100 の 高 層 マ ン シ ョ ン に 関 す る リ サ ー チ URBOP HILIA -1 0 0 Hi gh r ise Residential Buildings in Tokyo- 発 刊

調 査と設計のつながり

Turn over

Re se arc h

人口の集中

建 物の高層化

自然との乖離

Problem es tabli s hment

オ リ ン ピ ッ ク に 向 けて高層マンションの需要が

Shrink

高 ま る 一 方 で 、 そ の上層階では街や自然との つ ながりがない。

Fold

Acti on maki ng

D e s ig n m otivation

× 高層 部 の 住 居 と 街 のかけあわせによる未来を描く

Back cover

oto ata on D Ic

Ph


Color code

Facade Greenery

ce n a tr En hoto p

Rich green in 80's

t

ding Spread

Yamanote line

ive itat t n e a Qu ativ t i l a Qu

Lesasck setb

Turn over

In

que a p O

References

t ren a p ns Tra

100 photos Higher than ever

Out

Less greenery

ing s p p n Mah ico t wi

Spread

ding

Catolog of 100 buildings

Relation with station


11

concept

b as e

修士 1 年 /2017

Re th i n k タワ マ ン

シェルターインターナショナル学生設計競技 31 選

生活×まちなみ=コミュニティ

の モ で の

時間の経過とともに それぞれの街が独自

高層マンションの上層部にまちを作り、都市の共有財産として利用する。 細長く天まで伸びるタワーマンションは 天上の街によってつながっていく。 それぞれの街では近隣住民による管理・開発がすすめられ 街は徐々にそれそれの特徴を帯びはじめる。 地上から高く離れた街からは、 遥か遠方の空・海・山まで見渡すことができ、 都市が忘れていた自然とのつながりと地域のつながりを 天上において取り戻していく。

De s ig n

地上から高く離れた場所において、 家と家を街によってつないでいく。 街はそれぞれの住宅にとっての共有財産となる。


e d

on

r esea rch

タワーマンションのリサーチをして以降、タワーマンション のコミュニティのありかたに疑問を持っていおり、ちょうどコ モンズの再構築をテーマとしたコンペがあったため作成した案 です。タワーマンションを街でつなぐことで都市のコミュニティ の階層や街の在り方がガラリと変わります。

に、住人や周辺環境の影響をうけて 自の個性をもちはじめる。

街は互いに見上げたり、見下ろしたりする 関係にあり、お互いに意識しあう。

地上から 200m 上空に住んでいても、 窓を開ければそこには街のぬくもりがある。


12

学 生 N GO 現 地 責 任 者

学部 1・2 年 /2013-2014

Ⅱ D e sign

フィリピンにおける スクワーターエリア開発

b as e d

学部時代に所属していた学生 NGO で、現地責任者としてフィリピンの セブ島に 2 回渡航し計 2 カ月ほど滞在してピナハボンとよばれる人口 480 人、78 世帯が住むスクワーターエリアの支援活動を行い、支援地決定から すべて自分たちの手で行い、住民たちと協力して水道の建設を実現させま した。

on re s e arch

学生 国 際 協 力 N G O 団 体 活動


1

2

3

4

5

6

7

8

スラムでのセルフビルド建築の観察 1) 木で作られたスラム住居。継ぎ足しで様々な素材が混在している。 2) 洗濯ものが共有通路に干され、生活が外にあふれ出している。 3) 家屋が密集し、光が差し込まない道が多い。 4) コンクリートの住居は近隣住民と協力してコンクリートを打設し、 1 カ月程度で竣工してしまう。 5) 夏場は暑いので、コンクリート壁には小さな通気口が 設けられていることが多い。 6) 祠のように小さなキリスト教信仰が見られた。 7) 洪水に備えて高床に作られている住居 8) 木に直接固定されていた街灯。


p r oces s

学生の手で行われたスラムの問題解決プロセス ⑴「Water Supply PJ」実施決定(2013.8) 2013 年 8 月、 スバンダクバランガイ(Subangdaku Barangay)に訪問しピナハボンを紹介されたのが、 FEST とピナハボンの最初の出会いでした。そして調査の後、ピナハボンを新支援地と決定しました。 支援地と決まってから、まず初めに私たちが行ったことは、住民たちがどの問題を解決すべきだと考 えているのかを把握することでした。そのために集会を開き、住民たちにピナハボンの問題について

現地 責 任 者 と し ゼ ロ か ら プロ ジ ェ ク ト ス タ ー ト

考えてもらいました。そこでいくつか出た問題の中から、最も先に解決すべきだと思う問題に投票し

ス ラ票)、栄養失調(2 ムの改善点 を てもらいました。その結果は水道(26 票)、教育(20 票)、排水(11 票)、生計(5 票)だっ

把握するためのワークショップ たので、 「Water Supply PJ」を実施することが決定しました。 さらに「Water Supply PJ」を主導し、FEST と連絡を取り合う協力者の組織 「FEST-PINAHAGBONG」の設立、水道建設会社への訪問を行いました。最後に今後の展望につい

〈水道建設のイメージ図〉 ても話し合い、次に FEST がフィリピンにやってくるまでに資金を互いに集めることを約束して、初 渡航は終了しました。

プライベートパイプ

第 1 回目渡航 2 0 1 3 .0 9

メーター

投票によって問題を家 絞り込み、 水道を引くことを目標とする

1 回目 の 渡 航 で 支援地を決定

メインパイプ

1.支援地紹介 大型ショッピングモールへ続く大通りに面した場所にあり、2013 年での夏渡航で支援地探しを開始しピ

取り組むべき問題の投票を行う様子

ナハボンを支援することに決定しました。

ス タ ブ ア ウの詳細を話し合う Water Supply PJ ト

FEST メンバーとピナハボンの住民達

現地の規模として人口は約 480 人、世帯数は 78 世帯ほどです。また、カトリックを信教している人が多

くいます。

⑵費用集め・支払いの後、水道建設工事開始(2014.3) 夏渡航が終わり、次の春渡航までに水道建設費用を回収しなければなりませんでした。FEST の出資

地域の把握

水道の現状把握

金は 80,000.00 ペソ(約 20 万円)という大金であったので、資金集めの方法を検討し、そしてクラウド ファンディングへの応募、そして各種助成金への申請をすることにしました。結果として SONY マ ーケティングボランティアファンド様から助成金を頂き、FEST が担当した額の資金集めは達成する ことができました。現地では FEST-PINAHAGBONG のオフィサーが Water Supply Project への参加 者を募り、参加家庭から費用を回収しました。 そして 2014 年 3 月にピナハボンへ再び訪れました。予定では FEST が国内で集めたお金と、オフィ

※集会等が行われるチャペル

サーが現地で集めたお金で、水道建設会社に費用を支払うことになっていましたが、しかし…

ピナハボンにはノースバスターミナルとスバンダ クナショナルハイスクールが隣接していて、その 他は空き地や工場に囲まれています。

ピナハボンのコミュニティーエリアは近親者同士

の結びつきによって形成され、 「フロントサイド」

と「バックサイド」に分かれているが、コミュニ ティー同士が全く協力しないということではなく 関係が完全に断絶しているわけではありません。

支援地内部の様子

タガログ語で 集会 宣 伝 チ ラ シ を 作 成

協力者として 現地組織の立ち上げ

②実際の流れ

⑴「Water Supply PJ」実施決定(2013.8) ⑵費用集め・支払いの後、水道建設工事開始(2014.3) ⑶水道建設工事の遅れ(2014.4~2015.5) 集会 を 開 き 自 己 紹 介

現地組織のオフィサーが

⑷工事完了後、住民によってPrivate Pipe設置(2015.6) 投票に より決定する ⑸「Water Supply PJ」完了(2015.8)

3.支援内容 2013 年夏渡航、私たちはピナハボンを支援地として決定し、支援を開始致しました。私たちが支援を開

始して最初に行ったことは、住民が「自分たちの課題とその原因、そしてそれらに対する解決策」を話 し合い、案を出し合うための集会でした。

次に、いくつか挙げられた問題のうち、どの問題にア プローチするのかを住民による投票で決定しました。

その結果、ピナハボンにおいては水道の整備に取り組 むことに決定しました。理由は、当時現地住民のうち

集会の様子

数家庭が水道を保有しており、それらの家庭が水道を 保有していない家庭に水を販売している状態であり、 水道を持っている家庭は水道代に利益分を上乗せして 販売していたため、水道を保有していない家庭は通常 よりも高い値段で水を買わざるを得ないという問題が おきていたためです。

住民たちの集会の様子

また、FEST からの提案により、水道の完成によって浮いた額を集め、今後のプロジェクトに利用し

ていくことを長期的な目標として設定しました。

FEST としては、以下の二点を支援のゴールとして定めています。

① プロジェクト立案

FEST の協力がなくとも、オフィサーを中心として

現地が必要なときに適切なプロジェクトを立案・実行し、

日本に帰りオフィサーと 連絡しながらミーティング


結果として問題を解決し、水道建設費用を支払うこともできました。後は水道建設費用を立て替えて いる家庭へ過払い金を返し、水道建設工事の完了を待つだけとなりました。

第 2 回目渡航 2 0 1 4 .0 3

水道建設に必要となった金額 ・建設に必要な金額 180382.97 ペソ(約 50 万円)

2 回目 の 渡 航

参加家庭が提出する 水道建設申請用紙

・FEST からの出資額 93000.00 ペソ(約 25 万円) ・現地からの出資額 87382.97 ペソ(約 23 万円)

参加家庭が提出する水道の建設および使用申請用紙の一部 ⑷水道建設工事の遅れ(2014.4~2015.5) 2014 年 8 月、予定では 2,3 ヶ月で完成予定であった水道について何の報告もされないまま、ピ ナハボンに訪れました。すると… ①水道建設工事が大幅に遅れている

ワー ク シ ョ ッ プ で アイ ス ブ レ イ ク

②プロジェクトへ新たに参加する家庭が現れず、立て替え分の返済が進んでいない

⑸「Water Supply PJ」完了(2015.8)

という問題が発生していることが分かりました。

2015 年 8 月、FEST がピナハボンに訪れ、水道の完成とプロジェクト参加家庭間の支払額の差の解消

水道管の施工

そこで水道建設会社への訪問、工事現場スタッフへのインタビュー、そしてフィリピン、セブ

を確認しました。また水道が完成し、水が蛇口から出ていることを実際に目にしたことで、新たにプ 島で水道関連事業を行っている現地 NGO への訪問を行って、工事が遅れている原因や対策を伺

ロジェクトに参加する家庭も増えていました。オフィサーが最終的な報告書をまとめてくれていたの いました。また集会を開いて、立て替え分の返済が進んでいない問題をどうするか、オフィサー

で、 そちらを確認させてもらい、特に問題がなかったので、 「Water Supply Project」は完了しました。 と住民間で議論をしました。 ①水道建設工事の遅れの原因調査 □水道建設会社と工事現場スタッフから得た情報 ・大きな機械が壊れていて、小さな機械で代用しているため ・人手不足でスタッフが週末にしか働けないため ・地盤が想像以上に固いため。

グループワークショップで プロジェクトの進捗を共有

・完成予定日:遅くとも 9 月下旬、可能であれば 8 月中

水が出るか確認

□現地 NGO の原因分析とアドバイス ・原因分析 最初に水道工事の代金をすべて支払ってしまったこ とが、水道建設会社側からプレッシャーを取り除いて しまったことも関係している可能性があるという指 摘を受けました。

工事現場の様子

現地では建設代金を一括ではなく建設工事の進捗に応じて何回かに分割して払うことが通 例となっていることが判明し、実施前の調査不足が反省されました。

完成した水道から水が流れることを確認しました

役所 で の 手 続 き 現地に訪れてみると、以下の 3 つの問題が発生していました

渡航中の食事の手配と 安全対策

5.今後の展望

①水道建設にかかる費用の見積もりの増額 ②プロジェクトへの参加家庭が必要な数より少なく、費用が足りない

水道プロジェクトが完結したため、2015 年夏渡航にて現地の住民に対し 2016 年春渡航にて撤退するこ

③オフィサーからの情報共有が少ないという住民からの不満

と、今渡航では FEST からあまり介入することはしないということを伝えました。

FEST はこれらの問題への対処が早急に必要であると判断し、まずは情報収集をし、オフィサーと

住民からは「FEST がいないと不安だ。 」という意見が挙げられましたが、あまり介入はしないがアドバ

共に対策を練りました。

イスや協力は行うということを説明した結果、最終的に住民も納得し自分たちだけでプロジェクトを行 なっていくという意思表示をしてくれました。

①水道建設会社を訪問し、値上がりの原因を調査

よって今後は住民たちがどう動いていくのか次回の春渡航まで経過観察を続けていく予定です。

水道建設の請求額について正確な情報を入手する ために、オフィサーと共に水道建設会社を訪問し担 当者に話を伺いました。金額の増額については、予

M C W D ( 現地 水 道 局 ) での 交 渉

定されていた割引が行われていない、プロジェクト 参加者数が 2 倍近く多く見積もられている、工事に

6.仮説

必要な資材が値上がりしたという原因が挙がり、そ

ピナハボンでは以下の仮説を持ち活動しています。

の後交渉の結果、適正な金額にすることができまし

〈仮説〉

現地の代表から 感謝状をもらう

た。

社会的・経済的非受益者が問題を解決するために十分な能力を持っているが、それが発揮されていない

水道建設会社への訪問 ②比較的裕福な家庭が一時的に負担

のは、行動契機の不足、社会的抑圧、組織体制の欠落、資金不足によるものである。

水道建設会社に建設を依頼したところ、ピナ ハボンに水道を配備するには最低でも 64 家 庭の参加が必要でした。しかし、必要数 64 家 庭のうち、プロジェクトへの参加は 46 家庭に

集会 で 配 ら れ た 水道 建 設 費 用 説 明 書

留まりました。早期の支払いにより建設費の割 引が適用されるため、対応策を住民間で協議、 割引の有効期限までに参加家庭を集めるのは難 しいと判断し、19 家庭分の不足額を経済的に 余裕のある家庭が立て替えることを決定しまし た。その結果 2014 年 3 月末に水道の発注が完 了しました。発注後も新たにプロジェクトへの 参加、出資を受け付け、そこから資金を立て替 えた家庭に返済していくことになりました。

集会で配られた水道建設費用の説明書

③情報共有の機会と掲示板の設置 仕事の休みが日曜日という人がほとんどなので、毎週日曜日に最新の情報共有を行うということにな りました。またピナハボン内の人がよく通る場所に掲示板を設置し、情報共有を行いやすくするように しました。

区役所に伺い 撤退のあいさつ


13

concep t

De s ig n

b as e

学部 4 年 /2016

Exploring Waterfront 研究室活動 / 国際コンペ提出 / ヴェネチア

水と深く関わりあう 島周辺の水質環境を調査する 水質調査

水際の近くに住み、関わり合いながら生活する 水際

普段の生活で舟を用いることによって、これま で経験したことのないような生活を創出する 舟

strateg y

ヴェニスの水を浄化する

島を中心に行われる水質改善は、いくつかの方法が用いられる。 代表的な方法 として、牡蠣を使ったものや炭を用いるもの、葦や藻草を用いるものなどがある。 これらの生物は有害な物質に対して有効な性質を持ち、島の水質改善を促進する 力を持っている。

実験室

A カフェ

宿泊施設

f uture

B

施設の拡大

地域産業

1

核となる沿岸沿いに位置する 3 つの研究施設

水質が改善されるとともに水 際に沿って研究施設を中心に 建物が増える

水際の建物が増え、良好な水質が水 際の賑やかさを創出する

地域産業

木材倉庫

カフェ

展示室

A-A' 断面図 S=1:700

に 配 ぶ き


e d

on

r esea rch

イタリアはヴェネチア近くの海上に浮かぶ、廃墟となった島 に大学施設を建てる提案です。水際に沿ってキャンパス施設を 配置することで学生たちは親水性をもった生活を送り、自ら学 ぶとともに、水自体もキャンパスの影響を受けて浄化されてい きます。

木材加工

C

図書館

D

教室

教室

3 研究施設

視聴覚室

4

2 5

展示会場

エントランス

B'

C' 0m

修理・倉庫

5

10

20

1 階平面図 S=1:1500

D'

A'

実験室

図書館

B-B' 断面図 S=1:700

C-C' 断面図 S=1:700

修理・倉庫

教室

D-D' 断面図 S=1:1500

N


Ⅲ Works

自 然 と 建 築 の 曖 昧 な 境 界 B o u n d a r y

自チ ン

w i t h

N a t u r e

然 ぜ ち く

自 然 と 建 築 の 境 界 を で き る だ け 曖 昧 に、 建 築 な の か 自 然なのかわからない環境を設計することに興味がありま す。 植 物 繊 維 が 添 加 さ れ た コ ン ク リ ー ト が 開 発 さ れ る な ど、 こ れ か ら の 社 会 で は 建 築 と 自 然 の 関 係 性 が よ り 不 明 瞭 な も の に な っ て い く と 考 え ら れ ま す。 そ の 中 で、 そ の 不 明 瞭 さ を デ ザ イ ン す る こ と で、 自 然 が 土 地 と 結 び つ き、 人 と 人 を 繋 ぎ、 時 の 流 れ を わ れ わ れ に 教 え て く れ る よ う な 建 築 を 設 計 し た い と 考 え て い ま す。 都 会 の ど 真 ん 中 で あ っ て も、 地 方 都 市 で あ っ て も 自 然 と の 新 し い 関 係 性 を 考 え 続 け る こ と で、 快 適 な 建 築 環 境 を 実 現 す る こ と を め ざします。


14

15

16

東京開墾 アイデアコンペ / 空き家と繋がる集合住宅

う ご め

蠢く丘 スタジオ課題 / 高知 / 屋島

自然と学びのパッチワーク 小学校課題 / 川崎

17

microcosmos

18

Interactive cellular Apt.

19

明暗生死

風土と暮らす建築 / 世界各国

集合住宅課題 / 自由が丘

アイデアコンペ / 助産院・火葬場


14

修士 1 年 /2017

東京開墾 Ⅲ

空き家を半壊し、耕作地として耕 し て い く 。 集 合 住 宅 は 空 き 家 に 耕 作 地 を 持 つ 住 民

B ound a ry

たちの農を中心としたコミュニテ ィ の 核 と な る 。 畑 で 収 穫 さ れ た 作 物 は 都 市 型 農 業 の食糧としてアプリを通じてつな が っ た 地 域 の レ ス ト ラ ン 、 料 亭 な ど に 運 ば れ 、 農 を中心とした新しい地域のサイク ル が 生 ま れ る 。

第 11 回長谷工住まいのデ ザ イ ン コ ン ペ テ ィ シ ョ ン 佳 作

w i t h Na t u re

計画 / 空 き 家 を 半 壊 し、農地に転用する

敷地 / 都 心 部 戸 建 て 住宅密集エリアの一角

配置図 1:5000

敷地は古くからある都心部の戸建て住宅密集エリアの一角で、そこで 2400m2 の 敷 地 に 3 0 戸 の 集 合 住 宅 を 建 て る 計 画 で す。 周 辺 は 戸 建 て 住 宅 に 囲 ま れ て い ま す が、 すでに 10%~ 20%はすでに空き家となっており、空き家と繋がる集合住宅が課題 と し て 求 め ら れ ま し た。 東 側 に あ 古 く か ら の 寺 院 の 門 前 町 も あ り か つ て は 賑 わ っ て いましたが、空き店舗が増えてい ま す 。



back gr o u n d

都市における農業への関心の高まり

都市部に住んでいた若者が田舎へと移り住み、青年就農給付金を活かして脱サラ農業を行う事例が急 増 し て い る。 ま た、 横 浜 市 の 今 宿 コ ミ ュ ニ テ ィ ガ ー デ ン や 仙 台 市 の ま ち な か 農 園 藤 坂 の よ う に、 都 市 の 閑 散 地 を 利 用 し て 農 園 を 作 る 事 例 が 増 え て き て い る 。 多 忙 な 生 活 を 送 る サ ラ リ ー マ ン に と っ て、 安 ら ぎ と し て の 農 業 需 要 が 高 ま っ て お り、 本 提 案 で は 空 き 家 を 農 地 に 変 え 、 集 合 住 宅 を 農 に ま つ わ る コ ミ ュ ニ テ ィの中心として活用していくことで都市型 農 業 を 通 じ て 空 き 家 と 繋 が る 集 合 住 宅 を 目 指 す 。

横浜市・今宿コミュニティガーデン

back gr o u n d

仙台市・まちなか農園藤坂

建物内部での植物栽培

空き家の性格を畑に遺伝する

空 き 家 を 取 り 壊 し 農 地 に 変 え る 際 に、 空 き 家 を す べ て 取 り 壊 さ ず 家 屋 の 特 徴 的 な 部 分 を 残 し な が ら 農 地 と 組 み 合 わ せ る こ と で、 か つ て そ こ に あ っ た 空 き 家 の 面 影 を 内 包 し な が ら 街 が 農 地 に 移 り 変 わ っ て い く 。 例 え ば、 料 理 好 き の 奥 さ ん が 住 ん で い た キ ッ チ ン の 大 き い 家 が 空 き 家 に な っ た 場 合 、 そ の キ ッ チ ン を 残 し つ つ 建 物 を 半 壊 し、 畑 と と も に ま ち の レ ス ト ラ ン と し て 活 用 す る こ と で も と も と あ っ た 家 や そ こ に あった家庭の思い出が街に開放されていく 。

住居

キッチンの大きな空き家

子供部屋がたくさんの空き家

土間のある空き家

まちのレストラン

Airbnb として貸し出す

野菜市場として活用

書斎の広い空き家

農地

まちの図書館として利用

ガレージのある空き家

住居

トラクターの駐車場

お風呂の大きな空き家

共有スペース

汚れを落とすシャワールーム


住居

共有スペース

住居

農地

住居

断面図 1:350


アプリで生まれる地域の繋がり

software

planning

街区を引き込む平面構成と 4 つの

U be r や U b e r E ATS 、 A i r b n b と い っ た ア プ リ の 存 在 に よ っ

周辺街区とのつながりを意識し、まちを引き込むように集合住宅内のボリューム

て 都 市 部 で 余 っ て い た も の・ う ま く 使 わ れ て い な い も の が 市 場

宅 内 に は 居 住 者 が 自 由 に 利 用 で き る 共 用 部 ( ト ラ ク タ ー 倉 庫・ 農 具 庫 ・ 堆 肥 庫 ・ 乾 燥

価 値 を も つ 時 代 が 到 来 し て い る 。 本 提 案 で も、 建 築 の 提 案 と 共

共用部を取り囲むように縁側が配置され、ここが人々で賑わう地域の中心となる。

に 都 市 型 農 業 ア プ リ C u l t i va t o r を 開 発 す る こ と で 今 ま で 近 く に 住 ん で い な が ら も 、 関 わ り 合 い の な か っ た 人 々 を 結 び つ け る。 このアプリによって農業の生産者が自分の情報を発信し、地域 の畑からとれた野菜を必要とする地元のレストランや家庭がそ の情報を受け取り、作物を取り寄せるとともに、運搬者が作物 を運送する。

都市農業アプリ 「Cultivator」の開発・利用

business cycle

農にまつわる地域のビジネスサイクル

アプリの活用によって小さな街の中で生産者・運搬車・消費者が繋がる。今まで顔も知らなかった地 域の人々の中で、商品が受け渡され、その代金が取引され、都市型近郊農業の新しいビジネスモデルと して機能する。

作物を受け取る

支払い 住人 ( 生産者 )

トラクター倉庫

運搬 地域の人々 ( 運送業者 )

future plan

商店街のレストラン

農 に覆われていく都市

空 き 家 の 増 加 に 従 っ て、 し だ い に ま ち は 農 地 に 覆 わ れ て い き 、 都 市 部 は 開 墾 さ れ る 。 建 物 が 密 集 し て い た 都 市 部 に 木 々 や、 土 の に お い、 農 に ま つ わ る 住 民 間 の 交 流 が 生 ま れ、 か つ て そ こ に あ っ た 空 き 家 の 面影を残しながらも、あたらしい都市の風景が生まれる。

10 年後

20 年後

30 年後

農地となった空き家は近隣住民に開かれた公共施設となる

life cycle

ビジネス×農の都市型ライフサイクル

集 合 住 宅 に 住 む 住 民 は 、空 き 家 の 増 加 に と も な っ て 次 第 に 自 分 の 所 有 す る 農 地 の 面 積 を 増 や し て い く 。 定 年 が 近 づ く に つ れ て 、 だ ん だ ん と 生 活 の な か で 農 に か か わ る 時 間 を 増 や し て い く。 定 年 後 は 所 有 す る 畑と共に都市に居ながら自然を感じ、この集合住宅は彼らにとっての終の棲家となる。

25 歳

就職し仕事を 中心に生活

30 歳

農地付きの 集合住宅を購入

40 歳

空き家を買い取り 農地を拡大

65 歳

定年退職し、 地域と密接な 農業生活を送る

乾燥納屋


の共用部 は決定され、集合住

燥納屋 ) を配置した。

周辺街区を引き込む 平面計画

農具庫

商店街へ

堆肥庫 平面図 1:600 ( 共用部 1:250)


15

うご め

修士 1 年 /2017

お か

蠢く丘

Boundary wit h Nat u re

スタ ジ オ 課 題 ビジ タ ー セ ン タ ー の 設 計

計 画 / 施工プロセスと自然現象の境界を考える

敷 地 / 香川県屋島

屋島城跡

屋島の宿桃太郎 桃太郎茶屋

屋島物産館

ホテル望海荘

�荃��

(Hotel)

荔荎莉

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駐車場

銓軔迪

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(觔)

280

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駐車場

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Co E

Co

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As

莂�荗

284.34

283.81

新屋島水族館

250

Co

(Aquarium)

遖��邅醰�

郎�

270

260

150

莂�荗

site (3,389.75㎡)

284.88

100

284.59

285.05

荔荎莉

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荔荎莉

郎�

283.96

283.80

裄��

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荔荎莉

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莂�荗

NTT

280

荊荖��

荊荖��

荔荎莉 郎�

285.17 285.44

四国霊場第84番 Co E

284.74

285.41

285.01

285.67

285.77

286.24

As

285.48

284.95

285.89

郎�

鎌�

�關郎�鉩

284.74

屋島ドライブウェイ売店

熊野権現社

285.39

(Lawn)

285.33

荎莉荳�腩軅�

屋島山上(ことでん)

285.27

285.18

284.91

284.91

284.60

200

As EM

郎�

(Public toilet)

286.20

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286.00

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2

蹤 鎔

NTT

大師堂

As

(Teahouse)

郎�

れいがん茶屋

285.82

瑠璃宝の池 血の池

286.18

As

E

苪�芪英銃�

屋島寺

285.95

G

286.12

286.23

郎�

獅子の霊巌

�荃��

郎�

納経所

E

屋島寺 宝物館

240��莉

三躰堂

高松市観光ボランティア ガイド協会無料案内所

千躰堂 屋島 清風亭

みやげ 漆器南山

281 260

みやげ 漆器南山 屋島登臨 扇誉亭

集いの広場 県木園

配置図 1:2000

敷 地 は 香 川 県 の 屋 島。 眺 望 の 良 い 小 高 い 丘 の 上 に あ り 、 車 に よ っ て 丘 の 上 に ア ク セ ス が で きます。以前はホテルが 建 設 さ れ て い ま し た が 、そ れ が 取 り 壊 さ れ て し ま っ た た め 、 敷地は現在はげ山になっ て し ま っ て い ま す 。

CON STRUCTION

Ⅲ 建築家はよく、建物に地域性を持たせるために地域の素材を用いて建築 を立てたりします。私は、ただその地域を使っただけで、本当に地域性を 持った建築といえるのかどうかがとても疑問でした。そこで、メサという 地形特性を持った敷地である屋島を敷地として、盛り土が雨や風の影響で 浸食を受けてだんだんと形を帯び、その段階ごとに住民たちがその地形を 使いこなしていく過程をデザインしました。建築なのか、自然なのか、曖 昧な建築ですが、この土地のこの場所でしかできない、特別な建築の施工 方法の提案です。


岩盤層

黒ボク土 ( ガーデンの植物が良く育つ黒土 )

荒木田土 ( 田んぼに使われる土で、生物が住みつきやすい )

褐色森林土 ( 主に林業で使用され、植樹に最適 )

BEFORE EROSION アイソメ展開図


material

サヌカイト

こ の 岩 盤 層 に は サ ヌ カ イ ト と 呼 ば れ る 讃 岐 岩 質 安 山 岩 溶 岩 を 用 い る。 サ ヌ カ イ ト と い う 岩 石 は こ の 地 域 に 深 く 根 差 し た 素 材 で あ り 、 固 い も の で た た く と 高 い 音 が 出 る こ と か ら カ ン カ ン 石 と も 呼 ば れ、 鋭 く 割れることから古代には打製石器や磨製石器の材料として使われていた。

geo g raphy

屋島の形成プロセス

屋 島 の 地 形 は 、 1 4 0 0 万 年 前 の 火 山 活 動 に よ る 火 山 噴 出 物 が、 も と も と 存 在 し て い た 花 崗 岩 類 を 覆 う こ と で 形 成 さ れ た 地 形 で あ る。 こ の 火 山 噴 出 物 は 讃 岐 岩 質 安 山 岩 溶 岩 と い い、 一 般 的 に は サ ヌ カ イ ト と も 呼 ば れ る。 固 い も の で た た く と 高 い 音 が 鳴 る の で カ ン カ ン 石 と も 呼 ば れ 、 鋭 く 割 れ る こ と か ら 古 代 に は 打 製 石 器 や 磨 製 石 器 の 材 料 と し て 使 わ れ て い た。 こ の か た い 岩 石 が あ る お か げ で 以 下 の よ う な メ サ と いわれる独特な地形を屋島に形成した。

メサの形成①

メサの形成②

メサの形成③

構造平野と呼ばれる平野では硬層と軟層

徐々に浸食を受けづらい硬層が台地とし

時代がたつにつれて次第にメサの形が

が混在していることがある。硬い岩盤が

て現れてくる。一方で軟層は風や雨の影響

はっきりしてくる。同様の影響を受けて生

残っていると、その部分の浸食の進みが遅

を受けて浸食されていく。

成されるとしてビュートやケスタなどが

くなり、浸食は進みづらい。

site

ある。

はげ山となった屋島

豊かな自然とともに形成されたメサ・屋島であるが、敷地となっている獅子の霊厳展望台付近では、 か つ て 霊 厳 ホ テ ル が 建 設 さ れ て い た こ と も あ り、 更 地 と な っ た 今 で は 全 く の は げ 山 と な っ て し ま っ て い る。このはげ山に植生をもたらすには 340 0m 2 [ 敷地面積 ] × 1m [ 肥沃土壌深さ ] = 3400m 3 [ 必要土壌体積 ]

SITE PLAN

0

10

34 00 m 3 [ 必要土壌体積 ] × 1 [ 土壌比重 ] = 3400t [ 必要土壌重量 ] となり、3400t もの土壌を運んでくる必要がある。 SECTION

1980

pr o ces s

2000

0

2

0

2

2017

植 林 × 建 築 / 自 然 現 象 と 施 工 プ ロ セ ス の 融合

以 上 の よ う な 背 景 か ら、 盛 土 を 行 っ て 植 物 を 再 び 屋 島 の 頂 上 に と り も ど す " 植 林 の プ ロ セ ス " と 、 も ともと屋島を形成した " メサの空間形成プロセス " を同時に進めていく施工プロセスを考える。ところ ど こ ろ に 固 い 岩 盤 層 を も っ た 肥 沃 な 土 壌 の か た ま り は、 雨 風 の 浸 食 に よ っ て 徐 々 に 広 が っ て い く と と も に 独 特 の 空 間 を 作 り 出 し、 や が て 樹 木 が 育 ち 始 め た と こ ろ で 土 壌 の 浸 食 は 止 ま り、 建 物 の 形 が 決 定 さ れ る。空間が変化していく過程において人々は自然が作り出す環境の変化を楽しむ。

SITE PLAN

肥沃な土壌のかたまりには

雨風による浸食の影響で

樹木は順調に生育し

ところどころに固い岩盤層が入っている

徐々に土の塊は形を変え、

植物の影響で浸食の速度が遅くなる

流出した土壌から樹木が生育する

最後に屋根をかけ、内部空間を作る

SECTION


3 30 years

SITE SITE PLAN PLAN

0

SECTION

10

0

20

2

60 years

30m

5

10m

SITE SITE PLAN PLAN

0

SECTION

10

0

20

2

40 years

10 years

20

30m

SITE PLAN PLAN SITE

5

10m

SECTION

0

10

0

20

2

10m

PLAN PLAN

SECTION

0

10

50 years

SITE PLAN PLAN SITE

5

10m

SECTION

0

2

5

10m

0

20

2

AFTER EROSION 20 years

5

70 years

30m

5

30m

10m

30m

5

10m

8


ゾーニング /3 つの自然

zo n i n g

集いの広場 県木園

View

敷 地 を 3 つ の ゾ ー ニ ン グ に 分 割 し、 そ れ ぞ れ 異 な る自 然配置を想 定 し て い る 。 ガー デン 植 物 と と も に 景 色 を 楽 し む 森 屋 外 ホ ー ル を 木 々 に よ っ て 包 み こ む ビオ トープ 屋 島 の 生 態 系 が 訪 問 者 を 迎 え る

Garden

Biotope

Entrance

Hall

それぞれの自然の在り方に応じて異なる土壌を選択 して いる。

Forest

f o rm

ゾーニングによる初期形状の決定

こ の 3 つ の 異 な る 自 然 区 域 を 作 る た め、 盛 土 の 初 期 形状はそれぞれのゾーニングに向かって伸びるてい くよ うな形にな っ て い る 。 浸食が始まるとそれぞれの自然区域へ土壌があふれ 出 し、 そ れ ぞ れ 異 な る 特 徴 を 持 っ た 自 然 環 境 を 作 り 出す 。

e ro s i o n

浸食の作用

1 1 枚 の 岩 盤 層 を 様 々 な 高 さ に 挿 入 す る こ と で 浸 食 後 の 面 の 高 さ を 操 作 す る。 こ の 岩 盤 層の デザインが そ の ま ま 空 間 の デ ザ イ ン に つ な が る 。

5 6 7

p ro gr a m

10 11

9

8

4 3

2 1

施設配置 8 1

5 2 3

1 ビオトープ

4

2 ギャラリー 3 エントランス

6

4 事務カウンター 5 展望スペース 6 ホール 7 カフェ 0

p ro g ram

2

5

10m

8 ガーデン

ビジターセンターとしての利点

利 点 ① 地 域 住 民 の 方 が 屋 島 を 訪 れ る た び に、 屋 島 の 地 理 的 な 形 成 過 程 を 追 体 験 し 訪 れ る た び に 違 っ た 空間体験を得られる。 利 点 ② 地 域 の 気 候 と 風 土 を 施 工 プ ロ セ ス に取 り 入 れ る こ と に よ っ て 、 い ま ・ こ こ で し か で き な い 建 築 がうまれ、地域との結びつきが大切なビジターセンターとして長く愛される要素になる。 利 点 ③ 建 築 を 建 て る と 同 時 に 自 然 を 再 生 し、 地 域 の 環 境 改 善 に 貢 献 す る 。



16

学部 3 年 /2015

自然と学びのパッチワーク Ⅲ

川 崎 市 に あ る 小 学 校 の 設 計 提 案 で す。 敷 地 は 川 崎 市 の 都 市 部 と 農 業 地 帯 の 境 界 に

Boundary

あ り、 こ こ に 通 う 子 供 た ち に も 自 然 や 農 業 を と 触 れ 合 い な が ら 学 び を し て ほ し か っ た た め、 農 地 と 教 育 施 設 を パ ッ チ ワ ー ク 状 に 配 置 し た 小 学 校 を 設 計 し ま し た。 田 ん ぼの間の あぜ道を通って通学した り、理科の授業で校内の植物を実際に観察したり、 動物の飼育や堆肥を肥料として用いることで、子供たちが自然を通して新しい知識 を身に着 けていきます。

wit h

小学 校 課 題

Nat u re

学内 優 秀 賞 学内 ポ ス タ ー 展 示

計画 / 自然と建築をパ ッ チ ワ ー ク 状 に 配 置 す る

敷地 / 川崎市幸区

配置図 1:1800

周 辺 を 住 宅 街 に 囲 ま れ た 神 奈 川 県 川 崎 市 幸 区 の 小 学 校 が 敷 地。 敷 地 は 不 正 系 な 形 状 を し て お り、 北・ 西・ 東 の 3 方 向 で 周 辺 道 路 と 接 し て お り 門 を 設 置 す る こ と が で きる。



川崎市における農地の減少

ba ckg r o u n d

敷 地 が 存 在 す る 川 崎 市 で は 年 々 農 地 が 減 少 し 、2 0 0 4 年 の デ ー タ に よ る と 川 崎 市 の 農 地 面 積 は 1 9 6 5 年 の 4 分 の 1 程 度 に な っ て い ま す。 川 崎 市 で は そ の 農 地 面 積 を 再 び 回 復 し 、 市 内 に 自 然 を 取 り 戻 す 運 動 を 頻 繁 に 行 っ て い ま す。 今 回 は そ の 川 崎 市 に 小 学 校 を 設 計 す る に あ た り 、 農 業 と 学 び を 組 み 合 わ せ る こ と で 新 しい 小 学 校 の 形式を作り上げることに取り組みました。 D ecl i n i n g F a r m l a n d i n Ka w a s a k i

Farming Area in Each Ward

3500

3086

300

3000

2000

150

ha

ha

187.7

200

1742 1348

1500

1237

1058

1000

884

777

120.5 89.9

100

707 50

500 0

271.2

250

2364

2500

0

1965

1970

1975

1980

Year

1985

1990

1995

2000

2004

32.9 0.6

4.4

Kawasaki

Saiwai

Nakahara

Takatsu Ward

Reference : H16 Koteishisan gaiyo chosho

Tama

Miyamae

Aso

Reference : H16 Koteishisan gaiyo chosho

農と都市の境界としての幸区

s it e an al ysi s

敷地のある幸区は川崎市の中でも都市化した工業エリアと農業が盛んにおこなわれているエリアの境 界 に 存 在 し て い ま す。 今 回 の 敷 地 が 存 在 し て い る 学 区 は な か な か 子 供 た ち が 自 然 と 触 れ 合 う 機 会 の 少 な い 場 所に あ り ま す 。したがって、本提案では川崎市北部の農業が豊かな土地の雰囲気を敷地に 取 り 込 み 、 自 然 豊か な 川 崎 市 北部の雰囲気を南部の市街地に引き込んでいきます。

Ag

ric

I tried to expand agriculture area,

ult

ur

al

and children in Saiwai-ku can enjoy

are

th e sch ool life with n atur e

a

Sit

e Ur

ba

Vege t a b l e s i n Ka w a sa k i Ci t y cabbage

broccoli

tomato

Japanese radish

cauliflower

Saiwai-ku

pear

pansy

mustard spinach

ume

chrysanthemum

onion

melon

cyclamen

spinach

Japanese

norabo-na

cucumber

niz

ed

are

a

Miyuki elementary school Kawasaki-ku

persimmon

wine

Reference : Kawasaki City

pla nn i ng p o l i c y

農と学びのパッチワーク状配置

今回の提案では小学校というプログラムではありながら、農地と教育機能を均質に扱いパッチワーク 状に分棟形式でそれぞれの機能を配置していきます。それによって、理科の観察の時間に実際に周囲に あ る 植 物 を 利 用 し て 学 習 を 行 っ た り、 図 書 館 に 近 接 し た 温 室 で 自 然 に 囲 ま れ て 読 書 を 楽 し ん だ り 、 家 庭 科の時間には近くの畑でとれた野菜を利用するなど、自然と学びが相互に作用しあう学習環境を提供し ます。

1. Put a school in agricultural area

2. Separate each agricultural area for each function

3. Children can enjoy various nature in their school life


5

10

20 m

1F plan S=1:400


b iologi cal cyc l e

農地・家畜・堆肥のサイクル

小 学 校 内 部 に は、 農 地 ・ 家 畜 ・ 堆 肥 が 循 環 す る エ コ ロ ジ カ ル サ イ ク ル を 平 面 的 に 計 画 し て い ま す。 学 校内 の家畜 が 校 内 の 野 菜 を 食 べ て 排 出 し た 糞尿をコンポスト内で肥料に変え、畑で利用し、その 畑で育っ た野菜をまた動物の餌として供給します。こういった自然界での循環を子供たちの手で行うことによっ て児 童が自 然 界 の 循 環 を 肌 で 体 感 す る こ と ができる学習施設を設計します。

Make compost

Use compost in farm

Move to compost tank

Vegetable grows

Move to animals

Fowls eat vegetable and produce fece deoppings

Pigs eat vegetable and produce feces

③ ④

plan S=1:1000

d esig n fl ow

教室内部の平面構成

教室内部は正方形を風車型に 4 つに分割することで 1 学年 3 クラスのためのそれぞれの教室とオー プンスペースを確保しています。教室が 2 階にある部分では 1 階はピロティとして利用され様々な学年 が コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン を と れ る 場 で あ っ た り、 農 作 業 の あ と に 体 の 汚 れ を 落 と す こ と の で き る シ ャ ワ ー ルー ムなど が 完 備 さ れ て い ま す 。

enter

Open Space

take off shoes

enter classroom

put shoes

enter classroom

Class garden

enter classroom

Classroom plan S=1:375


sea z o nal chang e

作物による季節変化 Onion

Spinash

Water melon

Winter

Autum

Summer

Spring Japanese radish

Tomato

Pumpkin

Sweet potato

Carrot

Cabbage

Potato

Vegetable

(Harvesting season) Loquat

Pear

Apricot

Grape

Chestnut

Persimmon

Mandarin

Fruits

(Harvesting season) Cultivate young plant

Dry

Plant rice

Change color

Harvest

Dry

Rice paddy Lay eggs frequently

Birth children

Put blanket for rabbits

Animal Spring market

Summer vacation

Harvest festival

Winter vacation

Event

Change in farmland

cook in the kitchin

take a shower

communication room

Piloty

Classroom and Piloty plan S=1:375


17

B ou n da r y

学部 4 年 - 修士 1 年 /2016-2017

m icrocosm os

キルコスコンペ佐々木勝敏賞 金賞

植物繊維を付加した コンクリート

wit h

Nat u re

植物繊維を添加したコンクリートの箱を世界中に配置し、雨、 風、砂といった自然の浸食を受けることで、真っ暗だった箱の 内部空間がその土地に独特な土着的明るさを手にする提案です。 世界各国 17 の地域でケーススタディを行い、パースに書き下 ろしました。

Case 1

Case 2

Case 3

Case 4

Case 5

Case 6

Case 7

Case 8

2200

2200 Plan S=1:35 Ca s e Ca s e Ca s e Ca s e Ca s e Ca s e Ca s e Ca s e Ca s e Ca s e Ca s e Ca s e

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12

ナタル / ブラジル パリ / フランス バラナシ / インド NY/ ア メ リ カ ホルトバージ / ハンガリー ロトルア / ニュージーランド 京都 / 日本 バロー / アメリカ クラビ / タイ 小田原 / 日本 プログ / フィリピン ラスベガス / アメリカ

Case 13 タマンラセット アルジェリア

北 Case 9

Case 10

Case 11

Case 12

Case 13-1

Case 13-2

Case 13-3

Case 13-4

Case 13-5

Case 14-1

Case 14-2

Case 14-3

Case 14-4

Case 14-5

Case 15-1

Case 15-2

Case 15-3

Case 15-4

Case 15-5

Case 16-1

Case 16-2

Case 16-3

Case 16-4

Case 16-5

Case 17-1

Case 17-2

Case 17-3

Case 17-4

Case 17-5

北緯 2 0 度 東経 5 度 平均気温 2 1 度 年間降水量 5 4 m m

Case 14 カンポンアイール ブルネイ 北緯 5 度 東経 1 1 5 度 平均気温 27 度 年間降水量 2 9 7 0 m m

Case 15 マナウス ブラジル 南緯 3 度 西経 60 度 平均気温 27 度 年間降水量 2 1 4 5 m m

Case 16 ホワイトホース カナダ 北緯 135 度 西経 60 度 平均気温 0 度 年間降水量 2 6 7 m m

Case 17 渋谷 日本 北緯 36 度 東経 139 度 平均気温 15 度 年間降水量 1 4 5 5 m m


18

B ou n da r y

学部 3 年 /2015

Interactive Cellular Apt. 集合住宅課題 / 自由が丘 学内優秀賞

ボロノイ形状から ヴォイドをくり抜く

wit h

Nat u re

近隣住人間のコミュニケーションを活性化させる集合住宅の 在り方として、細胞が隣どうしで分泌物をやりとりし、相互作 用することで動的平行を保っていることに着目しました。ボロ ノイ図をベースに模型を用いたスタディを慎重に行って最終形 状を決定しました。

1:200 スタディ模型

より形状を有機的に

北側斜線部分を なじませる

室内の大きさに 変化をつける 日光と FAR の影響を考慮

FAR と BCR の 再考慮 スケールを行き来する スタディ

緑道側のファサード を活発に

屋上形状の 調整

1:500 スタディ模型 細胞のような 動的平衡のやりとり

最終決定案 1:500 模型 with 周辺

南面より見る

敷地周辺の ゾーニング

上から見る


19

5. 庭園

Ⅲ Bo u n d ary

空 で 互 で

修士 1 年 /2017

明暗生死

4. 新生児室

3. 分娩室

ここは、海の上

助産院であり葬儀

明るい場所 ( ヒトが生ま

暗い場所 ( ヒトが死ん

ひとつの円環で

闇夜で月の明るさが引

震災があって初めて生きるこ

2. 廊下

接近することで互い

明 / 暗 / 生 / 死にま

1. 駐車場

concept

日本人の死生観を空間化する

東日本大震災が起きてからというもの、生きることについ て考え直し、生活のありかたに変化が生じた人は多いと思い ます。私は、なぜ、このような死を意識することで生につい て考え直すことが日常生活でもっと起こらないのだろうとい うことに疑問を持ちました。そこで、我々の死生観を空間化 してみようと思ったがこの提案の始まりでした。 非常にシンプルな空間構成でありながらも、人が生まれて いく光景となくなっていく光景が折り重なるこの施設は、人々 に生きることとはという答えのない大きなテーマについて考 える機会を提供するような建築になっています。

明暗 / 生死のつながり

助産院と葬儀場の空間構成 新生児室

分娩室 助産院

診察室 受付 駐車場

闇夜のもとではじめて月の明るさを意識し、震災 があってはじめて生きることについて考え直すよ うに、明 / 暗、生 / 死をあえて接近させることで 明暗生死を再確認できる場を設計する。

直径 100m の円環内部は開口を除 なっており、円環の片方には助産 には葬儀場が配置されている。双 があり、生と死が自然によって結ば


w it h

Nature

5. 庭園

グラデ―ショナルに変化する開口部を除いてシンメトリーな 空間構成の円環に、助産院と葬儀場を配置した複合施設の提案 です。生と死が対極にありながら緩やかにつながり、循環し、 互いに向き合っている空間構成は、この世界の縮図ともいえる でしょう。

4. 火葬室

3. 葬儀室

上に浮かぶ

儀場である。

まれていく場 ) と

んでいく場 ) を

でつなぐ。

引きたてられ、

ことを考え直すように、

2. 廊下

いに意識しあう

まつわる建築。

1. 駐車場

S E

W N

Plan 1:600

グラデーショナル に 変 化 す る 開 口 幅 火葬室 葬儀室 待合室

7

葬儀場

8

受付

9

駐車場

10

Plan 1:2000

除いて左右対称に 産院が、もう一方 双方の間には庭園 ばれ、循環する。

6

5

4

3

2

1

2

3

4

5

6

7 8 9 10 11

11

12

12

13

Place 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13

Degree 3.75 4.0625 4.375 4.6875 5 5.3125 5.625 5.9375 6.25 6.5625 6.875 7.1875 7.5

円環を取り囲む開口幅はグラデーショナルに変化す る。海を見渡す大きな開口部は助産院から火葬場にか けて徐々に細くなっていき、海をまたいだ反対側では スリットのように細長い開口部になっている。

向かい合う明と暗

sea level Section 1:1700

円環の左右に配置された明るい場所と暗い場所は海を挟んで互 いに向かい合う関係性になっている。生と死が対極にありなが ら、緩やかにつながり、循環し、互いに向き合っているこの空 間構成は、この世界の縮図である。




学部 2 年 - 修士 1 年 /2014-2017

Architecture Photo Ⅳ Ot he r

ヨーロッパやアメリカ、東南アジア、そして日本国内とさまざまな地域 に建築を見に行き、写真を撮ることが趣味のひとつであります。心に残っ た空気感を写真に収めようとする中で、そしてその写真を見返していく過 程でその空間の特性であったり、どうやっていい空間が実現されているの かを客観的に見ることができます。その点で、気になった空間の写真を撮 影することは私の設計にとっての大切なツールの 1 つでもあります。

w or k s

イタリア / ヴェネチア 香川県 / 直島 香川県 / 高松市 フランス / パリ スイス / ルツェルン イタリア / トレヴィーゾ アメリカ / ニューヨーク

「 Ve n i ce B i e n n a l e 」I t a ly / Ve n ic e




「K a g a w a Pr e f e c t ur a l G y m n a s ium 」b y K e n z o Ta n g e / K a g a w a Ta k a m a t s u

「Ch ic h u A rt M u si um」by Tadao Ando / K a ga w a N a o s h i m a



「G ug g e n h e im M us e um 」b y Fr a n k L o y d Wr ig h t / U n it e d St a t e s Ne w Yo r k



「To ur E if f e l」b y A le x a n dr e G us t a v e Eif f e l / Fr a n c e Pa r is


「 Ku nst mu s e u m L u z e r n 」b y J e a n N o u v e l / Sw i tz e r la n d L uz e r n




「To m b a B io n 」b y C a r lo Sc a r p a / I t a r ia Tr e v is o



「Ne w M us ium o f C o n t e m p o r a r y A r t 」b y SA NA A / U n it e d St a t e s Ne w Yo r k


NY

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I T A LY

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