福島第一原発観光地化計画 思想地図β vol.4-2

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1

2020 年には東京に オリンピックが来る。

2

観光客に原発事故の実態を 広く知らせるべきである。

The Olympics are coming to Tokyo in 2020.

We should work to spread information about the real state of the nuclear disaster to tourists.

3

東京・品川に 災害博物館をつくるべきである。

4

Jヴィレッジ跡地で復興博を開き、 災害教育を強化すべきである。

We should create a disaster museum in Shinagawa, Tokyo.

We should hold a recovery exhibition at the site of the J-Village and strengthen education about the disaster.

福島第一原発観光地化計画 STEP02

J ヴィレッジ

東京が福島への起点になる

品川

Turn Tokyo into a starting point toward Fukushima

2013-2020

アジア、 東京、 福島が一直線に 結ばれる J ヴィレッジで復興博を

オリンピックを活かそう

2020年には東京に五輪が来ます。外国人 観光客も多数訪れます。原発事故に関心が あるひとも多数いるはずです。 彼らに福島を 見てもらうことで、 「フクシマ」のモンスター化 を防ぎましょう。品川まで乗り入れた常磐 線が、福島への太い導線になるはずです。 The Olympics will come to Tokyo in 2020, and with it will come many tourists from overseas. Many of them will doubtlessly have an interest in the nuclear accident. By having them see Fukushima for themselves, we can prevent the concept of “Fukushima” from becoming an out-of-control monster. The Joban Line, which will have extended into Shinagawa, should act as a robust path into Fukushima.

p.072

A recovery exhibition at the J-Village

J ヴィレッジはスポーツ施設に戻ると言わ れています。 しかし現実的でしょうか。 わたし たちはむしろ、事故処理拠点になった歴史 を活かし、大胆な再開発をすべきだと考え ます。 呼び水として、 五輪にあわせ災害復興 を主題に博覧会を開くことを提案します。 Some are saying that the J-Village will return to being a sports facility, but is this a realistic proposal? We believe that it would be better to utilize its history as an accident response base and have it undergo large-scale redevelopment. We propose that an exhibition on the disaster recovery effort be held alongside the Olympics to prime the pump.

東京に災害博物館(ハザードセンター) を A disaster museum or a hazard center in Tokyo アジアは災害だらけの地 域です。東京がアジアの リーダーであるならば、また災害対策のリーダーでも あらねばなりません。福島第一原発事故は、災害と 文明が出会った最悪の悲劇でした。福島だけでなく、 東京にも災害博物館を作るべきだと提案します。

005

p.077

Let's use the Olympics

p.071

Asia is a region constantly struck by disasters. If Tokyo is the leading city of Asia, then it should also be the leader in disaster response. The Fukushima Daiichi Nuclear Power Plant accident was a tragedy on the largest scale that occurred as a result of the crossing of a natural disaster with civilization. We propose that a disaster museum be built not only in Fukushima, but also in Tokyo.

福島第一原発観光地化計画ダイジェスト


福島第一原発観光地化計画 STEP01

観光地化はすでに始まっている Tourization has already begun

被災地ツアーの現在

2013

p.027

Current disaster site tourism

被災の現実が 観光地化で 公開される

編集部では、旧警戒区域を含む富岡町、浪 江町、 南相馬市を取材し、 それぞれの自治体 で出身者の方に被災地を案内していただき ました。その模様と現地からの声をお伝え します。被災者は必ずしも 「観光地化」に反 対していないことがわかります。 The editorial team visited towns and cities in the former hazard area closed off to the general public such as Tomioka, Namie, and Minamisoma, where they were shown around disaster-stricken areas by individuals from each community. You'll find that not all individuals affected by the disaster necessarily oppose “tourization.”

ガイドと食とメディア

南相馬市 浪江町 富岡町

p.042

Guides, food, media

チェルノブイリに学ぶ

被災地観光での学びを深めるためには、ツ

Learning from Chernobyl

アーガイドはボランティアではなく制度化し

チェルノブイリの観光地化は、メディア関

有償にしたほうがよく、食も現地のものを

係者向けの草の根ツアーから始まりまし

食べたほうがよいでしょう。 今後、 デジタルメ

た。福島の復興については、チェルノブイ

ディアを活用し、記憶の共同体を育てるこ

リから学ぶべき点が多々あります。 『チェ

とも重要になるでしょう。 We believe that in order to deepen the lessons taught through disaster site tourism, tour guides should be paid and institutionalized professionals, not unpaid volunteers. Furthermore, the food eaten on tours should be local in nature. As time goes forward, we also see the fostering of a community of memories through the utilization of digital media becoming important.

p.041,138

ルノブイリ・ダークツーリズム・ガイド』 もあ わせお読みください。

イラストは、 原発事故の記憶を世代を超えて継承することの必要性を 強調するためのイメージです。現時点では小さなお子さんが参加でき るツアーはありません。 This drawing is meant to illustrate the necessity of passing down the memory of the nuclear accident across generations. There are currently no tours that small children can take part in.

1

被災地では自主的な ツアーが始まっている。

2

観光地化についてチェルノブイリの 先例に学ぶべきである。

People are beginning to independently hold tours at the disaster site.

We should learn from the example set by Chernobyl with regards to tourization.

The tourization of Chernobyl started with grassroots tours aimed toward individuals in the media. There are many lessons to be learned from Chernobyl that ought to be applied to the Fukushima recovery effort. Please read this volume alongside the Chernobyl Dark Tourism Guide for a fuller picture.

3

ガイドを制度化し、 食の安全を確保すべきである。

4

デジタルメディアを活用し、 記憶を継承すべきである。

Guidance should be institutionalized and food safety should be ensured.

We should keep memories alive through digital media.

福島第一原発観光地化計画

004


サイトゼロ

p.086

Site Zero

事故後 25 年を経た2036 年でも、廃炉作 業は完了していません。しかしその作業を 見学することは可能です。ふくしまゲート ヴィレッジから20キロ、バスツアーで現地 を訪れた観光客は、 原発事故がいかに愚か で、おそろしく、また高くつくものなのか、深 く学ぶことができるでしょう。

リカバリー ビーチドーム ツナミの塔

Even in 2036, 25 years after the disaster, decommissioning work will still be ongoing. However, it will become possible to visit the site of this work. Tourists will be able to take a tour by bus to the decommissioning site to learn first-hand of the foolish, terrible, and costly nature of the nuclear accident.

JR常磐線

p.104

Recovery Beach Dome

p.098

Tsunami Tower 震災瓦礫によりつくられたビジター センターのシンボルタワー。大阪万 博の「太陽の塔」を模しています。 A symbolic tower at the visitor center made of rubble from the disaster. Inspired by the “Tower of the Sun” at the Osaka Expo (1970).

ネオお祭り広場

リカバリー ビー チ

エントランス

地下駐車場へ

福島第一原発への軸線

吹抜

東北復興大学院大学

ツアー 出発口

吹抜

p.108

Tohoku Recovery Graduate Center

イラスト:倉島亜由美+奥村正志/ KAI-YOU 翻訳:Alex Ko Ransom

007

p.107

Neo-Omatsuri Plaza

日本科学未来館分館

p.110

Miraikan Fukushima Branch

p.102 地方自治 課題解決センター

Municipal Problem-solving Center

福島第一原発 事故博物館

p.100

Fukushima Daiichi Nuclear Power Plant Accident Museum

福島第一原発観光地化計画ダイジェスト


福島第一原発観光地化計画 STEP03

ふくしまゲートヴィレッジが生まれる

Create Fukushima Gate Village

2020-2036

ふくしまゲートヴィレッジ 品川 名古屋

1

2036年にはJヴィレッジ周辺の 放射線量は十分に下がっている。

2

Jヴィレッジ跡地を再開発し、 ビジターセンターをつくる。

By 2036, the radiation levels around J-Village will have decreased to an acceptable level.

Redevelop the J-Village site and create a visitor center.

3 4

観光客はビジターセンターから バスで廃炉作業の見学に向かう。 Tourists will take buses from the visitor center to view the reactor as it is being decommissioned.

ビジターセンターは地域経済と 東北観光の核となる。 The visitor center will become a core for the local economy and Tohoku tourism.

「フクシマ」が 希望の言葉になる

ふくしまゲートヴィレッジ

Fukushima Gate Village

2036 年、福島第一原発跡地は、チェルノブ イリ原発と同じく一般見学が可能になって いることでしょう。 世界からの注目も高いは ずです。訪問客のため、Jヴィレッジ跡地に 大きなビジターセンターを建設し、東北観 光の新しい核とすることを提案します。セン ターは同時に研究施設であり、 商業施設で あり、 博物館であるとよいでしょう。

p.094

In 2036, the site of the Fukushima Daiichi Nuclear Power Plant is likely to be visitable by the general public, similar to how Chernobyl is now. Global interest is likely to be high. We propose that a large visitor center be built for these visitors to act as a new core for tourism in the Tohoku region. This center could simultaneously act as a research facility, a commercial facility, and a museum.

福島第一原発観光地化計画

006


福島第一原発の観光地化、 どう思う? 福島第一原発の事故現場を観光地化する動き。 事故の風化を防ぎ教訓を伝える目的がある一方、 反発も。 福島第一原発の観光地化をどう思いますか?

合計

47,914 票 14,313(29.9%)

観光地化して風化を防ぐべき 観光地化はそぐわない

31,098(64.9%)

わからない/どちらともいえない

2,503(5.2%)

性別 男性 75.8%

24.2% 女性

居住地

年代

職種

10代

3.4%

北海道

4.0%

役員・管理職

10.8%

20代

6.8%

東北

7.6%

専門職

8.5%

30代

15.1%

23.9%

公務員

4.0%

40代

29.8%

東京

16.9%

技術・製造

9.5%

50代

22.9%

信越・北陸

4.3%

デザイン・マスコミ

1.0%

60代

17.4%

東海

12.1%

事務職

8.5%

70代以上

4.6%

(東京以外) 関東

近畿

14.7%

営業・マーケティング

4.7%

中国・四国

7.2%

接客・販売

3.1%

九州

7.2%

学生

5.1%

沖縄

1.0%

主婦

8.4%

海外

1.1%

自営業

11.9%

無職

7.3%

定年退職者

7.8%

その他

9.4%

Yahoo! JAPAN 調べ。調査実施期間:2013年9月20日∼ 9月30日。Yahoo! JAPANの許可を得て再掲載。

Yahoo! JAPAN 5万人の選択 福島第一原発観光地化計画についての報道が Yahoo! JAPANに掲載 されたのをきっかけに、同サイト「ニュース意識調査」で、2013年9月20 日から9月30日にかけて観光地化の是非についてアンケートが取られた。

10日間で48000 近い投票を集め注目の高さを示すとともに、投票者の7 割以上が男性、半数以上が40代から50代、半数近くが東京を含む関東 地方であるなど、 興味深い傾向が見られた。 この時点では観光地化反対が (編集部)   65%。本書出版で状況はどのように変わるだろうか。

009

Yahoo! JAPAN 5 万人の選択 │ 10 の質問


10 の質問 Q1 だれがやっているのですか この計画は、作家・批評家の東浩紀が呼びかけ人となり、同

Q6 被災地発でないのが気にかかります この計画はたしかに 「福島発」ではありません。研究会も東

A 人が代表を務める株式会社ゲンロンが資金・スタッフを提供

A 京で開かれました。しかし、福島第一原発の事故について

し、 研究会を組織して作りあげたものです。 研究会委員は、 東に加

は、東京も重要な当事者ではないでしょうか。原発の電力は東京

え、 観光学者の井出明、 美術家の梅沢和木、 社会学者の開沼博、

に送られていました。 計画の目的のひとつは、 福島の問題に、 でき

経営者の清水亮、ジャーナリストの津田大介、ライターの速水健

るだけ多くの東京都民を、そして被災地外の人々を巻き込むこと

朗、建築家の藤村龍至の8名で構成されています。委員の年齢は

です。なお、計画の制定にあたっては、むろん被災地へ取材を重

20代から40代です。公的な機関からの支援は受けていません。

ねており、福島県在住の方にもご協力いただいています。

Q2 なんのためにやっているのですか 長期的にはむろん被災地の復興のため、短期的には、原発

Q7 放射能が怖いです 原発見学と周辺地域見学は分けねばなりません。後者は除

A 事故の風化とタブー化を防ぐためです。福島第一原発の事故

A 染が進めば数年以内に可能になるでしょう。前者について

は数十年に一度の世界規模の事故であり、その教訓は広く共有さ

は、どこまでを見学可能にするか、専門家の判断を待たねばなり

れるべきです。しかし事故跡地の未来については、あまり前向き

ません。 いずれにしても、 ツアー設定にあたっては、 参加者の不安

の提案がなされていません。低線量被曝の問題や原発の是非な

を払拭するため、線量計を配付するなど十分な配慮が必要です。

ど、複雑な事情が発想を硬直化させています。本書の出版が突破

ただし、 放射能は少しでも触れれば死ぬという類のものではあり

口になり、活発な議論が生まれるとよいと考えています。

ません。正しい知識のもと、現実を知ることこそ必要です。

Q3 どうやって実現するのですか 本書の提案は、研究会で議論を繰り返し練りあげたもので

Q8 原発には賛成ですか反対ですか 本書の提案は特定のエネルギー政策を支持するものでは

A す。しかし資金面の裏付けはありません。行政への働きかけ

A ありません。委員のあいだでも意見は分かれています。ただ

もまだです。私たちはむしろこれから、本書を叩き台として、政治

し全員に共通しているのは、原発を推進するにせよ撤廃するにせ

家、実務家、被災地住民のみなさんに広く参加と協力を呼びかけ

よ、どちらでも事故の教訓を未来に残すことは重要であり、その

たいと考えています。その過程で計画の一部が変更されることも

ためにはただちに動き始めるべきだという認識です。原発は善

あるでしょう。重要なのは議論が始まることです。本書出版後、研

か悪か、東電は善か悪か、国民的な合意が取れるのを待っていた

究会では福島県内に博物館準備室を立ち上げる予定です。

ら、どんどん風化は進んでしまいます。

Q4 観光地化という言葉に抵抗があります 本書が提案するのは、原発敷地および周辺地域(旧警戒区

Q9 まるでリゾート開発のようです 原発事故後、国内では資本主義への反省が強まり、自然と

A 域)の一般市民への全面的な公開です。100年以上かかる

A の共生が謳われるようになりました。理念は尊いと思いま

かもしれない廃炉作業について、国民全体で監視する必要があ

す。しかし、人間の本質はそうたやすくは変わりません。人間は欲

ります。また事故の愚かさを国民全体が学ぶ必要があります。そ

望の動物です。楽しい場所、派手な場所でなければ集まってくれ

のためには一般の市民が自発的に事故跡地に来る仕組みを考

ません。復興にはお金も必要です。本書の提案は、その前提のう

えねばなりません。その動員のため欠かせないのが「観光地化」

えで、事故現場と周辺地域にいかに多くの人々を呼び寄せ、学び

です。観光は悲劇の共有や学びの手段にもなりえます。

の機会を最大化するかを考えたものです。

Q5 時期尚早ではないでしょうか 旧警戒区域の一部はすでに開放されています。被災者がメ

Q10 委員が男性ばかりですが ご指摘のとおりです。女性がいないだけでなく、障害者も在

A ディア関係者をボランティアで案内する「ツアー」も始まっ

A 日外国人もおりません。委員の画一性は、教育や食の安全

ています。本書の計画の出発点は、そのすでにある動きを加速

の問題など、いくつかの話題で議論の射程に影響を及ぼしてい

し、制度化しようというものです。また、チェルノブイリでは博物

るはずです。その点で本書は完璧ではありません。今後、多様な

館は事故後6年で開館しています。福島で置き換えると2017年。

出自の方々の参画を得、 計画の密度を高められればと考えていま

その年に博物館を開くとしたら、現在から準備を始めなければま

す。なお、オブザーバーとしては、研究会の議論に複数の女性の

にあいません。日本の対応はむしろ遅いぐらいなのです。

方に参加いただいています。

福島第一原発観光地化計画

008


004

福島第一原発観光地化計画ダイジェスト 10 の質問

008 009

Yahoo! JAPAN 5 万人の選択

目次

012

福島第一原発観光地化計画とは 東浩紀 福島第一原発観光地化計画は「正しい」のか 久田将義+津田大介+東浩紀

022

01

制度をつくる

024

基礎情報

026

観光地化の現実を知る 東浩紀

027

被災地ツアーの現在 1

033

ふくしまの声 1

034

被災地ツアーの現在 2

038

ふくしまの声 2

039

被災地ツアーの現在 3

富岡町へ行く 東浩紀+編集部 現実をガイドする 藤田大

浪江町へ行く 東浩紀+編集部 被災地を見たら責任が生じるのです 石田全史

南相馬市へ行く 東浩紀+編集部

040

視点 1

ツアーとしての福島第一原発取材 助田徹臣

041

視点 2

チェルノブイリ観光地化の歴史 上田洋子

042

提言 1

ガイドを育てる 井出明

044

提言 2

食を整える 開沼博

045 048

専門家の声 1

提言 3

052 ─

02

札幌

導線をつくる 新青森 秋田 仙台 広野 新潟

長野

福井 敦賀

鳥取 松江

011

名古屋 京都 新大阪

水戸

記憶を伝える 渡邉英徳  専門家の声 2

経験を疑似共有する 藤井直敬

054

観光地化のこれから 開沼博

058

フクシマを撮る 新津保建秀

068

被災地へ道をつくる 東浩紀

070

計画ベース 1

常磐線を災害文明圏の枢軸にする 藤村龍至

071

提言 4

東京にハザードセンターを ! 井出明

072

提言 5

Jヴィレッジで復興博を ! 藤村龍至

074

提言 6

福島を災害教育の聖地に ! 駒崎弘樹

076

視点 3

この 25 年をどう設計するか 藤村龍至

077

特別インタビュー 1

078

ふくしまの声 3

東京

080 徳島

安全な農産物は作ることができる 小山良太

国際都市東京ができること 猪瀬直樹

災害復興農業館をつくろう 藤田浩志

被災地に拠点をつくる 津田大介+東浩紀


03

欲望をつくる

084

新しい「フクシマ」 をつくる 東浩紀

086

構想 1

サイトゼロ 福島第一原発観光地化計画研究会

087

専門家の声 3

25 年後も残る負の遺産 田坂広志

089

専門家の声 4

石棺にして未来に託す 佐藤暁

090

視点 4

放射線量から見た 2036 年の福島 小嶋裕一

094

構想 2

ふくしまゲートヴィレッジ 福島第一原発観光地化計画研究会 未来に開かれた「門の村」をつくる 藤村龍至

096

計画ベース 2

098

門の村 01

ツナミの塔 梅沢和木

100

門の村 02

福島第一原発事故博物館 井出明

102

門の村 03

地方自治課題解決センター 津田大介

104

門の村 04

リカバリービーチドーム 速水健朗

106

門の村 05

カーブのアプローチ 藤村龍至

107

門の村 06

ネオお祭り広場 梅沢和木

108

門の村 07

東北復興大学院大学 開沼博

109

門の村 08

ホテルとショッピングモール 速水健朗

110

門の村 09

日本科学未来館分館 清水亮

111

門の村 10

常磐線新地下駅 藤村龍至

112

門の村 11

農泊村 開沼博

113

門の村 12

南相馬 IT 特区 清水亮

114

視点 5

観光面から見た 2036 年の東北経済 庄子真岐

118 121

+

補遺

ふくしまゲートヴィレッジをめぐる 4 つの断章 藤村龍至

132

福島にスペースポートを ! 堀江貴文+八谷和彦

136

原発稼働状況図 2011/2036

138

福島からチェルノブイリへ 上田洋子+開沼博

144

ダークツーリズムから考える 井出明

158

ダークツーリズムを読む 井出明

160

福島復興計画資料集 五十嵐太郎+東北大学五十嵐研究室

176

福島第一原発観光地化計画の 1 年 徳久倫康

178 179

文中・キャプションに特に記載のない場合は 写真は編集部撮影。 プロフィール写真および書影、 デザインの一部に使われているものは除く。 表4、 扉 模型撮影=杉山豪介。 表1、

福島に動員は必要か 八束はじめ+藤村龍至+東浩紀

ふくしまの声 4

観光地化計画がもたらす未来 但野謙介

ふくしまの声 5

ふくしまを「自分のこと」にするために 日塔マキ

180

特別インタビュー 2

地域復興からは逃げない 石崎芳行

182

特別インタビュー 3

出会いがうねりをつくる ハッピー+サニー

183

旅の終わりに 東浩紀

191

福島第一原発観光地化計画研究会委員・オブザーバー一覧

福島第一原発観光地化計画

010


013

福島第一原発観光地化計画とは

東浩紀


福 島 第 一 原 発 観 光 地 化 計 画 と は

★ 化 計 画 の 内 容 を 熟 知 し 、 賛 同 し て い る わ け で は あ り ま せ ん 。

に よ る も の で す 。 本 書 に は 多 く の 執 筆 者 が 参 加 し て い ま す が 、 彼 ら が み な 福 島 第 一 原 発 観 光 地

八 名 に な っ て い ま す 。 本 書 で 紹 介 す る 福 島 第 一 原 発 観 光 地 化 計 画 は 、 基 本 的 に こ の 八 名 の 提 唱

営 者 の 清 水 亮 の 七 名 で 発 足 し ま し た 。 そ の 後 、 観 光 学 者 の 井 出 明 が 加 わ り 、 現 在 の メ ン バ ー は

田 大 介 、 社 会 学 者 の 開 沼 博 、 建 築 家 の 藤 村 龍 至 、 美 術 家 の 梅 沢 和 木 、 ラ イ タ ー の 速 水 健 朗 、 経

1

福 島 第 一 原 発 観 光 地 化 計 画 研 究 会 は 、 二 〇 一 二 年 九 月 、 発 起 人 の 東 浩 紀 、 ジ ャ ー ナ リ ス ト の 津

福 島 第 一 原 発 観 光 地 化 計 画 研 究 会 座 長

福島第一原発観光地化計画

株 式 会 社 ゲ ン ロ ン 代 表

東 浩 紀 あ ず ま ・ ひ ろ き

012

研 究 会 委 員


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