@ Shimbashi Square Building 3F, 5-14-10, Shimbashi Minato-ku, Tokyo
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1. オークション開催毎に、作品とエスティメイト(予想落札価格)が 掲載されたカタログを発行いたします(有料)。 2. オークション前に、全作品をご覧いただくプレビュー(下見会)を 行います。落札後のキャンセルはできませんので、作品の状態を できるだけご自身でご確認ください。 3. オークション参加のお申し込 みは、オークション前日までに、 電話・ファックス・電子メールにて承ります。
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オークション
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4. オー クション はアイアートオー クション 規 約 に 則り、競 売 人 (オークショニア)によって公開で進行されます。オークション参 加者の中で最も高い価格をつけた方に落札されます。 オークション用語: 【ロット】出品作品の通し番号。 番号順に競売にかけられる。 【ビッド】入札の意思があることを示すこと。 【ハンマープライス】落札価格のこと。 競売人がハンマーを打った時点で成立。 5. 当日、 現地会場にてパドル(番号札)を発行いたします。 パドルを挙げてビッド(入札の意思を示すこと)に参加します。
書面によるビッド
6. 書面による参加も承ります。カタログ巻末用紙に必要事項をご 記入の上、同封の封筒にてオークション前日必着でご郵送いた だくか、FAXにてお送りください。当日あらかじめ書面入札され た範囲内で、できるだけ安く落札いたします。
電話によるビッド
7. 当日電話でご参加いただくこともできますので、オークション前 日18:00までにご連絡ください。 8. 落札された方には、 落札確認書および請求書を発行いたします。
落 札
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作品のお引渡し 2
9. オークション期日から10日以内に日本円にてお支払いいただく 規定となっております。なお、落札された方は、売買代 金(ハン マープライス 落札額)の他に、落札手数料として、落札額が100 万円までは落札額の15%相当額、およびそれにかかる消費税の 合計額、落 札 額 が100万円を超 えた場合は、100万円までの 15%に100万円を超えた部分の10%を加えた額とそれにかか る消費税を別途ご負担いただきます。 10. 作品は原則として当社にて入金確認後のお引渡しとなります。 配送の場合は、配送依頼書にご記入ください。オークション終了 後、パドルご返却の際、受付にてお渡しください。 輸送料はお客様ご負担となります。ご指示のない場合は、全て 配送とさせていただいております。
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1. 本オークションは「オークション規約」(メイン(Lot1-51)、サブ、中国美術)に基づ いて公開で行われます。 詳細につきましては巻末の「オークション規約」をご確認ください。 2. オークションの出品作品につきましては、お客様の自己責任において競売にご参 加ください。シミ、キズなどは、 その場限りとし、作品のコンディションは下見会の 折にお客様ご自身でご確認ください。 3. 当日会場へお越しになれない方には、巻末の「書面買受申出書」に基づき、不在入 札を受け付けます。 「書面買受申出書」は、オークション競売の日の1営業日より前 に下記(アイアート株式会社)宛にお送りください。 4. 落札された方は、売買代金(ハンマープライス 落札額)の他に、落札手数料とし て、落札額の100万円までは15%、100万円を超える部分については10%相当 額、 および落札手数料にかかる消費税を別途ご負担頂きます。 5. お支払いは、現金、小切手、銀行振込をご利用いただけます。ただし、落札作品は 換金、入金確認後のお引渡しとなります。 6. 競売は日本円にて行われます。お支払いは、日本円にてお願い致します。 7. 落札作品のキャンセルはいかなる場合でもお受けできませんのでご了承ください。
LOT 番号の前に★印のある作品はリザーブ価格がありません。 その他、本オークションに関するご質問は下記までお願い致します。
アイアート株式会社 〒105-0004 東京都港区新橋5-14-10 新橋スクエアビル3F TEL:03-6402-5333 http://www.ise-art.co.jp info@ise-art.co.jp
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目 次 メイン日本画 LOT 1 ~14
メイン洋画
LOT 15~ 51
P60 ~ P165
工芸
P166 ~ P219
作家別索引
P220 ~ P221
オークション規約
P222 ~ P225
LOT 52~93
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P14 ~ P59
次回オークション告知
P226
出品作品募集
P227
アイ・アート・アセット
P228
日本アート評価保存協会
P229
作品梱包・発送料金一覧表 絵画標準寸法表
P230
會員登記表(中文)
P231
拍賣委託書(中文)
P232
REGISTRATION FORM
P233
ABSENTEE BIDS FORM
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書面買受申出書
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落札配送依頼書
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カタログ年間購読案内
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会場のご案内
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メイン日本画 LOT 1-14
横山 大観
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1 横 山 大 観〈 1 8 6 8 - 1 9 5 8 〉 月明
33.5 × 48.5cm 絹本彩色・軸装 右上に落款、印 共箱・横山大観記念館登録済
¥4,0 0 0,0 0 0 - 6,0 0 0,0 0 0
Taikan Yokoyama MOONLIGHT
<18 6 8 -195 8>
33.5×48.5cm color on silk, scroll signed and sealed with a wood box titled, signed and sealed by the artist registered with Yokoyama Taikan Memorial Hall
(共箱)
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2 横 山 大 観〈 1 8 6 8 - 1 9 5 8 〉 春曙
53.6 × 66.7cm 絹本彩色・軸装 右下に落款、印 共箱・横山大観記念館登録済 [掲載文献]: 『日本の巨匠(1)大観』P29 掲載(美術年鑑社:1985 年)
¥5,0 0 0,0 0 0 - 8,0 0 0,0 0 0
Taikan Yokoyama SPRING DAWN
<18 6 8 -195 8>
53.6×66.7cm color on silk, scroll signed and sealed with a wood box titled, signed and sealed by the artist registered with Yokoyama Taikan Memorial Hall [literature]: "Japanese Master (1) Taikan" P29 (Bijutsu-Nenkansha : 1985)
(共箱)
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横山 大観 〈1868-1958〉 《春》 明治・大正・昭和という時代を経験し、新しい日本画の創造に生涯を捧げ、また時には、伝統的な日本画へ の保守へと奔走した近代日本画を代表する作家。また、自らの弟子は持たず、師である岡倉天心の「一切の芸 術は無窮を追ふの姿に他ならず芸術は感情を主とす世界最高の情趣を顕現するにあり」という言葉に対して実 直に生きてきた横山大観の作品は、常に私たちの心を捉え、時代を経てもなお人々を説き伏せるような力強さ を持っている。 明治元年 (1868 年 ) に生まれた横山大観は、東京英語学校を経てから、東京美術学校の一回生して入学する ことでその画業を始めることとなる。もともとは建築家を目指しており、ある種の偶然から美術学校に入った 作家の技術は、他の学生たちと比べても高いものとはいえなかったようであるが、その天賦の才能と弛まぬ努 力によって手に入れた技術を吸収することで、卒業制作「村童観猿翁図」では最高賞を獲得している。当時の 大観の指導者は橋本雅邦、校長は近代日本画の祖ともいえ、西洋画に対する日本美術の独自性と優位性を強く 説いた岡倉天心であった。 天心は明治 30 年代に大観や菱田春草らに「空気や光を表現する方法はないか」という示唆を与え、そこから 生まれたのが、その後の大観の代名詞ともる「朦朧体」である。当時の伝統的な日本画の考え方では、絵の 中で線の果たす役割は非常に大きく、単に画面を構成する要素としてだけではなく、その画家の精神までを表 現するものとして捉えられていた。そのため、人物や風景に輪郭線を描き、色をのせていくという方法ではない、 線描を用いることなく色彩の濃淡ややぼかしによって画面を構成するという新たな表現は、 「朦朧画」や「化け 物絵」として大変な不評買い、大観らはたちまち窮地に陥った。しかし、その後のアメリカやヨーロッパでの 展覧会の盛況を経験することで、自信を深め、その独自のスタイルを推し進めることとなる。 本作品に付された落款の形状は「針金落款」と呼ばれ、 『歴史を築いた日本の巨匠 No.1 横山大観』( 美術年鑑社: 1985 年 ) の中で記されている落款の時代区分にならうと、該当する作品年代は 1900 年から 1906 年となってい るが、落款が面相筆で描かれていることも含めるとその年代は 1900 年から 1903 年の間頃までと絞ることが できる。 夕焼けを背にした 3 本の桜が悠然と佇む。桜の葉はいくらか落ちているが、非常に穏やかな風景である。 グラデーションのかかった空の表現では見事な空気感が描き出されており、桜の傍を飛ぶ鳥と相まって、どこ か原初的な懐かしさを感じさせる。 大観というと富士や海暾といった画題が有名であり、桜を描いた作品は実際のところそこまで多くはない。 しかしながら、1930 年に大倉財閥二代目の男爵大蔵喜七郎によってローマにて開催された日本美術展に出品 するにあたって、大観は「夜桜」を描いており、これも紛れもない大観の名品の一つである。残した作品の数 は少ないものの、日本美術を世界へと広める段において桜を選んだという大観の心の裡を考えれば、桜もまた 富士と同様に日本を愛する大観にとって非常に重要なものであったといって差し支えないであろう。 24
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3 横 山 大 観〈 1 8 6 8 - 1 9 5 8 〉 春
121.0 × 50.4cm 絹本彩色・軸装 右下に落款、印 共箱・横山大観記念館登録済
¥5,0 0 0,0 0 0 - 8,0 0 0,0 0 0
Taikan Yokoyama
SPRING
<18 6 8 -195 8>
121.0×50.4cm color on silk, scroll signed and sealed with a wood box titled, signed and sealed by the artist registered with Yokoyama Taikan Memorial Hall
(共箱)
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横山 大観 / 菱田 春草 《 月下牧童之図 》
近代日本美術を代表する横山大観と菱田春草とが親交を持っていたことは多くの人が知る ところであり、両者は大観が 21 歳、春草が 15 歳の時に結城素明の画塾で出会っている。 1889 年、現在の東京藝術大学であるところの東京美術学校が新設されると、大観がその第 一期生として入学し、翌年には春草が入学する。二人は岡倉天心のもとで学び、1898 年、 東京美術学校校長を辞任した天心が日本美術院を創設すると、大観と春草もこれに参加し、 「空気を描く工夫はないか」という天心の問いに答えるべく、二人で「朦朧体」という新し い技法を試みることとなる。実際のところ、この朦朧体という言葉はヨーロッパ近代美術 を代表する印象派という言葉の成り立ちがそうであったように、当事者であった大観や春草 によって付けた名称というわけではなく、1900 年の第八回絵画共進会への批評の中で批判 的な意味を込められて使用された言葉であった。つまり、無線描法によって輪郭線が朧げ なものとなってしまっている作品であり、且つ、その主題についても朧げであるという意味 の込められた悪評であったのである。 その後 1903 年の 1 月、大観と春草はインドへと赴く。現地では異文化を受身的に学ぶの ではなく、積極的に展覧会を開き、世界に通用する日本画を創造するために何が必要なの かを肌で感じ取り、帰国して半年ほどすると今度はボストン美術館へ向かう岡倉天心に伴って アメリカへと渡り、帰国後には大観と春草は連名で「絵画に就いて」という文章を発表する。 このインド、及び欧米への遊学を経て自信を深めていたところ、1906 年、岡倉天心をはじめ、 大観、春草、下村観山、木村武山の日本美術院第一部は、茨城県の五浦へ移転。この 4 人の 画家は新しい日本画創造を目指す美術院の四天王と称されたことから、大観と春草、ある いは大観と観山の双福や三幅対といったものが試みられている。 本作品のように一幅を二人で描くという合作というのは両者の親交の深さを物語る非常に 珍しいものであり、作品の制作年代はそれぞれの落款から判断すると、おそらく 1900 年か ら遅くとも 1905 年までのものであると推測される。落款は作品の右下にまとめられている ため、作品のどの部分をどちらが描いたかということは断定できないが、牧童と牛を大観 が描き、濃淡の墨枝が美しい背景と樹木を春草が担当したとする向きもあるようである。 1911 年、春草は 36 歳という若さで早世してしまうため、そもそも春草の作品自体が希少性 を持つ中にあって、互いに影響を与え合いながら日本画の近代化に取り組んできた大観と の合作が如何に貴重なものであるかは想像に難くないであろう。
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4 横 山 大 観〈 1 8 6 8 - 1 9 5 8 〉/ 菱 田 春 草〈 1 8 7 4 - 1 9 1 1 〉 月下 牧 童 之 図
32.7 × 43.4cm 絹本彩色・軸装 右下に落款、印 (大観)共箱・横山大観記念館登録有 (春草)菱田春夫鑑定証書付
¥4,0 0 0,0 0 0 - 6,0 0 0,0 0 0
Taikan Yokoyama <18 6 8 -195 8> / Shunso Hishida <1874 -1911> A HERDBOY IN THE MOONLIGHT
32.7×43.4cm color on silk, scroll signed and sealed with a wood box titled, signed and sealed by the artist (Taikan) with a Yokoyama Taikan Memorial Hall Registration with a certificate from Haruo Hishida
(大観 / 共箱)
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5 菱 田 春 草〈 1 8 7 4 - 1 9 1 1 〉 雛之図
20.6 × 17.7cm 紙本・金箔・彩色・軸装 右下に落款、印 菱田春夫箱書 [掲載文献]: 『菱田春草 続』No.95 掲載 (大日本絵画巧芸美術株式会社:1978 年)
¥1,50 0,0 0 0 -2,50 0,0 0 0
Shunso Hishida HINA NINGYO
<1874 -1911>
20.6×17.7cm color on paper, gold foil, scroll signed and sealed with a wood box, titled, signed and sealed by Haruo Hishida [literature]: "Shunso Hishida (sequel)" No.95 (Dai-nippon kaigakogei bijutsu : 1978)
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菱田 春草 〈1874-1911〉 《 海辺松 》
岡倉天心という師を通じて、理論派の春草と実践派の 大観との親交が特に深かったことは有名であり、幸運に も本コレクション中でその合作を見ることもできるが、 両者がインド、欧米遊学からの帰国した後に連名で発表 された「絵画に就いて」という文章は非常に興味深く、 ここにその抜粋を掲載する。
【写実について】 もし写実が芸術の究極であるとすると、そもそも自然 そのものが大芸術でありますから人間の行うちっぽけな 芸術は無用である、とさえ言えるでありましょう。( 中略 ) 単なる写実で表現出来るものには自ずから限度があるの です。しかし東洋では古くから写実も行われて参りまし た。ただし、それは眼に依るも、心象を活かす、という 写実方法でありまして、浅薄な洋画家流の者が上辺の形 だけ捉えようと苦心するのは、つまらぬ囚われでしかあ りません。近頃流行りの写生なるものは教える側も習う 側も、モデルに向かう好奇心に浮かれているだけであっ て不完全な設備、方法もさることながらそのいい加減な 描写の態度は、本来の洋画家に対して失礼の極みと申せ ましょう。
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【線描と色彩について】 私共は既にこの研究を通して今後はいよいよ色彩研究を深めて参ろうとするものですが、それ はあくまでも私共独自の色彩研究でありまして、かつての光琳やドラクロワの亜流でないことは 勿論で前人の用いて来た輪郭を省略し無線に成しもっぱら色彩によって形成してゆくやり方をご 覧になって、これを東洋画ではないとし、もっとひどいのになると、朦朧体と誹謗する人さえあ るのですが・・。( 中略 ) そもそも線なるものは “ 説明して理解してもらう為のもの ” であって線 による絵画のまどろっこしさは、文字ではないか、と言いたくなる程で、それに反し色彩はもっ ぱら直覚に訴うるものでありますから、彩画こそ、われを忘れる様な快味を与える為の近道と言 えるでありましょう。( 中略 ) 歴史的に見ても我が国にの残されている上代古典作品には、色線に よる描法の発達がありました。古画の剥落した痕を調べて見れば下描きの線と言うのは色彩の境 界を示すだけで、その上から重ね塗りして描出した後、更に色彩線によって輪郭を描き起こすと いう工程が加わるのです。これはその当時さえも、色彩が主であって、描線が従であった事の証 であります。我が国は古来より既に色彩を主とした域に達していたのであります。これを考えて みれば、色彩を主用した絵画が邦画の特性を失う、と言う非難は当たらない、誤りであることは 勿論、むしろある意味でつまらぬ縛り、となるものであり、この故に昔人は色線を用いて後の世 の無線描法の為のステップを既に踏んでいてくれたものと思うのです。 分量の都合上、所々に中略を挟み、且つ、 「絵画に就いて」の全文からすれば僅かな抜粋に過ぎ ないが、ここで本作品「海辺松」を見てみると、それが春草の語るように写実性に囚われること なく、画家の心象によって描かれた作品であることは明らかであり、輪郭線をなくして色彩によ って形作られた作品の意図を知るのにも多少は役に立つはずである。 また、春草の作品は大観の作品と同様にその落款によって凡その年代がわかるようになってい る。本作品も掲載されている菱田春夫編著の「菱田春草」では落款の分類がされており、そこで は 1908 年の作とされている。実際のところこの 1976 年に編纂された書籍における落款の時代分 類においては、特に晩年の作品において見直しの必要性が問われているのであるが、2014 年に東 京国立近代美術館にて開催された「菱田春草」のカタログ内にて再検証された落款書体チャート と照らし合わせてみても、本作品は 1908 年頃の作品として間違いないであろう。つまり、作品は 春草が 33 歳頃の作品とされるのであるが、春草が 36 歳で亡くなることを考えると場合によって は、晩年に近い作であるとも言えるであろう。 本作品は掛け軸の表装にて二重箱に収められており、内箱には下村観山による箱書きと、妻千 代による箱書。外箱には横山大観による箱書きがなされている。春草、大観、観山はそれぞれ岡 倉天心に師事し、日本美術院時代の三羽鴉として茨城県五浦で苦難を共にした仲間でもあるため、 本作品はこの 3 人の関係性をも物語る貴重な資料としての側面も備えた一品となっている。
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6 菱 田 春 草〈 1 8 7 4 - 1 9 1 1 〉 海辺松
106.0 × 40.5cm 絹本彩色・軸装 左下に落款、印 横山大観箱書・下村観山箱書・菱田千代箱書 菱田春夫鑑定証書付 [展覧会歴]: 『菱田春草 その人と芸術展』出品 [掲載文献]: 『菱田春草』No.162 掲載(大日本絵画巧芸美術株式会社:1976 年)
¥15,0 0 0,0 0 0 -25,0 0 0,0 0 0
Shunso Hishida SEASIDE PINE
<1874 -1911>
106.0×40.5cm color on silk, scroll signed and sealed with a wood box titled, signed and sealed by Taikan Yokoyama with a wood box titled, signed and sealed by Kanzan Shimomura with a wood box titled, signed and sealed by Chiyo Hishida with a certificate from Haruo Hishida [exhibition]: "Shunso Hishida, Person and Art" [literature]: "Shunso Hishida" No.162 (Dai-nippon kaiga kogei bijutsu:1976)
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(大観箱書)
(観山・千代箱書)
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村上 華岳 〈1888-1939〉
日本画家・村上華岳〈1888-1939〉の芸術は、高い宗教的精神性を特色にもち、その求道的な 表現は仏画だけにとどまらず、山水などの風景画、花鳥図にまで広がる。また、華岳芸術に欠か せないのがその絵画に漂う艶やかさであり、官能的な感性と霊的な気高さが調和した美が華岳の いずれの作品にも見ることができる。 円山・四条派で基礎を学んだ華岳は、京都の日本画家たちとともに西洋美術の研究など積極的 に活動し、肉的な官能性と霊的な精神性の融合を突き詰めていった。 しかし 1927 年に持病の悪化によって神戸・花隈に転居すると、以降は画壇との接触をほとんど 絶ち、「芸術は神と一になる修行の具である。製作は密室の祈りである」として、ひたすら画技と 自己の研鑽に励み、画境を深めてゆく。 Lot.7 ≪春山晴靄圖≫は、花隈に隠棲した頃に描かれたもので、淡い色彩によって早春の芽吹き と水気を帯びた靄が表される。 「仏陀山水であり、山水菩薩である」と語ったように、華岳にとって 山水は仏と同じ存在であり、自然の美しさに信仰にも似た自身の心を重ね合わせ、精神性を研ぎ 澄ませた。 また、円山・四条派で洗練された描線を培った華岳は、以前にも増して慎重に線をひき、一本 一本の線に充実した力を込めた。山に描き込まれた自由にうねる描線は、春の山にひそむ生命の リズムを感じさせ、本作にも画家が希求した、生命という肉的なものと、精神性が重ねられた自 然が渾然と融合している。 加えて、華岳は花卉にも山水と同じ思いをもち、とくに椿や牡丹を描くことを好んだ。以前は 鮮やかな彩色を施した画風であったが、隠棲の頃からは、Lot.8 に描かれた椿のようになるべく彩 色を排除するようになる。これは鮮麗な色がそのまま画面に浮き出るのを避け、花がもつ豊かな 内面を伝えようとするもので、抑制された独特の色彩かかえって花の生命感を瑞々しく表現して いるのである。
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7 村 上 華 岳〈 1 8 8 8 - 1 9 3 9 〉 春山晴靄圖
31.2 × 45.8cm 紙本彩色・軸装 右上に落款、印 1932 年 共箱・村上伸照会確認済 [掲載文献]: 『村上華岳画集』No.31 掲載(中央公論美術出版社:1962 年) 『村上華岳画集』No.47 掲載(日本経済新聞社:1984 年) [展覧会歴]: 『村上華岳をしのぶ会』出品(京都建仁寺本坊:1962 年) 『村上華岳の芸術展』出品(国立近代美術館京都分館:1963 年) 『村上華岳展』出品(東京国立近代美術館:1984 年) 『村上華岳展』出品(豊田市美術館:1999 年) 『村上華岳展』出品(京都国立近代美術館:2005 年)
¥5,0 0 0,0 0 0 - 8,0 0 0,0 0 0
Kagaku Murakami
<18 8 8 -1939 > SPRING MOUNTAIN IN THE MIST
31.2×45.8cm color on paper, scroll signed and sealed executed in 1932 with a wood box titled, signed and sealed by the artist Inquiry confirmed by Shin Murakami [literature]: "Collected works of Kagaku Murakami" No.31 (Chuo Koron Bijutsu Shuppansha:1962) "Collected works of Kagaku Murakami" No.47 (Nikkei:1984) [exhibition]: "The Art of Kagaku Murakami" (The National Museum of Modern Art, Kyoto : 1963) "Gathering to remember Kagaku Murakami" (Ken-ninji temple honbo, Kyoto:1962) "The Art of Kagaku Murakami" (The National Museum of Modern Art, Kyoto:1963) "Exhibition of Kagaku Murakami" (The National Museum of Modern Art, Tokyo:1984) "Exhibition of Kagaku Murakami" (Toyota Municipal Museum of Art:1999) "Exhibition of Kagaku Murakami" (The National Museum of Modern Art, Kyoto:2005)
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(掲載文献 表紙)
(共箱)
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8 村 上 華 岳〈 1 8 8 8 - 1 9 3 9 〉 椿ノ圖
41.3 × 36.0cm 紙本彩色・額装 右下に落款、印 共箱・村上伸照会確認済
¥3,0 0 0,0 0 0 -5,0 0 0,0 0 0
Kagaku Murakami CAMELLIA
<18 8 8 -1939 >
41.3×36.0cm color on paper, framed signed and sealed with a wood box titled, signed and sealed by the artist Inquiry confirmed by Shin Murakami
(共箱)
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9 前 田 青 邨〈 1 8 8 5 - 1 9 7 7 〉 汐汲
38.0 × 49.9cm 絹本彩色・軸装 右下に落款、印 共箱
¥70 0,0 0 0 -1,20 0,0 0 0
Seison Maeda
DRAWING SEAWATER
<18 8 5 -197 7>
38.0×49.9cm color on silk, scroll signed and sealed with a wood box titled, signed and sealed by the artist
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10 前 田 青 邨〈 1 8 8 5 - 1 9 7 7 〉 祝い日
58.0 × 72.0cm 紙本彩色・軸装 右下に落款、印 共箱
¥1,0 0 0,0 0 0 -2,0 0 0,0 0 0
Seison Maeda
AN IMPORTANT DAY
<18 8 5 -197 7>
58.0×72.0cm color on paper, scroll signed and sealed with a wood box titled, signed and sealed by the artist
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11 小 野 竹 喬〈 1 8 8 9 - 1 9 7 9 〉 遅日
113.0 × 32.9cm 紙本彩色・軸装 右下に落款、印 1963 年頃 共箱 [掲載文献]: 『小野竹喬大成』P221, No.690 掲載(小学館:1999 年)
¥1,0 0 0,0 0 0 -2,0 0 0,0 0 0
Chikk yo Ono
LONG SPRING DAY
<18 8 9 -1979 >
113.0×32.9cm color on paper, scroll signed and sealed executed in approx. 1963 with a wood box titled, signed and sealed by the artist [literature]: "Collected works of Chikkyo Ono" P221, No.690 (SHOGAKUKAN : 1999)
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速水 御舟 〈1894-1935〉 《 牽牛花 》
日本画の革新が唱えられた大正時代、速水御舟〈1894-1935〉はさまざまな画 風への挑戦を重ね、短い生涯の中で数々の傑作を残してゆき、日本画のモダニズ ムを牽引した。 東京浅草に生まれた御舟は、14 歳で日本画家・松本楓湖の門下となると、古 画の模写に励む一方、同門の先輩であった今村紫紅らとともに新しい日本画を模 索してゆく。 近代の日本画は、明治時代に流入した西洋文化に影響を受け、東洋精神の伝統 の維持と、様式の固まった旧来の絵画への反発から始まった。まず、菱田春草が 西洋画の技法やそれまで見過ごされていた琳派の描法などを取り入れると、紫紅 がその路線を受け継ぎ、御舟に至ってヨーロッパの古典に基づいた徹底した写実 的描写に行き着く。畳の目まで描き込む細密画は、対象の真の姿を再現しようと したもので、日本画の可能性を追求したものであった。 大きな話題を呼んだ写実的描写であるが、御舟はそこから抜け出し、次に幻想 性の強い作品や琳派風の装飾的表現に挑戦するなど、その画風は目まぐるしく変 化する。それは「山に登ることはむずかしいが、もう一度下りて、また登る者こ そ真の勇者である」という、創造と破壊をくりかえして画境を深化させる意図が あったのである。 その後、御舟は渡欧して西洋画に直接触れる一方、帰国後には墨画調の花鳥図 を多く描き、東洋の伝統である枯淡の境地にも挑んでいく。そして予期せぬ病で 急逝すると、横山大観に「速水君の死は、日本の為に大きな損失である」と言わ しめたほど、日本画の発展に大きな足跡を残した画家であった。 今回出品作の 2 点は、水墨を思わせる抑えられた色調で描かれるが、濃淡や にじみを巧みに操って植物のもつ柔らかさや瑞々しさを描き出しており、ひたす らに対象を追求していった御舟だからこそなせる業であるだろう。そしてその表 現は、「牽牛花(朝顔)」「茄子」という東洋古来のモチーフに、褪せることのな い清新なモダンさを与えている。
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12 速 水 御 舟〈 1 8 9 4 - 1 9 3 5 〉 牽牛 花
85.8 × 30.3cm 紙本彩色・軸装 右上に落款、印 共箱
¥8,0 0 0,0 0 0 -15,0 0 0,0 0 0
Gyoshu Hayami
MORNING GLORY
<18 94 -1935>
85.8×30.3cm color on paper, scroll signed and sealed with a wood box titled, signed and sealed by the artist
(共箱)
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13 速 水 御 舟〈 1 8 9 4 - 1 9 3 5 〉 茄子
22.2 × 28.5cm 紙本彩色・軸装 右上に落款、印 1920 年 共箱 [掲載文献]: 『速水御舟大成[一]』P154, No.142 掲載(小学館:1999 年) 『速水御舟』P50, No.105 掲載(便利堂:1975 年)
¥3,0 0 0,0 0 0 -5,0 0 0,0 0 0
Gyoshu Hayami
EGGPLANT
<18 94 -1935>
22.2×28.5cm color on paper, scroll signed and sealed executed in 1920 with a wood box titled, signed and sealed by the artist [literature]: "Collected works of Gyoshu Hayami vol.1" P154, No.142 (SHOGAKUKAN : 1999) "Gyoshu Hayami" P50, No.105 (Benrido : 1975)
(共箱)
(掲載文献 表紙) 54
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加山 又造 〈1927-2004〉 《 墨牡丹 》
「水墨画。それは、中国五千年の歴史に輝く、全人類的意味で最高の、絵画表現芸術である。
紙と墨による書文化から転じて唐代に発生し、宋、元の時代にひとつの完成期に達している。 日本では鎌倉・室町期に、その宋、元水墨の強烈な精神性に打たれ、それを受容すべく、何 万の日本画家たちが苦闘した。…(中略)…しかし私は、それら先人の跡をたどることではな い、私自身の水墨画を創り出したいとこいねがう 」 (加山又造「水墨画によせて」より抜粋)
第二次大戦後、日本画は戦時中に国粋主義に乗じていたとして世間から厳しい批判を浴びて いた頃、東京美術学校を卒業したばかりの加山又造〈1927-2004〉は、日本画の新星として活 躍を始める。初期は洋画の手法を取り入れた独自の様式を発表し、日本画の革新を担う 1 人 と目されると、次にやまと絵や琳派にならった装飾画、日本画の伝統にはない裸婦像へと作風 を変えてゆき、1970 年代末からは水墨作品へと挑戦した。 加山は、やまと絵や水墨画など伝統的な美術様式を積極的に取り入れていったが、ただ模倣 するのではなく、伝統の中にある美を見つめて新しい可能性を追求した。そのため、加山の作 品は卓越した技術とともに、現代的な感覚による斬新な発想や大胆な表現が生かされ、日本画 の新境地を開いてゆく。 そして水墨画は、加山が兄事する日本画家・横山操が「日本画本来の姿」と主張した分野で、 1973 年に横山が日本画の将来を憂えながら亡くなると、画家は友の遺志を継ぐように、水墨 画でも新たな絵画世界を発見しようと没頭したのであった。 牡丹は、加山がとくに好んだ花卉で、さまざまな技法や画材を用いて繰り返し描かれたモ チーフである。今回出品作は、金地の背景に墨 1 色で堂々たる牡丹を表し、古来より使われ た金と墨が、画家の手によって現代的な装飾性を帯びるとともに、水墨画の画情をとどめる。 そして、色彩よりも水墨の微妙なコントラストの方が物象の表情を正確に伝える、と画家が 語ったように、濃淡を重ねることで艶麗な牡丹の大輪が見事に描き出されている。
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14 加 山 又 造〈 1 9 2 7 - 2 0 0 4 〉 墨牡丹
35.3 × 53.2cm 絹本彩色・軸装 右下に落款、印 共箱 [掲載文献]: 『加山又造 1982』No.9 として掲載(村越画廊:1983 年)
¥5,0 0 0,0 0 0 - 8,0 0 0,0 0 0
Matazo Kayama
PEONY
<19 27-20 0 4>
35.3×53.2cm color on silk, scroll signed and sealed with a wood box titled, signed and sealed by the artist [literature]: "Matazo Kayama 1982" No.9 (Gallery Murakoshi : 1983)
(共箱)
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(掲載文献 表紙)
(掲載頁)
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メイン 洋 画 LOT15 - 51
15 森 本 草 介〈 1 9 3 7 - 2 0 1 5 〉 Profile
(シートサイズ)35.5 × 30.0cm (イメージサイズ)26.0 × 21.0cm 紙・パステル・額装 左下にサイン・裏面に署名、タイトル 共シール
¥1,50 0,0 0 0 -2,50 0,0 0 0
Sousuke M or imoto PROFILE
<1937-2015>
(sheet size)35.5×30.0cm (image size)26.0×21.0cm pastel on paper, framed signed · signed and titled on the back with a label titled, signed and sealed by the artist
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16 森 本 草 介〈 1 9 3 7 - 2 0 1 5 〉 碧い椅 子の 裸 婦
60.6 × 90.9cm(30M) キャンバス・油彩・額装 左下にサイン・裏面に署名、タイトル 2001 年 共シール [掲載文献]: 『光の方へ 森本草介』No.53 掲載 (株式会社求龍堂:2012 年)
Sousuke M or imoto
60.6×90.9cm (30M) oil on canvas, framed signed · signed and titled on the back executed in 2001 with a label titled, signed and sealed by the artist [literature]: "To the light, Sosuke Morimoto" No.53 (KYURYUDO : 2012)
¥15,0 0 0,0 0 0 -25,0 0 0,0 0 0
(掲載文献 表紙)
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<1937-2015>
NUDE WOMAN ON BLUE CHAIR
(掲載頁)
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17 森 本 草 介〈 1 9 3 7 - 2 0 1 5 〉 木
40.9 × 27.3cm(6P) キャンバス・油彩・額装 右下にサイン・裏面に署名、タイトル 日動画廊シール [展覧会歴]:「太陽展」出品(1977 年)
¥80 0,0 0 0 -1,50 0,0 0 0 68
Sousuke M or imoto TREE
<1937-2015>
40.9×27.3cm (6P) oil on canvas, framed signed · signed and titled on the back with a Galerie Nichido seal [exhibition]:"Taiyo Exhibition" (1977)
18 大 藪 雅 孝〈 1 9 3 7 - 2 0 1 6 〉 百花王
37.9 × 45.5cm(8F) キャンバス・油彩・額装 右上にサイン・裏面に署名、タイトル、年記 1988 年 共シール
Mas ataka Ooyabu PEONY
<1937-2016>
37.9×45.5cm (8F) oil on canvas, framed signed · signed, titled and dated on the back executed in 1988 with a label titled, signed and sealed by the artist
¥50 0,0 0 0 - 80 0,0 0 0
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19 香 月 泰 男〈 1 9 1 1 - 1 9 7 4 〉
<1911-1974>
CAMELLIA
45.5 × 27.3cm(8M) キャンバス・油彩・額装 左下にサイン・裏面に署名 日動画廊シール
45.5×27.3cm (8M) oil on canvas, framed signe · signed on the back with a Galerie Nichido seal
¥2,0 0 0,0 0 0 -3,0 0 0,0 0 0
70
Yasuo Kazuki
椿
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20 香 月 泰 男〈 1 9 1 1 - 1 9 7 4 〉 裏山雪
53.2 × 33.3cm キャンバス・油彩・額装 右下にサイン・裏面に署名、タイトル 1971 年 香月婦美子・藤田士朗鑑定証書付 日動画廊シール
¥2,0 0 0,0 0 0 -3,0 0 0,0 0 0
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Yasuo Kazuki
MOUNTAIN SNOW
<1911-1974>
53.2×33.3cm oil on canvas, framed signed · signed and titled on the back executed in 1971 with a certificate from Fumiko Kazuki and Shiro Fujita with a Galerie Nichido seal
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21 浮 田 克 躬〈 1 9 3 0 - 1 9 8 9 〉 古城の村
45.5 × 53.0cm(10F) キャンバス・油彩・額装 左下にサイン・裏面に署名、タイトル 浮田和枝鑑定証付
¥80 0,0 0 0 -1,50 0,0 0 0
74
Kat sumi Uki ta
<193 0 -19 8 9 >
AN OLD CASTLE IN THE VILLAGE 45.5×53.0cm (10F) oil on canvas, framed signed · signed and titled on the back with a certificate from Kazue Ukita
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22 浮 田 克 躬〈 1 9 3 0 - 1 9 8 9 〉 イル ・ド・フランスの 道
37.5 × 118.0cm キャンバス・油彩・額装 左下にサイン・裏面に署名、タイトル、年記 1973 ~ 74 年 浮田和枝鑑定証付・日動画廊シール [掲載文献]: 『浮田克躬画集』No.266 掲載 (講談社:1979 年)
Kat sumi Uki ta
37.5×118.0cm oil on canvas, framed signed · signed, titled and dated on the back executed in 1973-74 with a certificate from Kazue Ukita with a Galerie Nichido seal [literature]: "Collected works of Katsumi Ukita" No.266 (KODANSHA : 1979)
¥1,0 0 0,0 0 0 -2,0 0 0,0 0 0
(掲載文献表紙)
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<193 0 -19 8 9 >
WAY OF ÎLE-DE-FRANCE
(掲載頁)
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23 小 山 敬 三〈 1 8 9 7 - 1 9 8 7 〉 淺 間 山 有 明月
65.4 × 80.4cm キャンバス・油彩・額装 右下にサイン、年記・裏面木枠に署名、タイトル、年記 1952 年 東京美術倶楽部鑑定委員会鑑定証書付 [展覧会歴]: 『現代日本美術展』出品(毎日新聞社:1954 年)
¥5,0 0 0,0 0 0 - 8,0 0 0,0 0 0
Keizou Koyama
<18 97-19 87>
MOUNT ASAMA IN THE MOONLIGHT 65.4×80.4cm oil on canvas, framed signed and dated · signed, titled and dated on the back executed in 1952 with a TOKYO ART CLUB certificate [exhibition]: "Exhibition of Modern Japanese Art" sponsored by Mainichi Shimbun (1954)
(裏面 木枠)
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小磯 良平 〈1903-1988〉 《 鏡の前 》
小磯良平は優れた素描力を生かしながら、西洋の古典絵画の伝統である調和の とれた絵画空間を習得し、静謐な室内画や気品あふれる女性像を数多く手がけた。 外国貿易の窓口として栄えた神戸に生まれ、クリスチャンの家庭に育った小磯 は幼い頃から西洋的な空気に慣れ親しむ。鉛筆と紙を与えておけば黙々と描いて 飽きることのなかった少年は、上京して東京美術学校西洋画科に入学すると、学 生では異例である帝展特選に選ばれるなど、卓越した画力を見せた。 卒業後、ヨーロッパに 2 年間留学すると、各地の美術館を訪ねて、16 世紀 のバロック絵画から 19 世紀の印象派まで幅広い分野の絵画に触れていった。そ して小磯は、西洋の古典絵画では人物や事物の正確な描写だけでなく、それらを 画面の中で構成し、奥行きのあるバランスのとれた空間表現を求めたことを理解 する。それは、西洋とは異なる空間表現の伝統をもつ日本人にとって困難なもの であったが、小磯はそれを実践できた数少ない画家の 1 人であった。 今回出品作は、小磯が得意とした室内画、そして裸婦を描いたもので、身づく ろいをする女性の一瞬を捉えたような自然な姿は、画家の優れた素描力に基づく。 裸婦の奥には鏡台が置かれるが、鏡は西洋の古典絵画によく現れ、画面に描か れていない事物を鏡面に映し出し、鑑賞者に暗示する重要なモチーフであり、本 作の鏡も、画面にはない別の何かを映して、何気ない風景にほんの少しの謎を投 げかけている。 後年の小磯の室内画は、しばしば 17 世紀オランダの画家・フェルメールと通 じることが指摘される。均整のとれた空間、画面全体に浸透するような柔らかな 光、静寂の中にこめられた物語性を、画家は留学時代に学び、本作にも活かした ことが偲ばれる。 画家が追求した、古典に基づいた調和のとれた理想的な美しさを楽しめる 1 作 である。
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24 小 磯 良 平〈 1 9 0 3 - 1 9 8 8 〉 鏡 の前
60.6 × 50.0cm(12F) キャンバス・油彩・額装 右下にサイン 1976 年 小磯良平鑑定委員会鑑定証付・日動画廊シール [展覧会歴]: 『現代日本美術展』出品 (ブラジル・サンパウロ美術館:1976 年)
¥8,0 0 0,0 0 0 -15,0 0 0,0 0 0
R yohei Koiso
<19 0 3 -19 8 8>
IN FRONT OF A MIRROR
60.6×50.0cm (12F) oil on canvas, framed signed executed in 1976 with a certificate from Committee of experts of Ryohei Koiso with a Galerie Nichido seal [exhibition]: "Exhibition of Modern Japanese Art" (São Paulo Museum of Art, Brazil : 1976)
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25 林 武〈 1 8 9 6 - 1 9 7 5 〉 川奈風 景
53.0 × 45.5cm(10F) キャンバス・油彩・額装 右下にサイン 1958 年 武の会登録証書付・日動画廊シール [展覧会歴]: 『生誕 100 年記念林武展』出品 (東京都庭園美術館:1996 年) [掲載文献]: 『林武全画集』P83, No.103 掲載 (日動出版部:2004 年)
¥80 0,0 0 0 -1,50 0,0 0 0
88
Takeshi Hayashi
<18 96 -1975>
LANDSCAPE OF KAWANA
53.0×45.5cm (10F) oil on canvas, framed signed executed in 1958 with a certificate from Takeshi's society with a Galerie Nichido seal [exhibition]: "100th anniversary of his birth, Exhibition of Takeshi Hayashi" (Tokyo Metropolitan Teien Art Museum:1996) [literature]: "All collected works of Takeshi Hayashi" P83, No.103 (Nichido Publishing Department :2004)
89
26 林 武〈 1 8 9 6 - 1 9 7 5 〉 風景
31.8 × 40.9cm(6F) キャンバス・油彩・額装 右下にサイン 武の会登録証書付・日動画廊シール
¥80 0,0 0 0 -1,50 0,0 0 0
90
Takeshi Hayashi LANDSCAPE
<18 96 -1975>
31.8×40.9cm (6F) oil on canvas, framed signed with a certificate from Takeshi's society with a Galerie Nichido seal
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27 梅 原 龍 三 郎〈 1 8 8 8 - 1 9 8 6 〉 芍薬
53.0 × 40.9cm(10P) 紙・油彩・額装 左下にサイン 共箱・日動画廊シール
¥3,0 0 0,0 0 0 -5,0 0 0,0 0 0
R y uzaburo Umehara PEONY
<18 8 8 -19 8 6>
53.0×40.9cm (10P) oil on paper, framed signed with a wood box titled, signed and sealed by the artist with a Galerie Nichido seal
(共箱)
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28 梅 原 龍 三 郎〈 1 8 8 8 - 1 9 8 6 〉 ナポリ海 岸
41.7 × 61.5cm 板にキャンバス・油彩・額装 左下に印・裏面に署名、タイトル、年記 1956 年 共箱 [展覧会歴]: 『彌生画廊十周年記念展:梅原龍三郎展 / 新作展』No.25 として出品 / 同展覧会図録 掲載(東京会館:1958 年)
¥4,0 0 0,0 0 0 - 6,0 0 0,0 0 0
R y uzaburo Umehara COAST IN NAPLES
<18 8 8 -19 8 6>
41.7×61.5cm canvas on board, oil, framed sealed · signed, titled and dated on the back executed in 1956 with a wood box titled, signed and sealed by the artist [exhibition]: "The 10th anniversary exhibition in Yayoi Gallery: Ryuzaburo Umehara/New Works" No.25 / published in the same catalogue (Tokyo Kaikan:1958)
(共箱)
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29 梅 原 龍 三 郎〈 1 8 8 8 - 1 9 8 6 〉 富士 山
38.0 × 29.8cm 紙(金地)・油彩・岩彩・額装 左下にサイン、年記 1949 年 共シール・東京美術倶楽部鑑定委員会鑑定証書付
¥3,0 0 0,0 0 0 -5,0 0 0,0 0 0
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R y uzaburo Umehara MOUNT FUJI
<18 8 8 -19 8 6>
38.0×29.8cm paper(gold background), oil, color, framed signed and dated executed in 1949 with a label titled, signed and sealed by the artist with a TOKYO ART CLUB certificate
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安井 曾太郎 〈1888-1955〉
レアリスム(写実性)を探求し、日本的な油絵の成熟期を築いた、昭和を代表する洋画家である。 京都の商家に生まれた安井は、隣家の扇屋で扇の絵付けに見入るなど幼い頃から絵を好み、15 歳 で洋画家・浅井忠の研究所に入る。そこでみるみると画技を上達させ、19 歳でフランスに渡り、 入学したアカデミー・ジュリアンでも卓越したデッサン力を見せた。だが、偶然パリで見たセ ザンヌの作品がもつ迫真的な写実性に感銘を受け、生き生きとした自然を表現するために、変形 や強調、省略を通して、画面上を主観的に再構築することを学ぶ。すなわち、写実とは自然をそ のまま写すのではなく、画面上に自然と等価なものを実現することである、と安井は確信し、こ こからレアリスム(写実性)の探求が始まった。 安井の模索は帰国後も長く続いたが、昭和に入った頃に、対象の本質的な要素を捉え、緊密な 秩序のもとに画面を構成する独自の画風が花開き、多くの優品を発表する。セザンヌから影響を 受けた理知的で堅実な作風をもつ安井は、同郷同年生まれで、同じく浅井忠、アカデミー・ジュ リアンに学ぶも、ルノワールに師事し、感覚的で華麗な作風に至った梅原龍三郎とともに画壇の 双璧をなすようになり、「安井・梅原時代」と呼ばれる洋画の一時代を築き上げた。 安井の風景画には、東洋画に通じる筆触の効果も見え、それが画家の求めたレアリスムの一要 素となったことも見逃せない。例えば、今回出品作≪風の十和田湖≫は、写生中、風の強い日が 多く、湖畔の木や草が風のために常に青白い葉裏を見せてなびいたのを、安井は筆の運びで対象 の生動感を見事に描き出している。 安井は対象を見たまま描くのでなく、誇張やデフォルメ、さらに色彩や明暗、筆触まで慎重に 調整することで、涼しく爽やかな空気の流れる十和田湖や、焼岳の荒々しい山肌、来之宮のおお らかな風景を、生命感豊かに表現している。
100
30 安 井 曾 太 郎〈 1 8 8 8 - 1 9 5 5 〉 山( 焼 岳)
36.2 × 28.1cm 紙・水彩・鉛筆・額装 右下にサイン 東京美術倶楽部鑑定委員会鑑定証書付 [展覧会歴]: 『梅原龍三郎 安井曾太郎 自選展』出品(阪急百貨店:1949 年) 『安井曾太郎展 - 代表作とデッサンにみるその世界 -』No.154 出品 / 同展覧会図録 P105 掲載(兵庫県立近代美術館:1996 年)
Sotaro Yasui
<18 8 8 -1955>
MOUNTAIN (Yakedake)
36.2×28.1cm paper, watercolor, pencil, framed signed with a TOKYO ART CLUB certificate [exhibition]: "Ryuzaburo Umehara and Sotaro Yasui exhibition" (Hankyu Department Stores,Inc. : 1949) "Sotaro Yasui exhibition-The world of masterpieces and drawings-" No.154 / published in the same catalogue P105 (Hyogo Prefectural Museum of Art : 1996)
(展覧会図録 表紙)
¥30 0,0 0 0 -50 0,0 0 0
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31 安 井 曾 太 郎〈 1 8 8 8 - 1 9 5 5 〉 風の十 和田湖
51.0 × 67.5cm 板にキャンバス・油彩・額装 左下にサイン 1933 年 共箱・共シール [掲載文献]: 『近代の美術 vol.42』No.13 掲載(至文堂) 『日本現代画家選 安井曾太郎 Ⅲ』No.4 掲載(美術出版社:1952 年) 『現代日本美術全集 10 安井 曾太郎 / 小出楢重』No.16 掲載(集英社:1972 年) 『アート・ギャラリー・ジャパン 20 世紀日本の美術 14 梅原龍三郎 / 安井曾太郎』No.11 掲載 (集英社:1987 年) [展覧会歴]: 『梅原龍三郎 安井曾太郎 自選展(還暦記念)』毎日新聞社主催(銀座松坂屋:1949 年) 『安井曾太郎名作回顧展』出品、読売新聞社 主催(日本橋 白木屋:1958 年)/ 同展覧会図録 No.38 として 掲載
¥7,0 0 0,0 0 0 -12,0 0 0,0 0 0
Sotaro Yasui
<18 8 8 -1955>
LAKE TOWADA OF WIND
51.0×67.5cm canvas on board, oil, framed signed executed in 1933 with a wood box titled, signed and sealed by the artist with a label titled, signed and sealed by the artist [literature]: "The Modern Art vol.42" No.13 (Shibundo) "Collected of Japanese Modern Artists, Sotaro Yasui Ⅲ " No.4 (Bijutsu shuppansha : 1952) "Collected of Japanese Modern Art 10 Sotaro Yasui/Narashige Koide" No.16 (Shueisha : 1972) "ART GALLERY JAPAN 14 UMEHARA RYUZABURO/ YASUI SOTARO" No.11 (Shueisha : 1987) [exhibition]: "Ryuzaburo Umehara and Sotaro Yasui exhibition (60th birthday memorial)" sponsored by Mainichi Shimbun (Matsuzakaya, Ginza : 1949) "Masterpiece of Sotaro Yasui" sponsored by Yomiuri Shimbun (Shirakiya, Nihonbashi : 1958) / published in the same catalogue No.38
(展覧会図録 表紙) 104
(掲載文献 表紙)
(共箱)
105
32 安 井 曾 太 郎〈 1 8 8 8 - 1 9 5 5 〉 来 之宮風 景
Sotaro Yasui
27.0 × 22.2cm キャンバス・油彩・額装 右下にサイン 東京美術倶楽部鑑定委員会鑑定証書付
27.0×22.2cm oil on canvas, framed signed with a TOKYO ART CLUB certificate
¥1,50 0,0 0 0 -2,50 0,0 0 0
106
<18 8 8 -1955>
LANDSCAPE OF KINOMIYA
107
33 金 山 平 三〈 1 8 8 3 ‐ 1 9 6 4 〉 発荷の麓
45.6 × 60.7cm キャンバス・油彩・額装 右下にサイン 金山平三の会鑑定証書付 日動画廊シール [掲載文献]: 金山平三画集 No.658 掲載
¥70 0,0 0 0 -1,20 0,0 0 0
108
H eizo Kanayama
<18 8 3 -196 4>
THE FOOT OF A MOUNTAIN, HAKKA
45.6×60.7cm oil on canvas, framed signed with a certificate from Heizo Kanayama's society with a Galerie Nichido seal [literature]:"Collected works of Heizo Kanaya" No.658
109
34 金 山 平 三〈 1 8 8 3 ‐ 1 9 6 4 〉 十 和田湖
45.5 × 60.4cm キャンバス・油彩・額装 右下にサイン・裏面に署名、タイトル、年記 昭和 23 年(1948 年) 金山平三の会登録証書付 日動画廊シール [掲載文献]: 金山平三画集 No.582 掲載
¥80 0,0 0 0 -1,50 0,0 0 0
110
H eizo Kanayama LAKE TOWADA
<18 8 3 -196 4>
45.5×60.4cm oil on canvas, framed signed · signed, titled and dated on the back executed in 1948 with a certificate from Heizo Kanayama's Society with a Galerie Nichido seal [literature]:"Collected works of Heizo Kanayama" No.582
111
35 小 出 楢 重〈 1 8 8 7 - 1 9 3 1 〉 横 たわる裸 女
15.0 × 18.5cm ガラス絵・額装 右上にサイン 1928 年 小出楢重の会鑑定証書付 [掲載文献]: 『小出楢重画集』P108, P195, V28 掲載 (小出楢重画集刊行委員会:2002 年) 『楢重硝子絵集』土井憲治編 P16 掲載 (求龍堂:1970 年) [展覧会歴]: 『小出楢重・古賀春江展』No.63 出品 (神奈川県立近代美術館:1953 年) 『小出楢重遺作展』No.75 出品 (ブリジストン美術館:1957 年) 『小出楢重』No.108 出品 (国立近代美術館京都分館:1965 年)
¥2,0 0 0,0 0 0 -3,0 0 0,0 0 0
112
Narashige Koide A LYING WOMAN
<18 87-1931>
15.0×18.5cm glass painting, framed signed executed in 1928 with a certificate from association of Narashige Koide [literature]: "Collected works of Narashige Koide" P108, P195, V28 (Publication Committee of "Collected works of Narashige Koide":2002) Kenji Doi "Collected glass painting of Narashige" P16 (KYURYUDO:1970) [exhibition]: "Exhibition of Narashige Koide and Harue Koga" No.63 (The Museum of Modern Art, Kamakura and Hayama : 1953) "Narashige Koide's remaining works exhibition" No.75 (Bridgestone Museum of Art:1957) "Narashige Koide" No.108 (The National Museum of Modern Art,Kyoto : 1965)
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藤島 武二 〈1867-1943〉
藤島武二〈1867-1943〉は明治から昭和初期にかけての洋画家として、近代日本洋画の構築を 目指し、さまざまな画風を試してその可能性を追求した。その遍歴を見てみると、まずは明治 ロマン主義に呼応した情緒あふれる装飾的絵画、次にヨーロッパ留学で得た印象派風、さらに 東洋趣味的な婦人像へと転じ、晩年に入ると唐突に風景画に重点を置いた。藤島の画風は いずれも高い評価を受けているが、有終の風景画には、画家の円熟した美意識が込められている。 薩摩藩士の家に生まれた藤島は、最初に日本画家・川端玉章に入門したが、洋画への転向を 希望し、同郷の 1 年先輩・黒田清輝がフランスから帰国すると、黒田の清新な「外光派」を学ん だ。その後、フランス・イタリアに渡ると、「自分の欠点である」と語った風景画を研究し、 また印象派などから大胆で力強い筆致を習得する。帰国後、円熟期の画家はイタリアの古典絵 画に影響を受けた東洋美人の横顔像を発表するが、これは西洋の美の伝統と東洋精神を融和さ せて到達した、格調高い東洋的な典型的美の創造であった。そして、昭和 3 年に皇室の依頼を 受けて、日本の象徴である「旭日」の絵画を制作するために各地を取材したことをきっかけに、 海や山の情景に熱中したのである。 藤島の完成された風景画にはそれまでの画業が結実しているとも見え、今回出品作でも、明快な 描線や簡潔な構成は日本画の影響があるだろうし、明るい光と色彩の感覚は「外光派」からの 発展、空間の広がりを捉える風景画の素養とおおらかな筆致は留学の成果、西洋の画材で日本 の風土を表現する姿勢は、日本独自の洋画を目指した画家の信念がうかがえるだろう。 そして、藤島が若い頃から描き続けた抒情豊かなロマンが、壮大な自然の中に溶け込み、観る者 に深い感銘を与えている。
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36 藤 島 武 二〈 1 8 6 7 - 1 9 4 3 〉 朝の海
28.0 × 36.4cm 紙・水彩・額装 右上に印 藤島武二の会登録証書付 日動画廊シール
Takeji Fujishima SEA OF MORNING
<18 67-194 3>
28.0×36.4cm paper, watercolor, framed sealed with a certficate from Takeji Fujishima's society with a Galerie Nichido seal
¥40 0,0 0 0 - 60 0,0 0 0
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37 藤 島 武 二〈 1 8 6 7 - 1 9 4 3 〉 屋島
YASHIMA
<18 67-194 3>
37.6 × 45.2cm キャンバス・油彩・額装 左下にサイン 東京美術倶楽部鑑定委員会鑑定証書付 [展覧会歴]: 『現代十大絵洋畫展覧会』出品 (銀座資生堂:昭和 10 年)
37.6×45.2cm oil on canvas, framed signed with a TOKYO ART CLUB certificate
[掲載文献]: 『藤島武二画集』No.412 掲載
[literature]: "Collected works of Takeji Fujishima" No.412
¥3,0 0 0,0 0 0 -5,0 0 0,0 0 0
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Takeji Fujishima
[exhibition]: "The exhibiton of 10 modern oil painting artists" (Shiseido, Ginza : 1935)
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38 藤 島 武 二〈 1 8 6 7 - 1 9 4 3 〉 港の朝暘
23.7 × 33.0cm 板・油彩・額装 右下にサイン・裏面に藤島武二の会鑑定スタンプ 藤島武二の会登録証書付・日動画廊シール
¥1,50 0,0 0 0 -2,50 0,0 0 0
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Takeji Fujishima
<18 67-194 3>
PORT IN THE MORNING
23.7×33.0cm oil on board, framed signed · Takeji Fujishima's society Stamp on the back with a certficate from Takeji Fujishima's society with a Galerie Nichido seal
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39 和 田 英 作〈 1 8 7 4 - 1 9 5 9 〉 暁
DAWN
65.0 × 80.3cm(25F) キャンバス・油彩・額装 右下にサイン、年記 1947 年 東京美術倶楽部鑑定委員会鑑定証書付 [展覧会歴]: 『和田英作遺作展』和田英作遺作展委員会、 朝日新聞社 主催(日本橋 三越:1961 年) 同展覧会図録 No.55 として 掲載
¥2,0 0 0,0 0 0 -3,0 0 0,0 0 0
(展覧会図録表紙)
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Eis aku Wada
<1874 -1959 >
65.0×80.3cm (25F) oil on canvas, framed signed and dated executed in 1947 with a TOKYO ART CLUB certificate [exhibition]: "Posthumous exhibition of Eisaku Wada" sponsored by Posthumous exhibition of Eisaku Wada Committee and Asahi Shimbun (Mitsukoshi, Nihonbashi : 1961) published in the same catalogue No.55
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岡田 三郎助 〈1869-1939〉 ≪紀伊湯崎にて≫
岡田三郎助〈1869-1939〉は、明治・大正・昭和にかけて活躍した洋画家で、優れた色彩、優美な 作風による数々の名品を残すとともに、良き教育者として日本の洋画界を先導した。 佐賀藩士の家に生まれた岡田は、6 歳の時に上京して旧佐賀藩主の鍋島直大邸内で暮らし、そこで 外交官ながら、日本人で初めてフランスで洋画を学んだといわれる百武兼行の油絵に触れ、洋画に 関心を持つ。18 歳で洋画家・曽山幸彦の画塾に入り手ほどきを受けた後、同郷の洋画家・久米桂一郎、 そして「近代洋画の父」黒田清輝と知り合った。久米と黒田は、ともにフランスのラファエル・コラン に学んだ親友同士であり、2 人が習得したコランの「外光派」の表現は、日本の洋画界に新風を起こす。 岡田は黒田・久米についてゆき、27 歳の時に白馬会に参加、また新設の東京美術学校西洋画科の 助教授となった。 翌年、岡田はフランスに留学して黒田・久米の師であるコランの門下となり、繊細な筆致と上品な 色調の画風を身に着ける。帰国後、岡田は日本の伝統的美意識を油彩画に取り入れようとし、婦人像 を中心に、典雅で理想的な美しさをもつ作品を発表していった。その功労が認められ、東京美術学校 の教授や帝室技芸員となった他、第 1 回文化勲章を受章する。 今回出品作≪紀伊湯崎にて≫は、岡田が帝室技芸員に選ばれた翌年の作品で、風光明媚な南紀の 景色を気品あふれる筆で描き、空と海、森の木々を表した鮮やかで洗練された色彩は、岡田の明敏な 色彩感覚が発揮される。南国の明るい日差しをよく伝える外光表現は、コランと黒田の「外光派」を さらに発展させたものと見え、西洋の画材で温暖湿潤な日本の風土を捉える様は、洋画界の指導者で あった画家が、日本洋画の可能性を探っていたことを教えてくれるだろう。
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40 岡 田 三 郎 助〈 1 8 6 9 - 1 9 3 9 〉 紀 伊 湯 崎 にて
65.3 × 91.0cm キャンバス・油彩・額装 右下にサイン、年記 昭和 10 年(1935 年)5 月 田村一男箱書・東京美術倶楽部鑑定委員会鑑定証書付 [掲載文献]: 『岡田三郎助作品図録』No.468 掲載 (田村一男 :1978 年)
Saburosuke Okada IN YUSAKI, KII
<18 69 -1939 >
65.3×91.0cm oil on canvas, framed signed and dated executed in May, 1935 with a wood box titled, signed and sealed by Kazuo Tamura with a TOKYO ART CLUB certificate
(箱書)
[literature]: "Collected works of Saburosuke Okada" No.468 (Kazuo Tamura:1978)
¥5,0 0 0,0 0 0 - 8,0 0 0,0 0 0
(掲載文献表紙)
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(掲載ページ)
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黒田 清輝 〈1866-1924〉 ≪荒苑斜陽≫
黒田清輝〈1866-1924〉は、明治日本の美術に革新を もたらした巨匠であり、近代洋画を語るのに不可欠な存在 である。 明治政府の高官であった養父をもつ黒田は、法律を学ぶ ために 18 歳でフランスへ渡った。当時、明治政府は西欧 諸国に並ぼうとして近代国家を目指しており、若き黒田も 国のために活躍しようと夢みたに違いない。 黒田はパリの法律学校で講義を受けるが、趣味として 絵を描いており、パリで知り合った日本人画家らに絵の 才能を褒められ、画家になるよう勧められた。当初、法律家 を目指して留学した黒田であったが、次第に絵画に興味を もつと、20 歳の時に画家の道へと歩み始める。黒田は 養父への手紙の中で、海外で法律を学んで帰国する者も 多く、自分が法律家になっても国益には結びつかない、それ よりは天性の好むところである絵画を修行する、と述べて おり、転向の理由には「国益」という、社会への貢献を意 識したものでもあった。 黒田が師としたラファエル・コランは、サロン(官展) に入選し、後に美術学校の教授ともなった人物である。その 作品は、アカデミーとは一線を画した、印象派の明るい 外光表現にも影響を受けており、「外光派」と呼ばれる、 アカデミックな古典性と印象派風の新しい表現を組み 合わせた、折衷的な作風で知られた。
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黒田はコランの画塾で彫刻や人体モデルの素描、
今回出品作品 Lot.241 ≪荒苑斜陽≫は、その頃
古画模写、美術解剖学など、アカデミックな教育を
に描かれたもので、美術行政の仕事に追われて思
受けて着実に実力を伸ばし、師匠の「外光派」の
うように制作が進まなくなった頃でもあったが、
作風も身につけた。また、穏やかな田園風景や豊かな
画家の清新な感性が生かされた作品である。
自然とも親しみながら制作に励む。その結果、黒田
鬱蒼とした林の風景を描く本作は、留学中でも
はフランスのサロンや展覧会で入選を重ね、新進
訪れた田園の風景を多く描くほど生来植物や自然
気鋭の画家として 1893 年に帰国した。
を好み、多忙な中でも自邸の庭や旅先の風景を 慈しみ、制作を楽しんでいた画家の姿勢がうかが
それまでの日本の洋画では、黒を多用する重厚な
え る。 さ ら に 師・ コ ラ ン が「 親 切 に 自 然 を 写 し、
画風が主流であり、それとは全く異なる、黒田の
よく自然の詩趣を了解して画に表す」のを得意
明るい光に満ちた「外光派」の作風は日本洋画壇に
とし、明るい光に照らされた優美な草花を描く
新風を起こす。1896 年に美術団体・白馬会を結成
「外光派」の表現に影響を受けたことも忘れては
す る と、 そ こ に 集 ま っ た 藤 島 武 二 や 岡 田 三 郎 助、
ならないだろう。
和田英作ら、若い洋画家たちは「外光派」に倣った
しかし本作では、大木が傾き始めた西日に照ら
作品を描き、彼らは従来の洋画に対する「新派」と
され、枝の影や光の届かない草むらの暗さとの
呼ばれ、日本洋画の新しい潮流と目された。
コントラストが際立ち、この強調された外光表現
また、白馬会結成と同年、黒田は東京美術学校
は、コランのものよりも、印象派の画風に近しい
西洋画科の教育を任され、本格的な西洋画教育を
とも感じられる。黒田は留学中から、コランだけ
実践し、日本におけるアカデミズム制度を築く役割
で な く 他 作 家・ 他 流 派 の 画 風 も 研 究 し て お り、
を負うこととなる。
画壇での地位を築いた後でも新しい表現を受け
新 潮 流 の 先 駆 者 と、 ア カ デ ミ ズ ム の 指 導 者 と
入れる柔軟さを備えていた。
いう、一見すると相反するような立場となった黒田
その他にも、木の枝葉や幹、地面に生える草花、
であるが、むしろ明治という時代の新帰朝者として
空の浮かぶ雲ごとに筆触を使い分けて、林の奥行き
の自負と使命感をもって両方の立場を受け入れる。
や大木の存在感を描き出し、大木が画面中心より
それは、日本人に西洋画への理解を深めさせ、画家
やや外れることで、空間の広がりを感じさせる
自 身 に も 従 来 の よ う な 絵 画 を 写 実 性 や 技 術面で
など、さまざまな工夫も凝らされている。
捉えるのでなく、基礎を身に着けた上で自由な自己
黒田は、日本美術の基盤を作るために自らに
表現を提唱し、日本美術の近代化を図ろうとしたの
アカデミズムの役割を課すが、一方で新たな挑戦
である。
を忘れることもなかった。第 4 回文展に出品され た本作にも、そんな画家の意欲がこめられていた
その後、黒田は制作のかたわら、日本初の官展で
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に違いないだろう。
ある文展の開設や海外美術展の開催など、美術制度
「近代洋画の父」黒田清輝の芸術を伝える貴重な
の整備に携わり、近代日本洋画史において極めて
本作から、ぜひ画家の多彩な魅力を味わっていただ
重要な役割を果たした。
きたい。
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41 黒 田 清 輝〈 1 8 6 6 - 1 9 2 4 〉 荒苑斜陽
133.1 × 84.6cm キャンバス・油彩・額装 右下にサイン、年記 1910 年 東京美術倶楽部鑑定委員会鑑定証書付 [展覧会歴]: 第 4 回文部省美術展(1910 年)出品 イタリア万国博覧会(1911 年)出品 [掲載文献]: 『黒田清輝』No.111 掲載(日本経済新聞社:1966 年) 『黒田清輝作品集』No.24 掲載(美術出版社:1954 年)
Seiki Kuroda
<18 6 6 -19 24>
THE FOREST IN THE EVENING
133.1×84.6cm oil on canvas, framed signed and dated executed in 1910 with a TOKYO ART CLUB certificate [exhibition]: "The 4th Japan Fine Arts Exhibition" (1910) "World Exposition in Italy" (1911) [literature]: "Seiki Kuroda" No.111 (Nikkei : 1966) "Collected of Seiki Kuroda" No.24 (Bijutsu Shuppan-sha : 1954)
(掲載文献表紙)(掲載文献表紙) (掲載ページ)
¥20,0 0 0,0 0 0 - 40,0 0 0,0 0 0
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岸田 劉生 〈1891-1929〉 ≪鵠沼風景≫
岸田劉生〈1891-1929〉は、1917 年に東京から湘南の鵠沼海岸に転地し、6 年半ほどを過ごす。 日本の近代洋画において強烈な個性を放ち、独創的な絵画の道を歩んだ劉生にとって、この鵠沼 時代は最も充実した作画期と言われ、この地で≪麗子像≫など数々の代表作を生み出していった。 劉生は風光明媚な鵠沼の景色を気に入っていくつかの風景画を残しており、その 1 つである 今回出品作≪鵠沼風景≫は、劉生が鵠沼に転居した年の 5 月に描かれたものである。 よく晴れた日ののどかな田舎道を描き、爽やかな青空や遠くまで伸びる道は画家ののびのび とした心情をよく表しているだろう。空の青さや光に照らされた草むらや土の色は鮮やかで、画家が いかに鵠沼の風景を新鮮な気持ちで見ていたかが伝わるようである。 劉生は 16 歳で画家になることを決意し、翌年には白馬会葵橋洋画研究所に入って、「近代洋画 の父」黒田清輝の指導を受ける。この頃の劉生は、研究所に来るなり相撲ばかりするなど異端児的な 行動をとるが、一方で風景写生は好んでやり、黒田がフランスから日本に紹介した、柔らかな光に 満ちた外光派の画風をすぐさま吸収した。そして、弱冠 19 歳で当時の画家の登竜門である文展 に入選し、その天賦の画才と実力を見せつけるが、その直後から白馬会風の外光描写に背く道へ と進み始める。 劉生の文展入選と同年、 「個性の尊重」と「自己の肯定」の思想を訴える文芸誌『白樺』が創刊 され、誌上ではヨーロッパの美術が積極的に紹介された。とくにセザンヌやゴッホなど後期印象派の 画家たちの作品は、当時の青年画家たちに大きな影響を与え、画壇の主流であった外光派の画風や アカデミズムを乗り越えるようとする、革新的な思潮が広がり始めた。劉生も『白樺』で見た 後期印象派の表現に驚嘆し、また『白樺』のメンバーたちと交流を重ね、この経験を画家自身は 「自分の歩く道を見つけた」と語る。
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21 歳の時、劉生は青年画家らとともに結成したヒユウザン会で、ゴッホなどから学んだ、強烈な 色彩とおおまかな筆致で対象を的確に捉える油彩画を発表する。それは、以前の外光派から決別 した画風であり、この年に元年を迎えた、大正という新しい時代にふさわしい近代的な傾向であった。 しかし劉生は、『白樺』によって触発された、画家として自己の道を探求するためにさらに 画風を変え、デューラーやルネサンスなど西洋の古典絵画に目を向け、徹底した細密描写による 写実表現に移る。23 歳の時に、当時住んでいた代々木の風景を石ころや草一本まで凝視して描き 込む、威圧さまで覚える写実作品を発表し、大正の画壇で異彩を放った。近代的画風から離れた 劉生の作品は賛否両論を起こしたが、画家自身は新しい絵画を拓く使命感を持って、独自の道へ と進む。 そんな中、26 歳の劉生は病に臥すと、気候の良い鵠沼へ妻子とともに移り住んだ。ここで健康を 取り戻し、画家仲間たちもよく来訪し、新たなパトロンがついたおかげで生活面も余裕が生まれ、 劉生は一層作画に励んでいったのである。 心身ともに充実した画家の心情が感じられる、今回出品作≪鵠沼風景≫は、それまでの劉生が 歩んできた、外光派や後期印象派、そして細密描写の代々木時代とはまた異なる画風を示している。 とくに代々木時代に描かれた、近代洋画史に残る名品≪切通しの写生≫ (1915 年 ) と比べると、 いずれの作品も、画面の中心を占める土の道、地面に落ちる濃い影、抜けるような青空など類似 するモチーフをもつが、それぞれの印象は全く違うだろう。≪切通しの写生≫は、自然を一つの 抜けもなく再現しようとする、息苦しいほどの威圧を感じるが、≪鵠沼風景≫はおおらかな空気が 流れ、それでいて草木や土の存在感も忘れることなく、調和した自然が的確に描かれている。 構図の違いもあるだろうが、それも含めて画家の新たな変化を表しているようで面白い。 また本作品の裏書には、制作時に子どもと会ったことが記されており、他の鵠沼風景を描いた 作品には画家の娘、麗子が度々登場する。そして麗子の姿は次第にフォーカスされ、終に画家の 代表作である≪麗子像≫が生まれる。 転居による心機一転、新しい土地への興味、そして自らの芸術に対する自信とさらなる発展を 思わせる、気負いのない筆で描かれた本作は、劉生の最盛期のはじまりを飾るのにふさわしい 一作であるだろう。
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42 岸 田 劉 生〈 1 8 9 1 - 1 9 2 9 〉 鵠沼風景
45.6 × 37.3cm キャンバス・油彩・額装 左下にサイン、年記・裏面に署名、年記 1917 年 5 月 3 日 劉生の会鑑定証書付
¥30,0 0 0,0 0 0 -50,0 0 0,0 0 0
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R y usei Kishida
<18 91-19 2 9 >
LANDSCAPE OF KUGENUMA
45.6×37.3cm oil on canvas, framed signed and dated · signed and dated on the back executed on 3rd May with a certificate from Ryusei's society
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佐伯 祐三 〈1898-1928〉 ≪下落合風景≫
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43 佐 伯 祐 三〈 1 8 9 8 ‐ 1 9 2 8 〉 下落 合風 景
53.8 × 65.5cm キャンバス・油彩・額装 右下にサイン 1926 年頃 東京美術倶楽部鑑定委員会鑑定証書付 [掲載文献]: 『佐伯祐三全画集』No.384 掲載
¥10,0 0 0,0 0 0 -18,0 0 0,0 0 0
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Yuzo Saeki
<18 9 8 -19 28>
LANDSCAPE OF SHIMO-OCHIAI 53.8×65.5cm oil on canvas, framed signed executed in approx. 1926 with a TOKYO ART CLUB certificate [literature]: "All collected works of Yuzo Saeki" No.384
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44 荻 須 高 徳〈 1 9 0 1 - 1 9 8 6 〉
E s c a l i e r d e s A b b e s s e s( アベスの 階 段 ) 92.0 × 59.7cm キャンバス・油彩・額装 右下にサイン・裏面に署名、タイトル 1954 年 日動画廊シール 荻須恵美子鑑定書付・日動画廊シール
Takanor i Oguis s
92.0×59.7cm oil on canvas, framed signed · signed and titled on the back executed in 1954 with a certificate from Emiko Oguiss with a Galerie Nichido seal
[展覧会歴]: 『Oguiss- 秘蔵の荻須展 -』No.18 として出品 (稲沢市荻須記念美術館 :2004 年)/ 同展覧会図録 P33 掲載
[exhibition]: "Oguiss -Tresured Oguiss Exhibition-" No.18 (Inasawa City Oguiss Memorial Art Museum:2004) / published in the same catalogue P33
[掲載文献]: 石井好子著『女ひとりの巴里ぐらし』表紙として掲載 (河出文庫 :2011 年)
[literature]: Yoshiko Ishii "Living alone in Paris" the cover of the book (Kawade Bunko:2011)
¥5,0 0 0,0 0 0 - 8,0 0 0,0 0 0
(展覧会図録表紙)
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<19 01-19 8 6>
ESCALIER DES ABBESSES
(掲載ページ)
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45 荻 須 高 徳〈 1 9 0 1 - 1 9 8 6 〉
R ade de G eneve , chez By ron 60.3 × 73.0cm(20F) キャンバス・油彩・額装 左下にサイン、年記・裏面に署名、タイトル、年記 1938 年 荻須美代子鑑定証付
¥2,0 0 0,0 0 0 -3,0 0 0,0 0 0
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Takanor i Oguis s
<19 01-19 8 6>
RADE DE GENEVE, CHEZ BYRON
60.3×73.0cm (20F) oil on canvas, framed signed and dated · signed, titled and dated on the back executed in 1938 with a certificate from Miyoko Oguiss
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Léonard Foujita ( 藤田 嗣治 )〈1886-1968〉 母子像
本作品「母子像」が制作されたのは 1953-1954 年。
フ ジ タ に と っ て、 キ リ ス ト 教 の モ チ ー フ を 扱 う
フジタがフランス国籍を取得する前年にあたるの
ということは、純粋なキリスト教への信仰という
であるが、同時にカトリックへの改宗も意識していた
よりはむしろ、その文化の根付いた土地での成功の
時期になるであろう。フジタ作品に登場する人物に
ための手段であったように思われる。しかし、その後、
は通常具体的なモデルが存在しない場合が多く、
1917 年頃から 20 年頃までに同モチーフの作品が
本作品においてもタイトルでの名言はされていない
増えたという点についていえば、敬虔なカトリック
ものの、作品左下、1954 年という年記の下にある
教 徒 で あ っ た フ ェ ル ナ ン ド・ バ レ ー と の 結 婚 が
クリスマスを意味する「Noël」という記述を考慮
大いに関係しているであろう。また、フェルナンドの
すると、本作品に限っては、聖母マリアとキリスト
知人である国際的な商事弁護士であり、イエズス会
の図と捉えることもできるかもしれない。
の教育を受けたカトリック教徒でもあるゼーホル
作品の背景には金箔が使用されており、その図像
ツァーからはヴァチカンを案内され、1922 年には
と相まってロシアイコンやイタリアの宗教画が
ヴァチカン宮殿でローマ法王との単独謁見を果た
想起させられる。画面を平面的に見せることで全体
したほどであり、ヴァチカン美術館には 1918 年頃
にプリミティブな雰囲気が付与され、それが作品の
作の「聖母子」が収められている。このようにフジタ
神々しさを一層高めているようでもあるが、同時に
の文化的な意味での西洋と東洋の融合は、半ば意図
バランスの良い三角形構図とその淡い色遣いに
的なところに端を発したものの、徐々にその環境や
よって落ち着きが与えられている。また、水彩画の
出会いによってフジタ自身が西洋文化の中に
特徴が上手く活かされ、フジタ特有の線の美しさも
馴染んでいくようになるのである。
堪能できる一枚である。 第二次世界大戦による混沌とした時代を駆け抜け、 1913 年 の 渡 仏 以 来、 フ ジ タ は 生 涯 に 渡 っ て
1955 年にフランス国籍を取得し、4 年後の 1959 年、
キリスト教を題材とした多くの作品を残している
フジタはフランスの大聖堂でカトリックの洗礼を
が、その多くが聖母像であるということは特筆に
受け、正式にキリスト教徒となる。祖 国 日 本 へ の ア
値する。5 歳で母を亡くし姉の手で育てられたと
ン ビ バ レ ン ス な 思 い と 孤 独 感 ゆえに自身の内面
いう画家の幼少期に起こった忘れられない出来事
世界へと向かうようになっていたフジタを救ったの
からの影響は無視できないが、やはりパリでフジタ
は、キリスト教とそれに纏わる作品制作であった
が出会った人々やその文化からの影響は特別大き
か も し れ な い。 母 子 像 と い う タ イ ト ル は 付 さ れ
かったのではないかと想像できる。
ているものの、聖母像を思い起させられる本作品
資 料 と し て 残 っ て い る フ ジ タ の 作 品 の 中 で、
は画家による静粛なアイデンティティーの表明の
キリスト教を題材とした最も古い作品は 1915 年
ようである。
制作の「Chris en croix」である。この時点での
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46 L é o n a r d F o u j i t a ( 藤 田 嗣 治 ) 〈18 8 6 -19 6 8〉
Lé onard Fouji ta
<18 8 6 -196 8>
( Ts u g uha r u Fuj i t a)
MOTHER AND CHILD
母子像 34.8 × 26.4cm 紙・金箔・水彩・額装 左下にサイン、年記 1953 ~ 54 年 東京美術倶楽部鑑定委員会鑑定証書付 [掲載文献]: 『LEONARD-TSUGUHARU FOUJITA(ACR Edition)Volume 2』P429, No.53.39 掲載 (Sylvie et Dominique Buisson:2001 年)
34.8×26.4cm paper, gold foil, watercolor, framed signed and dated executed in 1953-54 with a TOKYO ART CLUB certificate [literature]: "LEONARD-TSUGUHARU FOUJITA (ACR Edition) Volume 2" P429, No.53.39 (Sylvie et Dominique Buisson : 2001)
¥15,0 0 0,0 0 0 -25,0 0 0,0 0 0 RMB 974,0 0 0 -1,623,40 0
L é o n a r d F o uj i t a (
藤田 嗣治 )
〈 18 8 6 -19 6 8〉 母子像 34.8×26.4cm 紙·金箔·水彩·框 左下方簽名、紀年 1953 ~ 54 年 附日本東京美術俱樂部鑑定委員會鑑定證書 [ 刊載文獻 ]: 『LEONARD-TSUGUHARU FOUJITA (ACR Edition) Volume 2』P429, No.53.39 刊載 (Sylvie et Dominique Buisson :2001 年 )
(掲載文献表紙)
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(掲載ページ)
©Fondation Foujita / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2020 E3753
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47 B e r n a r d C a t h e l i n ( ベ ル ナ ール ・カトラン ) 〈1919 -2 0 0 4〉
Hor t ens i a s et B oug a i nv i l l ier bl a nc ( あじさいとブーゲンヴィリア) 112.1 × 162.1cm(100P) キャンバス・油彩・額装 左下にサイン、年記・裏面に署名、タイトル、年記 2000 年
B er nard C athelin
<1919 -20 0 4>
HORTENSIAS ET BOUGAINVILLIER BLANC 112.1×162.1cm (100P) oil on canvas, framed signed and dated · signed, titled and dated on the back executed in 2000
¥1,0 0 0,0 0 0 -2,0 0 0,0 0 0 RMB 64,90 0 -129,90 0
156
157
48 B e r n a r d C a t h e l i n ( ベ ル ナ ール ・カトラン ) 〈1919 -2 0 0 4〉
L es deu x bouquet s de Ro ses d ' I nde ( 黄 色い 花 ) 200.0 × 150.0cm キャンバス・油彩・額装 左下にサイン、年記・裏面に署名、タイトル、年記 1992 年
B er nard C athelin
<1919 -20 0 4>
LES DEUX BOUQUETS DE ROSES D’INDE 200.0×150.0cm oil on canvas, framed signed and dated · signed, titled and dated on the back executed in 1992
¥1,0 0 0,0 0 0 -2,0 0 0,0 0 0 RMB 64,90 0 -129,90 0
158
159
49 B e r n a r d C a t h e l i n ( ベ ル ナ ール ・カトラン ) 〈1919 -2 0 0 4〉
P r i n t e m p s d a n s l e Ve r c o r s( ウェルコール の 春) 130.3 × 162.1cm(100F) キャンバス・油彩・額装 右下にサイン、年記・裏面に署名、タイトル 1986 年 [掲載文献]: 『Cathelin』P45 掲載 (Editions Michele Trinckvel:1992 年)
B er nard C athelin
<1919 -20 0 4>
PRINTEMPS DANS LE VERCORS
130.3×162.1cm (100F) oil on canvas, framed signed and dated · signed and titled on the back executed in 1986 [literature]: "Cathelin" P45 (Editions Michele Trinckvel : 1992)
¥50 0,0 0 0 - 80 0,0 0 0
RMB 32,50 0 -51,90 0
(掲載文献表紙)
160
(掲載ページ)
161
50 B e r n a r d C a t h e l i n ( ベ ル ナ ール ・カトラン ) 〈1919 -2 0 0 4〉
Nu a s sis à la t able bla nche ( 白いテーブル の 裸 婦 ) 92.0 × 60.0cm(仏 30M) キャンバス・油彩・額装 右下にサイン、年記・裏面に署名、タイトル 1977 年
¥30 0,0 0 0 -50 0,0 0 0
RMB 19,50 0 -32,50 0 162
B er nard C athelin
<1919 -20 0 4>
NU ASSIS À LA TABLE BLANCHE
92.0×60.0cm(French 30M) oil on canvas, framed signed and dated · signed and titled on the back executed in 1977
163
51 B e r n a r d B u f f e t ( ベ ル ナ ール ・ビ ュッフェ ) 〈19 2 8 -19 9 9〉
Bret ag ne , bateau x de pêche â qua i ( ブルターニュ 埠 頭の 漁 船 ) 97.0 × 130.3cm(60F) キャンバス・油彩・額装 右下にサイン、年記・裏面に David et Garnier Stamp 1956 年 Maurice Garnier 鑑定書付 [掲載文献]: 『Bernard Buffet vol.1 1943-1961』P373, No.345 掲載 (Maurice Garnier:1986 年)
B er nard B uf fet
<19 28 -19 9 9 >
BRETAGNE, BATEAUX DE PÊCHE Â QUAI 97.0×130.3cm (60F) oil on canvas, framed signed and dated · David et Garnier Stamp on the back executed in 1956 with a certificate from Maurice Garnier [literature]: "Bernard Buffet vol.1 1943-1961" P373, No.345 (Maurice Garnier : 1986)
¥8,0 0 0,0 0 0 -15,0 0 0,0 0 0 RMB 519,50 0 -974,80 0
B e r n a r d B u f f e t ( 貝爾 納·畢 費 ) 〈 19 2 8 -19 9 9〉 Breta g ne, b atea u x de p êche â qu ai ( 布列 塔尼 碼 頭 泊 船) 97.0×130.3cm(60F) 油彩·畫布·框 右下方簽名、紀年·背面 David et Garnier Stamp 1956 年 附 Maurice Garnier 鑑定書 [ 刊載文献 ]: 『Bernard Buffet vol.1 1943-1961』P373, No.345 刊載 (Maurice Garnier :1986 年)
164
(掲載文献表紙)
(掲載ページ)
165
工芸 LOT 52 - 93
168
169
52 D a u m( ド ーム ) 春草文花器
幅 14.7 ×高 24.9cm 側面にサイン
¥1,50 0,0 0 0 -2,50 0,0 0 0
170
Daum A VASE WITH SPRING FOLOWER PATTERNS W14.7×H24.9cm signed
53 É m i l e G a l l é( エ ミール ・ガ レ ) 蜻蛉文花器
幅 11.0 ×高 30.2cm 側面にサイン・口部に極小のチップ有
Émile Gallé A VASE WITH DRAGONFLY PATTERNS W11.0×H30.2cm signed・a little chip
¥1,50 0,0 0 0 -2,50 0,0 0 0
171
54 É m i l e G a l l é( エ ミール ・ガ レ ) バッタと麦 文 花 瓶 幅 10.4 ×高 28.6cm
¥2,0 0 0,0 0 0 -3,0 0 0,0 0 0
172
Émile Gallé A VASE WITH GRASSHOPPER AND BARLEY PATTERNS W10.4×H28.6cm
55 É m i l e G a l l é( エ ミール ・ガ レ ) どんぐり文 花 器 幅 16.0 ×高 25.4cm 側面にサイン
Émile Gallé A VASE WITH ACORN PATTERNS W16.0×H25.4cm signed
¥1,0 0 0,0 0 0 -2,0 0 0,0 0 0
173
56 中 津 正 克 / 木 下 正 樹
輪島 塗 飾 箱( 蒙 古 襲 来 絵 詞 蒔 絵 ) 幅 45.0 ×奥行 30.0 ×高 25.4cm 共箱
¥20 0,0 0 0 -30 0,0 0 0
174
57 黒 田 辰 秋
赤漆四稜蓋物 幅 11.0 ×高 12.4cm 共箱
¥40 0,0 0 0 - 60 0,0 0 0 175
58 藤 田 喬 平
手 吹 飾 筥 銘「 室 町の 春」
幅 20.0 ×高 15.7cm 底部に掻き銘 共箱 [展覧会歴]: 『第 34 回 藤田喬平 手吹きガラス新作展』No.7 出品 / 同展覧会図録 P16 掲載(髙島屋:1993 年)
¥50 0,0 0 0 - 80 0,0 0 0
176
(掲載文献表紙)
(掲載頁)
59 金 重 陶 陽
備前緋襷瓢形徳利 幅 8.9 ×高 13.0cm 高台内に搔き銘 共箱(壺心庵) 金重晃介鑑定書付
¥50 0,0 0 0 - 80 0,0 0 0 177
60 岡 部 嶺 男 織 部角 皿
幅 24.4 ×高 5.8cm 底部に掻き銘 共箱
¥50 0,0 0 0 - 80 0,0 0 0 178
61 岡 部 嶺 男 米色瓷盃
幅 10.0 ×高 3.9cm 高台内に掻き銘 共箱
¥80 0,0 0 0 -1,50 0,0 0 0 179
62 岡 部 嶺 男 粉青瓷 砧
幅 17.6 ×高 23.0cm 1969 年 共箱 [展覧会歴]: 『岡部嶺男 火に生き 土に生き』 (菊池寛実記念 智美術館:2014 年)出品 / 同展覧会図録 No.46 掲載
¥3,0 0 0,0 0 0 -5,0 0 0,0 0 0
(展覧会図録)
180
(掲載頁)
181
63 北 大 路 魯 山 人 粉引飛 釉 花入
幅 14.4 ×高 24.3cm 側面下部に掻き銘 共箱
¥80 0,0 0 0 -1,50 0,0 0 0 182
64 川 喜 田 半 泥 子
鼠 志 野 茶 碗 銘「 小 槌 」 幅 11.6 ×高 7.1cm 共箱
[展覧会歴]: 『ひとりたのしむ昭和巨匠陶藝逸品展』 No.11 として出品(2016 年 : 黒田陶苑)/ 同展覧会図録 掲載
¥50 0,0 0 0 - 80 0,0 0 0 183
65 酒 井 抱 一 雪月花
(各)98.5 × 37.0cm 絹本彩色・軸装 (各)落款、印有 箱書有
¥80 0,0 0 0 -1,50 0,0 0 0
184
185
66 伊 賀 蹲 花 入
幅 11.8 ×高 11.9cm ニュウ有
¥30 0,0 0 0 -50 0,0 0 0
186
67 織 部 火 入
幅 9.3 ×高 10.2cm
¥30 0,0 0 0 -50 0,0 0 0
68 織 部 徳 利
幅 7.8 ×高 14.8cm
¥10 0,0 0 0 -20 0,0 0 0
187
69 信 楽 大 壷( 檜 垣 文 )
幅 38.5 ×高 45.8cm イタミ有 [展覧会歴]: 『信楽 - 壷中の天』出品(MIHO ミュージアム:1999 年)
¥1,0 0 0,0 0 0 -2,0 0 0,0 0 0
188
189
70 古 九 谷 菊皿
幅 25.0 ×高 6.6cm ホツ有
¥1,0 0 0,0 0 0 -2,0 0 0,0 0 0
190
191
71 瀬 戸 宗 伯 耳 付花 生
幅 12.6 ×高 23.0cm 窯疵、ニュウ、直し有
¥20 0,0 0 0 -30 0,0 0 0 192
(見込み)
(高台)
193
72 古 井戸 茶 碗 銘「 浅 茅」 幅 13.6 ×高 6.8cm 小堀遠州書付 前田利為書付 透月斎書付
¥1,0 0 0,0 0 0 -2,0 0 0,0 0 0
(小堀遠州)
(前田利為) 194
(透月斎)
195
73 乾 山 銹 絵 茶 碗 幅 9.8 ×高 6.9cm
¥50 0,0 0 0 - 80 0,0 0 0
196
74 乾 山 色 絵 椿之 図さけ 呑 幅 5.4 ×高 5.9cm 高台内に描き銘 箱書有
¥1,0 0 0,0 0 0 -2,0 0 0,0 0 0
197
75 乾 山 銹 絵 角 皿
幅 21.9 ×高 2.6cm イタミ有
¥50 0,0 0 0 - 80 0,0 0 0
198
76 乾 山 色 絵 花 文 鉢 幅 25.6 ×高 7.4cm 高台内に描き銘
¥30 0,0 0 0 -50 0,0 0 0 199
77 仁 清 古 清 水 馬 上 人物 香 炉 幅 24.7 ×高 25.6cm 直し有
¥10 0,0 0 0 -20 0,0 0 0
200
78 鍋 島 青 磁 花 生
幅 21.4 ×高 25.3cm(台座含)
¥10 0,0 0 0 -20 0,0 0 0
201
79 根 来 湯 桶
幅 33.0 ×高 35.5cm イタミ、直し有
[掲載文献]: 『根来』P173, No.211 掲載(紫紅社:1985 年)
¥1,50 0,0 0 0 -2,50 0,0 0 0
(掲載文献表紙)
202
(掲載頁)
203
80 白 磁 扁 壷
幅 13.8 ×高 15.4cm
¥10 0,0 0 0 -20 0,0 0 0
204
81 李 朝 染 付草 花 蜂文 瓶 幅 14.4 ×高 23.3cm
¥50 0,0 0 0 - 80 0,0 0 0
205
82 磁 州 窯 黒 掻 落 花 卉 文 碗 幅 9.8 ×高 8.9cm
¥30 0,0 0 0 -50 0,0 0 0
206
磁 州窯黑 刻 落 花 卉 紋 碗 寬 9.8× 高 8.9cm
RMB 19,50 0 -32,50 0
83 越 州 窯 青 磁 天 鶏 壺 幅 14.7 ×高 16.5cm 窯疵有
¥50 0,0 0 0 - 80 0,0 0 0
越 州窯 青 瓷 天 雞 壺 寬 14.7× 高 16.5cm 有窯疵
RMB 32,50 0 -51,90 0
207
84 白 磁 水 注
幅 13.4 ×高 16.0cm 底にイタミ有
¥150,0 0 0 -250,0 0 0
208
白瓷 葫 蘆 式 執 壺 寬 13.4× 高 16.0cm 底有損傷
RMB 9,70 0 -16,20 0
85 青 磁 花 入
幅 9.6 ×高 23.0cm
¥20 0,0 0 0 -30 0,0 0 0
青瓷花瓶 寬 9.6× 高 23.0cm
RMB 13,0 0 0 -19,50 0
209
86 七 官 青 磁 花 入
幅 9.1 ×高 17.6cm
¥10 0,0 0 0 -20 0,0 0 0
210
七官青瓷花瓶 寬 9.1× 高 17.6cm
RMB 6,50 0 -13,0 0 0
87 天 龍 寺 青 磁 瓶
幅 13.0 ×高 22.4cm 窯疵有
¥10 0,0 0 0 -20 0,0 0 0
天 龍寺 青 瓷 瓶 寬 13.0× 高 22.4cm 有窯疵
RMB 6,50 0 -13,0 0 0
211
88 砧 青 磁 香 炉
幅 11.8 ×高 11.8cm(火屋含)
¥20 0,0 0 0 -30 0,0 0 0
212
砧形 青 瓷鬲式 香 爐 寬 11.8× 高 11.8cm(含爐蓋)
RMB 13,0 0 0 -19,50 0
89 天 龍 寺 青 磁 浮 牡 丹 広口 花 入 幅 15.3 ×高 25.1cm
[来歴]: 『朝吹柴庵遺愛品入札』No.162 (東京美術倶楽部:1928 年)
¥80 0,0 0 0 -1,50 0,0 0 0
天 龍寺 青 瓷 浮 牡 丹廣口花 瓶 寬 15.3× 高 25.1cm [來歷]: 『朝吹柴庵遺愛品競標』No.162 (東京美術俱樂部 :1928 年)
RMB 51,90 0 -97,40 0
213
90 青 磁 花 入
幅 13.4 ×高 23.2cm ニュウ有
¥1,50 0,0 0 0 -2,50 0,0 0 0 青瓷花瓶 寬 13.4× 高 23.2cm 有傷痕
RMB 97,40 0 -162,30 0
214
215
91 祥 瑞 瓢 徳 利
幅 10.4 ×高 21.0cm 高台内に「上上大吉」
¥50 0,0 0 0 - 80 0,0 0 0
216
祥 瑞 瓢徳 利 寬 10.4× 高 21.0cm 底部「上上大吉」
RMB 32,50 0 -51,90 0
92 古 染 付 水 注
幅 20.2 ×高 25.0cm 窯疵、直し有
¥80 0,0 0 0 -1,50 0,0 0 0
古青 花 水 注 寬 20.2× 高 25.0cm 窯疵、經修復
RMB 51,90 0 -97,40 0
217
93 古 染 付 面 盆
幅 36.2 ×高 10.5cm 窯疵有
¥50 0,0 0 0 - 80 0,0 0 0
古青 花 大 盆 寬 36.2× 高 10.5cm 有窯疵
RMB 32,50 0 -51,90 0
218
219
作家別索引 アーティスト
Lot No.
う 浮田 克躬 梅原 龍三郎
21.22 27∼29
え Émile Gallé (エミール・ガレ)
53∼55
お
Lot No.
加山 又造
14
川喜田 半泥子
64
き 岸田 劉生
42
北大路 魯山人
63
く
大藪 雅孝
18
黒田 清輝
41
岡田 三郎助
40
黒田 辰秋
57
岡部 嶺男
60∼62
荻須 高徳
44.45
小磯 良平
24
小野 竹喬
11
小出 楢重
35
小山 敬三
23
か
220
アーティスト
こ
香月 泰男
19.20
さ
金山 平三
33.34
佐伯 祐三
43
金重 陶陽
59
酒井 抱一
65
アーティスト
Lot No.
と Daum(ドーム)
Bernard Buffet(ベルナール・ビュッフェ) 52
な 中津 正克
アーティスト
は 林武
25.26
も
速水 御舟
12.13
森本 草介
菱田 春草
9.10
む 村上 華岳
ひ
51
ま 前田 青邨
56
Lot No.
7.8
15∼17
や 5.6
ふ
安井 曾太郎
30∼32
よ
藤島 武二
36∼38
藤田 喬平
58
わ
Léonard Foujita(藤田 嗣治)
46
和田 英作
横山 大観
1∼4
39
へ Bernard Cathelin(ベルナール・カトラン)
47∼50
221
オークション規約 (オークション規約) アイアート株式会社(以下 「当社」という)が、アイアートオークションの名称で 行う美術品の競売(オークション)は本規約に従い行われる。 当社オークションに出品を依頼し競売を委託する者、競売作品を入札希望する 者または購入依頼をする者、当社との間で売買契約が成立した者、他すべての関 係者はこの規約を遵守、承認し、本規約に従わなければならない。 但し、当社との間で別途の合意をした場合は当社とその合意をした者との間で は、その合意が優先する。 第1章 対象競売品等 第1条〈対象競売品〉 当社は、当社の認める審査を経た品物(以下、この品物を「出品作品」とい う)を競売に委託され、当社の名で競売の方法により販売、売却する。 出品作品は原則として、美術品・宝飾品・貴金属・家具等とする。 ② 出品作品は必ず本規定に従い、当社の審査を受けなければならず、当社は 当社の自由裁量により競売の委託を拒否することができる。 第2条〈作品状態〉 出品作品は、美術品、骨董品等の特質上ほぼすべてのものが新品でない古 いものであるので、現状有姿の形のまま販売されるものが常套で有り、入札 希望者は、出品作品の状態(すべての瑕疵、欠陥を含む)について、第5条に よる下見会において出品作品を検分、確認する等調査義務を負い、すべて入 札希望者の自己責任および判断によって、入札希望をしなければならない。 当社は、出品作品のシミ、キズその他の損傷、欠陥等瑕疵について一切責任 を負わず、隠れたる瑕疵の担保責任を負わない。 第3条〈カタログ〉 当社は出品作品について、入札希望者の参考に供するため、カタログを作 成し、有償にて頒布する。 ② カタログは出品作品の図版を記載し、その目的は、出品作品の情報および 形態を公示するためであり、出品作品の色調、形態その他詳細な状態につい ては正確に表すものではなく、カタログに掲載された図版が実物と異なるこ とについて当社は一切その責任を負わない。 ③ カタログに掲載された出品作品の情報(作者名、題名、材質、修復、署名、 サイズ、作成年度、作成場所、鑑定、来歴、文献等)は、当社が適切と考え られる注意をもって調査したものであるが、あくまで入札希望者の参考に供 するためのものであり、入札希望者は、掲載事項について自ら調査義務を負 い、第5条による下見会において出品作品を検分、確認する等自己の責任お よび判断により、入札しなければならない。当社は、第 21 条に定める場合 を除き、この記載内容の誤り、実物との相違等について、一切責任を負わな い。 ④ 当社は、入札希望の参考に供するため、カタログに出品作品の評価額を上 限、下限の二つを日本円で記載することがある。この評価額には、当社の手 数料および手数料に対する消費税、その他かかわる諸費用は含まれず、現市 場動向等から当社が適切と考える価格を記載するものに過ぎず、競売はこの 評価額にとらわれるものではなく、当然競売によってこの価格の上限を超え ることもあれば下限を下回ることもある。 但し、第 23 条に規定する最低売却価格 (非公表、また評価額とは無関係) を下回る価格では販売されない。 第4条〈カタログ記載の変更〉 カタログに記載された情報は、予告なく変更されることがある。この変更 は、競売の会場にて書面による掲示、または競売人が当該出品作品の競売を 実行する直前に口頭よりなされるが、この変更もあくまで入札希望者の参考 に供するためのものに過ぎない。変更がなされた場合は、変更された内容に より競売が実行されたものとみなすが、変更された内容についての判断は、 第3条③に従い、すべて入札希望者の責任をもって行うものとする。 第5条〈下見会 (プレビュー)〉 当社は競売の前に下見会を催し、出品作品を入札希望者に対し展覧に供す る。 ② 下見会への入場を希望する者に対し、当社は、氏名その他身分を提示する ことを求めることができ、求められた者は、身分証明書等を提示しなければ ならない。 当社は、当社の完全な自由裁量により、何ら理由を告げることなく下見会 への入場を拒否することができる。 ③ 入札希望者は、下見会にて、出品作品を検分、調査することができる。但 し、当社が承認する場合以外に出品作品に身体その他、直接間接的に触れる ことはできない。入札希望者は自己の判断、責任において出品作品の状態 (す
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べての瑕疵、欠陥を含む) を確認し、入札の申し出をしなければならない。 ④ 下見会の日程は原則として、カタログに記載される。但し、当社の自由裁 量により、下見会日程が変更される場合もあり、その際は書面および口頭に て掲示または告示するものとし、当社は変更にかかわる一切の責任を負わな いものとする。 第2章 競売 (オークション) 第6条 〈競売参加登録〉 競売に参加し、入札を希望する者になろうとする者は、予め競売参加登録 をしなければならない。 競売参加登録希望者は、当社に対し、所定の参加申込み(参加申込書等お よび添付書類の提出)をし、当社は、参加申込者に対し、自由裁量により参 加の承認を与えるかを判断し、承認を受けた者は、個人、法人またはそれら 参加申込者の定める代理人、使者 (代理人、使者は③の定めるところによる) にかかわらず、当社に対し、当社指定の競売参加登録手続きをして、競売参 加登録をするものとする。 ② 当社は、参加申込者に対し、当社の自由裁量により、何ら理由を述べるこ となく、競売参加登録を拒否し、または、いつでも競売参加登録を取り消す ことができ、競売参加登録済みの者でも、競売会場への入場を拒否すること ができる。 ③ 当社は、競売参加登録を行う際、参加登録希望者に対し、身分証明書等の 提示を求めることがあり、参加登録希望者は、身分証明書等の提示をしなけ れば登録する事ができない。競売当日、競売参加登録を受けた者は、受付に て確認を受けなければならない。 第7条 〈入札番号札 (パドル) 〉 当社は、競売参加受付で競売参加登録者であることを確認した者に対し、 入札番号札 (パドル) を交付し、貸与する。 ② 入札番号札 (パドル)は競売人 (オークショニア)が、入札希望者を特定する 札であるため、入札希望者は、競売人 (オークショニア)が判別しやすいよう に提示しなくてはならない。また、競売人 (オークショニア)が、入札希望者 に対し、入札番号札 (パドル)の確認を求めた場合は、入札希望者は、直ちに その指示に従わなければならない。 ③ 入札番号札 (パドル)は、入札希望者を表しているため、入札希望者は、こ の入札番号札 (パドル) に記載されている番号を、競売中、常時記憶、認識し、 競売人(オークショニア)の発言する入札番号に注意を払わなくてはならな い。 ④ 競売参加者は、入札番号札(パドル)を競売終了後、当社に直ちに返還し、 途中退場する際も、当社へ返還しなければならない。また、入札番号札 (パ ドル)の交付を受けた者が、入札番号札(パドル)を紛失、および番号部分が 不鮮明になるようなシミ、損傷をおこした場合は直ちに当社係員へその旨を 通知しなくてはならない。 ⑤ 入札番号札 (パドル)は、当日の入札希望者を表しているため、入札希望者 は、善良なる管理者の注意および責任をもって取り扱い、一切貸借してはな らずその他紛失、盗難等により起こりうる事故等については、すべて入札希 望者が責任を負い、当社は一切その責任を負わないものとする。 第8条 〈競売 (オークション) の進行方法〉 競売 (オークション)は、当社が選任する競売人 (オークショニア)の進行の もとで、入札希望額を競り上げる方式により執り行う。 このときの競り上げ価格には、当社に対する所定の手数料および手数料に 対する消費税、他諸費用等は加算されない価格で行われることとし、入札希 望者は、落札し、売買契約が成立した際は、第 13 条の定めるところにより、 当社に対し、落札価格に対する所定の手数料および手数料に対する消費税、 他諸費用等を合わせた金額を支払うべきことを予め承認する。 ② 競売参加者は、第6条により当社から承認を受け、登録された入札希望者 とする。また、当社に競売により委託販売を依頼する者と事前に同意が交わ された場合を除き、当社は、販売委託者の名前を公表せず、第 23 条の規定 により最低売却価格の設定が有る場合であってもその価格を公表しない。 ③ 当社に登録済の入札希望者は、競売当日、来場参加の他、第 11 条、第 12 条の規定に従い、書面等および電話にての競売参加も認められる。 ④ 競売の進行は、カタログに掲載された出品作品の番号(ロット番号)順に よって執り行われるが、当社は、予告なく、予定した出品作品の競売を撤回 することが有り、または、同一番号の複数の出品作品を分割して競売にかけ たり、複数の番号の出品作品を一括して競売にかけることがある。 ⑤ 競売の進行は、競売人 (オークショニア)の完全な自由裁量により執り行わ れ、競売人 (オークショニア)が、競りの第一発声 (発句)をすることにより開 始される。競りの第一発声 (発句)について、競売人 (オークショニア)は、そ の完全な自由裁量により行うことができ、競り上げ幅も、競売人 (オークショ ニア)が、その完全な自由裁量により決定する。なお、第 23 条に規定する最 低売却価格が設定されている場合でも、競売人 (オークショニア)は、第一発 声(発句)について何ら拘束されず、最低売却価格を下回る額の場合もあれ
ば、上回る額の場合もある。 ⑥ 入札希望者は、予め当社に対し別の者の代理人または、使者として入札希 望をする旨通知し、当社がその旨を承認した場合を除き本人として入札希望 をしたものとみなす。なお、複数の者が共同の名義により一の入札希望をす ることはできない。 ⑦ 入札希望者は、入札を希望する場合、第7条で交付された入札番号札(パ ドル)を競売人 (オークショニア)が判別しやすいように掲げ、または、入札 アピール (身振り、手振り、顔つき等)によって、入札希望を競売人(オーク ショニア) へ伝達する。この時点で、入札希望者が自らの判断で競売人 (オー クショニア)へ伝達がなされていないと判断したときは、直ちに競売人 (オー クショニア)の注目を取るべき行動を起こさなくてはならない。 ⑧ 前項⑦において、入札希望者が競売人(オークショニア)の注目をとるべき 入札アピール行為以外に、著しく競売を妨げるような言語行動をとった場 合、競売人 (オークショニア)は、その完全な自由裁量により、その入札希望 者を競売会場より退場させることができるものとし、その入札希望者は、そ の指示、決定理由の如何にかかわらず従わなくてはならない。 ⑨ 競売人(オークショニア)は、あらゆる入札希望者の申し出等に対し、理由 を述べることなくこれを認め、または、拒否する完全なる自由を有する。 ⑩ 当社は、第 23 条に規定する最低売却価格を守るため、最低売却価格を超 えるまで、販売委託者のため、入札希望を申し出るものとし、この入札希望 の方法は競売人(オークショニア)を通して行う方法その他、当社の完全な自 由裁量による方法により執り行われる。 ⑪ 入札希望者は、より高額な入札希望(前項⑩の当社入札希望を含む) がある まで、その入札希望額に拘束され、それより高額の入札希望が出現し、競売 人 (オークショニア)に認められたときに、当該入札希望額は失効する。但し、 その最高額の入札希望額が、競売人(オークショニア)に拒否される等無効に なり、なお且つ当該入札希望額が次点の場合においては、次点入札希望額は 失効せず、入札希望額の拘束は継続される。 ⑫ 入札の希望は、前項⑪に規定する場合の他、競売人(オークショニア) がこ れを拒否したとき、最低売却価格に達せず競売が終了したときまたは競売人 (オークショニア)が再競売にかけたときは効力を失う。 ⑬ 落札の最終決定は、競売人(オークショニア)が認識した入札希望額の最高 額を3回以上呼び上げた後、ハンマーを打つことによって行い、競売人 (オー クショニア)がそのハンマーを打った時点で競売落札者が決定する (以下、こ の入札最高額希望者を「落札者」とし、最高入札額を「落札額」という)。 ⑭ 競売人 (オークショニア)が、前項⑬に基づき入札最高額を呼び上げる前、 または、呼び上げ後ハンマーを打つ以前に、この入札最高額を希望した者が、 当該最高額を翻し、もしくは、入札希望の取り下げを申し出た場合、競売人 (オークショニア)は、その最高額の変更を認めずもしくはその取り下げを認 めず、そのまま落札者として決定でき、または、競売人(オークショニア) の 完全な自由裁量により、その最高額の変更を認め、もしくはその取り下げを 認めて、再度、入札希望を募ることができ、または、次点入札額を希望した 者を落札者として決定することができる。この場合、入札最高額を希望した 者は、競売人(オークショニア)の決定に従わなければならず、その最高額の 変更の申し出が認められず、もしくはその取り下げが認められずに落札者と されたときは、前項⑬に従い売買契約が成立する。 ⑮ 競売人(オークショニア)が、次の出品作品の競売のためにその出品作品を 紹介した後は、何人も落札者の決定された競売について異議を申し出ること はできない。 ⑯ 競売人(オークショニア)は、次の出品作品を紹介する前になされた異議の 申し出等競売に関するあらゆる紛争、紛議をその完全な自由裁量により裁定 できるものとし、競売関係者は、すべてその裁定に従わなければならない。 競売人 (オークショニア)は、紛争、紛議の起きた場合、その完全な自由裁量 により入札希望を拒否し、入札最高額を決定し、競売を続行させ、新たな入 札希望を受け、または、当該出品作品にかかわる従前の入札希望のすべてを 無効とし、再競売に付する等ができる。 第9条 〈売買契約の成立〉 競売人(オークショニア)が、第8条⑬の落札者決定のハンマーを打ち鳴ら した時点で、当社と落札者との間で、当該出品作品につきその落札額を売買 価格とする売買契約が成立し、落札者は、第 13 条の定めるところにより、 当社に対し、落札額に対する所定の手数料および手数料に対する消費税、他 諸費用等を合わせた金額を支払うべき義務が生じる。 第 10 条〈落札確認書〉 落札者は、競売の会場において、落札決定後直ちに出品作品番号および落 札額を記載した当社指定の落札確認書に出品作品番号、落札額を確認のうえ 署名、または記名押印しなければならない。法人およびその代理人において も同じく署名、または記名押印しなければならない。なお、この落札確認書 は、確認記録のためのものであり、あくまで売買成立時点は第9条の定める ところによることを確認する。 ② 落札者が、前項の落札確認書の署名または記名押印を直ちにしないとき は、競売人 (オークショニア)は、その完全な自由裁量により、その場で売買
契約を解除し、当該出品作品を再競売に付することができる。この場合、第 20 条の規定を準用することができる。 ③ 当社は、落札者が落札確認書に署名または記名押印した後、落札作品の引 取書を落札者へ交付する。落札者は、当社の所定(第 14 条に基づく)の手続 きを終えた後、落札作品を引取る際にこの落札作品引取書を当社へ提出しな ければならない。当社は、この落札作品引取書を持参した者に落札作品を引 渡せば足りるものとする。なお、この落札作品引取書は、免責証券であって、 それ以上の意味をもつものではないことを確認する。以下第 11 条、第 12 条 における落札作品引取書も同様である。 第 11 条 〈メールオーダー (書面、郵送等による入札希望) 〉 入札希望者でなお且つ、第6条において当社から競売参加の承認を受け、 競売参加登録をした者で当日、競売会場に参加できない者は、予め当社の承 認を受けて、下記所定の記載事項に基づき予め書面、ファックス、電子メー ル、郵送等(以下、 「メールオーダー」という)によって入札希望に参加する ことができる。但し、メールオーダーの不到達、誤配等何らかの事情によっ て、当社がメールオーダーがなされていることを認識できなかった場合の負 担はすべてメールオーダーによる入札希望者が負い、当社は一切責任を負わ ないものとする。 ② メールオーダーによる入札参加の申込みは、下記記載事項の記入されたも のを前項の手段により当社宛てに送付するものとし、競売開催日の1営業日 前までに当社宛に必着とする。但し、入札希望額には当社に対する所定の手 数料、および手数料に対する消費税他諸費用等の額を含まない額とする (以 下同じ)。下記記載事項のうち一つでも記載が無い場合はこのメールオーダ ーを無効とみなすものとする。 メールオーダー記載事項 *入札希望者名 (法人の場合は法人名と代表者名) *住所 (入札希望登録と同じ所在住所) *カタログ出品作品番号 *入札希望額 (入札希望額の最高額で記載) *署名または記名押印 ③ 当社は、メールオーダーによる入札希望者のために入札希望をするものと し、その方法は競売人 (オークショニア)を通して行う他、当社の完全な自由 裁量により行われる。 ④ メールオーダーによる入札希望者は、その入札希望額の最高限度額が、他 の入札希望額且つ最低売却価格の双方より高い場合に、競売人(オークショ ニア)が、希望する最高限度額の範囲内で、他の入札希望額の最高の額また は最低売却価格のいずれか高い額に、適当と判断する値幅の額を加えた金額 を落札額として、落札者となることができる。この場合、落札者の決定は、 競売の会場における入札希望者と同様に、競売会場において、競売人 (オー クショニア)が、メールオーダーによる入札希望者を最高入札希望者と定め、 ハンマーを打つことにより落札者が決定され、第9条と同じく、メールオー ダーによる入札希望者と当社との間で当該出品作品の売買契約が成立し、当 社に対する所定の手数料および手数料に対する消費税、諸費用等の支払い義 務が生じる。 ⑤ 同一の出品作品に対し、同一の入札最高希望額とする複数のメールオー ダーがあった場合は、先に当社に到着した者が優先する。なお、同時に到着 した場合で前項④で落札者となることができる場合は、後日抽選により決定 する。 ⑥ 当社はメールオーダーによる入札希望に対し、何ら理由を告げることな く、これを拒否することができる。当社の拒否の意思表示が入札希望者へ到 達されなかった場合においても、当社はそのことによる責任は一切負わな い。 ⑦ 手違いその他の理由を問わず、メールオーダーの入札希望が執行されな かった場合(第8条④の場合であって当社が当該書面等にメールオーダーを 執行しなかったときを含む)でも、当社はそのことに関して一切の責任を負 わない。 ⑧ 第4条に規定するカタログ記載の、解説、説明が変更された場合、メール オーダーは変更された解説、説明に従って行われたものとみなす。当社はで きるだけ当該変更箇所の通知をする努力をするが、当該変更箇所が、予め メールオーダーの入札希望者に伝達されなかった場合、そのことについて当 社は一切の責任を負わない。 ⑨ メールオーダーによる入札希望者が、落札者となった場合、当社は速やか にその旨を同人に通知し、落札者は、その通知があった後、直ちに第 10 条 規定の当社落札確認書に記入、署名または記名押印し、当社に対し、提出し なければならない。なお、売買契約は競売人 (オークショニア)がハンマーを 打った時点で成立しており、落札確認書は記録のためのものであることを確 認する。落札確認書に記入、署名または記名押印した後の扱いは、競売会場 での落札と同様とし、落札者は商品引取りの際、作品引取書を当社に提出し なければならない。
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第 12 条〈電話による競売入札希望〉 入札希望者で、なお且つ第6条において当社から競売参加の承認を受け、 競売参加登録をした者で当日、競売会場に参加できない者は、当社の承認を 受けて競売会場に架設した電話を通して入札希望に参加することができる。 ② 電話による入札希望をする場合は予め当社に申込み、当社の承認を受け、 指示に従わなければならない。また、当社架設電話は台数が限られているの で、電話での入札希望者が多い場合は当社に申込みがされた先着を優先す る。この場合第 11 条⑤を準用する。 ③ 電話による入札希望をし、当社が承認した場合でも、電話取次ぎの手違い その他の理由により、電話による入札希望が競売において執行されなかった 場合、その負担はすべて電話による入札希望者が負い、その原因如何を問わ ず、当社は、そのことに関し一切責任を負わない。 ④ 電話による入札希望者が落札者となった場合には、当社は電話にてその旨 を同人に通知し、落札者は、直ちに第 10 条規定の当社落札確認書に記入、 署名または記名押印し、当社に対し、提出しなければならない。なお、売買 契約は競売人(オークショニア)がハンマーを打った時点で成立しており、落 札確認書は記録のためのものであることを確認する。落札確認書に記入、署 名または記名押印した後の扱いは、競売会場での落札と同様とし、落札者は 落札作品引取りの際、落札作品引取書を当社に提出しなければならない。 第3章 落札者 第 13 条〈購入代金〉 落札者は、当社に対し、落札額の他に、これに加えて、当社の手数料とし て落札額が100万円までは落札額の15%相当額の金員および手数料に対する 消費税の合計額を、又落札額が 100 万円を超えた場合は、100 万円までの 15%に100万円を超えた部分の10%を加えた金員および手数料に対する消費 税の合計額を支払わなければならない (以下、落札額ならびにそれにかかる 手数料および消費税を「購入代金」という)。 第 14 条〈購入代金の支払い期限〉 落札者は、当社に対し、購入代金の金額を競売の日から 10 日以内 (但し、 この期間の最終日が当社の非営業日(当社の非営業日は土曜日、日曜日、お よび国民の祝日に関する法律に規定する休日である)にあたるときはその翌 日 (競売の日から10日目から当該10日目を含め数日連続して非営業日が続く 場合、それらの連続する非営業日の最後の日の翌日)以内とする(以下、この 期間を 「支払い期間」という)。なお、この期間内の各日は当社の営業時間内 に限る)に、日本円により、現金、銀行法に規定する銀行の自己宛振出し小 切手、および下記口座に対する振込送金(支払い期間内に送金が到達するこ とを要する)で支払わなければならない。 記 口座名 アイアート株式会社 三菱UFJ銀行 新橋支店 普通預金 3048803 三井住友銀行 新橋支店 普通預金 0967779 みずほ銀行 新橋支店 普通預金 2525362
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第 15 条〈落札作品引渡し〉 当社は、落札者が購入代金の支払いを完了し、当社が、その支払いの確認 を終えた後、落札作品を落札者に引渡す。この際、落札者は、第 10 条によ る落札作品の引取書を持参するものとし、当社は、引取書を持参した者に落 札作品を引渡せば足りるものとする。但し、落札者が購入代金の他に、当社 に対し履行期に達している他の債務(第 18 条②に規定する諸費用を含む)を 負担している場合は、購入代金の他にその債務のすべてを履行するまで、当 社は落札作品の引渡しをしない(以下、購入代金および履行期に達している 当社に対するすべての債務を「購入代金等」という)。 ② 落札者は、購入代金等を完済した後、支払い期間内に落札作品を引取らな ければならない。 ③ 落札作品の引渡し場所は、当社の本社とし、引取費用は落札者の負担とす る。当社は、引渡し時点 (当社内において、当社が落札者、その代理人もし くは使者または運送業者に引渡した時点をいう。以下同じ)以降の事故(滅 失、紛失、盗難、毀損、汚損)については一切の責任を負わない。落札者の 求めにより、当社が運送業者を斡旋した場合、その斡旋は、全く当社の好意 によるものであり、落札者は、自ら保険を付す等危険に対する処置を行うも のとし、当社は引渡し時点以降の事故(滅失、紛失、盗難、毀損、汚損) につ いては、運送業者選定の当否も含め、その一切の責任を負わない。なお、落 札者は、自らの判断と責任、負担において自らが適当と考える梱包をしなけ ればならない。当社は、引渡しの際梱包をすることがあるが、当社の好意に より適当と考える梱包をするのみであり、当社の行った梱包について、当社 は一切その責任を負わない。 ④ 落札者は、落札作品の引取りにあたり、落札作品を検品することができる が、当社は、落札者が現実に検品したか否かを問わず、当社が落札作品を落 札者 (代理人、使者、運送業者を含む)に引渡したときは、落札者は、当社に 対し、落札作品違いおよび毀損、汚損の主張ならびに落札作品違い、毀損、 汚損を原因とする契約解除、その他一切の請求を当社に対してすることがで きない。但し、当社が誤って落札した作品と別の作品を引渡した場合は、当 然にその返還を求めることができ、落札者はその求めに応じなければならない。 ⑤ 落札者は、落札作品の引取りにあたり、当社に対し当社配布の落札作品引 取書を提出しなければならない。当社が、落札作品引取書を持参した者に落 札作品を引渡した場合、万一、落札者以外の者が落札作品を引取る等の事故 があっても当社は一切その責任を負わない。
第 16 条 〈所有権の移転および危険負担〉 落札者は、落札作品の売買契約が成立した時点(競売人(オークショニア) が入札最高希望額者としてハンマーを打った時点)以降、落札作品の危険を 負担する(当社の責に帰すべからざる事由による滅失、紛失、盗難、毀損、 汚損は、落札者の負担とし、落札者は、購入代金の支払いを免れる事はでき ない) 。 ② 落札者が、購入代金等の支払いを完了し、且つ、当社が、落札作品を落札 者に引渡すまでは、落札作品の所有権は、落札者に移転せず、落札者が、購 入代金等を完済した後、当社が落札作品を引渡した時点で、当該落札作品の 所有権は、落札者に移転する。 第 17 条 〈購入代金の支払い猶予〉 当社が、落札者の求めに応じ、書面により購入代金の支払い期限の猶予を 与えた場合は、次の各号の定めによる。但し、落札者は、購入代金支払い期 限の猶予を求める権利はなく、当社が落札者に対し、支払い期限の猶予を与 えるか否かは当社の完全な自由裁量による。なお、当社は期限の猶予を与え る場合は、すべて書面をもって行い、これ以外の方法で期限の猶予を与える ことはなく、書面以外の方法はすべて無効である。 1 落札者は、猶予期間の利息 (利率は、当社が随時定め、書面をもって通知 する) を支払わなければならない。 2 当社が購入代金支払い期限の猶予を与えたときは、第 14 条の適用にあたっ ては、 「競売の日から 10 日以内」とあるのを「猶予された期限の最終日以内」 と読み替えて適用するものとし、第 15 条および第 20 条の適用にあたっては、 同二条の「支払い期間」を以上により読み替えた期間として適用する。但し、 第 18 条の適用については「支払い期間」は以上の読み替えをせず、読み替え のない元のままの定義に従い適用する。 3 落札者が、他の債権者から仮差し押さえを受けたとき、支払いの停止を受 けたとき、破産、民事更生、会社更生手続き開始、会社整理もしくは特別清 算の申し立てがあったとき、または当社に対する債務の一つでも履行を遅滞 したときは、落札者は、当社の何らの催告もなく当然に期限の利益を喪失す る。 第 18 条 〈他諸費用〉 落札者は、支払い期間内(支払い期間終了以前に当社が引渡したときは引 渡しのときまでに限る)は、保管および保険に要する費用を支払うことを要 しないものとする。 ② 落札者が支払い期間内に落札作品を引取れない場合は、落札者は、支払い 期間終了後引取るときまでの保管および保険に要する費用を当社に支払わな ければならない(以下、落札者が負担すべき保管および保険に要する費用を 「他諸費用」という)。但し、保険に付することは当社の義務ではない。 ③ 当社が第 17 条により支払い期限の猶予を落札者に与えた場合は、落札者 は、支払い期間の最終日の翌日から、購入代金等を完済し落札作品の引渡し を受けるまでの間の他諸費用を当社に支払わなければならない。 第 19 条 〈盗難品/遺失物〉 当社が落札者に落札作品を引渡す以前に、落札作品について、盗難品、遺 失物として真正な所有者と主張する者から返還請求があった場合または法律 の定めによる売買禁止物 (所持の禁止を含む)であることが判明した場合、当 社は無催告で落札者との間で売買契約を解除することができる。この場合、 当社は落札者から購入代金の支払いを受けているときは、これを無利息で返 還するものとし、落札者は、当社に対し、損害賠償その他の一切の請求をす ることができないものとする。 ② 警察署長が、古物営業法第 21 条の規定により当社に対し落札作品の保管 を命じ、その保管期間の終了日が競売当日の日の翌日から 10 日目を越える ときは、当社はその保管期間が終了するまで、落札者に落札作品を引渡しせ ず、第 14 条の適用にあたっては第 14 条の「競売の日から 10 日以内」とある のは「警察署長が保管を命じた期間の終了から3日以内」と読み替えて適用 するものとし、第 15 条、第 18 条および第 20 条の適用にあたっては、同三条 の「支払い期間」を以上により読み替えた期間として適用する。なお、この 理由によって、落札作品の引渡しが、保管期間終了後以降となっても、当社 はそのことに起因する結果について一切その責任を負わない。 第 20 条 〈落札者の債務不履行〉 落札者が支払い期間内に全額を支払わないときは、次の各号の定めに従う。 1 落札者は支払い期間終了の翌日から購入代金等 (諸費用を含む)の支払いに 至るまで (第3号により契約が解除された場合は解除された日まで) 、購入代 金 (消費税分を除く)の未払い残金について年 18 %の割合による延滞損害金 を支払わなくてはならない。 2 支払い期間終了後の落札作品の保管は、当社の完全な自由裁量により、当 社が適当と認めた方法で保管するものとし、落札者の引取り以前に落札作品 が、滅失、紛失、盗難、毀損、汚損等した場合、当社は、その原因の如何を 問わず、一切その責任を負わないものとし、落札者は、購入代金等の支払い の義務を免れない。当社は、この間当該落札作品に保険を付す義務を負わな い。 3 当社が、落札者に購入代金等の支払いを催告してもその催告期間内に支払 わない場合、当社は、売買契約を解除することができる。但し、当社に登録 または通知のあった落札者の住所に送付した催告状が、受取人不在または受 取を拒否され、催告状が落札者に到達しない場合は、催告状を発送した時点 で解除権が発生し、この場合、当社が、当社に登録または通知のあった落札 者の住所に解除通告を発送した時点で売買契約は解除されたものとみなすもの とし、落札者は予めこれを承認する。
4 売買契約が前号により解除された場合、当社は落札作品を最低売却価格の 設定をすることなく競売、または随意契約により第三者に売却することがで きるものとする。この場合、この競売または随意契約による売買代金ならび に売買代金が100万円までは落札額の15%相当額の当社の手数料および手数 料に対する消費税相当額の合計額、又売買代金が 100 万円を超えた場合は、 100 万円までの 15 %に 100 万円を超えた部分の 10 %を加えた当社の手数料お よび手数料に対する消費税の合計額が購入代金を下回る場合は、落札者は当 社に対し、その差額およびその差額に対するこの競売または随意契約の日か ら支払い済みにいたるまで年 18 %の割合による延滞損害金を支払わなけれ ばならない。なお、逆に上回った場合でも、その差額につき落札者は一切請 求する権利はない。 第 21 条〈真贋保証〉 (メインオークション) 当社のカタログに出品作品の作者名が留保なく、 断定的に明記してある場合(作者について紛争があること、伝○○、推定○ ○作等推定であること、または、○○派、○○工房、○○スクール等の作者 の特定ができないことが記載されている場合を除く)に、後日その作者の作 品でないことが判明し(但し、競売当時の学者、専門家の水準において一般 にカタログ記載の作者の作品と認識されていた場合、競売当時、一般的でな かった科学的検査方法もしくは著しく費用のかかる検査方法の実施によりカ タログ記載の作者の作品でないことが判明した場合、または出品作品を傷つ ける等通常は行われない検査方法もしくは破損等によりカタログ記載の作者 の作品でないことが判明した場合を除く)、当社が、その事実を承認できる ときは、②、③の条件に該当する場合に限り、当社は落札者の請求により売 買契約を解約し、当該作品の返還と引換えに購入代金の払い戻しをする。し かし、この場合、落札者は、購入代金の返還を求める以外に利息、損害金、 損害賠償等一切の請求ができず、また、当社には、購入代金の返還以外に一 切の義務はなく、利息、損害金、損害賠償等の支払いをしない。 ② 第1項による主張は、落札者が、競売の日から5年以内に、且つ、落札者 が落札作品がカタログ記載の作者の作品でないことを知ったとき (知ったと きの証明を添えることを要する)から3ヵ月以内に、カタログ記載の作者の 作品でないことを当社において納得し得る証明を添えて、競売日、出品作品 番号、落札額を明記した書面により、当社に対し請求した場合に限る。この 請求をすることができる者は、落札者(落札者の一般承継人および特定承継 人を除く)に限るものとし、落札者は、作品と切り離して落札作品がカタロ グ記載の作者でないことを主張する権利を第三者に譲渡する事ができず、ま た担保に供することができない。 ③ 落札者は、第1項による主張をし購入代金の返還を求めるには、当社に落 札作品の完全な所有権を移転し、且つ、落札作品を競売当時の状態で当社に 引渡した場合に限る。 ④ (サブオークション) 当社が主催する古美術品及びサブオークションに て取り扱う作品は、真贋については一切の責任を負わないものとする。 ⑤ (中国美術品)当社が主催する古美術品及び中国美術オークションにて取 り扱う作品は、真贋については一切の責任を負わないものとする。 ⑥ (宝飾品)商品は、その性質上ほとんどが新品ではなく、古いものである ので、現状有姿のまま、販売されるものであり、当社は商品のシミ、キズ、 その他の瑕疵、欠陥については責任を負わない。当社は商品の真性について は一切の保証をせず、商品に付随する鑑別書、検査結果報告書、ダイヤモン ドグレーディングレポート、純正箱、説明書、保証書等の信憑性及び商品の 関連性についても一切の保証をしない。また出品されている時計類の機械を 内包するものに関して事前に機械類の作動の不可はチェックしているが、オ ークション終了後の動作を保証するものではなく、当社は一切の責任を負わ ない。 第 21 条-2〈象牙・べっ甲製品等に関して〉 落札物が 「種の保存法」(特定国際種事業を行う者の遵守事項)に関わる規制 対象物の場合に、落札者は、同法に基づき取り扱わなければならない。 また、ワシントン条約(絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関 する条約)に関わる規制対象物(象牙、べっ甲製品等)を落札した場合、当社 の定める誓約書に署名して一切の国外持ち出しをしてはならない。 第4章 販売委託 第 22 条〈販売委託者〉 当社に当社の名で競売により出品作品を売却することを委託しようとす る者は、本規約、および当社が別に定める販売委託に関する約定に従い、競売 による売却の委託を申し込むものとする(以下、販売委託者という) 。 ② 販売委託を依頼する者は、当社に対し、販売委託にかかる出品作品につい て完全な所有権を有することを保証し、完全なる所有権に基づき販売委託す ることができる権限を有することを保証する。 第 23 条〈最低売却価格〉 販売委託者は、出品作品の売却に際し最低売却価格を設定することができ る。但し、この金額は日本円によるものとする。 ② 当社は最低売却価格を下回る金額で出品作品を売却しない。 ③ 最低売却価格は、評価額の上限を超えることができない。 ④ 一旦設定された最低売却価格は当社の同意が無い限り変更することができない。 第 24 条〈氏名の不公表〉 当社は、販売委託者の同意が無い限り、競売またはカタログにおいて名前 の公表をしないものとする。
第5章 雑則 第 25 条 〈規約の変更〉 当社は、本規約をいつでも変更することができるものとし、この変更は競 売人 (オークショニア)が競売の日における最初の出品作品の競売に着手する 直前に口頭で述べることによって行い、その変更は、そのときから効力を発 する。かかる変更内容は、その競売以降初めて作成されるカタログに掲載す るものとする。 第 26 条 〈債権の譲渡の禁止〉 競売関係者は、本規約に基づく当社に対する権利、地位を譲渡することが できず、また担保に供することはできない。 第 27 条 〈責任の範囲〉 当社は、本規約に当社の責任を負わないことが定められている場合、いか なる理由があっても損害賠償の義務を負わない。 ② 当社は、損害が天災地変および内乱、騒乱等、不測の事態等当社の責によ らないことによって生じた場合には一切の損害賠償義務を負わない。 ③ 当社が落札者に対し、出品作品の保管義務を負う場合であっても前項②に 記載する場合以外の場合に、当社の故意、過失により出品作品が滅失、紛失、 盗難、毀損、汚損した場合は落札者との関係においては次の規定に従う。但 し、この場合、当社は本条項に規定する以外には一切の損害賠償の義務を負 わず、出品作品の滅失、紛失、盗難、毀損、汚損にかかわる転売等による利 益等得べかりし利益の喪失および精神的損害に対する賠償をしない。 1 出品作品が、滅失、紛失、盗難、および重大な毀損、汚損した場合は、落 札者と当社の間の売買契約は当然に解除され、落札者は、購入代金の支払い を免れ、当社は、購入代金の支払いを既に受領している場合はこれを無利息 で返還する。この場合、落札者は当社に対し一切の損害賠償その他の請求を することができない。 2 出品作品が、重大でない毀損、汚損した場合は、当社は、落札者に対し、 落札額に対する毀損、汚損に見合う損害の割合の分だけ、売買代金を減額す るものとする。落札者は、この減額の他当社に対し一切損害賠償その他の請 求をすることができない。 3 本条項による主張は、毀損、汚損の有無、その程度、割合および当社の故 意、過失の有無について、落札者が、立証責任を負う。 4 当社は、額縁およびガラスについては、原因の如何を問わず一切の責任を 負わず、滅失、紛失、盗難、毀損、汚損の責任を負わない。 5 本条項により、当社が支払う損害賠償の額は、当社が別途損害保険会社と 締結する損害保険契約に基づき支払われる保険金の範囲内で行うものとする。 ④ 当社は、前各項の規定する場合以外については、故意または重大な過失が ある場合以外は、一切損害賠償の責に任せず、故意または重大な過失がある 場合においても損害賠償の範囲は、通常の損害のうちの直接的損害に限ら れ、出品作品の転売利益、精神的損害等の間接的損害については一切賠償し ない。出品作品の滅失、紛失、盗難、毀損、汚損の場合の損害賠償の範囲は 前項の第1号および第2号の範囲に限られるものとする。 第 28 条 〈準拠法〉 本規約は、日本法を準拠法とし、日本法により解釈されるものとし、本規 約の定めの無いことについては日本法によるものとする。 第 29 条 〈合意管轄〉 本規約に関する紛争はすべて、日本国の東京地方裁判所および東京簡易裁 判所を専属の合意管轄裁判所とする。 第 30 条 〈規定外事項〉 本規約に規定の無い事項は、日本の法律の規定に従い、競売関係者は誠意 をもって協議解決にあたるものとする。
第 31 条 〈資格制限〉 当社は、以下の事由に該当する者に対して一切の取引に応じないものとし、 また、以下の事由に該当する者であると判明した時点以降は、一切の取引を 行わない。 1 暴力団、暴力団員、暴力団準構成員、暴力団員でなくなった日から5年を経過 しない者、暴力団関係企業、総会屋等、社会運動等標榜ゴロ及び政治活動標 榜ゴロまたは特殊知能暴力団等、その他これらに準ずる者、マネーロンダリ ング等の行為を目的とする者、違法・不当な方法、暴力的威力、詐欺的手法 を駆使して資金獲得活動を行う者及び勢力またはその関係者(以下、これら を 「反社会的勢力等」 という。 ) 2 反社会的勢力等を同伴してオークションに参加する者または紹介により反 社会的勢力等をオークションに参加させようとする者 3 役員のうちに反社会勢力等に属する者がいる法人 4 当社との取引に関して脅迫的な言動をし、または暴力を用いる者 5 風説を流布し、偽計を用いまたは威力を用いて当社の信用を毀損し、また は当社の業務を妨害する行為等をする者 6 オークション規約等当社の定める規定に従わない者 ② 当社は、前項各号に掲げる他これらに類するやむを得ない事由があると判 断した場合には、当該事由に該当する者との取引を中止することができ、以 後の取引を拒否することができる。
225
ア
イアートは、近代絵画、新作陶磁器、古美術、ジュエリー、現代 絵画、中国美術などオークションへ出品作品を随時募集中です。
NEXT AUCTION 次回:
秋季特別オークション 開催日:2020 年 9 月 26 日(土)
出品作品 募集締切:
7 月 17 日(金)
226
お手持ちの美術品などございましたら、お気軽にお電話、またはE-mailにてご連絡ください。 様々な案件に対して、お客様のご要望に添った方法をご提案させていただきます。
取り扱いジャンル ・日本・東洋美術(日本画 / 洋画 / 古書画 / 近代工芸 / 古美術品 等) ・西洋美術(西洋絵画 / 西洋骨董品 等) ・現代美術(コンテンポラリー) ・中国美術(絵画 / 工芸 等) ・ジュエリー(ブランド品 / アクセサリー / 時計 等)
227
アートは、資産である アイ・アート・アセット株式会社は美術品に関しての適切な時価評価により、 個人・法人が関わる美術品に関する多様なニーズに適切に対応するとともに、 美術品のもつ資産価値を最大限に高めるサービスを提供します。
asset
アイ・アート・アセット株式会社
美術品資産活用サービス 1.アートファイナンス(美術品等を担保とした融資) 2. 査定・買取、委託販売、オークションへの代行 3.美術品保険 4.金融機関との提携による美術品アドバイザリーサービス
228
〒 104-0061 東 京 都 中 央 区 銀 座 7 - 4 - 1 2 銀 座 メ デ ィ カ ル ビ ル 5 階 TEL: 03 -3569 -1252 Mail: info@ise-asset.co.jp HP: http://ise-asset.co.jp/
一般社団法人 日本アート評価保存協会
本
協会は、美術品の公正・適正な価値を提示し、美術品の健全な市場を形成するための施 策を総合的に実行します。
美術品の適正な時価評価額の算出業務を行うとともに、美術品に対する正しい知識・情報を 提供していきます。適正評価額による公正かつ自由な取引についての情報を提供し、美術品の 市場活性化に向けた環境作りを行います。 また、日本の美術界の発展のために様々な活動を行い、国内のみならず海外へも広報活動を 積極的に行います。
活動内容
・美術品の時価額での評価査定 ・若手企業家コレクターの育成 ・全国の美術展覧会の調査評価および表彰 ・日本の工芸美術の海外への広報、普及
など
評価委員 浅井 和春 青山学院大学 名誉教授 有賀 祥隆 東京藝術大学 客員教授 伊勢 彦信 イセ文化財団 代表理事 岩堀 恭一 株式会社スクリーンステージ 代表取締役 大熊 敏之 日本大学藝術学部 教授 隠岐 由紀子 美術史家 加島 勝 大正大学文学部歴史学科 教授 片山 龍太郎 株式会社ケイライプ 代表取締役 金子 賢治 茨城県陶芸美術館 館長 河合 正朝 千葉市美術館 館長 北原 照久 横浜ブリキのおもちゃ博物館 館長 河野 元昭 静嘉堂文庫美術館 館長 小松 大秀 永青文庫 館長 増田 孝 書跡史家 安村 敏信 北斎館 館長 安河内 眞美 ギャラリーやすこうち 店主 山本 勉 清泉女子大学文学部文化史学科 教授 雪山 行二 富山県美術館 館長
info@ja2pa.or.jp
https://ja2pa.or.jp/
代表理事 河合正朝
(千葉市美術館 館長)
「日本美術に対する関心を
世界から呼び起こしたい」
副理事長・事務局長 安村敏信
(北斎館 館長)
「日本の美術品を海外へ
押し出す効果があると
確信しています」
229
絵画用梱包・配送料金表(概算・税別) 絵画サイズ
関東 東海 信越 北陸 南東北
関西 北東北
中国
四国
北海道 九州
沖縄
標準的な6 号サイズの額
4, 500
4, 600
4,700
4,800
4,900
6 ,6 0 0
同10 号
4, 700
4, 800
4,900
5,000
5,100
7 ,1 0 0
同20号
8, 000
8, 200
8,400
8,600
9,000
同30号
11, 600
12, 100
12,600
13,100
13,600
同50号
19, 500
20, 000
20,500
21,000
21,500
立体用梱包・配送料金表(概算・税別) 梱包 サイズ 上限 (三 辺 総 計 )
関東 東海 信越 北陸 南東北
関西 北東北
中国
四国
北海道 九州
沖縄
30 ×30 ×40cm
100
3,500
3 ,6 0 0
3,700
3,800
3,900
4,600
40 ×40 ×60cm
140
5,300
5 ,4 0 0
5,500
5,600
5,700
7,400
50 ×50 ×60cm
160
7,100
7 ,2 0 0
7,300
7,400
7,500
9,500
60 ×60 ×80cm
200
12,000
1 2 ,2 0 0
12,400
12,600
13,000
80 ×80 ×80cm
240
16,000
1 6 ,5 0 0
17,000
17,500
18,000
立体サイズ
※上記に梱包料金・運賃・代引手数料を含みます。(消費税は別途頂戴いたします) ※上記料金表は、1 梱包あたり 1 作品を基準に算出しています。 ※額装作品の場合、額が大きなものは梱包サイズが変わる場合がございます。 ※特殊梱包や 50kg以上の重量物の梱包につきましては別途料金が掛かる場合がございます。 ※上記の表示サイズ以上のものに関しましては個別にて御見積りいたします。 ※保険料に関しましては、1 万円につき 10 円(端数は切り上げ)となります。
cm 号
F
P
M
0
1 7 .9
×
1 3 .9
17.9
×
11.8
17.9
×
10.0
1
2 2 .1
×
1 6 .6
22.1
×
13.9
22.1
×
1 1 .8
S. M
2 2 .7
×
1 5 .8
2
2 4 .0
×
1 9 .0
24.0
×
16.1
24.0
×
3
2 7 .3
×
2 2 .0
27.3
×
19.0
27.3
4
3 3 .4
×
2 4 .3
33.4
×
21.2
5
3 5 .0
×
2 7 .3
35.0
×
24.3
6
4 0 .9
×
3 1 .8
40.9
×
8
4 5 .5
×
3 7 .9
45.5
10
5 3 .0
×
4 5 .5
12
6 0 .6
×
15
6 5 .2
×
cm 号
F
P
M
20
72.7
×
6 0 .6
7 2 .7 ×
53.0
7 2 .7 ×
50.0
25
8 0 .3
×
65.2
80.3 ×
6 0 .6
80.3 ×
53.0
30
90.9
×
7 2 .7
9 0 .9 ×
65.2
90.9 ×
60.6
1 3 .9
40
1 0 0 .0
×
80.3
100.0 ×
7 2 .7
100.0 ×
65.2
×
1 6 .1
50
1 1 6 .7
×
9 0 .9
1 1 6 .7 ×
80.3
1 1 6 .7 ×
72.7
33.4
×
19.1
60
130.3
×
97.0
130.3 ×
89.4
130.3 ×
80.3
35.0
×
2 2 .1
80
1 4 5 .5
×
112.1
145.5 ×
9 7 .0
1 4 5 .5 ×
89.4
27.3
40.9
×
24.3
100 162.1
×
1 3 0 .3
1 6 2 .1 × 1 1 2 . 1
162.1 ×
97.0
×
33.3
45.5
×
2 7 .3
1 2 0 1 9 3 .9
×
130.3
1 9 3 . 9 × 1 1 2 .1
193.9 ×
97.0
53.0
×
40.9
53.0
×
33.3
150 227.3
×
1 8 1 .8
2 2 7 .3 × 1 6 2 . 1
2 2 7 .3 × 1 4 5 . 4
5 0 .0
60.6
×
45.5
60.6
×
4 0 .9
2 0 0 2 5 9 .1
×
193.9
2 5 9 . 1 × 1 8 1 .8
259.1 × 162.1
5 3 .0
65.2
×
50.0
65.2
×
45.5
-
-
7
3
231
2020
2020
7
7
二
7 3 232
7 14
五
7
3
3rd July 2020. ■ ■ ■
postage-included
postage-included
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ENG
7 July □ Please tick if you can come to the venue on the date of the sale.
※ The absentee bids form should arrive at iART by Email or FAX before 6 p.m 3rd July. Please confirm with iART auction after sending this form.
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2020年7月4日開催分
アイアートオークション 書面買受申出書 私は、 オークション規約の全てを了承の上、 下記の通り書面による買い受けの申出をします。 貴社は、 指定された買受申出の最高限度額を 上回らない価格で、 私の為、 オークションにおいて買受の申出をするものとします。 落札が成功した場合、 落札者は売買代金 (落札額) の他、 落札手数料と、 かつ、 落札手数料に対する消費税を貴社に支払うものとします。
記入日: 年 月 日 会 社 名
氏名
代表者名 〒
住所
署名
FAX
TEL
印
E-mail お取引方法を□でお選びください。記入がない場合は、全て配送となりますので予めご了承ください。 □ 7月7日(火)以降にアイアート事務所で受け取る。 (当社休業日の受け取りはできません) お引取り予定日 月 日 時 □ 配送を希望する。 (尚、上記住所以外への配送をご希望される方は、裏面に配送先をご記入ください) □ ←この書面入札分のほか、オークション当日に会場でも参加される予定がおありの方は□を入れてください。 Lot No.
作 家 名
作 品 名
最高限度額(手数料等は含まず) ¥ ¥ ¥ ¥ ¥ ¥ ¥ ¥ ¥ ¥
尚、記入にあたって下記の件、ご注意ください。 必ず、カタログに印刷されているロット番号の順番に記入してください。下記の記載事項のうち、一つでも記載がない場合はこの申 込みを無効といたします。 ■入札希望者名 (法人の場合は法人名と代表者名)
■カタログ出品作品番号 (ロット番号)
■住 所 (入札希望者と同じ所在住所)
■署 名 ま た は 記 名 押 印
■最 高 限 度 額 (入札希望額の最高額を記載してください。最高限度額は正確にご記入ください。) 複数の入札依頼者から同額の入札最高額が提示された場合、原則として先着者に優先権が割り当てられます。しかし、最終的には競売人に委ねられ ますので、同額であっても落札にならない場合もありますので予めご了承ください。
※7月3日(金)午後6時までに必着の上、FAXまたは郵送にてお送りください。 郵送、FAXでご書面の申し込み後、 必ずお電話(03-6402-5333)にて到着のご確認をお願いいたします。
FAX:03-6402-5339 FAXの送信間違いには充分ご注意ください。
※裏面の落札作品配送依頼書をご記入の上お送りください。
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アイアートオークション 落札配送依頼書 落札されました作品は、当社保管美術倉庫にて厳重保管させて頂きますので落札作品のお受け 取り方法をご指定ください。配送ご希望の場合、配送に関する費用はすべてお客様ご負担となり ますので、 梱包・配送料金表をご参照ください。尚、作品のお引渡しはご入金後となります。 ※依頼書のご提出のない場合は、すべて配送となりますので予めご了承ください。
配送方法 該当項目の□欄にチェックをお入れください。 □7月7日 (火)以降にアイアート事務所で受け取る。 お引取り予定日 月 日 時
※当社休業日の受け取りはできません
□配送を希望する。 □カタログ発送先と同じ住所 □その他、下記指定住所 ご氏名 〒 ご住所 お電話番号
□代理人として下記運送業社がアイアート事務所に作品の引き取りに 来社するので、同運送業者にて梱包・配送を希望する。 運送業者名 電話番号
上記記載に相違ありません。オークション規約に基づき、上記記載の作品取引に関わる 一切の責任及び危険は、すべて当方で負担いたします。 ご署名
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アイアート株式会社 〒105-0004 東京都港区新橋5-14-10 新橋スクエアビル3F TEL:03-6402-5333 http://www.ise-art.co.jp info@ise-art.co.jp
No63
カタログ年間購読案内 引き続きオークションカタログをご購読希望の方は、会員登録が必要になります。 ご希望の方は、カタログ購読料金をお振込み頂き、本書をご記入の上、FAXもしくは郵送にて 弊社までお送り下さい。 フリガナ お名前 フリガナ 会社名
(役職名 ) 〒
ご住所
都 道
区 市
府 県
町 村
□自宅 □勤務先
TEL
ー ー
FAX
ー ー
Eメールアドレス @ □会 員 (年会費10,000円) 当社開催の全カタログをお送りします。 (年五回<予定>)
□各回別購入 (各3,000円)
■会員がお得になっております。 総合会員 年会費10,000円 当社主催オークションの全カタログをお送りします。 各回別購入による年間購読(15,000円)と比べて大変お得です。 ■送料は、無料です。完成次第、お客様のお手元にお届けします。 ■お振込みは下記口座へお願いいたします。
<お振込み先> 口座名 アイアート株式会社 □ 三 菱 U F J 銀 行 新橋支店 普通預金 3048803 □ 三 井 住 友 銀 行 新橋支店 普通預金 0967779 □ み ず ほ 銀 行 新橋支店 普通預金 2525362 ※尚、お振込み手数料はお客様負担でお願いいたします。
FAX:03-6402-5339 アイアート株式会社 〒105-0004 東京都港区新橋5-14-10 新橋スクエアビル3F TEL:03-6402-5333 http://www.ise-art.co.jp info@ise-art.co.jp
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