plusroadtrip | Macau 2024 - 2025

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A Unique Journey Between East and West

Macau

Macau Peninsula
Taipa
Cotai
Coloane
マカオ

Macau Edition

contents

credit

Editor in chief : Shigeyuki Inoue

Director : Masami Kurosawa

発行/株式会社KURUMAG. 東京都中央区築地1-5-1  制作/株式会社クロモ・コミュニケーションズ  協力/MGM COTAI, MGM MACAU, Air Macau

広告掲載に関するお問い合わせ / 株式会社KURUMAG plusroadtrip@kurumag.net

本誌掲載の記事・写真・イラスト等の無断転載および複写を禁じます 本誌掲載の情報は取材を行った2024年時点での情報です(2024年12月発行)  page. 06_ History of Macau page. 08_ Macau Peninsula page. 10_ Macau Grand Prix page. 12_ Macau Grand Prix Museum page. 14_ Guia Circuit page. 15_ Macau Tower page. 16_ World Heritage page. 18_ Barra page. 22_ Poly MGM Museum page. 24_ Taipa page. 26_ Cotai Strip page. 28_ Cotai / Coloane page. 36_ Air Macau page. 37_ Macau International Airport

A Unique Journey Between East and West Macau

text=Shigeyuki Inoue
photo=Shigeyuki Inoue, Air Macau, BMW, Mercedes Benz, Red Bull

マカオは、東西文化が交差する特別な魅力を持つ町である。400年以上にわたるポルトガル 統治の歴史を色濃く残す「マカオ歴史地区」では、セナド広場や聖ポール天主堂跡といった 象徴的な建築物が、異国情緒と歴史の深みを訪れる者に語りかける。一方、埋め立てから生 まれたコタイでは、煌びやかなネオンが輝く世界屈指のカジノリゾート群が、マカオの歴史的 町並みとは異なる刺激的な一面を見せてくれる。また、クルマ好きにとっては70年の歴史を持 つ伝統のストリートレース「マカオグランプリ」の存在も見逃せない。東洋と西洋の文化が混 じり合う、唯一無二の町、マカオ。ぜひ現地を訪れ、この町の魅力を存分に味わってほしい。

History of Macau:

Fusion of East and West

海のシルクロードと貿易の 要衝地として発展 東洋と西洋の文化が交わる特別な場所

マカオは、古くから漁業と交易で栄えてきた地域であ る。1557年にポルトガルが正式にマカオを借り受けると、 この地はアジアとヨーロッパをつなぐ貿易の中継地とし て急速に発展し、「海のシルクロード」の中核を担う港町 になった。マカオは香料、絹、陶磁器、銀といった多種多 様な商品が取引されただけでなく、この地を通じてヨー ロッパの技術や文化が中国に伝わり、逆に中国の製品 や思想がヨーロッパへと広がるなど、東アジアにおける 西洋文化の玄関口としても重要な役割を果たした。  このような歴史的背景から現在もマカオの町並みに は、ポルトガルと中国の文化が調和した独特の雰囲気 が色濃く残っている。セナド広場や聖ポール天主堂跡 はポルトガル建築の影響を受けた代表的なスポットで あり、ユネスコ世界遺産「マカオ歴史地区」の一部とし て登録されている。その一方で、媽閣廟(マーコウミウ)

や蓮峰廟(リンファンミウ)といった中国の伝統的な寺 院も点在しており、町を歩けば東洋と西洋のそれぞれ の文化の融合によってマカオ独自のアイデンティティ が形成されてきたことがわかる。

マカオは1887年からポルトガルの植民地として発展 してきたが、1999年に中国に返還され、中国の特別行 政区として新たなスタートを切った。この返還はマカ オの歴史において大きな節目となり、現在も「一国二 制度」のもとで独自の社会システムが維持されている。 2024年、返還25周年を迎えたマカオは、ポルトガル文 化の伝統を大切に守りながらも、カジノリゾートを中心 とした現代的な発展を遂げている。

歴史的な建築物や寺院、港町としての面影を残す 町を歩けば、400年以上続く東西文化の融合を肌で感 じることができ、カジノリゾートの活気と華やかな雰囲 気からは未来に向けたエネルギッシュなマカオの一面 にも触れることができる。過去と未来が共存し、東洋と 西洋が調和するマカオは、訪れた人に感動と新たな発 見をもたしてくれるユニークな場所である。

1513年 ポルトガル人来航 1535年 明がマカオ市舶司を設置 1557年 ポルトガルがマカオの一部を      賃借地とし、居留権を持つ 1576年 フランシスコ・ザビエルらによる マカオ司教区が開かれる 1583年 マカオ市政議会設置 1586年 マカオの自治行政開始 1602年 聖パウロ天主堂建設開始 1613年 最初のマカオ総督任命。 1622年 オランダ艦隊、マカオを攻撃 1640年 ポルトガルがスペインから独立 1644年 明が滅亡し、清朝が建つ 1757年 清朝が外国との貿易を広州に限定 1835年 聖パウロ天主堂焼失 1840年 アヘン戦争 1842年 香港がイギリス領に 1846年 ポルトガル、マカオを自由港化 1847年 賭博合法化 1887年 マカオがポルトガル植民地となる 清葡友好通商条約締結 1891年 賭博場の入札制度開始 1949年 中華人民共和国成立 1954年 マカオグランプリ初開催 1968年 ホテル・リスボア開業 1974年 ポルトガル4月革命、脱海外植民地宣言 1975年 ポルトガル軍撤退 1999年 マカオ返還 中華人民共和国澳門特別行政区樹立 2005年 8つの広場と22の歴史的建造物が マカオ歴史地区として世界遺産に登録 History Macau Taipa

City Guide: Macau

マカオの歴史と文化に触れられるエリア 美しい夜景もまたこの地の大きな魅力

マカオ半島は、ポルトガル植民地の歴史を今に伝え、東西文化 の融合によって生まれた独特の文化が楽しめるエリアである。世 界遺産にも登録される「マカオ歴史地区」に足を運べば、セナド広 場や聖ポール天主堂跡など、歴史的な建造物が点在し、石畳の 路地、ポルトガル様式の建築とアジア的な要素が織りなす独自の 風景が、マカオならではの歴史散策を楽しませてくれる。

また日没後は美しい夜景も楽しむことができる。セナド広場周 辺から、カジノ・リスボアやウィン・マカオなどカジノリゾート周辺、 そしてマカオタワーまで、ライトアップにより美しく彩られた町をカ メラ片手に散策できるのも大きな魅力だ。

日中は歴史と文化を感じ、夜は華やかな夜景を楽しむことがで きるマカオ半島は、クルマ好きにも愛される場所である。毎年11月 に開催される「マカオグランプリ」は、マカオ半島の市街地を閉鎖 して行われる国際的なモータースポーツイベントであり、世界中 のレースファンから注目を集めている。多くのF1チャンピオンもこ のイベントから世界に羽ばたいていったことでも知られている。ま た、町の中には「マカオグランプリ博物館」もあり、レース開催時で なくても、過去のレースカー展示や歴史紹介、体験型アトラクショ ン等によって、マカオグランプリの魅力に触れることができる。  わずか9.3㎢というコンパクトなマカオ半島は、徒歩やバスを使 えば効率的に観光を楽しむことができる。聖ポール天主堂跡、媽 閣廟(マーコウミュウ)やギア要塞といった歴史的な名所巡りに始 まり、マカオグランプリのコース散策から、ローカルフード探しや ショッピングまで、1日で存分に楽しむことができる。

Macau Peninsula

Casino Lisboa

22°11'23.7"N 113°32'39.2"E

Casino Lisboa/澳門葡京娯樂場(カジ ノ・リスボア)は、1970年にオープン したマカオ初の大型カジノで、アジアに おけるカジノ文化の歴史を築き上げた象 徴的存在だ。また隣接するGrand Lisboa Casino/新葡京娯樂場(グランド・リス ボア・カジノ)は2007年に開業したリ ゾート複合施設であり、その黄金の球体 からタワーへと伸びる大胆で奇抜なデザ インが目を引く。この2つのカジノリ ゾートはマカオ半島の伝統と革新を象徴 するランドマークになっている。

Casino Lisboa Macau Av. de Lisboa, 2-4, Macau https://www.grandlisboa.com

Hotel Lisboa (葡京酒店)

Igreja de São Domingos

22°11'40.6"N 113°32'25.4"E

マカオ歴史地区に位置するバロック 様式のカトリック教会Igreja de São Domingos/板樟堂(聖ドミニコ教会)は、 1587年にドミニコ会修道士によって建設 された。鮮やかな黄色のファサードと白 い装飾が特徴で、植民地時代のポルトガ ル建築と東洋文化が融合したデザインを 持つ。内部は壮麗で、彫刻やステンドグ ラスが見事な調和を見せている。セナド 広場のすぐ近くにあり、マカオの歴史と 文化を感じられるスポットとして昼夜を 問わず多くの人が集まっている。

Igreja de São Domingos

Largo de São Domingos, Macau https://www.wh.mo/en/site/detail/17

Almeida Ribeiro / Ocbc (新馬路/華僑)

マカオ半島の美しい夜景を楽しむならマカオタワーからの眺望が一番だ。しか し、Lago Nam Van Lake/南灣湖の周囲を囲む南灣湖景大馬路や孫逸仙大馬路を 散策しながら眺めるのもおすすめ。またタイパ島方向へのバスに乗り、Ponte de Sai Van/西灣大橋上から眺めるマカオ半島も素晴らしい。ライトアップされ たGovernor Nobre de Carvalho Bridge/嘉楽庇総督大橋やマカオタワー、グラン ド・リスボアなどを一望することができる。なおLRTはPonte de Sai Van/西 灣大橋の車道下トンネルを走るため車内から夜景を見ることはできない。

Ponte de Sai Van

22°10'06.9"N 113°32'17.6"E

マカオ半島とタイパ島を結ぶ3つの橋 は、それぞれ独自の魅力を持つランド マーク。Ponte de Sai Van/西 灣 大橋は、 最も現代的なデザインで知られ、2層構 造を採用している。通常の交通に加え、 下層は台風時の緊急用道路として活用さ れる機能を持つ。Ponte de Amizade/友 誼大橋、Ponte Macau/澳門大橋を含む3 つの橋は夜間にライトアップされ、マカ オの町を彩る。これらの橋は、日中の機 能性と夜間の美しさを兼ね備えた、マカ オの必見スポットである。

Ponte de Sai Van Sai Van Bridge, Macau

Ponte de Sai Van / Av. Do Oceano (西灣大橋/海洋大馬路)

City Guide: Macau
Motor Sports:
Macau Grand Prix

世界屈指のストリートコースで行われる 伝統のモータースポーツイベント

マカオグランプリは、世界屈指のストリートレースのひとつと称 される、伝統あるモータースポーツイベントだ。その歴史は1954 年、サーキットを持たないマカオのクルマ好きたちが始めた宝探し イベントから始まった。その後、1957年に市街地を利用した本格的 なレースイベントへと発展し、1967年には二輪レース「マカオモー ターサイクルグランプリ」が加わり、1972年にはツーリングカーに よる「マカオギアレース」も始まった。このツーリングカーレースは WTCC(世界ツーリングカー選手権)時代を経て、現在はTCRフォ ーマットで開催されており人気を集めている。

また、1983年にはF3マシンを使用するレースがFIA(世界自動車

連盟)により認可され、「F3ワールドカップ」がスタート。このカテゴ リーはF1を目指す若手ドライバーたちの登竜門となり、アイルトン・ セナやミハエル・シューマッハ、ルイス・ハミルトンといったF1チャン ピオンらも参戦していた。さらに2008年にはGT3マシンを使用した 「マカオGTカップ」も追加されており、マカオグランプリはレースの

幅をさらに広げている。

ストリートレースといえばF1モナコグランプリが有名だが、二輪 と四輪の両方、さらには多様なカテゴリーのレースが開催されるマ カオグランプリは、他にはない独自の魅力を持っている。毎年11月 にマカオを訪れると、町全体がレース一色に染まり、熱気あふれる 雰囲気を楽しむことができる。

レースが行われるのは、マカオ半島の市街地を閉鎖して作られる 「ギアサーキット」と呼ばれる特設コース。全長6.2kmのこのコース は、30mもの高低差を持つダイナミックなレイアウトで、時速260km を超える高速ストレートとタイトなコーナーを組み合わせている。 なかでも、最小幅7mのヘアピンカーブは世界でも類を見ないほど 鋭角で、名物コーナーのひとつになっている。このコースレイアウト は、1954年からほぼ変更されていないという点も面白い。  ギアサーキットは普段は一般公道として使われている道なので、 レース開催時期以外は、名物コーナーを訪れたり、マカオ外港フェ リーターミナル周辺のピットビルディングやパドックでの散策を楽 しむことも可能。また、町の中にはマカオグランプリの歴史を紹介 し、多くの歴史的なマシンを展示するミュージアムもあり、年間を通 してマカオグランプリの魅力に触れることができる。

City Guide: Macau

Macau Grand Prix Museum

Macau Grand Prix Museum

22°11'42.2"N 113°33'10.4"E

世界中のモータースポーツファンを惹きつける マカオグランプリに特化したミュージアム

マカオグランプリミュージアムは、1993年11月にマカオグラ ンプリ開催40周年を記念して開設されたモータースポーツ博 物館で、2021年6月にマカオ政府観光局(MGTO)の管理下で 大規模リニューアルが行われた。改装後のミュージアムは、4階 建てで延べ床面積が従来の6倍に拡張され、より充実した展示 内容と体験型アトラクションを備えるものになり、幅広い世代 にマカオグランプリの魅力を伝える場として、多くの観光客や モータースポーツファンを惹きつけている。

館内は各階ごとにテーマが設けられ、グランプリの歴史を余 すところなく紹介している。二輪レースであるマカオモーターサ イクルグランプリを特集するフロアでは歴代マシンや分解され たエンジンの内部構造など、技術的な側面を深く掘り下げ、四 輪レースを紹介するフロアでは初期のグランプリに出場したマ シンからF3に関連する展示でその歴史を伝えている。F1で活躍 した名ドライバーたちが実際に使用したマシンも多数展示され ている。また地下には、マカオGTカップやギアレースをテーマに した展示があり、これらのカテゴリーのマシンや資料を見ること ができる。また各フロアにはシミュレーターも設置されており、

来館者はリアルサイズのF3マシンを操作してタイムアタックに 挑戦したり、二輪マシンに跨ってレース体験ができるなど、本物 さながらの操作感と臨場感が楽しめる。

マカオを訪れた際には、ぜひこのミュージアムを訪れ、マカオ グランプリの歴史とスリル、そして興奮を体感してほしい。

Museum:
City Guide: Macau

Experiences:

Guia Circuit

70年の歴史を持つストリートサーキット レース開催時以外はコース散策も楽しめる

ギアサーキットは、世界屈指のストリートサーキットのひと つであり、毎年11月に開催されるマカオグランプリの舞台とし て、多くの名勝負を生み出してきた。全長6.2kmのコースは、 マカオ半島の市街地を閉鎖して作られ、30mもの高低差とタ イトなコーナー、高速ストレートで構成されている。

数あるコーナーのなかでも「リスボアコーナー」は、時速 260kmから急激なブレーキングと緻密なステアリング操作に よって約90度のコーナーへと飛び込む難所のひとつとして知 られている。また、「メルコヘアピン」はコース内で最も狭いコ ーナーで、歩くほどの速度まで減速しなければ通過できない。

このような特徴的なコーナーを持つギアサーキットのコース レイアウトは初開催の1954年からほぼ変更されていない。

レース期間中はエキサイティングなバトルが繰り広げられる ギアサーキットだが、それ以外の時期には、誰でも気軽にコー スを歩いてその特別な雰囲気を楽しむことができる。マカオの 主要観光地にも近く、カジノ・リスボアやギア要塞といった観 光名所を巡るついでにコースを歩いてみるのもおすすめだ。

Melco

Moorish

Police

Solitude Esses

Maternity

St. Francisco Hill

Hotel Lisboa

Teddy Yip

Hotel Mandarin Oriental バスを乗り継げばギアサーキットのドライブ気分が楽しめ る。Casino Lisboa/澳門葡京娯樂場(カジノ・リスボア)裏 にあるSt. Francisco/ Quartel/加思欄馬路で「H2」に乗りメ ルコヘアピンがあるCem/電力公司へ。その後「10」に乗り、 Terminal Marítimo de Passageiros do Porto Exterior/外港碼 頭で降りればピットエリアを訪れることができる。そこか ら「102X」に乗り高速区間であるAvenida da Amizade/友誼 大馬路を通り、Rua Cidade de Sintra/仙德麗街で下車すれば、 道を挟んだ向かいがリスボアコーナーだ。

Black Sands Fishermen's

Dona Maria II

Dona Maria

Reservoir

Paiol

Start/Finish

Experiences: Macau Tower

22°10'48.4"N 113°32'12.6"E

マカオを一望できる360度の眺望と スリリングな体験ができる338mのタワー

マカオの町並みを象徴する存在であるマカオタワーは、ニ ュージーランド・オークランドにあるスカイタワーをモデルに 設計された、地上338mの高さを誇るタワーだ。

2002年にオープンしたマカオタワーで人気を集めるのが、

3階建ての展望台だ。360度を広大なガラス窓で構成し、マカ オ半島全体、タイパ島、そしてコロアン島まで見渡せるパノラ マビューが自慢だ。また展望台にはレストランも併設されてお り、夕暮れから夜にかけ町並みが次第にライトアップされてい く様子を眺めながらディナーを楽しむこともできる。

素晴らしい眺望に加え、マカオタワーのアドベンチャーデ ッキには、AJ Hackett社が運営するスカイパークがあり、高さ 233mから飛び降りるバンジージャンプや展望台の外周を歩 くスカイウォークに挑戦することもできる。さらにスリルを求め る人には「アーバンタワークライム」が人気。このアトラクショ ンは61階からマストの頂上まで、105mの内部および外部のは しごを上るというもので、338mの高さからマカオを見下ろす という、他では決して味わえないスリルを体験できる。

マカオ半島のランドマークであるマカオタワーは、息を呑む 眺望と最高のスリルのどちらも楽しめるスポットだ。

Macau Tower / 澳門旅遊塔會展娯樂中心 Largo da Torre de Macau, Macau https://www.macautower.com.mo/

Macau Tower
City Guide: Macauu

UNESCO World Heritage Site:

World Heritage

東洋と西洋の文化が長い年月をかけて融合 独自の都市景観を形成しているマカオ歴史地区

独特な歴史と文化的背景を持つマカオは、「マカオ歴史地区」とし て2005年にユネスコの世界文化遺産に登録されている。この歴史地 区は、16世紀以降の東西文化の融合を象徴するマカオの市街地に 点在する22の建造物と8つの広場で構成されている。

ポルトガルの植民地時代から中国返還後に至るまで、マカオは多 様な文化が交差し、共存してきた。この地の遺産は歴史的にも建築 的にも非常に高く評価されており、なかでも17世紀に建設されたイ エズス会の教会である「聖ポール天主堂跡」は、石材と彫刻が織りな す美しいファサードが現存し、多くの観光客を魅了している。また「セ ナド広場」は、ポルトガル植民地時代の風情を色濃く残し、波模様の 石畳やカラフルな植民地風の歴史的建造物が並び、現在も地元住

Largo do Senado

22°11'36.8"N 113°32'23.1"E

Instituto para os Assuntos Municipais

22°11'36.0"N 113°32'22.2"E

民や観光客で賑わうマカオ半島の中心的な場所になっている。  マカオ歴史地区には、「聖ポール天主堂跡」や「セナド広場」以外 にも注目すべき建造物が数多く存在する。例えばポルトガル風の外 観と中国の装飾が共存する独自の建築様式を持つ「港務局大楼」 や、マカオという地名の由来にもなったといわれる海神・媽祖を祀る 中国式の寺院「媽閣廟」、キリスト教やポルトガル文化の影響を色濃 く反映した「聖ラザロ教会」、東洋の土木技術とポルトガルの軍事建 築が融合した「マカオ旧城壁」などマカオの多様な文化を象徴する 建造物が点在している。

「マカオ歴史地区」は東洋と西洋の文化が長い年月をかけて融合 し、独自の都市景観を形成しているという点が評価され世界遺産に 登録されたが、その文化的・宗教的な多様性は、国際的な文化交流 の重要な証拠にもなっている。現在、これらの歴史的建造物は観光 スポットとして世界中の多くの人々を惹きつけている。

Largo do Senado/議事亭前地(セナド広場)は、 マカオ歴史地区に含まれるユネスコ世界遺産の 一部で、マカオを代表する観光スポット。広場 は16世紀から商業や行政の中心地として機能 し、周囲にはカラフルなポルトガル植民地風の 建物が立ち並び、異国情緒溢れる雰囲気が漂う。 この広場の象徴ともいえるのが、波模様のモザ イクタイルが敷き詰められた石畳。このデザイ ンはポルトガルの伝統に基づいており、広場全 体に動きを感じさせるユニークな景観を生み出 している。セナド広場は、マカオの歴史と文化、 そしてその融合の魅力を体感できる場所だ。

Instituto para os Assuntos Municipais/市政署(民 政総署ビル)は、ポルトガル統治時代に市政庁 舎として使用され、16世紀に建設されて以来、 地域の行政、政治、文化の中心地となった場所。 その名前は、ポルトガル王室がマカオの忠誠心 を称賛して与えたものといわれている。バロッ ク様式の建築が特徴で、クラシカルな外観と中 庭のタイル装飾が美しく調和している。建物内 には図書館や展示スペースもあり、訪問者はマ カオの歴史とポルトガル文化に触れることがで きる。セナド広場の前にあることから、多くの 観光客を魅了し続けている。

Almeida Ribeiro / Ocbc (新馬路/華僑)

Almeida Ribeiro / Ocbc (新馬路/華僑)

Ruins of Saint Paul's

22°11'50.9"N 113°32'27.1"E

Ruins of St. Paul’s/大三巴牌坊(聖ポール天主 堂)は、ユネスコ世界遺産に登録されているマ カオの象徴的な観光名所。16世紀末に建設さ れたカトリック教会である聖ポール天主堂の正 面部分で、東西文化が融合した壮大なファサー ドが特徴。この教会は、東アジアにおけるキリ スト教布教の拠点として重要な役割を担ってき ており、17世紀初頭には日本から追放された キリシタンの避難先にもなっていた。信仰の 自由を求めた人々の歴史が刻まれるこの教会の 装飾にはアジア文化の影響も見られ、当時のグ ローバルな文化の交流を物語っている。

Fortaleza da Guia

22°11'47.5"N 113°32'58.7"E

Fortaleza da Guia/東望洋炮台(ギア要塞)は、 マカオの歴史地区に位置する17世紀の要塞。 もともとは海賊や外敵からマカオを守るために 建設されたもので、その後軍事拠点として活用 されてきた。小高い丘の頂上にある要塞内には ギア灯台があり、1865年に建設されたアジア 最古の灯台としても広く知られている。またす ぐ隣には美しいフレスコ画が残る歴史的価値が が高いギア教会も現存している。さらにギア要 塞はマカオの町並みを一望できることでも知ら れ、その眺望はインスタグラムにも数多く登場。 マカオ半島の人気撮影スポットのひとつだ。

BUS

R. Tomás Vieira (新勝街)

BUS

(得勝斜路)

City Guide:
Macau
Calçada Da Vitória
Macau

City Guide: Barra

マカオの由来にもなったBarra/媽閣地区で 媽祖信仰の歴史とこの地の多様な文化に触れる

マカオ半島の南端に位置するBarra/媽閣地区は、世界遺産「マカ オ歴史地区」の一部として、マカオの歴史と文化を体感できる重要 なエリアのひとつだ。この地区の中心には、航海の女神・媽祖(マー 祖)を祀るTemplo de A-Má/媽閣廟(マーコウミウ)があり、マカオ 最古の道教寺院として、また地元の漁師や航海者たちにとっての守 護神として古くから多くの信仰を集めてきた。

16世紀に建設されたTemplo de A-Má/媽閣廟(マーコウミウ)は、 媽祖信仰の中心地として長い歴史を持つ。当時のポルトガル人がこ の地を訪れた際に、地元住民がA-Má/媽閣(マーコウ)と呼ぶ廟の

Largo do Pagode da Barra

22°11'10.5"N 113°31'52.6"E

名前を聞き、それを土地の名前と誤解したことから「マカオ」という呼 称が生まれたとされている。このような歴史的なエピソードは、マカオ が東西の文化交流の舞台となった証としてとても興味深い。

このエリアへのアクセスは公共交通システムの進化がその利便性 を高めている。2019年12月に開通したマカオ初のライトレール(LRT) が、2023年12月にBarra Station/媽閣站(バラ駅)まで延伸された からだ。また、Ponte-Cais da Barra/媽閣碼頭とコロアン島のPonte Cais de Coloane/路環碼頭をつなぐクルーズ船も運航している。

Barra/媽閣地区にはTemplo de A-Má/媽閣廟(マーコウミウ)以 外にも訪れる価値のある場所が点在しており、すぐ近くにはマカオ海 事博物館や石畳の小道や伝統的な建物が並び、散策を通じてマカ オの歴史的な雰囲気を味わうことができる。周辺を散策すれば、マカ オの多様な魅力を存分に楽しむことができる。

Largo do Pagode da Barra/媽閣廟前地(バラ広 場)は、マカオ歴史地区に含まれる世界遺産で、 Templo de A-Má/媽閣廟(マーコウミウ)の前 に広がる歴史的な広場。広場の石畳は、ポルト ガルの伝統的なデザインを反映した波模様が施 され、視覚的にユニークな景観を作り出してい る。この石畳は、マカオの植民地時代の影響を 色濃く残し、歩くだけでも歴史を感じさせる魅 力がある。広場の近くには旧海軍事務所があり、 ポルトガル植民地時代の軍事施設として利用さ れていた建物が現在も保存されており、地域全 体がマカオの歴史と文化を象徴するエリアだ。

Museu Maritimo

22°11'09.5"N 113°31'50.1"E

媽閣廟の向かいに位置するMuseu Maritimo/海 事博物館(マカオ海事博物館)は、マカオの海 洋文化や歴史を深く学べる施設。1987年に開 館したこの博物館は、海洋国家ポルトガルの影 響を受けたマカオの海洋史や航海技術を紹介す る貴重な場所だ。館内は、古代の漁業道具や船 舶模型、航海器具などテーマごとに展示されて おり、そのなかでも伝統的な中国とポルトガル の船の模型は、東西文化の融合を象徴するもの として必見。また館内にはファミリーで楽しめ るインタラクティブな展示もある。媽閣廟と共 にマカオの海洋文化に触れられるスポット。

Templo Á Ma (媽閣廟站) BUS

Templo Á Ma (媽閣廟站) BUS

City Guide: Macau

Accommodations: MGM MACAU

モダンさと伝統的なアジアの要素を融合 洗練された空間での優雅な滞在を提供

2007年12月にオープンしたMGM MACAUは、洗練されたデ ザイン、豪華な施設、アートと文化を融合させたユニークなコ ンセプトで、多くの訪問者を魅了している。MGM MACAUの建 物の外観は、波をイメージした滑らかなデザインが特徴で、マ

カオの海沿いの風景に溶け込むように設計。内部は広々とし た空間が広がり、訪問者を豪華な雰囲気で迎えてくれる。特 に注目すべきは「グラン・プラザ」と呼ばれるアトリウムだ。高い 天井と巨大なガラス張りの屋根が自然光を取り入れ、館内の アートと調和した優雅な雰囲気を生み出している。

ホテルの客室とスイートルームはモダンな要素と伝統的な アジアの要素を融合し、洗練された空間を作り上げている。さ らにミシュランの星を獲得したレストランや、有名シェフが手 掛ける料理店も揃い、特別な滞在を約束してくれる。また、最 新のスロットマシンやテーブルゲームが揃うカジノフロア、世 界クラスのスパ施設も備わっている。

MGM MACAUの周辺にはマカオタワーもあり、観光拠点と しても優れた立地にある。ラグジュアリーな滞在だけでなく、 マカオの歴史や文化を楽しむ機会も提供し、訪れる人に特別 な滞在を約束するリゾートである。

MGM Macau /澳門美高梅酒店

Avenida Dr. Sun Yat Sen, NAPE, Macau https://www.mgm.mo/en/macau

City Guide: Macau

Museum:

Poly MGM Museum

マカオの統合型リゾート初の国際規格博物館 最先端技術を駆使した没入型展示が魅力

POLY MGMミュージアム(保利美高梅博物館)は、中国の 保利文化集団とMGMの共同プロジェクトとして、2024年11月2 日にMGM MACAUの2階に開館した博物館である。この施設 は、マカオの統合型リゾート内に設置された約2000㎡の展示 スペースを誇るマカオ初の国際規模の博物館である。

開館記念展として現在開催されている「ブルーリボン—神 秘的な海域を探索し、シルクロードの遺宝に出会う」では、海 のシルクロードをテーマに、中国、イタリア、フランスの専門家 チームが共同で策展し、関連する出土文物やシルク製品、香料 など、184組228点の貴重な工芸品や芸術作品が展示されてい る。ミュージアムは、最新の技術を駆使し、柔軟な展示レイア ウトや高精細スクリーン、指向性オーディオシステムなども導 入することで、東洋と西洋、古代と現代をつなぐだけでなく、仮 想と現実、文化と科学技術の完璧な融合を追求しているのも 特徴。これにより、来館者は没入型の体験を通じて、海のシル クロードの過去、現在、未来を探求できるようになっている。

ミュージアムの開館時間は、月曜日から木曜日が午前11時 から午後7時まで、金曜日が午前11時から午後9時まで、土曜 日、日曜日、祝日は午前10時から午後8時まで。入場は無料だ が、公式ウェブサイトからの事前予約が必要になる。

POLY MGMミュージアムは、マカオならではの文化的多様 性を象徴する博物館として、独自のアプローチによってこれま でにない芸術体験の機会を提供している。

City Guide: Macau

City Guide:

マカオ半島からもコタイからもアクセスの良い 歴史的な町並みと観光地が共存する人気エリア

タイパ島は、マカオの歴史と文化、そして現代的な魅力を同時 に楽しめる場所である。かつて静かな漁村だったこの島は、時代と ともに発展し、現在ではポルトガル文化の影響を感じさせる町並 みと現代的な観光スポットが共存する人気エリアになっている。

島の中心に位置するタイパ・ビレッジは、ポルトガル文化の息吹 を感じられる歴史的エリア。カラフルなポルトガル風の建物や石 畳の小道が特徴で、ヨーロッパとアジアの文化が交差する独特の 雰囲気を味わうことができる。タイパ・ビレッジには、エッグタルト やポルトガル風シーフード料理といった美食を楽しめる飲食店が あるほか、アートギャラリーや手作り雑貨のショップも点在し、観

光とショッピングを同時に楽しむことができる。

また、タイパ・ビレッジの近くには、「タイパ・ハウス・ミュージア ム」があり、ポルトガル植民地時代の官僚住宅を改装し、当時の 暮らしを再現した展示を見学することができる。家具や日用品、写 真資料を通じて当時の生活様式を学べるだけでなく、併設される 庭園や遊歩道では自然の中でリラックスした時間を過ごすことが でき、地元住人にも親しまれるエリアになっている。

タイパ島は、2019年に開通したライトレール(LRT)によって島 内の主要エリア間の移動がより便利になった。さらに、2023年に はマカオ半島まで延伸されたことで、従来の3つの橋に加え、マカ オ半島とのアクセスが一層向上しているのも魅力である。

豪華なカジノリゾートが立ち並ぶ隣接するコタイとは対照的 に、タイパ島では歴史的な町並みや文化的な雰囲気を楽しめる。 このコントラストが、マカオの旅をより特別なものにしてくれる。

Taipa

Rua do Cunha

22°09'11.5"N 113°33'26.0"E

Rua do Cunha/官也街は、マカオのタイ パ島に位置する全長約150m(南はRua do Regedor/地堡街から始まり、北は Rua Correia da Silva/施督憲正街まで) の歩行者専用道だ。この通り沿いには土 産店、レストラン、カフェ、雑貨店など が密集しており、杏仁餅やポークチョッ プバーガーなど地元グルメを楽しむこと ができる。なかでもポルトガル料理の名 店「アントニオ」や、エッグタルトで有 名な「Lord Stow’s Bakery」の支店など が人気を集めている。

Rua do Cunha

Rua do Cunha, Macau https://www.goldengate.org

Casas-Museu da Taipa

22°09'14.7"N 113°33'35.6"E

1999年にオープンしたCasas-Museu da Taipa/龍環葡韻住宅式博物館(タイパ・ ハウス・ミュージアム)は1921年に建 設された5棟のポルトガル植民地時代の 住宅を改装した博物館。美しいミントグ リーンの建物群は、かつて高官や裕福な 家庭が暮らしていた住居そのものであ り、現在ではマカオの歴史と文化を伝え る博物館として利用されている。各建物 にはそれぞれテーマがあり、家具や日用 品を展示する「マカニーズ・リビング・ ミュージアム」などがある。

Casas-Museu da Taipa Estr. de Cacilhas, Macau https://www.icm.gov.mo/en/housesmuseum

Wetlands in Avenida da Praia

22°09'13.0"N 113°33'36.5"E

Avenida da Praia/海邊馬路(海辺通り) は、かつて海岸線沿いの道だったが、コ タイ地区の埋め立てにより現在は美しい 湿地沿いを周遊できる場所になってい る。このエリアは、都市開発が進む中 でも自然環境を保護する重要性が認識さ れ、中国全土の湿地保護計画の一環とし て選定されている。Wetlandsと呼ばれる 湿地周辺には遊歩道や展望デッキが整備 され、豊かな生態系を間近で観察できる。 特に鳥類観察者にとっては多様な種を見 る絶好のスポットになっている。

Wetlands in Avenida da Praia Estr. de Cacilhas, Macau

(氹仔官也街) BUS

Rua Do Cunha

Piscinas Do Carmo

(嘉模泳池)

タイパ島のRua do Cunha/官也街は「タイパ・フード・ストリート」として知られ、美味しい地元料 理が楽しめる場所だが、このエリアの魅力はそれだけではない。メイン通りを離れて周囲の脇道に足 を踏み入れると、色とりどりの壁が目を引く迷路のような小道が広がっている。その先には、思わず 立ち寄りたくなるようなかわいらしいカフェや個性的なショップが点在し、訪れる人を新たな発見へ と誘う。静かな路地裏をのんびりと散策すれば、町の隠れた魅力を肌で感じることができるのも、こ のエリアの醍醐味のひとつだ。観光客で賑わうメイン通りとは異なり、ゆっくりとした時間が流れる アートな雰囲気がタイパ島の新たな一面を教えてくれるだろう。

Nobre Carvalho/ Armazem Cem (氹仔CEM貨倉)

City Guide: Macau

Road Story:

Cotai Strip

ラスベガスをモデルにした煌びやかなメインストリート 驚きと感動を与えながら進化を続けるマカオの象徴

マカオ屈指の観光エリアとして知られるコタイ地区。世界中から注 目を集めるこの地区のメインストリートがコタイ・ストリップだ。

かつてこの場所はタイパ島とコロアン島の間の浅瀬に作られた土 手のような道だったが、人口増加と観光需要の高まりを背景に、道 の両脇の埋め立てが始まった。1990年代に開始された埋め立て事 業によって、広大な土地が新たに生まれると、この地域をマカオ政府 が観光とエンターテインメントに特化したエリアとして開発を進める ことを決定。これをきっかけに、コタイ地区が現在のような観光の一 大拠点へと発展することになった。

2000年代初頭、コタイ地区の開発が本格化すると、ラスベガス・ス トリップをモデルにした「コタイ・ストリップ」の構想が打ち出され、目 抜き通り沿いには、世界的なホテルチェーンやリゾートが次々と建設 されていくことになった。

今日では、カジノリゾートだけでなく、ショッピングやダイニング、 エンターテインメントが一体となった総合観光地になっており、高級 ブランドからカジュアルブランドまで幅広い買い物が楽しめ、ミシュ ランの星を獲得したレストランでグルメを楽しむ場としても人気を集 めるようになった。さらに、国際的なアーティストのコンサートが行わ れる大規模アリーナも作られている。

コタイ・ストリップは、かつての土手が世界有数の観光エリアへと 変貌を遂げたマカオの象徴ともいえる場所である。進化を続けるこ の場所は、世界中の人々に驚きと感動を与え続けている。

City Guide: Macau

City Guide:

Cotai / Coloane

煌びやかなカジノと豊かな自然が隣り合い 訪れる人々を魅了するマカオの二大エリア

コタイは、タイパ島とコロアン島の間にあった浅瀬を埋め立て拡張 されたエリアで、現在はアジア最大級の観光・エンターテインメント ゾーンとして発展し、マカオを世界的な観光都市へと押し上げる重 要な役割を果たしている。コタイのカジノリゾートは、2007年のザ・ヴ ェネチアン・マカオのオープンを皮切りに、2009年にはシティ・オブ・ ドリームス、2011年にはギャラクシー・マカオと、次々に大型カジノリ ゾートが開業。2018年にはMGMがマカオ半島のMGM MACAUに続 き、MGM COTAIを開業させている。その後も新たなカジノリゾートの オープンは続き、現在このエリアには9つのカジノリゾートが営業し ている。またマカオ国際空港もコタイにあり、2019年には空港と多く

Cotai

22°08'33.5"N 113°33'48.6"E Coloane

22°07'04.6"N 113°33'06.3"E

のカジノリゾートを結ぶライトレール(LRT)も開業。空港に併設され るAeroporto/機場(空港駅)からわずか数分でカジノリゾートにアク セスできるため、その利便性も高く評価されている。

一方、煌びやかなカジノリゾートが密集するコタイとは対照的に、 コロアン島は隣接するエリアとは思えないほど自然豊かなエリアで ある。黒と金色の砂浜が続くPraia de Hac Sá/黑沙海灘(ハクサビ ーチ)ではビーチアクティビティを、路環山の周辺ではハイキング などアウトドアアクティビティが楽しめる。またPavilhão do Panda Gigante de Macau/澳門大熊猫館(ジャイアント・パンダ館)に足を 運べば屋内外で飼育されるパンダの姿を見ることもできる。そして昔 ながらの漁村の面影を残すコロアン・ヴィレッジを訪れれば、 Capela de S.Francisco Xavier/聖方濟各聖堂(聖フランシスコ・ ザビエル教会)や地元の海鮮料理店などが小さな町のなかに点在 し、ゆっくりと流れる時間の中で散策を楽しむことができる。

コタイはタイパ島とコロアン島の間を埋め立て て作られたエリアで、マカオの新たな観光とエ ンターテインメントの中心地として急速に発展 している。広大な土地には、豪華なリゾートや カジノ、ショッピングモールが次々と建設され ており、未来志向の開発が進行中だ。2019年 に開通したライトレール(LRT)は、コタイを 簡単に移動できる便利な交通手段で、観光客は コタイの主要リゾート施設やショッピングエリ アを効率よく楽しめるようになり、より気軽に 訪れることが可能になった。このエリアの開発 は現在も進んでおり、進化を続けている。

コロアン島は自然の豊かさと漁村の静けさを感 じられるエリア。緑豊かな丘陵や海岸線が広が り、ハイキングやサイクリングが楽しめるほか、 美しいビーチもある。コロアン・ヴィレッジ にはこの地の歴史を綴るCapela de S.Francisco Xavier/聖方濟各堂(聖フランシスコ・ザビエ ル教会)があるほか、エッグタルトの人気店 「Lord Stow’s Bakery」やシーフードを中心とし た地元料理を提供するレストランも点在し、食 の魅力も持つ。コタイからも容易にアクセスで きる場所ながら、自然、ビーチ、グルメが揃い、 マカオの多様な魅力を体感できるエリアだ。

Av. Do Progresso / Mgm Cotai

City Guide: Macau
Vila De Coloane

Accommodations:

MGM COTAI

22°08'46.0"N 113°34'05.9"E

独創的なデザインと革新性を備え 発見と驚きに出会えるリゾート

2018年に誕生したMGM COTAIは、マカオ全体で2つ目、コ タイでは初となるMGMのリゾートだ。その外観は、モダンなジ ュエリーボックスをイメージして設計され、約35億米ドルを投 じて建設された。独創的なデザインと革新性を兼ね備えたこ

の施設は、豪華な宿泊体験、エンターテインメント、アート、グ ルメを融合させ、他にはない感動を提供している。

また、リゾート全体にアートとカルチャーの要素が巧みに 散りばめられ、随所で新たな発見と驚きに出会える。なかでも 「Spectacle」と呼ばれる巨大アトリウムは、ギネス世界記録に も認定されており、訪れる人々を圧倒する。また28点もの清朝 時代の皇室絨毯も展示(現存するのは約300点)され、その歴 史的価値をより深く理解できるガイドツアーも用意している。

さらにエンターテインメントもMGM COTAIの大きな魅力 で、2024年12月からは、著名な映画監督である張芸謀(チャ ン・イーモウ)が演出する常設ショー「Macau 2049」が上演さ れている。このショーでは、千年にわたる中国文化の精髄を 最先端のインテリジェント技術と融合させ、無形文化遺産と 舞台芸術の新たな表現を追求。観る者を圧倒する新感覚の ショーとして世界的にも注目を集めている。

MGM COTAI /美獅美高梅 Avenida da Nave Desportiva, Cotai, Macau https://www.mgm.mo/en/cotai

City Guide:
Macau
Emerald 3 Bedroom Villa
Emerald Suite

The Mansion

ラグジュアリーを超えた特別な滞在を叶える MGM COTAIの特別なスイートルーム

1400室以上の豪華な客室とスイートが揃い、快適かつ洗 練された滞在を演出するMGM COTAI。その中でも、エメラル ド・タワーと「The Mansion」は、特に洗練された宿泊体験を 提供する施設として知られている。

エメラルド・タワーは、モダンとラグジュアリー、東洋と西洋 の文化的要素を融合させたデザインが特徴だ。客室には、エ メラルド・ルーム、エメラルド・デラックス・ルーム、エメラルド・ スイートがあり、共にローズウッドを基調とした洗練された調 度品で中国の伝統文化を取り入れながら、モダン・コンテン ポラリーデザインのミニマリズムを強調している。またエメラ ルド・タワーの最上階に位置するエメラルド・ヴィラは、モダ ン・チャイニーズ・エレガンスの要素を取り入れ、中国の壮麗 さを表現している。エメラルド タワーは、フォーブス・トラベル ガイドの5つ星賞を受賞している。

「The Mansion」は、MGM COTAI内に位置する究極ともい えるヴィラで、プライバシーと贅沢さを追求した特別な空間 を提供している。各ヴィラは独立したエントランスを持ち、専 用のプールや庭園、スパ施設など、最高級の設備が整う。ま た、24時間対応のバトラーサービスが提供され、滞在中のあ らゆるニーズに応えてくれる。デザインは、伝統的な中国建築 の美学と現代的な要素を融合させ、静けさと優雅さが見事に 調和。さらにモロッコから取り寄せたタイルや装飾を随所に 取り入れ、東洋と西洋の文化の融合を表現しているのも印象 的だ。広々としたリビングエリアやダイニングルーム、最新の エンターテインメントシステムなど、贅沢な設備が整い、まさ に至高の宿泊体験を提供している。

City
Macau

Interview:

Dr. Iwan Dietschi

Senior Vice President of Hospitality of MGM

MGM COTAIが誇る「Spectacle」に込めた想いを アイヴァン・ディーチー氏に聞いた

plusroadtrip(以下、PR):MGM COTAIの「Spectacle(スペクタク ル)」はギネスワールドレコードを保持しているとのことですが、具体 的にはどのような記録で、それがこのリゾートにとってどのような意 味を持つものなのでしょうか? アイヴァン・ディーチー(以下、ディーチー氏):この建物全体は、35 億米ドルという巨額を投じて建設していますが、単に建物を作るだけ ではありませんでした。設計段階では、文化やアート、テクノロジー、 そしてマカオの未来像を深く理解し、それをどのように取り込むかを 徹底的に考えました。

そのなかでも最も注力したのがこのスペクタクルで、世界最大の自 立型グリッドシェルガラス屋根としてギネス世界記録に認定されまし た。これは中国・マカオにおける初の建築および構造のギネス世界記 録でもあります。

さらに、スペクタクルは、広大なLEDキャンバスに自然の驚異やユ ネスコ世界遺産など、中国の美しさを革新的かつ創造的な方法で映 し出すデジタルアートによって、訪れる方々にマカオの未来と伝統が 融合した特別な体験を提供しています。

PR:その設計や建築において、どのような技術やプロセスが用いら れたのでしょうか? ディーチー氏:この屋根構造の設計は、コーン・ペダーセン・フォック ス・アソシエイツ(KPF)がARUPやSiu Ying Wai & Associates Limited (香港)と協力して行いました。最長138.5mに及ぶ長手方向のスパン を持つスチール製ダイアグリッド構造で、内部の柱で支えられること なく全体を覆っています。この設計により、空間の容積を最大化しつ つ、外部への視界を妨げない開放的な空間を実現しました。

屋根は4365本の梁と1531個の梁ノードで構成され、重量は約2000 トン、つまりクルマ1000台分に相当します。このような規模の建築を 単層構造で実現することは非常に挑戦的で、多くの建築家や専門家 が協力し、それぞれの知識と技術を結集させました。

設計の中心的なコンセプトは、光を施設内に取り込むことでした。

たとえば、外が雨ならばその雰囲気を、晴天であれば美しい日差しを 施設内に反映させる仕組みを作り上げました。マカオは多くの時間が 晴天に恵まれますので、この設計は自然光を最大限に活用し、空間 全体を明るく魅力的に照らしています。これが訪問者を引き寄せ、特 別な体験を提供する鍵となっています。

PR:このスペクタクルが訪問者にとってどのような価値を提供して いるのか、教えていただけますか? ディーチー氏:スペクタクルは、MGM COTAIを訪れるお客様にとっ

て、リゾート全体の美しい時間の移り変わりを感じられる特別な背景 を提供しています。ガラス屋根から差し込む自然光が一日を通じて 空間の雰囲気を変化させ、活気がありつつも居心地のよい空間を作 り出しています。

また、このエリアには当社の代表的な飲食店が4軒あり、食事ととも にスペクタクルの魅力を堪能できます。さらに、「シーオデッセイショ ー」もこのエリアで上演され、ガラス屋根から降り注ぐ光とともに空飛 ぶイルカが優雅に泳ぎます。このショーは毎日4回(午後1時、3時、5 時、7時)上演され、家族連れや観光客にたいへん好評です。

PR:ギネス記録を持つ建築だけでなく、スペクタクルが提供する体 験も特別ですね。この設計や記録が、MGM COTAI全体の価値をど のように高めているとお考えですか? ディーチー氏:スペクタクルは、MGM COTAIが単なるリゾートではな く、マカオの未来を象徴する場所であることを示しています。この建 築は、私たちが世界に向けて発信する「革新性と創造性」の象徴で す。訪れるお客様に建築やデザイン、文化の可能性を感じる貴重な 体験を提供します。そして何より、この空間に足を踏み入れた瞬間か ら驚きと感動を与えたいと願っています。

さらに、デジタル技術やLEDパネルを活用したストーリーの表現に より常に新しい発見があります。これらのコンテンツは地元のアーテ ィストや外部クリエイターと協力して作り上げられ、マカオ文化や大

灣区全体の要素を取り入れています。こうして、MGM COTAIは訪れ る方々に独自性と「心地よさ」を提供する空間になっています。

アートと文化の要素をホテルの中心に据えることは、私たちの大き なテーマです。焦点はマカオだけでなく、中国の大灣区全体の文化に も及んでいます。マカオが中国の一部であることを反映しながら、独 自性と特別な「心地よさ」を提供する空間を作ることを目指しました。 訪れるお客様がここで過ごす時間を特別なものに感じていただける ことがなにより重要であると私たちは考えています。

アラモ・スクエアは、サンフランシス コのダウンタウンを見下ろす小高い丘 の上の公園と、"ペインテッド・レディー ス"と呼ばれるカラフルなクイーン・ア リス時代のビクトリア朝の家々が並ぶ 人気のエリア。ペインテッド・レディー スは戦時中に灰色に塗られたが、1963 年に地元アーティストのブッチ・カー ダムがその外壁を鮮やかな色で塗った ことがきっかけとなり、カラフルな外 装やバルコニーなどの装飾を施す住宅

City Guide: Macau

日本とマカオ、そしてアジア各地をつなぎ マカオの魅力を多角的に発信する航空会社

マカオ航空(Air Macau)は、マカオ特別行政区を拠点とする航空 会社で、1994年9月に設立され、翌1995年のマカオ国際空港の開港 とともに運航を開始した。当初は中国本土の主要都市への路線を中 心に展開していたが、その後東南アジアや北東アジアへのネットワ ークを拡大。現在では、日本、韓国、タイ、ベトナム、台湾などアジア の主要都市を結び、アジア各地への旅行者の移動を支えている。

マカオ航空は日本への直行便も運航しており、2007年7月に関西 国際空港との直行便を開始。続いて2010年3月には成田国際空港と の直行便が就航。さらに2019年7月からは成田ーマカオ線のダブル デイリー運航を開始し、同年12月には関西ーマカオ線でもダブルデ

イリー運航を実現している。約4~5時間のフライトで日本とマカオを つないでおり、特にマカオ国際空港発の便は東京エリアからマカオ への最短ルートとして多くの旅行者に支持されている。

また、マカオ航空は日本人旅行者向けに、「ボーディングパスキャ ンペーン」などを通じて観光プロモーションを積極的に展開してい る。これは航空券の半券を提示することで、さまざまな施設で割引や 優待サービスを受けられるというものだ。さらに、マカオ政府観光局 と連携した観光キャンペーンも実施し、マカオの魅力を多角的に発 信することで観光業の発展に寄与している。

2024年に30周年を迎えたマカオ航空は、さらなる路線拡大やサー ビス向上にも取り組んでいる。マカオ国際空港をハブとする新たな路 線の開拓や、より快適な機内サービスの提供を計画しているほか、燃 料効率の高い最新鋭機材も導入し、持続可能な取り組みを進めなが ら、マカオを訪れる旅行者にさらなる価値の提供を目指している。

Macau

Airline:

Airport:

Macau International Airport

アジア各地の都市を結ぶマカオの玄関口 市内へのアクセスの良さも大きな魅力

1995年に開港したマカオ国際空港は、タイパ島に隣接するコタイの埋め立て地に建設され たマカオの玄関口を担う国際空港である。近年、中国本土、台湾、日本、韓国、タイ、フィリピン など、アジアを中心とした多くの都市へのフライトが充実。特に中国本土への接続は重要な役 割を果たしている。海に突き出した全長3360mの滑走路は、大型航空機の離着陸にも対応し ており、将来的な需要増加を見越した設計が施されているという。2024年1月から10月までの 旅客輸送量は約634万人に達し、パンデミック後の回復基調が鮮明になっている。

空港には主要カジノリゾートへの無料シャトルバスが発着するターミナルがあるほか、2019 年に開通したライトレール(LRT)の駅も併設。ライトレールを利用すれば、コタイのカジノリゾ ートやショッピングモールに数分でアクセス可能だ。また、空港内には地元の料理を楽しめる レストランや充実した免税店もあり、マカオの食文化やショッピングも楽しむことができる。マ カオを訪れる旅行者にとって、マカオ国際空港の利便性の高さは大きな魅力といえるだろう。

Macau

International Airport 22°09'22.9"N 113°35'15.9"E

Macau International Airport Avenida de Wai Long, Taipa, Macau http://www.macau-airport.com/en

City Guide: Macau

Transportation Tips for Travelers

マカオを快適に移動するための基礎知識

マカオはコンパクトな都市で、観光に便利な多 様な交通手段が整備されている。上手に使い こなすことで、マカオを効率よく、隅々まで楽し むことができるはずだ。

マカオの主要交通手段の筆頭に挙げられる のがバスである。マカオ半島、タイパ島、コタイ、 コロアン島と広範囲に路線が張り巡らされてお り、総路線数は60路線にもなる。運賃は一律6 パタカで、支払いは現金のほかにマカオパスと いう交通系ICカードが利用可能。現金で支払 う場合、お釣りが出ないため、あらかじめ小銭を 用意しておくとよい。一方、マカオパスなら小銭 を用意する必要がないうえ、日本と同じようにコ ンビニや自動販売機でも使えるので持っている ととても便利だ。マカオパスはセブンイレブンや サークルKといったコンビニエンスストアやマク ドナルドなどで購入・チャージが可能。なおバス は地元住民にとっても重要な交通手段である

タクシーは24時間利用可能で、初乗り (1600m)は21パタカ、その後220mごとに2パ タカが加算される。運転手に英語が通じない 場合もあるため、行き先を中国語で書いたメモ を見せると伝わりやすいので利用時は紙とペ ンを忘れずに持参したい。ホテルや主要観光 地ではタクシー乗り場が設置されているので 気軽に利用できる。なお日本国内のようなタク シー配車アプリである「Macao Taxi」も存在す るが現地の携帯電話番号が必要になる。

バスを利用する際に困るのがバス停や車内 の案内が中国語とポルトガル語で表示されて いるということ。コンパクトな都市であり、戻れ なくなるほどのトラブルにはならないが、やはり 不安はつきまとう。そこで利用したいのが現地 のバスアプリ「Bus Traveling System」だ。路線 ごとの停留所案内(それぞれの停留所を写真 で確認することもできる)、また現在地と目的 地を入力し、効率の良い乗り換え案内などもし てくれる。App Store、Google Playともにアプリ を提供しているのでマカオでバスを利用する 際は、ホテル等で事前にアプリをダウンロード して活用してみよう。

マカオライトレール(LRT)は、2019年に開業し た新たな交通手段で、2023年12月にはマカオ 半島南部の媽閣(Barra)駅まで延伸された。 主要観光地やカジノリゾート、マカオ国際空 港を結ぶ路線で、タイパフェリーターミナルか らマカオ国際空港(Airport)、コタイのカジノリ ゾート街を経て、海洋駅(Ocean)を過ぎ西灣 大橋(Sai Van Bridge)を渡り、マカオ半島の 媽閣(Barra)駅まで移動することができる。ま た2024年11月には協和醫院(Union Hospital) から石排灣(Seac Pai Vanm)への路線、12月 には蓮花(Lotus)から横琴(Hengqin)への路 線も開通した。運賃は距離に応じて設定され ており、3駅以内は6パタカ、6駅以内は8パタ カ、10駅以内は10パタカ。支払いには現金のほ か、マカオパスや輕軌通(LRTカード)が利用で きるようになっており、これらのカードを使用す ると運賃が割引される。LRTの運行時間は、月 曜から金曜が午前6時30分から午後11時15分 まで、土曜・日曜・祝日は午前6時30分から午 後11時59分までで、約7分半から10分間隔で 運行されている。詳しい路線や運航時間は公 式サイトで確認しておきたい。

Macao Light Rapid Transit https://www.mlm.com.mo/en/

マカオでもレンタカーを借りてドライブを楽し むことは可能だ。ジュネーブ条約に加盟してい るので国際免許証があれば運転できる。国際運 転免許証は各都道府県の警察署の運転免許 課、運転免許センターおよび運転免許試験場 で申請できる。警察署で申請する場合は、約1~ 2週間必要となるが、運転免許センターや運転 免許試験場であれば即日発行が可能だ。  マカオは非常にコンパクトな町で公共交通 機関が充実しているうえ、駐車場も少ないこと から観光客がレンタカーでの旅を選択するこ とが少ないため、大手レンタカー会社の拠点 がほとんどないのが現状。現地のレンタカー会 社を利用する場合は、契約時だけでなく事故 時の対処においても言語の不安がつきまとう ので、よく考えたうえでレンタカーの利用を判 断するのがよいだろう。

ペディキャブは人力三輪車のことで、マカオ では1948年からある歴史ある交通手段のひと つ。マカオ外港フェリーターミナルやホテル・リ スボア付近で乗車できる。のんびりとマカオの ウォーターフロントを巡るならひとつの選択肢 になる。主要観光地を巡るツアールートも用意 されているので運転手と相談してみよう。ただ し料金は交渉制なので、出発前に必ず料金の 確認を。目安は1時間350パタカ(マカオ・ペデ ィキャブ運転手協会の公示料金)だという。

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