Ariau Amazon Towers by Amazon Stock Photography

アリアウ・アマゾン・タワー人々の感情を衝き動かし、喚起し、導く、献身的なアマゾンへの思い

テキストフランシスコ・リッタ・ベルナルディノ写真レオニード・プリンシペアマゾン・ストックフォトグラフィーマナウスアマゾナスブラジル 2010

... 神話的、神秘的、動物と人間の間で ... 不思議！アカイルカはアマゾンの訪問客すべてが知るべき存在です。というのは、文化的世界と光景の一部であって、単なる知覚を越えた理解への扉を開くことができます ... 「魔法にかけられた」ものについて読んでみて分かるのは、画像を見ることは、交流の経験を生きるための呼びかけにすぎません。経験を生きることは、イルカを見るだけではなく、見て、感じること ...

© - 2010 無断複写・転載を禁じますテキスト：フランシスコ・リッタ・ベルナルディノアリアウ・アマゾン・タワー創業者およびオーナー。写真とグラフィックデザイン：レオニード・プリンシペ写真は、1990年創立のプロフェッショナル・アーカイブであるアマゾン・イメージ・バンクに属します。 http://www.leonideprincipe.com/ 写真家レオニード・プリンシペは、アナログ写真を撮影していますが、それら写真はアマゾン人のカルチャーセンター（アマゾン人のためのカルチャーセンター）の写真アーカイブに属します。写真のキャプションに添えられたキーは、写真家のイメージバンクのデジタルファイルと一致します。それは、本の最後にある写真の目録のためのレファレンスでもあります。この目録から、撮影の技術的詳細および情報がわかります。連絡先：info@leonideprincipe.com 第１版：2010年10月21日マナウス－アマゾナス－ブラジル

表紙: アリアウ・アマゾン・タワーの夕日。暗いネグロ川の中のアカイルカ（Inia geoffrensis）。ふたつの写真を合成し、ソフトウェアで製作した画像。次のページ：アナビリャーナス群島。世界最大の川の群島として認められているにもかかわらず、アナビリャーナス群島はマリウア群島による島の数では、下回っています。マリウア群島は、バルセロス市の同じネグロ川下流に位置します。

アマゾンを愛するすべての人に、この本を捧げます。我々の子どもと孫たちのために､より良い世界を夢見るすべての人に、この本を捧げます。森、川、貴重なアマゾンのエコシステムの保護のために、時間を捧げるすべての人に、この本を捧げます。我々は人類の未来に責任があるのです！

目次招待 11

河岸の住人 50

著者 12

現象 52

写真家 16

環境大国

起源 20

呼吸 72

オマージュ 23

花盛り

序論 24

花咲く森 80

カボクロ・ハウス 32

エモーション 82

カボクロのアート 41

出会い 86

タシゼイロの花が咲いている時期の、アリアウ川の全景 (Triplares surinamensis).

抗議

ライブフード 148

登る 94 イルカの息子

ジャングル・ガイド完璧なアマゾン 162

109

交流する子どもたち

113

水平線 166

交流 120

ネバド・ミスミ

やったー! 123

巨人の探求 174

ターザン・ハウスリトル・バード 137

152

126

171

結び 180 写真の目録

187

『20年以上経った今日、パリの私の事務所の壁にかかっているカーチャ(Cacha)が凝視している部屋で、少年の頃の情熱を持ち続けるセルソ (Celso)と私は、少々クレージーに思われる夢を育んでいます。いささか常軌を逸しているが、刺激的。そして、達成可能な。我々が真剣に自らに問いかける理由とは、何か？ – アマゾンへの新しい探検を作り出してみてはどうだろうか？ただ、人々や景色が変化する様子を見るために。そそられるね…』ジャン＝ミッシェル・クストー（Jean-Michel Cousteau）『我が父、艦長ジャック・クストーとの人生』より。

「アマゾンを守ろう（そして、あなたがアマゾンを守る！）、そしてあなたがあなた自身を守る！」（ジャン=ミッシェル・クストー）。

招待「少年ふたりの情熱」と「新たな探検」における我が友ジャン＝ミッシェルの回想に従い、我々は開拓者の情熱を燃え上がらせ、強くしたいのです。開拓者とは、日々の慰みや冒険の限界を超越し、発見したいという純粋な意思だけで、特別な状況を経験するために冒険する人のことです。ジャン=ミッシェルのように、我々は、未知の存在からの抗し難いこの呼びかけを感じたのです。そして、さらなる探検への招待を開始したのです。この探検は真に価値あるものを見せてくれるはずです。アマゾンは、この探検にとって完璧な地域です。世界は、何が危機に瀕しているかを知らねばなりません。

著者

この本を製作すると決心した時、少なくとも、ひとつのことが明確でした。宣伝記事は一本も書きたくなかったのです。アリアウ・アマゾン・タワーの本は、レポート、回想録、内部報告、そして同時に、アマゾンでの文化的現象としてすでに認知されている物語を文書化するために、産み出されました。最もはっきりと注目すべき点は、次のことでしょう。どのようにすれば、ビジネスのオーナーが、人々に受け入れてもらえる公正さで、それについて話ができるか？本当に。もし、製作の全重心が、経営面のみに置かれているならば、そして、その経営者側が全ての関係者、特に観光客に相談なしに、その仕事を指示するならば、怪しげな仕事となるでしょう。観光客は、この冒険の俳優であり、

アリアウ・アマゾン・タワーの朝日。３枚の写真の合成によるパノラマ写真。

ヒーローなのです。我々は全ページにおいて彼らに質問しなければならないでしょう。そして、必要であれば、我々の予想していることを忘れ、期待に胸を躍らせ目的地に到着する来客者の声を聴き、来客者の国へ結果をお知らせする必要があるでしょう。予想と結果は、我々の同一視している重要なふたつの要因を表しています。それは、人間性のように、気まぐれで予想しがたい変化するものなのです。我々は、両手を広げこのふたつを取り扱わねばなりません。それは、まるで、両方の手に予想と結果を持ち綱渡りする人のようです。この認識に基づいて、我々の側が、開放さ、コンサルテーション、そしてインタビューへの責任を持って関与すると、明確にしたのです。つまり、アリアウの成功に関係し

フランシスコ・リッタ・ベルナルディノ

アリアウ・アマゾン・タワーの本は、レポート、回想録、内部報告、そして同時に、アマゾンでの文化的現象としてすでに認知されている物語を文書化するために、産み出されました。

著名な海洋写真家に敬意を表するジャック・クストー・ターザンハウス。

責任あるすべての人、簡単な仕事をする従業員からジャングル・ガイドやホテル経営者まで、本の製作に参加するよう、招集されるのです。アリアウ・アマゾン・タワーの文化的現象が、グローバルエコツアーリズムの歴史に、書き加えられるのです。我が国のツアーリズム専攻の学生は、この問題に関心を持って勉強しています。このことは、我々の小さなエゴを肥大させることでは決してありません。むしろ、全方位的に細部にわたり、真に持続可能な活動へと、責任を増大させる途上にあります。フランシスコ・リッタ・ベルナルディノ

アリアウの通路で、グロボ・ニュースチャンネルのインタビューに応えるフランシスコ・リッタ・ベルナルディノ博士と娘のエレン。

写真家

レオニード・プリンシペ

私は、アリアウの誕生と成長をこの目で見てきました。当初から、長期にわたる滞在、ツアーに次ぐツアーの間に、私が膨大な写真を産み出し、アマゾンのイメージバンクを拡大し、豊かにしたのは、アリアウの地域においてでした。これら写真の中に、とてもよく知られたものがあります。情熱的なキスをするコンゴウインコです。木の最上部近くの通路で慎重に身を潜めて、１時間以上もの間、この恋人同士の２羽を300ミリのレンズ越しに見ていました。「驚くほどに人間的な」恋愛をしていたのです。それは、驚きの光景でした。一般的には、人間の特徴だと思われていた、感情や感性が見て取れたのです。私の考えは変化したのか？確かに、変わりました。植物の王国、いや、無機物の王国を含めて、変わったと断定できます。この時、狭い通路の下、低木層で捉えた記憶に残るもうひとつの画像は、野生のパッション・フルーツの花の匂いをかぐオマキザルの一連の写真です。少なくとも、そう思えたのです… 森の地上の暗闇の中に、すっくと立つ赤い花の写真を撮っていた時です。すべてが整い、フラッシュが焚かれ、カメラを向けたその時、枝葉が揺れたと思ったら、トリックスターの賢そうな顔が、視野に飛び込んできたのです。驚きが行動に変わった魔法のような瞬間でした。一方では、そのサルは花を掴んでそれを自分の口に持っていき、もう一方で、私の指はその瞬間の連続を撮影し、食べている時のサルの自然なしぐさを記録したのです。そうなのです。彼はその花を食べたのです。そうしたかったのです。このように、動物の行動を観察する時のふたつの基本的な態度として、このふたつの写真から学んだことがあります。 1) 合理的な人間、科学的人間は、利己的な傾向を持っており、スピリチュアルな資質を持つ唯一の者として自己

眼を閉じて毛を逆立て、情熱的なキスをする２羽のコンゴウインコ（Ara macao）。

木の最上部近くの通路で慎重に身を潜めて、１時間以上もの間、この恋人同士の２羽を300ミリのレンズ越しに見ていました。「驚くほどに人間的な」恋愛をしていたのです。

森のパッションフルーツの花を手にして（Passiflora sp）オマキザル（Cebus apella）。

驚きが行動に変わった魔法のような瞬間でした。一方では、そのサルは花を掴んでそれを自分の口に持っていき、もう一方で、私の指はその瞬間の連続を撮影し、食べている時のサルの自然なしぐさを記録したのです。彼はその花を食べたのです。そうしたかったのです。 18

をみなし、自然より上に自己を置くのです。これは、「魂」を無視する悲劇的な誤りです。そして、我々は、環境との関係性において過ちの結果を見ているのです。 2) 写真は、演劇的なパフォーマンスを創造し、そこでは、動物の振舞いは、典型的な人間の態度を投影します。比べて生じる微笑みは、ふたつの異なる生き物を互いに引き寄せます。「匂いをかいでいるようだ…」このふたつの画像のように、アリアウという魔法にかけられた土地の本質を描き出す画像が、他にもたくさんあります。これら画像は、他の人に伝えられる知覚体験の記録として、この本を通じて、お見せします。おそらく大胆な提案なのでしょう。しかし、製作過程を通じて、際立った存在であり続けることが、望みなのです。レオニード・プリンシペ

起源

川の水の出会い：青い色のネグロ川が、泥色で支配的なソリモンエス川と出会います。この出会いから、アマゾン川は生まれるのです。

数世代にわたるヒーローがここにいます。見るのには都合よくないものを、見る勇気を持った最初の世代が、確かに存在するのです。地球の最初の環境保護主義者が、砂漠で声を上げ、そしてすぐに、多くの人がその孤絶した地に到着したのです。ジャック＝イヴ・クストーは、我々が若かりし頃のヒーローでした。カリプソの冒険は、人類の偉大な達成の始まりとして、我々の心の中に残っています。それは、自然に対するより注意深い意識的な理解だったのです。我々の周りで何かが生きている、以前から慣れ親しんでいて、気の向くままに消費されていたが、そこにはなかった何かが生きていることを、とうとう我々は悟ったのです。彼は、我々の最良の記憶の中に残る人物であり、我々にとって幸いなことに、思いがけなく現われたのです。突然消えたベル・エポックから回復しようとしていた、変化に乏しいマナウスに… 新たな生命を吹き込む風のように、彼は現われたのでした。我々が運命的な大いなる栄誉と考えていたことの中に、ジャック＝イヴ・クストー艦長はマナウスに到着し、予想を覆し、我が町のモナコ・ホテルに滞在したことがあります…ホテルの名前が、彼をかくまったモナコ公国と一致したから？それはそれとして、艦長は幾度か私に話しかけてきて、その中のひとつが我々の心の中に深く刻まれ、人生の流れを実質的に変えたのです。 – アマゾンは、すぐに多くの人々が訪れたいと思う場所になるでしょう。環境問題に注がれる注目が、世界でより大きくなり、アマゾンという地は、確かにその中のひとつなのです。アマゾンの住人として、あなたもその注目の一部となり、

物事の流れを変化させる必要があるのです。観光は、アマゾンの新しく壮大なフロンティアなのです。よって、この地域へ投資することは、あらゆる局面で最高のものを熱心に学び、見て、経験したがる多くの旅行客を受け入れる覚悟をあなたに求めることになるでしょう... アマゾンに対する艦長の見方は、間違いのない驚くべきものでした。「素晴らしい可能性と愛すべき不確実性の世界」『それは単に、世界でもっとも印象的な川についてではない。どのような大きさの川をも打ち砕く、動きに満ちた新鮮な水を湛えた海なのです。[...] 小川、支流、湿地、浸水森、湖、砂州の巨大なネットワーク…最上級のものがジャングルにも当てはまります。[...] 植生が絡み合う中心地で、世界でもっとも華やかな動物の生命が進化しています。鳥を狩猟するクモ…世界のほぼ半分の種類の鳥…世界最大のげっ歯類、世界最大のアリ、世界最長のヘビ、世界最多種のコウモリとサル…』 Jacques-Yves Cousteau e Mose Richards, L’ expedition do commandant Cousteau en Amazonie, Robert Laffont, Paris, 1985.

海洋写真家ジャック＝イヴ・クストーのサイン入りカリプソのポスター。1982年のアマゾン探検旅行の時に、フランシスコ・リッタ・ベルナルディノ博士に贈られました。 (Ariau photographic archive).

次のページでは、我が友ジャック＝イヴ・クストー艦長への深い尊敬の念と称賛の証しとして、未来世代の権利宣言を思い出したいと思います。この宣言は、忘れられたこともあれば、多くの人々の間でコピーされたこともありました。ただ、人類の集団的意識において記憶に残る跡を残しました。

アマゾンに対する艦長の見方は、間違いのない驚くべきものでした。「素晴らしい可能性と愛すべき不確実性の世界」 21

森で生まれ生活している少年、キナン。

条項 1 未来世代は、汚染されていないそして破壊されていない地球に対する権利があり、人間の歴史と文化の基礎として、そして、それぞれの世代と個人をひとつの人類の家族の一員にする社会的な結びつきの基礎として、享受する権利があります。

オマージュ

条項 2 現代世代は、地球の財産と遺産を共有し、未来世代が、地球上の生命および人類の自由と尊厳に対し、不可逆かつ回復不可能な害を及ぼすのを防ぐために、受託者としての義務を負います。条項 3 それゆえ、未来世代の権利を守るために、地球上の生命、自然のバランス、および人類の進化に悪影響を及ぼす技術的かく乱および変更に対する、注意深く慎重な査定を継続的に行うことは、現代世代の究極の責任です。条項 4 教育、研究、および法律を含めたすべての適切な手段が、これら権利を保障し、そしてこれら権利が現在の便宜や都合のために犠牲にならないことを保証するために、採られます。条項 5 それゆえ、政府、非政府組織、および個人は、我々が確立し、永続させようと望むこれら未来世代の権利の存続において、これらの原則を想像的に実行するよう、強く要請されます。

序論

運用管理者のリマ、受付けの入り口にて。

６枚のパノラマ合成写真。左から、コンゴウインコ・タワー、イルカ・タワー、バーの小屋、受け付けのあるタワー７。

見知らぬ目的地に到着した訪問者の感情や傾向の大切さをうまく描き出した物語があります。むかしむかし、街の門のところにひとりの老人が住んでいました。彼は、家の隣にある木陰に座るのが日課でした。そして、その特権的な場所から、その頭の回転の早い老人は、通りすぎる訪問者を眺めて楽しんでいました。この観察を心から楽しみ、そこに何時間も留まって、訪問者の歩き方、服装、持っている荷物の量、自分に挨拶をしてくれるか否か、その他訪問者のいかにもありそうな物語について、明らかになった細々としたことを、読みとり説明しました。いく人かの旅人は、その老人にたずねました。「すみませんが、この町の人々はどんな人たちですか？」とある日、よそ者がたずねました。老人は、「その問いに答える前に、あなた自身の街についてたずねさせてください。あなたの出身の街の人々はどんな人たちですか？」と男にたずねました。「うーん、そうですね。そこに住んでいる人は、あまりいい人ではありません。しょっちゅうケンカして、噂話ばかりしていて、信用できる人間は全くいません。残念です！友人を作ることができません。だから、できるだけ早く、その街を去りたいのです。引っ越しできる場所を探している最中です。そういう訳で、あなたにたずねているので

木製のタワーと通路の建築スタイル。これらは、エアコンの効いたファッションスタジオの建築の技術的設計のように、作られていません。つまり、川岸の住民のシンプルで即興の創意工夫が、その瞬間必要とされたものに沿って、その空間を創造しているのです。

す…」「あなたを失望させたくないのですが、ここの人々も全く同じですよ。しょっちゅうケンカして、噂話ばかり、良い人はほとんどいませんきっとここでも、あなたは友人を作ることができないでしょう」男は、この心からの言葉に驚き、教えてくれた老人に対し、感謝のます。い会出気持ちを述べませんでと民の少女出す原住し差した。男は踵を返し、大急ぎを飾り客が、首光観ので立ち去ってしまったので、老人が微笑む顔をばかり到着した見ることはありませんでした。２、３日が過ぎ、老人は、いつもの観察場所で、家のそばの緑の木陰を楽しんでいました。さまざまな旅人、彼らの生活状態、態度を観察しました。目的地への到着が遅れて大急ぎの人、文句ばかりで目的がない人、何をすべきか分かっている気持ちが決まっている人、新たな土地を発見したかのように、うっとりしている人... 別の旅人が老人に近づき、たずねた時でした。「すみません。この街の人はどんな人ですか？」老人は、「その問いに答える前に、あなた自身の街についてたずねさせてください。あなたの出身の街の人はどんな人ですか？」と男にたずねました。「私の街は、とても住み心地がいいです。人々は友好的で、お互いを助け合い、正直で、不満などひとつもありません。今住んでいるところを気に入っています。しかし、たとえそうであっても、場所を変え、新たな情感を経験し、今まで見たことがなかった景色を発見したい時がやって来たのです…」「友よ、ようこそいらっしゃいました」と老人は言いました。「ここもまさしく同じであることが分かるでしょう。こ

の川の水のように生活は穏やかで、人々はちょっとしたことに笑い、いつでも手を貸してくれるでしょう。ここで心からくつろいで過ごせることを、あなたに保証します」旅人は老人に心から感謝して、目的地に向かって旅を再開させました。この物語の教訓は、それぞれの人の考えや態度は、その人物によって体験された出来事に絶対的な責任があるとみなす、昔の人の知恵を明らかにしています。もしもある人が簡単に退屈するならば、もしもその人が明らかに利己的な傾向を示しているならば、その人はきっと、安易な時間の使い方をしており、自分と同じタイプの人物を見つけ出します。あるいは、自分自身を投影して他人を判断します。アリアウの穴（the Hole of Ariau）でのカヌー・ツアー。反対に、我々が心穏やかに、良い友愛を実践するならば、我々の周りのすべてが、我々の周囲に同種の状況を産み出すように貢献するでしょう。もうひとつ、よく知られた大切で思慮深い諺があります。「棘のある植物を植える人は、バラを集めようと思ってはいけない」ここアリアウ・アマゾン・タワーには、このよく知られた知恵の真実を確認できる機会が、数限りなくありま

大きなシロムネオオハシ (Ramphastos tucanus).

す。永遠に満足することを知らない人、どのようなことをされても喜ばない人がいます。しかし、このようなタイプの人間が頻繁に現われないのは、良いことです。アリアウの桟橋に到着するほとんどの訪問者は、現地の様子のおかげでもありますが、最終的には矛盾する要素を克服し、人生の経験の一部になろうとしている並外れた状況を喜んで受け入れることができるのです。これはつまり、同じ方法で、人々はある種のエネルギーを引き受けるのです。これは、日々の経験を反映しており、土地は、そこで産み出される人間の感情や情感により増幅される感情エネルギーを蓄積するのです。過去、戦場になった土地は、その戦争の経験をした人々に激しい苦痛を引き起こすことで知られています。同様に、珍しいものが大好きな観光客が憧れの気持ちを抱いて到着し、うっとりとするような豊かな自然を感じ、今まではエキゾチックな物語の写真やテレビ番組を通してしか知りえなかった驚異の状況を体験できる土地なのです。この土地には、その観光客の感情エネルギーが充満している建物、木、動物が存在するのです。アリアウを満たしている、眼には見えない計算不可能な、しかし、感知しうるこのエネルギーは、情熱的で洗練

ネグロ川岸でのルアウ（月明かりでのパーティー）。同じイベントの、反対側の視点から。

された庭のように、我々の偉大な財産とみなしているものです。この庭は、長年にわたるエコツーリズム事業の感情や情感を反映しています。そのエコツーリズムは、永遠の「退屈」が、驚きと喜びの微かな光であると心の底から悟らせるのです。しかし、それだけではなく、訪問者ノートやお客様がマナウスへの往復旅行について残しているツアー・コメントを保管している棚の上でそのままにされ、我々のデータはサポートされていないのではないかと、疑問を抱いています。アリアウ川とネグロ川の間に位置する地域の熱意と魔法を証言する精力的な統計が、棚の上で実施されるようなものです。忘れがたい瞬間の自発的になされる証言には、スタッフの存在と暖かさが明らかにされています。スタッフは、効率的で生産的な商業ベースの淡々とした方法の、プロフェッショナルなトレーニングを受けていません。彼らは、現地に暮らす誠実なカボクロであり、アリアウ周辺の湖や浸水地帯近くに暮らしています。森林の暖かな光景のように、訪問者に自然な微笑みを投げかけ、川岸に住む住人の敬意あふれる真心を示してくれます。そして、木製のタワーと通路の建築スタイルがあります。これらは、エアコンの効いたファッションスタジオの建築の技術的設計のように、作られていません。つまり、川岸の住民のシンプルで即興の創意工夫が、その瞬間必要とされたものに沿って、その空間を創造しているのです。このようにして、本物の地域文化の強固

な基礎をもった、アリアウ・アマゾン・タワーの成長が始まったのです。印象的で国際的な成功で人々を魅了した後、何年も経ってから、我々は有名になった魅力の理由を理解し始めました。この点で、何ひとつ計画された訳ではなかったことを告白せねばなりません。そして、このことが、我々の成功の大きな理由のひとつだと思います。アリアウは、イベントのナチュラルダンスの中で生まれ育まれました。そして、世界的に有名な偉大な人物による初期の頃の貢献があって、ゆったりとしたペースで建二つの写真のパノラマ合成写真。アリアウ・アマゾン・タワーの概観、手前にネグロ川、アリアウ奥のダックレイク。

設が見守られました。ジャック＝イヴ・クストーは、的確な助言で事業全体を開始しました。土地は、毎年起こる洪水の影響を受け、一見したところ、新たな開発で宿を提供するのは馬鹿げていると思われました。しかし、現地の川岸の住人の小さなグループは、大いに賛同しました。真っ先に立ちあがった、名もなき現地のカボクロの人々は、生まれ育ったところと同じタイプの高床式の家を、後に続けて建て始めました。

カボクロ・ハウス

河岸のわらの家が描かれた典型的な光景。

カボクロ・ハウスは、簡単に建てることができます。余分なものは一切なく、付け足すべきものは何もない、必要なものだけでできています。他とは全く異なる自然なシンプルさは、明らかに河岸の住人の考え方を反映しています。ブッシュの周りを痛めつけない、ターンアラウンドもなし、今ただ存在するものが、そこにあるのです。アリアウ・アマゾン・タワーが河岸の住民の家によりインスパイアされたと考えるのは、表面的です。模倣の域を遥かに超えています。エコロッジそのものが、より多くの人に住まいを提供するために建てられた河岸の住民の家なのです。カボクロが家で表現する同等の必要性や考えは、そっくりそのまま、アリアウのタワーや通路の建築に活かされています。明らかにこの外観から、ジャングルホテルを建設した人々は、パラナや近くの湖のビムの河岸に住む同じカボクロだったという事実に由来しています。いつも自分の家を建てている同じカボクロが、自身の家と同じ基準で、より大きい家を建てるために集められました。最初のプロジェクトは、引いていく水の中、イガポの乾いた地面の上で、危険を伴うものでした。ずっと大きなものに対する、我々と彼ら大工たちの挑戦でした。そうです、これは新しい経験でした。何かもっと大きなも

マナカプル川の川岸の住居。川岸の住人にとって２階建ては例外的。

マナカプル川の川岸の住居

マナカプル川に浮いている家の河岸の住人。

他とは全く異なる自然なシンプルさは、明らかに河岸の住人の考え方を反映しています。ブッシュの周りを痛めつけない、ターンアラウンドもなし、今ただ存在するものが、そこにあるのです。

マナカプル川を航行して「買い物へ行く」河岸の家族。

の、しかし河岸の住人の真の本質が、手つかずのままはっきりと残されていたのです。このように、アリアウは、その時に必要なもの、場所の特質、水の満ち引きに従いながら、成長を続けました。そういうわけで、アリアウ・アマゾン・タワーは、文化的現象なのです。なぜなら、地域民族の文化から直接生まれたからです。ある建築家はこの「プロジェクト」に驚嘆し、ある建築家はあきれていました。しかし、一般的に言えることは、アリアウは「魅力」の良いところを、この河岸の在り様に負っているということです。

典型的な河岸の光景。小さな浮かんでいるお店は、情報が交換される出会いの場所です。

マナカプルの船着き場に着いた地域のボート。家族は海外に住み、それぞれ職を持っています。

これは新しい経験でした。何かもっと大きなもの、しかし河岸の住人の真の本質が、手つかずのままはっきりと残されていたのです。