「オブジェの可能性」 形の探求。幾何学の形から始め て、少し愛敬のある、様々なオブ ジェと発展する。レンダリングを 利用する事によって、実際に存在 するかの様な素材や光の感じを表 現する。
「UFA」 音声から光へ。Arduinoによる、 物理的なコンピューティング・シ ステムの利用を介してメロディー を認識し、音声コマンドを介して 使い手の好みの色彩を提供する照 明器具。Webのインターフェース を通じ操作可能であり、上下運動 も可能。使い手と家電の従来のあ り方に真っ向から挑戦する。
「洋菓子店の為の陶磁器」 リニューアルオープンする洋菓 子店で使用される食器類のプロジ ェクト。3Dプリンターを利用し てプロトタイプを作成するにあた り、CADでモデリングとレンダリ ング。カップの取っ手や模様のバ リエーション等を検討する。
「美を追求する空間とは。」 海外に約500店舗を構える大手 服飾ブランド、PRADAのリニュー アル店舗のプロジェクト。図面か らCADを使って3Dに起こし、各 部分の素材を当てはめていく。家 具、照明等も、3Dでモデリング した後、素材を修正する。
「幾何学模様のジュエリー」 自然の中にも多く存在する、幾何 学模様のジュエリーのアイデア。 ワックス・モデリングを利用し て、実際に製作する事も可能。
「トイ・ジュエリー」 懐かしいミニシンセ、CasioVL Tone Keyboardを忠実に再現し、 指輪のトップとしてデザイン。 ミュージシャンの友人の為に作 成。3Dプリンターサービスの Shapewaysを利用し、ナイロン素 材で実現!
「自分の顔に合うサングラス!」 事前に自分の顔の写真を元にスキ ャンされた3Dデータを元に、 お気に入りのサングラスをデザイ ン。自宅にある3Dプリンター( 樹脂フィラメント使用)で、製作 も可能!
「私だけの一点物アクセサリー」 3Dプリンター(樹脂フィラメン ト使用)によるブレスレットの製 作。デザインはアルゴリズムを変 える事により、全て一点物とな る。自宅で世界に一つだけのオリ ジナルなアクセサリー作りに挑 戦!
「幾何学模様のひよこ」 3Dプリンター(選択式レーザー 焼結使用)を利用してお茶目なオ ブジェの提案。アルゴリズムを利 用した幾何学模様のデザイン。中 にもオブジェを散らばせ、振ると カタカタ音がする仕組み。
「Nap Nap」 優しく撫でる、目覚まし時計!? 起き上がりこぼしの原理で揺れる 目覚まし時計。Webを利用したイ ンターフェースによって、使い手 の毎朝の動きをモニターする事が 出来る。イタリアはフィレンツェ のFablabの企画として生まれる。
「上昇」 外灯のデザイン。巨匠アントニ オ・ガウディのサグラダファミリ ア内にある柱からインスピレーシ ョンを受ける。徐々に育っていく 植物に見られる、幾何学模様を通 して、空に向かってそびえる姿を 強調。
「風と自転車」 何処へでも持ち運べる折り畳み式 自転車。海辺等、風の強い場所な ら、タイヤ部分のプロペラを回さ せ、携帯電話やパソコンを充電す る事も出来る。
「TRON」 自宅でくつろぐ時にあると嬉しい 揺り椅子。一度色を塗った木材に ヤスリをかけて、ヴィンテージの 味を出す。縁の部分はお好みの色 でアクセントを付けて。タイトル はグラフィックのセンスが光る、 映画TORONから。
「もう一つ席を作って!」 一石二鳥の椅子。友達を家に招い た時、座る場所がなければ、さっ とベンチ使用に変身。ありそうで なかったアイデア。
「ご機嫌なお買い物カート」 重たい荷物を運ぶ時に便利なお買 い物カート。但し、部屋の中で場 所をとる存在でもある。らせん状 のワイヤーを利用して、コンパク トに折り畳む事が出来る。
「YOGA」 長時間のデスクワークを快適にす るオフィス用椅子。仕事中に疲れ たら、椅子のカーブに腕をかけて ストレッチング。
「波」 食卓を華やかにするワイングラ ス。波打つデザインは、ワインを 空気に触れさせて、香りを最大限 に引き出させる。
「CADデザインの挑戦」 イタリアの生活に欠かせない、朝 のコーヒー。モカを使って、家で も美味しい一杯を。実際デザイン をしてみると、その構造の奥深さ に驚く。
「光る彫刻」 折り紙で作る、12角形。少し大き めのサイズで、中に電球を入れた ら、素敵な照明の出来上がり。パ ッケージも工夫して作ってみる。
「 Ready-Made 」 身の回りに既に有る物で、別の作 品を作る。ソファの横に置くラン プが欲しい!ペットボトルや、余 ったシリコン素材等、捨てられる のを待っていた物達に息吹を与え る。
M
aki Tanabe_1975年東京生まれ。 生まれて初めて過ごしたイタリアの 夏。すっかり魅了され、ルネッサンス 発祥の地、花の都フィレンツェに滞 在。店員やガイドとして働きながら、 自分のやりたい事を模索していた。プ ロダクトデザイナーになりたい、そ の願いを叶えるべく、イタリア人学生 に混じって、工業デザインの学校に 入学、朝から晩まで課題に追われる日 々を過ごす。物理、幾何学から、ビデ オ作り、一見デザインとは無縁の課題 もこなしながら、様々なアプローチ方 法、作品の見せ方等、幅広く学ぶ。卒 業作品では、インターラクティブな照 明器具を製作。最近はまっているも の、3Dプリンターを使ったアクセサ リー、雑貨作り。小さなアイデアを形 にする、デザインの力を限りなく信じ ている。