日本大学明誠高等学校創設50周年記念誌

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創設50周年記念誌

2010

The 50th anniversary foundation memorial book

校 訓

至誠

努力

調和

校 章

校章の紋様は、桜の若葉十字を台として桜花を浮かし、日本大学 の校章との関連を表し、建学の精神を象徴している。 この校章の原型は日本大学予科の校章で、大学予科制度の廃止 と共に各付属高等学校・中学校に受け継がれたものである。

日本大学明誠高等学校 創設50周年記念誌

Nihon University Meisei Senior High School


目 次

Contents

巻頭言

Foreword

ごあいさつ 日本大学明誠高等学校校長 大山矩行 …………………………………………………………004 半世紀の教育実績を踏まえて 新たな発展へ 日本大学総長 酒井健夫 …………………………………005 明誠高等学校創設50周年記念誌 祝辞 日本大学理事長 田中英壽 …………………………………………006 校 歌 ………………………………………………………………………………………………………………007 歴代校長 ……………………………………………………………………………………………………………008 第 1 章 祝 辞

Chapter 1

日本大学明誠高等学校創設50周年を祝して 山梨県知事 横内正明 …………………………………………010 日本大学明誠高等学校創設50周年を祝して 上野原市長 江口英雄 …………………………………………011 祝 辞 山梨県私立中学高等学校連合会会長 山田紀彦 ……………………………………………………012 50周年を迎えて 日本大学明誠高等学校後援会会長 小俣幸市 ……………………………………………013 祝 辞 日本大学明誠高等学校同窓会会長 八木一雄 ………………………………………………………014 第 2 章 あの日、あのとき

Chapter 2

創設50年を祝して 前校長 前田勝幸 …………………………………………………………………………016 日本大学明誠高等学校創設50周年を祝って 元校長(第10代) 水田信道 …………………………………016 教頭時代の思い出 元教頭 坂野 忍 …………………………………………………………………………017 創設50周年を迎えて 前事務長 岡田康三 ……………………………………………………………………017 創設50周年を祝う 元事務長 森 晃道 ………………………………………………………………………018 益々のご発展を! 前経理長 竹内雅博 ………………………………………………………………………018 あの日あのとき 元経理長 栗原泰郷 …………………………………………………………………………019 向後も揺るぎない隆盛を! 元教諭 鈴木信道 ………………………………………………………………019 創設50周年記念によせて 元教諭 黒部尊之 …………………………………………………………………020 創設50年を祝して 前後援会会長 小澤 勉 …………………………………………………………………020 歩み続けて半世紀 更なる飛躍 元後援会会長 髙橋政雄 …………………………………………………021 明誠への思い出 元後援会会長 笠原達夫 ………………………………………………………………………021 50周年を祝し、更なる躍進を 前同窓会会長 力石 修 ……………………………………………………022 懐かしき創設当時の思い出 初代同窓会会長 須藤 誠 ……………………………………………………022 第 3 章 日大明誠 50年の足跡

Chapter 3

昭和35年〜昭和40年 ………………………………………………………………………………………………024 昭和41年〜昭和45年 ………………………………………………………………………………………………030 昭和46年〜昭和50年 ………………………………………………………………………………………………035 昭和51年〜昭和55年 ………………………………………………………………………………………………040 昭和56年〜昭和60年 ………………………………………………………………………………………………042 昭和61年〜平成 3 年 ………………………………………………………………………………………………045 平成 4 年〜平成 8 年 ………………………………………………………………………………………………048 平成 9 年〜平成13年 ………………………………………………………………………………………………053 平成14年〜平成18年 ………………………………………………………………………………………………058 平成19年〜現 在 ………………………………………………………………………………………………064


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第 4 章 現在の教職員

Chapter 4

執行部 ………………………………………………………………………………………………………………068 国語科/地歴公民科…………………………………………………………………………………………………069 数学科・情報科/理科 ………………………………………………………………………………………………070 保健体育科/芸術科 ………………………………………………………………………………………………071 英語科/家庭科 ……………………………………………………………………………………………………072 事務室/現在の教職員………………………………………………………………………………………………073 第 5 章 研究紀要

Chapter 5

研究紀要 ……………………………………………………………………………………………………………076 第 6 章 刊行物

Chapter 6

刊行物 ………………………………………………………………………………………………………………086 第 7 章 海外研修

Chapter 7

海外研修 ……………………………………………………………………………………………………………090 第 8 章 語学研修

Chapter 8

語学研修 ……………………………………………………………………………………………………………094 第 9 章 生徒会活動

Chapter 9

生徒会活動 …………………………………………………………………………………………………………098 第10章 1年間の行事

Chapter 10

1年間の行事…………………………………………………………………………………………………………106 第11章 芸術鑑賞教室

Chapter 11

芸術鑑賞教室…………………………………………………………………………………………………………112 第12章 壁 画

Chapter 12

壁 画 ………………………………………………………………………………………………………………116 第13章 資 料

Chapter 13

校務組織図 …………………………………………………………………………………………………………122 卒業生徒数の変遷 …………………………………………………………………………………………………123 第14章 沿 革

Chapter 14

沿 革 ………………………………………………………………………………………………………………126 編集後記 ……………………………………………………………………………………………………………127


巻頭言

Foreword

ごあいさつ

校 長 大 山 矩 行

日本大学明誠高等学校創設50周年を教職員、生徒、保護者、卒業生の皆さんと共に迎える ことができましたことは、この上ない喜びです。 本校は日本大学創立70周年記念行事の一環として、かねてより上野原の町の人達から付 属高校の誘致を願う熱い思いが実を結び創設されました。初代校長は我が国の民法学の権威 者で、第5代日本大学総長永田菊四郎法学博士です。自主創造の気風を養い、広く知識を世界 に求めて心身共に健全な人を育成するのを主旨とした日本大学の建学の精神のもと、さらに 先生は日本精神を明き、浄き、直き、誠の心とされました。そこから校名を「明誠」とされまし た。校訓「至誠、努力、調和」は先生の教えの基調となすもので、歴代の校長、教職員、そして生 徒に受け継がれ今日に至っております。社会に出てもその教えを実践している卒業生は約2 万人にわたり、各界各分野で活躍しています。 季節ごとに移り変わる自然の営みを観ながら生徒たちは学校生活を送っています。この美 しい自然環境の中で友と共有する時間は、人間形成に大きな影響を与え、豊かな人間性の育 成に大きな力となっています。厳しい冬を超え、花を咲かせ、実を結ぶように成長して欲しい と、永田先生が植樹された梅は毎年きれいな花をさかせそして実をつけ通学路を利用する人 達に和らぎを与えています。 創設以来50年の歩みには、先人達の英知がちりばめられています。将来を担う生徒達が、 幾多の苦難を乗り越え脈々と受け継いで来られた先輩達の想いをしっかり胸に秘め、さらに 飛躍することを確信しております。 創設期から今日まで、地元や本学関係の方々はもとよりあらゆる方面の多くの方々から限 りないご協力、ご支援を頂いております。本校によせて下さるこの深い愛情にあらためて感 謝申し上げます。少子高齢化の時代、政権交代後も世界経済の不安定の中にあり、先の見えな い厳しい時代を迎えております。山田顕義先生が日本法律学校としてスタートした日本大学 は昨年創立120周年を迎え卒業生は101万人を超え、この厳しい時代にあってもあらゆる分 野で高い評価を受けています。日本大学と高校との連携をさらに強化し、たくましく優秀な 生徒の育成をめざしていきます。この50周年を機にしっかりと未来を見据え、さらに夢をい だきつつ明日への一歩を踏み出していきます。

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半世紀の教育実績を踏まえて 新たな発展へ

日本大学総長 酒 井 健 夫

日本大学明誠高等学校は、 本年4月に創設50周年を迎えました。 半世紀にわたる教育の歴史は、 指導に当たってこ られた教職員の皆さん、 生徒と保護者の皆さん、 卒業生の皆さん、 さらに地域の皆さんが一体となって歩んでこられた 成果であります。 多くの関係者の皆さんに、 これまでのご尽力とご支援に御礼を申し上げるとともに、 本校における半 世紀にわたる教育実績に敬意を表し、 心からお祝いを申し上げます。 明誠高校は、 地元からの強い設置の要請を受けて、 日本大学70周年記念事業の一環として山梨県の上野原町に昭 和35年4月に創設されました。 本校は、 日本大学の正付属高校であることから、 設置時から注目され、 しかもその期 待を裏切らず、 大学進学や部活動の成果に輝かしい実績を残してきました。 また、 本校の卒業生は1万9千名を超え て、 各分野で活躍するなど本校での教育が社会で大きな役割を果たしています。 しかし一時期は、 東京近郊という立地条件に加え、 急速に進んだ少子化により生徒数の確保に課題が生じるように なりました。 そうした中で本校の教職員や卒業生の皆さんが一体となり、 これらの課題の解決にあたり、 様々な教育改 革や広報活動を積極的に行い、 現在、 正付属高校として役割を果たしています。 特に、 本校では、 生徒一人ひとりの進学希望に合わせて学習ができるカリキュラムを編成し、 生徒個々の能力や可能 性を十分引き出させるように、 補習や合宿セミナーを行っています。 また、 芸術鑑賞教室やオーストラリア修学旅行な どの学校行事を通し、 個性を大切に、 情操を育てる教育にも力を注いでいます。 さらに、 明誠高校を取り巻く自然環境 は豊かで、 都会の高校では望めない四季の移り変わりを肌で感じることができます。 その中で過ごす3年間は、 感性を 磨き、 豊かな心と創造力、 たくましい身体を培うことに最適であります。 明誠高校のブログ等で在校生やそのご父母の声を拝見しますと、 本校を志望する理由の中で最も多いのは、 日本大 学の正付属高校であり、 過度の受験勉強を行うことによって生じる弊害がなく、 日本大学に進学出来るということに あります。 いうならば、 生徒やご父母の皆さんが日本大学を第一の進路先として捉え、 評価していることであり、 まさ に本学法人が設置した付属高校の本来的姿であります。 しかも、 本校の平成21年度の卒業生の進路は、 日本大学への 進学率が64%、 他の大学を含めた大学進学率が86%、 さらに短大、 専門学校並びに各種学校を含めた現役での進学 率は95%以上に達します。 この数値は、 先生方の熱心な教育指導と生徒の皆さんの強い進学希望が一体となった結 果であり、 本校の教育指導を高く評価するとともに、 それに応える生徒の皆さんの努力に敬意を表します。 日本大学明誠高校と日本大学は、 これまで以上に連携を強化し、 日本大学人の育成に当たりたいと望むものです。 創 設50周年を迎えた明誠高等学校では、 その記念の一つとして、 制服が新しくなりました。 生徒の皆さんが新たな気持 ちで勉学に励まれることを望むものであります。 本校の目指す学校像は、 自己点検評価報告書に記載されているように、 「日本大学の建学の精神に則り、 明き、 浄き、 直き、 誠の心をもつ、 徳性豊かな人格の完成に努める。 知性を高め、 学問への情熱を養い、 個性に応じた能力を最大限ま で進展させ、 自主性を確立し、 相互の信頼と敬愛とにより、 協同調和の精神を養い、 社会の良き一員たる人材を養成す る学校を目指す」 とあり、 この実践により、 本校が今後益々発展することをお祈りいたします。

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巻頭言

Foreword

明誠高等学校創設50周年記念誌 祝 辞

日本大学理事長 田 中 英 壽

日本大学明誠高等学校は、昭和35年4月、日本大学の付属高等学校として山梨県北都留郡上野原町に創 設され、本年、記念すべき創設50周年を迎えることとなりました。50周年という節目に記念誌が刊行され ますことは大変喜ばしく、心より御祝い申し上げます。また、地域社会の皆様、歴代校長、教頭をはじめとする 教職員の皆様、2万人近い卒業生の皆様に支えられて今日がありますことを、厚く御礼申し上げます。 明誠高等学校の初代校長であり、第5代日本大学総長を務められた永田菊四郎法学博士は、日本精神は、明 き、浄き、直き、誠の心にこそあると説かれ、校名を「明誠」とされました。また、日本大学の付属高校として、 「建学の精神」に則り、創設以来、心身ともに健全で、やがて社会に貢献できる文化人の育成に尽力し、その教 育の成果は、長い歴史とともに卒業生や在校生に脈々と受け継がれております。 四季折々に変化する上野原の自然は大変美しく、この恵まれた自然環境のなかで、多感な青春時代を過ご すことは、都会では得がたい素晴らしい経験となり、豊かな創造性溢れる感性を持った人材の育成にも繋が ります。伸び伸びとした環境で、感性豊かな個性を育成できることも、大きな特徴といえましょう。 グローバル化が急速に進み、社会全体が混沌とした様相を呈する今日、日本精神に基づく、誠実な心の有り 様が、教育に携わるものとしてますます重要となると考えております。当校の校訓に掲げた「至誠」 「努力」 「調 和」は、まさに現代に生きる若者たちが、人としての基本に立ち返り、人格の修養に必要な要素そのものであ ると考えます。 社会がどのような状況下にあろうとも、常に認められ、高く評価されるのは、英知にあふれ、常に高い理想 を持って最善の努力を尽くす人材です。たゆまぬ努力を続けて行くには、強い精神力とともにスポーツによっ て鍛えられる体力も必要です。豊かな自然のなかでともに学生時代を過ごすことは、学生たちの間にゆるぎ ない強い絆を育み、それが人として成長して行くための確かな礎となるはずです。 現代は、とかく人と人との繋がりが希薄な時代といわれております。しかし、成長過程において、家族や先 生、友達や地域の皆様といった人と人との繋がりを通して学ぶことは、何ものにも代えがたく、この複雑な世 の中を生き抜いていくためには必要不可欠な要素です。生徒一人ひとりが、大きく成長し、社会に貢献できる ような人となるためには、深い教養と、健やかでさわやかな、思いやりにあふれる心を学生生活の中で育んで いただきたいと願っております。 教職員の皆様には、教育に携わるものの誇りとして、常に高い志を持ち、それを維持する努力を続けていた だきながら、この困難な時代を意欲的に乗り越え、ますます研鑽されご活躍されますことを祈念いたします。 そして、日本大学明誠高等学校を支えていただいております地域の皆様方におかれましては、引き続きご 指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げますとともに、心より感謝を申し上げたいと存じます。

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校 歌

朝日に映えてそそり立つ 富嶽の姿さながらに きよ

浄く正しく明らけく ま こ と

至誠の道を貫かん えいたん

われ詠嘆の声あげて 明誠 われらが母校 明誠 われらが母校

山紫に水清く 生気はここに溢れつつ

ちか

高き理想を胸にして ふ た う

不撓の努力誓ひたる まゆすが

見よ健児らが眉清し 明誠 われらが母校 明誠 われらが母校

ほのほ

の色に雲湧けば

胸に希望の火ぞ燃ゆる

うそ ぶ

緑の丘に吟誦けば

を し へ

調和の啓示新たなり

せいしゅん ふ

ああ意気高き青春譜

明誠 われらが母校

明誠 われらが母校

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2010 創設50周年記念誌 A school song

校 歌 森脇一夫 作詞 岩河三郎 作曲


歴代校長

Successive principals

初代 永

田菊四郎

第2代 津

昭和35年4月〜昭和40年3月

第4代 森

本一

第8代 青

木清相

昭和48年2月〜昭和53年9月

昭和64年(平成元年)1月〜平成4年1月

第5代 保

坂正道

第9代 石

田壽文

昭和53年10月〜昭和60年7月

平成4年1月〜平成6年3月

第12代 前

田勝幸

平成14年4月〜平成19年3月

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田俊文

第3代 大

昭和40年4月〜昭和46年5月

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第6代 太

場 董

昭和46年6月〜昭和48年1月

田 稔

昭和60年8月〜昭和62年4月

第10代 水

田信道

第13代 大

山矩行

平成6年4月〜平成8年3月

平成19年4月〜

第7代 鷹

取 稠

昭和62年5月〜昭和64年(平成元年)1月

第11代 水

越志篤

平成8年4月〜平成14年3月


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祝 辞

Congratulatory address

Chapter 1 Nihon University Meisei Senior High School

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祝 辞

Congratulatory address

日本大学明誠高等学校 創設50周年を祝して

山梨県知事 横 内 正 明

日本大学明誠高等学校が創設50周年を迎えられましたことに対しまして、心よりお祝い を申し上げます。 貴校は、昭和35年4月、日本精神に基づいた建学精神の下、世界的な視野と進取の精神で 我が国の大学界をリードする、日本大学の付属高等学校として創立され、以来、50年の長き にわたり本県東部地域における高校教育の中核機関の一つとして、恵まれた自然環境の中 で、勉学・スポーツともに、数々の実り多き成果を上げてこられました。 顧みますと、この50年間、我が国の社会・経済は大きく変化してきたところですが、近年、 その変化はますます勢いを増しております。 先端技術の飛躍的な進歩や、産業、経済から文化にまで及ぶグローバリゼーション化が社 会のあり方にも大きな変革をもたらす一方、少子高齢化や人間関係の希薄化は、先行き不透 明な厳しい時代の到来を告げているように思えます。そのような中にあって、貴校において は、 「至誠・努力・調和」の校訓の下、校名の由来ともなった「明き、浄き、直き、誠の心」による教 育が、創立以来脈々と受け継がれるとともに、社会の変化に対応した新たな教育課題にも先 進的に取り組まれ、日本人としての主体性を認識した、 「自主創造」の気風に満ちた人材の育 成に努めてこられました。 まなびやを巣立った1万9千人を超える卒業生の皆様は、各界で活躍され、本県の産業・文 化の発展にも大きく貢献していただいております。 これからも、50年の歴史と伝統の上に立たれまして、本県高校教育の充実と発展に一層 御貢献いただけますことを、県民を代表いたしまして御期待申し上げます。 最後に、創設50周年を迎えられました貴校の更なる御発展を祈念いたしましてお祝いの 言葉とさせていただきます。

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日本大学明誠高等学校 創設50周年を祝して

上野原市長 江 口 英 雄

日本大学明誠高等学校創設50周年、誠におめでとうございます。上野原市を代表し、心か らお祝いを申し上げます。 本校は、昭和35年4月に、上野原市に待望の初の高等学校として、自然豊かな桂川河岸段丘 の上の当地に誕生いたしました。当時、上野原市民の熱い思いと強い要望のもと、本校の誘致 がなされたと伺っており、日本大学関係者の皆様方をはじめとします先人のご苦労・ご努力 にあらためて敬意と感謝を申し上げるものであります。 創設50周年にあたり、あらためて明誠高等学校という校名を見てみますと、 「明誠」の「明」 という字は、明るいという字で、その名のもとに、本校は、堅実で明るい校風を築いてきまし た。また、 「明」という字は、明らかとも読み文化や科学、その他の知識や技能をひとつひとつ 明らかにしていくという意味が込められていると思います。 さらに、 「誠」という字は、 「まこと」、 「まごころ」の意をもち、真実を真正面から対面する正々 堂々の気概を養うこと、そして、人に対しては常に温かなまごころを忘れない人格を築くこ とが、この語に潜む教えだと思います。 この校名は、本校創設当時、多くの関係者が考えぬいた末に決定したと思います。以来、真 理の光り輝くこの校名のもと、半世紀・50年の歴史の中で、歴代の先生方と生徒の皆さん方 が、さらに揺るぎない校風、伝統を今日まで築き上げ、すでに卒業生も1万9千余名を数え、各 界で多くの方がご活躍されているところであります。 これまでの歴史と伝統を礎に、今後も、この上野原を学び舎とし、さらに多くの若者が巣 立っていくことを大いに期待してやみません。 結びになりますが、どうか、大山校長先生をはじめ関係各位におかれましては、創設50周 年を契機とし、ますます校運の隆盛に全校一致の努力を傾倒され、さらに、幅広く社会の進展 に寄与されますように祈念いたしまして、お祝いのことばといたします。

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祝 辞

Congratulatory address

祝 辞

山梨県私立中学高等学校連合会会長 山 田 紀 彦

日本大学明誠高等学校創設50周年おめでとうございます。山梨県私立中学高等学校連合 会を代表いたしまして一言お祝いのご挨拶を申し上げます。 本校は自然豊かな上野原の現在地において、昭和35年4月、日本大学創立70周年記念事業 の一環として創設されて以来、日本大学正付属高校として高大一貫教育に努められ、時代の 要請や地域の期待を担いながら、揺るぎない伝統と校風を培ってこられました。 創設時より、日本大学の建学の精神に則った「明き、浄き、直き、誠の心」は、半世紀に渡り 脈々と受け継がれ、徳性豊かな心と創造力・向上心を育成し協同調和の精神を養ってまいり ました。これまでに巣立った卒業生は1万9千余名を数え、県内外の各界・各方面にて立派に 活躍をされております。 在校生の皆さんにおかれましても、この伝統ある日本大学明誠高等学校という学びの場 で、友・先生方との出会いや数々の経験を通して、将来に繋がる最大の知恵を学んでおりま す。また、日本大学を始めとする難関大学への高い進学率や部活動における目覚ましい活躍 など、伝統と校風を尊重する中で素晴らしい成果を上げております。この記念すべき節目に 立ち会えることを誇りとし、決意を新たにした皆さんの、未来に向けてのさらなる前進を期 待しております。 さて、今日の我が国の社会状況は、進む少子・高齢化や長期化する経済不況など今まで経験 したことのない急激な変化の中にあり、生徒数の激減・未来ある若者の就労難など多くの教 育的・社会的問題をはらんでおります。私学にとって厳しい時代でありますが、私たちは幾多 の困難を克服してきた過去の教訓に学び、激変する社会情勢の中にあっても「自ら主体的に 対応できる逞しい人間の育成」に力を注いでいかねばなりません。時代の要求に応え、地域社 会に貢献できる人材育成のために、従来以上に熱き思いをもった教育活動が営まれますこと を切に願っております。 創設50周年のこの機は、さらに飛躍する節目の時でもあります。日本大学明誠高等学校が、 今後とも前途有意な若者を育みながら、大いに邁進されることを祈念し、お祝いのご挨拶と いたします。

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50周年を迎えて

日本大学明誠高等学校後援会会長 小 俣 幸 市

創設50周年を迎えられた栄ある本校の記念誌に若輩の私がご挨拶出来ます栄誉を大変誇 りに存じます。 上野原の小高い丘に、どこからも見栄えする建物がきわだって出来上がり日本大学明誠高 等学校として開校されてから半世紀が経過しました。 近年では県下はもとより近隣の東京、神奈川の地より入学生が集中しております。ここま で至るには歴代の校長先生をはじめ先生方、事務職員の方々、そして後援会、同窓会の皆様方 の並々ならぬご努力、御尽力の賜ものと心から敬意を表すものでございます。 今の社会情勢は生活して行く面では十分すぎる環境でありますが、その反面では、心の擦 れ違い、会話下手などから起こる家族や友人などとのトラブル、これをきっかけに虐待、犯罪 へと後を絶たない世相に青少年の成長への不安は隠せません。そんな中本校への登校時には 校長先生をはじめ先生方が一堂に会して生徒ひとりひとりの目を見ながら「おはよう!」、 「大丈夫か?」など毎朝顔色、服装、又健康状態などをキャッチしてくれる心を持って校門で 迎えてくれる様子に感謝と感動の熱い思いが沁みております。 私も明誠に入学させていただき、父親が後援会でお世話になり、その後妹二人が入学して、 そして今息子が卒業して娘がお世話になっております、とても縁のある母校であります。 「生まれてよかった」、 「学校が楽しい」、 「家族が好き」と素直に思える生活環境を大切に守 るべく後援会会長として微力ながら任期を務めさせていただきたいと思います。 本校の益々のご発展を心よりご祈念を申し上げます。

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祝 辞

Congratulatory address

祝 辞

日本大学明誠高等学校同窓会会長 八 木 一 雄

本年ここに、本校が50周年を迎え、記念の式典や記念誌の発刊がなされましたことは誠に 喜ばしく、意義深いことであります。過ぎ去った在学時の情景や校歌に深い思いを馳せなが ら同窓会会長として一言お慶びを申し上げます。 顧みますと、遠く昭和35年に日本大学創立70周年事業の一つとして、 「日本大学明誠高等 学校」が産声をあげて以来、実に50年の星霜を重ねてまいりました。 開校時初代校長としてお迎えいたしました日本大学第5代総長・永田菊四郎先生は、日本 精神を「明き浄き直き誠の心」とされ、本校の校名を「明誠」と命名されました。以後「誠の心」 による教育は、生徒を信頼し愛し続けた歴代の校長先生や教職員に脈々と受け継がれてお り、この精神が変革する時代の中で曲折を経ながらも、今日の気高き校風を揺るぎないもの とした礎となっております。半世紀にわたり歴史と伝統を培う中、本校に課せられた使命の 大きさと責任の重さを十分に認識して、 「地域に根ざし世界に羽ばたける」調和のとれた人材 を育成し、これまでに1万9千余名の有為な逸材を各界に輩出してまいりました。 これからも社会の様々な分野で卓越したリーダーとして活躍できる人材を輩出し続けて いくことこそが、本校に対する社会の要請であり責務であると思います。培われた伝統と至 誠の精神を継承することによって、その負託には十分応え得るものと確信し、益々の発展を 願っております。 私たち同窓会も母校の発展に寄与することに誇りを持ち、今後も会員一同惜しみなく尽力 してまいる所存でおります。 末尾になりましたが、長きにわたりご支援とご協力を賜りました日本大学、山梨県、上野原 市をはじめ関係の市町村、そしていつも陰で支えていただいている地域の皆様に、衷心より 幾重にも御礼申し上げまして、日本大学明誠高等学校50周年の祝辞といたします。

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あの日、あのとき

Memories

Chapter 2 Nihon University Meisei Senior High School

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あの日、あのとき

Memories

創設50周年を祝して

前校長 前 田 勝 幸

日本大学明誠高等学校が創設50周年を迎えられますことを、心からお祝い申し上げます。教育目標に『誠 の心を持ち、徳性豊な人格の完成に努め、知性を高め、個性に応じた能力を進展させ、自主性を確立し、信頼と 敬愛により協同調和の精神を養い社会の良き一員たる人材を養成する』と謳われています。創設以来50年間 の実践はまさしくこの目標の実現に向けてのものであります。 教育内容においては、山梨県内高校に先駆けて、学力向上のための特進コースの実施、海外修学旅行、性教 育講座等を実現しています。 生徒の個性や特徴を大きく伸ばすための様々な活動を実践し、これまでに数多くの素晴らしい卒業生を送 り出してこられました。これも偏に歴代の校長先生をはじめ教職員の方方のご努力と、歴代の後援会の会長 様、各役員様、ご家族の皆様方の変わらぬご協力の賜物であると心から敬意を表す次第であります。 明誠高校が、半世紀にわたり築いてこられた素晴らしい伝統と実績を生かしながら、さらに大きく飛躍さ れますことを祈念致しますとともに、新しい時代を創造する生徒を今後も育んで頂けることを心から期待し ています。

日本大学明誠高等学校 創設50周年を祝って 元校長(第10代) 水 田 信 道

私がもっとも尊敬している初代校長永田菊四郎先生を偲びながら心からのお祝いを申し上げます。先生の 教え精神は校訓として脈々と受けつがれ今日に至っていることは非常に喜ばしいことです。 私が箱根駅伝のコーチをしていた若い頃のことです。陸上部の合宿所に朝早く泥によごれた作業服を着た 眼のするどい白髪の老人が両手に白菜や大根をいっぱいに下げ「釜本君はいるか」と監督を呼ばれた。朝掃除 の部員が不審者と思い竹箒を振り上げ「出て行け」と怒鳴りつけました。するとおもむろに名刺を出し「わし はこう言う者だ、顔ぐらい覚えてくれ」とやさしく笑いながら申されました。部員は驚きの余り座りこんでし まいました。すると「君は合宿所をよく見守っている、そうして朝早くから綺麗に掃除している、ありがとう。 この野菜は蓼科の別荘でとれたものだ。選手諸君で食べてくれ」と手渡され監督が走って来た時は車の後姿 でした。この崇高な精神の持ち主である先生の設立された学校に勤務できたことは一生の幸せでした。 卒業式に梅花芳しく、入学式には桜花爛漫・富士の秀峰を仰ぎ、松風に鶯の声を愛で、朝に夕べに先生の胸 像を拝した素晴らしい我が明誠にさらなる飛躍と充実の道を邁進されることを衷心より祈念し創設50年の 御祝いといたします。

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教頭時代の思い出

元教頭 坂 野 忍

日本大学明誠高等学校創設50周年おめでとうございます。 私は同僚校の鶴ヶ丘より平成11(1999)年教頭として赴任し、在任期間は4ヵ年余り貴重な経験をさせて いただき心から感謝しております。在職当初の主な仕事は平成10年の裏山の崩落災害の残務整理、足掛け3 年にわたる将来計画検討委員会(学校改革)、平成12年に執り行われた創設40周年記念式典事業準備などで、 特に将来検討委員会では教職員一丸となって放課後遅くまで会議に没頭しました。このような多忙な毎日で ありましたが、まがりなりにも任務を果たせましたのは先生方をはじめ周辺諸氏のあたたかい励ましと協力 があったからに他なりません。在任から10年、時の経つのは本当に早いもので隔世の感があります。 学校の四季折々の景観も好きなところであり、近くに山・川・街があることは大変恵まれた環境にありま す。校舎から富士山や丹沢山系を仰ぎ、そして近くを相模川が流れていました。上野原の街を横にそれ、緩や かな明誠坂を上ると緑豊かな丘の上にキャンパスのシンボル円形管理・図書館棟が目に入る。正門からアプ ローチの両サイドの梅の木は初代校長永田菊四郎先生が学問の木として植樹したもので春にはかぐわしい 香りを放していました。今、こうしてペンを走らせていますと懐かしい思い出が胸をよぎります。いろんな面 で意味深い日々を過ごさせていただくことができました。これからも先生方のご活躍と、明誠高校がさらに 充実し100周年をめざして発展されますよう心より祈念いたします。

創設50周年を迎えて

前事務長 岡 田 康 三

ここに、創設50周年を迎え、関係各位の皆々様に、心より御祝い申し上げます。 日本大学創立70周年記念事業の一環として、昭和35年に開校、その前年11月、日本大学会頭古田重二良先 生が御来町の旨、上野原町史に記されています。初代校長永田菊四郎先生に始まり、第13代校長大山矩行先 生に至る、50年という校史の中で、幾多の試練を乗り越え、今日あるのも日本大学の付属高等学校にあると いっても言い過ぎではないでしょう。しかしながら、その礎となっているのは、他ならぬ、上野原市を始め、素 朴な地元の多くの方々、また、約2万人に達する先輩校友諸氏の篤い御支援があったからだと思います。 他の付属校にない、恵まれた自然環境と、手厚い後援会組織に守られ、その中で、愛情ある教育陣の教育を 受け、見事に成長し巣立っていく生徒に接したとき、まさに創設者の付属高校への熱意が伺われます。 約3年という赴任ではありましたが、ここで勤めさせていただいたことは、すばらしい想い出となってお ります。 すべてに感謝し、御祝いの言葉とさせていただきます。 末尾に、未来永劫の御発展を御祈念申し上げます。

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あの日、あのとき

Memories

創設50周年を祝う

元事務長 森 晃 道 日本大学人事部長

創設50周年を迎えられ、誠におめでとうございます。 思えばちょうど10年前、創設40周年を迎えた年末に、事務長として着任し4年間在籍しました。その時感じ たのは、上野原台地の最上部にあり、周囲は緑に囲まれ、眼下には上野原市街地、遠くには丹沢山系、さらに南 西を仰ぎ見れば霊峰富士、まさに理想の学舎の地であるということです。しかしながら、生徒が通学するには 遠く、併せて就学生徒激減の時代に押し流されそうな状況にありました。 そのような状況にありながら、関係者各位の御支援・御協力を賜り、また教職員も一丸となり努力した結 果、ここ数年で入学生徒数の充実、また日本大学への高い進学率など目を見張るものがあります。今後はこの 状態を継続維持していくことが肝要であり、さらなる努力が必要になるかと思います。 現在、市ヶ谷にある本部に在籍しておりますが、常に西方の彼方にある明誠高校へ心を傾け、今後のさらな る発展を祈念するところであります。

益々のご発展を!

前経理長 竹 内 雅 博

創設50周年、まことにおめでとうございます。 思えば、少子化が叫ばれた中、日本大学本部の命により貴校に赴任しその職責を果たすべく邁進しました が、その6年間の忙しさは、私にとりましてむしろ充実そのものでした。教職員一体体制を強く意識し、教員 室に出かけては先生方と意思の疎通を図ったものでした。 私の人生において、貴校はかけがえのない素晴らしい思い出の地です。 異動の際、去り難かった貴校に対する思いは深く、インターネット等を介して今もその発展ぶりを垣間見 ているのですが、半世紀に及ぶその歴史は、このところ社会問題となっている少子化などどこ吹く風のごと き充実ぶりで、欣快に堪えません。 今年度も340余名の新入生を加え、全学年1,000名に達せんとする生徒数と有名大学への進学は、貴校の着 実な歩みの証です。 今後とも、校長先生をはじめ諸先生方と生徒の皆さんが一致・協力の上、自信をもって歩んでください。そ して、貴校が益々発展されるよう切に期待しております。

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創設50周年記念誌

2010

The 50th anniversary foundation memorial book

あの日あのとき

元経理長 栗 原 泰 郷

日本大学明誠高等学校創設50周年大慶に存じます。 私が経理長として在職していた平成12年は創設40周年でした。 それから10年の歳月は教職員の皆様方の並々ならぬ努力があって創設50周年をお迎えになり敬意を表します。 日大明誠高校は山梨県上野原市の山あいにあり交通の不便さはありますが、自然豊かで梅の花、桜の花、桃の 花、緑の山々、紅葉等季節の節目が有り私にとって忘れられない勤務地でした。 当時の日大明誠高校は生徒数900名位ですが、教員48名が在籍して平均年齢が50才を超え、人件費依存率が 高く消費収支比率は110% 近くになっておりました。執行部会及び教職員会議では高校存亡の会議が何回も行わ れ、私も残酷な意見を出しましたが正直なところ50周年まで続けられるのかと思っておりました。しかし歴代の 執行部及び教職員の皆様方が生徒の確保と教員数の調整に大変な努力を重ねて来られ、本日晴れて創設50周 年を達成されました。今後60周年、70周年そして100周年に向けての出発の年になる事と確信致します。 日本大学明誠高等学校の益々のご発展と教職員の皆様のご健勝を祈念申し上げます。

向後も揺るぎない隆盛を!

元教諭 鈴 木 信 道

創設50周年まことにおめでとうございます。 平成20年3月、わが人生そのものとも言える日大明誠での43年間の勤務を終えた私は、今、趣味の世界に どっぷりと浸っています。 長い年月を日大明誠で過ごした私には溢れるほどの思い出があります。が、最も印象深く感動的だったの は、定年1年前の卒業式の日、最後の教室で、卒業生一同から“42年間どうもお疲れ様!”という言葉とともに、 勤務年数にあたる42本の花束を贈られたことです。 感涙に咽みました…。様々な思い出が走馬灯のように脳裏をかけ巡りました…。 教職員の熱意と、純心で様々な可能性を持つ生徒を主体として世の荒波を潜りぬけ“創設50年に到達”の日 大明誠が、向後も揺るぎない隆盛を極められるよう心より祈念しております。 創設後半世紀経し明誠の いやさか

揺るぐことなき弥栄祈る!!

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あの日、あのとき

Memories

創設50周年記念によせて

元教諭 黒 部 尊 之

創設50周年記念おめでとうございます。 半世紀に渡る歴史に、輝ける伝統を着々と刻んでいる明誠高校。日本大学の建学の精神を根底とし、知育・ 徳育・体育の教育理念を目標に、日々研鑽を積んでいる優秀な教職員による先進の実践教育は、付属校という 強みに加えて、県内のどの高校にも優るとも劣らない特色を有しています。また数ある同僚付属校の中にお いても、各分野で着実に躍進しています。やがては付属の雄として、燦然と輝く高校となることを期待してい ます。 私も元教諭として多くの生徒と接し、高校生気質を学びましたが、卒業生を送別する時のあの感慨無量の 情こそ3年間の総括であり、高校教育の原点であると思います。決して忘却し得ない心の糧の一つです。明誠 高校は生徒も教職員も最高です。在職中に受けた温情に対して深く感謝すると共に、50周年を契機に貴校の 更なる発展を祈念してご挨拶といたします。

創設50周年を祝して

前後援会会長 小 澤 勉

我が母校、日本大学明誠高等学校の50周年心よりお喜び申し上げます。 昭和56年3月に卒業をし、まさか娘が入学という形で母校に訪れるとは思ってもいませんでした。私も2度 目の入学のつもりで後援会活動に参加させて頂き、この春無事卒業を致しました。そしてそのまま3度目の 入学を致しました。今や明誠高校は私だけではなく娘2人の母校でもあります。 本年度も募集人員を上回る多くの生徒の皆さんを迎え校内は非常に活気にあふれています。卒業生、同窓 生も今以上に母校を訪れて頂きたいと思います。部活動の OB の皆さんには是非母校を訪れ後輩達に温かい 言葉をかけてあげて頂きたいと思います。きっと何より励みになると思います。同時に自分も気持の洗われ る思いがするはずです。 最後に我が家全員4人の自慢の母校、日本大学明誠高等学校の今後のさらなる発展をお祈り致します。

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創設50周年記念誌

2010

The 50th anniversary foundation memorial book

歩み続けて半世紀 更なる飛躍

元後援会会長 髙 橋 政 雄

明誠高等学校は本年、創設50周年という節目の年を迎えました。1960(昭和35)年、日本大学創立70周年 記念事業の一環として、地元から強い要望のあった上野原町に開校いたしました。初代校長先生は、わが国の 民法学の権威者で、第5代日本大学総長・永田菊四郎法学博士であります。先生は、日本精神を明き浄き直き 誠の心とされ、本校の名前を「明誠」とされました。誠の心による教育は今も受け継がれています。 さて、 時代は大きく変化しています。 少子化が進む現実と私学を取り巻く環境は大変厳しく、 困難な状況で あると推察いたします。 しかしながら、 その一方で19,000余名もの卒業生があらゆる社会分野にて大いなる活 躍、 そして社会にも貢献致しています。 これらは明誠高校と共に同窓生の貴重な宝であり誇りでもあります。 結びに、長期間にわたりご支援とご協力とを賜りました、県・市教育委員会、をはじめ後援会、同窓会、そし ていつも陰で支えてくださっています地域の皆様に、心から幾重にも御礼を申し上げまして、明誠高校創設 50周年を迎えてのご挨拶に代えさせていただきます。

明誠への思い出

元後援会会長 笠 原 達 夫

創設50周年を迎えるに当たり、明誠への思い出を書かせていただきます。 小学校の低学年の頃、友達と毎日の様に明誠に遊びに行きました。ボール遊び等をしていると明誠のお兄 ちゃん達がいつも一緒に遊んでくれました。 「僕も大きくなったら明誠に入ろう」と思いました。そして念願 が叶い明誠に入学、ドラマ「飛び出せ青春」でテレビに明誠が映っているのを見て感激しました。 大学卒業後母校にお世話になることになり、恩師の先生方に人間社会を教えていただきました。お蔭様で 今でも毎晩欠かさず晩酌を続けております。また当時、同僚が「いとこにいい娘がいるけどどうだ」と紹介さ れた結果、女房になってしまいました。その後娘も明誠に入学し、私は先輩教師に後援会の役員にさせられて しまいました。学年別懇親会で元担任や先輩方々と杯を交わすことが出来、誠に懐かしく素晴らしい一時を 経験することが出来ました。娘に感謝致します。 結びとして、日大明誠高校の益々のご発展を心よりお祈り申し上げます。

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あの日、あのとき

Memories

50周年を祝し、更なる躍進を

前同窓会会長 力 石 修

創設50周年、おめでとうございます。 開校から半世紀、歳月の経過の早さに驚くしだいです。私は母校の第一期生です。娘と息子、姪も母校にお 世話になりました。それぞれ福祉の道に進み、微力ながら社会貢献しています。母校の卒業生であることを、 誇りに思っています。 開校当時の母校は、木造校舎一棟、荒れたグランドで、学校と言うには程遠い中での勉強でした。現在とは、 雲泥の差があり、施設・教育内容の充実した環境の中で、勉学に励む後輩たちは幸せに思います。歴代校長先 生をはじめ、諸先生方のご努力に敬服いたします。 私は、母校の近くに居住しており、母校の様子やクラブ活動での、後輩たちの活躍を耳にするたびに、大変 嬉しく感じています。 50周年を機に、更なる発展を祈念致します。

懐かしき創設当時の思い出

元同窓会会長(初代) 須 藤 誠

50周年記念大変おめでとうございます。 半世紀に亘り1万9千を超える人材・人財を世に送り出し、 県下屈指の高校へと歴史を刻まれてこられました初代永田 菊四郎先生から大山矩行先生まで、 歴代の校長先生を始めとする諸先生方のご尽力に敬意をはらわずにはおられません。 母校スタートの瞬間に、全日制第1期として、そしてその後31年間に亘り同窓会長として、母校の歩みに係れたこ とはとても光栄です。 思い起こせば、定時制県立都留校の分校・在校生を引き継ぎ、日本大学の創立70周年記念事業の1つとして生誕の 声を上げましたが、入学式直近まで「明誠」という校名が決定されませんでした。当時は、無からの手探りの出発で あったと思われます。校歌、制服、体育館、プールなどもなく、木造2階建ての小さな校舎で、火鉢に炭で暖を取るよ うな状態でしたし、毎日の校庭ならしのための石拾いが日課でした。山紫水明の地の、正に手作りの学習塾といった ようなところでした。 ないないづくしの状態でしたので、アルバイトで集められた代用の教員も多く、家に患者が待っているからと、早 く切り上げる生物の先生、数学担当の白髪の大学教授、TV の教育番組にも登場する数学の先生、時として、習字の先 生に変身する綺麗な事務の女性、などなど枚挙にいとまがありません。反面、大学卒業したての先生方の新鮮な情熱 と愛情に接することができました。 今にして思えば懐かしき在りし日の思い出として心の片隅から蘇ってまいります。 私自身、理工学部におよそ30年、その後、生産工学部に5年間教壇に立つ好機に恵まれております。更に、数々の校 友会傘下の組織で、役職を賜っております。今後も、生涯、明誠高校や日本大学と共に歩むことができますことは、こ の上ない喜びであります。この一隅をかり、今までお世話下さいました多くの恩師に心から感謝申し上げます。

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Nihon University Meisei Senior High School


創設50周年記念誌

2010

The 50th anniversary foundation memorial book

日大明誠 50年の足跡

The history of 50 years in Meisei senior high school

Chapter 3 Nihon University Meisei Senior High School

Nihon University Meisei Senior High School

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日大明誠 50年の足跡

昭和 35 年

The history of 50 years in Meisei senior high school

昭和 40 年

1960

校舎

日本大学第5代総長 兼日本大学明誠高等学校初代校長

永 田 菊 四 郎

昭和34年11月28日、山梨県上野原町(石井実治町長)より付属高等学校誘致の要請に 基づき、日本大学古田重二良会頭他数名が現地を視察する。同年12月30日、日本大学理事 会において付属高等学校設置の件が可決された。 昭和35年、日本大学明誠高等学校の校名が決定し、4月1日開校。この日から動き出す。 初代校長には永田菊四郎先生が就任。

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Nihon University Meisei Senior High School

1965


創設50周年記念誌

2010

The 50th anniversary foundation memorial book

S36 明誠初の関西修学旅行 奈良

昭和36年、校旗が制定される。

Nihon University Meisei Senior High School

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日大明誠 50年の足跡

The history of 50 years in Meisei senior high school

左が創設時の校舎 右が鉄筋4階建・現2号校舎

第1回卒業生

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Nihon University Meisei Senior High School

昭和 35 年

昭和 40 年

1960

1965


創設50周年記念誌

2010

The 50th anniversary foundation memorial book

体育祭 男子生徒による組立て体操

S38 第1回文化祭開会式 永田校長挨拶

当時活動していた山岳部

バスケットボール部も外で活動

Nihon University Meisei Senior High School

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日大明誠 50年の足跡

The history of 50 years in Meisei senior high school

昭和 35 年

学校建設記念碑の前で

体育祭での永田校長

柔道部

野球部 昭和39年に完成した野球場

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Nihon University Meisei Senior High School

昭和 40 年

1960

1965


創設50周年記念誌

2010

The 50th anniversary foundation memorial book

S40 建設中の1号校舎を背景に

体育祭入場行進 ブラスバンド演奏「明誠マーチ」

修学旅行 清水寺の前に全員集合

第2代校長に津田 俊文先生が就任

Nihon University Meisei Senior High School

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日大明誠 50年の足跡

昭和 41 年

The history of 50 years in Meisei senior high school

当時の正門 現在の裏門の場所

校舎内の階段で記念写真

現在の中門前

体育祭ポスター

S41 修学旅行の食事風景

文化祭の様子

30

Nihon University Meisei Senior High School

昭和 45 年

1966

1970


創設50周年記念誌

2010

The 50th anniversary foundation memorial book

S42 新入生歓迎マラソン

S42 青空の下で入学式

昭和40年代の上野原駅の様子

全施設の竣工式を挙行

Nihon University Meisei Senior High School

31


日大明誠 50年の足跡

昭和 41 年

The history of 50 years in Meisei senior high school

昭和 45 年

屋外で入試合格発表

人文字で卒業アルバム用写真撮影 これも卒業アルバム用写真撮影

屋内で活動する各クラブ

(バスケットボール部)

32

Nihon University Meisei Senior High School

(剣道部)

(体操部)

1966

1970


創設50周年記念誌

2010

The 50th anniversary foundation memorial book

当時の女子クラス

休み時間の野球

本館側の坂道

先生と一緒に

体育祭における応援合戦

Nihon University Meisei Senior High School

33


日大明誠 50年の足跡

昭和 41 年

The history of 50 years in Meisei senior high school

皆で仲良く

勉強中

体育祭における人間の塔

体育祭における仮装行列

昭和45年、ウエイトリフティング部 檜垣 英治君 全国高校総体で1位となる。

34

Nihon University Meisei Senior High School

昭和 45 年

1966

1970


昭和 46 年

授業中 襲ってくる睡魔

昭和 50 年

1971

1975

創設50周年記念誌

2010

The 50th anniversary foundation memorial book

昼休みのひととき

プール側から見た1号校舎と本館

S46 石舞台古墳 修学旅行

S46 楽しいバスの中 修学旅行

第3代校長に大場 董先生が就任

Nihon University Meisei Senior High School

35


日大明誠 50年の足跡

昭和 46 年

The history of 50 years in Meisei senior high school

体育館側の階段にて

昭和 50 年

1971

誠祭でのテープカット

テニス部

物理部 ウエイトリフティング部

昭和47年 ウエイトリフティング部 窪田忠彦君 全国高校総体で1位となる。

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Nihon University Meisei Senior High School

1975


創設50周年記念誌

2010

The 50th anniversary foundation memorial book

体育の授業

永田菊四郎先生胸像の前で

体育祭の応援席 体育祭の後でのフォークダンス

屋外プールでの体育授業

第4代校長に森本 一 先生が就任

Nihon University Meisei Senior High School

37


日大明誠 50年の足跡

昭和 46 年

The history of 50 years in Meisei senior high school

学園祭アーチの前で

登校風景

野球部

1号校舎屋上での記念撮影

生徒ホールでの憩いのひととき

38

Nihon University Meisei Senior High School

昭和 50 年

1971

1975


創設50周年記念誌

2010

The 50th anniversary foundation memorial book

教室でクラスメートと共に

休み時間のクラスの様子 修学旅行 九州・草千里にて

体育祭での競技

駅から徒歩での登校風景

Nihon University Meisei Senior High School

39


日大明誠 50年の足跡

昭和 51 年

The history of 50 years in Meisei senior high school

昭和 55 年

1976

東京オリンピック審判長 森本校長

若かりし頃の坂本先生

40

数学の名物教師 小川先生

体育祭−全校生徒によるラジオ体操

体育祭での教員種目

当時ブームであった将棋

女子の制服

Nihon University Meisei Senior High School

1980


創設50周年記念誌

2010

The 50th anniversary foundation memorial book

書道部

上野原町(現在上野原市)パレード 県総体総合優勝

本館前での集合写真

第5代校長に保坂 正道先生が就任 体育館での記念式典 創設20周年

Nihon University Meisei Senior High School

41


日大明誠 50年の足跡

昭和 56 年

The history of 50 years in Meisei senior high school

卒業前の一コマ

体育館での体育授業

購買の雨宮さんと共に! 修学旅行先での朝の体操

関東大会を本校で開催 ウエイトリフティング部

42

Nihon University Meisei Senior High School

懐かしい登校風景

昭和 60 年

1981

1986


創設50周年記念誌

2010

The 50th anniversary foundation memorial book

体育祭−息の合ったラジオ体操

ファイヤーストーム 後夜祭

日大付属高校卓球大会−本校体育館で開かれる

後夜祭でのフォークダンス

視聴覚棟(創設20周年記念館)工事中

修学旅行でのクラス余興

Nihon University Meisei Senior High School

43


日大明誠 50年の足跡

昭和 56 年

The history of 50 years in Meisei senior high school

’84 THE MATSURI

合宿所をバックに!

中央高速の上を登校中

L.L 教室として使用(視聴覚棟)

山梨県総合体育大会開会式

44

Nihon University Meisei Senior High School

昭和 60 年

第6代校長に太田 稔先生が就任

1981

1985


昭和 61 年

平成 3 年

1986

1991

創設50周年記念誌

2010

The 50th anniversary foundation memorial book

校内水泳大会

北九州・山陰修学旅行

柳川下り(修学旅行)

第7代校長に鷹取 稠先生が就任

Nihon University Meisei Senior High School

45


日大明誠 50年の足跡

昭和 61 年

The history of 50 years in Meisei senior high school

野球場脇の坂道でハイポーズ!

学園祭での漫才コンビ「セント・ルイス」

学園祭での「ウィッキーさん」講演

46

Nihon University Meisei Senior High School

改修中 野球場横

体育祭での女子による踊り

平成 3 年

1986

1991


創設50周年記念誌

2010

The 50th anniversary foundation memorial book

雪景色

スピーチコンテストの外国人審査員

駅ホーム

健康診断

ドラフトで巨人軍1位指名 木田 優夫くん

第8代校長に青木 清相先生が就任

Nihon University Meisei Senior High School

47


日大明誠 50年の足跡

The history of 50 years in Meisei senior high school

吹奏楽部 本校屋上にて

初の北海道修学旅行 函館山100万ドルの夜景を背景に

第9代校長に石田 壽文先生が就任

48

Nihon University Meisei Senior High School

平成 4 年

平成 8 年

1992

1996


創設50周年記念誌

2010

The 50th anniversary foundation memorial book

ウエイトリフティング部 小松 政志君 全国高校選抜110kg 級でチャンピオン

第1回 芸術鑑賞教室 この年から芸術鑑賞教室がスタート

屋外プールでの授業風景

Nihon University Meisei Senior High School

49


日大明誠 50年の足跡

平成 4 年

The history of 50 years in Meisei senior high school

誠祭後夜祭

入学後の宿泊研修

芸術の時間の一コマ

第12回スピーチコンテスト

第10代校長に水田 信道先生が就任

50

Nihon University Meisei Senior High School

平成 8 年

1992

1996


創設50周年記念誌

2010

The 50th anniversary foundation memorial book

夏のセーラー服

修学旅行 札幌にて

修学旅行 クラーク像前にて

Nihon University Meisei Senior High School

51


日大明誠 50年の足跡

The history of 50 years in Meisei senior high school

修学旅行 札幌 時計台にて

文化祭 ティーチャーズバンド

上野原駅からの登校風景

52

Nihon University Meisei Senior High School

平成 4 年

平成 8 年

修学旅行 札幌 スキージャンプ台にて

体育祭 女子による応援ダンス

第11代校長に水越 志篤先生が就任

1992

1996


平成 9 年

平成 13 年

1997

2001

創設50周年記念誌

2010

The 50th anniversary foundation memorial book

サッカー部 全国大会県予選 決勝進出時メンバー(決勝ロスタイムにて0−1惜敗)

野球部 甲子園出場メンバー

Nihon University Meisei Senior High School

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日大明誠 50年の足跡

The history of 50 years in Meisei senior high school

平成 9 年

平成 13 年

1997

野球部 甲子園にて

野球部 甲子園にて

平成9年3月、記念すべき第69回選抜高等学校野球大会出場 1回戦 明誠4−1豊浦高校(山口) 2回戦 明誠0−5報徳学園(兵庫)

54

Nihon University Meisei Senior High School

2001


創設50周年記念誌

2010

The 50th anniversary foundation memorial book

平成10年9月16日未明、台風5号により裏山が崩落。 1号校舎に土砂が流れこみ、当時1階にあった職員室や変電室、ポンプ室などが大きな被害を受けた。

流れ出た土砂で押し出された職員室の備品

翌日から始まった復旧作業

食堂で備品の仕分けをする教職員

Nihon University Meisei Senior High School

55


日大明誠 50年の足跡

平成 9 年

The history of 50 years in Meisei senior high school

平成12年10月18日 創設40周年記念式典・祝賀会挙行

生徒による太鼓演奏

「連獅子」 息の合った父と子の舞

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Nihon University Meisei Senior High School

手作り野立

平成 13 年

1997

2001


創設50周年記念誌

2010

The 50th anniversary foundation memorial book

沖縄への修学旅行 本土とは別の空気を堪能

沖縄の衣装に衣替え

沖縄の踊りに挑戦

Nihon University Meisei Senior High School

57


日大明誠 50年の足跡

The history of 50 years in Meisei senior high school

平成 14 年

平成 18 年

16回目となる定期演奏会

パソコン教室にて−世の中パソコンが主流に

第12代校長に前田 勝幸先生が就任

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Nihon University Meisei Senior High School

2002

2006


創設50周年記念誌

2010

The 50th anniversary foundation memorial book

英語コース・理数コースの卒業生

合宿セミナー(軽井沢研修所)

Nihon University Meisei Senior High School

59


日大明誠 50年の足跡

The history of 50 years in Meisei senior high school

平成 14 年

平成 18 年

栗原泰郷氏(元経理長)による講演会

修学旅行 沖縄 ちゅら海水族館にて

外国人講師による指導

3年生を送る会より 下級生のパフォーマンス

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Nihon University Meisei Senior High School

2002

2006


創設50周年記念誌

2010

The 50th anniversary foundation memorial book

女子ダンスグループの活躍 プロ顔負け?

文化祭 “ねぶた” を模した作品

毎年デザインを変えている文化祭アーチ

文化祭 担ぐこともできる神輿の創作展示

Nihon University Meisei Senior High School

61


日大明誠 50年の足跡

平成 14 年

The history of 50 years in Meisei senior high school

初の海外修学旅行(シドニーにて) 修学旅行 カンガルーと一緒に

盛り上がる文化祭ステージ

文化祭にて−本格的なダンスを披露

62

Nihon University Meisei Senior High School

平成 18 年

2002

2006


創設50周年記念誌

2010

The 50th anniversary foundation memorial book

宿泊研修 農業体験

宿泊研修 農業体験

飯ごう炊さん

そば作り体験

キャベツ狩り

Nihon University Meisei Senior High School

63


日大明誠 50年の足跡

The history of 50 years in Meisei senior high school

平成 19 年

現 在

修学旅行 オペラハウス前にて

修学旅行 アクティビティー トラクター体験

修学旅行 ボンダイビーチにて

第13代校長に大山 矩行先生が就任 修学旅行 カヌー

64

Nihon University Meisei Senior High School

2007

2010


創設50周年記念誌

2010

The 50th anniversary foundation memorial book

入学試験当日

授業風景の一コマ

強歩大会 檄をとばす大山校長

外国人講師とのやりとり

Nihon University Meisei Senior High School

65


日大明誠 50年の足跡

平成 19 年

The history of 50 years in Meisei senior high school

登校時の立門指導 授業中

授業風景 文化祭−ステージで唄う教員

教員参加の文化祭ステージ 体育祭−名物の女子棒引き

66

Nihon University Meisei Senior High School

現 在

2007

2010


創設50周年記念誌

2010

The 50th anniversary foundation memorial book

現在の教職員

The current staff

Chapter 4 Nihon University Meisei Senior High School

Nihon University Meisei Senior High School

67


現在の教職員

The current staff

執行部

68

校 長 大 山 矩 行

教 頭 伊 垣 幸 雄

事務長 東 英 一

経理長 大 村 正 文

Nihon University Meisei Senior High School


創設50周年記念誌

2010

The 50th anniversary foundation memorial book

国語科

地歴公民科

Nihon University Meisei Senior High School

69


現在の教職員

The current staff

数学科・情報科

理 科

70

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創設50周年記念誌

2010

The 50th anniversary foundation memorial book

保健体育科

芸術科

Nihon University Meisei Senior High School

71


現在の教職員

The current staff

英語科

家庭科

72

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創設50周年記念誌

2010

The 50th anniversary foundation memorial book

事務室

現在の教職員

Nihon University Meisei Senior High School

73



創設50周年記念誌

2010

The 50th anniversary foundation memorial book

研究紀要

Research activities

Chapter 5 Nihon University Meisei Senior High School


研究紀要

Research activities

「研究紀要」の元となっているのは昭和39年1月に 発刊された各教科ごとの研究発表である。 (右写真) 当時は手書き印刷により「研究報告」という題名で発 刊された。それから時代を経て現在の「研究紀要」に定 着したのである。 「研究紀要」の名前が付されたのは平 成元年3月発刊からである。 (なお、これが第21巻にな るはずだったが、数字が記されていない) 各先生方 が自分自身の研鑽のために、また明誠高校のために研 究された結果が残っている。

はしがき(原文通り) 昭和35年の4月本校が開校された当時は、全日制生徒56名、専任教員は5名であった。生徒 の学力向上の方策を考えないわけでは無かったが、山積する仕事に追われて無為に過した。 漸く本年に入り専任教員も24名に増加したので、学力向上のための一教科一研究をする ことにした。4月各教科(除保健体育)毎の打合をし、研究テーマを設定して、12月にその成果 を発表することにした。進学や就職の指導のかたわら寸暇をさいて想をねり、データを集め、 ペンを走らせたのがこの記録である。出来上がったものは意に満たない所が多い。 しかし兎にも角にも研究の第一号を出すことが出来た。 明年度研究の参考にさせていただければ幸いと思う。 どうか諸 の十分な御批判を賜わり、

大 場 董

※ 現代の「研究紀要」の基といえる「研究報告」 (昭和39年1月発刊)のはしがきである。

76

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創設50周年記念誌

2010

The 50th anniversary foundation memorial book

■研究報告 昭和39年1月 学力向上のための−教科−研究 国語 本校生徒の文字の理解程度の調査について 社会 社会科教材としての上野原研究 ―スライド解説として― 第一部 地理編 社会科第二部「政治編」 「上野原における政治の歩み」 数学 数学教育の現代化(集合と命題について) 理科 化学における比例計算問題の理解について 推計的にみた科学教育のありかた 芸術(音楽) ブラスドバンドの伴奏による混声四部合唱の編曲 ブラスバンド伴奏混声四部合唱楽譜 英語 Psychological approach to english teaching

■生活指導資料 欠席、遅刻、早退についての研究

金子 洋平

■研究報告 第3号 昭和41年2月 本校に於ける非行の実態とその対策

■研究報告 第4号 昭和42年3月 最近のアメリカにおける放送番組向上運動について

高須 豊

デューイ倫理学の研究(Ⅱ)―道徳論をめぐって―

小柏 仁鋭

知能テストについての一考察

加藤喜一郎

武蔵野新田開発に於ける本百姓と隷属農民の一考察

高橋 弘也

■研究報告 第5号 昭和43年3月 1.本校生徒の国語能力の実態 ―国語に対する興味の有無に関する実態とその対策― 2.高等学校に於ける世界史教育の問題点 3.本校の実態に適した副教材の研究 4.芸術音楽への偏見とその是正 5.基礎運動能力に現われたる本校生徒の特色 6.古事記神話における神々の人格化についての一考察

■研究報告 第6号 昭和43年4月 1.理科学力向上に関する研究 ―物理学科の学力向上対策について― 2.本校生徒の発音能力に関する実態調査 3.森鷗外の研究 ―歴史小説における人間像―

Nihon University Meisei Senior High School

77


研究紀要

Research activities

■研究報告 第7号 昭和48年4月 化学の学習におけるプログラム方式の応用

加藤喜一郎

古代国家の形成―その成立期―

川原田 専

古代詞華襍攷(上篇)

藤本 邦武

甲斐古川柳私解

藤本 邦武

An Exploration of The Ego In D.H.Lawrence’s Fiction

黒部 尊之

永嶋安竜翁とその詩作

平井 徳本

■研究報告 第8号 昭和49年4月 集 合

鈴木 茂夫

Rosie と Maugham との関係(Cakes and Ale より)

黒部 尊之

古代詞華襍攷(下篇)

藤本 邦武

郡内東部方言拾遺

藤本 邦武

試作を通して見たる儒医

平井 徳本

圭斉翁の人間性と其の生涯(上篇)

■研究報告 第9号 昭和50年4月 教育技術近代化の動向

加藤喜一郎

ロンドンとパリ周辺における二つの観察

片岡 勇

俳句短歌の英譯

藤本 邦武

試作を通して見たる儒医

平井 徳本

圭斉翁の人間性と其の生涯(下篇) 吉行淳之介の初期作品に見られる男女関係について

伊東 忍

■研究報告 第10号 昭和51年3月 地誌学習(地理B)における若干の問題点

片岡 勇

―単元西ヨーロッパの場合― 上野原町簡易水道について

平井 徳本

英語科における現況と問題点

上原 久明

―50年度1年生の成績より― Hardy悲劇の研究

黒部 尊之

斬新AV教育

加藤喜一郎

OHP授業導入の効果に関する一考察

太田 稔

漫画による対話手法学習

森鍵 芳明

現代国語における読解の一考察

新保 敏勝

狂言の一考察

小松 実

―止動方角考(呪言を中心として)―

78

Nihon University Meisei Senior High School


創設50周年記念誌

2010

The 50th anniversary foundation memorial book

■研究報告 第11号 昭和52年3月 統一テストまでの過程

上原 久明

―理系Ⅱ(3年8組)の指導の一例― 英語教育における文学の位置

黒部 尊之

大月市の簡易水道について

平井 徳本

■研究報告 第12号 昭和53年3月 外輪船の推進機構類似の模型的研究

竹之内 勲

北都留郡上野原町の江戸・明治時代に於ける医師並びに医療の概況

平井 徳本

■研究報告 第13号 昭和54年3月 統一テスト・日本大学各学部・他大学入試の比較

黒部 尊之

―長文(総合)問題を中心にして― 「外輪船の推進機構類似の模型的研究」 (第2報)

竹之内 勲

―昭和47年度学術研究助成金による研究― 「都留の堤」再考

藤本 邦武

芥川龍之介「藪の中」論

伊東 忍

―「偽証」することの内面的充足について

■研究報告 第14号 昭和55年3月 Lawrence の小説にみる自我についての一考察

黒部 尊之

(男女両性関係を根底として) 外輪船の推進機構類似の模型的研究」 (第3報)

竹之内 勲

―昭和47年度学術研究助成金による研究―

■研究報告 第15号 昭和56年3月 古歌の呪性に就いて〔Ⅰ〕

藤本 邦武

平明社実力テストにみる英語能力について

黒部 尊之

―1年9組の場合― Quasiconformal mappings on Riemann surface and

by Seisuke Miyamoto

Quasiconformal mappings in Teichmüller space

■研究報告 第16号 昭和57年3月 古歌の呪性に就いて〔Ⅱ〕

藤本 邦武

教育機器(L.L.)を使っての英語学習の研究と実践

丸山 英男 上原 久明

黒部 尊之 坂本 博

手塚 秀昭 山内 照子

川口 兼夫 西島 泰明

久島 美香

Nihon University Meisei Senior High School

79


研究紀要

Research activities

■研究報告 第17号 昭和58年3月 「国語Ⅰ」における作文指導

三好 彰彦

本校における視聴覚教育の実践

片岡 勇

本校における習熟度別授業の実施について

手塚 秀昭

A study of the Chance in Tess of the D'Urbervilles

黒部 尊之

― a fateful tragedy of wanton chance ―

■研究報告 第18号 昭和59年3月 常用漢字の効果的な学習

新保 敏勝

世界的森林危機の中における上野原町の森林経営の過去・現在・未来

平井 徳本

■研究報告 第19号 昭和61年3月 社会科において朝鮮(韓国)をいかに扱うか

片岡 勇

本校生徒の交通問題を考える

塚田 正敬

(アンケートに見る運転免許取得の実態と意識)

■研究報告 第20号 昭和63年3月 戦後、日本教育における米国教育使節団の役割

小俣 康信

動物哀歌―九つの歌―

山﨑 一繁

■研究紀要 平成元年3月 昭和63年度 心とこころの触れ合い時代

カウンセラー 川原田 専

―いつでもが面接― 体力診断テスト・運動能力テストについての一考察

保健体育科 盛岡 利夫

テスにおける偶然性について

英語科 黒部 尊之

作品「寛」について

書道科 桑田 征人

現代国語における「読解指導」の一考察

国語科 新保 敏勝

■研究紀要 第21巻 平成6年3月 理想の教育評価のために(1)

長沢 憲一

―本校「教務内規」の変遷と問題提起― 農業経済論のすすめ

松嶋 暢夫

―日本の農業問題の展望― 被覆位相群の一つの順序における非単連結極大被覆位相群

鬼塚 太郎

モツゴ , Pseudorasbora parva( Temminck et Schlegel)の

丸山 俊幸

遊泳活動および産卵活動について バブル・アートの地平に ―美術が民族主義と情報化社会にどう関わってゆくのか―

80

Nihon University Meisei Senior High School

伊東 正次


創設50周年記念誌

2010

The 50th anniversary foundation memorial book

習熟度別授業についての一考察

上原 久明

―平成4・5年度3年次生の場合― 英米における歌謡詩と芸術詩との共通性ついて

黒部 尊之

■研究紀要 第22巻 平成7年3月 丹沢山地 , 堂平におけるブナ林の立地条件

大宮 剛

距離空間上のリプシッツ連続な可換群の完備拡大及び完備拡大における

鬼塚 太郎

自然な連続可換群構造の或る性質について 運動技能向上のための学習過程での技術獲得における達成意欲について

金子 義人

歌謡詩の研究

黒部 尊之

―その本質と効用性について― 作文指導について

日比 茂

感覚の瞬時

山崎 一繁

―女声合唱とピアノの為の― 河川改修が生物群衆におよぼす影響

丸山 俊幸

―サワガニについて―

■研究紀要 第23巻 平成8年3月 ZOONOSES

廣田 孝則

歌謡詩が描く人間関係

黒部 尊之

―非社会的感情について― 有限単位可換環と整数の剰余環のいくつかの類似点について

鬼塚 太郎

誰にでもできる身近な「薬用酒」22選

新保 敏勝

ゲームの理論における経済問題へのアプローチ

中野 勇

―企業競争の数理について―

■研究紀要 第24巻 平成9年3月 無常観とは何か

田口真木子

―いかに学び 教えるか― その試み 高校教育史を踏まえた附属高校教育について

辺見 和也

大切な歯

廣田 孝則 森鍵 芳明

―歯科医療とフッ素による予防について 保健「課題学習」について

君塚いづみ

哲学への誘い

小林 泰一

―『ソフィーの世界』に寄せて― そば種子成分中の芳香性を示す物質

中田 恵子

―そばがきの食味―

Nihon University Meisei Senior High School

81


研究紀要

Research activities

■研究紀要 第25巻 平成10年3月 教育者としての宮沢賢治

国語科 大森 康勝

―賢治は何を教えてくれるのか― 本校生徒の世界史に関する意識調査

地歴・公民科 大塚二美夫

新課程に移行して

数学科 加藤 晃

肝臓病について

理 科 朝倉 俊雄

歌謡詩が描く残酷(虐)性について

英語科 黒部 尊之

■研究紀要 第26巻 平成11年3月 「三内円山遺跡」レポート

地歴・公民科 長尾 將司

―現地見学とその情報及び雑考― 活性酸素と健康

理 科 森鍵 芳明

―酸素は両 ( 諸 ) 刃の剣― 考える作業の環境システムを体得させるために

家庭科 岩村 知子

―「生活一般」における新聞作りを通して―

■研究紀要 第27巻 平成12年3月 現象としての「写生文」

国語科 町田 貴

―理論と実践との架け橋― Microsoft Excel を使った英文成績証明書の作成

英語科 大桃 淳

実践の四則の指導について

数学科 本間 元章

本校スキー部の競技史について

保健体育科 谷田部光則

■研究紀要 第28巻 平成13年3月 戦前の農政と石黒忠篤

地歴・公民科 松嶋 暢夫

遺伝子組み換え食品と食糧自給

理 科 森鍵 芳明

「高齢者の生活と福祉」の授業展開

家庭科 岩村 知子

―教室での介護実習を通して―

村上さおり

膽吹 恵子

萩原 君子

■研究紀要 第29巻 平成17年3月 近代文学、文学史の教授法

国語科 菅原由紀子

8個の立方体で構成されたルービックキューブと6個の要素で生成された

数学科 鬼塚 太郎

1つの有限群の関連性について

82

近代ハンドボールのディフェンスとオフェンシステム

保健体育科 水越日出夫

年中行事調査と今後の授業展開

家庭科 長坂 綾子

小菅 裕美

片塩ちひろ

Motivation

英語科 Hywel Evans,Ph.d.

Nihon University Meisei Senior High School


創設50周年記念誌

2010

The 50th anniversary foundation memorial book

■研究紀要 第30巻 平成18年3月 『鳥獣戯画』についての一考察

地歴公民科 梅田 祐司

本校の成績処理について

理 科 奥秋 昭蔵

The Double Aspect of Human Behavior

英語科 山下雄一郎

文化祭全校企画「壁画」

情報科 辺見 和也

■研究紀要 第31巻 平成19年3月 欧州を 巡りて詠ふ 和歌あまた いにしへ人の 想ひに触れる

国語科 鈴木 信道

―三十一文字を主とした紀行― 稠密集合を共有する完備距離空間の一様同相性について

数学科 鬼塚 太郎

本校ウエイトリフティングの歴史について

保健体育科 檜垣 英治

Jane Eyre における象徴・人物

英語科 油野 雅子

児童文学の研究

英語科 黒部 尊之

― Supernaturalism と児童心理

■研究紀要 第32巻 平成20年3月 釈尊の諸相

地歴公民科 金箱 信

理科教育における科学史の重要性について

理 科 岩上 愛

「神秘の島」にみる自然力について

英語科 黒部 尊之

日本画とは何か

芸術科 伊東 正次

―その答えの先に、弔い役としての日本画家―

■研究紀要 第33巻 平成22年3月 わらべうたと言語形成

国語科 坂田 祐実

0の発見からみた数学史と教科書の中の0

数学科 伊沢 康子

体力トレーニングの概要とその重要性

保健体育科 小口 哲生

高校英語における音読の重要性について

英語科 小林 泰一

研究報告(生活指導資料)

研究報告 第10号

研究紀要 昭和63年度

Nihon University Meisei Senior High School

83



創設50周年記念誌

2010

The 50th anniversary foundation memorial book

刊行物

Publications

Chapter 6 Nihon University Meisei Senior High School


刊行物

Publications

「日本大学明誠高等学校 広報」

広報部が発行する「日本大学明誠高等学校 広報」 平成7年7月より現在の形式となり、平成22年6月末現在までに35号が発行されている。 学校から家庭への貴重な情報源となっている。

「広報 明誠」

後援会が発行する「広報 明誠」 昭和49年より発行され、平成22年6月末現在までに89号が発行されている。 保護者の視点で学校の様子を各家庭に知らせる。

86

Nihon University Meisei Senior High School


創設50周年記念誌

2010

The 50th anniversary foundation memorial book

生徒会誌「明誠」

生徒会が発行する生徒会誌「明誠」 生徒会誌編集委員が編集を担当。生徒と教員の熱い想いが詰まった1冊。 平成6年に26年ぶりに復活、現在に至る。

「日大明誠新聞」

生徒会新聞委員会発行の「日大明誠新聞」 生徒の力作記事が紙面を賑わしたが現在は休刊となっている。

Nihon University Meisei Senior High School

87


刊行物

Publications

学校案内

88

Nihon University Meisei Senior High School


創設50周年記念誌 2010

The The 50th 50th anniversary anniversary foundation foundation memorial memorial book book

海外研修

Overseas studies

Chapter 7 Nihon University Meisei Senior High School

Nihon University Meisei Senior High School

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海外研修

Overseas studies

日本大学では教員に対して海外研修の制度を設けている。自己の研鑽を目的とするものであって現在まで行 われている。

海外研修出張者一覧 氏  名

90

出 張 期 間

出 張 先 と 研 究 課 題

片岡  勇

S49.8.1

馬場寛次郎

S53.7.20 ∼ S53.8.19 31 日間

西欧諸国/西欧諸国を政治経済的に研究

新保 敏勝

S56.7.27 ∼ S56.8.26 31 日間

中国・台湾/漢字の語源研究のため

朝倉 俊雄

S58.7.27 ∼ S58.8.17 22 日間

米国/科学技術発展に関する研究

黒部 尊之

S59.7.26 ∼ S59.8.23 29 日間

英国/イギリス文学史研究のための実地検査及び資料収集

手塚 秀昭

S60.7.30 ∼ S60.8.25 27 日間

欧州諸国/欧州諸国における日常英語に関する研究

伊東  忍

S61.7.25 ∼ S61.8.26 33 日間

欧州諸国/森鴎外のドイツにおける文学上の足跡に関する研究

大神田 久

S62.7.23 ∼ S62.8.16 25 日間

中国/漢詩とその風土に関する研究

時乗 新治

S63.7.22 ∼ S63.8.12 22 日間

欧州諸国/欧州諸国における中世都市に関する研究

長谷川隆之

H2.8.3

欧州諸国/欧州諸国における文化財保護の現況視察

福島 光敏

H2.12.6 ∼ H2.12.26 21 日間

米国/米国における体育施設・設備に関する研究

水越日出夫

H3.7.22 ∼ H3.8.15

25 日間

欧州諸国/海外における体育施設・設備に関するための研究

加藤  晃

H4.7.17 ∼ H4.8.10

25 日間

欧州諸国/欧州諸国の教育文化事情視察

檜垣 英治

H5.7.17 ∼ H5.8.12

27 日間

欧州諸国/欧州諸国の教育文化事情視察

林  泰雄

H6.7.16 ∼ H6.8.11

27 日間

欧州諸国/欧州諸国の教育文化事情視察

前嶋 俊夫

H7.7.23 ∼ H7.8.18

28 日間

欧州諸国/欧州諸国における教育文化事情視察

水野 正実

H8.7.26 ∼ H8.8.17

23 日間

欧州諸国/欧州諸国における教育文化事情視察

奥秋 昭蔵

H9.7.23 ∼ H9.8.14

23 日間

欧州諸国/欧州諸国における教育文化事情視察

加藤 廣和

H10.7.23 ∼ H10.8.14 23 日間

欧州諸国/欧州諸国における教育文化事情視察

日比  茂

H11.7.24 ∼ H11.8.16 24 日間

欧州諸国/欧州諸国における教育文化事情視察

小林 泰一

H12.7.25 ∼ H12.8.15 22 日間

欧州諸国/海外教育事情視察

磯崎  宏

H13.8.1 ∼ H13.8.21 21 日間

イギリス・アメリカ/イギリス・アメリカ文化研究「英語教科書の教材資料収集」

辺見 和也

H14.8.11 ∼ H14.8.30 20 日間

カナダ/カナダ教育事情視察

森鍵 芳明

派遣辞退

SARS の集団発生により海外渡航自粛

金子 洋平

H16.7.30 ∼ H16.8.20 22 日間

欧州諸国/各国の教育事情と動向について

鈴木 信道

H17.7.26 ∼ H17.8.18 24 日間

欧州諸国/世界紀行文学に関する遺跡等の視察と研究

坂本  博

H18.7.22 ∼ H18.8.13 23 日間

欧州諸国/欧州諸国における教育文化事情視察

本間 元章

H19.7.25 ∼ H19.8.15 22 日間

欧州諸国/数学とその周辺科学の発達に関わる史蹟、政治・文化遺産の視察

小俣 康信

H20.7.28 ∼ H20.8.21 25 日間

欧米諸国/ヨーロッパにおける地理的・歴史的・一考察

谷田部光則

H21.7.20 ∼ H21.8.11 23 日間

欧州諸国のスポーツ文化の探求

大森 康勝

H22.7.19 ∼ H22.8.16 29 日間

欧州・アジア諸国 , トルコの教育文化事情視察

∼ S49.8.20 20 日間

∼ H2.8.24

Nihon University Meisei Senior High School

22 日間

西欧諸国/西欧諸都市の地理的歴史的研究


創設50周年記念誌

2010

The 50th anniversary foundation memorial book

中国 天安門広場(S62 大神田 久)

フランス ノートルダム寺院を背にして (H7 前嶋俊夫)

スイス チューリッヒ(H9 奥秋昭蔵)

スコットランド ブロディーズ・クロス エジンバラ城近く(H18 坂本 博)

イタリア ローマ コロッセオ(H20 小俣康信)

ギリシャ パルテノン神殿(H22 大森康勝)

Nihon University Meisei Senior High School

91



創設50周年記念誌

2010

The 50th anniversary foundation memorial book

語学研修

The language study abroad program

Chapter 8 Nihon University Meisei Senior High School


語学研修

The language study abroad program

海外語学研修(ホームステイ体験)は平成11年の夏より始まった。海外修学旅行へのステップとして位置づけら れ、カナダのバンクーバーで実施された。平成16年から海外修学旅行(オーストラリア)が始まったが、現在はニュー ジーランドで海外語学研修を行っている。

海外語学研修・ホームステイ 研修国及び研修地 カナダ

第 1 回 〔バンクーバー〕

期     間

引 率 水越 志篤

平成11年7月21日 (水)∼ 平成11年8月3日(火) 14日間

22名 前嶋 俊夫

平成12年7月23日 (日)∼ 平成12年8月8日(火) 17日間

17名 前嶋 俊夫

第 3 回 〔バンクーバー〕

平成13年7月15日 (日)∼ 平成13年7月31日 (火) 17日間

20名 坂本  博

第4回

カナダ 〔バンクーバー〕

平成14年7月14日 (日)∼ 平成14年7月30日 (火) 17日間

24名 坂本  博

第5回

ニュージーランド 平成16年7月17日 (土)∼ 平成16年8月2日(月) 17日間 〔プレザントポイント〕

7名 前田 勝幸

第6回

カナダ 〔バンクーバー〕

平成17年7月16日 (土)∼ 平成17年7月31日 (日) 16日間

20名 黒部 尊之

第7回

カナダ 〔バンクーバー〕

平成18年7月16日 (日)∼ 平成18年7月31日 (月) 16日間

15名 伊沢 康子

第8回

カナダ 〔バンクーバー〕

平成19年7月15日 (日)∼ 平成19年7月30日 (月) 16日間

10名 油野 雅子

第9回

ニュージーランド 〔オークランド〕

平成20年7月18日 (金)∼ 平成20年7月31日 (木) 14日間

13名 山下雄一郎

第10回

ニュージーランド 〔オークランド〕

平成21年7月19日 (日)∼ 平成21年8月3日(月) 16日間

11名 岩上  愛

第11回

ニュージーランド 〔オークランド〕

平成22年7月18日 (日)∼ 平成22年8月2日(月) 16日間

13名 岩上  愛

カナダ

第 2 回 〔バンクーバー〕 カナダ

第1回 平成11年(カナダ)

94

人数

Nihon University Meisei Senior High School

岩村 知子 水越 志篤 辺見 和也 辺見 和也 前田 勝幸 塚田 正敬

前田 勝幸 山下雄一郎 前嶋 俊夫

西島 泰明

西島 泰明 伊垣 幸雄 中川 正基

第2回 平成12年(カナダ)


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2010

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第4回 平成14年(カナダ)

第8回 平成19年(カナダ)

第9回 平成20年(ニュージーランド)

第10回 平成21年(ニュージーランド)

第11回 平成22年(ニュージーランド)

第11回 平成22年(ニュージーランド)

Nihon University Meisei Senior High School

95



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2010

The 50th anniversary foundation memorial book

生徒会活動

Student council activities

Chapter 9 Nihon University Meisei Senior High School


生徒会活動

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生徒会組織図 校

生 徒 総 会 生 徒 会 長 本部 役員会 総

代 議 員 会

生徒会誌編集

歴代生徒会長 全日制

98

全日制

定時制

氏  名

年度

氏  名

年度

氏  名

初代 2代 3代 4代 5代 6代 7代 8代 9代 10代 11代 12代 13代 14代 15代 16代 17代 18代 19代 20代 21代 22代 23代 24代 25代

初道 正守 高橋 武久 飯塚 鴨夫 早川 晃弘 内藤 和男 池田 信行 本間 巧二 菊池原 章 山崎 秀敏 本間 道彦 山川  薫 吉野  章 河村 正弘 岡部 伸行 高山 正史 太田 昌彦 斉藤 和邦 星野 伸之 永瀬  禎 大西 増夫 安部  忍 吉川  太 阿部 健志 庄司  透 松本 宗宏

37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61

3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27

26代 27代 28代 29代 30代 31代 32代 33代 34代 35代 36代 37代 38代 39代 40代 41代 42代 43代 44代 45代 46代 47代 48代 49代

小山  章 大平 博子 小野寺敬一 阿部 大輔 川井 晴子 清水 静穂 真野 善久 高橋 園子 岩淵めぐみ 金城 弘恵 阿部  信 松尾 知樹 國井陽一郎 長本 成俊 外崎 了嗣 杉本  淳 山崎  光 大井 宏美 今西 良磨 和田菜美子 小口 知英 石井 佑季 箕浦 崚太 飯田 捷人

62 63 元 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22

28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51

初代 2代 3代 4代 5代 6代 7代 8代 9代

石井 篤男 石井 正友 河内 尊治 山崎 治男 安藤  登 石井  威 佐藤 範元 平井 敏文 守重 全作

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誠祭実行 委 員 会

体育委員会 委 員 長 副 委 員 長

選 挙 管 理

記 計

文化 委員会 委 員 長 副 委 員 長 文

書 会

専門委員会

会 計 監 査

学級委員会 委 員 長 副 委 員 長

特 別 委員会


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部活動の主たる実績 ■文化委員会 美術部 吹奏楽部 囲碁将棋部

■体育委員会

平成6年 平成7年 昭和41年 平成12年 平成19年 平成20年 平成21年 平成11年 平成22年

県高校芸術文化祭 美術・工芸部門 芸術文化祭賞 菅澤大輔 全国総文祭へ出場 第45回学展(毎日新聞社 日本学生油絵会)高校部 入賞 菅澤大輔 県吹奏楽コンクール 金賞 関東大会出場 県吹奏楽コンクール 金賞 西関東大会出場 県吹奏楽コンクール 金賞 県吹奏楽コンクール 金賞 県吹奏楽コンクール 金賞 西関東大会出場 全国高等学校将棋竜王戦県大会 優勝 東山洋一 全国大会へ出場 県高等学校将棋選手権大会 準優勝 桂川晃一

スキー部 平成5年 関東高等学校スキー大会 男子距離競技 優勝 富岡俊士 平成13年 インターハイ 男子クロスカントリー、女子クロスカントリー 平成13年 国民体育大会 男子クロスカントリー 栗原良彰 平成14年 インターハイ 男子クロスカントリー、女子クロスカントリー、女子アルペン(SL,GS) 平成15年 インターハイ 男子クロスカントリー、女子クロスカントリー 平成16年 インターハイ 男子クロスカントリー、女子クロスカントリー 平成17年 インターハイ 男子クロスカントリー、女子クロスカントリー 平成18年 インターハイ 男子アルペン(SL) 平成19年 インターハイ 男子アルペン(GS) 体操部 昭和61年 国民体育大会 団体8位 堀田智暁 大西 明 平成2年 全国選抜大会 男子床3位 村山孝之 水泳部 平成6・7年 インターハイ・国体連続出場 小川英明 犬飼聡子 平成12年 インターハイ50m 自由形 小俣佳徳 自転車部 昭和51年 インターハイ 1000m タイムトライアル 6位 富山健一 昭和52年 関東大会 1000mタイムトライアル 優勝 富山健一 平成13年 全国選抜 ケイリン。 I, T, R 鈴木雄一朗 平成14年 インターハイ スプリント 鈴木雄一朗 陸上競技部 昭和42年 インターハイ 男子100m 6位 高山 力 平成元年 インターハイ 男子走幅跳 決勝進出 畑野好文 平成22年 国民体育大会 男子100m 濱崎敬一 男子400m 中村 圭 日本ユース陸上選手権大会 男子400m 中村 圭 ハンドボール部 昭和62年 全国高等学校総合体育大会 2回戦 昭和63年 インターハイ ベスト8 全国高校選抜ハンドボール大会 2回戦 関東高校選抜ハンドボール大会 第4位 平成元年 インターハイ 1回戦 平成2年 インターハイ 2回戦 全国高校選抜ハンドボール大会 1回戦 関東高校選抜ハンドボール大会 第4位 平成3年 インターハイ 1回戦 *関東大会21回出場(ベスト8・5回) *平成2年度 全日本(U-18以下)に水越孝徳、松本光司の2名が選ばれる *平成元年に全日本候補選手に昭和62年度卒業の長岡洋行(小河原)が選ばれる *平成10年に全日本候補選手に平成4年度卒業の木村祐介が選ばれる 空手道部 平成5年 国体 個人組手 5位 田中 剛 平成10年 全国選抜大会 団体組手 ベスト16 平成11年 関東高等学校空手道大会 個人組手 優勝 古田 裕/準優勝 中川玄貴 インターハイ 団体組手 ベスト16 個人組手 5位 中川玄貴 平成16年 インターハイ10年連続出場表彰 Nihon University Meisei Senior High School

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空手道部 平成18年 全国選抜大会 個人形 5位 吉澤晃正 平成19年 インターハイ 個人形 5位 吉澤晃正 平成21年 インターハイ15年連続出場表彰 卓球部 昭和48年 インターハイ団体 昭和51年~56年 インターハイ団体 6年連続出場 昭和52年 インターハイダブルス(小俣慶雄・神田幸男) ベスト16 バスケットボール部 平成8年 インターハイ サッカー部 昭和58年 インターハイ 昭和59年 インターハイ 平成3年 インターハイ ウエイトリフティング部 昭和45年 インターハイ ミドルヘビー級 優勝 檜垣英治 昭和45年 関東選手権大会 ライトヘビー級 優勝 檜垣英治 昭和46年 関東選手権大会 フライ級 優勝 安藤祐丈 昭和47年 インターハイ ミドルヘビー級 優勝 窪田忠彦 昭和50年 関東高等学校競技大会 ライトヘビー級 優勝 坂本 仁 昭和51年 関東高等学校競技大会 ライトヘビー級 優勝 坂本 仁 インターハイ ライトヘビー級 優勝 坂本 仁 国民体育大会 ライトヘビー級 優勝 坂本 仁 昭和53年 関東高等学校競技大会 56kg 級 優勝 諸角正義 関東高等学校競技大会 90kg 級 優勝 小宮山哲雄 関東高等学校競技大会 100kg 級 優勝 塚本祐幸 昭和55年 インターハイ 100kg 級 優勝 生方 力 昭和56年 関東高等学校競技大会 100kg 級 優勝 生方 力 昭和58年 関東高等学校競技大会 100kg 級 優勝 溝上 豊 昭和60年 関東選手権大会 82.5kg 級 優勝 佐藤英一 昭和61年 関東高等学校競技大会 100kg 級 優勝 中沢賢冶 平成2年 関東高等学校選抜大会 100kg 級 優勝 太田英樹 平成3年 関東選手権大会 +110kg 級 優勝 小松政志 関東高等学校選抜大会 +110kg 級 優勝 小松政志 全国高等学校選抜大会 +110kg 級 優勝 小松政志 平成4年 関東選手権大会 +110kg 級 優勝 小松政志 平成6年 インターハイ 70kg 級 優勝 橋本唯史 平成8年 関東高等学校選抜大会 108kg 級 優勝 茂野正城 全国高等学校選抜大会 108kg 級 優勝 茂野正城 平成9年 関東高等学校競技大会 +99kg 級 優勝 茂野正城 インターハイ +99kg 級 優勝 茂野正城 日韓ユース大会 108kg 級 準優勝 茂野正城 関東選手権大会 +99kg 級 優勝 茂野正城 平成10年 関東選手権大会 85kg 級 優勝 檜垣宏輔 関東高等学校選抜大会 85kg 級 優勝 檜垣宏輔 平成11年 関東高等学校競技大会 85kg 級 優勝 檜垣宏輔 インターハイ 85kg 級 優勝 檜垣宏輔 日韓ユース大会 85kg 級 準優勝 檜垣宏輔 関東選手権大会 62kg 級 優勝 檜垣圭輔 関東高等学校選抜大会 69kg 級 優勝 檜垣圭輔 平成16年 関東高等学校競技大会 105kg 級 優勝 山下雄介 インターハイ 105kg 級 10位 山下雄介 野球部 平成9年 全国選抜高校野球大会 2回戦進出 *遠藤政隆(1991年卒)、伊藤剛(1995年卒)はプロ野球選手として活躍した。また木田優夫(1987年卒) はアメリカ大リーグでの活躍を含め、現在も日本プロ野球界で活躍中である。 *木内九二生(1985年卒)はプロ野球(セリーグ)の審判員として活躍中である。 ソフトテニス部 昭和51年 インターハイ 田村 忠志・藤本 日出夫

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記憶に残る出来事 ■県高校総合体育大会学校対抗男子連覇 本校は県高校総合体育大会の総合順位で、第3位(26回大会)、第2位(27回・28回大会)と徐々に順位を上げていた。当時の校 長森本一德先生は日大陸上競技部の監督をされ、東京オリンピックでは審判員を務められた先生で、機会をみては各運動部を 回られ、生徒達に「追いつけ追い越せ差をつけろ」と激励されていた。 第29回大会は各運動部の活躍があり日川高校と点数では同点でしたが、優勝クラブの多い本校が総合優勝を達成した。緑ヶ 丘陸上競技場より甲府駅まで全校生徒のパレードがあり、明誠高校の運動部が非常に盛り上がっていたのを今でも思い出す。 翌年の第30回の記念大会では、日川高校に得点で差をつけて2連覇を達成することができた。教職員、生徒会、各運動部の協力 があったからこそ達成できた事だと思う。 (檜垣英治)

■ウエイトリフティング部 全国大会での活躍 東京オリンピックの翌年の昭和40年、日川高校とほぼ同時に創部。バーベルや練習場に乏しいスタートで、当時は柔道部が ウエイトリフティング部を兼ねて県高校総体等に参加していた。また、専門の指導者が不在で日大の学生の方々が世田谷の合 宿所からわざわざ電車に乗り継ぎ指導にあたっていただいた。その後山梨県の合同合宿が頻繁に行われ、一般・大学生に交じっ て合宿に参加した。それら周りの方々のご尽力や厳しいトレーニングが実り徐々に全国チャンピオンが誕生していった。近年 は学校を超越した高校生同士の友情や県協会の素晴らしい和のあり方により競技力が向上し、山梨県全体が全国レベルに至っ た。その中で当ウエイトリフティング部の全国大会における上位入賞者も数多く輩出され(部活動の主たる実績参照)現在に 至っている。 なお、2008年北京オリンピック、ウエイトリフティング監督小宮山哲雄氏も本校の卒業生である。 (檜垣英治)

■甲子園初出場 それは生徒達にとっても、私自身にとっても夢のような出来事であった。日本大学明誠高等学校創設37年目にして、初めて の選抜甲子園である。幸運と言うべきか1回戦は開会式直後の試合であった。華やかな開会式の余韻が残るスタンドは、数万 人の観客で埋めつくされていた。選手達はもちろん、私も緊張と感激で胸が一杯であった。選手達は私達の心配をよそに、日頃 から鍛えられた技と精神力で、力一杯のプレーをしてくれた。その結果は見事初戦を突破である。初出場で1回戦を勝ち抜くこ とがどれ程大変な事か、身をもって体験した思いであった。試合終了のサイレンが球場にこだまし、整列後に校歌が流れ始め た時、現役の生徒達はもちろん、卒業生もおそらく大きな声で校歌を歌った事であろう。一塁側のアルプススタンドでは、ピン ク一色の大きな波が歓喜で揺れていた。今回の甲子園出場が選手達にとって一生の財産になった事は言うまでもない。これか らも高校球児にとって憧れである甲子園に出場できた喜びと誇りを大切にしたい。 (坂本 博)

■インターハイ連続出場 平成3年4月、空手道とは全く無縁であった私が空手道部の顧問に就任することになった。以来20年間小林克己先生の指導 の下、良い部員たちに恵まれ16年連続17回インターハイに出場している。 初めて団体組手で出場したのは平成11年の岩手大会である。このときは Best 16に残り、夕日が落ち薄暗くなった調整場で、 全国の強豪校の中に混じって負けじと気合を入れて打ち込みをしていたことを覚えている。平成16年の島根大会では、貸切バ スをチャーターし部員全員を連れて10時間かけて大会会場まで行った。帰りはインターハイ10年連続出場の表彰盾を持って くることができた。平成19年の佐賀大会では、個人形で Best 8まで勝ち進んだ。回戦を追うごとに選手が去っていく中、五度試 合コートに上がり会場からの大声援を受けながら5位入賞を果たした。そして、平成21年の兵庫大会では、インターハイ15年 連続出場の表彰盾を持って帰ってきた。 10年連続出場のときよりも、 一回り大きくなった盾を見て15年の歳月の重さを感じた。 インターハイは何度出場してもいい。記録よりも良い思い出が残る。 (辺見和也)

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■クラブ一覧(順不同) 1962年度(第1期卒業生) 1971年度(第10期卒業生) 1981年度(第20期卒業生) 1991年度(第30期卒業生)

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文芸部、山岳部、英語研究部、科学部、音楽部、新聞部、ブラスバンド部、柔道部、 バスケットボール部、卓球部、野球部 演劇部、写真部、ブラスバンド部、書道部、茶道部、華道部、音楽部、化学部、美術部、生物部、物理部、 社会科部、数学研究部、柔道部、剣道部、重量挙部、体操部、自転車部、バスケットボール部、 卓球部、テニス部、野球部、ハンドボール部、山岳部、バレーボール部、サッカー部、ラグビー部 生物部、化学部、物理部、音楽部、吹奏楽部、美術部、写真部、社会科研究部、数学研究部、英語研究部、 演劇部、書道部、地学部、囲碁将棋部、文芸部、野球部、バスケットボール部、卓球部、陸上競技部、 柔道部、サッカー部、テニス部、バレーボール部、ハンドボール部、体操部、剣道部、 ウエイトリフティング部、水泳部、ラグビー部、自転車部、空手道部、スキー部、家庭科同好会 生物部、化学部、物理部、音楽部、吹奏楽部、美術部、写真部、社会科研究部、数学研究部、英語研究部、 演劇部、書道部、地学部、囲碁将棋部、文芸部、茶道部、野球部、バスケットボール部、卓球部、

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2001年度(第40期卒業生) 2010年度(現在)

陸上競技部、柔道部、サッカー部、テニス部、バレーボール部、ハンドボール部、体操部、剣道部、 ウエイトリフティング部、水泳部、ラグビー部、自転車部、空手道部、スキー部 自然科学部、音楽部、吹奏楽部、美術部、写真部、社会科研究部、数学研究部、英語研究部、演劇部、 書道部、地学部、囲碁将棋部、文芸部、茶道(華道)部、野球部、バスケットボール部、卓球部、 陸上競技部、柔道部、サッカー部、ソフトテニス部、バレーボール部、ハンドボール部、剣道部、 ウエイトリフティング部、水泳部、ラグビー部、自転車部、空手道部、スキー部、体操部 バドミントン同好会、ゴルフ同好会 自然科学部、音楽部、吹奏楽部、美術部、写真部、社会科研究部、英語研究部、書道部、文芸部、演劇部、 茶道(華道)部、囲碁将棋部、野球部、バスケットボール部、卓球部、陸上競技部、サッカー部、 ソフトテニス部、バレーボール部、ハンドボール部、剣道部、ラグビー部、水泳部、 ウエイトリフティング部、空手道部、スキー部、バドミントン部、硬式テニス部、ゴルフ同好会、 チア・リーダー同好会、体操同好会、柔道同好会

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平成22年度 部顧問一覧 文 化 ク ラ ブ 名 自

音 吹

楽 奏

楽 術

◎岩 上     愛

◎小 俣   康 信

◎金 箱     信

◎小 林   泰 一

◎油 野   雅 子

◎大 桃     淳 ◎長 島     澤

部 ◎伊 沢   康 子

◎本 間   元 章

体 育 ク ラ ブ 名

大 桃     淳(男 女) ◎坂 田   祐 実 ◎坂 本     博

バレ ーボール 部

男子

女子

水 野   正 実(男 女) ◎小 野   春 菜 ◎水 越 日 出 夫 ◎髙 橋   勝 也 前 嶋   俊 夫 ◎金 田   真 幸 加 藤     晃 ◎大 畑   真 人 髙 橋   勝 也

ウエイトリフティング部

◎檜 垣   英 治

◎ 檜 垣   英 治(部 長)

◎辺 見   和 也

小 口   哲 生(監 督)

◎梅 田   祐 司

加 藤     晃

バ ド ミ ン トン 部

◎菅 原 由 紀 子

男子

◎中 川   正 基

硬 式 テ ニ ス 部

◎山 下 雄 一 郎

女子

◎宮 川   浩 子

◎大 神 田   久

ゴ ル フ 同 好 会

◎手 塚   秀 昭

◎松 嶋   暢 夫

チア・リーダー同好会

◎油 野   雅 子

◎ 谷 田 部 光 則(部 長)

◎谷 田 部 光 則

◎西 島

バスケットボール部

女子

茶 道( 華 道 )部 碁

ソ フトテニ ス 部

男子

ハ ンド ボ ー ル 部

◎岩 上     愛

西 島   泰 明

社 会 科 研 究 部 英

文 化 ク ラ ブ 名

勝(監 督)

◎は各部の責任者

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1年間の行事 School events for a year

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1年間の行事

School events for a year

4月

April

●入学式

●新入生宿泊研修

●球技大会

●1学期始業式 ●日本大学付属高等学校等標準学力テスト

5月

May

●山梨県 県総合体育大会

●生徒総会

●1学期中間考査

6月

June

●芸術鑑賞教室

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●誠祭(文化の部) ①壁画

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●誠祭(文化の部) ②クラス展示


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7月

July

●ケンブリッジ大学サマープログラム(イギリス) ●海外語学研修(ニュージーランド)① ●校内作成実力テスト

●夏期講習

●三者面談

●日本大学各学部オープンキャンパス訪問

8月

August

●夏季合宿セミナー

9月

●海外語学研修(ニュージーランド)②

September

●防災訓練 ●1学期期末考査 ●1学期終業式

10月

October

●誠祭(体育の部)① 台風の目

●誠祭(体育の部)② 大縄跳び

●2学期始業式 ●公開授業

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1年間の行事

School events for a year

11月

November

●2年修学旅行(オーストラリア)①

●2年修学旅行(オーストラリア)②

●2年修学旅行(オーストラリア)③

●校内作成実力テスト ●日本大学付属高等学校等統一テスト

12月

December

●強歩大会①

●強歩大会②

●三者面談①

●三者面談②

●2学期中間考査

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●冬期講習


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1月

January

●推薦入学試験

2月

February

●一般入学試験

3月

●予餞会①

●予餞会②

March

●卒業証書授与式①

●卒業証書授与式②

●ケンブリッジ大学イースタープログラム ●2学期期末考査 ●2学期終業式 ●春期講習

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芸術鑑賞教室

Art appreciation

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芸術鑑賞教室

Art appreciation

「芸術鑑賞教室」は「一流の劇場で、一流の芸術を鑑賞する」という合言葉のもと、平成5年よりスタートし現在 に至っている。 芸術鑑賞教室の目的は「素晴らしい芸術に触れ、その感動を通して、豊かな情操を養い、成長期の人間形成に役 立てる」ことである。

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内    容

1

1993( 平 成 5 年 )

ミュージカル 「ミス・サイゴン」

帝国劇場

2

1994( 平 成 6 年 )

演 劇 「京 劇」

府中の森芸術劇場

3

1995( 平 成 7 年 )

ミュージカル 「回転木馬」

帝国劇場

4

1996( 平 成 8 年 )

ミュージカル 「屋根の上のバイオリン弾き」

帝国劇場

5

1997( 平 成 9 年 )

ミュージカル 「レ・ミゼラブル」

帝国劇場

6

1998(平成10年)

歌舞伎 「蘆屋道満大内鑑」

国立劇場

7

1999(平成11年)

演 劇 「奇蹟の人」

立川市民会館

8

2000(平成12年)

ミュージカル 「エリザベート」

帝国劇場

9

2001(平成13年)

歌舞伎 「双蝶々曲輪日記―引窓」

国立劇場

10

2002(平成14年)

ミュージカル 「ライオンキング」

四季劇場

11

2003(平成15年)

演 劇 「菜の花らぷそでぃ」

なかのZEROホール

12

2004(平成16年)

歌舞伎 「鳴 神」

国立劇場

13

2005(平成17年)

ミュージカル 「レ・ミゼラブル」

帝国劇場

14

2006(平成18年)

音楽会 「青少年のための音楽会」

パルテノン多摩

15

2007(平成19年)

歌舞伎 「双蝶々曲輪日記」

国立劇場

16

2008(平成20年)

ミュージカル 「キャッツ」

キャッツシアター

17

2009(平成21年)

演劇 「Touch」

パルテノン多摩

18

2010(平成22年)

歌劇(オペラ) 「カルメン」

昭島市民会館 大ホール

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場  所


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壁 画

Huge pictures

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壁 画

Huge pictures

壁画は文化祭の約2か月前からダンボールを集めてそれに色を塗り、一枚一枚を紐でつなぎ合わせて校舎に掛け て完成というものである。平成8年から文化祭で展示されるようになり、今では欠かすことのできない出し物の 一つである。壁画には生徒一人ひとりが携わっている。以下は第一回からの作品である。 ■1996年(平成8年)壁画1st 原作/2年 内藤 裕美 「夢の幕開け」 縦11.1m× 横7.2m/段ボール900枚 壁画第1作。夏休み前に全校生徒に段ボールを持ってきて もらい、有志たちが規格サイズに切り出してマス目まで 入れた。原作は黒のサインペン1本で描き、拡大コピーを とり、3cm 四方の小片(チップ)に分けて段ボールに添付 した。一般生徒はこれを受け取り、白い部分を赤に、黒い 部分をグレーに色を塗る作業を行った。色塗りが終った 段ボールを回収して、有志たちを中心とするスタッフが 接合し完成させた。色塗り以外のほとんどの作業を有志・ 代表生徒が負担したので大変だった。

■1997年(平成9年)壁画2nd 原作/2年 中川 まい子、幡野 千佳 「起こせ! Revolution」 縦11.1m × 横30.0m/段ボール2,160枚 第1作の反省から、全校生徒に段ボールを規格サイズに切 り出してから持ってきてもらうことにした。これにより 有志・代表生徒の負担が軽減した分、規模を飛躍的に拡大 させることができた。着色も2色増え、赤・金・黒・グレーの 4色になった。前年度より一気に拡大した背景には、情熱 的に制作に取り組んでくれた生徒有志の存在が大きい。 彼らの頑張りがなければ現在の壁画の姿はなかっただろう。

■1998年(平成10年)壁画3rd 原作/壁画有志 「笑」 縦13.7m × 横30.4m/段ボール2,664枚 上段 (5階) 中段 (4階) 下段 (3階) 少段 (2階) 全部で32ブロッ クに分ける現在のサイズになった。カラーコピーを利用 して10色とカラフルになり、明るいイメージの作品となっ た。この年の文化祭は土砂災害のため中止となり、完成間 近(色塗りも終了していた)だった壁画の公開が危ぶまれ た。しかし、1月に文化祭実施が決定し、無事日の目を見る ことができた。このとき季節はずれの文化祭ということ で話題性があり、TV 局(UTY テレビ)が取材にきて、壁画 公開の様子などが放送された。

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■1999年(平成11年)壁画4th 原作/1年 山本 康羽 「ピュアー・ハート」 縦13.7m × 横30.4m/段ボール2,664枚 円熟期を迎えた壁画であるが、この年は失敗が1つあっ た。壁画は32のブロックに分けてクラス単位で仕上げる。 ところが、スタッフが1つのブロックの整理番号を上下間 違えて記入したため、このブロック全体が逆さまになっ てしまったのである。そこで1度取り外し上下を入れ替え てつけ直し完成させた。記録写真は修復後のものである が、この事実を証言する写真が2枚現存する。

■2000年(平成12年)壁画5th 原作/1年 高橋 航太 「力は無限大」 縦13.7m × 横30.4m/段ボール2,664枚 ここまでの4作品と比べて、 壁画として非常に完成度の高い 作品である。 絵のデザインの素晴らしさはもちろんだが、 制 作段階の取り組み方が良かった。 各クラスの壁画委員が自 分の仕事を遂行し、 円滑に全校生徒が作業を行い、 全員で1 つの作品を仕上げるという壁画の目的が達成された。

■2001年(平成13年)壁画6th 原作/3年 尾崎 永一郎 「エンジョイ・プレイ」 縦13.7m × 横30.4m/段ボール2,664枚 前述の通り壁画は32のブロックに分けて、クラス単位で 各ブロックを仕上げてくる。各クラスでは接合する前に 細部まで確認している。したがってブロック単位では完 全なものが出来あがる。ところが、クラス全体でオレンジ 色を塗るところを赤に塗ってしまったのだが、公開する まで誰も気付かなかった。その結果、ほほの色が左右で異 なってしまったがこれはこれで面白い。年々明誠高校の 壁画が付属の間で評判になり、この年の付属広報のトピッ クスで取り上げられた。

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壁 画

Huge pictures

■2002年(平成14年)壁画7th 原作/2年 黒部 美千子 「Don’t think! Feel!!」 縦13.7m × 横21.6m/段ボール1,998枚 この年壁画最大のピンチが訪れた。壁画を設置するのに 最適であった1号校舎のむき出しの手すり部分にアルミ サッシを取り付ける工事が始まるという。当然今までと 同様の設置方法はとれない。しかも工事は夏休み中に実 施され終了するのは文化祭直前。現場も確認できない状 態で壁画の準備をしなければならず、仕方なく壁画の規 模を縮小し、工事の図面を見ながら設置方法を変更した。 重しに結びつけてぶら下げる方法で無事に公開すること ができた。

■2003年(平成15年)壁画8th 原作/壁画有志 「Sprit of fire」 13.7m × 横30.4m/段ボール2,664枚 前年窮余の策によりなんとか壁画を成功させたが、この 方法が手軽でベストであるとの結論になった。その方法 とは、18リットル入りのポリ容器に水を入れ、1ブロック につき2個重りにして壁画を支えるというものである。 壁画のサイズも元通りの大きさに戻すことができた。デ ザインが過去の作品に類似してしまったことが残念であ るが、 「夏を焦がす熱き魂」の文字が、はっきりと読み取ら れることから技術の進歩が窺える。

■2004年(平成16年)壁画9th 原作/1年 井上 美幸 「Create Dreams」 縦13.7m × 横30.4m/段ボール2,664枚 この年の文化祭は大変風が強く、公開するとすぐに数ヶ 所脱落してしまった。修正したものの間に合わず、この写 真でも2箇所脱落したままの状態が窺える。しかしなが ら、壁画を完成させる技術には絶対的な自信を持てた作 品である。やまぶき色・オレンジ・赤と微妙な色のグラデー ションも完璧にこなしている。ここまでくると残る問題 は壁画の作品内容になってくる。このところ過去の作品 の影響をうけていると思われる作品が続いている。

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■2005年(平成17年)壁画10th 原作イメージ/1年 小形 公介、美術部有志 「Over the Dreams」 縦13.7m × 横30.4m/段ボール2,664枚 記念すべき10作目となったこの作品は、原画を選ぶ段階 から過去の作品に類似していないものを強く意識してい た。ここ数年、顔が大きく写し出されている作品が続いた ので、顔が全く入っていないデザインが新鮮であった。 10th anniversary の文字を挿入できたことが誇らしく思 える。もっと大きく扱ってもよかったと思う。ここまで10 年間、着実に進歩しながら作り上げてきた壁画だけに、節 目の作品として感慨深い。

■2006年(平成18年)壁画11th 原作/1年 石井 佑季 「CHANGE THE COMMON SENSE」 13.7m × 横30.4m/段ボール2,664枚 「CANGE THE COMMON SENSE」 (常識を変えろ)の誠祭 テーマの通り、これまで10作品の中になかった動物が描 かれたユニークな作品である。無限の可能性を求めて活 動する高校生の姿を、大空を自由に飛び回る鳥にたとえ て、さらにその象徴として不死鳥をイメージして原作を 作った。そんな原作者の思いが巨大壁画となって上手く 表現された作品である。

■2007年(平成19年)壁画12th 原作/1年 浅見 瑠比 「癒されたいなら…」 10.8m × 横38.0m/段ボール2,700枚 この年の入学生は前年に続いて7クラスであり、3学年合 わせて22クラスとなった。これまで11年間壁画を作成し てきた中で最もクラス数が少ない年となった。壁画32ブ ロックを維持することは難しくなると考え、少段8ブロッ クを廃止し、代わりに上中下段6ブロックを追加し30ブ ロックに減らした。ところが、段ボールの合計枚数は2,700 枚と過去最大数になった。最も少ない人数で最も大きい 作品となったことが面白い。

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壁 画

Huge pictures

■2008年(平成20年)壁画13th 原作/1年 辰野 啓 「Large or Small」 10.8m × 横38.0m/段ボール2,700枚 全長30m の大ダコ、明誠高校に出現!!こんなジョークが 表現できるのも巨大壁画の魅力のひとつである。それに してもタコがモチーフとは高校生の豊かな発想には驚か される。大仏様がシュノーケルをつけて海中で座ってい ることも見逃せない。かつてないユーモアたっぷりの作 品である。

■2009年(平成21年)壁画14th 原作/1年 長谷川 良美 「生まれは違えど心は1つ」 10.8m × 横38.0m/段ボール2,700枚 中央でがっちり握手をしているところが「生まれは違え ど心は一つ」のテーマに沿っていて落ち着いた仕上がり になっている。男子と女子の笑顔も上手く表現されてい る。2年前からオープンスクールで壁画作業を実施するよ うになり、1年生の中にも壁画経験者が多数いて、全体的 に作業はスムーズに行えた。ところが文化祭当日公開し てみると、設置ミスやブロック取り違えなど大きなミス が2・3年生のクラスにあった。慣れている上級生が失敗し てしまい残念であったが、すぐに訂正できた。

■2010年(平成22年)壁画15th 原作/1年 下川 凛子、2年 長谷川 良美 「Keep On Shining」 10.8m × 横38.0m/段ボール2,700枚 15年目を迎え文化祭の、というよりも明誠高校の一大イ ベントとなった壁画。どのブロックも細部まで丁寧に仕 上げられており、制作に携わった人たちの壁画への思い が伝わってくる、素晴らしい仕上がりの作品である。年々 生徒の意識も高まり、この壁画を通して全校生徒が一丸 となってきたことの表れであろう。この意識がある限り、 明誠高校の壁画はより大きく、より芸術的なものに進化 していくだろう。今後の壁画がどのように展開するのか 楽しみである。

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2010

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資 料

Documents

Chapter 13 Nihon University Meisei Senior High School

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資 料

Documents

校務組織図 教職員構成 男女別

合 計 71

教  員  数

男 女 計

校 長

教 頭

教 諭

1 0 1

1 0 1

26 7 33

合 計 13

職  員  数

講 師

養護教諭

非常 勤 講 師

事務 長

経理長

事務職員

用務員

警 備員

0 1 1

0 1 1

21 13 34

1 0 1

1 0 1

4 4 8

2 0 2

1 0 1

(専任 級)

校 務 分 掌 経 理 長

会 計 係

事 務 長

庶 務 係 管 財 係 後 援 会

教職員会議

同 窓 会 副 主 任 教 務 部

教務 部主任

教育計画の立案運用 教材・教具・教科書の選定、保管維持 諸表簿の記録・保管 学校要覧の編集

電算コンピュータ 教     頭

理事長

校     長

総   長

日 本 大 学

校務運営委員会

122

教 科 主 任

各教科の運営

生 活 指 導部

生 活 指 導部主任

副 主 任

生活指導の立案運用

生徒 会指導部

生徒会指導部主任

副 主 任

本部役員会・各委員会の総括 文化・体育部の総括 ボランティア活動の推進

進 路指 導部

進 路指 導部主任

副 主 任

進学・就職活動 進路に関する統計・記録 実力テスト運営

保 健 衛 生部

保 健 衛 生部主任

副 主 任

健康管理・保健相談 保健衛生行事の運営

図 書 部

図 書 部 主 任

副 主 任

図書購入・保管・整備 読書指導・視聴覚関係の運営・維持

広 報 部

広 報 部 主 任

副 主 任

広報誌・学校案内等の作成

学 年 会

学 年 会 主 任

副 主 任

学年・クラスの管理運営 学年行事の立案運営

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卒業生徒数の変遷 ■全日制

卒業生数 年度別累計 男

回 卒

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48

年 度 昭和 37 昭和 38 昭和 39 昭和 40 昭和 41 昭和 42 昭和 43 昭和 44 昭和 45 昭和 46 昭和 47 昭和 48 昭和 49 昭和 50 昭和 51 昭和 52 昭和 53 昭和 54 昭和 55 昭和 56 昭和 57 昭和 58 昭和 59 昭和 60 昭和 61 昭和 62 昭和 63 平成元 平成 2 平成 3 平成 4 平成 5 平成 6 平成 7 平成 8 平成 9 平成 10 平成 11 平成 12 平成 13 平成 14 平成 15 平成 16 平成 17 平成 18 平成 19 平成 20 平成 21

卒業生

累 計

卒業生

累 計

卒業生

累 計

38 59 189 444 559 613 529 289 305 258 316 481 565 750 571 452 551 447 380 337 378 381 361 394 476 403 449 436 276 362 366 339 350 325 280 301 272 324 216 232 219 175 249 192 238 224 194 179

38 97 286 730 1,289 1,902 2,431 2,720 3,025 3,283 3,599 4,080 4,645 5,395 5,966 6,418 6,969 7,416 7,796 8,133 8,511 8,892 9,253 9,647 10,123 10,526 10,975 11,411 11,687 12,049 12,415 12,754 13,104 13,429 13,709 14,010 14,282 14,606 14,822 15,054 15,273 15,448 15,697 15,889 16,127 16,351 16,545 16,724

11 10 13 80 58 45 32 34 85 54 67 84 80 66 56 50 55 48 39 41 40 27 35 29 59 43 55 50 43 65 95 119 99 112 112 108 86 94 71 76 72 63 60 52 78 65 65 57

11 21 34 114 172 217 249 283 368 422 489 573 653 719 775 825 880 928 967 1,008 1,048 1,075 1,110 1,139 1,198 1,241 1,296 1,346 1,389 1,454 1,549 1,668 1,767 1,879 1,991 2,099 2,185 2,279 2,350 2,426 2,498 2,561 2,621 2,673 2,751 2,816 2,881 2,938

49 69 202 524 617 658 561 323 390 312 383 565 645 816 627 502 606 495 419 378 418 408 396 423 535 446 504 486 319 427 461 458 449 437 392 409 358 418 287 308 291 238 309 244 316 289 259 236

49 118 320 844 1,461 2,119 2,680 3,003 3,393 3,705 4,088 4,653 5,298 6,114 6,741 7,243 7,849 8,344 8,763 9,141 9,559 9,967 10,363 10,786 11,321 11,767 12,271 12,757 13,076 13,503 13,964 14,422 14,871 15,308 15,700 16,109 16,467 16,885 17,172 17,480 17,771 18,009 18,318 18,562 18,878 19,167 19,426 19,662

■定時制 昭和35∼45年(1回∼11回) 卒 業 生

207

81

288

Nihon University Meisei Senior High School

123



創設50周年記念誌

2010

The 50th anniversary foundation memorial book

沿 革

The history of Meisei senior high school

Chapter 14 Nihon University Meisei Senior High School


沿 革

The history of Meisei senior high school

126

昭和35年 4月 1日 日本大学創立70周年記念事業の一

62年 5月 1日 第7代校長に鷹取稠就任

環として開校

63年10月 1日 学生食堂竣工

初代校長に日本大学第5代総長・

64年 1月 1日 鷹取稠校長退任

永田菊四郎就任

64年 1月 2日 第8代校長に青木清相就任

35年 4月23日 開校式典

平成 2年

35年 9月26日 後援会発足

4年 1月 1日 青木清相校長退任

36年 2月

4年 1月 2日 第9代校長に石田壽文就任

校旗制定

合宿所兼研修所改築・制服改定

37年 9月21日 鉄筋4階建校舎 ( 現2号校舎 ) 竣工

4年 3月25日 プール改修、部室A棟、シャワールー

38年 4月

同窓会発足

38年 6月

鉄筋4階建校舎増築竣工

4年 6月10日 部室B棟、C棟竣工

39年10月

校歌制定

5年 3月26日 部室D棟、野球部部室棟竣工

39年12月

野球場・運動場完成

5年 9月14日 全教室冷暖房設備設置完了

40年 2月

鉄筋5階建校舎 ( 現1号校舎 ) 竣工

5年 9月14日 1号校舎に職員室竣工

40年 3月

永田菊四郎校長退任

6年 3月31日 石田壽文校長退任

ム、体育更衣室棟竣工

40年 4月 1日 第2代校長に津田俊文就任

6年 4月 1日 第10代校長に水田信道就任

永田菊四郎、名誉校長となる。

7年 4月20日 CAI 教室竣工 サテライトシステム

永田文庫設置

41年 6月

講堂兼体育館・プール竣工

8年 3月31日 水田信道校長退任

41年10月

図書館管理棟(本館)竣工

8年 4月 1日 第11代校長に水越志篤就任

42年10月

全施設の竣工式挙行

9年 3月

第69回選抜高等学校野球大会出場

44年 2月

体育振興会発足

10年 2月

甲子園出場記念碑建立

46年 6月

津田俊文校長退任、名誉校長となる。

10年 9月16日 台風5号により裏山崩落

第3代校長に大場董就任

11年 3月

設置 体育館洗面所改修

多目的ホール「創造」竣工

48年 1月10日 大場董校長死去

12年10月18日 創設40周年記念式典・祝賀会挙行

48年 2月 1日 第4代校長に森本一 就任

14年 3月31日 水越志篤校長退任

50年 5月22日 創設15周年内祝記念式典挙行

14年 4月 1日 第12代校長に前田勝幸就任

記念事業として合宿所兼研修所竣工

14年10月 1日 1号校舎廊下窓サッシ・天井新設

52年 5月

山梨県高等学校総合体育大会男子

14年10月 1日 2号校舎男女トイレ改修

総合優勝

15年 6月

53年 5月

山梨県高等学校総合体育大会男子

15年 9月~10月 図書館管理棟 ( 本館 ) 屋上防水改修

総合優勝

53年10月

森本一 校長退任、顧問となる。

16年 8月~9月 耐震診断 ( 校舎・視聴覚棟・体育館等 )

第5代校長に保坂正道就任

17年 2月

敷地測量及び境界確定

55年10月23日 創設20周年記念式典挙行

19年 3月

前田勝幸校長退任

56年 3月

創設20周年記念事業として記念館

19年 4月

第13代校長に大山矩行就任

( 視聴覚棟 ) 竣工

19年

1号校舎2階に自習室設置

敷地測量及び境界測量開始 工事

57年10月18日 学校保健統計調査実施について文部

21年 5月〜9月 2号校舎耐震補強その他改修工事

22年 3月

大臣より表彰される。

多目的コート竣工

60年 7月31日 保坂正道校長退任、顧問となる。

22年 5月~10月 図書館管理棟(本館)耐震補強その

60年 8月 1日 第6代校長に太田稔就任

他改修工事

62年 4月30日 太田稔校長退任

22年10月

創設50周年記念式典・祝賀会挙行

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編集後記

創設50周年記念誌

An editor's postscript

2010

The 50th anniversary foundation memorial book

編集後記 50周年という節目の 「記念誌」 発刊という仕事に従事できたことは大変喜 ばしいことです。 今回は写真を多く取り入れ、 「50年の足跡」 では創設期から 現在までの流れが見て分かるように作成してあります。 当時を懐かしく振り 返ってみたり、 現在と比較したりなどさまざまな見方をして楽しんでいただ ければ幸いです。 なお、 卒業アルバムから掲載したものの中には、 (卒業アル バムが) 3年間を一冊に載せているため、 記念誌中の年代の切れ目辺りの部 分で多少のずれが生じているかもしれませんがご了承下さい。 記念誌の準備段階では資料の不足等々のため手間取ったりしましたが、 多 くの方々の協力によりこのような記念誌を発刊することができました。 「創設50周年記念誌」 発刊に際しましては、 数多くの方々の協力をいただき ありがとうございました。 この面をお借りして御礼申し上げます。 編集委員/油野雅子・梅田祐司・大神田久・大桃 淳・小俣康信 金箱 信・坂本 博・辺見和也・松嶋暢夫・山下雄一郎・坂田 炎

Nihon University Meisei Senior High School

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日本大学明誠高等学校 創設50周年記念誌 2010 発 行/平成22年10月 発行者/日本大学明誠高等学校 創設50周年記念誌編集委員会 〒409-0195 山梨県上野原市上野原3200 TEL. 0554-62-5161(代) 印 刷/ヨシダ印刷両国工場 TEL. 03-3626-1301(代)




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