Ladies Winemakers' Event Catalogue by Pieroth Japan K K

♦ Contents

♦Dinner & Auction Wine List

Pieroth Japan Ladies & Gentlemen Winemaker’s Events

この度はお忙しい中、ピーロート・ジャパン主催レディーズ＆ジェントルメンワインメーカーズ・イベントにお越し頂きまして誠にありがとうございます。今回のイベントは、フランスボルドーのトップシャトーやその他の国の最高級ワイナリー等、世界各国より 34 名のワイン生産者たちがピーロート・ジャパンのお客様の為に、東京に集結いたしました。生産者達に直接触れ合える、この貴重な機会をお楽しみいただければと思います。また 11 月 23 日と 24 日のディナー会では、スペシャル・イベントといたしまして、チャリティー・ワイン・オークションを行う予定でございます。オークションの為に、特別にご用意させて頂いたワインもございます。ぜひ、出品ワインの入札にご参加頂ければと思います。今回のオークションの売上金は全て、小児がんの子供達を支援する「Shine On! Kid（ s タイラー基金）」と「国境なき医師団」に寄付されます。

ご友人やご家族とご一緒にワインを召し上がり、素晴らしいお時間をお過ごしいただければ幸いでございます。

♦Château Coutet

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P3 - 4

P5 - 6 ♦Châ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P7 - 8 ♦Château de Chantegrive ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P9 - 10 ♦Château Chasse-Spleen Château de Camensac ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P11 - 12 ♦Château Labégorce Château Marquis d'Alesme ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P13 - 14 ♦Château Giscours Château du Tertre ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P15 - 16 ♦Château Kirwan ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P17 - 18 ♦Château-Figeac ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P19 - 20 ♦Château Ferrière Château la Gurgue Château Haut-Bages Libéral Château Domeyne ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P21 - 22 ♦Château Phélan Ségur ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P23 - 24 ♦Château Larrivet-Haut-Brion ・・・・・・・・・・・・・・・・・ P25 - 26 ♦Domaine Bertagna ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P27 - 28 ♦Champagne Boizel ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P29 - 30 ♦Pieroth Estate ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P31 - 32 ♦Pinino ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P33 - 34 ♦Mas d'en Gil ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P35 - 36 ♦Whitehaven ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P37 - 38 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ピーロート・ジャパン株式会社代表取締役ローラン・フェーブル

♦ Dinner Vintage ◆ NV ◆ NV ◆ 2006 ◆ 2003 ◆ 2009 ◆ 2010 ◆ 2006 ◆ 2000 ◆ 2009 ◆ 2006 ◆ 2004 ◆ 2004 ◆ 2004 ◆ 2006 ◆ 2009 ◆ 2008 ◆ 2003 ◆ 2006 ◆ 2004 ◆ 2011 ◆ 2011 ◆ 2011 ◆ 2011 ◆ 2011 ◆ 2007 ◆ 2009 ◆ 2008 ◆ 2010 ◆ 2011 ◆ 2008 ◆ 2011 ◆ 2011

Wine List

November 23 2012

Wine Name Boizel Champagne Brut Tradition Boizel Champagne Brut Tradition Rosé Château de Camensac Château Chasse-Spleen Château Chantegrive Château de Chantegrive Caroline Château Coutet Domaine Bertagna Clos de Vougeot Grand Cru Domaine Bertagna Vougeot Premier Cru Clos de la Perrière Château du Tertre Château Ferrière Château Giscours Château Haut-Bages Liberal Château Kirwan Château Larrivet Haut-Brion Château Larrivet Haut-Brion Château Labégorce Mas d’en Gil Coma Vella Château Phélan Ségur Pieroth Estate Grauburgunder QbA, dry Pieroth Estate Burg Layer Riesling QbA, dry

Brunello di Montalcino Pinino Rosso di Montalcino Pinino

Whitehaven Sauvignon Blanc Whitehaven Pinot Noir

ml 750ml 750ml 750ml 750ml 750ml 750ml 750ml 3000ml 750ml 750ml 750ml 750ml 750ml 1500ml 750ml 750ml 750ml 750ml 750ml 750ml 750ml 750ml 750ml 750ml 750ml 750ml 750ml 750ml 750ml 750ml 750ml 750ml

♦ Auction

Wine List

Lot

Wine Name Champagne Boizel Joyau de France Château Camensac Château Chantegrive Château Chasse-Spleen La Cuvee Madame de Chateau Coutet Domaine Bertagna Vougeot Premier Cru Clos de la Perrière Château du Tertre Château Ferrière Château Giscours Château Haut-Bages Liberal Château Kirwan Château Labégorce Château Larrivet Haut-Brion Mas d’en Gil Clos Fonta Château Phélan Ségur Pieroth Estate Wehlener Münzlay BA

Lot.01 Lot.02 Lot.03 Lot.04 Lot.05 Lot.06 Lot.07 Lot.08 Lot.09 Lot.10 Lot.11 Lot.12 Lot.13 Lot.14 Lot.15 Lot.16 Lot.17 Lot.18 Lot.19 Lot.20 Lot.21

Vintage 1989 2006 2002 2003 2001 2000 2005 2005 2005 2003 1998 2000 2009 2005 2000 1969 2011 2001 2003 2009 2009 2009

November 23 2012

Brunello di Montalcino Pinino Pinino Brunellodi Montalcino Whitehaven Marlborough Greg Pinot Noir Whitehaven Marlborough Pinot Noir

ml 750ml 1500ml 1500ml 1500ml 750ml

Starting Price ¥7,980 ¥3,650 ¥3,220 ¥6,900 ¥4,200

3000ml 1500ml 1500ml 1500ml 1500ml 1500ml 6000ml 1500ml 750ml 1500ml 375ml 375ml 750ml 750ml 3000ml 1500ml

¥5,880 ¥7,420 ¥8,990 ¥13,230 ¥6,250 ¥8,750 ¥12,600 ¥7,560 ¥7,000 ¥10,080

1500ml

¥4,410

¥10,000 ¥5,950 ¥4,230 ¥4,340 ¥5,040

※オークション参加規約【入札開始価格】オークションカタログに記載されている各ロットの金額は、入札価格(税抜)です。【お支払いについて】落札者の方には落札確定後、落札されたロットの内容、お届け先等についての確認書をお渡し致しますので、必要事項に御記入ください。 2営業日以内に銀行振り込みでのお支払いをお願い致します。全額のお支払いが確認されるまで、落札された商品の所有権は弊社に帰属します。落札後のキャンセルは、一切受けかねますので御了承ください。【落札された商品の御発送】全額お支払いの確認後、ご指定の住所迄速やかに配送致します。配送料は各ロットの落札金額に含まれております。売上金は「Shine On! Kid（ s タイラー基金）」に寄付されます。

France

共同経営者：アリーヌ・バリ女史

Château Coutet シャトー・クーテ

シャトーは、バルサックに位置する最古のドメーヌの１つです。クーテという名称は、ナイフを意味するガスコーニュ地方の方言から生まれました。ワインはその名の通り、フレッシュな酸味と生き生きとしたワインの印象を彷彿させます。この地域の気候は、朝に霧が立ち込めその後気温が上昇し、午後になると太陽の光が降り注ぐというユニークな微気候で、これが貴腐ブドウの発生と成長を促しているのです。第 3 代アメリカ合衆国大統領トーマス・ジェファーソン氏は 1787 年在フランスアメリカ合衆国全権公使在職中に、クーテをバルサックのベスト・ソーテルヌと讃えました。また、1855 年の格付けで、このシャトーはプルミエ・クリュ・クラッセとして認定されました。現在では、バロン・フィリップ・ドゥ・ロートシルト家と技術と販売の両分野において業務提携を結んでいます。

France

オーナー一族：シルビー・クーセル女史

Château Thieuley シャトー・チュレ

シャトー・チュレの「チュレ（Thieuley）」という言葉は、古いフランス語の「tioule（瓦を造っていた場所）」が語源となっています。 1950 年、クーセル家のブドウ農園の歴史が始まりました。この年、アンドレ・クーセル氏がシャトー・チュレを購入し、そこでワイナリーをスタートさせようとします。 1972 年には、葡萄栽培学の教授であった息子のフランシス・クーセル氏が葡萄畑をさらに発展させることを決めました。以来 30 年間でクーセル家は、 3 つのドメーヌ、シャトー・チュレ、クロ・サン・タンヌ、シャトー・サン・ジュネスを所有する事となりました。フランシス・クーセル氏は、醸造方法においてもパイオニアでした。ブルゴーニュの手法であったスキン・コンタクトの技術を初めてボルドーで導入し、シャトー・チュレの白ワインは世界中でその品質を認められることになりました。現在では、フランシスの二人の娘で農業技師かつ醸造技師である、シルビーとマリーがシャトーを受け継いでいます。

France

オーナー：エレーヌ・レヴェック女史

Château de Chantegrive シャトー・ドゥ・シャントグリーヴ

シャトー・ドゥ・シャントグリーヴはグラーヴ南部のポデンサック村に位置します。 1966 年にレヴェック家が、シャトー・ドゥ・シャントグリーヴの最初の小区画を取得しました。 45 年の時を経て、敷地の 96 ヘクタールが開墾されました。シャントグリーヴの葡萄畑はグラーヴ・アペラシオンにおいて、最も誉れ高く重要であると評されています。この葡萄畑で行われる伝統的な栽培方法と、最新の醸造技術が見事な折り合いを見せ、シャトー・ドゥ・シャントグリーヴのワインは、国際的なコンクールで様々な賞を獲得しています。レヴェック家は、2006 年よりサン＝テミリオンのシャトー・アンジュリュスを所有するユーベル・ドゥ・ブワール氏をコンサルタントとして迎えています。

France

オーナー：セリーヌ・ヴィラール＝フベ女史

Château Chasse Spleen シャトー・シャス・スプリーン

Château de Camensac シャトー・ドゥ・カマンサック

シャトー・シャス・スプリーンは、マルゴーの北西、メドックのムーリコミューンに位置しています。シャス・スプリーンという名前の由来は、ワインが spleen（憂欝）を chasse（追い払う）という詩人ビロン卿による命名と言われています。1932 年にクリュ・ブルジョワを格付けする試みがなされた時、ここはクリュ・エクセプショナルのステイタスを与えられた全メドックで 6 つのクリュのうちの１つでした。収穫の一部が機械によってなされるという事を除いては、いまだに非常に伝統的な慣例を固守しているプロパティーで、マロラクティック発酵後にも壜詰め前にも、フィルター掛けを行わないメドックにおける数少ないシャトーの 1 つです。シャトー・ドゥ・カマンサックは、サン＝ジュリアン地区のはずれ、サン＝ローラン＝メドック村に位置しています。カマンサックは、1855 年に格付けを受けたワインの中で、注目を浴びる事のない凡庸なシャトーの 1 つでした。1965 年にフォルネール家がシャトーを購入しました。それ以降フォルネール家は、葡萄の木を植え変え、醸造施設の改造を実施しました。また、カマンサックの復活にはボルドー大学で醸造学の講師をしていた天才醸造学者、エミール・ペイノー氏の存在をなくしてはありえませんでした。彼は伝統的な手法に縛られることなく、新しい技術を取り入れ、現在のワイン醸造学を造ったと評される人物です。彼の助言と監督を受ける事により、シャトー・ドゥ・カマンサックのワインは、素晴らしいワインへと変化したのです。 11

France

マーケティング・マネージャー：デルフィーヌ・ダリオル・コラサ女史

Château Labégorce シャトー・ラベゴルス

Château Marquis d'Alesme シャトー・マルキ・ダレム

シャトー・ラベゴルスは、1332 年に設立されました。有名なシャトー・マルゴーやラスコンブと隣接するエレガントで新古典主義のシャトー・ラベゴルスは、1868 年にエドワード・フェレ氏の書物の中でマルゴーで一番美しく最高の立地にあるものと評されています。1989 年にペドロ家がこの地を購入して以来、ペドロ家の潤沢な資金を投入し、建物は輝きを取り戻しました。また、素晴らしい果実味と偉大なフィネスを持ち合わせるワインが産出されるようになったのは、ペドロ家の復興への努力による賜物なのです。ペドロ家は 2006 年にマルゴーにある第 3 級シャトー・マレキ・ダレムも取得しました。シャトー・マルキ・ダレムは美しい屋敷で、マルゴーに位置しています。葡萄畑の歴史は 1585 年に溯ります。フランス帝国初期の頃、このエステートはオランダ商人のベケールが購入しました。彼の名前はドイツ風であったので、設立者の名前に自身の名前を加え、シャトー・マルキ・ダレム・ベケールと名付けました。このワインは 1855 年のメドックの格付けにおいて3級を得ました。 2006年にマルゴーのシャトー・ラベゴルスのオーナーの 1 人であるユーベル・ペドロ氏がこのワイナリーを購入しました。新チームは、素晴らしいワインへの将来の為に、伝統の継承しつつ醸造施設の改革を実施しました。敷地は 15 ヘクタールで 3 区画に分けて管理がなされています。全ての区画はなだらかな傾斜地の為、水はけが良く、太陽の恩恵を受け素晴らしいワインを造り出しています。 13

France

マネージャー：ローラ・バスター女史

Château Giscours シャトー・ジスクール

Château du Tertre シャトー・デュ・テルトル

ジスクールは非常に長い歴史を誇りますが、本当の意味でシャトーの歴史が始まるのは 1552 年、ボルドーの商人ピエール・ド・ロムが「ジスクーツ」の貴族の館を購入し、その周囲に広がる広大な敷地を整備して、最初の葡萄の木を植えてからです。19 世紀に入ると、シャトーは建て替えられ、希少な草木で彩られた庭園が整備され、ワイン造りのための設備も近代化されました。更に、1995 年にシャトーを引き継いだオランダ人実業家のエリック・アルバダ・イエルヘルスマによって投資が行われ、彼の情熱も加わり素晴らしいワインが誕生しています。ジスクールのワインは、深みのある、場合によっては光を通さないくらい濃い色、あり余るほどの凝縮感、たっぷりのタンニンによる筋肉質でリッチな味わいが特徴となっています。マルゴーのアペラシオンで最も美しく標高の高い砂礫小丘に位置するこのシャトー・デュ・テルトルは、18 世紀、ボルドー初のガラス工場の創業者であり、洗練された改革者でもあるアイルランド出身の有力なネゴシアンであったピエール・ミッチェルによって創立されました。アルサックの中で唯一格付けされた生産者であるこのシャトーは、最高の立地を享受し、途切れることなく広がる 52 ヘクタールの畑を所有しています。現当主のオランダ人実業家であるエリック・アルバダ・イエルヘルスマは、1997 年にこの地を取得して以来、大規模な設備投資を行うとともに伝統と革新を巧みに調和した手法を用いて、本来の高貴な個性を取り戻すことに成功しました。 15

France

共同経営者：ソフィー・シーラー女史

Château Kirwan シャトー・キルヴァン

キルヴァンの限りない魅力を備えた古典主義様式の邸宅は、18 世紀にアイルランド出身のマーク・キルヴァンによって建造されました。1787 年にこの地を旅したトーマス・ジェファーソンは、このシャトーのワインに感動的な献辞を捧げつつ、著作『ジェファーソン、ワインを語る』の中でこのシャトーをセギュールやランシュと並んで第 2 級に格付けしています。 19 世紀後半にオーナーとなったゴダール家は、更に敷地を拡張して、今も残る庭園を造成し、そこに魚を放つ池やバラをまとった小屋を建造しました。その後、1926 年にオーナーとなったシーラー家によって、1970 年代以降大規模な設備投資が行われました。2007 年には熟練の醸造家であるフィリップ・デルフォーを統括マネージャーに迎え、体制強化を図っています。

France

共同オーナー：ロール・ダラモン・マノンクール伯爵夫人

Château - Figeac シャトー・フィジャック

フィジャックの起源は 2 世紀まで遡り、フィジャキュスの一族がこの地に建てた別荘に自身の名を冠したことが、その名の由来となっています。この素晴らしい地所はシュヴァル・ブランに隣接し、シュヴァル・ブランは 1789 年以前、フィジャックの敷地の一部でしたが、その後シャトーは家族間で分けられました。フィジャックが現オーナー一族の手に渡ったのは 1892 年のことです。現在では、かつて畑の改善に着手し成功を成し遂げたティエリー･マノンクールの娘のロールとその夫のエリック・ダラモン伯爵がシャトー経営に加わり、一族の伝統を保ち続けています。 3 つの砂礫小丘で構成された比類なきテロワールにあるフィジャックは、右岸地区で最も高いカベルネの比率を誇り、この特異な作付けによって、エレガントで長期熟成に耐えうる名高いワインが生み出されています。

France

オーナー：クレール・ヴィラール＝リュルトン女史

Château Ferrière Château Haut-Bages Libéral シャトー・フェリエール

シャトー・オー・バージュ・リベラル

Château La Gurgue

Château Domeyne

シャトー・ラ・ギュルグ

シャトー・ドメイヌ

1855 年に第 3 級に認定されたシャトー・フェリエールは、1988 年にリュルトンファミリーが買い取りました。その後、当時まだ 25 歳の若さでクレール・ヴィラール＝リュルトンが、このシャトーのマネージメントに加わりました。クレール・ヴィラール＝リュルトンにとってこの再建事業は大きな挑戦でしたが、栽培学・醸造学についても勉強しながら、シャトーの名声を取り戻すため奔走しました。どのヴィンテージにおいても、ワインがフェリーエール独特のテロワールの特徴が引き出すことができるよう最善を尽くしています。このシャトーの畑面積は 10 ヘクタールであり、これは格付けされたメドックの中でも最小規模です。醸造に使用するタンクの選択一つを取っても、各区画の土壌質、葡萄の個性、ヴィンテージの特徴を鑑みて、決定されるのです。小規模だからこそ、このような繊細なケアが可能となり、希少で優れたワインが生まれるのです。祖父の下でワイン造りの修行をしたクレール・ヴィラール＝リュルトンが 25 歳の時に、シャトー・ラ・ギュルグのマネージメントに携わり始めました。切磋琢磨した結果、優雅さを備えたマルゴースタイルのワイン造りを実現させました。シャトー・ラ・ギュルグの畑の区画の半分はシャトー・マルゴーに隣接しています。この立地は、上質で深い砂利質に恵まれています。この厚みのある地質は水はけが良いため、樹は水分と栄養分を求めて、根を深く張ります。これにより、ハイクオリティで濃縮された果実の栽培が可能となっているのです。平均樹齢は 30 年で、畑の 60% はカベルネ・ソーヴィニヨン、 35% がメルロー、5% がプティ・ヴェルドです。醸造は、第 3 級の格付けを持つシャトー・フェリエールと同じ場所で行われ、同レベルの技術が用いられています。シャトー・オー・バージュ・リベラルは 1855 年に第 5 級に格付けされました。 1983 年にヴィラールファミリーがこのシャトーを購入し、以前の輝きを取り戻すことができました。現在では、クレール・ヴィラール＝リュルトンが、マネージメントをしており、これまでのワインメーキング・土壌を徹底的に調べ、シャトーの環境に相応しい新たなアプローチを導入しました。「ワイン造りの 90% は畑で行われる。」と断言するクレールは、自然の恩恵であるシャトーの土壌の性質を生かし、優雅で力強いワインを作り出すことに成功しました。クレール・ヴィラール＝リュルトンは、環境に優しい葡萄栽培を目指し、実践しています。2010 年には、メルローのいくつかの区画で、オーガニック農法を導入し、2011 年からはカベルネ・ソーヴィニヨンにビオディナミを取り入れています。 1932 年にクリュ・ブルジョワに認定されたこのシャトー・ドメイヌを、2006 年にクレール・ヴィラール＝リュルトンとその夫ゴンザーグ・リュルトンが購入しました。二人はこのシャトーのワインをクリュ・ブルジョワの中でもトップにすることを目標に、自分達の専門知識を駆使し、この挑戦にコミットしています。丘の上にある 8.3 ヘクタールの畑は、サンテステフの中でもトップクラスです。メルローが 60％、カベルネ・ソーヴィニヨンが 40% を占めており、平均樹齢は 40 年です。この環境で生まれるワインは、色が濃く、タンニンが豊かで、まろやかで豊潤であり、しっかりとした組成と素晴らしい芳香を持っています。熟成のポテンシャルも高く、数年経つと複雑性が更に増し、タンニンが柔らかくなるにつれ、より調和します。

France

統括ディレクター：ヴェロニク・ドース女史

Château Phélan Ségur シャトー・フェラン・セギュール

アイルランド出身のベルナール・フェランが創り上げたドメーヌは、息子のフランクによって開発が進められ、20 世紀初めに現在の名を冠するようになりました。現在では、飲食業と高級ホテル業を中心とするガルディニエ家のグループ企業の所有となっています。サンテステフ村の中心に位置し、4 つの大きなユニットに分割された 70ha の畑を持つシャトーは、セラーや発酵室がシャトーの中にあるという極めて個性的な建築となっています。畑はモンローズとカロン・セギュールの間という素晴らしい立地にあり、独特のテロワールを有し、土壌の多様性が反映されています。シャトーのワインの熟成に際しての行き届いた配慮は、エレガントさやフィネス、バランスの良さを基調としたスタイルを生み出しています。

France

共同経営者：エミリー・ジェルヴォゾン女史

Château Larrivet Haut - Brion シャトー・ラリヴェ・オー・ブリオン

現在のオーナーでもあるジェルヴォゾンファミリーが 1987 年にラリヴェ・オー・ブリオンを買い取りました。建物、畑の再建に乗り出しました。シャトーのかつての栄光を取り戻すべく、チーム一丸となった努力が実り、ぺサック・レオニャンのアペラシオンの中でも、トップランクのワインであると世界的に認知されるまでになりました。このシャトーの赤・白ワイン共に、熟成のポテンシャルも高く評価されており、ミシェル・ロランやロバート・パーカーからも高評価を得ています。広報を担当しているファミリーのメンバー、エミリー・ジェルヴォゾンは、シャトーの個性と素晴らしさを発信し続けています。

France

オーナー：エヴァ・シドル女史

Domaine Bertagna ドメーヌ・ベルターニャ

クロ・ヴジョから数百メートルの所に位置するドメーヌ・ベルターニャは、 1982 年に、ドイツモーゼル出身のグンター・レイ家が購入して以来、レイ家の手中にあります。1988 年には、多くのワインベンチャーで知られるこのレイ家のエヴァが、ドメーヌ・ベルターニャを引き継ぎ、現在に至っています。彼女の哲学は、ワインは畑で造られる。この考えを基に、ワイン醸造施設だけなく、畑でも大きな改革をすこしずつ行ってきました。それは、有機栽培であり、10 年以上も前からプロジェクトをスタートさせ、葡萄のクオリティーは大きく向上しました。果実味に富んだ、熟成もするが、若い時にもアプローチできるワインが彼女の目指しているスタイルです。

France

オーナー：エヴリーヌ・ロック = ボワゼル女史

Champagne Boizel シャンパーニュ・ボワゼル

1834 年に設立された老舗のシャンパーニュメゾン。現在は、５代目エヴリーヌと夫クリストフが活躍しているのですが、数年前から二人の息子達フロラン、ライオネルも参加し益々の発展が期待されています。常に革新的なシャンパーニュ造りをしてきており、1920 年には当時としては珍しいブラン・ドゥ・ブランを造り、また、ドサージゼロのシャンパーニュを初めて造ったいくつかのメゾンのひとつでもあります。 1990 年には、樽発酵でキュヴェ・ス・ボワを造り出しています。ボワゼルの魅力は一言で言うなら、熟成感。法規で定められている瓶熟期間の 2.5 倍ほどの月日をかけ、セラーでボトル熟成を行ってから出荷しています。設立以来、メゾンのサイズではなく、常にクオリティーを追い続けてきたボワゼルの職人芸的シャンパーニュをお楽しみください。

Germany

オーナー一族：カタリーナ・ピーロート女史

Pieroth Estate ピーロート・エステート

1675 年以来、ピーロート家は、ドイツのナーエ地方で 10 世代にわたり、葡萄栽培とワイン造りに関わってきました。現在では、ワインの輸出入、ネゴシアン業などワインの世界で幅広い活動をしていますが、ピーロート家のワインビジネスの中核にあるのは、エステートワインです。ドルスハイマー・ゴールドロッホ、モノポールの単独畑であるビンガーブリュッカー・レーマーベルクなど著名な畑を所有し、エステートワインを造っています。これらのワインは、ムンドゥス・ヴィニ（2009 年）で金賞、IWSC ロンドン（2009 年）で銀賞、また点字ラベルでもドイツワイン協会から特別賞（2010 年）を受賞しています。現在、ガイゼンハイム大学でインターナショナルワインビジネスを学んだ、カタリーナ・ピーロ―ト女史がエステートワインを担当し、これらのワインを世界中に広めるべく活動しています。

Italy 共同オーナー：シルヴィア・ヘルナンデス女史

Pinino ピニーノ

モンタルチーノの北東にある小さなワイナリーピニーノ。 2 組のカップルの自分達でワインを造りたいという夢は、2003 年にここで叶えられ、4 人のほとばしるワインへの情熱は、彼らのブルネロをパーカー 92 点（06ヴィンテージ）、ワインエンスージアスト 92 点、デキャンタ誌で金賞受賞などへと導きました。今回来日するマックスは、日本でも展開されているイタリアのブランド、リプレイを含む様々なファッションブランドで働いていた経験があり、妻のシルヴィア（スペインの芸能界で有名なファミリーに生まれる。）と、醸造を担当しています。ワイン造りには、有名な醸造家ドクターパオロ・バガギーニも加わっています。英国デキャンタ誌の記事ではモンタルチーノにおいて、バガギーニの様にサンジョベーゼを知っているものは誰もいない。と評されています。ピニーノの特徴は、伝統と改革を融和させるバランスにあります。

Spain

オーナー一族：マルタ・ロヴィラ女史

Mas d’en Gil マス・ダン・ジル

マス・ダン・ジルは、スペインの最高級ワイン生産地であるプリオラートに位置します。当主であるロヴィラ氏は、祖父からワイン造りへの情熱を受け継ぎ、ワイン商、ペネデスでのワイン造りなどを経て、1998 年に念願であったプリオラートのワイナリーを購入しました。現在、4 人の娘のうち、ピラーとマルタが父と共に仕事をしておりました。父の夢を共に実現させていっています。祖父母の時代にはあたり前に行っていたことと、ビオディナミを気負いなく実践し、ムーンカレンダーを用いた自然な農法でワインとオリーブオイルを生産しています。マス・ダン・ジルのワインは、リコレリャ土壌からくる、特徴ある色、アロマ、豊かで個性あふれる風味を持ちます。45ha に広がる葡萄畑は、台地、ヒルサイドに広がり、畑の間には 100 年以上のオリーブの木、アーモンドやヘーゼルナッツの木が植えられ、調和して共存しています。

New Zealand オーナー：スー・ホワイト女史

Whitehaven ホワイトヘイヴン

ホワイトへイヴンは、1994 年、スーとグレッグ・ホワイト夫妻によって設立されました。2002 年までには、レンウィックの郊外に新しいワイナリーをオープンさせ、ここはホワイトへイヴンの今日のベースとなっています。 2007 年のグレッグの死を乗り越え、スーは、社長としてマーケティングとマネージメントを担当し、規模は小さいですが、革新的なワイナリーへと育ててきました。彼女の民主主義的マネージメントで、チーフワインメイカーのサム・スメイルをはじめとするスタッフは、様々なフレッシュなアイディアを出し、各々の能力を存分に発揮しています。毎年、多くの賞を受賞するホワイトへイヴンですが、最新のものは、2012 年シュピーゲラウ（高級ワイングラスを作る非常に有名なドイツの会社）インターナショナル・ワイン・コンペティションでの栄えあるチャンピオン・ソーヴィニヨン・ブラン・トロフィー、そして 2012 年ニュージーランド・インターナショナル・ワインショーでのゴールドメダルです。