熊本から岐阜へ 絆の紡ぎ

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学校の教育目標 光の子

よく考え

手を

取り合ってたくましく 平成 29 年 5 月 26 日

はるかのひまわり絆プロジェクトがスタート 校長 鷲見 隆司 熊本地震から1年、東日本大震災から6年が経ちました。熊本地震の直後、東小PTAではいち 早く募金活動を行い、被災地に届けました。また、昨年の6年生は、押し花作家田村暢子先生のご 指導のもと、花絆扇子を作り、メッセージと共に熊本県嘉島町の嘉島西小学校に届けました。その 後、嘉島西小学校とは交流を続け、 「はるかのひまわり」を送っていただいたのは、前にもお知らせ したとおりです。 人間は、忘れやすい生き物です。震災当時、あれだけ多くの報道がなされ、多くの人が支援に駆 けつけたのに、被災地以外の地域では、震災は過去のものとなりつつあります。被災地の方たちに とって、震災はまだまだ現在進行形なのですが. . ..。 震災の悲惨さや、あのとき日本中が助け合い、絆の力で乗り越えようとしてきた記憶を風化させ ず、継承していくにはどうしたらよいか-。その答えの一つが、 「はるかのひまわり絆プロジェクト」 です。熊本県嘉島西小学校の中野校長先生からは、昨年、次のような手紙をいただきました。 東小学校の皆様には、本校のために重ね重ねご支援、励ましを頂きまして大変ありがとうござ います。お陰で学校は日常を取り戻しつつあります。ただ、施設面の修理等はなかなか進まず、 現在の所体育館がまだ使えない状況です。体育館を使った運動競技も工夫しながら運動場で行っ ているところです。 ところで、7月の授業参観時に「はるかのひまわり」を教材として、災害の悲惨さと共に命の 尊さを子どもたちに再考させ、 「人の尊厳」と「人との関わりの大切さ」を知り、豊かな感性を育 てることを目標として授業を行いました。その後、6年生児童と保護者の方々で「はるかのひま わり」の種をまきました。夏休み前に種をまきましたので、授業日は子どもたちが交代で、夏休 みには保護者の方の協力を得ながら、水まきや草取りを行いました。その甲斐あって、子どもた ち、保護者、担任の気持ちが通じ、花を咲かせてくれました。 そこで、遅くなりましたが、東小の皆様の温かい支援に対して、お礼の気持ちを込めて、子ど もたちのメッセージと版画の作品と一緒に、ひまわりの種を送付させていただきました。よろし ければ、来年種をまいていただいて、 「希望のひまわり」として継承していただけたらありがたい です。(抜粋) 3月には、 「親父の会」の皆さんが、ひまわりが植えられるよう生活科室前の花壇を整備してくだ さいました。そして、5月8日、6年生全員で「はるかのひまわり」の種をまきました。その後、 6年生の子たちが毎日水をやり続け、1週間後、 「はるかのひまわり」は芽を出し、現在は本葉が出 ています。6年生は、嘉島西小学校と交流を続けながら、被災地の希望であった「はるかのひまわ り」を大切に育て、震災の記憶とともに絆の大切さを継承していこうと思っています。成長して種 が増えたら、地域の皆様にもお配りしたいと思いますので、ぜひ育ててみて下さい。地域の皆様に も、震災の記憶と共に絆の大切さを継承していただけたらと思っています。

親父の会の皆さんによる花壇整備

6年生全員で種まき

芽を出した「はるかのひまわり」


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