洗足学園音楽大学 大学院入院試験
《個人履歷と作品説明書》 作曲専攻
音楽・音響デザイン
氏名 受験番号 実技受験番号
11003 7046 コウ シュン テン
江俊典
CONTENT
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コウ シュン テン
江俊典 台湾南投県出身 2 0 1 5 年 1 月、国 立 中 山 大 学 音 楽 学 部 制 作 学 科 卒 業 指 導 教 師:李 思 嫺 、劉 聖 賢
作 品リスト
2014 卒業制作 国立中山大学劇場芸術学部卒業制作 -「櫻桃園」 (桜の園)音楽制作担当 「桜の園ーオリジナル・サウンドトラック」の作成 音楽作品 「若有思」 ( 思いがある)- 琵琶(びわ)、笙(しょう)、チェロ(Cello)のため (現代作曲家の作品の発表と対談のコンサート) 委託作品 「月光華華」 (月の光は美しい)- オーボエ(Oboe)と弦楽四重奏のため (文化局客家青年委員会委託) 委託編曲作品 「菊花台」(菊の台) 、 「 淚光閃閃」(淚そうそう)、 「家後」(夫婦) 、 「島嶼天光」(島の夜明け前) (バロック独奏家楽団とオカイ合唱団の委託)
2012 学期試験作品 「白鷺 之幻想」 (シラサギの幻想) オーボエ(Oboe)、バァイオリン(Violin)、チェロ(Cello)、 ピアノ(Piano)、兩打楽器(2 Percussion)のため 委託作品 「蝶戀花」 (胡蝶と花の恋)- 混声合唱とピアノ (国立中山大学音楽学部の合唱団委託) 受賞作品 舊愛新歡詩と詞のコンクールで佳作ー 「此花不與群花比」 (ほかの花とこの花は比べらない) 2010 学期試験作品 「荀子」ーテノール(Tenor)、フルート(Flute)、打楽器(Percussion)、ピアノ(Piano)のため 「When the Life Start」ーNewAge E.P.
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About Me
2013 学期制作 音楽試験公演音楽劇場 -「孤寂且外」 (孤獨と寂しさ、その他) 国立中山大学劇場芸術学部「高雄の伝説」の音楽制作担当助手 受賞作品 屏東(ピントン)原住民の合唱カーニバル主題曲開催賞ー「Senasena-i」二位 舊愛新歡詩と詞のコンクールで優選ー「題柏學士茅屋」 (柏学士の家で書く)
2011 学期試験作品 「風神雷神図」- フルートとピッコロ(Flute&piccolo)、ギタ (Guitar)ー、ピアノ(Piano)、兩打楽器(2 Percussion)のため 「Variations on the theme "Oh du lieber Augustin"」 (ヴァリ エーション かわいいオ-ガスチン )- 兩ピアノ(2 Piano)、クラ リネット(Clarinet)、バァイオリン (Violin)、チェロ(Cello)のため 委託作品 ファッション ショ - Background music (高雄 實踐大学ファッション デザインコース委託)
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《When the Life Start》 制作題材:E.P.
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使用機材:Logic7
制作意図 この曲は初めてLogicを使って作曲した曲です。大学1年生の時(2011年)学期 末試験のために作りました。 その時、先生は私たちに「アルバムを作成するとして、その中の1曲をスタイルを問わ ずに自由に作曲する」という課題を与えました。 制作テーマ 私は当時、日本の音楽、特に久石譲さんや坂本龍一さんが作曲したようなニューエ イジの音楽が好きでした。そのためピアノをメイン楽器に使い、他に民族楽器(筝(こ と)や中国笛(中国ふえ)など)、パーカッション、ストリングス、そして自然の音を入れ ました。転調を使って民族風の曲に仕上げました。 曲について 私が「世界が始まる」ような感じを表現したいと思いました。いろいろな生命が誕生 していき、それぞれが発達して美しくなっていく様子です。これらのイメージから曲の タイトルを「When the life start」と名付けました。
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《桜の園》劇場音楽 第三幕Opening+グラン・ロン(大円舞)のテーマ 制作題材:劇場のバックミュージック /
使用機材:Cubase5
制作意図 この曲は私が大学4年生の時(2014年)、劇場芸術学部の卒業公演の ために、共同制作した作品です。 劇場芸術学部はロシア劇作家アントン・チェーホフの「桜の園」を選びま した。監督は私に劇のバックミュージックの制作を任せてくれました。 制作テーマ この曲は第三幕で、主人公[女地主:ラネーフスカヤ(リュボーフィ)]が自 分の家で舞踏会を開き、友達を誘って一緒に舞い踊ります。監督は「華麗 で豪快な雰囲気の音楽にしたい」と言ったので、私はオーケスト編制を選 びました。 曲について 明るく華麗な感じを感じるために木管楽器の音を多く取り入れました。ま た、曲の多彩さを伝えるために、パーカッションも入れて、劇の時代感に 近い音楽表現にしました。
この曲は主に二つの段落に分かれています。前半は30秒 ぐらいの第三幕開幕テーマ、後半は「グラン・ロン(大円 舞)」の舞踏音楽をテーマにしました。 主な段落は舞踏と結びつけるためにABCABD+Coda、ダ ンスデザインの段落の通りに作曲をしました。 曲全体から、観客の方々に、女地主は破産の危機にあって も、楽団を雇い、友達も誘い、舞踏会を開くような贅沢さ、 そして華麗多彩な雰囲気を感じてもらいたいです。
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《桜の園》劇場音楽 桜の園のテーマ 制作題材:劇場のバックミュージック /
使用機材:Cubase5
制作意図 この曲も大学4年生の時(2014年)、劇場芸術学部と卒業公演のために 共同制作した作品です。 その時、監督は私に「温かい感じだけど、悲しさも感じる」というテーマを提 示しました。そこで私は、劇中の「女地主は自分の「桜の園」を離れたくない のに、離れなければならない気持ち」を伝えたいと考えました。 制作テーマ このモチーフは「桜の園」の前の曲の冒頭にもあります。監督はこのモチー フを劇全体で使うことを希望しました。そこで私はヴァリエーションを作っ たり、色んな楽器を組み合わせしたり、様々な作曲方法を使って劇全体にこ のモチーフを出しました。 曲について この曲と前曲の違う部分は、繊細な管弦楽器の音を使って、何重にも重な る形でこの劇の主題音楽を展開させて、独立した一曲として作曲しました。 柔らかいピアノの音色、きめ細かな木管の音、情緒あるストリングス、音響 のバランスを考えるために金管とパーカッションは少なめにして、 「懐かし くて温かいけど、少し悲しい感じ」を表現したいと考えました。 観客の方々に、女地主が離れたくない自分の「桜の園」を離れなければなら なくなったとき、勇気を出して新しい人生を生きていこうとする場面を伝え たいです。
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《虞美人有夢》 (ユ美人の夢) 制作題材:E.P.
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使用機材:Cubase5
制作意図 この曲は大学4年生の時(2014年)、コンクールに参加するために作った曲です。 制作テーマ この曲は中国の宋時代の詞をそのまま歌詞にしました。 現代感のある編曲形式に加え、中国の伝統楽器(琵琶(びわ)、 吶(スオナ)など)を使いまし た。伝統音楽とポップミュージック、二つの違うスタイルを結び付けたいと考えて作曲しました。 この詩は「哀愁」を表現しているので、メロディーの音域を広くしました。 詞のイメージに合わせて、 「哀愁を感じながら、お酒を飲む」という雰囲気を表現しました。
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《若有思》 (思いがある)
制作題材:現代作曲の作品
制作意図
この曲は私が大学4年生の時(2014年)、先生の作品発表会に誘っていた だき、そこで初めて発表した曲です。 制作テーマ
私はこの曲は「伝統的な文化や物は現代社会の新しい物にだんだん埋もれて いってしまう」というイメージで作りました。 台湾の伝統楽器「南管」 (ナングウン)を「伝統文化」として、 「エレクトロニッ ク・ダンス・ミュージック(EDM)」を「現代文化」としました。2つの文化を合わ せて、曲全体を発展させ、もっと厳格に無調に仕上げました。 私は作曲する時3つの楽器を選びました。琵琶(びわ)、笙(しょう)とチェロで す。 琵琶は点状の音色を表現できます、笙は線状の音色を表現できます。チェロ はこれら2つの音の媒介として取り入れ、3つの楽器の音色を統合しました。 曲について イントロは南管音楽典型的なスタイルで、琵琶とチェロのテンポをだんだん 速くなっていきます。そして南管の名曲「冬天寒(台湾語:ダンティグヮ)」の旋 律を引用して、モチーフを発展させました。 第2部はこれらを複調で発展させて、第3部は「EDM」を取り入れました。 琵琶の演奏技術は電子ドラムの音で、笙の音色は重ねた電子音効果で作り出 しました。チェロは電子音でピッチカートの粒を表現しました。 この様に3つの音色を融合し続けた後、 「伝統文化」の南管を入れて一息つか せ、またすぐにEDMを入れて、チェロを南管の弱い音色が聞こえなくなるまで 被せました。 最後はEDMの音色を何重にも重ねた後、突然止めて、あとは南管の旋律のみ で終わらせました。これは「伝統の美しさは忘れてはいけない」ということを、 自分に言い聞かせているのです。
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《為夢起舞的少女》 (夢のために、踊る少女) 制作題材:CM映像の音楽制作
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使用機材:Logic7
制作意図: この作品は大学三年生学期末試験時の作品です。試験の内容はCM映像に台詞と音楽を 付けるという内容です。 先生からセリフと音楽の入っていない映像ファイルを受け取りました。 制作テーマ: まず、私はこの映像を4パートに分けました。 ①映像の始めでは、主人公は事故にあったため、怪我をして歩けなくなってしまいます。 し かし主人公自身はこのことについて楽観的に見ています。
この部分ではピアノのふんわりした優しい音色と主人公の気持ちを重ねました。 ②第2部で、主人公はもう一度踊れるように一生懸命リハビリをします。
ここで歯切れの良いリズム感のあるストリングスを加えて、主人公の「頑張りたい、もう一度 踊りたい」という願いを描きました。 ③主人公は屋上でダンスの練習をしています。 ここでピアノの伴奏をまたゆっくり入れていきました。そして主人公の舞う姿に迫力を感じ させるために、ストリングスを多めに入れました。 ④主人公はついに夢を叶えて、有名アーティストのバックダンサーになることが出来まし た。ここではストリングスの他に木管楽器を加えて、明るい結末を表現しました。