都市路地の快楽 - 他者の営みと匿名的住まい B4 卒業設計
路地風景
他者の存在を垣間見る
他者を断絶した快楽 他者の存在を感じる快楽 他者を拒みながらもどこかで他者を感じていたい これは、これからの都市における都市型住戸群の提案である
都市的な住まい
住戸の匿名性
都 市 に 侵 食 す る 資 本 投 下 に よ る 均 質 化 、 高 層 化さ れた 住 戸 は 人 と 人 と の 関 わ り を希 薄 に し 、外 部 を 遮 断 し 続 け て い る 。都 市 居 住 者 に と っ て こ う し た 住居 形態 は 、 完 全 な 私 的 空 間 の 創造 と 他 者 と の 切 断 に よ り あ る 種 の 匿 名 性 を 帯 び て い る と い え る 。 人 々 の 社 会 と の つ な が り や 他 者 の つ な が り が 希 薄に な る 一 方 で 都 市 居 住 者 は 他 者 か ら は 知 ら れ る こ と の な い 快 適 な 空 間 を 享 受 し て い る。 都 市 に 生 き る 人 々 に と っ て こ う し た 匿 名 的 住 ま い は快 楽 と なる 。
中崎町の住まい
他者との近接 住戸
中 崎 町 の 路 地 は 、 地 と 図 的 な 関 係 で あ り、 住 戸 の 多 く は 塀 を も た な い。 路 地 に は 、 人々 の 生 活 が 表 出 し、 さ な が ら 私 的 空 間 の よ う で も あ る。 路 地 を 歩 く と 、住 戸 内 の 生 活 の 営 み が 近 く で 感 じ ら れ る 。 中 崎 町 の 路 地 空 間は 、 人 々 と 出 会 わ ず と も 、 その 存 在を 間 接的 に 、そ し て 近 く に 感 じ る こ と が で き る 、 あ る 種 の 都 市 的 な 他 者 性 を も っ て い ると い え る だ ろう 。
路地
* 路地にじかに面する中崎町の住まい
提案
匿名的住まいと他者の営み
敷 地は 大 阪 駅 か らほ ど 近 い と こ ろ に 位置 す る 中崎 町で あ る。 こ こ は開 発が 進 む都 心 部にあ りな が らも 、空 襲 を逃 れた ⾧ 屋 群が 立 ち 並 ぶ 街並 み をと ど めて い る。 こ うし た まち に おけ る 住ま い は非 常 に人 間 的 な 関 わ り （ ご 近 所 づ き あ い 等 ） が 日 常 で あ る 。 ま ち を 歩 けば 人 々 の 営 み が 垣 間見 え る 。 し かし 都 市 に お いて こ う し た住 ま い は ど ん どん と 過 去 のも の に あ り つつ あ る 。都 市 に お け る 住 まい は 他 者 を遮 断 し た 完全 な る 私 的 空 間 で あ る 。 昔 なが ら の ま ち なみ の 風 景 は 都 市 の 風景 と 乖 離し 年々 隔 たり が 生 まれ てい る 。 本 設計 で は 都 市 にお い て 強 度を 失 い つ つ ある か つ ての 住 ま い方 と都 市 にお け る住 ま い方を 再考 し 、匿 名 性の あ る 住 ま いを 保 ちな が らも 他 者の 存 在 感じ る こ と ので き る 都 市型 住 戸 群を 提 案 す る。
中崎町の路地 生活領域が路地まで拡張され、 他者の営みが垣間見える
Diploma
都市路地の快楽
路地の空間要素 中 崎 町 路 地 に み ら れ た 空 間 要 素 を と し て 、「 ア イ ス ト ッ プ 」「 抜 け 」「 広 が り 」 が あ げ ら れ る 。 狭 い 路 地 で あ っ て も ア イ ス ト ッ プ に 魅 力 的 な 要 素 が み ら れ る も の や 奥 に 抜 け や 広 が り を 伴 う も の は 路 地 空 間 として魅力的であり、連続性や奥行き感を生み出している。
1 3 2
1.
ア イ スト ッ プ
ア イ スト ッ プ が 開 口 に な る 路地 は 空 間 が途 切 れ る こ
と なく 連続 する よう な奥 行き 感を 生ん でい る . 2.
広がり
路 地 に突 如 現 れ る 大 き な 広 場 や 空 き 地は 路 地 体 験を 多 様 に
す ると とも に明 るく 広が りの ある 空間 を生 み出 す . 3.
抜け
建 物 の スキ マ に 生 ま れ た 大 き な 抜 け は 自分 が 立 つ 路地 が 狭 い
空 間で あっ ても それ 以上 の広 がり をも たら して くれ る .
路地の継承
路地展開図を用いた中崎町路地の空間特性
路 地空 間 に 着 目 しそ の 特 徴 の 分 析 を 行っ た 。比 較 的 古 い 家屋 が 残るも の、ア イ ストッ プに 魅 力的 な 要素（ 祠 や シ ンボ リ ック な ミ ド リ）が 見 られ る も の、路 地幅 が 極端 に 狭い （１ m 以 下 ）の も のな ど 計 1 3 本 の路 地 を ピ ッ ク アッ プ し 路 地 展開 図 を 作 成 し た 。 路地 の 配置 図 に 建 物 高さ を 与え、 開口 の 位置 を 記した 。ま た 路地 の 性格 を決 定 づ ける ア イ ス ト ップ の 要素 も 表 現 した 。
02
01
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13
調査対象路地
通り全体が表出であ ふれており、豊かな 空間を構成してい る。特に点々と置か れた植栽は生活感と 中崎町の雰囲気をよ く表している。
緑が点々とする路地
02
住戸の隙間に現れた
高い建物に挟まれた
狭い路地。進むと駐
幅の狭い路地。すぐ
車場や空き地により
奥に祠と大きな木の
一気に空間が広が
葉が見える。奥は大
る。
きな抜けの空間。
暗い入口 祠
空き地
緑の空き地のある路地
03
小さな祠がある路地
07
中層ボリュームに挟
アイストップのマン
まれた狭い路地であ
ションはアプローチ
るがアイストップが
がこちら側になくマ
なく建物の隙間から
ンションボリューム
視 線 が 抜 け て い く。
による囲われ感のみ
こうした路地の抜け
を住人は享受してい
は狭さと合わさるこ
る。反 対 の ア イ ス
とで、より感じられ
トップの大きな抜け
るようになる。また
との対比により住人
物理的建物との距離
の空間領域が際立
感の近さにより建物
つ。
内部にいる人の存在 がよくわかる。
視線の抜けがある路地
13
奥に広場が見える路地
12
アイストップの広場 は住人専用空間であ り、こちら側からア クセスできない。一 方でこうした広場は 路地に大きな抜けを 生み、さらに多くの 人の存在を感じられ る空間となってい る。
囲われ感のある路地
06
先の見えない路地は どこまでも続くよう な奥行き感をもって いる。 こうした奥行き感に 加え、住戸の対面す る路地空間は一定の 秩序が生まれてお り、路地には洗濯物 などの私的性の高い 表出が見られる。
中層ボリュームに囲
アイストップはトタ
まれた路地入り口に
ン壁があるが、それ
よりその先の私的性
らは湾曲し、さらに
が保たれている。奥
少し下がった地形に
にはツタが生い茂る
より奥行き感を増し
カフェが見える。
ている。両側の建物
先の見えない路地
11
奥行き感のある路地
09
は やや 高 めの ボ リュームであるが大 きく開けられた開口 からのぞく内部の様 子などが路地に広が りをもたらしてい る。
緑が点々とする路地
01
複数の路地と接続す る路地である。大き な特徴はアイストッ プに見える建物全面 から大きくはみ出し た木と公園へと接続 する通路である。通 りへとはみ出した大 きな木により生まれ た奥行き感は路地の ⾧ さ を 感 じ さ せ ず、 視 線 を 奥 へ と 導 く。 公園への通路は大き な抜け空間でもあ り、明るく光が差し 込む空間である。
公園とつながる路地
10
路地の入口は建物ボ リュームに穴が開い た通路であり、やや 入るのを躊躇してし まうスケール感であ
門
井戸
る。通路を抜けると 空間が広がり植栽や 自転車などがそのま まに置かれた私的性 の 高 い 空 間 で あ る。 この路地の利用者に とっては路地も生活 空間の一部のような 場所である。
路地の入口はやや大
小さな祠の見える路
きめのボリュームが
地を進むと一気に空
建つが、奥に大きな
間が抜け大きな広が
庭園とセットバック
りをもった空間が現
した住戸、緑生い茂
れ る。路 地 幅 は
る塀などにより、奥
1000mm 程度しかな
に歩みを進めるにつ
い路地だが路地をか
れどんどんと空間が
たどるフェンスによ
開けていく。
り、明るく心地のい
集合住宅のような路地
04
明るくて狭い路地
08
い囲われ感をもつ。
祠
広がる路地
05
ボキャブラリの抽出 路 地の 空 間 要 素 の中 に み ら れ た ボ キ ャブ ラ リを 抽 出 す る 。こ れ らは中 崎町 の 路地 体 験とし て継 承 され 展 開さ れる 。
「門」
「路地を引き込む」
「中へと引き込む扉」
「ミドリで囲む」
建物に開けられた門はそのまま路地となり人々を引き込む .
大きく開かれた開口はそのまま路地を引き込む .
まっすぐ奥へと続く入り口は人々をなかへと引き込む .
緑で覆われた建物は路地を彩り , まちのシンボルとなる .
内部にも緑が垣間見える .
「空き地」
「視線の先の入口」
「隠れたスミカ」
「広場」
狭い路地を進むと見えてくる明るい空間
中崎町にはこうしたアイストップの開口が至る所にみられる . 戸を開
路地歩行者からは気づかれない住人の居場所 .
アイストップに広がる空間は住人だけの広場 .
緑が茂る広がる空間 .
けると路地と建物は一体になる .
日当たりのいいところにテラスを出し , 物干しなどが行われる .
他者のオープンな営みが垣間見える .
「祠」
「ギャラリー窓」
「狭さと広がり」
「オープンカフェ」
中層ボリュームに挟まれたアイストップにある祠 . 大きな抜けを伴う
大きく開けられた開口からは中の様子がのぞく .
狭い路地であるが庭や駐車場の広がりがあるため明るく抜けの
⾧屋の跡地の建物の狭間にイスやテーブルが並べれたオープンな空間
ことで神聖さが際立つ .
窓には中での営みがディスプレイされ路地の賑わいに寄与する .
ある空間 .
がある . 休日になるとカフェとなり人々でにぎわう .
人々を路地へと引き込むシンボル .
中崎町の風景を継承した、新たな都市型住居を提案します
路地の性格 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12.
建物の開口に抜けがある路地 アイストップに祠がある路地 狭いが奥に住戸の抜けのある路地 中へと引き込む扉が見える路地 パブリックが対面するにぎやかな路地 アイストップに庭が見える路地 オープンな空き地をもつ路地 住戸とホールが対面するウラ路地 門により私的性を増した路地 . 先の見えない奥行き感のある路地 門により私的性を増した路地 . 住戸のスキマにより抜けがある路地
2
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3 4 6
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8 7
12 11
* Site scale=1/2500
Diploma
都市路地の快楽
* Site scale=1/600
スタディ 1/100 模型を用いてボリュームや路地、住戸の開口などの検討を行った .
1. 各路地の性格、中崎町のボキャブラリの挿入 中 崎 町 の路 地 と の 比 較に よ り , 抜 け の 検 討 や路 地 を 構 成 する建物ボ リュー ムの検 討を行 った .
2. 各ボリューム内のプラン、開口、ボリュームの検討 1 よ りボ リ ュ ーム の 変更 を 加 え た . さ らに 内 部 プ ラ ン の 検討により ボリュ ームの 調整を 行った .
内 部 プ ラ ンと ボリ ュ ーム、 開口の 検 討
3. 各ボリューム内のプラン、開口の検討、ボリュームの変更 開 口 の 検 討 と 暗 く な り が ち な 路 地 に 対 し て、広 場 や サ ン ルームを設 けたプ ランの 検討を 行った
4. 各ボリューム内のプラン、開口の検討、ボリュームの変更 屋 根 勾 配を 統 一 し た バー ジ ョ ン . 全 体 的 に のっ ぺ り し た 印象になり , その後勾 配は 2 種類用いるこ とになった .
路 地 空 間の抜 け、 建 物の開 口の検 討
風呂
夫婦の寝室
風呂
脱衣所
リビング
風呂 路地とつながるリビング がある家
リビング
風呂
リビング
3 棟の横断により大きな
風呂
広がり
生活が垣間見える開口 アイストップからそのまま伸びる階段
路地とつながる小さな入り口
座ったレベルの開口により 路地とつながる
向こうの路地へと視線が抜ける窓
風呂
脱衣所
オープンスペース
リビング
集会所
オープンスペースはカ フェと一体になる
風呂
スモールオフィス座ったレベルの開口により路
事務室
開かれた土間
地とつながる
風呂 生活が垣間見える窓
大きな 庭の
土間を介して路地はつながる
広場へ出て食事をする
サン
カフェ（みんなのキッチン） 建物の下を走る子供たち
他
アイストップからそのまま伸びる階段
風呂
⿁ごっこをする子供たち
週一回のフラダンス教室
リビング 開放的な土間がある家 アイストップの開口によりに ぎやかな内部が見える
風呂
アイストップの
にぎわう
細い路地からそのまま 引き込まれる
女子トイレ
ホワイエ
小映画館
ショップ 開口からホワイエの活 動が見える
ディスプレイ窓
ショップにつながる小さな入り口
ものが飾られ路地をにぎわす 座ったレベルの開口により
細い路地から広がりのある空
路地とつながる
間へつながる
風呂 脱衣所
風呂
風呂 夫婦の寝室
風呂
大きな吹き抜けのリビング がある家
脱衣所
風呂 路地とつながるサンルーム がある家
土間の奥にある入口
座ったレベルの開口により
リビング 風呂
路地とつながる
脱衣所
土間を介して生活が垣間見える 奥まったところにある 開かれた土間は路地の軸によ
隠れた専用庭
り開放的な空間となる 座ったレベルの開口により路 植栽が置かれにぎわ
地とつながる
開放的な土間をもつ家
うくぼみ
リビング 風呂
サンルームがある家
リビング
路地とのつながり 視線の抜け
座ったレベルの開口により 路地とつながる
風呂
リビング サンルーム
脱衣所
風呂
風呂
天窓から光が注ぐ
風呂
大きな庭をもつ家
風呂 リビング
リビング
住戸からの視線の抜け
4F plan 風呂 リビング
夫婦の寝室 脱衣所
な天窓をもつ のような家
リビング
ンリビング
夫婦の寝室 空間が広がる
他者の領域を開くように柱が
3F plan
落ちる
開口のない狭い路地
アイストップに祠が見える
路地に挟まれた家
脱衣所
土間のある一人暮らしの家
土間を介して路地はつながる
祠へと視線が抜ける
風呂
の土間は
2F plan
う
風呂
明るい窓辺で囲碁をする二人
公園が見えるテラスのある 夫婦の家
風呂
集会所 大きなサンリビングが ある一人暮らしの家 まちの落語会
路地軸に対する視線の抜け 上下階のつながり
大きな土間は一人の くつろぎ空間となる
脱衣所
1F Plan
S=1/150
視線の干渉や路地軸を考慮し、開口が開けられている
路地要素の展開
‐アイストップの空間操作
a. 反対側の路地まで視線が抜ける開口
b. アイストップからそのまま伸びる階段
c. 抜け感を生む建物のスキマ
開かれた土間 建物の下を走る子供たち
リ
土間を介して路地はつながる
風呂 向こうの路地へと視線が抜ける窓
細い路地から広がりのある空 3 棟の横断により大きな 広がり
集会所
間へつながる
小さな本屋 カフェ（みんなのキッチン）
ショップにつながる小さな入り口
サンルーム アイストップからそのまま伸びる階段
風呂 座ったレベルの開口により路 地とつながる
路地とつながるリビング がある家 アイストップの開口によりに
土間の奥にある入口
ぎやかな内部が見える 座ったレベルの開口により 路地とつながる
サンルームがあ 大きな吹き抜けのリビング がある家
集会所に開けられた同じ形の大きな開口は反対側の路地への視線を導き抜け
アイストップに設けられた 2 階の高さまである開口は内部の土間と一体化し、
建物のスキマには植栽が茂り先がよ
を生む。また、内部のにぎやかな様子が垣間見える。
その先に続く階段へと視線を導く。明るいアイストップと会談の組み合わせ
マによる抜けの創出は路地に奥行き
によりどこまでも続く空間の広がりが感じられる。
Diploma
都市路地の快楽
d. アイストップのにわ
e. 建物のエッジを解放した土間
大きな庭をもつ家
リビング
風呂
ディスプレイ窓 ものが飾られ路地をにぎわす
風呂
リビング
風呂
脱衣所 開口からホワイエの活 奥まったところにある
動が見える
植栽が置かれにぎわ
隠れた専用庭
うくぼみ
サンルーム 風呂
座ったレベルの開口により 天窓から光が注ぐ
路地とつながる
サンルーム 土間を介して生活が垣間見える
リビング 路地とつながるサンルーム がある家
ある家
よく見えない。閉鎖的な路地と建物のスキ をもたらす。
開放的な土間をもつ家
男子トイレ
リビング
アイストップに個人の庭が見える。L 字に広がる庭は大きな広がりをもった
アイストップに一部が開放され私的な生活領域が路地に溶け込む。他者の生
明るい空間であり、他者の生活が表に出る場である。
活があらわになる空間。
中へと引き込む小映画館の入口
住戸がつながり、内部に広がりのある空間を生む。アイストップには、生活の表出が見て取れる。
路地軸に対して開けられた開口
広がりをもった空間を生む
広場からホールへと抜けるカフェ
他者からは見えない隠れたテラス
ボリュームが反対側の路地まで抜ける
狭い路地に現れた明るい広場
ホールとつながる開口
庭をもつ住戸
奥まったところにあり他者からは見えない
アイストップの開口はホールとつながる
中でのにぎわいがのぞく
アイストップの祠
他者を引き込むシンボル
天窓のあるサンルーム
足元の開口から中が垣間見える
天窓からの光が注ぐ
視線の抜け 路地とのつながり 光を取り込む
東西 断面図
Diploma
Sc a le = 1/ 200
南北 断面図 １
S ca le =1/ 200
南北 断面図 ２
S ca le =1/ 200
都市路地の快楽
中 崎町 の ま ち 住 戸 が 密 集 し に ぎ わ う 路 地 風 景 は、 路 地 歩 行 者 に と っ て魅 力 的 で ある 。 一 方で 、 そ の密 度 に よ り 内 部 空 間は 圧 迫 さ れ 、光 が 届 かな い 暗 い 空間 と な る 。
設計 外 部 から は わ か らな い 内 部 構成 。 隣の 建 物 ボ リ ュー ム を 横断 し た 住 居形 態 に よ り居 住 者 の 匿 名 性を 獲 得 す る と 同 時 に 、居 住 者 に と っ て も 大 き な 広 が り を も った 空 間 体 験 と なる 。
内部には路地歩行者からはわからない大きな空間が広がる
開口を開け放つと路地軸と一体になる土間
座ったレベルで路地とつながる窓
ホールのホワイエにある休憩スペース 小さな開口により内部の賑わいが路地へあふれる
ボリュームが内部で横断し内部には大きな空間が広がる
TOMOO TAKAFUJI 高藤友穂
Career 1995.9
大阪で生まれる
2014 - 2018
近畿大学 松岡聡研究室
現在
京都工芸繊維大学大学院 木下昌大研究室
所属
Awards 2018
近畿大学卒業設計展 5 選 芦田賞 第 59 回全国大学・高専卒業設計展示会 せんだいデザインリーグ 100 選 - セミファイナル 37 選
About email
tomoo.takafuji@gmail.com
tell
＋81 090 9040 4643