Fra m i ng “ une p et i te m a i s on� b y Le C orb usier
This little house will shelter my father and mother i n t h e i r o l d a ge, a f ter a l ife of h a rd work. With the plan in our pockets we spent a long time looking for a site. After considering several, one day we discovered the right one from the top of a hill (1923). こ の 小さな 家 は 、長 年 に わ たって 働 き 続 け た 私 の 両 親 の 老 後 の 安らぎ の 日日 を想 定したものである。 ポ ケ ット に 図 面 を 入 れ て 、長 い 間 敷 地 を 探 し 歩 い た 。いくつ か の 候 補 地 を 検 討 し た が 、あ る 日 、丘 の 上 か らまさ に 思 い 通 り の 敷 地 を 見 つ け 出 し た 。
The window eleven meters in length gives it style! The part played by the window is an innovation, for it becomes the main feature, the chief attraction in the house. この長さ 11m の窓は、 この家にある種の典雅さを与えている。 これは、窓というものが担いうる役割に対するひとつの革新であろう。 この窓は、 この家を構成する基本要素となり、 この家の主役になっている。
The window eleven meters in length gives it style! The part played by the window is an innovation, for it becomes the main feature, the chief attraction in the house. この長さ 11m の窓は、 この家にある種の典雅さを与えている。 これは、窓というものが担いうる役割に対するひとつの革新であろう。 この窓は、 この家を構成する基本要素となり、 この家の主役になっている。
Let’s go to the garden. 庭に出てみよう。
Through the garden door, then three steps and one reaches the garden loggia. The roof of the loggia rests on a pillar considering of a metal tube six centimetres in diameter. 1本の細い円柱が軒先を支えている。 この円柱と古い護岸壁とがつくる見え隠れは、 この場所にこのうえない効果をもたらす。 つまり、 それらが直角に交差して見えることが、 ちょうど湖面と山並みのそれに連携するように。
The outer wall is here four meters in length. Through the garden door, then three steps and one reaches the garden loggia. The roof of the loggia rests on a pillar considering of a metal tube six centimetres in diameter. 1本の円柱が軒先を支えている。 これは直径 6cm の鋼管である。 この円柱と古い護岸壁とがつくる見え隠れは、 この場所にこのうえない効果をもたらす。 つまり、 それらが直角に交差して見えることが、 ちょうど湖面と山並みのそれに連携するように。
The wall along the lake was nevertheless pierced with a square aperture which opens up part of the view and provide shade and coolness. プロポルショネ
湖側の壁には、均整を取る ために(その1辺が人の背丈ほどの)正方形の穴をうがった。 これは、 日陰をつくるのと同時に新鮮な冷気をもたらすためである。
The wall along the lake was nevertheless pierced with a square aperture which opens up part of the view and provide shade and coolness. プロポルショネ
南側の壁には、均整を取る ために(その1辺が人の背丈ほどの)正方形の穴をうがった。 これは、 日陰をつくるのと同時に新鮮な冷気をもたらすためである。
Suddenly the wall comes to an end and the spectacle is revealed: light, space, the lake and the mountains. The trick has been played! 突然、 壁は途絶え、 目の覚めるような風景が現れる。光、 空間、 この湖とあの山々が…… ホラ、 私の思惑通りのすばらしさだ!
The object of the wall seen here is to block off the view to the north and east, partly
to
the
south,
and
to
the
west;
for
the
ever-present
and overpowering scenery on all sides has a tiring effect in the long run. Have you noticed that under such conditions one no longer „sees“? To lend significance to the scenery one has to restrict it and give it proportion; the
view
at
certain
must
be
strategic
blocked points
and
by
walls
there
which
permit
an
are
only
pierced
unhindered
view.
囲い壁の存在理由は、北から東にかけて、 さらに部分的に南から西にかけて視界を閉ざすためである。 四方八方に蔓延する景色というものは圧倒的で、焦点を欠き、長い間にはかえって退屈なものになってしまう。
こ の ような 状 況 で は 、もは や 私 たち は 風 景 を 眺 める ことが できな い の で はなか ろうか 。 景色を望むには、 むしろそれを限定しなければならない。思い切った判断によって選別しなければならないのだ。 すなわち 、まず 壁を建 てることによって 視 界を遮り、つぎに 連らなる壁 面を要 所 要 所 取り払 い 、 そこに 水 平 線 の 広 がりを求 めるのである。
This book is created in Lars Müller’s Building Books Workshop of KYOTO Design Lab This book is re-edited from the “Une petite maison 1923”, written by Le Corbusier. Created by the students of Kyoto Institute of Technology: Mana Fujii Tomoki Hashizume Sho Uenoyama Trapond Hiransalee