04 Autmn 大西麻貴 /篠原明理
坂 手
16RA201 Yuki Ishii 石井 優希
横みち広場 と住まう 大きないえ
Big house Living with Side path common
01.CULUTURE 坂手に育まれてきた文化
01.CULUTURE 坂手に育まれてきた文化 01.CULUTURE 坂手に育まれてきた文化 半漁半農の暮らし
往来の盛んな寄港地
小豆島遍路による接待や善根宿 色々な話をする お遍路さん
山 forest
家
別府航路を往くフェリー
house
まめ
こども
小豆島遍路の第三霊場である観音寺があり、 かつてから町の中には接待の文化が強く 菜園
あった。
field 土産・宿・娯楽施設で栄えた表通り。
海賊業はやがて廻船業となり、多くの品々
この一歩裏では半農半漁の暮らしが広がっていた。
が坂手にやってくる
また、遍路さんに寝床を提供し風呂をかし
海 sea
たりする善根宿という民泊のような文化や、
中世以前より海賊が根城として生活の一時を坂手で過ごした
遍路さんは豆をくれることから子供は集ま
り、近世には船旅ブームの中、繁華街が生まれたりとどの時
り、話をしたりするようなこともあった。
代においても常に流動的な生活をする人たちが町にはいた。
食べ助けと隣組
内海漁のためのタテ道 坂手の現状 道構造の図
内海になっている坂手の湾は良質な 天然の漁場である。 Bさん家 庭 garden
漁業が盛んだったかつて、町の高台 の櫓から海を監視し、魚が来ると 鐘を鳴らし皆我先にと走って海に向 かったという。
坂手のタテ道は、産業の合理性に向
Aさん家
かって生まれた強い形式をもった空 間である。
風呂 bath
ごはん meal
Cさん家
凡例
古くより、 余った所領を他の人に分け与える”食べ助け”という文化があっ 既存タテ道
たり、
既存ヨコ道
" 隣組 " と呼ばれた小さな近所づきあいの中では、お風呂や食卓や庭を 行き来しながら過密の人口中、助け合いで暮らしていた
02.SITUATION 坂手の町で今だから考えられること。
02-1 過疎化に伴うベッドビレッジ化
02-2" 関係 " 住人の発生
02-3" 実質空き家 " の増加
医療サービス
教育・保育サービス
購買サービス
草壁地区
福祉サービス
B-3
B-5
B-2
B-6
安田地区
A-5 A-2
B-1
C-2 A-1
A-4 D-1 A-3
D-2
B-4 C-1
A-6
FUTURE
PAST
馬木地区
A-1 A-2 A-3
生まれてからずっと坂手にず っと住んでいる。 住んでいる家は父の代から のもの。 息子は島外に住んでいる。
A-7
長尾医院
仕事場も坂手
C-3
出歯科医院
・・・ ゼンリン住宅地図(2015)上で世帯主空白の住宅をプロット
ミナト接骨院
A-4
内海診療所
A-5
あきた歯科医院
A-6
牟礼病院
A-7
炭山歯科医院
B-1
星城小学校
B-2
星城幼稚園
B-3
せいけんじこども園
B-4
小豆島中学校
B-5
安田小学校
B-6
安田幼稚園
B-7
苗羽幼稚園
B-8
苗羽小学校
B-9
内海保育所
C-1
マルヨシセンター内海店
C-2
マルナカ内海店
C-3
せいけんじこども園
C-4
竹上商店
D-1
介護老人保健施設うちのみ1階
D-2
内海福祉会館
D-3
マリアの園特別養護老人ホーム
D-4
遊児老館
坂手の奥さん方。車も 乗らず、ずっと坂手の 中にいる人も
苗羽地区 B-7
島に嫁いできた
64
B-8
D-3
高松に家がある。毎日 フェリーに乗って坂手 に通勤している。
土 地 情 報 上 の 空 き家 数
+
B-9
253
進学を機に 島を離れる
務めに出ている旦那衆。 夕方に帰ると、 畑いじりなど をしたりしている。 一度島を出るも戻って来た。
土地内の未利用家
祭りの時はみ んなと一緒に 太鼓をかく
お祭りやイベントの時に来 て継続的に携わっている人。 小豆島で企画をして仕事す ることもある。
進学を機に 島を離れる
C-4
D-4
坂手地区
二拠点居住の人。 年間の半分を島で過ごしな がら働いている。
年に一度、墓参 りと家の掃除を しに里帰り
実家が空き家になり、 まれに 掃除をしたりしに帰ってくる 倅家族。 老後は島に帰ってくる予定。
α
土地内の未利用家
03.MASTERPLAN 町全部使って暮らす 6 本の
よこみち広場
03.MASTERPLAN 町全部使って暮らす 6 本の
よこみち広場
□空き地や空き家、塀の隙間を横断してつながる、既存の横道とは異なる環境
町全体を使って住むこれからの道構造
□迷路のような町の、多様な経路がつくる奥行きのある経験を強化する。
凡例 既存タテ道 既存ヨコ道 新規ヨコ道
□入りやすい場所が増え、町全体をめいいっぱい使えるようになる。
祭りのない時も周辺の空地と一体利用
裏にある未利用の母屋だけ町に解放
たくさんの行き止まりを同時に解消
04.ARCHITECTURAL PROPOSRAL よこみち広場 " をつくる水屋
①分散にわをつくる雁行配置
②町のスケールに合わせた混構造
③町の環境が一体となって暮らす 屋根
オープンな " にわ " 小さな外 " にわ " 町の人がのんびり立ち寄る
④町全体を使って住むための水廻り
大きな場所が建築に囲われ、
S ラーメン像
大勢で内外一体で利用できる
光が入る
既存建物
ツバメの巣
TOILET BATH
軽量鉄骨造 在来木造柱 野良ねこ
KITCHEN
LAMDRY 料理上手なおじさん ギザギザな " にわ " 町の不整形な場所が囲ま れ、にわとして使う
既存のブロック塀
持ち寄られたベンチ
広場で飼われるヤギ 既存樹木
05.SITE PLAN ① 明神さま よこみち
1820
3640
910
2400
2730
2730
2730
2730
2730
2500
1510
2730 5000
1720
1800 2730
5000
1820
6370
05.SITE PLAN ② 共同駐車場よこみち
1871
2730
2730
2730
1720 3640
1800 2730
600 1820
3640
1820 1720
1820
1820
05.SITE PLAN ③ アンコよこみち
2275
3185
910
1820
1820
910
1820 2730
2730
2730 2730 1670
21
54
2730
05.SITE PLAN ④ お屋敷跡よこみち
2730
2730
1695
3640 1970
3640
800
2730
3640
7205 3640
3640
1820
750
2730
2730
2730
2730
2730
2730 1820
1820
1820
1820
1820
3185
910
05.SITE PLAN ⑤ 前栽よこみち
前栽広場
05.SITE PLAN ⑥ 参道沿いよこみち
5460
1820
4550
1820
2730
2730
2730
9218 0 20
1820
1820
1820
2730 1820