毎日の生活の中で、ふとした時に違和感を感じる事がある。 例えば可愛いと言われている生き物達。 彼らは人間を攻撃する素振りなんか見せずに、身体もずんぐりむっくりで、 手足を使いにくそうに動かしていたりする。 そんな姿を見ていると、可愛いと思う一方で、健気な姿に恐怖のようなものを感じてしまう。 彼らはまるで、現実離れした生き物のようで。 それらの違和感から、柔らかい土が 硬く冷たい肌へと変化した新たな生き物が生まれ、今日も静かに息をしている。 太田夏紀 ある時ふと生きものの気配を感じる時がある。 視界の端に動くものが映る時もあれば、鳴き声や足音を耳にする時もある。 そんな生きものたちが放つ気配を木の塊に詰め込んで、 その美しさと存在感を感じられるような生きもののカタチを木彫で表現したいと思います。 公庄直樹 地球上では日々いきものたちの命のドラマが繰り広げられている。地球上だけではない、 人間は想像の世界でも多くのいきものたちの命を生み出してきた。 私はそんな彼らの艶めく瑞々しい命を、漆という素材で表してみたいのです。 佐野曉 公庄直樹 「気配」 48×41×6 ㎝ イチョウ、真鍮 2016
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太田夏紀 公庄直樹 佐野曉 いきものオブジェ三人展 会期 2017
年 7 月 13 日(木)➤7 月 19 日(水) 場所 福屋八丁堀本店 7階美術画廊 (最終日午後 5 時閉場) 太田夏紀 「白い犬のトロ君」 26×17×24 cm 陶 2017
公庄直樹 「主」 67×20×20cm
佐野曉「くまさん でぃぐでぃぐ」
佐野曉「せいりゅう」70×27×21 cm
クス、ガラス、真鍮、銀粉、漆 2016
20×20×20 cm 乾漆、螺鈿、その他 2016
乾漆、螺鈿、卵殻、その他 2016
太田夏紀「ヨロイコブタ」 20×17×19 cm
作家プロフィール
太田夏紀 1993年 大阪府出身 2016年 京都精華大学 大学院 芸術研究科博士課程陶芸専攻 入学 2014年「わん・椀・ONE展」入賞(京都陶磁器会館/京都) 2015年「京都花鳥館賞」優秀賞(京都花鳥館/京都) 2016年「太田夏紀 個展『息物』」(BAMIgallery/京都) 2017年「太田夏紀 陶展 -種の子-」(京都陶磁器会館/京都)
陶 2017
公庄直樹
佐野曉
1982 年 滋賀県出身 2009 年 京都市立芸術大学修士課程漆工専攻修了 2013 「PowanPowan deuxieme 公庄直樹 佐野曉 二人展」(高松天満屋 / 香川) 2014 「PowanPowan Fluer 公庄直樹 佐野曉 二人展」(あべのハルカス近鉄本店 / 大阪) 2015 「PowanPowan 公庄直樹 佐野曉 二人展」( 天満屋福山店 / 広島 ) 2016 公庄直樹木彫展「そこにいる彫刻」( 山陽百貨店 / 姫路 ) 2017 「囁くものたち」(BAMI gallery/ 京都 ) 「手のひランド」( あべのハルカス近鉄本店 / 大阪 )
1981年滋賀県出身 2011年京都市立芸術大学大学院後期博士課程 漆工研究領域修了 博士(美術) 2014年“Dialogue with Materials” (Ahmed Adnan SaygunSanatMerkezi イズミル トルコ) 「美の予感 2014 ーMetamorphoseー」 (高島屋各店巡回 京都、大阪、名古屋、新宿、日本橋) 2015年「URUPIKA ウルピカ 佐野曉うるし展」 (あべのハルカス近鉄本店 大阪)