Exhibition Design Art of Asian Regionality and Climate アジアの地域・風土性を生かしたデザイン・アート展覧会
DATE
19 - 21 September
SITE
Royal University of Phnom Penh
協賛 トヨタ財団/サントリー文化財団/三菱UFJ国際財団 王立プノンペン大学/カンボジア日本人材開発センター 後援 在カンボジア日本大使館 主催 アジアデザイン・アート展覧会コンソーシアム
Asian design art exhibition consortium
挨拶
アジアの独自性を求めて
現在アジアのデザイン・アートは急速な経済躍進とともに欧米文化を吸収し、発展しています。 しかしながら逆にアジアの独自性(地域・風土性)が弱まっている ことを我々は危惧しています。欧米とは違った文化を持つアジア的個性は、今後さらに国家の発展のために必要なものだと考えています。その結果これまでの土
着的・民族的で伝統的な国家の歴史を尊重した「王道」 とそこから新たに進化している 「前衛」の双方に焦点を当て、東アジア、東南アジアの全域から作品を公募 し、王立プノンペン大学で展覧会を開催することに至りました。展覧会を開催し文化交流することで個性あふれる新たなるデザイン・アートの顕在化と創作を目指 しています。
日本はじめカンボジア、 タイ、ベトナム、 ミャンマー、韓国、その他欧米も数多くの応募があり、感謝しております。特にカンボジアではこれだけの規模の展覧会は
初めてであり、 テレビ局、新聞社、雑誌社など多くの取材を通して一般市民の方々へデザインとアートの素晴らしさを少しでも伝えられたことがよかったと考えてお ります。展覧会の会場内で一つの大きなシンポジウムを開催しました。 「失われたクメール美術教育」を復活させるためのシンポジウムです。 カンボジアの国家復 活にはどうしてもこのプロジェクトを成功させなければならないと我々は考えています。
「失われたクメール美術教育」復活プロジェクトとは カンボジアの文化は宮廷文化と民衆文化に大きく分かれ、絵画、彫刻、建築、古典舞踊など多岐の分野にわたっています。 アンコール時代の繁栄時には近隣諸
国に多大な影響を与え、東南アジアの中核として担っていました。 その後フランス植民地時代には「東洋のパリ」 と称賛された美しい街並みが立ち並び、西洋文化 も発展させながら、独自のクメール文化を保持した背景を持っています。
1970年代に国家の人口約800万人中、約300万人という文化人の多くがポルポトによって虐殺されました。 その後約2000年まで内戦に突入しクメールの伝統
美術は崩壊、 アジア最貧国に落ち至った結果、ニーズがあるのにも関わらず、現在でも公立の小学校、中学校では美術教育は行われていません。すでに正確なク メール美術の知識や経験を持った人間が年老いており、急がなければ歴史検証と復活が不可能になってしまう背景があります。 また復活させたくても現在のカン ボジアは明らかな指導者不足であり、 日本からの人的支援は大きな貢献といえます。
現在カンボジアはプノンペンを中心に欧米文化を吸収しながら、急速な経済発展を遂げています。その結果国家の独自性が弱まっていることを危惧していま す。欧米とは違った文化を持つクメール的個性は、今後のカンボジアが世界の中でさらなる発展を成し遂げるために必需なものだと考えています。
今回カンボアジア プノンペンでアジアのデザイン・アート展を開催できたこと、 またそれが多くの報道機関によって報道されたことはクメール美術教育を復活
させるための活動として極めて大きな方向性をつくったと考えております。数多くの助成をいただいた財団様はじめ多くの関係者の方々に感謝をさせていただき ます。 これからもアジアデザイン・アートとその展覧会をどうぞよろしくお願いいたします。
昭和女子大学 環境デザイン学科 准教授 藤沢 忠盛
Compliment
Seeking for the Uniqueness of Asia
Design Art in current Asia has been developing along with the rapid economic growth while absorbing European and American culture. On the other hand,
we are concerned about the undermining of Asian uniqueness (regionality and climate). We think that the Asian uniqueness will become more important and necessary for the future development of the nation. We focus not only on the "classic" which respects indigenous, ethnic and traditional history of the
nation, but also the "avant-garde" which is newly developed from the classic. Thus, we decided to hold the exhibition at the Royal University of Phnom Penh by publicly requesting for artworks from all over East Asia and Southeast Asia. The aim of the exhibition is to visualize and create a new Design Art with rich Asian characteristics through cultural exchange.
We are very thankful that we received many entries not only from Japan but also from Cambodia, Thailand, Vietnam, Myanmar, Korea as well as Western
countries. Especially in Cambodia, such a large-scale exhibition has never been held before. It was good that we could convey the magnificence of design and art to the public as much as possible through coverage on TV, newspapers and magazines. We also held a big symposium in the exhibition venue aiming for the revival of the "lost Khmer art education." We think that we must make this project successful for the revival of the nation, Cambodia.
What is the "Lost Khmer Art Education" Revival Project? Cambodian culture can roughly be classified into court culture and popular culture, which includes many different fields such as paintings, sculptures, architecture and traditional dance etc. At the time of the prosperous Angkorian period, it had a great influence on neighboring countries and played a role as the core of Southeast Asia. In the subsequent French colonial period, beautiful architecture emerged in the city, which was admired as the "Paris of the East." Cambodia therefore retained its unique Khmer culture while developing a Western culture.
In the 1970s, many cultured people, about 3 million out of the national population of 8 million people, were killed by Pol Pot’s massacre. After that,
Cambodia was plunged into a civil war which continued till about the year 2000 and Khmer art was corrupted. As a result of Cambodia becoming the
poorest country in Asia, their art education is even now, still not being carried out in the public elementary and junior high schools, even though there is a need for it. People who have an accurate knowledge and experiences of Khmer art are already quite old. If we do not hurry up, the historical verification and revival will become impossible. Even if we want to revive it, there are obvious shortages of leaders in Cambodia at present. Therefore, human resource support from Japan can offer a big contribution.
Cambodia is currently making rapid economical development centering on Phnom Penh while absorbing European and American culture. As a result of this, there is concern for the undermining of the country’s uniqueness. We think that Khmer’s individuality of having a different culture from Western countries is necessary for Cambodia to make further development in the world and for their future.
We believe that we successfully created a big trend for the activity to revive Khmer art education by holding this Design Art exhibition in Phnom Penh
and being reported on through various media. We would like to thank the incorporated foundations for assisting us in many ways and also everyone for supporting us. We look forward to your continuous support.
Showa Women's University Department of Environmental Science and Design Associate Professor Tadamori Fujisawa
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総評 昭和女子大の藤澤准教授主催によるプロジェクト、多くの財団から助成を頂き実現したアジアデザイン・アート展覧会プノンペン2018はこの年日本とカン ボジアの友好65周年記念の年でもありプノンペンで開催するのにとてもふさわしく、 アジアの独自性を求めるテーマでアジアの歴史と伝統を生かした王道作品 もしくは応募者の独自性と感性を最大限生かした前衛作品を求める公募展。
世界遺産で有名なアンコール・ワットを始めとする遺跡群のあるカンボジア、芸術文化の豊かな土壌があるカンボジア。
私がプノンペンにある王立芸術大学から客員教授の肩書きを頂いてから約10年が経ち、 この大学はカンボジアがフランスから独立後、1965年に創立さ れましたが、 フランスが1918年に芸術学校として設立してから数えると約100年の歴史になります。 しかしこの国からアーティストの輩出にはまだまだ遠い 現実があります。 これから経済成長するカンボジアにとっても芸術文化の発展は重要課題の一つです。
今回の展覧会の企画は絵画、彫刻、 デザイン(グラフィック、 プロダクト等)映像、 ファッション、建築等と幅広く、1次審査、2次審査を経て日本、中国、韓国をはじ
めとし東南アジアのカンボジアを中心に公募する展覧会としてはおそらくアジアで初めてではないでしょうか。 そして今回300点以上の応募作品の中から約1
10点の作品に絞りこみ、それぞれの文化の特色を出し合った展示ができ、結果的には日本から50点、 カンボジアから50点、その他の国から10点になりま したが大変見ごたえのある展覧会になりました。特にカンボジアにとっては新しいアートの世界を日本の多彩なアートによって見ることができたのではないでしょ うか。 これからはますますこの展覧会に興味を持ってもらう努力をしてより質の高いアジアの展覧会になることを目指します。今回はカンボジアだけで終わりまし たが他国も周り、最後に日本でも開催できるような展覧会にしたいと考えています。 またこれに合わせてカンボジア国内の失われたクメール美術の復活を目指 し、美術教育を確立することがこれからのカンボジアアートの発展だけでなく情操教育としてもカンボジアの発展に繋がることでしょう。
山田アートスクール代表/日本画家/プノンペン王立芸術大学 客員教授 山田 隆量
Summary
Royal University of Fine Arts Guest Professor / painter / President of Yamada School of Art Takakazu Yamada
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審査員
藤澤 忠盛
昭和女子大学
環境デザイン学科 准教授
山田 隆量
プノンペン王立芸術大学 客員教授
山田アートスクール代表/日本画家
中山 定雄
インテリアデザイナー
静岡文化芸術大学デザイン学部 デザイン学科 教授
ロンドン・ダブリンから帰国後、産学官と連携した商品企画
愛知県立芸術大学大学院修了後、故片岡球子氏、松村公嗣
多摩美術大学美術学部建築科卒業後、AAs choolへ留学。
からデザイン開発、建築設計を行う。越後トリエンナーレ「
氏を師として日本美術院に院友として所属。1994年に初め
株式会社日建スペースデザインを経て、有限会社スペース
大地の芸術祭」等多くの展覧会に出展。近年ではカンボジ
てスケッチ旅行でカンボジアを訪れ、1999 年以降、毎年取
カウボーイを設立。商業施設、病院、オフィス、 ショールーム
アを中心にワークショップ・分野別横断研究を行い、 トヨタ
材で 訪 れ 、2 0 0 8 年 に王 立 芸 術 大 学 の 客 員 教 授 に就
等、大型物件から個人住宅、飲食店まで幅広く手掛けてお
財団、サントリー文化財団、三菱UFJ国際財団等の支援を受
く。2012 年に YAMADA SCHOOL OF ART を開校し、若手
り、数多くの受賞歴を持つ。現在はアジアを中心にデザイ
け、本展覧会の代表として活動中。
カンボジア人に基礎を中心に教える。
ン・アート関係で活動を行なっている。
オオニシ タクヤ
飯島 理
株式会社ニード 代表取締役
2007年 nide Inc.を設立。 アートディレクションからブラン ディング、 グラフィックデザイン、インタラクティブ、インスタ
レーションなどの広い視野でのデザインを軸に、アパレル やクラフトビールのプロデュース、 クリエイティブディレクシ ョンを行う。
中村 英誉
株式会社HIDEHOMARE 代表取締役
「社会貢献×アニメーション」をコンセプトにカンボジアを 中心としたアジアの国々で、 ソーシャルビジネスを展開。デ ザインコンサルティング、キャラクタービジネスやプロジェク
ションマッピングイベント、世界中の子供たちに対してアニ メーションワークショップなどの他、東京シェアハウスのア ートディレクションも行う。
慶應義塾大学
環境情報学部 准教授
武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科卒業後、AA school
に留学。RIBAにて英国内修士課程最優秀賞受賞。2001年 にデザインユニットLAUNCHPAD05を立ち上げ、タイ KMUTT大学建築学科専任講師として軽量、モバイル建築 などを開発。 その後2012年日本で株式会社ENERGYMEET
東京大学 生産技術研究所 准教授
東京大学卒業後、 オランダ留学を経て博士号取得。2011年 より東京大学川添研究室主宰。空間構想一級建築士事務 所所属。代表作は「変なホテル」、 「東京大学総合図書館別 館」。 日本建築学会作品選集新人賞、 グッドデザイン未来づ くりデザイン賞、 ロヘリオ・サルモナ・南米建築賞 名誉賞な どを受賞。 日蘭建築文化協会会長。
を立ち上げる。2014年より現職。
川又 俊明
シンクシンク株式会社 代表取締役
早稲田大学卒業後、DESIGN
ASSOCIATION
NPOを経
て、2015年シンクシンク株式会社を設立。統括プロデュー サーとして数々のクリエイティブ・プロジェクトのプランニン グ、 プロデュース、 ディレクションを担当した経験を活かした 商品開発やイベント・展示、 アート制作などその領域は多岐 にわたる。
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川添 善行
フン・サラット
カンボジア文化芸術省 顧問
1980年から2015年にかけて王立芸術大学でクメールクラ シック音楽を教える。2015年に定年退職してから現在にか けて、文化芸術省の大臣のアドバイザーを務める。
ロイ・レスミー
王立プノンペン大学
外国語学部 日本語学科 学科長
中村 真広
株式会社ツクルバ 代表取締役
志連 博彦
株式会社スキーマ 代表取締役
王立プノンペン大学日本語学科を設立し、大学におけるブ
東京工業大学大学院建築学専攻修了。不動産ディベロッパ
大学卒業後にデザイン学校を経てグラフィックデザイナー
リッジ人材育成の仕事に携わりながら、日系企業や日本の
ー、展示デザイン業界を経て、2011年に場の発明カンパニ
として活動後、2006年にWEBディレクターに転向。2009年
大学と様々な交流活動を積極的に行っている。 カンボジア
ー「株式会社ツクルバ」を共同創業。 デザイン・ビジネス・テ
に独立し株式会社スキーマを設立。 全てのプロジェクトに
に数多くある日系企業や機関に対して、産学官共同の就職
クノロジ ー を 掛 け 合 わ せ た 場 の デ ザイン を 行って い
アートディレクション担当として参画。近年では、東京と台北
支援活動として4年生対象の合同会社説明会を開催する
る。2015年、建築とその周辺産業の発展に寄与するべく、
の2拠点を活動の場とし、 ライフスタイル設計に取り組ん
など人材育成、就労支援を実践・研究している。
一般社団法人HEAD研究会の理事に就任。
でいる。
加藤 隆
カン・エラン 映像作家
2007年東京藝術大学大学院デザイン科修了。絵画、 ドロー イングの技法を活かしたアニメーション表現を中心に、映 像作家として活動中。人の手から生まれる躍動感や偶然性
葛原 俊英 株式会社ZERO 代表取締役
韓 国 生 ま れ 、ソ ウ ル 大 学 卒 業 後 、イ タ リ ア 留 学 後、INNODESIGN
TOKYOディレクターを務め現在は株式
会社ZERO代表取締役。 日本語、 イタリア語、英語、韓国語を 生かし活動中。韓国の現代デザインに精通している。
を重視しながら映像を制作している。短編アニメーショ
東京工科大学
デザイン学部 専任講師
ウェールズ大学ドムスアカデミー造形研究科アート&デザ
イン修了。建築事務所やデザインスタジオを経て、2017年 まで株 式 会 社 Z E R O 代 表 取 締 役を務める。2 0 1 3 年 に INNODESIGN社のヘッドホン「INNOWAVE」をプロデュー スする等、数多くのブランディング、デザインプロデユー ス、展覧会に出展。
ン、MV、 ライブ映像、TV番組アニメーションの制作を中心 に活動中。
プロジェクト マネージャー 前川 智子
ゲスト ピアニスト 大阪芸術大学芸術学部建築学科卒業後、AA
schoolへ留
学。帰国後フリーランスでの建築・インテリアデザインを経 て株式会社ハウスオブトゥモロー設立。現在は外資系企業 のプロジェクトマネージメントや、パブリックアートのコーデ ィネーションや展覧会の企画を行っている。工学院大学専
神田 麻衣
国立音楽大学音楽学部ピアノ専攻卒業後、桐朋学園大学カ レッジ・ディプロマコース、ザルツブルク、音楽祭やセミナー 等で研鑽を積む。第5回北関東ピアノコンクール第1位及び 朝日新聞社賞受賞。第4回チェコ音楽コンクール第2位。現 在ソロや伴奏ピアニストとしてクラシックからシャンソンま で広いジャンルで活動中。 日本音楽舞踊会議青年会員。
門学校、桑沢デザイン研究所非常勤講師。
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Judge
Tadamori Fujisawa
Associate Professor Showa Women's University Department of Environmental Science and Design
After coming back from London and Dublin, he took part in product planning, design development and architectural design in collaboration with Academia, Industry and Government. His artworks were displayed at several exhibitions such as The Echigo-Tsumari Art Triennial etc. In recent years, he has been engaged in workshops held mainly in Cambodia and cross-sectional studies for each field, and also actively working on this exhibition as a representative with support from the Toyota Foundation, Suntory Foundation and Mitsubishi UFJ Foundation etc.
Takakazu Yamada
Guest Professor Royal University of Fine Arts President of Yamada School of Art / Painter
After the completion of his master's degree at Aichi Prefectural University of Fine Arts and Music, he studied under the late Tamako Kataoka and Koji Matsumura, and became a member of Nihon Bijutsuin. He visited Cambodia for a sketching trip in 1994 for the first time and has visited there every year since 1999. He was appointed as a guest professor at the Royal University of Fine Arts in 2008 and established YAMADA SCHOOL OF ART in 2012 and has been engaged in teaching the basics to young Cambodians.
Takuya Onishi Osamu Iijima
Associate Professor Keio University Faculty of Environment and Information Studies
Representative of Director nide Inc.
He founded nide Inc. in 2007. Based on his wide vision associated with the art direction, branding, graphic design, interactive and installation art, and he plays an active role in creative direction in industries such as clothing and craft beer.
Hidetaka Nakamura
Representative of Director HIDEHOMARE Co., Ltd.
He develops social business in Asian countries with a focus on Cambodia based on his concept of "Social Contribution × Animation." He has been engaged in design consulting and business based on anime and manga characters, and held projection mapping events and animation workshops for children all over the world. He also directed art for Tokyo Share House.
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After graduating from Musashino Art University, Department of Industrial, Interior and Craft Design, he studied at the AA school in London. He was awarded the RIBA President’s Silver Medal. In 2001, he founded a design office, LAUNCHPAD05. He has worked as an instructor at KMUTT (King Mongkut’s University of Technology Thonburi) in Thailand and developed portable and light-weight architecture etc. He founded ENERGY MEET Co., Ltd. in Japan in 2012 and has been in his current position since 2014.
Toshiaki Kawamata
Representative of Director Think-Sync.Inc.
After graduating from Waseda University, he worked at DESIGN ASSOCIATION NPO and founded Think-Sync.Inc. in 2015. He utilizes his experience of being in charge of planning and directing many creative projects as a general producer in many fields such as product development, exhibition / event planning and art creation etc.
Sadao Nakayama
Interior Designer Associate Professor Shizuoka University of Art and Culture
After graduating from Tama Art University, Faculty of Fine Arts, Department of Architecture, he studied at the AA school in London. After working at NIKKEN SPACE DESIGN LTD, he founded his own company, Space Cowboy. Ltd. He has been working on a wide range of projects from commercial facilities, hospitals, offices and showrooms etc. to private houses and restaurants and has received many awards. Currently he is engaged in design and art related work mainly in Asia.
Yoshiyuki Kawazoe
Associate Professor The University of Tokyo Institute of industrial Science
After graduating from the University of Tokyo, he studied in the Netherlands and obtained a PhD. He has been presiding over the Kawazoe Laboratory in the University of Tokyo since 2011 and also belongs to the spatial structure design office. His representative works are the "Henn-na Hotel" and "General Library Annex, at the University of Tokyo." He won the Selected Architectural Designs Young Architects Award from the Architectural Institute of Japan, DESIGN FOR THE FUTURE AWARD and Rogelio Salmona South America Architectural Award and Honorary Award etc. He also serves as the president of the Japan and Netherlands Architectural and Cultural Association.
Hun Sarath
Adviser Ministry of Culture and Fines Arts Cambodia
During 1980 to 2015, she had been tought Khmer classic music at Royal University of Fines Arts. She is now an adviser of Ministry of Culture and Fines Arts since retirement.
Loch Leaksmy
Head of Department Royal University of Phnom Penh Department of Japanese
She founded the Department of Japanese language at the Royal University of Phnom Penh. While taking part in cultivating global human resources, she is engaged in various exchange activities with Japanese-affiliated companies and Japanese universities. As an employment support activity in collaboration with Academia, Industry and Government, she holds joint company information sessions for the 4th grade university students, in which many Japanese-affiliated companies and institutions in Cambodia participate. She continues to study and work on human resource development and employment support.
Ryu Kato
Masahiro Nakamura
He completed his master’s degree at Tokyo Institute of Technology, Department of Architecture and Building Engineering. After working in industry fields such as a real estate and developing and display design, he cofounded an invention company, tsukuruba inc. in 2011. He has been engaged in designing places by combining design with business and technology. He was appointed to the board of directors of HEAD (Home and Environment Advanced Design association) in 2015 and contributes to the architectural industry.
Erana Kan Video Creator
He completed his master’s degree at Tokyo University of The Arts, Department of Design, in 2007. With his focus on animation effects utilizing painting and drawing techniques, he is actively working as a video creator. He creates videos with the emphasis on liveliness and serendipity which is created by human hands. He plays an active role in making short animation, MV, live video and TV program animation.
Representative of Director tsukuruba inc.
Hirohiko Shiren
Representative of Director SCHEMA,Inc.
After graduating from university, he went to a design school and worked as a graphic designer but changed his career and became a website director in 2006. In 2009, he decided to become independent and founded SCHEMA,Inc. He was in charge of art direction in every projects. In recent years, he plays an active role in lifestyle design based in both Tokyo and Taipei.
Toshihide Kuzuhara Representative of Director ZERO co., LTD.
Born in Korea. After graduating from Seoul National University, she went to Italy to study. She served as a director of INNODESIGN TOKYO and is now a representative director of ZERO co., LTD. She has been actively working with her language skills in Japanese, Italian, English and Korean. She is also well informed about Korean contemporary design.
Junior Associate Professor Tokyo University of Technology School of Design
He completed the Master in Design at Domus Academy of the University of Wales. He served as a representative director of ZERO co., LTD. till 2017. He was involved in the creation of INNOWAVE produced by INNODESIGN Inc., and also many other brand management and design creation. His works are also displayed at exhibitions.
Project Manager Tomoko Maekawa
Guest Pianist After graduating from Osaka University of Arts, she studied at the AA school in London. After coming back to Japan and working freelance in the architecture and interior design field, she founded House of Tomorrow Corporation. She is currently engaged in project management for foreign companies, public art coordination and exhibition planning. She is also a parttime lecturer at Kogakuin University Vocational School and Kuwasawa Design School.
Mai Kanda
After graduating from, Kunitachi College of Music, Faculty of Music Studies, she gained study at Toho Gakuen School of Music, Salzburg and music festival etc. She was awarded the 1st prize and The Asahi shimbun Company prize at The fifth North Kanto Region Piano Competition, and was awarded 2nd prize at The fourth Czech Music Competition. She plays an active role in a wide genre from classic to chanson as a soloist and an accompanist. Youth menbership of The conference of Music and Dance.
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WINNERS
GOLD PRIZE SILVER PRIZE BRONZE PRIZE EXCELLENCE PRIZE SPECIAL PRIZE
Buds of Kintsugi Yusetsu Ishikawa
継ぎの芽
石川 遊雪
Material : ceramic Urushi Gold Dried flower Size : 600mm * 300mm
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Comment
Thank you very much for this wonderful award. I’ve been engaged in the
Japanese art of flower arrangement and creating works every day as an
Ikebana artist. Ikebana uses an expression technique of life. I think there is always the question, “what is the life?” With this gold awarded work "Buds
of Kintsugi," I repaired a broken piece of pottery using the kintsugi method, and now new buds have come out from the joints. The kintsugi is a
Japanese traditional technique of repairing broken parts of ceramics by gluing them with lacquer and decorating with powdered gold etc. I wanted to use this technique to get inspiration for the new scenery born from being broken.
Because "Buds of Kintsugi" was fragile and large, it was impossible to send
it by air mail, so I carried it to Cambodia by myself. But when I got there, I was wondering how I could carry it to the hotel from the airport. It wouldn’t
fit in either a taxi or Tuk Tuk. When I was at a loss, Tuk Tuk drivers got
コメント
今回は素晴らしい賞を頂き本当にありがとうございました。私は華道家とし
て日々作品を制作しています。生け花は生命を使った表現手法です。そこには 生命とは何か、 という問いが常に存在していると思っています。今回受賞した 「
継ぎの芽」は壊れてしまった壺を、日本の伝統的な技法である金継ぎで修復
し、その継ぎ目から新しい芽が出てくる作品です。金継ぎとは割れや欠け、 ヒビ などの陶磁器の破損部分を漆によって接着し、金などの接着粉で装飾して仕
together and quickly fixed it on the back of a Tuk Tuk for me. I was a little worried because it could fall off at any minute, but I safely reached the destination and my work remained in perfect condition. Any problems can
be solved…I spent my days in Cambodia being amazed by the passion of the people. It was a precious experience to have my work displayed in such a wonderful place. I will never forget this.
上げる修復技法です。 この技法を用いて、壊れた後に生まれてくる新たな風景 について考えたいと思いました。
「継ぎの芽」は壊れやすく大きいため航空便が利用できないので、 カンボジ
アまで自分で運び、搬入しました。空港からホテルまでどうやって運ぼうか、 タ クシーにもトゥクトゥクにも入らないし手持ちで行かなければならないかなと
途方に暮れていると、 トゥクトゥクのおじさんたちが集まってきてトゥクトゥクの 後ろにあっという間に紐でくくりつけてくれました。いつトゥクトゥクから道路に
落ちてしまうかひやひやしていましたが、無事、完璧な状態で搬入することが
できました。困ったことがあってもなんとかしてしまう、そんなカンボジアの熱 量に圧倒される日々を過ごしました。 この場所で、継ぎの芽が展示できたこと は忘れることのない貴重な経験となりました。
GOLD PRIZE
Review A new life was born by repairing broken pottery. This is the most precious act in the mass 講評
consumption modern society and I can say that it is the spirit of Japanese in the good and old
こわれてしまった壺を、修復し新たなる生命を宿す。 このことは大量消費型の現代社会においても
days. While the pottery retains its elegance, it was newly born through the technique of
っとも尊い行為であり、古き良き日本人の心ともいえる。以前の壺の気品を残しながら金という絶
adding the absolute existence value of the gold. I even feel something spiritual with this work.
対的な存在価値を継ぐための手法として付加した新たなる壺は霊的なものさえ感じる。 アジアの
Asian regionality and climate is applied in it and this exactly reflects the concept of the
地域・風土性を生かした本展覧会の顔ともいえる作品であろう。
exhibition.
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Vein
Material : Canvas and acrylic paint Size : 3700mm * 2300mm
Thun Dina Cultural and natural heritages are the key aspects of Cambodia’s richness. For every Cambodian, this richness is a vein that connects them together.
SILVER PRIZE
Comment
It was a great experience for me and my team that I can join this arts
competition and got second award. It’s very good contest. I hope this contest have every year in Asia because all Artis in Asia can show there
artwork and can get new experience from other artist in Asia by this contest. Thank you.
講評 静寂さを物語る本作品はカンボジアの心を表しているようだ。長い内戦から解き放たれ、元来の姿 を取り戻しつつあるカンボジアという国。本作品はカンボジア王国そのものの心とそこから生まれ る気品を表現している気がする。神秘的な落ち着いた色彩と人物像の表情からその人物の人間 性を感じる。心の中は無欲なのか、無心なのか静であり穏やかである。 Review This work gives the impression of silence. It is like expressing the spirit of Cambodia, a country freed from the long civil war and getting back to its original state. I can see the true spirit of the Kingdom of Cambodia and its dignity in the work. I can feel the humanity from the mystic and calm color tone and expression on the faces. I wonder if they are either unselfish or innocent. There is a silence and calmness.
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The Last Sad Dance
Material : Paper, watercolor Size : 700mm * 850mm
Thoung Phanita
Cambodian traditional dance Apsara. In the long history, preciouss cultural
people were slaughtered by the revolution of Pol Pot, and the tradition has
BRONZE PRIZE
been lost. This dancer expressed the feelings towards dancing while feeling death.
Comment
I didn’t think about me when my name was called. I was astonished to stand on the spot. The first technique I tried, and express it by cut out
paper. No way to win a prize. But I was happy. I am proud to have won the contest in which a lot of Japanese art also participated. Thank you very much. 講評 本作品は水彩画と切り絵の技法を混ぜ合わせた手法を用いている。 しかしながらこの作品の真価 は手法や技法ではない。作品を見た時より若い女性が作家であることは感じるほど華やかさ優美 さが群を抜いていた。気取らず焦らず、美しく。高尚芸術の肩肘を取り除いた「萌」を感じる素敵な 作品である。 カンボジアの熱い暑い夏に柔らかく咲いたアサガオのようである。 Review The water painting and paper cutting techniques were applied in this work. However, the true value of this work is neither the skill nor technique. The gorgeousness and gracefulness were outstanding, and once I saw the work, I felt that the artist must have been a young female. This is an adorable work which doesn’t act big for the highbrow art but instead gives the impression of "sprouting." It is like morning glory flowers blooming gently in the hot summer of Cambodia
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Urban Informality Takanori Shimodera
都市のインフォ−マリティ
Material : Paper, Photograph paper, tarpaulin Size : Panel 2700 x 1800 Stand 1600 x 800 x 1000
下寺 孝典
The city is refined as it develops. The
東南アジアの路上の在り方は多種多様で屋台や辻などが多く見られる。そこには様々な道具やモノたち
become convenient by technical evolution?
れら自体に語らせると同時に、私たちならどういったレイアウトで路上へ出ていくだろうか。かつての日本
common space disappears. Is it happy to
Southeast Asia may be a place reminding of what we forget.
が、意図を持ってレイアウトされている。モノを切り抜きそのままの状態で並列して存在させることで、そ
の都市空間でも屋台の出店が多く見られたが、現代の都市では屋台が無くなり洗練されていく一方であ る。東南アジアの風景は私にとって、居心地の良さや、なにか懐かしさのようなものを感じるのだ。技術の
進歩で便利になることが豊かな都市なのだろうか。同時に失ったものも大きいと私は思う。 ここは、私たち が忘れているようなことを気づかせてくれる場所かもしれない。
I think streets in Southeast Asia are the scenery where Comment
we can see the best of the "richness." Streets are full of
コメント
講評
liveliness and the urban spaces are practically used. I
東南アジアの路上は「豊かさ」が最も見えてくる風景ではな
カオス的なアジアの街。法律や文明といった取り決めから
feel nostalgic and comfortable with the scenery that was
いでしょうか。 日々の日常が路上に滲み出ており、都市空間
外れ、生活するための、いや生きるためのコミュニティーエ
often seen in the old urban spaces in Japan. The scenery
をうまく活用しています。かつての日本の都市空間でも多く
ネルギーを大きく感じる。そこにいる人はリーマンショック
of Southeast Asia may be a place which reminds us of
見られた風景には何か懐かしさや居心地の良さを感じま
や株価、為替など世界の大きな情勢を考えているわけでは
what we forgot. When the city develops, it loses its
す。東南アジアの風景は私たちが忘れているようなことを気
ない。本日のこといや1時間先のことを意識する程度に生
identity such as unique life style and culture. I wonder if
づかせてくれる場所かもしれません。都市は発展すること
活をする。断片的に都市を切り取とった本作品は人間の本
becoming convenient through advanced technology
によって、そこでの生活や文化などのアイデンティティが失
質論を考えさせる。
makes the city rich. Even Cambodia, known as a
われてしまっています。技術の進歩で便利になることが豊
developing country, is just about to change and become
かな都市なのでしょうか。発展途上国と言われるカンボジ
an ordinary city like those that can be found anywhere.
アでさえも、 どこにでもある街に変わろうとしています。ま
But it is not too late yet. It is now that we must rethink
だ、間に合うからこそ、都市の発展の仕方を考え直す時な
Chaotic Asian city. I feel the energy of a local community
のではないでしょうか。
for living, even to survive, without being bound by a rule
how we develop the city.
Review
or civilization. These people do not think about world
EXCELLENCE PRIZE
affairs such as Lehman shock, stock prices and currency exchange rates etc. They think about today, or even things one hour ahead, and simply live their life. This work which was made by cutting out pieces of the city makes us think of the essentials of humankind.
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EXCELLENCE PRIZE
Material : Bonsai, Buddha statue (iron) , Pottery, Soil Size : 30cm * 30cm
Tree of Prayer
祈りの樹
Daisuke Nakajima
中島 大輔
“Buddha statue” which is the symbol of
アジア各国の人々の“祈りの象徴”である「仏
culture “Bonsai”. “The tree of prayer” is the
この2つが出会い誕生したのが「祈りのw樹」
prayer of Asian people. Traditional Japanese fusion of these two cultures. “Tree of prayer”
was conceived from the “Buddha wrapped in roos” at the Ayutthaya remains I Thailand and “Temple enveloped in trees” in T Prohm
ruins in Cambodia. Now the powerful roots gently wrap the decorated Buddha head and temple gently, and it seems like full of peace
and love like a mother is holding. “Tree of
講評 盆栽は今や東南アジアでも人気があるようだ。 タイやベト ナムでも大人気である。 アート作品であるが、一般的な作品 とは違い匂いや手触りが楽しめ、空間にインテリアとして落 とし込めばデザインとしての存在感をしっかりと示す。会場 でも人気があり、一度ワークショップを体験するととりこに なるようだ。5感に訴えかける新たなるわびさびの世界観 が素敵だな。
Review Now bonsai seems popular in Southeast Asia, too. It is also very popular in Thailand and Vietnam. It is an artwork but it is different to the others. People can actually enjoy the smell and touch. If it is used as an interior, the design can show a strong presence. It was also popular in the venue. People seem to become fascinated once they participate in the workshop. The view of wabi-sabi’s world appeals to our five senses. How wonderful it is!
prayer”
expressed
this
scenery
using
Japanese bonsai. I would like you to feel the preciousness of life, the importance of peace, the mercy of nature as an “icon of prayer” in
the minds of Asians by putting it in everyday
像」。 自然を愛した日本人の伝統文化「盆栽」。 です。 「祈りの樹」は、 アユタヤ遺跡(タイ)にある
「菩提樹の根に包まれた仏頭」やタ・プローム 遺跡(カンボジア)にある「樹木に包まれた寺 院」から発想しました。今は朽ちてしまった仏頭
や寺院を力強い根が優しく包み込み、その様子 はまるで母親に抱かれているような安らぎと慈
愛に満ちた光景です。 この光景を日本の盆栽で
表現したのが「祈りの樹」 です。 アート、インテリ アとして日常空間に置くことで、 アジア人の心に
ある”祈りの象徴“として、命の尊さ、平和の大切 さ、自然の慈悲深さを感じて欲しいと思いま す。
space as art and interior. Comment
コメント
I brought a bonsai tree from Japan and
今回、 「祈りの樹」は日本から盆栽の木を持ち込
Before I started working on the creation, I
り、キリングフィールドやトゥール・スレン虐殺
created the "Tree of Prayer" in Cambodia.
visited the Killing Fields and Tuol Sleng
Genocide Museum to see the sad history of Cambodia and feel the deep praying for the peace of Cambodians. I was able to create my work while praying for the repose of their
souls and peace in Cambodia, a dedicated Buddhist country. That became a precious
み、 カンボジアで制作しました。制作するにあた 博物館を訪れ、カンボジアの悲しい歴史、 また カンボジア国民が持つ平和への深い思いを感
じることができました。熱心な仏教国であるカ
ンボジアの地で、 こうした歴史への鎮魂、平和 への思いを込めて「祈りの樹」を制作できたこ とは私自身も貴重な経験となりました。
experience for me.
15
TUK TUK
Material : Acrylic with styroform Size : 3000mm * 1800mm
Pisey Sreang Tuk Tuk was made and designed by
Cambodia people for the drivers who wanted to use it for run their business in traveling services.
Because
it
easy
more
than
EXCELLENCE PRIZE
motorbike and cheaper than taxi. It can bring
many people with something go together and can avoid from the rain and sunshine to everywhere they need. But nowadays the
Comment
new arrivals Tuk Tuk or we call Pass App
I’m very happy that I enjoyed in the three
Tuk
first time I got the number one in My lovely
from Thailand and India make the Khmer Tuk
driver
worried
because
the
customers want to get new service and
cheaper easier and modern styles. So the Tuk Tuk drivers need to change his old Tuk Tuk to the new arrival Tuk Tuk for continuing their business and the price of its also their
problems. I am interested in Khmer Tuk Tuk and worry about it because it will be lost in
the future so I made it for Khmer people to remember it in mind.
contests and I got the award three times. The Cambodia topic. The second time I got the
number three in Khmer Portrait topic. The
third time I got the excellent winner award in
design art of Asian regionalist and climate contest. Three times of my contests I always got the awards and I so happy with my
achievements I got the new experiences with
講評 一体なぜトゥクトゥクを実物大で再現するのか。 まだ本物が 数多く現存しているがあえてアートとして模型で再現してい る。作者はトゥクトゥクが最近新型に変わりつつあることが 寂しいようだ。 しかし理由などではないのかもしれない。 こ れこそが東南アジア奥地の「謎パワー」なのかもしれな い。鑑賞し感じればよく、考えることではないのかもしれな
my art work in my artist life. I met new artists
い。
friends also Khmer artists and foreigners artists I got new acknowledgements from
them. I hope that I can approve my artworks up grade better more in my art life. I am going to try more for my art future time by
using the experiences from all last contests. Thanks
Review What is the reason for duplicating a Tuk Tuk in fullscale? Many of the real ones currently exist but it was duplicated as a piece of art. I can see that the artist feels sad about the Tuk Tuk which has been changing to new models in recent times. But the reason may not be that. This may be the "mystery power" of the Southeast Asian outback. The reason may not be important as long as we can feel something.
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子ども宇宙ドーム
Child's universe Dome
中村英誉
Hidetaka Nakamura
SPECIAL PRIZE
Material : Electricity conduit, hose Size : 4000mm * 3427mm
本作品は体験型のメディアアート作品です。 ドームの素材にはカンボジアで入
This work is interactive media art work. We use the material available in
内部にはこどもたちが描いた地球や星、宇宙の絵を投影し、インタラクティブ
can make anywhere. Inside the dome, it projects images of the earth, stars
手可能な素材を使用し、 どこでも、だれでも作れるドームにしています。 ドーム かつ世界にひとつのプラネタリウムとなっています。
Cambodia local as the material of the dome, making it a dome that anyone and space in children drawn by children, making it interactive and one planetarium in the world.
コメント
Comment
カンボジアの子供たちが描いた絵がプラネタリウムに投射される。 カンボジア
Pictures drawn by Cambodian children are projected on the planetarium.
回のプラネタリウムプロジェクトを進めていますが、何より楽しんでいるのは我
superior creativity from Cambodia to developed countries, but I am the
から先進国を飛び越すようなクリエイティブを発信させて行く、 という思いで今
々自身です。その上、 カンボジアの子供たちに評価されたというのがとても光 栄です。 ありがとうございました。
講評
We are engaged in this planetarium project with our wish of spreading one who is enjoying it the most. I am also very happy about being praised by children in Cambodia. Thank you very much.
Review
バックミンスターフラーが考案したフラドーム。 しかしながら大きく時代は違い、本作品は軽量化さ
The fuller dome was invented by Buckminster Fuller. However, the time is now different and
れ気軽にどこでもスクリーンとして活用ができる全くの別物。子供達にアニメーション作品を映し
this work is something totally different to that. It is light-weighted and can be used as a screen
出す。筆者が子供のころ夢見たドラえもんのポケットから出てくる自宅で映画が楽しめる道具のよ
anywhere. Animation films are projected on it for children. I feel some kind of pleasure as it
うで何か嬉しい。 フラドームは建築構造等の存在価値を示したが、それを超えドームの中で夢を見
is like a tool which came out of the magic pocket of Draemon which I used to watch. The fuller
ることができる。
dome has an architectural value to society, but this goes beyond that as we can see dreams in the dome.
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EXHIBITION
I visited Taiwan, Korea, Okinawa, and more. I draw landscapes and people.I use a fountain pen and polyester organza. I think no place was the same. However, something was the same. A colorful market was as exciting as
another market. Kind people smiled as other people. I made friends with people from different countries.They said "thanks" in different languages.
ASIAN MARKET 私は地元を歩き、沖縄を、台北を、韓国を歩いて、 スケッチをしました。地元とは 違うこと、 また同じであることを描くことで、相手を知り、自分に気づくことがで きます。 また同時に、その時を写し取ることもできます。那覇の農連市場はショ
ッピングモールに建て変わります。韓国馬山にある魚市場の店番のおばあちゃ んは、 タブレットで暇つぶしをしていました。変わること、変わってしまうこと。変
えて欲しいこと、変えて欲しくないこと。その土地の暮らしの中心である「市 場」 を描くことで、 アジアの今を知ること、求められていることが何なのかを知 ることができると思いました。
この作品は日本で「こどもの日」の象徴として馴染み深い「鯉のぼり」 と、 日本各
地に伝わる妖怪としての人魚伝説に着想を得て制作しました。 日本における鯉
のぼりの起源は中国の伝説「登竜門」にあるとされています。鯉のぼりは子供
の立身出世の願いを込めたものとして、 日本の一般の家庭に広く浸透していま す。 また長寿を象徴するものとして、その肉を食べると、不老不死になるという
伝説のある人魚をモチーフに選びました。 これらの構想から、 「鯉のぼり」をモ チーフにアジアの経済の発展と普遍的な文化の興隆の祈りを込めた作品を日 本画の画材で表現したいと思いました。背景には伝統的な箔押しの技法で銀
箔、金箔を施しました。銀箔は「魔を払う力」、金箔は「叡智」を象徴していま す。
人魚
Koinobori Mermaid
I made this work inspired by carp streamers and mermaids. Carp streamers are called " Koinobori" in Japan.
《物質詩》 とは、構造主義に由来するモンタージュ理論と、 ヴィジュアル・ポエト
リーにおけるコンステレーション的方法を手掛かりとした、”触覚的型態”であ る。 〈国色〉は規則的な秩序に継続する持続の痕跡である。
《物質詩》─〈国色〉 《Material poetry》─〈National colors〉 《Material poetry》is “haptic typage” influenced by the montage theory 《物質詩》 とは、構造主義に由来するモンタージュ理論と、 ヴィジュアル・ポエト
リーにおけるコンステレーション的方法を手掛かりとした、”触覚的型態”であ る。 〈国色〉 は規則的な秩序に継続する持続の痕跡である。
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coming from structuralism and constellational approach used in visual poetry.〈National colors〉are the mark of continued duration in regular order.
アンコールワットの夜明け~伝統と発展~
Daun of Angkor Wat ~Tradition and development~
カンボジアを訪れた時、伝統と発展が混在していると感じた。培われてきた伝
統、哀しく恐ろしい歴史、貪欲なバイタリティー。 それらを、昔から変わらず大自 然は見ている。 アンコールワットで朝焼けを見ながら、今、 この国は変わろうと
している、今が、 この国の夜明けなのだと思えた。私達人類の今・これからを大 切にするため(発展)には、 これまでを大切にしていくこと(伝統)が必要だと。
When I visited Cambodia, I felt Tradition that has been cultivated, sad and
dreadful history, greecty vitality. Nature remains the same since long ago looking at these.While watching the dawn at Angkor Wat, I thought that it
is the dawn of this country now. We need tradition for the development of humanity.
Cambodian traditional art “Apsara Dance” and Japanese traditional art
“mizuhiki(Japanese paper string art)”There are people who have been preserving their culture at the risk of their own lives. This “
mokot(headdress)” fused with Asian traditional art was created from a wish for them to continue moving ahead for the future, regardless of the
era, environment or politics. While respecting a conventional image of
mokot used in the Apsara dance, a new style of formative art was sought
by using mizuhiki’s line of beauty and liveness created with tradional Japanese paper. It sparkles in harmony with the graceful movements of the dance unique to Apsara. Just as every single movement of the dance has
important meaning, unique mizuhiki decoration with gold casts a colorful light. I have made the best effort on this challenge for new art. I hope
viewers can feel that what I have concluded with this work, as a result of meeting with many people and touching their heart.
Apsara meets Mizuhiki -A spirit of never giving up leads to the revolution of artカンボジアの伝統芸術「アプサラ舞踊」 と日本の伝統芸術「水引」それぞれの 文化を命をかけて受け継いできた人達がそこれからもどんな時代・環境・政治
にもとらわれず、いつまでも力強く前に進んでいけるように。 そんな願いを自分 の指先に込めてアジア伝統芸術融合のモコット (冠)」を創りました。本来のア
プサラ舞踊のモコットのイメージを尊重しつつも、和紙でできた水引の曲線美 や躍動感を生かして新しい造形美を追求し、アプサラ舞踊特有のしなやかな
動きに合わせて弾むようにきらめきます。受け継がれた踊りの動き一つ一つに
大切な意味があるように、多彩なゴールドで作った唯一無二の水引飾りが、そ れぞれの光を放っています。やったことのない新しいアートの挑戦に真剣に向 き合い、出会った沢山の人達の心情に触れて、私が辿り着いたこと。 この作品 を見て感じていただきたいです。
This work expresses Buddhism's "Nirvana". Buddhism is important in considering the culture of Asian countries. Lotus flower symbol by keycaps
overlaps the boundary between reality and virtual. In this work I also
superimpose traditional Asian elements and innovative Asian elements. This wave is connected with that wave. Your words will change someone's
future in this society. Someone's word also changes your future in this world. The emotions migrate forever in the sea of WWW.
NIRVANA 21
アジア各国は様々な気候、風土において独自の文化を発展させ、生活し、歴史 を刻んできました。近年、戦争での化学兵器の使用による汚染や埋められた地
雷などアジア各国の大地は大きく負傷し、発展の足枷になりました。生命を育
む母なる大地は生まれ、死んでいくという幾度と無く繰り返されてきた生命の
循環を受け入れ、人間一人が生きる時間など比較にならない程、長い時間の 流れを静かに見つめてきました。親から子へ、子から孫へと途切れることなく 受け継がれる生命を育む大地は次の世代へ責任を持って引き継がなければ
なりません。作品全体が構成している一つ一つのパーツが何かを生み出す母 性を表し、全体で大地と生命の循環を表現しています。 ご覧いただいた方にア ジアの大地と生命の循環について考えていただきたいと思います。
Mother earth
母なる大地
Due to various circumstances like climate and geography, Asia has developed its own culture, history and way of life. In recent years, heritages of war such as pollution from chemical weapons and hidden land mines
has caused many parts of Asia immense suffering and hardship. Mother
earth has kept watch quietly over the birth and death of all living beings for a period of time incomparable to the human lifespan. She accepts this 今回制作した「島のこと」は島の中から外の世界を見ている、 または外側から 島の全体を見ている形をイメージして制作した。胴体には山の隆起や波とい
った形を四つの凹凸と鑿跡で表現した。 自分自身が女性であることから女性の
役目、権利、自由について考えており、作品の頭部は女性を意識して表現し
た。 また作品の中に日本で採取した植物や漂流物を用いることで自然との融
as part of the circle of life. The earth that nurtures life without interruption from parent to child, from child to grandchild must be preserved. This is
our responsibility to future generations. The individual parts of the work represent a maternity that creates through birth. The whole represents the land and the circle of life.
合を表現しようとした。私にとって彫刻や絵をつくることは自分をみつめ、 また 他者との違いを感じるための行為である。 また作品を通して鑑賞者との交流が 始まり、 より鮮明にアイデンティティや物事の背景について思考することができ る。
島のこと
About the island
"About an Island" This work was created watching the outside world from an island, imagining the shape of the island from an outer perspective. The
body, has the shape of mountain ridges and waves, expressed by four uneven carved shapes. As a woman, I think about the role, rights, and
freedom of a woman, and my work is expressed with consciousness of a
woman. In addition, I tried to express fusion with nature by using plants and natural objects that were collected in Japan during the work. For me,
making sculptures and pictures has a purpose of seeing myself and to
feeling the difference with others. Moreover, the work creates exchange with its viewers, and it allows to think about the background of identity.
私は昨年ネパールを訪れ、その雰囲気に魅了されました。雄大なヒマラヤ、青 空にひらめくタルチョ、咲き誇る美しい草花。道の家家のカラフルな可愛さ、道
を埋め尽くす乗り物、観光客を見ると声をかけてくる人達。ネパールの街は雑
然として刺激的だけど人々はとても優しかった。 ネパールのあたたかさに、ほっ とするような旅でした。印象的だったのは、2015年4月に首都カトマンズで起
きた大地震の爪痕がまだまだ残る中で、子供達が元気いっぱいだったこと。私 はネパールの子供や、 アジアの子供達がたくさんの夢を描き、叶えていけるよ うな世界になるようにという願いを込めて、夢とヒマラヤをテーマとしたグラフ ィックを制作しました。
Last year I visited Nepal, And I found many impressive things. Flags coloring the sky, Majestic mountains, Beautiful flowers, Very cute colorful houses, too many Vehicles, people, animals…. Nepal is exciting as cluttered,
but people have mild atmosphere. All of these fascinated me. Nepal has still
scars of earthquakes that occurred in 2015. Reconstruction is still not enough. Even in that situation, children always very bright and I think they are treasures of the world. I think that it is not easy for children to live they want. So, I created this graphic with hope to be a world where children can be happy and have dreams. 22
ヒマラヤと夢
Himaraya and dreams
I’m not good at speaking. I mean, it is difficult for me to tell how I feel. So
that I created a girl who is depicted on canvas as representing myself. Her name is “FOPPISH GIRL”. She has never shown her face, because she
always pulls a paper bag over her head.Without showing face, people can do whatever they want. Shameful things, ridiculous things, even cruel and brutal things. Many people died in the world. People feels heart aches every time incident occurs.
In my everyday life, I always face the facts
about sadness, depression, and mental conflict. How did I feel it, and what
do I pray for it. The girls are moving and conveying these things instead of me. I have been recording my memories with them.
FOPPISH GIRL – Bird’s eye view – 伝える事が苦手な私は分身を作った。 その子の名前は 〝FOPPISH GIRL”。紙袋 をかぶった女の子。人は顔が見えないと色々な事ができてしまう。恥ずかしい
事や残酷な事までも。私は彼女達と共に記憶を記録する。いま、地球上では予 想もしていなかったような出来事が起こっている。 しかし現実に麻痺し、 自分が
自分だけはという考えによって視野が狭くなっていないだろうか。世を俯瞰し て見る事で気付けることがある。
和服の伝統的な「着崩し」 と 「重ね着」によっておこる 「着こなし」から発想した
コスチュームデザイン。和服の着こなしが持つ「曲線の美しさ」 と 「重なりの美 しさ」を表現するために、化学繊維素材と天然繊維素材を効果的に使用し、独
特な形状を強調する形に落とし込んだ。 また、天然繊維素材には伝統的な染 色技法による着色をしており、独特の絞り模様や刷毛目模様によって日本の風
土を感じることができる。日本人の古くからの「着こなし」を見つめ直すこと で、現代へと繋がる日本の美意識とは何かを問い直す。
ruihou
塁崩
This is a contemporary costume design that a concept of unique“Kikonashi”:
how to wear, which’s constituted by “Kikuzushi”: to wear formal clothing in
a casual fashion, and“Kasanegi”: layering of clothing. I used materials which are chemistry fiber and natural fiber effectively to represent “the
beauty of curves” and “the beauty of piles” .Then I had accented theses
unique shapes and created beautiful form. Furthermore, I colored the
natural fiber by using traditional dyeing technique. As a result, people can feel the climate of Japan by unique pattern of tie-dyeing and Hakeme:
looks as though it has been made with a brush. By reconsidering ancient Japanese “Kikonashi” that connecting today, this design questions again “What is a Japanese aesthetic sense?”
I designed Asian countries traditional patterns on butterfly wings which are flying beyond the borders. Each country has its own traditional pattern. (For example, Japanese & Chinese scroll, Cambodian pidan, Indonesian
batik & songket, etc. ) A great number of butterflies show the symbolization of the prosperity and the close relationship of Asian countries going into the future.
Butterfly patterns
国境を超えて自由にはばたく蝶の羽根に、各国の伝統的な文様をデザインし ました。 (日本や中国の唐草、 カンボジアの Pidan、 インドネシアの Batik や Songket などです。 )無数の蝶は、優劣を競うのではなく、繋がり広がるこれか らのアジアを表します。
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カンボジアの壮大な遺跡群に深い感銘を受け、その感動をアート作品にしま
した。 その遺跡には「多くの顔」が彫刻されていています。 その彫刻群をみてい
るうちに人間が「存在するとは多くの顔を持つ」 ということではないかとインス ピレーションがわき作品にしてみました。
存在するとは、多くの顔を持つ
to exist is to have many faces
I was deeply impressed by the magnificent ruins in Cambodia, and decided to turn these impressions of mine into works of art. The ruins contain carvings and sculptures of many faces. While viewing these carvings and
sculptures, it occurred to me that, for human beings, "to exist is to have many faces." This idea inspired me to create works embodying it.
メキシコに移り住んで気づいた。世界は一つにつながっている。 この世に貧困 と差別と戦争がある限り、先進国などどこにも存在しない。全ての国が未熟で
発展途上だ。誰も世界の全てをわかっていないし世界は我々の事をわかって いない。国や民族、言葉や宗教、思想の違いなんて関係ない。それぞれの場所 で誰もが幸せを求めて懸命に生きている。その希望はどこから湧いてくるの
か。 それは“Woman”。世界歴史上最も偉大な戦士。優しさと美しさ、強さを携え 忍耐強く生き抜いてきた。真の幸せを決して諦めない強さと限りない愛情で奇
跡を起こし、子供を無条件の愛でこの世に送り出す。そのとてつもないパワー が全てを苦しみから救い、未来を作っている。
Woman
I moved to Mexico and did notice that reality. We have the whole world
connected to one. As long as poverty, discrimination and war exist, there are no developed nations anywhere. Every countries are imperfect and on the way of developing. We don’t know everything in the world. The world
doesn’t know who we are. No matter what language, ethnicity, nationality, religion or thought is, it doesn’t matter. We all struggle to live each own life. We all chase happiness at each place. Where does that hope come
from? That is “Woman”, the greatest warrior in the history of the world. That has been survived patiently with kindness, beauty and strength of
mind. That makes a miracle with the infinite love and strength that never give up the real happiness. That gives birth and unconditional love to the children of earth. The incredible power rescues us from suffering and creates the future.
The series of works exists as the map to fill the gap between actual map (geographic map) and cognitive map (map in the head). When I walk in the
city that I visited for the first time in a while, there is a time when it makes me feel like a different city due to the redevelopment of the city. Also, even
though I walk in that the city in the first time, there is a time when it makes me feel déjà vu. Both experiences make me to explore the relation between time and memory on urban life by re-editing actual maps.
OTW-17 この作品シリーズは、実際の地図(地理的な地図) と認知地図(脳内の地図)の 溝を埋める為の地図として存在しています。久しぶりに訪れた街を歩くと、全く
違った街を歩いている感覚になる時がある。 また、初めて訪れた街を歩いてい るのに、何か既視感があると感じる事があります。 これらの経験が、街における 時間と記憶の関係を、地図を再編集する事で探る元になりました。 24
皆さんもご存知のように、 日本の農村地域には沢山の美しい場所があります。 もちろん野生動物も生息しています。 実際のところ、野生の鹿が農村地域では 作物や生態系に獣害を与えることが懸念されいますが、鹿は神の使いとして
崇拝されてもいます。 私たちは鹿を神の使いとして捉えながらも、駆除のため に殺害できることは複雑な問題です。私は鹿の角を楽器の素材として使えば、
神の使いのための音楽表現を生み出すことができると考えました。私は、動物 素材を楽器の制作に使うことからは、自然と人間とに良い関係が感じられると
思います。 おそらく、 それは原始的な時代から変わらないものでしょう。私は神 の使いのために 「Deer Calling」 を通して音楽表現をしたいです。
鹿の聲
Dear Calling
As everyone knows, rural areas in Japan have beautiful places such as
mountains, forests and rivers. Of course, they are also home to wild animals. In fact, while there is danger of deer damaging our agriculture in
rural areas, deer are also respected as god's messengers. This is a
complicated problem. While we respect deer as god's messengers, we also hunt them to exterminate them. I thought that if I used a deer antler as
material for an instrument, it would become something that could create music expression for god's messengers. I think that using material from
animals in the creation of musical instrument allows one to feel the positive
relationship between nature and human's life. It is probably something that has not changed since primitive times. I wanted to express the "Deer Calling" for god's messengers as music.
Started to visit some tribes in the northern part of Thailand 13 years ago. Since then, I go back there often and stay with them to create my art works.
I use local people there to be my art models and decorate them using some vegetables and plants. Their traditional outfits are already very beautiful, unique and vivid. But I want to make them even more special! We don’t
have same language. So we can’t talk each other. But that’s not a problem
at all. We don’t creating art together and that makes our relationship so much closer. I’m fascinated by their life style and love the moment when
power of art connect people together. That’s why I have been doing this activity all the time.
Rhythmode
13年前からタイの北部に住む少数民族の村を度々訪れ、彼らと衣食住を共に
しながら現地で制作をしている。それは現地の人をモデルに、美しく装飾を施 すこと。素材は使用後は食べてしまえる。 または腐ってしまう野菜や植物を使 用している。独特な衣装の彼らが、 さらに鮮明で色鮮やかになるように山や市 場から素材を集めて繋ぎ合わせる。言葉の話せない中始まった制作は、現地
の人々との遊びとなり言葉となり私と彼らの関係はぐっと近づいた。私は彼ら の生活に魅了され、そしてアートが言葉になる瞬間が楽しくてずっとこの活動
を続けている。 しかし近年その村は過疎化が進み、少数民族が少なくなってし まった。そんなこともあり、今回は別の村で撮影することにチャレンジすること
にした。訪れた村はチェンマイから車で1時間ほどの様々な民族の住む村。耳 長族、首長族、門族などが住む村は15分もあれば一周できるような小さな集
落だ。初めて訪れる村、初めて出会う人が多く、戸惑いながらも私は、図々しく お願いして家に泊まらせてもらうことにした。いつも訪れる村とは違う村で、人
々と距離を縮めるのになかなかスムーズにいかない。それでも誰かがモデル になってくれるのを心待ちにしつつ、野菜を繋ぎ合わせ制作を始めた。はじめ は近づいて来なかった人々作業をしていると少しずつ人が集まってきて、制作 中の野菜のアクセサリーを見てモデルを引き受けてくれることになった。 リズ
ムを重ね合わせるような出来上がったモードファッション。今回は神様をイメ ージして装飾した。
Karakuri Vase
からくり花瓶
I express the image of artwork, through blending my original tech (spiral
日本に古くからあるカラクリ箱や秘密箱に、 ものつくりの志を感じ、独自の技術
(Magic) box and secret box as Japanese traditional culture goods in ancient
ワークのイメージを表現しました。1つの国と1つの国が絡み合い、一輪の花を
process) and design. For I feel the heart od manufacturing in Karakuri
era in Japan. I hope to present the surprise and smile oriented with Asia for many friends in the world. Karakuri Vase is made of a square bar, you can divide by two vases by turning it one time. So I believe it is very unique, for it is dividable two vases, and the two vases are integrable to one again.
(螺旋加工) とデザインを融合させ、からくり花瓶と髪飾りなどを使って、 アート
咲かせる螺旋のフォルムを意識した造形。 アジアより、全世界の人々に触れて いただき、驚きと笑顔を伝えたいです。からくり花瓶は、一本の角材から出来て おり、ひとひねりすると、回転しながら切り離すことができ、1本が2本に、2本が 1本になるユニークな作品になっております。
25
私がこの木と初めて出会ったのは2015年、小さな店の裏でした。ほぼ死にか
けていた木に私は、なぜか生命力を感じ、我が家で育てることにしました。 しか し、1年後、引越しの際に、環境の変化から再度この木の命の危機がやってき ましたが、私はこの木の復活を願い、枝を切り、必死に手入れをしてきまし
た。2017年、私は日本の大宮盆栽美術館に行った時です。壮大で素晴らしい 盆栽たちを見た瞬間、雷に打たれたような強い衝撃を受け、 この木をデザイン するようにと突き動かされ、その全てをこの木に注いできました。 そして、2018
年、3年前に死にかけていたあの木は「いぶき」 と呼ばれる作品となり、今もタ イの我が家で力強く生きています。
いぶき
IBUKI
2015, First time I met this tree at a small tree shop near my house. It was
left behind and was dying. I got it at home. With the belief that someday it will come to life again. 2016, Environmental changes because I moved to a new place. Lack of care makes the tree deteriorate again. I have to cut off
the branches to make it necessary. And try to revive it again.2017, I had a
chance to see the bonsai at the Omiya bonsai art museum in Japan. I'm aware of some of the power of bonsai. I was inspired to design this tree. It became a work called ibuki and I will try to develop this bonsai in the
direction that was designed to continue.2018, the tree which had been
Even within Asia, Tokyo Fashion has caught the eyes of many people.By
strong force at home in Thailand.
Asian art and design image.Tokyo’s attraction is found in its city and its
dying 3 years ago became a work called "IBUKI", and now I am living a
depicting images like a modern day Ukiyoe, the forms take on an unique
environment, the people can change from one form to another depending on what part of the city you are in.For example, young people in their
flamboyant garments color the town Harajuku. Businessmen in their suits in Shimbashi, in Akihabara we found the Otaku abounds. Their fashion and style further creates a town full of culture and attractions.Here are a few
well known styles that people have according to their particularpart of the city. By categorizing and illustrating them, they not only become Fashion but also a statement of Asian allure.
Tokyo Fashion People アジアの中でも、東京のファッションは特に注目され続けています。そんな東 京のファッションを写真ではなく、線画で奥行きのない現代の浮世絵のような
イメージのイラストで表現することによって、 よりアジアならではのデザイン・
アートの魅力を伝えることができると考えました。東京の魅力と言えば、街によ って景色はもちろん、人の印象ががらっと変わる点であると思います。例え
ば、原宿には派手なファッションの若者が、新橋はサラリーマンが、秋葉原はオ タクやメイドが多くおり、そんな彼らのファッションやスタイルがその街の文 化・魅力を更に築き上げていると考えました。人々の服装を東京の代表的な街 ごとにカテゴライズしてイラスト化することで、単なるファッションではなくアジ アの魅力として気づかせるアート作品となっています。
Low table KURUME
The Chikugo River flows through Fukuoka, Saga and Oita. It is the largest
in Kyushu, and the viewers are surprised. The river carried people and
九州北部の福岡県、佐賀県、大分県を繋ぐ様に流れる筑後川。九州最大の第
too. [ Kurume ] is the respect of the Chikugo River. Perth which is like a raft
運ぶ航路としての役割が大きく、その周辺地域の発展を後押ししてきた。久留
things in the Edo period. And developed the neighboring city. Kurume-shi on a beautiful water surface is the characteristic of this item. The Chikugo
River had an important role in the development of Japan. And I thought from there. 26
一級河川に指定さ、その雄大さは息を飲む程である。江戸時代には人や物を 米市もその恩恵を受け成長した町の一つである。そんな筑後川へのオマージ ュとして考案したプロダクトが[KURUME]である。美しく光る源、浮かぶ筏。日 本発展の鍵となった航路、暮らす街への敬意を発想の種子とした。
Princess Kaguya かぐや姫をイメージして制作しました。瑞々しい月の人。内面が強く慎ましい日
本人を表現しました。東南アジア女性にも少し重なるイメージを持って制作し ました。
タイ、 ミャンマーの漆芸伝統技法である 「キンマ」は、漆面を刃物で彫り、漆を充
填し、硬化後研ぎ出すことで模様を浮かび上がらせます。わたしは、漆面を深
く彫り、充填する色漆の層を増やし、複雑に絡み合う文様を用いています。 この 器は両手で抱えることができる限界の大きさです。“万歳をして両手のひらを見 る”“一人で手を繋いで丸い空間を作る”安心感のある体の大きさを器に置き
換えています。人の強い部分・弱い部分は、炎や煙、雨雲と同様に一度会った だけでは捉えることはできません。 この作品では「柔軟性・芯の強さ」を炎で表 現することで、 アジア人の存在感を示しました。
乾漆蒟醤器「ほのお」
Flame
Through my work, I explore smoke, flame, and thunderclouds as both of the strength and weakness of human beings. They are similar in terms of
fluidity. In this work, I expressed “flame”as the symbol of flexible and strong spirit that represent Asian inherent character. This vessel can
barely be held by both arms. As if you raise your arms and look up to your palms, or create a round space by joining both hands around your body,
the roundness or the size of human body was transformed into this vessel which may give you the sense of comfort. Kinma is a traditional lacquer technique from Thailand and Myanmar in which patterns are carved on
lacquer surface and filled in with lacquer, then left harden and finally polished for gloss. I carve the lacquer surface even deeper than the original Kinma technique in order to have more layers of colors to be filled in with which allows me to create more complex patterns.
日本には「軽さ」を表現することに長けたデザイナーが多い。西洋人は物体の 表面を内部から押し出された量塊(マッス)の一部として捉えるのに対し、日本 人は物体の表面を、内部を包み込む表皮と捉える。一部が欠けた西洋彫刻が
欠損を感じさせず、尚も完全体であるかのように感じるのは、量塊(マッス)を
折紙の方舟
ORIGAMI ark
意識して造られたからである。一方、日本人は造形の表面を折紙のような薄い
Nearly 3000 leather items were placed inside an enormous ark made like
る。 この感覚は日本の彫刻や絵画、建築にも当てはまる。当該計画において
poetic expression of the client’s hope that leather material used by our
皮膜と捉え、その芸術作品は重さよりも軽さ、現前性よりも超越性を感じさせ も、建築の表面を皮膜と捉え、方舟を模した建築に浮遊感を与え、3000点のレ ザーを載せて未来へと出航させた。
an origami and shipped off into the future, producing a metaphor and a
civilization since the ancient times will continue to be commonly used in the future.
27
この提案は、 タイ北部・チェンマイにある人形工場への作品提案です。 この工
私たちは、 これからのアジアデザインを構築するにあたり、地域毎の生産方法
ら、服の裁縫、組み立てまでを行う高度な技術があります。 これらの技術価値を
側路)は、 タイ北部に位置するチェンマイの生産者への技術価値向上を図るプ
場では、観光品としての人形制作を一貫して行なっており、磁器製の体・顔か より工場の強みとして活かし、今までと違う販路やアイテムを展開出来れば、地 域の新たな特産品や工芸品が生まれると私は考えました。今回提案する3アイ テムは、工場がもつ技術を反映したデザインにしています。 「PUT
ON」は布の
裁縫を生かした花器。 「JOINT」は人形関節に使われる構造や、型の技術を応 用した一輪挿し。 「FIT」では、精度の求められる磁器の嵌合をデザインポイン トとしたデスクトレイの提案です。
ドールハウスの一輪挿し
アを展開しています。最も大切にしたのは、生産者に、 「まずやってみよう」 と思
わせることです。 その為に、 デザインにあたっては「現状の設備で生産可能であ
る事」 「今までの生産品と近いアイテムである事」 「手間は少しかかるが、技術 的に生産可能である事」の3点をポイントとしました。
SOKU-RO
one the most important to build the “Asian Design”.“SOKU-RO” (means
This proposal is designed for doll factories in Chiang-Mai, Thailand. This factory has high level of producing skills of ceramic dolls. It can produce
entire doll such as faces, bodies, and fabric dresses in one place. We
believe that its capability helps to develop the whole new product line-ups,
selling channels. And it leads to create the new types of specialty goods
We propose 3 items which are utilizing its producing
capabilities. “PUT ON” is a flower vase with fabric products. “JOINT” is a flower vase produced with the technique of making doll joints and molds. “FIT” is the utility desktop tray which is designed around the precise fitting
of ceramic products. We believed that these 3 proposals trigger to realize producers’ own skills, values and direction that they may not noticed yet and develop the Chiang Mai’s industry.
この作品はカンボジアのタ・プローム遺跡の中にあるガジュマルの樹をイメー
ジしました。 この作品のコンセプトは、 「時間を超えた純粋な衝動の計画性」 で す。
Untitled 672 ~ 723 The work imagined the banyan tree in Cambodia’s Ta Prohm ruins. The concept of this is “Planability of pure impulse beyond time”. 28
ロジェクト提案です。今回の提案では、実際に訪れた村や工場に向けたアイデ
We think the planing of design development along with local specialties is
Design For Chiang-Mai Doll Factory
and crafts.
や生産者の価値感に寄り添ったデザインプランが重要と考えます。SOKU-RO(
sideway in Japanese) is the project proposal for building up the design
value of Chiang-Mai which is located in northern Thailand. It is certainly that they will leave behind from the demand of the society. Therefore,
craftsmen in Chiang-Mai must develop the develop and expand their product by themselves, and must notice their
The value that gets created by adding additional functionality to things you use. I was fascinated by an ordinary object that has existed in Japan as part of the town's scenery since the olden days, the "Beer case". Adding
items to the multi-purpose case had a result that was high in value and practicality. That is to say, a new tool called "Furniture that functions when needed" was born.
CASE FURNITURE
在るものを使うこと、使用に合わせて機能を付加すること。家の軒先にある傘 立て、路地裏にある植木鉢の土台、、日本では昔から当たり前かの様に存在す る、街の風景と化した”ビールケース”に魅力を感じていた。中でも大衆の居酒 屋で椅子や机の代わりになった姿は、1つの文化とさえ感じる。 日本の酒屋で
はビールケースを200円で借り受け、返却できるデポジットシステムがある。 マ ルチに活躍できるケースにアイテムを加える事で価値や実用性を高めた結 果、それは「必要に応じて機能する家具」 という新しい道具が生まれた。 その場 所ごとに手に入るクラウドのような存在にも未来を感じる。
Artworks aiming for the mutual fusion of painting and fashion, art and the
ordinary. I present global artworks that, while incorporating elements
from Asia, go beyond the simple labeling of Western and Oriental. By painting decorative and painterly motifs on the simple silhouette of clothing from indigo-dyed fabric, a new "three-dimensional, moving art" is
created, in which three of painting, decoration, and the ordinary are fused.
At the same time, by displaying side by side paintings of the artists having a similar taste, from their relationship, we would like you to feel the possibility of a new art.
Fusion & development
絵画とファッション、 アートと日常の双方向的な融合を目指した作品。 アジア的 な要素を取り入れながら、西洋、東洋を超えたグローバルなアート作品を提示
します。藍染生地のシンプルなシルエットの服に、装飾的かつ絵画的な絵付け をすることにより、絵画・装飾・日常の3つが融合した、新しい「3次元的な動
くアート」が生まれます。 また同時に同じテイストの絵画作品を並べて展示し、 双方の関係性から新しいアートの可能性を感じてもらいたいと思います。
Firefly-cage was a common toy for children in agricultural community. But in recent decades, Japanese industrial structure change and the habitat of firefly destroyed due to reclamation. Also the firefly-cage will be lost. We
think it is a pity to lose the beautiful configuration. The bridge is designed for art also to preserve the tradition. Car is recognized as firefly and people can enjoy watching cars passing the bridge.
Firefly Bridge
電気が普及する前、日本の農村において螢籠は一般的な子供のおもちゃであ
った。 それが日本の産業構造の変化と開拓によって蛍は絶滅の危機に、そして 螢籠という伝統的な細工も失われつつある。我々はこの失われるにはあまりに
も惜しい美しい形状に着目し、橋梁という形でデザインした。車は蛍となり、人 々はそれを楽しむ。本作品はアート作品としての意義はもちろん、伝統を守る という意味も含まれている。
29
金継ぎとは、漆を使って壊れた陶磁器を修理する日本独自の技法です。 日本人
は、生活に欠かせない器を金継ぎで再生し長く使うとともに、継ぎ目を景色に
見立て、完全な時にはなかった趣を楽しんできました。本作品では、現代生活
に欠かせないスマートフォンを金継ぎで現代風に修理し、従来の金継ぎ技法
と比較させています。 これにより、鑑賞者は金継ぎ技法がかたちを変えて最新 機器を再生していることに気づき、その瞬間、不完全の美しさを愛でる日本の
文化が現代に受け継がれていることを認識します。 これはジョセフ・コスースの 「一つと三つの椅子」 をオマージュしています。最新機器を古典技法で直すユ ーモアと、不足の美を感じる日本人の美学を感じてもらいたいと思います。
不完全の美
The Beauty of Imperfection
Kintsugi is Japan-specific technique of repairing broken ceramics using
urushi. Japanese have repaired potteries using this technique and enjoy
the joint of fragments as “VIEW”. This work compares a smartphone (repaired by kintsugi technique in original contemporary style) with a kintsugi plate (repaired in traditional style). This causes the viewer aware
that the latest electric equipment is repaired by kintsugi, and at that moment, the viewer recognizes that Japanese have inherited the spirit of
admireing “The beauty of imperfection” from the past to the present. This technique of expression is homage to Joseph Kosuth's “One and Three
Chairs”. Through this work, I hope the viewer enjoys the humor of repairing the latest equipment by traditional technique, and feels Japanese aesthetics.
This work is an anatomical diagram of Romduol (Sphaerocoryne affinis).
Since Romduol blooms while having fragrance drifting from evening to
night, it is planted in the garden instead of natural fragrance. It is a familiar
plant in Cambodia. On the other hand, it is also recognized as a special flower that is used as an offering of Buddha. Then, this work was produced
with the aim of renewing the existing image of the flower. Notation such as
like the architectural drawing seen in the work is different from what the so-called drawing intends. This is a representation method of information
obtained by thoroughly investigating the model, and is also a semiosis representing the viewpoint of the artist. As a result, the finished image will be a unique botanical image expressing the inner beauty different from the image of Romduol so far.
Sphaerocoryne affinis - top view 本作品は、カンボジアの国花ロムドゥオルの解剖図である。 「ロムドゥオル」
は、夕方から夜にかけて芳香を漂わせながら咲くことから、自然の芳香剤代わ りに庭などに植えられており、 カンボジアでは身近な植物である。 その反面、仏 様の供え物としても利用される特別な花とも認識されている。 このような特徴 があるロムドゥオルの既存イメージを一新する作品を目指して、本作品は制作
された。作品内に見られる設計図面のような表記は、いわゆる設計図のそれで はない。 これは、モデルを調査して得られた情報の表現方法であり、作家の視
点を表す記号でもある。 そうして完成された画像には、 これまでのロムドゥオル
のイメージとは異なる内なる美しさが表現され、ユニークな植物画となるだろ う。 30
私達の身体は膨大な数の細胞から成りその細胞もさらに小さな組織から成
り、一面として見える花畑は一本一本の植物から成り、多くの人が集まり国と成 り、 このように大きな固まりとしてのモノは一つ一つの小さなモノから構成され
る。そしてそれら一つ一つは同じように見えたとしても、一つとして同じモノは なくそれぞれの美しさや個性を放つ。
技法について―日本の東北地方の伝統技法であるこぎん刺しをイメージ、 ミシ
ンを使う事によりデザインを新たなイメージ感覚で表現し、” 用の美” として受 け継がれた日本の美をアートの中で新たな美しさとして表現
こぎん刺し―布が思うように手に入らなかった時代、使い古した布を保温や補 強の為に刺繍で縫い合わせ衣服などに用いた日本の寒冷地の生活の知恵か ら生まれた技法
○●-大きなモノは小さなモノでできている Big objects are made out of smaller ones
Our body is made from an enormous number of cells, which are made from
「あわい」 とは間(あいだ)のことです。境界線やグレーゾーンなど“異なるもの が混じり合う部分”
を指しています。私は、簡潔に言葉で区分出来ないものに
強く心惹かれ、それは私の作品の重要なテーマとなっています。 そして、その曖 昧な部分に注目し、その事象を受け入れ肯定していくスタイルは、 とても日本
人らしく、 アジア的な発想なのではないかと考えています。風土や気候、歴史や
宗教などの環境やその中で培われる個のアイデンティティ。人や生物の個の豊 かさを、1人の「個」の視点から丁寧に感じ取り、個の内包する 「繊細さ、 しなや
かさ、強さ、暖かさ (=美しさ)」を作品に込め、制作を続けています。水面に生 える繊細な植物は一見繊細で儚い印象を与えますが、 じつは水中と空中の2
つのエリアを行き交う逞しさとしなやかさを合わせ持っています。今回はその 様子を作品のモチーフにしています。
あわいの表面Ⅱ
The Sueface of AWAI Ⅱ
Awai" is about between. There are Boundaries and gray zones. And parts where different things mix together. I am strongly attracted to things that can not be divided in words briefly, which is an important theme of my
even smaller components. A flower garden, which looks like one large image, is made of single plants. Many people gather and become a country.
In this way, big objects are made out of smaller things. Even if these small things look the same, they will never be the same. Each of them expresses its own beauty and characteristics.
About the technique: A traditional Japanese technique in Tohoku region called Kogin-zashi is the motif for this work. Using sewing machine allows
a new expressive style for the design. Japanese beauty inherited as “the
beauty of everyday objects” is expressed as a new style of beauty in a form of art.
Kogin-zashi: In the era when it was difficult for people in Japan to obtain new fabric, they used pieces of old fabric sewn on garments etc. to
reinforce them and keep themselves warm. This is a technique created from wisdom of everyday life in cold regions in Japan.
work. I am thinking that "a style that focuses on ambiguous parts and accepts and affirms that event" is a very Asian-like idea. I would like to feel
the richness of people and organisms carefully from the viewpoint of one "piece". I would like to include pieces of "delicacy, suppleness, strength, warmth (= beauty)" in the work. Plants growing on the surface of the water
give a delicate impression, but in fact it has both strength and suppleness to and from the two areas of underwater and air. This time it is the motif of the work.
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「浮世絵のような柔らかい光を纏う新しい表現作品」
当作品は花型部分を自由に触ってもらい、盆栽のように自分好みの「桜」を創
りあげ、浮世絵のような柔らかな光のグラデーションで纏われた自分だけの「 染光桜」を愉しんでもらえるような作品となります。光の表現方法では、面材の
裏面に色を描き、白色の光を照らす事で反射と同時に光へ着色させ、柔らかな 色味を与える「染光(せんこう)」 という独自に追求している手法にて礎を制
作。 (ちなみに、上に置く花型を変えるだけで、 まったく違った色鮮やかな樹と しての展開も可能です。) また、 この作品は周囲を暗くするほどより美しく幻想 的な桜となります。
染光桜
senkouSAKURA
"New expression works wearing soft light like Ukiyo-e"
This work freely touches the flower-shaped part and creates your favorite
cherry blossoms like a bonsai.I would like to enjoy my own "Dyeing Sakura" wrapped in a soft light gradation like Ukiyo-e.Coloring is added and paper
petals are illuminated from behind by a white LED.(The Surface of petals
are white but the back are colorful.Light is dyed to colorfully by reflection.) This art will be more beautiful in a dark space.
I am focusing on both beauty of the scenery of various lands in the world and how the ladies there are living, and I create artwork while multiplying them. In this art named "Morning when ume blossoms bloom.", I expressed my images while multiplying both a morning scene where ume (Japanese
apricot) blossoms bloomed in the garden of the house in which a maiko (apprentice geisha) lived and the scene when she prepared dressing up and inserted hair pin featuring ume blossoms into her hair. Moreover, this art
projects the mind of the maiko who finally stands on the first stage after finishing tough training into the ume tree that overcomes the coldness of severe winter and blooming.
Morning when ume blossoms bloom 梅の花、咲く朝
私は世界の様々な土地のもつ風景の美しさと、そこで出会う女性の生きる姿の 双方に焦点を当て、それらを一つに掛け合わせた形で作品を描いています。 こ
の度の作品「梅の花、咲く朝」では、舞妓の生活する置屋の庭に梅の花が咲い た朝の情景と、舞妓が身支度を整え、髪に梅の花のかんざしを挿す姿を掛け
合わせて表現しています。 また、厳しい冬の寒さに耐え、花を咲かせる梅の木 の姿に、厳しい稽古に励み、 ようやく初舞台に立とうとする舞妓の心境を重ね 識字率の低いカンボジアでは、学校の教育環境がこどもたちの将来を大きく左
右します。私たちは雨季でも快適な環境で勉強が出来、 また画一的なカンボジ アの学校建築から脱却した、オープンな小学校をデザインしました。各々の教 室を45° 回転させることで教室間に玄関兼共用部をつくり、内と外をつなげる
コミュニケーションスペースを設けました。 また雨が多く湿度の高い地域のた め、屋根勾配を大きくとり、通風と採光を得ると同時に大きな軒下空間(共用
部)を生み出しました。共用部は雨期の水位上昇に備え段差をつけています。
内部は地面に反射した光が大屋根に照らされ、柔らかい光に包まれます。 この ちいさなハコブネはこどもたちの未来をのせて、大きな海へと少しずつ漕ぎ出 していきます。
未来をのせた ちいさなハコブネ little ark for the future of children
Because Cambodia has a low literacy rate, the future of children is affected
by education. We designed an open-space-typed school so that children can study comfortably during rainy season and we wanted
to break
traditional architectural design in Cambodia. By rotating each classroom
by 45 degrees, we created shared areas between the classrooms. The areas are used as communication spaces which connect inside and outside. Also, as Cambodia is a rainy and humid area, the school has a steep roof and airy
rooms. The spaces under the eaves have steps so that rainwater does not enter. The inside of the room is wrapped in warm light by reflecting the
light reflected on the ground to the large roof. This little ark will row into the big sea with the future of children. 32
合わせています。
江戸時代初期に発祥したといわれている招き猫に、日本における 「陽」のイメ
ージを加えてポップで可愛い招き猫を制作した。現代にいたるまで縁起物とし て愛されている招き猫は、国内だけにとどまらず、国際的に日本文化の代表的
アイコンとして認知され、その神秘的な力と可愛らしさが多くの人を惹き付け ている。 また、 「7」 という数字は不思議なことに世界中で「陽」の力を持つ特別 な数字とされている。その二つを組み合わせ、現代的な表現として「セブン超 招キ猫様」 を作成した。 日本の美意識のひとつである簡潔な物の捉え方によっ て描かれたこの招き猫の絵を観た人の心に幸福の風を吹かせたい。
超白招き猫様 (招き猫様シリーズ)
Super White Lucky Cat(Super lucky cats series) Maneki neko (Lucky cat) is one of The Japanese lucky items, which is often
believed to bring good luck to the owner. Seven is the most significant
number across religions and cultures. So we combine the lucky Japanese
items together with worldwide significant number and bring you a The Seven Lucky cats!
花ブロックは機能面とデザイン面、それぞれメリットがある。私たちは、 「紋様に
縁起の良い意味が込められている」 という、花ブロックのデザイン的な面を取 り上げ、思いの込められた沖縄の伝統的な紋様(琉球絣・ハジチ等) を縁起の
良い建材」 として取り入れ制作を行った。今回取り入れた模様には、 「夫婦円
満」 「長寿祈願」 「家計安泰」等、縁起の良い意味・思いが込められている。その
元来マンダラとは古代インドの聖域を指し、その構造は仏塔ストゥーパ同様に
た生活が送られるのではないだろうか。
ある時輪曼荼羅の源流を辿り、 ヴィマナにその起源を関連付けました。古代イ
ような思いの込められた建材で建てられた家ならば、暮らす人々もより充実し
縁起のいい建材
Auspicious Building Materials
Hana(flower) blocks have merit in terms of function and design,
respectively. We took up the design aspect of the Hana block, which is
"The auspicious meaning is included in the pattern" and incorporated the thoughtful traditional Okinawa pattern (Ryukyu Kasuri, Hajichi etc. ) as
"auspicious building material" and brought it to production. The pattern we adopted this time, auspicious meanings of thoughts are well presented, such as "Amicable husband and wife", "longevity", "family relief", etc. We think that if the house was built with the auspicious building materials, people can live a more fulfilling life.
天地を繋ぐドーム型の宇宙空間を表現するそうです。作品では密教の奥義で
ンドの叙事詩に登場するヴィマナを始め神々の飛行要塞はアジア各地の古文 書などでもその存在が示唆されています。私は作品を通し、 アジア諸国の建築
様式や宗教観を結ぶ古代の叡智への一つの解釈に挑みました。古代宇宙飛 行士説とも言えますが、 このようなオカルト分野が前衛的であったことは時代 が証明してきました。物事の視野を広つ事で、私はアートに必要な想像力を働 かせます。
Cosmic Castle
The Mandala most recognize today was originally a sanctuary in ancient
India. The three-dimensional Mandala dome-construction was similar to a stupa (grave of Buddha and his disciples), created to connect heaven and
earth. This piece investigates the essence of kalachakra Mandala found in
Esoteric Buddhist teachings, associating its origin and source of inspiration to the Vimāna. Flying fortresses of the gods, such as the Vimana, appears over again in the ancient history of India, and in many other Asian legends
as well as literature. This work interprets architecture, religious elements and history unique to Asia. Ancient wisdom and traditions are immeasurable
treasures inherited through times, and this piece wishes to connect the
dots throughout Asia. By doing so also connecting cultures, showing that Asian countries, among them Japan, in spite of being unique also shares
history. Being able to portray this avant-garde knowledge through art inspirits a wide range of imagination.
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日本の地域性として思い浮かんだのは、本音と建前の文化です。外国の方とチ
ャットをする機会の中で、 よく 「日本人はおとなしいね」 と言われます。普段通り に接しているだけで、そのイメージを持たれるのはなぜか。それは昔からある
本音と建前の文化からきているものだと考えました。本音だけでは衝突が多く なります。 ゆるりゆらりと嫋やかに躱すのが日本人の”おしとやかさ”ではないで
しょうか。歌舞伎において、善悪や起床を血管と顔の印象で表現するように、今
日の日本人も喜怒哀楽を顔ににじませているはず。声や身振りがなくても嗅ぐ わす本音のその色を、無言の中にイメージさせるような作品で、 アジアの内に 秘めた力強さを表現したいです。
喜怒哀楽
Ki Do Ai Raku
In opportunities chatting with a foreign person, it is said, "a Japanese is
quiet". But we are not quiet. Japan has old traditional culture "Kabuki". It represented emotion by complexion and blood vessel. Today Japanese have emotion. There are not appeal in aloud voice, maybe appear on the their face. "Ki Do Ai Raku (喜怒哀楽) " means happiness, anger, sorrow, fun
in Japanese proverb. I expressed their quiet and strong emotion with a face.
I got a hint from the pattern of the Japanese fittings part and kimono and
produced “the sea” and “a whale” in “origami” “paper-cutting”. In imitation of a method to arrange the pattern called “seigaiha” repeatedly, and to express a wave, I expressed the sea by a method to fill up the same form to
a screen with many origami. Their form of the origami referred to a 日本の建具や着物の文様にヒントを得て、 「海」 と 「鯨」 を「折り紙」 「切り絵」 で制
作。 「青海波」 という紋を繰り返し、波を表現する方法を模して、土台を折り紙で 埋め尽く酢方法で海を表現。折り紙の形は組子や欄間を参考にした。鯨は切り
絵で波を作るアウトラインで表した。海を表現した折り紙は切り絵をのせると 鯨の形が浮かび上がり、鯨を切り出した切り絵は波が際立ち逆転した見え方 となる。 34
wooden frame of paper sliding door and a wooden transom window. The
whale formed waves of the paper-cutting in an outline to make. These two parts changed their expressions by overlapping each other. The part of the sea will show you the whale, and the part of the whale of paper-cutting will show you the sea.
波を産み出すもの
It makes waves
湿度と気温が高い熱帯モンスーン地方の様子を3DCGで表現してみました。虫
の羽音鳥の鳴き声など、 ジャングルの奥深く、 さらに深く、 さらに深く、 さらに闇 の奥へ、がテーマです。
闇の奥
Heart of Darkness
I tried to express the state of the tropical monsoon region where humidity
and temperature are high with 3DCG. Insect wings sounds of birds, deep within the jungle, deeper, further, back of the dark is the theme. The impact of your traditional arts, SIem Reap’s shadow picture Sbaek Thom, is also somewhat I have received it.
クメール文化の栄華を遺す「アンコール・ワット」の遺跡である 「伽藍」 をイメー ジして描きました。独自のデザインで表現した美術作品です。
伽藍
BUDDHIST TEMPLE
I painted this with an image of the " BUDDHIST TEMPLE " that ruins of "Angkor Wat" that leaves the zenith of Khmer culture. It is a work of art expressed with original design.
This stool is made by Japanese cedar (RPW+color).
Motif is Junihitoe (ceremonial robe of a Japanese court lady). It's symbolizes Japanese beauty and culture.
Twelve Layers Stool 日本固有の樹種である杉を用いて、 日本の美意識・文化をシンボライズした家
具の実現を目指しました。作品は十二単をモチーフにしたスツールです。サイ ドテーブルとしても使用可能な形状です。成形合板による同形状の4つのパー
ツで構成されています。パーツの厚みは12mmで1mmの単板を12枚重ねて
製作しています。内側の11枚にはそれぞれ異なる色で含浸着色を施していま す。軟質針葉樹である杉は長らく家具に不向きとされてきました。 しかし、RPW という新たな技術によって広葉樹同等の強度と自由な造形を実現できるよう になっています。 この作品には日本の森林環境を美しく健全な状態に回復させ たいという想いも込められています。
「仏に祈りを捧げた気持ちを現実化する」 人間が仏に捧げた物(仏具など) は、形が異なる。 しかし、それらの形が異なる物の中に存在する信仰心は、すべ
て同じで美しい。それは私の作品にも同じことが言える。信仰心は目に見えな い。見えないからこそ、私は信仰心とは何かを日々追究し、現実化する。
「仏性のかたち」~祈りの姿から生まれたもの~ 「The Forms of Buddhism」 ~ Born from the Shape of Prayer ~
《To realize the passion of prayer to Buddha》
Human beings show their devotion to Buddha in different shapes and
objects (Buddhist prayer objects etc.) Yet, the spiritual passion and faith within these different objects are equal and beautiful to one another. It is
the same for my works. Although we cannot see faith with our eyes, but because it is unseen, I try to pursue the meaning of faith to Buddha every day and realize the passion in my works.
35
紅型は沖縄を代表する伝統的な染色技法の一つで、沖縄を表現した色や柄が 特徴です。紅型は沖縄の多様な文化や自然を様々な色で表現しています。深 い海の青やビビットなデイゴ、ハイビスカスの赤など、沖縄の要素が詰まった
紅型の色は、一目見ただけで、沖縄そのものを感じさせるという本質がある事 に気がつきました。そこで紅型の本質を元に出来たコンセプトは「沖縄が見え る色」です。 この本質にならって私達が考えたのが沖縄の色をカラーチャート
化するというものです。沖縄の色をカラーチャートにする事で、見ただけで沖縄 そのものを感じさせることができるのではないかと考えました。
沖縄の色
Okinawa Colors
Bingata is one of the traditional dyeing methods that represent Okinawa, and features colors and patterns that express Okinawa.
It has been said that “Bin”refers to the color in general, and “Gata” refers to
various shapes and patterns. Bingata is currently used as a costume for
Ryukyu dance etc., but it is not commonly used in our daily life. We noticed
that you can feel the Okinawa at first glance and feel essence of Okinawa through Bingata; deep ocean blue, vivid colors from the Deigo flowers, and bright red of hibiscus red. From all this, the concept was made; “colors to
represent Okinawa”. According to this essence, we decided to colorize Okinawa by making a color chart. By making a color chart, we think that we can give the feel of Okinawa at a glance.
日本を代表する伝統と歴史のある青森県のねぶた祭りをストリートカルチャー と融合することで若者にむけて発信するブランド 「NE BU TA」。地元の人たち の間では馴染みのあるねぶた祭りですが、都心に住んでいる若い世代の人々
は見たことがないという人が多い。ねぶた祭りの名物である山車に使用される 文様、神話、歌舞伎をTシャツなどのファッションアイテムへと生まれ変わらせ
ることで伝統を継承する。個性ある若者が集う最先端の街、東京の原宿から世 界へ。夏の風物詩として知られている夜の闇に光るねぶたを自由なストリート ファッションとして着用することで堂々と鮮明な存在へ。
ねぶた
NEBUTA
The brand "NEBUTA" which transmits to the young people by fusing the Nebuta festival of Aomori Prefecture with the tradition which is
representative of Japan with street culture.Although it is a familiar Nebuta festival among local people, there are many people who have never seen
people living in the city center or young people. Nebuta shining in the
darkness of the night known as the summer scenesBy wearing it as a free street fashion it becomes a dignified and clear presence.
まだ見ぬ空を夢見ながら、いつか芽吹くその日まで今日も眠る。
buried in the earth and sleep
土の中に埋もれて眠る
While dreaming of the sky I have not seen yet, I will continue to sleep even until the day I sprout someday. 36
―渦と灯―
Eddies and Lights
This work is inspired by ‘Mizuakari’, a major festival at Kumamoto in Japan (placed on the Japan Night View Heritage List). During its period hundreds 日本の熊本県の代表的な祭り ” 水あかり (第 ” 12 回日本夜景遺産認定)に着
of bamboo lanterns are lit. I saw, in lights glowing through them, the
特に、2016 年に起こった熊本地震以降より深くこの祭りの本質である明るい
with deeper, dearer prayers for a bright future especially since a huge
ていると感じ、 その気付きを一般的な” 見る” アートでは無く、” 着る” アートと
see’, but ‘to wear’, for I find it fascinating to wear wishes, which can’t be
そ見えないものを沢山の渦にして着てみることが面白いと思ったからです。服
tends to be just mechanical combined labour, but, since I hope my work
ればなりませんから、布に、水あかりの実際の祭りで見る色合いや、人々の温
myself ̶designing, making the dress pattern, cutting out and sewing cloth,
ンティングを施し、デザイン、パターン作り、カット、縫製、全て自らで作りまし
bamboos. I have created this work of ‘art to wear’ with the belief that we
着るアート” を私も願いを込めて製作しました。
have put into it.
想を経て、水あかりの為に作られる何百もの竹灯籠に込められた祈りや希望、
people’s hopes and wishes swirling like eddies. They have hold the festival
未来への人々の願いは竹々からもれる光、灯の中にまるで渦のように込められ
earthquake in 2016. I have expressed the feel not in the form of art ‘to
して表現しました。人々の想いや、 まして願いは普段は目に見えない、 だからこ
seen usually, but are in my work made into visible eddies. Clothes making
を作ることはある意味専門的なことです。 しかし、他でもない私の作品でなけ
have something unique, I have produced the whole work by
かい想いや希望の色が混じり合った渦や、竹から木洩れる光を表現したペイ
and painting colourful "UZU" of the hopes and warm lights flickering in the
た。私たちは日々、沢山の誰かの想いを纏いながら生きているのだとそう考え”
live our lives wrapped and dressed in many others’ wishes. My own also I
国境を超えると⾔葉が変わる。多様な⾔葉と⾔葉を表現した多彩な⽂字。描
き、表現するという源流から、政治、宗教、商業、様々な⽬的と⺠族と⽂化が時 代とともに交錯し、独⾃の⾔葉を書き伝え、紡がれてきたアジアの⾔葉。 こんな
にも表現が多彩な地域はないのではないか。東アジアの漢字、⽇本で派⽣し
た仮名、南アジアから広範囲で波及したインド系ブラーフミー⽂字。 どの⾔葉
の表現も美しい。書かれた⾔葉を⾒るとその国の⾵景、⼈々が思い浮かぶ。地 域、⽂明の歩みとともに変容する筆記媒体。⽯、粘⼟、⽊、⾙葉紙、樹⽪布、⼿漉 き紙、和紙に尖筆や獣筆で筆触し、⾔葉を刻む。筆触から⽣まれた陰影は⽂字
を彩り、 より鮮明な⾔葉として⽣まれる。⾔葉と紙で繋がるアジアの交錯と繋が りを紙と陰影で表現した。
筆触の交錯
Intersection of brush strokes
Language changes when crossing the border. Various Languages and
variety of letters and characters expressing them. From origin of drawing
and expression, crossing over with various purposes, politics, religion and trade, over time, Ethnic groups and cultures have handed down and
intertwined their own words.Those are Asian languages. There are no other areas where expressions are so diverse. Chinese characters in East
Asia, kana characters derived from them in Japan, Brahmic scripts spreading over from South Asia, All languages are beautiful. Looking at
written words,You see people using them and scenes of their countries.
Writing materials have changed with areas and progression of civilization.
37
An infinity and a half
芸術は、心の表現である。目に見えない大事なものを形にできる。科学の発達 や物質的な豊かさを追い求める現代において、仏教思想の"空"や"縁起"に見
て取れるような、曖昧さや関係性といった実体のないものを重視し、曼荼羅の
ように、イメージを形にしてきたアジアの精神を、 アートで発信していく意義は
大きい。 この作品は、古来より馴染み深い和紙と無限の色を持つ墨を使って、 母系社会アジアの精神の一側面でありながら、全ての生命の根源である太母 のイメージを表現している。それは、 タオ二元論の如く、包み育む姿と、呑み込
み殺す姿と、両面持ちながら、人間の心深くに存在する。様々な可能性という
光と闇が混沌とする心の内を、半眼で注意深く見つめることで、本来の生命の
姿が表れ、個、社会、世界、宇宙は、豊かになっていく。一人一人の平和と美し さが満たされますよう、祈りを込めて。
アジアのたましいのかけら
a piece of the psyche in Asia Art is an expression of mind. You can shape invisible important things. Especially Asian we know it well and believe it well. For example, it is can
be seen in Buddhist thought of emptiness and dependent. In contemporary times, which emphasizes scientific development and pursuit of material wealth, It is important to represent the mind of Asia with art. This work
using Japanese paper and ink that are familiar from long ago, It is also one aspect of Asian minds with a maternal society, but it is also the image of
the great mother who is the root of all life. As in Tao Dualism, It has two
faces at the depth of mind. One is a mother to embrace. The other is a
mother who swallows and kills. In the human mind, light of various possibilities floats and disappears and it is chaotic. By observing them
carefully with half eyes of the mind, life will be the shape it should have.
And that will enrich individuals, society, the world and the universe. I pray that throughout the work, each person's mind will be filled with peace and beauty.
Human Faces
38
Selfishness
A way home As person who went far away from home for quite a long time. When he
returned back to his old home, he recalled the memories from the past as
the painting has so many colors and emotions. The light on the road represented that no matter what happen the people at his home will always there waiting for him.
Khmer Peacock Dance Peacock Dance is known as Cambodia’s transitional dance which has
existed long time ago. It is originated from an ethnic group calls Kola who live in the west of Cambodia( Pailin ). It is often perform during the Khmer
New Year and ritual ceremonies in order to bring peace, happiness and
pray for the rainwater. This picture shows the couple of peacocks which
are dancing with the nature while the music is playing. Moreover, It is shows a peaceful and happiness life.
Hands
39
Peace Underneath
Dream
The woman loves art , and her dream is to be a dancer .
Inheritance Wars, Disasters left with great unmeasurable lost and painful. However, we
can still keep our precious treasures and culture gradually. Through the
inheritance as the offering great treasures heart and soul of loving its nation include knowledge from one generation to generations from the
black threaten curtain. This precious art and culture can leave or still be in darkness depending on the only next generations.
The legend of Dragon This picture is talk about the legend of the rooster and dragon. At the first time, the horn is belong to the Rooster. One day, when dragon had seen rooster’s horns and very interested, so dragon decided to borrow the horn
from rooster for one day and rooster had agreed. When dragon put the horns on his head, it make dragon look more wonderful , more powerful,
so dragon decided not give it back to rooster. The next day morning, when rooster did not see dragon come for give back the horns, the rooster scream out loud that: “kok ke kok kok…”, in Chinese it’s mean that: “Dragon
brother, please give the horns back to me”. So, that’s why you always hear the rooster scream out loud in the morning. 40
The Recollection
Hurt Memory There was a girl who was very sick that she almost can't live longer. But one day the sickness is gone but the mark of the old sickness still on
around her body. She said thank you to the old mark that keep her remember to keep live on with old pain.
Disappointed
Behavior
Cat is a lovely pet that is very honest to the owner and very freedom. We
can relax and feel peacfull when stay near the cat. Cat's activities is so adorable such as moment to jump or sleep. The cat like to play in the garden, infront of the window or door.
Evolution
41
Glass cries
Khmer Symbol
The Value of time
Hidden Beauty
This picture is about the beauty. I want to express the beauty that beyond what people can see. The hidden beauty which rarely to see or meet but I
believe that it exists. So I decide to choose mermaid to describe about the
hidden beauty. Mermaid is a creature that live in the deep sea and we still not sure about its exist yet. Some people think mermaid has devilish looking but some believe that mermaid has unbelievable beauty. For me,
mermaid is a mysterious creature which attractive because people cannot
just see it anywhere however they still wish to see it and what to know how beautiful of it. 42
Dream Catcher Sometimes referred as " Sacred Hoops". It was used as talisman to protect
sleeping people from bad dream and nightmares. Good dream pass through and gently slide down the feature to comfort the sleeper. Bad
dream, however are caught up into its protective net and destroyed, burned up in to the light of day. The shape of the dreamcatcher is a circle
because it present the circle of life and how force like sun and moon travel each day and night across the sky.
The power and liberty For this artwork, I want to show the representatives of power and liberty, or freedom. I have always had good feelings about nature and loved what
the lion and eagle represent. As one is the king in the air and another is the
king on the ground. I decided to put the lion and the eagle into one artwork because I want to show that the power and liberty should always go together – even though these two animals are not friends. Moreover, I want
to shower that anyone should have the power to decide for themselves and
freedom to do what they think is right. I encourage using power in the
Story Maker
Story is just something that take time of living and nonliving to start and beginning and that is what I always Wonder I always left with thought and
right way and obtaining liberty as a human, just like a lion going anywhere and doing whatever they want and an eagle flying to wherever they please. Therefore, this time I want to put it into one of my artworks.
a wonderment as a kids with many kids TV show about hero to comedy
and back than I really can’t what my grand mother or parent and another people tell about a really way that I never when than as a kid I always have a “ bush “ to want to play a “ role-play “ as the hero by seeing them as good
and not the bad that they always have and always are to them. I remember
what I like as kid but I guess still like a little bit than and now , I been like my feeling get through what I should think first back than I really don’t care much as I thought though my head, but sooner or later you have to see an other side of the thing too that you can more on from old lonely, and
making story is not what I always feel like is the best, more like something
not important but more need to do it by cancel my wonder thought of what I like and hate and lost. Is not what I want for sometime. Is just after be happy as a kid that everything is always good to slowly lost your believe one by one and slowly question thing that you once knew when place you
thought could see and now slowly been wake from fairy tale to real tale of
all who are just like you is hard and sad, and harsh life that never been seem before… everything in my head is like a war like my kid self fight the face that my broke self break down, mental war that been to torment so
much that break me slowly to much madness of the real fact ‘’ I need to
face nothing is a fairy tale in this life’’. So I always try to push thing out like question of lost and fairy tale, out to one story for solved.
43
Depression
Before Sun Set The beauty of a women isn’t permant just like flower and sun, beauty of a women isn’t the way she look or the way she satisfy her man.
Life and Freedom
Culture War culture of any countries always have argument with other country. In this
picture I want to show about the argument that occur that steal culture of our country with other countries. Example: Hanuman Khmer culture they always get our culture to process into new culture that Cambodia cannot
get it. One more thing I want to say that all those culture must be from their origins and there are no war or against from other countries.
We are friends
44
I am factory worker
Smile of Bayon
Bird in the sky
The Seacret Fighter
45
Mermaid Queen
Dancing
Tribute to Rice
Hurt Memory
46
Peace
Walk home
Deep in Eyes
47
A Moment
In the deep let there be light
One Old lady's heart
Mirror
48
Red Dancer
From Cambodia to the world
カンボジアから世界へ
SuiJohは日本人デザイナーとカンボジア人テーラーにより2012年にプノンペ
ンで産声をあげたカンボジア発のテーラーメイドのアパレルブランド。 (現在プ ノンペンに3店舗 シェムリアップに1店舗) カンボジアの伝統的な万能布”クロ マー”をアクセントに使用しているのが特徴である。伝統とファッションの融合
もスローガンの一つに掲げ、SuiJohに関わる全ての人に彩りと喜びをお届け します。
49
出展者一覧 番号
作者
作品名
001
辻友香
ASIAN MARKET
003
佐々木樹
《物質詩》─〈国色〉
002 004 005 006 007 008 009 010 011 012 013 014 015 016 017 018 019 020 021 022 023 024 025 026 027 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123
斎藤理絵 竹内直子 石川遊雪 田中良典 下寺孝典
小川奈月ウィズ喜久優 亀川豊未 柴田早理 木村武司 岩崎萌森 CHIE
高橋順子 川平勝也 森村誠
中島大輔
阿部リンダ
漆畑ゆう子 小野真由
金井章宏・宮川妙子 長谷部勇人
Teparit Chaiyajan 田中数馬
鈴木友梨香 渋田薫
松本哲哉 小玉真裕
4649Design 4649Design 伊賀上良太 石上諒一 臼木英之
藤村素直 他 村山誠
貝塚昌紀
天野入華 中川るな
砂田良平
SUDACHI 山口陽太
KATOYAMA 若佐慎一 山田耕臣 近藤菜摘 山本理子
イケダ一路志 山田将一 松橋孝之
人魚
アンコールワットの夜明け~伝統と発展~ 継ぎの芽
NIRVANA
都市のインフォーマリティ Apsara meets Mizuhiki 島のこと
夢とヒマラヤ 母なる大地 累崩
FOPPISH GIRL – Bird’s eye view – Butterfly patterns
存在するとは、多くの顔を持つ OTW-17 祈りの樹 Woman
Rhythmode
Primitive and the future からくり花瓶
「鹿の聲」2018 いぶき
low table KURUME
Tokyo Fashion People Kaguya-hime 折紙の方舟
乾漆蒟醤器「ほのお」
ドールハウスの一輪挿し SOKU-RO
Untitled 672~723 CASE FUNITURE
Fusion&development Firefly Bridge
Sphaerocoryne affinis - top view 不完全の美
あわいの表面Ⅱ
○●-大きなモノは小さなモノでできている 染光桜
未来をのせたちいさなハコブネ 梅の花、咲く朝
縁起の良い建材
セブン超招キ猫様 (招き猫様シリーズ) コズミック・キャッスル 喜怒哀楽
波を産み出すもの 闇の奥 伽藍
Twelve Layers Stool
124
中屋一如
「仏性のかたち」~祈りの姿から生まれたもの~
126
神谷亜弥
NEPUTA
125 127 128 129 130 201 202 203 204 50
チーム:沼 武田充生 斎藤佳美
白石奈都子 田村真由美
Nguon Chaoy Khun Kolkateka Roth Pheaktra Phorn Chanry
Vong Pichyada
沖縄のカラーチャート
土の中に埋もれて眠る 渦と灯
筆触の交錯
アジアのたましいのかけら An Infinity and a Half Human Faces Romantic Sla Selfishness
ページ
番号
作者
作品名
205
Vanna Panhavon
A way home
207
Ouk RATANA
Apsara
206 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 301 302 303 304 305 306 307 308 309 310 311 312 313 314 401 402 403 404
Eng Ponita
Group Oria
Group Angkor Empire Pang Darin Raksa Bun
Sou Kimsan
Chung CHHORN Ouk Ratana
THUN DINA Mey Lida
Sovanlika Sam Ol Chhun Sitha Chhun Sitha Chhun Sitha Chhun Sitha Chhun Sitha
Som MONOMOROKOT Lim MUOI
Seng Vinada Lisa Thon
Thoung Phanita Ven Phanna Chinrea
Khouch Veng Ngy Thoeun NODE Pisey Sreang
Chhay Ranika Horn Samon
Khon Sopheak Hang OUSA
Chhorn Phorn
Chhan Chanreaksmey Tith Kalyaran Yo Pheaktra
Chhum Chandara Sok Panha
Chhun Sitha Thun Dina Thun Dina Im Pesey Im Pesey
Seng Visal Seng Visal
Chhan Dina Chhan Dina
Suo Kimsan Suo Kimsan
Horn Samon Horn Samon Suos Sodavy
Naoto Morisawa
HIDETAKA NAKAMURA(Social Compass) EDAYA Suijoh
Son Chenda
ページ
Khmer Peacock Dance The Evolution of time Hands
Dream
Peace underneath Inheritance
The legend of Dragon The recollection Vein
Hurn Memory Behavior
Evolution
Disappointed Glass cries
Khmer Symbol
The Value of time HIDDEN BEAUTY
The power and liberty
Money can't stop you from dying Dream Catcher
The last sad dance Knot of love
Story maker
Before Sun Set
We are friends TUK TUK
Depression
Life and Freedom Culture war
The seacret fighter
I am factory worker Smile of Bayon Bird in the sky
Mermaid Queen Dancing
Tribute to Rice Hurt Memory Peace
Walk home Resolution
Deep In Eyes Bird
Untitled Untitled Untitled
One old lady's sheart Mirror
Untitled Untitled Untitled
Wave XIII Waterfall Mekong Dome
Bamboo works
カンボジアから世界へ 自然とともに生きる
51
Listing No
Name
Title
001
Tomoka Tsuji
ASIAN MARKET
003
Miki Sasaki
《Material poetry》─〈National colors〉
002 004 005 006 007 008 009 010 011 012 013 014 015 016 017 018 019 020 021 022 023 024 025 026 027 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123
Rie Saito
Naoko Takuchi
Yusetsu Ishikawa
Yoshinori Tanaka
Takanori Shimodera
Natsuki Ogawa with Kikuyu Toyomi Kamegawa Sari Shibata
Takeshi Kimura
Memori Iwasaki CHIE
Junko Takahashi
Katsuya Kawahira
Makoto Morimura Daisuke Nakajima Linda Abe
Yuko Urushibata Mayu Ono
Akihiro Kanai & Taeko Miyakawa Yuto Hasebe
Teparit Chaiyajan Kazuma Tanaka Yurika Suzuki Kaoru Sibata
Tetsuya Matsumoto Mayu Kodama 4649Design
4649 Design
Ryota Igagami
Ryoichi Ishigami Hideyuki Usuki
Fujimura, Kabeyama, Sasakihara Makoto Murayama Masanori Kaizuka Irika Amano
Luna Nakagawa Ryohei Sunada SUDACHI
Yota Yamaguchi KATOYAMA
Shinichi Wakasa Koshin Yamada Natsumi Kondo
Riko Yamamoto Hiroshi Ikeda
Masakazu Yamada
Takayuki Matsuhashi
Koinobori Mermaid
Daun of Angkor Wat ~Tradition and development ~ Buds of Kintsugi NIRVANA
Urban Informality
Apsara meets Mizuhiki About the island
Himalayas and dreams Mother earth ruihou
FOPPISH GIRL – Bird’s eye view – Butterfly patterns
to exist is to have many faces OTW-17
Tree of Prayer Woman
Rhythmode
Primitive and the future Karakuri Vase Deer Calling IBUKI
low table KURUME
Tokyo Fashion People Princess Kaguya ORIGAMI ark Flame
Design For Chiang-Mai Doll Factory SOKU-RO
Untitled 672~723 CASE FURNITURE
Fusion & development Firefly Bridge
Sphaerocoryne affinis - top view The Beauty of Imperfection The Surface of AWAI Ⅱ
Big objects are made out of smaller ones senkouSAKURA
little ark for the future of children
Morning when ume blossoms bloom Auspicious Building Materials
Super White Lucky Cat(Super lucky cats series) Cosmic Castle Ki Do Ai Raku
It makes waves
Heart of Darkness
BUDDHIST TEMPLE Twelve Layers Stool
124
Ichinyo Nakaya
「The Forms of Buddhism」~ Born from the Shape of Prayer ~
126
Aya Kamitani
NEPUTA
125 127 128 129 130 201 202 203 204 52
team NUMA
Mitsuo Takeda Yoshimi Saito
Natsuko Shiraishi Mayumi Tamura
Nguon Chaoy Khun Kolkateka Roth Pheaktra Phorn Chanry
Vong Pichyada
colors to represent Okinawa
buried in the earth and sleep Eddies and Lights
Intersection of brush strokes a piece of the psyche in Asia An Infinity and a Half Human Faces Romantic Sla Selfishness
Page
No
Name
Title
205
Vanna Panhavon
A way home
207
Ouk RATANA
Apsara
206 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 301 302 303 304 305 306 307 308 309 310 311 312 313 314 401 402 403 404
Eng Ponita
Group Oria
Group Angkor Empire Pang Darin Raksa Bun
Sou Kimsan
Chung CHHORN Ouk Ratana
THUN DINA Mey Lida
Sovanlika Sam Ol Chhun Sitha Chhun Sitha Chhun Sitha Chhun Sitha Chhun Sitha
Som MONOMOROKOT Lim MUOI
Seng Vinada Lisa Thon
Thoung Phanita Ven Phanna Chinrea
Khouch Veng Ngy Thoeun NODE Pisey Sreang
Chhay Ranika Horn Samon
Khon Sopheak Hang OUSA
Chhorn Phorn
Chhan Chanreaksmey Tith Kalyaran Yo Pheaktra
Chhum Chandara Sok Panha
Chhun Sitha Thun Dina Thun Dina Im Pesey Im Pesey
Seng Visal Seng Visal
Chhan Dina Chhan Dina
Suo Kimsan Suo Kimsan
Horn Samon Horn Samon Suos Sodavy
Naoto Morisawa
HIDETAKA NAKAMURA(Social Compass) EDAYA Suijoh
Son Chenda
Page
Khmer Peacock Dance The Evolution of time Hands
Dream
Peace underneath Inheritance
The legend of Dragon The recollection Vein
Hurn Memory Behavior
Evolution
Disappointed Glass cries
Khmer Symbol
The Value of time HIDDEN BEAUTY
The power and liberty
Money can't stop you from dying Dream Catcher
The last sad dance Knot of love
Story maker
Before Sun Set
We are friends TUK TUK
Depression
Life and Freedom Culture war
The seacret fighter
I am factory worker Smile of Bayon Bird in the sky
Mermaid Queen Dancing
Tribute to Rice Hurt Memory Peace
Walk home Resolution
Deep In Eyes Bird
Untitled Untitled Untitled
One old lady's sheart Mirror
Untitled Untitled Untitled
Wave XIII Waterfall Mekong Dome
Bamboo works
From Camnbodia to the world -
53
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55
Exhibition Desing Art of Asian Regionality and Climate 総括