06 仕事 07 教育 08 居住地 09 公共サービス 10 コミュニティ
[ 都市集中 x ゴーアウト ]
03 アーバンランナー
11 コミュニケーション 12 環境 13 情報 14 モビリティ 16 余暇 17 買い物 18 仕事 20 居住地 21 公共サービス 22 コミュニティ
[ 地方分散 x ゴーアウト ]
15 自由なノマドワーカー
23 コミュニケーション 24 環境 25 情報 26 モビリティ 28 余暇 29 買い物 30 仕事 31 教育 32 居住地 33 公共サービス 34 コミュニティ
[ 地方分散 x ステイホーム ]
27 在宅ライフハッカー
35 コミュニケーション 36 環境 37 情報 38 モビリティ 40 余暇 41 買い物 42 仕事 43 教育 44 居住地 45 公共サービス 46 コミュニティ
[ 都市集中 x ステイホーム ]
39 バーチャル都市住民
47 コミュニケーション 48 環境 49 情報 50 モビリティ
2021.01.15
19 教育
年のシナリオ| 2030
05 買い物
九州大学・未来の移動プロジェクトチーム by
04 余暇
はじめに 私たちは「高齢化や過疎化にともなう地域交通課題の解決に貢献する小型 EV シェアリングサー ビス」についてのアイデアを練るために、まず、2030 年の日本がどのような世界になっている かを、シナリオプランニングの手法を用いてイメージしました。 シナリオプランニングは、起こるかもしれない複数の未来のストーリーを提示する方法です。未 来予測ではなくて、実現する可能性のある不確定な未来像をいくつか描いて、もしその未来のど れかが現実のものになったらどうするかを今から考えておく、あるいはそうなってほしい未来に 向けて活動していくというものです。 私たちは、最初に、社会・文化・経済・政治・テクノロジー・環境などの視点から、2030 年の モビリティに少しでも関係しそうな情報を検索し、網羅的に収集しました。次に、それらを分類・ 整理して、2030 年の世界を左右する2本の軸を抽出してマトリクスをつくり、最終的に4つ の異なる未来世界を設定しました。 今回のプロジェクトでは、新聞記事や官公庁、地方自治体の発表資料などから約 200 の情報を 収集・分類し、下記の2本の軸を抽出しました。 (1) 人々のライフスタイルが、外出を好むか(ゴーアウト)、家にいることを好むか(ステイホーム) (2) 都市集中が進むか、地方分散が進むか 次に、上記の 2 軸をそれぞれ縦軸・横軸とするマトリクスをつくり、下図の4つの象限を導き出 しました。これを 2030 年のありうる4つの世界として、そこに暮らす人々のライフスタイルを、 次の 11 の視点で描写しました。 (1) 余暇/ (2) 買い物/ (3) 仕事/ (4) 教育/ (5) 居住地/ (6) 公共サービス (7) コミュニティ/ (8) コミュニケーション/ (9) 環境/ (10) 情報/ (11) モビリティ この冊子に収めた4つの世界における 11 の視点から描いた具体的な人々のライフスタイルを見 ながら、もし4つの世界のどれかが現実のものになったらどうするか、そのときに必要なモノや コトは何なのかを具体的に考えることができるのです。
ゴーアウト
自由なノマドワーカー
アーバンランナー
都市集中
地方分散
在宅ライフハッカー
バーチャル都市住民
ステイホーム
[ 都市集中 ] x [ ゴーアウト ]
アーバンランナー
地 方 分 散
都 市 集 中
×
×
ゴーアウト
ゴーアウト
地 方 分 散
都 市 集 中
×
×
ステイホーム
ステイホーム
アーバンランナー 自由なノマドワーカー 在宅ライフハッカー バーチャル都市住民 ©Ajale2016 Licensed under Pixabay
余暇
生活空間の価値が上昇する 若者の外出率が低下する 自宅のあらゆるものがネットに繋がる AI が人間のパートナーになる データを購入して自作するようになる 店舗(サービス)そのものが移動する
この世界では多くの人々が都市に居住
まり、特に中高年は心身の健康に留意し、
サービスを享受する。都市と地方の差が大
あるいは自然豊かな郊外に出かけてリラッ
し、アウトドアや都市のさまざまな娯楽
きくなるため、都市に住む人々は余暇に非 日常的な体験を求めて都市とはまったく異
なる環境の地方に出かける。人々が地方に 求めるのは、都会的な価値の娯楽や宿泊施 設ではなく、むしろ都市にはない独自の地 域資源やその地域独自のディープな日常体 験であり、見た目の豪華さではなく、シン
プルでかつ質の高いモノやサービスに対し
て対価を支払う。移動コストが安くなるた め、滞在や食にお金をかけ、創造的な活動
に価値を見出す。新しい観光価値への対応 のいかんによって地方の観光地の淘汰が進 む。
AI の発達にともない創造性が不可欠だと
され、学校や家庭でも創造性を育む教育が 重視される。子どものいる家庭では教育の 一環として地方に出かけ、自然のなかで創 造的な体験や学びのあるワークショップや
イベントなどに参加したり、都市のなかで
も芸術に触れられる場に出かけたりする。 しかし都市で生活する家族のつながりは比
較的弱く、各人がそれぞれの趣味や交友関 係のなかで過ごす余暇時間を大切にする。
高齢化にともない健康寿命への関心が高
都市においてはフィットネスなどに通い、 クスし、アウトドアを楽しむ。
災害が起こる 仕事の内容が多様化する 個人を重視した就労形態になる 副業が一般的になる ライフスタイルの変化に伴い間取りが変わる 交通手段が多様化する AI やロボットが人間の職業を代替する AI が判断から実行まで行う
旅行やイベントなどの体験を提供する
サービス業では AI やビッグデータの活用
によって個人の興味内容に最適化された提
案ができるようになった。ダンスや舞台、 音楽などのパフォーミングアーツの領域で は高速通信技術の進化やサブスクリプショ ンサービスの一般化によってコンテンツを 好きな時間と場所で楽しめるようになった
一方で、リアルな場でしか得られないライ ブ体験が一回性の希少な価値を生む。
教育のオンライン化が進む 都市インフラが老朽化する 行政手続きがオンラインになる 行政サービスの拠点が分散する 日常のビッグデータが活用される 二割の住居が無居住化する 家族のかたちが変わる 集落の統合や居住者受け入れが進む 企業が社会貢献に力を入れる ロボットの遠隔操作が可能になる 仮想空間がより現実に近づく AI が医療へ参入する 医療が遠隔で行えるようになる 高齢者の単身世帯が増加する 高齢化に伴い障がい者が増える HV の普及率が約3割に到達する 国内新車の3割がレベル3の自動運転車になる 信号が不要になる 旅行の目的がディープな地域体験になる 観光地の淘汰が進む 翻訳技術が進歩する
都市においては、コストや利便性の面か ら車の所有は合理的ではないと考えられる
が、余暇や特定の目的のためのアドホック な移動に対するニーズやドライブなどの楽
しみとしての運転のニーズはある。また高 齢化により交通弱者が増加する一方で、活 動的なライフスタイルに慣れた高齢者の移
動のニーズは依然として高く、アクティブ なマインドの交通弱者に対するサービスが
必要とされる。民間企業が提供する交通弱 者向けのカーシェアリングなどのきめ細か い移動サービスの利用者が増える。
電子マネー決済の利用率が 80%を超える
外国人労働者が増加する 外国人観光客が増加する 日本人観光客が減る 人間の活動が創造中心になる 働き方が時間と場所に縛られなくなる DX の度合いによって住みやすさが決まる コミュニティが居住地を選ぶときの決め手になる 移動コストが 10 分の 1 になる 移動時間が劇的に短くなる 6G の提供が開始される AI が文化に参入する スマート農業が普及する 農業にロボットが導入される 産業の中心が製造業からサービス業になる 全車がコネクティッド化される 交通弱者が増加する 思い浮かべるだけでコンピュータ操作が可能になる 健康寿命が延びる 平均寿命が延びる 身体機能が向上するデバイスが利用される 代替・再生エネルギーが主流になる エネルギーコストが減少する エネルギー自給率が上がる 小型水力発電の電気を売電する ドローンを使った配送サービスが普及する 都市と農漁村が共存する 全世界で水が不足する
都市集中×ゴーアウト|アーバンランナー 4
地 方 分 散
都 市 集 中
×
×
ゴーアウト
ゴーアウト
地 方 分 散
都 市 集 中
×
×
ステイホーム
ステイホーム
アーバンランナー 自由なノマドワーカー 在宅ライフハッカー バーチャル都市住民 ©Nicolas Winspeare 2019 Licensed under Flickr
買い物
生活空間の価値が上昇する 若者の外出率が低下する 自宅のあらゆるものがネットに繋がる AI が人間のパートナーになる データを購入して自作するようになる 店舗(サービス)そのものが移動する
都市にはデパートやショッピングモール
の買い物支援サービスや移動手段、ドロー
集約された商業施設や商店街が多く、買い
が活用される。実店舗での買い物や高齢者
などの多様なエンターテインメント機能が
物へのアクセスが良い。都市部では公共交 通機関の利便性が高く、CO2 削減の観点か
ら都心部への自家用車の乗り入れが制限さ
れている。町の中心部ではシェアサービス のキックボードや自転車などのマイクロモ
ビリティが、少し離れたエリアへの移動に は公共交通機関が利用される。また、移動
にかかるコストが安いため、実店舗での買 い物を体験として楽しみ、日用品や持ち運 びが困難な商品を購入する際にはオンライ
ンショッピングも利用する。買い物は余暇 の楽しみでもある。郊外にあるショッピン グセンターなどへ家族や友達と出かけ、買 い物だけでなく食事や車内での会話も楽し
む。都市中心部から郊外へのスポット的な 利用にはシェアサービスは都合が良い。
一方で人口減少の加速する地方では、施 設や交通網が発達しておらず、買い物の利 便性は低い。そのため人々は日用品から嗜 好品にいたるまで多くの商品をオンライン で購入する。特に日常のビッグデータと AI
を活用したレコメンド機能が購買意欲を刺 激し、買い物がより楽しく快適になる。特
に、高齢者が多い地域ではオンデマンド型
ンを活用した無人宅配などの新しい物流網
電子マネー決済の利用率が 80%を超える 災害が起こる 仕事の内容が多様化する 個人を重視した就労形態になる 副業が一般的になる ライフスタイルの変化に伴い間取りが変わる 交通手段が多様化する
でも利用可能な自動運転車やセーフティ機
AI やロボットが人間の職業を代替する
スへのニーズも高い。地方では高齢者など
行政手続きがオンラインになる
能が強化されたモビリティやシェアサービ の交通弱者に配慮した比較的短距離の移動 に特化した移動手段を提供するサービスが 欠かせないものとなっている。
教育のオンライン化が進む 都市インフラが老朽化する 行政サービスの拠点が分散する 日常のビッグデータが活用される 二割の住居が無居住化する 家族のかたちが変わる 集落の統合や居住者受け入れが進む 企業が社会貢献に力を入れる ロボットの遠隔操作が可能になる
農産物の主要な生産地は地方だが、人口 減少による生産者不足から広大な土地を少 数で管理するために AI が活用されスマー
ト農業化する。都市でもリモート化や人口 減少に伴う高密度な建物が余ることで、ビ ルを活用した都市型農業が生まれる。流通 コストの減少と EC の一般化によって地方
の農産物は全国どこからでも購入できるよ
うになる。生産地や生産者のブランディン グが購買を左右するため、地域の特性や安 全性の積極的な情報発信が重要となる。都 市と地方であっても互いの心理的な距離は
縮まり、特定の地域に関心を持つ消費者が
増える。地方の関係人口の増加が見込まれ、 地域の価値向上となり移住者増加のきっか けにもなる。
AI が判断から実行まで行う
仮想空間がより現実に近づく AI が医療へ参入する 医療が遠隔で行えるようになる 高齢者の単身世帯が増加する 高齢化に伴い障がい者が増える HV の普及率が約3割に到達する 国内新車の3割がレベル3の自動運転車になる 信号が不要になる 旅行の目的がディープな地域体験になる 観光地の淘汰が進む 翻訳技術が進歩する 外国人労働者が増加する 外国人観光客が増加する 日本人観光客が減る 人間の活動が創造中心になる 働き方が時間と場所に縛られなくなる DX の度合いによって住みやすさが決まる コミュニティが居住地を選ぶときの決め手になる 移動コストが 10 分の 1 になる 移動時間が劇的に短くなる 6G の提供が開始される AI が文化に参入する スマート農業が普及する 農業にロボットが導入される 産業の中心が製造業からサービス業になる 全車がコネクティッド化される 交通弱者が増加する 思い浮かべるだけでコンピュータ操作が可能になる 健康寿命が延びる 平均寿命が延びる 身体機能が向上するデバイスが利用される 代替・再生エネルギーが主流になる エネルギーコストが減少する エネルギー自給率が上がる 小型水力発電の電気を売電する ドローンを使った配送サービスが普及する 都市と農漁村が共存する 全世界で水が不足する
都市集中×ゴーアウト|アーバンランナー 5
地 方 分 散
都 市 集 中
×
×
ゴーアウト
ゴーアウト
地 方 分 散
都 市 集 中
×
×
ステイホーム
ステイホーム
アーバンランナー 自由なノマドワーカー 在宅ライフハッカー バーチャル都市住民 ©Damir Kopezhanov 2019 Licensed under Flickr
仕事
生活空間の価値が上昇する 若者の外出率が低下する 自宅のあらゆるものがネットに繋がる AI が人間のパートナーになる データを購入して自作するようになる 店舗(サービス)そのものが移動する
通信技術の向上と covid-19 をきっかけ
然として人に頼る部分が大きい。現場では、
ワークやコワーキングスペースが新たな選
の導入も進んだが、それでも人でなければ
に働く場所が見直され、自宅でのリモート 択肢となった。都市では余ったオフィス空 間がコワーキングスペースとして活用さ
れ、異業種同士のコラボレーションといっ た創造的な仕事の仕方が重視される。副業 が一般化したことで、働き方も企業の肩書 きではなく、個人の信用が重視される傾向 にある。
製造業では AI やロボットによる効率化
が進み、人が関与するモノづくりの価値は コミュニティスペースでの交流や知識や技 術の共有から触発された創造性によって生 み出されることが多い。企業は、設備やノ
ウハウをあえてオープンにすることで、そ こに集まる人たちとのコラボレーションを
誘発し、それが新たなビジネスに展開する ことも稀ではない。こうした連鎖がさらに 地域貢献にもつながるというポジティブな
サイクルが生まれる。余暇に使える時間が 増えたことで趣味的なモノづくりを行う人
も増え、ファブスペースではイベントや講 習会といったサービスの提供が盛んにな
り、このようなモノづくりがサイドビジネ スになることもある。
保育や介護など従来のサービス業では依
遠隔医療や介護を支援するシステムや装置
電子マネー決済の利用率が 80%を超える 災害が起こる 仕事の内容が多様化する 個人を重視した就労形態になる 副業が一般的になる ライフスタイルの変化に伴い間取りが変わる 交通手段が多様化する
できないことは多く残っている。人口の集
AI やロボットが人間の職業を代替する
が地方に比べて多く、保育施設や介護施設
行政手続きがオンラインになる
中する大都市では幼児や児童、高齢者の数 で働く人材の需要は高い。教育は通信技術 の向上と遠隔授業の一般化によって学校と
いう場所や教師の役割が大きく変わった。 家に居ながら授業を受けるのはもはや日常 で、生徒は学習の目的によって、オンライ
ンと対面の授業を使い分けている。医療分 野でも遠隔医療技術の進歩によって、人材 や施設が不足している地方の医療現場にオ ンラインで遠隔地からでも医療活動に従事 できるようになった。
AI が判断から実行まで行う 教育のオンライン化が進む 都市インフラが老朽化する 行政サービスの拠点が分散する 日常のビッグデータが活用される 二割の住居が無居住化する 家族のかたちが変わる 集落の統合や居住者受け入れが進む 企業が社会貢献に力を入れる ロボットの遠隔操作が可能になる 仮想空間がより現実に近づく AI が医療へ参入する 医療が遠隔で行えるようになる 高齢者の単身世帯が増加する 高齢化に伴い障がい者が増える HV の普及率が約3割に到達する 国内新車の3割がレベル3の自動運転車になる 信号が不要になる 旅行の目的がディープな地域体験になる 観光地の淘汰が進む 翻訳技術が進歩する 外国人労働者が増加する 外国人観光客が増加する 日本人観光客が減る 人間の活動が創造中心になる 働き方が時間と場所に縛られなくなる DX の度合いによって住みやすさが決まる コミュニティが居住地を選ぶときの決め手になる 移動コストが 10 分の 1 になる 移動時間が劇的に短くなる 6G の提供が開始される AI が文化に参入する スマート農業が普及する 農業にロボットが導入される 産業の中心が製造業からサービス業になる 全車がコネクティッド化される 交通弱者が増加する 思い浮かべるだけでコンピュータ操作が可能になる 健康寿命が延びる 平均寿命が延びる 身体機能が向上するデバイスが利用される 代替・再生エネルギーが主流になる エネルギーコストが減少する エネルギー自給率が上がる 小型水力発電の電気を売電する ドローンを使った配送サービスが普及する 都市と農漁村が共存する 全世界で水が不足する
都市集中×ゴーアウト|アーバンランナー 6
地 方 分 散
都 市 集 中
×
×
ゴーアウト
ゴーアウト
地 方 分 散
都 市 集 中
×
×
ステイホーム
ステイホーム
アーバンランナー 自由なノマドワーカー 在宅ライフハッカー バーチャル都市住民 ©Brian Evans 2016 Licensed under Flickr
教育
生活空間の価値が上昇する 若者の外出率が低下する 自宅のあらゆるものがネットに繋がる AI が人間のパートナーになる データを購入して自作するようになる 店舗(サービス)そのものが移動する
小中高から大学教育まで、AI の導入に
もある。空き時間を利用して自宅や職場か
供されるようになった。快適に使えるデジ
ようになり、仕事と学びの両立が容易にな
よって個々人に最適化された学習環境が提
タル端末と 5G、6G による高速インター
ネットの普及、デジタル教育コンテンツの
進化とオンライン授業の一般化によって、 場所と時間にとらわれないハイレベルの教
育環境が実現している。小中高生も大学生 も自宅と学校での学習が選択でき、AI は パートナーのような存在になっている。
特に大学でのリベラルアーツ系の講義科
目などは、学生が自身の特性や興味によっ て自律的に学べるため、教育機関の選択肢 が広がった。講義は遠隔で受講し、学校で
は特定の道具や場所を必要とする実技系の
科目や、双方向のコミュニケーションを重 視するディスカッション中心の科目に出席
する反転授業が一般的になった。教師は生 徒にとってファシリテーターのような存在
となり、学習のきっかけを提供したり興味 を引き出して自律的な学習を支援する役割
を担う。美術や体育の教師には模範的な実 技指導が求められるなど、人口の多い都
らでも大学のオンライン授業が受けられる る。産学連携プロジェクトも推進され、大
学が企業や地方を社会実装の場とする機会
も増えた。また、平均寿命が延びたことで、 高齢者が余暇を利用して学べる教育プログ
ラムも人気で、ビジネスとして教育の機会 を提供する企業も増えている。大学は地域 貢献の一環として、公開講座などの教育プ ログラムを提供する。
災害が起こる 仕事の内容が多様化する 個人を重視した就労形態になる 副業が一般的になる ライフスタイルの変化に伴い間取りが変わる 交通手段が多様化する AI やロボットが人間の職業を代替する AI が判断から実行まで行う 教育のオンライン化が進む 都市インフラが老朽化する 行政手続きがオンラインになる 行政サービスの拠点が分散する 日常のビッグデータが活用される 二割の住居が無居住化する 家族のかたちが変わる 集落の統合や居住者受け入れが進む 企業が社会貢献に力を入れる ロボットの遠隔操作が可能になる 仮想空間がより現実に近づく AI が医療へ参入する 医療が遠隔で行えるようになる 高齢者の単身世帯が増加する
通信技術が発達して、遠隔でも対面とほ ぼ同等のリアリティをもった授業は可能に
なったが、それでもディスカッションなど、 参加者同士がリアルの場を共有して行う活 気あふれる双方向のやり取りはオフライン ならではの貴重な価値として認められてい る。このような背景から、都市における教
育環境の価値と魅力はますます高まり、相 対的に地方の教育機会は質量ともに減って いる。
電子マネー決済の利用率が 80%を超える
高齢化に伴い障がい者が増える HV の普及率が約3割に到達する 国内新車の3割がレベル3の自動運転車になる 信号が不要になる 旅行の目的がディープな地域体験になる 観光地の淘汰が進む 翻訳技術が進歩する 外国人労働者が増加する 外国人観光客が増加する 日本人観光客が減る 人間の活動が創造中心になる 働き方が時間と場所に縛られなくなる DX の度合いによって住みやすさが決まる コミュニティが居住地を選ぶときの決め手になる 移動コストが 10 分の 1 になる 移動時間が劇的に短くなる 6G の提供が開始される AI が文化に参入する スマート農業が普及する 農業にロボットが導入される 産業の中心が製造業からサービス業になる 全車がコネクティッド化される 交通弱者が増加する 思い浮かべるだけでコンピュータ操作が可能になる 健康寿命が延びる 平均寿命が延びる
市では先進的な教育の需要と供給は共に多
身体機能が向上するデバイスが利用される
都市には大学や企業が多くあり、副業の
小型水力発電の電気を売電する
い。
一般化に伴って社会人の学び直しのニーズ
代替・再生エネルギーが主流になる エネルギーコストが減少する エネルギー自給率が上がる ドローンを使った配送サービスが普及する 都市と農漁村が共存する 全世界で水が不足する
都市集中×ゴーアウト|アーバンランナー 7
地 方 分 散
都 市 集 中
×
×
ゴーアウト
ゴーアウト
地 方 分 散
都 市 集 中
×
×
ステイホーム
ステイホーム
アーバンランナー 自由なノマドワーカー 在宅ライフハッカー バーチャル都市住民 ©Hiki Liu 2020 Licensed under Unsplash
居住地
生活空間の価値が上昇する 若者の外出率が低下する 自宅のあらゆるものがネットに繋がる AI が人間のパートナーになる データを購入して自作するようになる 店舗(サービス)そのものが移動する
オフラインでのコミュニケーションを
もなり、情報交換の場ともなる。都市では
ら交通インフラまでのアクセス性が重要で
ンタメが提供されており、余暇の過ごし方
重視する社会環境がある場合は、居住地か
ある。都市は公共交通が整備されており、 マイクロモビリティの利用が一般化してい るため日常的な移動は容易だ。また、地方
や海外に移動する際にもハブとなる駅や空
港に行きやすい。仕事ではリモートワーク や副業も一般化しているため、生活圏内の コワーキングスペースは、居住地と交通イ ンフラの中間的な、一種のサードプレイス 的な場所として重宝されている。コミュニ ティスペースで開催されるオープンなイベ ントなどにはオンラインとオフラインの両
方のオプションが提供される。オンライン で大都市と地方都市をつなぐことでどこか
らでもアクセスできると同時に、オフライ ンで参加することで得られるライブ感の価
値もある。特にオフラインで参加すること に魅力のあるコンテンツは、物理的な移動 のモチベーションとなる。
都市は地方に比べて家賃が高いため、若 年層を中心にシェアハウスなどの居住形態 も普及している。シェアハウスは、住む場
所とコミュニティがセットになっていると
いう利点があり、都市に移り住んだばかり の若者や外国人にとっては、家賃の節約に
毎日のようにイベントやライブといったエ
電子マネー決済の利用率が 80%を超える 災害が起こる 仕事の内容が多様化する 個人を重視した就労形態になる 副業が一般的になる ライフスタイルの変化に伴い間取りが変わる 交通手段が多様化する
も多様である。サブスクリプションや VR
AI やロボットが人間の職業を代替する
も、他者と場所や時間を共有することへの
行政手続きがオンラインになる
による遠隔や擬似的な体験が一般化して
需要は高い。コンテンツを提供する側もオ ンラインで配信すると同時に、オフライン にしかないライブ的な要素や体験を盛り込
むことで、コンテンツの価値を高められる。 エンタメスポットなどは、生活圏内にあ
ることで移動への心理的なハードルが下が る。また、積極的な参加が求められるコミュ
ニティ活動などは物理的距離が近いことが 有利である。居住地を選ぶ際には、コミュ ニティも重要な判断基準となる。
AI が判断から実行まで行う 教育のオンライン化が進む 都市インフラが老朽化する 行政サービスの拠点が分散する 日常のビッグデータが活用される 二割の住居が無居住化する 家族のかたちが変わる 集落の統合や居住者受け入れが進む 企業が社会貢献に力を入れる ロボットの遠隔操作が可能になる 仮想空間がより現実に近づく AI が医療へ参入する 医療が遠隔で行えるようになる 高齢者の単身世帯が増加する 高齢化に伴い障がい者が増える HV の普及率が約3割に到達する 国内新車の3割がレベル3の自動運転車になる 信号が不要になる 旅行の目的がディープな地域体験になる 観光地の淘汰が進む 翻訳技術が進歩する 外国人労働者が増加する 外国人観光客が増加する 日本人観光客が減る 人間の活動が創造中心になる
生活する上で欠かせない行政や医療、教 育も居住地を決める上で重要なファクター
である。役所サービスの DX が進むことで、 居住地が都市であっても地方であっても必 要なサービスをいつどこででも受けられる
ようになった。医療や教育のリモート化も
進んでいるが、高齢者のための介護施設や、
働き方が時間と場所に縛られなくなる DX の度合いによって住みやすさが決まる コミュニティが居住地を選ぶときの決め手になる 移動コストが 10 分の 1 になる 移動時間が劇的に短くなる 6G の提供が開始される AI が文化に参入する スマート農業が普及する 農業にロボットが導入される 産業の中心が製造業からサービス業になる 全車がコネクティッド化される 交通弱者が増加する 思い浮かべるだけでコンピュータ操作が可能になる 健康寿命が延びる 平均寿命が延びる
子供のための学校はコミュニティとして見
身体機能が向上するデバイスが利用される
ような施設が充実した大都市を生活の場所
小型水力発電の電気を売電する
るとリモートだけでは成り立たない。この として選ぶメリットは大きい。
代替・再生エネルギーが主流になる エネルギーコストが減少する エネルギー自給率が上がる ドローンを使った配送サービスが普及する 都市と農漁村が共存する 全世界で水が不足する
都市集中×ゴーアウト|アーバンランナー 8
地 方 分 散
都 市 集 中
×
×
ゴーアウト
ゴーアウト
地 方 分 散
都 市 集 中
×
×
ステイホーム
ステイホーム
アーバンランナー 自由なノマドワーカー 在宅ライフハッカー バーチャル都市住民 ©ron mzr Licensed under PublicDomainPictures.net
公共サービス
生活空間の価値が上昇する 若者の外出率が低下する 自宅のあらゆるものがネットに繋がる AI が人間のパートナーになる データを購入して自作するようになる 店舗(サービス)そのものが移動する
高齢化によって年金や医療費などの社
でいる。市役所などの公共施設は建物の老
AI に仕事を代替させることで人件費の削減
回避する上でも人員やスペースをスリムに
会保障費が増大し、役所や医療の現場では と効率化が進む。医療サービスは AI やヘ ルスヘア機器の導入によって日々のバイタ ルデータを利用することで健康管理を自動
化し、適切な処置を AI の判断を仰ぎなが
ら実行できるようになる。交通機関が整備 されていて医療機関も充実している大都市 では、AI や数値による判断が難しいメンタ
ル面のケアや相談のような初期の診療はカ ウンセリングなどの対面で行われることも 多い。
人々の健康寿命が延びたことで世代を問
わずヘルスケアへの関心が高まり、フィッ トネス関連サービスに対する需要が高ま
る。都市ではスポーツジムやヨガ教室など
の施設が多く、容易にアクセスできるため、
ちょっとした余暇時間に頻繁に利用する。 遠隔での診療が可能となった今でも、人
と会って話すことが心身の健康の維持増進
には不可欠だ。単身者の人口が多い都市部
では、住民情報を把握している役所が病院
朽化が進んでいるため、災害時のリスクを することが不可欠となる。
災害が起こる 仕事の内容が多様化する 個人を重視した就労形態になる 副業が一般的になる ライフスタイルの変化に伴い間取りが変わる 交通手段が多様化する AI やロボットが人間の職業を代替する AI が判断から実行まで行う
都市ではコワーキングスペースも多く、 公務員の働き方も多様化し、余ったオフィ ス等を活用した分散型庁舎が実現する。民 間が運営するスペースでも役所の機能が利 用できるようになり、企業や大学との接 点が増え産学官連携プロジェクトが盛ん
に行われるようになる。庁舎の分散には役 所サービスの DX が不可欠であり、サービ
スの質が居住地選びを左右する。DX が進
んだ自治体では都市郊外に居住する人も増 え、都市のスケールが拡大する。
電子マネー決済の利用率が 80%を超える
教育のオンライン化が進む 都市インフラが老朽化する 行政手続きがオンラインになる 行政サービスの拠点が分散する 日常のビッグデータが活用される 二割の住居が無居住化する 家族のかたちが変わる 集落の統合や居住者受け入れが進む 企業が社会貢献に力を入れる ロボットの遠隔操作が可能になる 仮想空間がより現実に近づく AI が医療へ参入する 医療が遠隔で行えるようになる 高齢者の単身世帯が増加する 高齢化に伴い障がい者が増える HV の普及率が約3割に到達する 国内新車の3割がレベル3の自動運転車になる 信号が不要になる 旅行の目的がディープな地域体験になる 観光地の淘汰が進む 翻訳技術が進歩する 外国人労働者が増加する 外国人観光客が増加する 日本人観光客が減る 人間の活動が創造中心になる 働き方が時間と場所に縛られなくなる DX の度合いによって住みやすさが決まる コミュニティが居住地を選ぶときの決め手になる 移動コストが 10 分の 1 になる 移動時間が劇的に短くなる 6G の提供が開始される AI が文化に参入する スマート農業が普及する 農業にロボットが導入される 産業の中心が製造業からサービス業になる 全車がコネクティッド化される 交通弱者が増加する 思い浮かべるだけでコンピュータ操作が可能になる 健康寿命が延びる 平均寿命が延びる
と連携してコミュニティを運営するなどの
身体機能が向上するデバイスが利用される
通信技術の発達と働き方やニーズの変化
小型水力発電の電気を売電する
サービスを展開している。
によって役所サービスもリモート化が進ん
代替・再生エネルギーが主流になる エネルギーコストが減少する エネルギー自給率が上がる ドローンを使った配送サービスが普及する 都市と農漁村が共存する 全世界で水が不足する
都市集中×ゴーアウト|アーバンランナー 9
地 方 分 散
都 市 集 中
×
×
ゴーアウト
ゴーアウト
地 方 分 散
都 市 集 中
×
×
ステイホーム
ステイホーム
アーバンランナー 自由なノマドワーカー 在宅ライフハッカー バーチャル都市住民 ©home thods 2017 Licensed under Flickr
コミュニティ
生活空間の価値が上昇する 若者の外出率が低下する 自宅のあらゆるものがネットに繋がる AI が人間のパートナーになる データを購入して自作するようになる 店舗(サービス)そのものが移動する
オンラインでのコミュニティ活動が盛ん
を機に、オフラインのコミュニティは社会
値が重視される。副業が一般化したことで、
不可欠なことが実感されている。高齢者や
になると同時に、オフラインならではの価 個人の信用を元にプロジェクトベースで進 行するフリーエージェントのような働き方 が増える。仕事が幾つも同時進行し、複数
のコミュニティと関わるようになり、業種 や職種間の交流が活性化する。コワーキン グスペースは仕事場としてだけでなく、情 報交換や仕事を紹介し拡大する場として積
極的に活用される。オンラインでの情報発
信は、地方からのコミュニティへの参加を
可能にし、既存のコミュニティを活性化し、 さらに拡大する。
リモートワークが一般化し都心のオフィ
ス空間が余ることで、企業はオフラインで のイベントや勉強会を目的とした様々な属 性の人が交流できるプラットフォームとし
てのコミュニティを提供する。オフライン でのネットワークがさらにオンラインでも 活性化する。
コミュニティは仕事や企業の利益追求だ
けでなく、個人や地域貢献にも活用される。
的弱者の支援や、緊急時の相互支援などに
電子マネー決済の利用率が 80%を超える 災害が起こる 仕事の内容が多様化する 個人を重視した就労形態になる 副業が一般的になる ライフスタイルの変化に伴い間取りが変わる 交通手段が多様化する
身体障害者などの移動が困難な人にとって
AI やロボットが人間の職業を代替する
トが欠かせないし、災害など緊急時の対応
行政手続きがオンラインになる
は日常生活におけるコミュニティのサポー
においてもコミュニティは要となる。子育 て世代にとっても保育園や保護者間のつな がりが重要となる。
教育のオンライン化が進む 都市インフラが老朽化する 行政サービスの拠点が分散する 日常のビッグデータが活用される 二割の住居が無居住化する 家族のかたちが変わる 集落の統合や居住者受け入れが進む 企業が社会貢献に力を入れる ロボットの遠隔操作が可能になる
海外企業や外国人の多い都市では、翻訳 技術の向上によってコミュニティのグロー
バル化が進む。外国人旅行者や比較的若い 単身者は積極的な交流を求め、特に家賃の 高い都市部では外国人、日本人問わずシェ アハウスや Airbnb のような民泊へのニー
ズも高く、住む場所とコミュニティが一体 化したスタイルが普及している。日常的な 交流を通して外国人との交流や異文化理解
へのハードルが低くなり、移動にかかるコ ストも下がったことで旅行などの移動が活 発になる。
AI が判断から実行まで行う
仮想空間がより現実に近づく AI が医療へ参入する 医療が遠隔で行えるようになる 高齢者の単身世帯が増加する 高齢化に伴い障がい者が増える HV の普及率が約3割に到達する 国内新車の3割がレベル3の自動運転車になる 信号が不要になる 旅行の目的がディープな地域体験になる 観光地の淘汰が進む 翻訳技術が進歩する 外国人労働者が増加する 外国人観光客が増加する 日本人観光客が減る 人間の活動が創造中心になる 働き方が時間と場所に縛られなくなる DX の度合いによって住みやすさが決まる コミュニティが居住地を選ぶときの決め手になる 移動コストが 10 分の 1 になる 移動時間が劇的に短くなる 6G の提供が開始される AI が文化に参入する スマート農業が普及する 農業にロボットが導入される 産業の中心が製造業からサービス業になる 全車がコネクティッド化される 交通弱者が増加する 思い浮かべるだけでコンピュータ操作が可能になる 健康寿命が延びる 平均寿命が延びる
人口の多い大都市では、余ったオフィス空
身体機能が向上するデバイスが利用される
ンライン上で継続的な情報交換が行われる
小型水力発電の電気を売電する
間が保育・介護施設などに活用される。オ
一方で、国内で頻発している自然災害など
代替・再生エネルギーが主流になる エネルギーコストが減少する エネルギー自給率が上がる ドローンを使った配送サービスが普及する 都市と農漁村が共存する 全世界で水が不足する
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アーバンランナー 自由なノマドワーカー 在宅ライフハッカー バーチャル都市住民 ©LucasJ 2011 Licensed under Flickr
コミュニケーション
生活空間の価値が上昇する 若者の外出率が低下する 自宅のあらゆるものがネットに繋がる AI が人間のパートナーになる データを購入して自作するようになる 店舗(サービス)そのものが移動する
都市部においても地方においても DX が
ても外部からの目配りが得られ、また TPO
ンでできる。特に遠隔医療や役所のリモー
る。
普及し、日常生活の多くのことがオンライ ト化が進み、医療機関や行政機関に足を運
ばなくても用事が済ませられる。一方で、 通院や役所手続きのような必要にせまられ
て人と会うことは減り、自ら積極的に人と 交流しなければ、コミュニケーションの機 会が得づらい環境にあるため、人々はより 外出を好む。
高齢者の単身世帯は都市でも地方でも増
加しているが、都市に住む人々は外出意欲 が高いため、高齢者も家の外にコミュニ
ケーションの場を求め、セカンドライフを 活動的に楽しもうと指向している。仕事や 社会貢献活動、趣味活動などを通じて友人 とリアルな場でのコミュニケーションを楽
しみ、同時にオンライン上でも積極的な情 報交換に余念がない。外食やレジャーなど に関する最新の情報を仕入れては仲間と外
出し、国内だけでなく海外旅行なども楽し む。海外旅行の際には、現役時代の経験を
生かしたり、自動翻訳ソフトなどを活用し たり、現地の情報を集めたりしながら、オ リジナルで豊かな旅行を体験する。
自宅内では多数のデバイスセンサーが
ネットにつながることで、単身世帯であっ
に合ったさまざまなサービスが受けられ
電子マネー決済の利用率が 80%を超える 災害が起こる 仕事の内容が多様化する 個人を重視した就労形態になる 副業が一般的になる ライフスタイルの変化に伴い間取りが変わる 交通手段が多様化する
また、地方の人口減少が深刻化している
AI やロボットが人間の職業を代替する
は衰退するが、DX の恩恵を受けて生活に
行政手続きがオンラインになる
この世界では、かつての地域コミュニティ 必要なコミュニケーションは確保できる。 物理的な移動については公共交通機関に頼
るのが困難であることから、オンデマンド でコストが抑えられた小回りのきくモビリ
ティの導入が必要である。車がコネクテッ ド化されることで、こうしたニーズに応え られるシステムがより実現しやすくなる。
また、地域情報などが発信しやすくなり、 都市に住む人々が余暇を過ごすために訪れ
る機会が増える。都市からの旅行者が自ら の体験を様々な媒体を使って発信すること
で、都市と地方の間に新たなコミュニケー ションが生まれる。
教育のオンライン化が進む 都市インフラが老朽化する 行政サービスの拠点が分散する 日常のビッグデータが活用される 二割の住居が無居住化する 家族のかたちが変わる 集落の統合や居住者受け入れが進む 企業が社会貢献に力を入れる ロボットの遠隔操作が可能になる 仮想空間がより現実に近づく AI が医療へ参入する 医療が遠隔で行えるようになる 高齢者の単身世帯が増加する 高齢化に伴い障がい者が増える HV の普及率が約3割に到達する 国内新車の3割がレベル3の自動運転車になる 信号が不要になる 旅行の目的がディープな地域体験になる 観光地の淘汰が進む 翻訳技術が進歩する 外国人労働者が増加する 外国人観光客が増加する 日本人観光客が減る 人間の活動が創造中心になる 働き方が時間と場所に縛られなくなる DX の度合いによって住みやすさが決まる コミュニティが居住地を選ぶときの決め手になる 移動コストが 10 分の 1 になる 移動時間が劇的に短くなる 6G の提供が開始される
地方においては、人口減少はあっても交
流人口や関係人口は増える可能性がある。 そのためにも、地域の独自性の発見やア ピール、情報発信、ブランディングなどの
コミュニケーションを通じて地域力を高め ることは重要である。
AI が判断から実行まで行う
AI が文化に参入する スマート農業が普及する 農業にロボットが導入される 産業の中心が製造業からサービス業になる 全車がコネクティッド化される 交通弱者が増加する 思い浮かべるだけでコンピュータ操作が可能になる 健康寿命が延びる 平均寿命が延びる 身体機能が向上するデバイスが利用される 代替・再生エネルギーが主流になる エネルギーコストが減少する エネルギー自給率が上がる 小型水力発電の電気を売電する ドローンを使った配送サービスが普及する 都市と農漁村が共存する 全世界で水が不足する
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アーバンランナー 自由なノマドワーカー 在宅ライフハッカー バーチャル都市住民 ©Multerland... 2018 Licensed under Flickr
環境
生活空間の価値が上昇する 若者の外出率が低下する 自宅のあらゆるものがネットに繋がる AI が人間のパートナーになる データを購入して自作するようになる 店舗(サービス)そのものが移動する
SDGs は 2030 年に 17 目標を達成するこ
ではなく効率的に利用するためのさまざま
間企業や政府、地方自治体、高校や大学
し、人々は TPO に合わせたサービスを選
とを目指してきた。SDGs については、民 などの教育機関が熱心に活動を展開して
きたこともあり、もはや常識的な知識と なっている。SDGs が掲げる目標を実際に
達成したかどうかというよりは、目標達 成を目指してきた 15 年の間に環境意識が
高まったことから、特に 30 歳前後を中心 に、幅広い年代層が目指すべきゴールを具
体的に理解できるようになった。人々は、 COVID-19 を経験したこともあり、環境や 衛生、健康について意識的で、ニューノー マルは日常生活のなかに根付いている。
全国で頻発する災害に直面し、それらが 地球温暖化と無関係でないことを実感する ようになり、特に都市においては、プラス
チックの使用を控えるなど CO2 排出量削
減への取り組みが強化される。自動車関連 CO2 排出量に対する意識も高まり、欧州で
始まった自動車のライフサイクルで CO2 排出量を測定する LCA が国際標準になる と、ハイブリッド車と EV が環境負荷の面
なシェアリングサービスも民間主導で普及 んで利用する。
個人を重視した就労形態になる 副業が一般的になる ライフスタイルの変化に伴い間取りが変わる 交通手段が多様化する AI が判断から実行まで行う
題に対する関心も高まり、代替エネルギー や再生エネルギーの研究も進み、低コスト での実用化が待たれている。都市でも地方 でも自然共生型住宅が増え、エネルギーを 自給自足するなど、エネルギーコストも減 少する。
教育のオンライン化が進む 都市インフラが老朽化する 行政手続きがオンラインになる 行政サービスの拠点が分散する 日常のビッグデータが活用される 二割の住居が無居住化する 家族のかたちが変わる 集落の統合や居住者受け入れが進む 企業が社会貢献に力を入れる ロボットの遠隔操作が可能になる 仮想空間がより現実に近づく AI が医療へ参入する 医療が遠隔で行えるようになる 高齢者の単身世帯が増加する
人口減少が進む地方においては、AI を
活用したスマート農業によって人手をかけ ずに農産物を生産するシステムが一般化す
る。また都市部でも都市型農業が実践され る。エコロジーの面からは、物流をできる
だけ少なくすることが求められ、結果とし て農産物は比較的近郊の地方や都市内から 供給され、都市の消費者は、鮮度の観点か
高齢化に伴い障がい者が増える HV の普及率が約3割に到達する 国内新車の3割がレベル3の自動運転車になる 信号が不要になる 旅行の目的がディープな地域体験になる 観光地の淘汰が進む 翻訳技術が進歩する 外国人労働者が増加する 外国人観光客が増加する 日本人観光客が減る 人間の活動が創造中心になる 働き方が時間と場所に縛られなくなる DX の度合いによって住みやすさが決まる コミュニティが居住地を選ぶときの決め手になる 移動コストが 10 分の 1 になる 移動時間が劇的に短くなる 6G の提供が開始される AI が文化に参入する スマート農業が普及する
糸島においては農林業を推進し、都市と 農村漁村の共存と持続を目指している。
災害が起こる 仕事の内容が多様化する
AI やロボットが人間の職業を代替する
CO2 排出量削減に関連してエネルギー問
らも地産地消を好む。
電子マネー決済の利用率が 80%を超える
農業にロボットが導入される 産業の中心が製造業からサービス業になる 全車がコネクティッド化される 交通弱者が増加する 思い浮かべるだけでコンピュータ操作が可能になる 健康寿命が延びる 平均寿命が延びる
で互角となり、両者の技術競争から CO2
身体機能が向上するデバイスが利用される
環境車についての知識が共有され、約3割
小型水力発電の電気を売電する
排出量が飛躍的に抑えられるようになる。 はハイブリッド車となり、車を所有するの
代替・再生エネルギーが主流になる エネルギーコストが減少する エネルギー自給率が上がる ドローンを使った配送サービスが普及する 都市と農漁村が共存する 全世界で水が不足する
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アーバンランナー 自由なノマドワーカー 在宅ライフハッカー バーチャル都市住民 ©Mika Brandt 2018 Licensed under Flickr
情報
生活空間の価値が上昇する 若者の外出率が低下する 自宅のあらゆるものがネットに繋がる AI が人間のパートナーになる データを購入して自作するようになる 店舗(サービス)そのものが移動する
この世界では、AI が都市文化に大きな影
あったきめ細かいサービスや支援が常に進
にレコメンデーションをし、新たに流行を
ニアモーターカーによって大都市間移動に
響を与えている。AI が流行を分析し、人々
つくり出し広めていく。AI は人々のパート
ナーとしてそばに寄り添い、人々が何かを
しようとするたびに手助けをしてくれる。 AI によって娯楽から仕事までさまざまなこ
とが効率よく実行できる。効率はこの世界
の価値観である。人々は AI を信頼し、判 断から実行まで任せることもある。
6G が普及し、大容量超高速通信によっ
てタイムラグがなくなり、リアルで行われ ていたことがほぼオンラインで可能にな る。テレワークはもちろん、さまざまな遠
隔操作や教育、医療も可能になる。あらゆ
るものがネットワークにつながり、車をは じめ他のものも自動運転が可能になり、高 齢化の問題にも新たなソリューションをも
たらす。装備型の装置や人体にデバイスを 埋め込むことで、身体とコンピューターが つながり、人間の視覚や聴覚などの身体機 能が向上し、人々はアクティブになる。さ
らに自宅内のあらゆるデバイスがネットに
つながることで、高齢者や身体障害者が安 全に生活しやすくなる。
日常生活における人々のあらゆる行動が ビッグでデータとして蓄積され、個人に
化し、タイムリーに提供される。また、リ
電子マネー決済の利用率が 80%を超える 災害が起こる 仕事の内容が多様化する 個人を重視した就労形態になる 副業が一般的になる ライフスタイルの変化に伴い間取りが変わる 交通手段が多様化する
かかる時間が大幅に短縮されたことで、離
AI やロボットが人間の職業を代替する
する。多くのことが時間短縮され、人間関
行政手続きがオンラインになる
れた都市がひとつの大都市圏のように機能
係も含めて効率が重視される。大都市に住 むメリットは効率の良さである。
AI が判断から実行まで行う 教育のオンライン化が進む 都市インフラが老朽化する 行政サービスの拠点が分散する 日常のビッグデータが活用される 二割の住居が無居住化する 家族のかたちが変わる 集落の統合や居住者受け入れが進む
リアルとバーチャルの差が縮まり、地方 にも都市と同じ情報や流行がリアルタイム
にもたらされ、情報面では都市と地方の差 はほとんどなくあらゆる人が最新の情報を
入手できる。人口減少が続く地方は高齢化
が進んでいるが、AI や IoT の活用により、 個人生活のあらゆることに対して支援が提
供される。またシェアサービスなどによる 自動運転車や高センサー機能をもった安全
な車によって移動も手軽にでき、外出の不 便はない。
企業が社会貢献に力を入れる ロボットの遠隔操作が可能になる 仮想空間がより現実に近づく AI が医療へ参入する 医療が遠隔で行えるようになる 高齢者の単身世帯が増加する 高齢化に伴い障がい者が増える HV の普及率が約3割に到達する 国内新車の3割がレベル3の自動運転車になる 信号が不要になる 旅行の目的がディープな地域体験になる 観光地の淘汰が進む 翻訳技術が進歩する 外国人労働者が増加する 外国人観光客が増加する 日本人観光客が減る 人間の活動が創造中心になる 働き方が時間と場所に縛られなくなる DX の度合いによって住みやすさが決まる コミュニティが居住地を選ぶときの決め手になる 移動コストが 10 分の 1 になる 移動時間が劇的に短くなる 6G の提供が開始される
電子マネーの利用が8割を超え、お金は ますます情報化し管理される。個人がどこ で、何に対して、どれくらいのお金を支払っ
たのかが蓄積され、お金の使い方の情報か
AI が文化に参入する スマート農業が普及する 農業にロボットが導入される 産業の中心が製造業からサービス業になる 全車がコネクティッド化される 交通弱者が増加する 思い浮かべるだけでコンピュータ操作が可能になる 健康寿命が延びる 平均寿命が延びる
ら個人の嗜好やニーズが把握され、それぞ
身体機能が向上するデバイスが利用される
れ、最新情報に基づいたモノやコトの消費
小型水力発電の電気を売電する
れに合ったサービスがタイムリーに提供さ が活性化する。
代替・再生エネルギーが主流になる エネルギーコストが減少する エネルギー自給率が上がる ドローンを使った配送サービスが普及する 都市と農漁村が共存する 全世界で水が不足する
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アーバンランナー 自由なノマドワーカー 在宅ライフハッカー バーチャル都市住民 ©Daniel Von Appen 2019 Licensed under Unsplash
モビリティ
生活空間の価値が上昇する 若者の外出率が低下する 自宅のあらゆるものがネットに繋がる AI が人間のパートナーになる データを購入して自作するようになる 店舗(サービス)そのものが移動する
人口が集中する都市部で車を所有するこ
ド的なワークスタイルが創造性と生産性を
い。高齢化が進むなか、集約型都市構造が
外の図書館つきのコワーキングスペースに
とはコスト面からはあまり効率がよくな
実現しつつあり、都市中心部の徒歩圏内に 都市機能が集積し、公共交通機関や車を利 用しなくても暮らしやすい日常生活の環境
も整いつつある。日常生活面だけを取り上 げれば、車は必需品ではなくなった。
一方で、リモートワークや遠隔授業が普
及したことで、人々の移動時間帯が分散し、 また車自体がネットワークにつながり、走 行やルートが自動的に最適化され、渋滞の ない快適な移動が可能になった。CO2 排
出量削減目標達成への努力を背景にハイブ リッド車や EV の技術開発は飛躍的に進歩
し、エネルギー効率もよくなり移動コスト も大幅に下がってきている。技術の進化ス ピードが早いため、快適さと環境配慮の両 面から常に最新技術を搭載した車を利用し
たいという消費者ニーズが高まる。都市部 に暮らす人々は車を所有せずに、サブスク リプションやシェアカーなどのサービスを
積極的に活用することで、最新の車を手軽 に快適に利用できる利便性を手に入れる。
AI の普及により、都市部では多くの人々
がクリエーティブな仕事に従事している。 好きなときに好きな場所で仕事をするノマ
高めるという考え方も普及し、たとえば郊
電子マネー決済の利用率が 80%を超える 災害が起こる 仕事の内容が多様化する 個人を重視した就労形態になる 副業が一般的になる ライフスタイルの変化に伴い間取りが変わる 交通手段が多様化する
行って仕事をすることもある。プロジェク
AI やロボットが人間の職業を代替する
事場を移動する機会も多い。このような自
行政手続きがオンラインになる
ト型の働き方が一般化したため、複数の仕 由なワークスタイルの人たちにとって、手 軽にいつでも、どこにでも出かけられる車 の利便性はますます高まる。このような
ワークスタイルの変化に伴い、自然環境の よい郊外の駐車場つきの個性的なコワーキ ングスペースも人気だ。
教育のオンライン化が進む 都市インフラが老朽化する 行政サービスの拠点が分散する 日常のビッグデータが活用される 二割の住居が無居住化する 家族のかたちが変わる 集落の統合や居住者受け入れが進む 企業が社会貢献に力を入れる ロボットの遠隔操作が可能になる 仮想空間がより現実に近づく AI が医療へ参入する 医療が遠隔で行えるようになる 高齢者の単身世帯が増加する 高齢化に伴い障がい者が増える HV の普及率が約3割に到達する
コワーキングスペースは情報交換の場と
もなり、自由なワークスタイルの人たちの ネットワークが形成され、仕事のコミュニ ティが生まれる。都市部に住みながら、ノ
マド的ワークスタイルを持つ人々はコラボ レーションやシェアカルチャーとの親和性
が高く、車の所有や移動に関してもシェア の感覚が根づいている。
AI が判断から実行まで行う
国内新車の3割がレベル3の自動運転車になる 信号が不要になる 旅行の目的がディープな地域体験になる 観光地の淘汰が進む 翻訳技術が進歩する 外国人労働者が増加する 外国人観光客が増加する 日本人観光客が減る 人間の活動が創造中心になる 働き方が時間と場所に縛られなくなる DX の度合いによって住みやすさが決まる コミュニティが居住地を選ぶときの決め手になる 移動コストが 10 分の 1 になる 移動時間が劇的に短くなる 6G の提供が開始される AI が文化に参入する スマート農業が普及する 農業にロボットが導入される 産業の中心が製造業からサービス業になる 全車がコネクティッド化される 交通弱者が増加する 思い浮かべるだけでコンピュータ操作が可能になる 健康寿命が延びる 平均寿命が延びる 身体機能が向上するデバイスが利用される 代替・再生エネルギーが主流になる エネルギーコストが減少する エネルギー自給率が上がる 小型水力発電の電気を売電する ドローンを使った配送サービスが普及する 都市と農漁村が共存する 全世界で水が不足する
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[ 地方分散 ] x [ ゴーアウト ]
自由なノマドワーカー
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アーバンランナー 自由なノマドワーカー 在宅ライフハッカー バーチャル都市住民 ©LizRVS 2016 Licensed under Pixabay
余暇
生活空間の価値が上昇する 若者の外出率が低下する 自宅のあらゆるものがネットに繋がる AI が人間のパートナーになる データを購入して自作するようになる 店舗(サービス)そのものが移動する
この世界では、各都市が個性的に発展し、
ティビティも開発されている。各地方都市
いる。地方都市に住む人々は、自分の生活
開発し、魅力的なコンテンツが多い地方都
それぞれに魅力的な都市空間が形成されて
圏にある、その地域らしい場所に余暇を過 ごしに出かける。健康寿命に価値をおく中 高年の人々は、適度な自然環境が身近にあ り、身体を動かすのに程よく適した土地が ある地方都市を好む。また、健康寿命や食
に対する関心の高まりから、土地に余裕が ある地方都市では、余暇時間で本格的な家 庭菜園などを営む人が増えている。
働き方の多様化や教育形態の変化、遠隔 医療の普及により、長期間、自分の居住地
を離れられるようになった人々は、自分の 地元にはない伝統・文化・歴史・自然など
を求めて旅の行先を決める。高度な翻訳機 能を備えたデバイスなどの発達や移動時間 の短縮、移動コストの低下により、海外で 休暇を過ごす人々も増えた。
AI 技術の発達により、AI が個人のパー
トナーとして受け入れられるようになっ
た。余暇を過ごすために人々は特定の場所 を目指すのではなく、AI に提案された自
はその町の個性を強く反映した観光資源を 市には富裕層向けのラグジュアリーホテル
が建設されるなど、より一層観光が盛んに なっている。
災害が起こる 仕事の内容が多様化する 個人を重視した就労形態になる 副業が一般的になる ライフスタイルの変化に伴い間取りが変わる 交通手段が多様化する AI やロボットが人間の職業を代替する AI が判断から実行まで行う 教育のオンライン化が進む 都市インフラが老朽化する 行政手続きがオンラインになる 行政サービスの拠点が分散する
短期の休暇では、居住地と余暇を過ごす
地域が比較的近いマイクロトラベルを楽し
む人も多いため、小回りのきくモビリティ が好まれている。長期休暇で別の都市圏に 移動する際には、周辺部であれば自家用車 などを用いるが、中心部に目的地がある場
合には、都市間を結ぶ電車などを利用する。 離れた場所に魅力ある見どころが多数点在
する地方都市では、モビリティの観光活用 も期待されている。
電子マネー決済の利用率が 80%を超える
日常のビッグデータが活用される 二割の住居が無居住化する 家族のかたちが変わる 集落の統合や居住者受け入れが進む 企業が社会貢献に力を入れる ロボットの遠隔操作が可能になる 仮想空間がより現実に近づく AI が医療へ参入する 医療が遠隔で行えるようになる 高齢者の単身世帯が増加する 高齢化に伴い障がい者が増える HV の普及率が約3割に到達する 国内新車の3割がレベル3の自動運転車になる 信号が不要になる 旅行の目的がディープな地域体験になる 観光地の淘汰が進む 翻訳技術が進歩する 外国人労働者が増加する 外国人観光客が増加する 日本人観光客が減る 人間の活動が創造中心になる 働き方が時間と場所に縛られなくなる DX の度合いによって住みやすさが決まる コミュニティが居住地を選ぶときの決め手になる 移動コストが 10 分の 1 になる 移動時間が劇的に短くなる 6G の提供が開始される AI が文化に参入する スマート農業が普及する 農業にロボットが導入される 産業の中心が製造業からサービス業になる 全車がコネクティッド化される 交通弱者が増加する 思い浮かべるだけでコンピュータ操作が可能になる 健康寿命が延びる 平均寿命が延びる
分の欲求を満たせるような場所を旅行の目
身体機能が向上するデバイスが利用される
の機能が拡張され身体機能が向上すること
小型水力発電の電気を売電する
的地として選ぶ。装備型装置で視覚や嗅覚 で、屋外での広い空間を使った新しいアク
代替・再生エネルギーが主流になる エネルギーコストが減少する エネルギー自給率が上がる ドローンを使った配送サービスが普及する 都市と農漁村が共存する 全世界で水が不足する
地方分散×ゴーアウト|自由なノマドワーカー 16
地 方 分 散
都 市 集 中
×
×
ゴーアウト
ゴーアウト
地 方 分 散
都 市 集 中
×
×
ステイホーム
ステイホーム
アーバンランナー 自由なノマドワーカー 在宅ライフハッカー バーチャル都市住民 ©Anna Shvets 2020 Licensed under Pexels
買い物
生活空間の価値が上昇する 若者の外出率が低下する 自宅のあらゆるものがネットに繋がる AI が人間のパートナーになる データを購入して自作するようになる 店舗(サービス)そのものが移動する
この世界では、オンラインショッピング
地方都市縁辺部の戸建て住宅が多い地域で
いる。例えば衣料品の場合、実店舗は大き
いる。特に生鮮食品などは、直に品質を確
と体験・体感を重視した実店舗が共存して さや素材を確認する場として機能し、購入 はオンラインで行われ、商品そのものは倉 庫から自宅に配送されるといった仕組み
だ。オンラインショッピングでは基本的に、 日用品など品質が変化しないものや、ブラ ンドとして品質が保証されているものが購 入されている。一方、生鮮食品など品質が
変化するものは実店舗へ直接買いに行く。 オンラインショッピングや実店舗での買い 物は、キャッシュレス決済が主流である。
スマート農業や都市農業の技術が発達す ることで都市間の農業生産量や品質の差は
縮まっている。日常のビックデータが集積 され、活用されることで、地方都市圏内で
は地産地消が標準になった。各地で分散的 に農産物が生産されるため、災害や天候不 良などがあっても全国的には生産量が比較
的安定している。さらに AI 管理によって 品質が保証された安全な食材が効率よく安
定的に生産できるようになった。地域特性 を生かした農作物や加工品の開発が進めら れることで、食という観点からも、それぞ れの地方都市の魅力が高まっている。
単身高齢者や交通弱者への支援として、
は、移動販売による買い物支援が行われて
電子マネー決済の利用率が 80%を超える 災害が起こる 仕事の内容が多様化する 個人を重視した就労形態になる 副業が一般的になる ライフスタイルの変化に伴い間取りが変わる 交通手段が多様化する
かめながら安心して買える点でも移動販売
AI やロボットが人間の職業を代替する
地方都市中心部の電線を地中化した地域
行政手続きがオンラインになる
は人気だ。
教育のオンライン化が進む 都市インフラが老朽化する
や、ある程度建物が密集した地域ではド
ローン宅配が実用化され、テクノロジーと 連携した支援が行われている。交通手段の 多様化や、環境問題に関心が高まる中、人
の流れと物流の一体化が進むことで、人や 物の移動効率が上がり、環境への負荷も低 減されることから、人とものを一体的に運 べるモビリティが重宝されている。
AI が判断から実行まで行う
行政サービスの拠点が分散する 日常のビッグデータが活用される 二割の住居が無居住化する 家族のかたちが変わる 集落の統合や居住者受け入れが進む 企業が社会貢献に力を入れる ロボットの遠隔操作が可能になる 仮想空間がより現実に近づく AI が医療へ参入する 医療が遠隔で行えるようになる 高齢者の単身世帯が増加する 高齢化に伴い障がい者が増える HV の普及率が約3割に到達する 国内新車の3割がレベル3の自動運転車になる 信号が不要になる 旅行の目的がディープな地域体験になる 観光地の淘汰が進む 翻訳技術が進歩する 外国人労働者が増加する 外国人観光客が増加する 日本人観光客が減る 人間の活動が創造中心になる 働き方が時間と場所に縛られなくなる DX の度合いによって住みやすさが決まる コミュニティが居住地を選ぶときの決め手になる 移動コストが 10 分の 1 になる 移動時間が劇的に短くなる 6G の提供が開始される AI が文化に参入する スマート農業が普及する 農業にロボットが導入される 産業の中心が製造業からサービス業になる 全車がコネクティッド化される 交通弱者が増加する 思い浮かべるだけでコンピュータ操作が可能になる 健康寿命が延びる 平均寿命が延びる 身体機能が向上するデバイスが利用される 代替・再生エネルギーが主流になる エネルギーコストが減少する エネルギー自給率が上がる 小型水力発電の電気を売電する ドローンを使った配送サービスが普及する 都市と農漁村が共存する 全世界で水が不足する
地方分散×ゴーアウト|自由なノマドワーカー 17
地 方 分 散
都 市 集 中
×
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ゴーアウト
ゴーアウト
地 方 分 散
都 市 集 中
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ステイホーム
ステイホーム
アーバンランナー 自由なノマドワーカー 在宅ライフハッカー バーチャル都市住民 ©lukasbieri 2017 Licensed under Pixabay
仕事
生活空間の価値が上昇する 若者の外出率が低下する 自宅のあらゆるものがネットに繋がる AI が人間のパートナーになる データを購入して自作するようになる 店舗(サービス)そのものが移動する
この世界では、リモートワークが当たり
と都市の接点が増え、人の行き来も頻繁に
いところで仕事ができる。組織重視の働き
を身につけた人材が、地方都市に移住した
前になり、特定の場所に縛られず働きやす 方から個人の信用重視の働き方に変化し、 個人の裁量に任せた自由な働き方が主流と
なった。これまで人がしていた事務的な作 業は、複雑な内容も含め、かなりの部分を
AI が代替するようになり、人の活動は創
造中心となった。創造力を発揮できる仕事 環境が重視され、自然環境に近い場所やカ
フェなど多様なサードプレイスが誕生し、 自分の気分に合わせて働く場所を自由に選 択できる。
副業が当たり前になり、1人が複数の職 業に就いている。農業ではロボットの遠隔 操作が可能になったり、装備型装置で身体 機能が向上したりすることで、これまで
重労働だった農作業の負担が大幅に軽減さ
れ、食やエコロジーに対する意識の高まり ともあいまって、農業は魅力的な仕事のひ とつとなった。気軽に農作業を行う環境が
整い、仕事後のリフレッシュや副業として
農業に従事する人も多い。医療や介護など、 人手不足が深刻化していた分野でも、ロ
ボットや装備型装置の導入によって、職場 環境が改善された。
移動時間が短縮されたことにより、地方
なった。都市部に集積していた知識や経験
電子マネー決済の利用率が 80%を超える 災害が起こる 仕事の内容が多様化する 個人を重視した就労形態になる 副業が一般的になる ライフスタイルの変化に伴い間取りが変わる 交通手段が多様化する
り、二拠点生活をしたりすることで、地方
AI やロボットが人間の職業を代替する
の解決に貢献するケースも増えている。企
行政手続きがオンラインになる
に優れた人材が流れ込み、地方の社会問題 業も地域社会への貢献をより重視するよう
になっており、地方都市が抱えていた社会 的な問題の多くが解決され、地方はより魅 力的になっている。
AI が判断から実行まで行う 教育のオンライン化が進む 都市インフラが老朽化する 行政サービスの拠点が分散する 日常のビッグデータが活用される 二割の住居が無居住化する 家族のかたちが変わる 集落の統合や居住者受け入れが進む 企業が社会貢献に力を入れる ロボットの遠隔操作が可能になる 仮想空間がより現実に近づく AI が医療へ参入する
役所のリモート化が進み、役所の職員も より地域現場に関わりながら仕事するよう
になったことで、地域の思いと行政の施策 が一致し、各地域・地方都市の個性をいか した魅力がより高まった。
医療が遠隔で行えるようになる 高齢者の単身世帯が増加する 高齢化に伴い障がい者が増える HV の普及率が約3割に到達する 国内新車の3割がレベル3の自動運転車になる 信号が不要になる 旅行の目的がディープな地域体験になる 観光地の淘汰が進む 翻訳技術が進歩する 外国人労働者が増加する 外国人観光客が増加する
通勤の必要性が減り、自宅やその近辺で 仕事をする人が増えたことから、公共交通 機関よりは短距離で、かつ行き先を自由に
決められるモビリティが重宝されている。 遠隔での仕事が可能になることから、日々 の通勤や出張は減少傾向にあり、人々は仕 事の場でも生活の場でもますます地域との つながりを強く持つようになっている。
日本人観光客が減る 人間の活動が創造中心になる 働き方が時間と場所に縛られなくなる DX の度合いによって住みやすさが決まる コミュニティが居住地を選ぶときの決め手になる 移動コストが 10 分の 1 になる 移動時間が劇的に短くなる 6G の提供が開始される AI が文化に参入する スマート農業が普及する 農業にロボットが導入される 産業の中心が製造業からサービス業になる 全車がコネクティッド化される 交通弱者が増加する 思い浮かべるだけでコンピュータ操作が可能になる 健康寿命が延びる 平均寿命が延びる 身体機能が向上するデバイスが利用される 代替・再生エネルギーが主流になる エネルギーコストが減少する エネルギー自給率が上がる 小型水力発電の電気を売電する ドローンを使った配送サービスが普及する 都市と農漁村が共存する 全世界で水が不足する
地方分散×ゴーアウト|自由なノマドワーカー 18
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都 市 集 中
×
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ゴーアウト
ゴーアウト
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都 市 集 中
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ステイホーム
ステイホーム
アーバンランナー 自由なノマドワーカー 在宅ライフハッカー バーチャル都市住民 ©sasint 2016 Licensed under Pixabay
教育
生活空間の価値が上昇する 若者の外出率が低下する 自宅のあらゆるものがネットに繋がる AI が人間のパートナーになる データを購入して自作するようになる 店舗(サービス)そのものが移動する
この世界では、各都市が地域色を生かし
デ ジ タ ル ネ イ テ ィ ブ、 し か も 2020 年
性が反映される。子供の社会性の育成が重
化が進んだ社会のなかで育った子供たちに
たまちづくりに熱心で、教育にも地域の個 視される義務教育過程から高校までは対面
が主流だが、大学ではオンラインの教育コ ンテンツが充実し、場所に関係なく自発的
に学べる機会が増える。少子高齢化が進み、 平均寿命が伸びるなか、あるいは技術の進 歩を背景に仕事に必要な知識やスキルを
アップデートする必要性が高まるなか、生
涯学習に対するニーズもますます高まる。 大学で学び直す社会人や高齢者も増え、学 びを生かしながら住んでいる地域に根差し たさまざまな活動に精力的に取り組む高齢 者も増える。
オンラインコンテンツの普及によって、 地方都市間の教育レベルの差がなくなる一
方、地域独自の教育システムにも注目が集 まり、教育に対する姿勢や教育内容、方法
に都市ごとの個性も出てくる。AI の普及に
よって単純労働だけでなく、知識労働にお いても余剰人員が出るなか、学校には子供 たちの創造性を育む教育が強く求められる ようになる。自然に親しんだり、芸術的な
活動を教育に取り入れたりする動きも出て
きて、各地域の教育に対する姿勢の違いに よって、新たな教育格差が出ている。
の COVID-19 の影響で、急速にオンライン
電子マネー決済の利用率が 80%を超える 災害が起こる 仕事の内容が多様化する 個人を重視した就労形態になる 副業が一般的になる ライフスタイルの変化に伴い間取りが変わる 交通手段が多様化する
とって、デジタル機器はもはや身体の一部
AI やロボットが人間の職業を代替する
り生活は便利になると同時に、あらゆる場
行政手続きがオンラインになる
のように馴染んでいる。ビッグデータによ 面で管理されることにもなる。子供達の教 育の場面でもビッグデータが活躍し、学習 の進捗が管理され、より効率的なカスタマ
イズされた学習コンテンツが提供される。 子供たちはリアルもバーチャルも時と場合 によって使い分け、5G や 6G の登場によっ
て、大容量の高速データ通信が可能になっ たことで、オンラインでもリアルに劣らな い、ある部分ではより臨場感のあるリアル な学びの場を使いこなすようになった。こ のような技術の進歩が、創造性を高める教 育コンテンツ開発の可能性を広げるととも
に、創造性教育自体の意味と手法が問われ るようになった。
AI が判断から実行まで行う 教育のオンライン化が進む 都市インフラが老朽化する 行政サービスの拠点が分散する 日常のビッグデータが活用される 二割の住居が無居住化する 家族のかたちが変わる 集落の統合や居住者受け入れが進む 企業が社会貢献に力を入れる ロボットの遠隔操作が可能になる 仮想空間がより現実に近づく AI が医療へ参入する 医療が遠隔で行えるようになる 高齢者の単身世帯が増加する 高齢化に伴い障がい者が増える HV の普及率が約3割に到達する 国内新車の3割がレベル3の自動運転車になる 信号が不要になる 旅行の目的がディープな地域体験になる 観光地の淘汰が進む 翻訳技術が進歩する 外国人労働者が増加する 外国人観光客が増加する 日本人観光客が減る 人間の活動が創造中心になる 働き方が時間と場所に縛られなくなる DX の度合いによって住みやすさが決まる コミュニティが居住地を選ぶときの決め手になる 移動コストが 10 分の 1 になる 移動時間が劇的に短くなる 6G の提供が開始される AI が文化に参入する スマート農業が普及する
場所と時間にとらわれないワークスタイ
ルの普及とともに、ノマド的な働き方をす る子育て世代も登場する。教育のオンライ
農業にロボットが導入される 産業の中心が製造業からサービス業になる 全車がコネクティッド化される 交通弱者が増加する 思い浮かべるだけでコンピュータ操作が可能になる 健康寿命が延びる 平均寿命が延びる
ン化が進むことで、学校も場所と時間に縛
身体機能が向上するデバイスが利用される
所に家族で滞在しながら教育コンテンツに
小型水力発電の電気を売電する
られなくなり、長期的、短期的に異なる場 アクセスするスタイルも可能になった。
代替・再生エネルギーが主流になる エネルギーコストが減少する エネルギー自給率が上がる ドローンを使った配送サービスが普及する 都市と農漁村が共存する 全世界で水が不足する
地方分散×ゴーアウト|自由なノマドワーカー 19
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アーバンランナー 自由なノマドワーカー 在宅ライフハッカー バーチャル都市住民 ©12019 2016 Licensed under Pixabay
居住地
生活空間の価値が上昇する 若者の外出率が低下する 自宅のあらゆるものがネットに繋がる AI が人間のパートナーになる データを購入して自作するようになる 店舗(サービス)そのものが移動する
この世界では、各都市が個性を伸ばしそ
駅近物件でなくても、仕事部屋と生活空間
る。リモートワークの促進や、仕事内容、
的生活が便利で、近くに程よい自然環境が
れぞれが特色を持った都市空間を形成す
就労形態、勤務地の多様化により時間と場 所に縛られず住む場所を決められるように なった今、居住する地域を選ぶ際には、地
域の自然環境や自然、文化、歴史、伝統、 またコミュニティなどの特色が重要な判断 基準になる。
なかでも健康を意識しはじめた中高年層 や子育て世代は自然が近くにある職住近接
の住居を好む傾向が強く、地方都市の縁辺 部の人気が高い。また、子育て世代にとっ
ては、子育てコミュニティが重要となるた め、地域のコミュニティや教育環境も居住 地を選ぶ際の決め手となる。また環境に対 する意識が高い層は、地方都市圏の環境の よい場所に、土地の材料を用いて建てられ た自然共生型住宅に住み、自然エネルギー を効率よく利用できるようにコントロール された生活を営む。
地方都市でも、地域間をまたぐ移動の多
い人々や、エッセンシャルワーカーなどで、
がしっかり確保できる物件が好まれ、比較
電子マネー決済の利用率が 80%を超える 災害が起こる 仕事の内容が多様化する 個人を重視した就労形態になる 副業が一般的になる ライフスタイルの変化に伴い間取りが変わる 交通手段が多様化する
ある都市縁辺部の人気が上昇している。子
AI やロボットが人間の職業を代替する
拠点を構える一方で、交通弱者の高齢者層
行政手続きがオンラインになる
育て世代や若年層、中高年が都市縁辺部に は、病院や買い物へのアクセスのしやすさ などから中心部に住むことも多い。
教育のオンライン化が進む 都市インフラが老朽化する 行政サービスの拠点が分散する 日常のビッグデータが活用される 二割の住居が無居住化する 家族のかたちが変わる 集落の統合や居住者受け入れが進む
各都市の個性が際立つこの世界では、交 通手段も各地域で異なるため、交通のあり 方が居住する都市を選ぶ際の判断基準のひ
とつになる。都市縁辺部の交通の多様化や マルチボーダレス化が進まない地域では自 家用車の所持率が高くなる。
AI が判断から実行まで行う
企業が社会貢献に力を入れる ロボットの遠隔操作が可能になる 仮想空間がより現実に近づく AI が医療へ参入する 医療が遠隔で行えるようになる 高齢者の単身世帯が増加する 高齢化に伴い障がい者が増える HV の普及率が約3割に到達する 国内新車の3割がレベル3の自動運転車になる 信号が不要になる 旅行の目的がディープな地域体験になる 観光地の淘汰が進む 翻訳技術が進歩する 外国人労働者が増加する 外国人観光客が増加する 日本人観光客が減る 人間の活動が創造中心になる 働き方が時間と場所に縛られなくなる DX の度合いによって住みやすさが決まる コミュニティが居住地を選ぶときの決め手になる 移動コストが 10 分の 1 になる 移動時間が劇的に短くなる 6G の提供が開始される AI が文化に参入する スマート農業が普及する 農業にロボットが導入される 産業の中心が製造業からサービス業になる 全車がコネクティッド化される 交通弱者が増加する 思い浮かべるだけでコンピュータ操作が可能になる 健康寿命が延びる 平均寿命が延びる
固定された職場が都市中心部にある人々は
身体機能が向上するデバイスが利用される
こともある。しかし、時間と場所にかつて
小型水力発電の電気を売電する
利便性を考えて職場や駅に近い中心に住む ほど縛られない働き方が普及した現在は、
代替・再生エネルギーが主流になる エネルギーコストが減少する エネルギー自給率が上がる ドローンを使った配送サービスが普及する 都市と農漁村が共存する 全世界で水が不足する
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アーバンランナー 自由なノマドワーカー 在宅ライフハッカー バーチャル都市住民 photo by すしぱく 2018 Licensed under pakutaso
公共サービス
生活空間の価値が上昇する 若者の外出率が低下する 自宅のあらゆるものがネットに繋がる AI が人間のパートナーになる データを購入して自作するようになる 店舗(サービス)そのものが移動する
遠隔診療や AI など、様々な技術が医療
整っている。高齢者単身世帯が増えること
でも適切な医療を受けられるようになっ
ビスや訪問介護、訪問医療に適したモビリ
分野に投入されたことで、どこの地方都市 た。各地方都市が、それぞれ高度な設備を
備えた中核となる医療施設を持ち、地方都 市間で遠隔医療を通じて連携することによ り、高度な医療活動が可能になり、効率も
上がる。また、医療や介護の現場では、AI
や医療用ロボット、装備型装置などが積極 的に導入され、医療従事者や介護従事者の 業務上の負担が軽減されるとともに、人手 不足の緩和にも役立っている。
超高齢社会のなかで、医療費や年金など の公的出費の増大が社会問題となり、その 解決策として健康寿命や予防医学への関心
が高まっている。特に健康寿命を延ばす取 り組みは、当事者の中高年にとっても行政 にとってもメリットが大きい。高齢者が運 動をしたり、コミュニティ活動をしたりす るための、体育施設や公園、散策道や休
憩所を備えた自然環境、また趣味や学習が 楽しめる快適な集会所などが整備されてい る。活動的な中高年層は、居住地の近くで
の登山や森林散策などに頻繁に出かける。 高齢者や障害者でも活動的な生活が楽しめ
るように、ユニバーサルデザインが徹底さ れているため、単独でも動きやすい環境が
から、デジタル技術を活用した見守りサー ティサービスの需要が高まっている。
災害が起こる 仕事の内容が多様化する 個人を重視した就労形態になる 副業が一般的になる ライフスタイルの変化に伴い間取りが変わる 交通手段が多様化する AI やロボットが人間の職業を代替する AI が判断から実行まで行う
役所などの公共建築の老朽化に伴ってさ
まざまな施設の建て替えが進み、住民同士、 住民と行政のコミュニケーションの場とし
て生まれ変わっている。行政手続きのほと んどがオンライン化され、役所は事務手続 きを処理する場所から、生活・子育て相談
や地域コミュニティの場としての役割がよ
り一層強まる。行政に近い位置に地域のコ ミュニティの拠点を置くことで、行政と住
民のコミュニケーションがスムーズなり、 両者の協力関係から地域の魅力をより一層
高める活動が生まれる。職員の事務作業は AI 技術などの導入により削減され、地域の
人々に寄り添った行政サービスに時間を使 えるようになった。
電子マネー決済の利用率が 80%を超える
教育のオンライン化が進む 都市インフラが老朽化する 行政手続きがオンラインになる 行政サービスの拠点が分散する 日常のビッグデータが活用される 二割の住居が無居住化する 家族のかたちが変わる 集落の統合や居住者受け入れが進む 企業が社会貢献に力を入れる ロボットの遠隔操作が可能になる 仮想空間がより現実に近づく AI が医療へ参入する 医療が遠隔で行えるようになる 高齢者の単身世帯が増加する 高齢化に伴い障がい者が増える HV の普及率が約3割に到達する 国内新車の3割がレベル3の自動運転車になる 信号が不要になる 旅行の目的がディープな地域体験になる 観光地の淘汰が進む 翻訳技術が進歩する 外国人労働者が増加する 外国人観光客が増加する 日本人観光客が減る 人間の活動が創造中心になる 働き方が時間と場所に縛られなくなる DX の度合いによって住みやすさが決まる コミュニティが居住地を選ぶときの決め手になる 移動コストが 10 分の 1 になる 移動時間が劇的に短くなる 6G の提供が開始される AI が文化に参入する スマート農業が普及する 農業にロボットが導入される 産業の中心が製造業からサービス業になる 全車がコネクティッド化される 交通弱者が増加する 思い浮かべるだけでコンピュータ操作が可能になる 健康寿命が延びる 平均寿命が延びる 身体機能が向上するデバイスが利用される 代替・再生エネルギーが主流になる エネルギーコストが減少する エネルギー自給率が上がる 小型水力発電の電気を売電する ドローンを使った配送サービスが普及する 都市と農漁村が共存する 全世界で水が不足する
地方分散×ゴーアウト|自由なノマドワーカー 21
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アーバンランナー 自由なノマドワーカー 在宅ライフハッカー バーチャル都市住民 ©Kylie Lugo 2019 Licensed under Unsplash
コミュニティ
生活空間の価値が上昇する 若者の外出率が低下する 自宅のあらゆるものがネットに繋がる AI が人間のパートナーになる データを購入して自作するようになる 店舗(サービス)そのものが移動する
地方分散が進んだ世界では、人々は時間
にも広がっている。コワーキングスペース
る。居住地を選ぶ際には地域コミュニティ
情報交換が活発だ。新しいアイデアやプロ
と場所にとらわなれない働き方をしてい
が重視されることから、人気のある地方に は魅力的なコミュニティがある。子育ての しやすさは、顔の見える地域コミュニティ と自治体の支援に左右される。ワークライ フバランスのとれた豊かな自然と余裕のあ る生活は家族が一緒に過ごす時間の質を高 める。人々は、地方のライフスタイルを楽
しみ、地域コミュニティ活動にも熱心で、 地域社会に溶け込んでいる。近所の人たち と家族ぐるみで付き合い、ハイキングや
バーベキューなどの手軽なアウトドアも楽 しむ。
多くの人々が副業を持ち、あるいは複数 の組織に所属しプロジェクト型の働き方に
シフトしたことで、企業への帰属意識を強 く持っていた時代は過ぎ、組織の肩書きか
ら個人の信用が重視されるようになった。 人々は地域社会への帰属意識を持つ傾向が
強まり、地域貢献に対する意欲も向上した。 多くの企業が社会貢献に熱心で、従業員の
には、多様な専門分野や職種の人が集まり、 ジェクトが生まれることもあり、仕事上の コミュニティはネットワークを広げるため に有効だ。
災害が起こる 仕事の内容が多様化する 個人を重視した就労形態になる 副業が一般的になる ライフスタイルの変化に伴い間取りが変わる 交通手段が多様化する AI やロボットが人間の職業を代替する AI が判断から実行まで行う 教育のオンライン化が進む 都市インフラが老朽化する 行政手続きがオンラインになる 行政サービスの拠点が分散する
地元に愛着を持ち、地域活動に熱心な住 民 の社会参加が盛んな地域では、独自の 文化が育まれ、地域の特色が際立ち、個性
が地域の魅力となっていく。頻発する自然 災害に関しても地域コミュニティがしっか
りしている場所は安心感があり、もしもの ときの互助体制も機能する。
日常のビッグデータが活用される 二割の住居が無居住化する 家族のかたちが変わる 集落の統合や居住者受け入れが進む 企業が社会貢献に力を入れる ロボットの遠隔操作が可能になる 仮想空間がより現実に近づく AI が医療へ参入する 医療が遠隔で行えるようになる 高齢者の単身世帯が増加する 高齢化に伴い障がい者が増える HV の普及率が約3割に到達する 国内新車の3割がレベル3の自動運転車になる 信号が不要になる
豊かな生活環境を求めて、大都市から移
住する人も増え、豊富な職業経験や知識、 高度なスキルを持つ優秀な人材も地方都市
に流入する。こうした移住者の知識や経験 は、地域課題の解決にも貢献する。子供の
教育に熱心な親も多く、個性的な地域文化 や自然環境も教育コンテンツとなり、創造 性を育む多様な教育のかたちが実践されて いる。
電子マネー決済の利用率が 80%を超える
旅行の目的がディープな地域体験になる 観光地の淘汰が進む 翻訳技術が進歩する 外国人労働者が増加する 外国人観光客が増加する 日本人観光客が減る 人間の活動が創造中心になる 働き方が時間と場所に縛られなくなる DX の度合いによって住みやすさが決まる コミュニティが居住地を選ぶときの決め手になる 移動コストが 10 分の 1 になる 移動時間が劇的に短くなる 6G の提供が開始される AI が文化に参入する スマート農業が普及する 農業にロボットが導入される 産業の中心が製造業からサービス業になる 全車がコネクティッド化される 交通弱者が増加する 思い浮かべるだけでコンピュータ操作が可能になる 健康寿命が延びる 平均寿命が延びる
地域社会への参加を奨励するようになっ
身体機能が向上するデバイスが利用される
ない、仕事場は自宅だけでなく、地域内の
小型水力発電の電気を売電する
た。リモートワークスタイルの定着にとも コワーキングスペースや地元の図書館など
代替・再生エネルギーが主流になる エネルギーコストが減少する エネルギー自給率が上がる ドローンを使った配送サービスが普及する 都市と農漁村が共存する 全世界で水が不足する
地方分散×ゴーアウト|自由なノマドワーカー 22
地 方 分 散
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アーバンランナー 自由なノマドワーカー 在宅ライフハッカー バーチャル都市住民 ©fauxels 2019 Licensed under Pexels
コミュニケーション
生活空間の価値が上昇する 若者の外出率が低下する 自宅のあらゆるものがネットに繋がる AI が人間のパートナーになる データを購入して自作するようになる 店舗(サービス)そのものが移動する
この世界の人々は、地域に根づいた生活
面倒な手続きのために役所に行く必要がな
ニティが発達する。物理的な地域だけでな
への対応に何らかの困難を持つ人々は逆に
を営み、かつ活動的であるため、地域コミュ
く、さまざまなコミュニケーションツール を駆使して他の地域の人たちとも積極的に
交流している。地域ごとに個性があること
から、それぞれの地域の暮らしの違いがお 互いのライフスタイルに対する好奇心をか
きたてる。地域のコミュニティ内では対面 のコミュニケーションが多いが、距離が離 れた場所とはオンライン上でコミュニケー ションする。物理的、また心理的な距離感
によって対面とオンラインのコミュニケー
ションを使い分け、ケースバイケースで適
したコミュニケーションツールを活用し、 さまざまな形で人間関係が広がっていく。
従来は、日本で働く外国人労働者には日 本語能力が求められていたが、高性能の翻 訳機を使うことで、コミュニケーションの ハードルは低くなり、労働不足の解消が進 んでいる。日本を訪問する外国人観光客も 増加し、それぞれの地方都市が魅力的に成 長した今、地方都市も外国人観光客の旅行
先となる。外国人観光客も翻訳機を活用し、 地元の人々と今までにない良好なコミュニ
ケーションが可能になり、異文化交流と国
際理解が進む。役所機能もリモート化され、
くなり便利になる。デジタルテクノロジー
電子マネー決済の利用率が 80%を超える 災害が起こる 仕事の内容が多様化する 個人を重視した就労形態になる 副業が一般的になる ライフスタイルの変化に伴い間取りが変わる 交通手段が多様化する
不便を感じる場面も多いが、社会包摂の考
AI やロボットが人間の職業を代替する
づき、こうした問題が顕在化するたびに
行政手続きがオンラインになる
え方の浸透に伴い、テクノロジーが人に近 次々と解決が見出される。
教育のオンライン化が進む 都市インフラが老朽化する 行政サービスの拠点が分散する 日常のビッグデータが活用される 二割の住居が無居住化する
仕事上のコミュニケーションについて
は、地方にシェアオフィスやコワーキング スペースなどが増え、オンラインとリアル のコミュニケーションの拠点になり、コ ミュニティも生まれる。5G の普及、6G の
提供開始によりオンラインでもよりリアル
で、ストレスフリーなコミュニケーション ツールが普及し、オンライン上でも身近に いるような感覚のコミュニケーションが成 立する。
AI が判断から実行まで行う
家族のかたちが変わる 集落の統合や居住者受け入れが進む 企業が社会貢献に力を入れる ロボットの遠隔操作が可能になる 仮想空間がより現実に近づく AI が医療へ参入する 医療が遠隔で行えるようになる 高齢者の単身世帯が増加する 高齢化に伴い障がい者が増える HV の普及率が約3割に到達する 国内新車の3割がレベル3の自動運転車になる 信号が不要になる 旅行の目的がディープな地域体験になる 観光地の淘汰が進む 翻訳技術が進歩する 外国人労働者が増加する 外国人観光客が増加する 日本人観光客が減る 人間の活動が創造中心になる 働き方が時間と場所に縛られなくなる DX の度合いによって住みやすさが決まる コミュニティが居住地を選ぶときの決め手になる 移動コストが 10 分の 1 になる 移動時間が劇的に短くなる 6G の提供が開始される AI が文化に参入する スマート農業が普及する 農業にロボットが導入される 産業の中心が製造業からサービス業になる 全車がコネクティッド化される 交通弱者が増加する 思い浮かべるだけでコンピュータ操作が可能になる 健康寿命が延びる 平均寿命が延びる 身体機能が向上するデバイスが利用される 代替・再生エネルギーが主流になる エネルギーコストが減少する エネルギー自給率が上がる 小型水力発電の電気を売電する ドローンを使った配送サービスが普及する 都市と農漁村が共存する 全世界で水が不足する
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アーバンランナー 自由なノマドワーカー 在宅ライフハッカー バーチャル都市住民 ©geralt 2017 Licensed under Pixabay
環境
生活空間の価値が上昇する 若者の外出率が低下する 自宅のあらゆるものがネットに繋がる AI が人間のパートナーになる データを購入して自作するようになる 店舗(サービス)そのものが移動する
地方分散型のこの世界では、居住地の近
みかけている地域の人々の情報、生態系の
を身近に感じ、一般的にエコ意識が高い。
動の高まりなどの状況が手に取るように伝
くに豊かな自然環境があるため、常に自然 地域でとれる材料を使い、当地の気候風土 や生活の仕方に合った自然エネルギーを効
率的に活用するなど、環境に極力負担をか けない方法で生活する自然共生型住宅の建
設が進む。こうした環境に配慮した取り組 みが各地方都市の魅力向上の重要な要素と なっている。地方都市では、教育の一環と
して子供が自然と触れ合うことで郷土愛が
芽生え、自分たちの美しい環境を守って行 こうという気持ちを持ち続けるようにな
る。SDGs に関連した教育も展開されてい
たため、若年層を中心に持続可能な開発に ついての知識が蓄えられる。また、SDGs の 2030 年の目標達成のために、これまで
の 15 年間、世界規模で地球環境を守るさ まざまな活動が展開されてきた効果もあ
り、環境問題やエコ意識に対する関心はか つてない広まりを見せている。
インターネット上の情報流通が高速化
し、世界中の情報が瞬時に共有されること で世界との距離が縮まり、遠い地域での出 来事も身近にリアルに感じるようになっ
た。例えば地球の裏側で生じている水不足 や、地球温暖化による海面上昇によって沈
破壊や異常気象、またそれに対する市民運
電子マネー決済の利用率が 80%を超える 災害が起こる 仕事の内容が多様化する 個人を重視した就労形態になる 副業が一般的になる ライフスタイルの変化に伴い間取りが変わる 交通手段が多様化する
わってくることで、もはや誰もが地球温暖
AI やロボットが人間の職業を代替する
ろで頻発する自然災害を目の当たりにする
行政手続きがオンラインになる
化を無視できなくなっている。身近なとこ 機会も増え、我々の日常生活が自然環境に 悪影響を及ぼしていることを日々の生活の
なかで意識せざるをえなくなり、環境に対 して関心が高まる。
AI が判断から実行まで行う 教育のオンライン化が進む 都市インフラが老朽化する 行政サービスの拠点が分散する 日常のビッグデータが活用される 二割の住居が無居住化する 家族のかたちが変わる 集落の統合や居住者受け入れが進む 企業が社会貢献に力を入れる ロボットの遠隔操作が可能になる 仮想空間がより現実に近づく AI が医療へ参入する
自動車関連の CO2 削減では、技術開発 により、CO2 の排出量が抑制されるととも
に、ハイブリット車の普及率が 30% まで
上昇する。環境問題と社会のニーズをマッ チさせるさまざまな方策が模索され、民間 企業主導でカーシェアリングサービスもそ
のひとつとして期待されている。さらに、 各地域ごとに独自性のあるシェアリング
サービスが展開されることで、都市間の差 別化にもつながる。地方都市圏内では都市 中心部と縁辺部が協力し、持続可能な都市 開発をしていくことで一体感が生まれ、効 率的な社会構造ができ、環境への負荷がさ らに低減されるという好循環が生まれる。
医療が遠隔で行えるようになる 高齢者の単身世帯が増加する 高齢化に伴い障がい者が増える HV の普及率が約3割に到達する 国内新車の3割がレベル3の自動運転車になる 信号が不要になる 旅行の目的がディープな地域体験になる 観光地の淘汰が進む 翻訳技術が進歩する 外国人労働者が増加する 外国人観光客が増加する 日本人観光客が減る 人間の活動が創造中心になる 働き方が時間と場所に縛られなくなる DX の度合いによって住みやすさが決まる コミュニティが居住地を選ぶときの決め手になる 移動コストが 10 分の 1 になる 移動時間が劇的に短くなる 6G の提供が開始される AI が文化に参入する スマート農業が普及する 農業にロボットが導入される 産業の中心が製造業からサービス業になる 全車がコネクティッド化される 交通弱者が増加する 思い浮かべるだけでコンピュータ操作が可能になる 健康寿命が延びる 平均寿命が延びる 身体機能が向上するデバイスが利用される 代替・再生エネルギーが主流になる エネルギーコストが減少する エネルギー自給率が上がる 小型水力発電の電気を売電する ドローンを使った配送サービスが普及する 都市と農漁村が共存する 全世界で水が不足する
地方分散×ゴーアウト|自由なノマドワーカー 24
地 方 分 散
都 市 集 中
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地 方 分 散
都 市 集 中
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ステイホーム
アーバンランナー 自由なノマドワーカー 在宅ライフハッカー バーチャル都市住民 ©Vladislav Babienko 2018 Licensed under Unsplash
情報
生活空間の価値が上昇する 若者の外出率が低下する 自宅のあらゆるものがネットに繋がる AI が人間のパートナーになる データを購入して自作するようになる 店舗(サービス)そのものが移動する
インターネット上の情報量が増加し、高
り、自分の身近な情報やトレンドも収集し
さまざまなメディアをとおして素早く手軽
効率化が重視されるため、電子マネーの
速化したことで世界中のあらゆる情報が、 に入手できるようになった。人々は場所を 選ばずに多様な情報に接し、地域間での情 報格差は解消されている。地域内の情報も
共有されやすく、 「あのお店が新しい商品 を販売した」とか、 「あのパン屋さんのメ ロンパンはおいしい」など地域に合った情
報も瞬時に手に入る。日常の環境の中に溢 れる情報量が増え、人々は意識的、無意識
的に常に最新の情報に接触している。情報 伝達スピードも高速化し、メディアのバリ エーションも増えて、リアリティのある情 報が常に提供される状況のなかで、流行の 移り変わりも激しくなった。このような情
報過多の状況に疲れを感じる人々も増え、 情報と適度な距離感を保ちながら生活でき る地方都市縁辺部の需要は高まっている。
情報量の増大を背景に、人の処理能力を こえた膨大な情報の中から、必要な情報の みをピックアッップし提供してくれる AI
は重宝される。また翻訳ソフトの発達によ
やすくなった。
電子マネー決済の利用率が 80%を超える 災害が起こる 仕事の内容が多様化する 個人を重視した就労形態になる 副業が一般的になる ライフスタイルの変化に伴い間取りが変わる 交通手段が多様化する
普及を背景とした消費者の行動など、人や
AI やロボットが人間の職業を代替する
理され、文脈化されて個別のサービスが受
行政手続きがオンラインになる
物のあらゆる動きが、適宜データとして管 けられるようになった。教育の分野でも社 会の流れに伴って内容が変化し、情報リテ
ラシーについての教育が重視されている。 災害時の情報なども瞬時に発信され、生活 の中での安全性が向上した。
AI が判断から実行まで行う 教育のオンライン化が進む 都市インフラが老朽化する 行政サービスの拠点が分散する 日常のビッグデータが活用される 二割の住居が無居住化する 家族のかたちが変わる 集落の統合や居住者受け入れが進む 企業が社会貢献に力を入れる ロボットの遠隔操作が可能になる 仮想空間がより現実に近づく AI が医療へ参入する 医療が遠隔で行えるようになる 高齢者の単身世帯が増加する 高齢化に伴い障がい者が増える HV の普及率が約3割に到達する 国内新車の3割がレベル3の自動運転車になる 信号が不要になる 旅行の目的がディープな地域体験になる 観光地の淘汰が進む 翻訳技術が進歩する 外国人労働者が増加する 外国人観光客が増加する 日本人観光客が減る 人間の活動が創造中心になる 働き方が時間と場所に縛られなくなる DX の度合いによって住みやすさが決まる コミュニティが居住地を選ぶときの決め手になる 移動コストが 10 分の 1 になる 移動時間が劇的に短くなる 6G の提供が開始される AI が文化に参入する スマート農業が普及する 農業にロボットが導入される 産業の中心が製造業からサービス業になる 全車がコネクティッド化される 交通弱者が増加する 思い浮かべるだけでコンピュータ操作が可能になる 健康寿命が延びる 平均寿命が延びる
り、世界中で発信されたニュースも瞬時に
身体機能が向上するデバイスが利用される
ティ内や地方都市圏内、全国、全世界で検
小型水力発電の電気を売電する
解釈できる。情報収集の際には、コミュニ
索するなど、規模に応じた選択が可能にな
代替・再生エネルギーが主流になる エネルギーコストが減少する エネルギー自給率が上がる ドローンを使った配送サービスが普及する 都市と農漁村が共存する 全世界で水が不足する
地方分散×ゴーアウト|自由なノマドワーカー 25
地 方 分 散
都 市 集 中
×
×
ゴーアウト
ゴーアウト
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都 市 集 中
×
×
ステイホーム
ステイホーム
アーバンランナー 自由なノマドワーカー 在宅ライフハッカー バーチャル都市住民 ©Pekka Ketola 2020 Licensed under Unsplash
モビリティ
生活空間の価値が上昇する 若者の外出率が低下する 自宅のあらゆるものがネットに繋がる AI が人間のパートナーになる データを購入して自作するようになる 店舗(サービス)そのものが移動する
この世界では、各地方都市にそれぞれの
る際には、周辺部であれば自家用車などを
め、その土地にに適したモビリティが展開
都市間を結ぶ電車などを利用する。
個性が反映された都市空間が形成されるた
されている。一部の地方都市では中心部に 試験的に自動運転車が導入された。各地方 都市が違った魅力を形成することで、観光 需要が高まり、観光における移動は活発で
ある。離れた場所に魅力ある場所が点在す る地方都市では、圏内のモビリティサービ スの観光活用も期待されている。地方都市 に人口が分散しているため、都心部の公共 交通機関や道路の混雑は少ない。
リモートワークの普及により、自宅やそ
の近辺で仕事をする人が増えたことから、 電車やバスなどの公共交通機関の利用者は
減った。職住が近接している都市縁辺部の 住宅地では地域コミュニティ内で、小回り がきき、短い距離でも移動がしやすいモビ リティの需要が高い。自家用車などのパー ソナルで自由度の高い乗用車の需要はある
が、仕事に制約されず自分の好きな場所に 拠点を構えられるため、遠出する機会は以 前よりも減り、乗用車を地域内でシェアす
用いるが、中心部に目的地がある場合には、
電子マネー決済の利用率が 80%を超える 災害が起こる 仕事の内容が多様化する 個人を重視した就労形態になる 副業が一般的になる ライフスタイルの変化に伴い間取りが変わる 交通手段が多様化する
高齢者への移動支援として、公共交通機
AI やロボットが人間の職業を代替する
スが運行している。自動車関連 CO2 の削
行政手続きがオンラインになる
関で対応できない地域ではオンデマンドバ
減が世の中で望まれているため、公益性の 高いモビリティとして展開される地域コ
ミュニティ内のモビリティサービスは、環 境への配慮がかなりされている。
AI が判断から実行まで行う 教育のオンライン化が進む 都市インフラが老朽化する 行政サービスの拠点が分散する 日常のビッグデータが活用される 二割の住居が無居住化する 家族のかたちが変わる 集落の統合や居住者受け入れが進む 企業が社会貢献に力を入れる ロボットの遠隔操作が可能になる 仮想空間がより現実に近づく AI が医療へ参入する 医療が遠隔で行えるようになる 高齢者の単身世帯が増加する 高齢化に伴い障がい者が増える HV の普及率が約3割に到達する 国内新車の3割がレベル3の自動運転車になる 信号が不要になる 旅行の目的がディープな地域体験になる 観光地の淘汰が進む 翻訳技術が進歩する 外国人労働者が増加する 外国人観光客が増加する 日本人観光客が減る 人間の活動が創造中心になる 働き方が時間と場所に縛られなくなる DX の度合いによって住みやすさが決まる コミュニティが居住地を選ぶときの決め手になる 移動コストが 10 分の 1 になる 移動時間が劇的に短くなる 6G の提供が開始される AI が文化に参入する スマート農業が普及する 農業にロボットが導入される 産業の中心が製造業からサービス業になる 全車がコネクティッド化される 交通弱者が増加する 思い浮かべるだけでコンピュータ操作が可能になる 健康寿命が延びる 平均寿命が延びる
るサービスも展開されている。短期の休暇
身体機能が向上するデバイスが利用される
近いため、小回りのきくモビリティが好ま
小型水力発電の電気を売電する
では、居住地と余暇を過ごす地域が比較的 れている。長期休暇で他の都市圏に移動す
代替・再生エネルギーが主流になる エネルギーコストが減少する エネルギー自給率が上がる ドローンを使った配送サービスが普及する 都市と農漁村が共存する 全世界で水が不足する
地方分散×ゴーアウト|自由なノマドワーカー 26
[ 地方分散 ] x [ ステイホーム ]
在宅ライフハッカー
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ステイホーム
ステイホーム
アーバンランナー 自由なノマドワーカー 在宅ライフハッカー バーチャル都市住民 ©Emad YOGI 2020 Licensed under Unsplash
余暇
生活空間の価値が上昇する 若者の外出率が低下する 自宅のあらゆるものがネットに繋がる AI が人間のパートナーになる データを購入して自作するようになる 店舗(サービス)そのものが移動する
地方分散が進むこの世界では、大都市か
ことも、地域力を高める要素として評価さ
高い地方都市には人が集まり、公共施設も
余暇時間には、わざわざショッピングに
ら地方に移住する人々も増える。地域力の 充実する。家賃の高い大都市に比べて、地
方都市では広い生活空間を確保でき、仕事 と生活が無理なく共存する。テクノロジー の発達により、かつては外出しなければで きなかったことも在宅でできるようにな
り、家で過ごす時間が長くなる。新しいラ
イフスタイルも生まれ、家族と一緒に過ご す時間も増えて、総じて質の高い生活が実 現する。家にいながら外界とつながり、ま
た家のなかで快適に過ごすために、AI ロ ボットは生活に欠かせないパートナーと なった。
リモートワークが主流になり、また在宅 で楽しめるデジタルコンテンツなども充実
しているなかで、多くの人は運動不足を気 にしている。そこで家にトレーニングマシ ンなどを導入して筋トレに励んだり、健康 管理アプリのヘビーユーザーになって食事
管理を徹底したりする。在宅でのトレーニ ングも一般的な余暇の過ごし方である。自 宅でできるトレーニングには限りがあるた
め、さらにバリエーションを増やしたい人 は、地域内の公共スポーツ施設や専門のジ ムに通う。このような施設が充実している
れる。
電子マネー決済の利用率が 80%を超える 災害が起こる 仕事の内容が多様化する 個人を重視した就労形態になる 副業が一般的になる ライフスタイルの変化に伴い間取りが変わる 交通手段が多様化する
出かけるより、家で VR 技術を駆使したリ
AI やロボットが人間の職業を代替する
い。データをネットで買って、余暇時間に
行政手続きがオンラインになる
アルなショッピング体験を楽しむ方が良
家や近くのファブラボなどで、自分に合う ようにカスタマイズした物を作ることもあ る。自分が制作したモノの写真を SNS に投
稿して、趣味の仲間同士で物づくりを楽し むこともある。
AI が判断から実行まで行う 教育のオンライン化が進む 都市インフラが老朽化する 行政サービスの拠点が分散する 日常のビッグデータが活用される 二割の住居が無居住化する 家族のかたちが変わる 集落の統合や居住者受け入れが進む 企業が社会貢献に力を入れる ロボットの遠隔操作が可能になる 仮想空間がより現実に近づく AI が医療へ参入する 医療が遠隔で行えるようになる 高齢者の単身世帯が増加する
ほぼすべてのことを在宅ですませられる ため、日常的な移動は少ないが、外出する
ときにはカーシェアリングサービスを活
用する。近隣を移動する際には、コミュ ニティー内のシェアリングサービスも利 用する。頻繁に運転をしないため、運転技
術に多少の不安はあるが、安全センサーな どを搭載した車や自動運転技術が適用され
た車は安心感がある。インターネットにつ ながった車は、適切なルート選択やスケ
ジュールの管理もしてくれるので便利だ。 また、旅行などの際には、空港や駅までシェ アリングサービスを利用することも多い。
高齢化に伴い障がい者が増える HV の普及率が約3割に到達する 国内新車の3割がレベル3の自動運転車になる 信号が不要になる 旅行の目的がディープな地域体験になる 観光地の淘汰が進む 翻訳技術が進歩する 外国人労働者が増加する 外国人観光客が増加する 日本人観光客が減る 人間の活動が創造中心になる 働き方が時間と場所に縛られなくなる DX の度合いによって住みやすさが決まる コミュニティが居住地を選ぶときの決め手になる 移動コストが 10 分の 1 になる 移動時間が劇的に短くなる 6G の提供が開始される AI が文化に参入する スマート農業が普及する 農業にロボットが導入される 産業の中心が製造業からサービス業になる 全車がコネクティッド化される 交通弱者が増加する 思い浮かべるだけでコンピュータ操作が可能になる 健康寿命が延びる 平均寿命が延びる 身体機能が向上するデバイスが利用される 代替・再生エネルギーが主流になる エネルギーコストが減少する エネルギー自給率が上がる 小型水力発電の電気を売電する ドローンを使った配送サービスが普及する 都市と農漁村が共存する 全世界で水が不足する
地方分散×ステイホーム|在宅ライフハッカー 28
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ステイホーム
アーバンランナー 自由なノマドワーカー 在宅ライフハッカー バーチャル都市住民 ©Laura Chouette 2020 Licensed under Unsplash
買い物
生活空間の価値が上昇する 若者の外出率が低下する 自宅のあらゆるものがネットに繋がる AI が人間のパートナーになる データを購入して自作するようになる 店舗(サービス)そのものが移動する
デジタルテクノロジーと物流システムの
ことが減るとともに、家計の管理も容易に
の基本になったため、買い物においては都
AI 技術の進化により製造業で働く人口が
発達により、ネットショッピングが買い物 市と地方の差はなくなった。ネットショッ ピングは手軽であるだけではなく。6G や VR 技術の普及により、物のサイズや質感
など商品の細部を確認しながらゆっくりと 検討でき、さらに VR 技術を活用した仮想
空間の店舗などでは、実店舗を超える体験 も得られる。買い物に出かける必要がない
ため、日用品などはすきま時間を利用して 効率的に購入する。また、翻訳技術と決済
システムの発達により、海外のウェブサイ トでのネットショッピングも活用しやすく
なった。海外サイトも視野に入ったことで、 商品の選択肢が増え、商品内容の理解がよ り重要になる。特に消費者コメントは購入 時の参考になる。
また、商品そのものを購入することか
ら、物をデータで買う方法もある。製品 を制作するためのデータと材料をネット
で買って、近所のファブラボなどで自ら制 作したり、手持ちの3D プリンターを使っ
なった。
電子マネー決済の利用率が 80%を超える 災害が起こる 仕事の内容が多様化する 個人を重視した就労形態になる 副業が一般的になる ライフスタイルの変化に伴い間取りが変わる 交通手段が多様化する
減少し、サービス業に従事する人が増えた
AI やロボットが人間の職業を代替する
おり、店舗でも人が少なくなり、無人店舗
行政手続きがオンラインになる
が、AI はサービス業にも導入されてきて も増えている。一方で、地方にも機能が集
約されたエンターテインメント性のある商 業施設は多い。実店舗での買い物は、必要
なものを購入するためというよりは、賑わ いやサービスを楽しむ余暇活動のひとつと なった。
教育のオンライン化が進む 都市インフラが老朽化する 行政サービスの拠点が分散する 日常のビッグデータが活用される 二割の住居が無居住化する 家族のかたちが変わる 集落の統合や居住者受け入れが進む 企業が社会貢献に力を入れる ロボットの遠隔操作が可能になる 仮想空間がより現実に近づく AI が医療へ参入する 医療が遠隔で行えるようになる 高齢者の単身世帯が増加する 高齢化に伴い障がい者が増える HV の普及率が約3割に到達する
高齢者の増加などにより移動に不便を感
じる人も増え、デリバリーサービスのニー ズも高まり、移動店舗も普及する。Uber Eats をはじめとする出前サービスもよく利
用されている。レストランやデリなども、 食の配達サービスを導入するところが増
え、ドローンによる迅速で安全な配達も利 用されている。
AI が判断から実行まで行う
国内新車の3割がレベル3の自動運転車になる 信号が不要になる 旅行の目的がディープな地域体験になる 観光地の淘汰が進む 翻訳技術が進歩する 外国人労働者が増加する 外国人観光客が増加する 日本人観光客が減る 人間の活動が創造中心になる 働き方が時間と場所に縛られなくなる DX の度合いによって住みやすさが決まる コミュニティが居住地を選ぶときの決め手になる 移動コストが 10 分の 1 になる 移動時間が劇的に短くなる 6G の提供が開始される AI が文化に参入する スマート農業が普及する 農業にロボットが導入される 産業の中心が製造業からサービス業になる 全車がコネクティッド化される 交通弱者が増加する 思い浮かべるだけでコンピュータ操作が可能になる 健康寿命が延びる 平均寿命が延びる
て出力したりする。より自分に合った製品
身体機能が向上するデバイスが利用される
を楽しめるというメリットもある。電子
小型水力発電の電気を売電する
をカスタマイズでき、また物づくりの過程 マネー決済が標準となり、現金を持ち歩く
代替・再生エネルギーが主流になる エネルギーコストが減少する エネルギー自給率が上がる ドローンを使った配送サービスが普及する 都市と農漁村が共存する 全世界で水が不足する
地方分散×ステイホーム|在宅ライフハッカー 29
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アーバンランナー 自由なノマドワーカー 在宅ライフハッカー バーチャル都市住民 ©Mert Guller 2020 Licensed under Unsplash
仕事
生活空間の価値が上昇する 若者の外出率が低下する 自宅のあらゆるものがネットに繋がる AI が人間のパートナーになる データを購入して自作するようになる 店舗(サービス)そのものが移動する
COVID-19 をきっかけに急速に普及した
造性が今まで以上に強く求められる時代に
の発達によって、さらにリアルなリモート
役所に行かなければできなかった手続き
リモートワークだが、6G や AI などの技術 コミュニケーションが可能になったこと
で、時間と場所に縛られずに、より高いパ フォーマンスを上げる働き方が一般化し
た。通常の仕事は在宅で、必要があれば会
社に行く。基本的に通勤の必要がないため、 時間とコストの面でより効率的に働けるよ
うになった。住む場所を選ぶ上での条件も 変わり、家賃が高く居住スペースに制限の ある都市部に比べて、低コストでより居住 環境のよい地方に移住する人が増えた。
地方では、広い家に住み、自家農園を営
むことも可能だ。農園管理の仕事はロボッ トや AI に任せて、ほぼ遠隔操作だけで野 菜を栽培するといった副業も可能になっ
た。しかし、AI 技術の発達は、一方で従来
人間がしていた仕事を奪っていくという不 安も生じさせている。AI が代替できない仕
事は何か、人間はどのように働くべきなの か、という問題は、現代だけでなく未来も
考えるべき課題として認識されている。一
なった。
電子マネー決済の利用率が 80%を超える 災害が起こる 仕事の内容が多様化する 個人を重視した就労形態になる 副業が一般的になる ライフスタイルの変化に伴い間取りが変わる 交通手段が多様化する
などはオンラインでできるようになってい
AI やロボットが人間の職業を代替する
むしろ住民相談や課題解決、政策ビジョン
行政手続きがオンラインになる
る。公務員は煩雑な事務的な業務から離れ、 を考えることなどが仕事の中心になってい
る。教師も学校に行かずにオンラインで授 業をする機会が増え、医師も遠隔診療に携 わるようになった。
AI が判断から実行まで行う 教育のオンライン化が進む 都市インフラが老朽化する 行政サービスの拠点が分散する 日常のビッグデータが活用される 二割の住居が無居住化する 家族のかたちが変わる 集落の統合や居住者受け入れが進む 企業が社会貢献に力を入れる ロボットの遠隔操作が可能になる 仮想空間がより現実に近づく AI が医療へ参入する 医療が遠隔で行えるようになる 高齢者の単身世帯が増加する 高齢化に伴い障がい者が増える HV の普及率が約3割に到達する 国内新車の3割がレベル3の自動運転車になる 信号が不要になる 旅行の目的がディープな地域体験になる 観光地の淘汰が進む 翻訳技術が進歩する 外国人労働者が増加する 外国人観光客が増加する 日本人観光客が減る 人間の活動が創造中心になる 働き方が時間と場所に縛られなくなる DX の度合いによって住みやすさが決まる コミュニティが居住地を選ぶときの決め手になる 移動コストが 10 分の 1 になる 移動時間が劇的に短くなる 6G の提供が開始される AI が文化に参入する スマート農業が普及する 農業にロボットが導入される 産業の中心が製造業からサービス業になる 全車がコネクティッド化される 交通弱者が増加する 思い浮かべるだけでコンピュータ操作が可能になる 健康寿命が延びる 平均寿命が延びる
方で国内の主な産業が製造業からサービス
身体機能が向上するデバイスが利用される
トも、ますます人間に近づきサービスの分
小型水力発電の電気を売電する
業へ転換する傾向も加速し、AI やロボッ
野に導入されている。仕事面でも人間の創
代替・再生エネルギーが主流になる エネルギーコストが減少する エネルギー自給率が上がる ドローンを使った配送サービスが普及する 都市と農漁村が共存する 全世界で水が不足する
地方分散×ステイホーム|在宅ライフハッカー 30
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アーバンランナー 自由なノマドワーカー 在宅ライフハッカー バーチャル都市住民 ©Mohammad Shahhosseini 2020 Licensed under Unsplash
教育
生活空間の価値が上昇する 若者の外出率が低下する 自宅のあらゆるものがネットに繋がる AI が人間のパートナーになる データを購入して自作するようになる 店舗(サービス)そのものが移動する
COVID-19 をきっかけとして、オンライ
地方分散傾向が強まり地方への移住者が
門家も多く、オンライン授業の質は総じて
者に豊かな教育資源を提供している。地域
ン授業に注目する教育者や研究者などの専 高い。時間と場所にとらわれず、さらに VR などのテクノロジーを駆使してオフラ
インではできなかった教育コンテンツも提 供できるオンライン授業は教育の新しい可
能性をひらき、より多くの人々に教育機会 を提供できるようになった。大都市でも地 方でも教育レベルに差はなくなり、大学教 育においては非常勤講師が各地の学校に行 く必要がなくなったため、大学は全国、ひ
いては全世界から講師を招いた授業が可能 となった。オンライン授業では、教室の面
積など物理的な制約が少なく、学生一人一 人のパフォーマンスのチェックや個別のコ
ミュニケーションも取りやすいため、より
多くの学生の指導もできるようになった。 障害を抱える学生も自宅で VR 技術を用い
てリアルに近い形の授業を受けられ、平等 な教育機会を得られるようになった。しか し、まだ対面授業の方がオンライン授業よ
りも大きな割合を占めているのが現状だ。
増加するなか、地域力が高い糸島は、移住
電子マネー決済の利用率が 80%を超える 災害が起こる 仕事の内容が多様化する 個人を重視した就労形態になる 副業が一般的になる ライフスタイルの変化に伴い間取りが変わる 交通手段が多様化する
の自然資源や多様な専門性をもった移住者
AI やロボットが人間の職業を代替する
教育機会が提供されている。教育機関でも
行政手続きがオンラインになる
のコミュニティーがあり、多様性に富んだ AI が導入され、雑務のほとんどが AI によっ
て処理されるようになったことから、教師 は、生徒の教育や授業の内容により多くの エフォートを割けるようになった。
教育のオンライン化が進む 都市インフラが老朽化する 行政サービスの拠点が分散する 日常のビッグデータが活用される 二割の住居が無居住化する 家族のかたちが変わる 集落の統合や居住者受け入れが進む 企業が社会貢献に力を入れる ロボットの遠隔操作が可能になる 仮想空間がより現実に近づく AI が医療へ参入する
翻訳技術の発達により、国際的なコミュ ニケーションもしやすくなり、オンライン 授業と翻訳技術を組み合わせることで、日 常的に海外の大学や高校の授業に参加でき
る。外国人教師や研究者が日本の教育機関 で教えるハードルも下がり、ますます教育 の国際化が進んでいる。
AI が判断から実行まで行う
医療が遠隔で行えるようになる 高齢者の単身世帯が増加する 高齢化に伴い障がい者が増える HV の普及率が約3割に到達する 国内新車の3割がレベル3の自動運転車になる 信号が不要になる 旅行の目的がディープな地域体験になる 観光地の淘汰が進む 翻訳技術が進歩する 外国人労働者が増加する 外国人観光客が増加する 日本人観光客が減る 人間の活動が創造中心になる 働き方が時間と場所に縛られなくなる DX の度合いによって住みやすさが決まる コミュニティが居住地を選ぶときの決め手になる 移動コストが 10 分の 1 になる 移動時間が劇的に短くなる 6G の提供が開始される AI が文化に参入する スマート農業が普及する 農業にロボットが導入される 産業の中心が製造業からサービス業になる 全車がコネクティッド化される 交通弱者が増加する 思い浮かべるだけでコンピュータ操作が可能になる 健康寿命が延びる 平均寿命が延びる
オンライン授業は対面授業を補完する方法
身体機能が向上するデバイスが利用される
供することが教育の価値だとする考え方は
小型水力発電の電気を売電する
として活用され、対面で質の高い授業を提 根強い。
代替・再生エネルギーが主流になる エネルギーコストが減少する エネルギー自給率が上がる ドローンを使った配送サービスが普及する 都市と農漁村が共存する 全世界で水が不足する
地方分散×ステイホーム|在宅ライフハッカー 31
地 方 分 散
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ステイホーム
アーバンランナー 自由なノマドワーカー 在宅ライフハッカー バーチャル都市住民 ©Masaaki Komori 2018 Licensed under Unsplash
居住地
生活空間の価値が上昇する 若者の外出率が低下する 自宅のあらゆるものがネットに繋がる AI が人間のパートナーになる データを購入して自作するようになる 店舗(サービス)そのものが移動する
COVID-19 後に定着したステイホームを
社に行く頻度も減少、カーシェアサービス
が増えたことから在宅の時間の重要性が増
がちな駅前の住宅街より、駅前や繁華街よ
きっかけに自宅で過ごしたいと考える人々 す。DX の浸透から人々の考え方は効率重
視になり、一軒家を購入する人が減り、コー
ポラティブハウスや独創的な賃貸、あるい はシェアハウスなどの特徴のある住まい方 を選ぶ人も増えた。リモートワーク等で
仕事の仕方が変わったり、オンデマンド教 材やオンライン授業によって教育の形が変
わったりすることで、自宅で集中する環境 が必要となり、多くの家で家族全員分の個 室が用意されるようになった。また、家の
中で家族と過ごす時間も増え、お互いがス トレスなく過ごせるように、防音性の壁や 各部屋の配置、共有スペースのインテリア
などにこだわった物件探しが一般化した。 在宅時間が長くなったことにより外食より もデリバリーサービスや自宅での料理が好
まれるようになり、キッチンの充実も求め
られるようになる。こうしたことを背景に、 人々は比較的広いスペースが取れる地方や 郊外が居住地の選択肢として有力になって いる。
在宅でのリモートワークでの仕事が増え
たことから、静かな環境を求める居住者が
増え、さらに地方都市部にある勤め先の会
の充実により、騒音の大きさが問題になり
電子マネー決済の利用率が 80%を超える 災害が起こる 仕事の内容が多様化する 個人を重視した就労形態になる 副業が一般的になる ライフスタイルの変化に伴い間取りが変わる 交通手段が多様化する
りもある程度離れた距離にある閑静な住宅
AI やロボットが人間の職業を代替する
地方分散化により地元を離れずに住み続
行政手続きがオンラインになる
街に好んで住む人々が増加した。
教育のオンライン化が進む 都市インフラが老朽化する
ける若者が増えるために 2 世帯の家庭が
微増し、さらに在宅時間の長時間化により 家族の意義が見直されている。健康寿命の
延伸や AI 診療、遠隔医療の充実によって、 高齢者や持病のある患者にとっても病院施 設の近くにとらわれずに居住地を選べるよ
うになった。特に入院や大きな手術が必要 な場合でも、専門医のいる遠方の大きな病 院に通う必要はなく、遠隔手術ロボットの あるより近くの病院で治療を受けられるた
め、大きな手術を受けるために引っ越すな どの必要はなくなった。
行政サービスの拠点が分散する 日常のビッグデータが活用される 二割の住居が無居住化する 家族のかたちが変わる 集落の統合や居住者受け入れが進む 企業が社会貢献に力を入れる ロボットの遠隔操作が可能になる 仮想空間がより現実に近づく AI が医療へ参入する 医療が遠隔で行えるようになる 高齢者の単身世帯が増加する 高齢化に伴い障がい者が増える HV の普及率が約3割に到達する 国内新車の3割がレベル3の自動運転車になる 信号が不要になる 旅行の目的がディープな地域体験になる 観光地の淘汰が進む 翻訳技術が進歩する 外国人労働者が増加する 外国人観光客が増加する 日本人観光客が減る 人間の活動が創造中心になる 働き方が時間と場所に縛られなくなる DX の度合いによって住みやすさが決まる コミュニティが居住地を選ぶときの決め手になる 移動コストが 10 分の 1 になる
また、都市部での大規模災害が以前から 予測されており、特に大都市でひとたび災
害が起こった場合の甚大な被害を想定し、 地方へ移住してくる人も見られ、地方では 不動産の需要が増加する。
AI が判断から実行まで行う
移動時間が劇的に短くなる 6G の提供が開始される AI が文化に参入する スマート農業が普及する 農業にロボットが導入される 産業の中心が製造業からサービス業になる 全車がコネクティッド化される 交通弱者が増加する 思い浮かべるだけでコンピュータ操作が可能になる 健康寿命が延びる 平均寿命が延びる 身体機能が向上するデバイスが利用される 代替・再生エネルギーが主流になる エネルギーコストが減少する エネルギー自給率が上がる 小型水力発電の電気を売電する ドローンを使った配送サービスが普及する 都市と農漁村が共存する 全世界で水が不足する
地方分散×ステイホーム|在宅ライフハッカー 32
地 方 分 散
都 市 集 中
×
×
ゴーアウト
ゴーアウト
地 方 分 散
都 市 集 中
×
×
ステイホーム
ステイホーム
アーバンランナー 自由なノマドワーカー 在宅ライフハッカー バーチャル都市住民 ©Bermix Studio 2020 Licensed under Unsplash
公共サービス
生活空間の価値が上昇する 若者の外出率が低下する 自宅のあらゆるものがネットに繋がる AI が人間のパートナーになる データを購入して自作するようになる 店舗(サービス)そのものが移動する
人間の職業を AI が代替していく中で、
リングか AI ロボットによるカウンセリン
に代替されていく。役所手続きのほとんど
療として日頃の自分の心の変化を記録して
役所や医療現場のルーティーンワークも AI
をオンライン上で完結できるようになり、 医療はリモート診療や AI での簡易診断が
普及している。遠隔での治療が可能になる ことから、地方にいながらより高度な治療 が受けられるようになり、地方の医療レベ ルが上がった。また、ウェアラブルデバイ
スによって個人の健康状態を観測し、ビッ グデータとして健康状態を管理している。
COVID-19 危機後から在宅の時間が増加 し、在宅でリモートワークをしたり、仮想
現実でのアクティビティやインターネット を利用した余暇の過ごし方が主流になるな
か、運動時間や日光を浴びる時間が減少す ることにより、精神面の体調を崩す人が増 加している。人の精神面に与える負担の理
由には、AI により定型的な仕事が代替され、 より高度なことが仕事で要求されることが 多くなることによるストレスの増大、AI や IoT 機器開発のための IT 系人材の大量採用
による SE の増加と SE の精神衛生が悪くな
りやすいことなどが挙げられ、統合失調症、 うつ病にかかる人が増える可能性があると
指摘されている。精神面で体調を崩した人 はオンラインでの精神科医によるカウンセ
グによって回復へと向かう。また、予防医
集めたデータから AI がその日の自分に向
けて健康管理上のアドバイスをしてくれる ようになっている。
災害が起こる 仕事の内容が多様化する 個人を重視した就労形態になる 副業が一般的になる ライフスタイルの変化に伴い間取りが変わる 交通手段が多様化する AI やロボットが人間の職業を代替する AI が判断から実行まで行う 教育のオンライン化が進む 都市インフラが老朽化する 行政手続きがオンラインになる 行政サービスの拠点が分散する
高齢者や要介護者の心に寄り添うのも AI
ロボットの仕事だ。主人の日々の健康状態 を分析、記録し、その日に必要な行動を提
案する。また、それぞれの AI ロボットが 取得したデータは担当医の診察時のデータ として医師のもとに送信される。
電子マネー決済の利用率が 80%を超える
日常のビッグデータが活用される 二割の住居が無居住化する 家族のかたちが変わる 集落の統合や居住者受け入れが進む 企業が社会貢献に力を入れる ロボットの遠隔操作が可能になる 仮想空間がより現実に近づく AI が医療へ参入する 医療が遠隔で行えるようになる 高齢者の単身世帯が増加する 高齢化に伴い障がい者が増える HV の普及率が約3割に到達する 国内新車の3割がレベル3の自動運転車になる 信号が不要になる 旅行の目的がディープな地域体験になる 観光地の淘汰が進む 翻訳技術が進歩する 外国人労働者が増加する 外国人観光客が増加する 日本人観光客が減る 人間の活動が創造中心になる 働き方が時間と場所に縛られなくなる DX の度合いによって住みやすさが決まる コミュニティが居住地を選ぶときの決め手になる 移動コストが 10 分の 1 になる 移動時間が劇的に短くなる 6G の提供が開始される AI が文化に参入する スマート農業が普及する 農業にロボットが導入される 産業の中心が製造業からサービス業になる 全車がコネクティッド化される 交通弱者が増加する 思い浮かべるだけでコンピュータ操作が可能になる 健康寿命が延びる 平均寿命が延びる 身体機能が向上するデバイスが利用される 代替・再生エネルギーが主流になる エネルギーコストが減少する エネルギー自給率が上がる 小型水力発電の電気を売電する ドローンを使った配送サービスが普及する 都市と農漁村が共存する 全世界で水が不足する
地方分散×ステイホーム|在宅ライフハッカー 33
地 方 分 散
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×
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ゴーアウト
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ステイホーム
ステイホーム
アーバンランナー 自由なノマドワーカー 在宅ライフハッカー バーチャル都市住民 ©Anna Earl 2019 Licensed under Unsplash
コミュニティ
生活空間の価値が上昇する 若者の外出率が低下する 自宅のあらゆるものがネットに繋がる AI が人間のパートナーになる データを購入して自作するようになる 店舗(サービス)そのものが移動する
リ モ ー ト ワ ー ク が 広 ま る こ と に よ り、
ものであるが、お互いが異なる人間性を受
ることから、企業への忠誠心や会社でのコ
うな密度の濃い人間関係の構築が阻害され
人々がノマド的な働き方に対して寛容にな
ミュニティへの帰属意識が薄れた。また、 成果主義的な働き方が可能になることで、 仕事に対する考え方に変化が生じた。AI の
浸透や副業の自由化によって人が仕事を選
ぶうえでの価値観が変容し、生活費を稼ぐ ためではない働く理由が重視される。働く 人の価値観が多様化し、様々な目的で同じ 仕事に取り組む人が増え、様々なコミュニ ティに所属しながら仕事をしている。地域 貢献に意義を見出す人も多く、地域ボラン ティア等のコミュニティも増える。
AR/VR の技術の進展によって、オンラ
イン上でのコミュニティ形成の文化がより
浸透し、同じ趣味を持った仲間がより集ま りやすくなった。COVID-19 危機後から自
宅での生活が好まれるようになり、趣味の 仲間とも、対面で会うよりも自宅にいなが ら仮想空間上やオンラインビデオ通話で参
加することの方が多くなった。オンライン のため、気が合わなかったり、対人トラブ
容して時間をかけて関係性を深めていくよ
電子マネー決済の利用率が 80%を超える 災害が起こる 仕事の内容が多様化する 個人を重視した就労形態になる 副業が一般的になる ライフスタイルの変化に伴い間取りが変わる 交通手段が多様化する
るという側面もある。仮想現実世界やイン
AI やロボットが人間の職業を代替する
業に対する帰属意識も薄れた今の世の中の
行政手続きがオンラインになる
ターネット上での趣味の交流に限らず、企 傾向が続けば、人々の他者への寛容性や
対人コミュニケーション能力は低下してい き、自分の殻に閉じこもり、自分の思い込
みの世界を抱えて生きていく人が多くなっ ていくことが考えられる。
教育のオンライン化が進む 都市インフラが老朽化する 行政サービスの拠点が分散する 日常のビッグデータが活用される 二割の住居が無居住化する 家族のかたちが変わる 集落の統合や居住者受け入れが進む 企業が社会貢献に力を入れる ロボットの遠隔操作が可能になる 仮想空間がより現実に近づく AI が医療へ参入する 医療が遠隔で行えるようになる 高齢者の単身世帯が増加する
また、人間には負担の重い、愚痴や聞き
手にはつまらない話を聞いたりする感情労 働については AI が代替できるようになっ
たため、他人と感情面で支え合う場面にお いても無理をして人に合わせる必要がなく なり、対人関係にドライな人が増えた。ネ
ガティブなつながりのコミュニティに参加 する必要がなくなったのは今の人々が少し 幸せになったところかもしれない。
AI が判断から実行まで行う
高齢化に伴い障がい者が増える HV の普及率が約3割に到達する 国内新車の3割がレベル3の自動運転車になる 信号が不要になる 旅行の目的がディープな地域体験になる 観光地の淘汰が進む 翻訳技術が進歩する 外国人労働者が増加する 外国人観光客が増加する 日本人観光客が減る 人間の活動が創造中心になる 働き方が時間と場所に縛られなくなる DX の度合いによって住みやすさが決まる コミュニティが居住地を選ぶときの決め手になる 移動コストが 10 分の 1 になる 移動時間が劇的に短くなる 6G の提供が開始される AI が文化に参入する スマート農業が普及する 農業にロボットが導入される 産業の中心が製造業からサービス業になる 全車がコネクティッド化される 交通弱者が増加する 思い浮かべるだけでコンピュータ操作が可能になる 健康寿命が延びる 平均寿命が延びる
ルがあった場合はすぐにコミュニティを抜
身体機能が向上するデバイスが利用される
ような形のコミュニティ帰属の在り方は純
小型水力発電の電気を売電する
けたり変えたりできるようになった。この 粋に趣味を楽しむ上ではメリットの大きい
代替・再生エネルギーが主流になる エネルギーコストが減少する エネルギー自給率が上がる ドローンを使った配送サービスが普及する 都市と農漁村が共存する 全世界で水が不足する
地方分散×ステイホーム|在宅ライフハッカー 34
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アーバンランナー 自由なノマドワーカー 在宅ライフハッカー バーチャル都市住民 ©Alex Knight 2019 Licensed under Pexels
コミュニケーション
生活空間の価値が上昇する 若者の外出率が低下する 自宅のあらゆるものがネットに繋がる AI が人間のパートナーになる データを購入して自作するようになる 店舗(サービス)そのものが移動する
AI 技術の進展により、人々の考え方は効
し、子供の自宅学習の環境も整っている。
より情緒的なつながりを求める人も増え
がチャットで悩み相談や愚痴を聞いてくれ
率や合理性を重視するようになる一方で、 る。遠隔通信や翻訳技術の普及から、異言
語の人とのコミュニケーションもとりやす
くなった。リモートでのコミュニケーショ ンは6G の普及により、よりリアルにスト
レスフリーになり、デバイスセンサーの充 実と合わせて、言葉を使わなくても相手の 状況等がわかるようになっている。離れた 場所にいながら、五感を用いたリアルなコ
ミュニケーションが取れるようになった。 VR/AR 技術の発達により PC の四角い画面 のみならず 360°見回せるような仮想現実
世界の中で相手とコミュニケーションをと
ることも可能になった。知り合いだけでな く、全く見知らぬ相手と仮想現実の世界で 出会うこともあり、コミュニケーションに 場所の制限はなくなった。
また、COVID-19 後のステイホームによ
る在宅生活の定番化により、家族との時間 やコミュニケーションが増え、家族の意義 が見直されるようになる。家族と過ごしな
1 人暮らし世帯で孤独を感じる人は、AI
電子マネー決済の利用率が 80%を超える 災害が起こる 仕事の内容が多様化する 個人を重視した就労形態になる 副業が一般的になる ライフスタイルの変化に伴い間取りが変わる 交通手段が多様化する
るようになり、コミュニケーションの自己
AI やロボットが人間の職業を代替する
い高齢者の単身者も同様に AI 搭載のロボッ
行政手続きがオンラインになる
完結も可能になる。また、血縁者等のいな
トが話し相手になってくれるようになった おかげで、認知症のリスクも下がった。同
時に健康管理もしてくれるため、AI や自宅
のデバイスセンサーが完備されている環境
が用意できる場合は、高齢者は安心して老 後を過ごすことができるようになった。AI により質の高い相互に生産性のあるコミュ
ニケーションが取れるようになる一方で、 人と人のつながりの本質について多くの人 が考えるようになった。
AI が判断から実行まで行う 教育のオンライン化が進む 都市インフラが老朽化する 行政サービスの拠点が分散する 日常のビッグデータが活用される 二割の住居が無居住化する 家族のかたちが変わる 集落の統合や居住者受け入れが進む 企業が社会貢献に力を入れる ロボットの遠隔操作が可能になる 仮想空間がより現実に近づく AI が医療へ参入する 医療が遠隔で行えるようになる 高齢者の単身世帯が増加する 高齢化に伴い障がい者が増える HV の普及率が約3割に到達する 国内新車の3割がレベル3の自動運転車になる 信号が不要になる 旅行の目的がディープな地域体験になる 観光地の淘汰が進む 翻訳技術が進歩する 外国人労働者が増加する 外国人観光客が増加する 日本人観光客が減る 人間の活動が創造中心になる 働き方が時間と場所に縛られなくなる DX の度合いによって住みやすさが決まる コミュニティが居住地を選ぶときの決め手になる 移動コストが 10 分の 1 になる 移動時間が劇的に短くなる 6G の提供が開始される AI が文化に参入する スマート農業が普及する 農業にロボットが導入される 産業の中心が製造業からサービス業になる 全車がコネクティッド化される 交通弱者が増加する 思い浮かべるだけでコンピュータ操作が可能になる 健康寿命が延びる 平均寿命が延びる
がら在宅の時間で仕事もしなければならな
身体機能が向上するデバイスが利用される
と時間の切り分けが大切になってきた。教
小型水力発電の電気を売電する
いため、家の中でも仕事をするための空間 育に関してもオンラインでの授業が普及
代替・再生エネルギーが主流になる エネルギーコストが減少する エネルギー自給率が上がる ドローンを使った配送サービスが普及する 都市と農漁村が共存する 全世界で水が不足する
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アーバンランナー 自由なノマドワーカー 在宅ライフハッカー バーチャル都市住民 ©TJ K. 2017 Licensed under Unsplash
環境
生活空間の価値が上昇する 若者の外出率が低下する 自宅のあらゆるものがネットに繋がる AI が人間のパートナーになる データを購入して自作するようになる 店舗(サービス)そのものが移動する
日常生活のビッグデータ化によって、自
減されている。同時に、撒き餌の原料とな
節約されると同時に、そのプロセスが可視
循環が成立している。
動的に電力消費量を最適化し無駄な電力が
化されるなど、生活のあらゆる場面で環境 配慮が意識化されている。特に原子力発電 の問題や CO2 の排出量などに直結してい
る電力について、生活者は敏感になってい
る。レジ袋などの有料化から 10 年たち、 使い捨てのプラスチックは日常生活から排
除されつつある。そのほかのプラスチック 製品もリサイクル技術が進み、廃棄物の分 別収集がシステマチックに行われるように なった。
社会のあらゆるところで DX 化が進んだ
ことで電気が使用される場面は増えたが、 エネルギーミックスの推進により、以前よ り再生エネルギーの占める割合が高くな
り、エネルギーの自給率も向上した。自宅
に太陽光パネルや小型水力発電を導入する
ケースも増え、売電の仕組みも一定程度に 機能している。
地方分散により活性化した地方では、水 産業や農業にも先進技術が積極的に導入さ
れ、AI や IOT を活用することで、資源と
労力の効率化が進んでいる。例えば養殖の
撒き餌などを自動化・最適化することで、 餌の量を減らせるとともに、労働負担も軽
る魚の消費量も減らせ、環境負荷低減の好
電子マネー決済の利用率が 80%を超える 災害が起こる 仕事の内容が多様化する 個人を重視した就労形態になる 副業が一般的になる ライフスタイルの変化に伴い間取りが変わる 交通手段が多様化する
地方でも比較的自然の少ない都市部にお
AI やロボットが人間の職業を代替する
居が注目されている。ソーラーパネルを設
行政手続きがオンラインになる
いては、地元の材料を使った自然共生型住 置して電力を自給したり、自然を活用した 換気システムや暖房システムを導入した
り、住人の生活パターンを把握しながらエ ネルギー消費を最適化したりするなど、先 端技術と自然が融合した住まい方への関心 はますます高まっている。
教育のオンライン化が進む 都市インフラが老朽化する 行政サービスの拠点が分散する 日常のビッグデータが活用される 二割の住居が無居住化する 家族のかたちが変わる 集落の統合や居住者受け入れが進む 企業が社会貢献に力を入れる ロボットの遠隔操作が可能になる 仮想空間がより現実に近づく AI が医療へ参入する 医療が遠隔で行えるようになる 高齢者の単身世帯が増加する 高齢化に伴い障がい者が増える HV の普及率が約3割に到達する
趣味として自家用車を所有する人もいる
が、新型コロナ禍をきっかけとした人々の 外出意欲の低下によって車の利用頻度は減
少し、一方でエコに対する意識の高まりに よって、車への関心は所有価値から利用価 値に移ってきている。カーシェアリング
サービスの利用者も増えた。カーシェアの 分野では多様なサービスが登場し、半自動 運転車なども導入され、またネットワーク に接続された車は、地理情報や渋滞情報を リアルタイムに把握し、高い精度で目的地 までの最適ルートを算出するため、無駄な 移動がなくなり、環境への負荷も最小限に 抑えられている。
AI が判断から実行まで行う
国内新車の3割がレベル3の自動運転車になる 信号が不要になる 旅行の目的がディープな地域体験になる 観光地の淘汰が進む 翻訳技術が進歩する 外国人労働者が増加する 外国人観光客が増加する 日本人観光客が減る 人間の活動が創造中心になる 働き方が時間と場所に縛られなくなる DX の度合いによって住みやすさが決まる コミュニティが居住地を選ぶときの決め手になる 移動コストが 10 分の 1 になる 移動時間が劇的に短くなる 6G の提供が開始される AI が文化に参入する スマート農業が普及する 農業にロボットが導入される 産業の中心が製造業からサービス業になる 全車がコネクティッド化される 交通弱者が増加する 思い浮かべるだけでコンピュータ操作が可能になる 健康寿命が延びる 平均寿命が延びる 身体機能が向上するデバイスが利用される 代替・再生エネルギーが主流になる エネルギーコストが減少する エネルギー自給率が上がる 小型水力発電の電気を売電する ドローンを使った配送サービスが普及する 都市と農漁村が共存する 全世界で水が不足する
地方分散×ステイホーム|在宅ライフハッカー 36
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アーバンランナー 自由なノマドワーカー 在宅ライフハッカー バーチャル都市住民 ©Austin Distel 2019 Licensed under Unsplash
情報
生活空間の価値が上昇する 若者の外出率が低下する 自宅のあらゆるものがネットに繋がる AI が人間のパートナーになる データを購入して自作するようになる 店舗(サービス)そのものが移動する
2030 年において 6G の導入、ビッグデー
生活がすべてデータとして蓄積され、AI が
さらに多くの情報が社会を行きかうように
になった。生活の便利さを手に入れた一方
タの拡充、AI による仕事の効率化により、 なった。人々は余暇の時間を自宅で過ごし
たいと考えるようになり、情報の個人化・ 個別化が進み、他人が持っているものに刺 激されてみんなが何か同じものを求めるよ
うな流行の波は起きにくく、多種多様な趣 味嗜好が多くの人に認められるようになっ た。代わりに、ニッチな趣味の人が仲間を
見つけて集まりやすい社会になったことか
ら、人々は常識にとらわれずにネット上で 自由に自分を表現できる。音楽や美術、サ ブカル的なコンテンツ制作のための多種
多様なデジタルツールやアプリも出回り、 人々は特別なスキルがなくても、また 1 人
でも表現活動ができるようになった。情報 に関する最先端技術に対しての感度は、よ り多くの人に求められるようになったた
め、新しい技術が生まれるたびにその流行 を追うようになる。
翻訳ソフトの発達によって情報に国境が
関係がなくなった。電子マネーの利用率は
個人の生活スタイルに対して提案するよう
電子マネー決済の利用率が 80%を超える 災害が起こる 仕事の内容が多様化する 個人を重視した就労形態になる 副業が一般的になる ライフスタイルの変化に伴い間取りが変わる 交通手段が多様化する
で個人の生活の様子が情報として取得され
AI やロボットが人間の職業を代替する
セキュリティ技術の重要度も高まった。AI
行政手続きがオンラインになる
やすくなったため、情報を守るための情報 によって創造性がより強化されるようにな
り、ネットショッピングでもモノそのもの を購入するよりも創作方法をデータで購入 し、3D プリンターやデジタルミシンなど
の機器を使って自分でモノづくりを楽しむ ようになった。
教育のオンライン化が進む 都市インフラが老朽化する 行政サービスの拠点が分散する 日常のビッグデータが活用される 二割の住居が無居住化する 家族のかたちが変わる 集落の統合や居住者受け入れが進む 企業が社会貢献に力を入れる ロボットの遠隔操作が可能になる 仮想空間がより現実に近づく AI が医療へ参入する 医療が遠隔で行えるようになる 高齢者の単身世帯が増加する 高齢化に伴い障がい者が増える HV の普及率が約3割に到達する
在宅生活が新型コロナ危機のときのステ
イホームによって定番化したことで、地方 でも都市部でも得られる情報に差が見られ なくなった。学校での授業の一部オンラ
イン化により場所や時間にとらわれない教 育の受け方が可能になり、結果、教育にお
ける情報は平等になったが、逆に社会性や ヒューマンスキルなどの教育のあり方が模 索されるようになった。
AI が判断から実行まで行う
国内新車の3割がレベル3の自動運転車になる 信号が不要になる 旅行の目的がディープな地域体験になる 観光地の淘汰が進む 翻訳技術が進歩する 外国人労働者が増加する 外国人観光客が増加する 日本人観光客が減る 人間の活動が創造中心になる 働き方が時間と場所に縛られなくなる DX の度合いによって住みやすさが決まる コミュニティが居住地を選ぶときの決め手になる 移動コストが 10 分の 1 になる 移動時間が劇的に短くなる 6G の提供が開始される AI が文化に参入する スマート農業が普及する 農業にロボットが導入される 産業の中心が製造業からサービス業になる 全車がコネクティッド化される 交通弱者が増加する 思い浮かべるだけでコンピュータ操作が可能になる 健康寿命が延びる 平均寿命が延びる
80%に上り、ネットでの買い物が一般化
身体機能が向上するデバイスが利用される
積され、自宅内の 100 個のデバイスセン
小型水力発電の電気を売電する
する。購入データはビッグデータとして蓄 サーがネットにつながることで自宅内での
代替・再生エネルギーが主流になる エネルギーコストが減少する エネルギー自給率が上がる ドローンを使った配送サービスが普及する 都市と農漁村が共存する 全世界で水が不足する
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アーバンランナー 自由なノマドワーカー 在宅ライフハッカー バーチャル都市住民 ©Thought Catalog 2018 Licensed under Unsplash
モビリティ
生活空間の価値が上昇する 若者の外出率が低下する 自宅のあらゆるものがネットに繋がる AI が人間のパートナーになる データを購入して自作するようになる 店舗(サービス)そのものが移動する
地方に暮らす人々は住んでいる地域の環
本的には近距離移動であり、それほど頻繁
人々と過ごす時間を大切にしている。仕事
所有するためのさまざまなコストを考える
境に満足し、家族や地域コミュニティ内の は基本的に在宅で、生活と仕事はゆるやか につながりうまく両立できている。旅行な
どの遠出や、アウトドアレジャーや外食、 ナイトライフに時間やお金を使うことは少
なく、ガーデニングや料理、お菓子作り、 音楽や読書、動画配信サービスやゲームな どインドアで楽しめる趣味を持ち、家族と 共に家で過ごすことが多い。
リモートワークが一般化したことで、多 くの人が毎日の通勤から解放され、地方
に U ターンする人が増えた。通勤のために 公共交通機関を使う人が減り、人々が遠出 をせずに地域内で過ごす時間が増えたこと
で、バスや電車などの公共交通機関はあま り頻繁に運行していない。日常生活の買い 物はネット通販を利用したり、生鮮食料品 などは近所の商店に行く。品の良い商品や テイクアウトのフードなどは移動販売車を
利用することもある。週末には買い出しの ために郊外のスーパーマーケットやホーム センターなどに家族と一緒に車ででかける
こともある。基本的に外出の機会は多くな いため、車の使用頻度も限られている。公
共交通機関が少ないため車は必要だが、基
に利用するわけでもないため自家用車を
電子マネー決済の利用率が 80%を超える 災害が起こる 仕事の内容が多様化する 個人を重視した就労形態になる 副業が一般的になる ライフスタイルの変化に伴い間取りが変わる 交通手段が多様化する
と、必要なときにすぐに利用できるサービ
AI やロボットが人間の職業を代替する
と環境に対する意識も高くなる。EV のカー
行政手続きがオンラインになる
スの方が効率がよい。地方で暮らしている シェアなどは、手軽に利用でき、かつ環境
配慮の面からも価値観に合っている。AI が 搭載された最新の EV は、つねに合理的な
ルートを提示してくれるので、エネルギー
効率も時間効率もよく満足している。また、 車で移動するだけでなく、近場の移動や役 所、病院などに行く時には、自転車やオン
デマンドバスなども併用すればより便利
だ。最適な交通機関の組み合わせを提示し てくれるアプリを便利に使っている。
AI が判断から実行まで行う 教育のオンライン化が進む 都市インフラが老朽化する 行政サービスの拠点が分散する 日常のビッグデータが活用される 二割の住居が無居住化する 家族のかたちが変わる 集落の統合や居住者受け入れが進む 企業が社会貢献に力を入れる ロボットの遠隔操作が可能になる 仮想空間がより現実に近づく AI が医療へ参入する 医療が遠隔で行えるようになる 高齢者の単身世帯が増加する 高齢化に伴い障がい者が増える HV の普及率が約3割に到達する 国内新車の3割がレベル3の自動運転車になる 信号が不要になる 旅行の目的がディープな地域体験になる 観光地の淘汰が進む 翻訳技術が進歩する 外国人労働者が増加する 外国人観光客が増加する 日本人観光客が減る 人間の活動が創造中心になる
地方分散が進んだことで地方の人口減少
は少し緩やかになり、高齢化問題も一時期 ほど深刻ではないが、やはり高齢者の移動 支援は重要な課題だ。車の安全技術の進歩 によって、高齢者の運転のリスクは低減で きるようになった。免許返還後の移動手段 については、比較的近距離の移動ニーズが
働き方が時間と場所に縛られなくなる DX の度合いによって住みやすさが決まる コミュニティが居住地を選ぶときの決め手になる 移動コストが 10 分の 1 になる 移動時間が劇的に短くなる 6G の提供が開始される AI が文化に参入する スマート農業が普及する 農業にロボットが導入される 産業の中心が製造業からサービス業になる 全車がコネクティッド化される 交通弱者が増加する 思い浮かべるだけでコンピュータ操作が可能になる 健康寿命が延びる 平均寿命が延びる
大きいことから、オンデマンドバスや相乗
身体機能が向上するデバイスが利用される
コミュニティ単位での小回りのきくサービ
小型水力発電の電気を売電する
りサービスなど、公共交通機関を補完する スが求められる。
代替・再生エネルギーが主流になる エネルギーコストが減少する エネルギー自給率が上がる ドローンを使った配送サービスが普及する 都市と農漁村が共存する 全世界で水が不足する
地方分散×ステイホーム|在宅ライフハッカー 38
[ 都市集中 ] x [ ステイホーム ]
バーチャル都市住民
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ステイホーム
アーバンランナー 自由なノマドワーカー 在宅ライフハッカー バーチャル都市住民 ©Billetto Editorial 2017 Licensed under Unsplash
余暇
生活空間の価値が上昇する 若者の外出率が低下する 自宅のあらゆるものがネットに繋がる AI が人間のパートナーになる データを購入して自作するようになる 店舗(サービス)そのものが移動する
COVID-19 の発生によって人々の時間の
しめ、バーチャル体験との掛け合わせによ
するような職業や、マンパワーで行ってい
族と共有することができる。
過ごし方は大きく変わった。人と人が接触 たような職業は 10 年の間に徐々にロボッ
トと AI の仕事に置き換わり、人が行う仕 事も AI などの補助により飛躍的に効率が 上がった。その結果、社会全体で余裕のあ
る時間が増え、テクノロジーの発達によっ て余暇の過ごし方の幅が広がった。
テクノロジーによってコンテンツが充実
したことによって、多くの人が余暇を家で 過ごし、住む場所も都市機能の充実した都 会に集中した。
家はインターネットと強力に繋がり、VR
体験やオンラインコミュニケーションなど
の、新しいテクノロジーによるコンテンツ を自由に楽しめる場になっている。
2020 年にすでに存在していた VR を用
いた動画・ゲームなどのエンタメコンテン
ツは、視覚だけでなく五感を使った鮮明な
感覚で簡単に非日常的な体験を楽しめる。 エンタメコンテンツ自体も AI の参入によ
り大量に生産され、人々を飽きさせない娯 楽が溢れる。
5G に支えられた通信環境下では、人々
は COVID-19 か ら 始 ま っ た オ ン ラ イ ン コ
ミュニケーションをストレスなく気軽に楽
り、非日常的な体験を遠方にいる友達や家
電子マネー決済の利用率が 80%を超える 災害が起こる 仕事の内容が多様化する 個人を重視した就労形態になる 副業が一般的になる ライフスタイルの変化に伴い間取りが変わる 交通手段が多様化する
家の中にロボットや IoT 家電が増え、家
AI やロボットが人間の職業を代替する
ど、テクノロジーが人々の生活を支えなが
行政手続きがオンラインになる
で簡単に一流の料理が作れるようになるな ら彩りを与える。
教育のオンライン化が進む 都市インフラが老朽化する 行政サービスの拠点が分散する 日常のビッグデータが活用される 二割の住居が無居住化する
旅行のような外で体感して楽しむ娯楽
も、知識体験や文化体験をバーチャル化し て家の中で楽しめるようになっても、バー チャルでは体感できない体験はなくならな い。実体験的な娯楽施設や観光資源は、都
市から離れた郊外の余った土地を利用して
つくられ、人々は郊外で都市の生活からの 逸脱を時折楽しんでいる。
家族のかたちが変わる 集落の統合や居住者受け入れが進む 企業が社会貢献に力を入れる ロボットの遠隔操作が可能になる 仮想空間がより現実に近づく AI が医療へ参入する 医療が遠隔で行えるようになる 高齢者の単身世帯が増加する 高齢化に伴い障がい者が増える HV の普及率が約3割に到達する 国内新車の3割がレベル3の自動運転車になる 信号が不要になる 旅行の目的がディープな地域体験になる 観光地の淘汰が進む 翻訳技術が進歩する 外国人労働者が増加する 外国人観光客が増加する
そうした楽しみは移動の中にも見出せる
ようになり、普段の屋内中心の生活や機能 的な都市での移動から離れるように、郊外 での車の運転や移動は娯楽として成立して いる。
AI が判断から実行まで行う
日本人観光客が減る 人間の活動が創造中心になる 働き方が時間と場所に縛られなくなる DX の度合いによって住みやすさが決まる コミュニティが居住地を選ぶときの決め手になる 移動コストが 10 分の 1 になる 移動時間が劇的に短くなる 6G の提供が開始される AI が文化に参入する スマート農業が普及する 農業にロボットが導入される 産業の中心が製造業からサービス業になる 全車がコネクティッド化される 交通弱者が増加する 思い浮かべるだけでコンピュータ操作が可能になる 健康寿命が延びる 平均寿命が延びる 身体機能が向上するデバイスが利用される 代替・再生エネルギーが主流になる エネルギーコストが減少する エネルギー自給率が上がる 小型水力発電の電気を売電する ドローンを使った配送サービスが普及する 都市と農漁村が共存する 全世界で水が不足する
都市集中×ステイホーム|バーチャル都市市民 40
地 方 分 散
都 市 集 中
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ゴーアウト
ゴーアウト
地 方 分 散
都 市 集 中
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ステイホーム
アーバンランナー 自由なノマドワーカー 在宅ライフハッカー バーチャル都市住民 ©Roberto Cortese 2020 Licensed under Unsplash
買い物
生活空間の価値が上昇する 若者の外出率が低下する 自宅のあらゆるものがネットに繋がる AI が人間のパートナーになる データを購入して自作するようになる 店舗(サービス)そのものが移動する
この世界での買い物はほとんど全てがオ
プリンターなどを利用して家でモノを作っ
すぐに受け取れる。機械の故障や交換時期
て機能を付加したりする。
ンライン上で済まされ、商品は高速配達で が近づいてきた部品の有無は A I が自動で 診断し、必要なパーツの発注をする。生活
必需品の不足分も AI が個人の購買歴に基
づいて最適な商品を探して購入し補充して
くれるため、日常的な買い物の負担は軽減 されている。新製品にまつわる情報も AI
がセレクトして届けてくれるため、意外な 新しい商品との偶然の出会いは減少し、よ り個人の趣味が強化され、新しいものを受 け入れづらい保守的な傾向が強まる。
電子マネーが主流となることで、長期的 な資産運用の見通しを立てることも容易に
なり、ローンを組むような大きい買い物の 決断が早くなった。翻訳ソフトの発達によ り、個人で海外から商品を容易に取り寄せ られるようになったため、商品の選択肢が 格段に広がった。また世界的にも物流の効 率化が進み、活発にやりとりされることで 輸送費はかなり低く抑えられ、あらゆるも のが手軽に購入できるようになった。選択
たり、手持ちのデバイスにインストールし
電子マネー決済の利用率が 80%を超える 災害が起こる 仕事の内容が多様化する 個人を重視した就労形態になる 副業が一般的になる ライフスタイルの変化に伴い間取りが変わる 交通手段が多様化する
生鮮食料品やそのほかの製品でも実物を
AI やロボットが人間の職業を代替する
ど、オンラインショッピングのみに頼るこ
行政手続きがオンラインになる
確かめて購入したいと考える層や高齢者な
とに抵抗がある人のために、無人移動販売 なども登場する。物流に関しては、拠点化
が進み、個人への配達もドローンなどによ り高速化している。
教育のオンライン化が進む 都市インフラが老朽化する 行政サービスの拠点が分散する 日常のビッグデータが活用される 二割の住居が無居住化する 家族のかたちが変わる 集落の統合や居住者受け入れが進む 企業が社会貢献に力を入れる ロボットの遠隔操作が可能になる 仮想空間がより現実に近づく AI が医療へ参入する
オンライン上での買い物が主流となるこ
とで、物流に関するビッグデータが集まる ようになった。その結果、物流の最適化が 行われ、輸送費の削減、高速配達が実現し ている。都市近郊農業・都市農業により食 の物流も早くなる。
AI が判断から実行まで行う
医療が遠隔で行えるようになる 高齢者の単身世帯が増加する 高齢化に伴い障がい者が増える HV の普及率が約3割に到達する 国内新車の3割がレベル3の自動運転車になる 信号が不要になる 旅行の目的がディープな地域体験になる 観光地の淘汰が進む 翻訳技術が進歩する 外国人労働者が増加する 外国人観光客が増加する 日本人観光客が減る 人間の活動が創造中心になる 働き方が時間と場所に縛られなくなる DX の度合いによって住みやすさが決まる コミュニティが居住地を選ぶときの決め手になる 移動コストが 10 分の 1 になる 移動時間が劇的に短くなる 6G の提供が開始される AI が文化に参入する スマート農業が普及する 農業にロボットが導入される 産業の中心が製造業からサービス業になる 全車がコネクティッド化される 交通弱者が増加する 思い浮かべるだけでコンピュータ操作が可能になる 健康寿命が延びる 平均寿命が延びる
肢が広がったことで、商品購入時には AI
身体機能が向上するデバイスが利用される
製品はソフトウェアのデータとして売られ
小型水力発電の電気を売電する
のサポートが欠かせなくなっている。電化 ることも多くなり、そのデータを基に、3D
代替・再生エネルギーが主流になる エネルギーコストが減少する エネルギー自給率が上がる ドローンを使った配送サービスが普及する 都市と農漁村が共存する 全世界で水が不足する
都市集中×ステイホーム|バーチャル都市市民 41
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アーバンランナー 自由なノマドワーカー 在宅ライフハッカー バーチャル都市住民 ©Wes Hicks 2017 Licensed under Unsplash
仕事
生活空間の価値が上昇する 若者の外出率が低下する 自宅のあらゆるものがネットに繋がる AI が人間のパートナーになる データを購入して自作するようになる 店舗(サービス)そのものが移動する
企業は製造業からサービス業へ移行し、
きながら仕事をするという感覚が根付く中
いる。COVID-19 のパンデミックにより、
などが仕事のテーマとなる。
知的集約型産業が集中する都市に集まって
リモートワークは国際企業を含め、様々な 業種に広まり柔軟な働き方や効率の良い運 営によって生産性が向上することが明らか
になり、出社するワークスタイルはごくわ ずかとなった。
集約型都市構造が進んだことで、日常生 活に必要な移動は徒歩圏内ですむようにな り、都市部ではほぼ外出せずにライフも
ワークも完結できる。時間や場所に縛られ ず自身のライフスタイルに合わせ仕事場を
選択できるリモートワークでは、生活空間 と仕事空間は流動的になり、ライフとワー クの曖昧な空間の中で生活するため、居心 地がキーワードになる。
リモートワークと言っても必ずしも自宅
で仕事をするわけではなく、徒歩圏内の居 心地のよいコワーキングスペースなどを利
用することもある。コミュニケーションの
ためのインフラやデジタルツールが整い、 個人と個人、個人と企業が繋がりやすく
でポストや収入よりも働きがいや社会貢献
電子マネー決済の利用率が 80%を超える 災害が起こる 仕事の内容が多様化する 個人を重視した就労形態になる 副業が一般的になる ライフスタイルの変化に伴い間取りが変わる 交通手段が多様化する
反復的な事務作業の AI による代替や技
AI やロボットが人間の職業を代替する
の寿命が短くなる不安や人材のコモディ
行政手続きがオンラインになる
術寿命の短期化による仕事や個人のスキル ティ化への不安は学び直しなど個人の成長
意欲を高める。プロジェクト型の働き方で は、メンバーの役割分担が明確で、つねに
専門的な知識やスキルが求められる。AI に 仕事を取って代わられる不安がある一方
で、AI がディープラーニングによって獲
得するスキルが意思決定の手助けになるな ど仕事の生産性を高めるパートナーにもな る。また、社員教育や OJT の機会が少なく
なることで、セルフラーニングが仕事の重 要な部分となっている。
AI が判断から実行まで行う 教育のオンライン化が進む 都市インフラが老朽化する 行政サービスの拠点が分散する 日常のビッグデータが活用される 二割の住居が無居住化する 家族のかたちが変わる 集落の統合や居住者受け入れが進む 企業が社会貢献に力を入れる ロボットの遠隔操作が可能になる 仮想空間がより現実に近づく AI が医療へ参入する 医療が遠隔で行えるようになる 高齢者の単身世帯が増加する 高齢化に伴い障がい者が増える HV の普及率が約3割に到達する 国内新車の3割がレベル3の自動運転車になる 信号が不要になる 旅行の目的がディープな地域体験になる 観光地の淘汰が進む 翻訳技術が進歩する 外国人労働者が増加する 外国人観光客が増加する 日本人観光客が減る 人間の活動が創造中心になる 働き方が時間と場所に縛られなくなる DX の度合いによって住みやすさが決まる コミュニティが居住地を選ぶときの決め手になる 移動コストが 10 分の 1 になる 移動時間が劇的に短くなる 6G の提供が開始される AI が文化に参入する スマート農業が普及する 農業にロボットが導入される 産業の中心が製造業からサービス業になる 全車がコネクティッド化される 交通弱者が増加する 思い浮かべるだけでコンピュータ操作が可能になる 健康寿命が延びる 平均寿命が延びる
なり、フリーランスやフリーエージェント
身体機能が向上するデバイスが利用される
え、プロジェクト型の働き方が一般的にな
小型水力発電の電気を売電する
として複数の会社に所属する人の割合が増
る。生きるための仕事をするのではなく生
代替・再生エネルギーが主流になる エネルギーコストが減少する エネルギー自給率が上がる ドローンを使った配送サービスが普及する 都市と農漁村が共存する 全世界で水が不足する
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アーバンランナー 自由なノマドワーカー 在宅ライフハッカー バーチャル都市住民 ©Nicole Wolf 2019 Licensed under Unsplash
教育
生活空間の価値が上昇する 若者の外出率が低下する 自宅のあらゆるものがネットに繋がる AI が人間のパートナーになる データを購入して自作するようになる 店舗(サービス)そのものが移動する
AI や翻訳テクノロジーが社会に浸透し、
ングの方法、地域課題に取り組んで深く考
が求められるようになった。プログラミン
住む場所が自由になった社会では、離れた
人々には機械や情報とうまく付き合う能力 グなどを通して AI や機械について理解す
ることは文系理系関係なく必要で、発達し た情報化社会を生き抜くために情報リテラ
シーは必須の能力だ。オンラインコミュニ ケーションを使って世界中の人と簡単に知 り合い、話せるようになった世界では、言
語能力より異文化を理解する力、多様性な どが求められる。小中学校ではかつてのよ うな知識を得るだけの教育から、実際に知 識を使って身の回りの問題を解決する力
や、必要な知識を主体的に学ぶ能力、新し
く価値を創造する力を身につけるための教 育に変わった。
教育方針の変化に伴い、学ぶ環境にも変 化が起こった。COVID − 19 をきっかけに
始まったオンライン授業は、レベルのそ
ろった質の高い授業がどこでも受けられる
メリットが認識され、2030 年でも全国の 学力や学習機会を均等にするために活用さ
れている。授業を受ける場所もフレキシブ
える実践的な授業が多く実施されている。
電子マネー決済の利用率が 80%を超える 災害が起こる 仕事の内容が多様化する 個人を重視した就労形態になる 副業が一般的になる ライフスタイルの変化に伴い間取りが変わる 交通手段が多様化する
土地の学校にも所属でき、クラスには同じ
AI やロボットが人間の職業を代替する
む子が混在し多様性に富んでいる。学校の
行政手続きがオンラインになる
地域の子や、海外を含めた離れた地域に住 他にも子供の価値観や才能に合わせた多種
多様な習い事があり、子供自身が自分の興 味で選んだ習い事では、気の合う友達が見 つかり、子供同士のコミュニティを形成す る。自分の好みや価値観が尊重される社会 では、子供の時に自分の興味を伸ばす習い 事は大きな学びの機会になる。
AI が判断から実行まで行う 教育のオンライン化が進む 都市インフラが老朽化する 行政サービスの拠点が分散する 日常のビッグデータが活用される 二割の住居が無居住化する 家族のかたちが変わる 集落の統合や居住者受け入れが進む 企業が社会貢献に力を入れる ロボットの遠隔操作が可能になる 仮想空間がより現実に近づく AI が医療へ参入する
医療が遠隔で行えるようになる 高齢者の単身世帯が増加する 高齢化に伴い障がい者が増える HV の普及率が約3割に到達する 国内新車の3割がレベル3の自動運転車になる 信号が不要になる 旅行の目的がディープな地域体験になる 観光地の淘汰が進む 翻訳技術が進歩する 外国人労働者が増加する 外国人観光客が増加する 日本人観光客が減る 人間の活動が創造中心になる 働き方が時間と場所に縛られなくなる DX の度合いによって住みやすさが決まる コミュニティが居住地を選ぶときの決め手になる 移動コストが 10 分の 1 になる 移動時間が劇的に短くなる 6G の提供が開始される AI が文化に参入する スマート農業が普及する 農業にロボットが導入される 産業の中心が製造業からサービス業になる 全車がコネクティッド化される 交通弱者が増加する 思い浮かべるだけでコンピュータ操作が可能になる 健康寿命が延びる 平均寿命が延びる
ルになり、子供たちは家庭でもオンライン
身体機能が向上するデバイスが利用される
校での対面授業では、先生やクラスメート
小型水力発電の電気を売電する
授業が受けられるようになった。一方、学 とともに、主に道徳や、アクティブラーニ
代替・再生エネルギーが主流になる エネルギーコストが減少する エネルギー自給率が上がる ドローンを使った配送サービスが普及する 都市と農漁村が共存する 全世界で水が不足する
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居住地
生活空間の価値が上昇する 若者の外出率が低下する 自宅のあらゆるものがネットに繋がる AI が人間のパートナーになる データを購入して自作するようになる 店舗(サービス)そのものが移動する
この世界では都市機能の充実度とスマー
昇し、それに合った収入がある層はよいが、
なっている。リモートワークが普及した今
問題も見逃せない。
トハウスの質が居住地を選ぶ際の基準と
は、住む場所と仕事場が同じ都市圏になく
てもよいので居住地の選択肢は広がるが、 仕事部屋と居住空間が確保できる間取りが
重要になる。都市部で広さが確保できない 場合は、狭小空間でいかに効率的なスペー スを確保できるかもポイントになる。一方 で、リモートワークの一般化にともない都 市中心部に集積していたオフィスビルの需
要が少なくなり、居住空間に転用する動き もあり、建築家やデザイナー、住宅メーカー
はバラエティに富んだ間取りを提案してい
る。それぞれのワークスタイルやライフス タイルにあった間取りのオーダーメードや 既存の建物のリノベーション需要も高い。
IOT やスマートハウスの普及により、家
がただの生活空間としてではなく生活と身 体とネットワークをつなげる重要な役割を
果たすため、立地だけではなく家のソフト 的な機能も重要だ。災害に対する都市機能 の耐性も重視され、災害に強いインフラの 整備が求められている。人々が都市に集中 するのは、やはり都市機能が充実している
からで、物流やインフラは高度に整備され、 都市の利便性は上がるが、生活コストも上
そうでない生活困窮者も増えるという社会
電子マネー決済の利用率が 80%を超える 災害が起こる 仕事の内容が多様化する 個人を重視した就労形態になる 副業が一般的になる ライフスタイルの変化に伴い間取りが変わる 交通手段が多様化する
逆に地方では過疎化が進み、インフラの
AI やロボットが人間の職業を代替する
居住地として地方を積極的に選ぶ人は少な
行政手続きがオンラインになる
整備が追いつかず、老朽化が進んでいる。 く、地元を離れられない事情がある人が住
み続けている状況だ。空き家の数も増え、 中でも管理が十分にされていないものは崩
壊の危険性や、景観を損なう要因となるな ど様々な問題を抱えている。地方都市の公 共交通機関はますます貧弱になり、さらに 高齢化が進んでいるために交通弱者の問題 は深刻だ。移動に関しては、公共交通機関
や自家用車に代わる低コストで効率的な公 共的なサービスが強く求められている。
AI が判断から実行まで行う 教育のオンライン化が進む 都市インフラが老朽化する 行政サービスの拠点が分散する 日常のビッグデータが活用される 二割の住居が無居住化する 家族のかたちが変わる 集落の統合や居住者受け入れが進む 企業が社会貢献に力を入れる ロボットの遠隔操作が可能になる 仮想空間がより現実に近づく AI が医療へ参入する 医療が遠隔で行えるようになる 高齢者の単身世帯が増加する 高齢化に伴い障がい者が増える HV の普及率が約3割に到達する 国内新車の3割がレベル3の自動運転車になる 信号が不要になる 旅行の目的がディープな地域体験になる 観光地の淘汰が進む 翻訳技術が進歩する 外国人労働者が増加する 外国人観光客が増加する 日本人観光客が減る 人間の活動が創造中心になる 働き方が時間と場所に縛られなくなる DX の度合いによって住みやすさが決まる コミュニティが居住地を選ぶときの決め手になる 移動コストが 10 分の 1 になる 移動時間が劇的に短くなる 6G の提供が開始される AI が文化に参入する スマート農業が普及する 農業にロボットが導入される 産業の中心が製造業からサービス業になる 全車がコネクティッド化される 交通弱者が増加する 思い浮かべるだけでコンピュータ操作が可能になる 健康寿命が延びる 平均寿命が延びる 身体機能が向上するデバイスが利用される 代替・再生エネルギーが主流になる エネルギーコストが減少する エネルギー自給率が上がる 小型水力発電の電気を売電する ドローンを使った配送サービスが普及する 都市と農漁村が共存する 全世界で水が不足する
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公共サービス
生活空間の価値が上昇する 若者の外出率が低下する 自宅のあらゆるものがネットに繋がる AI が人間のパートナーになる データを購入して自作するようになる 店舗(サービス)そのものが移動する
75 歳以上の後期高齢者の増加と、単身
外に住む人も行政・医療のオンライン化の
未婚率の高かった世代が、歳を重ね深刻な
さくなった。
率の増加が特に深刻な課題となっている。
病気の治療や、介護が必要になった時に頼 る人がいない上、都市部と地方での医療格 差なども危惧されている。介護・医療の需
要急増や、日本全体での医療バランスの偏 りに対応するために、人々が住む場所を都 市に近い場所に集め、AI や医療ロボットに よる医療の情報化が進んでいる。
都市に住む人は、家庭の医療ロボットや 携帯端末によって健康状態を常にデータで
記録している。個人の健康情報は都市全体 で常に管理され、軽い風邪などでは病院に 行かなくても家庭で遠隔診察を受けられ
る。データ管理に AI が導入され、大きな 病気も早期に発見できるため、結果として 都市全体の医療がスムーズになった。家庭 での診断で病院での検査や治療が必要な場
合でも、病院と住む地域を繋ぐストレスレ スな公共交通により高齢者でも安心して通 院できる。
個人の情報をデータで扱い、スムーズな
恩恵を受けられ、地域による医療格差が小
電子マネー決済の利用率が 80%を超える 災害が起こる 仕事の内容が多様化する 個人を重視した就労形態になる 副業が一般的になる ライフスタイルの変化に伴い間取りが変わる 交通手段が多様化する
AI やロボットの参入により市民の生活は
AI やロボットが人間の職業を代替する
の投資額が大きいため社会全体では国民側
行政手続きがオンラインになる
快適で健康的になったが、医療インフラへ の医療費負担が増えた。情報テクノロジー を中心とした都市医療機能のため、災害時
の都市機能の耐久性や、AI・ロボットに人 命を預ける不安もこの社会での課題となっ ている。
AI が判断から実行まで行う 教育のオンライン化が進む 都市インフラが老朽化する 行政サービスの拠点が分散する 日常のビッグデータが活用される 二割の住居が無居住化する 家族のかたちが変わる 集落の統合や居住者受け入れが進む 企業が社会貢献に力を入れる ロボットの遠隔操作が可能になる 仮想空間がより現実に近づく AI が医療へ参入する 医療が遠隔で行えるようになる 高齢者の単身世帯が増加する 高齢化に伴い障がい者が増える HV の普及率が約3割に到達する 国内新車の3割がレベル3の自動運転車になる 信号が不要になる 旅行の目的がディープな地域体験になる 観光地の淘汰が進む 翻訳技術が進歩する 外国人労働者が増加する 外国人観光客が増加する 日本人観光客が減る 人間の活動が創造中心になる 働き方が時間と場所に縛られなくなる DX の度合いによって住みやすさが決まる コミュニティが居住地を選ぶときの決め手になる 移動コストが 10 分の 1 になる 移動時間が劇的に短くなる 6G の提供が開始される AI が文化に参入する スマート農業が普及する 農業にロボットが導入される 産業の中心が製造業からサービス業になる 全車がコネクティッド化される 交通弱者が増加する 思い浮かべるだけでコンピュータ操作が可能になる 健康寿命が延びる 平均寿命が延びる
都市機能を実現しているのは医療分野に限
身体機能が向上するデバイスが利用される
ン化され、面倒だった公的手続きも簡単に
小型水力発電の電気を売電する
らない。役所など行政サービスもオンライ 行えるようになった。都市部に限らず、郊
代替・再生エネルギーが主流になる エネルギーコストが減少する エネルギー自給率が上がる ドローンを使った配送サービスが普及する 都市と農漁村が共存する 全世界で水が不足する
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コミュニティ
生活空間の価値が上昇する 若者の外出率が低下する 自宅のあらゆるものがネットに繋がる AI が人間のパートナーになる データを購入して自作するようになる 店舗(サービス)そのものが移動する
2020 年の COVID-19 から始まった社会
る一方で、ふるさと納税のように自分の住
年では多くの企業は出社を必要としなくな
も増えている。人々の愛着や関心がその土
規模でのリモートワーク化により、2030
り、住む場所は職場に縛られることがなく なった。組織の肩書きによるステータスは 相対的に重要性を失い、個人の信用が問わ れる時代になったことから、複数の肩書や 所属を持つ個人が増えた。
ハイクオリティなオンラインコミュニ
ケーションと発達した翻訳ソフトによって 世界中の人と容易にコミュニケーションを
とれるようになったことで、個人の趣味や 価値観、共感をもとに、国籍、性別、人種
に関係なくコミュニティーが形成されてい
る。こうしたインターネット上のコミュニ ティーは、強い所属意識と共通の関心を基 盤にしているため結束力が強い。地球の裏 側で起こる出来事に共感するような多様性
が生まれる一方で、現実世界の地域や会社、 親戚や家族などのリアルコミュニティへの
関心が薄れていく。離れていても現実と変 わらないコミュニケーションが取れるよう
になり、家族同士でも離れて暮らす世帯が 多くなった。単身世帯も増加し、特に後期
高齢者の単身率の増加は変わらず社会問題 となっている。
実際に住む地域に対する所属意識が薄れ
んでいない地域に貢献しようとするケース
電子マネー決済の利用率が 80%を超える 災害が起こる 仕事の内容が多様化する 個人を重視した就労形態になる 副業が一般的になる ライフスタイルの変化に伴い間取りが変わる 交通手段が多様化する
地の資産となるため、各地域は地域力=共
AI やロボットが人間の職業を代替する
人々の価値観が基盤となったコミュニ
行政手続きがオンラインになる
感力を高めようと努力している。
AI が判断から実行まで行う 教育のオンライン化が進む 都市インフラが老朽化する
ティは強い結束力を持つ一方で、同調する 価値観の中で強められた意見が、無意識に 歪んだ民意を生み出してしまう危険性も含 んでいる。また、オンライン上のコミュニ
ティーは、災害などの非常時にはほぼ機能 しない。これらは現実世界において脆弱な 情報インフラに依存するコミュニティーが 主流となる時代が抱える課題でもある。
行政サービスの拠点が分散する 日常のビッグデータが活用される 二割の住居が無居住化する 家族のかたちが変わる 集落の統合や居住者受け入れが進む 企業が社会貢献に力を入れる ロボットの遠隔操作が可能になる 仮想空間がより現実に近づく AI が医療へ参入する 医療が遠隔で行えるようになる 高齢者の単身世帯が増加する 高齢化に伴い障がい者が増える HV の普及率が約3割に到達する 国内新車の3割がレベル3の自動運転車になる 信号が不要になる 旅行の目的がディープな地域体験になる 観光地の淘汰が進む 翻訳技術が進歩する 外国人労働者が増加する 外国人観光客が増加する 日本人観光客が減る 人間の活動が創造中心になる 働き方が時間と場所に縛られなくなる DX の度合いによって住みやすさが決まる コミュニティが居住地を選ぶときの決め手になる 移動コストが 10 分の 1 になる 移動時間が劇的に短くなる 6G の提供が開始される AI が文化に参入する スマート農業が普及する 農業にロボットが導入される 産業の中心が製造業からサービス業になる 全車がコネクティッド化される 交通弱者が増加する 思い浮かべるだけでコンピュータ操作が可能になる 健康寿命が延びる 平均寿命が延びる 身体機能が向上するデバイスが利用される 代替・再生エネルギーが主流になる エネルギーコストが減少する エネルギー自給率が上がる 小型水力発電の電気を売電する ドローンを使った配送サービスが普及する 都市と農漁村が共存する 全世界で水が不足する
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アーバンランナー 自由なノマドワーカー 在宅ライフハッカー バーチャル都市住民 ©Allie 2020 Licensed under Unsplash
コミュニケーション
生活空間の価値が上昇する 若者の外出率が低下する 自宅のあらゆるものがネットに繋がる AI が人間のパートナーになる データを購入して自作するようになる 店舗(サービス)そのものが移動する
新型コロナウィルス禍以降、リモート
ロジェクトが進められ、仕事としても可能
続けなければならない理由は少なくなった
トベースとなり、複数のプロジェクトチー
ワークと在宅生活が定着し、大都市に住み が、それでも仕事上で人に会ったり、出勤
することも少なくないため、地方に移住す
るという選択肢は考えられない。何より、 都市に人口が集中している現状では、地方 は高齢化が進みますますさびれて住みづら くなっている。都市に住み、基本的にあま
り外出しない生活においては、デジタル空 間が主要なコミュニケーションの場となっ
ている。近くに住む友人とは互いの家を行 き来することもあるが、自宅にいながら人 と交流したいと思う人は、オンラインゲー ム上に集い、競ったり、一緒にくつろい
だりする。また6G の普及によって、より リアルな体験が可能になり、演劇やライブ
の鑑賞やスポーツ観戦などを媒介として、 ネット上の友人と場を共有しコミュニケー
ションする。このような体験をバーチャル 空間でいつでも得られるのは喜ばしい。
仕事面でも、リモートワークが主流だが、 VR や 6G を使ったコミュニケーションで は、ほとんどリアルと変わらない。むしろ
書類の共有や決済・承認プロセスなどは格 段に効率的になり、遠方や海外の人たちと も日常的にコミュニケーションしながらプ
性が感じられる。多くの仕事がプロジェク
電子マネー決済の利用率が 80%を超える 災害が起こる 仕事の内容が多様化する 個人を重視した就労形態になる 副業が一般的になる ライフスタイルの変化に伴い間取りが変わる 交通手段が多様化する
ムや会社と一緒にコラボレーションするた
AI やロボットが人間の職業を代替する
が不可欠だ。オンラインコミュニケーショ
行政手続きがオンラインになる
め、場所に縛られないコミュニケーション ンの難しさは、これまでも色々と話題に
なってきたが、今ではみんな慣れてきて、 新しいコミュニケーションスタイルがすっ かり定着した。
教育のオンライン化が進む 都市インフラが老朽化する 行政サービスの拠点が分散する 日常のビッグデータが活用される 二割の住居が無居住化する 家族のかたちが変わる 集落の統合や居住者受け入れが進む 企業が社会貢献に力を入れる ロボットの遠隔操作が可能になる 仮想空間がより現実に近づく AI が医療へ参入する
翻訳ソフトの発達によって、外国人と自 在にコミュニケーションが取れるようにな
り、また物理的に移動せずとも多くのこと ができるようになったことで、外国人や障 害者を包摂した多様な社会参加の可能性が 広がった。しかし一方で、オンライン上で
は、人間関係が選択的になり多様性が損な われる危険性も同時にある。自分自身が所
属するコミュニティの結束は固くなるが、 他のコミュニティとの関わりが希薄にな
り、違った見解をもつ人々を受け入れる機 会がなくなり、偏った意見がより強化され てしまうこともある。
AI が判断から実行まで行う
医療が遠隔で行えるようになる 高齢者の単身世帯が増加する 高齢化に伴い障がい者が増える HV の普及率が約3割に到達する 国内新車の3割がレベル3の自動運転車になる 信号が不要になる 旅行の目的がディープな地域体験になる 観光地の淘汰が進む 翻訳技術が進歩する 外国人労働者が増加する 外国人観光客が増加する 日本人観光客が減る 人間の活動が創造中心になる 働き方が時間と場所に縛られなくなる DX の度合いによって住みやすさが決まる コミュニティが居住地を選ぶときの決め手になる 移動コストが 10 分の 1 になる 移動時間が劇的に短くなる 6G の提供が開始される AI が文化に参入する スマート農業が普及する 農業にロボットが導入される 産業の中心が製造業からサービス業になる 全車がコネクティッド化される 交通弱者が増加する 思い浮かべるだけでコンピュータ操作が可能になる 健康寿命が延びる 平均寿命が延びる 身体機能が向上するデバイスが利用される 代替・再生エネルギーが主流になる エネルギーコストが減少する エネルギー自給率が上がる 小型水力発電の電気を売電する ドローンを使った配送サービスが普及する 都市と農漁村が共存する 全世界で水が不足する
都市集中×ステイホーム|バーチャル都市市民 47
地 方 分 散
都 市 集 中
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地 方 分 散
都 市 集 中
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アーバンランナー 自由なノマドワーカー 在宅ライフハッカー バーチャル都市住民 ©saesherra 2017 Licensed under Pixabay
環境
生活空間の価値が上昇する 若者の外出率が低下する 自宅のあらゆるものがネットに繋がる AI が人間のパートナーになる データを購入して自作するようになる 店舗(サービス)そのものが移動する
都 市 に 人 口 が 集 中 す る こ の 世 界 で は、
家 で 過 ご す 時 間 が 長 く な っ た こ と で、
ネット販売を活用する。単身世帯も家族世
の住居は面積に制約があるため、特に家族
人々は基本的に在宅で仕事をし、買い物も 帯も生活の中心は家とその周辺となる。日 用品や食品などもネットで購入するが、自 然食や有機野菜、あるいは生産者が信頼で きる食品、天然素材の商品やフェアトレー ド商品などをネットで調べ、選んで購入 する。生鮮食料品などは、販売業者を検討
したうえでサブスクリプションなどを利用 し、信用できる決まった業者に定期的に 届けてもらう。ゴミ問題については、なる
べくプラスチックを使用しないように心が
け、リサイクルやゴミの削減にも意識的に 取り組み、家計の節約にもつながる食品ロ スの削減やビッグデータを活用した節電や 節水などの環境配慮に熱心である。
都市部にも自然共生型住居が積極的に導 入され、AI によってエネルギーの使用量な
どがコントロールされる。代替エネルギー や再生エネルギーも導入コストが低下し利
用しやすくなった。大都市における災害発
生の可能性とリスクが高まったことから、 災害時に代替エネルギーや再生エネルギー を活用するための大規模な蓄電池や余剰電 源を水素にして蓄える技術を利用した災害 に強い都市づくりも期待されている。
人々は居住環境に気を遣っている。都心
電子マネー決済の利用率が 80%を超える 災害が起こる 仕事の内容が多様化する 個人を重視した就労形態になる 副業が一般的になる ライフスタイルの変化に伴い間取りが変わる 交通手段が多様化する
世帯は、仕事スペースと生活スペースを分
AI やロボットが人間の職業を代替する
やリモートワークに必要な家具やデジタル
行政手続きがオンラインになる
ける必要性があり、効率的な収納システム ツールを導入し、狭い空間でも快適な職住 環境を整える工夫をしている。家の周辺の コワーキングスペースも必要に応じて活用 している。健康にも気を使い、空気清浄機
や小型のトレーニングマシンなども置き、 またバイタルデータを記録し、専用アプリ を利用するなどして健康管理をしている。
企業においては、SDGs への取り組みが
企業価値の向上に繋がるため、雨水やビル 内の流下水を利用した小型水力発電やエネ ルギーを自給自足するビルを積極的に選ん
でオフィスを構えるようになった。またリ モートワークを導入したことで、かつての ような広いスペースが必要なくなり、エネ ルギーの使用量も抑えられている。
AI が判断から実行まで行う 教育のオンライン化が進む 都市インフラが老朽化する 行政サービスの拠点が分散する 日常のビッグデータが活用される 二割の住居が無居住化する 家族のかたちが変わる 集落の統合や居住者受け入れが進む 企業が社会貢献に力を入れる ロボットの遠隔操作が可能になる 仮想空間がより現実に近づく AI が医療へ参入する 医療が遠隔で行えるようになる 高齢者の単身世帯が増加する 高齢化に伴い障がい者が増える HV の普及率が約3割に到達する 国内新車の3割がレベル3の自動運転車になる 信号が不要になる 旅行の目的がディープな地域体験になる 観光地の淘汰が進む 翻訳技術が進歩する 外国人労働者が増加する 外国人観光客が増加する 日本人観光客が減る 人間の活動が創造中心になる 働き方が時間と場所に縛られなくなる DX の度合いによって住みやすさが決まる コミュニティが居住地を選ぶときの決め手になる 移動コストが 10 分の 1 になる 移動時間が劇的に短くなる 6G の提供が開始される AI が文化に参入する スマート農業が普及する 農業にロボットが導入される 産業の中心が製造業からサービス業になる
都市部では、流通コストを大幅に削減でき る都市型農業や天候に左右されない屋内農
全車がコネクティッド化される 交通弱者が増加する 思い浮かべるだけでコンピュータ操作が可能になる 健康寿命が延びる 平均寿命が延びる
業が普及する。サプライチェーンにおける
身体機能が向上するデバイスが利用される
都市部で生産される農産物が都市で消費さ
小型水力発電の電気を売電する
コストカットと環境への負荷の軽減から、 れるようになった。
代替・再生エネルギーが主流になる エネルギーコストが減少する エネルギー自給率が上がる ドローンを使った配送サービスが普及する 都市と農漁村が共存する 全世界で水が不足する
都市集中×ステイホーム|バーチャル都市市民 48
地 方 分 散
都 市 集 中
×
×
ゴーアウト
ゴーアウト
地 方 分 散
都 市 集 中
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ステイホーム
ステイホーム
アーバンランナー 自由なノマドワーカー 在宅ライフハッカー バーチャル都市住民 ©Isaac Quesada 2020 Licensed under Unsplash
情報
生活空間の価値が上昇する 若者の外出率が低下する 自宅のあらゆるものがネットに繋がる AI が人間のパートナーになる データを購入して自作するようになる 店舗(サービス)そのものが移動する
この世界ではテクノロジーの発達によ
く、さらに特定の価値観や意見が瞬時に増
別し提供してくれる。いわば AI はパート
かってしまう危険性がある。最悪の場合は
り、世の中に溢れた情報を AI が個別に選 ナーのような存在で、朝起きてまず AI と
会話をし、今日の天気から主なニュース、 自分への連絡事項など、その日に必要な情 報を得る。様々なものがネットワークと繋 がることで日常のビッグデータを活用した
効率化が進む。日常のビックデータには電 子マネーの情報も含まれており、どこでど れだけのお金が動いたかがより詳細に分析
され、商品やサービスの市場への供給量の 最適化が進み、また、AI が個人の家計や投
資などに対するアドバイスをする。翻訳ソ フトの発達により、世界とのコミュニケー ションもスムーズになり、多種多様な情報 が大量に得やすくなる。その結果、有益な
情報は選別され、個人や企業は選別された
価値の高い情報を買うようになる。しかし、 情報化社会の急速な発展により、情報化
ネイティブ世代はよりデジタル情報に依存
し、そうでない世代とのデジタルに対する 意識のギャップが生じる可能性がある。
この世界では情報化が生み出す問題や歪
んだ価値観が拡散する危険性もある。オン ライン上での交流が主となるが、オンライ ン上のコミュニティの規模や形は見えづら
幅され、意図せず価値観にバイアスがか
電子マネー決済の利用率が 80%を超える 災害が起こる 仕事の内容が多様化する 個人を重視した就労形態になる 副業が一般的になる ライフスタイルの変化に伴い間取りが変わる 交通手段が多様化する
制御できない民意に陥る可能性もある。コ
AI やロボットが人間の職業を代替する
のない相手と接する機会が多くなり、犯罪
行政手続きがオンラインになる
ミュニケーションの多様化によって、実体 が多様化し、増加する。そのため、インター
ネットのセキュリティーを高め、監視が強 まる。人口密集地でパニックが起こると二 次、三次災害につながってしまうため、災
害時など社会が混乱した際には、情報の統 制・確保が必要になる。安全安心を目的と
した過度な管理社会は逆にプライバシーを 侵す場合もある。
教育のオンライン化が進む 都市インフラが老朽化する 行政サービスの拠点が分散する 日常のビッグデータが活用される 二割の住居が無居住化する 家族のかたちが変わる 集落の統合や居住者受け入れが進む 企業が社会貢献に力を入れる ロボットの遠隔操作が可能になる 仮想空間がより現実に近づく AI が医療へ参入する 医療が遠隔で行えるようになる 高齢者の単身世帯が増加する 高齢化に伴い障がい者が増える HV の普及率が約3割に到達する 国内新車の3割がレベル3の自動運転車になる 信号が不要になる 旅行の目的がディープな地域体験になる 観光地の淘汰が進む 翻訳技術が進歩する
流行に関しては、人々がコンテンツに触 れている時間が現代よりも増えるため、流
行は目まぐるしく入れ替わるようになる。 逆に、購買行動のプロセスや市場の情報が データとしてすぐに反映されるために、流 行るコンテンツもすぐに作れるようにな る。人工的な流行もあれば、オンラインに
よって入り混じった文化や価値観によって 生まれる流行もある。
AI が判断から実行まで行う
外国人労働者が増加する 外国人観光客が増加する 日本人観光客が減る 人間の活動が創造中心になる 働き方が時間と場所に縛られなくなる DX の度合いによって住みやすさが決まる コミュニティが居住地を選ぶときの決め手になる 移動コストが 10 分の 1 になる 移動時間が劇的に短くなる 6G の提供が開始される AI が文化に参入する スマート農業が普及する 農業にロボットが導入される 産業の中心が製造業からサービス業になる 全車がコネクティッド化される 交通弱者が増加する 思い浮かべるだけでコンピュータ操作が可能になる 健康寿命が延びる 平均寿命が延びる 身体機能が向上するデバイスが利用される 代替・再生エネルギーが主流になる エネルギーコストが減少する エネルギー自給率が上がる 小型水力発電の電気を売電する ドローンを使った配送サービスが普及する 都市と農漁村が共存する 全世界で水が不足する
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地 方 分 散
都 市 集 中
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ゴーアウト
ゴーアウト
地 方 分 散
都 市 集 中
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ステイホーム
ステイホーム
アーバンランナー 自由なノマドワーカー 在宅ライフハッカー バーチャル都市住民 ©Hanson Lu 2018 Licensed under Unsplash
モビリティ
生活空間の価値が上昇する 若者の外出率が低下する 自宅のあらゆるものがネットに繋がる AI が人間のパートナーになる データを購入して自作するようになる 店舗(サービス)そのものが移動する
大都市に住む人々は、仕事や学校教育か
い。都市部では車同士のコネクティッド化
どのことが遠隔で行えるため、人の移動は
ライブが楽しめる。自動運転技術の進歩や
ら買い物、役所関係の手続きまで、ほとん
オンラインでは不可能な、どうしても身体 が必要な場合に限られるようになった。移 動距離も短く、公共交通機関での移動が
便利だ。リモートワークが主流で通勤ラッ シュ時の渋滞や、定員を優に超えた満員電 車に押し込まれるといった景色は過去のも
のとなっている。大人数を同時に運ぶこと は少なくなり、小人数での移動が多くなっ たため、より細分化されたモビリティが展 開されている。
ひとたび災害が起こると大都市では甚大
が被害が生じることが想定されている。全 国的に災害が頻発する中、人々の生活は常 に災害と背中合わせであると実感されてい
る。災害への備えはある程度は進んでいる が、災害は想定外のことがつきものであり 不安は拭えない。特に大都市では災害時に 交通がパンクする危険性が高く、避難所へ
の移動や、避難先での移動にも不安がある。 外出機会が限られるため、車を個人で所 有する人は多くないが、レジャーや郊外の ショッピングセンターでの買い物など、そ れぞれのニーズに対応できるパーソナルな 移動手段としての車の価値は依然として高
が進み、信号や標識の数も減り、快適なド
小回りのきく多様なモビリティサービスの
導入により、都市部では高齢者などの交通 弱者の移動も確保されている。
災害が起こる 仕事の内容が多様化する 個人を重視した就労形態になる 副業が一般的になる ライフスタイルの変化に伴い間取りが変わる 交通手段が多様化する AI やロボットが人間の職業を代替する AI が判断から実行まで行う 教育のオンライン化が進む 都市インフラが老朽化する 行政手続きがオンラインになる 行政サービスの拠点が分散する
一方で、人口減少が著しい地方では交通 網が十分に整備されておらず、不採算路線
は廃止される傾向にある。高齢化が進み、 交通弱者の割合は高くなり、交通対策は喫 緊の課題である。とくに過疎地の道路をは じめとする交通インフラは老朽化し、管理 維持が困難になっている。災害時の物流や 住民の避難に支障が出ることは想像に難く
ない。都市部での交通網は整備されたが、 地方は取り残されたかたちで、前にも増し
てさまざまな交通問題が深刻化している。 車は排気ガスなどの自然環境への課題をク
リアしたものがデフォルトとなっている。 自宅で過ごす時間が増え、自然と触れ合う 機会が減ったため環境問題への当事者意識
はあまりない。車に対しても環境課題をク リアしているかどうかは評価のポイントに なりにくくなっている。
電子マネー決済の利用率が 80%を超える
日常のビッグデータが活用される 二割の住居が無居住化する 家族のかたちが変わる 集落の統合や居住者受け入れが進む 企業が社会貢献に力を入れる ロボットの遠隔操作が可能になる 仮想空間がより現実に近づく AI が医療へ参入する 医療が遠隔で行えるようになる 高齢者の単身世帯が増加する 高齢化に伴い障がい者が増える HV の普及率が約3割に到達する 国内新車の3割がレベル3の自動運転車になる 信号が不要になる 旅行の目的がディープな地域体験になる 観光地の淘汰が進む 翻訳技術が進歩する 外国人労働者が増加する 外国人観光客が増加する 日本人観光客が減る 人間の活動が創造中心になる 働き方が時間と場所に縛られなくなる DX の度合いによって住みやすさが決まる コミュニティが居住地を選ぶときの決め手になる 移動コストが 10 分の 1 になる 移動時間が劇的に短くなる 6G の提供が開始される AI が文化に参入する スマート農業が普及する 農業にロボットが導入される 産業の中心が製造業からサービス業になる 全車がコネクティッド化される 交通弱者が増加する 思い浮かべるだけでコンピュータ操作が可能になる 健康寿命が延びる 平均寿命が延びる 身体機能が向上するデバイスが利用される 代替・再生エネルギーが主流になる エネルギーコストが減少する エネルギー自給率が上がる 小型水力発電の電気を売電する ドローンを使った配送サービスが普及する 都市と農漁村が共存する 全世界で水が不足する
都市集中×ステイホーム|バーチャル都市市民 50
2030 年のシナリオ(ベータ版) 高齢化や過疎化にともなう地域交通課題の解決に貢献する小型 EV シェアリングサービス 2021 年 1 月 15 日
九州大学・未来の移動プロジェクトチーム 池田美奈子(大学院芸術工学研究院) 清水淳史・一色寛登・川口公輔・木尾優馬・田中詩織(大学院統合新領域学府ユーザー感性学専攻) 上妻寛典・張旭(大学院芸術工学府デザインストラテジー専攻) 鉄島大貴(共創学部)
トヨタ自動車九州株式会社 トヨタ自動車株式会社 SEED 福岡トヨタ